JP2013226500A - スラグ粉砕用の竪型粉砕機 - Google Patents

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充 池田
Yasuhiro Shigemoto
康弘 繁本
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Abstract

【課題】 スラグを微粉砕するに好適な竪型粉砕機を提供する。
【解決手段】 粉砕ローラ、及び回転テーブルを備えて、回転テーブル上に投入したスラグを粉砕ローラで粉砕する竪型粉砕機であって、粉砕ローラのローラ径を2500mm以下とするとともに、回転テーブルのテーブル径に対して粉砕ローラのローラ径の割合が0.45以下として、前記粉砕ローラを少なくとも2個以上配した。
機体の振動を測定する振動センサ、及び、該振動センサで検出した検出値が入力されて該検出値が予め設定したしきい値を超えた場合に回転テーブルの回転数を低下させる制御装置を備えた。 本発明によれば、原料を微粉砕する際に、粉砕ローラが原料層の上でスリップすることに起因して発生する異常振動を抑制して、原料を効率良く粉砕する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、主に高炉スラグや電炉スラグを粉砕するに好適な竪型粉砕機に係わり、特に、スラグを微粉砕するに好適な竪型粉砕機に関する。
スラグとは、溶鉱炉で鉄鉱石を溶かして鉄を作るときに出てくる原石の中の不純物である。主に、高炉で粗鋼を作る際、或いは、転炉で粗鋼から鋼鉄を作る際等に生じ、それぞれ出てきた場所により、高炉スラグ、電炉スラグ、或いは転炉スラグ等と呼ばれる。
また、近年では、廃棄物減容化を目的として、ごみ焼却においても灰などをスラグ化することがある。前述したスラグは、粉砕されて後、セメント原料等として広く使用されている。そして、高炉スラグ、電炉スラグ、又転炉スラグ等のスラグを粉砕する装置として竪型粉砕機(竪型ミル、或いは竪型ローラミルと称されることもある)と呼ばれる粉砕機が用いられようになってきている。
しかし、竪型粉砕機は、原料を効率的に微粉砕することができるという優れた特性を有している反面、被粉砕物(本明細書においては単に原料と称することもある)の種類や粉砕条件によって、異常振動が発生するという問題点を有していた。竪型粉砕機に発生する異常振動は、様々な原因によって誘発されるために、その振動原因に応じた様々な対策を講じる必要があり、従来から数多くの異常振動防止対策が提案されている。
例えば、竪型粉砕機において、嵩高い原料層(嵩密度が低い状態)を一挙に粉砕する運転を行った場合に異常振動が誘発されるケースがある。
なぜなら、嵩高い原料層は、空気を大量に含んでいるために、粉砕ローラ等が滑りやすい状態になり、見かけ上において、原料層の摩擦係数が小さくなって滑りやすい状況になる。そのため、嵩高い原料層を、粉砕ローラによって一挙に粉砕しようとすれば、滑ってスリップすることによって、粉砕ローラの回転が不規則になり、その結果、異常振動が発生する。
原料層が嵩高くなる状況の1つとして、原料を微粉砕するケースが知られている。というのは、原料を微粉砕する際には、竪型粉砕機内で繰り返し原料を粉砕する必要があり、原料は細かい微粉になればなるほど、多量の空気を抱え込むという性質を持っている。機内で繰り返し粉砕される原料は、循環原料と呼ばれるが、循環原料の平均粒径は、竪型粉砕機に新たに投入された粉砕前の原料の平均粒径に比較すれば、当然に小さい。
従って、竪型粉砕機で、細かな製品を得ようとすれば、前述した循環原料の量が必然的に増加する。即ち、原料を微粉砕しようとすれば、循環原料の量が増えるので、回転テーブル上の原料層は、粒径の小さな原料の割合が増えて、その結果として、空隙率の高い、所謂、嵩高い状態になる。
前述した嵩高い原料層は、空気を大量に含んでいるために、粉砕ローラ等が滑りやすい状態になり、見かけ上において、原料層の摩擦係数が小さくなって滑りやすいような状況になる。そのため、嵩高い原料層を、粉砕ローラによって一挙に粉砕しようとすれば、回転テーブル上の原料層の上で、粉砕ローラが滑ってスリップすることによって、粉砕ローラの回転が不規則になり、その結果、異常振動が発生するという問題が生じる。
