JP2013220651A - 製版装置、画像形成装置及び製版方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小ロットの印刷を低コストで行うことができ、且つ画質の良好な画像を形成する。
【解決手段】製版装置22は、転移温度を境界として硬度が可逆的に変化し、親水性成分及び疎水性成分を含有する感温性材料からなる刷版部11と、刷版部11の表面を転移温度以上に加熱し親水性素材を接触させ、刷版部11の表面の性質を親水性に変える表面処理部14と、刷版部11の表面のうち非画像部分に対応する領域に疎水性素材を接触させ、当該領域の性質を疎水性に変える書き込み部15と、表面処理部14により刷版部11の表面を転移温度以上に加熱し親水性素材を接触させ、書き込み部15により刷版部11の表面のうち非画像部分に対応する領域に疎水性素材を接触させることで、刷版部11の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成する制御部21と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、製版装置、画像形成装置及び製版方法に関する。
従来、代表的な画像形成方法として、平版印刷版の水ありオフセット印刷方式が知られている。かかる水ありオフセット印刷方式では、まず、画像情報に対応して版表面に親水性部分と親インク性部分を形成する。次いで、親水性部分に湿し水を付着させ、親インク性部分のみに選択的にインクを付着させてインク像を形成する。更に、形成したインク像をブランケットローラーを介して記録媒体上に転写することで画像形成を行う。
このようなオフセット印刷方式では連続的に高画質の画像形成を行うことが可能であるが、感光層で覆われたアルミニウム板(PS版)に対し、画像情報に応じて露光、現像を行うなど製版工程が複雑であり、また、製版工程で排出される廃液の処理が必要となる。
更に、オフセット印刷方式では、PS版上に形成された版像を消去してPS版を再使用するといったことができない。これに対しては、版の表面をチタン又はチタン合金で構成し、版表面を可逆的に親水化及び疎水化することで版の再利用を図る技術も提供されているが(例えば、特許文献1参照)、この技術では一度形成された版像を消去するのに長時間を要するため小ロットの印刷を行う上では好ましくない。
このように、オフセット印刷方式は、製版工程が複雑で、しかも版を再利用することが困難であるため製版コストが高く、印刷部数が少ない場合には単価が非常に高くなってしまう。そこで、小ロットの印刷を低コストで行うため、製版コストの低い印刷方式が求められている。
これに対し、オフセット印刷のような複雑な製版工程がない画像形成方式として、静電潜像を乾式トナーや湿式トナーによって現像する電子写真方式(例えば、特許文献2参照)、磁気潜像を磁性トナーによって現像するマグネトグラフィ(例えば、特許文献3参照)、インクを微小液滴として吐出するインクジェット方式(例えば、特許文献4参照)等が提供されている。
特開2001−353974号公報 特開2005−352371号公報 特開2009−51119号公報 特開2004−148618号公報
しかしながらこれらの各画像形成方式は、複雑な製版工程がないものの、色材として粉体や液滴を使用するため、粉体や液滴が飛散する等して、オフセット印刷に比べて画質が低下するという問題がある。また、電子写真方式では、静電気により潜像を形成するため、環境によって帯電量が変化する場合があり安定した画質を維持することが難しく、マグネトグラフィ方式では、磁性トナーを使用しているためカラー化する際の色再現性が悪いといった問題がある。更に、インクジェット方式では、低粘度のインクを使用するため記録媒体上でインクが滲んだり、ヘッドの目詰まりによって画像欠損が発生したりするという問題がある。
そこで、本発明は、小ロットの印刷を低コストで行うことができ、且つ、画質の良好な画像を形成することが可能な製版装置、画像形成装置及び製版方法を提供することを目的としている。
以上の課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
転移温度を境界として硬度が可逆的に変化し、親水性成分及び疎水性成分を含有する感温性材料からなる刷版部と、
前記刷版部の表面を転移温度以上に加熱して前記刷版部の表面に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか一方を接触させて、前記刷版部の表面の性質を親水性及び疎水性のうち何れか一方に変える表面処理部と、
前記刷版部の表面のうち画像部分又は非画像部分に対応する領域に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか他方を接触させて、前記刷版部の表面のうち当該領域の性質を親水性及び疎水性のうち何れか他方に変える書き込み部と、
前記表面処理部により前記刷版部の表面を転移温度以上に加熱して前記刷版部の表面に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか一方を接触させ、前記書き込み部により前記刷版部の表面のうち画像部分又は非画像部分に対応する領域に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか他方を接触させることで、前記刷版部の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性又は疎水性の高い画像領域とからなる版像を形成する制御部と、を備えることを特徴とする製版装置が提供される。
上記製版装置において、好ましくは、
前記制御部は、前記表面処理部により前記刷版部の表面を転移温度以上に加熱して前記刷版部の表面に純水又は電解質溶液を接触させ、前記書き込み部により前記刷版部の表面のうち非画像部分に対応する領域を選択的に転移温度以上に加熱して当該領域に窒素又は酸素を接触させることで、前記刷版部の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成する。
上記製版装置において、好ましくは、
前記制御部は、前記表面処理部により前記刷版部の表面を転移温度以上に加熱して前記刷版部の表面に窒素又は酸素を接触させ、前記書き込み部により転移温度以上の前記刷版部の表面のうち画像部分に対応する領域に純水又は電解質溶液を選択的に接触させることで、前記刷版部の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成する。
また、本発明の他の態様によれば、
上記製版装置を備えたことを特徴とする画像形成装置が提供される。
また、本発明の更に他の態様によれば、
転移温度を境界として硬度が可逆的に変化し、親水性成分及び疎水性成分を含有する感温性材料からなる刷版部の表面を、転移温度以上に加熱する加熱工程と、
前記刷版部の表面に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか一方を接触させて、前記刷版部の表面の性質を親水性及び疎水性のうち何れか一方に変える表面処理工程と、
