JP2013217221A - ランキンサイクル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気ガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを防止することができるとともに、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止すること。
【解決手段】冷媒循環回路11に、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を設けた。さらに、冷媒循環回路11に、第1熱交換器51をバイパスする冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を変更する冷媒流量調整バルブ81aを設けた。そして、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を増やす。
【選択図】図1
【解決手段】冷媒循環回路11に、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を設けた。さらに、冷媒循環回路11に、第1熱交換器51をバイパスする冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を変更する冷媒流量調整バルブ81aを設けた。そして、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を増やす。
【選択図】図1
Description
本発明は、ランキンサイクル装置に関する。
この種のランキンサイクル装置としては、例えば特許文献1のものが挙げられる。特許文献1のランキンサイクル装置は、エンジンから排気される燃焼ガス(排気ガス)の一部であるEGRガスを熱源として、蒸気発生器を流れる作動流体を加熱する。そして、蒸気発生器で加熱された作動流体を膨張機に吸入し、膨張機により作動流体を略等エントロピ的に減圧膨張することで、作動流体の有する熱エネルギーを回転エネルギー等の機械的エネルギーに変換する。
ところで、蒸気発生器においてEGRガスが作動流体と熱交換されることで、EGRガスの温度が低くなり過ぎると、EGRガス中の水蒸気が凝縮して水が発生し、EGRガスに含まれる硫黄が水に溶けることにより硫酸が生じ、この硫酸により、EGRガスが流れるEGR通路の構成部品が劣化してしまう。一方、蒸気発生器において作動流体がEGRガスと熱交換されることで、作動流体の温度が高くなり過ぎると、作動流体が熱分解してしまったり、作動流体に含まれる潤滑油が炭化してしまったりしてランキンサイクル装置の効率低下や信頼性低下につながる。
そこで、上記課題を解決するために、例えば、ランキンサイクル装置における回路において、蒸気発生器をバイパスする作動流体バイパス回路を配設することで、蒸気発生器においてEGRガスと熱交換される作動流体の量を少なくし、EGRガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを抑制することが考えられる。この場合、EGRガスの温度が低くなり過ぎてしまうことは抑制されるが、蒸気発生器においてEGRガスと熱交換される作動流体の量が少なくなっているため、蒸気発生器において作動流体が加熱され易くなってしまい、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうという問題が発生する。
一方、例えば、EGR通路において、蒸気発生器をバイパスするEGRバイパス回路を配設することで、蒸気発生器において作動流体と熱交換されるEGRガスの量を少なくし、作動流体の温度が高くなり過ぎることを抑制することが考えられる。この場合、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことは抑制されるが、蒸気発生器において作動流体と熱交換されるEGRガスの量が少なくなっているため、蒸気発生器においてEGRガスが冷却され易くなってしまい、EGRガスの温度が低くなり過ぎてしまうという問題が発生する。
なお、この問題は蒸気発生器におけるEGRガスと作動流体との熱交換に限定されるものではなく、エンジンから排気される排気ガスと作動流体との熱交換であれば、同様な問題が起こり得る。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、排気ガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを防止することができるとともに、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができるランキンサイクル装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、作動流体を圧送するポンプと、前記ポンプにより圧送された前記作動流体をエンジンから排気される排気ガスと熱交換させる複数の熱交換器と、各熱交換器で熱交換された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを出力する膨張機と、前記膨張機で膨張された作動流体を凝縮させる凝縮器と、を有し、前記ポンプ、前記複数の熱交換器、前記膨張機、及び前記凝縮器が順次接続されて作動流体回路が形成されており、前記排気ガスは、前記複数の熱交換器を、前記作動流体とは逆方向の順に流れ、前記複数の熱交換器のうち、前記ポンプの出口から前記膨張機の入口までの前記作動流体の流通方向における最上流に位置する最上流熱交換器をバイパスする作動流体バイパス通路へ流れる前記作動流体の流量を変更する作動流体流量変更手段、及び、前記複数の熱交換器のうち、前記ポンプの出口から前記膨張機の入口までの前記作動流体の流通方向における最下流に位置する最下流熱交換器をバイパスする排気ガスバイパス通路へ流れる前記排気ガスの流量を変更する排気ガス流量変更手段、のうちの少なくとも一方を備えていることを要旨とする。
