JP2013214409A - 巻回型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回してなる電極体を有する巻回型電池において、電池の負荷特性の向上及び電磁波の発生の抑制を図る。
【解決手段】巻回型電池は、それぞれ帯状に形成された正極(31)、負極(32)及びセパレータ(33)を重ね合わせた状態で巻回することにより、軸線方向に延びる柱状に形成された電極体と、正極(31)の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていて、電極体の正極端子として機能する複数の正極リード(34)と、負極(32)の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていて、電極体の負極端子として機能する複数の負極リード(35)とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回してなる電極体を有する巻回型電池に関する。
従来より、それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回してなる電極体を有する巻回型電池が知られている。このような巻回型電池では、例えば特許文献1に開示されるように、正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回することにより、電極巻回体(電極体)が形成される。
特開2011−181493号公報
ところで、前記特許文献1の構成のような巻回型電池では、電極体と外装缶及び蓋板とをそれぞれ電気的に接続する正極接続端子及び負極接続端子を有する。すなわち、電極体の正極は、正極接続端子によって外装缶及び蓋板の一方に電気的に接続され、電極体の負極は、負極接続端子によって外装缶及び蓋板の他方に電気的に接続される。これらの正極接続端子及び負極接続端子に電流が流れることにより、電極体内の正極及び負極に電流が流れる。
前記特許文献1の構成のように、それぞれ帯状に形成された正極及び負極に対し、それぞれ一つの接続端子が接続されている構成では、各接続端子の接続部分に電流が集中しやすい。そのため、放電初期の電流密度は、正極及び負極の長手方向において、各接続端子の接続部分に近い位置で大きくなる一方、各接続端子から離れるに従って小さくなる傾向にある。すなわち、放電初期では、各接続端子の接続部分に近い位置において放電反応が早く進行する一方、各接続端子から離れるに従って放電反応の進行が遅れる。逆に、放電末期では、放電反応の進行が遅れている箇所に電流が集中するため、各接続端子から離れた位置で電流密度が大きくなる一方、各接続端子に近づくほど電流密度は小さくなる。したがって、放電反応が進行している時には、正極及び負極の長手方向に大きな電流密度のばらつき(電流密度の最大値と最小値との差)が生じる。そうすると、電池の負荷特性などの電池性能に影響を及ぼすとともに、該電池からより多くの電磁波を発生する可能性がある。
そのため、本発明の目的は、それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回してなる電極体を有する巻回型電池において、電池の負荷特性の向上及び電磁波の発生の抑制を図ることにある。
本発明の一実施形態に係る巻回型電池は、それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回することにより、軸線方向に延びる柱状に形成された電極体と、前記正極の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていて、前記電極体の正極端子として機能する複数の正極接続端子と、前記負極の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていて、前記電極体の負極端子として機能する複数の負極接続端子とを備える(第1の構成)。
上述のように正極及び負極の長手方向の両端部に正極接続端子及び負極接続端子をそれぞれ設けることにより、正極及び負極を重ねた状態で該正極及び負極に流れる電流の向きは逆方向になる。これにより、正極及び負極でそれぞれ生じた磁場を効率良く打ち消し合うことができ、正極及び負極から生じる電磁波を抑制することができる。しかも、正極接続端子及び負極接続端子にも、それぞれ、電流が流れることにより逆向きの磁界が生じる。上述の構成により、電極体において正極接続端子及び負極接続端子は互いに近い位置に配置されるため、両者で生じた磁界を干渉させることができる。したがって、正極接続端子及び負極接続端子から生じる電磁波を抑制することができる。
