JP2013220769A - ヘッドレストの支持装置 - Google Patents

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headrest
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Koji Hayashi
紘司 林
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Abstract

【課題】構造が簡単で、かつ前方へは撓みやすく、後方へは撓み難くすることで、前方への跳ね返りを抑制することができるヘッドレストの支持装置を提供する。
【解決手段】ヘッドレスト20のステー22を支持するサポート30を備える。サポート30は、ステー22を支持する支持孔34が上下方向に形成されたサポート本体31と、サポート本体31の少なくとも後側に配設されかつサポート本体31よりも剛性が高い後側の剛性体43と、を備えている。
【選択図】図3

Description

この発明は、車両用シートのシートバックの上部にヘッドレストを支持するためのヘッドレストの支持装置に関する。
車両の後突時(車両の後方からの衝突時)において、シートに着座している乗員の腰部が、車両とともに前方へ押し出され、相対的に上半身が後方へ移動する。この際、着座者の頭部が後方へ反り返り、むち打ちが生じる恐れがある。
車両の後突によるむち打ちを防止するためのヘッドレストの支持装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
これにおいては、シートバックフレーム(バックレスト)と、このシートバックフレームの上端に支持されたヘッドレストとを備える。
また、シートバックフレームは、メインフレームと、このメインフレームの上部に前後方向へ回動可能に取り付けられたアッパーフレームと、このアッパーフレームを前方係止位置に向かって回動付勢するねじりバネ(付勢部材)とを備える。
また、ヘッドレストがサポートを介してメインフレームに前後方向の相対移動不能に固定されている。
さらに、アッパーフレームには、前後方向に延びる長穴が形成され、この長穴にサポートが挿通されている。
特開2001−301505号公報
ところで、特許文献1に開示されたヘッドレストの支持装置においては、構造が複雑化しコスト高となる。
また、車両の後突時(車両の追突時)において、着座者の頭部がヘッドレストに当たった後、着座者の頭部の荷重を受けてヘッドレストのステーが後方へ撓む。
この際、ステーの後方への撓量が大きいと、その後、ステーの前方への跳ね返り速度が大きくなり、二次障害を与えることが想定される。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、構造が簡単で、かつ前方へは撓みやすく、後方へは撓み難くすることで、前方への跳ね返りを抑制することができるヘッドレストの支持装置を提供することである。
前記課題を解決するために、この発明の請求項1に係るヘッドレストの支持装置は、ヘッドレストのステーを支持するサポートを備えたヘッドレストの支持装置であって、
前記サポートは、前記ステーを支持する支持孔が上下方向に形成されたサポート本体と、
前記サポート本体の少なくとも後側に配設されかつ前記サポート本体よりも剛性が高い後側の剛性体と、を備えていることを特徴とする。
前記構成によると、サポートのサポート本体の少なくとも後側に配設された後側の剛性体によってサポート本体の後側の剛性を高くする、という極めて簡単な構造によって、ステーを、前方へは撓みやすく、後方へは撓み難く支持することができる。
このため、車両の後突時の初期において、車両とともに車両用シートが前方へ押し出される際には、ヘッドレストの慣性力によってステーが前方へ撓む。
そして、ステーが前方へ撓んだ分だけ速く着座者の頭部がヘッドレストに当たる。
その後、着座者の頭部の荷重を受けてヘッドレストのステーが後方へ撓む。この際、ステーの後側が後側の剛性体によって支持されるため、ステーの後方への撓量が小さく抑制される。
この結果、ステーの後方への撓みに基づく前方への跳ね返りを抑制することができる。
請求項2に係るヘッドレストの支持装置は、請求項1に記載の車両用シートのヘッドレスト装置であって、
サポート本体の前側には、後側の剛性体よりも高さが低い位置に前記サポート本体よりも剛性が高い前側の剛性体が配設されていることを特徴とする。
前記構成によると、サポートのサポート本体の後側の剛性体よりも高さが低い位置に前側の剛性体が配設されることで、サポート本体の支持孔に挿通されたステーは、より一層、前方へは撓みやすく、後方へは撓み難くなる。
このため、ステーの前方への跳ね返りの抑制に効果が大きい。
請求項3に係るヘッドレストの支持装置は、請求項2に記載の車両用シートのヘッドレスト装置であって、
後側の剛性体の上端は、サポート本体の上端とほぼ同一高さ位置に配置されていることを特徴とする。
前記構成によると、サポート本体の上端とほぼ同一高さ位置に配置された後側の剛性体によって、ステーの後側を高い位置で支持することができる。このため、ステーの後方への撓み防止に効果が大きい。
この発明の実施例1に係るヘッドレストの支持装置を示す斜視図である。 同じくシートバックフレームのサポートブラケットと、サポートとヘッドレストとが分離された状態を示す斜視図である。 同じくステーを示す縦断面図である。 同じく図3のIV−IV線に沿う横断面図である。 同じく図3のV−V線に沿う横断面である。
この発明を実施するための形態について実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1を図面にしたがって説明する。
図1に示すように、車両用シートのシートバックの骨格部をなすシートバックフレーム11は、左右の両サイドフレーム部12と、これら両サイドフレーム部12の上部に跨って固定されたアッパフレーム部13とを有している。そして、アッパフレーム部13には、左右一対をなすサポートブラケット14が固定されている。
図1と図2に示すように、ヘッドレスト20は、ヘッドレスト本体21と、このヘッドレスト本体21を支持するステー22とを備えている。
ステー22は、金属製パイプ材が逆U字状に曲げ加工されて形成され、アッパ部23と左右の両支柱部24とを有している。そして、ステー22のアッパ部23及び左右の両支柱部24の上半部はヘッドレスト本体21内に内設され、左右の両支柱部24の下半部はヘッドレスト本体21の下面から露出している。
