JP2013225992A - 交流電動機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの交流モータに対して一つの電流センサを設けたシステムにおいて、交流モータの電流推定精度を向上させることができるようにする。
【解決手段】電流推定部17では、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf に基づいて他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est を算出する逆dq変換と、この逆dq変換により算出した他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est と電流センサで検出したセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns とに基づいてd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を算出するdq変換とを所定の演算周期で繰り返し実行する。これにより、dq変換で用いるセンサ相の電流検出値iw.sns の位相と他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est の位相とを一致させて、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est や他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est の推定精度を高める。
【選択図】図4

Description

本発明は、三相の交流電動機と、該交流電動機の各相のうちの一相に流れる電流を検出する電流センサとを備えた交流電動機の制御装置に関する発明である。
近年、低燃費、低排気エミッションの社会的要請から車両の動力源として交流モータ(交流電動機)を搭載した電気自動車やハイブリッド車が注目されている。例えば、電気自動車においては、図9に示すように、二次電池等からなる直流電源11と交流モータ13とを、インバータ等で構成されたモータ制御装置6を介して接続し、直流電源11の直流電圧をインバータで交流電圧に変換して交流モータ13を駆動するようにしたものがあり、ハイブリッド車においては、図1に示すように、二次電池等からなる直流電源11と交流モータ13A,13Bとを、インバータ等で構成されたモータ制御装置6を介して接続し、直流電源11の直流電圧をインバータで交流電圧に変換して交流モータ13A,13Bを駆動するようにしたものがある。
このような電気自動車やハイブリッド車に搭載される交流モータの制御システムは、三相の交流モータの各相のうちの二相又は三相に流れる電流をそれぞれ検出するように二つ又は三つの電流センサを設け、これらの電流センサの出力(電流検出値)に基づいて交流モータを制御するようにしたものが主流であるが、一つの交流モータに対して二つ又は三つの電流センサを設ける必要があるため、インバータの三相出力端子近傍の小型化やモータ制御系統の低コスト化に対して弊害となっている。
交流モータの制御システムにおいて、電流センサの数を削減して低コスト化する技術としては、例えば、特許文献1(特開2001−145398号公報)に記載されているように、交流モータの各相のうちの一相(例えばU相)に流れる電流を検出する一つの電流センサを設け、この電流センサで検出した一相(例えばU相)の電流検出値と他の二相(例えばV相とW相)の前回の電流推定値とに基づいて交流モータの回転座標系におけるd軸電流推定値(励磁分電流推定値)とq軸電流推定値(トルク分電流推定値)を算出し、これらのd軸電流推定値とq軸電流推定値をそれぞれ1次遅れフィルタにより平均化した値に基づいて他の二相(例えばV相とW相)の電流推定値を算出すると共に、この電流推定処理によって算出したq軸電流推定値(又はd軸電流推定値とq軸電流推定値の両方)を用いて交流モータを制御するようにしたものがある。
特開2001−145398号公報
上記特許文献1の技術では、一つの交流モータに対して一つの電流センサを設ける「電流センサの一相化」によりインバータの小型化や低コスト化をすることが可能になるが、動作条件によって交流モータの電流推定精度を十分に確保できない可能性があり、それによって、出力トルクの精度が低下したり、電流制御が不安定になることによってトルク変動が発生したり、異常な電流又は電圧の発生による交流モータやインバータの故障などを招く可能性がある。特に、例えば前記電気自動車やハイブリッド車においては、停止から高速走行、駆動力を出さない状態から交流モータの定格トルクまであらゆる動作条件を取り得るため前記は大きな課題であり、また前記に当てはまらない機器においても電流推定精度の不足は解決すべき課題である。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、交流電動機の各相のうちの一相に流れる電流を検出する電流センサを備えたシステムにおいて、交流電動機の電流推定精度を向上させ、その結果出力トルクの精度の低下を防止し、電流制御を安定に実行することができる交流電動機の制御装置を提供することにある。
