JP2013216781A - 高減衰組成物および粘弾性ダンパ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】高減衰組成物は、ベースポリマに、シリカ、および樹脂を配合するとともに、前記ベースポリマとして、イソプレンゴムを単独で用いるか、または前記イソプレンゴムと天然ゴムの2種を、前記2種のゴムの総量に占めるイソプレンゴムの割合が55質量%以上となるように併用した。粘弾性ダンパは、前記高減衰組成物からなる粘弾性体を備える。
【選択図】なし
Description
前記高減衰部材は、主に天然ゴム等をベースポリマとして含む高減衰組成物によって形成される。前記高減衰組成物には、振動が加えられた際のヒステリシスロスを大きくして前記振動のエネルギーを効率よく速やかに減衰する性能、すなわち減衰性能を高めるために、カーボンブラック、シリカ等の無機充てん剤、あるいはロジン、石油樹脂等の粘着性付与剤等を配合するのが一般的である(例えば特許文献1〜3等参照)。
ところが、多量の無機充てん剤や粘着性付与剤を配合した高減衰組成物は粘度が上昇し、加工性が低下して、所望の立体形状を有する高減衰部材を製造するために前記高減衰組成物を混練したり、前記立体形状に成形加工したりするのが容易でないという問題がある。
そこで、加工性を低下させずに減衰性能を向上するため、特許文献4では、シリカと、2以上の極性基を有する粘着性付与剤とを配合することが検討されている。
特許文献5では、前記天然ゴム等の、極性側鎖を有しないベースポリマに、シリカと、2以上の極性基を有する粘着性付与剤等とを配合することが検討されている。かかる構成によれば、シリカを併用することで良好な減衰性能を維持しながら、ベースポリマとして極性基を有しないものを用いることで、室温付近での特性の温度依存性を小さくすることができる。
また、混練時の粘着性が高くなりすぎて、加工性が低下する。
特許文献6では、粘着性付与剤として特定の軟化点を有するロジン誘導体を用いることで、さらに減衰性能を向上することが検討されている。
特に、架橋剤成分によって架橋させた状態でのゴム分子同士の架橋構造が緩やかで、減衰性能に優れた高減衰部材を形成できる上、入手がしやすく、高減衰組成物をコスト安価に製造できるといった利点を有するため、ベースポリマとして天然ゴムを用いた高減衰組成物が、高減衰部材の形成材料として広く用いられている。
本発明の目的は、減衰性能に優れる上、繰り返し大変形が加えられた際の減衰性能の低下が小さい高減衰部材を形成できる高減衰組成物と、前記高減衰組成物からなる高減衰部材としての粘弾性体を備えた、建築物等の粘弾性ダンパを提供することにある。
大変形が解除されると、離れた結合の一部が再生されたり、新たな結合が生成したりするものの、残りの結合は離れたままで再生されることがない。そのため、大変形が繰り返されるごとに結合点が徐々に減少して、高減衰部材の減衰性能が低下する。
そのため、ベースポリマとしてイソプレンゴムを単独で用いて形成した高減衰部材中には前記結合点は存在せず、当該高減衰部材の減衰性能は、大変形が加えられても容易に離れることがない、架橋剤成分による架橋点によってのみ付与されることになる。
すなわち本発明は、ベースポリマに、シリカ、および樹脂を配合した高減衰組成物であって、前記ベースポリマとして、イソプレンゴムを単独で用いるか、または前記イソプレンゴムと天然ゴムの2種を、前記2種のゴムの総量に占めるイソプレンゴムの割合が55質量%以上となるように併用したことを特徴とする高減衰組成物である。
前記樹脂の配合割合は、ベースポリマ100質量部あたり1質量部以上、30質量部以下であるのが好ましい。
またシリカの配合割合は、ベースポリマ100質量部あたり80質量部以上、150質量部以下であるのが好ましい。
本発明の粘弾性ダンパは、前記本発明の高減衰組成物からなる粘弾性体を備えることを特徴とする。
