JP2013218141A - エレクトロクロミック素子の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 エレクトロクロミック素子が外光にさらされて作用極の発色の濃度が低下したときに、回復動作を行うエレクトロクロミック素子の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置を提供する。
【解決手段】 作用極5がヘキサシアノフェレート鉄で形成され、対極7がヘキサシアノフェレートニッケルで構成され、電解質層8は白色に着色されている。対極7と作用極5を短絡させると作用極5の色が青色となり、対極7に対して作用極5に−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差を与えると、作用極5が透明に切換えられる。作用極5に外光が与えられると青色の濃度が低下するが、作用極5に対して−1.8〜−2.2Vの第1のリセット電位差と+0.8V〜+1.0Vの第2のリセット電位差を与えることで、作用極5の色を濃くでき、また青色から透明に切換わるときの応答速度を速くできる。
【選択図】図1
【解決手段】 作用極5がヘキサシアノフェレート鉄で形成され、対極7がヘキサシアノフェレートニッケルで構成され、電解質層8は白色に着色されている。対極7と作用極5を短絡させると作用極5の色が青色となり、対極7に対して作用極5に−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差を与えると、作用極5が透明に切換えられる。作用極5に外光が与えられると青色の濃度が低下するが、作用極5に対して−1.8〜−2.2Vの第1のリセット電位差と+0.8V〜+1.0Vの第2のリセット電位差を与えることで、作用極5の色を濃くでき、また青色から透明に切換わるときの応答速度を速くできる。
【選択図】図1
Description
本発明は、作用極が青色などの特定の色で発色するものであり、特に外光が与えられることによる発色濃度の低下を抑制できるエレクトロクロミック素子の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置に関する。
エレクトロクロミック素子は、電界を与えることで色吸収帯が変化して可逆的に色が変化するため、記憶機能を有する表示装置などとして有用である。
特許文献1ないし3に記載されているエレクトロクロミック素子は、作用極がエレクトロクロミック材料で形成されており、作用極へ与えられる電界を変化させると、エレクトロクロミック材料の酸化還元反応によって、作用極の色が変化する。
従来のエレクトロクロミック素子の駆動方法は、作用極と対極との間の電圧を2通りに切換えて、エレクトロクロミック材料を酸化状態と還元状態とに切換えていた。
エレクトロクロミック表示装置では、日光などの外光に長時間さらされると、作用極を酸化させたときの発色濃度が低下する課題がある。
例えば、作用極を構成するエレクトロクロミック材料がプルシアンブルーのように酸化されると青色に発色し還元されると発色が消えるエレクトロクロミック材料で形成されている場合に、日光などの外光が長時間与えられると、酸化状態での青色の濃さが低下する課題がある。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、長時間外光が与えられたときの発色濃度の低下を修復できるエレクトロクロミック素子の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置を提供することを目的としている。
本発明は、作用極と対極と電解質層とを有するエレクトロクロミック素子の駆動方法において、
前記作用極が、酸化されると発色し還元されると発色が消えるプルシアンブルー型錯体を含むエレクトロクロミック材料を有しており、前記対極に対する前記作用極の電位差を、
(a)前記作用極が酸化状態となる初期電位差と、
(b)前記作用極に還元反応を生じさせる電位差であって、前記対極に対して−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差と、
(c)前記対極に対して−1.8〜−2.2Vの第1のリセット電位差と、
に設定することを特徴とするものである。
前記作用極が、酸化されると発色し還元されると発色が消えるプルシアンブルー型錯体を含むエレクトロクロミック材料を有しており、前記対極に対する前記作用極の電位差を、
(a)前記作用極が酸化状態となる初期電位差と、
(b)前記作用極に還元反応を生じさせる電位差であって、前記対極に対して−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差と、
