JP2013221324A - 吊り足場の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短時間で効率良く、低コストで吊り足場を施工することができる吊り足場の施工方法を提供する。
【解決手段】 所定領域の初期足場1AをパイプPに吊設する初期工程と、既設足場に順次接続しながら、拡張足場をパイプPに吊設していく拡張工程とを備えている。拡張工程は、既設足場の副単管12の直上に、仮設単管TP2を既設足場の外側に送り出し可能にパイプPに吊設した後、既設足場の副単管12に接続しようとする新たな副単管12の先端部と仮設単管TP2の先端部とを連結部材CHを介して連結し、仮設単管TP2と新たな副単管12とを既設足場の外側に送り出して、新たな副単管12を既設足場の副単管12に接続した後、副単管12の延長部分に足場板20を掛け渡し、副単管12の延長部分の下側に配置した新たな主単管11をパイプPに吊設すると共に副単管12の延長部分に結束することで、吊り足場を拡張するようにした。
【選択図】 図9

Description

この発明は、工場等の建屋内の屋根の直下や、橋梁、高架橋等の直下に吊設される吊り足場の施工方法に関する。
例えば、トラス構造の工場建屋の屋根の直下に吊り足場を施工する場合は、まず、図11に示すように、高所作業車PDを用いて足場材料を吊り足場の施工位置あたりまで持ち上げ、高所作業車PDの荷台に乗った作業者がトラス構造の骨組みを構成している各パイプPに主単管51をそれぞれ吊設した後、これらの主単管51に直交する方向に延びる副単管52を、主単管51の上側に一定間隔で配置して各主単管51に結束すると共に、各主単管51の吊設間隔が長い場合は、隣り合う主単管51の中間位置で補助単管53を副単管52の下側に配設して各副単管52に結束することによって足場枠を形成した後、この足場枠の副単管52に足場板54を掛け渡し、その上にコンクリート型枠用合板からなる仕上板55を敷設することで、所定領域の吊り足場50を建屋の屋根の直下に吊設する。
続いて、このようにして建屋の屋根の直下の所定領域に吊設された吊り足場50の隣接領域に高所作業車PDを移動させて、新たな主単管を吊設した後、既設の吊り足場50の副単管52に新たな副単管を接続しながら、上述した方法と同様の方法によって、新たな吊り足場を接続していくことになり、この作業を順次繰り返すことによって吊り足場50を拡張していくことになる。
また、通常、川が流れているため、高所作業車を設置することができない橋梁等の直下に吊り足場を施工する場合は、図12に示すように、荷台を橋梁上から橋梁Bの直下に移動させることができるブリッジチェッカーと呼ばれる特殊作業車BCを橋梁の道路上に設置し、通行規制を行った状態で、上述した建屋内に吊り足場を設置する場合と同様の方法によって、橋梁Bに吊り足場50を吊設していくことになる。
特開2005−90066号公報 特開2008−50811号公報
上述したように、工場建屋の屋根の直下に吊り足場を吊設する場合は、建屋内で、高所作業車PDを移動させながら、吊り足場を拡張していかなければならないが、工場内には、通常、機械や製造ライン等の障害物が設置されていたり、製品や資材等が積み上げられていたりするので、荷台を遠くまで移動させることができるレンタル料金の高い高所作業車を使用したり、高所作業車PDを望む位置に移動させるために、積み上げられた製品や資材等を別の位置に移動させたりしなければならず、吊り足場の施工を短時間で効率よく、低コストで行うことができないという問題がある。
また、橋梁、高架橋等の直下に吊り足場を吊設する場合は、上述したように、レンタル料金の高いブリッジチェッカーと呼ばれる特殊作業車BCを使用しなければならない場合があり、吊り足場の施工を低コストで行うことができないと共に、そういった特殊作業車BCを使用した場合は、交通規制を行わなければならないといった問題もある。
