JP2013225774A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過大光が入射した場合でも光電変換部から電荷が浮遊拡散層にオーバーフローして浮遊拡散層に保持した異なる蓄積期間の信号を濁すことが無く、かつ、リセットより前に読み出す蓄積信号のノイズを抑えることができると共に、1つのカラムの読み出し回路で広ダイナミックレンジ化が可能な固体撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光電変換素子PD、浮遊拡散層FDへ電荷を転送する転送トランジスタTX、リセットトランジスタRT、増幅トランジスタSF、選択トランジスタSL、及び排出トランジスタBGを有する画素を行列状に複数配置した画素アレイを行順次で駆動し、光電変換素子PDの蓄積時間が異なる2つの期間に分けて電荷蓄積し、短時間蓄積電荷が浮遊拡散層FDに保持されているときに、排出トランジスタBGのオフ時ポテンシャルが転送トランジスタTXのオフ時ポテンシャルより深くなるよう駆動制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置に係り、特に、入射光量に対して広いダイナミックレンジが求められる撮影装置などに適用可能な固体撮像装置に関する。
入射光量に対してリニアな応答を示す一般の固体撮像装置では、ダイナミックレンジは画素で扱える最大信号量とノイズレベルとの比で決められる。
このダイナミックレンジを拡大する手法としては、長時間の電荷蓄積で撮像した高感度画像と、短時間蓄積で撮像した低感度画像を合成する手法が良く知られている。例えば、CMOSイメージセンサ(CIS)でこれを実現する方法の中で、実用的価値が高い方式としては、読み出し時間差を用いた方法がある(特許文献1)。
特許文献1に記載の技術では、図24に示すように、n行目の信号の読み出しの際、走査方向で前になるΔ行だけ離れた行の信号を読み出せば、その蓄積時間がΔ×(1水平読み出し周期)である短時間蓄積信号が得られ、蓄積時間がフレーム周期−(Δ×(1水平読み出し周期))となるn行目の長時間蓄積信号と合成することにより、高ダイナミックレンジ撮像を行うことができる。
この手法が適用可能な画素構成としては、種々のものが考えられる。例えば、画素内に光電変換部、リセット部、増幅部、および行選択部を有する3トランジスタ(3T)型であっても良いし、画素内に光電変換部、電荷転送部、リセット部、増幅部、および行選択部を有する4トランジスタ(4T)型であっても良い。
しかしながら、この手法では、n行目の信号と同時に読み出される信号は、n−Δ行目の信号であり、合成する2つの行信号を同時化するために、n行目の長時間蓄積信号と、その行の短時間蓄積信号を合成するには、Δ行分のバッファメモリが必要となり、回路規模が大きくなる。また、イメージセンサのカラムの読み出し回路も、長時間用と短時間用の2つが必要になる。
一方、メモリを必要としない方法として、特許文献2に記載の技術が提案されている。特許文献2に記載の技術における第2の実施形態では、画素構成として上述した4トランジスタ(4T)型を用いる。動作としては、まず、Ta期間の蓄積信号を浮遊拡散層に転送・保持し、次にTb期間の蓄積信号を光電変換部に蓄積して、これら2つの信号を1行読み出し期間内に連続して読み出すことで、メモリを必要としない動作を達成している。より具体的には、まず浮遊拡散層に保持したTa期間蓄積信号を読み出し、次いで浮遊拡散層をリセットしてリセット信号を読み出し、最後に光電変換部からTb期間蓄積信号を浮遊拡散層に転送し読み出す。そして、前記Ta期間蓄積信号とリセット信号の間で差分信号を得て第1の有効信号とすると共に、前記リセット信号とTb期間蓄積信号の間で差分信号を得て第2の有効信号とする。これら第1の有効信号と第2の有効信号を合成することでワイドダイナミックレンジ信号としている。ここで、浮遊拡散層に保持する期間はTbとなることから、保持期間を短くできるTa>Tbとするのが望ましいとしている。
特表2000−516774号公報 特開2006−115547号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、メモリを必要としない利点を有するが、過大光が入射した場合には光電変換部から浮遊拡散層(FD)に電荷がオーバーフローしてしまい、浮遊拡散層(FD)に保持された信号が濁ってしまう。
更に、リセットより後で読み出すTb期間蓄積信号は、リセット信号とTb期間蓄積信号の間でノイズ相関が有るから、上記差分信号を取ることで正規の相関二重サンプリング(CDS)動作が可能で低ノイズであるが、リセットより前に読み出すTa期間蓄積信号は、Ta期間蓄積信号とリセット信号の間でノイズ相関が無いから、上記差分信号を取っても正規のCDS動作ができずノイズが大きいという問題がある。特に上記推奨条件のようにTa>Tbとすると、ノイズの影響が大きい低照度の信号はTa期間蓄積信号となることから、この問題は深刻である。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、過大光が入射した場合でも光電変換部から電荷が浮遊拡散層にオーバーフローして浮遊拡散層に保持した異なる蓄積期間の信号を濁すことが無く、かつ、1つのカラムの読み出し回路で広ダイナミックレンジ化が可能な固体撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、受光した光に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部、前記光電変換部で生成して蓄積した電荷を保持する浮遊拡散層に転送する転送部、前記浮遊拡散層に保持された電荷による電位をリセットするリセット部、前記浮遊拡散層に保持された電荷による電位を増幅して出力する増幅部、及び出力する前記増幅部の出力を選択する選択部を有する画素が行列状に複数配置されて構成された画素アレイと、前記画素アレイを行順次で駆動し、予め定めた短時間で前記光電変換部が蓄積した短時間蓄積電荷を前記浮遊拡散層へ転送し、同じ行の前記短時間蓄積電荷の蓄積時間より長い時間で前記光電変換部が蓄積した長時間蓄積電荷の読み出し時まで前記浮遊拡散層に転送された電荷を保持し、同じ水平読み出し期間のときに、前記短時間蓄積電荷及び前記長時間蓄積電荷をそれぞれ読み出すように、前記光電変換部、前記転送部、前記リセット部、前記増幅部、及び前記選択部の各々の動作を制御する制御回路と、前記短時間蓄積電荷が前記浮遊拡散層に保持されているときに、前記光電変換部からオーバーフローした電荷の前記浮遊拡散層への侵入を防止する防止手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、画素アレイは、光電変換部、転送部、リセット部、増幅部、及び選択部を有する画素が行列状に複数配置されて構成されている。
