JP2013222345A - 巡視支援システム - Google Patents

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【課題】 落雷によって停電が発生した場合に、効果的かつ効率的に巡視することを可能にする。
【解決手段】 巡視を行う車両C1〜Cnに配設される車両装置2と、管理装置3とが通信可能に接続され、管理装置3に、落雷位置を標定する落雷位置標定システム31と、地域に設置されている各設備の識別情報や位置を含む設備情報を記憶する設備データベース32と、過去の落雷時における落雷位置と原因設備の識別情報とを含む落雷情報を記憶する落雷データベース33と、落雷位置からの巡視エリアを設備情報と落雷情報とに基づいて、原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に割り出す割出タスク36と、を備え、管理装置3は、割出タスク36によって割り出された巡視エリアを含む巡視指令を車両装置2に送信する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、落雷によって停電が発生した場合に、停電の原因箇所・設備を発見するために行う巡視を支援する巡視支援システムに関する。
従来、落雷によって停電事故が発生した場合、停電となった全エリア内を巡視、点検し、停電の原因箇所・故障設備の発見、調査を行っている。この際、早期発見、復旧を図るために、複数の車両を用いて、複数のグループで巡視を行っている。
一方、物流計画調整システムにおいて、運行遅延を検知したときに、その輸送車両の集荷荷物を他の車両に代替輸送依頼する計画を算出する、という技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−104559号公報
ところで、上記のような巡視では、全停電エリアにおいて巡視者・人が電柱や変圧器などを1つ1つ目視点検して、停電の原因設備を発見、調査しなければならず、多大な時間と労力とを要していた。しかも、巡視を要する範囲は、停電の規模や地域・地形などによって異なり、例えば山間部では、巡視範囲・距離が100km以上に及ぶ場合もあり、膨大な時間と労力とを要する。
また、複数のグループで巡視を行う場合、それぞれのグループが独自に(任意に)巡視を行うと、巡視漏れが生じたり、巡視が重複したりして、効果的かつ効率的な巡視が行えない場合が生じる。一方、特許文献1の技術では、運行遅延が生じた場合に、その輸送車両の集荷荷物を他の車両に代替輸送依頼するだけであり、このような技術を用いても、効果的かつ効率的な巡視を行うことはできない。
そこでこの発明は、落雷によって停電が発生した場合に、効果的かつ効率的に巡視することを可能にする巡視支援システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、落雷によって停電が発生した場合に、停電の原因となった設備である原因設備を発見するために行う巡視を支援する巡視支援システムであって、巡視を行う車両に配設される車両装置と、管理装置とが通信可能に接続され、前記管理装置に、落雷が発生した場合に、その落雷位置を標定する落雷位置標定手段と、地域に設置されている各設備の識別情報や位置を含む設備情報を記憶する設備情報記憶手段と、過去の落雷時における落雷位置と原因設備の識別情報とを含む落雷情報を記憶する落雷情報記憶手段と、前記落雷位置標定手段による落雷位置からの巡視エリアを、前記設備情報と前記落雷情報とに基づいて、原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に割り出すエリア割出手段と、を備え、前記管理装置は、前記エリア割出手段によって割り出された巡視エリアを含む巡視指令を前記車両装置に送信する、ことを特徴とする。
この発明によれば、落雷による停電が発生すると、管理装置の落雷位置標定手段によって落雷の落雷位置が標定され、この落雷位置からの巡視エリアが、エリア割出手段によって割り出される。このとき、地域に設置されている各設備の識別情報や位置と、過去の落雷時における落雷位置と原因設備の識別情報とに基づいて、原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に割り出される。つまり、過去の実績・実情から原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に、巡視エリアが割り出される。