本発明の高減衰組成物は、ベースポリマに、シリカ、および樹脂を配合したものであって、前記ベースポリマとして、イソプレンゴムを単独で用いるか、または前記イソプレンゴムと天然ゴムの2種を、前記2種のゴムの総量に占めるイソプレンゴムの割合が55質量%以上となるように併用したことを特徴としている。
前記のようにベースポリマとしては、イソプレンゴムを単独で用いるか、または前記イソプレンゴムと天然ゴムの2種を、前記2種のゴムの総量に占めるイソプレンゴムの割合が55質量%以上となるように併用する。
このうちイソプレンゴムとしては、例えばイソプレンをチーグラー触媒、リチウム触媒等を用いて溶液重合法によって合成されるもの等の、種々のイソプレンゴムがいずれも使用可能である。
また天然ゴムとしては、通常の天然ゴムや、あるいは脱蛋白天然ゴム等を用いることができる。
したがって、前記効果の点では、ベースポリマとしてイソプレンゴムを単独で用いるのが好ましい。
しかも、先に説明したように材料の入手のしやすさ等に優れた天然ゴムを併用することで、高減衰組成物の、ひいては粘弾性ダンパの粘弾性部材等の高減衰部材の生産性を向上し、製造コストを引き下げることもできる。
また、天然ゴムを併用することによる、高減衰組成物等の生産性を向上し、製造コストを低減する効果をさらに向上することを考慮すると、前記イソプレンゴムの割合は、前記範囲内でも90質量%以下であるのが好ましく、80質量%以下であるのが好ましい。
シリカとしては、その製法によって分類される湿式法シリカ、乾式法シリカのいずれを用いてもよい。またシリカとしては、高減衰部材の減衰性能を向上する効果をさらに向上することを考慮すると、BET比表面積が100〜400m2/g、特に200〜250m2/gであるものを用いるのが好ましい。BET比表面積は、例えば柴田化学器械工業(株)製の迅速表面積測定装置SA−1000等を使用して、吸着気体として窒素ガスを用いる気相吸着法で測定した値でもって表すこととする。
前記シリカの配合割合は、ベースポリマ100質量部あたり80質量部以上であるのが好ましく、150質量部以下であるのが好ましい。
配合割合が前記範囲未満では、シリカを配合することによる、高減衰部材の減衰性能を向上する効果が十分に得られないおそれがある。一方、前記範囲を超える場合には、繰り返し大変形が加えられた際の減衰性能の低下が大きくなるおそれがある。
(樹脂)
樹脂としては、クマロンインデン系樹脂、およびジシクロペンタジエン系石油樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種が好適に用いられる。特に、前記2種の樹脂を併用するのが好ましい。
前記クマロンインデン樹脂としては、例えば日塗化学(株)製のニットレジン(登録商標)クマロンG−90〔平均分子量:770、軟化点:90℃、酸価:1.0mgKOH/g以下、水酸基価:25mgKOH/g、臭素価9g/100g〕、G−100N〔平均分子量:730、軟化点:100℃、酸価:1.0mgKOH/g以下、水酸基価:25mgKOH/g、臭素価11g/100g〕、V−120〔平均分子量:960、軟化点:120℃、酸価:1.0mgKOH/g以下、水酸基価:30mgKOH/g、臭素価6g/100g〕、V−120S〔平均分子量:950、軟化点:120℃、酸価:1.0mgKOH/g以下、水酸基価:30mgKOH/g、臭素価7g/100g〕等の1種または2種以上が挙げられる。
前記ジシクロペンタジエン系石油樹脂としては、例えば丸善石油化学(株)製のマルカレッツ(登録商標)M−890A〔軟化点:105℃、比重:1.1、ヨウ素価:190g/100g、酸価:0.1mgKOH/g以下〕、M−845A〔軟化点:145℃、比重:1.1、ヨウ素価:190g/100g、酸価:0.1mgKOH/g以下〕等の1種または2種以上が挙げられる。
配合割合が前記範囲未満では、樹脂を配合することによる、高減衰部材の減衰性能を向上する効果が十分に得られないおそれがある。一方、前記範囲を超える場合には、繰り返し大変形が加えられた際の減衰性能の低下が大きくなるおそれがある。