そして、制御回路は、画素アレイを行順次で駆動し、予め定めた短時間で光電変換部が蓄積した短時間蓄積電荷を浮遊拡散層へ転送し、同じ行の短時間蓄積電荷の蓄積時間より長い時間で光電変換部が蓄積した長時間蓄積電荷の読み出し時まで浮遊拡散層に転送された電荷を保持し、同じ水平読み出し期間のときに、短時間蓄積電荷及び長時間蓄積電荷をそれぞれ読み出すように、光電変換部、転送部、リセット部、増幅部、及び選択部の各々の動作を制御する。これにより、メモリを必要とせずに、短時間蓄積電荷と長時間蓄積電荷を合成して読み出してワイドダイナミックレンジ信号とすることができる。
ところで、上述したように、過大光が入射した場合には光電変換部から浮遊拡散層に電荷がオーバーフローしてしまい、浮遊拡散層に保持された信号が濁ってしまう。
そこで、本発明では、防止手段が、短時間蓄積電荷が浮遊拡散層に保持されているときに、光電変換部からオーバーフローした電荷の浮遊拡散層への侵入を防止するようになっている。これによって、浮遊拡散層に保持された信号が濁ってしまうことを防止することができ、リセットより前に読み出す蓄積信号のノイズを抑えることができる。
従って、過大光が入射した場合でも光電変換部から電荷が浮遊拡散層にオーバーフローして浮遊拡散層に保持した異なる蓄積期間の信号を濁すことが無く、かつ、1つのカラムの読み出し回路で広ダイナミックレンジ化が可能な固体撮像装置を提供することができる。
なお、防止手段は、請求項2に記載の発明のように、前記画素それぞれに設けられて、前記光電変換部で生成した電荷を前記浮遊拡散層とは異なる方向に配置したドレイン部へ排出する排出部と、前記制御回路と、からなり、前記制御回路が、前記短時間蓄積電荷が前記浮遊拡散層に保持されているときに、前記光電変換部からオーバーフローした電荷を前記ドレイン部へ排出するように前記排出部を制御することにより、前記光電変換部からオーバーフローした電荷の前記浮遊拡散層への侵入を防止するようにしてもよい。或いは、請求項3に記載の発明のように、前記画素のそれぞれの前記転送部とは異なる方向に設けられ、前記転送部のオフ時の電位ポテンシャルより深いレベルに設定したポテンシャルバリア層を防止手段として適用するようにしてもよい。
また、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記浮遊拡散層に保持された前記短時間蓄積電荷と、前記浮遊拡散層を初期化したリセットレベルとの差分が予め定めた閾値を超える場合に、前記リセットレベル及び前記短時間蓄積電荷に基づいてノイズキャンセル処理を行い、前記差分が前記閾値を超えない場合に、前記リセットレベル及び前記長時間蓄積電荷に基づいてノイズキャンセル処理を行う処理回路を更に備えるようにしてもよい。この場合には、処理回路は、請求項5に記載の発明のように、アナログデジタル変換後のデジタル信号に基づいてノイズキャンセル処理を行うようにしてもよい。このように、短時間蓄積電荷とリセットレベルの差分を閾値と比較して、ノイズキャンセル処理を切り替えることにより、1つのバッファで広ダイナミックレンジ化を図り、長時間蓄積信号と短時間蓄積信号を共に保持するためのバッファを削減することができる。
なお、防止手段は、請求項6に記載の発明のように、前記画素それぞれに設けられると共に、オフ時のチャネル電位が2値とされて、前記光電変換部で生成した電荷を前記浮遊拡散層とは異なる方向に配置したドレイン部へ排出する排出部、及び前記制御回路からなり、前記制御回路が、前記光電変換部において前記短時間蓄積電荷を蓄積する期間は、前記2値のうち低い値となるように前記排出部を制御し、前記長時間蓄積電荷を蓄積する期間は、前記2値のうち高い値となるように、前記排出部を制御するようにしてもよい。すなわち、短時間蓄積される期間に排出部のチャネル電位を低い値とすることにより、光電変換部から浮遊拡散層への電荷のオーバーフローを行わせて、光電変換部の電荷蓄積容量を増加させ、長時間蓄積される期間に排出部のチャネル電位を高い値とすることにより、光電変換部から浮遊拡散層への電荷のオーバーフローを防止して浮遊拡散層の電荷の濁りを防止することができる。
また、画素は、請求項7に記載の発明のように、前記リセット部の前記浮遊拡散層とは反対側に直列接続された第2のリセット部を更に備えるようにしてもよい。この場合、請求項8に記載の発明のように、前記リセット部及び前記第2のリセット部は、ゲート電圧がハイレベルの時、チャネル電位が電源より深くなうように駆動されるようにしてもよい。このように、第2のリセットを更に備えることにより、浮遊拡散層の電荷蓄積容量を増加させることが可能となる。
これら請求項6及び請求項7の発明により、短時間蓄積時の光電変換部および浮遊拡散層の容量を増大できるから、同じ広ダイナミックレンジを得るための短時間蓄積期間を長くして信号を大きくでき、リセットより前に読み出す短時間蓄積信号に含まれるノイズの影響を抑えることができる。
また、画素アレイのそれぞれの画素は、請求項9に記載の発明のように、予め定めた低濃度の基板上に前記浮遊拡散層が画素分離部から離れて形成されると共に、画素分離部の側壁及び底が基板より高濃度のウェルで覆われた構造としてもよい。このような各画素の構造を適用することにより、浮遊拡散層で発生する暗電流を低減することと、周辺の光により発生した電子が浮遊拡散層に流入するのをブロックすることができるので、浮遊拡散層で保持中の信号電荷への偽信号の混入を低減することが可能となる。
本発明によれば、短時間蓄積電荷が浮遊拡散層に保持されているときに、光電変換部からオーバーフローした電荷の浮遊拡散層への侵入を防止する防止手段を備えているので、過大光が入射した場合でも光電変換部から電荷が浮遊拡散層にオーバーフローして浮遊拡散層に保持した異なる蓄積期間の信号を濁すことが無く、かつ、1つのカラムの読み出し回路で広ダイナミックレンジ化が可能な固体撮像装置を提供することができる、という効果がある。
