JP2013220899A - シート材の位置調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート材との接触抵抗を低減して、シート材の幅方向の位置を精密に調整することができる位置調整方法を提供する。
【解決手段】回転軸の方向がシート材の幅方向と一致しシート材の走行に伴い自由回転する第一ホイール11及び第二ホイール21が、それぞれ複数が列設された第一ホイール群及び第二ホイール群との間の空間に、シート材を通過させることにより、上面を第一ホイールに接触させると共に下面を第二ホイールに接触させつつシート材を走行させ、シート材を幅方向に変位させるときは、第一ホイールの前端を結ぶ第一仮想直線L1及び第二ホイールの後端を結ぶ第二仮想直線L2が、それぞれシート材の幅方向に対して同一角度傾くように第一ホイール群及び第二ホイール群を移動させると共に、第一ホイール及び第二ホイールそれぞれの回転軸を、シート材の幅方向に対しては傾けることなく、シート材の走行面に対して同一角度傾ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、段ボールシートの製造ラインにおいて、走行するシート材の幅方向の位置を調整するシート材の位置調整方法に関するものである。
段ボールシートは、一般的にコルゲータと称される装置で製造される。コルゲータでは、シングルフェーサにおいて、波形に成形された中芯と裏ライナとの貼合により片面段ボールシートが製造され、ダブルフェーサにおいて、片面段ボールシートと表ライナとの貼合、または複数の片面段ボールシートと表ライナの貼合が行われ、両面段ボールシート、複両面段ボールシート等の段ボールシートが製造される。製造された段ボールシートは、スリッタスコアラにおいて走行方向と平行に罫線入れ及び溝切りが行われた後、所定の長さで流れ方向と直交する方向に裁断される。
上記の工程は、中芯、ライナ、片面段ボールシート、両面段ボールシート等のシート材を走行させながら行われるが、シート材が走行する位置が幅方向(走行方向と直交する方向)にずれることにより、不具合が生じることがある。例えば、貼合前のシート材が幅方向にずれると、貼合されたシート材同士で幅方向の端辺が不揃いとなることがある。一般的に、段ボールシートの幅方向の寸法精度を確保するために、両端を化粧断ちするための落し代が予め設定されているが、端辺における不揃い幅が落し代を超えると、その部分の段ボールシートは廃棄対象となり大きな無駄となる。また、スリッタスコアラの上流でシート材が幅方向にずれていると、ずれた位置で罫線入れや溝切りが行われることになり、製造された段ボールブランクの寸法が不正確となる。
そこで、シート材が走行する幅方向の位置を調整する装置が種々提案されている。本出願人は過去に、図11に示すように、回転する一対の長尺のロール101,102が平行に所定間隔をあけて配置されると共に、異なる高さに支持された位置調整装置100を提案している(特許文献1参照)。この装置では、図11(a)に示すように、走行するシート材Sを、一方のロール101に外側から周回するように巻き掛けた上で、ロール101,102間の間隙を通し、更に他方のロール102に、ロール101に巻き掛けたときとは反対方向に周回するように巻き掛ける。
これにより、図11(b)に示すように、ロール101,102の軸方向がシート材Sの走行方向(図示、矢印)に直交しているとき、換言すれば、流入するシート材Sの幅方向に一致しているときは、ロール101,102を通過した後のシート材Sの幅方向の端辺の位置は、鎖線で図示するように、ロール101,102を通過する前と変わらない。一方、ロール101,102間の位置関係を維持したまま、ロール101,102の軸方向を流入するシート材の幅方向から傾けると、シート材はロール101,102を通過する前後で幅方向に変位する。そして、その変位量Lはロール101,102の軸方向を傾ける角度によって調整することができる。
また、それ以前の技術では、図12に示すように、上流側の固定ロール201と下流側の固定ロール204とが平行に配された間に、一対の可動ロール202,203が平行かつ同じ高さに配されており、可動ロール202,203に同じ方向からシート材Sが巻き掛けられる位置調整装置200が使用されていた。この装置は、可動ロール202,203をシート材Sの走行方向に対して傾けることにより、幅方向の位置を調整するものであるが、固定ロール201と可動ロール202、及び、可動ロール203と固定ロール204との間でシート材がねじれる。これに対し、本出願人の提案による上記の位置調整装置100では、ロール101,102に巻き掛けられる前後でシート材Sがねじれることがないため、シート材Sに無理な力が作用しないという利点を有している。
