JP2013218386A - タッチパネルコントローラ、集積回路、タッチパネルシステム、及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】タッチされた静電容量の容量変化を正しく検出するタッチパネルコントローラを提供する。
【解決手段】タッチパネルコントローラ3は、駆動部4と、差動増幅器5と、可変積分容量Cint1・Cint2と、静電容量C31〜C34、C41〜C44のライン依存性を補正するように可変積分容量Cint1・Cint2を制御する容量制御部6とを備える。
【選択図】図9
【解決手段】タッチパネルコントローラ3は、駆動部4と、差動増幅器5と、可変積分容量Cint1・Cint2と、静電容量C31〜C34、C41〜C44のライン依存性を補正するように可変積分容量Cint1・Cint2を制御する容量制御部6とを備える。
【選択図】図9
Description
本発明は、複数のドライブラインを並列駆動して、マトリックス状に構成された静電容量の容量値を推定または検出するタッチパネルコントローラ、並びに、これを用いた集積回路、タッチパネルシステム、及び電子機器に関する。
マトリックス状に分布した静電容量値を検出する装置、例えば、M本のドライブラインとL本のセンスラインとの間に形成される静電容量行列の静電容量値の分布を検出する容量検出装置が、特許文献1に開示されている。この容量検出装置は、指やペンでタッチパネルに触れると、触れられた静電容量の容量値が変化するので、容量値の変化を検出して、指やペンのタッチを検出する。
図16は、従来のタッチパネルシステム91の構成を示す模式図である。図17は、タッチパネルシステム91の駆動方法を説明するための図である。タッチパネルシステム91は、タッチパネル92を備えている。タッチパネル92は、ドライブラインDL1〜DL4と、センスラインSL1〜SL4と、ドライブラインDL1〜DL4とセンスラインSL1〜SL4とが交差する位置に配置された静電容量C11〜C44とを有している。
タッチパネルシステム91には、駆動部94が設けられている。駆動部94は、図17の式3に示される4行4列の符号系列に基づいてドライブラインDL1〜DL4を駆動する。符号行列の要素が「1」であれば、駆動部94は電圧Vdriveを印加し、要素が「0」であれば、ゼロボルトを印加する。
タッチパネルシステム91は、センスラインSL1〜SL4にそれぞれ対応する位置に配置された4個の増幅器98を有している。増幅器98は、駆動部94により駆動されたセンスラインに沿った静電容量の線形和Y1、Y2、Y3、Y4を受け取って増幅する。
例えば、上記4行4列の符号系列による4回の駆動のうちの最初の駆動では、駆動部94はドライブラインDL1に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインDL2〜DL4にゼロボルトを印加する。すると、例えば、図17の式1で示される静電容量C31に対応するセンスラインSL3からの測定値Y1が増幅器98から出力される。
そして、2回目の駆動では、ドライブラインDL2に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインDL1、DL3、DL4にゼロボルトを印加する。すると、図17の式2で示される静電容量C32に対応するセンスラインSL3からの測定値Y2が増幅器98から出力される。
次に、3回目の駆動では、ドライブラインDL3に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインにゼロボルトを印加する。その後、4回目の駆動では、ドライブラインDL4に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインにゼロボルトを印加する。
そうすると、図17の式3及び式4に示すように、測定値Y1、Y2、Y3、Y4そのものが、それぞれ静電容量値C1、C2、C3、C4と関連付けられる。なお、図17の式3〜式4においては、表記の簡単化のため、測定値Y1〜Y4について、係数(−Vdrive/Cint)を省略して記載している。
しかしながら、上述した図16及び図17に示す構成では、1回の測定で1本のドライブラインと交差する容量データしか取得できないため、ノイズ成分が大きく、静電容量の容量変化を正しく検出するには、同様のセンシング動作を複数回繰り返して平均化処理を行う必要があり、処理速度を上げにくいという問題がある。
本発明の目的は、より少ないセンシング動作で静電容量の容量変化を正しく検出することができるタッチパネルコントローラ、及びこれを集積した集積回路及びタッチパネル装置及び電子機器を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るタッチパネルコントローラは、M本のドライブラインと1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第1静電容量及び、前記M本のドライブラインと前記1本のセンスラインに隣接する他の1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第2静電容量に対して、前記M本のドライブラインを駆動して、前記複数の第1静電容量からの第1線形和出力を前記1本のセンスラインから出力させ、及び、前記複数の第2静電容量からの第2線形和出力を前記他の1本のセンスラインから出力させる駆動部と、前記第1線形和出力と前記第2線形和出力との差分を増幅する差動増幅器とを備え、前記差動増幅器は、前記第1線形和出力を受け取る非反転入力端子と、前記非反転入力端子に対応する第1出力端子と、前記第2線形和出力を受け取る反転入力端子と、前記反転入力端子に対応する第2出力端子とを有し、前記非反転入力端子と前記第1出力端子とに結合された第1可変積分容量と、前記反転入力端子と前記第2出力端子とに結合された第2可変積分容量と、前記第1及び前記第2静電容量のライン依存性を補正するように前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御する制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
本明細書において「ライン依存性」とは、ドライブラインとセンスラインとの間に形成される静電容量の容量値や配線を含む寄生成分の容量値が、本来は互いに等しい容量値になることを狙って製造されるが、実際は製造プロセスの影響により、センスラインに依存して異なる値となる傾向、またはドライブラインに依存して異なる値となる傾向を示す現象をいうものとする。
上記特徴によれば、前記第1線形和出力と前記第2線形和出力との差分を増幅する差動増幅器の前記非反転入力端子と前記第1出力端子とに結合された第1可変積分容量と、前記反転入力端子と前記第2出力端子とに結合された第2可変積分容量との少なくとも一方の値を、前記第1及び前記第2静電容量のライン依存性を補正するように制御する。このため、第1静電容量の容量値と第2静電容量の容量値とのライン依存性を補正するので、第1静電容量及び第2静電容量が、製造プロセスの影響により、ラインに依存して異なる容量値に製造されていても、タッチされた第1静電容量及び第2静電容量の容量変化を正しく検出することができるタッチパネルコントローラを提供できる。
