JP2013219168A - レーザー加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、空気吸引によりウエハを破損させることなくウエハを保持できるレーザー加工装置を提供する。
【解決手段】レーザー加工装置1は、保持台10と、吸引装置4と、レーザー照射装置2と、第1移動装置(回転装置11、X軸移動装置12、及びY軸移動装置13)と、制御装置8と、を備えており、保持台10は、粒体物を焼結することによって形成される多孔質層15を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、脆弱な材料からなるウエハをレーザーで切断することにより、チップを作成するレーザー加工装置に関する。
特許文献1、2は、ウエハに対して自動的にレーザー加工を実行するレーザー加工装置を開示している。このレーザー加工装置は、ウエハを保持する保持台を有しており、保持台によって保持されたウエハにレーザーを照射することによってウエハを加工する。
ウエハは脆弱であり、ウエハを破損させることなく機械的に保持することは困難である。特許文献2は、空気吸引により、ウエハを保持する保持台を開示している。
特開2001−62582号公報 特開2011−79044号公報
保持台が金属材料で形成される場合、保持台自体の剛性を確保しながら空気吸引を行うための吸引口の開口数及び開口の総面積を増大させることは困難である。開口数及び開口の総面積が少ない場合、ウエハは局所的に保持台に吸引されることになる。吸引力が大きい場合、ウエハに掛かる応力によってウエハが破損する虞があり、吸引力が不足する場合、ウエハの保持ができない虞がある。
そこで本発明は、空気吸引によりウエハを破損させることなくウエハを保持できるレーザー加工装置を提供する。
本発明に係るレーザー加工装置は、脆弱な材料からなるウエハをレーザーで切断することにより、チップを作成するレーザー加工装置であって、空気吸引により前記ウエハを保持する保持台と、前記保持台から空気を吸引する第1吸引装置と、所定の照射軸に沿って、レーザーを照射するレーザー照射装置と、前記照射軸に対して垂直な基準面内で、前記保持台を平行移動及び回転させる第1移動装置と、所定のパターンに基づいて前記保持台に保持されている前記ウエハが切断されるように、前記レーザー照射装置及び前記第1移動装置を制御する制御装置と、を備えており、前記保持台は、前記ウエハに接触する部位に、粒体物を焼結することによって形成される多孔質層を備えている。
前記レーザー加工装置は、空気吸引により前記チップを保持する保持器と、前記保持器から空気を吸引する第2吸引装置と、前記保持台上に作成された前記チップを前記保持台から移動させるように、前記保持器を移動させる第2移動装置とを備えており、前記保持器は、前記チップに接触する部位に、粒体物を焼結することによって形成される多孔質層を備えている。
レーザー照射装置は、レーザーを集光するレンズと、前記照射軸上で前記レンズの先端側に配置される吸引器と、前記吸引器から空気を吸引する第3吸引装置とを備えている。
前記レーザー加工装置は、前記基準面上に設定される加工座標系と、前記ウエハの表面上に設定される対象座標系との位置関係を検出する位置検出装置を備えており、前記ウエハに複数の位置決め用のマークが形成されており、前記位置検出装置は、前記マークを検出することにより、前記位置関係を検出する。
前記レーザー加工装置は、前記照射軸上において、前記保持台に保持されている前記ウエハが前記レーザーによって貫通されたか否かを検出する貫通検出装置を備えており、前記貫通検出装置は、前記ウエハ又は前記保持台からの前記レーザーの反射光の強度に基づいて貫通の有無を判定する。
前記レーザー加工装置において、前記第1移動装置は、前記ウエハが接触する前記保持台の表面が前記基準面と平行になるように、前記保持台を前記照射軸に対して傾斜させる傾斜機構を備えている。