ヘッドレストの支持装置は、ステー22の左右の両支柱部24を支持するサポート30を備える。
図2と図3に示すように、サポート30は、サポート本体31と、後側及び前側の剛性体43、53とを備えて構成されている。
サポート本体31は、合成樹脂材よりなり、ステー22の左右の両支柱部24を支持する上下方向の支持孔34が貫設された筒状に形成されると共に、上部外周面にはフランジ部32が形成されている。
図3〜図5に示すように、サポート本体31の支持孔34の上下部には、支持孔34の中心部に向けて縦断面湾曲状に突出する上側支持突部40と下側支持突部50とが形成されている。
また、上側支持突部40の後側には、サポート本体31よりも剛性が高い材質(例えば鋼鉄)よりなる後側の剛性体43が埋設(又は露出)された状態で配設されている。
また、この実施例1において、下側支持突部50の前側にもサポート本体31よりも剛性が高い材質(例えば鋼鉄)よりなる前側の剛性体53が露出された状態、又は薄い合成樹脂層で覆われた状態で配設されている。
すなわち、この実施例1において、後側の剛性体43は、前側の剛性体53よりも高さが高い位置に配設されると共に、後側の剛性体43の上端は、サポート本体31の上端とほぼ同一高さ位置に配置されている。
また、上側支持突部40に配設された後側の剛性体43の内周面は、その中央部から下端部にわたってしだいに大径に形成されてテーパ状をなすことが望ましい。
また、上側支持突部40の内周面の前側は、その中央部から上端部にわたってしだいに大径に形成されてテーパ状をなすことが望ましい。
この実施例1に係るヘッドレストの支持装置は上述したように構成される。
したがって、サポート30のサポート本体31の上側支持突部40においては、後側の剛性体43によってサポート本体31の後側の剛性を高くすることで、サポート本体31の支持孔34に挿通されたステー22の支柱部24の上部(支持孔34に嵌挿されている部分の上部)は、前側よりも後側の支持剛性が高くなる。
また、下側支持突部50においては、前側の剛性体53によってサポート本体31の前側の剛性を高くすることで、サポート本体31の支持孔34に挿通されたステー22の支柱部24の下部(支持孔34に嵌挿されている部分の下部)は、後側よりも前側の支持剛性が高くなる。
前述したように、サポート本体31の上側支持突部40に後側の剛性体43を配設し、下側支持突部50に前側の剛性体53を配設する、という極めて簡単な構造によって、ステー22の支柱部24を支持することで、支柱部24は、前方へは撓みやすく、後方へは撓み難くなる。
このため、車両の後突時の初期において、車両とともに車両用シートが前方へ押し出される際には、ヘッドレスト本体21の慣性力によってステー22の支柱部24が前方へ撓む(傾く)。
そして、ステー22の支柱部24が前方へ撓んだ分だけ速く着座者の頭部がサポート本体31に当たる。
その後、着座者の頭部の荷重をヘッドレスト本体21が受けると、ステー22の支柱部24が後方へ撓む。この際、ステー22の支柱部24の支持孔34に嵌挿されている部分の上部が後側の剛性体43によって支持され、下部が前側の剛性体53によって支持される。このため、ステー22の支柱部24の後方への撓量が小さく抑制される。
この結果、ステー22の支柱部24の後方への撓みに基づく前方への跳ね返りを良好に抑制することができる。
前記したように、サポート30のサポート本体31の後側の剛性体43よりも高さが低い位置に前側の剛性体53が配設されることで、ステー22の支柱部24の前方への跳ね返りの抑制に効果が大きい。
また、この実施例1において、サポート本体31の上端とほぼ同一高さ位置に配置された後側の剛性体43によって、ステー22の支柱部24の後側を高い位置で支持することができる。このため、ステー22の支柱部24の後方への撓み防止に効果が大きい。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施例1においては、サポート本体31の上側支持突部40の後側の剛性体43に加えて、下側支持突部50に前側の剛性体53を配設したが、前側の剛性体53は必要に応じて配設すればよい。
すなわち、後側の剛性体43によってサポート本体31の後側の剛性を高くすることで、サポート本体31の支持孔34に挿通されたステー22の支柱部24の前側よりも後側の支持剛性を高くすることができる。
20 ヘッドレスト
21 ヘッドレスト本体
22 ステー
24 支柱部
30 サポート
31 サポート本体
34 支持孔
40 上側支持突部
43 後側の剛性体
50 下側支持突部
53 前側の剛性体

Claims (3)

  1. ヘッドレストのステーを支持するサポートを備えたヘッドレストの支持装置であって、
    前記サポートは、前記ステーを支持する支持孔が上下方向に形成されたサポート本体と、
    前記サポート本体の少なくとも後側に配設されかつ前記サポート本体よりも剛性が高い後側の剛性体と、を備えていることを特徴とする車両用シートのヘッドレスト装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートのヘッドレスト装置であって、
    サポート本体の前側には、後側の剛性体よりも高さが低い位置に前記サポート本体よりも剛性が高い前側の剛性体が配設されていることを特徴とする車両用シートのヘッドレスト装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シートのヘッドレスト装置であって、
    後側の剛性体の上端は、サポート本体の上端とほぼ同一高さ位置に配置されていることを特徴とする車両用シートのヘッドレスト装置。
JP2012094571A 2012-04-18 2012-04-18 ヘッドレストの支持装置 Pending JP2013220769A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018149885A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 日本発條株式会社 ヘッドレスト支持構造

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