JP2013217854A - 周波数変調発振源およびレーダ装置 - Google Patents

周波数変調発振源およびレーダ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スプリアスを低減した周波数変調発振源を得る。
【解決手段】実施の形態の周波数変調発振源は、変調端子と温度補償端子を備えた電圧制御発振器と、その帰還波を分周制御信号により分周した分周信号を出力する分周器と、ループ時定数以下でベースバンド幅のサンプリング間隔よりも小さい第1間隔で離散的に掃引し、ループ時定数以上の第2間隔で周期的かつ時間に対して略直線的に分周数を変化させる分周制御信号を生成する分周器制御部と、基準信号を生成する基準信号生成部1と、分周信号と基準信号との位相差に対応した比較信号を生成する比較部2と、比較信号をフィルタリングした制御信号を変調端子に入力するフィルタと、電圧制御発振器の周囲温度に基づく補償信号を生成して温度補償端子に入力する周波数補償信号発生部を具備し、電圧制御発振器は、温度ドリフトを補償した所定範囲の動作周波数にて発振周波数を第2間隔で周期的に変化させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、周波数変調発振源およびレーダ装置に関する。
従来のPLL周波数変調源は、ループ時定数τ以下の時間刻みT1で離散的に掃引される基準信号源を、ループ時定数τ以上の変調周期T2で生成することで、基準信号源の離散的で急峻な周波数変化をPLLによって平滑化し、周波数範囲:N×(fo±Δf)を定周期でかつ、ほぼ直線的に変化するVCO出力を得ている。
特開2010−71899号公報
しかしながら、上記従来の技術によるPLL発振源を用いたレーダでは、以下のような課題があった。
(1)時間刻みT1が大きいと、受信ベースバンド信号で時間刻みT1の周期に相当するスプリアスが観測される。
(2)温度ドリフト等を補償するために変調動作点を変えた場合、VCOの変調感度Kvが変化するため、PLL回路のループ帯域が変動し、上記スプリアスレベルが変動する。
(3)VCOの変調感度Kvが変化すると、ループ帯域(特性)が変動し、PLL発振源の位相雑音性能が劣化する。
従って、スプリアス特性や、位相雑音特性が変動/劣化しない、PLL発振源が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、所定の時間刻みで周波数を離散的に掃引することにより生ずるスプリアスを抑制した上で、VCOの変調感度特性の温度変動を抑え、位相雑音特性が変動/劣化しない周波数変調発振源およびレーダ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、独立して発振周波数を制御する変調用端子と温度補償用端子とを備えた電圧制御発振器と、前記電圧制御発振器からの帰還波を分周制御信号に基づいた分周数で分周した分周信号を出力する分周器と、ループ時定数(1/fc)以下でかつ受信ベースバンド信号の帯域幅Bのサンプリング間隔(1/2B)よりも小さい第1の時間間隔で離散的に掃引し、前記ループ時定数以上の第2の時間間隔で周期的かつ時間に対して略直線的に前記分周数を変化させる前記分周制御信号を生成する分周器制御部と、周波数基準信号を生成する基準信号生成部と、前記分周信号と前記周波数基準信号との位相差に対応した比較結果信号を生成する比較部と、前記比較結果信号をフィルタリングして生成した制御電圧信号を前記変調用端子に入力するループフィルタと、前記電圧制御発振器の周囲温度に基づく温度補償電圧信号を生成して前記温度補償用端子に入力する周波数補償信号発生部と、を具備し、前記電圧制御発振器は、前記発振周波数の温度ドリフトを補償した所定範囲の動作周波数にて、前記第2の時間間隔で前記発振周波数を周期的に変化させることを特徴とする。
本発明によれば、PLL周波数変調源において所定の時間刻みで周波数を離散的に掃引することにより生ずるスプリアスを受信ベースバンド帯域外にして、スプリアスレベルを低減するという効果を奏する。また、PLL回路が制御する変調用端子からみた電圧制御発振器の変調感度Kvの温度変動が最小化するので、ループ帯域変動を抑制することができる。