前記刷版部の表面のうち画像部分又は非画像部分に対応する領域に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか他方を接触させて、前記刷版部の表面のうち当該領域の性質を親水性及び疎水性のうち何れか他方に変えることで、前記刷版部の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性又は疎水性の高い画像領域とからなる版像を形成する書き込み工程と、を備えることを特徴とする製版方法が提供される。
本発明によれば、小ロットの印刷を低コストで行うことができ、且つ、画質の良好な画像を形成することができる。
本発明に係る画像形成装置を示す図である。 図1に示す画像形成装置に設けられる第1実施形態の画像形成ユニットを示す概略構成図である。 画像形成ユニットの制御系を示すブロック図である。 感温性材料に接触させる親水性素材又は疎水性素材の純水接触角と、当該親水性素材又は疎水性素材が接触された後の感温性材料の純水接触角との関係を示すグラフである。 第2実施形態の画像形成ユニットを示す概略構成図である。
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置100を示す図である。
図1には、画像形成装置として、複数の画像形成ユニットを備えるフルカラー方式の画像形成装置100を図示しているが、本発明は、フルカラー方式にのみ限定されるものではなく、モノクロ画像のみを形成する1色(ブラック等)の画像形成ユニットを採用している画像形成装置への適用も可能である。更に、本発明は、小型のプリンタ、オフィス用複合機、及び商業印刷を用途とする高速・大量印刷可能な画像形成装置等への適用も可能である。
図1に示すように、本発明の画像形成装置100は、画像形成部1、給紙部2及び排紙ストッカー3等で構成されていて、画像形成部1には操作部4が設けられている。
画像形成部1の内部には、後述する画像形成ユニット10が、フルカラー画像を形成するための各色に対応して複数設けられている。画像形成ユニット10は、給紙部2から搬送された記録媒体Sに対して画像形成を行う。画像形成がなされ、必要に応じて後処理がなされた記録媒体Sは排紙ストッカー3に排出される。
画像形成ユニット10について、図2及び図3を参照して以下説明する。図2は、第1実施形態に係る画像形成ユニット10の概略構成を示す図である。図3は、画像形成ユニット10を構成する製版装置22の制御系を示すブロック図である。
画像形成ユニット10は、転移温度Tmを境界として硬度が可逆的に変化し、親水性成分及び疎水性成分を含有する感温性材料からなる刷版部11、刷版部11を周面上に保持して回転駆動する駆動ローラー12、刷版部11の表面を転移温度以上に加熱して刷版部11の表面に親水性素材を接触させて、刷版部の表面の性質を親水性に変える表面処理部14、刷版部11の表面の非画像部分に対応する領域を選択的に転移温度Tm以上に加熱して当該領域に疎水性素材を接触させて刷版部11の表面のうち当該領域の性質を疎水性に変える書き込み部15、版像が形成された刷版部11の表面にインクを供給してインク像を形成するインク供給部16、刷版部11上に形成されたインク像が転写されるブランケットローラー17、記録媒体Sをブランケットローラー17に押圧して記録媒体Sにインク像を転写する押圧ローラー18、ブランケットローラー17の付着物を除去するブランケットローラー清掃器19、刷版部11をクリーニングするクリーニング部20、これらの各部を制御する制御部21等を具備している。これらの部材のうち少なくとも、刷版部11と、表面処理部14と、書き込み部15と、制御部21とにより、本発明の製版装置22が構成される。
画像形成ユニット10を構成する上記の各部材は、刷版部11を中心に刷版部11の周囲に配置され、駆動ローラー12による刷版部11の回動方向に沿って、表面処理部14、書き込み部15、インク供給部16、ブランケットローラー17、クリーニング部20の順に配置されている。また、画像形成ユニット10を構成する各ローラー部材は、その回転軸が互いに略平行となるように配置されている。
なお、画像形成ユニット10を構成する、インク供給部16、ブランケットローラー17、押圧ローラー18及びブランケットローラー清掃器19及びは、それぞれ既存のオフセット印刷方式の画像形成装置に用いられるものと同様のものを用いることができる。
ここで、本発明における疎水性とは、アルキル基等の疎水基の影響により水に馴染みにくく、純水接触角が90°以上であることをいう。
また、本発明における撥インク性とは、アルキル基等の疎水基の影響により疎水性を呈し、且つ臨界表面張力が低いことをいう。言い換えると、撥インク性とは、純水接触角が90°より大きく、臨界表面張力が25mN/m以下であることをいうが、厳密にこの数値範囲に限られるものではない。
また、本発明における親水性とは、ヒドロキシル基やアミノ基等の影響により水に馴染み易く、純水接触角が90°未満であることをいう。
また、本発明における親インク性とは、ヒドロキシル基やアミノ基等の親水基の影響により親水性を呈し、且つ臨界表面張力が高いことをいう。
刷版部11は、ドラム状に形成された駆動ローラー12の周面を覆うように設けられている。駆動ローラー12は、図2中の矢印方向に回転駆動することにより、刷版部11を回動させる。駆動ローラー12は、例えば、ガラス、アルミニウムその他の材料により構成され、刷版部11を保持してその形状を維持することができるものであれば特に限定されるものではない。
刷版部11は、転移温度Tmを境界として硬度が可逆的に変化する感温性材料からなり、駆動ローラー12の周面上に設けられている。刷版部11の厚みは何れであっても良いが、例えば、40μm程度である。感温性材料は、親水性成分と疎水性成分とを含み、結晶状態から溶融状態に変化する転移温度Tmを持ち、その温度が転移温度Tm未満であるとき硬化した状態であるが、転移温度Tm以上であるとき軟化した状態となって流動性や粘着性等を発現する。ここで、感温性材料に含まれる親水性成分、疎水性成分としては、分子内の構造の一部として含まれる親水基や疎水基であっても良いし、感温性材料中に混合物として含まれる親水性分子や疎水性分子であっても良い。親水性成分としては、例えば、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基等の極性の強い官能基や、メタノール、エタノール、純水等の極性の強い物質が挙げられる。疎水性成分としては、例えば、炭素の数が8以上のアルキル基、シリコン系の側鎖(例えば(SiOCHCH、nは8以上)等の疎水性の強い官能基や、シリコンオイル、フッ素化合物等の疎水性の強い物質を示している。
感温性材料は、転移温度Tm以上に昇温されて軟化した状態になると、当該感温性材料内で親水性成分と疎水性成分とが流動することができると考えられている。このような状態の感温性材料の表面に、表面が親水性の素材(親水性素材)を接触させることで、感温性材料に含有される親水性成分を、当該親水性素材の方へと引き付けることができる。この状態のまま感温性材料が転移温度Tm未満に冷却されると、親水性素材が接触されている部分について感温性材料の表面側に親水性成分が多く存在した状態で固定される。したがって感温性材料の親水性素材を接触させた部分は、極めて高い親水性を示す。