しかも、上述の構成により、正極接続端子及び負極接続端子の数が、従来の構成よりも増える。これにより、正極接続端子及び負極接続端子にそれぞれ流れる電流の電流密度を従来の構成に比べて低下させることができる。したがって、正極接続端子及び負極接続端子に電流が流れた際に発生する熱を低減できるとともに、正極接続端子及び負極接続端子から生じる電磁波を低減することができる。
また、上述の構成により、正極及び負極にそれぞれ正極接続端子及び負極接続端子を一つずつ設ける従来の構成に比べて、正極及び負極に流れる電流の経路の長さを約半分にすることができる。これにより、正極及び負極における長手方向の電流密度のばらつき(電流密度の最大値と最小値との差)も小さくなるため、正極及び負極にそれぞれ流れる電流によって生じる磁場をより効率良く打ち消し合うことができる。さらに、上述の構成により、電池の負荷特性の向上を図れる。
前記第1の構成において、前記正極接続端子及び前記負極接続端子は、それぞれ、前記電極体の巻回中心側及び外周側に、少なくとも一つずつ配置されているのが好ましい(第2の構成)。
前記第1または第2の構成において、前記正極接続端子及び前記負極接続端子のそれぞれ少なくとも一つは、前記電極体を軸線方向から見て、前記電極体の軸線に対して一側に配置されるとともに、前記電極体を側面から見て、前記軸線に対して交差する方向で互いに重なるように前記電極体に取り付けられているのが好ましい(第3の構成)。
これにより、正極接続端子と負極接続端子とをより近くに配置できるため、正極接続端子及び負極接続端子でそれぞれ生じる磁界をより確実に干渉させることができる。したがって、正極接続端子及び負極接続端子からそれぞれ生じる電磁波をより確実に抑制することができる。
前記第3の構成において、前記正極接続端子及び前記負極接続端子は、巻回前の前記正極及び前記負極を重ね合わせた状態で、互いに重なる位置に配置されているのが好ましい(第4の構成)。こうすることで、正極接続端子及び負極接続端子をさらに近い位置に配置できるため、正極接続端子及び負極接続端子からそれぞれ生じる電磁波をさらに確実に抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る巻回型電池によれば、正極の長手方向の両端部に正極接続端子を設けるとともに、負極の長手方向の両端部に負極接続端子を設ける。これにより、電池の負荷特性の向上を図れるとともに、電池から生じる電磁波を抑制することができる。
図1は、実施形態1に係る巻回型電池の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1におけるII−II線断面図である。 図3は、セパレータと正極及び負極との配置を模式的に示す図である。 図4は、電極体の概略構成を示す斜視図である。 図5は、正極に流れる電流の向きを示す図である。 図6は、負極に流れる電流の向きを示す図である。 図7は、実施形態2に係る巻回型電池の電極体の概略構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
<実施形態1>
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る巻回型電池1の概略構成を示す斜視図である。この巻回型電池1は、有底筒状の外装缶10と、該外装缶10の開口を覆う蓋板20と、該外装缶10内に収納される電極体30とを備えている。外装缶10に蓋板20を取り付けることによって、内部に空間を有する柱状の電池ケース2が構成される。なお、この電池ケース2内には、電極体30以外に、非水電解液(以下、単に電解液という)も封入されている。
外装缶10は、アルミニウム合金製の有底筒状部材であり、蓋板20とともに電池ケース2を構成する。外装缶10は、図1に示すように、長方形の短辺側が円弧状に形成された底面11を有する有底筒状の部材である。詳しくは、外装缶10は、底面11と、滑らかな曲面を有する扁平筒状の側壁12とを備えている。外装缶10は、底面11の短辺方向に対応する厚み方向の寸法が、底面11の長辺方向に対応する幅方向よりも小さくなる(例えば、厚みが幅の1/10程度になる)ように、扁平形状に形成されている。外装缶10の側壁12は、平面部13と、外装缶10の厚み方向に延びる曲面部14とを有する。なお、外装缶10は、後述するように正極リード34(正極接続端子)に接続される蓋板20と接合されているため、巻回型電池1の正極端子も兼ねている。
蓋板20は、外装缶10の開口部を覆うように、該外装缶10の開口部に溶接によって接合されている。これにより、蓋板20によって、電池ケース2の上面が形成される。蓋板20は、外装缶10と同様、アルミニウム合金製の部材からなり、該外装缶10の開口部の内側に嵌合可能なように長方形の短辺側が円弧状に形成されている。また、蓋板20には、その長手方向の中央部分に貫通孔が形成されている(図2参照)。