本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置の画素構成例を示す図である。 画素をマトリクス状に配置した画素アレイを含む2次元固体撮像装置の構成例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置における各画素の動作概要を示す図である。 本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置におけるi行目の動作をより詳細に示したタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置における動作例をポテンシャルで示した図である。 図5に示したポテンシャル分布を実現する画素構成例の断面図を示す。 本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置における動作の他の例をポテンシャルで示した図である。 図7に示したポテンシャル分布を実現する画素構成例の断面図を示す。 本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置の構成例を示す図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートであり、(B)は変形例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1実施形態および第2実施形態における、信号とノイズの比(S/N)の入射光量依存性の例を実線で示したものである。 本発明の第3実施形態における固体撮像装置の画素構成の例を示した図である 本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置におけるi行目の動作をより詳細に示したタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置におけるi行目の動作の他の例をより詳細に示したタイミングチャートである。 本発明の第3実施形態に係わる固体撮像装置における動作例をポテンシャルで示した図である。 本発明の第3実施形態に係わる固体撮像装置における動作の他の例をポテンシャルで示した図である。 本発明の第3の実施形態における、信号とノイズの比(S/N)の入射光量依存性の例を太実線で示したものである。 従来の固体撮像装置の画素構成を示す図である。 従来の固体撮像装置の画素構成を示す断面図(図18のY−Y断面図)である。 本発明の第4実施形態に係わる固体撮像装置の画素構造例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係わる固体撮像装置の画素構造例を示す断面図(図20のY−Y断面図)である。 本発明の第4実施形態に係わる固体撮像装置の画素構造の他の例を示す図である。 本発明の第4実施形態に係わる固体撮像装置の画素構造の他の例を示す断面図(図22のY−Y断面図)である。 従来のワイドダイナミックレンジ動作を行う固体撮像装置の例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。また、以下に示す第1〜第3の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置の画素構成例を示す図である。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置は、埋め込みフォトダイオードで構成された光電変換素子PD、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRT、増幅トランジスタSF、選択トランジスタSL、及び排出トランジスタBGを備えており、これらが1画素として構成されている。なお、以下の説明では、信号電荷は電子とし、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRT、増幅トランジスタSF、選択トランジスタSL、及び排出トランジスタBGは、それぞれNMOSトランジスタを適用する例を説明するが、極性を逆にすることにより、信号電荷は正孔、トランジスタはPMOSであっても同様に議論が可能である。
光電変換素子PDのアノードは接地電圧に接続され、光電変換素子PDのカソードと増幅トランジスタSFのゲートとの間に転送トランジスタTXが接続されている。転送トランジスタTXと増幅トランジスタSFのゲートとの接続部を浮遊拡散層FDとすると、電源電圧Vddと浮遊拡散層FDとの間にリセットトランジスタRTが接続されている。増幅トランジスタSFのドレインは電源電圧Vddに接続され、増幅トランジスタSFのソースは、選択トランジスタSLを介して信号線Vsigに接続されている。
図2は、図1の画素10をマトリクス状に配置した画素アレイ20を含む固体撮像装置(2次元イメージセンサ)の構成例を示す図である。
図2に示すように、マトリクス状に配置された各画素10には、固体撮像装置全体の電源線13に接続された電源線12が接続されており、当該電源線12によって、リセットトランジスタRT及び増幅トランジスタSFの各ドレインに電源電圧Vddがそれぞれ印加される。
また、各画素10には、駆動線15が接続されている。転送トランジスタTXに対する駆動線、リセットトランジスタRTに対する駆動線、選択トランジスタSLに対する駆動線を1つにして示したものであり、該各駆動線は、対応するトランジスタのゲートにそれぞれ接続されている。
駆動線15は、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRT、及び選択トランジスタSLへ駆動信号を与える行デコーダ回路14に接続されている。行デコーダ回路14は特定の行を選択して駆動線15へ駆動信号を与える。
また、行デコーダ回路14には、タイミング発生回路11が接続されており、タイミング発生回路11から制御信号を行デコーダ回路14に出力することにより特定の行を選択して駆動信号をトランジスタに与える。
さらに、各画素10には、信号線Vsigが接続されており、信号線Vsigは、カラム信号処理回路16に接続されている。カラム信号処理回路16には、タイミング発生回路11が接続されたカラムデコーダ回路17が接続されている。すなわち、信号線Vsigからの信号は、カラム信号処理回路16に入力され、カラム信号処理回路16でアナログ又はアナログとデジタルの信号処理が施される。この後、タイミング発生回路11からの制御信号により制御されるカラムデコーダ回路17によって、カラムごとの信号が水平信号線18へ読み出され、信号処理回路100に出力される。なお、タイミング発生回路11、行デコーダ回路14、カラム信号処理回路16及びカラムデコーダ回路17は本発明の制御回路に相当する。
