JP2013219898A - 制御装置及びヒートポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インバータ回路を制御するモータ制御部を備える制御装置について、過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置の個数を削減することができる制御装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置は、インバータ回路38bによって駆動電力が供給される室外ファンモータ38aを含む。モータ制御部74は、室外ファンモータ38aを制御する。モータ制御部74に接続されている本体制御部75は、空気調和装置を制御するためのものである。モータ制御部74は、インバータ回路38bの直流バス電圧が過電圧もしくは不足電圧の条件を満たし、且つファンモータ38aの制御状態が運転開始前であるという条件を満たすときに、インバータ回路38bが接続されている商用電源ライン48a,48bにおいて過電圧もしくは不足電圧が発生していると判断する。
【選択図】図5

Description

本発明は、モータを含む電動装置の制御装置及び、ファンモータを含むヒートポンプ装置に関する。
ヒートポンプ装置においては、例えばファンモータなどに、高効率かつ長寿命で電気的ノイズや機械的ノイズの小さいブラシレス直流モータの需要が増えている。このようなブラシレス直流モータなどの多相モータは、エネルギー効率の高いインバータ回路から電力が供給されて駆動されるのが一般的である。
このようなインバータ回路を備えるヒートポンプ装置においては、例えば特許文献1(特開平5−114473号公報)に記載されているように、過電圧からのインバータ回路の保護は、インバータ回路を制御するモータ制御回路及び過電圧検出回路によって行われる。過電圧からインバータ回路を保護するため、過電圧検出回路がインバータ回路の過電圧状態を検出し、過電圧検出回路の過電圧状態の検出に基づいてモータ制御回路がインバータ回路の動作を停止させる。
ところで、ヒートポンプ装置においては、ファンモータのインバータ回路やモータ制御回路以外にも、インバータ回路に電力を供給するための交流電源から電力の供給を受けて動作するアクチュエータや制御装置が設けられている。このようなアクチュエータや制御装置を保護するために、ファンモータのインバータ回路用の過電圧検出回路とは別に、アクチュエータや制御装置の過電圧もしくは不足電圧を検出するための他の検出回路が設けられ、アクチュエータや制御装置が過電圧もしくは不足電圧によって故障したり正常に動作しなくなったりする不具合が防止されている。
しかしながら、上述のように保護対象毎に過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出回路を設けて過電圧もしくは不足電圧に対する制御を行うと、検出回路の数が多くなって制御装置が制御する対象となっている装置が高価なものとなる。
本発明の課題は、インバータ回路を制御するモータ制御部を備える制御装置について、過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置の個数を削減することができる制御装置を提供することである。
本発明の第1観点に係る制御装置は、インバータ回路によって駆動電力が供給されるモータを含む電動装置の制御装置であって、モータを制御するためのモータ制御部と、モータ制御部に接続され、電動装置を制御するための本体制御部と、を備え、モータ制御部及び本体制御部のうちの少なくとも一方は、インバータ回路の直流バス電圧が過電圧もしくは不足電圧の条件を満たし且つモータの制御状態が所定条件も満たすときに、インバータ回路が接続されている商用電源ラインに電圧異常が発生していると判断する。
第1観点に係る制御装置によれば、直流バス電圧の過電圧もしくは不足電圧の検出に、モータの制御状態の所定条件を加えることによって、モータ制御部及び本体制御部のうちの少なくとも一方が商用電源ラインの電圧異常を判断できるので、商用電源ラインの過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置を省くことができる。
本発明の第2観点に係る制御装置は、第1観点に係る制御装置において、モータ制御部は、商用電源ラインに電圧異常が発生していると判断したときに、商用電源ラインの電圧異常を示す信号を本体制御部に対して出力する。
第2観点に係る制御装置によれば、従来、本体制御部が過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置から電源異常を示す信号を受け取っていたのであれば、本体制御部がモータ制御部から電源異常を示す信号を受け取ることによって従来と同様の構成になり、本体制御部の構成を変更せずに過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置の個数を減らすことができる。
本発明の第3観点に係る制御装置は、第1観点の制御装置において、モータ制御部は、本体制御部に対して直流バス電圧に関する電圧信号を送り、本体制御部は、直流バス電圧に関する電圧信号に基づいて商用電源ラインの電圧異常の発生を判断する。
第3観点に係る制御装置によれば、本体制御部が電圧異常を判断するためにモータ制御部から電圧信号を受け取るだけで済むため、本体制御部の端子数を増やすことなく過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置の個数を減らすことができる。
本発明の第4観点に係る制御装置は、第1観点から第3観点のいずれかの制御装置において、所定条件は、モータを駆動する前であること又はモータを停止状態にする制御を行っていることである。
第4観点に係る制御装置によれば、所定条件がモータを駆動する前であること又はモータを停止状態にする制御を行っていることであることから、モータが駆動されていないことが商用電源ラインに電圧異常が発生していると判断する条件となっている。このように構成することで、モータが駆動されることによる影響を直流バス電圧が受けない状態で商用電源ラインの電圧異常を判断できる。
本発明の第5観点に係る制御装置は、第1観点から第4観点のいずれかの制御装置において、インバータ回路及び商用電源ラインに接続されている直流バスをさらに備え、モータ制御部及び本体制御部のうちの少なくとも一方は、商用電源ラインに電圧異常が発生していると判断したときに、商用電源ラインと直流バスとの間の接続を遮断する。
第5観点に係る制御装置によれば、電圧異常が発生している商用電源ラインと直流バスとの間の接続を遮断して、商用電源ラインから直流バスを切り離すことにより、商用電源ラインの影響がインバータ回路に及ぶのを防ぐことができる。
本発明の第6観点に係る制御装置は、第1観点から第5観点のいずれかの制御装置において、本体制御部は、インバータ回路の直流バス電圧の情報のみに基づいて商用電源ラインに電圧異常が発生しているか否かを判断する。
第6観点に係る制御装置によれば、本体制御部がモータ制御部から直流バス電圧の情報を受け取るだけであるため、電圧異常を検出するための情報を入力する本体制御部の端子やラインを省くことができる。