本出願人の研究によると、上記特許文献1の技術のように、電流センサで検出した一相の電流検出値と他の二相の前回の電流推定値とに基づいてd軸及びq軸電流推定値を算出し、これらのd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値に基づいて他の二相の電流推定値を算出するシステムでは、交流電動機の動作回転数が極めて低い条件では高い精度で電流推定が可能だが、動作回転数を高くしていくと図8のように、dq平面上において位相が遅れる方向に、かつ電流絶対値が小さくなる方向に電流推定値がずれ、高回転ほど定常推定誤差が大きくなることが判明した(図8は、d軸及びq軸電流値が一定の状態で、d軸及びq軸電流推定値がゼロの初期状態から処理を開始してd軸及びq軸電流値を正しく推定できるかを調査した結果)。
本出願人は鋭意研究を重ねた結果、定常推定誤差が大きくなる要因が、d軸及びq軸電流推定値を算出する際に用いる二相の前回の電流推定値の持つ位相の遅れにあることを突き止めた。より詳しくは、交流電動機の回転角に同期した交流値である二相の電流推定値は、前回と今回の処理間に交流電動機が回転することによって回転角が変化し、今回検出された一相の電流検出値に対して変化した回転角分の位相の遅れを持っている。そのため、一相の電流検出値と、二相の前回の電流推定値とに基づいてdq変換してd軸及びq軸電流推定値を算出する際、一相の電流検出値と二相の電流推定値の位相の不整合により電流推定誤差を生じ、また解消されず、定常推定誤差を生じるということが判明した。
そこで、請求項1に係る発明は、三相の交流電動機と、該交流電動機の各相のうちの一相(以下「センサ相」という)に流れる電流を検出する電流センサとを備えた交流電動機の制御装置において、交流電動機の回転座標系における前回のd軸及びq軸電流推定値に基づいてセンサ相以外の他の相の電流推定値を算出する逆dq変換と、該逆dq変換により算出した他の相の電流推定値と電流センサで検出したセンサ相の電流検出値とに基づいてd軸及びq軸電流推定値を算出するdq変換とを所定の演算周期で繰り返し実行する電流推定手段を備えた構成としたものである。
この構成では、今回の演算タイミングにおいて用いる前回の推定値を、二相の電流推定値ではなく、d軸及びq軸電流推定値とした。前記発生する位相遅れは、二相の電流推定値が交流電動機の回転角に同期し、常に変化する交流値であるが故に生じるものであり、その交流値を回転角に基づいて回転角の要素を取り除き直流値に変換するdq変換によって得たd軸及びq軸電流推定値は直流値であり、前回と今回の処理間に交流電動機が回転することによって回転角に変化が生じても、位相の遅れといった不具合は生じない。さらには、前回のd軸及びq軸電流推定値を逆dq変換することにより算出した他の相の電流推定値は、今回の回転角情報に基づいて算出されるため、今回の演算タイミングにおいて電流センサで検出したセンサ相の電流検出値と位相が合致しており、一相の電流検出値と二相の電流推定値の位相の不整合により電流推定誤差を生じ、また解消されず、定常推定誤差を生じることは起こり得ない。これにより、センサ相の電流検出値に対する他の相の電流推定値の位相遅れによる定常推定誤差の発生を防止することができるため、d軸及びq軸電流推定値や他の相の電流推定値の推定精度を高めることができ、一つの交流電動機に対して一つの電流センサを設ける「電流センサの一相化」によりインバータの小型化や低コスト化の要求を満たしながら、交流電動機の電流推定精度を向上させることができる。
また、請求項2のように、電流推定手段は、逆dq変換の際に、d軸及びq軸電流推定値を平滑化した値に基づいて他の相の電流推定値を算出するようにしても良い。このようにすれば、d軸及びq軸電流推定値に含まれる変動を抑制することができ、d軸及びq軸電流推定値に基づいた他の相の電流推定値の算出精度を更に向上させることができる。
また、請求項3のように、d軸及びq軸電流推定値に基づいて交流電動機の通電を制御するようにしても良い。本発明は、d軸及びq軸電流推定値の推定精度を向上させることができるため、d軸及びq軸電流推定値を用いて交流電動機の通電を制御することで、交流電動機の出力トルクの精度の低下を防止し、電流制御を安定に実行することができる。
