JP2013221283A - テトラキューブ構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のテトラキューブからなる構造体を簡単に製造しながら、優れた圧縮強度を実現して多機能に使用する。
【解決手段】テトラキューブ構造体は、第1の表面11と第2の表面12に、互いに略平行な複数列の稜線4を交差させて四角開口縁3を形成し、四角開口縁3から内側に延びる4つの三角面1Xで四角錐状の凹部2を形成しており、4面の三角面1Xでテトラキューブ1を形成して、隣接するテトラキューブ1を三角面1Xの両側に位置する境界線1b、1cを介して連結している。テトラキューブ構造体は、複数のテトラキューブ1を、互いに交差する第1の方向と第2の方向に配列しており、第1の方向に隣接するテトラキューブ1同士を境界線1bで連結して線状に配列された複数列のテトラキューブ構造列10で構成し、互いに隣接するテトラキューブ構造列10同士を対向する境界線1cで第2の方向に連結している。
【選択図】図4

Description

本発明は、建築物や車両、あるいは道路などにパネルとして使用され、あるいはパネルの芯材として使用される、所定の厚さを有する板状の構造体に関し、とくに、紙、プラスチック、金属板などを折曲加工して圧縮強度の優れたパネルとして最適なテトラキューブ構造体に関する。
圧縮強度の優れた板状の構造体としてハニカム構造体が開発されている。
ハニカム構造体は、優れた圧縮強度を有することから種々の用途に使用されている。とくに、紙製のハニカム構造体は軽くて優れた圧縮強度を示す特徴がある。ただ、ハニカム構造体は、厚くなると、表面に平行な方向の力に対して変形しやすくなる欠点がある。このため、厚いパネルの芯材に使用されるハニカム構造体は、薄いハニカム構造体を多層構造に積層する必要があり、形状が複雑で製造コストが高くなる欠点がある。また、ハニカム構造体は、両面を開口する形状とするので、内部を閉鎖構造とするには、表面板を固定する必要がある。すなわち、表面板を使用しない状態では、パネルとして使用できない欠点がある。
このような欠点を解消するために、種々のパネル構造が開発されている。(特許文献1ないし4参照)
特開2005−76766号公報 特開2006−116830号公報 特開平3−93513号公報 特開平10−166481号公報
特許文献1は、紙などで製作される立体トラス構造面版組立体が記載され、特許文献2は紙構造体が記載される。これ等の構造体は、ハニカム構造体のように両面を開口しないので、表面板を固定することなくパネルとして使用できる。また、三角形の紙面などで支持するので、圧縮強度を強くできる。ただ、これ等の構造体は、表面板を固定し、あるいは平面で支持する状態で、ハニカム構造体のようにライン状に支持ができず、支持が局部的になって、支持部に力が集中して変形しやすい欠点がある。
特許文献3の構造体は、表面板や支持する平面をライン状に支持できるが、構造が極めて複雑で製造コストが高くなる欠点がある。特許文献4の構造体は、形状を比較的簡単にできるが、支持が局部的になって支持力が集中して変形しやすい欠点がある。
本発明は、以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の目的は、ハニカム構造体よりも優れた圧縮強度を実現することに加えて、圧縮強度の限界を超える圧力に対してもその支持力が急激に低下することがなく、さらに表面に平行な横ずれ方向に作用する力に対する強度も優れるテトラキューブ構造体を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、表面板や支持する平面をテトラキューブ構造体を構成する四角開口縁でライン状に支持でき、また、表面板を固定することなくテトラキューブの内部に閉鎖空間を設けることができるテトラキューブ構造体を提供することにある。
さらに、以上の特許文献1に記載される構造体は、上下2枚の角錐面版を連結して内部に空間を有する立体トラス構造状に組み立てている。各々の角錐面版は、格子状に並列する角錐面体を特定の方向に半ピッチずらしており、 上下2枚の角錐面版を接着又は溶接によって連結して立体トラス構造状に組み立てている。この構造体は、上下2枚の角錐面版の角錐面体の対向する辺同士を線接着する状態で連結するので、上下2枚の角錐面版を確実に連結するのが難しい問題点がある。このため、この構造体は、線接触する状態で接着される角錐面体の連結部が剥離しやすく、圧縮に対する強度が低下しやすい欠点がある。
また、以上の構造体は、上下2枚の角錐面版を積層して構造体とするので、その大きさに制約を受ける欠点がある。たとえば、パネルとして使用される構造体は、その製造や搬送、設置作業等の面から大きくすることができない。ただ、パネルとして使用される構造体は、大きな面積での設置が要求されることもある。したがって、このような場合には、所定の大きさの構造体を施行現場において連結する等の作業が要求される。このため、その連結部分において強度が低下し、また外観が悪くなる等の問題点がある。また、以上の構造体は、上下2枚の角錐面版を積層して構造体とするので、例えば、各々の層に柔らかい素材のものを使用して加工するのが難しく、また、異なる素材の組み合わせも困難であった。
さらに、以上の構造体は、上下2枚の角錐面版を積層して内部に空間を設けるので、この空間の利用に制限を受ける問題点もあった。例えば、パネル構造においては、内部に種々の材質のものを充填することで多機能にできるが、従来の構造体では、内部に形成される空間に均等にかつ効率よく充填物を充填するのが困難である問題点もあった。
したがって、本発明の他の重要な目的は、以上の問題点を解消すること、すなわち、多数の三角面からなるテトラキューブをより強固に連結して、優れた圧縮強度を実現できるテトラキューブ構造体を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、その製造や搬送、設置作業等において大きさの制約を受けることなく、現場に最適な大きさで設置可能なテトラキューブ構造体を供給することにある。とくに、連結部分で強度を低下させることなく、美しい外観に仕上げることができるテトラキューブ構造体を提供することにある。また、本発明は、異なる素材や材質、特性のものを種々に組み合わせて構成可能なテトラキューブ構造体を提供することにある。
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、テトラキューブの内部空間を有効に利用して、多機能に活用できるテトラキューブ構造体を提供することにある。とくに、テトラキューブの内部の空間に種々の充填物を均等にかつ効率よく充填できるテトラキューブ構造体を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のテトラキューブ構造体は、第1の表面11に、互いに略平行な複数列の第1の稜線4Aと互いに略平行な複数列の第2の稜線4Bが交差し、交差する複数列の第1の稜線4A及び第2の稜線4Bで四角開口縁3を形成し、第2の表面12に、互いに略平行な複数列の第3の稜線4Cと互いに略平行な複数列の第4の稜線4Dとが交差し、互いに交差する複数列の第3の稜線4C及び第4の稜線4Dで四角開口縁3を形成している。各々の四角開口縁3は、第1の表面11から第2の表面12に、第2の表面12から第1の表面11に向かって延びる四角錐状の凹部2の開口縁に位置して、四角錐状の凹部2を、四角開口縁3から内側に延びる4つの三角面1Xで形成している。三角面1Xは、一辺を四角開口縁3を構成する開口線1aとして、他の2辺を隣接する三角面1Xの境界線1b、1cとしている。第1の稜線4Aと第3の稜線4Cは互いに略平行であって、平面視において、第1の稜線4Aは第3の稜線4Cの中間に、第3の稜線4Cは第1の稜線4Aの中間に位置すると共に、第2の稜線4Bと第4の稜線4Dは互いに略平行であって、平面視において、第2の稜線4Bは第4の稜線4Dの中間に、第4の稜線4Dは第2の稜線4Bの中間に位置している。さらに、第1の表面11の四角錐状の凹部2の頂点は第2の表面12の稜線4の交点に位置して、第2の表面12の四角錐状の凹部2の頂点は第1の表面11の稜線4の交点に位置している。テトラキューブ構造体は、第1の稜線4Aの両側に位置する2面の三角面1Xと、第4の稜線4Dの両側に位置する2面の三角面1Xとでテトラキューブ1を形成すると共に、第2の稜線4Bの両側に位置する2面の三角面1Xと、第3の稜線4Cの両側に位置する2面の三角面1Xとでテトラキューブ1を形成して、複数のテトラキューブ1を、互いに交差する第1の方向と第2の方向に配列している。複数のテトラキューブ1は、第1の方向において、互いに隣接するテトラキューブ1同士が対向する境界線1bで連結されて線状に配列された複数列のテトラキューブ構造列10で構成されている。テトラキューブ構造体は、互いに隣接するテトラキューブ構造列10同士を対向する境界線1cで連結して、複数列のテトラキューブ構造列10を第2の方向に連結している。
ただし、本明細書において、「稜線が互いに略平行である。」とは、対向する稜線が必ずしも完全に平行な状態のみを意味するのではなく、多少は角度のある状態、すなわち、ねじれの位置にある状態をも含む広い意味で使用する。
また、各々の稜線は必ずしも直線状とする必要はなく、各々の稜線を構成する四角開口縁の開口線をジグザグ状に連結して略直線状とすることもできる。したがって、本明細書において、「互いに略平行な複数列の稜線」とは、ジグザグ状を含む略直線状の稜線を互いに交差しない状態で略平行に配列する状態をも含む広い意味で使用する。
以上のテトラキューブ構造体は、従来のハニカム構造体よりも優れた圧縮強度を実現することに加えて、圧縮強度の限界を超える圧力に対してもその支持力が急激に低下することがなく、さらに表面に平行な横ずれ方向に作用する力に対する強度にも優れる特徴がある。それは、以上のテトラキューブ構造体が、従来のハニカム構造体ように圧縮強度に対する垂直壁のみで構成されず、三角面の四面体からなる多数のテトラキューブを連結してなる構造として支持するからである。テトラキューブは強靭な圧縮強度を有しており、これらのテトラキューブを連結することで、極めて優れた圧縮強度を実現できる。とくに、以上のテトラキューブ構造体は、複数のテトラキューブを、互いに交差する第1の方向と第2の方向に配列しており、これら複数のテトラキューブを、第1の方向に線状に配列された複数列のテトラキューブ構造列で構成し、互いに隣接するテトラキューブ構造列同士を第2の方向に連結している。この構造のテトラキューブ構造体は、四面体からなるテトラキューブを境界線を介して第1の方向に連結してテトラキューブ構造列とすることで、第1の方向に連結されるテトラキューブの連結強度を高めながら、複数列のテトラキューブ構造列を境界線を介して第2の方向に連結して所定の形状に成形できる。この構造は、テトラキューブ構造体を複数のテトラキューブで構成して優れた圧縮強度としながら、隣接するテトラキューブを境界線で連結することで、横ずれ方向の力に対する強度をも著しく向上できる特徴がある。互いに連結されるテトラキューブが、横ずれ方向の力を強固に支持できるからである。
図41と図42は、本発明のテトラキューブ構造体と従来のハニカム構造体の強度試験の結果を示すグラフである。図41は本発明のテトラキューブ構造体と従来のハニカム構造体の厚さ方向に対する圧縮強度を、図42は本発明のテトラキューブ構造体と従来のハニカム構造体における表面に平行な横ずれ方向の力に対する強度をそれぞれ示している。ここで、強度の測定には、本発明のテトラキューブ構造体として、図1に示す構造のものを使用し、従来のハニカム構造体として、図43に示す構造のものを使用した。テトラキューブ構造体とハニカム構造体には、共にセル面積及び高さ(厚さ)が等しいものを使用した。本発明のテトラキューブ構造体には、セル面積、すなわち四角開口縁の面積を400mmで、高さ(厚さ)を15mmとするテトラキューブ構造体を使用し、また、従来のハニカム構造体には、セル面積、すなわちハニカム形状を構成する六角形の開口縁の面積が400mmで、高さ(厚さ)を15mmとするハニカム構造体を使用した。
さらに、厚さ方向に対する圧縮強度の測定においては、テトラキューブ構造体とハニカム構造体とを両面から圧縮して、厚さ方向の変位に対する荷重を測定した。また、表面に平行な横ずれ方向の力に対する強度の測定においては、テトラキューブ構造体とハニカム構造体の両面にプレート面積50mm×125mmのアルミ板(厚さ3mm)を接着(接着面積は50mm×50mm)して、各々のプレートに逆方向の荷重をかけて横ずれ方向の変位に対する荷重を測定した。
構造体の厚さ方向に対する圧縮強度は、図41に示すように、本発明のテトラキューブ構造体(曲線Aで示す)では、最大荷重が70kN(圧縮方向の変位が10mm)に対して、従来のハニカム構造体(曲線Bで示す)では、最大荷重が30kN(圧縮方向の変位7mm)であった。また、圧縮方向の変位が6.0mmとなる荷重は、本発明のテトラキューブ構造体では約63kNだったのに対し、従来のハニカム構造体では約29kNであった。図41からもわかるように、本発明のテトラキューブ構造体は、従来のハニカム構造体の2倍以上の優れた圧縮強度を示した。
また、構造体の横ずれ方向の力に対する強度においては、図42に示すように、表面に平行な横ずれ方向の変位が4.0mmとなる荷重が、従来のハニカム構造体(曲線Dで示す)では約0.04kNだったのに対し、本発明のテトラキューブ構造体(曲線Cで示す)では約0.13kNとなり、従来のハニカム構造体の3倍以上の優れた強度を示した。以上の結果からもわかるように、本発明のテトラキューブ構造体は、従来のハニカム構造体よりも優れた圧縮強度を有すると共に、表面に平行な横ずれ方向の力に対する強度も著しく向上できることがわかる。
横ずれ方向の強度に優れることから、以上のテトラキューブ構造体は、一枚で厚くできる特徴がある。従来のハニカム構造体は、厚くすると特に横ずれ方向の強度が著しく低下するので、厚さが要求されるものは、多層のハニカム構造体を積層する複雑な構造とする必要があった。ところが、以上のテトラキューブ構造体は、横ずれ方向にも強靭で変形し難いので、一枚で厚くして、すなわち簡単な構造としながら、圧縮強度と横ずれ方向の強度の両方に優れる特徴が実現される。
さらに、以上のテトラキューブ構造体は、複数列のテトラキューブ構造列を連結して成形するので、各々のテトラキューブ構造列を多量生産し、これを連結して所定の幅の板状に加工することができる。とくに、複数列のテトラキューブ構造列を連結して所定の形状に加工できるので、テトラキューブ構造列を現場に搬入し、施工現場において連結して組立できる。したがって、その製造や搬送、設置作業等において大きさの制約を受けることなく、現場で最適な大きさに組み立てて設置できると共に、その連結部分で強度を低下させることなく、美しい外観に仕上げることができる。さらに、複数列のテトラキューブ構造列を連結するので、各々のテトラキューブ構造列に、異なる素材や材質、特性のものを使用でき、これらを好適に組み合わせることで、理想的なテトラキューブ構造体が実現できる。