本発明の第7観点に係る制御装置は、第1観点から第6観点のいずれかの制御装置において、モータ制御部及び本体制御部のうちの少なくとも一方は、直流バス電圧と比較してインバータ回路を保護するか否かを第1閾値に基づいて判断し、直流バス電圧と比較して商用電源ラインの電圧異常を第2閾値に基づいて判断する。
第7観点に係る制御装置によれば、検出のための閾値を分けることで、異常の種類を特定できる。例えば、商用電源ラインの電圧異常を判断するための第2閾値を持つことで、第2閾値を商用電源ラインの電圧異常のみを判断するために用いることができる。
本発明の第8観点に係るヒートポンプ装置は、商用電源ラインに接続されるヒートポンプ装置であって、冷媒と熱交換される空気の流れを発生させるためのファンモータと、ファンモータに駆動電力を供給するため商用電源ラインに接続されるインバータ回路と、インバータ回路の直流バス電圧を検知して異常の検出を行なう電圧検出部と、インバータ回路及び電圧検出部に接続され、ファンモータを制御するためのモータ制御部と、ファンモータ制御部に接続され、ヒートポンプ装置を制御するための本体制御部と、を備え、ファンモータ制御部及び本体制御部のうちの少なくとも一方は、インバータ回路の直流バス電圧が過電圧もしくは不足電圧の条件を満たし且つファンモータの制御状態が所定条件も満たすときに、商用電源ラインに電圧異常が発生していると判断する。
第8観点に係るヒートポンプ装置によれば、直流バス電圧の過電圧もしくは不足電圧の検出に、ファンモータの制御状態の所定条件を加えることによって、ファンモータ制御部及び本体制御部のうちの少なくとも一方が商用電源ラインの電圧異常を判断できるので、商用電源ラインの電圧異常を検出するための過電圧もしくは不足電圧の検出のための検出装置を省くことができる。
本発明の第9観点に係るヒートポンプ装置は、第8観点のヒートポンプ装置において、商用電源ラインから供給される電力によって駆動される、ファンモータ以外のアクチュエータをさらに備え、本体制御部は、アクチュエータに異常が発生しているか否かを判断するためにインバータ回路の直流バス電圧の情報を用いる。
第9観点に係るヒートポンプ装置によれば、アクチュエータに異常が発生しているか否かの判断にインバータ回路の直流バス電圧の情報を用いるので、アクチュエータに異常が発生しているか否かの判断に必要な情報のうちインバータ回路の直流バス電圧から得られる情報で確認できる情報についてはその情報を得るための検出装置が不要になる。
本発明の第1観点に係る制御装置では、本体制御部の制御対象において、過電圧もしくは不足電圧の検出を行うための検出装置の個数を減らすことができる。
本発明の第2観点に係る制御装置では、本体制御部の構成の変更を行わなくても済み、制御装置のコストの上昇を抑制することができる。
本発明の第3観点に係る制御装置では、本体制御部の端子数の増加を抑制でき、制御装置のコストの上昇を抑制することができる。
本発明の第4観点に係る制御装置では、モータの駆動による影響を排除できるため、商用電源ラインの電圧異常の判断の正確さを向上させることができる。
本発明の第5観点に係る制御装置では、商用電源ラインの電圧異常によってインバータ回路が故障するのを防止することができる。
本発明の第6観点に係る制御装置では、本体制御部の構成が簡素化され、制御装置に掛かるコストを削減することができる。
本発明の第7観点に係る制御装置では、商用電源ラインの電圧異常についての判断の正確さを向上させることができる。
本発明の第8観点に係るヒートポンプ装置では、本体制御部の制御対象において過電圧もしくは不足電圧の検出を行うための検出装置の個数を減らすことができる。
本発明の第9観点に係るヒートポンプ装置では、本体制御部の制御対象において、インバータ回路の直流バス電圧から得られる情報で確認できる、アクチュエータに異常が発生しているか否かの判断に必要な情報を得るための装置を簡素化又は削減することができる。
一実施形態に係る空気調和装置の外観を示す斜視図。 空気調和装置の冷媒回路及びその周辺の概要を示す回路図。 室外機の内部構造を説明するための斜視図。 制御部による制御系統の概要を示すブロック図。 室外ファンモータ部及びその電源並びに周辺回路の一例を示す回路図。 モータ制御部と本体制御部の機能を説明するためのブロック図。 異常検出及び異常時制御のステップの一例を示すフローチャート。 異常検出及び異常時制御のステップの他の例を示すフローチャート。 室外ファンモータ部及びその電源並びに周辺回路の他の例を示す回路図。 モータ制御部と本体制御部を含む室外機の他の例を示すブロック図。 モータ制御部と本体制御部を含む空気調和装置の他の例を示すブロック図。
以下、本発明の電動装置について、ヒートポンプ式空気調和装置を例に挙げて説明する。このヒートポンプ式空気調和装置は、室外ファンモータ部を備えており、この室外ファンモータ部にブラシレス直流モータ(以下、ブラシレスDCモータという)を含んでいる。また、このヒートポンプ式空気調和装置は、室外ファンモータ部を制御するモータ制御部と装置特に室外機30を制御するための本体制御部とを制御装置50に含んでいる。
(1)ヒートポンプ式空気調和装置の概要
(1−1)空気調和装置の構成の概要
図1は、本発明の一実施形態に係るヒートポンプ式空気調和装置(以下、空気調和装置という)の外観を示す斜視図である。図1の空気調和装置10は、室内機20と室外機30とを備えている。室外機30は、室内に設置される室内機20に冷媒配管によって接続されて、室内機20とともに空気調和装置10の冷媒回路を構成する。そのために、冷媒配管や通信線や伝送線路などが通る連絡配管12によって室内機20と室外機30が連絡されている。
図2は、図1の空気調和装置10の構成の概要を示す回路図である。図2において、各装置を繋ぐ実線は冷媒配管を示しており、各装置を繋ぐ破線は信号伝送線路を示している。図2に示す冷媒回路14を構成するために、室内機20には、室内熱交換器21などが設けられ、室外機30には、圧縮機31、四路切換弁32、室外熱交換器33、電動弁34及びアキュムレータ35などが設けられている。
ここで、冷媒回路14の回路構成について簡単に説明する。圧縮機31の吐出側には四路切換弁32の第1ポートが接続されている。四路切換弁32の第2ポートには室外熱交換器33の一方の出入口が接続され、第3ポートにはアキュムレータ35が接続され、第4ポートには冷媒連絡配管12bが接続されている。四路切換弁32は、冷房時には実線で示したように第1ポートと第2ポートが接続されるとともに、第3ポートと第4ポートが接続される。四路切換弁32は、冷房時には実線で示したように第1ポートと第2ポートが接続されるとともに、第3ポートと第4ポートが接続される。一方、暖房時には、四路切換弁32は、破線で示したように、第1ポートと第4ポートが接続されるとともに、第2ポートと第3ポートが接続される。室外熱交換器33の他方の出入口は、電動弁34と冷媒連絡配管12aとを介して室内熱交換器21の一方の出入口に接続されている。室内熱交換器21の他方の出入口は、冷媒連絡配管12bを介して四路切換弁32の第4ポートに接続されている。また、圧縮機31の吸入側は、アキュムレータ35を介して四路切換弁32の第3ポートに接続されている。この冷媒回路14の中を冷媒が循環する。
(1−2)空気調和装置の動作の概要