ところが、位置調整装置100では、回転するロール101,102の軸方向を傾けた際、シート材Sはロール101,102に螺旋状に巻き掛けられるように走行するため、その走行方向はロール101,102の回転方向と一致しない。そのため、回転するロール101,102からシート材Sに働く回転力によって、シート材Sの走行方向が影響を受け、シート材Sの幅方向の位置を精密に調整することが困難となるおそれがあった。
そこで、本出願人は更に、回転しない一対の円柱状のバーを使用した位置調整装置を提案している(特許文献2参照)。これは、回転しない第一バー及び第二バーが、平行かつ異なる高さに支持されており、第一バーと第二バーとの間の仮想点を中心点として第一バー及び第二バーを回動させるものである。この位置調整装置によれば、特許文献1の位置調整装置100とは異なり、シート材の走行方向がロールの回転方向によって影響を受けるという問題を有してないため、第一バー及び第二バーの軸方向を傾ける角度と、シート材の幅方向への変位量との相関性が高く、シート材の幅方向の位置を精密に制御することができる。
しかしながら、回転しないバーは、巻き掛けられたシート材との接触抵抗が高いため、バーの摩耗が激しい。そして、バーの摩耗は、周面において不均一に進行する。そのため、バーの摩耗が進むと、シート材の幅方向の位置を精密に制御することが困難となる点で、改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、段ボールシートの製造ラインにおいて、走行するシート材との接触抵抗を低減して、シート材の幅方向の位置を精密に調整することができる、シート材の位置調整方法の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかるシート材の位置調整方法(以下、単に「位置調整方法」と称することがある)は、
「回転軸の方向がシート材の幅方向と一致し、シート材の走行に伴い自由回転する第一ホイールの複数が、シート材の幅方向に列設された第一ホイール群と、
回転軸の方向がシート材の幅方向と一致し、シート材の走行に伴い自由回転する第二ホイールの複数が、前記第一ホイール群とは異なる高さで、シート材の幅方向に列設された第二ホイール群とを用い、
シート材を、前記第一ホイール群と前記第二ホイール群との間の空間を通過させることにより、シート材の上面を前記第一ホイールに接触させると共に、シート材の下面を前記第二ホイールに接触させつつシート材を走行させ、
シート材を幅方向に変位させるときは、
複数の前記第一ホイールの前端を結ぶ第一仮想直線、及び、複数の前記第二ホイールの後端を結ぶ第二仮想直線が、それぞれシート材の幅方向に対して同一角度傾くように前記第一ホイール群及び前記第二ホイール群を移動させると共に、
前記第一ホイール及び前記第二ホイールそれぞれの回転軸を、シート材の幅方向に対しては傾けることなく、シート材の走行面に対して同一角度傾ける」ものである。
「シート材」は、表ライナ、裏ライナ、波形に成形された中芯、片面段ボールシート等、第一ホイール及び第二ホイールの周面に沿って湾曲させられるシート材を指している。なお、以下では、第一ホイール及び第二ホイールを特に区別する必要がない場合は、単に「ホイール」と総称し、第一ホイール群及び第二ホイール群を特に区別する必要がない場合は、単に「ホイール群」と総称することがある。
上記構成では、第一ホイール及び第二ホイールは、何れも回転軸の方向がシート材の幅方向(以下、単に「幅方向」と称することがある)と一致しており、複数の第一ホイール及び第二ホイールは、それぞれ幅方向に列設されているため、第一ホイールの前端を結ぶ第一仮想直線と、第二ホイールの後端を結ぶ第二仮想直線は平行である。そして、第一ホイール群及び第二ホイール群は、その高さが異なっているため、第一仮想直線及び第二仮想直線は、その高さが異なっている。