なお、竪型粉砕機を大型化した際に、異常振動が発生しやすくなり、サイズの大型化に見合うほどの処理能力が得られないケースがある。
なぜなら、竪型粉砕機を大型化することによって、粉砕ローラ径が大きくなり、粉砕ローラで噛み込める原料層の厚みが増える。しかし、噛み込める原料層の厚みが大きくなった結果、嵩高くなった原料層を一挙に粉砕することになって、粉砕ローラが滑りやすくなり、異常振動が発生するため、サイズの大型化に見合うほどの処理能力をあげて運転できない。
特に近年は、スラグ粉砕用の竪型粉砕機を始めとして超大型の竪型粉砕機が求められるようになってきているため、前述の問題が顕著である。
前述した従来技術の問題点を解決する方法の1つとして、特許文献1に開示されるような従来技術が公知である。特許文献1に開示の従来技術は、「ならしローラ」を用いて回転テーブル上の原料層を一旦、圧密して均一化してから、粉砕ローラに噛み込ませるという技術である。
特開平2−174946号公報
ここで、特許文献1に開示された従来技術は、振動を防止すると言う点で、一定の効果が期待できると記載されている。しかし、特許文献1に開示された従来技術においても、補助ローラで圧密できる原料層の厚みには限界があり、竪型粉砕機を大型化して処理能力を上げようとした場合に、その制限を受けた。
本発明は、以上、説明したような問題点に鑑みてなされたものであり、原料を微粉砕するに好適な竪型粉砕機に関する。
上記の目的を達成するため、本発明によるスラグ粉砕用の竪型粉砕機は、
(1) 補助ローラ、粉砕ローラ、及び回転テーブルを備えて、回転テーブル上に投入したスラグを補助ローラで圧密してから粉砕ローラで粉砕する竪型粉砕機であって、粉砕ローラのローラ径を2500mm以下とした。
(2) (2)に記載のスラグ粉砕用の竪型粉砕機において、前記回転テーブルのテーブル径に対して粉砕ローラのローラ径の割合が0.45以下とした。
(3) (1)又は(2)に記載のスラグ粉砕用の竪型粉砕機において、前記補助ローラと粉砕ローラの組み合わせを少なくとも2組以上配した。
(4) (1)から(3)までのいずれか1項に記載のスラグ粉砕用の竪型粉砕機において、機体の振動を測定する振動センサ、及び、該振動センサで検出した検出値が入力されて該検出値が予め設定したしきい値を超えた場合に回転テーブルの回転数を低下させる制御装置を備えた。
本発明によれば、原料を微粉砕する際に、粉砕ローラが原料層の上でスリップすることに起因して発生する異常振動を抑制して、原料を効率良く粉砕する。
本実施形態に係わり竪型粉砕機の全体構造を説明する図である。 本実施形態に係わりローラと回転テーブルの配置を説明する図である 本実施形態に係わりローラの寸法を説明するための概念図である。 本実施形態に係わり大径の粉砕ローラと小径の粉砕ローラとで、噛み込み状態の違いを説明するための概念図である。 本実施形態に係わり粉砕ローラと原料層の関係を説明する概念図である。 原料層と粉砕ローラについて速度と摩擦係数の関係を示したものである。
以下、図面等に基づき本発明の好ましい実施形態の1例について詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明の実施形態に係わり、その好ましい例を示したものであって、図1は竪型粉砕機の全体構成を説明する概念図である。図2はローラと回転テーブルの配置を説明する図、図3はローラの寸法を説明する図である。
また、図4は大径の粉砕ローラと小径の粉砕ローラとで噛み込み状態の違いを説明するための図、図5は粉砕ローラと原料層の関係を説明するための図である。なお、図6は原料層と粉砕ローラについて速度と摩擦係数の関係を説明するための図である。
以下、本発明による竪型粉砕機1の好ましい構成について説明する。