本発明のテトラキューブ構造体は、テトラキューブ構造列10を、シート材または板材を折曲加工して成形することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、極めて簡単かつ容易に、しかも低コストにテトラキューブ構造列を多量生産してテトラキューブ構造体を製造できる。とくに、シート材を折曲加工してテトラキューブ構造列を成形するので、互いに隣接するテトラキューブを連続する状態で連結して、連結強度を高めながら複数のテトラキューブを線状に連結できる。
本発明のテトラキューブ構造体は、シート材または板材が、所定の形状に切断されたパターンシート9とし、このパターンシート9は、テトラキューブ1を形成する4つの三角面1Xを境界線1cと開口線1aで連結してなる三角面ブロック9Xを備えて、複数列の三角面ブロック9Xを三角面1Xの境界線1bで連結することができる。さらに、三角面ブロック9Xは、一端に固定片7を備え、この固定片7を三角面ブロック9Xの他端に位置する三角面1Xに面接触状態で連結して、4つの三角面1Xでテトラキューブ1を形成することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、テトラキューブを形成する4つの三角面からなるテトラキューブ構造体を製造できる。とくに、シート材を折曲加工してテトラキューブ構造列を成形するので、互いに隣接するテトラキューブを連続する状態で連結して、連結強度を高めながら複数のテトラキューブを線状に連結できる。
本発明のテトラキューブ構造体は、シート材または板材を、紙、プラスチック、金属板、不織布の何れかとすることができる。
本発明のテトラキューブ構造体は、複数列のテトラキューブ構造列10を平面状に連結して、複数の四角錐状の凹部2を稜線4の両側に並べて配置することができる。
本発明のテトラキューブ構造体は、三角面1Xを正三角形として、テトラキューブ1を正四面体とすることができる。
以上のテトラキューブ構造体は、正三角形の三角面からなるテトラキューブを正四面体とするので、各々のテトラキューブを安定した形状として、優れた強度を実現できる。とくに、テトラキューブを正四面体とする構造は、両面に形成される四角錐状の凹部を、正八面体を2分割して得られるピラミッド状の正四角錐として、四角開口縁を正方形とするので、テトラキューブの三角面で形成される四角錐状の凹部を安定した形状として優れた強度を実現しながら、多数のピラミッド状の正四角錐状の凹部が両面に規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる特徴もある。
本発明のテトラキューブ構造体は、テトラキューブ構造列10が、テトラキューブ1の境界線1cに連続して設けてある連結片6を備えており、この連結片6を介して、互いに隣接するテトラキューブ構造列10同士を連結することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、テトラキューブに設けた連結片を介して、隣接するテトラキューブ構造列同士を簡単かつ強固に連結できる。とくに、このテトラキューブ構造体は、連結片をテトラキューブの表面に面接触状態で連結させて、複数列のテトラキューブ構造列をより強固に連結できる。
本発明のテトラキューブ構造体は、互いに隣接するテトラキューブ構造列10の対向する境界線1cを、境界面に配置された連結プレート13を介して連結し、連結プレート13を区画壁8として、四角錐状の凹部2を2つの三角錐状の凹部2Aに分割することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、複数列のテトラキューブ構造列を連結プレートを介して第2の方向に連結しながら、この連結プレートを区画壁に兼用して、四角錐状の凹部を三角錐状の凹部に分割できる。このテトラキューブ構造体は、多数の三角開口縁が規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。
本発明のテトラキューブ構造体は、テトラキューブ構造列10が、複数のテトラキューブ1の内部に連通して線材14を配置することができる。
本発明のテトラキューブ構造体は、テトラキューブ構造列10が、複数のテトラキューブ1の内部に連通して電力供給ライン15を配線して、テトラキューブ1の内部に、電力供給ライン15から電力供給される光源16、音源、熱源のいずれか、または複数を配置することができる。
本発明のテトラキューブ構造体は、テトラキューブ1の内部に、支持体17を配置することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、支持体によってテトラキューブの耐圧縮強度をさらに向上でき、また、支持体の特性によってテトラキューブの弾性などもコントロールできる。とくに、このテトラキューブ構造体は、開口縁に表面材を配設することなく、圧縮強度を高めることができる。
本発明のテトラキューブ構造体は、支持体17を球形として、球形の支持体17を、テトラキューブ1を構成する4面の三角面1Xに接触、又は接近する外径とすることができる。
以上のテトラキューブ構造体は、球形の支持体によってテトラキューブを構成する4面の三角面を内面側から支持して、圧縮に対する強度を向上できる。
本発明のテトラキューブ構造体は、テトラキューブ1の内部に、活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、殺虫剤、モルタル、粘土、無機質充填材、難燃材、消化剤、肥料、種子のいずれか、または複数を配置することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、テトラキューブの内部空間を有効に利用して、多機能に活用できる。とくに、テトラキューブの内部に、種々の充填物を均等にかつ効率よく充填して、これらの機能を有効に発揮できる。
本発明のテトラキューブ構造体は、複数列に配列されるテトラキューブ構造列10の間にハニカム構造列30を配置することができる。ハニカム構造列30は、互いに平行に配置している平行縁33を開口縁に有する複数のハニカム凹部35を両面に形成して、ハニカム凹部35を平行縁33と直交する第1の方向に配列し、対向するふたつの平行縁33の内側には、平行縁33から内側に延び、かつ中央に向かって下り勾配に傾斜する2傾斜面31を連結して、2傾斜面31の中央の底ラインが反対面にあるハニカム凹部35の開口縁の対向する平行縁33を形成し、さらに、2傾斜面31の両側において、対向する側縁を2面の三角面32Xからなる連結片32で連結して、2傾斜面32と連結片31とで6つの面からなるハニカム凹部35を形成することができる。連結片31を構成する2面の三角面32Xは、外周縁である一の境界線32bを介して互いに連結し、他の境界線32cを2傾斜面31の側縁に連結し、さらに他の境界線32aと平行縁33とでハニカム凹部35の開口縁を構成することができる。このテトラキューブ構造体は、互いに隣接するテトラキューブ構造列10とハニカム構造列30の境界において、ハニカム構造列30の連結片32をテトラキューブ構造列10のテトラキューブ1に連結して、テトラキューブ構造列10とハニカム構造列30とを連結することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、複数列に配列されるテトラキューブ構造列の間にハニカム構造列を配置して連結することで、テトラキューブ構造列とハニカム構造列の長所を生かしながら、美しい外観と優れた機能を発揮できる。
本発明のテトラキューブ構造体は、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを備え、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを角度のある状態で連結することができる。
さらに、本発明のテトラキューブ構造体は、互いに連結される第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22の連結部分において、第1のテトラキューブ構造体21がテトラキューブ1の境界線1cに連続して設けてなる連結片6を備えて、この連結片6を第2のテトラキューブ構造体22のテトラキューブ1に連結して、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを連結することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、連結片を介して簡単かつ確実に、しかも強固に第1のテトラキューブ構造体と第2のテトラキューブ構造体とを連結できると共に、その連結部分の外観をきれいにできる特徴もある。
本発明のテトラキューブ構造体は、表面に表面材18を連結することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、表面に表面材を接着することで、圧縮強度をさらに高めながら、内部に閉鎖空間を設けることができる。とくに、以上のテトラキューブ構造体は、隣接するテトラキューブで形成される四角錐状の凹部の開口縁である四角開口縁で表面材をライン状に支持して、局部的に支持力が集中するのを確実に防止できる特徴がある。
本発明のテトラキューブ構造体は、表面材18と四角錐状の凹部2との間に、支持体17、活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、殺虫剤、モルタル、粘土、無機質充填材、難燃材、消化剤、肥料、種子のいずれか、または複数を配置することができる。
以上のテトラキューブ構造体は、支持体、活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、モルタル、粘土、無機質充填材、難燃材、消化剤、肥料、種子のいずれか、または複数を表面材と四角錐状の凹部との間の空間に配置して、これらの機能を有効に発揮できる。
本発明の一実施例にかかるテトラキューブ構造体の斜視図である。 図1に示すテトラキューブ構造体を異なる角度から見た斜視図である。 図2に示すテトラキューブ構造体を構成する複数のテトラキューブの連結構造を示す分解斜視図である。 複数列のテトラキューブ構造列を連結する状態を示す分解斜視図である。 複数列のテトラキューブ構造列を連結する他の一例を示す分解斜視図である。 複数列のテトラキューブ構造列を連結する他の一例を示す分解斜視図である。 複数のテトラキューブで形成される四角錐状の凹部の斜視図である。 テトラキューブと四角錐状の凹部の他の一例を示す斜視図である。 テトラキューブと四角錐状の凹部の他の一例を示す斜視図である。 テトラキューブと四角錐状の凹部の他の一例を示す斜視図である。 テトラキューブと四角錐状の凹部の他の一例を示す斜視図である。 図11に示すテトラキューブで構成されるテトラキューブ構造列の連結状態を示す分解斜視図である。 図11に示すテトラキューブで構成されるテトラキューブ構造列の他の一例を示す斜視図である。 図13に示すテトラキューブ構造列で成形されるテトラキューブ構造体の平面図である。 テトラキューブと四角錐状の凹部の他の一例を示す斜視図である。 複数列のテトラキューブ構造列を連結する他の一例を示す分解斜視図である。 図5に示すテトラキューブ構造列を連結する連結シートの一例を示す拡大斜視図である。 図5に示すテトラキューブ構造列を連結する連結シートの他の一例を示す平面図である。 本発明の他の実施例にかかるテトラキューブ構造体の斜視図である。 図19に示すテトラキューブ構造体を湾曲する状態を示す側面図である。 図4に示すテトラキューブ構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 図5に示すテトラキューブ構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 図6に示すテトラキューブ構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 図8に示すテトラキューブで構成されるテトラキューブ構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 図9に示すテトラキューブで構成されるテトラキューブ構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 図10に示すテトラキューブで構成されるテトラキューブ構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 図12に示すテトラキューブ構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 図13に示すテトラキューブ構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 図21に示すパターンシートの折曲工程を示す斜視図である。 図21に示すパターンシートの折曲工程を示す斜視図である。 テトラキューブ構造列の他の一例を示す斜視図である。 テトラキューブ構造列の他の一例を示す斜視図である。 パターンシートの他の一例を示す斜視図である。 本発明の他の実施例にかかるテトラキューブ構造体の斜視図である。 図34に示すテトラキューブ構造体の分解斜視図である。 図35に示すハニカム構造列を製造するパターンシートの一例を示す展開図である。 ハニカム構造列を製造するパターンシートの他の一例を示す展開図である。 図37に示すパターンシートで製造されるハニカム構造列を示す斜視図である。 本発明の他の実施例にかかるテトラキューブ構造体の分解斜視図である。 本発明の他の実施例にかかるテトラキューブ構造体の断面図である。 本発明のテトラキューブ構造体と従来のハニカム構造体の厚さ方向に対する圧縮強度を示すグラフである。 本発明のテトラキューブ構造体と従来のハニカム構造体の横ずれ方向の力に対する強度を示すグラフである。 従来のハニカム構造体の一例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのテトラキューブ構造体を例示するものであって、本発明はテトラキューブ構造体を以下のものに特定しない。さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
本発明のテトラキューブ構造体は、建物や車両、道路などにパネルとして使用され、あるいは、建物の壁や床、天井、間仕切り等の芯材や表面材として使用され、あるいはまた、内部に閉鎖空間を有するパネルやプロテクター、各種構造物の芯材として使用され、さらにまた、装飾用のパネルやアクセサリー、植生マットとして使用される。以下、本発明のテトラキューブ構造体の構造について詳述する。
図1と図2に示すテトラキューブ構造体は、第1の表面11において、互いに平行な複数列の第1の稜線4Aと互いに平行な複数列の第2の稜線4Bとが交差しており、交差する複数列の第1の稜線4A及び第2の稜線4Bで四角開口縁3を形成している。また、テトラキューブ構造体は、第2の表面12において、互いに平行な複数列の第3の稜線4Cと互いに平行な複数列の第4の稜線4Dとが交差しており、交差する複数列の第3の稜線4C及び第4の稜線4Dで四角開口縁3を形成している。
