JP2013219428A - スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法 - Google Patents

スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013219428A
JP2013219428A JP2012085770A JP2012085770A JP2013219428A JP 2013219428 A JP2013219428 A JP 2013219428A JP 2012085770 A JP2012085770 A JP 2012085770A JP 2012085770 A JP2012085770 A JP 2012085770A JP 2013219428 A JP2013219428 A JP 2013219428A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
transistor element
source
gate
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012085770A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5707357B2 (ja
Inventor
Ryo Kadoi
涼 門井
Yoshiichi Sugiyama
由一 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2012085770A priority Critical patent/JP5707357B2/ja
Priority to US14/390,096 priority patent/US9337822B2/en
Priority to PCT/JP2013/059943 priority patent/WO2013151011A1/ja
Publication of JP2013219428A publication Critical patent/JP2013219428A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5707357B2 publication Critical patent/JP5707357B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/10Modifications for increasing the maximum permissible switched voltage
    • H03K17/102Modifications for increasing the maximum permissible switched voltage in field-effect transistor switches
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J49/00Particle spectrometers or separator tubes
    • H01J49/02Details
    • H01J49/022Circuit arrangements, e.g. for generating deviation currents or voltages ; Components associated with high voltage supply
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/10Modifications for increasing the maximum permissible switched voltage
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/51Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used
    • H03K17/56Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices
    • H03K17/687Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking characterised by the components used by the use, as active elements, of semiconductor devices the devices being field-effect transistors

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

【課題】高電圧が印加されていない状態であってもオン・オフ制御が可能であると共に、高電圧を完全にグランドに落とすことが可能なスイッチ回路を提供すること
【解決手段】高電圧とシステムグランドとの間においてソースに他の素子のドレインを接続することにより直列に接続された複数のMOSスイッチを含み、高電圧とシステムグランドとの接続状態を切り替えるスイッチ回路であって、複数のMOSスイッチのうち、ソースがシステムグランドに接続されたMOSスイッチ101と、複数のMOSスイッチのうち、ソースがMOSスイッチ101のドレインと共通に接続され、ドレインが高電圧側に接続されたMOSスイッチ102と、ドレインがMOSスイッチ102のゲートと共通に接続されたMOSスイッチ103と、MOSスイッチ102のゲートソース間に並列に接続された抵抗104とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法に関し、特に、高電圧用スイッチ回路に関する。
高電圧を制御する回路を構成する素子の耐圧についての課題を解決するため、複数のトランジスタ素子を高電圧間に直列に接続することにより、夫々のトランジスタ素子に印加される電圧を分散する方法が既に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された発明に係る回路は、互いに絶縁分離されたn個のトランジスタ素子がグランド電位と高電位との間に直列に接続され、最もグランド電位側に配置されたトランジスタ素子のゲートが入力となっている。また、n個の抵抗素子がグランド電位と高電位との間に直列に接続され、最もグランド電位側に配置された以外の各トランジスタ素子のゲートが、夫々の抵抗素子の接続点と共通に接続されている。そして、各トランジスタ素子の高電位側から出力が取り出される。
特開2006−148058
MOSFETを用いて高電圧のスイッチングを行う場合、MOSFETの耐圧を超えたスイッチングは行えない。特許文献1に開示された方法においては、n個のトランジスタ素子を直列に接続することにより、夫々のトランジスタ素子に係る電圧をn分の1にすることによって課題を解決している。しかしながら、特許文献1に開示された構成の場合、高電圧側に十分な電圧がかかったままでないとオン・オフ制御が行えない。
また、回路の目的によっては、高電位側を接地してグランド電位に落とすことを目的として用いられるものもある。これに対して、特許文献1に開示された構成の場合、全てのトランジスタ素子がオン状態となって接地状態となったとしても、高電位側の電圧が下がった結果、最も高電位側に配置されたトランジスタ素子のゲート・ソース間電圧がトランジスタ素子の動作電圧を下回った時点でそのトランジスタ素子がオフ状態となって接地状態が解除され、再び高電位側の電圧が上昇する。そのため、高電位側の電圧を完全にグランドに落とすことができない。
本発明は、上述した課題を考慮したものであり、高電圧が印加されていない状態であってもオン・オフ制御が可能であると共に、高電圧を完全にグランドに落とすことが可能なスイッチ回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、高電圧とシステムグランドとの間においてソースに他の素子のドレインを接続することにより直列に接続された複数のトランジスタ素子を含み、高電圧とシステムグランドとの接続状態を切り替えるスイッチ回路であって、複数のトランジスタ素子のうち、ソースがシステムグランドに接続された第1のトランジスタ素子と、複数のトランジスタ素子のうち、ソースが第1のトランジスタ素子のドレインと共通に接続され、ドレインが高電圧側に接続された第2のトランジスタ素子と、ドレインが第2のトランジスタ素子のゲートと共通に接続された第3のトランジスタ素子と、第2のトランジスタ素子のゲートソース間に並列に接続された抵抗素子とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、イオン化した試料を電圧をかけた減圧下または真空中の空間で飛行させ、その飛行態様を検出することにより前記試料の質量分析を行う質量分析装置であって、上記スイッチ回路を用いた電源装置により前記空間に電圧をかけることを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、高電圧とシステムグランドとの間においてソースに他の素子のドレインを接続することにより直列に接続された複数のトランジスタ素子を含み、高電圧とシステムグランドとの接続状態を切り替えるスイッチ回路の制御方法であって、スイッチ回路は、複数のトランジスタ素子のうち、ソースがシステムグランドに接続された第1のトランジスタ素子と、複数のトランジスタ素子のうち、ソースが第1のトランジスタ素子のドレインと共通に接続され、ドレインが高電圧側に接続された第2のトランジスタ素子と、ドレインが第2のトランジスタ素子のゲートと共通に接続された第3のトランジスタ素子と、第2のトランジスタ素子のゲートソース間に並列に接続された抵抗素子とを含み、前記第3のトランジスタ素子のソースに、第2のトランジスタ素子のソースがシステムグランドである場合に第2のトランジスタ素子をオンさせることが可能な電圧を印加し、第1のトランジスタ素子及び第3のトランジスタ素子をオフ状態とすることにより第2のトランジスタ素子をオフ状態として高電圧とシステムグランドとを非接続状態とし、第1のトランジスタ素子及び第3のトランジスタ素子をオン状態とすることにより第2のトランジスタ素子をオン状態として高電圧とシステムグランドとを接続状態とすることを特徴とする。
本発明の構成では、高電圧が印加されていない状態であってもオン・オフ制御が可能であると共に、高電圧を完全にグランドに落とすことが可能なスイッチ回路を提供することが可能である
本発明の実施形態に係るスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るスイッチ回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態に係るスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るスイッチ回路において最も低電位側に接続されるトランジスタのソースに印加される電圧を示す図である。 本発明の実施形態に係るソースフォロア回路を示す図である。 本発明の実施形態に係るソースフォロア回路が適用されたスイッチ回路を示す図である。 本発明の実施形態に係るスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係るスイッチ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る質量分析装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る電源装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る資料導入部の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るイオン検出部の構成を示す図である。
実施の形態1.