図2に示すように、前記貫通孔内には、ポリプロピレン製の絶縁パッキング21及びステンレス鋼製の負極端子22が挿通されている。具体的には、概略柱状の負極端子22が挿通された概略円筒状の絶縁パッキング21が前記貫通孔の周縁部に嵌合されている。負極端子22は、円柱状の軸部の両端に平面部がそれぞれ一体形成された構成を有する。負極端子22は、平面部が外部に露出する一方、軸部が絶縁パッキング21内に位置付けられるように、該絶縁パッキング21に対して配置されている。この負極端子22には、ステンレス鋼製のリード板27が接続されている。これにより、負極端子22は、リード板27及び後述する負極リード35(負極接続端子)を介して、電極体30の負極32に電気的に接続されている。なお、リード板27と蓋板20との間には、絶縁体26が配置されている。
蓋板20に取り付けられた負極端子22と、電極体30との間には、樹脂製の絶縁板36が配置されている。絶縁板36は、主に負極リード35と外装缶20との接触による短絡を防止する。なお、絶縁板36には、正極リード34または負極リード35が挿通する図示しない貫通孔が形成されている。
なお、本実施形態では、後述するように、電極体30に対して正極リード34及び負極リード35が2つずつ接続されている(図2参照)。特に図示しないが、電池ケース2内の圧力が所定値以上になったときに開裂する開裂溝は、電池ケース2の外装缶10の平面部13に設ければよい。こうすることで、蓋板20において、正極リード34を接続するスペースを確保することができる。
図2に示すように、蓋板20には、負極端子22と並んで電解液の注入口24が形成されている。注入口24は、平面視で略円形状に形成されている。また、注入口24は、蓋板20の厚み方向に径が2段階で変化するように小径部及び大径部を有している。この注入口24は、該注入口24の径の変化に対応して段状に形成された封止栓25によって封止されている。そして、封止栓25と注入口24の周縁部との間に隙間が生じないように、該封止栓25の大径部側の外周部と注入口24の周縁部とはレーザー溶接によって接合されている。
(電極体)
電極体30は、それぞれ帯状に形成された正極31及び負極32を、両者の間及び該負極32の下側にセパレータ33がそれぞれ位置するように重ね合わせた状態(図3参照)で、図4に示すように渦巻状に巻回することによって形成された巻回電極体である。電極体30は、正極31、負極32及びセパレータ33を重ね合わせた状態で巻回した後、押しつぶして扁平状に形成される。すなわち、電極体30は、軸線Lに沿って延びる円柱状の巻回体を押し潰して扁平状にすることにより得られる。図2に示すように、扁平状に形成された電極体30は、電池ケース2内に収容される。
なお、図3では、正極31、負極32及びセパレータ33を重ね合わせた状態を図示するために、正極31、負極32及びセパレータ33の位置を実際の配置から移動させて斜視で示している。また、図3では、正極31、負極32及びセパレータ33を区別するために、断面ではないが、正極31及び負極32にハッチングを付している。
また、図2に示す電極体30は、外周側の数層分しか図示されていない。しかしながら、この図2では電極体30の内周側部分の図示を省略しているだけであり、当然のことながら、電極体30の内周側にも正極31、負極32及びセパレータ33が存在する。なお、図2では図示を省略しているが、電極体30の最外周は、樹脂製の巻止めテープによって覆われている。
正極31は、正極活物質を含有する正極活物質層を、アルミニウム等の金属箔製の正極集電体の両面にそれぞれ設けたものである。詳しくは、正極31は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能なリチウム含有酸化物である正極活物質、導電助剤及びバインダなどを含む正極合剤を、アルミニウム箔などからなる正極集電体上に塗布して乾燥させることによって形成される。正極活物質であるリチウム含有酸化物としては、例えば、LiCoOなどのリチウムコバルト酸化物やLiMnなどのリチウムマンガン酸化物、LiNiOなどのリチウムニッケル酸化物等のリチウム複合酸化物を用いるのが好ましい。なお、正極活物質として、1種類の物質のみを用いてもよいし、2種類以上の物質を用いてもよい。また、正極活物質は、上述の物質に限られない。