第1の表面11の第1の稜線4Aと第2の表面12の第3の稜線4Cは互いに平行であって、平面視において、第1の稜線4Aは互いに隣接する第3の稜線4Cの中間に位置すると共に、第3の稜線4Cは互いに隣接する第1の稜線4Aの中間に位置するように配置している。また、第1の表面11の第2の稜線4Bと第2の表面12の第4の稜線4Dは互いに平行であって、平面視において、第2の稜線4Bは互いに隣接する第4の稜線4Dの中間に位置すると共に、第4の稜線4Dは互いに隣接する第2の稜線4Bの中間に位置するように配置している。
第1の表面11の四角開口縁3は、第1の表面11から第2の表面12に向かって延びる四角錐状の凹部2の開口縁に位置しており、この四角錐状の凹部2の頂点は第2の表面12の稜線4の交点に位置している。第2の表面12の四角開口縁3は、第2の表面12から第1の表面11に向かって延びる四角錐状の凹部2の開口縁に位置しており、この四角錐状の凹部2の頂点は第1の表面11の稜線4の交点に位置している。
図1と図2に示すテトラキューブ構造体は、所定の厚さを有する板状に成形しており、その両面に、開口縁を四角開口縁3とする多数の四角錐状の凹部2を縦横に配列して設けている。テトラキューブ構造体の第1の表面11側に形成される四角錐状の凹部2は、四角開口縁3を第1の表面11に位置させると共に、第2の表面12側に向かって延びる四角錐状として頂点を第2の表面12に配置し、第2の表面12側に形成される四角錐状の凹部3は、四角開口縁3を第2の表面12に位置させると共に、第1の表面11側に向かって延びる四角錐状として頂点を第1の表面11に配置している。テトラキューブ構造体の両面において、互いに隣接する四角錐状の凹部2同士は、四角開口縁3の1辺を構成する開口線1aを共有するように連結している。各々の四角錐状の凹部2は、図3に示すように、四角開口縁3から内側に延びる4つの三角面1Xで形成している。なお、図3においては、四角錐状の凹部2の構成をわかりやすくするために、4つの三角面1Xで形成される仮想の四角錐状の凹部2を太線で表示している。三角面1Xは、一辺を四角開口縁3を構成する開口線1aとして、他の2辺を、隣接する三角面1Xの境界線1b、1cとしている。4つの三角面1Xは、対向する長さの等しい境界線1b、1cで連結されて、四角錐状の凹部2を形成すると共に、4本の開口線1aで四角開口縁3を形成している。
さらに、テトラキューブ構造体は、第1の表面11の第1の稜線4Aの両側に位置する2面の三角面1Xと、第2の表面12の第4の稜線4Dの両側に位置する2面の三角面1Xとを境界線1b、1cで連結してテトラキューブ1を形成し、第1の表面11の第2の稜線4Bの両側に位置する2面の三角面1Xと、第2の表面12の第3の稜線4Cの両側に位置する2面の三角面1Xとを境界線1b、1cで連結してテトラキューブ1を形成している。
図1と図2のテトラキューブ構造体は、複数のテトラキューブ1を、互いに交差する第1の方向と第2の方向に配列している。ここで、第1の方向は、四角開口縁3の2本の対角線のうち、一方の対角線の延長方向(図1及び図2においてx軸方向)としており、第2の方向は、水平面内において第1の方向に直交する方向(図1及び図2においてy軸方向)としている。複数のテトラキューブ1は、図4ないし図6に示すように、第1の方向において、互いに隣接するテトラキューブ1同士が対向する境界線1bで連結されて線状に配列された複数列のテトラキューブ構造列10で構成されている。テトラキューブ構造体は、互いに隣接するテトラキューブ構造列10同士が対向する境界線1cで連結されて、複数列のテトラキューブ構造列10が第2の方向に連結されている。
なお、図1と図2に示すテトラキューブ構造体は、四角開口縁3を正方形とするので、四角開口縁3の一方の対角線方向である第1の方向に直交する第2の方向は、四角開口縁3の他方の対角線方向となる。ただ、テトラキューブ構造体は、四角開口縁を正方形には限定しないので、四角開口縁の一方の対角線方向である第1の方向に直交する第2の方向は、必ずしも四角開口縁の他方の対角線方向とは一致しない。
以上のテトラキューブ構造体は、図4ないし図6に示すように、複数列のテトラキューブ構造列10に分割されており、複数列のテトラキューブ構造列10を、対向する境界線1cを含む側縁または側面で互いに連結して、多列のテトラキューブ構造体を構成している。各々のテトラキューブ構造列10は、紙、プラスチック、金属板、不織布のいずれかからなるシート材や板材を所定の立体形状に加工して成形している。このように、テトラキューブ構造体を複数列のテトラキューブ構造列10で構成する構造は、複数列のテトラキューブ構造列10を多量生産し、これらを連結して所定の幅の板状に加工できる。
図4ないし図6に示すテトラキューブ構造列10は、複数のテトラキューブ1を線状に連結している。テトラキューブ1は、図3に示すように、4つの三角面1Xからなる四面体である。四面体であるテトラキューブ1は、図1ないし図3において上下に位置して、第1の表面11と第2の表面12の四角開口縁3を形成する2本の開口線1aと、図4ないし図6に示すように、第1の方向(図においてx軸方向)に延在するテトラキューブ構造列10の隣接するテトラキューブ1同士を連結する2本の境界線1bと、複数列のテトラキューブ構造列10を連結する連結部において、第2の方向(図においてy軸方向)に隣接するテトラキューブ1同士を連結する2本の境界線1cとを備えている。このテトラキューブ1は、2本の開口線1aを上下のねじれの位置に配置し、2本の境界線1bを前後のねじれの位置に配置し、2本の境界線1cを左右のねじれの位置に配置している。
なお、この明細書において、上下方向は、テトラキューブ構造体の厚さ方向(図においてz軸方向)を意味し、前後方向は、四角開口縁3の一方の対角線方向である第1の方向(図においてx軸方向)を意味し、左右方向は、水平面内で第1の方向に直交する第2の方向(図においてy軸方向)を意味するものとする。
図4ないし図6に示すテトラキューブ構造列10は、互いに隣接するテトラキューブ1を交互に上下反転する姿勢で配列すると共に、対向する境界線1bを連結して全体の形状を直線状としている。直線状に連結される複数のテトラキューブ1は、互いに隣接する開口線1aが同一平面内でジグザグ状に繋がるように連結されている。
テトラキューブ1は、図7ないし図11に示すように、4つの三角面1Xを外周縁で連結して四面体を形成している。4つの三角面1Xからなるテトラキューブ1は、四角開口縁3となる開口線1aを三角面1Xの第1の辺で構成し、前後方向に隣接するテトラキューブ1との境界線1bを三角面1Xの第2の辺で構成し、さらに、左右方向に隣接するテトラキューブ1との境界線1cを三角面1Xの第3の辺で構成している。4つの三角面1Xは、長さの等しい辺同士、すなわち、第1の辺同士が互いに連結され、また、第2の辺同士が互いに連結され、さらにまた第3の辺同士が互いに連結されて四面体を形成している。
テトラキューブ1は、図7ないし図10に示すように、4つの合同な三角面1Xを互いに連結して四面体を形成し、あるいは、図11に示すように、2組の合同な三角面を互いに連結して四面体を形成している。合同な4つの三角面1Xで構成される図7ないし図10に示すテトラキューブ1は、対向する4つの三角面1Xで四角錐状の凹部2の角錐面を構成するので、各々の三角面を鋭角三角形としている。2組の合同な三角面で構成されるテトラキューブ1は、図11に示すように、1組の三角面を鋭角三角形として、他の1組の三角面を鈍角三角形とし、あるいは、図示しないが、1組の三角面を鋭角三角形として、他の1組の三角面を直角三角形とし、あるいはまた、2組の三角面を鋭角三角形とすることができる。
複数列のテトラキューブ構造列10を連結して成形されるテトラキューブ構造体は、図7ないし図11で示すように、前後左右に隣接する4個のテトラキューブ1で四角錐状の凹部2を形成している。前後左右に配列されて互いに隣接する4個のテトラキューブ1は、互いに対向する境界線1b及び境界線1cで連結される状態となって、対向する4つの三角面1Xで四角錐状の凹部2を形成すると共に、開口縁に位置する4本の開口線1aで四角開口縁3を形成している。以上のテトラキューブ構造体は、テトラキューブ1を構成する4つの三角面1Xの第1の辺と第2の辺と第3の辺の長さの比を調整して、四角錐状の凹部2の形状や四角開口縁3の形状を種々に変更でき、また、四角開口縁3の1辺に対するテトラキューブ構造体の厚さを調整できる。
図1ないし図7に示すテトラキューブ1は、4つの合同な三角面1Xを正三角形として正四面体を構成している。テトラキューブ1を正四面体とするテトラキューブ構造列10を連結して成形されるテトラキューブ構造体は、四角錐状の凹部2を、正八面体を2分割して得られるピラミッド形状の正四角錐として、四角開口縁3を正方形としている。この構造のテトラキューブ構造体は、多数のテトラキューブ1と、これらのテトラキューブ1で形成される四角錐状の凹部2とを安定した形状として、優れた強度を実現できる。とくに、このテトラキューブ構造体は、正四面体のテトラキューブ1と、正四角錐であるピラミッド形状の四角錐状の凹部2で構成されることにより、多数の正三角形の三角面1Xと正方形の四角開口縁3とが規則正しく配列された幾何学的な美しい外観として、優れた意匠を実現できる。
また、図8に示すテトラキューブ1は、4つの合同な三角面1Xを、境界線1b、1cとなる第2の辺と第3の辺の長さが等しい二等辺三角形としている。このテトラキューブ1で構成されるテトラキューブ構造列10を連結して成形されるテトラキューブ構造体は、前後左右に隣接する4個のテトラキューブ1の対向する4つの三角面1Xで正四角錐状の凹部2を形成して、四角開口縁3を正方形としている。この構造のテトラキューブ構造体も、多数のテトラキューブ1で正四角錐状の凹部2を形成して優れた強度を実現できると共に、多数の二等辺三角形の三角面1Xと正方形の四角開口縁3とが規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。図8に示すテトラキューブ1は、二等辺三角形の三角面1Xとして、境界線1b、1cを構成する長さの等しい第2の辺と第3の辺を、開口線1aを構成する第1の辺よりも長くしている。このテトラキューブ1で形成されるテトラキューブ構造体は、図8に示すように、四角開口縁3の1辺に対する四角錐状の凹部2の深さを大きくして、テトラキューブ構造体の厚さを厚くできる。ただ、テトラキューブ構造体は、二等辺三角形である三角面の第2の辺と第3の辺を第1の辺より短くすることもできる。このテトラキューブ構造体は、四角錐状の凹部を正四角錐として四角開口縁を正方形としながら、四角開口縁の1辺に対する四角錐状の凹部の深さを、図7に示す四角錐状の凹部2よりも浅くして、テトラキューブ構造体を薄くできる。
さらに、二等辺三角形である三角面1Xは、境界線となる第2の辺と第3の辺のいずれか一方と、開口線となる第1の辺とを等しくすることもできる。図9に示すテトラキューブ1の三角面1Xは、境界線1cとなる第3の辺と、開口線1aとなる第1の辺とを等しくしている。このテトラキューブ1で構成されるテトラキューブ構造列を連結して成形されるテトラキューブ構造体は、前後左右に隣接する4個のテトラキューブ1の対向する4つの三角面1Xで四角錐状の凹部2を形成して、四角開口縁3をひし形としている。この構造のテトラキューブ構造体も、多数のテトラキューブ1で四角錐状の凹部2を形成して優れた強度を実現しながら、多数のひし形の四角開口縁3が規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。
さらに、図10に示すテトラキューブ1は、4つの合同な三角面1Xを、第1の辺と第2の辺と第3の辺の長さが異なる鋭角三角形としている。このテトラキューブ1で構成されるテトラキューブ構造列を連結して成形されるテトラキューブ構造体は、互いに隣接するテトラキューブ1同士を長さの等しい境界線1b同士、及び、境界線1c同士で連結し、前後左右に隣接する4個のテトラキューブ1の対向する4つの三角面1Xで四角錐状の凹部2を形成して、四角開口縁3をひし形としている。この構造のテトラキューブ構造体も、多数のテトラキューブ1で四角錐状の凹部2を形成して優れた強度を実現しながら、多数のひし形の四角開口縁3が規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。
さらにまた、図11に示すテトラキューブ1は、2組の合同な三角面1Xx、1Xyを互いに連結して四面体を形成している。図11に示すテトラキューブ1は、2組の合同な三角面1Xx、1Xyを、それぞれ第2の辺と第3の辺の長さが共に等しく、第1の辺の長さが異なる2組の二等辺三角形としている。さらに、2組の合同な三角面1Xx、1Xyは、一方を鋭角三角形として、他方を鈍角三角形としている。このテトラキューブ1は、互いに合同な三角形の第1の辺同士を連結すると共に、鈍角三角形と鋭角三角形の対向する第2の辺同士及び第3の辺同士を連結して四面体としている。このテトラキューブ1で構成されるテトラキューブ構造列10は、図12に示すように、前後方向に隣接するテトラキューブ1同士を対向する境界線1bで連結して、短い第1の辺からなる開口線1axと長い第1の辺からなる開口線1ayとをジグザグ状に配列している。さらに、複数列のテトラキューブ構造列10を、左右方向に隣接するテトラキューブ1同士の対向する境界線1cで連結して、上下の両面において、短い第1の辺からなる開口線1ax同士を直線状に連結してなる第1の稜線4Aと第3の稜線4Cを形成し、長い第1の辺からなる開口線1ay同士を直線状に連結してなる第2の稜線4Bと第4の稜線4Dを形成している。さらに、前後左右に隣接する4個のテトラキューブ1の対向する4つの三角面1Xx、1Xyで四角錐状の凹部2を形成している。図に示す四角錐状の凹部2は、互いに対向する2組の三角面1Xx、1Xyを、それぞれ合同な二等辺三角形とするので、対向する2組の開口線1ax、1ayで形成される四角開口縁3を長方形としている。すなわち、このテトラキューブ構造体は、四角錐状の凹部2の開口縁においてジグザグ状に連結される短い開口線1axと長い開口線1ayとを直交する姿勢で連結している。この構造のテトラキューブ構造体も、多数のテトラキューブ1で四角錐状の凹部2を形成して優れた強度を実現しながら、多数の長方形の四角開口縁3が規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。
さらに、図11に示す2組の合同な三角面1Xx、1Xyを互いに連結してなるテトラキューブ1で構成されるテトラキューブ構造列10は、図13と図14に示すように、互いに隣接して配列されるテトラキューブ構造列10同士が、左右方向(第2の方向)に線対称な配列となるように複数のテトラキューブ1を連結することもできる。このように、互いに隣接するテトラキューブ構造列10を線対称な配列とするテトラキューブ構造体も、左右方向に隣接するテトラキューブ1同士の対向する境界線1cを連結して、複数列のテトラキューブ構造列10が連結される。このテトラキューブ構造体も、前後左右に隣接する4個のテトラキューブ1の対向する4つの三角面1Xx、1Xyで四角錐状の凹部2を形成するが、2組の三角面1Xx、1Xyは線対称に配列されているので、互いに隣接する2組の開口線1ax、1ayで形成される四角開口縁3は凧形(2本の対角線を十字状とする四角形)に形成される。この構造のテトラキューブ構造体も、多数のテトラキューブ1で四角錐状の凹部2を形成して優れた強度を実現しながら、多数の凧形の四角開口縁3が対称な姿勢で規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。