(c)前記対極に対して−1.8〜−2.2Vの第1のリセット電位差と、
に設定することを特徴とするものである。
本発明のエレクトロクロミック素子の駆動方法は、外光が長時間与えられて作用極が酸化したときの発色濃度が低下したときに、前記第1のリセット電位差を与えることで、その後の発色濃度を回復することができる。
本発明のエレクトロクロミック素子の駆動方法は、さらに、
(d)前記作用極の前記対極に対する電位差を、前記切換え電位差と逆極性の第2のリセット電位差に設定し、
前記第1のリセット電位差と前記第2のリセット電位差を異なるタイミングで設定するものである。
(d)前記作用極の前記対極に対する電位差を、前記切換え電位差と逆極性の第2のリセット電位差に設定し、
前記第1のリセット電位差と前記第2のリセット電位差を異なるタイミングで設定するものである。
この場合に、先に前記第2のリセット電位差を設定し、その次に前記第1のリセット電位差を設定することが好ましい。例えば、前記第2のリセット電位差を、対極に対して0.8V〜1.0Vの範囲に設定する。
エレクトロクロミック素子の駆動方法では、前記第1のリセット電位差を設定すると、その後に作用極を酸化させるときの応答速度が低下する傾向となる。そこで、前記第2のリセット電位差を設定することで、応答速度の低下を修復することが可能になる。
本発明のエレクトロクロミック素子の駆動方法は、前記初期電位差を前記対極と同電位に設定する。また、前記対極が、前記プルシアンブルー型錯体とは異なる金属イオンを含むプルシアンブルー型錯体を有している。さらに、前記作用極に接続されている電極がITOである。
次に、本発明は、作用極と対極と電解質層とを有するエレクトロクロミック素子と、前記作用極と前記対極との間の電圧を制御する切換え回路とを有するエレクトロクロミック表示装置において、
前記作用極が、酸化されると発色し還元されると発色が消えるプルシアンブルー型錯体を含むエレクトロクロミック材料を有しており、前記切換え回路によって、前記対極に対する前記作用極の電位差が、
(a)前記作用極が酸化状態となる初期電位差と、
(b)前記作用極に還元反応を生じさせる電位差であって、対極に対して−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差と、
(c)前記対極に対して−1.8〜−2.2Vの第1のリセット電位差と、
に設定されることを特徴とするものである。
前記作用極が、酸化されると発色し還元されると発色が消えるプルシアンブルー型錯体を含むエレクトロクロミック材料を有しており、前記切換え回路によって、前記対極に対する前記作用極の電位差が、
(a)前記作用極が酸化状態となる初期電位差と、
(b)前記作用極に還元反応を生じさせる電位差であって、対極に対して−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差と、
(c)前記対極に対して−1.8〜−2.2Vの第1のリセット電位差と、
に設定されることを特徴とするものである。
本発明のエレクトロクロミック表示装置は、さらに、
(d)前記作用極の前記対極に対する電位差が前記の切換え電位差と逆極性の第2のリセット電位差に設定可能であり、
前記第1のリセット電位差と前記第2のリセット電位差が異なるタイミングで設定されることが好ましい。
(d)前記作用極の前記対極に対する電位差が前記の切換え電位差と逆極性の第2のリセット電位差に設定可能であり、
前記第1のリセット電位差と前記第2のリセット電位差が異なるタイミングで設定されることが好ましい。
本発明は、先に前記第2のリセット電位差が設定され、その次に前記第1のリセット電位差が設定されることが好ましい、例えば、前記第2のリセット電位差が、対極に対して0.8V〜1.0Vの範囲に設定される。
本発明のエレクトロクロミック表示装置は、前記初期電位差が前記対極と同電位に設定される。また、前記対極が、前記プルシアンブルー型錯体とは異なる金属イオンを含むプルシアンブルー型錯体を有している。さらに、前記作用極に接続されている電極がITOである。
本発明のエレクトロクロミック表示装置は、前記作用極が表示側に配置されて前記作用極の色の変化が目視可能であり、前記電解質層が非透光性で前記対極が表示側から目視されない構造において有用である。
本発明は、外光が長時間与えられて酸化状態の作用極の発色濃度が低下したときに、切換え電位差と同じ極性で且つ電位差が大きい第1のリセット電位差を与えることで、その後の発色濃度を回復することができる。また、前記第1のリセット電位差を設定すると、その後に作用極を酸化させるときの応答速度が低下する傾向となるが、切換え電極とは逆極性の第2のリセット電位差を設定することで、応答速度の低下を修復することが可能になる。