図1は本発明の一実施例におけるハイブリッド車の駆動システムの概略構成を示す図である。 図2は交流モータ制御システムの概略構成図である。 図3は交流モータの電流フィードバック制御を説明するブロック図である。 図4は電流推定部の構成を示すブロック図である。 図5は電流推定ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図6は本実施例の電流推定によるd軸及びq軸電流推定値の挙動を示す図である。 図7は比較例の電流推定を説明するブロック図である。 図8は比較例の電流推定によるd軸及びq軸電流推定値の挙動を示す図である。 図9は他の実施例における電気自動車の駆動システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、例えば、交流モータと内燃機関(エンジン)を動力源とするハイブリッド車に適用して具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいてハイブリッド車の駆動システムの概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン1と第1の交流モータ13Aと第2の交流モータ13Bが搭載され、主にエンジン1の出力に対して第1の交流モータ13Aを駆動させることで第2の交流モータ13Bの回転軸に伝達される駆動力と第2の交流モータ13Bの駆動力で車輪2を駆動する。エンジン1のクランク軸と第1の交流モータ13Aの回転軸と第2の交流モータ13Bの回転軸とが動力分割機構3(例えば遊星ギヤ機構)を介して連結され、第2の交流モータ13Bの回転軸が差動減速ギヤ4を介して車軸5に連結されている。交流モータ13A,13Bは、インバータ12(図2参照)やモータ制御回路16(図2参照)等で構成されたモータ制御装置6を介して二次電池等からなる直流電源11に接続され、このモータ制御装置6を介して直流電源11と電力を授受するようになっている。
駆動力演算回路7は、ハイブリッド車全体を総合的に制御するコンピュータ等で構成され、アクセルセンサ(図示せず)で検出したアクセル信号、ブレーキスイッチ(図示せず)で検出したブレーキ信号、シフトスイッチ(図示せず)で検出したシフト信号等の各種のセンサやスイッチの出力信号を読み込んで車両の運転状態を検出する。この駆動力演算回路7は、エンジン1の運転を制御するエンジン制御回路(図示せず)や、交流モータ13A,13Bの運転を制御するモータ制御回路16(図2参照)との間で制御信号やデータ信号等を送受信し、車両の運転状態に応じて駆動力要求値を出力してエンジン1や交流モータ13A,13Bの駆動力を制御する。
次に、図2に基づいてハイブリッド車に搭載される交流モータ制御システムの概略構成を説明する。尚、2つの交流モータ13A,13Bの制御システムは、実質的に同一構成であるため、「交流モータ13」と表記して、1つの交流モータ13の制御システムについて説明する。
二次電池等からなる直流電源11には、電圧制御型の三相のインバータ12が接続され、このインバータ12で交流モータ13(交流電動機)が駆動される。尚、直流電源11に昇圧コンバータ等を介してインバータ12を接続した構成としても良い。
交流モータ13は、三相永久磁石式同期モータで、永久磁石が内蔵されたものであり、ロータの回転位置(回転角)を検出するロータ回転位置センサ14が搭載されている。また、交流モータ13の各相のうちの一相(以下「センサ相」という)に流れる電流を検出する電流センサ15が一つのみ設けられている。本実施例では、センサ相としてW相に流れる電流を電流センサ15で検出する。尚、交流モータ13は、永久磁石式同期モータに限定されず、例えば、誘導モータやその他の同期モータであっても良い。
インバータ12は、モータ制御回路16(制御手段)から出力される三相の6アーム電圧指令信号UU,UL,VU,VL,WU,WLに基づいて、直流電圧を三相の交流電圧U,V,Wに変換して交流モータ13を駆動する。
モータ制御回路16は、交流モータ13の出力トルクが目標トルク(トルク指令値)となるようにインバータ12を制御して交流モータ13に印加する交流電圧を調整するトルク制御を実行する。本実施例では、トルク指令値に基づいた電流指令値と、電流センサ15の出力に基づいた電流推定値との偏差が小さくなるように交流モータ13の通電をF/B制御する電流F/B制御を次のようにして実行する。ここで、「F/B」は「フィードバック」を意味する(以下、同様)。
図3に示すように、モータ制御回路16は、トルク指令値trq* に基づいて、交流モータ13のロータ回転座標として設定された回転座標系(d−q座標系)における指令電流ベクトル(d軸電流指令値id*,q軸電流指令値iq*)をマップ又は数式等により演算する。
また、ロータ回転位置センサ14で検出した交流モータ13のロータ回転位置mθ(回転角)に基づいて電気角eθを演算すると共に、後述する電流推定部17(電流推定手段)により、電流センサ15で検出した交流モータ13のセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns と、交流モータ13の電気角eθとに基づいて、回転座標系における推定電流ベクトル(d軸電流推定値id.est ,q軸電流推定値iq.est )を演算する。