本発明に係るレーザー加工装置は、空気吸引によりウエハを破損させることなくウエハを保持できる。
レーザー加工装置の平面図である。 レーザー加工装置の正面図である。 加工ステージ及び撮像装置の平面図である。 保持台、反射光検出器、及び吸引器の断面図である。 ウエハの平面図である。 保持器の断面図である。 保持台及び回転装置の正面図である。 レーザー加工のフローを示す図である。
(本実施形態の構成)
図1は、レーザー加工装置1の平面図である。レーザー加工装置1は、レーザー照射装置2、2つの加工ステージ3、吸引装置4、2つの撮像装置5、2つの反射光検出器6、2つの移載装置7、及び制御装置8を備えている。レーザー加工装置1は、2つのウエハ9を同時に加工できるように、ウエハ9の加工に関連する2つの装置群を備えている。制御装置8は、撮像装置5及び反射光検出器6からの検出情報を受け取り、且つ加工ステージ3、吸引装置4、及び移載装置7を制御する。図1の下側がレーザー加工装置1の正面側であり、作業者200は正面側からレーザー加工装置1の動作を確認する。
レーザー照射装置2は、レーザー発振器21、分配器22、2つの反射ユニット23、2つのレンズ24、及び2つの吸引器25を備えている。レーザー発振器5は、所定の水平方向にレーザービームBを照射する。分配器22は、レーザー発振器5からのレーザービームBを2つの平行なレーザービームBに分配する。
図2は、レーザー加工装置1の正面図である。反射ユニット23は、分配器22からのレーザービームBを下方に反射し、このレーザービームBを鉛直方向の照射軸Aに沿って照射する。レンズ24は照射軸A上に配置されており、レーザービームBを集光する。この結果、集光されたレーザービームBが、保持台10上のウエハ9に照射される。吸引器25は、照射軸A上でレンズ24の先端側に配置されている。吸引器25を詳しくは後述する。
図2において、加工ステージ3は、保持台10、回転装置11、X軸移動装置12、及びY軸移動装置13を備えている。回転装置11、X軸移動装置12、及びY軸移動装置13は、保持台10を移動させる第1移動装置である。保持台10は、空気吸引によりウエハ9を保持する。
図3は、加工ステージ3及び撮像装置5の平面図である。回転装置11は、保持台10をθ方向に回転させる。X軸移動装置12は、保持台10をX軸方向に移動させる。Y軸移動装置13は、X軸移動装置12をY軸方向に移動させる。保持台10は回転装置11に支持されており、回転装置11はX軸移動装置12に支持されており、X軸移動装置12はY軸移動装置13に支持されている。このため、X軸移動装置12及びY軸移動装置13は、保持台10を平行移動させる。Y軸移動装置13は、床面を構成するベース100上に設けられている。
図4は、保持台10、反射光検出器6、及び吸引器25の断面図である。保持台10は、本体14及び多孔質層15を備えている。本体14は、多数の吸引経路14aを有している。多孔質層15は、本体14の上側にある。すなわち、多孔質層15は、保持台10において、ウエハ9に接触する部位にある。多孔質層15は、粒体物を焼結することによって形成されている。多孔質層15を形成する粒体物は、例えばセラミックである。このため、多孔質層15は、多孔質層15の両面間を連通する多数の吸引経路15aを有している。図4において、吸引経路15aは概略的に図示されているが、実際には任意の方向に網目状に形成されている。このため、1つの吸引経路14aに複数の吸引経路15aが連通している。また、吸引経路15aの数は多孔質層15の厚みが増大するにつれて減少する。このため、本体14の吸引経路14aの数よりも、多孔質層15の吸引経路15aの数が多くなるように、多孔質層15の厚みが選択されている。吸引経路15aの数は、例えば、吸引経路14aの数の数倍以上であることが好ましい。
図1において、Y軸移動装置13は、保持台10を移載位置P1と加工位置P2との間で移動させる。保持台10が移載位置P1にあるとき、ウエハ9の移載装置(図示せず)により、保持台10にウエハ9が移載される。保持台10が加工位置P2にあるとき、保持台10上のウエハ9がレーザービームBによる加工(切断)を受ける。