よって、例えばプルシアンブルーのように酸化状態で青色に発色し還元反応で色が消えるエレクトロクロミック材料で作用極が構成されたエレクトロクロミック素子を用いたときに、作用極の青色を常に鮮明に表示させることが可能になる。
図1に示すエレクトロクロミック素子1は、支持側基板2と表示側基板3を有している。2つの基板2,3はガラス基板などの透明基板である。
表示側基板3の対向内面に、酸化インジウムスズ(ITO)で形成された透明な表示側電極4が形成され、表示側電極4の表面に作用極5が形成されている。支持側基板2の対向内面に同じくITOで形成された透明な支持側電極6が形成され、支持側電極6の表面に対極7が形成されている。
支持側基板2と表示側基板3との間、すなわち作用極5と対極7との間に電解質層8が設けられている。
作用極5と対極7はエレクトロクロミック材料を含んでいる。作用極5に含まれるエレクトロクロミック材料はプルシアンブルー型錯体であり、ヘキサシアノフェレート鉄{Fe4[Fe(CN)6]3}である。作用極5は、ヘキサシアノフェレート鉄を電界析出して形成され、またはスパッタ法でヘキサシアノフェレート鉄を積層して形成される。または、作用極5を、粒径が20nmのヘキサシアノフェレート鉄の微粒子が溶剤に溶解したインクを塗布することで形成することができる。
対極7に含まれるエレクトロクロミック材料は、作用極5を構成するプルシアンブルー型錯体とは異なる金属イオンを含むプルシアンブルー型錯体である。詳しくは、ニッケル置換プルシアンブルー型錯体であり、ヘキサシアノフェレートニッケル{Ni[Fe(CN)6]x}である。作用極5と同様に、対極7も、ヘキサシアノフェレートニッケルを電界析出しまたはスパッタ法で積層して形成される。あるいはヘキサシアノフェレートニッケルのナノ微粒子を含んだインクによって形成される。
電解質層8は、内部に酸化チタン(TiO2)などの白色化フィラーが混入された白色で実質的に非透光性のゲル状電解質層で構成されている。
図4に示す変化線図(a)は、作用極5をヘキサシアノフェレート鉄で、対極7をヘキサシアノフェレートニッケルとしたエレクトロクロミック素子1において、作用極5と対極7との間の電圧を変化させたときの、作用極5と対極7との間で流れる電流量の変化を示している。図4は横軸が電圧であり、縦軸が電流量である。
このエレクトロクロミック素子1は、作用極5と対極7とが短絡して作用極5の対極7に対する初期電位差が0V〜−0.2Vのときに、作用極5のヘキサシアノフェレート鉄が酸化状態となり、プルシアンブルーにおいて特有の色相である青色(紺青色)を呈する。
対極7に対する作用極5の電位差を、図4において(i)で示すように、マイナス側へ変化させていくと、作用極5から対極7に電流が流れるとともに、作用極5に電子が移動し、電位差が−0.5Vに近づいたときに電流量がピークP1となる。さらに(ii)に示すように、電位差をマイナス側へ変化させると、対極7に流れる電流が減少していく。
前記ピークP1が位置する−0.5V付近が還元電圧であり、青色を呈していた作用極5がピークP1を越えることで還元されて徐々に透明に変化していく。逆に、対極7は、還元状態の透明からピークP1を超えて酸化され、やや黄ばみがかった色に変化していく。
対極7に対する作用極5の電位差を、−0.8Vないし−1.0V付近から(iii)で示すように上昇させていくと、対極7から作用極5に電流が流れ始めるとともに、作用極5から対極7へ電子が移動し、ピークP2で電流量が最大になる。さらに(iv)で示すように電位差をプラス側へ変化させると、電流が減少していく。
ピークP2が位置する−0.4V付近が酸化電圧であり、電位差が上昇してピークP2を超えると、作用極5の酸化が進んで、作用極5の色が透明から青色に変化していく。一方、対極7は酸化状態から還元されて黄ばみがかった色から透明に変化していく。
図4の線図から、作用極5がヘキサシアノフェレート鉄で、対極7がヘキサシアノフェレートニッケルで形成されたエレクトロクロミック素子1は、ピークP1が位置する−0.5V付近に還元電圧が存在し、ピークP2が位置する−0.4V付近に酸化電圧が存在しているため、対極7に対する作用極5の電位差を0Vと−0.8Vとの間で切換えることで、作用極5の色を青色と透明との間で切換えることができる。作用極5を透明に切換えるための切換え電圧は−0.8Vよりも低ければよく、−0.8V〜−1.0Vの範囲から任意に設定される。
図1に示すように、本発明のエレクトロクロミック表示装置は、エレクトロクロミック素子1に制御回路10が接続されて構成されている。この制御回路10により、対極7に対する作用極5の電位差が初期電圧である0Vと切換え電圧である−0.8V〜−1.0Vとの間で切換えることができるようになっている。
制御回路10に切換え回路11が設けられ、第1のスイッチ(SW1)と第2のスイッチ(SW2)の切換えが制御される。
