JP2013164982A - 巻回型電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回してなる電極体が、電池ケース内に収納された巻回型電池において、正極と負極との間で生じる短絡をより確実に防止可能なセパレータの構成を得る。
【解決手段】巻回型電池は、それぞれ帯状に形成された正極(31)、負極(32)及びセパレータ(33)を重ね合わせた状態で巻回することにより構成される電極体と、電極体を内部に収納する電池ケースとを備える。セパレータ(33)は、短手方向に折り畳まれている。正極(31)または負極(32)は、セパレータ(33)によって挟み込まれることにより覆われている。
【選択図】図4

Description

本発明は、それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回してなる電極体が、電池ケース内に収納された巻回型電池に関する。
従来より、それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回してなる電極体を、電池ケース内に収納することによって構成される巻回型電池が知られている。このような巻回型電池では、例えば特許文献1に開示されるように、正極と負極との間に、正極と電極との間で短絡が生じるのを防止するためのセパレータが配置されている。
特開2011−181493号公報
ところで、前記特許文献1の構成のように、正極と負極との間にセパレータを配置する場合、通常、2枚のセパレータを使用する。このように2枚のセパレータを使用する場合には、該セパレータの熱収縮によって正極及び負極が露出したり、該セパレータに対して正極及び負極が移動して該セパレータから突出したりする可能性がある。そうすると、電池ケース内で正極と負極とが短絡を生じる可能性がある。すなわち、2枚のセパレータを用いると、セパレータの熱収縮の影響、及び、該セパレータに対する正極及び負極の移動の影響が、それぞれ顕著に出やすい。
そのため、本発明の目的は、それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回してなる電極体が、電池ケース内に収納された巻回型電池において、正極と負極との間で生じる短絡をより確実に防止可能なセパレータの構成を得ることにある。
本発明の一実施形態に係る巻回型電池は、それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回することにより構成される電極体と、前記電極体を内部に収納する電池ケースとを備え、前記セパレータは、短手方向に折り畳まれていて、前記正極または前記負極は、前記セパレータによって挟み込まれることにより、前記セパレータによって覆われる(第1の構成)。
以上の構成では、電極体において、正極または負極が、折り畳まれたセパレータ内に配置されるため、該セパレータ内に位置する正極または負極は、セパレータの折曲部分から突出しない。これにより、正極及び負極がセパレータから突出して、短絡を生じるのを防止できる。
前記第1の構成において、前記セパレータは、折り畳んだ際に形成される折曲部分が前記電池ケースの底側に位置するように、該電池ケース内に配置されるのが好ましい(第2の構成)。
これにより、折り畳まれたセパレータ内に配置される正極または負極が、電池ケースの底側に突出するのを防止できる。したがって、電池ケースの底側に衝撃を受けた場合でも、正極及び負極がセパレータから突出して短絡を生じるのを防止できる。
しかも、正極及び負極が、金属箔製の集電体の表面に活物質を含有する活物質層が形成された構成の場合、折り畳まれたセパレータ内に配置される正極または負極から活物質層の一部が脱落しても、脱落した活物質層はセパレータの折曲部分によって受け止められる。これにより、脱落した活物質層によって、電池ケース内で短絡が発生するのを防止できる。
前記第1の構成において、前記セパレータは、折り畳んだ際に形成される折曲部分が前記電池ケースの上側に位置するように、該電池ケース内に配置されるのが好ましい(第3の構成)。
こうすることで、セパレータの熱収縮によって正極と負極とが接触しやすい電池ケースの上側において、セパレータから正極または負極が突出するのを防止できる。これにより、セパレータの熱収縮によって、正極と負極との間で短絡が生じるのを防止できる。なお、セパレータの電池ケース底面側は、一般的に、テープ等によって纏められるため、セパレータが熱収縮を生じても、正極と負極とが接触する可能性は低い。
前記第2または第3の構成において、前記折り畳まれたセパレータ内には、前記負極が配置されるのが好ましい(第4の構成)。
一般的に、リチウムイオン電池の場合、リチウムの析出による短絡防止等の目的で、正極に対して負極が必ず対向するように配置される。そのため、帯状の負極の幅(巻回方向に対して直交する方向の寸法)は、帯状の正極の幅よりも大きくなる。このような構成の正極及び負極を有する巻回型電池において、上述の構成のように、折り畳んだセパレータ内に負極を配置することで、正極と負極との接触をより確実に防止することができる。