なお樹脂として、前記クマロンインデン系樹脂、およびジシクロペンタジエン系石油樹脂の2種の樹脂を併用する場合は、両樹脂の合計の配合割合を前記範囲内に設定するのが好ましい。
本発明の高減衰組成物には、前記シリカ以外の他の無機充てん剤や、ベースポリマを架橋させるための架橋剤成分等を、適宜の割合で配合することができる。
前記他の無機充てん剤としては、例えばカーボンブラックや炭酸カルシウム等が挙げられる。
カーボンブラックの配合割合は特に限定されないが、ベースポリマ100質量部あたり1質量部以上、5質量部以下であるのが好ましい。
架橋剤成分としては、ベースポリマを架橋しうる種々の架橋成分が使用可能である。特に硫黄加硫系の架橋成分を用いるのが好ましい。前記硫黄加硫系の架橋成分としては、加硫剤、加硫促進剤、および加硫促進助剤を組み合わせたものが挙げられる。特に高減衰部材のゴム弾性が上昇しすぎて減衰性能が低下する問題を生じにくい加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤を組み合わせるのが好ましい。
加硫促進剤としては、例えばスルフェンアミド系加硫促進剤、チウラム系加硫促進剤等が挙げられる。加硫促進剤は、種類によって加硫促進のメカニズムが異なるため2種以上を併用するのが好ましい。
加硫促進助剤としては例えば亜鉛華、ステアリン酸等が挙げられる。通常は両者を加硫促進助剤として併用するのが好ましい。
本発明の高減衰組成物には、さらに必要に応じてシラン化合物、軟化剤、老化防止剤等の各種添加剤を、適宜の割合で配合してもよい。
このうちシラン化合物としては、式(a):
で表され、シランカップリング剤やシリル化剤等の、シリカの分散剤として機能しうる種々のシラン化合物が挙げられる。
前記シラン化合物としては、例えば信越化学工業(株)製のKBE−103(フェニルトリエトキシシラン)等が挙げられる。
シラン化合物の配合割合は特に限定されないが、シリカ100質量部あたり5質量部以上であるのが好ましく、25質量部以下であるのが好ましい。
このうち液状ポリイソプレンゴムが好ましい。前記液状ポリイソプレンゴムとしては、例えば(株)クラレ製のクラプレン(登録商標)LIR−30(数平均分子量:28000)、LIR−50(数平均分子量:54000)等が挙げられる。
配合割合が前記範囲未満では、当該液状ポリイソプレンゴムを配合することによる、高減衰部材の剛性を低下させる効果が十分に得られないおそれがある。一方、前記範囲を超える場合には高減衰部材の減衰性能が低下するおそれがある。
このうちベンズイミダゾール系老化防止剤としては、例えば大内新興化学工業(株)製のノクラック(登録商標)MB〔2−メルカプトベンズイミダゾール〕等が挙げられる。またキノン系老化防止剤としては、例えば丸石化学品(株)製のアンチゲンFR〔芳香族ケトン−アミン縮合物〕等が挙げられる。
なおその他の添加剤としては、例えばロジンと多価アルコールとのエステルやロジン変性マレイン酸樹脂等の、構成成分としてロジンを含む樹脂であるロジン誘導体が知られている。
また、分子中にイミダゾール環を有する化合物のうち、先に説明したベンズイミダゾール系老化防止剤として機能しうるもの以外のイミダゾール系化合物を配合すると、高減衰部材の減衰性能を向上できることが知られている。
本発明の高減衰組成物を用いて製造できる高減衰部材としては、例えばビル等の建築物の基礎に組み込まれる免震用ダンパ、建築物の構造中に組み込まれる制震(制振)用の粘弾性ダンパ、吊橋や斜張橋等のケーブルの制振部材、産業機械や航空機、自動車、鉄道車両等の防振部材、コンピュータやその周辺機器類、あるいは家庭用電気機器類等の防振部材、さらには自動車用タイヤのトレッド等が挙げられる。
〈粘弾性ダンパ〉