負極32は、負極活物質を含有する負極活物質層を、銅等の金属箔製の負極集電体の両面にそれぞれ設けたものである。詳しくは、負極32は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極活物質、導電助剤及びバインダなどを含む負極合剤を、銅箔などからなる負極集電体上に塗布して乾燥させることによって形成される。負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素材料(黒鉛類、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類など)を用いるのが好ましい。負極活物質は、上述の物質に限られない。
図3に示すように、正極31には、長手方向の両端部に、それぞれ、正極リード34が超音波溶接等によって接続されている。具体的には、正極31の長手方向の両端部には、正極活物質層が形成されておらず正極集電体が露出した集電体露出領域(図示省略)がそれぞれ形成されている。これらの集電体露出領域に正極リード34が接続されている。
一方、負極32にも、長手方向の両端部に、それぞれ、負極リード35が超音波溶接等によって接続されている。具体的には、正極32の長手方向両端部には、負極活物質層が形成されておらず負極集電体が露出した集電体露出領域(図示省略)がそれぞれ形成されている。これらの集電体露出領域に負極リード35が接続されている。
本実施形態の構成では、正極リード34及び負極リード35は、長手方向の長さが同等の略長方形状の金属箔によって形成される。正極リード34及び負極リード35は、特に図示しないが、正極31及び負極32にそれぞれ設けられた集電体露出領域に、複数箇所で溶接されている。なお、本実施形態では、正極リード34及び負極リード35をそれぞれ略長方形状の金属箔によって構成しているが、この限りではなく、他の形状であってもよい。
以上の構成により、正極リード34及び負極リード35は、図3に示すように正極31及び負極32を重ね合わせた状態で、それぞれ帯状に形成された正極31及び負極32の長手方向の両端部に位置付けられる。すなわち、正極リード34及び負極リード35は、図3に示すように正極31及び負極32を重ね合わせた状態で、該正極31及び負極32の長手方向で互いに近い位置に位置付けられている。
正極リード34及び負極リード35は、帯状の正極31及び負極32に対して、それらの短手方向に延びるように接続されている。すなわち、正極リード34及び負極リード35は、正極31及び負極32の短手方向外方に向かって引き出されている。正極リード34及び負極リード35は、電極体30の軸線方向の同じ側に突出している。図2に示すように、正極リード34の先端側は、外装缶10の蓋板20に接続される。一方、負極リード35の先端側は、既述のリード板27を介して負極端子22に接続される。
以上のような正極リード34及び負極リード35の構成により、正極リード34に電流が流れた際に発生する磁場と、負極リード35に電流が流れた際に発生する磁場とが互いに干渉する。すなわち、正極リード34及び負極リード35には逆方向に電流が流れるため、該正極リード34の周辺に発生する磁場の向きと負極リード35の周辺に発生する磁場の向きとが逆になる。正極リード34と負極リード35とは近くに位置しているため、正極リード34で発生した磁場と負極リード35で発生した磁場とが打ち消しあう。これにより、正極リード34及び負極リード35から生じる電磁波を抑制することができる。
セパレータ33は、例えばポリオレフィンなどの樹脂材料からなる多孔質フィルムである。図3に示すように、セパレータ33は、正極31及び負極32と同様、帯状に形成されている。また、セパレータ33は、図3に示すように、正極31及び負極32よりも大きい面積を有する。セパレータ33を正極31と負極32との間に配置することで、正極31と負極32との間で短絡が生じるのを防止できる。
電極体30は、正極31、負極32及びセパレータ33を図3に示すように重ね合わせた状態で、該セパレータ33の長手方向の一方の端部から他方の端部に向かって巻回する(図3の白抜き矢印)ことにより形成される。上述のとおり、正極リード34及び負極リード35は、正極31及び負極32の長手方向で互いに近い位置に配置されているため、該正極31及び負極32が巻回された状態で、電極体30の巻回中心側(内周側)及び外周側にそれぞれ配置される。
本実施形態のように、正極31の長手方向両端部に正極リード34をそれぞれ設けるとともに、負極32の長手方向両端部に負極リード35をそれぞれ設けることにより、正極リード34及び負極リード35の数が、従来の構成に比べて増加する。すなわち、従来の構成では、正極及び負極にそれぞれ接続される正極リード及び負極リードは1つずつだが、本実施形態では、正極及び負極にそれぞれ接続される正極リード34及び負極リード35は2つずつである。