ここで、図13と図14に示すテトラキューブ構造体は、互いに線対称なテトラキューブ構造列10を交互に連結しているので、第1の表面11と第2の表面12において、短い第1の辺からなる開口線1axと長い第1の辺からなる開口線1ayとが交互に連結されてなる稜線4が形成される。このとき、短い開口線1axと長い開口線1ayは、直線状には連結されず、ジグザグ状に連結される状態となるため、稜線4は完全な直線とはならない。ただ、短い開口線1axと長い開口線1ayとがジグザグ状に連結される各々の稜線4は、全体としては一方向に略直線状に配列されて、また、同方向に配列される稜線4同士は互いに交わることなく略平行に配列される。したがって、本発明のテトラキューブ構造体は、各々の稜線を必ずしも直線状とする必要はなく、各々の稜線を構成する四角開口縁の開口線をジグザグ状に連結して略直線状とすることができ、また、同方向に延長される略直線状の稜線同士を、互いに交わらない状態として略平行に配列することもできる。
さらに、テトラキューブ構造体は、図15に示すように、四角錐状の凹部2の内部に区画壁8を設けることができる。図の四角錐状の凹部2は、四角開口縁3の一方の対角線の位置に区画壁8を設けており、この区画壁8の2つの境界線8cを、四角錐状の凹部2の境界線1cに連結している。この区画壁8は、四角錐状の凹部2の内部を、2つの三角錐状の凹部2Aに2分割しており、四角開口縁3の2つの開口線1aと区画壁8の開口線8aとで、三角開口縁3Aを形成している。このように、四角錐状の凹部2を区画壁8で分割するテトラキューブ構造体は、この区画壁8で四角錐状の凹部2を補強しながら、多数の三角開口縁3Aが規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。とくに、四角開口縁3を正方形やひし形とするテトラキューブ構造体は、この区画壁8で2分割される三角錐状の凹部2Aの開口縁を二等辺三角形として、多数の二等辺三角形の三角開口縁3Aが規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。さらに、四角開口縁3をひし形とする四角錐状の凹部2においては、ひし形の四角開口縁3の2本の対角線のうち、短い方の対角線の位置に区画壁8を設けることで、分割される三角開口縁3Aを鋭角三角形として、より優れた強度を実現できる。
さらに、このようなテトラキューブ構造体の一例として、テトラキューブ1を構成する三角面1Xの形状を、第1の辺と第2の辺と第3の辺の長さが以下の比となる二等辺三角形とすることで、ひし形である四角開口縁3の形状を、2個の正三角形を連結してなるひし形としながら、区画壁8の形状を正三角形とすることができる。
第1の辺:第2の辺:第3の辺=2:61/2:2
このテトラキューブ構造体は、区画壁8と、この区画壁8で2分割される2つの三角開口縁3Aとを合同な正三角形として、多数の正三角形の三角開口縁3Aが規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。
また、他の例として、テトラキューブ1を構成する三角面1Xの形状を、第1の辺と第2の辺と第3の辺の長さが以下の比となる二等辺三角形とすることによっても、ひし形である四角開口縁3の形状を、2個の正三角形を連結してなるひし形とすることができる。
第1の辺:第2の辺:第3の辺=2:2:21/2
このテトラキューブ構造体は、四角錐状の凹部2を2分割する区画壁8を、境界線8cの長さが等しい直角二等辺三角形とし、区画壁8で2分割される三角開口縁3Aを正三角形として、多数の正三角形の三角開口縁3Aが規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。
複数列のテトラキューブ構造列10は、図4ないし図6、図12、及び図13に示すように、側縁が対向する姿勢で配列されると共に、互いに対向する境界線1c同士が連結されて多列に連結される。互いに隣接するテトラキューブ構造列10同士は、互いに連結される境界線1c同士が対向するように、所定のピッチだけずらして、あるいは位置をずらすことなく連結される。図4ないし図6に示すテトラキューブ構造列10は、半ピッチずらして連結され、図12に示すテトラキューブ構造列10は所定のピッチだけずらして連結され、図13に示すテトラキューブ構造列10は、位置をずらすことなく連結される。このように、互いに連結される境界線1c同士が対向するように、配列されて連結される複数列のテトラキューブ構造列10は、第1の表面11と第2の表面12において、ジグザグ状の開口線1aが連結されて四角開口縁3が形成される。
複数列のテトラキューブ構造列10は、図4、図5、図12、及び図13に示すように、境界線1cに沿って連結片6を設けて、この連結片6を介して互いに連結することができる。図4、図5、図12、及び図13に示すテトラキューブ構造列10は、一方の側縁に沿って連結片6を設けており、この連結片6を介して、互いに隣接するテトラキューブ構造列10同士を連結している。図に示すテトラキューブ構造列10は、一方の側縁に位置する境界線1cに連続する連結片6を設けており、この連結片6の裏面側を接着面として、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xの表面側に接着している。
図4、図12、及び図13のテトラキューブ構造列10は、連結片6の形状を、2つの三角面6Xを連結してなる形状としており、この連結片6を構成する三角面6Xと、これと対向するテトラキューブ1の三角面1Xとを合同な三角形としている。図のテトラキューブ構造列10は、連結片6の2つの三角面6Xを、境界となる折曲ライン6bで谷折りしており、連結片6を構成する2つの三角面6Xと、これらの三角面6Xと対向するテトラキューブ1の2つの三角面1Xとで四角錐状の凹部2を形成している。すなわち、図に示す連結片6は、2つの三角面6Xを折曲ライン6bで谷折りすることで、接着面となる裏側面を、隣接するテトラキューブ構造列10側の接着面となる2つの三角面1Xの表面に沿う形状としている。この構造は、一方のテトラキューブ構造列10の連結片6を、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xに沿う形状として接着するので、連結片6の位置を正確に特定しながら、広い面積で強固に接着して、しかも、美しい外観にできる特徴がある。ただ、連結片の形状は、必ずしも対向する三角面に沿う形状とする必要はなく、後述するように、先端部をカットすることもできる。
さらに、図5に示すテトラキューブ構造列は、連結片6をさらに大きくしている。図5に示す連結片6は、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xと、これらの三角面1Xに開口線1aを挟んで連結してなる反対側の三角面1Xとに跨って接着する構造としている。図に示す連結片6は、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xに接着される第1の連結片6Aと、これらの三角面1Xに連結してなる反対側の三角面1Xに接着される第2の連結片6Bとを備えている。
図5の連結片6は、第1の連結片6Aの形状を、2つの三角面6Xを連結してなる形状として、この第1の連結片6Aをテトラキューブ1の境界線1cに沿って連結すると共に、第2の連結片6Bの形状を、2つの三角面6Xを連結してなる形状として、この第2の連結片6Bを互いに隣接する第1の連結片6Aの外側縁に沿って連結している。第1の連結片6Aは、2つの三角面6Xを、これと対向するテトラキューブ1の三角面1Xと合同な三角形とすると共に、境界となる折曲ライン6bに対して線対称な形状として、この折曲ライン6bで谷折りしており、これら2つの三角面6Xと、対向するテトラキューブ1の2つの三角面1Xとで四角錐状の凹部2を形成している。第2の連結片6Bは、テトラキューブ構造列10の側縁に沿って互いに隣接する第1の連結片6A同士の対向する外側縁を連結する状態で配置している。第2の連結片6Bは、一方の三角面6Xを折曲ライン6aを介して、対向する一方の第1の連結片6Aに連結すると共に、他方の三角面6Xを折曲ライン6aを介して、対向する他方の第1の連結片6Aに連結している。図5に示す第2の連結片6Bも、2つの三角面6Xを、対向するテトラキューブ1の反対側の三角面1Xと合同な三角形とすると共に、境界となる折曲ライン6bに対して線対称な形状として、この折曲ライン6bで谷折りしている。
以上の連結片6は、第1の連結片6Aと第2の連結片6Bとの境界線である折曲ライン6aで山折りしており、この折曲ライン6aを介して互いに連結される第1の連結片6Aの三角面6Xと第2の連結片6Bの三角面6Xの裏面を接着面として、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xと反対側の三角面1Xとに跨って接着している。この構造は、テトラキューブ構造列10の連結片6を、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xに加えて、反対側の三角面1Xにわたって連結するので、連結片6の折曲ライン6aをテトラキューブ1の開口線1aに重ねることで連結片6の連結位置をより正確に特定しながら、より広い面積で強固に接着できる特徴がある。ただ、この連結片も、第1の連結片や第2の連結片の形状を、必ずしも対向する三角面に沿う形状とする必要はない。連結片6は、たとえば、図5の一点鎖線で示すように、第2の連結片6Bの先端部をカットライン6sでカットすることもできる。
以上のテトラキューブ構造列10は、互いに隣接するテトラキューブ構造列10同士を連結片6を介して連結しているが、複数列のテトラキューブ構造列10は、境界線に沿って連結片を設けることなく、図16に示すように、互いに隣接するテトラキューブ構造列10の境界面に配置された連結プレート13を介して連結することもできる。図に示す連結プレート13は、テトラキューブ構造列10の境界線1cを含む側面と対向する帯状のプレートとしている。この連結構造は、隣接するテトラキューブ構造列10の間に配置された連結プレート13の両面に、対向するテトラキューブ1の境界線1cを接着して、複数列のテトラキューブ構造列10を連結する。テトラキューブ構造列10は、接着部となる境界線1cに接着材を塗布し、この状態で対向する連結プレート13に接着し、あるいは、境界線1cを連結プレート13に密着させた状態で、境界線1cに沿って接着材を塗布して接着することができる。
さらに、互いに対向する境界線1cの間に配設される連結プレート13は、図15に示すように、四角錐状の凹部2を2分割する区画壁8に兼用される。区画壁8となる連結プレート13は、第1の表面11と第2の表面12において、四角錐状の凹部2を2つの三角錐状の凹部2Aに分割する。この構造は、隣接するテトラキューブ構造列10を連結プレート13で連結しながら、この連結プレート13を区画壁8に兼用して、両面の四角錐状の凹部2を三角錐状の凹部2Aに分割して、多数の三角開口縁3Aが規則正しく配列された幾何学的な美しい外観にできる。
さらに、複数列のテトラキューブ構造列10は、図6に示すように、互いに対向する境界線1c同士を線接着して連結することもできる。線接着されるテトラキューブ構造列10は、接着部となる境界線1cに接着材を塗布し、この状態で対向する境界線1c同士を密着させて接着し、あるいは、境界線1c同士を密着させた状態で、境界線1cに沿って接着材を塗布して接着することができる。ただ、複数列のテトラキューブ構造列10は、互いに対向する三角面1X同士を連結シートを介して連結することも、接着材で境界線を接着した後、対向する三角面1X同士を連結シートで連結することもできる。
図17は、連結シート5の一例を示す。図に示す連結シート5は、一方の面に接着面を設けた接着テープである。この接着テープは、互いに対向する三角面1X同士を接着面で接着して、対向する境界線1c同士を連結する。図17に示す連結シート5は、1つの四角錐状の凹部2を形成する4つの三角面1Xを連結する構造としている。図の連結シート5は、折曲ライン5cで谷折りして、図において裏面側に設けた接着面を介して、隣接する三角面1Xを接着する。この連結シート5は、複数の接着面を折曲ライン5cで連結してなる一枚のシート状としており、折曲ライン5cにおいて谷折りして折曲し、互いに対向する境界線1c同士を接着面で連結する。図に示す連結シート5は、各接着面の形状を、互いに接着される三角面1Xと合同な三角形としている。ただ、連結シートは、三角面の全面を接着することなく、互いに接着される境界線の近傍のみを接着することもできる。この連結シートは、図の一点鎖線で示すように連結シート5をカットライン5sでカットして、接着テープの使用量を低減できる。ただ、連結シートは、1つの境界線のみを連結する接着テープとして、互いに対向する三角面同士を個々に連結することもできる。
さらに、連結シート5は、互いに隣接する3列以上のテトラキューブ構造列10を連結する構造とすることもできる。図18に示す連結シート5は、互いに隣接する複数列のテトラキューブ構造列10に跨って接着されて、互いに対向する境界線1cを構成する三角面1X同士を接着する。図の連結シート5は、複数の接着面を折曲ライン5a、5cで連結してなる一枚のシート状としており、一点鎖線で示す折曲ライン5cで谷折りすると共に、二点鎖線で示す折曲ライン5aで山折りして、図において裏面側に設けた接着面で対向する三角面1X同士を接着する。この連結シート5は、折曲ライン5a、5cにおいて交互に山折りと谷折りとを繰り返して折曲し、山折りされた折曲ライン5aを開口線1aに対向させると共に、谷折りされた折曲ライン5cを境界線1cに対向する状態で接着して、複数列のテトラキューブ構造列10を境界線1cで連結する。
以上のように、連結シート5を介して複数列のテトラキューブ構造列10を連結する構造は、図示しないが、第1の表面側と第2の表面側の両面に連結シートを接着して、より強固に複数列のテトラキューブ構造列を連結できる。
図1と図2に示すテトラキューブ構造体は、多数のテトラキューブ構造列10を平面状に連結しており、複数の四角錐状の凹部2を稜線4の両側に並べて配置して、第1の表面11と第2の表面12の両面に多数の四角錐状の凹部2を連続して設けている。このテトラキューブ構造体は、全体を1枚のパネル状として種々の用途に使用できる。
