JPH0626300A - 断熱防水施工用防水シート及び断熱防水施工方法 - Google Patents
断熱防水施工用防水シート及び断熱防水施工方法Info
- Publication number
- JPH0626300A JPH0626300A JP4201938A JP20193892A JPH0626300A JP H0626300 A JPH0626300 A JP H0626300A JP 4201938 A JP4201938 A JP 4201938A JP 20193892 A JP20193892 A JP 20193892A JP H0626300 A JPH0626300 A JP H0626300A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- insulating layer
- sheet
- waterproof sheet
- impermeable sheet
- Prior art date
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- Granted
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 一次覆工コンクリート壁面7に不透水性シー
ト2を備えた防水シート1を張設し、防水シートの不透
水性シート面に発泡樹脂からなる断熱層8を形成し、こ
の断熱層上に二次覆工コンクリート9を打設する断熱防
水施工方法において、防水シートとして不透水性シート
の断熱層形成側の面に可撓性を有する合成樹脂製の多数
の線状体が相互に交差しながら不透水性シートの面方向
及び厚み方向に不規則に方向を変えて立体波状に配さ
れ、多数の線状体の交差点の少なくとも一部が相互に接
着されたうねり状凹凸を有する三次元網状体4を接着積
層し、この三次元網状体に発泡樹脂原料を供給し、その
一部を三次元網状体内に侵入させて発泡させ、この発泡
樹脂からなる断熱層8の内面部が網状体の内部連通空間
を充容し、網状体の格子をくるむことによって断熱層を
網状体で支持する。 【効果】 断熱層を防水シートに接着性よく形成でき
る。
ト2を備えた防水シート1を張設し、防水シートの不透
水性シート面に発泡樹脂からなる断熱層8を形成し、こ
の断熱層上に二次覆工コンクリート9を打設する断熱防
水施工方法において、防水シートとして不透水性シート
の断熱層形成側の面に可撓性を有する合成樹脂製の多数
の線状体が相互に交差しながら不透水性シートの面方向
及び厚み方向に不規則に方向を変えて立体波状に配さ
れ、多数の線状体の交差点の少なくとも一部が相互に接
着されたうねり状凹凸を有する三次元網状体4を接着積
層し、この三次元網状体に発泡樹脂原料を供給し、その
一部を三次元網状体内に侵入させて発泡させ、この発泡
樹脂からなる断熱層8の内面部が網状体の内部連通空間
を充容し、網状体の格子をくるむことによって断熱層を
網状体で支持する。 【効果】 断熱層を防水シートに接着性よく形成でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トンネルにおける一次
覆工コンクリート壁面に張設された防水シートと二次覆
工コンクリートとの間に、発泡樹脂からなる断熱層を形
成して湧水が氷結するのを防止する断熱防水施工方法に
用いる防水シート及び断熱防水施工方法に関し、更に詳
述すると発泡樹脂からなる断熱層を接着性よく形成する
ことのできる防水シート及びこれを用いた断熱防水施工
方法に関する。
覆工コンクリート壁面に張設された防水シートと二次覆
工コンクリートとの間に、発泡樹脂からなる断熱層を形
成して湧水が氷結するのを防止する断熱防水施工方法に
用いる防水シート及び断熱防水施工方法に関し、更に詳
述すると発泡樹脂からなる断熱層を接着性よく形成する
ことのできる防水シート及びこれを用いた断熱防水施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
トンネル工事においては、図3に示すようにトンネルの
地山aに一次覆工コンクリートbを打設すると共に、こ
の一次覆工コンクリートb上に防水シートを張設し、そ
の上から二次覆工コンクリートdを打設して、一次覆工
コンクリート側からの湧水(トンネル内への地中からの
湧水)が二次覆工コンクリート側に漏水するのを防止す
ることが行われている。しかし、北海道などの寒冷地で