冷房時には、四路切換弁32が実線の接続に切り換わり、圧縮機31で圧縮されて吐出された冷媒が四路切換弁32を介して室外熱交換器33に送られる。冷房時には室外熱交換器33は凝縮器として働き、凝縮により外気との熱交換が行われて熱を奪われた冷媒は、電動弁34に送られる。電動弁34は膨張弁として働き、高圧液状の冷媒が低圧の湿り蒸気の状態に変化する。このように電動弁34で膨張した冷媒は、冷媒連絡配管12aを通って室内熱交換器21に入る。冷房時には室内熱交換器21は蒸発器として働き、蒸発により室内空気と冷媒との間で熱交換が行われ、室内空気の熱を奪って温度が上昇した冷媒は、冷媒連絡配管12aを通って四路切換弁32に送られる。四路切換弁32は、冷媒連絡配管12aとアキュムレータ35とが接続するように切り換えられている。そのため、室内熱交換器21から送られてきた冷媒は、四路切換弁32によって、圧縮機31の吸入側に接続されているアキュムレータ35に送られる。
暖房時には、四路切換弁32が点線の接続に切り換わり、圧縮機31で圧縮されて吐出された冷媒が四路切換弁32から冷媒連絡配管12bを経由して凝縮器として働く室内熱交換器21に送られる。そして、冷房時とは逆の経路をたどって、蒸発器として働く室外熱交換器33を出た冷媒は圧縮機31に送られる。つまり、圧縮機31から、四路切換弁32、冷媒連絡配管12b、室内熱交換器21、冷媒連絡配管12a、電動弁34、室外熱交換器33、四路切換弁32、アキュムレータ35を順に経て圧縮機31に戻る経路を冷媒が循環する。
室内機20及び室外機30には、それぞれ、室内熱交換器21及び室外熱交換器33における熱交換を促すために、室内熱交換器21に室内空気を送る室内ファン22及び、室外熱交換器33に外気を送るプロペラファン37が設けられている。そして、これら室内ファン22及びプロペラファン37を駆動するための室内ファンモータ部23及び室外ファンモータ部38がそれぞれ室内機20及び室外機30に設けられている。
(1−3)室外機の構造
図1に示されているように、室外機30は、略直方体状の形状をしており、ケーシング15によって覆われている。ケーシング15の前面には、前板組立体16が配置されており、前板組立体16には、その略中央部にファン吹出口17が設けられている。
図3には、ケーシング15を外した状態の室外機30が示されている。ケーシング15の背面から一方の側面にかけて、室外熱交換器33が露出している。プロペラファン37は、ファン吹出口17の直ぐ背面側に配置され、プロペラファン37を駆動する室外ファンモータ部38は、プロペラファン37の直ぐ背面側に配置されている。そして、ケーシング15の背面及び一方の側面から吸入まれた外気は、室外熱交換器33を通過してケーシング15の前面のファン吹出口17から吹き出される。
ファン吹出口17から吹き出される気流は、プロペラファン37が室外ファンモータ38aによって駆動され、反時計回り(CCWの方向)にプロペラファン37が回転することにより発生する。プロペラファン37が室外ファンモータ部38によって駆動されていないときでも、室外で発生している外気流による外力がプロペラファン37に作用してプロペラファン37を回転させるトルクが発生することがある。例えば、ファン吹出口17から室外熱交換器33の方向に外気流が通り抜けると、その外気流によりプロペラファン37に生じるトルクによってプロペラファン37は時計回り(CWの方向)に回転する。
(2)制御系統
(2−1)制御系統の概要
空気調和装置10における空気調和の動作を正しく効率よく行わせるために、室内機20及び室外機30は、それぞれの機器の中に組み込まれた室内制御部60及び室外制御部70によって制御される。図4は制御系統の構成の概略を示すブロック図である。室内制御部60と室外制御部70とは、通信線12cを介して互いに接続されて互いにデータの送受信を行っており、一つの制御装置50を構成している。制御装置50は、CPU(中央演算処理装置)やメモリや周辺回路などを含んで構成されており、これらの回路を組み合わせて後述する制御機能を実現している。
室外機30には、室外機30の各部の温度を測定するための温度センサとして、室外熱交換器温度センサ41、熱交換器出入口温度センサ42、吸入側温度センサ43、吐出側温度センサ44及び外気温度センサ45などが設けられており、これらの温度センサ41〜45で測定された温度の値が室外制御部70に送信される。室外熱交換器温度センサ41では、室外熱交換器33の内部の冷媒の温度が測定される。室外熱交換器33の出入口に設けられている熱交換器出入口温度センサ42では、室外熱交換器33と室内機20との間を流れる冷媒の温度が測定される。吸入側温度センサ43では、圧縮機31に吸入される冷媒の温度が測定される。吐出側温度センサ44では、圧縮機31から吐出される冷媒の温度が測定される。外気温度センサ45では、室外機30の周囲の外気温度が測定される。
室外機30には、圧縮機31に吸入される冷媒の圧力を測定するための吸入側圧力センサ46及び、圧縮機31から吐出される冷媒の圧力を測定するための吐出側圧力センサ47などの圧力センサが設けられている。吸入側圧力センサ46及び吐出側圧力センサ47などで測定された冷媒の圧力の値は室外制御部70に送信される。
さらに、室外機30においては、圧縮機31の圧縮機モータ部40、四路切換弁32、電動弁34及び室外ファンモータ部38が室外制御部70に接続されている。この室外制御部70により、圧縮機モータ部40や室外ファンモータ部38の回転数やそれらの運転・停止が制御され、四路切換弁32の切換えが制御され、電動弁34の開度が制御される。
室内機20には、室内熱交換器21の出入口の冷媒の温度を測定するための液側温度センサ24とガス側温度センサ25が設けられ、室内の温度を測定するための室内温度センサ26が設けられている。これらの温度センサ24〜26で測定された温度の値を示す信号が室内制御部60に送信される。また、室内機20においては、室内ファン22の室内ファンモータ部23、風向調節機構27及び表示部28などが室内制御部60に接続されている。この室内制御部60により、室内ファンモータ部23の回転数や運転・停止が制御される。風向調節機構27が室内機20に設けられたルーバー(図示省略)などの角度を変更することにより室内に吹き出す風の向きが調節される。室内制御部60は、各種の表示を行うため表示部28に対して表示を指示する制御信号を出力する。例えば、後述する室外ファンモータ部38での異常発生に伴って、制御装置50は、異常発報の表示を表示部28に行わせることもできる。
(2−2)室外ファンモータ部及びその周辺の構成
図5に、室外ファンモータ部とモータ制御部とそれらの周辺の構成が示されている。室外ファンモータ部38には、商用交流電源48から電力が供給される。商用交流電源48の商用電源ライン48a,48bが整流回路49Bに接続されている。整流回路49Bは、ダイオードからなる整流部495及び、高電圧側の直流バスライン498と低電圧側の直流バスライン499との間に接続されている平滑コンデンサ496を備えている。整流回路49Bで整流された直流バス電圧は、直流バスライン498,499によって室外ファンモータ部38に供給される。
図5に示されている室外ファンモータ部38の室外ファンモータ38aは、ブラシレスDCモータである。この室外ファンモータ38aの駆動電圧Vu,Vv,Vwは、直流バスライン498,499から直流バス電圧の供給を受けるインバータ回路38bから出力される。室外ファンモータ38aは、ロータ381とステータ382と3つのホール素子54a,54b,54cとを備えている。