特に本発明の高減衰組成物を形成材料として用いて、高減衰部材としての建築物の粘弾性ダンパの粘弾性体を形成した場合には、当該粘弾性体が高い減衰性能を有するため、前記粘弾性体を含む粘弾性ダンパの減衰性能を向上して、その全体を小型化したり、1つの建築物に組み込む数を減らしたりしても、従来と同等またはそれ以上の制震性能を得ることができる。
(高減衰組成物の調製)
ベースポリマとしての天然ゴム〔SMR(Standard Malaysian Rubber)−CV60〕40質量部、およびイソプレンゴム〔日本ゼオン(株)製のNIPOL(ニポール、登録商標)IR2200〕60質量部に、シリカ〔東ソー・シリカ(株)製のNipSil(ニップシール、登録商標)KQ〕120質量部、クマロンインデン樹脂〔日塗化学(株)製のニットレジン(登録商標)クマロンG−90〕10質量部、およびジシクロペンタジエン系石油樹脂〔丸善石油化学(株)製のマルカレッツ(登録商標)M−890A〕10質量部と、下記表1に示す各成分とを配合し、密閉式混練機を用いて混練して高減衰組成物を調製した。なお表1中の質量部は、それぞれベースポリマとしての天然ゴム、およびイソプレンゴムの総量100質量部あたりの質量部である。
シラン化合物:フェニルトリエトキシシラン、信越化学工業(株)製のKBE−103
液状ポリイソプレンゴム:(株)クラレ製のLIR−50、数平均分子量:54000
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラック(登録商標)G
ベンズイミダゾール系老化防止剤:2−メルカプトベンズイミダゾール、大内新興化学工業(株)製のノクラックMB
キノン系老化防止剤:丸石化学品(株)製のアンチゲンFR
酸化亜鉛2種:三井金属鉱業(株)製
ステアリン酸:日油(株)製の「つばき」
5%オイル処理粉末硫黄:加硫剤、鶴見化学工業(株)製
加硫促進剤NS:N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド、大内新興化学工業(株)製のノクセラー(登録商標)NS
加硫促進剤TBT:テトラブチルチウラムジスルフィド、大内新興化学工業(株)製のノクセラーTBT−N
〈実施例2〉
天然ゴムの配合割合を20質量部、イソプレンゴムの配合割合を80質量部とし、かつ加硫促進剤NSの配合割合を1.16質量部、加硫促進剤TBTの配合割合を1.16質量部としたこと以外は実施例1と同様にして高減衰組成物を調製した。
天然ゴムを配合せず、イソプレンゴムの配合割合を100質量部とし、かつ加硫促進剤NSの配合割合を1.2質量部、加硫促進剤TBTの配合割合を1.2質量部としたこと以外は実施例1と同様にして高減衰組成物を調製した。
〈比較例1〉
イソプレンゴムを配合せず、天然ゴムの配合割合を100質量部とし、かつ加硫促進剤NSの配合割合を1質量部、加硫促進剤TBTの配合割合を1質量部としたこと以外は実施例1と同様にして高減衰組成物を調製した。
天然ゴムの配合割合を70質量部、イソプレンゴムの配合割合を30質量部とし、かつ加硫促進剤NSの配合割合を1.06質量部、加硫促進剤TBTの配合割合を1.06質量部としたこと以外は実施例1と同様にして高減衰組成物を調製した。
〈比較例3〉
天然ゴムの配合割合を60質量部、イソプレンゴムの配合割合を40質量部とし、かつ加硫促進剤NSの配合割合を1.08質量部、加硫促進剤TBTの配合割合を1.08質量部としたこと以外は実施例1と同様にして高減衰組成物を調製した。
ベースポリマとして、前記天然ゴム40質量部と、スチレンブタジエンゴム60質量部とを併用したこと以外は実施例1と同様にして高減衰組成物を調製した。
〈比較例5〉
ベースポリマとして、前記天然ゴム40質量部と、ブタジエンゴム60質量部とを併用したこと以外は実施例1と同様にして高減衰組成物を調製した。
(試験体の作製)