は、このような防水施工をした場合、一次覆工コンクリ
ートbと防水シートcとの間で湧水が氷結して二次覆工
コンクリートdを押圧し、二次覆工コンクリートdにひ
び、割れなどを生じさせる場合がある。そこで、このよ
うな寒冷地では、図4に示したように二次覆工コンクリ
ートdを打設する前に防水シートa上に発泡樹脂、例え
ば発泡ウレタン樹脂、発泡塩化ビニル樹脂等の発泡樹脂
原料を注入してこれを発泡させ、断熱層eを形成して湧
水が氷結するのを防止することが行われている。
トンネル工事においては、図3に示すようにトンネルの
地山aに一次覆工コンクリートbを打設すると共に、こ
の一次覆工コンクリートb上に防水シートを張設し、そ
の上から二次覆工コンクリートdを打設して、一次覆工
コンクリート側からの湧水(トンネル内への地中からの
湧水)が二次覆工コンクリート側に漏水するのを防止す
ることが行われている。しかし、北海道などの寒冷地で
は、このような防水施工をした場合、一次覆工コンクリ
ートbと防水シートcとの間で湧水が氷結して二次覆工
コンクリートdを押圧し、二次覆工コンクリートdにひ
び、割れなどを生じさせる場合がある。そこで、このよ
うな寒冷地では、図4に示したように二次覆工コンクリ
ートdを打設する前に防水シートa上に発泡樹脂、例え
ば発泡ウレタン樹脂、発泡塩化ビニル樹脂等の発泡樹脂
原料を注入してこれを発泡させ、断熱層eを形成して湧
水が氷結するのを防止することが行われている。
【0003】しかしながら、この断熱層を形成する発泡
樹脂は、防水シートの合成樹脂に対して接着性が全くな
く、防水シート面に一体となって接着することができな
い。このため、断熱層を形成する作業及び二次覆工コン
クリート打設作業が非常に困難である。
樹脂は、防水シートの合成樹脂に対して接着性が全くな
く、防水シート面に一体となって接着することができな
い。このため、断熱層を形成する作業及び二次覆工コン
クリート打設作業が非常に困難である。
【0004】このため、本出願人は、先に防水シートと
して、不透水性シートの断熱層形成側の面を30ダイン
/cm以上の表面張力を有するものを使用したり(特開
平2−88891号公報)、不透水性シートの断熱層形
成側の面にアクリル酸系樹脂塗料に無機質粉末を配合し
た塗料からなる塗膜を形成すること(特開平2−888
92号公報)を提案したが、なおより強固に断熱層を支
持し得る断熱防水施工方法の開発が要望されている。
して、不透水性シートの断熱層形成側の面を30ダイン
/cm以上の表面張力を有するものを使用したり(特開
平2−88891号公報)、不透水性シートの断熱層形
成側の面にアクリル酸系樹脂塗料に無機質粉末を配合し
た塗料からなる塗膜を形成すること(特開平2−888
92号公報)を提案したが、なおより強固に断熱層を支
持し得る断熱防水施工方法の開発が要望されている。
【0005】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
発泡樹脂からなる断熱層を接着性よく形成できる防水シ
ート及びこれを用いて簡単に施工することができる施工
性に優れた断熱防水施工方法を提供することを目的とす
る。
発泡樹脂からなる断熱層を接着性よく形成できる防水シ
ート及びこれを用いて簡単に施工することができる施工
性に優れた断熱防水施工方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、一次覆工コンクリート壁面に不透水性シー
トを備えた防水シートを張設し、この防水シートの不透
水性シート面に発泡樹脂からなる断熱層を形成し、この
断熱層上に二次覆工コンクリートを打設する断熱防水施
工方法に用いる防水シートにおいて、その不透水性シー
トの断熱形成側の面に可撓性を有する合成樹脂製の多数
の線状体が相互に交差しながら上記不透水性シートの面
方向及び厚み方向に不規則に方向を変えて立体波状に配
され、これら多数の線状体の交差点の少なくとも一部が
相互に接着されたうねり状凹凸を有する三次元網状体を
接着積層してなり、上記断熱層を形成した際に該断熱層
の内面部が上記三次元網状体内に侵入してその内部連通
空間を充容し、該網状体の格子をくるむことによって断
熱層を網状体で支持するようにしたことを特徴とする断
熱防水施工用防水シートを提供する。
成するため、一次覆工コンクリート壁面に不透水性シー
トを備えた防水シートを張設し、この防水シートの不透
水性シート面に発泡樹脂からなる断熱層を形成し、この