この後、d軸電流指令値id*とd軸電流推定値id.est との偏差Δid が小さくなるようにPI制御等によりd軸電圧指令値Vd を演算すると共に、q軸電流指令値iq*とq軸電流推定値iq.est との偏差Δiq が小さくなるようにPI制御等によりq軸電圧指令値Vq を演算して、指令電圧ベクトル(d軸電圧指令値Vd ,q軸電圧指令値Vq )を求める。
この指令電圧ベクトル(d軸電圧指令値Vd ,q軸電圧指令値Vq )と、交流モータ13の電気角eθとに基づいて、三相電圧指令値Vu ,Vv ,Vw を演算した後、これらの三相電圧指令値Vu ,Vv ,Vw を、例えば正弦波PWM制御方式等で三相の6アーム電圧指令信号UU,UL,VU,VL,WU,WLに変換し、これらの三相の6アーム電圧指令信号UU,UL,VU,VL,WU,WLをインバータ12に出力する。これにより、トルク指令値に基づいた電流指令値id*,iq*と、電流センサ15の出力に基づいた電流推定値id.est ,iq.est との偏差が小さくなるように交流モータ13の通電をF/B制御する電流F/B制御を実行する。
ところで、交流モータ13の電流を推定する場合に、図7に示す比較例のように、電流センサ15で検出したセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns と他の二相(U相とV相)の前回の電流推定値iu.est ,iv.est とに基づいてd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を算出するdq変換と、このdq変換により算出したd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est をLPF処理(例えば、なまし処理や一次遅れ処理等)により平滑化した値に基づいて他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est を算出する逆dq変換とを所定の演算周期で繰り返し実行するシステムでは、電流周波数(交流モータ13のモータ回転速度)が極めて低い条件では高い精度で電流推定が可能だが、電流周波数を高くしていくと図8のように、dq平面上において位相が遅れる方向に、かつ電流絶対値が小さくなる方向に電流推定値がずれ、定常推定誤差が大きくなることが判明した。尚、上記の「LPF」は「ローパスフィルタ」を意味する(以下、同様)。
本出願人は鋭意研究を重ねた結果、定常推定誤差が大きくなる要因が、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を算出する際に用いる二相の前回の電流推定値iu.est ,iv.est の持つ位相の遅れにあることを突き止めた。より詳しくは、交流モータ13の電気角eθに同期した交流値である二相の電流推定値iu.est ,iv.est は、前回と今回の処理間に交流モータ13が回転することによって電気角eθが変化するため、今回検出された電流センサ15で検出したセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns に対して、変化した電気角分の位相の遅れを持っている。そのため、センサ相の電流検出値iw.sns と、他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est とに基づいてdq変換してd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を算出する際、センサ相の電流検出値iw.sns と、他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est の電流推定値の位相の不整合により電流推定誤差が解消されず定常推定誤差となり、電流推定精度を低下させることが判明した。
そこで、本実施例では、図4に示すように、電流推定部17により、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf に基づいて他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est を算出する逆dq変換と、この逆dq変換により算出した他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est と電流センサ15で検出したセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns とに基づいてd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を算出するdq変換とを所定の演算周期Tで繰り返し実行するようにしている。