図1は、実施の形態1にかかるFMCW信号を生成する周波数変調発振源としてのPLL周波数変調源の構成を示したブロック図である。 図2は、ループフィルタ(LF)の伝達関数と共にスプリアスの発生周波数がシフトする様子を示す図である。 図3は、スプリアスの発生周波数が受信ベースバンド信号帯域の外にシフトする様子を示す図である。 図4は、周波数切替周期T1を小さくするにつれてスプリアスレベルが低下していく様子を数値データおよびグラフにして示した図である。 図5は、電圧制御発振器のFM変調電圧−周波数特性の温度ドリフトと各温度で設定する変調動作点の変化を示した図である。 図6は、動作点Vtuneの変動による変調感度Kvの変動量を示した図である。 図7は、PLL周波数変調源出力の位相雑音特性(ループ帯域特性)を示した図である。 図8は、実施の形態1にかかる周波数補償電圧発生部をさらに備えたPLL周波数変調源の構成を示したブロック図である。 図9は、ドリフト補償電圧Vp(温度補償電圧信号)による温度ドリフトの補償の様子を説明する図である。 図10は、変調動作点の固定化により変調感度Kvの温度変動を最小化する様子を説明する図である。 図11は、実施の形態1にかかる周波数補償電圧発生部と温度検出/データ制御部をさらに備えたPLL周波数変調源の構成を示したブロック図である。 図12は、フィルタの遮断特性とスプリアス周波数の関係をほぼ一定に保つ様子を説明した図である。 図13は、実施の形態2にかかるFMCW信号を生成する周波数変調発振源としてのPLL周波数変調源の構成を示したブロック図である。 図14は、実施の形態2にかかる周波数補償電圧発生部と温度検出/データ制御部をさらに備えたPLL周波数変調源の構成を示したブロック図である。 図15は、実施の形態3にかかるFMCW信号を生成する周波数変調発振源としてのPLL周波数変調源の構成を示したブロック図である。 図16は、実施の形態3にかかる周波数補償電圧発生部と温度検出/データ制御部をさらに備えたPLL周波数変調源の構成を示したブロック図である。 図17は、分周数Nが時間刻みT1(第1の時間間隔)で離散的に掃引し、変調周期T2(第2の時間間隔)で周期的に変動する信号を示す図である。 図18は、実施の形態4に係るFMCWレーダ装置の構成を示すブロック図である。 図19は、実施の形態に係る電圧制御発振器の回路構成の一例を示す図である。 図20は、変調信号発生回路のドリフト補償電圧を温度補償しない場合の、V−f特性(温度特性)を示す図である。 図21は、変調信号発生回路のドリフト補償電圧を変化させた場合の、V−f特性(常温特性)を示す図である。 図22は、変調信号発生回路のドリフト補償電圧を温度補償した場合の、V−f特性(温度特性)を示す図である。 図23は、変調信号発生回路のV−f特性(温度特性)を示す図である。
以下に、本発明にかかる周波数変調発振源およびレーダ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
周波数変調連続波(Frequency Modulated Continuous Wave:FMCW)信号を生成する従来のPLL(Phase−Locked Loop)周波数変調源は、ループ時定数τ(=1/fc)以下の時間刻み(周波数切替周期)T1で離散的に掃引される基準信号源を、ループ時定数τ以上の変調周期T2で生成する。なお、fcはループフィルタのカットオフ周波数であり、このループ帯域特性は、電圧制御発振器の変調感度(Kv)、図2に示すループフィルタ伝達関数27(R,C定数)、チャージポンプ電流Icpに依存して決まる。これにより、基準信号源の離散的で急峻な周波数変化をPLLによって平滑化し、周波数範囲:fo±Δf(=fref×N)を定周期かつほぼ直線的に変化するVCO出力を得る。ここでNは分周器の分周数(可変)である。
すなわち、T1<τ<T2の関係で、時間に対して滑らかな周波数変調波を得ていた。PLL周波数変調源、すなわちVCO出力および受信ベースバンド信号には、上記のループフィルタの特性により決まる図3に示す位相雑音25が、キャリア信号26(局発信号fLO)に付帯するノイズとして現れる。
このとき、周波数変調波には、時間刻みT1の周期に相当する周波数でのスプリアスが重畳するため、時間刻みT1がループ時定数τよりも小さいとしても、受信ベースバンド信号の帯域幅Bのサンプリング間隔である1/2Bよりも大きい場合は、図3の破線で示した従来のスプリアス10に示すように、受信ベースバンド信号の帯域内に時間刻みT1の周期に相当する周波数でのスプリアスが観測される。