続いて、このように構成された本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置における各画素の動作について説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置における各画素の動作概要を示す図である。ここで、図3の横軸は時間、縦軸は垂直走査方向を示す。
図3より明らかなように、各行の動作は1水平走査期間(1H)毎に順次移動するローリング動作である。まず、それぞれの行に対して、実線で示す時刻でフレームが(n−1)回目の読出し動作により転送トランジスタTXを動作させて光電変換素子PDの電荷を空にする。次に、破線で示す時刻でフレームが(n)回目の転送トランジスタTXの動作を行い、先の転送動作以降の期間Tint(S)の間に蓄積した短時間蓄積電荷を浮遊拡散層FDに転送しそこで保持する。最後に、実線で示す時刻でフレームが(n)回目の読出し動作を行い、浮遊拡散層FDの電位を増幅トランジスタSF、及び選択トランジスタSLを介して信号線Vsigに読み出す。すなわち、まず浮遊拡散層FDに保持された期間Tint(S)の短時間蓄積電荷信号を読み出し、リセット動作によりリセット電位を読み出し、最後に転送トランジスタTXを動作させて期間Tint(L)の長時間蓄積電荷信号を読み出す。
図4は、本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置におけるi行目の動作をより詳細に示したタイミングチャートである。なお、図4中のφBG(i)は排出トランジスタBGへ印加するパルス信号を表し、φTX(i)は、転送トランジスタTXへ印加するパルス信号を表し、φRT(i)はリセットトランジスタRTへ印加するパルス信号を表し、φSL(i)は選択トランジスタSLへ印加するパルス信号を表す。
図4に示すように、まずφTX(i)により時刻t0で前フレームの読み出し動作を行い、光電変換素子PDの電荷を空にする。次いで時刻t1で転送トランジスタTXの動作を行い、光電変換素子PDに蓄積した電荷を浮遊拡散層FDに転送しそこで保持する。ここで、φBG(i)により時刻t0とt1の間の時刻tgで排出トランジスタBGを動作させると、光電変換素子PDの蓄積時間は時刻tgから時刻t1までのTint(S’)となるが、排出トランジスタBGを動作させない場合には、光電変換素子PDの蓄積時間は時刻t0から時刻t1までのTint(S)となる。次にφSL(i)により時刻t3で選択トランジスタSLを動作させ、浮遊拡散層FDに保持された期間Tint(S)(ないしTint(S’))の蓄積信号Sig(S)を読み出す。その後φRT(i)により時刻t4でリセットトランジスタRTを動作させ、浮遊拡散層FDのリセットレベル信号Res(L)を読み出す。更にその後、φTX(i)により時刻t2でトランジスタTXを動作させて、時刻t1から時刻t2までの期間Tint(L)の間に光電変換素子PDで蓄積した信号Sig(L)を読み出す。ここで、Tint(S)<Tint(L)とするのが望ましい。即ち、Tint(S)が短時間蓄積、Tint(L)が長時間蓄積を表す。
図5は本発明の第1実施形態に係わる固体撮像装置における動作例をポテンシャル分布図で示したものである。但し、図5では、読み出し動作前の状態を示し、図4での時刻t3に相当する状態を示す。即ち、浮遊拡散層FDには期間Tint(S)の蓄積信号Q(S)が保持されており、光電変換素子PDには期間Tint(L)の蓄積信号Q(L)が保持されている。ここで、本実施形態では、転送トランジスタTXのオフ時ポテンシャルより排出トランジスタBGのオフ時ポテンシャルの方が少し深いレベル、例えば転送トランジスタTX側のオフリーク電流に対して排出トランジスタBG側のオフリーク電流を1000倍以上とすると、ポテンシャル差は0.2V以上に設定するようにしている。このため、強い入射光により光電変換素子PDの電荷が一杯になっても排出トランジスタBG側でオーバーフローするため、浮遊拡散層FDに保持された信号電荷が濁されることは防止される。ここで、転送トランジスタTX側と排出トランジスタBG側間でチャネルにポテンシャル差を形成する方法としては、例えば、排出トランジスタBG側にn型の不純物をイオン注入し閾値を下げる方法や、チャネルは同じ構造で排出トランジスタBG側のオフ側電圧を転送トランジスタTX側のオフ側電圧より必要なポテンシャル差だけ高くする方法等がある。なお、排出トランジスタBGが時刻tgで動作(オン)する場合には、破線で示すように、光電変換素子PDに蓄積した電荷は排出トランジスタBG側から排出される。
以上の動作で読み出された3つの信号、期間Tint(S)の蓄積信号Sig(S)、リセットレベル信号Res(L)、期間Tint(L)の蓄積信号Sig(L)は、1行期間内に連続して得られるから、図24に示した従来例のような行信号を保持するメモリが不要となる。上記3つの信号、Sig(S)、Res(L)、Sig(L)は、図2におけるカラム信号処理回路16ないし信号処理回路100において、相関二重サンプリング(CDS)処理がされる。即ち、Sig(S)とRes(L)の間で差分処理されて短時間蓄積信号が得られ、Res(L)とSig(L)の間で差分処理されて長時間蓄積信号が得られる。このうち、後者では2信号間でノイズ相関があり正規のCDS動作となって低ノイズであるが、前者は2信号間でノイズ相関が無く正規のCDS動作にはならず、リセットノイズが残りノイズが大きくなる。その関係については、詳細を後述する。
ここで、図5に示したポテンシャル分布を実現するための画素構成例について説明する。図6は、図5に示したポテンシャル分布を実現する画素構成例の断面図を示す。
図6に示すように、光電変換素子PDは埋め込みフォトダイオード構造であり、光電変換により発生した電子を蓄積するn層の上で半導体表面に、高濃度のP+層が形成される。また、転送トランジスタTXおよび排出トランジスタBGでは、半導体表面上の薄い酸化膜を介して電極が形成されている。このように画素を構成することで上述の図5に示すポテンシャル分布を実現することができる。
なお、図7に示すように、図5とは異なり排出トランジスタBGを有せず、固定されたポテンシャルVBのバリヤ層が光電変換素子PDとドレインVddの間に形成された画素構成例を適用するようにしてもよい。すなわち、図7の例では、ポテンシャルVBの値を、転送トランジスタTXのオフ時ポテンシャルより少し深いレベルに設定することにより、強い入射光によりPDの電荷が一杯になっても転送トランジスタTX側ではなくVB側にオーバーフローする。
