JP2013224584A - 遠心圧縮機及び過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気循環通路を形成するシュラウド壁の構造について、安価な鋳造法で製造が行えるようし、これによって製造コストの低減化を可能にした、遠心圧縮機及び過給機を提供する。
【解決手段】回転可能に軸支された羽根車12と、羽根車12の周囲から上流側に延設されて吸入口13を形成するシュラウド壁14と、を有する遠心圧縮機10である。シュラウド壁14には、羽根車12と対向する部位に設けられた第1の開口部21と、羽根車12の設置位置より上流側の吸入口13の外周部に設けられた第2の開口部22と、第1の開口部21と第2の開口部22とを連通させる連通流路23と、を有する空気循環通路20が設けられている。シュラウド壁14における連通流路23の内周側壁部24の、少なくとも連通流路23側の一部が、内筒部材26によって形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、遠心圧縮機及び過給機に関する。
内燃機関を過給するために加圧空気を供給する過給機は、例えば、内燃機関の排気を利用してタービンを回転させ、このタービンと直結した圧縮機の羽根車を回転することにより、空気を圧縮して内燃機関の吸気側に供給している。なお、羽根車は、モータにより駆動するものであってもよい。
このような過給機に使用される遠心圧縮機には、圧縮機に流れる空気量が減少してくると、圧縮機特性曲線がサージ線を越えてサージング領域に入ってしまうと云う特性がある。そこで、圧縮機特性曲線におけるサージ線を少しでも低流量側へ移動させて、内燃機関の運転範囲に対してより広い範囲で圧縮機を適用させる試みが提案されている。
例えば特許文献1には、このようなサージング領域を小流量側に移動するための構造が提案されている。この特許文献1の遠心圧縮機は、回転可能に軸支された羽根車と、該羽根車の周囲から上流側に延設されて吸入口を形成するシュラウド壁とを有し、吸入口から羽根車の外周部に到るシュラウド壁の内部に空気循環路を形成している。これにより、遠心圧縮機を運転した際、羽根車に吸引される空気の一部が空気循環通路を介して循環させられ、サージングの発生する流量容量が減少させられるようになっている。
特開2009−257177号公報
ところで、特許文献1に記載されたような遠心圧縮機では、サージング領域を小流量側に移動させるため空気循環通路の形状を、吸入口から羽根車に向かう方向に長く(深く)、かつ、その幅を狭く形成する必要がある。しかし、このような形状のため、空気循環通路部分についてのシャラウド壁の製造方法としては、中子が薄くなりすぎるなどの理由によって比較的安価な鋳造法を用いるのが難しく、比較的高価な切削加工等の機械加工法を採用せざるを得ない。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特に空気循環通路を形成するシュラウド壁の構造について、安価な鋳造法でその製造が行えるようし、これによって製造コストの低減化を可能にした、遠心圧縮機及び過給機を提供することにある。
本発明の遠心圧縮機は、回転可能に軸支された羽根車と、該羽根車の周囲から上流側に延設されて吸入口を形成するシュラウド壁と、を有する遠心圧縮機であって、
前記シュラウド壁には、前記羽根車と対向する部位に設けられた第1の開口部と、前記羽根車の設置位置より上流側の前記吸入口の外周部に設けられた第2の開口部と、該第1の開口部と第2の開口部とを連通させる連通流路と、を有する空気循環通路が設けられ、
前記シュラウド壁における前記連通流路の内周側壁部の、少なくとも該連通流路側の一部が、内筒部材によって形成されていることを特徴とする。
また、前記遠心圧縮機において、前記内筒部材は、前記シュラウド壁における前記連通流路の内周側壁部の、該連通流路側の一部を形成するとともに、該連通流路の内周側壁部の残部に保持されていることが好ましい。
また、前記遠心圧縮機において、前記シュラウド壁の前記吸入口側には、該吸入口の外周部に取り付けられることで前記空気循環通路の第2の開口部を形成するインサートリングが取り付けられ、前記内筒部材は、前記シュラウド壁における前記連通流路の内周側壁部の、該連通流路側の一部を形成するとともに、前記インサートリングに保持されていることが好ましい。