図1は、本実施の形態にかかるFMCW信号を生成する周波数変調発振源としてのPLL周波数変調源100の構成を示したブロック図である。PLL周波数変調源100は、周波数frefの周波数基準信号を生成する基準信号生成部1、分周信号と周波数基準信号との位相差に対応した比較結果信号を生成する位相周波数比較部(PFD:Phase Frequency Detector)2、比較結果信号をフィルタリングして制御電圧信号を生成するループフィルタ(LF)3、制御電圧信号に基づいて決定される周波数で、発振信号を生成する電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)4、分周器5の分周数Nを制御する分周制御信号を生成する分周器制御部6、および分周制御信号に基づいて分周数Nの分周信号を出力する分周器5を、図1に示した構成で備える。PLL周波数変調源100が動作すると、電圧制御発振器4は、中心周波数foで(fo±Δf)の周波数範囲で変動する周波数変調連続波を出力する。
本実施の形態においては、上記のスプリアスを低減するため、分周器制御部6による分周器5の分周制御において以下の条件を加える。即ち、図2および図3の破線で示した従来のスプリアス10から実線で示した本実施の形態によるスプリアス20へと受信ベースバンド信号の帯域幅Bよりも十分高域にスプリアスをシフトさせるために、受信ベースバンド信号の帯域幅Bに対して、時間刻み(周波数切替周期)T1を1/2Bよりも十分小さくする(T1<<1/2B)。ただし、T1<τ<T2の関係は維持する。
本実施の形態においては、分周器制御部6が、ループ時定数τ(=1/fc)以下でかつ受信ベースバンド信号の帯域幅Bのサンプリング間隔(1/2B)よりも十分小さい時間刻みT1(第1の時間間隔)で離散的に掃引し、かつループ時定数τ以上の変調周期T2(第2の時間間隔)で周期的に時間に対して略直線的に分周数Nを変化(増大または減少)させる分周制御信号を分周器5に入力することにより、上記動作を実現する。ここで上述したようにT1<T2である。すなわち、分周器制御部6は、図17に示す様に分周数Nを(fo±Δf)/fref(但し、foは帰還信号の中心周波数、Δfは周波数掃引幅を表す)の範囲であって、T1間隔で離散的に掃引しつつ、T2間隔で周期的に時間に対して略直線的に変化させる分周制御信号を出力する。ここで、T1毎に変化する分周数(分周数刻み)は図17に示すようにF1とする。分周器5は、この分周制御信号に基づいて、電圧制御発振器4からの帰還波を所定の時間間隔と分周数(N)で分周する。
これにより、スプリアスの発生周波数を図3に示すように従来のスプリアス10から本実施の形態によるスプリアス20へと受信ベースバンド信号の帯域外となるようにする。この結果、PLLのループフィルタ(LF)3および、受信帯域外(LPF)の双方の減衰特性が得られ、スプリアスを低減することができる。図3に、ループフィルタ(LF)3の伝達関数を示し、その中で本実施の形態による時間刻みT1の高速化、即ち、周波数切替周波数(1/T1)の高周波数化によって、破線のピーク10が実線のピーク20にシフトしてスプリアス低減効果が得られる様子を示す。さらに、図4に、周波数切替周期T1を小さくするにつれてスプリアスレベルが低下していく様子を数値データおよびグラフにして示した。
また、PLL周波数変調源100のループ伝達特性変動を抑制するためには、電圧制御発振器(VCO)4のKv(すなわち、変調感度)を一定にする必要がある。しかし、変調感度が一定の(直線性の高い)FM変調電圧−周波数特性(VT−f特性)を有する電圧制御発振器4を得ることはコスト的にも技術的にも困難であり、通常は、例えば図5の「常温」のグラフに示すような湾曲した特性となる。また、当該特性は温度によって図5の「低温」および「高温」のグラフに示すように縦軸方向に変動する(周波数ドリフト)。
これに対して、発振源からの出力周波数は法定周波数が定められているため、温度ドリフト等により出力周波数が変動する場合は、横軸の変調電圧(動作点)を図5に示すように温度毎に変えて、法定領域内の出力周波数となるように調整せざるを得ない。この温度変化に対応する調整、すなわち動作点Vtuneの変動により、電圧制御発振器4の変調感度Kvが図6に示すように変化する。上述したように、ループフィルタのfc、すなわち遮断特性は電圧制御発振器4の変調感度(Kv)に依存する。このため、PLL周波数変調源100のループ伝達特性(帯域)が、例えば図7に示すように変動する。その結果、図2および3で示したスプリアスレベルの抑圧量が変動する。即ち、温度変化はスプリアスレベル抑圧量の変動をもたらすことになる。