作動流体流量変更手段により、作動流体バイパス通路へ流れる作動流体の流量を増やす。これにより、最上流熱交換器において排気ガスと熱交換される作動流体の量が少なくなり、排気ガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを防止することができる。また、作動流体バイパス通路を通過する作動流体は、最上流熱交換器で排気ガスと熱交換されない。そして、作動流体バイパス通路へバイパスされずに最上流熱交換器を通過する作動流体は、最上流熱交換器において、下流側の熱交換器で作動流体と熱交換されて冷却された排気ガスと熱交換されるため、温度が高くなり過ぎてしまうことが無い。
また、排気ガス流量変更手段により、排気ガスバイパス通路へ流れる排気ガスの流量を増やす。これにより、最下流熱交換器において作動流体と熱交換される排気ガスの量が少なくなり、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。また、排気ガスバイパス通路を通過する排気ガスは、最下流熱交換器で作動流体と熱交換されない。そして、排気ガスバイパス通路へバイパスされずに最下流熱交換器を通過する排気ガスは、最下流熱交換器において、上流側の熱交換器で排気ガスと熱交換されて加熱された作動流体と熱交換されるため、温度が低くなり過ぎてしまうことが無い。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記最上流熱交換器を通過した排気ガスの温度を検出する排気ガス温度検出手段をさらに備え、前記排気ガスの温度に基づき前記作動流体流量変更手段及び前記排気ガス流量変更手段のうちの少なくとも一方を制御することを要旨とする。
この発明によれば、排気ガス温度検出手段により検出された温度が予め定められた温度よりも低い場合に、作動流体流量変更手段又は排気ガス流量変更手段により、作動流体バイパス通路と最上流熱交換器とへ流れる作動流体の流量、又は排気ガスバイパス通路と最下流熱交換器とへ流れる排気ガスの流量を変更する。これにより、排気ガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを防止し易くすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記最下流熱交換器を通過した作動流体の温度を検出する作動流体温度検出手段をさらに備え、前記作動流体の温度に基づき前記作動流体流量変更手段及び前記排気ガス流量変更手段のうちの少なくとも一方を制御することを要旨とする。
この発明によれば、作動流体温度検出手段により検出された温度が予め定められた温度よりも高い場合に、作動流体流量変更手段又は排気ガス流量変更手段により、作動流体バイパス通路と最上流熱交換器とへ流れる作動流体の流量、又は排気ガスバイパス通路と最下流熱交換器とへ流れる排気ガスの流量を変更する。これにより、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止し易くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記排気ガスはEGRガスであることを要旨とする。
この発明によれば、EGRガスの温度が低くなり過ぎて、EGRガス中の水蒸気が凝縮して水が発生し、EGRガスに含まれる硫黄が水に溶けることにより硫酸が生じ、この硫酸により、EGRガスが流れる排気通路の構成部品が劣化してしまうことを防止することができる。その結果、排気通路の構成部品の劣化が原因で、エンジンの性能に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
この発明によれば、EGRガスの温度が低くなり過ぎて、EGRガス中の水蒸気が凝縮して水が発生し、EGRガスに含まれる硫黄が水に溶けることにより硫酸が生じ、この硫酸により、EGRガスが流れる排気通路の構成部品が劣化してしまうことを防止することができる。その結果、排気通路の構成部品の劣化が原因で、エンジンの性能に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
この発明によれば、排気ガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを防止することができるとともに、作動流体の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1にしたがって説明する。なお、ランキンサイクル装置は車両に搭載されている。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1にしたがって説明する。なお、ランキンサイクル装置は車両に搭載されている。