また、前記遠心圧縮機において、前記シュラウド壁の前記吸入口側には、該吸入口の外周部に取り付けられることで前記空気循環通路の第2の開口部を形成するインサートリングが取り付けられ、前記内筒部材は、前記シュラウド壁における前記連通流路の内周側壁部全体を形成するとともに、前記インサートリングに保持されていることが好ましい。
また、前記遠心圧縮機において、前記インサートリングには、前記第2の開口部内及び前記連通流路内に配置されるフィンが設けられていることが好ましい。
本発明の過給機は、内燃機関から排出される燃焼ガスの流動エネルギーを回転駆動力に変換するタービン部と、該タービン部の回転駆動力により駆動され気体を圧縮して前記内燃機関に供給する圧縮部とを備える過給機であって、
前記圧縮部として、前記遠心圧縮機を備えることを特徴とする。
本発明の遠心圧縮機によれば、シュラウド壁における連通流路の内周側壁部の、少なくとも該連通流路側の一部を、内筒部材によって形成しているので、シュラウド壁を製造する際、空気循環通路を形成する部位については、空気循環通路に対応する空洞に加えて内筒部材を組み込む部分も空洞に形成することができ、したがってこれら空洞を合わせて比較的大きな空洞部を形成すればよいため、対応する中子を比較的厚くすることができることにより、鋳造法を採用することが可能になる。したがって、比較的安価な鋳造法でシュラウド壁の空気循環通路を形成する部位の製造を行うことができ、これによって製造コストの低減化を図ることができる。
また、本発明の過給機によれば、圧縮部として前記遠心圧縮機を備えることにより、製造コストの低減化を図ることができる。
本発明に係る遠心圧縮機の第1実施形態の概略構成図である。 本発明に係る遠心圧縮機の第1実施形態の要部断面図である。 内筒部材の概略構成を示す斜視図である。 インサートリングを示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。 鋳造法で製造されたシュラウド壁の一例を示す要部断面図である。 内筒部材を一体的に保持したインサートリングの斜視図である。 本発明に係る遠心圧縮機の第2実施形態の要部断面図である。
以下、本発明の遠心圧縮機の実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明に係る遠心圧縮機の第1実施形態の概略構成図、図2は、図1に示した遠心圧縮機の要部拡大断面図であり、これらの図において符号10は遠心圧縮機である。この遠心圧縮機10は、ハウジング11内に羽根車12を回転可能に軸支し、この羽根車12の回転によって吸入口13から吸入した空気を、遠心力によりシュラウド壁14に沿って圧縮流路16へ導く。そして、このように圧縮流路16へ導くことによって吸入した空気を圧縮し、圧縮した空気を内燃機関のマニホールドへ供給する。
羽根車12は、回転軸17にナット等で固定されたハブ部18とシュラウド部19とを有している。シュラウド部19は、ハブ部18の外周に設けられた複数の羽根12aによって形成されている。シュラウド部19に対向するシュラウド壁14は、羽根車12の周囲から上流側に延設されて吸入口13を形成している。
また、シュラウド壁14には、図2に示すように羽根車12の羽根12aと対向する部位に第1の開口部21が形成され、さらに羽根車12の設置位置から外れた上流側の吸入口13の外周部に第2の開口部22が形成されている。さらに、シュラウド壁14の内部には、第1の開口部21と第2の開口部22とを連通する環状の連通流路23が形成されている。このような構成のもとにシュラウド壁14には、第1の開口部21と連通流路23と第2の開口部22とを有してなる空気循環通路20が形成されている。
第1の開口部21は、後述するようにハウジング11を鋳造した後に、鋳造時に予め形成した連通流路23に向かって全周に亘って旋盤加工で切削されることにより、形成されたものである。すなわち、第1の開口部21は、シュラウド壁14における、連通流路23の内周側壁部24が旋盤加工によってその全周が切削され、該内周側壁部24の内側(羽根車12が収容配置された側)から連通流路23内までを連通させるように形成されたものである。