この構成では、交流値ではなく直流値であるd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est の前回の電流推定値に基づいて今回の電流推定処理を実行するため、前回と今回の処理間に交流モータ13が回転することによって電気角eθが変化しても前記位相の遅れといった不具合は発生しない。さらには、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf を逆dq変換により算出するセンサ相以外の二相の電流推定値iu.est ,iv.est は今回の電気角eθに基づいて算出されるため、今回演算タイミングにおいて電流センサ15で検出したセンサ相の電流検出値iw.sns と位相が合致しており、センサ相の電流検出値と他の二相の電流推定値の位相の不整合により電流推定誤差を生じ、また解消されず、定常推定誤差を生じることは起こり得ない。これにより、センサ相の電流検出値iw.sns に対する他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est の位相遅れによる推定誤差の発生を防止して、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est や他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est の推定精度を高めることができる。
以上説明した本実施例の電流推定は、モータ制御回路16によって図5の電流推定ルーチンに従って実行される。以下、この電流推定ルーチンの処理内容を説明する。
図5に示す電流推定ルーチンは、モータ制御回路16の電源オン期間中に所定の演算周期Tで繰り返し実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、電流センサ15で検出したセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns を読み込んだ後、ステップ102に進み、ロータ回転位置センサ14で検出した交流モータ13のロータ回転位置mθから求めた電気角eθを読み込む。
この後、ステップ103に進み、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf を読み込む。尚、モータ制御回路16の電源オフ中はインバータ12がシャットダウン状態であるため、モータ制御回路16の電源オン直後で本ルーチンの初回の起動時には、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf をそれぞれ「0」にする(つまり、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf の初期値をそれぞれ「0」にする)。
この後、ステップ104に進み、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf に基づいて、他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est を算出する逆dq変換を実行する。この逆dq変換では、次の(1)式により、他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est を求める。
Figure 2013225992
この後、ステップ105に進み、逆dq変換により算出した他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est と、電流センサ15で検出したセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns とに基づいて、d軸電流推定値id.est とq軸電流推定値iq.est を算出するdq変換を実行する。このdq変換では、次の(2)式により、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を求める。
Figure 2013225992
尚、他の一相(U相又はV相)の電流推定値とセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns とに基づいてd軸電流推定値id.est とq軸電流推定値iq.est を算出するdq変換を実行するようにしても良く、例えば、U相の電流推定値iu.est とセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns とを用いてdq変換を実行する場合は、次の(3)式により、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を求める。
Figure 2013225992
この後、ステップ106に進み、今回のd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を出力する。出力されたd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est は、例えば、前述した電流F/B制御等に用いられる。
