JP2013226516A - 水処理用磁性粉及び水処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 水処理用磁性粉は、見掛けの比重が1より大きく、かつ表面に開口する開気孔を有する多孔質の磁性体粒子と、前記磁性体粒子の表面の全部または一部を覆い、その一部が前記磁性体粒子の開気孔のなかに浸入している被覆材と、を有し、前記被覆材は、前記磁性体粒子との反応により該磁性体粒子の表面に担持されたアミノ基を含むジアルコキシ基およびトリアルコキシ基の少なくとも1つを含む第1の官能基と、前記第1の官能基との反応により前記第1の官能基と結合して縮合化合物を形成するアミノ基を含まないアルコキシ基、アセトキシ基およびケトオキシム基のうちの少なくとも2つを含む第2の官能基と、を有する。
【選択図】 なし
Description
次に水処理用磁性粉を詳しく説明する。
本実施形態ではアミノ基を含有するジアルコキシシラン及び/又はトリアルコキシシラン(第1の化合物)とアミノ基を含有しない二つ以上のアルコキシシラン、アセトキシシラン、ケトオキシムシラン(第2の化合物)とを縮合反応させてなる縮合化合物を磁性体粒子(コア部)の表面に担持させている。
次に、官能基を含むポリマー被覆材(縮合化合物)の厚さの調整方法およびポリマー被覆材で被覆された磁性体粒子が凝集した凝集体の凝集径の調整方法について説明する。
図4を参照して第1の実施形態に用いられる水処理装置を説明する。
次に、図5を参照して上記の装置を用いる第1実施形態の水処理方法を説明する。
また、沈降槽上部の空間を二つの領域に分けるよう、仕切り板31をとりつける。このとき容積の小さい側には、加圧ポンプP1を有する被処理水供給ラインL2が接続され、容積の大きい側には処理水排出ラインL3が接続されている。このような構造を有すると、まず被処理水供給ラインL2から供給される水処理用磁性体と固形物が沈降槽3の下部に移動する。この時、容積の大きい側から上向流で処理水排出ラインL3の方に水が向うが、容積が大きくなるため流速が遅くなり固形分の沈降が促進され、沈降槽の下部に固形分を集めることができる。
次に図6を参照して第2の実施形態の水処理方法に用いられる水処理装置1Aを説明する。なお、本実施形態が上記の実施形態と重複する部分の説明は省略する。
次に、図7と図6を参照して上記の装置を用いる第2の水処理方法としての遠心分離法を説明する。なお、混合槽2、分離槽4、水処理用磁性粉供給装置5に関しては、第1の実施形態と実質的に同じなので説明を省略する。
以下のようにして表1に示す各種サンプル粒子を作製した。これらの粒子は水処理用の粒子として用いられるものであり、種々の条件下で実験を行って評価した。
マンガンマグネシウムフェライト粒子を次のようにして製造し、水処理用磁性粉のコア部に用いた。
粒子Aとは、エタノール中の3−アミノプロピルトリエトキシシランとシリコーン樹脂SR-2441の割合を1/9にし、フェライトに対する添加量を20%にしたこと以外は同様にサンプルを作製した。この粒子をエポキシ樹脂に埋め込み、ダイヤモンドカッターで切断した後、その断面をSEM観察したところ、添加した樹脂の一部がポーラス体の内部に侵入しており、その樹脂の侵入深さが粒子直径の約20%ほどであることを確認できた。
粒子Aとは、エタノール中のシリコーン樹脂SR-2441の代わりに、テトラエトキシシランを用いたこと以外は同様にサンプルを作製した。
粒子Cとは、エタノール中の3−アミノプロピルトリエトキシシランとテトラエトキシシランの割合を1/9にし、フェライトに対する添加量を20%にしたこと以外は同様にサンプルを作製した。
