JP2013223650A - 自走式掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸込口を有する底板と、第1排気口を有する天板と、前記底板と前記天板との間に設けられた第2排気口を有する側板とを有する筐体を備え、
前記吸込口から前記筐体の内部に吸い込んだ空気が、前記第1排気口と前記第2排気口のうち選択された一方または両方から排出されるように構成された自走式掃除機。
【選択図】図1
Description
前記吸込口から前記筐体の内部に吸い込んだ空気が、前記第1排気口と前記第2排気口のうち選択された一方または両方から排出されるように構成された自走式掃除機が提供される。
壁際モードでは、第2排気口から放出した排気流の一部が、壁に沿って下降して壁際の塵埃を壁から遠ざける方向に吹き飛ばす。また、隅部付近まで前進した筐体を回転させることにより、第2排気口から放出した排気流が、隅部に当たって反射して隅部の塵埃を隅部から遠ざける方向に吹き飛ばす。これにより、壁際および隅部にあった塵埃が筐体の吸込口から吸引されて壁際および隅部が清掃されることとなる。このとき、第1排気口と第2排気口の両方から排気する場合は、第2排気口の排気量が減少する(風力が弱まる)ように調整されるため、風が強すぎて隅部の塵埃が自走式掃除機の背後に回り込んで清掃済みの床面が再び汚れるという不具合を防止することができる。
図1は本発明の実施形態1に係る自走式掃除機の斜視図であり、図2は図1に示される自走式掃除機の概略底面図であり、図3は図1に示される自走式掃除機の電気的な構成を示すブロック図である。また、図4(A)は実施形態1の自走式掃除機における吸込口から排気口までの経路を説明する側方から見た説明図であり、図4(B)は図4(A)の自走式掃除機を上方から見た説明図である。以下、「自走式掃除機」を「掃除ロボット」と言う場合がある。
掃除ロボット1Aは、円盤形の筐体2を備え、この筐体2の内部および外部に、回転ブラシ3、サイドブラシ4、集塵部20、吸引部としての電動送風機30、一対の駆動輪5、後輪7および前輪8、前記電動送風機30を有するモータユニット、バッテリー、各種センサを含む制御部等の構成要素が設けられている。
一対の駆動輪5の回転軸は、図示しない一対のモータからそれぞれ個別に回転力が得られるように連結されており、各モータは筐体の底板2aに直接またはサスペンション機構を介して固定されている。
後輪7は自在車輪からなり、駆動輪5が接地する床面と接地するよう筐体2の底板2aの一部に回転自在に設けられている。
このように、筐体2に対して前後方向中間に一対の駆動輪5を配置し、前輪8を床面から浮かせ、掃除ロボット1Aの重量を一対の駆動輪5と後輪7によって支持できるよう、筐体2に対して前後方向に重量が配分されている。これにより、進路前方の塵埃を前輪8によって遮ることなく吸込口11に導くことができる。
筐体2の側板2cの後端には、バッテリーの充電を行う充電端子が設けられている。室内を自走しながら掃除する掃除ロボット1Aは、室内に設置されている充電台に帰還する。これにより、充電台に設けられた端子部に充電端子が接触し、バッテリーの充電が行われる。商用電源(コンセント)に接続される充電台は、通常、室内の側壁に沿って設置される。
バッテリーは、充電端子を介して充電台から充電され、制御基板、駆動輪5、回転ブラシ3、サイドブラシ4、電動送風機30、各種センサ等の各要素に電力を供給する。
また、図示省略するが、排気路40を流通する気流の一部は、吸込口11に導かれてもよい。このようにすれば、吸引路10に導かれる気流内にイオンが含まれていれば、集塵ボックス21内およびフィルター22の除菌および脱臭を行うことができる。さらに、集塵された塵埃の除電を行うことができ、集塵ボックス30等に塵埃が吸着させるのを抑制できる。
掃除ロボット1Aは、掃除が終了すると充電台に帰還する。これにより、充電端子が端子部に接してバッテリーが充電される。
(実施形態1)
図4(A)および(B)に示すように、排気路40の上流側に設けられた流路切換部43は、平坦かつ平行な円形の上下壁および上下壁の間に設けられた外周壁とを有してなる円筒形の切換室43aと、切換室43a内に回動可能に設けられた横断面U字形の切換弁43bと、切換室43aの上壁または下壁の中心部を貫通して切換弁43bと連結する回動軸43cと、回転軸43cを回動させる図示しない駆動部とを有する。回動軸43cの駆動部としては、例えば、モータまたは電磁弁を備えたラック・ピニオン機構、クランク機構等が挙げられ、駆動部は所定のプログラムに基づき作動する前記制御部によって制御される。なお、実施形態1では、流路切換部43が筐体2の中心位置に設けられた場合を例示しているが、流路切換部43の位置は特に限定されない。