この後、ステップ107に進み、今回のd軸電流推定値id.est とq軸電流推定値iq.est を平滑化してid.lpf ,iq.lpf を算出し、バッファ(記憶領域)に保存(記憶)して、本ルーチンを終了する。これらのd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値は、次回の本ルーチンの実行時(次回の電流推定処理の実行時)に、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値として用いられる。
以上説明した本実施例では、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf に基づいて他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est を算出する逆dq変換と、この逆dq変換により算出した他の二相(U相とV相)の電流推定値iu.est ,iv.est と電流センサ15で検出したセンサ相(W相)の電流検出値iw.sns とに基づいてd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を算出するdq変換とを所定の演算周期Tで繰り返し実行する。
このようにすれば、交流値ではなく直流値であるd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf の前回の電流推定値に基づいて今回の電流推定処理を実行するため、前回と今回の処理間に交流モータ13が回転することによって電気角eθが変化しても前記位相の遅れといった不具合は発生しない。さらには、前回のd軸及びq軸電流推定値を平滑化した値id.lpf ,iq.lpf を逆dq変換により算出するセンサ相以外の二相の電流推定値iu.est ,iv.est は今回の電気角eθに基づいて算出されるため、今回演算タイミングにおいて電流センサ15で検出したセンサ相の電流検出値iw.sns と位相が合致しており、センサ相の電流検出値と他の二相の電流推定値の位相の不整合により電流推定誤差を生じ、また解消されず、定常推定誤差を生じることは起こり得ない。
これにより、図6に示すように、センサ相の電流検出値iw.sns に対する他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est の位相遅れによる推定誤差の発生を防止することができるため、電流周波数(モータ回転速度)が高くなっても、d軸電流推定値id.est やq軸電流推定値iq.est の真値に対する定常偏差(推定誤差)を小さくすることができて、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est や他の二相の電流推定値iu.est ,iv.est の推定精度を高めることができ、一つの交流モータ13に対して一つの電流センサ15を設ける「電流センサの一相化」によりインバータの小型化や低コスト化の要求を満たしながら、交流モータ13の電流推定精度を向上させることができる。
また、本実施例では、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を精度良く算出することができ、このd軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を用いて交流モータ13の通電をF/B制御するようにしたので、交流モータ13の出力トルクの精度の低下を防止し、電流F/B制御を安定に実行することができる。
また、本実施例では、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est を直接推定し、これを用いて交流モータ13の通電を電流F/B制御するようにしたので、二つ以上の電流センサの電流検出値を用いたときの、二つ以上の電流センサ間のゲイン誤差による出力トルクの電気二次変動(d軸及びq軸電流値が電気二次の周波数で変動することによる)の発生を原理上、根本的に解消することができる。
以上のように本発明は、「電流センサ1相化」における電流推定精度の不足によって生じる推定誤差を軽減することができ、誤差を持つ電流推定値に基づいて交流モータを制御した場合に生じるトルク変動(三相電流の直流成分による電気一次変動等)を軽減できることによって、この「電流センサ1相化」を適用した交流モータ制御システムを搭載した機器の振動が軽減される。従って特に、乗員の乗り心地、運転性能が重視される車載用モータにおいて、より適した効能が得られる。
なお、上記実施例では、d軸及びq軸電流推定値は、id.est ,iq.est を用いて交流モータ13の通電を電流F/B制御するようにしたが、d軸及びq軸電流推定値id.est ,iq.est をLPF処理により平滑化したd軸及びq軸電流推定値id.lpf ,iq.lpf であっても良い。
また、上記実施例では、前回のd軸及びq軸電流推定値は、平滑化された値id.lpf ,iq.lpf を用いて電流推定処理を実行するようにしたが、前回と今回の位相の不整合という不具合は解消されているため、平滑化処理をせずid.est ,iq.est を用いるようにしても良い。
