JP6115543B2 - アライメント装置、露光装置、およびアライメント方法 - Google Patents

アライメント装置、露光装置、およびアライメント方法 Download PDF

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本発明は、アライメント装置、露光装置、およびアライメント方法に関し、特にリソグラフィに応用されるアライメント装置、露光装置、およびアライメント方法に関する。
露光装置等によって処理されるワークのアライメントにおいては、従来からワークの表面に形成されたアライメントマークを基準としてアライメントが行われていた。しかし、近年は高集積化のために3次元積層実装が有望視されるようになってきているため、ワーク表面のアライメントマークが埋没してしまう場合がある。また、積層された材料が例えば銅などであると可視光や赤外線を反射してしまい、表面観察のみではアライメントマークを検出することが困難になってきている。このため、ワークの裏側にアライメントマークを形成してこれを検出する裏面アライメント手法の開発がされている。
例えば特許文献1や特許文献2には、その裏面アライメントを行う装置及び方法が開示されている。
特許文献1では、ワークWは裏面にマーク26が形成されていて、ミラー21、22、レンズなどの光学要素23、24、およびプリズム25からなる表面−裏面アライメント光学部品20がワークステージに埋め込まれている。そして、その表面−裏面アライメント光学部品20によってマーク26の像が投影された平行移動レプリカ像27をアライメント系28で検出する。
特許文献2では、ワークステージの可動チャック50(ワークステージに相当)に光学系80が固定されていて、基板の裏側のアライメントマーク66Bで反射された光が光学系80によって撮像光学系20へと導かれる。
特許第4373376号公報 特許第4493272号公報
ワークに対する実装位置の設計自由度を確保するためにはアライメントマークの形成箇所にも自由度が求められる。また、アライメントマークの形成時に位置ずれを生じる場合や、ワークの搭載時に位置ずれを生じる場合もある。従ってアライメント装置は、アライメントマークの配置位置(設計位置、形成位置、および搭載位置)の自由度が高いことが望まれている。
しかしながら、特に、裏面アライメントにおいては、ワークステージに開口を設け、この開口を介して撮像光学系でワーク裏面のアライメントマークを検出するため、予め設けられた開口からアライメントマークが臨む位置に、アライメントマークをワーク裏面上に形成しなければならず、アライメントマークの形成箇所における自由度が低下していた。殊に、多様な種類のワークやアライメントマークに対応するためには、ある程度の大きさの開口と、この開口内の範囲全体を検出可能な撮像光学系とが必要となってしまう。
また、特許文献1や特許文献2に記載の装置のように、撮像光学系の一部または全部がワークステージに埋め込まれた構成では、撮像光学系の有する狭い視野がワークステージに固定されてしまうため、その狭い視野に入るようにアライメントマークの形成箇所を設計して形成するとともに、その視野内にアライメントマークが確実に入るようにワークを正確に載置することが必要であった。
そこで、本発明は、ワーク上のアライメントマークの配置の自由度向上を可能にするアライメント装置、露光装置、およびアライメント方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るアライメント装置の一態様は、アライメント用のマークが付されたワークが載置される載置面を有し、該載置面を貫通して該ワークを窺うことが出来る貫通孔が複数設けられている載置台と、前記載置面に並行して突き出した腕部から該腕部に交わる方向を望む視野を有し、前記ワークの前記マークを該視野経由で検出する検出器と、前記載置台を前記載置面に沿った面内で移動させて該載置台の貫通孔を前記検出器の視野と対向させる移動器と、を備える。
このようなアライメント装置によれば、移動器で貫通孔の位置を検知器の視野に合わせるので、アライメントマークを検知可能な範囲が広い。その結果、貫通孔の位置の設計自由度が高く、延いてはアライメントマークの配置位置の自由度も高い。
また、前記アライメント装置において、前記移動器は前記載置台を前記載置面に沿った面内で回転させる回転機能を有するものであり、前記載置台は前記回転機能の回転軸を中心とした円周に沿って前記貫通孔が複数設けられたものであることが好ましい。
このような好ましい構造のアライメント装置によれば、回転機能によって複数の貫通孔を効率的に検出器の視野へと送ることが出来る。