さらに、本発明のテトラキューブ構造体は、図19に示すように、2本〜数本のテトラキューブ構造列を連結して、全体の形状を帯状とすることもできる。このテトラキューブ構造体は、例えば、図20に示すように、全体を湾曲させる姿勢で使用することができる。湾曲するテトラキューブ構造体は、表面や内面を湾曲面とする物体に配置して、これらの表面や内面に密着させることができる。このように、全体を湾曲形状とするテトラキューブ構造体は、たとえば、内面を湾曲面とするプロテクターの表面に積層して、あるいはプロテクターの芯材として使用し、あるいは、円柱状の柱や、コーナー部を湾曲面とする構造物や物体の表面を被覆する表面材として使用して、さらにその用途が拡張される。さらに、このテトラキューブ構造体は、図20の矢印で示すように、両端を連結してリング状とすることもできる。
以上のテトラキューブ構造列10は、紙、プラスチック、金属板、不織布のいずれかからなるシート材や板材を所定の立体形状に加工して成形される。テトラキューブ構造列10は、以上のシート材や板材を、所定のパターンに切断した後、折曲と接着によって所定の立体形状に成形する。紙、プラスチック、金属板からなるパターンシートは、折曲ラインにおいて自由に折曲加工できる材質と厚さのものを使用する。不織布からなるパターンシートは、不織布にバインダーを塗布またはスプレーし、あるいは不織布をバインダーを含有する液体に浸漬したものを硬化させてシート状としたものを使用する。紙、プラスチック、金属板、不織布のいずれかからなるパターンシートは、単独で使用することもできるが、異なる材質のパターンシートを多層に積層したものを使用することもできる。
テトラキューブ構造列10を製造するパターンシートの例を図21ないし図28に示す。ここで、図21は図4に示すテトラキューブ構造列10のパターンシート9を、図22は図5に示すテトラキューブ構造列10のパターンシート9を、図23は図6に示すテトラキューブ構造列10のパターンシート9をそれぞれ示している。さらに、図24は図8に示すテトラキューブ1で構成されるテトラキューブ構造列のパターンシート9を、図25は図9に示すテトラキューブ1で構成されるテトラキューブ構造列のパターンシート9を、図26は図10に示すテトラキューブ1で構成されるテトラキューブ構造列のパターンシート9を、図27は図12に示すテトラキューブ構造列10のパターンシート9を、図28は図13に示すテトラキューブ構造列10のパターンシート9を、それぞれ示している。
これらの図に示すパターンシート9は、連続するテトラキューブ1を構成する多数の三角面1Xを、開口線1a及び境界線1b、1cとなる外周縁で連結して平面状としている。このパターンシート9は、各々の三角面1Xの外周縁で折曲し、対向する三角面1Xを、長さの等しい辺で連結して、4つの三角面1Xからなるテトラキューブ1を形成する。さらに、これらの図に示すパターンシート9は、複数のテトラキューブ1を連結してなる形状のテトラキューブ構造列10を製造するために、1つのテトラキューブ1を形成する4つの三角面1Xを、開口線1aとなる辺同士、及び境界線1cとなる辺同士で連結して、1列に並ぶ三角面ブロック9Xを構成すると共に、複数列の三角面ブロック9X同士を、境界線1bとなる辺同士で連結してシート状に成形している。
各々の三角面ブロック9Xは、図において下側から順に、第1〜第4の三角面1Xを備え、これらの4つの三角面1Xを、開口線1aとなる辺、及び境界線1cとなる辺で交互に連結している。第1の三角面1Xaと第2の三角面1Xbは、その境界において、開口線1aとなる辺で連結している。互いに連結される第1の三角面1Xaと第2の三角面1Xbは、その外形が平行四辺形となるように点対称な配置としており、境界線1bとなる辺同士、及び境界線1cとなる辺同士が平行四辺形の対辺となるように配置している。また、第2の三角面1Xbと第3の三角面1Xcは、その境界において、境界線1cとなる辺で連結している。互いに連結される第2の三角面1Xbと第3の三角面1Xcは、その外形が平行四辺形となるように点対称な配置としており、開口線1aとなる辺同士、及び境界線1bとなる辺同士が平行四辺形の対辺となるように配置している。さらに、第3の三角面1Xcと第4の三角面1Xdは、その境界において、開口線1aとなる辺で連結している。互いに連結される第3の三角面1Xcと第4の三角面1Xdは、その外形が平行四辺形となるように点対称な配置としており、境界線1bとなる辺同士、及び境界線1cとなる辺同士が平行四辺形の対辺となるように配置している。なお、図21ないし図23に示すパターンシートは、各三角面1Xを正三角形としているので、隣接する三角面1X同士はその境界で連結されてひし形を形成している。
ここで、図21ないし図26に示すパターンシート9は、テトラキューブ1を構成する4つの三角面1Xを合同な三角形としている。このため、互いに隣接する三角面1X同士を、開口線1aとなる辺または境界線1cとなる辺において点対称な姿勢で連結してなる三角面ブロック9Xは、隣接する三角面ブロック9X同士の境界である、境界線1bとなる辺が直線状に連結される状態となる。すなわち、これらのパターンシート9は、各々の三角面ブロック9Xを直線状として複数列の三角面ブロック9Xを平行に連結してなる形状とすることができる。さらに、4つの三角面1Xを合同な三角形とするパターンシート9は、境界線1bとなる辺で連結される互いに隣接する三角面ブロック9X同士を、境界線1bとなる辺を対称の軸として線対称な形状としている。それは、複数のテトラキューブ1を境界線1bを介して連結する状態で、隣接するテトラキューブ1同士を上下反転する姿勢で連結するためである。
以上のように、境界線1bとなる辺を直線状とするパターンシート9は、この部分における折曲工程を容易にできる特徴がある。さらに、図21ないし図23に示すパターンシートは、各三角面1Xを正三角形とするので、境界線1bとなる辺に加えて、隣接する三角面ブロック9Xに跨って延びる、開口線1aとなる辺、及び境界線1cとなる辺も一直線状に配置できる。このため、これらのパターンシート9は、この部分における折曲工程も容易にできる特徴がある。
また、図27と図28に示すパターンシート9は、テトラキューブ1を2組の合同な三角面1Xx、1Xyで構成するので、三角面ブロック9Xを、2組の合同な三角面1Xx、1Xyからなる4つの三角面1Xで構成している。この三角面ブロック9Xは、第1の三角面1Xaと第2の三角面1Xbを合同な三角形とすると共に、第3の三角面1Xcと第4の三角面1Xdを合同な三角形としている。合同な第1の三角面1Xaと第2の三角面1Xbは、その境界において、開口線1aとなる辺で連結している。互いに連結される第1の三角面1Xaと第2の三角面1Xbは、その外形が平行四辺形となるように点対称な配置としており、境界線1bとなる辺同士、及び境界線1cとなる辺同士が平行四辺形の対辺となるように配置している。また、合同な第3の三角面1Xcと第4の三角面1Xdも、その境界において、開口線1aとなる辺で連結している。互いに連結される第3の三角面1Xcと第4の三角面1Xdは、その外形が平行四辺形となるように点対称な配置としており、境界線1bとなる辺同士、及び境界線1cとなる辺同士が平行四辺形の対辺となるように配置している。さらに、第2の三角面1Xbと第3の三角面1Xcは、その境界において、境界線1cとなる長さの等しい辺で連結している。互いに連結される第2の三角面1Xbと第3の三角面1Xcは、境界線1bとなる辺同士、及び境界線1cとなる辺同士が四辺形の対辺となるように配置している。なお、図27と図28に示すパターンシートは、各三角面1Xを、境界線1b及び境界線1cとなる辺が等しい二等辺三角形としているので、合同な三角面1X同士は開口線1aとなる辺で連結されてひし形を形成している。
また、図13と図14に示すように、互いに隣接するテトラキューブ構造列10を左右方向に線対称な形状とする構造においては、一方のテトラキューブ構造列10を図28に示すパターンシート9で成形し、他方のテトラキューブ構造列10を図28に示すパターンシート9を裏折りして、すなわち、山折りと谷折りとを逆にして折曲することで成形できる。
以上のパターンシート9は、各三角面ブロック9Xを構成する4つの三角面1Xの境界である、開口線1aとなる辺、及び境界線1cとなる辺が同方向に折曲(図においては谷折り)されると共に、隣接する三角面ブロック9X同士の境界である、境界線1bとなる辺が逆方向に折曲(図においては山折り)されて、4つの三角面1Xの対向する長さの等しい辺が連結されてテトラキューブ1が形成される。さらに、各三角面ブロック9Xで形成される複数のテトラキューブ1は、境界線1bで連続する形状に成形される。すなわち、パターンシート9は、各々の三角面ブロック9Xを、開口線1aとなる辺、及び境界線1cとなる辺で同方向に折曲(図においては谷折り)し、境界線1bとなる辺で逆方向に折曲(図においては山折り)する状態で折曲加工されて、複数のテトラキューブ1が境界線1bで連結された立体形状のテトラキューブ構造列10に成形される。
さらに、図21ないし図28に示すパターンシート9は、4つの三角面1Xからなる三角面ブロック9Xを折曲加工してテトラキューブ1を成形する工程で、三角面ブロック9Xの両端に位置する三角面1X同士を連結するための固定片7を設けている。これらの図に示すパターンシート9は、三角面ブロック9Xの一端縁(図において下端縁)であって、第1の三角面1Xaの境界線1cとなる端縁に、固定片7を一体的に連結して設けている。この固定片7は、外側面(図における裏面側)を接着面として、第4の三角面1Xdの内側面(図における表面側)に接着するようにしている。この固定片7は、第1の三角面1Xaの境界線1cが、第4の三角面1Xdの境界線1cに重なるように、第4の三角面1Xdの内面に接着される。
図21ないし図28に示す固定片7は、これが接着される第4の三角面1Xdと合同な三角形としている。この形状の固定片7は、第4の三角面1Xdに沿って積層することで、固定片7の連結位置を正確に特定しながら、広い面積で強固に接着できる特徴がある。とくに、第4の三角面1Xdと合同な三角形とする固定片7は、第4の三角面1Xdの内面に積層された状態で、固定片7の外周縁をテトラキューブ1の内面(例えば、開口線1aとなる辺)に当接させて、テトラキューブ1を内側から補強するので、テトラキューブ1の支持力をより高めることができる特徴もある。また、固定片7をさらに大きくし、三角面1Xの2面以上を強固に補強することもできる。例えば、固定片7をさらに大きくして、第4の三角面1Xdだけでなく第3の三角面1Xcにも接着することができる。この構造は、テトラキューブ1を内面からより強固に補強できる。この固定片7は、例えば、第4の三角面1Xdと第3の三角面1Xcに対向する形状と大きさとすることで、第4の三角面1Xdと第3の三角面1Xcの内面に位置決めしながら接着して、テトラキューブ1を内面から強固に補強できる。
さらに、図のパターンシート9は、隣接する三角面ブロック9Xに設けた固定片7同士を境界となる折曲ライン7bで連結している。図に示すパターンシート9は、隣接する三角面ブロック9Xの境界である境界線1bと固定片7の折曲ライン7bとを直線状に配置しており、隣接する固定片7を折曲ライン7bに対して線対称な形状としている。このように、隣接する固定片7同士を一体的に連結する構造は、この折曲ライン7bを対向する境界線1bに重ねることで、固定片7と第4の三角面1Xdとを簡単に位置決めしながら積層できると共に、境界線1bを介して互いに連結されるテトラキューブ1同士をより強固に連結できる特徴がある。
ただ、固定片の形状は、必ずしもこれが接着される三角面に沿う形状とする必要はなく、図の破線で示すように、先端部をカットライン7sでカットしてなる形状とすることもできる。このパターンシートは、固定片を小さくできるので、シート材の使用量を少なくして低コストにできると共に、接着面積を小さくすることで使用する接着材の量を低減できる。とくに、図に示すように、カットライン7sを直線状とするパターンシート9は、原料となるシート材を有効に使用しながら、簡単にカットできる特徴がある。
さらに、図21、図22、及び図24ないし図28に示すパターンシート9は、互いに隣接するテトラキューブ構造列10同士を連結するための連結片6を設けている。これらの図の連結片6は、2つの三角面6Xを連結してなる形状としており、各々の三角面6Xを、三角面ブロック9Xの他端縁(図において上端縁)であって、第4の三角面1Xdの境界線1cとなる端縁に一体的に連結している。2つの三角面6Xは、境界となる折曲ラインで6bで連結している。この連結片6は、外側面(図における裏面側)を接着面として、隣接して配置されるテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xの表面に接着される。連結片6は、第4の三角面1Xdの境界線1cが、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する境界線1cに重なるように配置されて、対向する三角面1Xの表面に接着される。図に示す連結片6は、これが接着される三角面1Xと合同な三角形としている。この形状の連結片6は、対向する三角面1Xに沿って積層することで、連結片6の連結位置を正確に特定しながら、広い面積で強固に接着できる特徴がある。
とくに、図21、図22、及び図24ないし図28に示すパターンシート9は、隣接する三角面ブロック9Xの境界である境界線1bと連結片6の折曲ライン6bとを直線状に配置しており、隣接する連結片6を折曲ライン6bに対して線対称な形状としている。このように、隣接する連結片6同士を一体的に連結する構造は、この折曲ライン6bを対向する三角面1Xの間にある境界線1bに重ねることで、連結片6と三角面1Xとを簡単に位置決めしながら連結できる特徴がある。
ただ、連結片の形状は、必ずしもこれが接着される三角面に沿う形状とする必要はなく、図の破線で示すように、先端部をカットライン6sでカットしてなる形状とすることもできる。このパターンシートは、固定片を小さくできるので、シート材の使用量を少なくして低コストにできると共に、接着面積を小さくすることで使用する接着材の量を低減できる。とくに、図に示すように、カットライン6sを直線状とするパターンシート9は、原料となるシート材を有効に使用しながら、簡単にカットできる特徴がある。
さらに、図22のパターンシート9は、図5に示すテトラキューブ構造列10を製造するパターンシート9であって、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xと、これらの三角面1Xに開口線1aを挟んで連結してなる反対側の三角面1Xとに跨って接着する連結片6を備えている。図の連結片6は、前述のように、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xに接着される第1の連結片6Aと、これらの三角面1Xに連結してなる反対側の三角面1Xに接着される第2の連結片6Bとを備えている。第1の連結片6Aは、2つの三角面6Xを有しており、各々の三角面6Xの形状を、これを接着する三角面1Xと合同な三角形として第4の三角面1Xdの境界線1cとなる端縁に一体的に連結すると共に、2つの三角面6Xを境界となる折曲ラインで6bで連結している。第2の連結片6Bは、2つの三角面6Xを有しており、隣接する第1の連結片6A同士の対向する外側縁を連結する状態で配置している。第2の連結片6Bは、各々の三角面6Xを、折曲ライン6aを介して対向する第1の連結片6Aに連結すると共に、2つの三角面6Xを境界となる折曲ラインで6bで連結している。
