JP2013217475A - 吸盤 - Google Patents

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▲隆▼志 陳
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Abstract

【課題】異なる操作部の交換が可能な吸盤を提供する。
【解決手段】円盤本体1に引っ張り棒10を延在し、キット2を円盤本体に貼設し、固定台座3は半球形状をなして円弧面30を有し、この円弧面の切欠溝31内に貫通孔32があり、固定部は、キットの環状部20を円盤本体上に重ねて設け、環状部は固定台座と円盤本体間で枢動可能で、引っ張り棒は貫通孔から延出して軸孔11が切欠溝内から露出し、バネ4を引っ張り棒に嵌設すると共に、両端を円盤本体と固定台座に当接させ、制御部材5は引っ張り棒に接合された枢接部50を備え、シャフト部材51で制御部材と引っ張り棒を枢接し、固定台座の切欠溝に対応して蓋合すると、固定台座の円弧面に吻合可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸盤に関し、特に構造を改良した吸盤に関する。
特許文献1に記載の実用新案は、壁面に吸着させて物品を載置するための吸盤であって、固定台座30と円盤本体10を結合し、制御部材40と引っ張り棒11を枢接し、固定台座30の側辺にシャワーノズルを懸架する位置決め台座を設け(明細書には符号なし)る公知の吸盤を開示している。特許文献1に記載の制御部材40を引っ張ると、円盤本体10は引っ張り棒11に引っ張られ、隆起して変形する。よって円盤本体10と貼附された壁面との間に真空ができ、こうして固定台座30は壁面に固定されて、位置決め台座に図のようなシャワーノズルが懸架できる。
こうした吸盤は前記の位置決め台座でシャワーノズルを固定する以外に、タオル掛けとしてシャフト台座の間にシャフトを接合してタオルを引っ掛けたり、ハンガーとして物品を懸架したりするといったように、異なる形態の構造を有することもできる。
台湾特許第M307696号明細書
位置決め台座、シャフト台座、及びハンガーはここでは操作部と総称できる。前述した従来の技術では、ユーザが異なる形態の操作部で物品を載置しようとする場合、各操作部の吸盤をその都度購入するしかないことから、出費が節約できない問題がある。また、吸盤の数が多いので、收納の問題も生じる。また、メーカーにとって、異なる形態の操作部の吸盤をストックせねばならず、在庫コストの増大が避けられない。
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものであり、異なる操作部の交換が可能な吸盤を提供することを目的とする。
本発明に係る吸盤は、円盤本体、固定台座、バネ、制御部材、およびキットを備える。円盤本体は、一方の面の中心位置に引っ張り棒が設けられ、引っ張り棒の末端に軸孔が形成される。固定台座は、半球形状をして円弧面を有し、円弧面に内向きに切欠溝が形成され、中心位置の切欠溝内には貫通孔を有し、引っ張り棒が貫通孔に挿入され、引っ張り棒の軸孔が切欠溝内に突出する。バネは、引っ張り棒に嵌め込み、一端が円盤本体に当接し、他端が固定台座に当接する。制御部材は、切欠溝内に突出した引っ張り棒と接合する枢接部を有し、シャフト部材により制御部材と引っ張り棒とを回転可能に接続すると共に、固定台座の切欠溝に対応して蓋合し、固定台座の円弧面に吻合可能である。キットは、円盤本体と固定台座との間に設けられ、固定台座と円盤本体とが緩められると自由に枢動可能であり、制御部材が作動して引っ張り棒を引き上げると、円盤本体が固定台座方向に移動して挟持する
本発明では、異なる操作部の吸盤を購入することなく、日用品の出費の節約となる上に、收納スペースの問題が解決される吸盤が得られる。