エレクトロクロミック素子1の対極7と導通している支持側電極6は接地電位に設定されている。第1のスイッチ(SW1)が接続状態になると、作用極5と対極7とが短絡し、且つ接地電位となる。このときエレクトロクロミック素子1が初期状態であり、作用極5の対極7に対する電位差が初期電位差E0となる。
制御回路10では、抵抗R1で設定される電圧が反転回路12aで極性が負側に反転されて第2のスイッチ(SW2)のスイッチ端子13に切換え電位差E1として与えられている。スイッチ端子13の切換え電位差E1は−0.8V〜−1.0Vの間で決められる。第1のスイッチ(SW1)が非接続状態となり、作用極5と対極7と短絡されていない状態で、第2のスイッチ(SW2)がスイッチ端子13に接続されると、切換え電位差E1が作用極5に与えられる。このときの対極7に対する作用極5の電位差は−0.8Vから−1.0Vとの間の切換え電位差E1に設定される。
図1に示すエレクトロクロミック素子1は、作用極5の対極7に対する電位差を初期電位差E0(対極と短絡:接地電位)と、切換え電位差E1(−0.8V〜−1.0V)との間で切換えることで、作用極5の色を、青色と透明との間で変化させることができる。一方、作用極5が青色に着色されるとき、対極7は透明であり、作用極5が透明になるとき、対極7は黄ばみがかった色相に変化する。
このエレクトロクロミック素子1は、電解質層8が白色であるため、表示側基板3と対向する側であるL方向に見たときに対極7は透視できず、作用極5の色の変化のみを目視することができる。したがって、スイッチSW1,SW2を切換えることで、L方向から見たときに、作用極5の形状の表示パターンを青色に発色させる表示状態と、全体が白の非表示状態とに切換えることができる。
ここで、本発明の発明者らは、図1に示すエレクトロクロミック素子1に日光や室内光が長時間(長期間)与えられると、作用極5の対極7に対する電位差を初期電位差E0に切換えたときの作用極5の青の色の濃度が低下する課題を発見することができた。
以下の表1の「青」「電極上」の欄は、作用極5の対極7に対する電位差が初期電位差E0となって作用極5が青色に変化したときに、表示側に光を与えたときの作用極5からの光の反射率を示している。「白」「電極上」の欄は、作用極5の対極7に対する電位差が切換え電位差E1に設定されて作用極5が透明状態となっているときに、表示側に光を与えたときの作用極5での光の反射率を示している。また、作用極5が透明状態に切換えられているときの作用極5以外の領域での光の反射率が「白」「背景」の欄に示されている。
表1の「0回」は、図1に示すエレクトロクロミック素子1に対して太陽光に近い標準光源であるD65光源から2500ルックスの光を与え始めた直後に、電位差を切換え電位差E1と初期電位差E0に切換えてそれぞれの箇所の光の反射率を測定した結果を示している。表1の「1回」は、前記標準光源からの光を8時間照射し続け、その直後に電位差を切換え電位差E1と初期電位差E0に切換えたときの標準光源からの光の反射率を示している。その後、標準光源からの光を照射せずに16時間放置し、さらに標準光源からの光を8時間照射し、その直後に測定した反射率が「2回」の欄に示されている。さらに、16時間放置した後に8時間光を照射する測定を繰り返したときの反射率が「3回」「4回」「5回」の欄に示されている。
表1の下から2段目の欄の「青の反射率の変化(%)」は、初期電位差E0が設定されて作用極5が青色に着色されたときの作用極5からの光の反射率の変化を「0」のときの反射率を基準とした比で示している。例えば、「4回」の欄では反射率の変化は、(21.4−16.3)/16.3=31.2(%)である。この反射率の変化は、光が長期間与えられるにしたがって、作用極5の青色が薄くなり背景である電解質層8の影響が大きくなって、光の反射率が高くなっていくことを意味している。
表1の最下段の欄の「白の反射率の差」は、切換え電位差E1が設定されて作用極5が透明に変化したときの、作用極5からの光の反射率と作用極5以外の領域の白の背景からの光の反射率との差を意味している。表1では、光が長期間与えられるにしたがって、切換え電位差E1が設定されたときの作用極5と背景との反射率の差が小さくなっている。これは、光が長期間与えられると作用極5が透明になりやすく、作用極5が青色に変化しにくくなっていることを意味している。
図4の変化線図(b)は、外光が長時間(長期間)与えられたときの影響を確かめるための加速試験の結果を示している。変化線図(b)は、青色LEDから発せられる光を作用極5に8時間照射し、その直後に、対極7に対する作用極5の電位差を変化させて、両極間を流れる電流量を測定したものである。なお、図4の変化線図(a)は、外光を与えることなく、作用極5の対極7に対する電位差を変化させたときの電流量の変化である。