ステータ382は、電機子コイルLu,Lv,Lwの一端が中性点nで共通に接続されたスター結線を有している。プロペラファン37に結合されているロータ381は、多極の永久磁石を有している。ロータ381は、その回転軸を中心に、永久磁石と電機子コイルLu,Lv,Lwとの間で発生する電磁力によってステータ382に対して相対的に回転する。室外ファンモータ38aを回転させるために、インバータ回路38bから電機子コイルLu,Lv,Lwに駆動電圧Vu,Vv,Vwが出力される。
インバータ回路38bは、これら電機子コイルLu,Lv,Lwの他端と高電圧側の直流バスライン498との間に接続されている上アームの絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ1,Q2,Q3及び、これら電機子コイルLu,Lv,Lwの他端と低電圧側の直流バスライン499との間に接続されている下アームの絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ4,Q5,Q6をスイッチング素子として備えている。以下、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ1をトランジスタQ1と略記し、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタQ2〜Q6についても同様に記載する。トランジスタQ1,Q2,Q3,Q4,Q5,Q6には、それぞれ還流ダイオードD1,D2,D3,D4,D5,D6が逆並列に接続されている。各還流ダイオードD1〜D6は、各々が接続されているトランジスタQ1〜Q6に逆電圧が印加された場合にそれぞれ導通して逆電圧から各トランジスタQ1〜Q6を保護する。
このインバータ回路38bは、上アームのトランジスタQ1,Q2,Q3をオン状態にすることによって、それぞれのトランジスタQ1,Q2,Q3を介して高電圧側の直流バスライン498から電機子コイルLu,Lv,Lwの他端に高電圧を印加する。また、このインバータ回路38bは、下アームのトランジスタQ4,Q5,Q6をオン状態にすることによって、それぞれのトランジスタQ4,Q5,Q6を介して低電圧側の直流バスライン499から電機子コイルLu,Lv,Lwの他端に低電圧を印加する。
室外ファンモータ部38には、電圧検出部81及び電流検出部82が設けられている。直流バスライン498,499の間に接続されている電圧検出部81によって、直流バスライン498,499の間の過電圧が検出される。このような電圧検出部81は、例えば直流バスライン498,499の間に接続された複数の抵抗と、その中の一つの抵抗に印加される電圧を検知するトランジスタとを含む検出回路を複数設けることで構成される。この構成を取ることで、モータ制御部74から与えられる信号によって、異なる閾値電圧で過電圧を検出する複数の検出回路の中から適当な検出回路を選択することができる。それにより、電圧検出部81は、過電圧の検出をモータ制御部74に対して出力するときに、過電圧を検出する閾値電圧を切り換えることができる。
また、低電圧側の直流バスライン499に直列に挿入されている電流検出部82によって、室外ファンモータ部38に流れている過電流が検出される。電流検出部82は、例えば直流バスライン499に挿入されたシャント抵抗と、シャント抵抗の両端の電圧を増幅するオペアンプを含む増幅回路と、増幅回路の出力電圧を検出するトランジスタとを含む検出回路で構成される。
また、室外ファンモータ部38には放電部497が設けられ、室外制御部70によって制御されている。この放電部497によって平滑コンデンサ496の放電が行われ、高電圧側の直流バスライン498と低電圧側の直流バスライン499の間の電圧が調整される。
(2−3)インバータ回路の制御
室外ファンモータ部38を制御するためのモータ制御部74には、ゲート制御電圧生成部741とPWM(Pulse−Width Modulation)制御部742と回転方向検知部743と回転数計測部744と放電制御部746と過電流保護部747が含まれる。
〔ゲート制御電圧生成部〕
ゲート制御電圧生成部741は、図5に示すように、インバータ回路38bのトランジスタQ1〜Q6のオン・オフを制御するための6つのゲート制御電圧Gu,Gv,Gw,Gx,Gy,Gzを出力する。ゲート制御電圧生成部741から出力されるゲート制御電圧Gu,Gv,Gw,Gx,Gy,Gzにより、PWM制御部742から出力されるPWM制御信号v_dutyに応じた駆動電圧Vu,Vv,Vwがロータ位置に基づくタイミングでインバータ回路38bから室外ファンモータ38aに出力される。
〔PWM制御部〕
PWM制御部742は、室外ファンモータ38aの回転方向及び回転数に基づいてデューティ値などを決定し、パルス幅変調を行うためのPWM制御信号v_dutyをゲート制御電圧生成部741に出力する。
〔回転方向検知部〕
回転方向検知部743は、各ホール素子54a〜54cから出力される位置検出信号Hu,Hv,Hwを用いて、室外ファンモータ38aにおけるロータ381の回転方向(以下、室外ファンモータ38aの回転方向と記載する場合もある)を検知する。回転方向検知部743で検知された室外ファンモータ38aの回転方向は、PWM制御部742に取り込まれる。
〔回転数計測部〕
回転数計測部744は、各ホール素子54a〜54cから出力される位置検出信号Hu,Hv,Hwを用いて、室外ファンモータ38aにおけるロータ381の回転数(以下、室外ファンモータ38aの回転数と記載する場合もある)を計測する。計測された室外ファンモータ38aの回転数は、PWM制御部742に取り込まれる。
〔放電制御部〕
放電制御部746は、放電部497を制御する。具体的には、放電制御部746は、電圧検出部81により検出された直流バス電圧Vdcが第1上限閾値電圧を超えた場合に、平滑コンデンサ496に蓄積された電荷の少なくとも一部が放電されるように、放電部497を制御する。例えば、放電制御部746は、放電される電荷量を、第1上限閾値電圧と直流バス電圧Vdcとの差に基づいて決定し、決定した電荷量から放電部497が放電を行う時間を決定する。ここで、第1上限閾値電圧は、インバータ回路38b内の各トランジスタQ1〜Q6等の定格により決定される。
直流バス電圧Vdcが昇圧されて第1上限閾値電圧を超えたことが電圧検出部81で検出されると、電圧検出部81から放電制御部746に第1上限閾値電圧を超えたことが通知され、放電制御部746が放電部497に放電を行わせる。すると、平滑コンデンサ496に蓄積された電荷量が減少するため、直流バス電圧Vdcは、インバータ回路38b内の各トランジスタQ1〜Q6の定格以下に抑えられる。このように、放電制御部746は、電圧検出部81により検出された電圧に基づいて平滑コンデンサ496の両端の電圧の調整を行い、直流バス電圧Vdcがインバータ回路38bの各トランジスタQ1〜Q6の定格電圧を超える恐れがある場合に直流バス電圧Vdcが定格電圧以下に収まるように制御する。
〔過電流保護部〕