このように第1の開口部21が全周に亘って形成されているため、連通流路23の内周側壁部24は第1の開口部21によってシャラウド壁14から離間させられている。そこで、本実施形態では、連通流路23内の第1の開口部21側に複数のリブ25を形成し、これらリブ25によって内周側壁部24をシャラウド壁14に連結、固定している。したがって、第1の開口部21の加工に伴い、シュラウド壁14の内周側壁部24がシュラウド壁14から脱落することはない。
ただし、本実施形態では、シュラウド壁14の内周側壁部24は、特に連通流路23側の一部が、円筒状の内筒部材26によって形成されている。内筒部材26は、図3に示すように一方の側に前記リブ25に係合する切欠27を複数有し、これら切欠27がリブ25に係合することで、これらリブ25に干渉されることなく、内周側壁部24の残部24a内に収容保持されたものである。このような構成のもとに本実施形態では、内周側壁部24は連通流路23側に配置された内筒部材26と、これの内周面を保持する前記残部24とによって形成されている。
そして、内筒部材26は、リブ25によってシュラウド壁14に連結した内周側壁部24の残部24a内に収容保持されたことにより、シュラウド壁14に一体的に組み付けられたものとなっている。本実施形態では、図2に示すように内筒部材26の他方の側(切欠27と反対の側)に段差部28が形成されており、この段差部28が前記内周側壁部24の残部24aに形成された段差部(図示せず)に係合することにより、位置決めされるようになっている。また、内筒部材26の段差部28の大径側が残部24aの段差部の小径部に圧入されたことにより、内筒部材26は残部24aに固定されている。
第2の開口部22は、連通流路23に連続する凹部29にインサートリング30が取り付けられたことにより、形成されたものである。凹部29は、ハウジング11の鋳造時に予め形成されたもので、吸入口13と対応する位置に形成されている。インサートリング30は、ボルト31によってシュラウド壁14に固定されたもので、図4(a)、(b)に示すようにリング本体32とこれの先端側に設けられた複数のフィン33とが一体に形成されたものである。
リング本体32は略円筒状のもので、図4(b)に示すようにその後端側に円環状に延出した取付部32aを有している。そして、この取付部32aに形成されたボルト孔32bにボルト31が挿入されることにより、リング本体32(インサートリング30)はシュラウド壁14に固定される。その際、リング本体32は、前記内周側壁部24に対して所定の間隔をあけて配置されるようになっている。このようにして形成された、内周側壁部24とリング本体32との間の隙間が、図2に示した第2の開口22となる。また、リング本体32内が、シュラウド壁14の吸入口13となる。
フィン33は、図2、図4(a)、(b)に示すように、第2の開口部22内に配置された第1フィン33aと、連通流路23内に配置される第2フィン33bとからなっている。これら第1フィン33a、第2フィン33bは、図4(a)に示すようにリング本体32の半径方向に対し、所定の角度で傾斜して形成されている。このような構成によってフィン33は、図2に示す連通流路23、第2の開口部22を流れる空気に対し、該空気が旋回して旋回流になるように整流している。
ここで、このように空気を旋回流にするための整流は、主に第2の開口部22内に配置された第1フィン33aによってなされる。したがって、この第1フィン33aの、空気流れに沿う長さ、すなわちこれに対応する第2の開口部22の長さについては、なるべく長くするのが好ましい。そのため、前述したように空気循環通路20の形状を、その幅が狭くなるようにし、これによって内周側壁部24の厚さを厚くし、第2の開口部22の長さを長くしている。
しかしながら、このように空気循環通路20の幅、すなわち連通流路23の幅を狭くすると、このような連通流路23を有するシュラウド壁14を鋳造法で製造しようとした場合、連通流路23に対応する中子が薄くなりすぎてしまい、製造が困難になってしまう。したがって、従来では、連通流路23の幅を比較的広くして鋳造法で製造するか、もしくは、切削加工等の機械加工法で加工していた。
