JP2013226940A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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高士 青山
Shinji Kuno
真司 久野
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Abstract

【課題】パワーステアリング装置において、タイヤからラックエンドに入る入力荷重によるラック軸のロール運動を抑える。
【解決手段】パワーステアリング装置において、ラック軸24の軸直角断面であって、ラック24Aを含む断面の重心を通って、ラック軸24の軸方向に延びる重心軸24Lの延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置する。タイヤからラックエンド26のボール継手27を介してラック軸24に入る実車上下方向の入力荷重が、ラック軸24の重心軸24Lまわりに発生させる回転トルクTは、T=F×e=0になる。これにより、ラック軸24をその重心軸24Lまわりにロールさせる回転トルクの発生がなく、タイヤからラックエンド26に入る入力荷重Fによるラック軸24のロール運動を抑えることができる。
【選択図】図4

Description

本発明はパワーステアリング装置に関する。
一般に、パワーステアリング装置は、特許文献1に記載の如く、入力軸に連結されるピニオン軸をギヤハウジングに枢支し、ピニオン軸のピニオンに噛合うラックを備えるラック軸をギヤハウジングに直線移動可能に支持し、ギヤハウジングから突き出るラック軸の両端部に設けたラックエンドのボール継手を介して左右のタイロッドを連結し、ラック軸におけるラックの背面を摺動自在に支持するラックガイドをギヤハウジングに設けている。
図6、図7は、パワーステアリング装置の要部を示すものであり、1はギヤハウジング、2はピニオン軸、3はラック軸、4はラックエンド、5はラックエンド4に設けたボール継手、6はラックガイドを示している。
特開2001-278080
ところで、パワーステアリング装置では、車両がベルジャン路(凹凸路や石畳路)を走行するとき、タイヤからタイロッド、ラックエンド4のボール継手5を介してラック軸3に実車上下方向(ラック軸3の軸直角方向)及び左右方向(ラック軸3の軸方向)への入力荷重が入る。ラック軸3への荷重入力点はラックエンド4のボール継手5のボール5Aの中心になる。
このとき、ラック軸3は、図7に示す如く、中間部の外周にラック3Aを歯切りされ、両端部に溶接した中空パイプ3Bの内周にラックエンド4の取付軸4Aが取付けられる。従って、ラック軸3の軸直角断面においてラック3A(歯部)を含む断面の重心を通って、ラック軸3の軸方向に延びる軸(以下、重心軸3Lと称する)は、ラック軸3の歯切りされていない背面の側(ラックガイド6の側)にオフセット量eだけずれる。
即ち、図7に示した従来のパワーステアリング装置では、ラック軸3の重心軸3Lが、ラックエンド4の取付軸4Aの延長線上にあるボール継手5のボール5Aの中心5Cに対してオフセット量eだけずれる。
このとき、タイヤから上述の如くにラックエンド4のボール継手5を介してラック軸3に入る実車上下方向の入力荷重をFとすると、このFはラック軸3の重心軸3LまわりにF×eの回転トルクTを発生させるものになる。このTは、図8に示す如く、ラック軸3を重心軸3Lまわりにロールさせる。ラック軸3はタイヤから入る上向き荷重により図8に2点鎖線で示す如くに重心軸3Lを中心に右回りにロールし、ラックガイド6を押下げながらロールする。タイヤから入る上下方向の荷重が抜けると、ラック軸3はラックガイド6に押圧されて図8に実線で示す元の噛合い位置に戻る。ベルジャン路では、ラック軸3のこのロール運動が繰り返され、ラック軸3のラック3Aとピニオン軸2のピニオン2Aの噛合い不良、それらの歯打ち音が引き起こされる。
本発明の課題は、パワーステアリング装置において、タイヤからラックエンドに入る入力荷重によるラック軸のロール運動を抑えることにある。
請求項1に係る発明は、入力軸に連結されるピニオン軸をギヤハウジングに枢支し、ピニオン軸のピニオンに噛合うラックを備えるラック軸をギヤハウジングに直線移動可能に支持し、ギヤハウジングから突き出るラック軸の両端部に設けたラックエンドのボール継手を介して左右のタイロッドを連結し、ラック軸におけるラックの背面を摺動自在に支持するラックガイドをギヤハウジングに設けてなるパワーステアリング装置において、ラック軸の軸直角断面であって、ラックを含む断面の重心を通って、ラック軸の軸方向に延びる重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置してなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記ラックエンドの取付軸を、ラック軸の重心軸の延長線上に取付けるとともに、ラック軸の重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置してなるようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記ラックエンドの取付軸を、ラック軸の端部の断面の中心軸上に取付けるとともに、ラック軸の重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置してなるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに係る発明において更に、前記ラック軸が中間部の外周にラックを形成され、ラック軸の両端部に設けた中空パイプの内周にラックエンドの取付軸を取付け可能にされてなるようにしたものである。