本発明の一実施形態に係る巻回型電池によれば、帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回することにより構成される巻回体において、セパレータを短手方向に折り畳んで、その間に正極または負極を配置した。これにより、セパレータ内に配置された正極または負極が、該セパレータの折曲部分側で突出するのを防止できる。
図1は、本発明の実施形態1に係る巻回型電池の概略構成を示す斜視図である。 図2は、図1におけるII−II線断面図である。 図3は、セパレータと正極及び負極との配置を示す平面図である。 図4は、セパレータに対して正極及び負極を重ね合わせる様子を示す図である。 図5は、電極体の概略構成を示す斜視図である。 図6は、実施形態2に係る巻回型電池の図4相当図である。 図7は、実施形態2に係る巻回型電池の図3相当図である。 図8は、実施形態3に係る巻回型電池の概略構成を示す断面図である。 図9は、実施形態3に係る巻回型電池の図4相当図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
<実施形態1>
(全体構成)
図1は、本発明の実施形態1に係る巻回型電池1の概略構成を示す斜視図である。この巻回型電池1は、有底筒状の外装缶10と、該外装缶10の開口を覆う蓋板20と、該外装缶10内に収納される電極体30とを備えている。外装缶10に蓋板20を取り付けることによって、内部に空間を有する柱状の電池ケース2が構成される。なお、この電池ケース2内には、電極体30以外に、非水電解液(以下、単に電解液という)も封入されている。
外装缶10は、アルミニウム合金製の有底筒状部材であり、蓋板20とともに電池ケース2を構成する。外装缶10は、図1に示すように、長方形の短辺側が円弧状に形成された底面11を有する有底筒状の部材である。詳しくは、外装缶10は、底面11と、滑らかな曲面を有する扁平筒状の側壁12とを備えている。すなわち、外装缶10は、底面11の短辺方向に対応する厚み方向の寸法が、底面11の長辺方向に対応する幅方向よりも小さくなる(例えば、厚みが幅の1/10程度になる)ように、扁平形状に形成されている。また、この外装缶10は、後述するように正極リード34に接続される蓋板20と接合されているため、巻回型電池1の正極端子も兼ねている。
蓋板20は、外装缶10の開口部を覆うように、該外装缶10の開口部に溶接によって接合されている。これにより、蓋板20によって、電池ケース2の上面が形成される。蓋板20は、外装缶10と同様、アルミニウム合金製の部材からなり、該外装缶10の開口部の内側に嵌合可能なように長方形の短辺側が円弧状に形成されている。また、蓋板20には、その長手方向の中央部分に貫通孔が形成されている。この貫通孔内には、ポリプロピレン製の絶縁パッキング21及びステンレス鋼製の負極端子22が挿通されている。具体的には、概略柱状の負極端子22が挿通された概略円筒状の絶縁パッキング21が前記貫通孔の周縁部に嵌合されている。負極端子22は、円柱状の軸部の両端に平面部がそれぞれ一体形成された構成を有している。負極端子22は、平面部が外部に露出する一方、該軸部が絶縁パッキング21内に位置付けられるように、該絶縁パッキング21に対して配置されている。この負極端子22には、ステンレス鋼製のリード板27が接続されている。これにより、負極端子22は、リード板27及び後述する負極リード35を介して、電極体30の負極32に電気的に接続されている。なお、リード板27と絶縁パッキング21との間には、絶縁体26が配置されている。
蓋板20に取り付けられた負極端子22と、電極体30との間には、絶縁板36が配置されている。この絶縁板36によって、負極端子22と電極体30との間で短絡が生じるのを防止できる。
蓋板20には、負極端子22と並んで電解液の注入口24が形成されている。注入口24は、平面視で略円形状に形成されている。また、注入口24は、蓋板20の厚み方向に径が2段階で変化するように小径部及び大径部を有している。この注入口24は、該注入口24の径の変化に対応して段状に形成された封止栓25によって封止されている。そして、封止栓25と注入口24の周縁部との間に隙間が生じないように、該封止栓25の大径部側の外周部と注入口24の周縁部とはレーザー溶接によって接合されている。
(電極体)
電極体30は、図3及び図4に示すように、それぞれ帯状に形成された正極31及び負極32を、両者の間及び該負極32の下側にセパレータ33がそれぞれ位置するように重ね合わせた状態で、図5に示すように渦巻状に巻回することによって形成された巻回電極体である。電極体30は、正極31、負極32及びセパレータ33を重ね合わせた状態で巻回した後、押しつぶして扁平状に形成される。すなわち、電極体30は、軸方向に延びる円柱状の巻回体を押し潰して扁平状にすることにより得られる。