そこで、温度変化に起因したループ帯域変動によるスプリアスレベル変動を抑えるため、本実施の形態においては、図1に示したPLL周波数変調源100の構成に、さらに周波数補償電圧発生部7および温度モニタ手段45を追加して図8に示すPLL周波数変調源200のような構成とする。PLL周波数変調源200の電圧制御発振器4の周波数制御端子として、変調用端子30と温度ドリフト調整端子40(温度補償端子)をそれぞれ別個に設けて、電圧制御発振器4の発振周波数を独立に制御する。変調用端子30と温度ドリフト調整端子40の2つの端子は可変同調電圧端子であり、それぞれが独立して電圧制御発振器4の出力端子41から出力される信号の発振周波数を制御する。FM変調電圧VTが変調用端子30から入力され、ドリフト補償電圧Vpが温度ドリフト調整端子40から入力される。
図19は、電圧制御発振器4の回路構成の一例を示す図である。この例は主にマイクロ波、ミリ波帯で動作する電圧制御発振器4を示すものであり、キャパシタやコイルなどの集中定数の電気部品では、リードや電極などの寄生インダクタンスや容量などの高周波化に伴う実装上の制約があるため、分布定数回路による反射共振型の発振器を一例として挙げる。したがって、使用周波数帯によっては、回路方式、使用部品については複数の構成が考えられ、本実施の形態が適用できる発振器の構成としてこの限りではない。
図19において、電圧制御発振器4は、発振回路部11、同調回路部12を備えて構成される。電圧制御発振器4は、発振回路部11と同調回路部12の接続点における各回路の反射利得の和>0と反射位相=0を満たす周波数において発振条件を満たし、発振動作する。
発振回路部11は能動素子101、反射回路102、出力側位相線路103、入力側位相線路104、接地インダクタ105により構成される。発振回路部11は、動作周波数において帰還増幅を行い、必要な反射利得と位相条件を得る。能動素子101は、FET(Field Effect Transistor)や、HBT(Heterojunction Bipoler Transistor)などの発振周波数域において利得を有する3端子トランジスタや、負性抵抗を有するダイオード(ガンダイオード、インパットダイオード、RTD)などが用いられる。なお、電圧制御発振器4の位相雑音はレーダS/Nに大きく影響する特性であるが、この位相雑音特性改善には、発振回路部11に採用する能動素子101の1/f雑音特性が重要なファクタとなり、先の必要利得との兼ね合いで、能動素子101の選定がなされる。能動素子101のベース、エミッタ端子には、それぞれ、入力側位相線路104、接地インダクタ105が接続され、能動素子101のコレクタ端子には、出力側位相線路103と反射回路102の直列回路が接続され、必要な反射利得と位相条件を形成する。なお、発振回路部11の能動素子101の電源供給回路は煩雑なため図から省略している。
同調回路部12は2つの可変インピーダンス回路13,14から構成される。可変インピーダンス回路13,14は、それぞれに可変容量ダイオード106,107と、インダクタンス108,109を有しており、それぞれ可変LC直列共振器を成している。バイパスコンデンサ110および111は、それぞれインダクタンス108,109に直列に接続される。温度ドリフト調整端子40、変調用端子30は周波数制御端子を構成する。温度ドリフト調整端子40、変調用端子30はそれぞれ、安定化抵抗112および113を介して、可変容量ダイオード106,107に対して接続され、制御電圧を入力する。温度ドリフト調整端子40、変調用端子30はそれぞれ、制御電圧として、後述するドリフト補償電圧Vp(温度補償電圧信号)、およびFM変調電圧VT(制御電圧信号)が入力される。なお、発振回路部11の能動素子101の電源供給回路は煩雑なため図から省略している。
可変インピーダンス回路13,14の接続点におけるインピーダンス、すなわち、並列回路のインピーダンスは、動作周波数において開放となるように設計される。このときの開放となる周波数、すなわち、共振周波数は、可変インピーダンス回路13,14が構成するLC直列共振器の同調周波数により決定されるので、可変容量ダイオード106,107の容量値、すなわち温度ドリフト調整端子40および変調用端子30それぞれの入力電圧を制御することにより、電圧制御発振器4のRF出力端子41から出力される信号の発振周波数を制御することができる。