このように正極リード34及び負極リード35の数が従来の構成よりも増えることにより、正極リード34及び負極リード35に流れる電流の電流密度を低減することができる。これにより、正極リード34及び負極リード35の発熱量を抑えることができるとともに、巻回型電池1の負荷特性の向上を図れる。
また、本実施形態のような構成にすることで、正極31及び負極32に流れる電流の電流密度のばらつきを低減することができる。すなわち、正極31の長手方向両端部に正極リード34を設けることにより、図5に実線矢印で示すように、正極31では長手方向中央部から長手方向両端部に位置する正極リード34に向かって電流が流れる。一方、負極32の長手方向両端部に負極リード35を設けることにより、図6に実線矢印で示すように、負極32では長手方向両端部から長手方向中央部に向かって電流が流れる。これにより、正極31及び負極32において、従来の構成に比べて、正極31及び負極32の発熱量を低減できるとともに、長手方向の電流密度のばらつきを低減することができる。
しかも、図5及び図6に示すように、正極31及び負極32において電流が流れる向きが逆になるため、該正極31及び負極32で発生する磁界の向きも逆になる。これにより、正極31及び負極32で発生する磁界同士を干渉させることができ、電極体30から生じる電磁波を抑制することができる。また、本実施形態の構成では、上述のように、正極31及び負極32における長手方向の電流密度のばらつきを低減できるため、正極31及び負極32において同じ長手方向位置で生じる磁界の強さを同程度にすることができる。これにより、正極31及び負極32で発生した磁界をより確実に干渉させることができ、該正極31及び負極32から生じる電磁波をより確実に抑制することができる。
(実施形態1の効果)
この実施形態では、帯状に形成された正極31の長手方向両端部に正極リード34を設けるとともに、帯状に形成された負極32の長手方向両端部に負極リード35を設ける。これにより、従来の構成に比べて、正極リード34及び負極リード35の数を増やすことができるため、正極リード34及び負極リード35を流れる電流の電流密度のばらつきを低減することができる。したがって、正極リード34及び負極リード35の発熱を抑制することができる。
しかも、上述の構成により、正極31及び負極32を流れる電流の向きを逆方向にすることができる。これにより、正極31及び負極32の長手方向における電流密度のばらつきを抑制できる。したがって、正極31及び負極32でそれぞれ発生する逆向きの磁界を互いに干渉させて該正極31及び負極32から生じる電磁波を効率良く抑制することができる。しかも、上述の構成により、正極31及び負極32の発熱も抑制できる。
<実施形態2>
図7は、実施形態2に係る巻回型電池の電極体50の概略構成を示す斜視図である。この実施形態2の構成は、正極リード34と負極リード35とがそれらの厚み方向に重なって配置される点で実施形態1の構成とは異なる。以下の説明では、実施形態1の構成と異なる点についてのみ説明し、実施形態1の構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、正極リード34及び負極リード35は、電極体50の巻回中心側及び外周側にそれぞれ一組ずつ位置付けられるように、正極31及び負極32に設けられている。また、正極リード34及び負極リード35は、図7に示すように、電極体30を側面から見て、互いに厚み方向に重なった状態で電極体50に配置されている。
より詳しくは、正極リード34及び負極リード35は、正極31及び負極32を巻回前の状態で、正極31及び負極32の長手方向のほぼ同じ位置に配置されている。すなわち、正極リード34及び負極リード35は、正極31及び負極32を厚み方向に重ね合わせた状態で、互いに重なる位置に配置されている。
これにより、正極リード34及び負極リード35は、電極体50の巻回中心側及び外周側に、正極リード34及び負極リード35の厚み方向に重なった状態で配置される(図7参照)。すなわち、正極リード34及び負極リード35は、電極体30の端面のほぼ同じ位置から外方に向かって突出している。
上述のような電極体50の構成により、正極リード34に電流が流れた際に発生する磁場と、負極リード35に電流が流れた際に発生する磁場とをより確実に干渉させることができる。したがって、正極リード34及び負極リード35から生じる電磁波をより確実に抑制できる。
なお、本実施形態では、正極リード34と負極リード35とが同等の形状及び大きさを有するため、全体的に厚み方向に重なっているが、正極リードと負極リードとの大きさが異なる場合には、一方のリードの幅方向中心が他方のリードと重なるように配置されるのが好ましい。さらに、正極リード及び負極リードは、それぞれの幅方向中心が一致するように厚み方向に重なって配置されるのがより好ましい。