図8は、図7に示したポテンシャル分布を実現する画素構成例の断面図を示す。図6の場合に比べ、排出トランジスタBGが無く、代わりにポテンシャルバリヤ層がn層の存在しない領域を形成することで達成している。ここで、n層の存在しない領域の幅を調整することで、図7に示すバリヤ層の高さVBを調整することが可能となる。
なお、図6、図8で示すように、浮遊拡散層FD部で直接光電変換しないように、浮遊拡散層FD側の上部に遮光用メタル22を設けることが好ましい。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置について説明する。図9は、本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置(2次元イメージセンサ)の構成例を示す図である。なお、第2実施形態に係わる固体撮像装置は、第1実施形態に対して、本発明の制御回路に含まれる各カラムの信号処理が異なり、各画素10については図1で示した構成が適用される。以下では、第1実施形態と同一構成については同一符号を付して説明する。
本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置は、図9に示すように、マトリクス状に配置された各画素10には、駆動線15が接続されている。駆動線15は、転送トランジスタTXに対する駆動線、リセットトランジスタRTに対する駆動線、選択トランジスタSLからなり、該各駆動線は、対応するトランジスタのゲートにそれぞれ接続されている。
駆動線15は、転送トランジスタTX、リセットトランジスタRT、及び選択トランジスタSLへ駆動信号を与える垂直シフトレジスタ24に接続されている。
また、垂直シフトレジスタ24には、タイミング発生回路11が接続されており、タイミング発生回路11から制御信号を垂直シフトレジスタ24に出力することにより特定の行を選択して駆動信号をトランジスタに与える。
また、各画素10には、信号線Vsigが接続されており、信号線Vsigは、A/D(アナログデジタル)変換器ADCに接続されている。A/D変換器ADCにはレジスタ(Reg.(S)、Reg.(R))、及び比較器を介して水平データスキャナ26が接続されている。A/D変換器ADC、レジスタ(Reg.(S)、Reg.(R))、及び比較器はタイミング発生回路11が接続されており、タイミング発生回路11からの制御信号によってカラム毎の信号が水平データスキャナ26へ読み出される。
続いて、本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置の動作について説明する。図10は、本発明の第2実施形態に係わる固体撮像装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
本実施形態では、まず光電変換素子PDにおいて短時間蓄積した信号を、浮遊拡散層FDに転送し、これを同じ行の長時間蓄積信号の読み出し周期のときまで、記憶しておき、両者がカラムに設けたA/D変換器ADCによって読み出しができるようにする。図10(A)において、Tint(S)が、短時間蓄積の時間、Tint(L)が長時間蓄積の時間である。ある行(i番目の行)の読み出しは、図10(A)において画素選択信号SLi(iは1からN)に"1"を与えて行う。ある行(i番目の行)の信号のA/D変換は、まず浮遊拡散層FDに蓄積されている短時間蓄積信号に対して行う。その値をS1とする。次いで、その行の浮遊拡散層FDの初期化(リセット)をRTi(iは1からN)に"1"を与えて行う。そのリセットレベルをカラムのA/D変換器ADCでA/D変換する。その値をR1とする。両者の差であるR1−S1を求めることで、画素部で発生する固定パターンノイズ等がキャンセルされ、短時間蓄積された光電荷に比例した信号が求められる。
次に、その行の転送ゲートTXi(iは1からN)を開き、光電変換素子に蓄積されている長時間蓄積信号を浮遊拡散層FDに転送する。これにより、浮遊拡散層FDの電位は、長時間蓄積による光電荷に比例した電圧変化が現れる。その出力をカラムA/D変換器ADCによりA/D変換する。そのレベルをS2とする。画素部で発生するリセットノイズ、固定パターンノイズがキャンセルされ、長時間蓄積された光電荷に比例した信号は、R1−S2を求めることで得ることができる。
このとき、短時間蓄積信号が、ある程度大きいときは、長時間蓄積信号は非常に大きな信号となっており、光電変換素子で扱える飽和電子数を超えたり、あるいはA/D変換器ADCに線形に読み出すことができる最大値を超える、あるいはA/D変換できる最大電圧を超える信号となる。すなわち飽和した信号となっている。そのような場合には、長時間蓄積信号を捨てて、短時間蓄積信号のみをレジスタ(Reg.)に記憶すればよい。そのような動作を行うために、図9に示すように比較器を設け、短時間蓄積信号(R1−S1)としきい値THを比較し、しきい値THを超えていれば、長時間蓄積信号をレジスタReg.(S)に記憶せず、S1を残したままにする。しきい値THを超えていなければ、長時間蓄積信号に対するA/D変換値をレジスタReg.(S)に記憶し、S1の値をS2で上書きする。
このようにして得られたR1−S1または、R1−S2の信号を、水平データスキャナ26によって外部に出力する。このとき、各カラムのデータが、R1−S1であるのかR1−S2であるのかを示すフラグ信号として、比較器の出力の値もカラム毎に読み出す。
イメージセンサの外部では、飽和フラグと、出力データを用いて、高ダイナミックレンジの信号とすることができる。例えば、線形の高ダイナミックレンジの信号を合成するためには、最終出力をZとして以下の演算を行えばよい。
(飽和フラグが"0":R1−S1>THの場合)
Z=M×(R1−S1)
(飽和フラグが"1":R1−S1<THの場合)
Z=R1−S2
ここで、Mは、長時間蓄積時間Tint(L)と短時間蓄積時間Tint(S)の比、M=Tint(L)/Tint(S)である。例えば、M=32として、R1−S1、R1−S2がそれぞれ、12ビットで表されるとすれば、短時間蓄積信号によって、32倍(5ビット相当)にダイナミックレンジが拡大されるので、17ビットの線形のダイナミックレンジをもった信号が得られる。R1−S2によるダイナミックレンジが70dBあるとすれば、32倍のダイナミックレンジ拡大によって、約100dBのダイナミックレンジが得られる。