図1に示すように、ランキンサイクル装置10は、膨張機20、凝縮器30、ポンプ40、熱交換器としての第1熱交換器51及び第2熱交換器52を順次接続してなる作動流体回路としての冷媒循環回路11を備える。この冷媒循環回路11では、作動流体としての冷媒が循環するようになっている。そして、冷媒循環回路11では、冷媒は、膨張機20、凝縮器30、ポンプ40、第1熱交換器51、第2熱交換器52の並び順に沿って流れて冷媒循環回路11を循環するようになっている。
ポンプ40の出口と第1熱交換器51とは第1通路21を介して接続されている。第1熱交換器51と第2熱交換器52とは第2通路22を介して接続されている。第2熱交換器52と膨張機20の入口とは第3通路23を介して接続されている。膨張機20の出口と凝縮器30の入口とは第4通路24を介して接続されている。凝縮器30の出口とポンプ40の入口とは第5通路25を介して接続されている。第1熱交換器51及び第2熱交換器52は、ポンプ40により圧送された冷媒を、エンジン61から排気される排気ガスの一部であるEGRガスと熱交換させる。よって、本実施形態では、冷媒循環回路11におけるポンプ40の出口から膨張機20の入口までの間で二つの熱交換器51,52が直列配置されている。そして、二つの熱交換器51,52のうち、第1熱交換器51が、ポンプ40の出口から膨張機20の入口までの冷媒の流通方向の最上流に位置する最上流熱交換器に相当するとともに、第2熱交換器52が、ポンプ40の出口から膨張機20の入口までの冷媒の流通方向の最下流に位置する最下流熱交換器に相当する。また、本実施形態では、エンジン61はディーゼルエンジンである。
エンジン61には吸気通路62が接続されている。吸気通路62には過給機63のコンプレッサ63aが設けられている。また、エンジン61に排気通路64が接続されている。排気通路64には過給機63のタービン63bが設けられている。過給機63は、排気流によって作動される公知の可変ノズル式ターボチャージャである。可変ノズル式ターボチャージャは、排気流の作用によりタービン63bに生じる回転トルクを駆動源としてコンプレッサ63aを駆動させ、吸入空気を圧送する。吸気通路62には、空気の流通方向における過給機63よりも下流側にインタークーラ62aが設けられている。このインタークーラ62aによって、過給機63の過給により温度上昇した吸入空気の冷却が図られる。
排気通路64には、エンジン61から排気される排気ガスの一部であるEGRガスを吸気通路62に還流させるEGR通路65が形成されている。EGR通路65は排気通路64の一部である。EGR通路65の一端は、排気ガスの流通方向における過給機63よりも上流側に接続されるとともに、EGR通路65の他端は吸気通路62に接続されている。EGR通路65には第1熱交換器51及び第2熱交換器52が配設されている。そして、EGR通路65を流れるEGRガスは、第2熱交換器52及び第1熱交換器51の順に流れる。すなわち、EGRガスは、ポンプ40の出口から膨張機20の入口までの冷媒の流通方向とは逆方向に流れる。EGR通路65には、EGRガスの流通方向における第1熱交換器51よりも下流側にEGRバルブ65a設けられている。このEGRバルブ65aによって、吸気通路62へのEGRガスの還流量が調整される。
冷媒循環回路11には、第1熱交換器51をバイパスする作動流体バイパス通路としての冷媒バイパス通路81が配設されている。冷媒バイパス通路81の一端は第1通路21に接続されるとともに、他端は第2通路22に接続されている。冷媒バイパス通路81には、冷媒バイパス通路81と第1熱交換器51とへ流れる冷媒の流量を変更する作動流体流量変更手段としての冷媒流量調整バルブ81aが設けられている。冷媒流量調整バルブ81aは、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量と、第1熱交換器51へ流れる冷媒の流量とを調節可能になっている。
EGR通路65には、EGRガスの流通方向における第1熱交換器51よりも下流側に、第1熱交換器51を通過したEGRガスの温度を検出する排気ガス温度検出手段としてのEGRガス温度検出センサ92が設けられている。EGRガス温度検出センサ92は制御部Sに信号接続されている。そして、EGRガス温度検出センサ92により検出された検出結果は制御部Sに送られる。
冷媒循環回路11には、冷媒の流通方向における第2熱交換器52よりも下流側に、第2熱交換器52を通過した冷媒の温度を検出する作動流体温度検出手段としての冷媒温度検出センサ82が設けられている。冷媒温度検出センサ82は制御部Sに信号接続されている。そして、冷媒温度検出センサ82により検出された検出結果は制御部Sに送られる。
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