変化線図(b)に示すように、光が与えられると、酸化還元電位がプラス側へシフトして、初期電位差E0=0V〜−0.2Vから切換え電位差E1=−0.8V〜−1.0Vまでの動作範囲と、変化線図(b)の変化の範囲とが合わなくなる。また、作用極5と対極7との間の電流量も少なくなる。
図5の変化線図(c)は、図4の変化線図(b)を電位差で積分した積分曲線であり、図5の変化線図(d)は、図4の変化線図(b)を電位差で積分した積分曲線である。図5の変化線図(c)では、電位差が変化したときに作用極5と対極7との間を流れる電流量が多いのに対し、図5の変化線図(d)に示すように、光を与えた後は、電位差が変化したときに作用極5と対極7との間を流れる電流量が低下していることを確認できる。
図4から、光を与えた後は、初期電位差E0が設定されたときに、作用極5の酸化の進行が遅くなっていることが解り、さらに図4と図5の双方から、光を与えた後は、作用極5の酸化と還元のための電子の移動量が少なくなっていることが解る。
図6は、図4に示したのと同様に、光を照射していない段階での変化線図(a)と光を照射した後の変化線図(b)を示している。ただし、図6では、対極7に対する作用極5の電位差の範囲を、図4よりも広い+1V〜−1.2Vの範囲で変化させたときの電極間の電流量の変化を示している。
図6の変化線図(a)に示すように、光を与えていないときのエレクトロクロミック素子1は、作用極5の対極7に対する電位差を、初期電位差E0よりもプラス側に大きくすると、+0.4V前後で緩いピークP3,P4が現れる。これは、作用極5から電子がさらに奪われることで過剰な酸化状態となるためであり、作用極5がヘキサシアノフェレート鉄で形成されたものでは、作用極5が青色から黄色に変化する。
一方、図6の変化線図(b)に示すように、光が与えられた後のエレクトロクロミック素子1は、作用極5の対極7に対する電位差を+1Vまで上昇させても、ピークが現れず作用極5が過剰な酸化状態とはならない。
図6の変化線図(b)から、光が長期間与えられると、作用極5の対極5に対する電位差を上昇させても、作用極5から奪われるべき電子が少なくなり、ヘキサシアノフェレート鉄の酸化の程度が低くなって、青色に変化するときの色が薄くなると理解できる。
そこで、図1に示すエレクトロクロミック表示装置では、制御回路10に設けられた切換え回路11で第2のスイッチ(SW2)をスイッチ端子14に切換えることによって、作用極5の対極7に対する電位差を第1のリセット電位差(第1のリフレッシュ電位差)Eaに設定できるようになっている。
第1のリセット電位差Eaは抵抗R1とR2ならびに抵抗R3で設定された電圧が反転回路12bによって極性が負側に反転されてスイッチ端子14に与えられる。
作用極5に第1のリセット電位差Eaが与えられたときの、対極7に対する作用極5の電位差は、作用極5に切換え電位差E1が与えられたときの、対極7に対する作用極5の電位差と同じ極性であり、且つ第1のリセット電位差Eaは、切換え電位差E1よりも電位差の絶対値が大きい。図1に示すエレクトロクロミック素子1では、第1のリセット電位差Eaを与えたときの対極7に対する作用極5の電位差が、−1.8V〜−2.2Vの間で設定される。第1のリセット電位差Eaは、切換え電位差E1の1.8倍〜2.8倍の範囲で設定されることが好ましい。
図7は、図1に示したのと同種の構造の2つタイプのエレクトロクロミック素子1を試料として製造し、表1に示したのと同じ評価を行って、表1の下から2段目の欄に示されたのと同じ「青の反射率の変化」を測定した結果を示している。図7の横軸は表1の最上段の欄と同じ光照射回数であり、縦軸は「青の反射率の変化」を示している。図7の「0回」「1回」「2回」「3回」の測定は、16時間の間隔を空けて標準光源からの光を8時間照射した後に、作用極5の対極7に対する電位差を切換え電位差E1=−1.0Vから初期電位差E0=0Vに切換えて光の反射率を測定した。
ただし、「3回」の測定が終了して16時間が経過し標準光源からの光を8時間照射した後に、切換え回路11により作用極5の対極7に対する電位差を、約30秒間、第1のリセット電位差Ea=−2Vに設定した。その後に作用極5の対極7に対する電位差を初期電位差E0=0Vに設定し、作用極5が青色に変化したときの反射率を測定し、その測定値を「4回」の「青の反射率の変化」とした。