そこで、この発明の課題は、短時間で効率良く、低コストで吊り足場を施工することができる吊り足場の施工方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、所定間隔を開けて構造体に吊設される複数の主単管及び前記主単管に直交するように、前記主単管に結束される複数の副単管からなる足場枠と、前記足場枠に掛け渡される複数の足場板とを備えた吊り足場の施工方法であって、所定領域の吊り足場を構造体に吊設する初期工程と、既設の吊り足場に順次接続しながら、新たな吊り足場を構造体に吊設していく拡張工程とを備え、前記拡張工程は、既設の吊り足場を構成している前記副単管の直上に、その副単管と平行に、仮設単管を既設の吊り足場の外側に送り出し可能に構造体に吊設した後、既設の吊り足場を構成しているそれぞれの副単管に接続しようとする新たな副単管の先端部と前記仮設単管の先端部とを連結部材を介して連結し、前記仮設単管と新たな副単管とを既設の吊り足場の外側に送り出して、新たな副単管を既設の吊り足場を構成している前記副単管に接続することによって、それぞれの副単管を延長した後、隣り合う副単管の延長部分に複数の足場板を掛け渡し、副単管の延長部分の下側に配置した新たな主単管を構造体に吊設すると共にそれぞれの副単管の延長部分に結束することで、吊り足場を拡張するようにしたことを特徴とする吊り足場の施工方法を提供するものである。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の吊り足場の施工方法において、前記拡張工程では、連結部材を介して前記仮設単管に連結した新たな副単管の先端側と既設の吊り足場上の固定部とを所定長の吊下部材を介して連結した状態で、新たな副単管を前記仮設単管と共に既設の吊り足場の外側に送り出すようにしたことを特徴としている。
また、上記の課題を解決するため、請求項3に係る発明は、所定間隔を開けて構造体に吊設される複数の主単管及び前記主単管に直交するように、前記主単管に結束される複数の副単管からなる足場枠と、前記足場枠に掛け渡される複数の足場板とを備えた吊り足場の施工方法であって、所定領域の吊り足場を構造体に吊設する初期工程と、既設の吊り足場に順次接続しながら、新たな吊り足場を構造体に吊設していく拡張工程とを備え、前記拡張工程は、既設の吊り足場を構成している前記主単管の直上に、その主単管と平行に、仮設単管を既設の吊り足場の外側に送り出し可能に構造体に吊設した後、既設の吊り足場を構成しているそれぞれの主単管に接続しようとする新たな主単管の先端部と前記仮設単管の先端部とを連結部材を介して連結し、前記仮設単管と新たな主単管とを既設の吊り足場の外側に送り出して、新たな主単管を既設の吊り足場を構成している前記主単管に接続することによって、それぞれの主単管を延長した後、主単管の延長部分に副単管を結束しながら、その副単管に足場板を掛け渡し、新たな主単管を構造体に吊設することで、吊り足場を拡張するようにしたことを特徴とする吊り足場の施工方法を提供するものである。
また、請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の吊り足場の施工方法において、前記拡張工程では、連結部材を介して前記仮設単管に連結した新たな主単管の先端側と既設の吊り足場上の固定部とを所定長の吊下部材を介して連結した状態で、新たな主単管を前記仮設単管と共に既設の吊り足場の外側に送り出すようにしたことを特徴としている。
以上のように、請求項1に係る発明の吊り足場の施工方法では、初期工程において、高所作業車を使用して所定領域の吊り足場を構造体に吊設した後は、作業者がその吊り足場上で仮設単管を既設の吊り足場の外側に送り出し可能に構造体に吊設し、新たな副単管の先端部と仮設単管の先端部とを連結部材を介して連結した後、仮設単管と新たな副単管とを既設の吊り足場の外側に送り出すことで、送り出された副単管は、その先端部が、連結部材を介して、送り出された仮設単管の先端部から真下に吊り下げられることになるので、前下がりの状態に傾くことがなく、初期工程において設置された既設の吊り足場上の作業者は、送り出された副単管の後端部を既設の吊り足場を構成している副単管に容易に接続することができ、副単管の延長作業を円滑に行うことができる。