これに対し、本実施形態の遠心圧縮機10にあっては、内周側壁部24を内筒部材26と前記残部24aとによって形成しているので、連通流路23については、内筒部材26に相当する分幅を広く形成しておき、その後、内筒部材26を組み込むことで幅の狭い連通流路23を形成することができる。
すなわち、このような連通流路23を有するシュラウド壁14を製造するには、鋳造法によって例えば図5に示すような形状に形成する。連通流路については、図2に示した連通流路23の幅(空洞)に内筒部材26に相当する分の幅(空洞)を加え、これによって見掛け上幅の広い連通流路部34(空洞部)を形成する。したがって、この連通流路部34(空洞部)に対応させるため、使用する中子についても比較的厚いものを用いることができる。
なお、この鋳造製造の際に、リブ25についても形成する。また、内周側壁部35については充分に厚く形成しておき、その後の切削加工(機械加工)により、図5中破線で示すように図2に示した形状の内周側壁部24の残部24aに形成する。また、残部24aの段差部(図示せず)や、第1の開口部21も形成する。
次いで、形成した連通流路部34に別に用意した内筒部材26を嵌め込み、切欠27をリブ25に係合させる。さらに、内筒部材26の段差部28の大径側を、残部24aの段差部の小径部に圧入し、これによって内筒部材26を前記残部24a内に固定する。内筒部材26は一旦連通流路部34に組み込み、連通流路23の内周側壁部24の一部としたら、その後これを取り外す必要はない。したがって、内筒部材26についてはこれを着脱可能に構成することなく、圧入によってシュラウド壁14に固定することができる。
その後、図2に示すように連通流路23に連続する凹部29にインサートリング30を取り付け、さらにボルト31でシュラウド壁14に固定する。これにより、第2の開口部22を形成して第1の開口部21、連通流路23、第2の開口部22からなる空気循環流路20を形成するとともに、吸入口13を形成する。
このようにして形成された遠心圧縮機10は、図示しないタービンと直結した回転軸17の回転に伴って羽根車12を回転し、吸入口13から空気を吸入する。
吸入された空気は、羽根12aによってシュラウド部19を介して圧縮され、圧縮流路16へと導かれ、エンジンの吸気管側へ供給される。また、低流量運転時には、羽根車12のすべての領域における圧力が空気循環通路20内の圧力よりも高くなり、羽根12aを通過する空気の一部は空気循環流路20内、すなわち第1の開口部21から連通流路23、第2の開口部22を通る空気流Aとなる。
一方、吸入口13から入ってくる空気Bは、空気流Aと合流し第1の開口部21方向へ流れる空気流となる。したがって、空気循環通路20に矢印Aで示す循環流が発生する。この循環流Aにより、圧縮機のサージング領域に入るような低流量容量の運転状況においても、サージング領域に入らないようにすることができる。
本実施形態の遠心圧縮機10にあっては、シュラウド壁14における連通流路23の内周側壁部24の、該連通流路23側の一部を内筒部材26によって形成しているので、シュラウド壁14を製造する際、空気循環通路20(連通流路23)を形成する部位については、連通流路23に対応する空洞に加えて内筒部材26を組み込む部分も空洞に形成することができる。したがって、これら空洞を合わせて比較的大きな空洞部(連通流路部34)を形成すればよいため、対応する中子を比較的厚くすることができ、したがって鋳造法を無理なく採用することができる。よって、比較的安価な鋳造法でシュラウド壁14の空気循環通路20を形成する部位を製造することができるため、製造コストの低減化を図ることができる。
また、内筒部材26を、前記連通流路23の内周側壁部24の残部24aに圧入によって保持させ、固定しているので、連通流路23の形成が極めて容易になり、したがって製造コストの低減化を図ることができる。
また、インサートリング30に、第2の開口部22内及び連通流路23内に配置されるフィン33を設けているので、フィン33によって空気循環流路20を流れる空気を所望の方向に旋回する旋回流となるように整流することができる。
