JP2013224077A - 車両用空調ブローダクト - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来技術では、デフダクトとサイドベントダクトとの連結をツブシ形状で繋げて一体成型しているため、開口部の板厚調整が困難である。また、ツブシがダクト開口に近いため、自重による変形量が大きく、開口位置ズレが生じ、組み付け性が悪くなるという問題もある。
【解決手段】 第一ダクト2と第二ダクト3を嵌合して、締結するダクト組付体において、前記第一と第二のダクト2、3は、略L字状に形成され、第一ダクト2と第二ダクト3の開口部近傍に設けた連結部に蝶つがい形状になる係合部4を設け、第一ダクト2と第二ダクト3を開口部同士が向い合せになるように折り畳めるようにした車両用空調ブローダクト。
【選択図】図3
【解決手段】 第一ダクト2と第二ダクト3を嵌合して、締結するダクト組付体において、前記第一と第二のダクト2、3は、略L字状に形成され、第一ダクト2と第二ダクト3の開口部近傍に設けた連結部に蝶つがい形状になる係合部4を設け、第一ダクト2と第二ダクト3を開口部同士が向い合せになるように折り畳めるようにした車両用空調ブローダクト。
【選択図】図3
Description
本発明は車両に設けられた空調用のダクトに関するものである。
従来技術としては、インストルメントパネルの内側に並んで配設され、空調装置本体からの空調風を、インストルメントパネルの側部に設けたサイドベントグリルとサイドデフグリルとにそれぞれ送り出すサイドベントダクトとサイドデフダクトとを一体に成形した車両用空調ダクトユニット(例えば、特許文献1参照)や、第1ダクトの側方に、その上端開口部が第1ダクトの開口部と同一平面となるように配設される第2ダクトの第1ダクトへの固定構造であって、第2ダクトの上端開口部縁に下向きの係止爪を設ける一方、第1ダクトの開口部縁には係止爪が係止可能な係止孔を設け、第2ダクトの係止爪を第1ダクトの係止孔に係止するとともに、係止爪の係止方向と交差する方向で第2ダクトの下端を第1ダクトの接続口に嵌合してなるダクトの固定構造(例えば、特許文献2参照)が存在している。
従来、樹脂を用いたブロー成形で形成される、いわゆるブローダクトのような長い部品を連結させるためには、従来技術である特許文献2に記載されているように、つなぎ目をフックやネジ等で固定している。また前記従来技術の特許文献1では、デフダクトとサイドベントダクトとの連結をツブシ形状で繋げて一体成型しているため、開口部の板厚調整が困難である。
また、ツブシがダクト開口に近いため、自重による変形量が大きく、開口位置ズレが生じ、組み付け性が悪くなるという問題もある(図6参照)。
さらに、一体成形であるため、納入荷姿が大きく、場所をとってしまうという問題もある。
本発明は、上記の課題を解決した車両用空調ブローダクトを提供することを目的としている。
また、ツブシがダクト開口に近いため、自重による変形量が大きく、開口位置ズレが生じ、組み付け性が悪くなるという問題もある(図6参照)。
さらに、一体成形であるため、納入荷姿が大きく、場所をとってしまうという問題もある。
本発明は、上記の課題を解決した車両用空調ブローダクトを提供することを目的としている。
本発明の第1の発明は、請求項1に記載された通りの車両用空調ブローダクトであり、次のようなものである。
第一ダクトと第二ダクトを嵌合して、締結するダクト組付体において、前記第一と第二のダクトは、略L字状に形成され、第一ダクトと第二ダクトの開口部近傍に設けた連結部に蝶つがい形状になる係合部を設け、第一ダクトと第二ダクトを開口部同士が向い合せになるように折り畳めるようにした構成である。
第一ダクトと第二ダクトを嵌合して、締結するダクト組付体において、前記第一と第二のダクトは、略L字状に形成され、第一ダクトと第二ダクトの開口部近傍に設けた連結部に蝶つがい形状になる係合部を設け、第一ダクトと第二ダクトを開口部同士が向い合せになるように折り畳めるようにした構成である。
本発明の第2の発明は、請求項2に記載された通りの車両用空調ブローダクトであり、次のようなものである。
請求項1に記載の発明に加えて、前記連結部は、使用状態で回動を規制する規制手段が形成されている構成である。
請求項1に記載の発明に加えて、前記連結部は、使用状態で回動を規制する規制手段が形成されている構成である。
本発明に係る車両用空調ブローダクトは、上記説明のような構成を有するので、以下に記載する効果を奏する。
(1)第一ダクト、第二ダクトの連結部位に蝶つがい形状の係合部を設けることにより、開口部同士を向い合せになるように折り畳むことができ、コンパクトで持ち運びやすく、取み付け時の自由度もアップし、作業性も向上する。