ポンプ40が駆動されると、ポンプ40により冷媒が圧送されて冷媒循環回路11を冷媒が循環する。また、エンジン61が駆動され、且つEGRバルブ65aが開かれている場合、エンジン61から排気される排気ガスの一部であるEGRガスは、EGR通路65を流れる。第2熱交換器52及び第1熱交換器51の順に流れるEGRガスは、第2熱交換器52及び第1熱交換器51を通過する際に、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を通過する冷媒と熱交換されて冷却される。そして、第2熱交換器52及び第1熱交換器51を通過して冷却されたEGRガスは、吸気通路62へ還流されるとともに、吸入空気と混合されてエンジン61に再び吸気される。
ポンプ40が駆動されると、ポンプ40により冷媒が圧送されて冷媒循環回路11を冷媒が循環する。また、エンジン61が駆動され、且つEGRバルブ65aが開かれている場合、エンジン61から排気される排気ガスの一部であるEGRガスは、EGR通路65を流れる。第2熱交換器52及び第1熱交換器51の順に流れるEGRガスは、第2熱交換器52及び第1熱交換器51を通過する際に、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を通過する冷媒と熱交換されて冷却される。そして、第2熱交換器52及び第1熱交換器51を通過して冷却されたEGRガスは、吸気通路62へ還流されるとともに、吸入空気と混合されてエンジン61に再び吸気される。
また、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を流れる冷媒は、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を通過する際に、第2熱交換器52及び第1熱交換器51を通過するEGRガスと熱交換されて加熱される。そして、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を通過して加熱された冷媒は、第3通路23を介して膨張機20に吸入される。さらに、冷媒は膨張機20で膨張し、冷媒の持つ熱量の一部が機械的エネルギーとして取り出されて、図示しない発電機による発電やエンジン61のトルク補助等が行われる。膨張機20において降温及び降圧した冷媒は、第4通路24を介して凝縮器30へ吸入される。凝縮器30に吸入された冷媒は、凝縮器30で凝縮されて液冷媒に相変化し、その液冷媒は、第5通路25を介してポンプ40に吸入される。なお、このとき、冷媒流量調整バルブ81aは閉じられている。
エンジン61の出力が低く、EGRガス温度検出センサ92により検出されたEGRガスの温度が、予め定められた温度よりも低かったとする。すると、制御部Sは、EGRガス温度検出センサ92により検出された検出結果に基づいて、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量が増えるように、冷媒流量調整バルブ81aの開度を調節する。このように、冷媒バイパス通路81と第1熱交換器51とへ流れる冷媒の流量を変更することで、第1熱交換器51において、EGRガスと熱交換される冷媒の量が少なくなり、EGRガスの温度が所定の温度よりも低くなり過ぎてしまうことが防止される。
よって、EGRガスの温度が低くなり過ぎて、EGRガス中の水蒸気が凝縮して水が発生し、EGRガスに含まれる硫黄が水に溶けることにより硫酸が生じ、この硫酸により、EGRガスが流れるEGR通路65の構成部品が劣化してしまうことが防止されている。ここで、「所定の温度」とは、EGRガス中の水蒸気が凝縮し始める温度のことを言い、「予め定められた温度」とは、EGRガス中の水蒸気が凝縮し始める温度よりも僅かに高い温度のことを言う。また、「所定の温度」及び「予め定められた温度」は、常に一定値ではなく、エンジン61の作動状態により適宜変更してもよい。
また、冷媒温度検出センサ82により検出された温度が、予め定められた温度よりも高かったとする。すると、制御部Sは、冷媒温度検出センサ82により検出された検出結果に基づいて、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量が増えるように、冷媒流量調整バルブ81aの開度を調節する。このように、冷媒バイパス通路81と第1熱交換器51とへ流れる冷媒の流量を変更することで、第1熱交換器51において、EGRガスと熱交換される冷媒の流量を少なくすることができる。冷媒バイパス通路81を通過する冷媒は、第1熱交換器51でEGRガスと熱交換されない。
そして、冷媒バイパス通路81へバイパスされずに第1熱交換器51を通過する冷媒は、第1熱交換器51において、第2熱交換器52で冷媒と熱交換されて冷却されたEGRガスと熱交換されるため、温度が所定の温度よりも高くなり過ぎてしまうことが防止されている。
よって、冷媒の温度が高くなり過ぎて、冷媒が熱分解してしまったり、冷媒に含まれる潤滑油が炭化してしまったりすることが防止されている。ここで、「所定の温度」とは、冷媒が熱分解し始める温度のことを言い、「予め定められた温度」とは、冷媒が熱分解し始める温度よりも僅かに低い温度のことを言う。また、「所定の温度」及び「予め定められた温度」は、常に一定値ではなく、ランキンサイクル装置10の作動状態により適宜変更してもよい。