図7に示すように「4回」の測定時では、標準光源からの光が8時間照射されたにもかかわらず、反射率の変化が小さくなり、作用極5の青色の濃度が高くなっている。2つのタイプのエレクトロクロミック素子1では、「4回」の測定時に、むしろ「0回」の測定時よりも反射率が低下し青色が濃くなっている。これは、第1のリセット電位差Eaを設定することで、初期電位差E0が設定されたときの、作用極5の酸化状態が回復し、さらには酸化が増強されて、酸化状態での作用極5の青色の濃度が濃くなっていることを意味している。図7に示すように、第1のリセット電位差Eaを設定して「4回」の測定を行った後に、第1のリセット電位差Eaを設定することなく、さらに8時間の光の照射を繰り返していくと、「5回」「6回」「7回」・・・と、回を重ねるごとに、作用極5が青色に変化したときの色の濃度が薄くなっていく。
図8に示す変化線図(a)は、図4に示した変化線図(a)と同じであり、図8に示す変化線図(b)は、図4に示した変化線図(b)と同じである。前述のように、変化線図(b)は、青色LEDからの光を8時間照射した加速試験を行った後に、両極間の電位差と、作用極5と対極7との間の電流量の変化との関係を測定した結果である。さらに、図8の変化線図(e)は、変化線図(b)を測定した直後に、作用極5の対極7に対する電位差を30秒間だけ第1のリセット電位差Ea=−2Vに設定し、その直後に、作用極5の対極7に対する電位差を変化させて作用極5と対極7との間の電流量を測定した結果を示している。
前述のように、光を照射した後の測定値を示した変化線図(b)では、電流量のピークP1,P2が低下し、さらに作用極5の対極7に対する電位差を初期電位差E0=0Vよりも上昇しても緩いピークP3,P4が現れなくなった。これに対し、図8の変化線図(e)によれば、第1のリセット電位差Eaを30秒間設定した後の測定では、ピークP1,P2の酸化還元電圧での電流量が初期状態である作用線図(a)のときと同様にあるいはそれ以上に改善できていることが解る。さらに、変化線図(e)では、作用極5の対極7に対する電位差を初期電位差E0=0Vよりもさらに高くしたときに変化線図(a)において現れたのと同じ緩やかなピークP3,P4が復元されていることが解る。
図7および図8から、光が長期間照射されて初期電位差E0が設定されたときの作用極5の青色の濃度が低下したときに、作用極5の対極7に対する電位差を切換え電位差E1よりもマイナス側に大きい電位差である第1のリセット電位差Eaに設定することで、作用極5に電子が補充され、その後に初期電位差E0が与えられたときの酸化反応が生じやすくなって、青色の濃度が高くなることが解る。図1に示すように、作用極5には、ITO材料で形成された表示側電極4が接続されているため、対極7に対する電位差をマイナス側の電位差である第1のリセット電位差Eaに設定したときに、表示側電極4から作用極5に電子が補充されているものと予測できる。
以上のように、外光が照射されたことに起因して作用極5が青色に変化したときの色の濃度の低下したときに、第1のリセット電位差Eaを設定することで、作用極5の青色の濃度を高めることが可能になる。
図9は、作用極5の対極7に対する電位差を初期電位差E0から切換え電位差E1に切換えたときを時刻「0」とし、その後の時間の経過に伴って作用極5から対極7に流れる電荷量の変化を示している。図9は、横軸が経過時間であり、縦軸が電荷量である。
図9の変化線図(g)は、作用極5に光を与えていない初期状態で、電位差を初期電位差E0から切換え電位差E1に切換えたときに対極7に流れる電荷の上昇の変化を示しており、変化線図(h)は前記加速試験において青色LEDから発せられた光を8時間照射した後に、電位差を初期電位差E0から切換え電位差E1に切換えたときの電荷の上昇の変化を示している。前述のように、光を照射することにより、作用極5から対極7に流れる電荷量が低下している。
図7に示す変化線図(i)は、変化線図(h)が得られた直後に第1のリセット電位差Eaを設定し、その直後に電位差を初期電位差E0から切換え電位差E1に切換えたときの対極に流れる電荷の上昇の変化を示している。変化線図(i)によれば、第1のリセット電位差Eaを与えることにより、作用極5から対極7に流れる電荷量を回復でき、作用極5を青色に変化させたときに青色の濃度を回復することができる。しかし、変化線図(i)では、作用極5から対極7に流れる電荷量が回復するまで3.5秒から4秒程度経過することが解る。すなわち、第1のリセット電位差Eaが設定されると、その後に電位差を初期電位差E0から切換え電位差E1に切換えたときに、作用極5が青色から透明に変化するまでの応答時間が遅くなる。
これは、マイナス側の電圧である第1のリセット電位差Eaが設定されることで、表示側電極4から作用極5に電子が補充されるために、電位差を初期電位差E0から切換え電位差E1に切換えたときに、作用極5に電子が移動しにくくなり、作用極5の還元が遅れるためであると予測される。
そこで、図1に示すエレクトロクロミック表示装置では、制御回路10に設けられた切換え回路11で第2のスイッチ(SW2)をスイッチ端子15に切換えることによって、作用極5の対極7に対する電位差を第2のリセット電位差(第2のリフレッシュ電位差)Ebに設定できるようになっている。