また、前記アライメント装置において、前記検出器を前記貫通孔の数よりも少ない数備えていることも好ましい。これにより検出器の数を抑えて装置全体の小型化や低コスト化を図ることが出来る。
また、前記アライメント装置において、前記載置台は、前記貫通孔として、前記検出器の視野よりも広い大きさの貫通孔が設けられたものであることも好ましい。前記移動器によって貫通孔内でアライメントマークを探索することが出来るので、このように広い貫通孔を設けるとアライメントマークの形成箇所の自由度が一層高い。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る露光装置の一態様は、アライメント用のマークが付されたワークが載置される載置面を有し、該載置面を貫通して該ワークを窺うことが出来る貫通孔が複数設けられている載置台と、前記載置面に並行して突き出した腕部から該腕部に交わる方向を望む視野を有し、前記ワークのマークを該視野経由で検出する検出器と、前記載置台を前記載置面に沿った面内で移動させて該載置台の貫通孔を前記検出器の視野と対向させる移動器と、を備えたアライメント部;および、前記載置台に載置されたワークを露光する露光部;を備える。
このような露光装置によれば、上記アライメント装置と同様に、移動器で貫通孔の位置を検知器の視野に合わせるので、アライメントマークを検知可能な範囲が広い。その結果、貫通孔の位置の設計自由度が高く、延いてはアライメントマークの形成箇所の自由度も高い。
また、前記露光装置において、前記アライメント部の移動器が、前記露光器による露光箇所を前記ワーク上で変更しながら複数箇所を露光するための露光箇所変更器を兼ねていることが好ましい。
この好ましい構造の露光装置によれば、いわゆるステップ&リピート方式の露光に必要な露光箇所変更器を前記移動器と兼用するので装置の複雑化が回避され、装置の小型化に寄与する。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係るアライメント方法の一態様は、アライメント用のマークが付されたワークが載置される載置面を有し、該載置面を貫通して該ワークを窺うことが出来る貫通孔が複数設けられている載置台を、前記載置面に並行して突き出した腕部から該腕部に交わる方向を望む視野を有する検出器の視野に前記貫通孔が対向するように移動させる移動過程と、前記検出器によって前記ワークの前記マークを前記視野経由で検出する検出過程と、を経る。
このようなアライメント方法によれば、移動過程で貫通孔の位置を検知器の視野に合わせるので、アライメントマークを検知可能な範囲が広い。その結果、貫通孔の位置の設計自由度が高く、延いてはアライメントマークの形成箇所の自由度も高い。
また、前記アライメント方法において、前記移動過程が、前記載置台を前記載置面に沿った面内で回転させることで複数の貫通孔を前記視野に順次に対向させる回転過程を含むことが好ましい。このような好ましいアライメント方法によれば、回転過程によって複数の貫通孔を効率よく検出器の視野へと送ることが出来る。
また、前記アライメント方法において、前記検出過程が、前記視野内で前記マークが検出されない場合に、該視野に対向している貫通孔の位置を、該視野が該貫通孔と対向する範囲内で変更して該マークを探索する探索過程を含むことも好ましい。このような好ましいアライメント方法によれば、アライメントマークの形成箇所の自由度が一層高い。
本発明のアライメント装置、露光装置、およびアライメント方法によれば、ワーク上のアライメントマークの配置の自由度向上を実現できる。
本実施形態の露光装置を示す概略構成図である。 露光装置のアライメント部を示す側面図である。 露光装置のアライメント部を示す上面図である アライメントマーク検出時の位置関係を示す図である。 アライメントマークの検出例を示す図である。 アライメントおよび露光の手順を示すフローチャートである。 ワーク受け取り位置に移動したワーク保持装置の状態を示す図である。 アライメント顕微鏡の位置に移動したワーク保持装置の状態を示す図である。 貫通孔と入光口が対向したワーク保持装置の状態を示す図である。 ワークの位置が修正されたワーク保持装置の状態を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態の露光装置を示す概略構成図である。本実施形態では露光装置の一例としてステッパへの応用例が示されている。
(本実施形態の露光装置の全体構成)
露光装置100は、ワークWを露光する露光装置である。ここで、ワークWは例えばシリコンウエハなどの半導体基板である。
露光装置100は露光部110とアライメント部120と制御部105に大別され、露光部110には照明系130とマスク系140と投影レンズ150が備えられている。露光部110は、本発明にいう露光部の一例に相当し、アライメント部120は、本発明にいうアライメント部の一例に相当する。制御部105は例えばパーソナルコンピュータや組み込みコンピュータなどで構成され、露光部110やアライメント部120の動作を制御するものである。