従って、本構成により、特許文献1について上述した方法と同様に、シート材の幅方向の位置を調整することができる。すなわち、それぞれ幅方向に列設された複数のホイールにより形成されたホイール群の一対(第一ホイール群及び第二ホイール群)が、従来技術における回転する長尺のロールの一対と同様に、シート材を案内する。そのため、一対のロールの長軸をシート材の幅方向に対して傾けるのと同様に、第一ホイールの前端を結ぶ第一仮想直線、及び、第二ホイールの後端を結ぶ第二仮想直線を幅方向に対して同一角度傾けるように、第一ホイール群及び第二ホイール群を移動させることにより、両ホイール群の間を通過する前後で、シート材が幅方向に変位する。そして、第一仮想直線及び第二仮想直線を幅方向に対して傾ける角度を調整することにより、シート材の幅方向の位置を調整することができる。
回転する長尺のロールを用いていた従来技術では、上述のように、ロールを傾けた際にシート材の走行方向とは異なる方向にロールから回転力が作用するため、シート材の走行方向が影響を受け、シート材の幅方向の位置を精密に調整することが困難であった。これに対し、本発明では、第一ホイール及び第二ホイールそれぞれの回転軸を、シート材の幅方向に対しては傾けることなく、シート材の走行面に対して同一角度傾ける。換言すれば、第一ホイール及び第二ホイールは、シート材の位置調整の際に、進行方向(シート材に対する転動方向)を変えることなく、回転軸の方向をシート材の走行面に対して傾けられる。これにより、図9に模式的に示すように、ホイールHの回転方向(図示、らせん方向)とシート材Sの走行方向(シート材がホイールに巻き掛けられて進む方向)とが、ホイールHの外周の約1/4の範囲(図示、範囲R)でほぼ一致する。これにより、シート材の走行方向とは異なる方向にホイールの回転力が作用せず、シート材の走行方向がホイールの回転によって影響を受けないため、シート材の幅方向の位置を精密に調整することができる。すなわち、第一仮想直線及び第二仮想直線を幅方向に対して傾ける角度と、シート材の幅方向の変位量との相関性が高いため、シート材の幅方向の位置を精密に調整することができる。
加えて、回転しない一対のバーを用いた特許文献2の技術では、シート材とバーとの接触抵抗が高く、バーが損耗しやすい難点があったのに対し、本発明では第一ホイール及び第二ホイールがシート材の走行に伴い自由回転する。これにより、シート材との接触抵抗を低減して、シート材の幅方向の位置を調整することができる。
以上のように、本発明の効果として、段ボールシートの製造ラインにおいて、走行するシート材との接触抵抗を低減して、シート材の幅方向の位置を精密に調整することができる、シート材の位置調整方法を提供することができる。
本発明の一実施形態のシート材の位置調整方法に使用される位置調整装置の構成図である。 図1の位置調整装置の要部の平面図(真上から見た図)である。 図1の位置調整装置について、シート材の幅方向の位置を変位させない状態を示す平面図である。 図1の位置調整装置について、シート材の幅方向の位置を変位させた状態を示す平面図である。 (a)図3の状態における正面図(上流側から見た図)、(b)図5(a)における第一ホイール及び第二ホイールを示した図である。 (a)図4の状態における正面図、(b)図6(a)における第一ホイール及び第二ホイールを示した図である。 (a)回転軸を傾ける前、(b)回転軸を傾けた後の第一ホイール及びその近傍の構成を示す斜視図である。 図1の位置調整装置の要部側面図である。 本発明の原理を説明するための模式図である。 図1の位置調整装置を段ボールシートの製造ラインに配置した例を示す構成図である。 従来の位置調整装置(特許文献1)による位置調整の原理を説明する図である。 図11の位置調整装置より以前の位置調整の原理を説明する図である。
以下、本発明の一実施形態であるシート材の位置調整方法に使用されるシート材の位置調整装置1(以下、単に「位置調整装置1」と称することがある)について、図1乃至図8に基づいて説明する。
位置調整装置1は、
それぞれ水平な軸方向に延びる第一長尺バー10及び第二長尺バー20と、
第一長尺バー10及び第二長尺バー20を間隔をあけて平行に支持するバー支持部31と、
バー支持部31を介して、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を傾斜させる変位装置35と、