第1の実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)冷媒循環回路11に、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を設けた。さらに、冷媒循環回路11に、第1熱交換器51をバイパスする冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を変更する冷媒流量調整バルブ81aを設けた。そして、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を増やす。これにより、第1熱交換器51においてEGRガスと熱交換される冷媒の量が少なくなり、EGRガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを防止することができる。また、冷媒バイパス通路81を通過する冷媒は、第1熱交換器51でEGRガスと熱交換されない。そして、冷媒バイパス通路81へバイパスされずに第1熱交換器51を通過する冷媒は、第1熱交換器51において、第2熱交換器52で冷媒と熱交換されて冷却されたEGRガスと熱交換されるため、温度が高くなり過ぎてしまうことが無い。
(1)冷媒循環回路11に、第1熱交換器51及び第2熱交換器52を設けた。さらに、冷媒循環回路11に、第1熱交換器51をバイパスする冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を変更する冷媒流量調整バルブ81aを設けた。そして、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を増やす。これにより、第1熱交換器51においてEGRガスと熱交換される冷媒の量が少なくなり、EGRガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを防止することができる。また、冷媒バイパス通路81を通過する冷媒は、第1熱交換器51でEGRガスと熱交換されない。そして、冷媒バイパス通路81へバイパスされずに第1熱交換器51を通過する冷媒は、第1熱交換器51において、第2熱交換器52で冷媒と熱交換されて冷却されたEGRガスと熱交換されるため、温度が高くなり過ぎてしまうことが無い。
(2)EGR通路65に、第1熱交換器51を通過したEGRガスの温度を検出するEGRガス温度検出センサ92を設けた。そして、EGRガス温度検出センサ92により検出された温度が予め定められた温度よりも低い場合に、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81と第1熱交換器51とへ流れる冷媒の流量を変更する。これにより、EGRガスの温度が低くなり過ぎてしまうことを防止し易くすることができる。
(3)冷媒循環回路11に、第2熱交換器52を通過した冷媒の温度を検出する冷媒温度検出センサ82を設けた。そして、冷媒温度検出センサ82により検出された温度が予め定められた温度よりも高い場合に、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81と第1熱交換器51とへ流れる冷媒の流量を変更する。これにより、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止し易くすることができる。
(4)冷媒とEGRガスとを第1熱交換器51及び第2熱交換器52において熱交換させた。よって、EGRガスの温度が低くなり過ぎて、EGRガス中の水蒸気が凝縮して水が発生し、EGRガスに含まれる硫黄が水に溶けることにより硫酸が生じ、この硫酸により、EGRガスが流れるEGR通路65の構成部品が劣化してしまうことを防止することができる。その結果、EGR通路65の構成部品の劣化が原因で、エンジン61の性能に不具合が生じてしまうことを防止することができる。
(5)本実施形態によれば、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができるため、冷媒の温度が高くなり過ぎて、冷媒が熱分解してしまったり、冷媒に含まれる潤滑油が炭化してしまったりすることを防止することができる。その結果、ランキンサイクル装置10の効率低下や信頼性低下を抑制することができる。
(6)本実施形態では、エンジン61は、ディーゼルエンジンである。ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンに比べると、排気ガスに硫黄が多く含まれているため、EGRガスの温度が低くなり過ぎて、EGRガスが凝縮すると、硫黄と凝縮水とが反応して硫酸が発生し易い。しかし、本実施形態では、EGRガスの温度が低くなり過ぎることを防止することができるため、ディーゼルエンジンにおいて、EGRガスの凝縮によって硫酸が発生し、EGR通路65の構成部品が劣化してしまうことを防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図2にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。また、第2の実施形態では、第1の実施形態において、冷媒循環回路11に設けられていた冷媒バイパス通路81及び冷媒流量調整バルブ81aが削除されている。