過電流保護部747は、電流検出部82により検出された電流に基づいて室外ファンモータ38aに流れる電流の調整を行い、インバータ回路38bの各トランジスタQ1〜Q6の定格電流を超えないようにする。例えば、電流検出部82で検出された電流値が閾値電流を超えた場合に、過電流保護部747はゲート制御電圧生成部741に対してインバータ回路38bの駆動の停止を指示する信号を出力する。
(2−4)モータ制御部と本体制御部
室外制御部70には、モータ制御部74以外に、圧縮機モータ部40を制御するための圧縮機モータ制御部76及び圧縮機モータ制御部76や上述の四路切換弁32や電動弁34などを制御するための本体制御部75が含まれる(図5及び図6参照)。本体制御部75とモータ制御部74との間では、制御に必要な情報のやり取りが行われている。暖房や冷房の設定温度や環境温度などの種々の条件から室外ファンモータ38aの目標回転数が本体制御部75で算出され、本体制御部75からモータ制御部74に対して、室外ファンモータ38aの回転数を指示するための回転数指令信号rdが出力される。
一方、モータ制御部74からは、回転数計測部744で計測された回転数を示す信号rmが本体制御部75に対して出力される。また、モータ制御部74から本体制御部75に対して、直流バス電圧Vdcの異常を示す電圧異常信号Varm1,Varm2が出力される。
(3)室外機の各部への電力の供給
室外機30は、図6に示されているように商用交流電源48に接続されており、商用電源ライン48a,48bによって四路切換弁32、電動弁34、整流回路49A,49B及び制御電源71などに電力が供給されている。整流回路49Aは、ダイオードからなる整流部491及び、高電圧側の直流バスライン493と低電圧側の直流バスライン494との間に接続されている平滑コンデンサ492を備えている。整流回路49Aの直流バスライン493,494には、圧縮機モータ部40が接続されている。圧縮機モータ部40は、圧縮機モータ40aとインバータ回路40bとを有している。制御電源71は室外制御部70の電源である。
商用電源ライン48aと整流回路49Bは、電磁接触器90を介して接続されている。この電磁接触器90は、本体制御部75によって制御され、商用電源ライン48aに異常が発生したときに、整流回路49Bを商用電源ライン48aから切り離すために用いられる。
(4)モータ制御部及び本体制御部の電圧異常検出
モータ制御部74における電圧異常検出について、図7のフローチャートに沿って説明する。モータ制御部74は、制御装置50に空気調和装置10の運転が指示されて運転が開始されるときの運転開始信号が伝達されるように構成されている。モータ制御部74は、まず、本体制御部75からモータ制御部74に運転開始信号が伝達されたか否かに基づいて、運転が開始されているか否かの判断を行う(ステップS1)。
運転開始の指示を未だ受けていなければ、室外ファンモータ部38が室外ファンモータ38aを回転させる制御を行っていない、つまり駆動制御を行っていない(停止状態にする制御を行っている)とモータ制御部74は判断する。この場合、室外ファンモータ38aが室外空気の流れによって回転している場合もあるが、ここでは、室外ファンモータ38aを回転させる制御を行っていないことから室外ファンモータ38aが回転していないという前提を置いて、以下の商用交流電源48の電圧異常の検出をモータ制御部74が行う(ステップS2)。
このとき、モータ制御部74は、電圧検出部81で直流バス電圧Vdcが第1上限閾値電圧を超えたことが検出されると、商用電源ライン48a,48bから過電圧が供給されていると判断する(ステップS3)。モータ制御部74は、直流バス電圧Vdcが第1上限閾値電圧を超えても放電制御部746には放電部497に対する制御を行わせずに、放電制御部746から本体制御部75に電圧異常信号Varm2を出力する(ステップS4)。
本体制御部75は、電圧異常信号Varm2を受信すると、電磁接触器90を開放にして整流回路49Bを商用電源ライン48a,48bから切り離す(ステップS5)。また、本体制御部75は、電圧異常信号Varm2を受信すると、例えば室内制御部60に商用電源ライン48a,48bに異常が発生していることを示す異常報知信号を送信する。異常報知信号を受信した室内制御部60は、商用電源ライン48a,48bに異常が発生していることを室内機20の表示部28に表示させる(ステップS6)。このステップ6の処理の終了によって、運転開始前のステップS1からステップS6までの一連の処理が終了する。
もし、ステップS1で、運転が開始されていると判断されると、従来と同様に、運転終了の指示を受けるまで(ステップS7)、ステップS8〜ステップS11の処理により室外ファンモータ部38の過電圧異常の検出が行われる。まず、ステップS1で運転が開始されていると判断されてステップS7に進んだときは当然運転終了の指示を受けていないケースのため、ステップS8に進み、モータ制御部74は、従来と同様に、通常の直流バス電圧Vdcから室外ファンモータ部38の異常の検出を行う。
このとき、モータ制御部74は、電圧検出部81で直流バス電圧Vdcが第1上限閾値電圧を超えたことが検出されると、室外ファンモータ部38の直流バスライン498,499に過電圧が発生したと判断する(ステップS9)。ステップS1〜S6を経て運転開始前には商用電源ライン48a,48bに過電圧異常が発生していないことが確かめられているので、ステップS7で過電圧が発生したことが検出されると、室外ファンモータ部38の動作或いは室外ファンモータ部(インバータ回路やモータ)の故障によって昇圧動作等の不具合が生じることで過電圧が発生したとモータ制御部74において判断できる。言い換えれば、電源の異常とファンモータ部の異常を切り分けることが可能であると言える。
モータ制御部74は、ステップS9で直流バス電圧Vdcが第1上限閾値電圧を超えていることが検出されると、放電制御部746から本体制御部75に電圧異常信号Varm1を出力させる(ステップS10)とともに、ステップS11で放電制御部746による放電部497の制御を行わせる。
本体制御部75は、電圧異常信号Varm1を受信すると、例えば室外ファンモータ部38に異常が発生していることを示す異常報知信号を送信する。異常報知信号を受信した室内制御部60は、室外ファンモータ部38で異常が発生していることを室内機20の表示部28に表示させ(ステップS12)、またステップS7に戻る。
電圧異常信号Varm1を受信した本体制御部75の制御には種々のものがあるが、例えば、電圧異常信号Varm1が予め設定されていた期間を過ぎても続けて受信されるときには、本体制御部75が運転終了の指示を出すように構成してもよい。運転終了の指示があれば、ステップS7でモータ制御部74が運転終了の指示があったことを認識してステップS1からステップS11までの一連の処理が終了する。
(5)変形例
(5−1)
上記実施形態では、電圧検出部81で第1上限閾値電圧を用いて商用電源ライン48a,48bにおいて過電圧が生じているか否かを判断する(ステップS3)とともに、同じ第1上限閾値電圧を用いて直流バス電圧Vdcが過電圧になっているか否かの判断も行っている(ステップS9)。