フレーム周期を1Fとして、長時間蓄積と短時間蓄積に利用できる時間の和Tint(L)−Tint(S)は最も長い場合で1Fである。これを図10(A)に示す。イメージセンサに入射する光が全体的に明るく、感度を調整するために、長時間蓄積時間と短時間蓄積時間の和Tint(L)+Tint(S)を1Fよりも短くすることができる。その場合の動作を、図10(B)に示す。即ち、短時間蓄積の開始時間を前フレームの長時間蓄積信号読み出し動作より後の時刻とし、その時RTiとTXiを同時に”1”とすることにより、それ以前に光電変換素子PDに蓄積した電荷を排出する。
図11は、本発明の第1実施形態および第2実施形態における、信号とノイズの比(S/N)の入射光量依存性の例を実線で示したものである。ここで、横軸は入射光量(相対値)、縦軸はS/N(dB値)である。入射光強度が小さい領域では長時間蓄積信号Sig(L)が出力される。本信号では正規のCDS動作により背景ノイズは小さく抑えられ、ここでは読み出しノイズ電子数が5個での例を示す。光信号の増大と共に光ショットノイズが増大するが、信号電子数の平方根に比例するため、信号増大と共にS/Nは向上する。相対入射光量が1で信号が飽和付近、ここでの例として電子数20,000個に達すると、出力は短時間蓄積信号Sig(S)に切り替えられる。入射光量が更に増大しても、Sig(S)が飽和に達するまで入射光量への応答が可能で、蓄積時間の比、Tint(L)/Tint(S)=K=100とすると、ダイナミックレンジは100倍に拡大され、ワイドダイナミックレンジ動作が可能となる。
入射光量相対値=1以上で、出力が長時間蓄積信号Sig(L)から短時間蓄積信号Sig(S)に切り替わる時、信号電子数が1/Kに低下するため、S/Nは低下する(これをS/Nディップという)。更に、Sig(S)は正規のCDS動作とならないため、ここでの例として電子数21個のリセットノイズが加わる。このため前記S/Nディップが一層大きくなる。図11に示す本例では、正規のCDS動作が維持される破線で示したメモリ方式に比べてS/Nディップは数dB大きくなる。これを改善する方法について以下に述べる。
(第3実施形態)
図12は、本発明の第3実施形態における固体撮像装置の画素構成の例を示した図である。図12において画素30は、図1における画素10と比べ、浮遊拡散層FDと電源Vddとの間に第1のリセットトランジスタRT1および第2のリセットトランジスタRT2を直列に接続したことのみが異なる。従って、図2においても画素10を30に置き換えることで、第3の実施形態に対応する2次元個体撮像装置となる。ここで、リセットトランジスタRT1および第2のリセットトランジスタRT2は、ゲート電圧がハイレベルの時、チャネル電位が電源Vddより深くなるように設定される。
図12の画素を用いた2次元個体撮像装置のi行目の動作を図13に示す。なお、図13中のφBG(i)は排出トランジスタBGへ印加するパルス信号を表し、φTX(i)は、転送トランジスタTXへ印加するパルス信号を表し、φRT1(i)は第1のリセットトランジスタRT1へ印加するパルス信号を表し、φRT2(i)は第2のリセットトランジスタRT2へ印加するパルス信号を表し、φSL(i)は選択トランジスタSLへ印加するパルス信号を表す。
図13に示すように、まず、φTX(i)により時刻t0で前フレームの読み出し動作を行い、光電変換素子PDの電荷を空にする。次いで時刻t1で転送トランジスタTXの動作を行い、光電変換素子PDに蓄積した電荷を浮遊拡散層FDに転送しそこで保持する。ここで、光電変換素子PDの蓄積時間は時刻t0から時刻t1までのTint(S)となる。更に、φBG(i)により排出トランジスタBGの電位(ゲート印加電位)をVBG(L1)とVBG(L2)の2値とし、光電変換素子PDの蓄積時間となる期間Tint(S)の間は、低い側のVBG(L2)とする。
次にφSL(i)により時刻t3で選択トランジスタSLを動作させ、浮遊拡散層FDに保持された期間Tint(S)の蓄積信号Sig(S)を読み出す。ここで、φRT1(i)により第1のリセットトランジスタRT1は、前フレームの読み出し動作が終了した直後(時刻t06)から次に述べる時刻t4までの間はオンとし、φRT2(i)により第2のリセットトランジスタRT2は、次に述べる時刻t5、および時刻t4から時刻t6までの間はオンとする。これにより、光電変換素子PDにおける期間Tint(S)の電荷蓄積動作時およびこの蓄積信号が浮遊拡散層FDに保持されている時刻t5までの間、浮遊拡散層FDは第1のリセットトランジスタRT1のチャネルおよびリセットトランジスタRT2のソース側までが接続された状態となり、浮遊拡散層FDに保持可能な電荷容量が増大する。この浮遊拡散層FDに保持可能な電荷容量が増大した状態で、時刻t3から時刻t5の期間にTint(S)に蓄積した信号Sig(S)の検出を行い、時刻t5から時刻t4の期間にリセットレベルRes(S)の検出を行う。
その後φRT2(i)により時刻t4から時刻t6までの期間、第2のリセットトランジスタRT2をオン状態とし、第1のリセットトランジスタRT1のドレインを電源Vddに保持する。この状態で、φRT1(i)により時刻t4で第1のリセットトランジスタRT1をオンからオフにして、浮遊拡散層FDをフローティング状態にし、浮遊拡散層FDに保持可能な電荷容量を小さい状態に戻す。そして、まずリセットレベルRes(L)を読み出した後、時刻t2で転送トランジスタTXの動作を行い、光電変換素子PDにおける期間Tint(L)の蓄積信号Sig(L)を検出する。ここで、Tint(S)<Tint(L)とするのが望ましい。なお、Tint(S)が短時間蓄積、Tint(L)が長時間蓄積を表す。図13では、フレーム周期を1Fとして、Tint(S)+Tint(L)=1Fの場合を示したが、イメージセンサに入射する光が全体的に明るく、感度を調整するために、Tint(S)+Tint(L)<1Fとすることができる。その場合を図14に示す。
図14は、図13に比べ、φBG(i)により時刻t0と時刻t1の間の時刻tgで排出トランジスタBGを動作させ、光電変換素子PDの蓄積時間を時刻tgから時刻t1までのTint(S’)に短縮したことのみ異なる。即ち、時刻tgで排出トランジスタBGがハイレベルとなることにより、光電変換素子PDに蓄積した電荷が全てドレインに排出され初期化される。ここで、排出トランジスタBGの電位は、時刻tgでハイレベル、時刻tgから時刻t1の間はローレベルの低い側VBG(L2)、時刻t1から次のフレームの時刻tgまではローレベルの高い側VBG(L1)の3値となる。