本発明に係るタッチパネルコントローラでは、前記駆動部は、所定の符号系列に基づいて前記M本のドライブラインを駆動し、前記差動増幅器により増幅された前記第1線形和出力と前記第2線形和出力との差分と前記符号系列との内積演算により、前記複数の第1静電容量と前記複数の第2静電容量との値を推定する推定手段と、前記制御手段により制御された第2可変積分容量の値に基づいて、前記推定手段により推定された前記複数の第2静電容量の値を補正する補正手段をさらに備えることが好ましい。
上記構成により、前記制御手段により制御された第2可変積分容量の値に基づいて、前記推定手段により推定された前記複数の第2静電容量の値を補正するので、第1静電容量の容量値と第2静電容量の容量値とのライン依存性を補正する操作に起因するエラーを軽減することができ、第1静電容量及び第2静電容量が、製造プロセスの影響により、ラインに依存して異なる容量値に製造されていても、タッチされた第1静電容量及び第2静電容量の容量変化を正しく検出することができるタッチパネルコントローラを提供することができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラでは、前記補正手段は、前記制御手段により制御された第2可変積分容量の値の変化を打ち消すように前記第2静電容量の値を補正することが好ましい。
上記構成により、前記制御手段により制御された第2可変積分容量の値の変化を打ち消すように前記第2静電容量の値を補正するので、第1静電容量の容量値と第2静電容量の容量値とのライン依存性を補正する操作に起因するエラーを軽減することができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラでは、前記差動増幅器の出力信号に基づいて前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御するキャリブレーション手段をさらに備えることが好ましい。
上記構成により、タッチパネルに個体差があった場合でも、M本のドライブラインと1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第1静電容量及び、前記M本のドライブラインと前記1本のセンスラインに隣接する他の1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第2静電容量に対して、長さN(N≧M)の符号系列に基づいて、前記M本のドライブラインを駆動して、前記複数の第1静電容量からの第1線形和出力を前記1本のセンスラインから出力させ、及び、前記複数の第2静電容量からの第2線形和出力を前記他の1本のセンスラインから出力させ、この第1線形和出力と第2線形和出力との差分を増幅する際に、第1静電容量の容量値と第2静電容量の容量値とのライン依存性を補正するので、第1静電容量及び第2静電容量が、製造プロセスの影響により、ラインに依存して異なる容量値に製造されていても、タッチされた第1静電容量及び第2静電容量の容量変化を正しく検出することができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラでは、前記キャリブレーション手段は、前記第1及び前記第2静電容量へのタッチ入力が無い期間に、前記差動増幅器の出力信号がゼロに近づくように、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御することが好ましい。
上記構成により、キャリブレーション部の動作が通常動作時に影響をあたえることなく、M本のドライブラインと1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第1静電容量及び、前記M本のドライブラインと前記1本のセンスラインに隣接する他の1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第2静電容量に対して、長さN(N≧M)の符号系列に基づいて、前記M本のドライブラインを駆動して、前記複数の第1静電容量からの第1線形和出力を前記1本のセンスラインから出力させ、及び、前記複数の第2静電容量からの第2線形和出力を前記他の1本のセンスラインから出力させ、この第1線形和出力と第2線形和出力との差分を増幅する際に、第1静電容量の容量値と第2静電容量の容量値とのライン依存性を補正するので、第1静電容量及び第2静電容量が、製造プロセスの影響により、ラインに依存して異なる容量値に製造されていても、タッチされた第1静電容量及び第2静電容量の容量変化を正しく検出することができるタッチパネルコントローラを提供することができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラでは、前記キャリブレーション手段は、所定の時間間隔毎に前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御し、前記キャリブレーション手段の前記時間間隔は、前記第1及び前記第2静電容量へのタッチ入力の継続時間よりも長いことが好ましい。
上記構成により、温度やパネルに付着する異物によってパネルの容量が変化した場合でも、通常の動作にあまり影響を与えずに、M本のドライブラインと1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第1静電容量及び、前記M本のドライブラインと前記1本のセンスラインに隣接する他の1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第2静電容量に対して、長さN(N≧M)の符号系列に基づいて、前記M本のドライブラインを駆動して、前記複数の第1静電容量からの第1線形和出力を前記1本のセンスラインから出力させ、及び、前記複数の第2静電容量からの第2線形和出力を前記他の1本のセンスラインから出力させ、この第1線形和出力と第2線形和出力との差分を増幅する際に、第1静電容量の容量値と第2静電容量の容量値とのライン依存性を補正するので、第1静電容量及び第2静電容量が、製造プロセスの影響により、ラインに依存して異なる容量値に製造されていても、タッチされた第1静電容量及び第2静電容量の容量変化を正しく検出することができるタッチパネルコントローラを提供できる。
また、前記キャリブレーション手段の前記時間間隔は、前記第1及び前記第2静電容量へのタッチ入力の継続時間よりも長いので、タッチ入力の後、記キャリブレーション手段の次の制御により、タッチ入力によるエラーを修正することができる。