一方、軟化した状態の感温性材料の表面に、表面が疎水性の素材(疎水性素材)を接触させることで、感温性材料に含有される疎水性成分を、当該疎水性素材の方へと引き付けることができる。この状態のまま感温性材料が転移温度Tm未満に冷却されると、疎水性素材が接触されている部分について感温性材料の表面側に疎水性成分が多く存在した状態で固定される。したがって感温性材料の疎水性素材を接触させた部分は、極めて高い疎水性を示す。
このように、転移温度Tm以上に加熱された感温性材料に、親水性素材や疎水性素材を接触させることで、感温性材料の表面側に親水性成分又は疎水性成分が引き付けられ、これにより感温性材料の純水接触角を可逆的に変化させることができる。よって、感温性材料の表面の親水性を高めたり、疎水性を高めたりすることができる。
感温性材料に接触させる親水性素材としては、例えば、純水、純水に電解質等を溶解させたもの(電解質溶液)が好ましいが、ガラスや酸化アルミニウム基板等の親水性表面を有する固体素材であっても良い。ガラスや酸化アルミニウム基板等が用いられる場合には、その表面がプラズマやUV光等で超親水性化処理されていることが好ましい。
感温性材料に接触させる疎水性素材としては、例えば、窒素、酸素、二酸化炭素、アルゴン等の無極性の気体が好ましいが、フッ素系樹脂(例えばテフロン:登録商標、PTFE等)やシリコンゴム等の臨界表面張力が極めて低い固体素材であっても良い。
刷版部11に用いられる感温性材料としては、例えば、側鎖結晶性ポリマーが好ましい。
側鎖結晶性ポリマーの組成としては、例えば、炭素数16以上、好ましくは炭素数16〜22の直鎖状アルキル基を有する(メタ)アクリレート30〜99質量部と、炭素数1〜6のアルキル基を有するアクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル0〜70質量部と、極性モノマー1〜10質量部とを重合させて得られる重合体等が挙げられる。
炭素数16以上の直鎖状アルキル基を側鎖とする(メタ)アクリレートとしては、例えば、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、エイコシル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート等の炭素数16〜22の線状アルキル基を有する(メタ)アクリレートが挙げられる。炭素数1〜6のアルキル基を有する(メタ)アクリレートとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。極性モノマーとしては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸等のカルボキシル基含有エチレン不飽和単量体;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート等のヒドロキシル基を有するエチレン不飽和単量体等が挙げられる。
具体的には、刷版部11に用いられる感温性材料としては、例えば、ニッタ(株)製の側鎖結晶性ポリマー(インテリマー、CS5040C02)を用いることができる。このインテリマーは、主鎖から疎水基と親水基が枝分かれした分子構造を持ち、転移温度Tmは55℃である。このインテリマーにおける転移温度Tmを境とする状態変化は、加熱又は冷却する度に可逆的に起こさせることができ、その状態変化は約5℃の温度範囲で急峻に起きる。
また、刷版部11に用いられる感温性材料としては、上記したインテリマーの他、出光興産(株)製のエルクリスタや、一般的なパラフィン系ワックスを用いることもできる。
ここで、図4を参照して、感温性材料からなる刷版部11に親水性素材又は疎水性素材を接触させることで、刷版部11の表面の親水性又は疎水性が高められることを説明する。図4は、刷版部11に接触させる親水性素材又は疎水性素材の純水接触角(縦軸)に対し、当該親水性素材又は疎水性素材が接触された後の刷版部11の表面の純水接触角(横軸)をプロットとしたグラフである。
刷版部11の感温性材料としてはニッタ(株)製のインテリマーを用い、転移温度Tm以上に加熱されて軟化した刷版部11に親水性素材又は疎水性素材を接触させ、当該親水性素材又は疎水性素材を接触させた状態のまま刷版部11を転移温度Tm未満に冷却した後、親水性素材又は疎水性素材を刷版部11から離間させた。この刷版部11の表面の純水接触角を、協和界面科学(株)のCA−W型の接触角計を用いて測定した。
図4から、純水接触角が90°よりも小さい素材、つまり親水性素材を刷版部11に接触させることで、刷版部11の表面の純水接触角が小さく、つまり親水性が高められる傾向にあることが分かる。また、純水接触角が90°よりも大きい素材、つまり疎水性素材を刷版部11に接触させることで、刷版部11の表面の純水接触角が大きく、つまり疎水性が高められる傾向にあることが分かる。
表面処理部14は、刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して軟化させる加熱部141と、加熱部141により加熱されて軟化した刷版部11に電解質溶液を接触させる親水性化部142と、を備えている。
加熱部141は、刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して軟化させる。加熱部141としては、例えばハロゲンランプであり、刷版部11の表面を非接触で加熱することができる。これにより、刷版部11の表面に傷を付けたり必要以上に加熱したりすることを防止できる。また、加熱部141が刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して軟化させるので、刷版部11の表面を平滑化することができ、刷版部11上に形成される版像をより高精細にすることができる。
なお、加熱部141としては、ハロゲンランプに限らず、加熱ローラー等の接触型の加熱手段であっても良い。
親水性化部142は、加熱部141により転移温度Tm以上に加熱されて軟化した刷版部11の表面に電解質溶液を接触させることにより、刷版部11の表面の親水性を高めるものである。本実施形態における親水性化部142は、電解質溶液が貯留される浴槽である。親水性化部142は加熱部141の近傍に設けられているため、加熱部142により軟化させられた刷版部11の表面温度が転移温度Tm未満に低下する前に、刷版部11が親水性化部142の電解質溶液に接触する。親水性化部142に貯留される電解質溶液としては、例えば、NaCl、MgCl、LiCl等の水溶液や、炭酸水等が挙げられるがこれに限定されるものではなく、水等の極性溶媒に電解質を溶解させた溶液であれば良い。親水性化部142がこのように構成されていることにより、軟化状態の刷版部11の表面に、親水性素材である電解質溶液を接触させることができ、刷版部11の表面側に親水性成分を引き付けることで刷版部11の表面の親水性を高めることができる。また、親水性化部142に純水でなく電解質溶液が貯留されていることで、刷版部11に含有される親水性素材がより強く引き付けられ、刷版部11の表面の親水性をより高めることができる。