本発明の一実施形態による吸盤の斜視図。 本発明の一実施形態による吸盤の分解斜視図。 本発明の一実施形態による吸盤の断面図。 本発明の一実施形態による吸盤の作動状態を示す断面図。 本発明の一実施形態による吸盤の受力状態を示す模式図。 本発明の一実施形態による吸盤の平面図。 本発明の一実施形態による吸盤の作動状態平面図。 本発明の一実施形態による吸盤の応用例を示す模式図。 本発明の一実施形態による吸盤を示す分解斜視図。 本発明の一実施形態による吸盤の応用例を示す模式図。 本発明の一実施形態による吸盤を示す分解斜視図。 本発明の一実施形態による吸盤の応用例を示す模式図。
以下に図面を参照して本発明を実施するための形態について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(一実施形態)
本発明の一実施形態の構成を図1から図8に示す。図に示すものは本実施形態の構造であるが、これらは説明の用に供するに過ぎず、特許出願においてはこうした構造に制限されないものとする。
本実施形態の吸盤構造の改良は、図1から図2のように、円盤本体1、キット2、固定台座3、バネ4、及び制御部材5からなり、前記円盤本体1は壁面に吸着させるためのものであり、前記円盤本体1の一側の中心位置に引っ張り棒10を延出し、この引っ張り棒10の末端付近に軸孔11を設ける(図2参照)。
図2から図3のように、前記キット2は前記引っ張り棒10の一側から前記円盤本体1に貼設した環状部20を有し、このキット2の環状部20の一側に操作部21を設けるが、この操作部21は本実施形態ではハンガーを例にとる。
図2から図3のように、本実施形態のキット2底部の円周には環状壁22が延在し、この環状壁22は前記円盤本体1の環状側に覆設され、前記環状壁22の一箇所に切欠23を有し、この切欠23は前記円盤本体1に露出する。前記環状壁22内のスペースには円盤本体1が収容され、円盤本体1に保護の効果を持たせる。
図1から図2のように、前記固定台座3は半球状で円弧面30を有し、この円弧面30上に内向きに切欠溝31が凹入し、固定台座3の中心位置の前記切欠溝31内には貫通孔32を有して、この固定部の前記キット2の環状部20が前記円盤本体1上に重ねて設けられ、前記環状部20は前記固定台座3と円盤本体1の間で枢動し、前記引っ張り棒10は前記貫通孔32から延出して、引っ張り棒10の軸孔11は固定台座3上で切欠溝31内に露出する。
図1から図2のように、本実施形態の固定台座はまた、その円弧面30に対向する両側に2箇所の握り部33を有し、この2箇所の握り部33は前記円弧面30に対して内側に凹み、前記固定台座3の切欠溝31の両側はそれぞれ凹部34を有する。
図2から図3のように、前記バネ4は前記引っ張り棒10に嵌設し、バネ4の両端はそれぞれ前記円盤本体1と固定台座3に当接する。
図2から図3のように、前記制御部材5は、切欠溝31から露出した引っ張り棒10に接合された枢接部50を備え、シャフト部材51を前記軸孔11に穿設して、この制御部材5と前記引っ張り棒10を枢接し、この制御部材5は前記固定台座3の切欠溝31に対応して蓋合することが可能で、蓋合する際、前記固定台座3の円弧面30に吻合する。前記2箇所の凹部34はそれぞれ前記軸孔11に対応し、制御部材5の枢接部50を前記引っ張り棒10に接合すると、前記シャフト部材51を軸孔11内に插入するのに便利である。
本実施形態の吸盤を壁面に固定する前、前記制御部材5は図3のように、前記固定台座3上に跳ね上がっており、このとき引っ張り棒10は緩んだ状態にあり、円盤本体1は壁面への吸着力がない。また、図4のように、前記制御部材5を引っ張り、前記切欠溝31内に入れると、前記引っ張り棒10を引き上げることができ、円盤本体1が隆起する際に生じる真空の吸引力で壁面に吸着すると共に、固定台座3と前記円盤本体1が前記キット2の環状部20をしっかり挟む。そして、操作部21に負荷がかかると、円盤本体1が壁面に吸着して固定され、前記操作部21の負荷は環状部20と固定台座3から引っ張り棒10によって円盤本体1に作用し、環状部20の操作部21に対向する側の環状壁22は、このとき、前記負荷の荷重に伴って、図5のように内縁で円盤本体1の環状側に密着することから、操作部21の応力は、前記引っ張り棒10が受け止めるだけでなく、円盤本体1が受ける負荷を環状壁22の密着で分散することによって、円盤本体1と固定台座3の固定力が強化される。