本実施形態に用いた竪型粉砕機1は、図1又は図2に示すように竪型粉砕機1の外郭を形成するケーシング1B、1A、竪型粉砕機のケーシングに取り付けられて、機体の振動を測定する振動センサS1、竪型粉砕機1の下部に設置された減速機2Bと駆動モータ2Mによって駆動される回転テーブル2、コニカル型の粉砕ローラ3及び補助ローラ5を備えている。また、本実施形態に用いた竪型粉砕機1は、図2に示したように、粉砕ローラ3が、回転テーブル2上において、その外周部分に2個が対向するようにして配されているとともに、粉砕ローラ3と位相を90度ずらしたような形で、補助ローラ5が2個配されている。補助ローラ5を配したタイプの竪型粉砕機1においては、回転テーブル上に供給された原料を、一旦、圧密してから粉砕ローラ3にて粉砕できるという点で粉砕効率が良く、好しい形態の1つである。
なお、図1に示した竪型粉砕機1は、駆動モータ2Mの駆動用電源としてインバータ電源を備えて、運転中、回転テーブルの回転速度が任意の変更可能な可変速式の竪型粉砕機1である。
図1に示した竪型粉砕機1においては、制御装置50を備えており、制御装置50は、しきい値を設定する設定機51、振動センサS1の検出値が入力されて設定機51で設定した設定値と比較演算する比較機52、並びに、比較機52で比較した結果に基づいて駆動モータ2Mをインバータ電源により回転数制御する制御機53を備えている。
また、図1に示した竪型粉砕機1は、回転テーブル2の上方に形状が略逆円錐型の内部コーン19を備えるとともに、内部コーン19の上部に固定式の一次分級羽根14と、内部コーン19の上方で一次分級羽根14の内側に回転式の分級羽根を備えた回転式分級機13と、を有している。
なお、回転式分級機13が備えた回転式の羽根は、竪型粉砕機1の上部に設置された図示しない駆動モータにより駆動されて、自在に回転する構成となっている。
さらに、図1に示した竪型粉砕機1は、回転テーブル2の下方にガスを導入するためのガス供給口33と、極端に大きな重量の原料を取り出すための下部取出口34と、を備えており、回転テーブル上方には、ガスと共に製品を取り出すことのできる上部取出口39を備えている。
図1に示した竪型粉砕機1は前述の構成によって、運転中に、ガス供給口33よりガス(本実施形態においては空気)を導入することによって、回転テーブル2下方から一次分級羽根14及び回転式分級機13を通過して上部取出口39へと流れるガスの気流が生じる構成となっている。
回転テーブル2上で粉砕された原料は、前記ガスにより吹き上げられてケーシング内を上昇し、一次分級羽根14方向に流れるが、径が大きく重量の大きな原料は一次分級羽根14まで到達できずに落下して、回転テーブル2上で再度粉砕される、或いは、極端に重量が大きな原料は竪型粉砕機1の下部にある下部取出口34より機外に排出される。
一次分級羽根14を通過して回転式分級機13を通過できなかった原料は、内部コーン19上に落下して回転テーブル2中央部分付近に供給され、回転テーブル2上で、再度、粉砕される。一方、回転式分級機13を通過した径の小さな原料は、上部取出口39から製品として取り出される。なお、粉砕ローラ3で粉砕された後においても、一次分級羽根14、又は回転式分級機13を通過できずに、回転テーブル2上に供給されて、再度、粉砕される原料は、循環原料と称される。
ここで、本実施形態においては、図2に示すように回転テーブル2上に、補助ローラ5及び粉砕ローラ3を1セットで1組として、2組が配されており、それぞれのローラが、回転テーブル2の方向に押圧されるよう構成されている。なお、補助ローラ5及び粉砕ローラ3は、回転テーブル2が回転することにより、回転テーブル2に対して、原料を介して従動して回転する。
以下、本実施形態による竪型粉砕機1の運転方法について、その好ましい1例を説明する。なお、詳細は後述するが、スラグを粉砕する場合には、粉砕ローラ3の最大径としては2500mm程度までが問題のない好ましい範囲であって、それ以上大きくすると、状況によって異常振動が発生しやすくなる傾向にある。
本実施形態においては、粉砕ローラのローラ径を1000mmとして回転テーブル2上に4個配した。
竪型粉砕機1の原料投入口35に投入された原料(本実施形態においては被粉砕物である高炉スラグ)は、原料投入シュートを介して回転テーブル2の中央付近に投入されて、渦巻き状の軌跡を描きながら、回転テーブル2の外周側に移動する。そして、回転テーブル2上に投入された原料は、後述する循環原料と回転テーブル2上で合わさった後、その大部分が補助ローラ5で圧密されて脱気された後、回転テーブル2と粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕される。