本実施形態では、高電圧のスイッチングを行うスイッチ回路の例を説明する。図1は、本実施形態に係るスイッチ回路10の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係るスイッチ回路10はドレイン−ソース間のノードのオン・オフ制御を行うMOS(Metal Oxide Semiconductor)スイッチ101〜103、MOSスイッチ102のゲート−ソース間の電圧を分離する抵抗104、MOSスイッチ101のゲート端子111、MOSスイッチ103のゲート端子113、MOSスイッチ102のゲート印加電圧端子112、フローティング高電圧端子11及びグランド端子12を含む。
図1に示すように、フローティング高電圧端子11には、フローティング高電圧HVが印加されている。そして、本実施形態に係るスイッチ回路10においては、フローティング高電圧HVとシステムグランドとの間に複数のトランジスタ素子が直列に接続されている。この複数のトランジスタ素子は、1つのトランジスタ素子のソースに他のトランジスタ素子のドレインが接続されることにより、直列に接続されている。
MOSスイッチ101は、直列に接続されたトランジスタ素子の1つであってゲートが入力端子となる第1のトランジスタ素子であり、ソースがシステムグランドに、ドレインがMOSスイッチ102のソースと共通に接続されている。MOSスイッチ102は、直列に接続されたトランジスタ素子の1つであって、図1のスイッチ回路10においては、ドレインがフローティング高電圧HVに接続されている。
MOSスイッチ103は、MOSスイッチ102のオン・オフを制御するために設けられるトランジスタ素子である。MOSスイッチ103のソースに接続されたゲート印加電圧端子112には、MOSスイッチ102のソースが0Vであった場合に、MOSスイッチ102がオン動作するのに十分なゲート電圧を印加しておく。本実施例では、一例としてゲート印加電圧端子112に5Vが印加される。また、MOSスイッチ103のドレインは、MOSスイッチ102のゲートに接続されている。これにより、MOSスイッチ103がオン状態となった場合、ゲート印加電圧端子112に印加された電圧がMOSスイッチ102のゲートに印加される。
まず、本実施形態に係るスイッチ回路10のオフ動作について説明する。スイッチ回路10をオフ動作させる場合、MOSスイッチ101のゲート端子111に0Vを印加すると同時に、MOSスイッチ103のゲート端子113にゲート印加電圧端子112と同じ電圧を印加する。ゲート端子111に0Vを印加すると、MOSスイッチ101のゲート−ソース間電圧差は0Vとなり、MOSスイッチ101はオフしてドレイン−ソース間に電流が流れなくなる。
同様に、MOSスイッチ103のゲート端子113にゲート印加電圧端子112と同じ電圧を印加すると、MOSスイッチ103のゲート−ソース間電圧差は0Vとなり、MOSスイッチ103はオフしてドレイン−ソース間に電流が流れなくなる。これらの動作により、抵抗104に電流が流れる経路が存在しなくなり、MOSスイッチ102のゲート−ソース間電圧が0Vとなり、MOSスイッチ102もオフする。
以上の動作によりMOSスイッチ101、MOSスイッチ102、MOSスイッチ103のすべてがオフし、グランドと高電圧端子間が切断された状態となる。これにより、フローティング高電圧端子11にかかる電圧が各MOSのドレイン−ソースごとに分担されるため、各MOSのドレイン−ソースの耐圧を上回ることなく素子破壊を防いてオフ動作を行うことができる。
次に、本実施形態に係るスイッチ回路10のオン動作について説明する。スイッチ回路10をオン動作させる場合、MOSスイッチ101のゲート端子111にMOSスイッチ101がオンするのに十分なゲート電圧を印加すると同時に、MOSスイッチ103のゲート端子113にMOSスイッチ101がオンするのに十分なゲート電圧を印加する。ここでは、一例として、ゲート端子111には5V、ゲート端子113には10Vを印加する。
MOSスイッチ101がオンするとMOSスイッチ102のソース電圧は0Vとなり、また、MOSスイッチ103がオンすると、MOSスイッチ102のゲート電圧は5Vとなる。その結果、MOSスイッチ102のゲート−ソース電圧は5Vとなり、MOSスイッチ102もオンする。以上の動作により、MOSスイッチ101、MOSスイッチ102、MOSスイッチ103のすべてがオンし、グランド端子12と高電圧端子11との間が接続された状態となる。
オフ、オン、オフの順に状態を切り替える場合のタイミングチャートを図2に示す。タイミングチャートにはMOSスイッチ101のゲート電圧VG1、ソース電圧VS1、ゲート−ソース間電圧VGS1、MOSスイッチ102のゲート電圧VG2、ソース電圧VS2、ゲート−ソース間電圧VGS2、MOSスイッチ103のゲート電圧VG3、ソース電圧VS3、ゲート−ソース間電圧VGS3それぞれの動作タイミングを示す。
図2においては、フローティング高電圧端子11に1000Vが印加されており、スイッチング回路10がオフ、即ち、フローティング高電圧端子11が接地されていない状態を初期状態としている。図2に示すように、スイッチング回路10のオフ状態においては、MOSスイッチ101のゲート電圧VG1がグランド電圧(GND)、MOSスイッチ103のゲート電圧VG3がゲート印加電圧端子112の電圧である5Vとなっており、MOSスイッチ101及びMOSスイッチ103は、夫々ゲート−ソース間電圧VGS1、VGS3が夫々0Vとなってオフ状態である。