以上のパターンシート9は、折曲加工する工程において、連結片6の折曲ライン6bを谷折りして、各々の三角面6Xを、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xに沿う形状として積層されて接着される。
以上のパターンシート9は、以下のように折曲加工されて、テトラキューブ構造列10が製造される。
(1)図21ないし図28に示すパターンシート9を、互いに隣接する三角面1Xの外周縁、連結片6の折曲ライン6b、6a、及び固定片7の折曲ライン7bで所定の方向に折曲する。
パターンシート9は、テトラキューブ1の開口線1aとなる辺、境界線1cとなる辺、及び連結片6の折曲ライン6bを谷折りすると共に、隣接する三角面ブロック9Xの境界である境界線1bとなる辺、及び固定片7の折曲ライン7bを山折りする。さらに、図22に示すパターンシート9については、連結片6の折曲ライン6aを山折りする。
なお、図21ないし図28に示すパターンシートは、三角面1Xの外周縁、連結片6の折曲ライン6b、6a、及び固定片7の折曲ライン7bの折曲方向をわかりやすくするために、谷折りするラインを一点鎖線で表示し、山折りするラインを二点鎖線で表示している。
(2)図29と図30に示すように、パターンシート9を折曲加工して、三角面ブロック9Xを立体形状のテトラキューブ1に成形する。このとき、各々の三角面1Xの長さが等しい辺同士が重なるように、すなわち、第1の三角面1Xaの境界線1cが第4の三角面1Xaの境界線1cに重なり、第1の三角面1Xaの境界線1bが第3の三角面1Xaの境界線1bに重なり、第2の三角面1Xaの境界線1bが第4の三角面1Xaの境界線1bに重なるように成形する。さらに、このとき、三角面ブロック9Xの一端に設けた固定片7をテトラキューブ1の内面側に巻き込むようにして、固定片7の折曲ライン7bを、第1の三角面1Xaの境界線1bと第3の三角面1Xaの境界線1bに重なるように成形する。
なお、図29と図30においては、パターンシート9の折曲状態をわかりやすくするために、パターンシート9の内面側を灰色で表示して、外面側を白色で表示している。
(3)テトラキューブの内側に配置した固定片を第4の三角面1Xdの内面に積層して接着する。この状態で立体形状のテトラキューブ1が境界線1bで連続してなるテトラキューブ構造列10が成形される。
さらに、連結片6を有するパターンシート9は、連結片6の折曲ライン6bが谷折りされて、また、図22に示すパターンシート9については、さらに、折曲ライン6aが山折り9されて、テトラキューブ1に一体的に連結された連結片6が、隣接するテトラキューブ構造列10の対向する三角面1Xに沿う形状に成形される。
以上のようにして、パターンシートからテトラキューブ構造列10が製造される。以上のようにして製造されたテトラキューブ構造列10は、前述のように、複数列を互いに連結してテトラキューブ構造体に成形される。
以上のテトラキューブ構造列10は、図19に示すように、複数のテトラキューブ1の内部に連通して線材14を配置することができる。この線材14には、ワイヤーや針金、ピアノ線等の金属線、プラスチック線、たこ糸や紐等の種々の線材が使用できる。このように、複数のテトラキューブ1に連通して線材14を配置する構造は、ライン状に形成される各テトラキューブ構造列10を補強しながら、複数列のテトラキューブ構造列10を連結する状態においても、全体を補強できる。とくに、テトラキューブ構造列10を軸方向に貫通する線材14に張力を作用させることで、線状のテトラキューブ構造列10を線材14に沿う形状に保形できる。たとえば、パネル状に成形されるテトラキューブ構造体においては、テトラキューブ構造列10の両端から線材14の両端部を突出させると共に、この突出部14Aを逆方向に引っ張って張力をかけることで、線状に配列されるテトラキューブ構造列10が線材14と交差する方向に変形するのを有効に防止できる。また、このテトラキューブ構造体は、両端から突出する線材14の突出部14Aを利用して、設置場所に固定することもできる。すなわち、この線材14をテトラキューブ構造体の固定部材や連結部材に兼用できる。さらに、図20に示すように全体を湾曲形状とするテトラキューブ構造体においては、テトラキューブ構造列10の両端から突出する線材14の突出部14Aを連結部材として互いに連結することで、リング状に成形することができる。
さらに、テトラキューブ構造列10は、図31に示すように、複数のテトラキューブ1の内部に連通して電力供給ライン15を配線することもできる。この電力供給ライン15には、リード線、ケーブル、フレキシブル基板のいずれか、または複数が使用できる。さらに、複数のテトラキューブ1に連通して電力供給ライン15を配線するテトラキューブ構造列は、テトラキューブ1の内部に、電力供給ライン15から電力が供給される光源や音源、あるいは熱源のいずれか、または複数を配置することができる。
図31に示すテトラキューブ構造列10は、複数のテトラキューブ1に連通してリード線15Aを配線すると共に、リード線15Aが配線されたテトラキューブ1の内部には、このリード線15Aから電力が供給される光源16として発光ダイオード16Aを配置している。このテトラキューブ構造列10は、全体を透光性を有する部材、例えば、プラスチックシートで製造して、テトラキューブ1の内部に配置される光源16から照射される光を外部に照射できる。この構造のテトラキューブ構造列10は、多数を連結してパネル状とすることで電飾パネルとすることができ、あるいは、図19に示すように、数本を連結して帯状とすることで、アクセサリーとして使用することもできる。
さらに、図示しないが、電力供給ラインを配線するテトラキューブ構造列は、テトラキューブの内部に、音源として小型スピーカーを配置することができる。このテトラキューブ構造列は、小型スピーカーから音楽や効果音、音声等を出力して便利に使用できる。さらに、音楽、あるいは熱源のいずれか、または複数を配置することができる。さらに、電力供給ラインを配線するテトラキューブ構造列は、テトラキューブの内部に、熱源としてヒータを配置することもできる。このテトラキューブ構造列は、ヒータに通電して加温できる。このように、ヒータを内蔵するテトラキューブ構造列は、ヒータを加温することで、テトラキューブ構造列に配置される特定の薬剤を溶融又は昇華させて、その効能を意図的に発揮させることもできる。
さらに、テトラキューブ構造列10は、図32に示すように、テトラキューブ1の内部に支持体17を配置することができる。図に示すテトラキューブ構造列10は、テトラキューブ1の内部に球形の支持体17を配置している。球形の支持体17は、四面体を構成する4面の三角面1Xの内面に接触し、又は接近する外径とすることができる。この構造のテトラキューブ構造列10を連結して成形されるテトラキューブ構造体は、球形の支持体17によってテトラキューブの4面の三角面を内側からバランス良く支持して、圧縮に対する強度を向上できる。球形の支持体17には、ゴムやプラスチックで成形してなる中空の球体として、全体を軽くしながら圧縮強度を向上でき、また、支持体の特性によって圧縮された状態における弾性などもコントロールできる。
さらに、図示しないが、テトラキューブの内部には、複数の支持体を配置することもできる。複数の支持体は、球形、柱状、多面体、または不規則な外形の粒状とすることができる。テトラキューブの内部に複数の支持体を配置してなる構造は、複数の支持体によって、各々の三角面に作用する負荷を分散しながらバランス良く支持して、圧縮に対する強度を攻城できる。
さらに、図示しないが、テトラキューブ構造列は、テトラキューブの内部に、活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、殺虫剤のいずれか、または複数を配置することもできる。テトラキューブの内部に配置される活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、殺虫剤等の薬剤は、ブロック状として、あるいは粒状に粉砕して充填することができる。さらに、粒状に粉砕された薬剤は、多孔質な容器や通気性に優れた袋に充填して、テトラキューブの内部に配置することもできる。さらに、これらの薬剤は、中空の支持体の内部に充填することもできる。薬剤が充填される支持体は、外周面に複数の通気口を開口してこれらの薬剤の効用を発揮できる。
さらに、テトラキューブ構造列は、テトラキューブの内部に、モルタル、粘土、無機質充填材、難燃材、消化剤のいずれか、または複数を配置することもできる。モルタルは、未硬化の状態でテトラキューブの内部に充填し、その後、硬化させることにより強度を高めることができる。また、粘土は、支持体のように球状や柱状に成形して充填することができる。さらに、テトラキューブの内部に配置される無機質充填材には、シリカ、アルミナ、セラミックス、天然石等の無機質材を粒状に成形したものが使用でき、あるいは、シリカ繊維、アルミナ繊維、グラスウール、ロックウール等の無機質材からなる繊維材を所定の形状に成形したものが使用できる。このような無機質充填材を充填してなるテトラキューブ構造体は、充填される無機質材の特性に応じて優れた断熱性、吸音性、耐火性等を実現できる。また、テトラキューブの内部に配置される難燃材には、火災発生時において、延焼を防止できる種々の物質、例えば、前述のモルタル、粘土、無機質充填材、石膏等が使用できる。さらにまた、テトラキューブの内部に配置される消化剤には、火災発生時に流出または散布されて、火災を消火し、あるいは延焼を防止できる種々の薬剤が使用できる。固形の消化剤は、単独でテトラキューブの内部に充填することができ、液状やゲル状、あるいは空気や熱と反応して帰化し、あるいは膨張して作用する消化剤は、中空の密閉容器の内部に充填してテトラキューブの内部に配置することもできる。この消化剤は、密閉容器が熱によって溶融されたり、衝撃で破壊された状態で流出又は散布されるので、火災発生時においてのみ、その効能を有効に発揮できる。
さらに、テトラキューブ構造列は、テトラキューブの内部に植物の種子を充填することもできる。このように、テトラキューブの内部に植物の種子を充填するテトラキューブ構造体は、植生用のマットとして使用できる。このテトラキューブ構造体は、法面や畑、花壇等に敷設されて、雨水や散水によって内部の種子を発芽させて植物を育成させる。したがって、このテトラキューブ構造体は、テトラキューブ構造列を形成するシート材や板材として、水や微生物の働きで腐食し、あるいは分解されて、内部の充填物が表出または流出するような素材、例えば、紙や生分解プラスチックで製造し、あるいは、通気性や通水性を有する紙や不織布で製造される。さらに、このテトラキューブ構造列は、テトラキューブの内部に肥料を充填することで、さらに植物の生育を促進できる。
以上のように、テトラキューブ構造列を構成するテトラキューブの内部に、線材や電力供給ライン、光源、音源、熱源、支持体、種子、種々の充填物等を配置する構造は、パターンシート9を折曲加工して立体形状のテトラキューブを形成する工程で、テトラキューブ1の内部に収納される。とくに、以上のように、パターンシート9を折曲加工してテトラキューブ構造列を製造する方法は、線状の充填物、例えば線材やリード線を、確実に複数のテトラキューブの内部に連通する状態で配置できる。さらに、折曲工程においてテトラキューブ1の内部に充填物を配置するパターンシート9は、図33に示すように、固定片7に充填穴7Xを開口することもできる。このパターンシート9は、折曲加工する工程で、固定片7に開口された充填穴7Xからテトラキューブ1の内部に、簡単に充填物を充填できる。このパターンシート9は、折曲工程において、三角形の固定片7と3枚の三角面1X(第1〜第3の三角面)とで四面体を形成する状態としながら、充填穴7Xから充填物を充填できる。したがって、充填物を外部に流出させることなく、簡単かつ確実に、テトラキューブ1の内部に充填できる。さらに、内部に充填物を充填した後、この固定片7の表面に第4の三角面1Xdを接着して充填穴7Xを閉塞するので、内部に充填された充填物が外部に漏れるのも確実に防止できる。
以上のようにして製造されるテトラキューブ構造列は、複数列を連結して板状や帯状に
成形されるが、互いに連結されるテトラキューブ構造列は、種々のものを好適に組み合わせることができる。例えば、硬い材質で製造されるテトラキューブ構造列と柔らかい材質で製造されるテトラキューブ構造列とを組み合わせて連結し、あるいは、異なる充填物を充填してなるテトラキューブ構造列同士を組み合わせて連結することで、多種の特性を生かすこともできる。すなわち、以上のテトラキューブ構造体は、列単位で特性の異なるもの同士を連結することで、その設置場所に最適な多種の機能を装備することができる。
さらに、本発明のテトラキューブ構造体は、テトラキューブ構造列と異なる他の構造列と組み合わせることもできる。図34と図35に示すテトラキューブ構造体は、複数列に配列されるテトラキューブ構造列10の間にハニカム構造列30を配置しており、互いに隣接するテトラキューブ構造列10とハニカム構造列30とをその境界で互いに連結している。
ハニカム構造列30は、互いに平行に配置している平行縁33を開口縁に有する複数のハニカム凹部35を両面に形成しており、これらのハニカム凹部35を平行縁33と直交する第1の方向に配列している。ハニカム構造列30は、対向するふたつの平行縁33の内側に、平行縁33から内側に延び、かつ中央に向かって下り勾配に傾斜する2傾斜面31を連結している。2傾斜面31は、中央の底ラインが反対面にあるハニカム凹部35の開口縁の対向する平行縁33を形成している。さらに、ハニカム構造列30は、2傾斜面31の両側において、対向する側縁を2面の三角面32Xからなる連結片32で連結して、2傾斜面32と連結片31とで6つの面からなるハニカム凹部35を形成している。連結片31を構成する2面の三角面32Xは、外周縁である一の境界線32bを介して互いに連結されると共に、他の境界線32cを2傾斜面31の側縁に連結しており、さらに他の境界線32aと平行縁33とでハニカム凹部35の開口縁を構成している。
図に示すハニカム構造列30は、平行縁33と直交する方向に連結してなる複数の2傾斜面31と、その両側に連結してなる連結片32とで構成している。図に示すハニカム構造列30は、2傾斜面31と連結片32とで上下に開口される複数のハニカム凹部35を形成して、これらのハニカム凹部35を前後方向に連結している。図に示すハニカム構造列30は、2傾斜面31の対向する側縁に、表面側(図において上面側)のハニカム凹部35を形成する2個ずつの三角面32Xからなる連結片32を連結している。2傾斜面31の側縁に連結される2個の三角面32Xは、互いに隣接する境界線32b同士で連結されると共に、2傾斜面31との境界となる境界線32cを対向する2傾斜面31の側縁に連結しており、V字状の2傾斜面31の表側面(図において上側面)と、2傾斜面31の両側に連結してなる2個ずつの三角面32Xとからなる6つの面で表面側のハニカム凹部35を形成している。