ここで、補助ローラ5で与える面圧について、高炉スラグを粉砕する場合は、補助ローラ5の投影面積当たり2〜5(kg/cm)となるように設定することが好ましく、本実施形態においては3(kg/cm)となるように設定した。
なお、図3に示したように、補助ローラ5により与えられる力をFとした場合に、補助ローラ5の幅方向の寸法をW、周方向の直径(ローラ幅方向寸法の中央部寸法)をD、とすると、補助ローラ5の投影面積当たりに与えられる面圧Mは以下の数式(1)により求められる。
M=(F×COSθ)÷(W×D)・・・数式(1)
回転テーブル2と粉砕ローラ3に噛み込まれて粉砕された原料は、回転テーブル2の外縁部に周設されたダムリング15を乗り越えて、回転テーブル上面2の外周部とケーシングとの隙間である環状通路30(環状空間部30と称することもある)へと向かう。
環状通路30に達した原料は、前記ガスにより吹き上げられてケーシング内を上昇し、一次分級羽根14方向に流れようとするが、径が大きく重量の大きな原料は、一次分級羽根14まで到達することができず、或いは一次分級羽根14を通過できず、に落下するが、その大部分が回転テーブル2上に落下して、再度、粉砕される。
なお、一次分級羽根14を通過できない原料の中で極端に重量の重いものは、回転テーブル2の下方まで落下して、下部取出口34より排石として取り出される。また、一次分級羽根14を通過して、回転式分級機13を通過できなかった原料は、落下することにより内部コーン19に捕集されて、再度、回転テーブル2上に供給され、粉砕される。
ここで、原料を微粉砕する場合においては、回転式分級機13を通過できる原料の径を小さくする必要があるため、結果として、一次分級羽根14又は回転式分級機13を通過できずに落下する原料の割合は多くなり、原料投入シュートから投入される新規原料に対して繰り返し粉砕される循環原料の割合が大きくなり、嵩高い原料層が形成される。
循環原料は、所定の粒径となって機外に排出されるまで、繰り返し、回転テーブル上に供給され、回転テーブル2と粉砕ローラ3に噛み込まれ粉砕される。一方、所定の粒径まで小さく粉砕された原料は、回転式分級機13を通過することにより、上部取出口39より粉砕品として取り出される。本実施形態では、高炉スラグを平均粒子径として、D50≒15μmになる程度の状態まで粉砕した。なお、Dp50はロジン・ラムラー線図(Rosin−Rammler−Sperling)上に粒径分布を図示した場合にR=50%となる点の粒径をμm(ミクロンメータ)で表わしたものである。
前述したように竪型粉砕機1においては、新規原料とは別に、一次分級羽根14或いは回転式分級機13を通過できずに落下して内部を循環する循環原料が多くなる。
当然、原料を微粉砕しようとすればするほど内部循環原料の割合は増加するが、循環原料は新規原料に比較して径が小さいため嵩高くなり、原料層の中に細かな空隙が生じるため、空隙に抱え込むガスの量も必然的に大きくなる。
図6に粉砕ローラ3の速度と、原料層及び粉砕ローラ3の間の動摩擦係数について見かけ上の関係を示す。動摩擦係数についてみれば、一部の極めて速度の遅い領域を除き、細かい粒度の方が粗い粒度よりも動摩擦係数が小さくなっている。出願人は、この現象について鋭意検討した結果、原料の径により動摩擦係数が変わるというのではなく、ガスという媒体が作る見掛けの摩擦係数が低下していると考えた。
また、図3に概念図を示すが、原料層の中にガスを多く含む層があり、滑りやすい部分を形成している。原料を微粉砕する際においては、粉砕ローラ3により、ガスを抱え込む空隙が大きい循環原料と、新規原料を一緒に合わせて粉砕するため、その層間で滑りが発生し、異常振動の発生につながるから、運転不能に陥るのである。
ここで、図4に説明のための図を示すが、大径の粉砕ローラ(大径ローラと称する)と小径の粉砕ローラ(小径ローラと称する)を比較した場合において、本来、大径ローラの原料層の噛み込み角度β2と、小径ローラの噛み込み角度β1は同一であって良いはずのものであるから、噛み込むことのできる原料層の厚みについてだけ考えれば、大径ローラがH2に対して小径ローラをH1とすると、H1<H2となり、大径ローラを用いた竪型粉砕機1の処理能力が、小径ローラを用いた竪型粉砕機1の処理能力より大きくなるはずである。