図1に示す制御回路10では、直列に接続された抵抗R1とR2で設定された電圧が第2のリセット電位差Ebとなる。第2のリセット電位差Ebは、作用極5の対極7に対する電位差の極性が、切換え電位差E1と逆に設定される。第2のリセット電位差Ebの絶対値は、第1のリセット電位差Eaの絶対値よりも小さく、切換え電位差E1の絶対値とほぼ等しいことが好ましい。例えば、第2のリセット電位差Ebは、+0.8V〜+1.0Vの範囲に設定される。
図9に示す変化線図(j)は、変化線図(i)が得られた後に、作用極5の対極7に対する電位差を第2のリセット電位差Eb=+1Vに設定した後に、電位差を初期電位差E0から切換え電位差E1に切換えたときの作用極5から対極7に流れる電荷量の変化を示している。第2のリセット電位差Ebを設定することで、作用極5の電子の量が適度に修正され、その結果、作用極5が還元されやすくなり、作用極5が青色から透明に変化するときの応答速度が早くなるように回復することが解る。
図10に示す変化線図(k)は、作用極5に光が照射されていない初期状態において、作用極5の対極7に対する電位差を切換え電位差E1から初期電位差E0に切換えたときに対極7から作用極5に流れる電荷量の変化を示している。変化線図(l)は、加速試験による光を与えた後に、電位差を切換え電位差E1から初期電位差E0に切換えたときに対極7から作用極5に流れる電荷量の変化を示している。変化線図(m)は第1のリセット電位差Eaが与えられた後に、電位差を切換え電位差E1から初期電位差E0に切換えたときに対極7から作用極5に流れる電荷量の変化を示し、変化線図(n)は、さらに第1のリセット電位差Eaが与えられた後に、電位差を切換え電位差E1から初期電位差E0に切換えたときに対極7から作用極5に流れる電荷量の変化を示している。
図10に示すように、作用極5の対極7に対する電位差を切換え電位差E1から初期電位差E0に切換えるときは、第1のリセット電位差Eaが与えられても、作用極5が透明から青色の色に変化するときの応答速度が遅くなることはない。
すなわち、第2のリセット電位差Ebを与えることによって、特に作用極5を青色から透明に変化させるときの切換え時間の迅速化に効果を発揮することができる。
以上から、例えば、1日に一度程度の頻度で作用極5に第2のリセット電位差Ebを与えた後に、さらに第1のリセット電位差Eaを与え、その後に、電位差を初期電位差E0と切換え電位差E1との間で切換える駆動動作を行うことが好ましい。さらに、定期的に、第2のリセット電位差Ebを与え、その後に第1のリセット電位差Eaを与えるリフレッシュ動作を行うことが好ましい。
前記実施の形態では、作用極5に初期電位差E0である接地電位が与えられているとき、作用極5を構成しているヘキサシアノフェレート鉄の酸化価数は{Fe(lll)4[Fe(ll)(CN)6]3}である。通常の切換え動作において作用極5に−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差E1が与えられると、ヘキサシアノフェレート鉄の酸化価数は{Fe(ll)4[Fe(ll)(CN)6]3}となる。作用極5に+0.8V〜+1.0Vの第2のリセット電位差Ebが与えられると、ヘキサシアノフェレート鉄の酸化価数が{Fe(lll)4[Fe(lll)(CN)6}3}となる。
図2と図3は、図1に示すエレクトロクロミック素子1における作用極5のパターンの構成例を示している。
図2に示す例では、作用極5が7個のセグメントに分かれて互いに独立している。7個のセグメントに対向する対極7は互いに導通して接地電位に設定されている。そして、7組の作用極5に対して、初期電位差E0と切換え電位差E1を個別に与えることで、7個のセグメントを選択して青色に表示させることができる。ただし、第1のリセット電位差Eaと第2のリセット電位差Ebは、7個のセグメントの作用極5の全てに対して同時に与えられる。
図3に示す例では、複数の細長い作用極5が互いに独立して且つ隣接して平行に配置されており、それぞれの作用極5に対して共通して対向する対極7が設けられ、対極7が接地電位に設定されている。複数の作用極5を選択して、初期電位差E0と切換え電位差E1を個別に与えることで、細長い作用極のいずれかを選択して青色に表示させることができ、これにより表示変更が可能なバーコード表示装置が構成される。ただし、第1のリセット電位差Eaと第2のリセット電位差Ebは、作用極5の全てに対して同時に与えられる。
1 エレクトロクロミック素子
2 支持側基板
3 表示側基板
4 表示側電極
5 作用極
6 支持側電極
7 対極
8 電解質層
11 切換え回路
12a,12b 反転回路