しかし、商用電源ライン48a,48bの過電圧を判断する閾値電圧と直流バス電圧Vdcの過電圧を判断する閾値電圧を異なるものとしてもよい。例えば、ステップS9においては、直流バス電圧Vdcを第1上限閾値電圧により判断し、ステップS3においては、商用電源ライン48a,48bの状態を第1上限閾値電圧よりも高い第2上限閾値電圧により判断してもよい。つまり、ステップS9で、電圧検出部81において第2上限閾値電圧よりも高い電圧を検出した場合には、モータ制御部74が本体制御部75に電圧異常信号Varm2を出力するように構成することもできる。逆に、商用電源ライン48a,48bの状態を判断する第2閾値電圧として、直流バス電圧Vdcが過電圧になっているか否かの判断を行う第1上限閾値電圧よりも低い電圧を用いてもよい。
(5−2)
上記実施形態では、ステップS3において、電圧検出部81で第1上限閾値電圧を超えるか否かによって、商用電源ライン48a,48bにおいて過電圧が生じているか否かを判断している。しかし、ステップS3でモータ制御部74に行わせる判断は過電圧の判断には限らない。
ステップS2において、電圧検出部81が、直流バス電圧Vdcが第1下限閾値電圧(<第1上限閾値電圧)を下回るか否かを検出するように構成してもよい。そして、ステップS3において、直流バス電圧Vdcが第1下限閾値電圧を下回っている場合、モータ制御部74が商用電源ライン48a,48bが不足電圧になっていると判断する。この場合、モータ制御部74から本体制御部75に、上述の電圧異常信号Varm1,Varm2とは異なる電圧異常信号が出力され、本体制御部75は、商用電源ライン48a,48bが不足電圧になっていることが検出されたことを知ることができる。
不足電圧の場合は、過電圧の場合と異なって室外ファンモータ部38のインバータ回路38bなどが破壊される可能性が小さいため、ステップS5の商用交流電源からの遮断処理を省いてもよい。
本体制御部75は、この不足電圧の発生を示す電圧異常信号を受信すると、例えば室内制御部60に商用電源ライン48a,48bに異常が発生していることを示す異常報知信号を送信する。異常報知信号を受信した室内制御部60は、商用電源ライン48a,48bに異常が発生していることを室内機20の表示部28に表示させる(ステップS6)。
(5−3)
上記実施形態や上記変形例5−1及び5−2においては、ステップS1において、本体制御部75からモータ制御部74への運転開始指示の有無によって、室外ファンモータ部38が室外ファンモータ38aを回転させる制御が行われているか否かを判断している。
しかし、室外ファンモータ部38が室外ファンモータ38aを回転させる制御を行っているか否かの判断は、運転開始指示の有無以外によっても判断することができる。
例えば、回転数計測部744で計測される回転数や回転数指令信号rdによって、モータを停止状態にする制御を判断することができる。つまり、計測された回転数を示す信号rmや回転数指令信号rdが所定回転数未満(例えば100rpm未満)である期間が所定期間続いていれば、モータを停止状態にする制御が行われていると判断し、所定回転数以上であればモータを停止状態にする制御が行われていないと判断する。つまり、計測された回転数を示す信号rmや回転数指令信号rdが所定回転数未満のときに電圧検出部81で検出される直流バス電圧Vdcが過電圧や不足電圧を示していれば、モータ制御部74が商用電源ライン48a,48bに過電圧や不足電圧が生じていると判断するように構成してもよい。図3を用いて説明したように外気流によってプロペラファン37が回転することがあり、回転数計測部744で回転されていないことが検出されることを条件とする場合には、このようなプロペラファン37の外力による回転によって直流バス電圧Vdcが変化する場合も除いて商用電源ライン48a,48bの電圧異常を判断することができる。
(5−4)
上記実施形態や上記変形例5−1乃至5−3では、モータ制御部74において商用電源ライン48a,48bに電圧異常が発生しているか否かの判断が行われていたが、この判断を本体制御部75が行うようにしてもよい。例えば、ステップS1の条件を満たしてステップS2に進んだときに、本体制御部75にモータ制御部74の放電制御部746から電圧検出部81での検出結果が出力されるように構成してもよい。例えば、図8に示されているように、図7のステップS3に代えてステップS13において、本体制御部75にモータ制御部74の放電制御部746から電圧検出部81で検出結果が出力する。そして次のステップS14で、商用電源ライン48a,48bから過電圧が供給されているか否かについて、この電圧検出部81の検出結果に基づいて本体制御部75が判断する。従来本体制御部75が電圧検出結果から商用電源ライン48a,48bの過電圧異常を判断していたのであれば、このように、本体制御部75で電圧検出部81の検出結果に基づいて商用電源ライン48a,48bの過電圧異常を判断することにより従来とほぼ同様の構成を取ることができる。同様に、商用電源ライン48a,48bの過電圧異常に代えて、或いは過電圧異常と並行して、商用電源ライン48a,48bの不足電圧の異常を本体制御部75において判断するようにしてもよい。
(5−5)
上述の変形例5−4では、ステップS2において、電圧検出部81で第1上限閾値電圧や第1下限閾値電圧を用いて商用電源ライン48a,48bの過電圧や不足電圧を検出している。しかし、電圧検出部81では、ステップS2において検出した電圧信号をそのまま出力するようにしてもよい。そして、図9に示されているように、このとき電圧検出部81から出力される電圧信号Vvをモータ制御部74の放電制御部746から本体制御部75に出力する。本体制御部75では、室外ファンモータ部38が駆動されていないときの電圧信号Evに基づいて商用電源ライン48a,48bの過電圧や不足電圧の発生を判断するようにしてもよい。
特に、モータのベクトル制御を行なっている場合やDCバス電圧による出力電圧補正を行なっている場合には、元々モータ制御部で電圧信号(電圧の絶対値)を検出してモータを制御しているため、その信号をそのまま用いることができる。
(5−6)
上述の変形例5−5などでは、室外ファンモータ部38が駆動されていないときの直流バス電圧Vdcの値に基づいて商用電源ライン48a,48bの過電圧や不足電圧の発生を本体制御部75が判断するように構成されている。しかし、ステップS14において本体制御部75が判断する事象は、商用電源ライン48a,48bの過電圧や不足電圧の発生には限られない。
商用電源ライン48a,48bには、図6に示されているように、四路切換弁32や電動弁34や圧縮機モータ部40などの種々のアクチュエータが接続されている。これらの異常によっても商用電源ライン48a,48bの電圧が変化し、その影響によって直流バス電圧Vdcが変化する。従って、ステップS14において、商用電源ライン48a,48bに過電圧や不足電圧が発生していないことを確認した後に、これらのアクチュエータを動作させて直流バス電圧Vdcに発生する電圧の変化から、本体制御部75がアクチュエータに異常が発生しているか否かを判断するように構成してもよい。
(5−7)
上記実施形態では、電磁接触器90で切り離す箇所は整流回路49Bのみであったが、図10に示されているように、制御電源の後段(商用電源から見て下流側)を全て切り離すことにより、室外ファンモータ部のみならず、圧縮機モータ部や他のアクチュエータも保護することが可能となる。
(5−8)