断熱層上に二次覆工コンクリートを打設する断熱防水施
工方法に用いる防水シートにおいて、その不透水性シー
トの断熱形成側の面に可撓性を有する合成樹脂製の多数
の線状体が相互に交差しながら上記不透水性シートの面
方向及び厚み方向に不規則に方向を変えて立体波状に配
され、これら多数の線状体の交差点の少なくとも一部が
相互に接着されたうねり状凹凸を有する三次元網状体を
接着積層してなり、上記断熱層を形成した際に該断熱層
の内面部が上記三次元網状体内に侵入してその内部連通
空間を充容し、該網状体の格子をくるむことによって断
熱層を網状体で支持するようにしたことを特徴とする断
熱防水施工用防水シートを提供する。
【0007】この場合、上記網状体のうねり状凹凸の少
なくとも一部の高さを形成される断熱層の厚みに等しく
なるように形成することが有効である。
なくとも一部の高さを形成される断熱層の厚みに等しく
なるように形成することが有効である。
【0008】また、本発明は、一次覆工コンクリート壁
面に不透水性シートを備えた防水シートを張設し、この
防水シートの不透水性シート面に発泡樹脂からなる断熱
層を形成し、この断熱層上に二次覆工コンクリートを打
設する断熱防水施工方法において、防水シートとして不
透水性シートの断熱層形成側の面に可撓性を有する合成
樹脂製の多数の線状体が相互に交差しながら上記不透水
性シートの面方向及び厚み方向に不規則に方向を変えて
立体波状に配され、これら多数の線状体の交差点の少な
くとも一部が相互に接着されたうねり状凹凸を有する三
次元網状体を接着積層したものを使用し、この三次元網
状体に発泡樹脂原料を供給し、その一部を上記三次元網
状体内に侵入させて発泡させることにより、この発泡樹
脂からなる断熱層の内面部が上記網状体の内部連通空間
を充容し、該網状体の格子をくるむことによって断熱層
を網状体で支持することを特徴とする断熱防水施工方法
を提供する。
面に不透水性シートを備えた防水シートを張設し、この
防水シートの不透水性シート面に発泡樹脂からなる断熱
層を形成し、この断熱層上に二次覆工コンクリートを打
設する断熱防水施工方法において、防水シートとして不
透水性シートの断熱層形成側の面に可撓性を有する合成
樹脂製の多数の線状体が相互に交差しながら上記不透水
性シートの面方向及び厚み方向に不規則に方向を変えて
立体波状に配され、これら多数の線状体の交差点の少な
くとも一部が相互に接着されたうねり状凹凸を有する三
次元網状体を接着積層したものを使用し、この三次元網
状体に発泡樹脂原料を供給し、その一部を上記三次元網
状体内に侵入させて発泡させることにより、この発泡樹
脂からなる断熱層の内面部が上記網状体の内部連通空間
を充容し、該網状体の格子をくるむことによって断熱層
を網状体で支持することを特徴とする断熱防水施工方法
を提供する。
【0009】
【作用】本発明の断熱防水施工方法は、一次覆工コンク
リート上に上述したうねり状凹凸を有するシート状の三
次元網状体を断熱層形成側に接着してなる防水シートを
張設し、その網状体の面に発泡樹脂原料を供給し、発泡
させることにより断熱層を形成するもので、上記三次元
網状体に発泡樹脂原料を供給し、その一部を上記三次元
網状体内に侵入させて発泡させることにより、この発泡
樹脂からなる断熱層の内面部が上記網状体の内部連通空
間を充容し、該網状体の格子をくるむことによって断熱
層を網状体で支持するものである。
リート上に上述したうねり状凹凸を有するシート状の三
次元網状体を断熱層形成側に接着してなる防水シートを
張設し、その網状体の面に発泡樹脂原料を供給し、発泡
させることにより断熱層を形成するもので、上記三次元
網状体に発泡樹脂原料を供給し、その一部を上記三次元
網状体内に侵入させて発泡させることにより、この発泡
樹脂からなる断熱層の内面部が上記網状体の内部連通空
間を充容し、該網状体の格子をくるむことによって断熱
層を網状体で支持するものである。
【0010】従って、発泡樹脂からなる断熱層は、上記
網状体を介して不透水性シートと一体化し、発泡樹脂か
らなる断熱層が防水シートに接着性よく形成され、剥離
が生じ難いものである。
網状体を介して不透水性シートと一体化し、発泡樹脂か
らなる断熱層が防水シートに接着性よく形成され、剥離
が生じ難いものである。
【0011】このため、断熱層の効果を長期に亘り良好
に発揮すると共に、断熱層の形成は単に発泡樹脂原料を
供給、発泡させるだけでよく、これにより断熱層の形成