図2において、撮像装置5及び制御装置8は、位置検出装置を構成している。位置検出装置は、照射軸Aに対して垂直な基準面SA上に設定される加工座標系と、ウエハ9の表面S9上に設定される対象座標系との位置関係を検出する。基準面SAは、保持台10に保持されるウエハ9の表面S9と一致するように設定されている。ここで、基準面SAと表面S9との一致は、保持台10の表面が水平面に対して平行であり、照射軸Aが鉛直方向と平行であり、更にウエハ9の厚みが均一であることを前提としている。
制御装置8は、加工ステージ3を制御するため、保持台10の平行移動量及び回転量を把握している。平行移動量は、所定の基準位置から保持台10が平行移動した移動量を指している。所定の基準位置は、例えば、加工位置P2である。加工位置P2に保持台10があるとき、保持台10の中心は照射軸A上に位置する。回転量は、所定の基準角度から保持台10が回転した角度を指している。例えば、ウエハ9が保持台10に載せられた時点における保持台10の角度が、基準角度に設定される。このため、制御装置8は、保持台10と照射軸Aとの位置関係を認識できる。また、制御装置8は、保持台10とウエハ9との位置関係を次のように認識できる。
図5は、ウエハ9の平面図である。ウエハ9は円板状部材であり、中央部のチップ領域9a、外周部の不要領域9bを有している。チップ領域9aは、チップ20を形成するための領域である。チップ領域9aをレーザービームBにより切断することによって、多数のチップ20が形成される。不要領域9bは、チップ20として利用されない領域である。チップ20は、図6に図示されている。ウエハ9は、少なくとも2つの位置決めマーク9cを有している。マーク9cは、不要領域9b内に形成されている。マーク9cは、保持台10とウエハ9との位置関係を特定するために利用される。
図3において、撮像装置5は、撮像装置5は、移載位置P1にある保持台10及びウエハ9を撮像し、画像データを作成する。本実施形態では、撮像装置5は、保持台10及びウエハ9の外周部の一部のみを撮像する。ここで、回転装置11により、保持台10及びウエハ9を所定角度毎に回転させることにより、異なる複数の回転角度における保持台10及びウエハ9の画像が撮像される。このようにして、複数の画像データが作成され、全てのマーク9cが撮像される。つまり、保持台10及びウエハ9の全体像に相当する情報が取得される。あるいは、撮像装置5は、保持台10及びウエハ9の全体を撮像しても良い。
制御装置8は、撮像装置5によって得られた画像データに基づいて、保持台10とウエハ9との位置関係を特定できる。保持台10とウエハ9との位置関係が特定され、且つ保持台10と照射軸Aとの位置関係が特定されるので、加工座標系と対象座標系との位置関係が特定される。このため、制御装置8は、加工座標系と対象座標系との位置関係を検出できる。
図2において、反射光検出器6及び制御装置8は、貫通検出装置を構成している。貫通検出装置は、照射軸A上において、保持台10に保持されているウエハ9がレーザービームBによって貫通されたか否かを検出する。以下で、具体的な構成を説明する。
図4において、反射光検出器6は、ビームスピリッター16及び強度検出器17を備えている。ビームスピリッター16は、照射軸A上に配置されている。レーザービームBが加工位置P2にある保持台10上のウエハ9に照射されると、その反射光が照射軸Aに沿って進む。ビームスピリッター16は、入射光を完全に透過しながら反射光Rのみを反射する。反射された反射光Rは、強度検出器17に入る。強度検出器17は、反射光Rの強度を検出する。ウエハ9の貫通が完了するまでウエハ9の反射光Rが発生し、ウエハ9の貫通が完了すると保持台10の反射光Rが発生する。ウエハ9の反射光Rと保持台10の反射光Rとの間で、反射光Rの強度が大きく異なっている。このため、制御装置8は、強度検出器17によって検出される反射光Rの強度に基づいて、照射軸A上において、ウエハ9がレーザービームBによって貫通されたか否かを特定できる。