また、副単管の延長作業を行った後は、隣り合う副単管の延長部分に足場板を掛け渡すことで、作業者は新たに掛け渡した足場板の上に乗って、次々と、足場板の設置作業を行うことができると共に、副単管の延長部分の下側に配置した新たな主単管を構造体に吊設して、それぞれの副単管の延長部分に結束することができるので、高所作業車を使用することなく、吊り足場を拡張することができる。
特に、請求項2に係る発明の吊り足場の施工方法では、拡張工程において、連結部材を介して仮設単管に連結した新たな副単管の先端側と既設の吊り足場上の固定部とを所定長の吊下部材を介して連結した状態で、新たな副単管を前記仮設単管と共に既設の吊り足場の外側に送り出すようにしたので、送り出された副単管は、その先端部が、連結部材を介して、送り出された仮設単管の先端部から真下に吊り下げられるだけでなく、その先端側が、吊下部材を介して、既設の吊り足場上の固定部から斜めに吊り下げられることになるので、前下がりの状態に傾き易い長い副単管であっても、送り出された副単管の後端部を既設の吊り足場を構成している副単管に容易に接続することができる。
また、請求項3に係る発明の吊り足場の施工方法では、初期工程において、高所作業車を使用して所定領域の吊り足場を構造体に吊設した後は、作業者がその吊り足場上で仮設単管を既設の吊り足場の外側に送り出し可能に構造体に吊設し、新たな主単管の先端部と仮設単管の先端部とを連結部材を介して連結した後、仮設単管と新たな主単管とを既設の吊り足場の外側に送り出すことで、送り出された主単管は、その先端部が、連結部材を介して、送り出された仮設単管の先端部から真下に吊り下げられることになるので、前下がりの状態に傾くことがなく、初期工程において設置された既設の吊り足場上の作業者は、送り出された主単管の後端部を既設の吊り足場を構成している主単管に容易に接続することができ、主単管の延長作業を円滑に行うことができる。
また、主単管の延長作業を行った後は、隣り合う主単管の延長部分に副単管を結束しながら、その副単管に足場板を掛け渡すことで、作業者は新たに掛け渡した足場板の上に乗って、新たな副単管の結束作業、新たな足場板の設置作業及び新たな主単管の吊設作業を行うことができるので、請求項1に係る発明の吊り足場の施工方法と同様に、高所作業車を使用することなく、吊り足場を拡張することができる。
特に、請求項4に係る発明の吊り足場の施工方法では、拡張工程において、連結部材を介して仮設単管に連結した新たな主単管の先端側と既設の吊り足場上の固定部とを所定長の吊下部材を介して連結した状態で、新たな主単管を仮設単管と共に既設の吊り足場の外側に送り出すようにしたので、送り出された主単管は、その先端部が、連結部材を介して、送り出された仮設単管の先端部から真下に吊り下げられるだけでなく、その先端側が、吊下部材を介して、既設の吊り足場上の固定部から斜めに吊り下げられることになるので、前下がりの状態に傾き易い長い主単管であっても、送り出された主単管の後端部を既設の吊り足場を構成している主単管に容易に接続することができる。
従って、請求項1〜4に係る発明の吊り足場の施工方法では、機械や製造ライン等の障害物が設置されていたり、製品や資材等が積み上げられている工場建屋内に吊り足場を吊設する場合であっても、初期工程で設置した位置から高所作業車を移動させる必要がないので、積み上げられた製品や資材を別の位置に移動させたり、荷台を遠くまで移動させることができるレンタル料金の高い高所作業車を使用する必要がなく、短時間で効率良く、低コストで吊り足場を施工することができる。
また、高所作業車を設置することができない橋梁、高架橋等の直下に吊り足場を吊設する場合も、河岸等に通常の高所作業車を設置して所定領域の吊り足場を橋梁や高架橋等に吊設した後は、高所作業車を移動させる必要がないので、レンタル料金の高いブリッジチェッカーと呼ばれる特殊作業車を使用する必要がなく、短時間で効率良く、低コストで吊り足場を施工することができると共に、交通規制を行う必要もない。