が簡単で、断熱防水施工が能率よく行われ、断熱層形成
のための発泡樹脂原料の現場発泡も容易である。
に発揮すると共に、断熱層の形成は単に発泡樹脂原料を
供給、発泡させるだけでよく、これにより断熱層の形成
が簡単で、断熱防水施工が能率よく行われ、断熱層形成
のための発泡樹脂原料の現場発泡も容易である。
【0012】この場合、上記網状体のうねり状凹凸の高
さを部分的に断熱層の厚みに等しくなるように形成する
ことにより、断熱層の厚みの制御が可能となり、部分的
な厚み不足による事故を防止することができる。
さを部分的に断熱層の厚みに等しくなるように形成する
ことにより、断熱層の厚みの制御が可能となり、部分的
な厚み不足による事故を防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照して
説明する。図1は、本発明の一実施例に係る防水シート
1を示すもので、この防水シート1は不透水性シート2
の一面に透水性シート3を配設し、他面にうねり状凹凸
を有するシート状の三次元網状体4を接着積層してなる
ものである。
説明する。図1は、本発明の一実施例に係る防水シート
1を示すもので、この防水シート1は不透水性シート2
の一面に透水性シート3を配設し、他面にうねり状凹凸
を有するシート状の三次元網状体4を接着積層してなる
ものである。
【0014】ここで、防水シート1を構成する不透水性
シート2としてはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体等の合成樹脂シートが好適であ
り、またその厚さは0.1〜3mmとすることが好まし
い。
シート2としてはポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体等の合成樹脂シートが好適であ
り、またその厚さは0.1〜3mmとすることが好まし
い。
【0015】また、上記網状体4はポリアミド、ポリエ
ステル、又はポリエチレン、ポリプロピレンのようなポ
リオレフィン等の合成樹脂細線、金属線をポリ塩化ビニ
ル等の合成樹脂で被覆した複合合成樹脂細線などの可撓
性を有する合成樹脂製線状体の多数が相互に交差しなが
ら上記不透水性シートの面方向及び厚み方向に不規則に
方向を変えて立体波状に配され、これら多数の線状体の
交差点の少なくとも一部が相互に接着されたうねり状凹
凸を有する三次元網状シートとして形成されてなるもの
であり、このような形状を保持する保形性と剛性とを有
するものである。
ステル、又はポリエチレン、ポリプロピレンのようなポ
リオレフィン等の合成樹脂細線、金属線をポリ塩化ビニ
ル等の合成樹脂で被覆した複合合成樹脂細線などの可撓
性を有する合成樹脂製線状体の多数が相互に交差しなが
ら上記不透水性シートの面方向及び厚み方向に不規則に
方向を変えて立体波状に配され、これら多数の線状体の
交差点の少なくとも一部が相互に接着されたうねり状凹
凸を有する三次元網状シートとして形成されてなるもの
であり、このような形状を保持する保形性と剛性とを有
するものである。
【0016】この場合、この網状体4を構成する線状体
の太さは0.1〜3mmとすることが好適であり、また
網状体4の網目の大きさは1〜30mm、特に3〜10
mmとすることが好ましい。更に、網状体4の高さ(厚
さ)は、3〜70mm、特に3〜20mmとすることが
好ましい。
の太さは0.1〜3mmとすることが好適であり、また
網状体4の網目の大きさは1〜30mm、特に3〜10
mmとすることが好ましい。更に、網状体4の高さ(厚
さ)は、3〜70mm、特に3〜20mmとすることが
好ましい。
【0017】この網状体4は、不透水性シート2とその
接する部分の一部又は全部が熱接着、ホットメルト等の
手段で接着積層される。
接する部分の一部又は全部が熱接着、ホットメルト等の
手段で接着積層される。
【0018】更に、不透水性シート2の一次覆工コンク
リート打設側の面に配設される透水性シート3は通常防
水シートの透水層として用いられるものを採用し得、具
体的には緩衝性を有する不織布等が好適である。また、
その厚さは1〜10mmとすることが好ましいが、これ
に限定されるものではない。なお、この透水性シート3
は、不透水性シート2に部分接着6されている。
リート打設側の面に配設される透水性シート3は通常防
水シートの透水層として用いられるものを採用し得、具
体的には緩衝性を有する不織布等が好適である。また、
その厚さは1〜10mmとすることが好ましいが、これ