図8(A)に示すように、壁際に沿って掃除する掃除ロボット1Aが壁W1と壁W2が交わる隅部Nに接近すると、図8(B)に示すように、掃除ロボット1Aは定位置で旋回する。これにより、第2排気口42から隅部Nに向かって噴出した排気流(矢印J)が隅部Nを反射し、隅部Nの塵埃Dが排気流によって隅部Nから離れる方向に吹き飛ばされる。掃除ロボット1Aの旋回中、回転ブラシ3および左右のサイドブラシ4は回転を継続しているため、掃除ロボット1Aの近くに吹き飛ばされた塵埃Dは吸込口11の方へ集められる。その後、掃除ロボット1Aは突き当たりの壁W2と衝突する寸前まで前進し、方向転換し、第2排気部42から排気しながら壁W2に沿って清掃を継続する。
図9(A)は実施形態2の自走式掃除機における吸込口から排気口までの経路を説明する側方から見た説明図であり、図9(B)は図9(A)の自走式掃除機を上方から見た説明図である。また、図10(A)は実施形態2の自走式掃除機が壁際を清掃する状態を示す第1の説明図であり、図10(B)は右の第2排気口から隅部に向かって排気する状態を示す図10(A)に引き続く第2の説明図であり、図10(C)は隅部を清掃し再び壁際を清掃する状態を示す図10(B)に引き続く第3の説明図である。なお、図9(A)〜図10(C)において、図4(A)〜図8中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
これに対し、図9(B)に示すように、実施形態2の掃除ロボット1Bの場合、左右一対の第2排気口142は、筐体2の前半部分の側板であって、筐体2の左半部分と右半部分の境界線Yに対して左右に45°ずれた位置に配置されている。なお、左右の第2排気口142がこの位置に形成されたことにより、流路切換部43と各第2排気口142とを接続する排気路140の形状も変更している。実施形態2におけるその他の構成は実施形態1と同様である。
この実施形態2による掃除ロボット1Bにおいても、実施形態1による掃除ロボット1Aと同様の効果を奏する。さらに、上述したように第1排気口142から排気される排気流は壁Wに沿って進行方向へと向かうため、塵埃は掃除ロボット1Bの前方へと吹出される。これにより吸込口にて吸引する効果が助長される。
図11(A)は実施形態3の自走式掃除機における吸込口から排気口までの経路を説明する側方から見た説明図であり、図11(B)は図11(A)の自走式掃除機を上方から見た説明図である。なお、図9(A)〜図10(C)において、図4(A)〜図8中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態3の掃除ロボット1Cは、第2排気口42、142が、筐体2の側板の前半部分であって、左側と右側に2個ずつ配置されている。
実施形態3の掃除ロボット1Cによれば、左または右の第2排気口42、142から排気流が排出されるため、実施形態1および2と同様に壁際および隅部を清掃することができる。但し、排気流は、進行方向に対して斜め前方と直角方向の2方向に分散するため、第2排気口42の排気量および第2排気口142の排気量は、実施形態1および2の場合の約半分に減少している。
そのため、排気される空気により壁際に溜まっている塵埃が吹き飛ばされる度合いが抑制され、塵埃が舞いあがって分散するといったことが軽減される。この結果、より効率よく塵埃の吸引、清掃を行える。
図12は実施形態4の自走式掃除機における吸込口から排気口までの経路を説明する上方から見た説明図である。なお、図12において、図11(B)中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態4の掃除ロボット1Dは、第2排気口42、142が、筐体2の側板の前半部分であって、左側と右側に2個ずつ配置されている。さらに、排気路340は、流路切換部34の下流側に一対の副流路切換部143を有している。
実施形態4の場合、実施形態1および2のうちの一方の壁際モードを選択することができる。なお、図示省略するが、前方の第2排気口42または後方の第2排気口142から排気している間に、切換弁143aを回動させることにより前後の第2排気口42、142から風量を調節しながら排気するようにしてもよい。