第一長尺バー10に、それぞれ第一長尺バー10の軸方向に垂直な軸P3周りに回動自在に軸支された第一連結板15を介して支持され、第一長尺バー10の軸方向に沿って列設されて第一ホイール群を形成する、複数の回転自在な第一ホイール11と、
第二長尺バー20に、それぞれ第二長尺バー20の軸方向に垂直な軸P4周りに回動自在に軸支された第二連結板25を介して、第一ホイール11とは異なる高さに支持され、第二長尺バー20の軸方向に沿って列設されて第二ホイール群を形成する、複数の回転自在な第二ホイール21と、
変位装置35が第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を傾斜させた際、その傾斜角度に応じて、複数の第一ホイール11の回転軸P1及び複数の第二ホイール21の回転軸P2を、水平面に対して傾ける傾動装置と
を具備している。
より詳細に説明すると、第一長尺バー10及び第二長尺バー20は、それぞれ同じ側の端部が、長板状の一対のバー支持部31によって連結されており、バー支持部31及び変位装置35を介して、架台37に支持されている。ここで、変位装置35は、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の位置関係を維持したまま、その軸方向がシート材Sの幅方向に一致している状態から、シート材Sの幅方向に対して所定角度傾斜した状態まで、第一長尺バー10及び第二長尺バー20を変位させる装置である。変位装置35としてはXYロボットを使用可能であり、例えば、一対のバー支持部31のそれぞれに変位装置35のアームを連結し、バー支持部31とアームとの連結点のXY座標を変位させることにより、第一長尺バー10と第二長尺バー20との間の仮想点を中心として回動するように、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向をシート材Sの幅方向に対して傾けることができる。
第一長尺バー10には、複数の第一ホイール11が個々に連結されて第一ホイール群を形成し、第二長尺バー20には、複数の第二ホイール21が個々に連結されて第二ホイール群を形成するが、第一ホイール群と第二ホイール群とは異なる高さに位置する。ここでは、第一ホイール群が第二ホイール群より低く位置する場合を例示する。
まず、複数の第一ホイール11の一つについて、主に図7を用いて説明する。第一ホイール11は、コ字形のホイール支持部41の両端部間に、回転軸P1周りに回転自在に軸支されている。ホイール支持部41の中間部には丸棒状の傾動用軸部42が、第一ホイール11の回転軸P1と直交する方向に延びるように固着されている。この傾動用軸部42は、軸受けを介して回転自在に、平板状のホイール取付部51を挿通している。
傾動用軸部42の先端には、傾動用軸部42と一体回転するかさ歯車43が取り付けられており、かさ歯車43は、これと直交する軸周りに回転するかさ歯車44と噛み合っている。かさ歯車44は、これと同軸に一体回転すると共に錐面の傾斜が逆向きとなったかさ歯車45と対をなしており、これら一対のかさ歯車44,45は、ホイール取付部51の途中から第一ホイール11とは反対側に突設された平板状の歯車支持部52を両側から挟むように、回転自在に軸支されている。かさ歯車45は、これと直交する軸周りに回転するかさ歯車46と噛み合っており、このかさ歯車46は、モータ48の回転軸から延設された駆動軸部47と一体回転する。かかる構成により、モータ48の正逆回転が、かさ歯車46,45,44,43を介して伝達されて傾動用軸部42が回転し、ホイール支持部41を回転させることにより、第一ホイール11の回転軸P1が傾く。なお、ホイール支持部41、傾動用軸部42、かさ歯車43,44,45,46、駆動軸部47、及び、モータ48が、上記の「傾動装置」に相当する。
傾動用軸部42を介して第一ホイール11を支持するホイール取付部51は、個々の第一ホイール11に設けられており、第一ホイール11の数と同数のホイール取付部51は、それぞれ平板状の第一連結板15を介して第一長尺バー10に連結されている。具体的には、図8に示すように、ホイール取付部51の上端が、直交する方向に延びる長板上の第一連結板15の途中に固着されており、第一連結板15の一端側は第一長尺バー10の軸方向に直交する軸P3周りに回動自在に、第一長尺バー10に留め付けられている。これにより、個々の第一ホイール11は、それぞれのホイール支持部41、傾動用軸部42、ホイール取付部51、及び、第一連結板15を介して、第一長尺バー10に連結される。なお、一対のバー支持部31間には、第一長尺バー10と平行に、長尺の第一補助バー10bが架け渡されており、第一連結部15の他端側は第一補助バー10bの軸方向に直交する軸P3b周りに回動自在に、第一補助バー10bに留め付けられている。