実施例、比較例で調製した高減衰組成物をシート状に押出成形したのち打ち抜いて、図1に示すように円板1(厚み5mm×直径25mm)を作製し、前記円板1の表裏両面に、それぞれ加硫接着剤を介して厚み6mm×縦44mm×横44mmの矩形平板状の鋼板2を重ねて積層方向に加圧しながら150℃に加熱して円板1を形成する高減衰組成物を加硫させるとともに、前記円板1を2枚の鋼板2と加硫接着させて、高減衰部材のモデルとしての減衰特性評価用の試験体3を作製した。
図2(a)に示すように前記試験体3を2個用意し、前記2個の試験体3を、一方の鋼板2を介して1枚の中央固定治具4にボルトで固定するとともに、それぞれの試験体3の他方の鋼板2に、1枚ずつの左右固定治具5をボルトで固定した。そして中央固定治具4を、図示しない試験機の上側の固定アーム6に、ジョイント7を介してボルトで固定し、かつ2枚の左右固定治具5を、前記試験機の下側の可動盤8に、ジョイント9を介してボルトで固定した。
次いで、前記測定により求めた図3に示すヒステリシスループHのうち最大変位点と最小変位点とを結ぶ、図中に太線の実線で示す直線L1の傾きKeq(N/mm)を求め、前記傾きKeq(N/mm)と、円板1の厚みT(mm)と、円板1の断面積A(mm2)とから、式(1):
また図3中に斜線を付して示した、ヒステリシスループHの全表面積で表される吸収エネルギー量ΔWと、同図中に網線を付して示した、前記直線L1と、グラフの横軸と、直線L1とヒステリシスループHとの交点から前記横軸におろした垂線L2とで囲まれた領域の表面積で表される弾性歪みエネルギーWとから、式(2):
(繰り返し大変形が加えられた際の減衰性能評価)
最大変位量を、円板1を挟む2枚の鋼板2の、前記積層方向と直交方向のずれ量が、前記円板1の厚みの200%となるように設定したこと以外は前記変位試験と同様にして、温度20℃の環境下で変位を30回繰り返した際の、変位3回目の等価せん断弾性率Geq(3)(N/mm2)と、変位30回目の等価せん断弾性率Geq(30)(N/mm2)との比Geq(30)/Geq(3)を求めた。
以上の結果を表2に示す。
〈実施例4、5〉
シリカの配合割合を、ベースポリマの総量100質量部あたり80質量部(実施例4)、150質量部(実施例5)としたこと以外は実施例2と同様にして高減衰組成物を調製した。
クマロンインデン系樹脂、およびジシクロペンタジエン系石油樹脂の配合割合を、それぞれベースポリマの総量100質量部あたり1質量部(実施例6)、5質量部(実施例7)、15質量部(実施例8)としたこと以外は実施例2と同様にして高減衰組成物を調製した。
2 鋼板
3 試験体
4 中央固定治具
5 左右固定治具
6 固定アーム
7 ジョイント
8 可動盤
9 ジョイント
H ヒステリシスループ
L1 直線
L2 垂線
Keq 傾き
W エネルギー
ΔW 吸収エネルギー量
Claims (5)
- ベースポリマに、シリカ、および樹脂を配合した高減衰組成物であって、前記ベースポリマとして、イソプレンゴムを単独で用いるか、または前記イソプレンゴムと天然ゴムの2種を、前記2種のゴムの総量に占めるイソプレンゴムの割合が55質量%以上となるように併用したことを特徴とする高減衰組成物。
- 前記樹脂は、クマロンインデン系樹脂、およびジシクロペンタジエン系石油樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の高減衰組成物。
- 前記樹脂の配合割合は、ベースポリマ100質量部あたり1質量部以上、30質量部以下である請求項1または2に記載の高減衰組成物。
- 前記シリカの配合割合は、ベースポリマ100質量部あたり80質量部以上、150質量部以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の高減衰組成物。
- 前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高減衰組成物からなる粘弾性体を備えることを特徴とする粘弾性ダンパ。
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