なお、前記実施形態では、インサートリング30として、リング本体32とフィン33とが一体に形成されたものを用いたが、前記実施形態においては、フィン33を有することなく、リング本体32のみによってインサートリング30を形成してもよい。
また、前記実施形態のようにリング本体32とフィン33とが一体に形成されたインサートリング30を用いた場合、内筒部材26については、図6に示すようにインサートリング30に一体的に保持されていてもよい。
図6において内筒部材26は、略L形状に形成された複数のフィン33の、第1フィン33aの先端縁36a上で、かつ第2フィン33bの内周縁36b間に嵌め込まれ、ここに一体的に保持されている。または、内筒部材26とインサートリング30とは、予め一体化した単一部品として作製されていてもよい。
このように構成すれば、内筒部材26とインサートリング30とを単一部品として扱うことができ、したがって遠心圧縮機10の部品点数を見掛け上、あるいは実際に減らすことができる。また、内筒部材26をインサートリング30に一体的に保持させるので、前記第1実施形態のように、内筒部材26に段差部28を形成して内筒部材26の位置決めや圧入を行う必要がなくなり、したがって内筒部材26の加工やこの圧入に要する工程を省略することができる。よって、製造コストの低減化を図ることができる。
図7は、本発明に係る遠心圧縮機の第2実施形態の要部拡大断面図である。図7に示した遠心圧縮機40が図2に示した遠心圧縮機10と主に異なるところは、図2に示した遠心圧縮機10では、シュラウド壁14における連通流路23の内周側壁部24の一部を内筒部材26で形成していたのに対し、図7に示した遠心圧縮機40では、シュラウド壁41における連通流路23の内周側壁部全体を内筒部材42で形成している点である。
すなわち、本実施形態では、図7に示したように連通流路23の内周側壁部全体を内筒部材42で形成し、さらに、この内筒部材42を図6に示した例のようにインサートリング30に保持させている。このように構成することで、内筒部材42からなる内周側壁部24は、第1実施形態と異なり、その全体がインサートリング30を介してシュラウド壁41に保持固定される。
したがって、第1実施形態では連通流路23の第1の開口部21側にリブ25を形成していたのに対し、本実施形態では、リブ25の形成を省略することができる。また、リブ25を形成しないため、内筒部材42についても、リブ25に係合する切欠(27)の形成を省略することができる。
このような構成からなる遠心圧縮機40のシュラウド壁41を製造するには、鋳造法によってさらに容易に行うことができる。すなわち、図5に示す内周側壁部に対応する箇所について、連通流路部34だけでなく、図5中C−C線で示す矢印側を、さらに空洞部として形成することができる。その際、リブ25の形成も省略することができる。したがって、中子の形状を単純にし、かつ、第1実施形態の場合よりもさらに大きくすることができる。もしくは、中子を不要にすることができる。
このようにして鋳造を行ったら、形成した空洞部に別に用意した内筒部材42を保持するインサートリング30を取り付け、ボルト31でシュラウド壁41に固定する。その際内筒部材42を、その先端面がシュラウド壁41と所定の隙間をあけて離間するように配置する。これにより、シュラウド壁41と内筒部材42の先端面との間に、第1の開口部21を形成することができる。したがって、内筒部材42を保持するインサートリング30を取り付けることにより、第1の開口部21、連通流路23、第2の開口部22を同時に形成し、空気循環流路20を形成するとともに、吸入口13も形成することができる。
本実施形態の遠心圧縮機40にあっては、シュラウド壁41における連通流路23の内周側壁部全体を、内筒部材42で形成するとともに、この内筒部材42をインサートリング30に保持させているので、リブ25の形成や第1の開口部21の加工を省略することができる。また、中子の形状を単純にし、かつ、大きくすることができる、もしくは、中子を不要にすることができるため、鋳造法によるシュラウド壁41の製造をより容易にすることができる。よって、製造コストのさらなる低減化を図ることができる。