以上のように、交流モータ13の通電を電流F/B制御するためのd軸及びq軸電流推定値と、今回の電流推定処理に用いる前回のd軸及びq軸電流推定値は、平滑化された値id.lpf ,iq.lpf を用いても、平滑化される前のid.est ,iq.est を用いるようにしても定常推定誤差を発生させずに電流推定が可能であり、値の選択をどのように組み合わせても良い。
その中で最も良好な態様としては、交流モータ13の通電を電流F/B制御するためのd軸及びq軸電流推定値は平滑化される前の値id.est ,iq.est を用いるようにして電流センサ15により検出された電流検出値の情報をより多く反映することで電流F/Bを高速・高精度に応答できるようにし、今回の電流推定処理に用いる前回のd軸及びq軸電流推定値は、平滑化された値id.lpf ,iq.lpf を用いるようにして、d軸及びq軸電流推定値の急変を抑制して、モータ電流の歪みや電流検出値に重畳したノイズに対する感度を低くして安定に動作させるようにする(すなわち、上記実施例の態様)のが好適である。
また、値の選択は動作条件によって切り替えてもよく、例えば要求トルクが急変するような状況においては応答性を重視して平滑化する前の値id.est ,iq.est を優先的に用いるようにし、要求トルクの変化が少ない状況においては安定性を重視して平滑化した値id.lpf ,iq.lpf を用いるようにするなどが好適である。
尚、上記実施例では、センサ相としてW相に流れる電流を電流センサで検出する構成としたが、これに限定されず、センサ相としてU相に流れる電流を電流センサで検出する構成としたり、或は、センサ相としてV相に流れる電流を電流センサで検出する構成としたりしても良い。
また、本発明は、図9に示されるような電気自動車の駆動システムにも採用をすることができる。詳細には、電気自動車の駆動システムでは、交流モータ13が搭載され、交流モータ13の駆動力で車輪2を駆動する。交流モータ13は、インバータ12(図2参照)やモータ制御回路16(図2参照)等で構成されたモータ制御装置6を介して二次電池等からなる直流電源11に接続され、このモータ制御装置6を介して直流電源11と電力を授受ずるようになっている。
駆動力演算回路7は、電気自動車全体を総合的に制御するコンピュータ等で構成され、アクセルセンサ(図示せず)で検出したアクセル信号、ブレーキスイッチ(図示せず)で検出したブレーキ信号、シフトスイッチ(図示せず)で検出したシフト信号等の各種のセンサやスイッチの出力信号を読み込んで車両の運転状態を検出する。この駆動力演算回路7は、交流モータ13の運転を制御するモータ制御回路16(図2参照)との間で制御信号やデータ信号等を送受信し、車両の運転状態に応じて駆動力要求値を出力して交流モータ13の駆動力を制御する。
このような電気自動車の駆動システムに本願発明を適用しても、上述と同様に一つの交流電動機に対して一つの電流センサを設ける「電流センサの一相化」により低コスト化の要求を満たしながら、交流電動機の電流推定精度を向上させることができる。
さらにまた、上記実施例では、インバータと交流モータを一組のみ設けたシステムに本発明を適用したが、これに限定されず、図1のようなハイブリッドシステムや、その他のインバータと交流モータを二組以上設けたシステムに本発明を適用しても良い。
その他、本発明は、上述するような電気自動車やハイブリッド車に搭載される交流モータの制御装置に限定されず、電気自動車やハイブリッド車以外の交流モータの制御装置にも適用可能である。
11…直流電源、12…インバータ、13…交流モータ(交流電動機)、14…ロータ回転位置センサ、15…電流センサ、16…モータ制御回路(制御手段)、17…電流推定部(電流推定手段)

Claims (3)

  1. 三相の交流電動機と、該交流電動機の各相のうちの一相(以下「センサ相」という)に流れる電流を検出する電流センサとを備えた交流電動機の制御装置において、
    前記交流電動機の回転座標系における前回のd軸及びq軸電流推定値に基づいて前記センサ相以外の他の相の電流推定値を算出する逆dq変換と、該逆dq変換により算出した前記他の相の電流推定値と前記電流センサで検出した前記センサ相の電流検出値とに基づいて前記d軸及びq軸電流推定値を算出するdq変換とを所定の演算周期で繰り返し実行する電流推定手段を備えていることを特徴とする交流電動機の制御装置。
  2. 前記電流推定手段は、前記逆dq変換の際に、前記d軸及びq軸電流推定値を平滑化した値に基づいて前記他の相の電流推定値を算出することを特徴とする請求項1に記載の交流電動機の制御装置。
  3. 前記d軸及びq軸電流推定値に基づいて前記交流電動機の通電を制御する制御手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の交流電動機の制御装置。
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