(2)用途により、第一ダクト、第二ダクトを取り外して納入することもでき、保管場所を小さくすることができる。
(3)連結部を蝶つがい形状と剛体にすることにより、自重での変形を規制することができ、開口位置ズレの発生防止になる。
(4)従来の連結方法であるツブシは、構造上車内にある程度のスペースが必要であるが、本発明のように連結部を蝶つがい形状にすることにより、従来のツブシで必要だったスペースを削減することができ、車内でのブローダクトの占めるスペースを最小限にすることができる。
(1)第一ダクト、第二ダクトの連結部位に蝶つがい形状の係合部を設けることにより、開口部同士を向い合せになるように折り畳むことができ、コンパクトで持ち運びやすく、取み付け時の自由度もアップし、作業性も向上する。
(2)用途により、第一ダクト、第二ダクトを取り外して納入することもでき、保管場所を小さくすることができる。
(3)連結部を蝶つがい形状と剛体にすることにより、自重での変形を規制することができ、開口位置ズレの発生防止になる。
(4)従来の連結方法であるツブシは、構造上車内にある程度のスペースが必要であるが、本発明のように連結部を蝶つがい形状にすることにより、従来のツブシで必要だったスペースを削減することができ、車内でのブローダクトの占めるスペースを最小限にすることができる。
第一ダクトと第二ダクトを嵌合して、締結するダクト組付体において、前記第一、第二のダクトは、略L字状に形成され、第一ダクトと第二ダクトの開口部近傍に設けた連結部に蝶つがい形状になる係合部を設け、第一ダクトと第二ダクトを開口部同士が向い合せになるように折り畳めるようにした車両用空調ブローダクトである。
本発明の車両用空調ブローダクトを図面に基づいて説明する。
本発明の車両用空調ブローダクトは、通常ブロー成形等で1つの長い状態で成形される空調ブローダクト1を2部材で成形し、納入時、または組み付け時に2部材を連結させて使用するものである。
前記2部材は、第一ダクト2と第二ダクト3であり、それぞれの開口部近傍に連結部として蝶つがい形状の係合部4が設けられており(図1参照)、その係合部4を可動させてそれぞれのダクト2、3を開口部を向かい合わせるように折り畳むことができるものである(図2参照)。
これによって、通常長く設定されてしまう空調ブローダクト1を約半分の長さにすることができ、納入時に場所を取らないだけでなく、空調ブローダクト1の組み付け時の自由度が向上し、作業効率がアップするものである。
本発明の車両用空調ブローダクトは、通常ブロー成形等で1つの長い状態で成形される空調ブローダクト1を2部材で成形し、納入時、または組み付け時に2部材を連結させて使用するものである。
前記2部材は、第一ダクト2と第二ダクト3であり、それぞれの開口部近傍に連結部として蝶つがい形状の係合部4が設けられており(図1参照)、その係合部4を可動させてそれぞれのダクト2、3を開口部を向かい合わせるように折り畳むことができるものである(図2参照)。
これによって、通常長く設定されてしまう空調ブローダクト1を約半分の長さにすることができ、納入時に場所を取らないだけでなく、空調ブローダクト1の組み付け時の自由度が向上し、作業効率がアップするものである。
ここで、蝶つがい形状の係合部4について図面に基づいて説明する。
本実施例の蝶つがい形状の係合部4は、第一ダクト2、第二ダクト3の連結部である開口部近傍に複数の蝶つがい部5を、俵型の突起を有する雄型部6と前記雄型部6を2つの爪部で支えるようにした雌型部7を交互に配置するように設けられている(図3参照)。
この蝶つがい部5は、ブロー成形によって中空部8が設けられる(図4参照)。この際、パーティングライン9は蝶つがい部5の形状外周に設定するため、板厚が安定し、薄肉にならずに剛性が保たれるものである(図3(c)参照)。
連結方法は、蝶つがい部5を第一ダクト2、第二ダクト3を互いに組み付け方向へ移動し、ラップ部10を乗り越えて連結させるものである(図3、図4、図5参照)。
この際、Y軸方向への規制とZ軸方向への規制とで第一ダクト2と第二ダクト3が外れないように規制している(図4、図5参照)。なお、X軸方向の規制は、蝶つがい部5の雌型部7に設けられた2つの爪部と雄型部6との嵌合で規制するものである。
また、開口部の位置ズレ対策としては、上下可動時のオーバーストロークを防止するため、Z軸規定によるストッパーを設定している(図4、図5参照)。
本実施例の蝶つがい形状の係合部4は、第一ダクト2、第二ダクト3の連結部である開口部近傍に複数の蝶つがい部5を、俵型の突起を有する雄型部6と前記雄型部6を2つの爪部で支えるようにした雌型部7を交互に配置するように設けられている(図3参照)。