以上、第4の実施形態による掃除ロボット1Dによれば、第2排気口42、142のいずれか一方を利用して壁際、また隅部の塵埃を清掃することができる。このとき、壁際と隅部とで第2排気口42または142を切り替えるように調整(制御)できる。例えば、壁際の場合には、第2排気口42を、隅部の場合には第2排気口142から排気するようにできる。
以上説明したように本発明の自走式掃除機が構成されている。そこで、本発明の理解を高めるために以下に本発明をまとめる。
本発明の自走式掃除機は、吸込口を有する底板と、第1排気口を有する天板と、前記底板と前記天板との間に設けられた第2排気口を有する側板とを有する筐体を備え、
前記吸込口から前記筐体の内部に吸い込んだ空気が、前記第1排気口と前記第2排気口のうち選択された一方または両方から排出されるように構成されている。
本発明の自走式掃除機は、前記構成を備えていればよく、例えば、吸込口に回転ブラシ(メインブラシ)を設けて清掃効率を高めてもよく、さらに以下のように構成されてもよい。
このようにすれば、自走式掃除機が壁際を前進しながら第2排気口から壁に向かって排気することにより、壁際の塵埃を壁から遠ざかる斜め前方へ吹き飛ばすことができ、壁際の清掃効率を高めることができる。
前記流路切換部は、前記第1排気口と前記第2排気口のうちの一方または両方が前記吸引部と連通するように前記排気路を切り換えるよう構成されてもよい。
このようにすれば、自走式掃除機における集塵機構、排気路の切換機構および第2排気口の排気量調整機構を簡素な構成とすることができる。
このようにすれば、自走式掃除機が壁に沿って進む方向が右回りであって左回りであっても同じように壁際および隅部の清掃を行うことができる。
このようにすれば、壁際の清掃時に、壁と反対側の第2排気口からの排気を停止し、壁側の第2排気口からのみ排気することができ、排気流による壁際の塵埃の吹き飛ばしを効率よく行うことができる。
前記排気路は、前記流路切換部の下流側に副流路切換部を有し、
前記副流路切換部は、前記側板の左側または右側の2個の第2排気口のうちの一方または両方が前記吸引部と連通するように前記排気路を切り換えるよう構成されてもよい。
このようにすれば、例えば、側板の左側または右側において、2個の第2排気口のうちの一方または両方から排気することができるため、自走式掃除機を使用する室内の壁際および隅部に応じて効果的な清掃を行える排気パターンを選択することができる。
2 筐体
2a 底板
2b 天板
2c 側板
10 吸引路
11 吸込口
20 集塵部
30 吸引部(電動送風機)
40、140、240、340 排気路
41 第1排気口
42、142 第2排気口
43 流路切換部
143 副流路切換部
X、Y 境界線
Claims (6)
- 吸込口を有する底板と、第1排気口を有する天板と、前記底板と前記天板との間に設けられた第2排気口を有する側板とを有する筐体を備え、
前記吸込口から前記筐体の内部に吸い込んだ空気が、前記第1排気口と前記第2排気口のうち選択された一方または両方から排出されるように構成された自走式掃除機。 - 前記第2排気口が、前記筐体の前半部分と後半部分の境界線上から前の領域に配置されている請求項1に記載の自走式掃除機。
- 前記吸込口と接続された吸引路と、該吸引路の下流側に設けられた集塵部と、該集塵部の下流側に設けられた吸引部と、該吸引部と前記第1および第2排気口とを接続する排気路と、該排気路の途中に設けられた流路切換部とを前記筐体内に備え、
前記流路切換部は、前記第1排気口と前記第2排気口のうちの一方または両方が前記吸引部と連通するように前記排気路を切り換えるよう構成された請求項1または2に記載の自走式掃除機。 - 前記第2排気口が、前記側板の左側と右側の左右対称位置に配置されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の自走式掃除機。
- 前記吸込口から前記筐体の内部に吸い込んだ空気の排出が、左側の第2排気口と右側の第2排気口のうち選択された一方から排出されるように構成された請求項4に記載の自走式掃除機。
- 前記第2排気口が、前記側板の左側と右側に2個ずつ配置されており、
前記排気路は、前記流路切換部の下流側に副流路切換部を有し、
前記副流路切換部は、前記側板の左側または右側の2個の第2排気口のうちの一方または両方が前記吸引部と連通するように前記排気路を切り換えるよう構成された請求項5に記載の自走式掃除機。
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