複数の第一ホイール11は、それぞれが上記のように第一長尺バー10に連結される。なお、傾動用軸部42、及び、かさ歯車43,44,45,46のセットは、個々の第一ホイール11に対してそれぞれ設けられるが、駆動軸部47は複数の第一ホイール11に対して共通である。すなわち、各第一ホイール11のかさ歯車46が、単一の駆動軸部47に挿通されて駆動軸部47と一体回転する。これにより、単一のモータ48の回転により、複数の第一ホイール11の回転軸P1が、同時に同一角度傾けられる。ここで、駆動軸部47は、第一補助バー10bから突設された厚板状の駆動軸支持部58に、軸受けを介して回転自在に軸支されており(図2,図5(a)参照)、軸3bとは直角に交差している。また、各第一ホイール11の第一連結板15において、軸3bはかさ歯車44,45の回転軸の延長線上に位置する。なお、図1及び図8では駆動軸支持部58の図示を省略している。
複数の第二ホイール21が第二長尺バー20に連結されて第二ホイール群を形成する構成、及び、第二ホイール21の回転軸P2を傾けるための傾動装置の構成は、上記の第一ホイール11の場合と同様であるため、詳細な説明は省略する。ただし、第二ホイール21の場合は、ホイール取付部51の下端に固着された第二連結板25を介して、第二長尺バー20に連結される。この第二連結板25の一端側は、第二長尺バー20の軸方向に直交する軸P4周りに回動自在に、第二長尺バー20に留め付けられている。また、一対のバー支持部31間には、第二長尺バー20と平行に、長尺の第二補助バー20bが架け渡されており、第二連結部25の他端側は第二補助バー20bの軸方向に直交する軸4b周りに回動自在に、第二補助バー20bに留め付けられている。
上記の構成により、第一ホイール群は第一長尺バー10の下方に位置し、第二ホイール群は第二長尺バー20の上方に位置することとなる。そして、第一ホイール群及び第二ホイール群は、互いに向き合うように取り付けられている。また、本実施形態では、位置調整装置1を真上から見たときに、第一ホイール11の前端を結ぶ第一仮想直線L1と、第二ホイール21の後端を結ぶ第二仮想直線L2とが重なるように、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の間隔が設定されている。なお、第一ホイール群と第二ホイール群との間の空間にシート材Sを通過させ、シート材Sを第一ホイール11及び第二ホイール21の周面に接触させた際、第一長尺バー10及び第二長尺バー20がシート材Sと干渉しないよう、第一ホイール11及び第二ホイール21の周面が、それぞれ第一長尺バー10及び第二長尺バー20の側端より突出するよう設定されている。
次に、上記構成の位置調整装置を使用して行うシート材Sの位置調整方法について説明する。この位置調整方法は、
回転軸P1の方向がシート材Sの幅方向と一致し、シート材Sの走行に伴い自由回転する第一ホイール11の複数が、シート材Sの幅方向に列設された第一ホイール群と、
回転軸P2の方向がシート材Sの幅方向と一致し、シート材Sの走行に伴い自由回転する第二ホイール21の複数が、第一ホイール群とは異なる高さで、シート材Sの幅方向に列設された第二ホイール群とを用い、
シート材Sを、第一ホイール群と第二ホイール群との間の空間を通過させることにより、シート材Sの上面を第一ホイール11に接触させると共に、シート材Sの下面を第二ホイール21に接触させつつシート材Sを走行させ、
シート材Sを幅方向に変位させるときは、
複数の第一ホイール11の前端を結ぶ第一仮想直線L1、及び、複数の第二ホイール21の後端を結ぶ第二仮想直線L2が、それぞれシート材Sの幅方向に対して同一角度傾くように第一ホイール群及び第二ホイール群を移動させると共に、
第一ホイール11及び第二ホイール21それぞれの回転軸P1,P2を、シート材Sの幅方向に対しては傾けることなく、シート材Sの走行面Fに対して同一角度傾ける
ものである。