そして、この割り出された巡視エリアを含む巡視指令が、車両装置に送信される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の巡視支援システムにおいて、前記車両装置は、自車両の位置を検出する位置検出手段を備え、該位置検出手段で検出された位置を含む車両情報を逐次前記管理装置に送信し、前記管理装置は、複数の前記車両装置から前記車両情報を受信する場合に、前記落雷位置標定手段による落雷位置に最寄りの車両から順に、前記可能性が高いエリアを巡視エリアとして割り当てて前記巡視指令を送信する、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の巡視支援システムにおいて、前記管理装置は、前記各車両装置から受信した前記車両情報に基づいて、各車両による巡視の進捗状況を演算し、進捗が早い車両に対しては前記巡視エリアを広く更新し、進捗が遅い車両に対しては前記巡視エリアを狭く更新する更新手段を備え、前記管理装置は、前記更新手段によって更新された巡視エリアを含む更新指令を前記車両装置に送信する、ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、過去の実績・実情から原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に、巡視エリアが割り出されて、巡視指令が車両装置に送信されるため、この巡視エリアに従って巡視を行うことで、早期に原因設備を発見することが可能となる。つまり、無作為に巡視するのではなく、原因設備・故障設備が位置する可能性が高いエリアから順に巡視することができるため、効果的かつ効率的に巡視することが可能となる。
請求項2の発明によれば、複数の車両で巡視を行う場合に、落雷位置に最も近い車両から順に、原因設備が位置する可能性が高いエリアが巡視エリアとして割り当てられる。つまり、早く到着する車両から順に優先度・緊急性が高い巡視エリアが割り当てられるため、より早期に原因設備を発見することが可能となる。
請求項3の発明によれば、進捗が早い車両つまり巡視容易なエリアに対しては巡視エリアが拡大され、進捗が遅い車両つまり巡視困難なエリアに対しては巡視エリアが縮小される。このため、各車両による巡視負担が平準化・平均化され、各車両による巡視をほぼ同時に終了させることが可能となり、すべての巡視エリアをより効果的かつ効率的に巡視することが可能となる。
この発明の実施の形態に係る巡視支援システムを示す概略構成図である。 図1のシステムにおける車両装置の概略構成ブロック図である。 図1のシステムにおける管理装置の概略構成ブロック図である。 図3の管理装置の割出タスクのフローチャートである。 図4の割出タスクによる巡視エリアの策定例を示す図である。 図3の管理装置の更新タスクのフローチャートである。 図6の更新タスクによる巡視エリアの更新例を示す図である。 図1のシステムの動作例を示すタイミングチャートである。 図1のシステムによる巡視エリアの他の更新例を示す図である。 図9に継続して更新される巡視エリアの例を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係る巡視支援システム1を示す概略構成図である。この巡視支援システム1は、落雷によって停電が発生した場合に、停電の原因となった設備(原因設備)を発見するために行う巡視を支援するシステムであり、巡視に使用される各車両C1〜Cnに車両装置2が配設され、電力会社に管理装置3が配設され、各車両装置2と管理装置3とは、通信可能に接続されている。ここで、設備には、電柱や変圧器などの配電設備が含まれる。
車両装置2は、通常のカーナビゲーション装置と同等の機能構成を有し、図2に示すように、カーナビ部21と、表示部22と、GPS部(位置検出手段)23と、通信部24と、これらを制御などする中央処理部25とを備えている。カーナビ部21は、通常のカーナビゲーション装置と同等の構成で、表示部22は、カーナビ部21による案内や、後述する管理装置3からの巡視エリアなどを表示するディスプレイである。GPS部23は、GPS(Global Positioning System)機能を備え、衛星信号を受信して自車両の位置(緯度、経度)を演算・検出する機器であり、通信部24は、外部と通信するための通信機器である。そして、GPS部23で演算された位置と自車両の識別情報を含む車両情報が、通信部24によって逐次・リアルタイムに管理装置3に送信されるようになっている。