その結果、MOSスイッチ102のソース電圧VS2は、フローティング高電圧HVがMOSスイッチ101、MOSスイッチ102によって分圧されて500Vとなり、抵抗104を介してMOSUスイッチ102のゲート電圧VG2も500Vとなるため、MOSUスイッチ102は、ゲート−ソース間電圧VGS2が0Vとなってオフ状態である。
タイミングtにおいて、スイッチ回路10がオン状態に切り換わる際、まず、MOSスイッチ101のゲート電圧VG1として5Vが印加されると共に、MOSスイッチ103のゲート電圧VG3として10Vが印加される。その結果、MOSスイッチ101及びMOSスイッチ103は、夫々ゲート−ソース間電圧VGS1、VGS3が5Vとなってオン状態となる。
MOSスイッチ101、MOSスイッチ103が夫々オン状態となると、MOSスイッチ102のソースがMOSスイッチ101を介して接地され、電圧VS2がグランド電圧となる。また、MOSスイッチ102のゲートがMOSスイッチ103を介してゲート印加電圧端子112に接続され、電圧VG2が5Vとなる。その結果、MOSスイッチ102は、ゲート−ソース間電圧VGS2が5Vとなってオン状態となる。これにより、フローティング高電圧端子11がMOSスイッチ102、MOSスイッチ101を介して接地され、フローティング高電圧HVがグランド電圧となる。
このように、本実施形態に係るスイッチ回路10によれば、フローティング高電圧HVを確実にグランド電圧に落とすことができる。次に、タイミングtにおいて、スイッチ回路10が再度オフ状態に切り換わる際、MOSスイッチ101のゲート電圧VG1がGNDとなると共に、MOSスイッチ103のゲート電圧VG3として5Vが印加される。その結果、MOSスイッチ101及びMOSスイッチ103は、夫々ゲート−ソース間電圧VGS1、VGS3が0Vとなってオフ状態となる。
その後の動作は、フローティング高電圧HVの状態によって異なる。MOSスイッチ101がオフ状態となり、フローティング高電圧HVの接地状態が解除されることにより、フローティング高電圧HVが迅速に1000Vに戻るような状態であれば、図2のHV、VG2、VS2において実線で示すように動作する。即ち、MOSスイッチ102のソース電圧VS2は、フローティング高電圧HVがMOSスイッチ101、MOSスイッチ102によって分圧されて500Vとなり、抵抗104を介してMOSスイッチ102のゲート電圧VG2も500Vとなるため、MOSUスイッチ102は、ゲート−ソース間電圧VGS2が0Vとなってオフ状態となる。
仮に、抵抗104が設けられていない場合、MOSスイッチ102のゲート電圧VG2は、ゲート印加電圧端子112に印加されている5Vのままであり、MOSスイッチ102のゲート−ソース間電圧が−495Vとなってしまうため、MOSスイッチ102において素子破壊が起こる。抵抗素子104を設けることにより、そのような状態を回避することができると共に、ゲート−ソース間電圧VGS2を0VにしてMOSスイッチ102をオフ状態とすることができる。
他方、フローティング高電圧HVの接地状態が解除されても、フローティング高電圧HVが1000Vに戻らないような状態であれば、図2のHV、VG2、VS2において破線で示すように動作する。即ち、MOSスイッチ102のソース電圧は、0Vのままであり、抵抗104を介してMOSスイッチ102のゲート電圧VG2も0Vとなるため、MOSスイッチ102は、ゲート−ソース間電圧VGS2が0Vとなってオフ状態となる。
仮に、抵抗104が設けられていない場合、MOSスイッチ102のゲート電圧VG2は、ゲート印加電圧端子112に印加されている5Vのままであり、MOSスイッチ102のゲート−ソース間電圧が5Vとなってしまうため、MOSスイッチ102はオフされないこととなってしまう。即ち、抵抗素子104を設けることにより、フローティング高電圧HVが印加されていない状態であってもMOSスイッチ102を好適にオフ状態にすることができる。
このように、本実施形態に係るスイッチ回路10は、フローティング高電圧HVを確実にグランド電位に落とすことが可能であると共に、フローティング高電圧がどのような状態であっても、オン・オフ動作を確実に行うことが可能である。また、本実施形態に係るスイッチ回路10ではオフ時には高電圧が2段分のMOSスイッチのドレイン−ソース間にかかるため、MOSスイッチのドレイン−ソース耐圧の約2倍の高電圧のスイッチングを行うことが可能である。
なお、本実施例ではMOSスイッチとしてNチャネルMOSトランジスタを用いているが、図3のように、負電圧の高電圧が高電圧端子側かかるときのスイッチとしてPチャネルMOSトランジスタを用いたスイッチ回路60の構成としても良い。
また、図4に示すように、直列に接続され、抵抗値が同一である抵抗121、122を、MOSスイッチ101のドレイン−ソース間とMOSスイッチ102のドレイン−ソース間に夫々並列に接続することにより、オフ動作時にMOSスイッチ101のドレイン−ソース間とMOSスイッチ102のドレイン−ソース間にかかる電圧を均等にすることができる。このことにより、もしMOSスイッチ101とMOSスイッチ102に性能のバラツキがあり、それぞれのオフ時のインピーダンスにバラツキがあっても、片方のMOSスイッチに電圧が偏ってかかり、耐圧を超えてしまうということを防ぐことができる。
以上説明したように、本実施形態に係るスイッチ回路10によれば、高電圧が印加されていない状態であってもオン・オフ制御が可能であると共に、高電圧を完全にグランドに落とすことが可能なスイッチ回路を提供することが可能となる。
実施の形態2.