具体的に説明すると、まず、上流側から走行してくるシート材Sの上面を、第一ホイール群を形成する第一ホイール11それぞれの周面に接触させる。その上でシート材Sを、第一ホイール群と第二ホイール群との間の空間を通過させ、更に、シート材Sの下面を、第二ホイール群を形成する第二ホイール21それぞれの周面に接触させ、下流側に走行させる。この状態で、第一ホイール11及び第二ホイール21は、シート材Sの走行に伴い自由回転する。
図3に示すように、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を、上流側から走行してくるシート材Sの幅方向と一致させている状態では、走行するシート材Sの幅方向の位置は、位置調整装置1を通過する前後で変わらない。この際、第一ホイール11及び第二ホイール21それぞれの回転軸P1,P2は、図5(a),(b)に示すように、シート材Sの走行面Fと平行にしておく。ここで、シート材Sの走行面Fとは、第一ホイール11に対しては第一ホイール11に流入するシート材Sの走行面であり、第二ホイール21に対しては第二ホイール21から流出したシート材Sの走行面であり、水平な面である。
シート材Sを幅方向に変位させる場合は、図4に示すように、変位装置35の制御によって、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を、上流側から走行してくるシート材Sの幅方向に対して所定角度傾ける。その結果、第一ホイール11の前端を結ぶ第一仮想直線L1、及び、第二ホイール21の後端を結ぶ第二仮想直線L2が、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の傾斜角度と同じ角度で、シート材Sの幅方向に対して傾斜する。これにより、シート材Sの走行方向を幅方向に変位させることができる。そして、シート材Sの幅方向への変位量は、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を傾ける角度の大きさによって、調整することができる。なお、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を傾ける際は、第一長尺バー10と平行な第一補助バー10b及び第二長尺バー20と平行な第二補助バー20bも、共に同一角度傾く。
ここで、個々の第一ホイール11を第一長尺バー10に連結している第一連結板15は、第一長尺バー10に対して垂直な軸P3周りに回動自在であると共に、第一補助バー10bに対して垂直な軸P3b周りに回動自在である。同様に、個々の第二ホイール21を第二長尺バー20に連結している第二連結板25は、第二長尺バー20に垂直な軸P4周りに回動自在であると共に、第二補助バー20bに対して垂直な軸P4b周りに回動自在である。従って、図7(b)に第一ホイール11の場合を図示するように、第一長尺バー10と第二長尺バー20(及び、第一補助バー19bと第二補助バー20b)の軸方向を傾けた際、第一連結板15は軸P3,P3b周りに回動し、第二連結板25は軸P4,P4b周りに回動する。従って、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向の傾きに関わらず、第一ホイール11の相対的な転動方向は、上流側から走行してくるシート材の走行方向と常時一致しており、第二ホイール21の相対的な転動方向は、下流側へ走行していくシート材の走行方向と常時一致している。
第一ホイール群と第二ホイール群との間では、図6(a)に示すように、シート材Sは幅方向に変位しながら斜めに走行する。そこで、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を、シート材Sの幅方向に対して傾ける際は同時に、その傾ける角度に応じてモータ48を回転させ、図6(a),(b)に示すように、第一ホイール11及び第二ホイール21それぞれの回転軸P1,P2を、シート材Sの走行面Fに対して傾ける。これにより、ホイール11,21の約1/4周に相当する範囲で、ホイール11,21からシート材Sに作用する回転力の方向が、シート材Sの走行方向とほぼ一致する。これにより、一対の回転する長尺ロールで位置調整する従来技術とは異なり、シート材Sの走行する方向とは異なる方向に、ホイール11,21から回転力が作用しない。従って、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を傾ける角度と、シート材Sの幅方向への変位量との相関性が高く、シート材Sの幅方向の位置調整を精密に行うことができる。