管理装置3には、図3に示すように、落雷位置標定システム(落雷位置標定手段)31が接続・リンクされている。この落雷位置標定システム31は、落雷が発生した場合に、その落雷日時と落雷位置を標定するシステム(LLS:Lightning Location System)であり、広く知られている落雷位置標定システムと同等の構成であるため、ここでは詳細な説明を省略するが、一例としては、概略次のような構成となっている。すなわち、複数のDF局(方位探知局)を備え、落雷時に発生する電磁波を各DF局のサンサで捕らえ、DF局間で生じた到達時間差を生じさせるような伝搬距離差を持つ地点(緯度、経度)を算出して、落雷位置を標定するものである。
そして、落雷位置標定システム31によって標定された落雷日時と落雷位置とが、リアルタイムに管理装置3に送信されるようになっている。このように、この実施の形態では、管理装置3に落雷位置標定システム31が接続されているが、管理装置3自体に落雷位置標定システム31の機能を備えるようにしてもよい。
さらに、管理装置3には、停電範囲を特定するシステム(配電自動化システムなど)が接続・リンクされ、このシステムで特定された停電範囲がリアルタイムに管理装置3に送信されるようになっている。
また、管理装置3は、図3に示すように、設備データベース(設備情報記憶手段)32と、落雷データベース(落雷情報記憶手段)33と、地形データベース34と、目撃データベース35と、割出タスク(エリア割出手段)36と、更新タスク(更新手段)37と、これらを制御などする制御中央部38とを備えている。
設備データベース32は、地域に設置されている各設備の識別情報や位置を含む設備情報が記憶されているデータベースである。例えば、設備が電柱の場合には、各電柱番号(各識別情報)に対応して、設置されている位置情報(緯度、経度)や電柱種類、この電柱に配設されている機器などが記憶されている。
落雷データベース33は、過去の落雷時における落雷位置と原因設備の識別情報とを含む落雷情報が記憶されているデータベースである。すなわち、過去に落雷によって発生した停電ごとに、その落雷位置と、停電の原因となった設備の識別情報や位置などが記憶されている。
地形データベース34は、各地域における地形・地図情報を位置情報とともに記憶したデータベースであり、また、目撃データベース35は、目撃者によって目撃された情報を記憶するデータベースである。すなわち、「何々の電柱から火花が出ていた」などという目撃情報が電力会社に通報された場合に、その電柱番号と事象(火花発生など)とが、通報日時とともに記憶されるようになっている。
割出タスク36は、落雷位置標定システム31で標定された落雷位置からの巡視エリアを、設備情報と落雷情報とに基づいて、原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に割り出すタスク・プログラムであり、落雷位置標定システム31から送信された落雷位置が入力パラメータとなっている。
具体的には、図4に示すように、まず、落雷位置標定システム31の落雷位置(今回の落雷位置)に近い落雷位置の落雷情報を落雷データベース33から検索して取得する(ステップS1)。すなわち、今回の落雷位置から所定距離内(所定半径内)に、過去の落雷位置が存在する落雷情報を落雷データベース33から取得する。
次に、取得した各落雷情報の落雷位置と原因設備の位置とに基づいて、原因設備の傾向、つまり原因設備が位置する可能性があるエリアの傾向を割り出す(ステップS2)。すなわち、過去に発生した落雷位置と原因設備の位置との位置関係を統計し、例えば、落雷位置を中心に半径500m以内において原因設備が存在する可能性(発生分布)が高く、半径500mより半径1km以内において原因設備が存在する可能性が中程度で、半径1kmより半径1.5km以内において原因設備が存在する可能性が低い、などと割り出す。
続いて、ステップS2で割り出した傾向を今回の落雷位置に適用して、巡視エリアを策定する(ステップS3)。すなわち、地形データベース34の地図情報上に今回の落雷位置Pを指示し、上記のような傾向が割り出された場合に、図5に示すように、この落雷位置Pを中心に半径500m以内を第1優先の巡視エリアA1、半径500mより半径1km以内を第2優先の巡視エリアA2、半径1kmより半径1.5km以内を第3優先の巡視エリアA3とする。このように、原因設備が存在する可能性(過去の発生分布)が高いエリアA1から順に、巡視エリアA1〜A3として割り当てる。