(a)はこの発明に係る施工方法によって施工される吊り足場を示す側面図、(b)は同上の吊り足場を示す一部切欠平面図である。 同上の吊り足場の施工方法における初期工程を説明するための説明図である。 (a)は同上の初期工程によって出来上がる初期足場を示す側面図、(b)は同上の初期足場を示す平面図である。 同上の吊り足場の施工方法における拡張工程を説明するための説明図である。 (a)は同上の拡張工程の第1段階における吊り足場を示す側面図、(b)は同上の吊り足場を示す平面図である。 同上の吊り足場を示す部分拡大側面図である。 (a)は同上の拡張工程の第2段階における吊り足場を示す側面図、(b)は同上の吊り足場を示す平面図である。 (a)は同上の拡張工程の第3段階における吊り足場を示す側面図、(b)は同上の吊り足場を示す平面図である。 (a)は同上の拡張工程の第4段階における吊り足場を示す側面図、(b)は同上の吊り足場を示す平面図である。 (a)は同上の拡張工程の第5段階における吊り足場を示す側面図、(b)は同上の吊り足場を示す平面図である。 従来の吊り足場の施工方法を説明するための説明図である。 従来の吊り足場の施工方法を説明するための説明図である。
以下、本発明に係る吊り足場の施工方法の一例として、トラス構造を有する工場建屋の屋根の直下に吊設される吊り足場の施工方法について、図面を参照しながら説明する。図1(a)、(b)に示すように、この吊り足場1は、主単管11、副単管12及び補助単管13によって基本的に形成される足場枠10と、この足場枠10の副単管12に掛け渡され、結束バンドで副単管12に結束される木製または金属製の多数の足場板20と、足場板20の上に敷設される、合板からなる仕上板30とから構成されている。
前記足場枠10は、トラス構造の骨組みを構成している各パイプPにチェーン14及び吊下部材15を介して吊設される複数本の主単管11と、この主単管11に直交するように、主単管11の上側に配設して直交クランプ16を用いて主単管11に結束される複数本の副単管12と、各主単管11の吊設間隔が長い場合は、隣り合う主単管11の中間位置で副単管12の下側に配設して直交クランプ16を用いて各副単管12に結束する補助単管13とから構成されており、前記吊下部材15は、ターンバックルの一端側に単クランプが揺動自在に連結されていると共に、ターンバックルの他端側にチェーンを通すリング状のチェーンハンガーが連結されている。
以上のように構成される吊り足場1は、以下のようにして施工される。まず、図2及び図3(a)、(b)に示すように、高所作業車PDを用いて足場材料を吊り足場の施工位置あたりまで持ち上げ、高所作業車PDの荷台に乗った作業者が、トラス構造の骨組みを構成している各パイプPと同方向に延びる複数の主単管11をチェーン14及び吊下部材15を用いてそれぞれ吊設した後、これらの主単管11に直交する方向に延びる副単管12を、主単管11の上側に配設して直交クランプ16を用いて各主単管11に結束すると共に、各主単管11の吊設間隔が長い場合は、隣り合う主単管11の中間位置で補助単管13を副単管12の下側に配設して直交クランプ16を用いて各副単管12に結束することによって足場枠10を形成した後、この足場枠10の副単管12に足場板20を掛け渡して結束バンドで副単管12に結束し、その上にコンクリート型枠用合板からなる仕上板30を敷設することで、所定領域の吊り足場(以下、初期足場という。)1Aを建屋の屋根の直下に吊設する。
続いて、上述した初期工程において、建屋の屋根の直下の所定領域に吊設された初期足場1Aに順次接続しながら、新たな吊り足場(以下、拡張足場という。)を吊設していくことで、吊り足場の吊設領域を拡張していく。まず、図4、図5(a)、(b)及び図6に示すように、作業者が、初期足場1Aの上に乗って、パイプPに取り付けた金具を介して、初期足場1Aを構成している各副単管12の直上に、各副単管12と平行に固定用の仮設単管TP1を固定設置した後、スライド用の仮設単管TP2を挿通した支持管SPを、仮設単管TP1に取り付けることで、仮設単管TP1の下側に仮設単管TP2を初期足場1Aの外側に送り出し可能に吊設する。