加えて、走行するシート材Sに伴い自由回転する第一ホイール11及び第二ホイール21との接触により、シート材Sを幅方向に変位させているため、回転しない一対の長尺バーによって位置調整する従来技術とは異なり、シート材Sとの接触抵抗が小さいという利点を有する。
本実施形態のシート材Sの位置調整方法は、例えば、図10に示すように、段ボールシートの製造ラインにおいて、片面段ボールシートの送りタイミングを調整するブリッジ部61と、片面段ボールシートの張力を調整するテンション装置62との間に、位置調整装置1を配置することにより、テンション装置62から流出する片面段ボールシートの幅方向の位置を規定の位置に調整するために、使用することができる。
この場合、テンション装置62の下流側に、シート材Sの幅方向の位置を検出するカメラ等の検出装置65を設け、検出装置65から送出される信号を、コンピュータやプログラマブルコントローラ等の制御装置(図示しない)で受ける構成とすることができる。制御装置は、予め記憶したプログラムに基づき、シート材Sの幅方向のずれを算出し、第一長尺バー10及び第二長尺バー20をシート材Sの幅方向に対して傾けるべき角度を演算し、変位装置35を制御する。また、その際に制御装置は、予め設定されたプログラムに基づき、第一長尺バー10及び第二長尺バー20を傾ける角度に応じて、第一ホイール11及び第二ホイール21それぞれの回転軸P1,P2を、シート材Sの走行面Fに対して傾けるべき角度を算出し、モータ48の回転を制御する。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記では、シート材の上面に接触させる第一ホイール群を下段側、シート材の下面に接触させる第二ホイール群を上段側とする場合を例示したが、これに限定されず、逆の関係であってもよい。
また、上記では、第一長尺バー10及び第二長尺バー20の軸方向を傾ける変位装置35として、XYロボットを使用する場合を例示したが、これに限定されない。例えば、バー支持部31及び架台37の一方に円弧状のレールを設けると共に、他方にレールに沿って摺動するスライダを設け、エアや油圧によりピストンロッドを進退させるシリンダ装置によって、レールに沿ったスライドの摺動を駆動する構成とすることができる。これにより、レールの円弧の中心を回動中心として、第一長尺バー10及び第二長尺バー20を回動させることができる。
更に、第一ホイール群を構成する第一ホイール11の数、及び、第二ホイール群を構成する第二ホイール21の数が、それぞれ7個である場合を図示により例示したが、もちろん、この個数に限定されるものではない。
1 位置調整装置
11 第一ホイール
21 第二ホイール
P1 回転軸(第一ホイール)
P2 回転軸(第二ホイール)
L1 第一仮想直線
L2 第二仮想直線
F シート材の走行面
S シート材
特開2007−261245号公報 特開2011−241010号公報

Claims (1)

  1. 回転軸の方向がシート材の幅方向と一致し、シート材の走行に伴い自由回転する第一ホイールの複数が、シート材の幅方向に列設された第一ホイール群と、
    回転軸の方向がシート材の幅方向と一致し、シート材の走行に伴い自由回転する第二ホイールの複数が、前記第一ホイール群とは異なる高さで、シート材の幅方向に列設された第二ホイール群とを用い、
    シート材を、前記第一ホイール群と前記第二ホイール群との間の空間を通過させることにより、シート材の上面を前記第一ホイールに接触させると共に、シート材の下面を前記第二ホイールに接触させつつシート材を走行させ、
    シート材を幅方向に変位させるときは、
    複数の前記第一ホイールの前端を結ぶ第一仮想直線、及び、複数の前記第二ホイールの後端を結ぶ第二仮想直線が、それぞれシート材の幅方向に対して同一角度傾くように前記第一ホイール群及び前記第二ホイール群を移動させると共に、
    前記第一ホイール及び前記第二ホイールそれぞれの回転軸を、シート材の幅方向に対しては傾けることなく、シート材の走行面に対して同一角度傾ける
    ことを特徴とするシート材の位置調整方法。
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