本実施形態においては、図1に示すような2段のトランジスタ接続より多くのMOSを用いたスイッチ回路について説明する。図5は、3段のトランジスタ構成を用いた場合のスイッチ回路を示す図である。本実施形態に係るスイッチ回路は、図5に示すように図1において説明したスイッチ回路10に加えて、MOSスイッチ102のドレイン側に配置されたMOSスイッチ206、抵抗205を含み、更に、スイッチ回路10と同様の構成を有する2段目のスイッチ回路20が、MOSスイッチ206のゲートに接続されている。
2段目のスイッチ回路20は、図5に示すように、MOSスイッチ201、202、203、抵抗204、MOSスイッチ201のゲート端子211、MOSスイッチ203のゲート端子213、MOSスイッチ202のゲート印加電圧端子212、MOSスイッチ206へのゲート印加電圧端子214を備える。
換言すると、図5に示すスイッチ回路において、フローティング高電圧HVとシステムグランドとの間で直列に接続された夫々のトランジスタ素子のゲートには、そのトランジスタ素子よりもシステムグランド側に直列に接続されているトランジスタ素子の数と同数のトランジスタ素子が同様に直列に接続された回路において、最も高電位側に接続されているトランジスタ素子のドレインが接続されている。これにより、スイッチ回路のオフ時において、抵抗205を介してMOSスイッチ206のゲート側に印加される高電圧により、MOSスイッチ201、202が破壊されることが防がれる。
ゲート印加電圧端子214にはMOSスイッチ206のソース電圧が0VのときにMOSスイッチ206がオンする程度の電圧が、ゲート印加電圧端子212には、MOSスイッチ202のソース電圧がゲート印加電圧端子214に印加されている電圧のときにMOSスイッチ202がオンする電圧を印加する。一例として、ゲート印加電圧端子214には5V、ゲート印加電圧端子212には10Vを印加する。
まず、本実施形態に係るスイッチ回路のオフ動作について説明する。スイッチ回路10の部分のオフ動作は第1の実施形態と同様である。MOSスイッチ201のゲート端子211と、MOSスイッチ203のゲート端子213にそれぞれのMOSのソース電圧と同電圧を印加する。本実施例では、ゲート端子211に5V、ゲート端子213に10Vを印加する。これにより、MOSスイッチ201とMOSスイッチ203のゲート−ソース電圧が0Vとなるため、MOSスイッチ201とMOSスイッチ203がオフし、抵抗204へ電流が流れる経路がなくなり、MOSスイッチ202のゲート電圧とソース電圧が同電位となる。
この動作により、MOSスイッチ202はオフし、また、スイッチ回路10もオフ動作するため、抵抗205に電流が流れる経路がなくなり、MOSスイッチ206のゲート−ソース電圧が0Vとなる。この動作によりMOSスイッチ206がオフし、スイッチ回路内のMOSがすべてオフする。これにより、フローティング高電圧端子11にかかる電圧が各MOSのドレイン−ソースごとに分担されるため、各MOSのドレイン−ソースの耐圧を上回ることなく素子破壊を防いてオフ動作を行うことができる。
次に、本実施形態に係るスイッチ回路のオン動作について説明する。スイッチ回路10の部分のオン動作は第1の実施例と同様である。スイッチ回路10がオン動作するのと同時に、2段目のスイッチ回路20のMOSスイッチ201とMOSスイッチ203がオンするように、ゲート端子211とゲート端子213に電圧を印加する。一例として、それぞれのMOSスイッチのゲート−ソース電圧が5Vとなるように、ゲート端子211には10V、ゲート端子213には15Vを印加する。ゲート端子211とゲート端子213にそれぞれに所定の電圧が印加されるとMOSスイッチ201とMOSスイッチ203がオンし、MOSスイッチ202のソース電圧が5V、ゲート電圧が10Vとなり、MOSスイッチ202もオンする。
この動作により、MOSスイッチ206のゲート電圧はゲート印加電圧端子214の5Vとなる。また、スイッチ回路10がオン動作するので、MOSスイッチ206のソース電圧は0Vとなり、MOSスイッチ206もオンし、結果として、図5のスイッチ全体がオンし、グランドと高電圧端子間が接続された状態となる。
図1に示すように、スイッチ回路10は元々2段構成となっており、図5はMOSスイッチ206が接続されることによって3段構成となる。このようにMOSスイッチをn段の多段構成とした場合の例を図6に示す。図6においては、MOSスイッチ301、302、303、304をn段に多段接続した構成を示す。2段目のMOSのゲートには1段のスイッチ回路311が接続され、n−1段目のMOSのゲートにはn−2段のスイッチ回路312が接続され、n段目のMOSのゲートにはn−1段のスイッチ回路313が接続されるという入れ子の構成をとる。ただし、ゲート印加電圧端子には、各MOSがオンするのに必要な電圧を印加する。
換言すると、図6に示すスイッチ回路においては、図5において説明した回路と同様に、フローティング高電圧HVとシステムグランドとの間で直列に接続された夫々のトランジスタ素子のゲートには、そのトランジスタ素子よりもシステムグランド側に直列に接続されているトランジスタ素子の数と同数のトランジスタ素子が同様に直列に接続された回路において、最も高電位側に接続されているトランジスタ素子のドレインが接続されている。
更に、そのようにてMOSスイッチ304等のゲートに接続された直列接続の複数のトランジスタ素子のゲートにも、そのトランジスタ素子よりも低電位側に直列に接続されているトランジスタ素子の数と同数のトランジスタ素子が同様に直列に接続された回路が接続されており、最も高電位側に接続されたトランジスタ素子のドレインが、MOSスイッチ304のゲートに接続されたトランジスタ素子のゲートに接続されている。これにより、図5の場合と同様に、夫々のトランジスタ素子が破壊されることが防がれる。
図7は、図6に示すスイッチ回路の最下段のMOSスイッチを抜き出した図である。各ソース端子(ゲート電圧印加端子)番号mを図の右から順につけると、各ソース端子に印加する電圧Vは以下の式(1)で示すことができる。
Figure 2013219428
ここで、式(1)におけるmとiとの関係は以下の式(2)で示され、V=0、V=5である。
Figure 2013219428
従って、スイッチ回路全体のオン・オフ制御においては、オン動作の際には、V+5Vの電圧を各最下段のMOSスイッチのゲートに印加することにより、MOSスイッチをオン状態にする。また、オフ動作の際には、Vの電圧をMOSスイッチのゲートに印加することにより、MOSスイッチをオフ状態にする。
以上のように、MOSスイッチを多段に接続することで、OFF動作時は、MOSスイッチ1個当たりにかかる電圧が、高電圧の1/n倍となり、MOSスイッチのドレイン−ソース耐圧のn倍までの高電圧のスイッチングを行うことができる。
また、図6のMOSスイッチ301、302、303、304が同一ウェハから製造されたMOSであれば、MOSスイッチ301、302、303、304それぞれのインピーダンスのバラツキの発生を防ぐことができ、スイッチ回路がオフ状態の場合に各MOSスイッチのドレイン−ソース間に高電圧を偏りなく分圧することができる。
さらに、MOSスイッチ301、302、303、304を実際の回路上にレイアウトする際には、夫々のMOSスイッチを高電圧端子とグランドとの間に等間隔で直線状に配置することにより、各MOSスイッチ間の沿面距離を等しくすることが好ましい。これにより、回路基板のレイアウト上において、各MOSスイッチのインピーダンスの対称性を取ることができ、スイッチ回路がオフ状態の場合に各MOSスイッチのドレイン−ソース間に高電圧を偏りなく分圧することができる。尚、上述した各MOSスイッチ間の沿面距離とは、隣接して配置された一方のMOSスイッチのソースと他方のMOSスイッチのドレインとの間の距離であり、MOSスイッチが実装された絶縁体の表面に沿った距離である。
NチャネルMOSFETではドレイン−ソース間耐圧が1.5kVのものがある。一方で質量分析装置の高電圧電源が例えば7kVであるとすると、上記n段構成スイッチ回路においてn=5とし、かつ上記MOSスイッチ301、302、303、304に相当するMOSスイッチとしてドレイン−ソース間耐圧が1.5kVのMOSFETを用いることにより、スイッチ全体の耐圧は7.5kVとなる。これにより、質量分析装置の電源部の切替スイッチとして、用いることができる。