請求項5に係る発明は、請求項3又は4に係る発明において更に、前記ラック軸の端面に回り止めされたワッシャがラックエンドの外周に設けた係合面上に折り曲げられて係合し得る係合爪を形成可能にされ、ラック軸の端部の外周に、前記ワッシャをラックエンドとの間で挟圧するロックナットが螺着されてなるようにしたものである。
(請求項1)
(a)パワーステアリング装置において、ラック軸の軸直角断面であって、ラックを含む断面の重心を通って、ラック軸の軸方向に延びる重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置した。即ち、ラック軸の重心軸がラックエンドのボール継手におけるボールの中心に対してなすオフセット量eを、e=0にするものになる。よって、タイヤからラックエンドのボール継手を介してラック軸に入る実車上下方向の入力荷重Fが、ラック軸の重心軸まわりに発生させる回転トルクTは、T=F×e=0になる。これにより、ラック軸をその重心軸まわりにロールさせる回転トルクの発生がなく、タイヤからラックエンドに入る入力荷重Fによるラック軸のロール運動を抑えることができる。
ラック軸のラックとピニオン軸のピニオンの噛合い不良を防止し、それらの歯打ち音を防止できる。
(請求項2)
(b)前記ラックエンドの取付軸を、ラック軸の重心軸の延長線上に取付けるとともに、ラック軸の重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置した。これにより、上述(a)のラック軸の重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置することを実現できる。
(請求項3)
(c)前記ラックエンドの取付軸を、ラック軸の端部の断面の中心軸上に取付けるとともに、ラック軸の重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置した。これにより、ラックエンドの取付軸をラック軸の端部の断面の中心軸上に取付けながら、上述(a)のラック軸の重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置することを実現できる。
(請求項4)
(d)前記ラック軸が中間部の外周にラックを形成され、ラック軸の両端部に設けた中空パイプの内周にラックエンドの取付軸を取付け可能にされる。これにより、ラック軸のラックを含む断面の重心を通る重心軸が、ラック軸の歯切りされていない背面の側(ラックガイドの側)にオフセット量eだけずれる場合に、上述(a)〜(c)を実現できる。
(請求項5)
(e)前記ラック軸の端面に回り止めされたワッシャがラックエンドの外周に設けた係合面上に折り曲げられて係合し得る係合爪を形成可能にされ、ラック軸の端部の外周に、前記ワッシャをラックエンドとの間で挟圧するロックナットが螺着される。これにより、ラックエンドのボール継手のボールの中心をラック軸の重心軸の延長線上に配置したとき、ラックエンドの取付軸がラック軸の端部に対するねじ締め込み端に達していない場合にも、ラックエンドの取付軸とラック軸の端部を相対回転不能に固定化し、ラック軸の重心軸とボールの中心との上述の配置関係を安定的に維持できる。
図1は電動パワーステアリング装置を示す平面図である。 図2は図1の側面図である。 図3は図1のIII−III線に沿う断面図である。 図4は実施例1のラック軸とラックエンドの取付構造を示す断面図である。 図5は実施例2のラック軸とラックエンドの取付構造を示す断面図である。 図6は従来の電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図である。 図7はラック軸とラックエンドの取付構造を示す断面図である。 図8はラック軸のロール運動を示す断面図である。
図1〜図3に示した電動パワーステアリング装置100は、不図示のブラケットにより車体フレーム等に固定されるギヤハウジング10を有する。ギヤハウジング10は第1〜第4のハウジング11〜14の組立体である。
電動パワーステアリング装置100は、図3に示す如く、不図示のステアリングホイールに連結される入力軸21にトーションバー22を介して連結されるピニオン軸23を有する。また、電動パワーステアリング装置100は、ピニオン軸23のピニオン23Aをラック軸24のラック24Aに噛合いさせる。これにより、ステアリングホイールに加えた操舵トルクに従ってラック軸24をギヤハウジング10に対し左右直線動可能に移動させる。尚、入力軸21はギヤハウジング10の第4ハウジング14に設けた軸受21Jにより枢支され、ピニオン軸23はギヤハウジング10の第1ハウジング11に設けた軸受23Jにより枢支される。