すなわち、上記のように2つの可変容量ダイオードを有することにより、可変インピーダンス回路(可変LC直列共振器)13,14のインピーダンスが変化するため、電圧制御発振器4の発振周波数は2つの可変容量ダイオードに接続された制御電圧により、独立に制御が可能となる。
温度補償について以下にさらに詳述して説明する。上記2つの制御電圧(FM変調電圧VT、ドリフト補償電圧Vp)が印加されることにより、常温において、電圧制御発振器4は図20に示すFM変調電圧−出力周波数特性(以下、V−f特性)のAのカーブにおける動作点Pにて発振振動作し、中心周波数f、周波数変調幅ΔfのFM変調波を出力する。図20において、横軸の電圧Vはループフィルタ(LF)3から入力されるFM変調電圧である。
高温および低温時においては、電圧制御発振器4の出力周波数は温度ドリフトするため、ドリフト補償電圧Vpが定電圧(VPA)のもとでは、V−f特性が周波数軸方向に変化して、上記の動作点Pは特性B,C上のP,P点に移動し、電圧制御発振器4から出力されるFM変調波(周波数変調幅Δf,Δfの範囲)は電波法などの法定周波数範囲を超えてしまう。
ここで、ドリフト補償電圧Vpを変化させることによって、出力周波数は変化する。常温において上記のVPAを変化させた場合、図21のようにVT−f特性は縦軸方向に変化する(曲線D,E,F)。曲線D,E,Fも図20の曲線Aと同様に、周囲温度により縦軸方向に変化する。このFM変調電圧VTと独立に制御が可能なドリフト補償電圧Vpを利用し、温度モニタ手段45で検出された温度Tに応じて、周波数補正電圧発生部7からのドリフト補償電圧Vpを変化させて、図19に示す一方の可変容量ダイオード106の容量値を制御し、可変インピーダンス回路13のインピーダンスを変化させることにより、発振回路側のインピーダンスの温度変動を補償する。この補償により、電圧制御発振器4のVT−f特性は、温度ドリフトにより変動する方向と逆方向に制御され(周波数軸方向にシフトして)、高温、低温の各温度において、図22のように、常温の出力周波数に近い出力周波数を得ることができる(常温の動作点Pに近い動作点P”,P”において動作)。図22では、高温、低温、常温の各温度において等しいFM変調の中心電圧Vを与えることができるため、周波数変調幅Δf,Δf,Δfが概ね等しく、かつVT−f特性、すなわち変調感度(Kv)が動作温度範囲内で概ね一定となる動作点でFM変調を施すことができる。
図21のドリフト補償電圧Vpによる縦軸方向の周波数変化を、横軸がドリフト補償電圧Vp、縦軸が出力周波数で示した特性(Vp−f特性)を図23に示す。図23において、常温、低温、高温におけるドリフト補償電圧Vpの設定値は、それぞれ動作点P,P”,P”となる(図21、図22の動作点と対応)電圧である。各動作点の縦軸の周波数変化量Δf(高温),Δf(低温)が高温時、低温時の周波数の温度ドリフト量に対応し、ドリフト補償電圧Vpは温度ドリフト方向と逆方向となるように設定される。また、周波数の温度ドリフト補償範囲(すなわち図の動作点P”−P−P”)は、ドリフト補償電圧Vpの周波数可変幅の範囲で任意に設定できるため、上記以外の周波数可変領域は、先に説明したとおり、製造プロセスや固体のばらつきによって生じる電圧制御発振器4の出力周波数ばらつきの調整用として用いることができる。
以上のように、周波数補正電圧発生部7から出力されるドリフト補償電圧Vpを温度毎に調整し、発振回路側の温度変動を補償することにより、電圧制御発振器4の発振周波数を概ね一定の範囲内に調整することができるため、電圧制御発振器4の発振周波数の温度ドリフトを補償し、電波法の法定周波数範囲を守って変調出力を得ることが可能となる。また、上記の周波数補正機能は可変周波数幅の範囲で電圧制御発振器4の絶対周波数ばらつきを許容できるため、歩留り劣化を改善することができる。
ところで、電圧制御発振器4を構成する半導体素子の温度特性は、同調回路部12内の可変容量ダイオード106,107に比べて、発振回路部11を構成する能動素子101の特性変化が大きく、図19のような構成の電圧制御発振器4の周波数温度ドリフトは一般に能動素子101の温度変動に概ね支配される。したがって、可変容量ダイオード106,107の容量変化の温度特性は電圧制御発振器4の発振特性に大きく寄与せず、その結果、電圧制御発振器4の変調感度(VT−f特性およびVp−f特性の傾き、すなわちKv)は、温度によって大きく変化しない。このため、図22における低温および高温時のVT−f特性B、Cの勾配は、概ね常温のVT−f特性Aに近い勾配となる。