また、本実施形態では、正極リード34及び負極リード35は、巻回前の正極31及び負極32を重ね合わせた状態で重なるように配置されている。しかしながら、正極リード及び負極リードは、電極体50を軸線方向から見て軸線の一側に位置し且つ該電極体を側面から見て軸線に対して交差する方向で互いに重なるように配置されていれば、正極31と負極32とを重ね合わせた状態で互いに重なっていなくてもよい。
(実施形態2の効果)
この実施形態では、電極体50の端部から突出する正極リード34及び負極リード35を、電極体50の巻回中心側及び外周側に、互いに厚み方向に重なるように配置する。具体的には、正極リード34及び負極リード35は、巻回前の正極31及び負極32の長手方向の同じ位置に位置付けられる。これにより、正極31及び負極32にそれぞれ流れる電流によって生じる磁場同士がより確実に打ち消し合うため、電極体50から生じる電磁波をより確実に抑制することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、それぞれ帯状に形成された正極31及び負極32を、例えば両者の間及び負極32の下側にセパレータ33がそれぞれ位置するように、セパレータ33に重ね合わせている。しかしながら、正極31、負極32及びセパレータ33を重ねる順番は、二次電池を構成可能な順番であれば、どのような順番であってもよい。
前記各実施形態では、正極リード34及び負極リード35を、それぞれ、正極31及び負極32の長手方向両端部に接続している。しかしながら、正極リード34及び負極リード35を、正極31及び負極32のどの位置に接続してもよい。
前記各実施形態では、電極体30,50に対して、正極リード34及び負極リード35を2つずつ設けている。しかしながら、電極体30,50に対し、正極リード34及び負極リード35の少なくとも一方を3つ以上、設けてもよい。この場合でも、正極リード34及び負極リード35を、それぞれ、電極体30,50の巻回中心側及び外周側に、少なくとも一つずつ配置する。
前記各実施形態では、正極リード34及び負極リード35を、それぞれ、正極31及び負極32に接続している。しかしながら、正極リード34及び負極リード35の少なくとも一方の代わりに、電極体30の外周面上で集電体を露出させて電池ケース2等に接触させることにより、当該露出部分を端子として機能させてもよい。
前記各実施形態では、巻回型電池1はリチウムイオン電池である。しかしながら、巻回型電池1はリチウムイオン電池以外の電池であってもよい。
前記実施形態1では、外装缶10に電極体30の正極31を電気的に接続しているが、この限りではなく、外装缶10に負極32を電気的に接続してもよい。この場合には、各実施形態において正極リード及び負極リードの配置が逆になる。
本発明は、正極、負極及びセパレータを巻回してなる電極体に、正極接続端子及び負極接続端子がそれぞれ設けられた巻回型電池に利用可能である。
1:巻回型電池、2:電池ケース、30,50:電極体、31:正極、32:負極、33:セパレータ、34:正極リード(正極接続端子)、35:負極リード(負極接続端子)、L:軸線

Claims (4)

  1. それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回することにより、軸線方向に延びる柱状に形成された電極体と、
    前記正極の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていて、前記電極体の正極端子として機能する複数の正極接続端子と、
    前記負極の長手方向の両端部にそれぞれ設けられていて、前記電極体の負極端子として機能する複数の負極接続端子とを備える、巻回型電池。
  2. 請求項1に記載の巻回型電池において、
    前記正極接続端子及び前記負極接続端子は、それぞれ、前記電極体の巻回中心側及び外周側に、少なくとも一つずつ配置されている、巻回型電池。
  3. 請求項1または2に記載の巻回型電池において、
    前記正極接続端子及び前記負極接続端子のそれぞれ少なくとも一つは、前記電極体を軸線方向から見て、前記電極体の軸線に対して一側に配置されるとともに、前記電極体を側面から見て、前記軸線に対して交差する方向で互いに重なるように前記電極体に取り付けられている、巻回型電池。
  4. 請求項3に記載の巻回型電池において、
    前記正極接続端子及び前記負極接続端子は、巻回前の前記正極及び前記負極を重ね合わせた状態で、互いに重なる位置に配置されている、巻回型電池。
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