しかしながら、図5で、その仕組みを概念的に説明するように、竪型粉砕機の運転中においては、原料層の中に空隙率の高い部分が発生し、その部分で原料層自体が滑ってしまい異常振動の発生につながるから、粉砕ローラ3を大型化しても、原料層の噛み込み厚さについては、粉砕ローラ3の径に見合うほど大きく出来ないというのが実情である。
従って、実際のところ、竪型粉砕機1を大型化して粉砕ローラ3の径を大径化しても、サイズに見合うほど処理能力を上げることができないのである。
発明者らは、この問題を鋭意検討した結果、スラグを粉砕する場合には、粉砕ローラ3の最大径としては2500mm程度までが問題のない好ましい範囲であって、それ以上大きくすると、異常振動が発生しやすくなる傾向にあることがわかった。
そして、スラグ用の竪型粉砕機1を大型化して処理能力を上げる場合には、粉砕ローラ3のローラ径Dを装置大型化に合わせて単に大きくしていくのではなく、その個数を増やして小さい粉砕ローラ3を多数個配する方が、粉砕効率が良い。言い換えれば、スラグ用の竪型粉砕機1の処理能力をあげるためには、小径ローラの数を増やしていくことが好ましく、補助ローラ5と粉砕ローラ3を1セットとして、少なくとも2組以上配することが好ましいことが判明した。
そして、その際における回転テーブルの直径Lと粉砕ローラ3の好ましい範囲について説明すれば、D(m)≦0.45×L(m)の関係にあり、それ以上に粉砕ローラDの直径が大きいと、多数個の粉砕ローラ3を回転テーブル2上に配置しづらくなり、結果として、異常振動が発生し易い傾向にあることがわかった。
なお、本実施形態において、図3に示したように粉砕ローラ3のローラ径Dは、ローラ幅方向寸法の中央部における外周直径寸法とし、回転テーブル2のテーブル直径Lは、図2に示すように回転テーブル上のダムリングを除いた部分までの外周直径とする。
本実施形態においては、粉砕ローラのローラ径Dを1000mmとして、2500mm以下にするとともに、回転テーブル2のテーブル径Lに対して粉砕ローラのローラ径Dの割合を0.45以下とすることによって4個を配して、前述の原因に起因する異常振動の発生を抑制した。
なお、本実施形態においては、前述の構成によっても防げない異常振動が発生する場合に備えて、運転中、常に振動センサS1で機体の振動値を検出し、予め設定機51に入力した振動値と一致、或いはそれを上回るような振動値が発生した場合に、回転テーブル2の回転速度を減速させることにより、振動が大きくなって運転不能になる前に振動を抑制した。
以上のように本願発明に係わる竪型粉砕機の運転方法及びスラグ粉砕用の竪型粉砕機は、スラグを微細化する粉砕に好適に使用できる。
1 竪型粉砕機
2 回転テーブル
3 粉砕ローラ
6 スイングレバー
13 回転式分級機
14 一次分級羽根
15 ダムリング
19 内部コーン
35 原料投入口
39 上部取出口
50 制御装置
51 設定機
52 比較機
53 制御機
S1 振動センサ

Claims (4)

  1. 補助ローラ、粉砕ローラ、及び回転テーブルを備えて、回転テーブル上に投入したスラグを補助ローラで圧密してから粉砕ローラで粉砕する竪型粉砕機であって、粉砕ローラのローラ径を2500mm以下としたスラグ粉砕用の竪型粉砕機。
  2. 前記回転テーブルのテーブル径に対して粉砕ローラのローラ径の割合が0.45以下とした請求項2記載のスラグ粉砕用の竪型粉砕機。
  3. 前記粉砕ローラを少なくとも2個以上配した請求項1又は請求項2に記載のスラグ粉砕用の竪型粉砕機。
  4. 機体の振動を測定する振動センサ、及び、該振動センサで検出した検出値が入力されて該検出値が予め設定したしきい値を超えた場合に回転テーブルの回転数を低下させる制御装置を備えた請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスラグ粉砕用の竪型粉砕機。
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