したがって、上記の周波数温度補償により、概ね等しいVT−f特性カーブ上で、低温、高温においても、常温と同一のDC成分を持つFM変調電圧VT(中心電圧V)を与えることで、概ね変調感度(Kv)の等しい動作点でFM変調動作が可能となる。すなわち、FM変調電圧発生部2から出力されるFM変調電圧VT(中心電圧V、振幅ΔV)は、温度によらず概ね一定の値で必要な周波数変調幅を得ることが可能となる。
この実施の形態では、独立に発振周波数を制御可能な2つの可変インピーダンス回路13,14を有する電圧制御発振器4を利用し、一方をFM変調用に割り当て、他方を温度変動による周波数補償用に割り当てることにより、FM変調とは独立に、電圧制御発振器4の出力周波数の温度補償を実現することができる。すなわち、温度モニタ手段45で検出された温度Tに応じて周波数補償電圧発生部7から出力されるドリフト補償電圧Vpを調整し、発振回路側の温度変動を補償することにより、電圧制御発振器4の発振周波数を概ね一定の範囲内に調整することができる。
また、この実施の形態では、FM変調とは独立に、電圧制御発振器4の出力周波数の温度補償を実現できるため、電波法の法定周波数範囲の制約により、温度毎に電圧制御発振器4の変調動作点を変化させる必要がなくなり、温度に対して電圧制御発振器4の変調感度(Kv)が概ね変化しない動作点でFM変調が可能となる。
そして、図8のPLL周波数変調源200に示したような構成とすることにより、送信波の周波数変調は、PLL回路(基準信号生成部1、位相周波数比較部2、ループフィルタ(LF)3、分周器5、および分周器制御部6)により変調用端子30から入力されるFM変調電圧VTを介して電圧制御発振器4に対して上述した変調周波数制御を実施する。上記と同時に、周囲温度の変化による出力周波数ドリフトに対しては、周波数補償電圧発生部7が温度モニタ手段45で検出した電圧制御発振器4の周囲温度に基いてドリフト補償電圧Vp(温度補償電圧信号)を生成する。周波数補償電圧発生部7は、このドリフト補償電圧Vpにより温度ドリフト調整端子40を介して電圧制御発振器4を制御して温度ドリフト(中心周波数のズレ)を補償する。温度ドリフトの補償は、図9に示すように、低温、常温、高温などの温度によってドリフト補償電圧Vpを変化させることにより行われる。
以上のように、温度ドリフト調整端子40により電圧制御発振器4の温度ドリフトで発生した周波数シフトを補償、制御することにより、変調用端子30からの変調動作点を固定化できるので、図10に示すようにPLL回路が制御する変調用端子30からみた電圧制御発振器4の変調感度Kvの温度変動が最小化して、ループ帯域変動を抑制することができる。周波数補償電圧発生部7が温度ドリフトの補償に利用する電圧制御発振器4の温度としては、例えば、周波数補償電圧発生部7が備える温度検出手段(図示せず)により、電圧制御発振器4あるいはその周辺の温度を測定して利用してもよい。
さらに、図8のPLL周波数変調源200においても残る変調感度(Kv)の温度特性によるループ帯域の変動に対応するために、図11に示すように温度検出/データ制御部8をさらに備えたPLL周波数変調源300のような構成とする。PLL周波数変調源300においては、図12に示すようにフィルタの遮断特性とスプリアス周波数の関係をほぼ一定に保てるように、分周数刻みF1、分周数切替周期(時間刻み)T1を温度毎にデータテーブル化して温度検出/データ制御部8に保存しておく。T1などのデータを温度毎にテーブル化するに際しては、例えば、温度毎のフィルタの遮断特性などを予め実測しておいてそれに基づいて遮断特性とスプリアス周波数の関係をほぼ一定に保てるように、温度毎のT1を設定するなどすればよい。
温度検出/データ制御部8は温度検出機能を有しており、そのときの温度に依存したF1、T1、ステップ数などのデータを分周器制御部6に送る。分周器制御部6は温度によって可変な分周数切替周期T1を含むこれらのデータに基づいて分周器5を制御する。これによりスプリアスのレベル変動のさらなる抑圧が可能となる。なお、PLL周波数変調源300においては、温度検出/データ制御部8が周波数補償電圧発生部7に温度を通知し、周波数補償電圧発生部7はそれに基づいて上述した温度ドリフト補償を実施するようにしてもよい。
実施の形態2.