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図2にしたがって説明する。なお、以下に説明する実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成について同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。また、第2の実施形態では、第1の実施形態において、冷媒循環回路11に設けられていた冷媒バイパス通路81及び冷媒流量調整バルブ81aが削除されている。
図2に示すように、EGR通路65には、第2熱交換器52をバイパスする排気ガスバイパス通路としてのEGRガスバイパス通路91が配設されている。EGRガスバイパス通路91の一端は、EGR通路65において、EGRガスの流通方向における第2熱交換器52よりも上流側に接続されるとともに、他端は、EGRガスの流通方向における第2熱交換器52よりも下流側であって、第1熱交換器51よりも上流側に接続されている。EGRガスバイパス通路91には、EGRガスバイパス通路91と第2熱交換器52とへ流れるEGRガスの流量を変更する排気ガス流量変更手段としてのEGRガス流量調整バルブ91aが設けられている。EGRガス流量調整バルブ91aは、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量と、第2熱交換器52へ流れるEGRガスの流量とを調節可能になっている。EGRガス流量調整バルブ91aは制御部Sに信号接続されている。そして、EGRガス流量調整バルブ91aの開度は、制御部Sによって調節される。
次に、第2の実施形態の作用について説明する。
エンジン61の出力が低く、EGRガス温度検出センサ92により検出されたEGRガスの温度が、予め定められた温度よりも低かったとする。すると、制御部Sは、EGRガス温度検出センサ92により検出された検出結果に基づいて、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量が増えるように、EGRガス流量調整バルブ91aの開度を調節する。このように、EGRガスバイパス通路91と第2熱交換器52とへ流れるEGRガスの流量を変更することで、第2熱交換器52において、冷媒と熱交換されるEGRガスの流量を少なくすることができる。EGRガスバイパス通路91を通過するEGRガスは、第2熱交換器52で冷媒と熱交換されない。
エンジン61の出力が低く、EGRガス温度検出センサ92により検出されたEGRガスの温度が、予め定められた温度よりも低かったとする。すると、制御部Sは、EGRガス温度検出センサ92により検出された検出結果に基づいて、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量が増えるように、EGRガス流量調整バルブ91aの開度を調節する。このように、EGRガスバイパス通路91と第2熱交換器52とへ流れるEGRガスの流量を変更することで、第2熱交換器52において、冷媒と熱交換されるEGRガスの流量を少なくすることができる。EGRガスバイパス通路91を通過するEGRガスは、第2熱交換器52で冷媒と熱交換されない。
冷媒温度検出センサ82により検出された温度が、予め定められた温度よりも高かったとする。すると、制御部Sは、冷媒温度検出センサ82により検出された検出結果に基づいて、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量が増えるように、EGRガス流量調整バルブ91aの開度を調節する。このように、EGRガスバイパス通路91と第2熱交換器52とへ流れるEGRガスの流量を変更することで、第2熱交換器52において、冷媒と熱交換されるEGRガスの流量を少なくすることができるため、冷媒の温度が所定の温度よりも高くなり過ぎてしまうことが防止されている。
そして、EGRガスバイパス通路91へバイパスされずに第2熱交換器52を通過するEGRガスは、第2熱交換器52において、第1熱交換器51でEGRガスと熱交換されて加熱された冷媒と熱交換されるため、所定の温度よりも低くなり過ぎてしまうことが防止されている。
したがって、第2の実施形態によれば、第1の実施形態の効果(2)〜(6)と同様の効果に加えて、以下に示す効果を得ることができる。
(7)EGR通路65に、第2熱交換器52をバイパスするEGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量を変更するEGRガス流量調整バルブ91aを設けた。そして、EGRガス流量調整バルブ91aにより、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量よりも第2熱交換器52へ流れるEGRガスの流量を少なくする。これにより、第2熱交換器52において、冷媒と熱交換されるEGRガスの量が少なくなり、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。また、EGRガスバイパス通路91を通過するEGRガスは、第2熱交換器52で冷媒と熱交換されない。そして、EGRガスバイパス通路91へバイパスされずに第2熱交換器52を通過するEGRガスは、第2熱交換器52において、第1熱交換器51でEGRガスと熱交換されて加熱された冷媒と熱交換されるため、温度が低くなり過ぎてしまうことが無い。