ここで、全巡視エリアの最大値・外縁が、上記の配電自動化システムなどから受信した停電範囲になるように、各巡視エリアを設定する。つまり、停電範囲内で各巡視エリアを策定する。
次に、ステップS3で策定した巡視エリア(地図情報)上に、設備データベース32の設備情報を重ね合わせる(ステップS4)。つまり、巡視エリア内に存在する設備を地図上に指示・表示する。ここで、地図上に各設備を表示した情報を設備データベース32または地形データベース34に記憶することで、ステップS4を省略してもよい。
このように、この実施の形態では、落雷位置と原因設備の位置との位置関係・傾向は、地域・地形や設備の配設状態等に依存するという考えに基づいて、今回の落雷位置の周辺で過去に発生した落雷の落雷情報に基づいて、位置関係および巡視エリアを割り出している。これに対して、統計的に地形や設備の配設状態等に依存せず、ほぼ一律的な位置関係を有する場合には、落雷データベース33に記憶された全落雷情報に基づいて、原因設備が位置する可能性があるエリアの傾向(位置関係・発生分布)を割り出してもよい。これにより、全地域、全落雷情報を考慮した巡視エリアの割り出しが可能となる。
さらに、今回の落雷位置の周辺の地域・地形や設備の配設状態等と類似する地域を、設備データベース32および地形データベース34から検索、取得し、この地域内に落雷位置が存在する落雷情報を落雷データベース33から検索、取得する。そして、この落雷情報に基づいて、原因設備が位置する可能性があるエリアの傾向を割り出してもよい。これにより、今回の落雷位置の周辺で過去に落雷が発生していない場合などであっても、地域・地形や設備の配設状態等に適合した巡視エリアの割り出しが可能となる。
更新タスク37は、各車両装置2から受信した車両情報に基づいて、各車両C1〜Cnによる巡視の進捗状況を演算し、進捗が早い車両C1〜Cnに対しては巡視エリアを広く更新し、進捗が遅い車両C1〜Cnに対しては巡視エリアを狭く更新するタスク・プログラムである。この更新タスク37は、車両情報を入力パラメータとし、各車両装置2から車両情報を受信するたびに、およびタイマにより起動されるようになっている。
具体的には、図6に示すように、車両情報を受信した場合(ステップS11で「N」の場合)には、この車両C1〜Cnの進捗状況を演算する(ステップS12)。すなわち、この車両情報の送信元である車両(車両情報中の識別情報)C1〜Cnに割り当てられた巡視エリアにおいて、この車両C1〜Cnの最新位置(車両情報中の位置)をインクリメント・加算して、この車両C1〜Cnの走行実績(巡視実績)を算出する。そして、巡視エリア内における全巡視距離(巡視すべき距離)に対する走行実績の割合を、進捗状況として演算する。例えば、全走行距離に対する走行実績が50%の場合、進捗状況を50%と演算する。
そして、この演算結果と走行軌跡(巡視軌跡・履歴)とをこの車両C1〜Cnの識別情報と対応付けて、メモリに記憶する(ステップS13)。このような処理(ステップS12〜S13)を、車両情報を受信する度に行うものである。
一方、予め設定されたタイマが満了すると(ステップS11で「Y」の場合には)、各車両C1〜Cnの進捗状況を比較する(ステップS14)。すなわち、メモリに記憶されている各車両C1〜Cnの進捗状況同士を比較し、進捗が早い順に並べて、各車両C1〜Cnの進捗差を算出する。次に、巡視エリアの更新を要するか否かを判断する(ステップS15)。すなわち、各車両C1〜Cnの進捗差が、予め設定された所定値以上か否かを判断する。例えば、進捗が最も早い各車両C1〜Cnの進捗状況と、進捗が最も遅い各車両C1〜Cnの進捗状況と差が、所定値(例えば10%)以上か否かを判断する。
そして、進捗差が所定値未満の場合には、更新する必要がないとして処理を終了し、進捗差が所定値以上の場合には、巡視エリアを更新する(ステップS16)。すなわち、巡視が容易なエリアで、進捗が早い車両C1〜Cnに対しては巡視エリアを拡大し、巡視が困難なエリアで、進捗が遅い車両C1〜Cnに対しては巡視エリアを縮小する。例えば、図5における第1優先の巡視エリアA1を巡視している第1の車両C1と、第2優先の巡視エリアA2を巡視している第2の車両C2の進捗が比較的に遅く、第3優先の巡視エリアA3を巡視している第3の車両C3の進捗が比較的に早い場合には、図7に示すように、第1優先の巡視エリアA1と第2優先の巡視エリアA2とを縮小する。これにより、第3優先の巡視エリアA3が拡大されるものである。