更に、親水性化部142に貯留される電解質溶液は約20℃程度に維持されているため、刷版部11の表面側に親水性成分を引き付けるとともに、刷版部11を転移温度Tm未満に冷却することができる。したがって、刷版部11の表面側に親水性成分が引き付けられた状態で刷版部11を硬化させることで、刷版部11の表面を親水性が高められた状態に維持することができる。
なお、親水性化部142には電解質溶液の代わりに純水やその他の液体状の親水性素材が貯留されていても良いし、親水性化部142に固体状の親水性素材(例えば、ガラス、酸化アルミニウム、酸化チタン等)が保持されて当該親水性素材が刷版部11の表面に接触されるように構成されていても良い。
書き込み部15は、親水性が高められた刷版部11の非画像部分に対応する領域を転移温度以上に加熱するとともに、当該領域に疎水性素材を接触させることで当該領域の疎水性を高める。書き込み部15は、刷版部11の非画像部分に対応する領域を選択的に加熱するサーマルヘッド151、当該サーマルヘッド151と刷版部11との間に介在される無端ベルト状の保護フィルム152、無端ベルト状の保護フィルム152の内側に配置されて保護フィルム152を回動させる駆動ローラー153等から構成されている。
サーマルヘッド151は、保護フィルム152を介して刷版部11に当接するように設けられ、当該位置に固定されている。即ち、サーマルヘッド151は、保護フィルム152や刷版部11が回動しても、当該固定された位置で刷版部11の加熱及び加圧を行う。サーマルヘッド151としては、例えば1200dpiのものが用いられる。
サーマルヘッド151は、駆動ローラー12等の回転軸と互いに平行となる向きに延在して設けられ、当該延在方向に沿って複数の発熱素子(図示略)が配設されている。サーマルヘッド151は、制御部21により処理されて出力された画像信号に基づいて、複数の発熱素子を選択的に発熱させることにより、刷版部11の表面を選択的に加熱する。これにより、刷版部11の表面のうち非画像部分に対応する領域がサーマルヘッド151により転移温度Tm以上に加熱されて、当該領域のみが軟化して流動性を発現する。
保護フィルム152は、刷版部11とサーマルヘッド151との間に介在され、サーマルヘッド151が刷版部11に当接して刷版部11表面に傷が付くことを防止する。このため保護フィルム152は、サーマルヘッド151による加熱に耐えられる程度の耐熱性を備えていることが好ましい。また、保護フィルム152は、駆動ローラー153に張架され、駆動ローラー153が回転駆動することにより刷版部11とは逆方向に回動される。
また、保護フィルム152は、疎水性表面を有していることが好ましい。刷版部11の表面はサーマルヘッド151により転移温度Tm以上に加熱されて軟化するので、保護フィルム152が疎水性表面を有していることで、サーマルヘッド151による刷版部11の加熱と同時に刷版部11の表面に疎水性成分を引き付けることができる。
このようにして構成される保護フィルム152としては、疎水性表面を有する耐熱性素材で構成されていれば良く、例えば、テフロン、シリコンゴム等で表面処理されたポリイミドフィルム等が用いられる。また、保護フィルム152の厚みは、特に限定されるものではないが、例えば、厚み10μm程度のものが用いられる。
なお、保護フィルム152は、当該保護フィルム152が疎水性を有する材料で構成されていても良いし、刷版部11に当接する部分のみが疎水性を有する材料で構成されていても良い。
駆動ローラー153は、保護フィルム152の一部が刷版部11の表面に接触する位置において、当該保護フィルム152を張架した状態で配置されている。駆動ローラー153が回転駆動することで、保護フィルム152を刷版部11の回転方向と逆方向に回転させる。
このようにして構成される書き込み部15によって、所定領域が転移温度Tm以上に加熱された刷版部11は、駆動ローラー12により回動されて、保護フィルム152から離間する。これにより刷版部11の表面は空気に晒された状態となる。空気の主成分である窒素、酸素、二酸化炭素等の無極性分子は疎水性素材であるため、転移温度Tm以上に加熱されて軟化した刷版部11に空気が接触することで、刷版部11の表面に疎水性成分が引き付けられる。
また、刷版部11は、空気に晒されることで放冷されて、転移温度Tm未満に冷却される。これにより、刷版部11の表面のうちサーマルヘッド151により加熱された部分のみ、疎水性が高められる。
なお、書き込み部15はサーマルヘッド151により刷版部11を加熱するものとしたが、刷版部11の表面を選択的に加熱することができれば何れの加熱手段により刷版部11を加熱するものであっても良い。
書き込み部15は、例えば、画像信号に応じて変調され放射するレーザー光を駆動ローラー12の回転軸方向と平行な方向に走査させるレーザー発光手段を用いるものであっても良い。この場合、刷版部11の表面のうち加熱する領域を精密に制御することが可能となり、精度良く版を形成することができる。このように精度良く版を形成することで、当該版を用いて高画質の画像を形成することができる。
また、例えば、駆動ローラー12がガラスや樹脂等の透明部材で構成されている場合には、レーザー発光手段を用いた書き込み部15が駆動ローラー12の内側に設けられ、レーザー光により駆動ローラー12の内側から非接触で刷版部11を加熱するようにしても良い。
また、書き込み部15により選択的に加熱された刷版部11は、空気中で放冷することにより転移温度Tm未満に冷却するものとしたが、所定の冷却機構により転移温度Tm未満に冷却するものとしても良い。冷却機構としては、例えば、刷版部11の表面にエアを吹き付ける送風装置であっても良いし、ペルチェ素子等から構成され刷版部11に接触して冷却する冷却ローラーであっても良い。冷却機構が冷却ローラー等の接触型の冷却機構である場合には、刷版部11との間に疎水性素材を介在させて、刷版部11に疎水性素材を接触させた状態で冷却するものとしても良い。
上記のようにそれぞれ構成される表面処理部14及び書き込み部15は、それぞれ所定の接離機構(図示略)により、刷版部11から離間させることができるように構成されている。記録媒体Sに対して同じ画像を繰り返し形成する場合には、刷版部11上に版像を形成した後、当該接離機構によって表面処理部14及び書き込み部15を刷版部11から離間する。
インク供給部16は、インク供給ローラー161、インク容器162及びインク規制ブレード163から構成されている。
インク容器162には、インクが貯留されており、図示しないインク補充器から適宜インクが補充される。インク容器162に貯留されるインクは、既存の水なしオフセットインクのように撥インク性素材の表面には付着しにくく、親水性素材の表面には付着し易い性質を有する。つまり、インク供給部16のインクは、親水性材料が多く含有されているものが好ましく、表面張力の高いものが好ましい。更に、インク供給部16のインクとしては、地汚れ性に有利であるため高い粘度を有することが好ましいが、ピッキング等の印刷トラブルが発生することも考慮して適正値の粘度を有することが好ましい。
このようなインクの例として、既存の水なしオフセット油性インク(例えば、DICグラフィックス(株)製のDRI-O-COLORナチュラリス、粘度30Pa秒)が挙げられる。