さらに、ハニカム構造列30は、互いに隣接して連結される2傾斜面31の対向する側縁に、裏面側(図において下面側)のハニカム凹部35を形成する2個ずつの三角面32Xも連結している。これらの2個の三角面32Xは、互いに隣接する2傾斜面31の側縁に跨って連結されている。隣接する2傾斜面31の側縁に連結される2個の三角面32Xは、互いに隣接する境界線32b同士で連結されると共に、2傾斜面31との境界となる境界線32cを互いに隣接する2傾斜面31の対向する側縁に連結して、V字状の2傾斜面31の裏側面(図において下側面)と、互いに隣接する2傾斜面31の両側に連結してなる2個ずつの三角面32Xからなる6つの面で裏面側のハニカム凹部35を形成している。
以上のハニカム構造列30は、図35に示すように、複数列に配列されるテトラキューブ構造列10の間に配置されて、ハニカム構造列30の連結片32がテトラキューブ構造列10のテトラキューブ1の表面に面接着されて、互いに隣接するテトラキューブ構造列10とハニカム構造列30とが連結される。互いに連結されるハニカム構造列30とテトラキューブ構造列10は、ハニカム構造列30の平行縁33と、テトラキューブ構造列10のジグザグ状の開口線1aが同一平面状に配置されて、六角形のハニカム形状の開口縁を形成している。
以上のハニカム構造列30は、2傾斜面31を構成する長方形31Xの横幅を調整してハニカム構造列30の幅を種々に変更でき、2傾斜面31を構成する長方形31Xの縦横の長さと、連結片32を構成する三角面32Xの第1の辺と第2の辺と第3の辺の長さの比を調整して、ハニカム凹部35の形状や深さ(ハニカム構造列の厚さ)を種々に変更できる。ここで、連結片32は、好ましくは、隣接して配置されるテトラキューブ構造列10のテトラキューブ1の対向面に面接着される。したがって、2つの三角面32Xで構成される連結片32は、テトラキューブ1の対向面に密着できるように、第1の辺と第2の辺と第3の辺の長さの比を調整する。たとえば、連結片32を構成する三角面32Xは、対向するテトラキューブ1の三角面1Xと合同な三角形とすることで、連結片32をテトラキューブ1の対向面に沿って密着できる。ただ、連結片を構成する三角面は、必ずしもテトラキューブの三角面と合同な三角形とする必要はない。連結片を構成する三角面は、詳細には後述するが、ハニカム凹部の開口縁を形成する開口線側を部分的にカットすることもできる。
以上のハニカム構造列30も、前述のテトラキューブ構造列10と同様に、紙、プラスチック、金属板、不織布のいずれかからなる帯状シートを所定のパターンに切断し、このパターンシートを折曲と接着によって所定の立体形状に成形される。紙、プラスチック、金属板からなるパターンシートは、折曲ラインにおいて自由に折曲加工できる材質と厚さのものを使用する。不織布からなる帯状シートは、不織布にバインダーを塗布またはスプレーし、あるいは不織布をバインダーを含有する液体に浸漬したものを硬化させてシート状としたものを使用する。紙、プラスチック、金属板、不織布のいずれかからなる帯状シートは、単独で使用することもできるが、異なる材質の帯状シートを多層に積層したものを使用することもできる。
ハニカム構造列30を製造するパターンシート39の切断パターンの一例を図36に示す。この図に示すパターンシート39は、2傾斜面31を構成する複数の長方形31Xを、平行縁33となる第1の辺で帯状に連結すると共に、複数の長方形31Xの両側縁には、2個の三角面32Xからなる連結片32を連結している。図に示すパターンシート39は、三角面32Xを正三角形としており、テトラキューブを正四面体とするテトラキューブ構造列の三角面に密着状態で連結できるようにしている。2個の三角面32Xは、対向する境界線32bで互いに連結すると共に、一方の三角面32Xの境界線32cを2傾斜面31の側縁に連結している。図に示すパターンシート39のパターンは、切断ラインを実線で、谷折りする折曲ラインを一点鎖線で、山折りする折曲ラインを二点鎖線で表示している。
このパターンシート39は、連結片32を構成する一方の三角面32Xの境界線32cを2傾斜面31の側縁に連結して、他方の三角面32Xの境界線32cを切断している。このパターンシート39は、他方の三角面32Xの境界線32cを、連結シート(図示せず)を介して傾斜面31の側縁に連結する。この連結シートは、一方の面に接着面を設けた接着テープで、2傾斜面の長方形31Xと三角面32Xとを接着面で接着する。
この図に示すパターンシート39は、以下のようにして裁断及び折曲すると共に、連結シートを所定の位置に接着してハニカム構造列10とする。
(1)図36において、太線の実線で示す切断ラインにおいてパターンシート39を裁断する。
(2)中央部に位置する複数の長方形31Xを互いの境界線である折曲ラインで所定の方向に折曲して平行縁33を形成する。複数の長方形31Xは、谷折りと山折りとが交互に繰り返されて複数の2傾斜面31が形成される。
(3)2傾斜面31の両側に連結してなる2枚の三角面32Xを互いの境界線32b、32cである折曲ラインで所定の方向に折曲する。2枚の三角面32Xからなる四角形が、交互に逆方向に折曲されて、一方が上面側のハニカム凹部35を形成し、他方が下面側のハニカム凹部35を形成する。
(4)図36において、A(n+1)B(n+1)がB(n)B(n+1)に重なるように折曲し、連結シート(図示せず)を介して、三角面A(n+1)B(n+1)A(n+2)と2傾斜面31の長方形B(n)B(n+1)D(n+1)D(n)とを連結する。同様に、E(n+1)D(n+1)がD(n)D(n+1)に重なるように折曲し、連結シート(図示せず)を介して、三角面E(n+1)D(n+1)E(n+2)と2傾斜面31の長方形D(n)D(n+1)B(n+1)B(n)とを連結する。
(5)以上のようにして、図35に示すハニカム構造列30が製造される。なお、図35に示すハニカム構造列30は、その構造をわかりやすくするために、パターンシート39の表側面に相当する部分を白色で表示して、裏側面に相当する部分を灰色で表示している。
以上のパターンシート39は、連結片32を構成する他方の三角面32Xの境界線32cを連結シートを介して2傾斜面31の側縁に連結するが、連結片を構成する他方の三角面の境界線は、固定片を設けて傾斜面の側縁に連結することもできる。この構造のパターンシート39の切断パターンの一例を図37に、このパターンシート39で成形されるハニカム構造列30を図38に示す。この図に示すパターンシート39は、2傾斜面31を構成する複数の長方形31Xを、平行縁33となる第1の辺で帯状に連結すると共に、複数の長方形31Xの両側縁には、2個の三角面32Xからなる連結片32を連結している。2個の三角面32Xは、対向する境界線32bで互いに連結すると共に、一方の三角面32Xの境界線32cを2傾斜面31の側縁に連結し、他方の三角面32Xの境界線32cには、糊代となる固定片37を連結している。図37に示すパターンシート39のパターンは、切断ラインを実線で、谷折りする折曲ラインを一点鎖線で、山折りする折曲ラインを二点鎖線で表示している。さらに、図に示すパターンシート39のパターンは、糊代となる固定片37のうち、その表面で接着される接着面をクロスハッチングで示すと共に、裏面において接着される接着部を破線のハッチングで示している。
図37に示すパターンシート39は、以下のようにして裁断及び折曲すると共に、固定片37を所定の位置に接着してハニカム構造列10とする。
(1)図37において、太線の実線で示す切断ラインにおいてパターンシート39を裁断する。
(2)中央部に位置する複数の長方形31Xを互いの境界線である折曲ラインで所定の方向に折曲して平行縁33を形成する。複数の長方形31Xは、谷折りと山折りとが交互に繰り返されて複数の2傾斜面31が形成される。
(3)2傾斜面31の両側に連結してなる2枚の三角面32Xを互いの境界線32b、32cである折曲ラインで所定の方向に折曲する。2枚の三角面32Xからなる四角形が、交互に逆方向に折曲されて、一方が上面側のハニカム凹部35を形成し、他方が下面側のハニカム凹部35を形成する。
(4)図37において、A(n+1)B(n+1)がB(n)B(n+1)に重なるように、固定片37である四角形A(n)A(n+1)B(n+1)F(n)を四角形A(n)B(n)B(n+1)F(n)に貼り合わせる。同様に、E(n+1)D(n+1)がD(n)D(n+1)に重なるように、固定片37である四角形E(n)E(n+1)D(n+1)G(n)を四角形E(n)D(n)D(n+1)G(n)に貼り合わせる。このとき、nが奇数の場合には、四角形の表面同士を接着し、nが偶数の場合には、四角形の裏面同士を接着する。
(5)以上のようにして、図38に示すハニカム構造列30が製造される。なお、図38に示すハニカム構造列30は、その構造をわかりやすくするために、パターンシート39の表側面に相当する部分を灰色で表示して、裏側面に相当する部分を白色で表示している。
図37に示すパターンシート39は、固定片37を設けるために、2枚の三角面32Xからなる連結片32の先端部分をカットしている。このパターンシート39は、このカット部分を固定片37とすることで、三角面を正三角形とするテトラキューブの表面に連結片32を密着状態で連結できる構造としながら、連結片37の他方の側縁に固定片37を設けている。ただ、テトラキューブを構成する三角面は正三角形には限定しない。したがって、パターンシートは、テトラキューブを構成する三角面の形状に応じて、連結片の先端部分をカットし、あるいはカットすることなく固定片を設けることができる。
以上のように、複数列のテトラキューブ構造列の間にハニカム構造列を連結してなるテトラキューブ構造体は、図34に示すように、表面にハニカム状の開口縁と四角開口縁3が露出する外観とすることができる。このテトラキューブ構造体は、規則正しく配列されてなる多数のハニカム形状の開口縁と四角開口縁によって、幾何学的な外観のパネルとして意匠性を高めることができる。
さらに、図39に示すテトラキューブ構造体は、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを備えており、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを互いに連結している。第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22は、それぞれパネル状に成形されており、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを角度のある状態で連結している。図に示すテトラキューブ構造体は、パネル状の第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを直角に連結している。図に示す第1のテトラキューブ構造体21は、第2のテトラキューブ構造体22との連結部分において、テトラキューブ1の境界線1cに連続して設けてなる連結片6を備えている。この連結片6を第2のテトラキューブ構造体22のテトラキューブ1に連結して、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを角度のある状態で連結している。互いに連結される第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22は、その連結部分において、第1のテトラキューブ構造体の境界線1cが第2のテトラキューブ構造体22の開口線1aに対向し、第1のテトラキューブ構造体21の連結片6の開口線6aが、第2のテトラキューブ構造体22の境界線1cに対向するように連結されている。
図に示す第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22は、連結部において、互いに対向するテトラキューブ1の三角面1Xを合同な形状としており、合同な三角面同士を、第1のテトラキューブ構造体21に設けた連結片6を介して連結している。図に示すテトラキューブ構造体は、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22とを垂直に連結するが、第1のテトラキューブ構造体21と第2のテトラキューブ構造体22は、90度よりも小さな角度で、あるいは大きな角度で連結することもできる。この構造は、対向するテトラキューブの三角面の形状や連結片の形状や大きさを変更して実現できる。
以上のテトラキューブ構造体は、表面に表面板等を固定することなく、すなわち、表面に四角開口縁3が露出する状態で使用することができる。このテトラキューブ構造体は、規則正しく配列されてなる四角錐状の凹部2の四角開口縁3によって、幾何学的な外観のパネルとして意匠性を高めることができる。このテトラキューブ構造体は、単層で使用することもできるが、複数枚を積層して所望の厚さと強度とすることもできる。
さらに、テトラキューブ構造体は、開口縁に表面材を接着することもできる。このテトラキューブ構造体は、表面にプレート状の表面材を接着して、四角錐状の凹部の四角開口縁を表面材で閉塞して内部に閉鎖空間を設けることができる。このテトラキューブ構造体は、プレート状の表面材を四角開口縁でライン状に支持して、圧縮強度を強くできる。また、表面に接着した表面材によって外観を平面状として綺麗な外観にできる。
さらに、表面に表面材を接着してなるテトラキューブ構造体は、図40に示すように、四角錐状の凹部2の内側と表面材18との間に支持体17を配置することができる。図に示すテトラキューブ構造体は、表面に形成される多数の四角錐状の凹部2と表面材18との間に球形の支持体17を配置している。球形の支持体17は、四角錐状の凹部2を構成する4面の三角面1Xと表面材18の内面に接触し、又は接近する外径とすることができる。この構造のテトラキューブ構造体は、球形の支持体17を四角錐状の凹部2に配置することによって、衝撃吸収性能を向上することができる。球形の支持体17は、ゴムやプラスチックで成形してなる中空の球体として、全体を軽くしながら圧縮強度を向上でき、また、支持体17の特性によって圧縮された状態における弾性などもコントロールできる。
以上の支持体17は、ゴムやプラスチックで成形してなる中空状として全体を軽くしながら衝撃に対する強度を向上でき、また、支持体17の特性によって圧縮された状態における弾性などもコントロールできる。例えば、このような支持体として、独立気泡を有するプラスチック発泡体を使用して、軽量にしながら優れた強度を実現できる。
さらに、表面に表面材を接着してなるテトラキューブ構造体は、図示しないが、四角錐状の凹部の内側と表面材との間に、複数の支持体を配置することもできる。複数の支持体は、球形、柱状、多面体、または不規則な外形の粒状とすることができる。四角錐状の凹部の内側と表面材との間に複数の支持体を配置してなる構造は、複数の支持体によって、各々の三角面に作用する負荷を分散しながらバランス良く支持して、圧縮に対する強度を攻城できる。
以上の図のテトラキューブ構造体は、両面に形成される四角錐状の凹部2と表面材18との間に支持体17を配置しているが、テトラキューブ構造体は、片側面に形成される四角錐状の凹部と表面材との間にのみ支持体を配置することもできる。さらに、テトラキューブ構造体は、表面に形成される全ての四角錐状の凹部に支持体を配置することも、複数の四角錐状の凹部の一部に充填することもできる。