照明系130は、光源131として例えば紫外線を含む光を放射する高圧水銀ランプなどを備え、この光源131からの光を反射して集光する集光鏡132や、集光鏡132で反射された光をマスク系140へと導く各種の光学部品133を備えている。なお、光源131と集光鏡132は図示を省略したランプハウス内に収容されている。
マスク系140には、ワークWに露光(転写)されるマスクパターンが形成されたマスク141が備えられており、マスク141はマスクステージ142によって保持されることで水平状態が保たれている。
投影レンズ150は、マスク141に形成されたマスクパターンをワークW上に投影するレンズである。
(アライメント系の構成)
次に、アライメント部120の詳細について説明する。
図2、図3は、露光装置のアライメント部を示す図である。図2にはアライメント部の側面図が示され、図3にはアライメント部の上面図が示されている。なお、説明の便宜のため、図2ではワークが載置された状態が示され、図3ではワークが外された状態が示されている。
このアライメント部120が、本発明のアライメント装置の一実施形態に相当する。
アライメント部120には、アライメント顕微鏡160とワーク保持装置170が備えられている。これらのアライメント顕微鏡160とワーク保持装置170は、図示が省略されたフレームにそれぞれ固定されている。
ワーク保持装置170はワークWを保持して移動させるものであり、ワークWを例えば水平の上面176に吸着して保持する吸着板171と、吸着板171を回転させる回転ユニット172を備えている。回転ユニット172による吸着板171の回転は一周以上の広範囲で可能となっている。また、ワーク保持装置170は、例えば水平な土台となっているスライダベース174と、スライダベース174上での平行移動が自在なワークスライダ173を備えており、回転ユニット172はワークスライダ173上に固定されている。なお、スライダベース174は、水平状態を保ったまま鉛直方向(Z軸方向)に移動することで照明系130による露光のフォーカスを調整することができる。また、回転ユニット172のような大きな角度ではないが、ワークスライダ173も、ワークWのアライメントに十分な角度範囲での回転機能を有してよい。
吸着板171には貫通孔175が設けられていて、この貫通孔175を介して吸着板171の下面からワークWのアライメントマークMを窺うことが出来る。ここでは一例として4つの貫通孔175が設けられており、この4つの貫通孔175は、一例として、回転ユニット172の回転軸を中心とした1つの円周上に並べて設けられている。また、アライメントマークMと貫通孔175の数は同一である必要はないが、ここでは一例として4つのアライメントマークMが形成されているものとする。
吸着板171は、本発明にいう載置台の一例に相当し、上面176は本発明にいう載置面の一例に相当し、貫通孔175は本発明にいう貫通孔の一例に相当する。また、回転ユニット172とワークスライダ173とを合わせたものが、本発明にいう移動器の一例に相当する。
スライダベース174上でワークスライダ173が平行移動する面を、説明の便宜上、以下ではXY平面と称する場合がある。また、このXY平面に垂直な方向をZ方向と称し、XY平面に平行な回転をθ回転と称する場合がある。
回転ユニット172は、吸着板171ごとワークWをθ回転させることになり、θ回転軸はZ軸に平行である。また、ワークスライダ173は、回転ユニット172および吸着板171ごとワークWをXY平面と平行に移動させることになる。また、スライダベース174は、鉛直方向(Z軸方向)にも移動可能に構成されてよい。
アライメント顕微鏡160は、ワークWの例えば裏面に形成されたアライメントマークMを検出するものであり、撮像素子161として例えばCCDを備えている。このアライメント顕微鏡160が、本発明にいう検出器の一例に相当する。また、アライメント顕微鏡160には、スライダベース174の外からワークW側へ、例えばXY平面と並行して腕状につきだした鏡筒162が備えられ、その鏡筒162の例えば先端部分に入光口165が設けられている。この鏡筒162が本発明にいう腕部の一例に相当し、アライメント顕微鏡160の視野は入光口165の例えば中央に位置する。さらに、アライメント顕微鏡160には、撮像素子161のフォーカス調整のために撮像素子161と鏡筒162とを一体で例えばZ方向に移動させる昇降ユニット163も備えられている。アライメント顕微鏡160によるアライメントマークMの検出の際には、ワーク保持装置170の回転ユニット172およびワークスライダ173によって吸着板171(およびワークW)が、アライメント顕微鏡160の入光口165と貫通孔175が対向する位置まで移動される。このように、スライダベース174の外に固定されたアライメント顕微鏡160に対して吸着板171(およびワークW)が移動される構造により、ワークスライダ173の移動スペースが広く保たれている。特に露光装置100が大型のワークWに対応するものである場合には、アライメント顕微鏡が移動する挿入/退避型を採用すると挿入/退避のストロークが大きくなってしまうので、アライメント顕微鏡160を固定し、ワークステージ側を移動させる構成を採用した本実施形態の利点が大きい。