図4において、吸引器25は、照射軸Aを囲むように配置されている。吸引器25は、複数の吸気経路25aを有している。吸引器25の内部に、レンズ24が配置されている。吸気経路25aの入口は、レンズ24よりも照射軸A上の先端側(下側)に位置している。吸引器25は、レーザービームBによるウエハ9の切断によって発生する塵芥を吸引する。
図1、図2において、移載装置7は、保持器18及び第2移動装置19を備えている。保持器18は、空気吸引によりチップ20を保持する。チップ20は、上述したように、ウエハ9をレーザービームBにより切断することにより、生成される。第2移動装置19は、吸引器18を移動させる。このため、移載装置7は、加工位置P2における保持台10上のチップ20を、別の搬送台に移動させることができる。
図6は、保持器18の断面図である。図6において、保持器18は、本体31及び多孔質層32を備えている。本体31は、吸引経路31aを有している。多孔質層32は、本体31の下側にある。すなわち、多孔質層32は、保持器18において、チップ20に接触する部位にある。多孔質層32は、粒体物を焼結することによって形成されている。多孔質層15を形成する粒体物は、例えば樹脂である。このため、多孔質層32は、多孔質層32の両面間を連通する多数の吸引経路32aを有している。図6において、吸引経路31aは概略的に図示されているが、実際には任意の方向に網目状に形成されている。本体31の吸引経路31aの数よりも、多孔質層32の吸引経路32aの数が多くなるように、多孔質層32の厚みが選択されている。
図1において、吸引装置4は、保持台10、保持器18、及び吸引器25から空気を吸引する。図4において、空気流F10は保持台10から吸引される空気の流れを示しており、空気流F25は吸引器25から吸引される空気の流れを示している。図6において、空気流F18は保持器18から吸引される空気の流れを示している。
図7は、保持台10及び回転装置11の正面図である。回転装置11は、回転台41、上支持台42、下支持台43、及び複数の傾斜機構44を備えている。回転台11は保持台10に固定されている。上支持台42は回転台41を回転させる。下支持台43はX軸移動装置13に固定されている。複数の傾斜機構44は、上支持台42と下支持台43とを連結している。少なくとも3以上の傾斜機構44が、回転装置11の中心軸の周りに配置されている。図7では、2つの傾斜機構44のみが図示されている。傾斜機構は、例えばボールねじにより構成されており、高さHを調節できる。各傾斜機構44の高さHが異なるように回転装置11が制御されると、ベース100の床面に対して保持台10の表面が傾斜する。このため、複数の傾斜機構44は、保持台10の表面S10が基準面SAと平行になるように、保持台10を照射軸Aに対して傾斜させることができる。また、複数の傾斜機構44は、表面S10と基準面SAとの平行を保ちながら、表面S10の高さを変更できる。
図8を参照して、レーザー加工のフローを説明する。図8は、レーザー加工のフローを示す図である。ステップS1において、制御装置8は加工開始の指令を受けており、ウエハ9のレーザー加工を開始する。
ステップS2において、制御装置8は傾斜調整を実行する。傾斜調整は、表面S9が基準面SAに対して平行となるように表面S9を傾斜させる作業を指している。制御装置8は、まず、ウエハ9の表面S9と基準面SAとが平行であるか否かを確認する。具体的には、制御装置8は、ウエハ9が保持されている保持台10を複数の異なる回転位置で撮像するように、撮像装置5及び回転装置11を制御する。表面S9が基準面SAに対して傾斜している場合、撮像された複数の画像データにおいて、マーク9cの大きさが異なっている。このため、制御装置8は、撮像された複数の画像データに基づいて、表面S9と基準面SAとが平行であるか否かを確認できる。表面S9が基準面SAに対して平行でない場合、制御装置8は、表面S9が基準面SAに対して平行となるように傾斜機構44を制御する。ここで、傾斜させる角度は、複数の画像データに基づいて特定される。