本発明に係るタッチパネルコントローラでは、前記駆動部は、第1ベクトル及び第2ベクトルを含む符号系列に基づいて前記M本のドライブラインを駆動し、前記キャリブレーション手段は、キャリブレーション動作時において、前記第1ベクトルによる駆動に対応する差動増幅器の出力信号がゼロに近づくように、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御するための第1制御信号と、前記第2ベクトルによる駆動に対応する差動増幅器の出力信号がゼロに近づくように、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御するための第2制御信号とを生成し、前記キャリブレーション手段により生成された第1制御信号と第2制御信号とを記憶する記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記第1ベクトルにより前記ドライブラインが駆動されたときに、前記記憶手段に記憶された第1制御信号に基づいて、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御し、前記第2ベクトルにより前記ドライブラインが駆動されたときに、前記記憶手段に記憶された第2制御信号に基づいて、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御することが好ましい。
上記構成により、記憶手段に記憶した第1制御信号、第2制御信号を、使用するベクタに応じて呼び出し、呼び出した第1または第2制御信号に基づいて、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値可変容を更新するので、ドライブラインに依存した静電容量のばらつきを補償することができる。
本発明に係る集積回路は、本発明に係るタッチパネルコントローラを集積したことを特徴とする。
本発明に係るタッチパネルシステムは、本発明に係るタッチパネルコントローラを搭載したことを特徴とする。
本発明に係る電子機器は、本発明に係るタッチパネルコントローラを搭載したことを特徴とする。
本発明に係るタッチパネルコントローラは、前記第1及び前記第2静電容量のライン依存性を補正するように前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御する。このため、製造プロセスの影響により、ラインに依存して異なる容量値に製造されていても、タッチされた第1静電容量及び第2静電容量の容量変化を正しく検出することができる。
本願の出願人は、先願の特許出願1(特願2011−022022号、出願日:平成23年2月9日、優先日:平成22年11月12日)において、複数のドライブラインを並列駆動して容量を推定するタッチパネルシステムを提案しており、本実施の形態は、この提案されたタッチパネルシステムを前提としている。また、先願の特許出願2(出願番号特願2011−130604号、出願日:平成23年6月10日、「タッチパネルコントローラ、及びこれを用いた電子機器」)において、センスライン-ドライブライン間の容量差を補正する補正手段を有するタッチパネルシステムを提案しており、本実施の形態は、この提案されたタッチパネルシステムを前提としている。
よって、まず、本実施の形態の前提として上記先願の特許出願1及び2で提案したタッチパネルシステムを説明し、その後、本実施の形態に係る種々のタッチパネルシステムを説明することとする。
(本実施の形態の前提)
(直交符号系列による駆動)
図1は、実施の形態の前提となるタッチパネルシステム51の構成を示す模式図である。図2は、タッチパネルシステム51を直交符号系列で駆動して容量を推定するための数式を示す図である。タッチパネルシステム51は、タッチパネル52とタッチパネルコントローラ53とを備えている。タッチパネル52は、ドライブラインDL1〜DL4と、センスラインSL1〜SL4と、ドライブラインDL1〜DL4とセンスラインSL1〜SL4とが交差する位置に配置された静電容量C11〜C44とを有している。
(直交符号系列による駆動)
図1は、実施の形態の前提となるタッチパネルシステム51の構成を示す模式図である。図2は、タッチパネルシステム51を直交符号系列で駆動して容量を推定するための数式を示す図である。タッチパネルシステム51は、タッチパネル52とタッチパネルコントローラ53とを備えている。タッチパネル52は、ドライブラインDL1〜DL4と、センスラインSL1〜SL4と、ドライブラインDL1〜DL4とセンスラインSL1〜SL4とが交差する位置に配置された静電容量C11〜C44とを有している。
タッチパネルコントローラ53には、駆動部54が設けられている。駆動部54は、図2の式7に示される4行4列の直交符号系列に基づいてドライブラインDL1〜DL4を駆動する。直交符号系列の要素は、「1」と「−1」とのいずれかであり。要素が「1」であれば、駆動部54は電圧Vdriveを印加し、要素が「−1」であれば、−Vdriveを印加する。ここで、電圧Vdriveは、電源電圧でもよいが、電源電圧以外の電圧であってもよい。
本明細書において、「直交符号系列」とは、符号長Nの符合系列di=(di1、di2、…、diN)(i=1、…、M)が、下記に示す条件を満足することをいうものとする。
シルベスター法によるアダマール行列は、基本的な構造として、2行×2列の基本単位を作る。この基本単位の右上、左上、及び左下のビットは同一であり、右下はこれらのビット反転となっている。
次に、前述した2×2の基本要素を、右上、左上、右下、及び左下にブロックとして4つ合成して、4行×4列のビット配列の符号を作る。ここで、2×2の基本単位の作成と同様に、右下のブロックはビット反転となる。同様な手順で、8行×8列、16行×16列のビット配列の符号を生成する。これらの行列は、前述した本発明の「直交符号系列」の定義を満足する。図2に示される4行×4列の直交符号系列は、シルベスター法による4行×4列のアダマール行列である。
ここで、アダマール(Hadamard)行列とは、要素が1または−1のいずれかであり、かつ各行が互いに直交であるような正方行列をいう。すなわち、アダマール行列の任意の2つの行は、互いに垂直なベクトルを表す。
本発明に係る「直交符号系列」は、M次のアダマール行列から任意にN行取り出した行列を使用することができる(ここで、N≦Mである)。以下に述べるように、シルベスター法以外の方法によるアダマール行列も本発明に適用することができる。
シルベスター法によるN次のアダマール行列は、M=2のべき乗になるが、Mが4の倍数であれば、アダマール行列は存在するという予想が存在し、例えば、M=12のとき、及び、M=20のときにアダマール行列が存在する。これらのシルベスター法以外の方法によるアダマール行列も、本実施の形態に係る直交符号系列として使用することができる。
タッチパネルシステム51は、センスラインSL1〜SL4にそれぞれ対応する位置に配置された4個の増幅器55を有している。増幅器55は、駆動部54により駆動された静電容量のセンスラインに沿った線形和Y1、Y2、Y3、Y4を受け取って増幅する。
例えば、上記4行×4列の直交符号系列による4回の駆動のうちの最初の駆動では、駆動部54はすべてのドライブラインDL1〜DL4に電圧Vdriveを印加する。すると、例えば、下記の式5で示されるセンスラインSL3からの測定値Y1が増幅器55から出力される。そして、2回目の駆動では、ドライブラインDL1及びDL3に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインDL2及びDL4に−Vdriveを印加する。すると、下記の式6で示されるセンスラインSL3からの測定値Y2が増幅器55から出力される。