上記実施形態や上述の変形例では、モータを含む電動装置の例として、ブラシレスDCモータが室外機30に設けられている空気調和装置10を例に挙げて説明したが、室内機20の室内ファンモータ部23にブラシレスDCモータが設置されている場合には室内ファンモータ部23に対しても適用することができる。また、モータを含む電動装置は、上記実施形態のような空気調和装置10に限られず、モータを有する他の電動装置に対しても適用することができる。
例えば商用電源からの受電を室内機側で行なうと共に、室内機から室外機に電源供給を行なうような形態の空気調和装置において、室内ファンモータ部に適用した場合には、室外機への電源供給を切り離すことによって室外機へ過電圧が印加されるのを保護することもできる。
例えば、図11に示されている空気調和装置10Aは、商用交流電源48からの受電を室内機20Aで行なうと共に、室内機20Aから室外機30Aに電源供給を行なう。室内機20Aは、室内制御部60及び、その室内制御部60によって制御される室内ファンモータ部23と風向調節機構27と表示部28を備えている。室内ファンモータ部23は、図6に示されている室外ファンモータ部38が有する室外ファンモータ38aとインバータ回路38bと整流回路49Bと電圧検出部81と電流検出部82と放電部497と直流バスライン498,499に対応する室内ファンモータ23aとインバータ回路23bと整流回路49Cと電圧検出部81Aと電流検出部82Aと放電部497Aと直流バスライン498A,499Aとを有する。また、室内制御部60は、室外制御部70が有する本体制御部75とモータ制御部74に対応する本体制御部65とモータ制御部64を有している。
そして、本体制御部75及びモータ制御部74と同様に、モータ制御部64及び本体制御部65のうちの少なくとも一方は、インバータ回路23bの直流バス電圧が過電圧もしくは不足電圧の条件を満たし且つモータの制御状態が所定条件も満たすときに、インバータ回路23bが接続されている商用電源ライン48a,48bに電圧異常が発生していると判断する。
本体制御部65は、商用電源ライン48a,48bに電圧異常が発生していると判断したときに、電磁接触器91で室外機30への電源供給を切り離すことによって室外機30へ過電圧が印加されるのを保護する。
(5−9)
上記実施形態においては、電源電圧の異常を例として説明しているが、電圧の異なる電源系統が複数存在する場合(日本国内の例では、100V電源と200V電源が同一屋内に混在するような場合)に、その電源接続の間違い(誤接続)を検出することも可能である。
このように電源接続が間違っている場合には、ファンモータやアクチュエータを何ら動作させずともDCバス電圧値が正常接続値とは大きく異なる値(例えば2倍や1/2倍の値)となるため、検出が容易である。特に先の変形例で述べたように閾値を複数設けることで、その状態検出(誤接続検出)の確かさを増すことができる。
(5−10)
本体制御部への異常信号・電圧信号の伝達は、ディジタルのHigh/Low信号、アナログ電圧信号、通信による状態・電圧の伝達など、その伝達手段を限定するものではない。
(5−11)
上記実施形態や上述の変形例では、電動装置に含まれるモータとして、ブラシレスDCモータを例に挙げて説明したが、電動装置に含まれるモータはブラシレスDCモータには限られない。また、上記実施形態や上述の変形例では、商用電源ライン48a,48bが1系統の2相交流電源に対応したものについて説明したが、商用電源ラインは3相以上の電源に対応したものであってもよく、また空気調和装置が複数の系統の商用電源ラインに接続されているものにも本発明を適用できる。
(6)特徴
(6−1)
以上説明したように、直流バス電圧Vdcの過電圧もしくは不足電圧の検出において、室外ファンモータ38aが駆動される前であるという条件や室外ファンモータ38aが駆動制御されていない(停止状態にする制御がされている)という条件など(制御状態の所定条件)を加えることによって、室外ファンモータ38aの駆動による直流バス電圧Vdcの変動がないときに直流バス電圧Vdcの過電圧もしくは不足電圧の検出を行うことができる。それは、このような室外ファンモータ38aの制御状態の所定条件が満たされているときには、直流バス電圧Vdcの変化と商用電源ライン48a,48bの電圧の変化との相関関係が強いからである。このように、インバータ回路38bに供給される直流バス電圧Vdcを検出するための電圧検出部81が、商用電源ラインの過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置を兼ねることができ、このような検出装置を省いて、過電圧もしくは不足電圧の検出を行うための検出装置の個数を減らすことができる。また、室外ファンモータ38aが駆動される前であるという条件や室外ファンモータ38aが駆動制御されていない(停止状態にする制御がされている)という条件を用いると、室外ファンモータ38aの駆動による影響を排除できるため、商用電源ライン48a,48bの電圧異常の判断の正確さを向上させることができる。
(6−2)
従来、本体制御部75が過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置から電源異常を示す信号を受け取っていたのであれば、本体制御部75がモータ制御部74から電源異常を示す電圧異常信号Varm2を受け取ることによって従来と同様の構成になり、本体制御部75の構成を変更せずに過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置の個数を減らすことができる。また、本体制御部75が従来と同様に構成でき、本体制御部75の構成の変更を行わなくても済む場合には、制御装置50のコストの上昇を抑制することができる。
(6−3)
上述の変形例5−5で説明した場合には、インバータ回路38bの直流バス電圧Vdcが過電圧もしくは不足電圧の条件を満たし且つ室外ファンモータ38aが駆動制御されていないという条件(制御状態が所定条件)も満たすときに、モータ制御部74が本体制御部75に対して電圧検出部81で検出される電圧の値Ev(直流バス電圧Vdcに関する電圧信号)を送る。そして、本体制御部75は、この電圧の値Evに基づいて商用電源ラインの電圧異常の発生を判断する。そのため、本体制御部75が電圧異常を判断するためにモータ制御部74から電圧信号Vvを受け取るだけで済むため、本体制御部75の端子数を増やすことなく過電圧もしくは不足電圧を検出するための検出装置の個数を減らすことができる。また、本体制御部75が従来と同様に構成でき、本体制御部75の端子数の増加を抑制できる場合には、制御装置50のコストの上昇を抑制することができる。
(6−4)
本体制御部75は、図6に示されている電磁接触器90により、商用電源ライン48a,48bに電圧異常が発生していると判断したときに、商用電源ライン48a,48bと直流バスライン498,499との間の接続を遮断する。このように、商用電源ライン48a,48bに電圧異常が発生しているときに、商用電源ライン48a,48bと直流バスライン498,499を切り離すことにより、商用電源ライン48a,48bの電圧異常の影響が長時間にわたってインバータ回路38bに及ぶのを防ぐことができ、商用電源ライン48a,48bの電圧異常によってインバータ回路38bが故障するのを防止することができる。
ここでは、本体制御部75が電磁接触器90を用いて商用電源ライン48a,48bと直流バスライン498,499との間の接続を遮断しているが、モータ制御部74が電磁接触器90を用いて遮断するように構成してもよい。