ここで、拡大、縮小の大きさ・程度は、すべての車両C1〜Cnによる巡視が、ほぼ同時に終了するように演算する。つまり、各車両C1〜Cnの進捗状況・走行実績から各車両C1〜Cnの巡視速度を算出し、この巡視速度で巡視を継続した場合に、各車両C1〜Cnによる巡視がほぼ同時に終了するように、残りの巡視距離(巡視エリア)を割り当てる。
このようなステップS14〜S16をタイマが満了する度に行って、必要に応じて巡視エリアを更新するものである。ここで、タイマの設定時間は、各車両C1〜Cnによる巡視負担・時間が偏らないよう、適宜、適正な更新が行われるように、停電範囲の大きさや車両C1〜Cnの数などに基づいて設定され、進捗状況に応じて変更するようにしてもよい。例えば、初期は時間を短くして頻繁に更新し、その後各車両C1〜Cnの巡視速度が安定した場合には、時間を長くして更新頻度を抑えるようにしてもよい。
次に、このような構成の巡視支援システム1の作用などについて、図8に基づいて説明する。ここで、各車両C1〜Cnの車両装置2から管理装置3に、常にリアルタイムに位置情報(車両情報)が送信されているものとする。つまり、各車両C1〜Cnの位置が、常に管理装置3で把握されているものとする。
まず、落雷による停電が発生すると、上記の配電自動化システムなどによって停電範囲が特定され、この停電範囲が管理装置3で受信される(ステップS21)とともに、落雷位置標定システム31によって落雷位置Pが標定される(ステップS22)。次に、割出タスク36が起動され(ステップS23)、上記のようにして、原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に巡視エリアが割り当てられる。ここで、上記のような巡視エリアA1〜A3が割り当てられた場合について、以下説明する。
続いて、管理装置3において、落雷位置Pに最寄りの車両C1〜Cnから順に、可能性が高いエリアが順に巡視エリアとして割り当てられ、各車両装置2に巡視指令が送信される(ステップS24)。例えば、第1の車両C1、第2の車両C2、第3の車両C3の順に落雷位置Pに近い場合、第1の車両C1に対して第1優先の巡視エリアA1、第2の車両C2に対して第2優先の巡視エリアA2、第3の車両C3に対して第3優先の巡視エリアA3が割り当てられ、これらの巡視エリアA1〜A3を含む巡視指令が、管理装置3から各車両装置2に送信される。
そして、巡視指令を受信した各車両装置2では、地図上に設備情報が重ねられたそれぞれの巡視エリアA1〜A3が、表示部22に表示され、これに従って巡視を行っていく。その後、各車両装置2から管理装置3に逐次車両情報が送信されると(ステップS25)、その都度、更新タスク37が起動され(ステップS26)、上記のようにして、各車両C1〜Cnの進捗状況などが演算、記憶される。
一方、上記のようにして目撃データベース35に目撃情報が記憶されると、その対象物(電柱など)を含む巡視エリアA1〜A3の車両装置2に対して、目撃情報が送信される。また、管理装置3において、各車両C1〜Cnの走行軌跡(巡視軌跡・履歴)に基づいて、同じ経路を複数の車両C1〜Cnが走行・巡視(重複巡視)していないか否かが監視され、重複巡視している場合には、該当する各車両C1〜Cnの車両装置2に警告が送信される。
次に、タイマが満了すると更新タスク37が起動され(ステップS27)、上記のようにして各車両C1〜Cnの進捗差が大きい場合には、巡視エリアA1〜A3が更新され、更新された巡視エリアA1〜A3を含む更新指令が、管理装置3から各車両装置2に送信される(ステップS28)。これを受けて、新たな巡視エリアA1〜A3内で巡視が行われ、全巡視エリアの巡視が完了するまで、あるいは原因設備が発見されるまで、このような処理が繰り返されるものである。
以上のように、この巡視支援システム1によれば、過去の実績・実情から原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に、巡視エリアA1〜A3が割り出されて、巡視指令が各車両装置2に送信されるため、この巡視エリアA1〜A3に従って巡視を行うことで、早期に原因設備を発見することが可能となる。つまり、無作為に巡視するのではなく、原因設備・故障設備が位置する可能性が高いエリアから順に巡視することができるため、効果的かつ効率的に巡視することが可能となる。
また、複数の車両C1〜Cnで巡視を行う場合に、落雷位置Pに最も近い車両C1〜C3から順に、原因設備が位置する可能性が高いエリアが順に巡視エリアA1〜A3として割り当てられる。つまり、早く到着する車両C1〜Cnから順に優先度・緊急性が高い巡視エリアA1〜A3が割り当てられるため、優先度が高い巡視エリアを一早く巡視して、より早期に原因設備を発見することが可能となる。