ここで、図1に示す静電容量C31〜C34は、図2の式7〜式9においては、説明の簡単のため、C1〜C4により示している。また、図2及び図3(a)の式7〜式9、図3(b)の式10及び式11においては、表記の簡単化のため、測定値Y1〜Y4について、係数(−Vdrive/Cint)を省略して記載している。
そして、図2の式8に示すように、測定値Y1、Y2、Y3、Y4と直交符号系列との内積をとることにより、式9に示すように、静電容量C1〜C4を推定することができる。
(直交符号系列による駆動が有利な理由)
図3は、直交符号系列による全ドライブライン駆動が有利な理由を説明するための図であり、(a)は直交符号系列で駆動して容量を推定するための数式を示し、(b)は1ドライブラインごとに駆動して容量を求めるための数式を示す。図4及び図5は、直交符号系列による全ドライブライン駆動が有利な理由を説明するための図である。
図3は、直交符号系列による全ドライブライン駆動が有利な理由を説明するための図であり、(a)は直交符号系列で駆動して容量を推定するための数式を示し、(b)は1ドライブラインごとに駆動して容量を求めるための数式を示す。図4及び図5は、直交符号系列による全ドライブライン駆動が有利な理由を説明するための図である。
説明の簡単化のため、差動増幅器を用いて容量差を検出する方式ではなく、各センスラインごとに増幅器を配置するシングルモードでの動作を考える。図4に示すように、例えば、静電容量C1=2.0pF、C2=1.9pF、C3=2.2pF、C4=2.1pFである場合、図3、図4で前述した従来の1ドライブラインごとにVdrive[V]で駆動する方式では、線形和出力の測定値Y1〜Y4は、式12に示すように、1.9〜2.2p/Cint×Vdriveとなる。
一方、図1、図2で前述した直交符号系列にて、全ドライブラインを駆動する方式では、式13に示すように、線形和出力の測定値Y1は、−8.2p/Cint×Vdriveとなり、測定値Y2〜Y4は、+0.4〜−0.2p/Cint×Vdriveとなる。
測定値Y2〜Y4については、直交符号系列による駆動方式の方が信号成分は小さい。直交符号系列の要素がすべて「1」である測定値Y1の出力は大きくなるので、ダイナミックレンジを大きくとる必要があるが、差動増幅器により容量差を抽出するように構成すれば、測定値Y1の出力は大きくならないはずである。
図5の式14に示すノイズNoise1〜Noise4は無相関と仮定すると、式16及び式17に示すように、直交符号系列による全ドライブライン駆動方式は、ノイズの点で、1ドライブごとに駆動する方式よりも有利である。このように、直交符号系列による全ドライブライン駆動方式がSN比(ノイズ)の点で有利になるのは、1回の測定で複数のドライブラインと交差する静電容量のデータを取得しており、符号長分のデータを取得しているので、内積演算した後のSN比を考慮すると、ノイズ成分が小さくなるためと考えられる。また、符号長をLとすると、SN比がL1/2だけ有利になり、直交符号系列による全ドライブライン駆動方式を大型パネルに適用した時に特に有利となる。
また、差動増幅器により容量差を抽出する差動構成とすると、静電容量の差成分のみを抽出するので、例えば、静電容量成分を2pFとして、容量変化が10%と仮定すると、0.2pFのみを抽出するので、絶対容量成分が出力されない。このため、相対的に積分容量を小さくする(利得を大きくする)ことができ、AD変換器への要求仕様を緩和することができる。
(実施の形態の前提となる他のタッチパネルシステム61の構成)
図6は、実施の形態の前提となる他のタッチパネルシステム61の構成を示す模式図である。図7は、タッチパネルシステム61の課題を説明するためのグラフである。図1を参照して前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
図6は、実施の形態の前提となる他のタッチパネルシステム61の構成を示す模式図である。図7は、タッチパネルシステム61の課題を説明するためのグラフである。図1を参照して前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
タッチパネルシステム61は、タッチパネル52とタッチパネルコントローラ63とを有している。タッチパネルコントローラ63は、差動増幅器65を有している。差動増幅器65は、互いに隣接するセンスラインから出力される線形和出力の差分を増幅する。差動増幅器65には、互いに隣接するセンスラインにそれぞれ対応する一対の積分容量Cintが設けられている。図6では、説明の簡単化のため、センスラインSL3、SL4に結合された差動増幅器65のみを示している。駆動部54は、図1に示す駆動部54と同様に、図2に示される4行×4列のシルベスター法によるアダマール行列に基づいてドライブラインDL1〜DL4を駆動する。
(本願発明の課題への着目)
特許出願2の発明者らは、上記構成によりドライブラインDL1〜DL4を駆動すると、図7に示すように、ドライブラインDL1〜DL4を全てVdriveにより駆動する上記アダマール行列の1回目の駆動時の期間T1において、差動増幅器65の出力が2回目以降の駆動時の期間に比べて異常に大きくなって振り切れてしまうという課題を見出した。
特許出願2の発明者らは、上記構成によりドライブラインDL1〜DL4を駆動すると、図7に示すように、ドライブラインDL1〜DL4を全てVdriveにより駆動する上記アダマール行列の1回目の駆動時の期間T1において、差動増幅器65の出力が2回目以降の駆動時の期間に比べて異常に大きくなって振り切れてしまうという課題を見出した。
図6に示すタッチパネルシステム61の構成では、上記シルベスター法によるアダマール行列の直交符号系列による4回の駆動のうちの最初の駆動において、駆動部54はすべてのドライブラインDL1〜DL4に電圧Vdriveを印加する。すると、センスラインSL3、SL4に結合された差動増幅器65から、下記の式18で示される線形和出力が出力される。そして、2回目の駆動では、ドライブラインDL1及びDL3に電圧Vdriveを印加し、残りのドライブラインDL2及びDL4に−Vdriveを印加する。すると、差動増幅器65から、下記の式19で示される線形和出力が出力される。
タッチパネル52に形成された各静電容量の容量値はすべて同一の値になることを目指して製造されているので、本来各静電容量の容量値はすべて同一の値であるはずであり、タッチパネル52に指、ペン等がタッチされない状態で、ドライブラインを駆動すると、差動増幅器65からはゼロが出力されるはずである。
しかしながら、実際には、製造プロセスの影響により、タッチパネル52に形成される容量値にばらつきが生じる。もし、容量値のばらつきがランダムであれば、加算、減算の組み合わせが多様になって互いにキャンセルされるはずであるから、図7に示すように、ある特定のタイミングの電圧パターンのみが大きくなることはないはずであるが、本発明者らの実験結果によれば、上記アダマール行列の1回目の駆動時の期間T1においてのみ、差動増幅器65の出力が異常に大きくなる傾向があり、この傾向は説明がつかない。