実施の形態1においては、図1、図8、図11に示したように分周器制御部6が分周器5を制御することにより時間刻み(周波数切替周期)T1を受信ベースバンド信号の帯域幅Bのサンプリング間隔1/2Bよりも十分小さくするようにしていたが、図13に示す実施の形態2にかかるPLL周波数変調源400においては、基準信号生成部1と位相周波数比較部2との間にダイレクト・デジタル・シンセサイザ(Direct Digital Synthesizer:DDS)9を備える。本実施の形態においては、基準信号生成部1からの源信号(高速クロック)を用いて、ダイレクト・デジタル・シンセサイザ9により、1/2Bよりも十分小さいT1間隔で離散的に掃引しつつ、ループ時定数τ(=1/fc)よりも大きいT2間隔で周期的かつ時間に対して略直線的に周波数が変化するDDS周波数基準信号を生成して位相周波数比較部2に入力する。位相周波数比較部2は、このDDS周波数基準信号と分周器5からの分周信号との位相差に対応した比較結果信号を生成してループフィルタ(LF)3に送る。
本実施の形態においても、実施の形態1に対応して図14に示すように、周波数補償電圧発生部7、温度検出/データ制御部8を備えたPLL周波数変調源500のような構成とすることにより、温度ドリフトを補償して温度に応じて時間刻み(周波数切替周期)T1を可変とすることが可能となる。これにより、さらなるスプリアスの抑制と電圧制御発振器4の変調感度Kvの温度変動の抑制が可能となる。
実施の形態3.
図15に示す実施の形態3にかかるPLL周波数変調源600においては、分周器5と位相周波数比較部2との間にダイレクト・デジタル・シンセサイザ9を備える。本実施の形態においては、分周器5からの分周信号をダイレクト・デジタル・シンセサイザ9に入力することにより、1/2Bよりも十分小さいT1間隔で離散的に掃引しつつ、ループ時定数τ(=1/fc)よりも大きいT2間隔で周期的かつ時間に対して略直線的に周波数が変化させて分周器変調信号を生成して位相周波数比較部2に入力する。位相周波数比較部2は、分周器変調信号と基準信号生成部1からの周波数基準信号との位相差に対応した比較結果信号を生成してループフィルタ(LF)3に送る。
本実施の形態においても、実施の形態1に対応して図16に示すように、周波数補償電圧発生部7、温度検出/データ制御部8を備えたPLL周波数変調源700のような構成とすることにより、温度ドリフトを補償して温度に応じて時間刻み(周波数切替周期)T1を可変とすることが可能となる。これにより、さらなるスプリアスの抑制と電圧制御発振器4の変調感度Kvの温度変動の抑制が可能となる。
実施の形態4.
上記実施の形態1乃至3に示したPLL周波数変調源100〜700のいずれかを、ダイレクトコンバージョンにより受信ベースバンド信号を得るレーダ装置の局部発信信号を生成する周波数変調発振源として使用することができる。図18は、本発明の実施の形態4に係るFMCWレーダ装置800を示すブロック図である。上述したPLL周波数変調源100〜700のいずれかをFMCW信号生成器810として用いる。
FMCW信号生成器810から出力されるFMCW信号は、電力増幅器820により所要の電力まで増幅され、送信信号が生成される。送信信号は、送信アンテナ830によって空間に向けて送信される。送信された信号は図示しない対象物によって反射され、反射された信号は受信アンテナ840によって受信される。受信アンテナ840から得られる受信信号は、低雑音増幅器のような前置増幅器850によって電圧増幅が行われる。
ミキサ回路860(周波数混合器)では、前置増幅器850から出力される増幅信号とFMCW信号生成器810から出力されるFMCW信号との乗算(ダイレクトコンバージョン)が行われる。これによりミキサ回路860から、レーダ装置から対象物までの距離に依存した周波数を持つ正弦波信号が受信ベースバンド信号としてレーダ出力端子870へ出力される。この受信ベースバンド信号に基づいて対象物の距離および速度などを計測することができる。
これにより所定の時間刻みで周波数を離散的に掃引することにより生ずるスプリアスを抑制した上で、VCOの変調感度特性の温度変動を抑え、位相雑音特性が変動/劣化しないFMCWレーダ装置800を実現することが可能となる。
さらに、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、上記実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。更に、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
以上のように、本発明にかかる周波数変調発振源およびレーダ装置は、所定の時間刻みで周波数を離散的に掃引する場合に有用であり、特に、スプリアスレベルの抑制に適している。
1 基準信号生成部
2 位相周波数比較部
3 ループフィルタ(LF)
4 電圧制御発振器
5 分周器
6 分周器制御部
7 周波数補償電圧発生部
8 温度検出/データ制御部
9 ダイレクト・デジタル・シンセサイザ
10 従来のスプリアス
11 発振回路部
12 同調回路部
13,14 可変インピーダンス回路
20 本実施の形態によるスプリアス
25 位相雑音
26 キャリア信号(局発信号fLO
27 ループフィルタ伝達関数
30 変調用端子
40 温度ドリフト調整端子(温度補償端子)
41 出力端子
45 温度モニタ手段
100,200,300,400,500,600,700 PLL周波数変調源