次に、同図に示すように、初期足場1Aを構成している各副単管12に接続しようとする新たな副単管12の先端部と仮設単管TP2の先端部とを、両ねじボルト、ターンバックル及び単クランプを組み合わせた長さ調整可能な連結部材CMを介して連結すると共に、新たな副単管12の先端から全長の2/5程度の位置と初期足場1A上に固定された支持管SPとを、チェーン、チェーンハンガー、ターンバックル及び単クランプを組み合わせた長さ調整可能な吊下部材HMを介して連結した後、図7(a)、(b)に示すように、仮設単管TP2と新たな副単管12とを既設の初期足場1Aの外側に送り出し、図8(a)、(b)に示すように、その副単管12を初期足場1Aを構成している副単管12に接続することによって、それぞれの副単管を延長する。なお、吊下部材HMは、新たな副単管12を既設の初期足場1Aの外側に送り出した状態で弛まない長さに予め調整されている。
このようにして初期足場1Aの外側に送り出された新たな副単管12は、その先端部が、連結部材CMを介して、送り出された仮設単管TP2の先端部から真下に吊り下げられると共に、その先端側が、吊下部材HMを介して、初期足場1A上に固定された支持管SPから斜めに吊り下げられることになるので、前下がりの状態に傾くことがなく、初期足場1A上の作業者は、送り出された副単管12の後端部を初期足場1Aを構成している副単管12に容易に接続することができ、副単管12の延長作業を円滑に行うことができる。
続いて、図9(a)、(b)に示すように、隣り合う副単管12の延長部分に複数の足場板20を掛け渡しながら、新たな補助単管13及び新たな主単管11を副単管12の下側に配設して直交クランプ16を用いて各副単管12に結束した後、図10(a)、(b)に示すように、新たな主単管11をチェーン14及び吊下部材15を用いてパイプPに吊設した後、副単管12の延長部分から吊下部材HMを取り外し、新たな副単管12の前端部を除いて、所定位置まで足場板20を掛け渡して、副単管12の延長部分から連結部材CMを取り外し、掛け渡した足場板20の所定領域に仕上板30を敷設すると、拡張足場1Bが出来上がる。
その後は、上述した拡張工程を繰り返すことによって、出来上がった拡張足場に次々と新たな拡張足場を接続しながら、吊り足場を拡張していけばよい。
以上のように、この吊り足場の施工方法では、副単管12の延長作業を行った後は、隣り合う副単管12の延長部分に足場板20を掛け渡すことで、作業者は新たに掛け渡した足場板20の上に乗って、次々と、足場板20の設置作業や補助単管13の結束作業を行うことができると共に、副単管12の延長部分の下側に配置した新たな主単管11をパイプPに吊設して、それぞれの副単管12の延長部分に結束することができるので、高所作業車を使用することなく、吊り足場を拡張することができる。
従って、この吊り足場の施工方法では、機械や製造ライン等の障害物が設置されていたり、製品や資材等が積み上げられている工場建屋内に吊り足場を吊設する場合であっても、初期工程で設置した位置から高所作業車PDを移動させる必要がないので、積み上げられた製品や資材等を別の位置に移動させたり、荷台を遠くまで移動させることができるレンタル料金の高い高所作業車を使用する必要がなく、短時間で効率良く、低コストで吊り足場を施工することができる。
また、高所作業車を設置することができない橋梁、高架橋等の直下に吊り足場を吊設する場合も、河岸等に通常の高所作業車を設置して所定領域の吊り足場を橋梁や高架橋等に吊設した後は、高所作業車を移動させる必要がないので、レンタル料金の高いブリッジチェッカーと呼ばれる特殊作業車を使用する必要がなく、短時間で効率良く、低コストで吊り足場を施工することができると共に、交通規制を行う必要もない。
なお、上述した吊り足場の施工方法は、初期工程で出来上がった初期足場1Aの副単管12を延長しながら、吊り足場を拡張しているが、これに限定されるものではなく、例えば、初期工程で出来上がった初期足場1Aの主単管11を延長しながら、吊り足場を拡張することも可能である。