センスラインが形成される基板の寄生容量、寄生成分、センスラインの引き回しのパターン等の影響により、センスライン毎の容量は、一定ではなく、ドライブラインの長手方向にある傾きをもって変化しているというセンスライン依存性を有していると考えられる。そして、タッチパネル52の静電容量がこのようなセンスライン依存性を有していると、ドライブラインDL1〜DL4を全てVdriveにより駆動する上記シルベスター法のアダマール行列の1行目の駆動時の差動増幅器65の出力が異常に大きくなり得る。実際にタッチパネルを製造して測定してみると、上記現象は往々にして生じる。本発明は、上記課題を解決しようとする側面を有する。
(実施の形態の前提となるさらに他のタッチパネルシステム81)
また、図8は実施の形態の前提となるさらに他のタッチパネルシステム81の構成を示す模式図である。図1、図6を参照して前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
また、図8は実施の形態の前提となるさらに他のタッチパネルシステム81の構成を示す模式図である。図1、図6を参照して前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
タッチパネルシステム81では、前述の容量のセンスライン依存性を解決するため、ライン依存性を相殺する相殺部86を有している。この相殺部86は、ライン依存性を相殺するための信号を入力するための結合容量Ccalと、結合容量Ccalに与える、ライン依存性を相殺するための信号を生成するためのDAコンバータ87と、DAコンバータ87に入力されるデジタル信号を発生させるデジタル信号発生器88とを含むために、タッチパネルコントローラ83の回路が複雑となり、タッチパネルコントローラ83の面積、消費電力の増大を招くという問題が生じる。本実施の形態は、上記課題を解決しようとする側面を有する。
(実施の形態1)
(タッチパネルシステム1の構成)
図9は、実施の形態1に係るタッチパネルシステム1の構成を示す模式図である。
(タッチパネルシステム1の構成)
図9は、実施の形態1に係るタッチパネルシステム1の構成を示す模式図である。
タッチパネルシステム1は、タッチパネル2とタッチパネルコントローラ3とを備えている。タッチパネルコントローラ3は、駆動部4を有している。駆動部4は、図1に示す駆動部54と同様に、図2の式7に示される4行×4列のシルベスター法によるアダマール行列に基づいてドライブラインDL1〜DL4を駆動する。
タッチパネルコントローラ3は、差動増幅器5を有している。差動増幅器5は、互いに隣接するセンスラインから出力される線形和出力の差分を増幅する。差動増幅器5には、互いに隣接するセンスラインにそれぞれ対応する可変の積分容量Cint1、Cint2が設けられている。
差動増幅器5は、センスラインSL3に結合された非反転入力端子I1と、非反転入力端子I1に対応する出力端子O1と、センスラインSL4に結合された反転入力端子I2と、反転入力端子I2に対応する出力端子O2とを有している。
積分容量Cint1は、非反転入力端子I1と出力端子O1とに結合されている。そして、積分容量Cint2は、反転入力端子I2と出力端子O2とに結合されている。
図9では、説明の簡単化のため、センスラインSL3、SL4に結合された差動増幅器5のみを示している。センスラインSL3には、静電容量C31、C32、C33、C34(複数の第1静電容量)が接続されている。センスラインSL4には、静電容量C41、C42、C43、C44(複数の第2静電容量)が接続されている。タッチパネルコントローラ3は、可変の積分容量Cint1、Cint2の容量値を制御するための容量制御部6を有する。
容量制御部6は、静電容量C31、C32、C33、C34と、静電容量C41、C42、C43、C44とのライン依存性を補正するように積分容量Cint1と積分容量Cint2との少なくとも一方の値を制御する。
タッチパネルコントローラ3には、推定部7が設けられている。推定部7は、差動増幅器5により増幅された第1線形和出力と第2線形和出力との差分と、ドライブラインDL1〜DL4を駆動した符号系列との内積演算により、静電容量C31、C32、C33、C34(複数の第1静電容量)と静電容量C41、C42、C43、C44(複数の第2静電容量)との値を推定する。
タッチパネルコントローラ3には、補正部8が設けられている。補正部8は、容量制御部6により制御された可変の積分容量Cint2の値に基づいて、推定部7により推定された静電容量C41、C42、C43、C44(複数の第2静電容量)の値を補正する。
補正部8は、容量制御部6により制御された積分容量Cint2の値の変化を打ち消すように静電容量C41、C42、C43、C44(複数の第2静電容量)の値を補正する。
(タッチパネルシステム1の動作)
ここで、タッチパネルシステム1に、図9に示す1st vector(第1ベクトル)が印加される場合を考える。また、タッチ入力は存在しないものとする。差動増幅器5の出力信号Yは、
ここで、タッチパネルシステム1に、図9に示す1st vector(第1ベクトル)が印加される場合を考える。また、タッチ入力は存在しないものとする。差動増幅器5の出力信号Yは、
まず、可変の積分容量Cint1、Cint2の制御を行わない場合を考える。この場合、Cint1=Cint2=Cintとする。出力信号Yは、
ここで、ドライブライン依存性は存在せず、センスライン依存性のみ存在する場合を考える。すなわち、C31=C32=C33=C34=C3、C41+C42+C43+C44=C4とし、センスライン依存性を、C3−C4=ΔCとする。ここでは、センスラインSL4にセンスライン依存性のある容量変化が存在する場合を考える。すなわち、センスラインSL3はセンスラインSL1、SL2の容量と同じ値であるとする。この場合、出力信号Yは、
ここで、可変の積分容量Cint1、Cint2を個別に制御する場合を考える。差動増幅器5の出力信号Yは、
なお、可変の積分容量Cint2を、上記式25に示す関係を有するように制御する例を示したが、本発明はこれに限定されない。センスラインSL3にセンスライン依存性のある容量変化が存在する場合は、上記式25に示す関係を有するように積分容量Cint1を制御してもよい。また、センスラインSL3・SL4の双方にセンスライン依存性のある容量変化が存在する場合は、積分容量Cint1、Cint2の双方を上記式25に示す関係を有するように制御してもよい。
そして、推定部7により、上記差動増幅器5の出力信号Yと駆動に使用した符号との内積演算をすることで、タッチパネルの静電容量を推定する。