13,14,15 スイッチ端子
SW1 第1のスイッチ
SW2 第2のスイッチ
E0 初期電位差
E1 切換え電位差
Ea 第1のリセット電位差
Eb 第2のリセット電位差
2 支持側基板
3 表示側基板
4 表示側電極
5 作用極
6 支持側電極
7 対極
8 電解質層
11 切換え回路
12a,12b 反転回路
13,14,15 スイッチ端子
SW1 第1のスイッチ
SW2 第2のスイッチ
E0 初期電位差
E1 切換え電位差
Ea 第1のリセット電位差
Eb 第2のリセット電位差
Claims (15)
- 作用極と対極と電解質層とを有するエレクトロクロミック素子の駆動方法において、
前記作用極が、酸化されると発色し還元されると発色が消えるプルシアンブルー型錯体を含むエレクトロクロミック材料を有しており、前記対極に対する前記作用極の電位差を、
(a)前記作用極が酸化状態となる初期電位差と、
(b)前記作用極に還元反応を生じさせる電位差であって、前記対極に対して−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差と、
(c)前記対極に対して−1.8〜−2.2Vの第1のリセット電位差と、
に設定することを特徴とするエレクトロクロミック素子の駆動方法。 - (d)前記作用極の前記対極に対する電位差を、前記切換え電位差と逆極性の第2のリセット電位差に設定し、
前記第1のリセット電位差と前記第2のリセット電位差を異なるタイミングで設定する請求項1記載のエレクトロクロミック素子の駆動方法。 - 先に前記第2のリセット電位差を設定し、その次に前記第1のリセット電位差を設定する請求項2記載のエレクトロクロミック素子の駆動方法。
- 前記第2のリセット電位差を、対極に対して0.8V〜1.0Vの範囲に設定する請求項2または3記載のエレクトロクロミック素子の駆動方法。
- 前記初期電位差を前記対極と同電位に設定する請求項1ないし4のいずれかに記載のエレクトロクロミック素子の駆動方法。
- 前記対極が、前記プルシアンブルー型錯体とは異なる金属イオンを含むプルシアンブルー型錯体を有している請求項1ないし5のいずれかに記載のエレクトロクロミック素子の駆動方法。
- 前記作用極に接続されている電極がITOである請求項1ないし6のいずれかに記載のエレクトロクロミック素子の駆動方法。
- 作用極と対極と電解質層とを有するエレクトロクロミック素子と、前記作用極と前記対極との間の電圧を制御する切換え回路とを有するエレクトロクロミック表示装置において、
前記作用極が、酸化されると発色し還元されると発色が消えるプルシアンブルー型錯体を含むエレクトロクロミック材料を有しており、前記切換え回路によって、前記対極に対する前記作用極の電位差が、
(a)前記作用極が酸化状態となる初期電位差と、
(b)前記作用極に還元反応を生じさせる電位差であって、対極に対して−0.8V〜−1.0Vの切換え電位差と、
(c)前記対極に対して−1.8〜−2.2Vの第1のリセット電位差と、
に設定されることを特徴とするエレクトロクロミック表示装置。 - (d)前記作用極の前記対極に対する電位差が前記の切換え電位差と逆極性の第2のリセット電位差に設定可能であり、
前記第1のリセット電位差と前記第2のリセット電位差が異なるタイミングで設定される請求項8記載のエレクトロクロミック表示素子。 - 先に前記第2のリセット電位差が設定され、その次に前記第1のリセット電位差が設定される請求項9記載のエレクトロクロミック表示装置。
- 前記第2のリセット電位差が、対極に対して0.8V〜1.0Vの範囲に設定される請求項9または10記載のエレクトロクロミック表示装置。
- 前記初期電位差が前記対極と同電位に設定される請求項8ないし11のいずれかに記載のエレクトロクロミック表示装置。
- 前記対極が、前記プルシアンブルー型錯体とは異なる金属イオンを含むプルシアンブルー型錯体を有している請求項8ないし12のいずれかに記載のエレクトロクロミック表示装置。
- 前記作用極に接続されている電極がITOである請求項8ないし13のいずれかに記載のエレクトロクロミック表示装置。
- 前記作用極が表示側に配置されて前記作用極の色の変化が目視可能であり、前記電解質層が非透光性で前記対極が表示側から目視されない請求項8ないし14のいずれかに記載のエレクトロクロミック表示装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012089098A JP2013218141A (ja) | 2012-04-10 | 2012-04-10 | エレクトロクロミック素子の駆動方法およびエレクトロクロミック表示装置 |
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