さらに、テトラキューブ構造体は、四角錐状の凹部の内側と表面材との間に、活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、殺虫剤のいずれか、または複数を配置することができる。四角錐状の凹部の内側と表面材との間に配置される活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤等の薬剤は、ブロック状として、あるいは粒状に粉砕して充填することができる。さらに、粒状に粉砕された薬剤は、多孔質な容器や通気性に優れた袋に充填して、四角錐状の凹部の内側と表面材との間に配置することもできる。さらに、これらの薬剤は、四角錐状の凹部の内側と表面材との間に配置される支持体の内部に充填することもできる。薬剤が充填される支持体は、外周面に複数の通気口を開口してこれらの薬剤の効用を発揮できる。
さらに、テトラキューブ構造体は、四角錐状の凹部の内側と表面材との間に、モルタル、粘土、無機質充填材、難燃材、消化剤、肥料、種子のいずれか、または複数を配置することもできる。モルタルは、未硬化の状態で四角錐状の凹部の内部に充填し、その後、硬化させることにより強度を高めることができる。さらに、テトラキューブ構造体は、芯材としてモルタルに埋設することもできる。また、粘土は、四角錐状の凹部の内形に沿う形状として充填し、あるいは、前述の支持体のように球状や柱状に成形して充填することができる。さらに、四角錐状の凹部の内側と表面材との間に配置される無機質充填材には、シリカ、アルミナ、セラミックス、天然石等の無機質材を粒状に成形したものが使用でき、あるいは、シリカ繊維、アルミナ繊維、グラスウール、ロックウール等の無機質材からなる繊維材を所定の形状に成形したものが使用できる。このような無機質充填材を充填してなるテトラキューブ構造体は、充填される無機質材の特性に応じて優れた断熱性、吸音性、耐火性等を実現できる。また、四角錐状の凹部と表面材との間に配置される難燃材には、火災発生時において、延焼を防止できる種々の物質、例えば、前述のモルタル、粘土、無機質充填材、石膏等が使用できる。さらにまた、四角錐状の凹部と表面材との間に配置される消化剤には、火災発生時に流出または散布されて、火災を消火し、あるいは延焼を防止できる種々の薬剤が使用できる。固形の消化剤は、単独で四角錐状の凹部の内部に充填することができ、液状やゲル状、あるいは空気や熱と反応して帰化し、あるいは膨張して作用する消化剤は、中空の密閉容器の内部に充填して四角錐状の凹部に配置することもできる。この消化剤は、密閉容器が熱によって溶融されたり、衝撃で破壊された状態で流出又は散布されるので、火災発生時においてのみ、その効能を有効に発揮できる。
さらに、テトラキューブ構造列は、四角錐状の凹部と表面材との間に植物の種子を充填することもできる。このテトラキューブ構造体は、植生用のマットとして使用できる。このテトラキューブ構造体は、法面や畑、花壇等に敷設されて、雨水や散水によって内部の種子を発芽させて植物を育成させる。したがって、このテトラキューブ構造体は、テトラキューブ構造列や表面材を形成するシート材や板材として、水や微生物の働きで腐食し、あるいは分解されて、内部の充填物が表出または流出するような素材、例えば、紙や生分解プラスチックで製造し、あるいは、通気性や通水性を有する紙や不織布で製造される。さらに、このテトラキューブ構造列は、四角錐状の凹部の内部に肥料を充填することで、さらに植物の生育を促進できる。
以上のテトラキューブ構造体は、建物や道路のパネルとして単独で使用され、あるいは、建物の壁や床、または各種構造物の芯材として使用される。芯材として使用されるテトラキューブ構造体は、両面に表面プレートを積層して、内部に中空部を有するパネル状に成形される。さらに、テトラキューブ構造体は、単層で使用することも、複数枚を互いに積層して、複数層のパネルや芯材として使用することもできる。
1…テトラキューブ 1X…三角面
1Xx…三角面
1Xy…三角面
1Xa…第1の三角面
1Xb…第2の三角面
1Xc…第3の三角面
1Xd…第4の三角面
1a…開口線
1ax…開口線
1ay…開口線
1b…境界線
1c…境界線
2…四角錐状の凹部 2A…三角錐状の凹部
3…四角開口縁 3A…三角開口縁
4…稜線 4A…第1の稜線
4B…第2の稜線
4C…第3の稜線
4D…第4の稜線
5…連結シート 5a…折曲ライン
5c…折曲ライン
5s…カットライン
6…連結片 6A…第1の連結片
6B…第2の連結片
6a…折曲ライン
6s…カットライン
6b…折曲ライン
6X…三角面
7…固定片 7X…充填穴
7b…折曲ライン
7s…カットライン
8…区画壁 8a…開口線
8c…境界線
9…パターンシート 9X…三角面ブロック
10…テトラキューブ構造列
11…第1の表面
12…第2の表面
13…連結プレート
14…線材 14A…突出部
15…電力供給ライン 15A…リード線
16…光源 16A…LED
17…支持体
18…表面材
21…第1のテトラキューブ構造体
22…第2のテトラキューブ構造体
30…ハニカム構造列
31…2傾斜面 31X…長方形
32…連結片 32X…三角面
32a…境界線
32b…境界線
32c…境界線
33…平行縁
35…ハニカム凹部
37…固定片
39…パターンシート

Claims (18)

  1. 第1の表面(11)に、互いに略平行な複数列の第1の稜線(4A)と互いに略平行な複数列の第2の稜線(4B)が交差し、交差する複数列の第1の稜線(4A)及び第2の稜線(4B)でもって四角開口縁(3)を形成し、
    第2の表面(12)に、互いに略平行な複数列の第3の稜線(4C)と互いに略平行な複数列の第4の稜線(4D)とが交差し、互いに交差する複数列の第3の稜線(4C)及び第4の稜線(4D)でもって四角開口縁(3)を形成しており、
    各々の四角開口縁(3)は、第1の表面(11)から第2の表面(12)に、第2の表面(12)から第1の表面(11)に向かって延びる四角錐状の凹部(2)の開口縁に位置して、四角錐状の凹部(2)が、四角開口縁(3)から内側に延びる4つの三角面(1X)で形成されて、三角面(1X)は一辺を四角開口縁(3)を構成する開口線(1a)として、他の2辺を隣接する三角面(1X)の境界線(1b;1c)としており、
    前記第1の稜線(4A)と前記第3の稜線(4C)は互いに略平行であって、平面視において、前記第1の稜線(4A)は前記第3の稜線(4C)の中間に、前記第3の稜線(4C)は前記第1の稜線(4A)の中間に位置すると共に、
    前記第2の稜線(4B)と前記第4の稜線(4D)は互いに略平行であって、平面視において、前記第2の稜線(4B)は前記第4の稜線(4D)の中間に、前記第4の稜線(4D)は前記第2の稜線(4B)の中間に位置しており、
    かつ第1の表面(11)の四角錐状の凹部(2)の頂点は第2の表面(12)の稜線(4)の交点に位置して、第2の表面(12)の四角錐状の凹部(2)の頂点は第1の表面(11)の稜線(4)の交点に位置しており、
    前記第1の稜線(4A)の両側に位置する2面の三角面(1X)と、前記第4の稜線(4D)の両側に位置する2面の三角面(1X)とでテトラキューブ(1)を形成すると共に、前記第2の稜線(4B)の両側に位置する2面の三角面(1X)と、前記第3の稜線(4C)の両側に位置する2面の三角面(1X)とでテトラキューブ(1)を形成して複数のテトラキューブ(1)を、互いに交差する第1の方向と第2の方向に配列しており、
    前記複数のテトラキューブ(1)は、第1の方向において、互いに隣接するテトラキューブ(1)同士が対向する境界線(1b)で連結されて線状に配列された複数列のテトラキューブ構造列(10)で構成されており、
    互いに隣接するテトラキューブ構造列(10)同士が対向する境界線(1c)で連結されて、複数列のテトラキューブ構造列(10)が第2の方向に連結されてなるテトラキューブ構造体。
  2. 前記テトラキューブ構造列(10)が、シート材または板材を折曲加工して成形されてなる請求項1に記載されるテトラキューブ構造体。
  3. 前記シート材または板材が、所定の形状に切断されたパターンシートで、前記パターンシートは、前記テトラキューブ1を形成する4つの三角面1Xを境界線(1c)と開口線(1a)で連結してなる三角面ブロック9Xを備えると共に、複数列の三角面ブロック9Xを三角面1Xの境界線(1b)で連結しており、
    さらに、前記三角面ブロック9Xは、一端に固定片を備え、該固定片を三角面ブロック9Xの他端に位置する三角面1Xに面接触状態で連結して、4つの三角面1Xでテトラキューブ1を形成してなる請求項2に記載されるテトラキューブ構造体。
  4. 前記シート材または板材が、紙、プラスチック、金属板、不織布の何れかである請求項2または3に記載されるテトラキューブ構造体。
  5. 前記複数列のテトラキューブ構造列(10)を平面状に連結して、複数の四角錐状の凹部(2)を稜線(4)の両側に並べて配置してなる請求項1ないし4のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  6. 前記三角面(1X)が正三角形で、前記テトラキューブが正四面体である請求項1ないし5のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  7. 前記テトラキューブ構造列(10)が、前記テトラキューブ(1)の境界線(1c)に連続して設けてなる連結片(6)を備えており、この連結片(6)を介して、互いに隣接するテトラキューブ構造列(10)同士を連結してなる請求項1ないし6のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  8. 互いに隣接するテトラキューブ構造列(10)の対向する境界線(1c)が、境界面に配置された連結プレート(13)を介して連結されており、前記連結プレート(13)を区画壁(8)として、前記四角錐状の凹部(2)を2つの三角錐状の凹部(2A)に分割してなる請求項1ないし6のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  9. 前記テトラキューブ構造列(10)が、複数のテトラキューブ(1)の内部に連通して線材(14)を配置してなる請求項1ないし8のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  10. 前記テトラキューブ構造列(10)が、複数のテトラキューブ(1)の内部に連通して電力供給ライン(15)を配線しており、前記テトラキューブ(1)の内部に、前記電力供給ライン(15)から電力供給される光源(16)、音源、熱源のいずれか、または複数を配置してなる請求項1ないし9のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  11. 前記テトラキューブ(1)の内部に、支持体(17)を配置している請求項1ないし10のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  12. 前記支持体(17)が球形で、球形の支持体が、テトラキューブ(1)を構成する4面の三角面(1X)に接触する外径である請求項11に記載されるテトラキューブ構造体。
  13. 前記テトラキューブ(1)の内部に、活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、殺虫剤、モルタル、粘土、無機質充填材、難燃材、消化剤、肥料、種子のいずれか、または複数を配置している請求項1ないし12のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  14. 複数列に配列されるテトラキューブ構造列(10)の間にハニカム構造列(30)を配置しており、
    前記ハニカム構造列(30)は、互いに平行に配置している平行縁(33)を開口縁に有する複数のハニカム凹部(35)を両面に形成して、該ハニカム凹部(35)を前記平行縁(33)と直交する第1の方向に配列しており、
    対向するふたつの平行縁(33)の内側には、平行縁(33)から内側に延び、かつ中央に向かって下り勾配に傾斜する2傾斜面(31)が連結されて、2傾斜面(31)の中央の底ラインが反対面にあるハニカム凹部(35)の開口縁の対向する平行縁(33)を形成しており、
    さらに、前記2傾斜面(31)の両側において、対向する側縁を2面の三角面(32X)からなる連結片(32)で連結して、前記2傾斜面(32)と前記連結片(31)とで6つの面からなるハニカム凹部(35)を形成しており、
    前記連結片(31)を構成する2面の三角面(32X)は、外周縁である一の境界線(32b)を介して互いに連結されると共に、他の境界線(32c)を前記2傾斜面(31)の側縁に連結して、さらに他の境界線(32a)と前記平行縁(33)とでハニカム凹部(35)の開口縁を構成しており、
    互いに隣接するテトラキューブ構造列(10)とハニカム構造列(30)の境界において、前記ハニカム構造列(30)の連結片(32)が前記テトラキューブ構造列(10)のテトラキューブ(1)に連結されて、該テトラキューブ構造列(10)と該ハニカム構造列(30)が連結されてなる請求項1ないし13のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  15. 前記テトラキューブ構造体が、第1のテトラキューブ構造体(21)と第2のテトラキューブ構造体(22)とからなり、前記第1のテトラキューブ構造体(21)と前記第2のテトラキューブ構造体(22)とを角度のある状態で連結してなる請求項1ないし14のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  16. 互いに連結される前記第1のテトラキューブ構造体(21)と前記第2のテトラキューブ構造体(22)は、その連結部分において、前記第1のテトラキューブ構造体(21)が前記テトラキューブ(1)の境界線(1c)に連続して設けてなる連結片(6)を備えており、この連結片(6)を第2のテトラキューブ構造体(22)のテトラキューブ(1)に連結して、該第1のテトラキューブ構造体(21)と該第2のテトラキューブ構造体(22)とを連結してなる請求項15に記載されるテトラキューブ構造体。
  17. 表面に表面材(18)が連結されてなる請求項1ないし16のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
  18. 前記表面材(18)と前記四角錐状の凹部(2)との間に、支持体(18)、活性炭、吸湿剤、脱臭剤、芳香剤、殺虫剤、モルタル、粘土、無機質充填材、難燃材、消化剤、肥料、種子のいずれか、または複数を配置している請求項1ないし17のいずれかに記載されるテトラキューブ構造体。
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