(7)EGR通路65に、第2熱交換器52をバイパスするEGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量を変更するEGRガス流量調整バルブ91aを設けた。そして、EGRガス流量調整バルブ91aにより、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量よりも第2熱交換器52へ流れるEGRガスの流量を少なくする。これにより、第2熱交換器52において、冷媒と熱交換されるEGRガスの量が少なくなり、冷媒の温度が高くなり過ぎてしまうことを防止することができる。また、EGRガスバイパス通路91を通過するEGRガスは、第2熱交換器52で冷媒と熱交換されない。そして、EGRガスバイパス通路91へバイパスされずに第2熱交換器52を通過するEGRガスは、第2熱交換器52において、第1熱交換器51でEGRガスと熱交換されて加熱された冷媒と熱交換されるため、温度が低くなり過ぎてしまうことが無い。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図3に示すように、冷媒循環回路11に、冷媒バイパス通路81及び冷媒流量調整バルブ81aを設けるとともに、EGR通路65に、EGRガスバイパス通路91及びEGRガス流量調整バルブ91aを設けてもよい。この場合、例えば、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を増やしたときには、EGRガス流量調整バルブ91aにより、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量を減らして第2熱交換器52へ流れるEGRガスの流量を増やす必要がある。同様に、EGRガス流量調整バルブ91aにより、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量を増やしたときには、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を減らして第1熱交換器51へ流れる冷媒の流量を増やす必要がある。
○ 図3に示すように、冷媒循環回路11に、冷媒バイパス通路81及び冷媒流量調整バルブ81aを設けるとともに、EGR通路65に、EGRガスバイパス通路91及びEGRガス流量調整バルブ91aを設けてもよい。この場合、例えば、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を増やしたときには、EGRガス流量調整バルブ91aにより、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量を減らして第2熱交換器52へ流れるEGRガスの流量を増やす必要がある。同様に、EGRガス流量調整バルブ91aにより、EGRガスバイパス通路91へ流れるEGRガスの流量を増やしたときには、冷媒流量調整バルブ81aにより、冷媒バイパス通路81へ流れる冷媒の流量を減らして第1熱交換器51へ流れる冷媒の流量を増やす必要がある。
○ 上記各実施形態において、冷媒とEGRガスとを熱交換させる熱交換器の数を増やしてもよい。この場合、例えば、冷媒バイパス通路81は、各熱交換器のうち、冷媒の流通方向の最上流に位置する最上流熱交換器を少なくともバイパスしている必要がある。また、EGRガスバイパス通路91は、複数の熱交換器のうち、冷媒の流通方向の最下流に位置する最下流熱交換器を少なくともバイパスしている必要がある。また、第1熱交換器51及び第2熱交換器52に加えて、排気ガス以外の熱源流体(例えばエンジン61の冷却水等)と冷媒とを熱交換する熱交換器を設けてもよい。
○ 第1の実施形態において、作動流体流量変更手段として、冷媒の流れを、冷媒バイパス通路81への流れ、又は第1熱交換器51への流れに切り替える切替弁としてもよい。そして、当該切替弁により、冷媒の流れを、冷媒バイパス通路81への流れ、又は第1熱交換器51への流れに切り替えることで、冷媒バイパス通路81と第1熱交換器51とへ流れる冷媒の流量を変更するようにしてもよい。
○ 第2の実施形態において、EGRガス流量変更手段として、EGRガスの流れを、EGRガスバイパス通路91への流れ、又は第2熱交換器52への流れに切り替える切替弁としてもよい。そして、当該切替弁により、EGRガスの流れを、EGRガスバイパス通路91への流れ、又は第2熱交換器52への流れに切り替えることで、EGRガスバイパス通路91と第2熱交換器52とへ流れるEGRガスの流量を変更するようにしてもよい。
○ 上記各実施形態において、例えば、膨張機20により発電された電気を充電するバッテリの充電量に基づいて、冷媒バイパス通路81と第1熱交換器51とへ流れる冷媒の流量を変更したり、EGRガスバイパス通路91と第2熱交換器52とへ流れるEGRガスの流量を変更したりしてもよい。具体的には、バッテリの充電量が所定量を上回ったときには、冷媒バイパス通路81又はEGRガスバイパス通路91に冷媒又はEGRガスをバイパスさせる。ここで、「所定量」とは、バッテリの充電量が満充電の量よりも少ない量のことである。これにより、冷媒の温度を、冷媒又はEGRガスを冷媒バイパス通路81又はEGRガスバイパス通路91にバイパスさせる前に比べて低くすることができる。よって、冷媒が膨張機20により膨張されて、膨張機20により取り出される機械的エネルギーを減らすことができ、その結果として、バッテリに充電される電気の量を減らすことができる。