図1に示す装置を用いて試験をおこなった。界面活性剤と微細な浮遊物質(SS)1000ppmと砂を含む工場排水を混合槽2に導入し、この排水に対して10000ppmの粒子Aを加えて10分間混合した(工程S1)。この後、ポンプP1を用いて沈降槽3に送ったところ、沈降槽3の下部に、粒子Aと浮遊物質SSが吸着した粒子が堆積し、沈降槽3の上部L3から透明度の高い水が得られた。バルブV1を開け、この堆積物を重力の作用で沈降槽3から分離槽4へ送り、希薄な界面活性剤を含有する剥離剤をラインL5から添加した。撹拌機41を回転させ、粒子Aと浮遊物質SSとに分離した後、エアシリンダーにより永久磁石42を分離槽4内にいれ、粒子Aのみを回収した。ラインL6から、濃縮したSS洗浄液を回収した。図示しないラインから水道水を分離槽4に供給し、エアシリンダーにより永久磁石を分離槽4から抜いて、粒子Aを含有するスラリーを得た。この後、粒子Aを含有するスラリーをポンプP2の駆動により水処理用粒子供給装置5へ送り、再度利用した。
使用する磁性粉を粒子Aから粒子Bに変えたこと以外は実施例1と同様に試験した。実施例2では実施例1と同様に透明度の高い処理水が得られ、実施例1の処理水と比較すると透明度は高かった。
使用する磁性粉を粒子Aから粒子Cに変えたこと以外は実施例1と同様に試験した。実施例3では実施例1と同様に透明度の高い処理水が得られた。
使用する磁性粉を粒子Aから粒子Dに変えたこと以外は実施例1と同様の条件で試験した。実施例4においても実施例1と同様に透明度の高い処理水が得られた。
使用する磁性粉を未修飾のマンガンマグネシウムフェライト粒子(平均粒子径35μm)にしたこと以外は実施例1と同様にして試験した。比較例1では、添加した粒子が浮遊物質(SS)と一緒に沈降せず、濁った水となった。
3…沈降槽、31…仕切板、
4…分離槽、41…撹拌機、42・・・永久磁石、
5…磁性粉供給装置、51…撹拌機、
50…水処理用磁性粉(一次粒子)、51…磁性体粒子、
52…被覆材(第1/第2の官能基を含む縮合化合物)、
53…水処理用磁性粉(二次粒子、凝集体)、
P1〜P2…ポンプ、V1〜V2…バルブ、
L1…原水供給ライン、L2…被処理水供給ライン、L3…処理水排出ライン、L4…固形物排出ライン、L5…剥離剤供給ライン、L6…排水ライン、L7…水処理用粒子返送ライン、L8…水処理用粒子供給ライン。
Claims (7)
- 被処理水中の水不溶性物質を吸着し、吸着した水不溶性物質とともに固液分離され、さらに固液分離物中の水不溶性物質から磁気的に分離され、回収して繰り返し使用される水処理用磁性粉において、
前記水処理用磁性粉は、
見掛けの比重が1より大きく、かつ表面に開口する開気孔を有する多孔質の磁性体粒子と、
前記磁性体粒子の表面の全部または一部を覆い、その一部が前記磁性体粒子の開気孔のなかに浸入している被覆材と、
を有し、
前記被覆材は、
前記磁性体粒子との反応により該磁性体粒子の表面に担持されたアミノ基を含むジアルコキシ基およびトリアルコキシ基の少なくとも1つを含む第1の官能基と、
前記第1の官能基との反応により前記第1の官能基と結合して縮合化合物を形成するアミノ基を含まないアルコキシ基、アセトキシ基およびケトオキシム基のうちの少なくとも2つを含む第2の官能基と、
を有することを特徴とする水処理用磁性粉。 - 前記第1の官能基と第2の官能基とのモル比が6/4〜1/9の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の水処理用磁性粉。
- 前記磁性体粒子と前記被覆材との質量比が99/1〜80/20の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の水処理用磁性粉。
- 前記磁性体粒子が多孔質のフェライト系化合物からなり、平均粒子径が10〜50μmの範囲にあることを特徴とする請求項1記載の水処理用磁性粉。