初期足場1Aの主単管11を延長しながら、吊り足場を拡張する場合は、副単管12を延長する場合と同様に、初期足場1Aを構成している主単管11の直上に、その主単管11と平行に、仮設単管TP2を初期足場1Aの外側に送り出し可能に吊設した後、初期足場1Aを構成しているそれぞれの主単管11に接続しようとする新たな主単管11の先端部と仮設単管TP2の先端部とを連結部材CMを介して連結すると共に、新たな主単管11の先端から全長の1/3程度の位置と初期足場1A上に固定された支持管SPとを吊下部材HMを介して連結した状態で、仮設単管TP2と新たな主単管11とを初期足場1Aの外側に送り出し、新たな主単管11を初期足場1Aを構成している主単管11に接続することによって、それぞれの主単管11を延長した後、主単管11の延長部分に副単管12を結束しながら、この新たな副単管12に足場板20を掛け渡し、新たな主単管11をチェーン14及び吊下部材15を用いてパイプPに吊設することで、吊り足場を拡張すればよい。
この吊り足場の施工方法においても、初期足場1Aの外側に送り出された新たな主単管11は、その先端部が、連結部材CMを介して、送り出された仮設単管TP2の先端部から真下に吊り下げられると共に、その先端側が、吊下部材HMを介して、初期足場1A上に固定された支持管SPから斜めに吊り下げられることになるので、前下がりの状態に傾くことがなく、初期足場1A上の作業者は、送り出された主単管11の後端部を初期足場1Aを構成している主単管11に容易に接続することができ、主単管11の延長作業を円滑に行うことができる。
しかも、主単管11の延長作業を行った後は、隣り合う主単管11の延長部分に新たな副単管12を結束しながら、その副単管12に足場板20を掛け渡すことで、作業者は新たに掛け渡した足場板20の上に乗って、新たな副単管12の結束作業、新たな足場板20の設置作業及び新たな主単管11の吊設作業を行うことができるので、請求項1に係る発明の吊り足場の施工方法と同様に、高所作業車を使用することなく、吊り足場を拡張することができる。
従って、この吊り足場の施工方法においても、上述した吊り足場の施工方法と同様に、機械や製造ライン等の障害物が設置されていたり、製品や資材等が積み上げられている工場建屋内に吊り足場を吊設する場合であっても、積み上げられた製品や資材を別の位置に移動させたり、荷台を遠くまで移動させることができるレンタル料金の高い高所作業車を使用する必要がなく、短時間で効率良く、低コストで吊り足場を施工することができると共に、高所作業車を設置することができない橋梁、高架橋等の直下に吊り足場を吊設する場合も、レンタル料金の高いブリッジチェッカーと呼ばれる特殊作業車を使用する必要がなく、短時間で効率良く、低コストで吊り足場を施工することができると共に、交通規制を行う必要もない。
また、上述した吊り足場の施工方法では、副単管12や主単管11を延長する際、新たな副単管12や主単管11の先端から全長の2/5程度の位置と、初期足場1A上に固定された支持管SPとを吊下部材HMを介して連結するようにしているが、副単管12や主単管11の連結位置は、長手方向の中央部よりも前端側であればよく、他方の連結位置も、初期足場1A上の固定部であれば、支持管SPに限定されるものではない。
また、上述した吊り足場の施工方法では、副単管12や主単管11を延長する際、副単管12や主単管11の先端部を、連結部材CMを介して、仮設単管TP2の先端部から真下に吊り下げると共に、その先端側を、吊下部材HMを介して、初期足場1A上の固定部から斜めに吊り下げるようにしているが、全長の短い副単管12や主単管11の場合は、副単管12や主単管11の先端部と仮設単管TP2の先端部とを、連結部材CMを介して連結するだけでよく、必ずしも、副単管12や主単管11の先端側と初期足場1A上に固定された支持管SPとを吊下部材HMを介して連結する必要はない。
また、上述した吊り足場の施工方法では、足場板20の上に仕上板30を敷設しているが、これに限定されるものではなく、仕上板30は必要に応じて敷設すればよい。