また、ワークステージ自体を移動させてステップ&リピート方式で逐次露光を行うステッパ型の露光装置の場合には、移動体であるワークステージに撮像光学系を設けると装置が損傷しやすくなるおそれが生じ、制御も複雑化してしまうが、本実施形態では、ワークステージ外にアライメント顕微鏡160が設けられているのでそのような不都合が回避される。
(本実施形態におけるアライメントの概要と手順)
図4は、アライメントマーク検出時の位置関係を示す図である。
アライメントマーク検出時には、アライメント顕微鏡160の鏡筒162が吸着板171の裏面側に入り込んだ状態となり、入光口165と貫通孔175が対向する。このような位置関係は、貫通孔175の形成位置がここに例示された位置とは異なっている場合であっても、回転ユニット172およびワークスライダ173によって容易に実現される。従って、貫通孔175の位置の設計自由度は高く、延いてはアライメントマークMの形成箇所の自由度も高い。
鏡筒162内の一端には、撮像素子161の受光部164が位置しており、図示は省略されているが、アライメント顕微鏡160には、アライメントマークMを照らす光源も備えられている。
光源の光に照らされたアライメントマークMの反射光は入光口165から鏡筒162内に入射する。そして、その反射光が立ち上げミラー166およびリレーレンズ167を経て鏡筒162内を導かれることでアライメントマークMの像が受光部164に結像する。即ち、アライメント顕微鏡160の視野は、鏡筒162から例えばZ方向を向いた視野となっている。
図5は、アライメントマークの検出例を示す図である。
図5には、受光面164の範囲が示されており、この範囲がアライメント顕微鏡160の視野範囲となっている。この視野範囲に対応したワークW上での範囲は例えば1mm角程度の範囲である。そして、この視野範囲内にアライメントマークMが入っていると、そのアライメントマークMの像が撮像されることとなる。ここには一例として十字形状のアライメントマークMが示されている。撮像で得られた画像データは、図1に示す制御部105へと送られてワークWの露光位置のアライメントに用いられる。
図5には、視野範囲(受光面164の範囲)に重ねて、吸着板171の貫通孔175の範囲も例示されている。貫通孔175の範囲はアライメント顕微鏡160の視野範囲よりも広いため、アライメントマークMが視野範囲の外に位置していても、貫通孔175の範囲には入っている場合がある。そのような場合には、ワーク保持装置170の回転ユニット172およびワークスライダ173によって吸着板171(およびワークW)の位置がずらされることにより、アライメントマークMを視野範囲内へと動かすことが出来るため、アライメントマークMの形成箇所の自由度が高く、形成の位置ずれや設計変更などにも対応可能となっている。
以上説明した露光装置100におけるアライメントおよび露光の手順について以下説明する。
図6は、アライメントおよび露光の手順を示すフローチャートであり、図7〜図10は、この手順中でのワーク保持装置170の状態を示す図である。図7には、ワーク受け取り位置に移動した状態が示され、図8には、アライメント顕微鏡の位置に移動した状態が示され、図9には、貫通孔と入光口が対向した状態が示され、図10には、ワークの位置が修正された状態が示されている。また、図6に示す手順は、図1に示す制御部105が露光装置100の各部を制御することによって実行される。
図6に示す手順が開始されると、制御部105がワークスライダ173を制御してワーク受け取り位置まで移動させる(ステップS01)。このワーク受け取り位置では、図示が省略された搬送ロボットなどによってワークが吸着板171上に搭載され(ステップS02)、ワークは吸着板171によって吸着保持される。図7に示すように、ワーク受け取り位置のワークスライダ173は、スライダベース174の端に偏っており、アライメント顕微鏡160からも離れている。また、吸着板171上にワークを搭載する搬送ロボットなどの搭載精度は、アライメントマークが吸着板171の貫通孔175に重なる程度の精度であり、アライメントマークが貫通孔175の中心からずれていることも多い。図7に示されている丸付き数字は、ワークWの裏面に形成されている例えば4つのアライメントマークを概念的に示したものである。また、図7(およびこの後説明する図8〜図10)では、実際にはワークWによって隠れる貫通孔175が説明の便宜のため図示されている。