- 被処理水中の水不溶性物質を水処理用磁性粉に吸着させ、吸着した水不溶性物質とともに前記水処理用磁性粉を沈降分離し、沈降分離物から前記水処理用磁性粉を磁気的に分離し、分離した水処理用磁性粉を回収して繰り返し使用する水処理方法において、
(a)前記水処理用磁性粉として、見掛けの比重が1より大きく、かつ表面に開口する開気孔を有する多孔質の磁性体粒子と、前記磁性体粒子の表面の全部または一部を覆い、その一部が前記磁性体粒子の開気孔のなかに浸入している被覆材と、を有し、かつ、前記被覆材が、前記磁性体粒子との反応により該磁性体粒子の表面に担持されたアミノ基を含むジアルコキシ基およびトリアルコキシ基の少なくとも1つを含む第1の官能基と、前記第1の官能基との反応により前記第1の官能基と結合して縮合物を生成したアミノ基を含まないアルコキシ基、アセトキシ基およびケトオキシム基のうちの少なくとも2つを含む第2の官能基と、を有する磁性粉を準備し、
(b)前記水処理用磁性粉を被処理水中に分散させ、被処理水中の水不溶性物質を前記水処理用磁性粉に吸着させ、
(c)水不溶性物質を吸着した前記水処理用磁性粉を沈降分離法により前記水処理用磁性粉と処理水とに沈降分離し、
(d)沈降分離した前記水処理用磁性粉を水中に分散させ、水処理用磁性粉と水不溶性物質とがばらばらの粒子状態となるように前記磁性粉分散水を撹拌し、
(e)前記磁性粉分散水中から前記水処理用磁性粉を磁気的に分離し、
(f)磁気分離した水処理用磁性粉を前記(b)工程において再利用する、
ことを特徴とする水処理方法。 - 被処理水中の水不溶性物質を水処理用磁性粉に吸着させ、吸着した水不溶性物質とともに前記水処理用磁性粉を遠心分離し、遠心分離物から前記水処理用磁性粉を磁気的に分離し、分離した水処理用磁性粉を回収して繰り返し使用する水処理方法において、
(a)前記水処理用磁性粉として、見掛けの比重が1より大きく、かつ表面に開口する開気孔を有する多孔質の磁性体粒子と、前記磁性体粒子の表面の全部または一部を覆い、その一部が前記磁性体粒子の開気孔のなかに浸入している被覆材と、を有し、かつ、前記被覆材が、前記磁性体粒子との反応により該磁性体粒子の表面に担持されたアミノ基を含むジアルコキシ基およびトリアルコキシ基の少なくとも1つを含む第1の官能基と、前記第1の官能基との反応により前記第1の官能基と結合して縮合物を生成したアミノ基を含まないアルコキシ基、アセトキシ基およびケトオキシム基のうちの少なくとも2つを含む第2の官能基と、を有する磁性粉を準備し、
(b)前記水処理用磁性粉を被処理水中に分散させ、被処理水中の水不溶性物質を前記水処理用磁性粉に吸着させ、
(c)水不溶性物質を吸着した前記水処理用磁性粉を遠心分離法により前記水処理用磁性粉と処理水とに遠心分離し、
(d)遠心分離した前記水処理用磁性粉を水中に分散させ、水処理用磁性粉と水不溶性物質とがばらばらの粒子状態となるように前記磁性粉分散水を撹拌し、
(e)前記磁性粉分散水中から前記水処理用磁性粉を磁気的に分離し、
(f)磁気分離した水処理用磁性粉を前記(b)工程において再利用する、
ことを特徴とする水処理方法。 - 前記(e)工程において、前記磁性粉分散水に剥離剤を添加し、吸着した水不溶性物質を水処理用磁性粉から脱離させることを特徴とする請求項5又は6のいずれか1項記載の水処理方法。
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JP2012100876A JP2013226516A (ja) | 2012-04-26 | 2012-04-26 | 水処理用磁性粉及び水処理方法 |
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