この蝶つがい部5は、ブロー成形によって中空部8が設けられる(図4参照)。この際、パーティングライン9は蝶つがい部5の形状外周に設定するため、板厚が安定し、薄肉にならずに剛性が保たれるものである(図3(c)参照)。
連結方法は、蝶つがい部5を第一ダクト2、第二ダクト3を互いに組み付け方向へ移動し、ラップ部10を乗り越えて連結させるものである(図3、図4、図5参照)。
この際、Y軸方向への規制とZ軸方向への規制とで第一ダクト2と第二ダクト3が外れないように規制している(図4、図5参照)。なお、X軸方向の規制は、蝶つがい部5の雌型部7に設けられた2つの爪部と雄型部6との嵌合で規制するものである。
また、開口部の位置ズレ対策としては、上下可動時のオーバーストロークを防止するため、Z軸規定によるストッパーを設定している(図4、図5参照)。
ここで、本発明の車両用空調ブローダクトの他の実施例について説明する。
図7からも理解できるように、前記実施例では蝶つがい部5の雄型部6と雌型部7を交互に設定しているが、図示のように第一ダクト2では雌型部7を両端に、雄型部6を雌型部7の間に、第二ダクト3では反対に雄型部6を両端に、雌型部7を雄型部6の間に設定しても前記実施例と同様の効果を得ることができるものである。
図7からも理解できるように、前記実施例では蝶つがい部5の雄型部6と雌型部7を交互に設定しているが、図示のように第一ダクト2では雌型部7を両端に、雄型部6を雌型部7の間に、第二ダクト3では反対に雄型部6を両端に、雌型部7を雄型部6の間に設定しても前記実施例と同様の効果を得ることができるものである。
空調を備えた全ての車両に利用することができる。
1・・・・空調用ブローダクト
2・・・・第一ダクト
3・・・・第二ダクト
4・・・・係合部
5・・・・蝶つがい部
6・・・・雄型部
7・・・・雌型部
8・・・・中空部
9・・・・パーティングライン
10・・・・ラップ部
2・・・・第一ダクト
3・・・・第二ダクト
4・・・・係合部
5・・・・蝶つがい部
6・・・・雄型部
7・・・・雌型部
8・・・・中空部
9・・・・パーティングライン
10・・・・ラップ部
Claims (2)
- 第一ダクトと第二ダクトを嵌合して、締結するダクト組付体において、前記第一と第二のダクトは、略L字状に形成され、第一ダクトと第二ダクトの開口部近傍に設けた連結部に蝶つがい形状になる係合部を設け、第一ダクトと第二ダクトを開口部同士が向い合せになるように折り畳めるようにしたことを特徴とする車両用空調ブローダクト。
- 前記連結部は、使用状態で回動を規制する規制手段が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調ブローダクト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012096950A JP2013224077A (ja) | 2012-04-20 | 2012-04-20 | 車両用空調ブローダクト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012096950A JP2013224077A (ja) | 2012-04-20 | 2012-04-20 | 車両用空調ブローダクト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013224077A true JP2013224077A (ja) | 2013-10-31 |
Family
ID=49594476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012096950A Pending JP2013224077A (ja) | 2012-04-20 | 2012-04-20 | 車両用空調ブローダクト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013224077A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014201254A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | キョーラク株式会社 | 空調ダクト及びその成形方法 |
-
2012
- 2012-04-20 JP JP2012096950A patent/JP2013224077A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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