に限定されるものではない。なお、この透水性シート3
は、不透水性シート2に部分接着6されている。
【0019】次に、この防水シート1を用いて断熱防水
施工する場合は、図2に示すように、地山6に打設され
た一次覆工コンクリート7壁面に防水シート1をその透
水性シート3が上記一次覆工コンクリート7壁面に当接
するようにコンクリート釘等で固定することにより張設
し、次いで防水シート1の不透水性シート2の他面に接
着積層された網状体4上にポリウレタン、ポリ塩化ビニ
ル樹脂等の現場で発泡可能な発泡樹脂原料を供給し、発
泡させることにより断熱層8を形成し、この断熱層8上
に二次覆工コンクリート9を打設するものである。
施工する場合は、図2に示すように、地山6に打設され
た一次覆工コンクリート7壁面に防水シート1をその透
水性シート3が上記一次覆工コンクリート7壁面に当接
するようにコンクリート釘等で固定することにより張設
し、次いで防水シート1の不透水性シート2の他面に接
着積層された網状体4上にポリウレタン、ポリ塩化ビニ
ル樹脂等の現場で発泡可能な発泡樹脂原料を供給し、発
泡させることにより断熱層8を形成し、この断熱層8上
に二次覆工コンクリート9を打設するものである。
【0020】この場合、上述したように、三次元網状体
は可撓性を有する合成樹脂製の多数の線状体が相互に交
差しながら上記不透水性シートの面方向及び厚み方向に
不規則に方向を変えて立体波状に配され、これら多数の
線状体の交差点の少なくとも一部が相互に接着されたう
ねり状凹凸を有するように形成されているので、この三
次元網状体上に発泡樹脂原料を供給することにより、そ
の一部が上記三次元網状体に侵入して発泡し、発泡樹脂
からなる断熱層が形成されるときに、該断熱層の内面部
が上記三次元網状体内に存在してその内部連通空間を充
容し、該網状体の格子をくるむことにより、断熱層が網
状体で支持される。従って、断熱層は網状体と一体化さ
れ、上記網状体は不透水性シートに接着しているので、
断熱層が網状体を介して不透水性シートに接着性よく保
持されるものである。
は可撓性を有する合成樹脂製の多数の線状体が相互に交
差しながら上記不透水性シートの面方向及び厚み方向に
不規則に方向を変えて立体波状に配され、これら多数の
線状体の交差点の少なくとも一部が相互に接着されたう
ねり状凹凸を有するように形成されているので、この三
次元網状体上に発泡樹脂原料を供給することにより、そ
の一部が上記三次元網状体に侵入して発泡し、発泡樹脂
からなる断熱層が形成されるときに、該断熱層の内面部
が上記三次元網状体内に存在してその内部連通空間を充
容し、該網状体の格子をくるむことにより、断熱層が網
状体で支持される。従って、断熱層は網状体と一体化さ
れ、上記網状体は不透水性シートに接着しているので、
断熱層が網状体を介して不透水性シートに接着性よく保
持されるものである。
【0021】図3は、本発明の他の実施例を示すもの
で、この実施例は、上記網状体4のうねり状凹凸の高さ
の少なくとも一部を形成される断熱層8の厚みに等しく
したもので、これにより断熱層8の厚みを制御すること
が可能となり、部分的な厚み不足による氷結等の事故を
防止することができる。
で、この実施例は、上記網状体4のうねり状凹凸の高さ
の少なくとも一部を形成される断熱層8の厚みに等しく
したもので、これにより断熱層8の厚みを制御すること
が可能となり、部分的な厚み不足による氷結等の事故を
防止することができる。
【0022】なお、本発明は、上記実施例に制限される
ものではなく、例えば防水シートの構成において、透水
性シートを不透水性シートに全面接着させたり、場合に
よっては透水性シートの配設を省略することができ、そ
の他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変更して差し支えない。
ものではなく、例えば防水シートの構成において、透水
性シートを不透水性シートに全面接着させたり、場合に
よっては透水性シートの配設を省略することができ、そ
の他の構成についても本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変更して差し支えない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多数の線状体が相互に交差しながら水平方向ならびに厚
み方向に不規則に方向を変えて一方から他方に延びてお