なお、前記内筒部材42を保持したインサートリング30についても、図6に示した例と同様に、内筒部材42がインサートリング30のフィン33に保持された形態としてもよく、あるいは、内筒部材42とインサートリング30とが予め一体化した単一部品として作製されていてもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されないのはもちろんであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、前記実施形態では、内筒部材26(42)をインサートリング30に保持させる形態として、フィン33に嵌合させることで保持固定させているが、フィン33が無い場合には、内筒部材26(42)をネジ止めすることなどによってリング本体32に保持固定させてもよい。
また、前記実施形態の遠心圧縮機は、過給機の圧縮部として適用することができる。すなわち、一般に過給機は、内燃機関から排出される燃焼ガスの流動エネルギーを回転駆動力に変換するタービン部と、該タービン部に回転軸を介して接続されて、該タービン部の回転駆動力により駆動され気体を圧縮して前記内燃機関に供給する圧縮部と、を備えて構成される。このような過給機における圧縮部として、前記実施形態に示した遠心圧縮機を備えることにより、この過給機も、製造コストの低減化が図られた優れたものとなる。
10…遠心圧縮機、11…ハウジング、12…羽根車、13…吸入口、14…シュラウド壁、17…回転軸、19…シュラウド部、20…空気循環通路、21…第1の開口部、22…第2の開口部、23…連通通路、24…内周側壁部、24a…残部、25…リブ、26…内筒部材、30…インサートリング、33…フィン、34…連通流路部、35…内周側壁部、40…遠心圧縮機、41…シュラウド壁、42…内筒部材

Claims (6)

  1. 回転可能に軸支された羽根車と、該羽根車の周囲から上流側に延設されて吸入口を形成するシュラウド壁と、を有する遠心圧縮機であって、
    前記シュラウド壁には、前記羽根車と対向する部位に設けられた第1の開口部と、前記羽根車の設置位置より上流側の前記吸入口の外周部に設けられた第2の開口部と、該第1の開口部と第2の開口部とを連通させる連通流路と、を有する空気循環通路が設けられ、
    前記シュラウド壁における前記連通流路の内周側壁部の、少なくとも該連通流路側の一部が、内筒部材によって形成されていることを特徴とする遠心圧縮機。
  2. 前記内筒部材は、前記シュラウド壁における前記連通流路の内周側壁部の、該連通流路側の一部を形成するとともに、該連通流路の内周側壁部の残部に保持されていることを特徴とする請求項1記載の遠心圧縮機。
  3. 前記シュラウド壁の前記吸入口側には、該吸入口の外周部に取り付けられることで前記空気循環通路の第2の開口部を形成するインサートリングが取り付けられ、
    前記内筒部材は、前記シュラウド壁における前記連通流路の内周側壁部の、該連通流路側の一部を形成するとともに、前記インサートリングに保持されていることを特徴とする請求項1記載の遠心圧縮機。
  4. 前記シュラウド壁の前記吸入口側には、該吸入口の外周部に取り付けられることで前記空気循環通路の第2の開口部を形成するインサートリングが取り付けられ、
    前記内筒部材は、前記シュラウド壁における前記連通流路の内周側壁部全体を形成するとともに、前記インサートリングに保持されていることを特徴とする請求項1記載の遠心圧縮機。
  5. 前記インサートリングには、前記第2の開口部内及び前記連通流路内に配置されるフィンが設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の遠心圧縮機。
  6. 内燃機関から排出される燃焼ガスの流動エネルギーを回転駆動力に変換するタービン部と、該タービン部の回転駆動力により駆動され気体を圧縮して前記内燃機関に供給する圧縮部とを備える過給機であって、
    前記圧縮部として、請求項1〜5のいずれか一項に記載の遠心圧縮機を備えることを特徴とする過給機。
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