図5、図6に示すような多段のMOSスイッチのスイッチング制御を行う際、図6のMOSスイッチ301、302、303、304が同時にオン・オフ動作せずに、各MOSスイッチ毎に時間差をもってオン・オフ動作する場合がある。この場合、他のMOSスイッチより早く、または遅くオフしているMOSスイッチに高電圧が一時的に集中してしまい、MOSのドレイン−ソース耐圧を超えて破壊が起こる可能性がある。そのため、MOSスイッチ301、302、303、304は同時にオン・オフ動作することが望ましい。
ここで、MOSスイッチ301、302、303、304のうち、高電圧側のものほど、そのゲートを制御する回路のMOSの段数が多い。例えば、n−1段のスイッチ回路313はn−1段のMOSスイッチで構成され、n−2段のスイッチ回路312はn−2段のMOSスイッチで構成されている。そのため、MOSスイッチ単体の伝搬遅延Tpdが重なっていくことで、スイッチング制御信号が届くのが遅くなる。
この遅延を抑えるため、MOSトランジスタ1個の遅延をTpdとして、それを打ち消すように制御信号のタイミング制御を行う必要がある。スイッチングの遅れは、MOSスイッチ301、302、303、304に制御信号が至るまで何回ゲート端子が介在するかで決まる。そして、図7に示す各ソース端子(ゲート電圧印加端子)番号mを用いて、最下段に配置されたMOSスイッチにおける制御の結果が、フローティング高電位とグランド電位との間に直列に接続されているMOSスイッチに到達するまでの到達遅延時間Tは以下の式(3)により求めることができる。
Figure 2013219428
ここで、式(3)におけるmとiとの関係は以下の式(4)で示され、T=0、T=Tpdである。
Figure 2013219428
このようにして求めるTを打ち消すように、各最下段のMOSスイッチのゲートをオン・オフ制御する。例えば3段構成の場合、m=4のMOSスイッチの遅れ時間はT=2Tpd、m=3はT=Tpd、m=2はT=Tpd、m=1はT=0と求まるので、オン・オフ制御時にはまず、m=4のゲートを制御し、m=4のゲートの制御からTpd遅らせてm=2、3のゲートを制御し、m=4のゲートの制御から2Tpd遅らせてm=1の制御を行う。
図1のような最小の構成で考えると、図6に示すMOSスイッチ301のゲート制御タイミングは、1段のスイッチ回路311のゲート制御タイミングよりも遅らせる。同様に、フローティング高電圧HVとシステムグランドとの間に直列に接続された夫々のトランジスタ素子のオン・オフ制御に寄与するゲート制御タイミング、即ち、n−1段のスイッチ回路313やn−2段のスイッチ回路312のゲート制御タイミングは、上記直列に接続された夫々のトランジスタ素子のうち、システムグランド側に接続されているトランジスタ素子のオン・オフ制御に寄与するゲート制御タイミングを、高電圧側に接続されているトランジスタ素子のオン・オフ制御に寄与するゲート制御タイミングよりも遅らせる。
ゲート制御を遅らせる回路としては、図8に示すような、MOSスイッチと同じウェハから製造され、同じ伝搬遅延時間をもつMOSトランジスタを用いたソースフォロア回路を用いるころができる。図8に示すソースフォロア回路は、電源端子401、402、入力端子403、出力端子404、MOSトランジスタ405からなる。ソースフォロア回路の出力にはレベルシフトがあることを考慮し、入力端子403には、出力電圧VONまたはVOFFに、レベルシフト電圧VSHIFTを加えた値の電圧が印加される。そして、出力としてこのソースフォロア回路は元の入力信号からTpd遅れたVONまたはVOFFを出力する。
このソースフォロア回路を遅延回路として、スイッチ回路の各ゲート端子に遅らせたいTpd分、従属に接続し、MOSスイッチ301、302、303、304が同時にON、OFFするよう回路を構成する。図9は、3段構成のスイッチ回路に図8のソースフォロア回路を適用した例を示す図である。図9の例においては、図5において説明した3段構成のスイッチ回路に、ソースフォロア回路2001、2002、2003が付加されている。上記のとおり、m=2、3のゲートはTpd遅らせて制御するので、ソースフォロア回路2003を1個、m=1のゲートは2Tpd遅らせて制御するので、ソースフォロア回路2001、2002を2個付加する。上述した通り、ソースフォロア回路にはレベルシフトがあるので、ソースフォロア回路2003のゲート制御電圧には+VSHIFTのレベルシフト電圧を、ソースフォロア回路2002のゲート制御電圧には+2VSHIFTのレベルシフト電圧を加えることが望ましい。
実施の形態3.
本実施形態においては、図5、図6において説明したような多段構成の回路を簡略化する例について説明する。図10は、図5において説明した3段構成のスイッチ回路を簡略化した本実施形態に係るスイッチ回路を示す図である。
図10に示すように、本実施形態に係るスイッチ回路は、MOSスイッチ601、602、603、606、607、609と抵抗604、605、608、さらに、MOSスイッチ601のゲート端子610、MOSスイッチ606のゲート端子611、MOSスイッチ609のゲート端子612、ゲート印加電圧端子613、614を含む。
ゲート印加電圧端子613はMOSスイッチ602、603のソース電圧が0VのときにMOSスイッチ602、603がオンする電圧、ゲート印加電圧端子614には、MOSスイッチ607のソース電圧が、ゲート印加電圧端子613に印加された電圧の場合に、MOSスイッチ607がオンする電圧を印加する。一例として、ゲート印加電圧端子613には5V、ゲート印加電圧端子614には10Vが印加される。
まず、本実施形態に係るスイッチ回路のオフ動作について説明する。本実施形態に係るスイッチ回路をオフ動作させる場合、MOSスイッチ601のゲート端子610、MOSスイッチ606のゲート端子611、MOSスイッチ609のゲート端子612にそれぞれのMOSスイッチのソース電圧と同電圧を印加する。本実施例では、ゲート端子610に0V、ゲート端子611に5V、ゲート端子612に10Vを印加する。
これにより、ゲート−ソース電圧が0Vとなるため、MOSスイッチ601、606、609がオフし、抵抗604及び608へ電流が流れる経路がなくなり、MOSスイッチ602及び607のゲート電圧とソース電圧が同電位となってMOSスイッチ602及び607がオフする。その結果、抵抗605へ電流が流れる経路がなくなり、MOSスイッチ603のゲート電圧とソース電圧が動電位となってMOSスイッチ603がオフする。この動作により、スイッチ回路内のMOSスイッチがすべてオフする。
次に、本実施形態に係るスイッチ回路のオン動作について説明する。本実施形態に係るスイッチ回路をオン動作させる場合、MOSスイッチ601、606、609がオンするように、ゲート端子610、611、612に電圧を印加する。一例として、それぞれのMOSスイッチのゲート−ソース電圧が5Vとなるように、ゲート端子610には5V、ゲート端子611には10V、ゲート端子612には15Vを印加する。
ゲート端子610、611、612にそれぞれに所定の電圧が印加されるとMOSスイッチ601、606、609がオンし、MOSスイッチ607のソース電圧が5V、ゲート電圧が10Vとなり、また、MOS602のソース電圧が0V、ゲート電圧が5VとなりMOSスイッチ607、602もオンする。さらに、MOSスイッチ603のソース電圧が0V、ゲート電圧が5Vになるため、603もオンし、結果として、図8のスイッチ全体がオンし、グランドと高電圧端子間が接続された状態となる。
図11は、図10において説明したスイッチ回路をn段構成とした場合を示す図である。図11に示すスイッチ回路においては、MOSスイッチ501、502、503、504、505をn段に多段接続した構成を示す。MOSスイッチ502、503、504、505のゲートにn−1段の多段接続構成回路51を接続し、さらに多段接続構成回路51に含まれる各MOSスイッチのゲートにn−2段の多段接続構成回路を接続、というように、2段構成回路52、1段構成回路53まで接続する。
ゲート印加電圧端子510、520、530には、n−1段構成回路51から1段構成回路53まで順に、5V、10V・・・、5(n−2)V、5(n−1)Vと電圧を印加する。ゲート端子510、520、530に、ソース電圧と同じ電圧を与えると、3段構成のときと同様に、すべてのMOSスイッチがオフし、ソース電圧+5Vの電圧を与えると、3段構成のときと同様に、すべてのMOSスイッチがオンする。