本実施形態の吸盤を操作する際、ユーザは図6のように、先ず前記円盤本体1を固定しようとする壁面に貼設し、手指で2箇所の握り部33で固定台座3をしっかり握り持って、前記固定台座3を回転させる。そして図7のように、前記制御部材5の引っ張る位置を壁面の上方に向け、前記キット2の環状部20で枢動させて、前記操作部21を下向きに調整すると、前述したように、制御部材5で引っ張り棒10を引き上げて、吸盤を壁面に固定することができ、さらに図8のように、前記操作部21でバスボールAを懸架する。これと逆に、吸盤を壁面から剥がそうとする場合、前記制御部材5を引っ張り上げ、制御部材5を図3のように前記切欠溝31内から離間させると、引っ張り棒10が下方移動して円盤本体1が壁面に密着して、大部分の真空の吸引力が消失するものの、円盤本体1はこのとき消失していない真空の吸引力で壁面に吸着しており、ユーザは前記切欠34から露出した円盤本体1を動かして、空気を動かした箇所から円盤本体1と壁面との間に流入させて、容易に円盤本体1を壁面から取り外すことができる。
図9のように、本実施形態の吸盤はシャフト部材51を軸孔11から引出すことができ、こうして固定台座3とキット2は円盤本体1から取り外し、キット2を取り出して、本実施形態の別のキット2Aと交換することができる。このキット2Aは環状部20Aを有し、操作部21Aはシャフト掛け台座であり、環状部20Aが円盤本体1と固定台座3に挟持されると、底面を前記円盤本体1に密着させるだけで、前記環状部20の環状壁22が円盤本体1に覆設する構造がない。こうして吸盤を壁面に固定して、2つの操作部21A間にシャフト210Aを通すと、図10のように吸盤の用途はタオル掛けとなり、タオルBを懸架することができる。
図11のように、キット2Bはケーシング状であり、キット2Bは手拭きタオル掛けとし、ユーザが下方から取り出し易いように、主として手拭きタオルCを載置するのに用いられる。このキット2Bは図12のように、円孔20Bがあり、前記円盤本体1は前記円孔20Bの位置にキット2Bの外側に設けられ、前記固定台座3は前記円孔20Bの位置にキット2Bの内側に設けられて、円盤本体1の引っ張り棒10が円孔20Bからキット2Bに延入して前記固定台座3、バネ4、及び制御部材5とで組み立てられる。
従って、上述の実施形態の効果をまとめると次の通りである。
1、ユーザは予備の吸盤を多数購入する必要が無く、同一の吸盤でキットを交換使用することで、操作部の形態の多様な変更が可能となり、こうして出費が抑えられる上に、キットのみ増えるので、体積が相対的に小さくなり收納が容易となる。また、メーカーにとり、吸盤は異なる形態の操作部のキットを交換使用できるため、ユーザによるキットの交換率は依然高いものの、固定台座や円盤本体等の部材の交換率は相対的に低くなり、また、メーカーはキットのストックというプレッシャーがあるだけで、相対的にストックの低減が可能であり、部品の準備が簡単で在庫コストが上昇する問題が解決できる。
2、上記のキット2は環状部20によって円盤本体1と固定台座3間の枢動が可能なことから、前記操作部21と前記制御部材5間の対向位置の調整ができ、例えば本実施形態において、前記操作部21と制御部材の引っ張り位置を反対方向にすると、オペレータは容易に前記制御部材を引っ張ることができ、使用に便利な効果が達せられる。
3、前記キット2の環状部20の底部に環状壁22を有する場合、この環状壁22内のスペースに円盤本体1が収容でき、円盤本体1を保護する効果が達せられ、環状壁22の切欠23はユーザが壁面から吸盤を取り外す際、容易に円盤本体1を動かせることで、やはり使用に便利な効果が達せられる。