インク供給ローラー161は、刷版部11に当接して設けられ、図2中の矢印方向に回転駆動可能に構成されている。インク供給ローラー161は、回転駆動することでインク容器162内を通過して、インク容器162に貯留されるインクを表面に保持し、インク規制ブレード163に当接する。インク規制ブレード163は、インクを保持したインク供給ローラー161の表面に当接する位置に設けられ、インク供給ローラー161の表面に保持されたインクを2μm〜50μm、好ましくは4μm〜10μmの厚さのインク層とする。表面にインク層が保持されたインク供給ローラー161は、刷版部11に当接して刷版部11の表面に適切量のインクを供給する。刷版部11の表面全体が表面処理部14により親水性が高められた上で、刷版部11の表面のうち非画像部分に対応する領域のみが書き込み部15により疎水性が高められているので、刷版部11の表面のうち画像部分に対応する領域のみにインクKが付着する。これにより、湿し水を用いることなく刷版部11の表面上にインク像を形成することができる。
ここで、刷版部11の非画像領域にインク供給ローラー161上のインク層が接触すると、非画像領域の疎水性成分がインク層に含有される溶剤で膨潤し、刷版部11の非画像領域とインク供給ローラー161のインク層との界面に弱い流体境界層(weak fluid boundary layer)が形成される。流体境界層はインク層よりも低粘度の液体層であるため、インク供給ローラー161と刷版部11とが離間するとき当該流体境界層部分で分裂する。このように刷版部11の非画像領域は流体境界層で覆われた状態となり、インク層のインクが当該非画像領域上に残留することが防止される。したがって、刷版部11の非画像領域にインクが付着することが防止され、地汚れの発生を防止することができる(『乾式平版のインキ剥離機構(杉田和之、上野信雄、矢島伸一、千葉大学、日本印刷学会論文集、第19巻第4号(1981))』参照)。なお、インク供給部16のインクにはシリコンオイル等の溶剤を含有させると、刷版部11の非画像領域上に流体境界層が安定的に形成され易くなるため、好ましい。
ブランケットローラー17は、刷版部11に当接して設けられ、図2中の矢印方向に回転駆動可能に構成されている。ブランケットローラー17の表面は親インク性に構成されており、ブランケットローラー17と刷版部11とが当接することにより、刷版部11上のインクKがブランケットローラー17に付着する。これにより、刷版部11の表面上に形成されたインク像がブランケットローラー17の表面に転写される。
押圧ローラー18は、ブランケットローラー17に当接して設けられ、図2中の矢印方向に回転駆動可能に構成されている。押圧ローラー18は、画像形成時に給紙部2から供給される記録媒体Sをブランケットローラー17との間にニップし、ニップした記録媒体Sをブランケットローラー17側へ押圧しながら回転することにより、ブランケットローラー17上のインクKが記録媒体Sに付着する。これにより、ブランケットローラー17の表面上のインク像が記録媒体S上に転写される。このようにして、記録媒体Sに対して画像形成が行われる。
ブランケットローラー清掃器19は、インク像を記録媒体Sに転写した後のブランケットローラー17に当接して設けられ、後述するクリーニング部20と同様、ブランケットローラー17の表面をウェブクリーニングすることにより付着物を除去する。これにより、ブランケットローラー17の表面に残ったインク等の付着物が次の記録媒体Sに転写されてしまうことを防止でき、画像品質の低下を抑制することができる。
また、図2に示すように刷版部11とブランケットローラー17との周長が等しく、更に回転速度が等しい場合には、ブランケットローラー清掃器19は、所定の接離機構(図示略)により、ブランケットローラー17から離間させることができるように構成されているものとする。刷版部11とブランケットローラー17との周長及び回転速度が等しければ、記録媒体Sに対して同じ画像を繰り返し形成する場合には、ブランケットローラー17の表面にインク等の付着物が残存していても画像品質の低下は起きないためである。つまり、記録媒体Sに対して同じ画像を繰り返し形成する場合には、ブランケットローラー清掃器19はブランケットローラー17から離間した状態にあり、記録媒体S上に形成する画像を切り替える場合には、ブランケットローラー清掃器19はブランケットローラー17に当接した状態となって、ブランケットローラー17に付着した付着物を除去する。
クリーニング部20は、刷版部11がブランケットローラー17にインク像を転写した後であって、刷版部11上に再び別の版像が形成される前に、当該刷版部11の表面をウェブクリーニングする。クリーニング部20は、送り出しローラー201から送り出されて巻き取りローラー202により巻き取られるウェブシート203が、圧接ローラー204により刷版部11の表面に押し当てられることで刷版部11の表面をクリーニングする。ウェブシート203は、送り出しローラー201及び巻き取りローラー202により、刷版部11の回転方向に対向する方向に移動されて、刷版部11の表面に残留するインクを擦り取って除去する。また、ウェブシート203には、インク洗浄液が保持されていることが好ましい。ウェブシート203に保持される洗浄液としては、一般的なオフセット印刷のインク洗浄液で構わないが、例えば、金陽社(株)製のマジカルウォッシュを用いることができる。
また、クリーニング部20は、ウェブシート203が刷版部11の表面に圧接されて設けられているが、所定の接離機構(図示略)により刷版部11から離間させることができるように構成されている。これにより、記録媒体Sに対して同じ画像を繰り返し形成する場合には、クリーニング部20が刷版部11から離間した状態となり、クリーニング部20がクリーニングを行うことなく繰り返し同じ画像を形成することができる。また、記録媒体S上に形成する画像を切り替える場合には、ウェブシート203が刷版部11に近接した状態となり、刷版部11の表面に残留するインクを除去する。これにより、刷版部11は、新たな版像が形成される状態となる。
なお、刷版部11とウェブシート203との摩擦により刷版部11の表面に傷や凹みが生じる場合があるが、本発明に係る製版装置22では、刷版部11上に版像を形成する際に刷版部の表面を加熱部141により転移温度Tm以上に加熱するため、刷版部11の表面が軟化されて平滑化して傷や凹みを消去することができる。
制御部21は、図3に示すように、製版装置22及び画像形成ユニット10の各部を制御する。制御部21は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、製版装置22及び画像形成ユニット10用の各種処理プログラムに従って各種動作を行う。
本実施形態の制御部21は、表面処理部14により刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して刷版部11の表面に電解質溶液を接触させ、書き込み部15により刷版部11の表面のうち非画像部分に対応する領域を選択的に転移温度Tm以上に加熱して当該領域に窒素又は酸素を接触させることで、刷版部11の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成する。以下、具体的に説明する。