さらに、巡視の進行に伴って、進捗が早い車両C1〜Cn(巡視が容易なエリア)に対しては巡視エリアが拡大され、進捗が遅い車両C1〜Cn(巡視が困難なエリア)に対しては巡視エリアが縮小される。このため、各車両C1〜Cnによる巡視負担が平準化・平均化されるとともに、各車両C1〜Cnによる巡視をほぼ同時に終了させることが可能となり、すべての巡視エリアをより効果的かつ効率的に巡視することが可能となる。
しかも、目撃情報が電力会社に通報されると、その情報が各車両C1〜Cnに送信されるため、この情報をもとに優先的、重点的に巡視を行うことで、より効果的かつ効率的に巡視することが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、上記の実施の形態では、各車両装置2から車両情報を受信する度に、更新タスク37を起動して各車両C1〜Cnの進捗状況を演算しているが、タイマが満了した時点で各車両C1〜Cnの進捗状況を演算してもよい。
また、上記の実施の形態では、タイマが満了した時点で、必要な際に巡視エリアA1〜A3を更新しているが、各車両C1〜Cnの現場到着に応じて巡視エリアA1〜A3を更新するようにしてもよい。すなわち、最初に第1の車両C1が第1優先の巡視エリアA1を巡視し、その後、第2の車両C2が第2優先の巡視エリアA2(または落雷位置P)やその周辺に到着した時点で、巡視エリアA1、A2を更新する。この際、図9に示すように、例えば、両車両C1、C2で巡視エリアA1を巡視(分担)するように、あるいは、両車両C1、C2による巡視エリアA1、A2の巡視が同時に終了するように、巡視エリアA1、A2を更新する。続いて同様に、第3の車両C3が第3優先の巡視エリアA3やその周辺に到着した時点で、図10に示すように、巡視エリアA1〜A3を更新するようにしてもよい。
1 巡視支援システム
2 車両装置
21 カーナビ部
22 表示部
23 GPS部(位置検出手段)
24 通信部
25 中央処理部
3 管理装置
31 落雷位置標定システム(落雷位置標定手段)
32 設備データベース(設備情報記憶手段)
33 落雷データベース(落雷情報記憶手段)
34 地形データベース
35 目撃データベース
36 割出タスク(エリア割出手段)
37 更新タスク(更新手段)
38 制御中央部
C1〜Cn 車両
A1〜A3 巡視エリア
P 落雷位置

Claims (3)

  1. 落雷によって停電が発生した場合に、停電の原因となった設備である原因設備を発見するために行う巡視を支援する巡視支援システムであって、
    巡視を行う車両に配設される車両装置と、管理装置とが通信可能に接続され、
    前記管理装置に、
    落雷が発生した場合に、その落雷位置を標定する落雷位置標定手段と、
    地域に設置されている各設備の識別情報や位置を含む設備情報を記憶する設備情報記憶手段と、
    過去の落雷時における落雷位置と原因設備の識別情報とを含む落雷情報を記憶する落雷情報記憶手段と、
    前記落雷位置標定手段による落雷位置からの巡視エリアを、前記設備情報と前記落雷情報とに基づいて、原因設備が位置する可能性が高いエリアから順に割り出すエリア割出手段と、を備え、
    前記管理装置は、前記エリア割出手段によって割り出された巡視エリアを含む巡視指令を前記車両装置に送信する、ことを特徴とする巡視支援システム。
  2. 前記車両装置は、自車両の位置を検出する位置検出手段を備え、該位置検出手段で検出された位置を含む車両情報を逐次前記管理装置に送信し、
    前記管理装置は、複数の前記車両装置から前記車両情報を受信する場合に、前記落雷位置標定手段による落雷位置に最寄りの車両から順に、前記可能性が高いエリアを巡視エリアとして割り当てて前記巡視指令を送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の巡視支援システム。
  3. 前記管理装置は、前記各車両装置から受信した前記車両情報に基づいて、各車両による巡視の進捗状況を演算し、進捗が早い車両に対しては前記巡視エリアを広く更新し、進捗が遅い車両に対しては前記巡視エリアを狭く更新する更新手段を備え、
    前記管理装置は、前記更新手段によって更新された巡視エリアを含む更新指令を前記車両装置に送信する、ことを特徴とする請求項2に記載の巡視支援システム。
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