図15は本発明の第3実施形態に係わる固体撮像装置における動作例(図13の動作)をポテンシャル分布図で示したものである。即ち、第1のリセットトランジスタRT1がオン状態で浮遊拡散層FDから第2のリセットトランジスタRT2のソースまでが繋がった状態において、期間Tint(S)の短時間蓄積信号が保持されており、浮遊拡散層FDに保持可能な電荷容量を短時間蓄積の側では拡大することが可能となる。他方、長時間蓄積では、第2のリセットトランジスタRT2がオン状態で第1のリセットトランジスタRT1がオンからオフすることにより浮遊拡散層FDは、転送トランジスタTXと増幅トランジスタSFのゲートとの接続部に限定され、浮遊拡散層FDに保持可能な電荷容量は小さく、高い変換ゲインが維持される。光電変換素子PDで長時間蓄積を行っている間は、排出トランジスタBGの電位は2値の高い側のVBG(L1)であるため、転送トランジスタTXのオフ時ポテンシャルより排出トランジスタBGのオフ時ポテンシャルの方が少し深いレベルになり、強い入射光によりPDの電荷が一杯になってもBG側へオーバーフローするため、浮遊拡散層FDに保持された短時間蓄積の信号電荷が濁されることは防止される。他方、短時間蓄積を行っている間は、排出トランジスタBGの電位は2値の低い側のVBG(L2)であるため、転送トランジスタTXのオフ時ポテンシャルより排出トランジスタBGのオフ時ポテンシャルの方が少し浅いレベルになり、強い入射光により光電変換素子PDの電荷が一杯になると、浮遊拡散層FD側へオーバーフローする。従って、この場合には、光電変換素子PDの許容電荷量以上の電荷を浮遊拡散層FDで受けることが可能となる。即ち、光電変換においても、短時間蓄積の飽和電荷量を長時間蓄積の飽和電荷量より拡大することが可能となる。
図16は本発明の第3実施形態に係わる固体撮像装置における動作の他の例(図14の動作)をポテンシャル分布図で示したものであり、図15に比べ、排出トランジスタBGを図14の時刻tgでハイレベルとして、図16の一点鎖線で示すように、光電変換素子PDに蓄積した電荷を排出する動作が付加されたことのみが異なる。
図17は、本発明の第3の実施形態における、信号とノイズの比(S/N)の入射光量依存性の例を太実線で示したものである。比較のため、図11に示した本発明の第1実施形態および第2実施形態を細実線で、またメモリ方式の場合を破線で示す。ここで、横軸および縦軸は図11と同じ定義である。また、この場合の第3実施形態として、長時間蓄積では、飽和電子数が20,000個、読み出しノイズ電子数が5個であるが、短時間蓄積では、浮遊拡散層FDの容量をM=5倍に高めること、およびPDでオーバーフローした電荷を高容量となった浮遊拡散層FDで受けることにより、飽和電子数が100,000個とする。ここで、浮遊拡散層FDを5倍に高容量化したことでリセットノイズ=21×√5=47電子とし、Tint(L)/Tint(S)=K=10とする。Kの値を小さくしたことにより、リセットノイズ電子数が増大しても、全体ではS/Nディップが小さくなる。他方、Kの値が小さいとダイナミックレンジが低下するが、飽和電子数が増大した効果で、ダイナミックレンジは通常素子のK×M=50倍にまで高められる。結果として、従来のメモリ方式と比べてもS/Nディップは小さく、かつ高いダイナミックレンジが維持されることになる。
第3の実施形態での他の利点として、浮遊拡散層FDでの暗電流および寄生感度(説明は後述する)の影響を受け難くする効果がある。浮遊拡散層FD部は通常、P層半導体上に形成されたN+層からなるPN接合であり、埋め込みフォトダイオードからなる光電変換素子PDより暗電流が大きい。また、浮遊拡散層FD部は遮光され、入射光に対して不感応に形成されるが、わずかに光に応答すると寄生感度となる。前記短時間蓄積電荷は、1フレーム期間の大部分となるTint(L)の間、この浮遊拡散層FDに蓄積保存されるから、浮遊拡散層FD部の暗電流や寄生感度はこの蓄積電荷信号を濁すことになる。第3実施形態では、短時間蓄積電荷を保持している間、浮遊拡散層FDの容量を通常のM倍に大きくしているから、これら浮遊拡散層FD部の暗電流や寄生感度による電荷の出力への影響を1/Mに軽減することになる。
なお、本実施形態の各カラムの信号処理は、第1実施形態を適用するようにしてもよいし、第2実施形態を適用するようにしてもよい。
(第4実施形態)
以上、本発明の第1から第3までの実施形態のいずれにおいても、短時間蓄積信号電荷Q(S)を、時刻t1からほぼ時刻t3までの1フレーム期間の大部分の時間、浮遊拡散層FDに保持する必要がある。しかしながら、浮遊拡散層FD部は通常、図18、19に示すように、pウェルPW上のn+ダイオードからなる構造であり暗電流が大きい。従って、保持された信号電荷が暗電流電荷によって濁され、その暗電流が画素毎にばらつくと固定パターンノイズとなる。暗電流が大きい理由を以下に述べる。なお、図18は従来の固体撮像装置の画素構造を示す平面図であり、図19は図18のY−Y断面図である。
図19に示すように従来構造では、n+ダイオードは画素分離酸化膜STIにより区切られるが、画素分離酸化膜STIと半導体との境界は非常に結晶欠陥が多い。n+ダイオードはpウェルPWに対して数V程度の逆バイアス電圧が印加されているから、空乏層がpウェルPW側に延び、上記結晶欠陥の多い画素分離酸化膜STI境界の一部が空乏化する(図19中のX印部)。従って、空乏化により活性状態となった上記欠陥を介して生成・再結合による大きな暗電流が発生する。本実施形態では、このような問題に鑑み浮遊拡散層FD部の暗電流を低減する方法を開示するものである。
図20、21は、本発明の第4実施形態に係わる固体撮像装置の画素構造例を示す図であり、図20は第4実施形態の一例を示す平面図であり、図21は第4実施形態の一例を示す断面図(図20のY−Y断面図)である。
ここで、pウェルは第1pウェルPW1と第2pウェルPW2の2種類とされ、第1pウェルPW1では半導体表面から画素分離酸化膜STIより深い領域までがp基板より数10倍から数100倍高濃度とされ、第2pウェルPW2は半導体表面では基板濃度に近い低濃度であるがn+層より深い領域ではp基板より数10倍から数100倍高濃度とされる。
浮遊拡散層FDを形成するn+ダイオードと画素分離酸化膜STIとは分離領域により分離されており、第1pウェルPW1は上記画素分離酸化膜STI部および分離領域の少なくとも一部を覆うが、n+ダイオード部とは境を接する、ないし離れて重ならない構造とされる(図21では離れて重ならない構造とされた例を示す)。このため、n+ダイオードから第1pウェルPW1側に延びた空乏層は画素分離酸化膜STI境界には達しないため、前記暗電流の主要発生源(図21中のX印部)は第1pウェルPW1で覆われて不活性化され、低暗電流化が図られる。