以上の構成により、本実施形態に係るスイッチ回路によれば、より簡略化された構成で3段以上の多段MOSスイッチ回路を構成することができる。また、図11のMOSスイッチ501、502、503、504、505が同一ウェハから製造されたMOSスイッチとすると、MOSスイッチ501、502、503、504、505それぞれのインピーダンスのバラツキの発生を防ぐことができ、スイッチ回路のオフ状態において各MOSスイッチのドレイン−ソース間に高電圧を偏りなく分圧することができる。
さらに、回路上でMOSスイッチ501、502、503、504、505を直列に高電圧端子とグランド間に等間隔直線状で配置し、各MOSスイッチの沿面距離を等しくして回路基板レイアウト上のインピーダンスの対称性を取ることで、スイッチ回路のオフ状態において各MOSスイッチのドレイン−ソース間に高電圧を偏りなく分圧することができる。
NチャネルMOSFETではドレイン−ソース間耐圧が1.5kVのものがある。一方で質量分析装置の高電圧電源が例えば7kVであるとすると、上記n段構成スイッチ回路をn=5とし、かつ上記ドレイン‐ソース間耐圧が1.5kVのMOSFETを用いるとスイッチ全体の耐圧は7.5kVとなるので質量分析装置の電源部の切替スイッチとして、用いることができる。
実施の形態4.
本実施形態においては、上述したスイッチ回路が用いられる質量分析装置について説明する。図12は、本実施形態に係る質量分析装置70の構成を示すブロック図である。図12に示すように、本実施形態に係る質量分析装置70は、電源装置710、710、試料導入部701、質量分析部702、イオン検出部703、制御部704及び表示部705を含む。このような構成により、本実施形態に係る質量分析装置70は、試料をイオン化して飛行させ、質量による飛行時間差を元に、イオン検出時刻から質量を求めるものである。
具体的には、質量分析装置70では、分析対象である試料が試料導入部701に導入される。試料導入部701は試料を電源装置710の出力によりイオン化し、質量分析部702へ送る。質量分析部702では、イオンを飛行させてイオン検出部703へ送る。電源装置711の出力をイオン検出部703へ印加する事により、イオンが加速し、イオン検出部703は、到来したイオンを電気へ変換し、時刻順に並べて、質量を検出する。制御部704は、これらの動作を制御し、質量別の検出強度を計算して質量スペクトラムを生成する。表示部705は、制御部704が生成した質量スペクトラムを表示する。
図13に電源装置710の構成を示す。電源装置710はフローティング高電圧源80、スイッチ回路10、PチャネルMOSスイッチを用いたスイッチ回路60、通過スイッチ81、82、出力端子83から構成される。スイッチ回路10は、図1、4、5、6、10、11において説明したスイッチ回路のいずれかを用いる。また、スイッチ回路60は、図1において説明したスイッチ回路に対する図3において説明したスイッチ回路のように、図1、4、5、6、10、11において説明したスイッチ回路とは逆極性の動作を行うスイッチ回路を用いる。
電源装置710は、スイッチ回路10と通過スイッチ82をオン、スイッチ回路60と通過スイッチ81をオフ動作させると電位差発生部である高電圧源80の高電圧側がグランドと接続されると共に定電圧側が出力端子83と接続されるため、負の高電圧が出力端子83より出力される。逆に、スイッチ回路10と通過スイッチ82をオフ、スイッチ回路60と通過スイッチ81をオン動作させると高電圧源80の低電圧側がグランドと接続されると共に高電圧側が出力端子83と接続されるため、正の高電圧が出力端子83より出力される。即ち、通過スイッチ81、82が電源出力切り替え部として機能すると共に、スイッチ回路10、60によって高電圧源の高電圧側、低電圧側のいずれかがシステムグランドに落とされて出力電源の正負が切り換えられる。
電源装置711の構成も電源装置710と同様である。ただし、高電圧源80の電圧値や波形が710と異なってもよい。図14は、試料導入部701に電源装置710の出力を印加する構成を示す図である。試料導入部には試料のイオン化を行う放電電極91がある。電源装置710の出力を上記のスイッチ切り替えにより出力正負の切り替えを行うことで、生成イオンの正負を切り替えることができる。
図15にイオン検出部703に電源装置711の出力を印加する構成を示す図である。試料導入部には試料のイオンの加速を行う加速電極92がある。電源装置711の出力を上記のスイッチ切り替えにより出力正負の切り替えを行うことで、加速するイオンの正負を切り替えることができる。
以上のように、本スイッチ回路を用いた電源装置を用いることで、正負両方のイオンを検出できる質量分析装置を構成することができる。
10、20、60 スイッチ回路
51 n−1団構成回路
52 2段構成回路
53 1段構成回路
70 質量分析装置
80 高電圧源
81、82 通過スイッチ
83 出力端子
91、92 放電電極
101、102、103、201、202、203、206、301、302、303、304、501、502、503、504、505、601、602、603、606、607、609 MOSスイッチ
104、204、205、604、605、608 抵抗
11 高電圧端子
12 グランド端子
111、113、211、213、519、529、539、610、611、612 ゲート端子
112、212、214、510、520、530、613、614 ゲート印加電圧端子
311、312、313 スイッチ回路
701 試料導入部
702 質量分析部
703 イオン検出部
704 制御部
705 表示部
710 電源装置
711 電源創意

Claims (12)

  1. 高電圧とシステムグランドとの間においてソースに他の素子のドレインを接続することにより直列に接続された複数のトランジスタ素子を含み、前記高電圧とシステムグランドとの接続状態を切り替えるスイッチ回路であって、
    前記複数のトランジスタ素子のうち、ソースがシステムグランドに接続された第1のトランジスタ素子と、
    前記複数のトランジスタ素子のうち、ソースが前記第1のトランジスタ素子のドレインと共通に接続され、ドレインが高電圧側に接続された第2のトランジスタ素子と、
    ドレインが前記第2のトランジスタ素子のゲートと共通に接続された第3のトランジスタ素子と、
    前記第2のトランジスタ素子のゲートソース間に並列に接続された抵抗素子とを含み、
    前記第3のトランジスタ素子のソースには、前記第2のトランジスタ素子のソースがシステムグランドである場合に前記第2のトランジスタ素子をオンさせることが可能な電圧が印加され、
    前記第1のトランジスタ素子及び前記第3のトランジスタ素子をオフ状態とすることにより前記第2のトランジスタ素子をオフ状態として前記高電圧とシステムグランドとを非接続状態とし、前記第1のトランジスタ素子及び前記第3のトランジスタ素子をオン状態とすることにより前記第2のトランジスタ素子をオン状態として前記高電圧とシステムグランドとを接続状態とすることを特徴とするスイッチ回路。
  2. 前記複数のトランジスタ素子夫々のドレインソース間に並列に接続された分圧抵抗素子を含むことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。
  3. 前記複数のトランジスタ素子のうち、ソースが前記第2のトランジスタ素子のドレインと共通に接続され、ドレインが高電位側に接続された第4のトランジスタ素子と、
    前記第2のトランジスタ素子のゲートソース間に並列に接続された第2の抵抗素子と、
    前記第1のトランジスタ素子、前記第2のトランジスタ素子、前記第3のトランジスタ素子及び前記抵抗素子によって構成される回路と同一の接続関係を有する回路であって前記第2のトランジスタ素子に対応する第5のトランジスタ素子のドレインが前記第4のトランジスタ素子のゲートと共通に接続されたゲート信号制御回路とを含み、
    前記第2のトランジスタ素子をオフ状態とすると共に、前記第5のトランジスタ素子をオフ状態とすることにより前記高電圧とシステムグランドとを非接続状態とし、前記第2のトランジスタ素子をオン状態とすると共に、前記第5のトランジスタ素子をオン状態とすることにより前記高電圧とシステムグランドとを非接続状態とすることを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチ回路。
  4. 前記複数のトランジスタ素子夫々のゲートには、そのトランジスタ素子よりもシステムグランド側に直列に接続されている前記複数のトランジスタ素子の数と同数のトランジスタ素子が直列に接続された回路において最も高電位側に接続されているトランジスタ素子のドレインが接続されており、