この際、積分容量Cint2の容量値が上記のように、Cint1×C4/(C4+ΔC)となるため、センスラインSL4の容量の推定値には、他のセンスラインの推定値に掛かるゲインを1とすると、(C4+ΔC)/C4のゲインが掛かることになる。この場合、補正部8により、センスラインSL4の容量の推定値を、C4/(C4+ΔC)倍することで、ゲイン差を補正しても良い。このように、補正部8は、容量制御部6により制御された積分容量Cint2の容量値の変化を打ち消すように静電容量C41、C42、C43、C44(複数の第2静電容量)の値を補正する。
なお、実施の形態1では、アダマール行列からなる直交符号系列の1行目から順番に駆動する例を示したが、本発明はこれに限定されない。アダマール行列の最後の行から順番に駆動しても良いし、行を任意に並べ替えた順番で駆動しても良い。後述する実施の形態においても同様である。
実施の形態1では、直交符号系列による駆動の例を示したが、本発明はこれに限定されない。直交符号系列以外の符号系列、例えば、M系列に基づく符号系列によって駆動しても良い。後述する実施の形態も同様である。但し、直交符号系列により駆動すると、M系列に基づく符号系列によって駆動するよりもSN比が大きくなる利点が得られる。
図10は、タッチパネルシステム1を駆動するためのM系列符号MC1を示す図である。図11は、M系列符号MC1で駆動した場合に復号するための復号行列MC2を示す図である。図12は、測定値と復号行列MC2との内積をとった結果の行列MC3を示す図である。
M系列符号MC1は、31行×31列の行列であり、M系列符号MC1に基づいて31本のドライブラインが、1st vector〜31st vectorにより31回駆動され、31個の測定値Y1〜Y31が得られる。M系列符号MC1の要素「1」は、+Vボルトをドライブラインに印加することを意味し、要素「0」は、図10では「−1」と表記し、−Vボルトをドライブラインに印加することを意味する。
このM系列符号MC1で駆動した場合に復号するための復号行列MC2は、31行×31列の行列であり、測定値Y1〜Y31と復号行列MC2との内積をとれば、図12に示す行列MC3が得られる。
測定値のうち、16個のデータを用いて容量を推定している。信号成分は16倍、ノイズ成分は、無相関であると仮定すると4倍であり、直交符号系列であるアダマール符号を使った場合では、16個のvectorを使った場合に相当する。このように、M系列符号を使用した場合、vector数が31であるにもかかわらず、アダマール符号の16個のvectorを使った場合の信号成分及びノイズ成分と同じである。従って、直交符号系列を使用すると、M系列符号を使用するよりもSN比が大きくなる利点がある。
(実施の形態2)
(タッチパネルシステム1Aの構成)
図13は、実施の形態2に係るタッチパネルシステム1Aの構成を示す模式図である。図9に示した、前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
(タッチパネルシステム1Aの構成)
図13は、実施の形態2に係るタッチパネルシステム1Aの構成を示す模式図である。図9に示した、前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
タッチパネルシステム1Aは、差動増幅器5の出力信号を入力とし、容量制御部6と接続される制御信号生成部9Aを有する。制御信号生成部9Aは、タッチパネルシステム1Aにタッチ入力が存在しない期間に、可変の積分容量Cint1、Cint2の容量値を決めるためのキャリブレーションを行う。
すなわち、制御信号生成部9Aは、差動増幅器5の出力信号に基づいて積分容量Cint1、Cint2の少なくとも一方の値を制御する。そして、制御信号生成部9Aは、静電容量へのタッチ入力が無い期間に、差動増幅器5の出力信号がゼロに近づくように、積分容量Cint1、Cint2の少なくとも一方の値を制御する。
(タッチパネルシステム1Aの動作)
可変の積分容量Cint1、Cint2の容量値を決めるためのキャリブレーション時において、まず、駆動部4は、1st vector(第1ベクトル)により、すべてのドライブラインDL1〜DL4にVdriveの信号を与える。すると、実施の形態1に示したように、差動増幅器5は、センスライン依存性(容量差)ΔCに依存する信号を出力する。制御信号生成部9Aは、このセンスライン依存性(容量差)ΔCに依存する信号をモニタする。そして、次のステップで、容量制御部6は、制御信号生成部9Aのモニタ結果に基づいて、差動増幅器5の出力信号が小さくなるように、積分容量Cint1、Cint2の値を変更する。
可変の積分容量Cint1、Cint2の容量値を決めるためのキャリブレーション時において、まず、駆動部4は、1st vector(第1ベクトル)により、すべてのドライブラインDL1〜DL4にVdriveの信号を与える。すると、実施の形態1に示したように、差動増幅器5は、センスライン依存性(容量差)ΔCに依存する信号を出力する。制御信号生成部9Aは、このセンスライン依存性(容量差)ΔCに依存する信号をモニタする。そして、次のステップで、容量制御部6は、制御信号生成部9Aのモニタ結果に基づいて、差動増幅器5の出力信号が小さくなるように、積分容量Cint1、Cint2の値を変更する。
実施の形態1に示したセンスライン依存性(容量差)ΔCが正である場合、センスラインSL3の静電容量が、センスラインSL4の静電容量よりも大きい傾向にある。このため、積分容量Cint1の値を大きくするか、積分容量Cint2の値を小さくするか、もしくはその両方を行う。
次に、再び、すべてのドライブラインDL1〜DL4にVdriveの信号を与え、差動増幅器5の出力信号が小さくなるように、積分容量Cint1、Cint2の値を変更する。
差動増幅器5の出力信号がゼロになるか、この出力信号の正負が反転するまで、積分容量Cint1、Cint2の値の変更を繰り返す。このように、制御信号生成部9Aは、キャリブレーション時において、タッチ入力がない期間に、差動増幅器5の出力信号がゼロに近くなるように、積分容量Cint1、Cint2を制御することで、積分容量Cint1、Cint2の値を適切に設定することができる。これにより、センスライン依存の容量ばらつきによる差動増幅器5の飽和を抑えることが出来る。
(実施の形態3)
通常、タッチパネルシステムへの入力はタッチによる入力である。このタッチによる入力では、入力のために画面に触れている時間は、触れていない時間よりもはるかに短いと考えられる。
通常、タッチパネルシステムへの入力はタッチによる入力である。このタッチによる入力では、入力のために画面に触れている時間は、触れていない時間よりもはるかに短いと考えられる。
そのように仮定すると、実施の形態2で説明した制御信号生成部9Aのタッチ入力が存在しないキャリブレーション時におけるキャリブレーション動作を、タッチ入力が存在しないキャリブレーション時のみならず、タッチパネルへの通常のタッチ入力時にも常に行うように構成すると、周囲温度や、画面に付着した異物などの環境要因によって静電容量のばらつきが変化した場合でも差動増幅器5の飽和を抑えることが出来る。