このようにステップS102でワークが搭載されると、制御部105はワークスライダ173を制御してアライメント顕微鏡160の位置まで移動させる(ステップS03)。図8に示すように、アライメント顕微鏡160の鏡筒162の先端部分は吸着板171の裏側に入り込んだ状態となる。
このように、アライメント顕微鏡(光学系)へのワークスライダ173の挿入を容易にするために、回転ユニット172の径をワークの吸着板171長さより小さく構成することが好適である。
次に制御部105は回転ユニット172(図2参照)を制御して吸着板171を回転させて、図9に示すように貫通孔175を入光口165に対面させる。そして、制御部105はワークスライダ173とアライメント顕微鏡160を制御して、その貫通孔175内に存在するはずのアライメントマーク(例えば丸付きの数字「1」が示すアライメントマーク)を探索(サーチ)する(ステップS04)。即ち、貫通孔175が入光口165に対面した位置で撮像素子161による撮像が行われ、視野内でアライメントマークが検出されない場合には、入光口165に対する貫通孔175の位置が少し変更されて再び撮像素子161による撮像が行われて、アライメントマークが検出されるまで貫通孔175内の全域が順次に撮像される。
ステップS03とステップS04の前段とで貫通孔175が入光口165に対面するまでの過程が、本発明にいう移動過程の一例に相当し、その内ステップS04の前段は、本発明にいう回転過程の一例に相当する。また、ステップS04の後段は、本発明にいう検出過程に相当し、その内、貫通孔175の位置が変更されて再び撮像される過程は、本発明にいう探索過程の一例に相当する。
一つのアライメントマークが検出されると、次に制御部105は回転ユニット172(図2参照)を制御して吸着板171を回転させて、次の貫通孔175を入光口165に対面させる。回転機能をこのように利用することで入光口165に対して複数の貫通孔175を効率よく対面させることが出来る。その後、制御部105はワークスライダ173とアライメント顕微鏡160を制御して、その貫通孔175内に存在するはずのアライメントマーク(例えば丸付きの数字「2」が示すアライメントマーク)を探索(サーチ)する(ステップS05)。
その後、同様に、吸着板171の回転により他の貫通孔175が順次に入光口165に対面させられ、各貫通孔175内のアライメントマーク(例えば丸付きの数字「3」、「4」が示すアライメントマーク)が探索(サーチ)される(ステップS06、ステップS07)。このように、貫通孔よりも少ない数のアライメント顕微鏡160によって各貫通孔内のアライメントマークが検出されるので、アライメント顕微鏡160の設置数が抑制され、アライメント部120や露光装置100の小型化に寄与する。アライメント顕微鏡160の数が少なければ、省スペース化、低コスト化の観点から好適であり、貫通孔175の数よりも少ないことが好適である。
ワークWに形成されている例えば4つアライメントマークがこのように検出されると、それらが検出された各位置の情報(受光部164上の位置の情報およびワークスライダ173の移動位置の情報)と、各アライメントマークの設計位置とに基づいて、XY平面内で実際に各アライメントマークが存在している位置が制御部105で算出される(ステップS08)。その結果、XY平面内におけるワークWの位置と角度が判別され、制御部105はワークスライダ173を制御してワークWの位置を正しい露光位置に修正する(ステップS09)。
図10に示すように、正しい露光位置にワークWが移動すると、貫通孔175は入光口165との対向位置からずれる場合もある。制御部105は、ワークスライダ173および図1に示す照射部110を制御して、このように修正された位置を基準としたいわゆるステップ&リピートによってワークW上の各箇所にマスク141のパターンを繰り返し露光する(ステップS10)。即ち、ワークスライダ173は、本発明にいう露光箇所変更器を兼ねている。
なお、上述した実施形態では、露光装置としてステッパが例示されているが、本発明の露光装置は、1回の露光でワークの全面を露光する、いわゆるシングルショット型の露光装置であってもよい。
また、上述した実施形態のアライメントは、露光装置以外の各種装置に適用することもでき、例えば貼り合せ装置(ボンダ装置)におけるアライメントに適用することができる。