4、前記制御部材5を前記切欠溝31内に蓋合する際、この制御部材5が前記円弧面30に吻合すると、固定台座3全体が半球形状(即ち、前記切欠溝3に制御部材5がすっぽり嵌る)となることから、外見上、美的効果がある。
5、上記実施形態の吸盤の構造は、ハンガーやシャフト等といった体積が小さいキット2、2Aの位置決めに応用が可能な他に、この実施態様のように体積が大きいキット2Bも壁面に固定できることで、上記実施形態の吸盤の応用可能な範囲が相当広範であることが際立っている。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1・・・円盤本体、
2・・・キット、
3・・・固定台座、
4・・・バネ、
5・・・制御部材、
A・・・バスボール、
B・・・タオル、
C・・・手拭きタオル、
2B・・・ケーシング、
10・・・引っ張り棒、
11・・・軸孔、
20・・・環状部、
21・・・操作部、
22・・・環状壁、
23・・・切欠、
30・・・円弧面、
31・・・切欠溝、
32・・・貫通孔、
33・・・握り部、
34・・・凹部、
50・・・枢接部、
51・・・シャフト部材、
2A・・・キット、
20A・・・環状部、
21A・・・操作部、
20B・・・円孔、
21B・・・小吸盤、
210A・・・シャフト。

Claims (7)

  1. 一方の面の中心位置に引っ張り棒が設けられ、前記引っ張り棒の末端に軸孔が形成される円盤本体と、
    半球形状をして円弧面を有し、前記円弧面に内向きに切欠溝が形成され、中心位置の前記切欠溝内には貫通孔を有し、前記引っ張り棒が前記貫通孔に挿入され、前記引っ張り棒の前記軸孔が前記切欠溝内に突出する固定台座と、
    前記引っ張り棒に嵌め込み、一端が前記円盤本体に当接し、他端が前記固定台座に当接するバネと、
    前記切欠溝内に突出した前記引っ張り棒と接合する枢接部を有し、シャフト部材により前記制御部材と前記引っ張り棒とを回転可能に接続すると共に、前記固定台座の前記切欠溝に対応して蓋合し、前記固定台座の円弧面に吻合可能な制御部材と、
    前記円盤本体と前記固定台座との間に設けられ、前記固定台座と前記円盤本体とが緩められると自由に枢動可能であり、前記制御部材が作動して前記引っ張り棒を引き上げると、前記円盤本体が前記固定台座方向に移動して挟持するキットと、を備えることを特徴とする吸盤。
  2. 前記キットは環状部を有し、前記環状部は前記引っ張り棒の一側から前記円盤本体に貼設され、前記キットの前記環状部の片側に操作部を設けることを特徴とする請求項1に記載の吸盤。
  3. 前記環状部の底部の円周に、前記円盤本体の環状側に覆設された環状壁が延在することを特徴とする請求項2に記載の吸盤。
  4. 前記環状壁の一箇所に前記円盤本体に露出する切欠が形成されることを特徴とする請求項3に記載の吸盤。
  5. 前記キットは円孔を有するケーシングであって、前記円盤本体は前記円孔の位置に前記キットの外側に設けられ、前記固定台座は前記円孔の位置に前記キットの内側に設けられ、前記円盤本体の前記引っ張り棒は前記円孔から前記キットに延入し、前記固定台座、前記バネ、及び前記制御部材により組み立てられることを特徴とする請求項1に記載の吸盤。
  6. 前記固定台座の前記円弧面に対向する両側には2箇所の握り部を有し、前記2箇所の握り部は前記円弧面に対向して窪むことを特徴とする請求項1に記載の吸盤。
  7. 前記固定台座の前記切欠溝の両側にそれぞれ凹部を有し、2箇所の前記凹部はそれぞれ前記軸孔に対応し、前記制御部材の前記枢接部を前記引っ張り棒に接合すると、前記シャフト部材を前記軸孔内に插入するのに便利であることを特徴とする請求項1に記載の吸盤。
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