電動パワーステアリング装置100は、ギヤハウジング10の第1ハウジング11内でラック軸24を挟んでピニオン軸23と相対する部分に設けたシリンダ部15にラックガイド25を挿填し、シリンダ部15に螺着されるキャップ25Aにより背面支持されるばね25Bによりラックガイド25をラック軸24の側に弾発する。ラックガイド25はラック軸24のラック24Aをピニオン軸23のピニオン23Aに押付けるとともに、ラック軸24におけるラック24Aの背面を摺動自在に支持する。尚、ラック軸24はギヤハウジング10の第1ハウジング11に設けた不図示の軸受に摺動自在に支持される。
電動パワーステアリング装置100は、ギヤハウジング10の第1ギヤハウジング11から突き出る両端部に設けたラックエンド26のボール継手27(図4)を介して左右のタイロッド28を連結し、それらのタイロッド28はナックルアームを介して被操舵部であるタイヤに連結されている。
ここで、ラックエンド26は、図4に示す如く、ラック軸24の端部に取付けられる一端側の取付軸26Aと、タイロッド28に連結される他端側の取付軸26Bを有し、これらの取付軸26Aと取付軸26Bをボール継手27により接続している。ボール継手27は、取付軸26Aが備えるボールハウジング27Hによりシート材27Sを介して、取付軸26Bが一体に備えるボール27Aを回動自在に包み込み構成される。
また、ラック軸24は、中間部を構成する中実軸24Sの外周にラック24Aを歯切りされて形成され、その中実軸24Sの両端部に溶接(圧接を含む)された中空パイプ24Hの内周にねじ孔aを設け、この中空パイプ24Hのねじ孔aにラックエンド26の一方の取付軸26Aを螺着して取付けることとされている。
そして、ラック軸24における中空パイプ24Hの端面に回り止めされたワッシャ40がラックエンド26の取付軸26Aの基部外周に設けた平坦面状の係合面26Kに折り曲げられて係合し得る係合爪40Kを形成可能にされる。本実施例において、円環板状ワッシャ40は、内周の直径上の2ヵ所に折り曲げ設けたストッパ片40Rを、ラック軸24における中空パイプ24Hの端面の直径上に凹設した係止溝24Rに係入して回り止めされている。ラック軸24の中空パイプ24Hのねじ孔aにラックエンド26の取付軸26Aを螺着し、本実施例では締め込み端まで螺着した後、ワッシャ40の外縁を折り曲げて形成される係合爪40Kをラックエンド26の取付軸26Aの基部外周に設けてある係合面26Kに係合し、ラックエンド26の取付軸26Aとラック軸24を相対回転不能に固定化するものである。
電動パワーステアリング装置100は、ギヤハウジング10の第3ハウジング13の内部に操舵トルク検出装置29を設けている。操舵トルク検出装置29は、運転者がステアリングホイールに加えた操舵トルクが入力軸21に作用し、トーションバー22の弾性ねじり変形により、入力軸21とピニオン軸23の間に生ずる回転方向の変位に基づき、上記操舵トルクを検出できる。
電動パワーステアリング装置100は、ギヤハウジング10の第2ハウジング12に電動モータ30のモータケース31が取付けられるとともに、電動モータ30の出力が歯車伝達装置32(後述するウォームギヤ33とウォームホイール34)を介して伝えられるピニオン軸23がギヤハウジング10の第2ハウジング12に設けた軸受23Kにより枢支されている。
本実施例において、歯車伝達装置32は電動モータ30の出力軸に連結されるウォームギヤ33(不図示)と、このウォームギヤ33に噛合ってピニオン軸23に固定されるウォームホイール34とからなる。
電動パワーステアリング装置100は、操舵トルク検出装置29の検出結果に応じて駆動される電動モータ30の出力トルクが歯車伝達装置32(ウォームギヤ33とウォームホイール34)、ピニオン軸23を介してラック軸24に伝えられ、電動モータ30の出力トルクを前述のステアリングホイールによるラック軸24の移動に対するアシスト力として付与する。
しかるに、電動パワーステアリング装置100にあっては、車両がベルジャン路を走行するとき、タイヤからラックエンド26に入る実車上下方向の入力荷重Fによるラック軸24のロール運動を抑えるため、以下の構成を具備する。
(実施例1)(図3、図4)
図3、図4に示す如く、ラック軸24の軸直角断面(図3(B))であって、ラック24Aを含む断面の重心G(図3(B))を通って、ラック軸24の軸方向に延びる軸(以下、重心軸24Lと称する)(図4)の延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27C(図3(B))を配置する。