ステップS3において、制御装置8は、焦点位置調整を実行する。焦点位置調整は、レンズ24によって集光されるレーザービームBの焦点位置と、ウエハ9の表面S9との高さを調整する作業を指している。例えば、制御装置8は、焦点位置が表面S9上に位置するように、傾斜機構44を制御する。焦点位置の高さの確認は、異なる複数の回転角度において撮像された保持台10及びウエハ9の画像データに基づいて行われる。同じ照射時間だけ照射されたレーザービームBによって形成される穴形状を撮像することにより、焦点位置の高さが特定される。
ステップS4において、制御装置8は、レーザー照射の開始位置にウエハ9が到達するように、加工テーブル3を制御する。
ステップS5において、制御装置8は、加工パターンの読み込みを実行する。つまり、現在加工対象のウエハ9に対応する加工パターンのデータが、記憶装置から読み込まれる。ウエハ9には上述したようにチップ領域9aが形成されており、このチップ領域9aが、このウエハ9に対応する加工パターンに基づいて切断される。1以上の加工パターンが、一つのウエハ9に対して用意されている。
ステップS6において、制御装置8は、レーザー加工を実行する。つまり、制御装置8は、ウエハ9が加工パターンに基づいて切断されるように、レーザー照射装置2及び加工テーブル3を制御する。照射軸Aの位置は固定されているため、制御装置8は、ウエハ9の位置を変更するように加工テーブル3を制御する。この結果、多数のチップ20が作成される。
ステップS7において、制御装置8は、全ての加工パターンの加工が終了したか否かを判定する。全ての加工パターンの加工が終了している場合、処理がステップS9に進む。一部の加工パターンの加工が終了していない場合、処理がステップS4に戻る。
ステップS8において、レーザー加工が完了する。
レーザー加工におけるレーザービームBの強度及び保持台10の移動速度の制御を説明する。チップ20の外周形状を均一に保つには、チップ20の全外周においてレーザービームBの照射エネルギーが均一であることが好ましい。ここで、チップ20の隅を加工する場合のように、保持台10の移動方向が変更される場合、保持台10の移動速度が低下する。このとき、レーザービームBの強度が一定に保たれていると、チップ20の隅が受けるエネルギーは、チップ20の辺が受けるエネルギーよりも大きくなる。そこで、チップ20の外周の各部が受けるエネルギーが均一となるように、移動速度の増大/減少に応じて、レーザービームBの強度が増大/減少するように、制御されている。
(本実施形態の効果)
本実施形態に係るレーザー加工装置1は、上述した次の構成により、次の効果を有する。
(1)本実施形態に係るレーザー加工装置1は、保持台10と、第1吸引装置(吸引装置4)と、レーザー照射装置2と、第1移動装置(回転装置11、X軸移動装置12、及びY軸移動装置13)と、制御装置8と、を備えており、保持台10は、粒体物を焼結することによって形成される多孔質層15を備えている。
このため、本実施形態に係るレーザー加工装置1は、空気吸引によりウエハ9を破損させることなくウエハ9を保持できる。
(2)本実施形態に係るレーザー加工装置1は、保持器18と、第2吸引装置(吸引装置4)と、第2移動装置19とを備えており、保持器18は、粒体物を焼結することによって形成される多孔質層32を備えている。
このため、本実施形態に係るレーザー加工装置1は、空気吸引によりチップ20を破損させることなくチップ20を保持できる。
(3)本実施形態に係るレーザー加工装置1は、レンズ24と、吸引器25と、第3吸引装置(吸引装置4)とを備えている。
このため、本実施形態に係るレーザー加工装置1は、レーザー加工によって発生した塵芥がレンズ24に飛散することによって、レーザービームの強度に影響を及ぼすことを防止できる。