101 能動素子
102 反射回路
103 出力側位相線路
104 入力側位相線路
105 接地インダクタ
106,107 可変容量ダイオード
108,109 インダクタンス
110,111 バイパスコンデンサ
800 FMCWレーダ装置
810 FMCW信号生成器
820 電力増幅器
830 送信アンテナ
840 受信アンテナ
850 前置増幅器
860 ミキサ回路
870 レーダ出力端子

Claims (5)

  1. 独立して発振周波数を制御する変調用端子と温度補償用端子とを備えた電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器からの帰還波を分周制御信号に基づいた分周数で分周した分周信号を出力する分周器と、
    ループ時定数(1/fc)以下でかつ受信ベースバンド信号の帯域幅Bのサンプリング間隔(1/2B)よりも小さい第1の時間間隔で離散的に掃引し、前記ループ時定数以上の第2の時間間隔で周期的かつ時間に対して略直線的に前記分周数を変化させる前記分周制御信号を生成する分周器制御部と、
    周波数基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記分周信号と前記周波数基準信号との位相差に対応した比較結果信号を生成する比較部と、
    前記比較結果信号をフィルタリングして生成した制御電圧信号を前記変調用端子に入力するループフィルタと、
    前記電圧制御発振器の周囲温度に基づく温度補償電圧信号を生成して前記温度補償用端子に入力する周波数補償信号発生部と、
    を具備し、
    前記電圧制御発振器は、前記発振周波数の温度ドリフトを補償した所定範囲の動作周波数にて、前記第2の時間間隔で前記発振周波数を周期的に変化させる
    ことを特徴とする周波数変調発振源。
  2. 独立して発振周波数を制御する変調用端子と温度補償用端子とを備えた電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器からの帰還波を所定の分周数で分周した分周信号を出力する分周器と、
    ループ時定数(1/fc)以下でかつ受信ベースバンド信号の帯域幅Bのサンプリング間隔(1/2B)よりも小さい第1の時間間隔で離散的に掃引され、前記ループ時定数以上の第2の時間間隔で周期的かつ時間に対して略直線的に周波数が変化する基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記分周信号と前記基準信号との位相差に対応した比較結果信号を生成する比較部と、
    前記比較結果信号をフィルタリングして生成した前記制御電圧信号を前記変調用端子に入力するループフィルタと、
    前記電圧制御発振器の周囲温度に基づく温度補償電圧信号を生成して前記温度補償用端子に入力する周波数補償信号発生部と、
    を具備し、
    前記電圧制御発振器は、前記発振周波数の温度ドリフトを補償した所定範囲の動作周波数にて、前記第2の時間間隔で前記発振周波数を周期的に変化させる
    ことを特徴とする周波数変調発振源。
  3. 独立して発振周波数を制御する変調用端子と温度補償用端子とを備えた電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器からの帰還波を所定の分周数で分周した分周信号を出力する分周器と、
    前記分周信号に基いて、ループ時定数(1/fc)以下でかつ受信ベースバンド信号の帯域幅Bのサンプリング間隔(1/2B)よりも小さい第1の時間間隔で離散的に掃引し、前記ループ時定数以上の第2の時間間隔で周期的かつ時間に対して略直線的に周波数が変化する分周器変調信号を生成する分周器出力変調部と、
    周波数基準信号を生成する基準信号生成部と、
    前記分周器変調信号と前記周波数基準信号との位相差に対応した比較結果信号を生成する比較部と、
    前記比較結果信号をフィルタリングして生成した制御電圧信号を前記変調用端子に入力するループフィルタと、
    前記電圧制御発振器の周囲温度に基づく温度補償電圧信号を生成して前記温度補償用端子に入力する周波数補償信号発生部と、
    を具備し、
    前記電圧制御発振器は、前記発振周波数の温度ドリフトを補償した所定範囲の動作周波数にて、前記第2の時間間隔で前記発振周波数を周期的に変化させる
    ことを特徴とする周波数変調発振源。
  4. 前記第1の時間間隔を前記周囲温度に依存して可変とする
    ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の周波数変調発振源。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の周波数変調発振源と、
    前記周波数変調発振源により生成されるFMCW信号に基づいて生成した送信信号を空間に向けて送信する送信アンテナと、
    前記送信アンテナから送信された前記送信信号が対象物により反射された信号を受信する受信アンテナと、
    前記受信アンテナが受信した信号を増幅した信号と前記FMCW信号との乗算を行った結果を前記受信ベースバンド信号として出力するダイレクトコンバージョン周波数混合器と、
    を具備する
    ことを特徴とするレーダ装置。
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