このとき、本実施例にあっては、図4に示す如く、ラック軸24における中空パイプ24Hのねじ孔aをラック軸24の重心軸24Lの同軸上に設けるとともに、ラックエンド26における取付軸26Aの中心軸26Cの延長線上にボール継手27のボール27Aの中心27Cを設けた。これにより、ラックエンド26の取付軸26Aをラック軸24の重心軸24Lの延長線上に取付けるとともに、ラック軸24の重心軸24Lの延長線上にボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置するものにした。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)電動パワーステアリング装置100において、ラック軸24の軸直角断面であって、ラック24Aを含む断面の重心Gを通って、ラック軸24の軸方向に延びる重心軸24Lの延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置した。即ち、ラック軸24の重心軸24Lがラックエンド26のボール継手27におけるボール27Aの中心27Cに対してなすオフセット量eを、e=0にするものになる。よって、タイヤからラックエンド26のボール継手27を介してラック軸24に入る実車上下方向の入力荷重Fが、ラック軸24の重心軸24Lまわりに発生させる回転トルクTは、T=F×e=0になる。これにより、ラック軸24をその重心軸24Lまわりにロールさせる回転トルクの発生がなく、タイヤからラックエンド26に入る入力荷重Fによるラック軸24のロール運動を抑えることができる。
ラック軸24のラック24Aとピニオン軸23のピニオン23Aの噛合い不良を防止し、それらの歯打ち音を防止できる。
(b)前記ラックエンド26の取付軸26Aを、ラック軸24の重心軸24Lの延長線上に取付けるとともに、ラック軸24の重心軸24Lの延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置した。これにより、上述(a)のラック軸24の重心軸24Lの延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置することを実現できる。
(c)前記ラック軸24が中間部の外周にラック24Aを形成され、ラック軸24の両端部に設けた中空パイプ24Hの内周にラックエンド26の取付軸26Aを取付け可能にされる。これにより、ラック軸24のラック24Aを含む断面の重心Gを通る重心軸24Lが、ラック軸24の歯切りされていない背面の側(ラックガイドの側)にオフセット量eだけずれる場合に、上述(a)、(b)を実現できる。
(実施例2)(図3、図5)
図5に示す如く、ラック軸24の軸直角断面(図3(B))であって、ラック24Aを含む断面の重心G(図3(B))を通って、ラック軸24の軸方向に延びる軸(以下、重心軸24Lと称する)(図5)の延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27C(図3(B))を配置する。
このとき、本実施例にあっては、図5に示す如く、ラック軸24における中空パイプ24Hのねじ孔bを該中空パイプ24Hの断面の中心軸24Cに同軸形成した。中空パイプ24Hの中心軸24Cに対し、ボール継手27のボール27Aの中心27Cはオフセットされるものになる。これにより、ラックエンド26の取付軸26Aをラック軸24の端部の断面の中心軸24C上に取付けるとともに、ラック軸24の重心軸24Lの延長線上にボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置するものにした。
そして、ラック軸24の中空パイプ24Hのねじ孔bにラックエンド26の取付軸26Aを螺着し、ラック軸24の重心軸24Lの延長線上にボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置した状態下で、ラック軸24の中空パイプ24Hの端面に前述の如くに回り止めされているワッシャ40が、ラックエンド26の取付軸26Aの基部外周に設けた係合面26K上に折り曲げられて係合し得る係合爪40Kを形成される。更に、ラック軸24の中空パイプ24Hの外周に螺着されるロックナット50により、上述の係合爪40Kを形成済のワッシャ40をラックエンド26の取付軸26Aの基部端面との間で挟圧する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)電動パワーステアリング装置100において、ラック軸24の軸直角断面であって、ラック24Aを含む断面の重心Gを通って、ラック軸24の軸方向に延びる重心軸24Lの延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置した。即ち、ラック軸24の重心軸24Lがラックエンド26のボール継手27におけるボール27Aの中心27Cに対してなすオフセット量eを、e=0にするものになる。よって、タイヤからラックエンド26のボール継手27を介してラック軸24に入る実車上下方向の入力荷重Fが、ラック軸24の重心軸24Lまわりに発生させる回転トルクTは、T=F×e=0になる。これにより、ラック軸24をその重心軸24Lまわりにロールさせる回転トルクの発生がなく、タイヤからラックエンド26に入る入力荷重Fによるラック軸24のロール運動を抑えることができる。
ラック軸24のラック24Aとピニオン軸23のピニオン23Aの噛合い不良を防止し、それらの歯打ち音を防止できる。
(b)前記ラックエンド26の取付軸26Aを、ラック軸24の端部の断面の中心軸24C上に取付けるとともに、ラック軸24の重心軸24Lの延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置した。これにより、ラックエンド26の取付軸26Aをラック軸24の端部の断面の中心軸24C上に取付けながら、上述(a)のラック軸24の重心軸24Lの延長線上に、ボール継手27のボール27Aの中心27Cを配置することを実現できる。