また、本発明の吊り足場の施工方法は、上述したような工場建屋の屋根の直下に吊り足場を施工する場合に限定されるものではなく、種々の構造体の直下に吊り足場を施工する場合に適用することができ、特に、高所作業車を設置することができない橋梁、高架橋等の直下に吊り足場を吊設する場合に有効である。
本発明は、工場等の建屋内の屋根の直下や、橋梁、高架橋等の直下に吊り足場を吊設する場合に利用することができる。
1 吊り足場
1A 初期工程で吊設された吊り足場(初期足場)
1B 拡張工程で吊設された吊り足場(拡張足場)
10 足場枠
11 主単管
12 副単管
13 補助単管
14 チェーン
15 吊下部材
16 直交クランプ
20 足場板
30 仕上板
CM 連結部材
HM 吊下部材
P パイプ
PD 高所作業車
SP 支持管
TP1、TP2 仮設単管

Claims (4)

  1. 所定間隔を開けて構造体に吊設される複数の主単管及び前記主単管に直交するように、前記主単管に結束される複数の副単管からなる足場枠と、
    前記足場枠に掛け渡される複数の足場板と
    を備えた吊り足場の施工方法であって、
    所定領域の吊り足場を構造体に吊設する初期工程と、
    既設の吊り足場に順次接続しながら、新たな吊り足場を構造体に吊設していく拡張工程とを備え、
    前記拡張工程は、
    既設の吊り足場を構成している前記副単管の直上に、その副単管と平行に、仮設単管を既設の吊り足場の外側に送り出し可能に構造体に吊設した後、
    既設の吊り足場を構成しているそれぞれの副単管に接続しようとする新たな副単管の先端部と前記仮設単管の先端部とを連結部材を介して連結し、前記仮設単管と新たな副単管とを既設の吊り足場の外側に送り出して、新たな副単管を既設の吊り足場を構成している前記副単管に接続することによって、それぞれの副単管を延長した後、隣り合う副単管の延長部分に複数の足場板を掛け渡し、副単管の延長部分の下側に配置した新たな主単管を構造体に吊設すると共にそれぞれの副単管の延長部分に結束することで、吊り足場を拡張するようにしたことを特徴とする吊り足場の施工方法。
  2. 前記拡張工程では、連結部材を介して前記仮設単管に連結した新たな副単管の先端側と既設の吊り足場上の固定部とを所定長の吊下部材を介して連結した状態で、新たな副単管を前記仮設単管と共に既設の吊り足場の外側に送り出すようにした請求項1に記載の吊り足場の施工方法。
  3. 所定間隔を開けて構造体に吊設される複数の主単管及び前記主単管に直交するように、前記主単管に結束される複数の副単管からなる足場枠と、
    前記足場枠に掛け渡される複数の足場板と
    を備えた吊り足場の施工方法であって、
    所定領域の吊り足場を構造体に吊設する初期工程と、
    既設の吊り足場に順次接続しながら、新たな吊り足場を構造体に吊設していく拡張工程とを備え、
    前記拡張工程は、
    既設の吊り足場を構成している前記主単管の直上に、その主単管と平行に、仮設単管を既設の吊り足場の外側に送り出し可能に構造体に吊設した後、
    既設の吊り足場を構成しているそれぞれの主単管に接続しようとする新たな主単管の先端部と前記仮設単管の先端部とを連結部材を介して連結し、前記仮設単管と新たな主単管とを既設の吊り足場の外側に送り出して、新たな主単管を既設の吊り足場を構成している前記主単管に接続することによって、それぞれの主単管を延長した後、主単管の延長部分に副単管を結束しながら、その副単管に足場板を掛け渡し、新たな主単管を構造体に吊設することで、吊り足場を拡張するようにしたことを特徴とする吊り足場の施工方法。
  4. 前記拡張工程では、連結部材を介して前記仮設単管に連結した新たな主単管の先端側と既設の吊り足場上の固定部とを所定長の吊下部材を介して連結した状態で、新たな主単管を前記仮設単管と共に既設の吊り足場の外側に送り出すようにした請求項3に記載の吊り足場の施工方法。
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