また、上述した実施形態では、好ましい例としてアライメント顕微鏡を1つ備えた装置が示されているが、本発明の露光装置やアライメント装置は、複数の検出器を備えたものであってもよい。また、上述した実施形態では、好ましい例として、貫通孔の数よりも少ない数のアライメント顕微鏡を備えた装置が示されているが、本発明の露光装置やアライメント装置は、貫通孔の数以上の検出器を備えたものであってもよい。
また、上述した実施形態では、吸着板に4つの貫通孔が設けられた例が示されているが、本発明にいう載置台には、2つの貫通孔や6つ以上の貫通孔が設けられてもよいし、あるいは奇数個の貫通孔が設けられてもよい。また、上述した実施形態では、吸着板の4つの貫通孔が同一の円周上に並んでいる例が示されているが、本発明にいう載置台に設けられる複数の貫通孔は、径が異なり中心が共通した複数の円周上にそれぞれ並んで設けられてもよい。
また、上述した実施形態では、ワークおよび吸着板を平行移動させるワークスライダと、ワークおよび吸着板を回転させる回転ユニットとを備えた例が示されているが、本発明にいう移動器については、載置台を回転させる回転機能を備えることが望ましいものの必須ではない。
また、上述した実施形態では、アライメントマークがワークの裏面に設けられた例が示されているが、本発明にいう検出器は、ワークの表面に形成されたアライメントマークを例えば赤外線などでワークの裏面から検出するものであってもよい。
100…露光装置、W…ワーク、M…アライメントマーク、110…露光部、120…アライメント部、160…アライメント顕微鏡、170…ワーク保持装置、171…吸着板、172…回転ユニット、173…ワークスライダ、174…スライダベース、175…貫通孔、176…上面、162…鏡筒、165…入光口

Claims (8)

  1. アライメント用のマークが付されたワークが載置される載置面を有し、該載置面を貫通して該ワークを窺うことが出来る貫通孔が複数設けられている載置台と、
    前記載置面に並行して突き出した腕部から該腕部に交わる方向を望む視野を有し、前記ワークの前記マークを該視野経由で検出する、前記貫通孔の数よりも少ない検出器と、
    前記載置台を前記載置面に沿った面内で移動させて該載置台の貫通孔を前記検出器の視野と対向させる移動器と、
    を備えたことを特徴とするアライメント装置。
  2. 前記移動器は、前記載置台を前記載置面に沿った面内で回転させる回転機能を有するものであり、
    前記載置台は、前記回転機能の回転軸を中心とした円周に沿って前記貫通孔が複数設けられたものであることを特徴とする請求項1記載のアライメント装置。
  3. 前記載置台は、前記貫通孔として、前記検出器の視野よりも広い大きさの貫通孔が設けられたものであることを特徴とする請求項1または2記載のアライメント装置。
  4. アライメント用のマークが付されたワークが載置される載置面を有し、該載置面を貫通して該ワークを窺うことが出来る貫通孔が複数設けられている載置台と、
    前記載置面に並行して突き出した腕部から該腕部に交わる方向を望む視野を有し、前記ワークのマークを該視野経由で検出する、前記貫通孔の数よりも少ない検出器と、
    前記載置台を前記載置面に沿った面内で移動させて該載置台の貫通孔を前記検出器の視野と対向させる移動器と、
    を備えたアライメント部;および
    前記載置台に載置されたワークを露光する露光部;
    を備えたことを特徴とする露光装置。
  5. 前記アライメント部の移動器が、前記露光器による露光箇所を前記ワーク上で変更しながら複数箇所を露光するための露光箇所変更器を兼ねていることを特徴とする請求項記載の露光装置。
  6. アライメント用のマークが付されたワークが載置される載置面を有し、該載置面を貫通して該ワークを窺うことが出来る貫通孔が複数設けられている載置台を、前記載置面に並行して突き出した腕部から該腕部に交わる方向を望む視野を有する、前記貫通孔の数よりも少ない検出器の視野に前記貫通孔が対向するように移動させる移動過程と、
    前記検出器によって前記ワークの前記マークを前記視野経由で検出する検出過程と、
    を経ることを特徴とするアライメント方法。
  7. 前記移動過程が、前記載置台を前記載置面に沿った面内で回転させることで複数の貫通孔を前記視野に順次に対向させる回転過程を含むことを特徴とする請求項記載のアライメント方法。
  8. 前記検出過程が、前記視野内で前記マークが検出されない場合に、該視野に対向している貫通孔の位置を、該視野が該貫通孔と対向する範囲内で変更して該マークを探索する探索過程を含むことを特徴とする請求項6または7記載のアライメント方法。
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