り、これら多数の連続線状体が各々の交差点で少なくと
も一部で相互に接着したうねり状凹凸を有する網状体を
不透水性シートの一面に接着積層したことにより、断熱
層が接着性よく防水シートに形成される。
多数の線状体が相互に交差しながら水平方向ならびに厚
み方向に不規則に方向を変えて一方から他方に延びてお
り、これら多数の連続線状体が各々の交差点で少なくと
も一部で相互に接着したうねり状凹凸を有する網状体を
不透水性シートの一面に接着積層したことにより、断熱
層が接着性よく防水シートに形成される。
【図1】本発明の一実施例にかかる防水シートを示す断
面図である。
面図である。
【図2】同防水シートにより施工された断熱防水構造の
一例を示す断面図である。
一例を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例にかかる防水シートを用い
た断熱防水構造の一例を示す断面図である。
た断熱防水構造の一例を示す断面図である。
【図4】従来のトンネル工事における防水構造を示す断
面図である。
面図である。
【図5】従来のトンネル工事における断熱防水構造を示
す断面図である。
す断面図である。
1 防水シート 2 不透水性シート 3 透水性シート 4 網状体 5 部分接着部 6 地山 7 一次覆工コンクリート 8 断熱層 9 二次覆工コンクリート
Claims (3)
- 【請求項1】 一次覆工コンクリート壁面に不透水性シ
ートを備えた防水シートを張設し、この防水シートの不
透水性シート面に発泡樹脂からなる断熱層を形成し、こ
の断熱層上に二次覆工コンクリートを打設する断熱防水
施工方法に用いる防水シートにおいて、その不透水性シ
ートの断熱形成側の面に可撓性を有する合成樹脂製の多
数の線状体が相互に交差しながら上記不透水性シートの
面方向及び厚み方向に不規則に方向を変えて立体波状に
配され、これら多数の線状体の交差点の少なくとも一部
が相互に接着されたうねり状凹凸を有する三次元網状体
を接着積層してなり、上記断熱層を形成した際に該断熱
層の内面部が上記三次元網状体内に侵入してその内部連
通空間を充容し、該網状体の格子をくるむことによって
断熱層を網状体で支持するようにしたことを特徴とする
断熱防水施工用防水シート。 - 【請求項2】 上記網状体のうねり状凹凸の少なくとも
一部の高さを形成される断熱層の厚みに等しくなるよう
に形成したことを特徴とする請求項1記載の防水シー
ト。 - 【請求項3】 一次覆工コンクリート壁面に不透水性シ
ートを備えた防水シートを張設し、この防水シートの不
透水性シート面に発泡樹脂からなる断熱層を形成し、こ
の断熱層上に二次覆工コンクリートを打設する断熱防水
施工方法において、防水シートとして不透水性シートの
断熱層形成側の面に可撓性を有する合成樹脂製の多数の
線状体が相互に交差しながら上記不透水性シートの面方
向及び厚み方向に不規則に方向を変えて立体波状に配さ
れ、これら多数の線状体の交差点の少なくとも一部が相
互に接着されたうねり状凹凸を有する三次元網状体を接
着積層したものを使用し、この三次元網状体に発泡樹脂
原料を供給し、その一部を上記三次元網状体内に侵入さ
せて発泡させることにより、この発泡樹脂からなる断熱
層の内面部が上記網状体の内部連通空間を充容し、該網
状体の格子をくるむことによって断熱層を網状体で支持
することを特徴とする断熱防水施工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20193892A JP3200985B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 断熱防水施工用防水シート及び断熱防水施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20193892A JP3200985B2 (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 断熱防水施工用防水シート及び断熱防水施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626300A true JPH0626300A (ja) | 1994-02-01 |
JP3200985B2 JP3200985B2 (ja) | 2001-08-20 |
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