ここで、図2では、電極体30の外周側の数層分しか図示していない。しかしながら、この図2では電極体30の内周側部分の図示を省略しているだけであり、当然のことながら、電極体30の内周側にも正極31、負極32及びセパレータ33が存在する。
正極31は、正極活物質を含有する正極活物質層を、アルミニウム等の金属箔製の正極集電体の両面にそれぞれ設けたものである。詳しくは、正極31は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能なリチウム含有酸化物である正極活物質、導電助剤及びバインダなどを含む正極合剤を、アルミニウム箔などからなる正極集電体上に塗布して乾燥させることによって形成される。正極活物質であるリチウム含有酸化物としては、例えば、LiCoOなどのリチウムコバルト酸化物やLiMnなどのリチウムマンガン酸化物、LiNiOなどのリチウムニッケル酸化物等のリチウム複合酸化物を用いるのが好ましい。なお、正極活物質として、1種類の物質のみを用いてもよいし、2種類以上の物質を用いてもよい。また、正極活物質は、上述の物質に限られない。
負極32は、負極活物質を含有する負極活物質層を、銅等の金属箔製の負極集電体の両面にそれぞれ設けたものである。詳しくは、負極32は、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極活物質、導電助剤及びバインダなどを含む負極合剤を、銅箔などからなる負極集電体上に塗布して乾燥させることによって形成される。負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵・放出可能な炭素材料(黒鉛類、熱分解炭素類、コークス類、ガラス状炭素類など)を用いるのが好ましい。負極活物質は、上述の物質に限られない。
すなわち、正極31及び負極32は、図3及び図4に示すように、金属製の帯状の集電体における長手方向一方側の端部以外に、活物質層を設けることによって形成される。図3には正極31のみを示しており、図中の斜線部分は正極31において正極活物質層を設けた部分である。
また、図3及び図4に示すように、電極体30の正極31には、正極活物質層が形成されていない部分(図中の白部分)に正極リード34が接続されている。一方、図4に示すように、負極32には、負極活物質層が形成されていない部分に負極リード35が接続されている。正極リード34及び負極リード35は、帯状の正極31及び負極32に対して、それらの短手方向に延びるように接続されている。すなわち、正極リード34及び負極リード35は、正極31及び負極32の短手方向外方に向かって引き出されている。図2に示すように、正極リード34の先端側は、蓋板20に接続されている。一方、負極リード35の先端側は、既述のリード板27を介して負極端子22に接続されている。
本実施形態では、負極32は、負極活物質層が設けられた領域が、正極31において正極活物質層が設けられた領域よりも大きい面積を有する。
セパレータ33は、例えばポリオレフィンなどの樹脂材料からなる多孔質フィルムである。図3及び図4に示すように、セパレータ33は、正極31及び負極32と同様、帯状に形成されている。また、セパレータ33は、図4に示すように、短手方向の中央部分で2つに折り畳まれている。これにより、折り畳まれたセパレータ33の長辺側には、長手方向に延びる折曲部分33aが形成される。短手方向に半分に折り畳まれた後のセパレータ33は、図3及び図4に示すように、正極31及び負極32よりも大きい面積を有する。
図4に示すように、短手方向に折り畳まれたセパレータ33内には、負極32が配置される。すなわち、セパレータ33は、短手方向に半分に折り畳まれた状態で、正極31よりもサイズが大きい負極32を覆うような大きさを有する。これにより、セパレータ33から負極32が突出しないため、負極32と正極31との間で短絡が生じるのを防止できる。
しかも、負極32を、短手方向に半分に折り畳まれたセパレータ33内に配置することで、該負極32は、セパレータ33の折曲部分33aから突出しない。これにより、電池ケース2に衝撃が加わった場合でも、2枚のセパレータによって負極32を挟み込む構成に比べて、セパレータ33から負極32を突出しにくくすることができる。
負極32は、セパレータ33の折曲部分33aとは反対側、すなわち、開口側に、負極リード35が位置付けられるように、該セパレータ33内に配置される。これにより、セパレータ33の折曲部分33aと負極リード35とが干渉するのを防止できる。
しかも、上述のようにセパレータ33内に負極リード35を配置することにより、電極体30において、セパレータ33の折曲部分33aは、電池ケース2の底面側(底側)に位置する(図2参照)。こうすることで、電池ケース2の底面に衝撃が加わった場合でも、セパレータ33に対して負極32が電池ケース2の底面側に突出するのを防止できる。
また、上述のように電池ケース2の底面側にセパレータ33の折曲部分が位置することにより、負極32の表面から負極活物質層の一部が脱落した場合でも、脱落した負極活物質層をセパレータ33によって受け止めることができる。