    回路内に含まれる全てのトランジスタ素子のゲートには、そのトランジスタ素子よりも低電圧側に直列に接続されている前記複数のトランジスタ素子の数と同数のトランジスタ素子が直列に接続された回路において最も高電圧側に接続されているトランジスタ素子のドレインが接続されていることを特徴とする請求項3に記載のスイッチ回路。
  5. 前記高電圧とシステムグラントの接続状態を切り替える際に、前記第1のトランジスタ素子のゲート制御タイミングを前記第3のトランジスタ素子のゲート制御タイミングよりも遅らせることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載のスイッチ回路。
  6. 前記高電圧とシステムグラントの接続状態を切り替える際に、前記複数のトランジスタ素子のうちシステムグランド側に接続されているトランジスタ素子のオンオフ制御に寄与するゲート制御タイミングを、前記複数のトランジスタ素子のうち高電圧側に接続されているトランジスタ素子のオンオフ制御に寄与するゲート制御タイミングよりも遅らせることを特徴とする請求項4に記載のスイッチ回路。
  7. 入力された信号を遅延させて出力することにより前記複数のトランジスタ素子のオンオフ制御に寄与するゲート制御タイミングを遅延させる遅延回路を含むことを特徴とする請求項5または6に記載のスイッチ回路。
  8. 前記複数のトランジスタ素子がn個直列に接続された回路であって、前記第1のトランジスタ素子以外のトランジスタ素子のゲートソース間に夫々抵抗素子が接続されたn段構成回路と、
    n−1個のトランジスタ素子が直列に接続された回路であって、ソースに他のトランジスタ素子が接続されていないトランジスタ素子以外のトランジスタ素子のゲートソース間に夫々抵抗素子が接続されたn−1段構成回路とを含み、
    前記第1のトランジスタ素子以外のトランジスタ素子は前記第2のトランジスタ素子を含み、
    前記ソースに他のトランジスタ素子が接続されていないトランジスタ素子は前記第3のトランジスタ素子であり、
    前記n段構成回路に含まれる夫々のトランジスタ素子のゲートが、前記n−1段構成回路において直列に接続されているn−1個のトランジスタ素子夫々の接続点と共通に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。
  9. 直列に接続された前記複数のトランジスタ素子は、同種のトランジスタ素子であることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項に記載のスイッチ回路。
  10. 前記複数のトランジスタ素子は基板上において等間隔に配置され、一のトランジスタ素子のソースと、そのソースに接続されている他のトランジスタ素子のドレインとの沿面距離が、夫々のトランジスタ素子間において同一となるように配置されていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項に記載のスイッチ回路。
  11. イオン化した試料を電圧をかけた減圧下または真空中の空間で飛行させ、その飛行態様を検出することにより前記試料の質量分析を行う質量分析装置であって、
    前記空間に電圧をかける電源装置が、
    接地電位と絶縁された電位差を発生させる電位差発生部と、
    前記電位差発生部の低電位側及び高電位側と電源出力との接続状態を切り替える電源出力切り替え部と、
    請求項1乃至10いずれか1項に記載のスイッチ回路とを含み、
    前記電位差発生部の低電位側及び高電位側のいずれか一方を前記スイッチ回路によって接地することにより、前記空間にかける電圧の方向を切り替えることを特徴とする質量分析装置。
  12. 高電圧とシステムグランドとの間においてソースに他の素子のドレインを接続することにより直列に接続された複数のトランジスタ素子を含み、前記高電圧とシステムグランドとの接続状態を切り替えるスイッチ回路の制御方法であって、
    前記スイッチ回路は、
    前記複数のトランジスタ素子のうち、ソースがシステムグランドに接続された第1のトランジスタ素子と、
    前記複数のトランジスタ素子のうち、ソースが前記第1のトランジスタ素子のドレインと共通に接続され、ドレインが高電圧側に接続された第2のトランジスタ素子と、
    ドレインが前記第2のトランジスタ素子のゲートと共通に接続された第3のトランジスタ素子と、
    前記第2のトランジスタ素子のゲートソース間に並列に接続された抵抗素子とを含み、
    前記第3のトランジスタ素子のソースに、前記第2のトランジスタ素子のソースがシステムグランドである場合に前記第2のトランジスタ素子をオンさせることが可能な電圧を印加し、
    前記第1のトランジスタ素子及び前記第3のトランジスタ素子をオフ状態とすることにより前記第2のトランジスタ素子をオフ状態として前記高電圧とシステムグランドとを非接続状態とし、
    前記第1のトランジスタ素子及び前記第3のトランジスタ素子をオン状態とすることにより前記第2のトランジスタ素子をオン状態として前記高電圧とシステムグランドとを接続状態とすることを特徴とするスイッチ回路の制御方法。
JP2012085770A 2012-04-04 2012-04-04 スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法 Active JP5707357B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012085770A JP5707357B2 (ja) 2012-04-04 2012-04-04 スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法
US14/390,096 US9337822B2 (en) 2012-04-04 2013-04-01 Switch circuit, mass spectrometer, and control method for switch circuit
PCT/JP2013/059943 WO2013151011A1 (ja) 2012-04-04 2013-04-01 スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012085770A JP5707357B2 (ja) 2012-04-04 2012-04-04 スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013219428A true JP2013219428A (ja) 2013-10-24
JP5707357B2 JP5707357B2 (ja) 2015-04-30

Family

ID=49300494

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012085770A Active JP5707357B2 (ja) 2012-04-04 2012-04-04 スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9337822B2 (ja)
JP (1) JP5707357B2 (ja)
WO (1) WO2013151011A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022530388A (ja) * 2019-10-21 2022-06-29 エルジー エナジー ソリューション リミテッド プリーチャージ回路およびこれを含むバッテリーシステム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10270438B2 (en) * 2014-12-12 2019-04-23 Fairchild Semiconductor Corporation Switch device with switch circuits that provide high voltage surge protection

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54111743A (en) * 1978-02-22 1979-09-01 Hitachi Ltd Switch circuit