浮遊拡散層FD部に信号電荷を蓄積する動作では、低暗電流化と共に、周辺で光により発生した電荷(ここでは電子)が拡散により流入する(これは寄生感度と呼ばれる)ことを防止することも重要である。第2pウェルPW2はp基板に対して十分な濃度比を有するためビルトイン電位差を持ち、拡散電子に対して電位バリヤを形成する。第2pウェルPW2の領域は、図20、21に示すように、浮遊拡散層FD部から周辺画素分離酸化膜STI部まで延びており浮遊拡散層FD部の下方を覆うから、周辺の光により発生した電子が浮遊拡散層FDに流入するのをブロックする。これを図21中の矢印で示す。これにより、寄生感度を低減することが可能となる。
図22、23は、本発明の第4実施形態に係わる固体撮像装置の画素構造の他の例を示す図であり、図22は第4実施形態の他の例を示す平面図であり、図23は第4実施形態の他の例を示す断面図(図22のY−Y断面図)である。図20、21との相違は、第2pウェルPW2を省いた点のみである。
本ワイドダイナミックレンジ動作では、短時間蓄積信号が浮遊拡散層FD部に保持されている期間、ほぼ同じ画像の長時間蓄積信号が光電変換素子PDで蓄積動作を行っている。従って、たとえある程度の寄生感度が存在しても、それは短時間蓄積信号の信号レベルが多少増大するのみで、偽信号とはならない。即ち、長時間蓄積信号と短時間蓄積信号との感度比が、前記Kで示した蓄積時間比の値から多少ずれるのみとなる。よって、構造的に複雑となる図20、21の第2pウェルPW2を省いても、偽画像は生じない。図22、23はこれを実現する構造を示したものである。
10、30 画素
11 タイミング発生回路
12、13 電源線
14 行デコーダ回路
15 駆動線
16 カラム信号処理回路
17 カラムデコーダ回路
18 水平信号線
20 画素アレイ
24 垂直シフトレジスタ
26 水平データスキャナ
100 信号処理回路
PD 光電変換素子
FD 浮遊拡散層
TX 転送トランジスタ
RT リセットトランジスタ
RT1 第1のリセットトランジスタ
RT2 第2のリセットトランジスタ
SF 増幅トランジスタ
SL 選択トランジスタ
BG 排出トランジスタ
Vsig 信号線
Vdd 電源

Claims (9)

  1. 受光した光に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部、前記光電変換部で生成して蓄積した電荷を保持する浮遊拡散層に転送する転送部、前記浮遊拡散層に保持された電荷による電位をリセットするリセット部、前記浮遊拡散層に保持された電荷による電位を増幅して出力する増幅部、及び出力する前記増幅部の出力を選択する選択部を有する画素が行列状に複数配置されて構成された画素アレイと、
    前記画素アレイを行順次で駆動し、予め定めた短時間で前記光電変換部が蓄積した短時間蓄積電荷を前記浮遊拡散層へ転送し、同じ行の前記短時間蓄積電荷の蓄積時間より長い時間で前記光電変換部が蓄積した長時間蓄積電荷の読み出し時まで前記浮遊拡散層に転送された電荷を保持し、同じ水平読み出し期間のときに、前記短時間蓄積電荷及び前記長時間蓄積電荷をそれぞれ読み出すように、前記光電変換部、前記転送部、前記リセット部、前記増幅部、及び前記選択部の各々の動作を制御する制御回路と、
    前記短時間蓄積電荷が前記浮遊拡散層に保持されているときに、前記光電変換部からオーバーフローした電荷の前記浮遊拡散層への侵入を防止する防止手段と、
    を備えた固体撮像装置。
  2. 前記防止手段は、前記画素それぞれに設けられて、前記光電変換部で生成した電荷を前記浮遊拡散層とは異なる方向に配置したドレイン部へ排出する排出部と、前記制御回路と、からなり、
    前記制御回路が、前記短時間蓄積電荷が前記浮遊拡散層に保持されているときに、前記光電変換部からオーバーフローした電荷を前記ドレイン部へ排出するように前記排出部を制御することにより、前記光電変換部からオーバーフローした電荷の前記浮遊拡散層への侵入を防止する請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記防止手段は、前記画素のそれぞれの前記転送部とは異なる方向に設けられ、前記転送部のオフ時の電位ポテンシャルより深いレベルに設定したポテンシャルバリア層である請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記浮遊拡散層に保持された前記短時間蓄積電荷と、前記浮遊拡散層を初期化したリセットレベルとの差分が予め定めた閾値を超える場合に、前記リセットレベル及び前記短時間蓄積電荷に基づいてノイズキャンセル処理を行い、前記差分が前記閾値を超えない場合に、前記リセットレベル及び前記長時間蓄積電荷に基づいてノイズキャンセル処理を行う処理回路を更に備えた請求項1〜3の何れか1項に記載の固体撮像装置。
  5. 前記処理回路は、アナログデジタル変換後のデジタル信号に基づいてノイズキャンセル処理を行う請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記防止手段は、前記画素それぞれに設けられると共にオフ時のチャネル電位が2値とされて、前記光電変換部で生成した電荷を前記浮遊拡散層とは異なる方向に配置したドレイン部へ排出する排出部、及び前記制御回路からなり、
    前記制御回路が、前記光電変換部において前記短時間蓄積電荷を蓄積する期間は、前記2値のうち低い値となるように前記排出部を制御し、前記長時間蓄積電荷を蓄積する期間は、前記2値のうち高い値となるように、前記排出部を制御する請求項1、請求項4、又は請求項5に記載の固体撮像装置。
  7. 前記画素は、前記リセット部の前記浮遊拡散層とは反対側に直列接続された第2のリセット部を更に備えた請求項1〜6の何れか1項に記載の固体撮像装置。
  8. 前記リセット部及び前記第2のリセット部は、ゲート電圧がハイレベルの時、チャネル電位が電源より深くなうように駆動される請求項7に記載の固体撮像装置。
  9. 前記画素アレイのそれぞれの前記画素は、予め定めた低濃度の基板上に前記浮遊拡散層が画素分離部から離れて形成されると共に、画素分離部の側壁及び底が基板より高濃度のウェルで覆われた構造とされている請求項1〜8の何れか1項に記載の固体撮像装置。
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