この場合は、制御信号生成部9Aが積分容量Cint1、Cint2の容量値を変化させるスピードを、想定されるタッチ期間よりも十分遅くしておくことにより、キャリブレーションによる信号のエラーを軽減することができる。例えば、制御信号生成部9Aが容量制御部6により積分容量Cint1、Cint2の値を更新する頻度を1秒間に1回とすれば、入力のために画面に触れているタッチの継続時間が1秒以内であれば、積分容量Cint1、Cint2の容量変化の1ステップ分しかエラーを与えない。次の1秒間にタッチ入力がなければエラーを修正可能である。
実施の形態3に係る制御信号生成部9Aは、所定の時間間隔毎に積分容量Cint1、Cint2の少なくとも一方の値を制御する。そして、制御信号生成部9Aの所定の時間間隔は、静電容量へのタッチ入力の継続時間よりも長い。
(実施の形態4)
(タッチパネルシステム1Bの構成)
図14は、実施の形態4に係るタッチパネルシステム1Bの構成を示す模式図である。図13に示した、前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
(実施の形態4)
(タッチパネルシステム1Bの構成)
図14は、実施の形態4に係るタッチパネルシステム1Bの構成を示す模式図である。図13に示した、前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
実施の形態2に示したタッチパネルシステム1Aはセンスライン依存の静電容量ばらつきを補償するが、駆動部4の出力信号がすべてVdriveの場合のみでキャリブレーションを行うため、駆動部4の出力信号に依存して影響が変化するドライブライン依存の静電容量ばらつきは補償することができない。
実施の形態4に係るタッチパネルシステム1Bのタッチパネルコントローラ3Bは、タッチパネルシステム1Aのタッチパネルコントローラ3Aと同様に、差動増幅器5の出力信号を入力とし、容量制御部6と接続される制御信号生成部9Aを有する。そして、タッチパネルコントローラ3Bは、制御信号生成部9Aと接続される、制御信号記憶部10を有する。
(タッチパネルシステム1Bの動作)
制御信号生成部9Aは、タッチパネルシステム1Bにタッチ入力が存在しない期間に、可変容量Cint1、Cint2の容量値を決めるためのキャリブレーションを行う。このキャリブレーション時に、駆動部4は、図14に示す1st vector(第1ベクトル)を出力する。実施の形態2で紹介した場合と同様に、差動増幅器5の出力信号がゼロになるか、当該出力信号の正負が反転するまで、制御信号生成部9Aは可変容量Cint1、Cint2の容量値を更新する。
制御信号生成部9Aは、タッチパネルシステム1Bにタッチ入力が存在しない期間に、可変容量Cint1、Cint2の容量値を決めるためのキャリブレーションを行う。このキャリブレーション時に、駆動部4は、図14に示す1st vector(第1ベクトル)を出力する。実施の形態2で紹介した場合と同様に、差動増幅器5の出力信号がゼロになるか、当該出力信号の正負が反転するまで、制御信号生成部9Aは可変容量Cint1、Cint2の容量値を更新する。
可変容量Cint1、Cint2の容量値が確定したら、制御信号生成部9Aにより生成されたその時の制御信号の値を制御信号記憶部10に記憶する。次に、駆動部4は、図14に示す2nd vector(第2ベクトル)を出力し、差動増幅器5、制御信号生成部9Aは同様に動作し、制御信号生成部9Aは、生成した制御信号の値を制御信号記憶部10に記憶する。そして、使用するすべてのベクタに対して、制御信号生成部9Aは制御信号を生成し、制御信号記憶部10に記憶する。
このようにして制御信号記憶部10に記憶した制御信号を、使用するベクタに応じて呼び出し、呼び出した制御信号に基づいて、可変容量Cint1、Cint2の容量値を更新することで、ドライブラインに依存した静電容量のばらつきを補償することができる。
このように、制御信号生成部9Aは、キャリブレーション動作時において、1st vector(第1ベクトル)による駆動に対応する差動増幅器5の出力信号がゼロに近づくように、可変容量Cint1、Cint2の少なくとも一方の値を制御するための第1制御信号と、2nd vector(第2ベクトル)による駆動に対応する差動増幅器5の出力信号がゼロに近づくように、可変容量Cint1、Cint2の少なくとも一方の値を制御するための第2制御信号とを生成する。
そして、制御信号記憶部10は、制御信号生成部9Aにより生成された制御信号(第1制御信号、第2制御信号)を記憶する。容量制御部6は、1st vector(第1ベクトル)によりドライブラインDL1〜DL4が駆動されたときに、制御信号記憶部10に記憶された第1制御信号に基づいて、可変容量Cint1、Cint2の少なくとも一方の値を制御し、2nd vector(第2ベクトル)によりドライブラインDL1〜DL4が駆動されたときに、制御信号記憶部10に記憶された第2制御信号に基づいて、可変容量Cint1、Cint2の少なくとも一方の値を制御する。
(実施の形態5)
本発明の集積回路により制御されるタッチパネルを搭載した電子機器の例である携帯電話機300について、図15に従って説明する。
(実施の形態5)
本発明の集積回路により制御されるタッチパネルを搭載した電子機器の例である携帯電話機300について、図15に従って説明する。
図15は、実施の形態5に係る携帯電話機300の構成を示す機能ブロック図である。携帯電話機300は、CPU310と、RAM312と、ROM311と、カメラ313と、マイクロフォン314と、スピーカ315と、操作キー316と、表示パネル318と、表示制御回路309と、タッチパネルシステム301とを備えている。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。
CPU310は、携帯電話機300の動作を制御する。CPU310は、たとえばROM311に格納されたプログラムを実行する。操作キー316は、ユーザによる携帯電話機300への指示の入力を受ける。RAM312は、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータ、または操作キー316を介して入力されたデータを揮発的に格納する。ROM311は、データを不揮発的に格納する。
また、ROM311は、EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory)またはフラッシュメモリなどの書込みおよび消去が可能なROMである。また、図15には示していないが、携帯電話機300が、他の電子機器に有線により接続するためのインターフェイス(IF)を備える構成としてもよい。
カメラ313は、ユーザの操作キー316の操作に応じて、被写体を撮影する。なお、撮影された被写体の画像データは、RAM312や外部メモリ(たとえば、メモリカード)に格納される。マイクロフォン314は、ユーザの音声の入力を受付ける。携帯電話機300は、当該入力された音声(アナログデータ)をデジタル化する。そして、携帯電話機300は、通信相手(たとえば、他の携帯電話機)にデジタル化した音声を送る。スピーカ315は、例えば、RAM312に記憶された音楽データなどに基づく音を出力する。