(6−5)
上記実施形態で説明したように、本体制御部75及びモータ制御部74のうちの少なくとも一方は、インバータ回路38bの直流バス電圧Vdcの情報のみに基づいて商用電源ライン48a,48bに電圧異常が発生しているか否かを判断する。この場合には、電圧異常が発生しているか否かの判断のために、本体制御部がモータ制御部74から直流バス電圧Vdcの情報を受け取るだけであるため、電圧異常を検出するための情報を入力する本体制御部75の端子やラインを省くことができる。それにより、本体制御部75の構成が簡素化され、制御装置50に掛かるコストを削減することができる。上記実施形態では、インバータ回路38bの直流バス電圧Vdcの情報のみに基づいて商用電源ライン48a,48bに電圧異常が発生しているか否かを判断しているが、勿論、この判断の正確性を向上させるために他の情報を加味して判断するように構成することもできる。
(6−6)
上述の変形例5−1で説明したように、モータ制御部74及び本体制御部75のうちの少なくとも一方は、直流バス電圧Vdcと比較してインバータ回路38bを保護するか否かを第1上限閾値電圧(第1閾値)に基づいて判断し、直流バス電圧Vdcと比較して商用電源ライン48a,48bの電圧異常を第2上限閾値電圧(第2閾値)に基づいて判断するように構成している。このように、商用電源ライン48a,48bの電圧異常を判断するための第2上限閾値電圧を持つことで、第2上限閾値電圧を商用電源ライン48a,48bの過電圧異常のみを判断するために用いることができ、商用電源ライン48a,48bの過電圧異常についての判断の正確さを向上させることができる。
なお、商用電源ライン48a,48bの不足電圧の発生を判断するために、第1下限閾値電圧を用いる場合を、変形例5−2で説明しているが、上述の過電圧の検出の場合と同様に、商用電源ライン48a,48bの不足電圧の検出専用の第2下限閾値電圧を設けてもよく、このような第2下限閾値電圧を設ける場合の効果は、第2上限閾値電圧を設ける場合の効果と同様である。
(6−7)
上述の変形例5−6で説明したように、本体制御部75が、アクチュエータに異常が発生しているか否かを判断するためにインバータ回路38bの直流バス電圧Vdcの情報を用いるように構成することができる。このように構成すると、アクチュエータに異常が発生しているか否かの判断に必要な情報のうちインバータ回路38bの直流バス電圧Vdcから得られる情報で確認できる情報を検出するための装置を省くことができる。
10,10A 空気調和装置
14 冷媒回路
20,20A 室内機
30,30A 室外機
31 圧縮機
37 プロペラファン
38 室外ファンモータ部
38a 室外ファンモータ
38b インバータ回路
48 商用交流電源
48a,48b 商用電源ライン
50 制御装置
60 室内制御部
70 室外制御部
64,74 モータ制御部
65,75 本体制御部
81,81A 電圧検出部
特開平5−114473号公報

Claims (9)

  1. インバータ回路(38b,23b)によって駆動電力が供給されるモータ(38a,23a)を含む電動装置(10,10A)の制御装置(50)であって、
    前記モータを制御するためのモータ制御部(74,64)と、
    前記モータ制御部に接続され、前記電動装置を制御するための本体制御部(75,65)と、
    を備え、
    前記モータ制御部及び前記本体制御部のうちの少なくとも一方は、前記インバータ回路の直流バス電圧が過電圧もしくは不足電圧の条件を満たし且つ前記モータの制御状態が所定条件も満たすときに、前記インバータ回路が接続されている商用電源ライン(48a,8b)に電圧異常が発生していると判断する、制御装置。
  2. 前記モータ制御部は、前記商用電源ラインに電圧異常が発生していると判断したときに、前記商用電源ラインの電圧異常を示す信号を前記本体制御部に対して出力する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記モータ制御部は、前記本体制御部に対して直流バス電圧に関する電圧信号を送り、
    前記本体制御部は、直流バス電圧に関する電圧信号に基づいて前記商用電源ラインの電圧異常の発生を判断する、
    請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記所定条件は、前記モータを駆動する前であること又は前記モータを停止状態にする制御を行っていることである、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 前記インバータ回路及び前記商用電源ラインに接続されている直流バス(498,499)をさらに備え、
    前記モータ制御部及び前記本体制御部のうちの少なくとも一方は、前記商用電源ラインに電圧異常が発生していると判断したときに、前記商用電源ラインと前記直流バスとの間の接続を遮断する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の制御装置。
  6. 前記モータ制御部及び前記本体制御部のうちの少なくとも一方は、前記インバータ回路の直流バス電圧の情報のみに基づいて前記商用電源ラインに電圧異常が発生しているか否かを判断する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記モータ制御部及び前記本体制御部のうちの少なくとも一方は、直流バス電圧と比較して前記インバータ回路を保護するか否かを第1閾値に基づいて判断し、直流バス電圧と比較して前記商用電源ラインの電圧異常を第2閾値に基づいて判断する、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の制御装置。
  8. 商用電源ライン(48a,48b)に接続されるヒートポンプ装置(10)であって、
    冷媒と熱交換される空気の流れを発生させるためのファンモータ(38a,23a)と、
    前記ファンモータに駆動電力を供給するため前記商用電源ラインに接続されるインバータ回路(38b,23b)と、
    前記インバータ回路の直流バス電圧を検知して異常の検出を行なう電圧検出部(81,81A)と、
    前記インバータ回路及び前記電圧検出部に接続され、前記ファンモータを制御するためのモータ制御部(74,64)と、
    前記ファンモータ制御部に接続され、前記ヒートポンプ装置を制御するための本体制御部(75,65)と、
    を備え、
    前記ファンモータ制御部及び前記本体制御部のうちの少なくとも一方は、前記インバータ回路の直流バス電圧が過電圧もしくは不足電圧の条件を満たし且つ前記ファンモータの制御状態が所定条件も満たすときに、前記商用電源ラインに電圧異常が発生していると判断する、ヒートポンプ装置。
  9. 前記商用電源ラインから供給される電力によって駆動される、前記ファンモータ以外のアクチュエータ(32,34,40,27,28)をさらに備え、
    前記本体制御部は、前記アクチュエータに異常が発生しているか否かを判断するために前記インバータ回路の直流バス電圧の情報を用いる、
    請求項8に記載のヒートポンプ装置。
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