○ 上記各実施形態において、例えば、膨張機20の出口の圧力に基づいて、冷媒バイパス通路81と第1熱交換器51とへ流れる冷媒の流量を変更したり、EGRガスバイパス通路91と第2熱交換器52とへ流れるEGRガスの流量を変更したりしてもよい。具体的には、膨張機20の出口の圧力が所定の圧力を上回ったときには、冷媒バイパス通路81又はEGRガスバイパス通路91に冷媒又はEGRガスをバイパスさせる。これにより、冷媒の温度を、冷媒又はEGRガスを冷媒バイパス通路81又はEGRガスバイパス通路91にバイパスさせる前に比べて低くすることができる。よって、冷媒が膨張機20により膨張されて、膨張機20の出口から流出した冷媒の圧力を下げることができ、その結果として、冷媒を凝縮器30で凝縮させ易くすることができる。ここで、「所定の圧力」とは、凝縮器30での冷媒の凝縮において、凝縮器30に負荷が掛かり過ぎてしまう冷媒の圧力よりも僅かに低い圧力のことを言う。
○ 上記各実施形態において、第1熱交換器51及び第2熱交換器52でのEGRガスと冷媒との流通方向を並行流としてもよい。
○ 上記各実施形態において、冷媒を、第1熱交換器51及び第2熱交換器52において、車両の外部へ排気される排気ガスと熱交換させてもよい。
○ 上記各実施形態において、冷媒を、第1熱交換器51及び第2熱交換器52において、車両の外部へ排気される排気ガスと熱交換させてもよい。
○ 上記各実施形態において、作動流体は、例えば、水であってもよい。
○ 上記各実施形態において、エンジン61はガソリンエンジンであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
○ 上記各実施形態において、エンジン61はガソリンエンジンであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記エンジンはディーゼルエンジンであることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のランキンサイクル装置。
10…ランキンサイクル装置、11…作動流体回路としての冷媒循環回路、20…膨張機、30…凝縮器、40…ポンプ、51…熱交換器のうちの最上流熱交換器に相当する第1熱交換器、52…熱交換器のうちの最下流熱交換器に相当する第2熱交換器、61…エンジン、64…排気通路、81…作動流体バイパス通路としての冷媒バイパス通路、81a…作動流体流量変更手段としての冷媒流量調整バルブ、82…作動流体温度検出手段としての冷媒温度検出センサ、91…排気ガスバイパス通路としてのEGRガスバイパス通路、91a…排気ガス流量変更手段としてのEGRガス流量調整バルブ、92…EGRガス温度検出手段としてのEGRガス温度検出センサ。
Claims (4)
- 作動流体を圧送するポンプと、
前記ポンプにより圧送された前記作動流体をエンジンから排気される排気ガスと熱交換させる複数の熱交換器と、
各熱交換器で熱交換された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを出力する膨張機と、
前記膨張機で膨張された作動流体を凝縮させる凝縮器と、
を有し、前記ポンプ、前記複数の熱交換器、前記膨張機、及び前記凝縮器が順次接続されて作動流体回路が形成されており、
前記排気ガスは、前記複数の熱交換器を、前記作動流体とは逆方向の順に流れ、
前記複数の熱交換器のうち、前記ポンプの出口から前記膨張機の入口までの前記作動流体の流通方向における最上流に位置する最上流熱交換器をバイパスする作動流体バイパス通路へ流れる前記作動流体の流量を変更する作動流体流量変更手段、
及び、前記複数の熱交換器のうち、前記ポンプの出口から前記膨張機の入口までの前記作動流体の流通方向における最下流に位置する最下流熱交換器をバイパスする排気ガスバイパス通路へ流れる前記排気ガスの流量を変更する排気ガス流量変更手段、のうちの少なくとも一方を備えていることを特徴とするランキンサイクル装置。 - 前記最上流熱交換器を通過した排気ガスの温度を検出する排気ガス温度検出手段をさらに備え、前記排気ガスの温度に基づき前記作動流体流量変更手段及び前記排気ガス流量変更手段のうちの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1に記載のランキンサイクル装置。
- 前記最下流熱交換器を通過した作動流体の温度を検出する作動流体温度検出手段をさらに備え、前記作動流体の温度に基づき前記作動流体流量変更手段及び前記排気ガス流量変更手段のうちの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のランキンサイクル装置。
- 前記排気ガスはEGRガスであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のランキンサイクル装置。
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