まず、駆動ローラー12により回動する刷版部11の表面を、表面処理部14の加熱部141が転移温度Tm以上に加熱して刷版部11の表面全体を軟化させる(加熱工程)。
転移温度Tm以上に加熱されて軟化した刷版部11は、駆動ローラー12により更に回動されて、表面処理部14に貯留される電解質溶液に接触する(表面処理工程)。表面処理部14は加熱部141に近接して設けられているので、加熱部141により加熱された刷版部11の表面温度が転移温度Tm未満に低下する前に刷版部11の表面に電解質溶液を接触させることができる。これにより、刷版部11の親水性成分が表面側に引き付けられて、刷版部11の表面に親水性成分が多く存在した状態となる。また、表面処理部14は、電解質溶液を20℃程度の温度に維持しているので、転移温度Tm以上に加熱された刷版部11は電解質溶液に接触することで冷却されて硬化する。これにより、刷版部11の表面全体の親水性が高められた状態となる。
硬化された刷版部11は、駆動ローラー12により更に回動されて、表面処理部14の電解質溶液から離間するとともに、書き込み部15に対向する。制御部21は、入力される画像信号に基づいて、書き込み部15により刷版部11の表面のうち非画像部分に対応する領域を選択的に転移温度Tm以上に加熱させる(書き込み工程)。書き込み部15は疎水性素材である保護フィルム152を刷版部11に接触させながら加熱を行うので、刷版部11の表面のうち非画像部分に対応する領域においては刷版部11の表面側に疎水性成分が多く存在した状態となる。なお、刷版部11が書き込み部15を通過する速度は、例えば50mm/秒程度である。
非画像部分に対応する領域が選択的に加熱された刷版部11は、駆動ローラー12により更に回動されて、書き込み部15の保護フィルム152から離間し、空気に晒されるとともに放冷される。これにより、刷版部11の表面に空気中の窒素及び酸素が接触して刷版部11の表面に疎水性成分が引き付けられるとともに、刷版部11の表面のうち選択的に加熱された領域が転移温度Tm未満に冷却されて硬化される。これにより、刷版部11の非画像部分に対応する領域のみ疎水性が高められ、それ以外の領域、つまり画像部分に対応する領域は親水性が高い状態に維持される。よって、刷版部11の表面上に非画像領域と、当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像が形成される。
版像が形成された刷版部11は、駆動ローラー12により更に回動されて、インク供給部16のインク供給ローラー161に当接する。インク供給ローラー161から刷版部11の表面に供給されたインクKは、親水性が高められた画像領域にのみ付着し、疎水性の非画像領域には付着しない。このようにして、刷版部11の表面上にインク像が形成される。
インク像が形成された刷版部11は、駆動ローラー12により更に回動されて、ブランケットローラー17に当接する。刷版部11の表面上に形成されたインク像は、ブランケットローラー17の表面上に転写される。インク像を保持するブランケットローラー17は回転して、押圧ローラー18との間に記録媒体Sをニップする。これにより、ブランケットローラー17の表面上のインク像が記録媒体S上に転写されて、画像が形成される。インク像が転写された後の刷版部11及びブランケットローラー17はそれぞれ、クリーニング部20及びブランケットローラー清掃器19によりクリーニングされて、新たに別の版像が形成されることが可能な状態となる。
なお、同一の画像を連続して形成する場合には、表面処理部14、書き込み部15、クリーニング部20が刷版部11から離間するとともに、ブランケットローラー清掃器19がブランケットローラー17から離間し、インク供給部16により刷版部11の表面上に連続的にインク像が形成されて連続的に画像形成が行われる。
以上、本発明の第1実施形態によれば、表面処理部14により感温性材料からなる刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して当該刷版部11の表面に電解質溶液を接触させ、書き込み部15により刷版部11の表面のうち非画像部分に対応する領域を選択的に転移温度Tm以上に加熱して当該領域に酸素又は窒素を接触させることで、刷版部11の表面上に非画像領域と、当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成することができる。これにより、オフセット印刷方式よりも簡易に且つ短時間で版を形成することが可能であり、形成した版を用いて画質の良好な画像を形成することができる。また、刷版部11は転移温度Tmを境にして可逆的に硬度が変化する感温性材料からなり、この刷版部11の表面の性質を選択的に変化させて版像を形成するため、低コストで版を形成することができるとともに、版の切り替えに要する時間を大幅に短縮することができる。また、刷版部11の表面上に疎水性の高められた領域を形成することで版像を形成しているため、湿し水を付与することなくインク像を形成することができ、低コストで容易に画像形成を行える。したがって、小ロット印刷における印刷コストを低く抑えることができる。
以上が本発明の第1実施形態についての説明である。
《第2実施形態》
以下、本発明の第2実施形態について説明する。以下に説明する以外の構成は上記した第1実施形態と略同様であるため、同一の構成については同一名称とし、その詳細な説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係る画像形成ユニット30の概略構成を示す図である。また、画像形成ユニット30は、本発明に係る製版装置35を含んでいる。
画像形成ユニット30は、転移温度を境界として硬度が可逆的に変化し、親水性成分及び疎水性成分を含有する感温性材料からなる刷版部11、刷版部11を周面上に保持して回転駆動する駆動ローラー12、刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して刷版部11の表面に疎水性素材を接触させて、刷版部11の表面の性質を疎水性に変える表面処理部31、刷版部11の表面のうち画像部分に対応する領域に親水性素材を接触させて、刷版部11の表面のうち当該領域の性質を親水性に変える書き込み部32、刷版部11の表面に付着する親水性素材を吹き飛ばすか又は乾燥させることにより除去する乾燥部33、版像が形成された刷版部11の表面にインクを供給してインク像を形成するインク供給部16、刷版部11上に形成されたインク像が転写されるブランケットローラー17、記録媒体Sをブランケットローラー17に押圧して記録媒体Sにインク像を転写する押圧ローラー18、ブランケットローラー17の付着物を除去するブランケットローラー清掃器19、刷版部11をクリーニングするクリーニング部20、これらの各部を制御する制御部21等を具備している。これらの部材のうち少なくとも、刷版部11と、表面処理部31と、書き込み部32と、制御部21とにより、本発明の製版装置35が構成されている。