JPS6093820A (ja) * 1983-10-28 1985-05-25 Hitachi Ltd スイツチ回路
JPS63156417A (ja) * 1986-12-19 1988-06-29 Fujitsu Ltd Fetスイツチング回路
JPH10276076A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体回路
JP2006148058A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Denso Corp 半導体装置
WO2007029327A1 (ja) * 2005-09-08 2007-03-15 Shimadzu Corporation 高電圧電源装置及び該電源装置を用いた質量分析装置
JP2011018892A (ja) * 2009-06-10 2011-01-27 Fuji Electric Systems Co Ltd 高耐圧半導体装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6414533B1 (en) * 1999-11-23 2002-07-02 Texas Instruments Incorporated Over-voltage tolerant, active pull-up clamp circuit for a CMOS crossbar switch
FR2803456B1 (fr) * 1999-12-31 2003-01-17 St Microelectronics Sa Commutateur de haute tension du type a translation de niveau en technologie mos
US7859234B2 (en) * 2006-04-07 2010-12-28 System General Corp. Switch circuit to control on/off of a high voltage source
US7764098B2 (en) * 2006-06-08 2010-07-27 System General Corp. Start up circuit of power converter
US8289066B2 (en) * 2009-12-30 2012-10-16 Stmicroelectronics Asia Pacific Pte Ltd. Gate control circuit for high bandwidth switch design

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54111743A (en) * 1978-02-22 1979-09-01 Hitachi Ltd Switch circuit
JPS6093820A (ja) * 1983-10-28 1985-05-25 Hitachi Ltd スイツチ回路
JPS63156417A (ja) * 1986-12-19 1988-06-29 Fujitsu Ltd Fetスイツチング回路
JPH10276076A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体回路
JP2006148058A (ja) * 2004-10-22 2006-06-08 Denso Corp 半導体装置
WO2007029327A1 (ja) * 2005-09-08 2007-03-15 Shimadzu Corporation 高電圧電源装置及び該電源装置を用いた質量分析装置
JP2011018892A (ja) * 2009-06-10 2011-01-27 Fuji Electric Systems Co Ltd 高耐圧半導体装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022530388A (ja) * 2019-10-21 2022-06-29 エルジー エナジー ソリューション リミテッド プリーチャージ回路およびこれを含むバッテリーシステム
JP7302931B2 (ja) 2019-10-21 2023-07-04 エルジー エナジー ソリューション リミテッド プリーチャージ回路およびこれを含むバッテリーシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US9337822B2 (en) 2016-05-10
JP5707357B2 (ja) 2015-04-30
WO2013151011A1 (ja) 2013-10-10
US20150108340A1 (en) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9431226B2 (en) High-voltage power unit and mass spectrometer using the power unit
US8710541B2 (en) Bi-directional switch using series connected N-type MOS devices in parallel with series connected P-type MOS devices
US8212604B2 (en) T switch with high off state isolation
WO2005083742A3 (en) A tandem ion-trap time-of-flight mass spectrometer
US20130214148A1 (en) Triple switch topology for delivery ultrafast pulser polarity switching for mass spectrometry
US8912840B2 (en) Switching device with a JFET series arrangement
JP6200757B2 (ja) 信号伝送回路を備える駆動回路及び動作方法
CN108885965B (zh) 电压施加方法、电压施加装置以及飞行时间质谱分析装置
TW201409940A (zh) 具有路徑充放電路的射頻切換器
JP5707357B2 (ja) スイッチ回路、質量分析装置及びスイッチ回路の制御方法
CN216437083U (zh) 一种高压脉冲电路和离子选择电路
TWI492205B (zh) 一種源極驅動器的輸出緩衝電路
US11349476B2 (en) High-voltage amplifier, high-voltage power supply, and mass spectrometer
US9350235B2 (en) Switched capacitor voltage converting device and switched capacitor voltage converting method
EP3068050B1 (en) Apparatus for performing level shift control in an electronic device with aid of parallel paths controlled by different control signals for current control purposes
JP4869034B2 (ja) 除電装置
KR101670172B1 (ko) 정류 장치
US20110134095A1 (en) Plasma display apparatus using drive circuit
EP4297280A1 (en) Digital-to-analog converter
CN114172137B (zh) 用于静电放电保护的电路和方法
US20130314145A1 (en) Device for Switching at least one Energy Storage Means
JP2007305956A (ja) 半導体集積回路
JP2016148879A (ja) 高圧電源装置
CN114172137A (zh) 用于静电放电保护的电路和方法
US10574228B2 (en) Signal multiplexer

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5707357

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350