(c)前記ラック軸24が中間部の外周にラック24Aを形成され、ラック軸24の両端部に設けた中空パイプ24Hの内周にラックエンド26の取付軸26Aを取付け可能にされる。これにより、ラック軸24のラック24Aを含む断面の重心Gを通る重心軸24Lが、ラック軸24の歯切りされていない背面の側(ラックガイドの側)にオフセット量eだけずれる場合に、上述(a)、(b)を実現できる。
(d)前記ラック軸24の端面に回り止めされたワッシャ40がラックエンド26の外周に設けた係合面26K上に折り曲げられて係合し得る係合爪40Kを形成可能にされ、ラック軸24の端部の外周に、前記ワッシャ40をラックエンド26との間で挟圧するロックナット50が螺着される。これにより、ラックエンド26のボール継手27のボール27Aの中心27Cをラック軸24の重心軸24Lの延長線上に配置したとき、ラックエンド26の取付軸26Aがラック軸24の端部に対するねじ締め込み端に達していない場合にも、ラックエンド26の取付軸26Aとラック軸24の端部を相対回転不能に固定化し、ラック軸24の重心軸24Lとボール27Aの中心27Cとの上述の配置関係を安定的に維持できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明は、電動パワーステアリング装置に限らず、油圧パワーステアリング装置、更にはマニュアルステアリング装置にも適用できる。
また、本発明において、ラックはラックエンドの取付軸が取付けられる端部を含む全体を一体とする中実軸からなるものとし、この中実軸の中間部にラックを歯切りし、この中実軸の両端部にラックエンドの取付軸が螺着されるねじ孔を設けるものでも良い。
本発明は、入力軸に連結されるピニオン軸をギヤハウジングに枢支し、ピニオン軸のピニオンに噛合うラックを備えるラック軸をギヤハウジングに直線移動可能に支持し、ギヤハウジングから突き出るラック軸の両端部に設けたラックエンドのボール継手を介して左右のタイロッドを連結し、ラック軸におけるラックの背面を摺動自在に支持するラックガイドをギヤハウジングに設けてなるパワーステアリング装置において、ラック軸の軸直角断面であって、ラックを含む断面の重心を通って、ラック軸の軸方向に延びる重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置した。これにより、パワーステアリング装置において、タイヤからラックエンドに入る入力荷重によるラック軸のロール運動を抑えることができる。
100 電動パワーステアリング装置(パワーステアリング装置)
10、11〜14 ギヤハウジング
21 入力軸
23 ピニオン軸
23A ピニオン
24 ラック軸
24A ラック
24C 中心軸
24H 中空パイプ
25 ラックガイド
26 ラックエンド
26A 取付軸
26K 係合面
27 ボール継手
27A ボール
27C 中心
28 タイロッド
40 ワッシャ
40K 係合爪
50 ロックナット

Claims (5)

  1. 入力軸に連結されるピニオン軸をギヤハウジングに枢支し、
    ピニオン軸のピニオンに噛合うラックを備えるラック軸をギヤハウジングに直線移動可能に支持し、
    ギヤハウジングから突き出るラック軸の両端部に設けたラックエンドのボール継手を介して左右のタイロッドを連結し、
    ラック軸におけるラックの背面を摺動自在に支持するラックガイドをギヤハウジングに設けてなるパワーステアリング装置において、
    ラック軸の軸直角断面であって、ラックを含む断面の重心を通って、ラック軸の軸方向に延びる重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置してなることを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記ラックエンドの取付軸を、ラック軸の重心軸の延長線上に取付けるとともに、
    ラック軸の重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置してなる請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. 前記ラックエンドの取付軸を、ラック軸の端部の断面の中心軸上に取付けるとともに、
    ラック軸の重心軸の延長線上に、ボール継手のボールの中心を配置してなる請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  4. 前記ラック軸が中間部の外周にラックを形成され、
    ラック軸の両端部に設けた中空パイプの内周にラックエンドの取付軸を取付け可能にされてなる請求項1〜3のいずれかに記載のパワーステアリング装置。
  5. 前記ラック軸の端面に回り止めされたワッシャがラックエンドの外周に設けた係合面上に折り曲げられて係合し得る係合爪を形成可能にされ、
    ラック軸の端部の外周に、前記ワッシャをラックエンドとの間で挟圧するロックナットが螺着されてなる請求項3又は4に記載のパワーステアリング装置。
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