なお、刷版部11、駆動ローラー12、インク供給部16、ブランケットローラー17、押圧ローラー18、ブランケットローラー清掃器19は、クリーニング部20及び制御部21は、上記した第1実施形態と同様に構成されている。
画像形成ユニット30を構成する上記の各部材は、刷版部11を中心に刷版部11の周囲に配置され、駆動ローラー12による刷版部11の回動方向に沿って、表面処理部31、書き込み部32、乾燥部33、インク供給部16、ブランケットローラー17、クリーニング部20の順に配置されている。また、画像形成ユニット10を構成する各ローラー部材は、その回転軸が互いに略平行となるように配置されている。
表面処理部31は、刷版部11の表面が空気に晒された状態で刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して軟化させる。表面処理部31は、例えばハロゲンランプであり、刷版部11の表面を非接触で加熱することができる。これにより、刷版部11の表面に傷を付けたり必要以上に加熱したりすることを防止できる。また、表面処理部31が刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して軟化させるので、刷版部11の表面を平滑化することができ、刷版部11上に形成される版像をより高精細にすることができる。
表面処理部31により、刷版部11の表面が空気に晒された状態で転移温度Tm以上に加熱されて軟化されるので、刷版部11の疎水性成分が空気中の窒素や酸素等に引き付けられて刷版部11の表面に疎水性成分が多く存在した状態となる。
なお、表面処理部31としては、ハロゲンランプに限らず、加熱ローラー等の接触型の加熱手段であっても良い。
書き込み部32は、刷版部11の画像部分に対応する領域に選択的に親水性素材を接触させて当該領域の親水性を高めるように構成されている。書き込み部32としては、例えば解像度1200dpiのインクジェットヘッドが用いられ、電解質溶液を吐出できるように構成されている。書き込み部32が吐出する電解質溶液としては、例えば、NaCl、MgCl、LiCl等の水溶液や、炭酸水等が挙げられるがこれに限定されるものではなく、水等の極性溶媒に電解質を溶解させた溶液であれば良い。書き込み部32は、制御部21により処理されて出力された画像信号に基づいて、刷版部11の表面上を移動して刷版部11の表面に電解質溶液Wを吐出することにより、刷版部11の表面に選択的に電解質溶液を接触させる。また、書き込み部32は表面処理部31に近接して設けられ、表面処理部31により加熱されて軟化した刷版部11が空気中で放冷されて転移温度Tm未満に冷却される前に電解質溶液Wを接触させるように設けられている。これにより、軟化された状態の刷版部11に対し親水性素材である電解質溶液Wを接触させることができ、刷版部11の表面を再度加熱したり書き込み部32から吐出される電解質溶液Wを高温にしたりすることなく、刷版部11の表面上の画像部分に対応する領域の親水性を高めることができる。
なお、書き込み部32から吐出される親水性素材は電解質溶液に限られるものではなく、純水やその他の液体状の親水性素材であっても良い。
乾燥部33は、書き込み部32により刷版部11の表面に吐出され付着した電解質溶液Wを除去するように構成されている。乾燥部33は、刷版部11の表面にエアを吹き付ける送風機構であり、刷版部11の表面の画像部分に対応する領域に付着した電解質溶液Wを乾燥させるか又は吹き飛ばすことで除去する。乾燥部33がエアを吹き付けることより、電解質溶液Wが除去されるとともに刷版部11の表面が転移温度Tm未満に冷却され、刷版部11の表面のうち画像部分に対応する領域においては表面に親水性成分が多く存在した状態で硬化され、非画像部分に対応する領域においては表面に疎水性成分が多く存在した状態で硬化される。これにより、刷版部11の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成することができる。
乾燥部33は、例えば20℃程度の冷風を1.3m/秒の風量で数秒間刷版部11の表面に吹き付けることで、刷版部11の表面上から電解質溶液Wを除去することができる。なお、刷版部11の表面上に電解質溶液Wや電解質が僅かに残留したとしても、当該電解質溶液Wや電解質はインク供給部16に回収される。インク供給部16はインクを多量に消費するため、回収された電解質溶液Wや電解質の影響をほとんど受けることなく、画像形成を行うことができる。
本実施形態における制御部21は、表面処理部31により刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して刷版部11の表面に窒素又は酸素を接触させ、書き込み部32により転移温度Tm以上の刷版部11の表面のうち画像部分に対応する領域に電解質溶液を選択的に接触させることで、刷版部11の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成する。以下、具体的に説明する。
まず、駆動ローラー12により回動する刷版部11の表面を、表面処理部31により転移温度Tm以上に加熱して刷版部11の表面全体を軟化させる(加熱工程)。表面処理部31による刷版部11の加熱は刷版部11の表面が空気に晒された状態で行われるとともに、表面処理部31により加熱された刷版部11は駆動ローラー12により空気に接触しながら回動される(表面処理工程)。これにより、転移温度Tm以上に加熱されて軟化した刷版部11は疎水性素材である窒素又は酸素に接触するため、刷版部11の表面側に疎水性成分が引き付けられた状態となる。
転移温度Tm以上に加熱されて軟化した刷版部11は、駆動ローラー12により更に回動されて、書き込み部32に対向する。書き込み部32は表面処理部31に近接して設けられているため、刷版部11の表面が空気中で放冷されて転移温度Tm未満に冷却される前に、刷版部11が書き込み部32に対向する位置に到達する。書き込み部32により、刷版部11の表面のうち画像部分に対応する領域に電解質溶液Wが吐出されて、当該領域に電解質溶液Wを接触させる(書き込み工程)。これにより、刷版部11の画像部分に対応する領域において刷版部11の表面側に親水性成分が多く存在した状態となる。なお、刷版部11が書き込み部32を通過する速度は、例えば50mm/秒程度である。
刷版部11は、駆動ローラー12により更に回動されて、乾燥部33に対向する。制御部21は、乾燥部33により刷版部11の表面にエアを吹き付けることで、刷版部11のうち画像部分に対応する領域上に付着した電解質溶液を乾燥させるか又は吹き飛ばして除去する。また、乾燥部33により刷版部11の表面にエアが吹き付けられることで、刷版部11の表面が転移温度Tm未満に冷却されて硬化する。これにより、刷版部11の表面のうち画像部分に対応する領域は親水性が高められた状態に維持され、非画像部部分に対応する領域は疎水性が高められた状態に維持される。よって、刷版部11の表面に非画像領域と当該非画像領域よりも親水性が高められた画像領域とからなる版像が形成される。
版像が形成された刷版部11にインクが供給されて行われる画像形成は、上記した第1実施形態と同様にして行われる。