(4)本実施形態に係るレーザー加工装置1は、位置検出装置(撮像装置5及び制御装置8)を備えている。ウエハ9に複数の位置決め用のマーク9cが形成されており、位置検出装置は、マーク9cを検出することにより、位置関係を検出する。
このため、本実施形態に係るレーザー加工装置1は、位置決め精度を向上できる。
(5)本実施形態に係るレーザー加工装置1は、貫通検出装置(反射光検出器6及び制御装置8)を備えている。貫通検出装置は、ウエハ9又は保持台10からのレーザーの反射光Rの強度に基づいて貫通の有無を判定する。
このため、本実施形態に係るレーザー加工装置1は、貫通の有無を容易に確認できる。
(6)本実施形態に係るレーザー加工装置1において、第1移動装置は、傾斜機構44を備えている。
このため、本実施形態に係るレーザー加工装置1は、レーザービームBの焦点位置の変動を抑制でき、加工の効率の低下を防止できる。
1 レーザー加工装置
2 レーザー照射装置
4 吸引装置
5 撮像装置(位置検出装置の一部)
6 反射光検出器(貫通検出装置の一部)
8 制御装置(制御装置、位置検出装置の一部、貫通検出装置の一部)
9 ウエハ
9c 位置決めマーク
10 保持台
15 多孔質層
18 保持器
24 レンズ
25 吸引器
32 多孔質層
44 傾斜機構
A 照射軸
S10 表面(保持台の表面)
SA 基準面

Claims (6)

  1. 脆弱な材料からなるウエハをレーザーで切断することにより、チップを作成するレーザー加工装置であって、
    空気吸引により前記ウエハを保持する保持台と、
    前記保持台から空気を吸引する第1吸引装置と、
    所定の照射軸に沿って、レーザーを照射するレーザー照射装置と、
    前記照射軸に対して垂直な基準面内で、前記保持台を平行移動及び回転させる第1移動装置と、
    所定のパターンに基づいて前記保持台に保持されている前記ウエハが切断されるように、前記レーザー照射装置及び前記第1移動装置を制御する制御装置と、を備えており、
    前記保持台は、前記ウエハに接触する部位に、粒体物を焼結することによって形成される多孔質層を備えている、レーザー加工装置。
  2. 空気吸引により前記チップを保持する保持器と、
    前記保持器から空気を吸引する第2吸引装置と、
    前記保持台上に作成された前記チップを前記保持台から移動させるように、前記保持器を移動させる第2移動装置とを備えており、
    前記保持器は、前記チップに接触する部位に、粒体物を焼結することによって形成される多孔質層を備えている、請求項1に記載のレーザー加工装置。
  3. レーザー照射装置は、レーザーを集光するレンズと、前記照射軸上で前記レンズの先端側に配置される吸引器と、前記吸引器から空気を吸引する第3吸引装置とを備えている、請求項1又は2に記載のレーザー加工装置。
  4. 前記基準面上に設定される加工座標系と、前記ウエハの表面上に設定される対象座標系との位置関係を検出する位置検出装置を備えており、
    前記ウエハに複数の位置決め用のマークが形成されており、
    前記位置検出装置は、前記マークを検出することにより、前記位置関係を検出する、請求項1−3のいずれか1つに記載のレーザー加工装置。
  5. 前記照射軸上において、前記保持台に保持されている前記ウエハが前記レーザーによって貫通されたか否かを検出する貫通検出装置を備えており、
    前記貫通検出装置は、前記ウエハ又は前記保持台からの前記レーザーの反射光の強度に基づいて貫通の有無を判定する、請求項1−4のいずれか1つに記載のレーザー加工装置。
  6. 前記第1移動装置は、前記ウエハが接触する前記保持台の表面が前記基準面と平行になるように、前記保持台を前記照射軸に対して傾斜させる傾斜機構を備えている、請求項1−5のいずれか1つに記載のレーザー加工装置。
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