タッチパネルシステム301は、タッチパネル302とタッチパネルコントローラ303(集積回路)とを有している。CPU310は、タッチパネルシステム301の動作を制御する。CPU310は、例えばROM311に記憶されたプログラムを実行する。RAM312は、CPU310によるプログラムの実行により生成されたデータを揮発的に格納する。ROM311は、データを不揮発的に格納する。
表示パネル318は、表示制御回路309により、ROM311、RAM312に格納されている画像を表示する。表示パネル318は、タッチパネル302に重ねられていてもよいし、タッチパネル302を内蔵していてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上記実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる他の実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複数のドライブラインを並列駆動して、マトリックス状に構成された静電容量の容量値を推定または検出するタッチパネルコントローラ、並びに、これを用いた集積回路、タッチパネルシステム、及び電子機器に利用することができる。
1 タッチパネルシステム
2 タッチパネル
3 タッチパネルコントローラ
4 駆動部
5 差動増幅器
6 容量制御部(制御手段)
7 推定部(推定手段)
8 補正部(補正手段)
9A 制御信号生成部(キャリブレーション手段)
10 制御信号記憶部
DL1〜DL4 ドライブライン
SL1〜SL4 センスライン
C11〜C44 静電容量
I1 非反転入力端子
I2 反転入力端子
O1 出力端子(第1出力端子)
O2 出力端子(第2出力端子)
Cint1 積分容量(第1可変積分容量)
Cint2 積分容量(第2可変積分容量)
2 タッチパネル
3 タッチパネルコントローラ
4 駆動部
5 差動増幅器
6 容量制御部(制御手段)
7 推定部(推定手段)
8 補正部(補正手段)
9A 制御信号生成部(キャリブレーション手段)
10 制御信号記憶部
DL1〜DL4 ドライブライン
SL1〜SL4 センスライン
C11〜C44 静電容量
I1 非反転入力端子
I2 反転入力端子
O1 出力端子(第1出力端子)
O2 出力端子(第2出力端子)
Cint1 積分容量(第1可変積分容量)
Cint2 積分容量(第2可変積分容量)
Claims (10)
- M本のドライブラインと1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第1静電容量及び、前記M本のドライブラインと前記1本のセンスラインに隣接する他の1本のセンスラインとの間にそれぞれ形成される複数の第2静電容量に対して、前記M本のドライブラインを駆動して、前記複数の第1静電容量からの第1線形和出力を前記1本のセンスラインから出力させ、及び、前記複数の第2静電容量からの第2線形和出力を前記他の1本のセンスラインから出力させる駆動部と、
前記第1線形和出力と前記第2線形和出力との差分を増幅する差動増幅器とを備え、
前記差動増幅器は、前記第1線形和出力を受け取る非反転入力端子と、前記非反転入力端子に対応する第1出力端子と、前記第2線形和出力を受け取る反転入力端子と、前記反転入力端子に対応する第2出力端子とを有し、
前記非反転入力端子と前記第1出力端子とに結合された第1可変積分容量と、
前記反転入力端子と前記第2出力端子とに結合された第2可変積分容量と、
前記第1及び前記第2静電容量のライン依存性を補正するように前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御する制御手段とをさらに備えることを特徴とするタッチパネルコントローラ。 - 前記駆動部は、所定の符号系列に基づいて前記M本のドライブラインを駆動し、
前記差動増幅器により増幅された前記第1線形和出力と前記第2線形和出力との差分と前記符号系列との内積演算により、前記複数の第1静電容量と前記複数の第2静電容量との値を推定する推定手段と、
前記制御手段により制御された第2可変積分容量の値に基づいて、前記推定手段により推定された前記複数の第2静電容量の値を補正する補正手段をさらに備える請求項1に記載のタッチパネルコントローラ。 - 前記補正手段は、前記制御手段により制御された第2可変積分容量の値の変化を打ち消すように前記第2静電容量の値を補正する請求項2に記載のタッチパネルコントローラ。
- 前記差動増幅器の出力信号に基づいて前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御するキャリブレーション手段をさらに備える請求項1に記載のタッチパネルコントローラ。
- 前記キャリブレーション手段は、前記第1及び前記第2静電容量へのタッチ入力が無い期間に、前記差動増幅器の出力信号がゼロに近づくように、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御する請求項4に記載のタッチパネルコントローラ。
- 前記キャリブレーション手段は、所定の時間間隔毎に前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御し、
前記キャリブレーション手段の前記時間間隔は、前記第1及び前記第2静電容量へのタッチ入力の継続時間よりも長い請求項4に記載のタッチパネルコントローラ。 - 前記駆動部は、第1ベクトル及び第2ベクトルを含む符号系列に基づいて前記M本のドライブラインを駆動し、
前記キャリブレーション手段は、キャリブレーション動作時において、前記第1ベクトルによる駆動に対応する差動増幅器の出力信号がゼロに近づくように、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御するための第1制御信号と、前記第2ベクトルによる駆動に対応する差動増幅器の出力信号がゼロに近づくように、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御するための第2制御信号とを生成し、
前記キャリブレーション手段により生成された第1制御信号と第2制御信号とを記憶する記憶手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第1ベクトルにより前記ドライブラインが駆動されたときに、前記記憶手段に記憶された第1制御信号に基づいて、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御し、前記第2ベクトルにより前記ドライブラインが駆動されたときに、前記記憶手段に記憶された第2制御信号に基づいて、前記第1可変積分容量と前記第2可変積分容量との少なくとも一方の値を制御する請求項4に記載のタッチパネルコントローラ。 - 請求項1に記載のタッチパ ネルコントローラを集積したことを特徴とする集積回路。
- 請求項1に記載のタッチパネルコントローラを搭載したことを特徴とするタッチパネルシステム。
- 請求項1に記載のタッチパネルコントローラを搭載したことを特徴とする電子機器。
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