以上、本発明の第2実施形態によれば、表面処理部31により感温性材料からなる刷版部11の表面を転移温度Tm以上に加熱して軟化させ、当該刷版部11に窒素又は酸素を当接させ、書き込み部15により刷版部11の表面のうち画像部分に対応する領域に電解質溶液を選択的に接触させることで、刷版部11の表面上に非画像領域と、当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成することができる。これにより、上記した第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上が本発明の第2実施形態についての説明である。
なお、上記した第1及び第2実施形態では、刷版部はドラム状に形成されているものとしたが、刷版部はベルト状に形成されているものとしても良い。
また、上記した第1及び第2実施形態では、親水性素材として電解質溶液、疎水性素材として空気中の窒素又は酸素を、刷版部11に接触させるものとしたが、これらに限られるものではなく、親水性素材及び疎水性素材としては何れのものを用いても良い。
また、上記した第1及び第2実施形態では、刷版部の表面のうち画像部分に対応する領域を親水性とし非画像部分に対応する領域を疎水性としたが、刷版部の表面のうち画像部分に対応する領域を疎水性とし非画像部分に対応する領域を親水性としても良い。この場合には、刷版部に供給されるインクとして、親水性素材の表面に付着しにくく、疎水性素材の表面には付着し易い性質のものを用いる。
更に、形成される画像の画像領域の割合等に応じて、刷版部の表面のうち画像部分に対応する領域を親水性とし非画像部分に対応する領域を疎水性とするか、画像部分に対応する領域を疎水性とし非画像部分に対応する領域を親水性とするかを設定変更できるようにしても良い。
また、上記した第1及び第2実施形態では、刷版部の表面上に形成されたインク像をブランケットローラーに転写してから、記録媒体に転写するものとしたが、本発明は湿し水を使用していないため、ブランケットローラーを用いずに刷版部11上のインク像を直接記録媒体に転写するものとしても良い。この場合、ブランケットローラーをクリーニングする必要がないので、より短時間で版の切り替えを行うことができる。また、ブランケットローラーを設ける必要がないので、製版装置及び画像形成装置の小型化及び低コスト化を図ることができる。
1 画像形成部
2 給紙部
3 排紙ストッカー
4 操作部
10 画像形成ユニット
11 刷版部
12 駆動ローラー
14 表面処理部
15 書き込み部
16 インク供給部
17 ブランケットローラー
18 押圧ローラー
19 ブランケットローラー清掃器
20 クリーニング部
21 制御部
22 製版装置
30 画像形成ユニット
31 表面処理部
32 書き込み部
33 乾燥部
35 製版装置
100 画像形成装置
141 加熱部
142 親水性化部
151 サーマルヘッド
152 保護フィルム
153 駆動ローラー
161 インク供給ローラー
162 インク容器
163 インク規制ブレード
201 送り出しローラー
202 巻き取りローラー
203 ウェブシート
204 圧接ローラー
K インク
S 記録媒体
W 電解質溶液

Claims (5)

  1. 転移温度を境界として硬度が可逆的に変化し、親水性成分及び疎水性成分を含有する感温性材料からなる刷版部と、
    前記刷版部の表面を転移温度以上に加熱して前記刷版部の表面に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか一方を接触させて、前記刷版部の表面の性質を親水性及び疎水性のうち何れか一方に変える表面処理部と、
    前記刷版部の表面のうち画像部分又は非画像部分に対応する領域に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか他方を接触させて、前記刷版部の表面のうち当該領域の性質を親水性及び疎水性のうち何れか他方に変える書き込み部と、
    前記表面処理部により前記刷版部の表面を転移温度以上に加熱して前記刷版部の表面に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか一方を接触させ、前記書き込み部により前記刷版部の表面のうち画像部分又は非画像部分に対応する領域に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか他方を接触させることで、前記刷版部の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性又は疎水性の高い画像領域とからなる版像を形成する制御部と、を備えることを特徴とする製版装置。
  2. 前記制御部は、前記表面処理部により前記刷版部の表面を転移温度以上に加熱して前記刷版部の表面に純水又は電解質溶液を接触させ、前記書き込み部により前記刷版部の表面のうち非画像部分に対応する領域を選択的に転移温度以上に加熱して当該領域に窒素又は酸素を接触させることで、前記刷版部の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成することを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
  3. 前記制御部は、前記表面処理部により前記刷版部の表面を転移温度以上に加熱して前記刷版部の表面に窒素又は酸素を接触させ、前記書き込み部により転移温度以上の前記刷版部の表面のうち画像部分に対応する領域に純水又は電解質溶液を選択的に接触させることで、前記刷版部の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性の高い画像領域とからなる版像を形成することを特徴とする請求項1に記載の製版装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の製版装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 転移温度を境界として硬度が可逆的に変化し、親水性成分及び疎水性成分を含有する感温性材料からなる刷版部の表面を、転移温度以上に加熱する加熱工程と、
    前記刷版部の表面に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか一方を接触させて、前記刷版部の表面の性質を親水性及び疎水性のうち何れか一方に変える表面処理工程と、
    前記刷版部の表面のうち画像部分又は非画像部分に対応する領域に親水性素材及び疎水性素材のうち何れか他方を接触させて、前記刷版部の表面のうち当該領域の性質を親水性及び疎水性のうち何れか他方に変えることで、前記刷版部の表面上に、非画像領域と当該非画像領域よりも親水性又は疎水性の高い画像領域とからなる版像を形成する書き込み工程と、を備えることを特徴とする製版方法。
JP2012095710A 2012-04-19 2012-04-19 製版装置、画像形成装置及び製版方法 Pending JP2013220651A (ja)

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