正極31及び負極32は、セパレータ33に対して、正極リード34及び負極リード35がセパレータ33の長手方向の反対側にそれぞれ位置するように配置される。すなわち、正極リード34及び負極リード35は、セパレータ33の長手方向の反対側に位置付けられる。
なお、特に図示しないが、電極体30の下側部分は、テープ等を巻回することによって一体化される。
(実施形態1の効果)
この実施形態では、帯状に形成されたセパレータ33を短手方向に折り畳んで、その中に負極32を配置している。これにより、セパレータ33によって負極32をより確実に覆うことができ、該負極32と正極31との間で短絡が生じるのを防止できる。しかも、セパレータ33を短手方向に折り畳むことによって、負極32は、セパレータ33の折曲部分33a側から突出しない。これにより、2枚のセパレータによって負極32を挟み込む構成に比べて、正極31と負極32との間で短絡が生じるのをより確実に防止することができる。
また、セパレータ33を短手方向に折り畳むことにより、折曲部分33aで負極32が露出することはない。すなわち、2枚のセパレータの外周部分を溶着した場合には、未溶着の箇所や溶着強度の弱い箇所が存在する可能性があるため、負極32が露出する可能性がある。しかしながら、本実施形態のように、セパレータ33を短手方向に折り畳むことにより、該セパレータ33の折曲部分33aでの負極32の露出をより確実に防止することができる。
さらに、セパレータ33を短手方向に折り畳むことにより、該セパレータ33が熱収縮した場合でも、折曲部分33aから負極32が露出するのを防止できる。
また、セパレータ33の折曲部分33aが電池ケース2の底面側に位置するように、該セパレータ33を正極31及び負極32と重ね合わせることにより、電池ケース2の底面側から衝撃を受けた場合でも、負極32が電池ケース2の底面側でセパレータ33から突出するのを防止できる。しかも、負極32の負極活物質層の一部が該負極32から脱落した場合でも、脱落した負極活物質層をセパレータ33によって受け止めることができる。これにより、負極32から脱落した負極活物質層と正極の電池ケース2との間で短絡が生じるのを防止できる。
さらに、本実施形態のように、電池ケース2がアルミニウム合金製の場合には、正極31よりも負極32の方がサイズが大きくなるため、サイズの大きい負極32を、折り畳んだセパレータ33内に配置することによって、正極31と負極32との短絡の発生をより確実に防止できる。
<実施形態2>
図6及び図7に、実施形態2に係る巻回型電池の電極体を構成する正極31、負極32及びセパレータ33の配置を示す。この実施形態では、セパレータ33の折曲部分33aを電池ケース2の上面側(上側)に位置付ける点で実施形態1とは異なる。なお、以下の説明において、実施形態1と同様の構成及び機能を有する部分には実施形態1と同一の符号を付して説明を省略する。
具体的には、図6及び図7に示すように、負極32は、負極リード35が短手方向に折り畳まれたセパレータ33の折曲部分33a側に位置するように、該セパレータ33内に配置される。正極31も、負極32と同様、正極リード34がセパレータ33の折曲部分33a側に位置するように、該セパレータ33に対して重ね合わされる。
図7に示すように、正極31及び負極32は、平面視で、正極活物質層及び負極活物質層がそれぞれ形成された部分(図7中の斜線部分)がセパレータ33と重なるように、該セパレータ33に対して重ね合わされる。すなわち、正極31及び負極32において、正極活物質層及び負極活物質層がそれぞれ設けられていない部分(図7中の白い部分)は、セパレータ33の長手方向の外方に突出している。正極31及び負極32は、実施形態1と同様、セパレータ33に対して、正極リード34及び負極リード35がセパレータ33の長手方向の反対側にそれぞれ位置するように配置される。
なお、本実施形態では、正極活物質層及び負極活物質層がそれぞれ設けられていない部分がセパレータ33の長手方向外方に突出するように、正極31及び負極32を該セパレータ33に対して配置している。しかしながら、セパレータ33の折曲部分33a側に正極リード34及び負極リード35が延びるように正極31及び負極32をセパレータ33に対して配置可能な構成であれば、該折曲部分33aに負極リード35が貫通可能な穴部またはスリットを設けるなど、他の構成であってもよい。
(実施形態2の効果)
この実施形態では、短手方向に折り畳まれたセパレータ33を、その折曲部分33aが電池ケース2の上面側に位置するように配置している。これにより、セパレータ33が熱収縮した場合に、正極31と負極32との間で短絡が生じるのをより確実に防止できる。すなわち、本実施形態のような構成の巻回型電池1の場合、電極体30の底面側は、通常、テープ等によって纏められるため、セパレータ33が熱収縮しても正極31及び負極32が露出する可能性は低い。これに対し、電極30の上面側は、テープ等によって纏められていないため、セパレータ33の熱収縮の影響を受けやすい。そのため、セパレータ33の折曲部分33aを、電池ケース2の上面側に位置付けることにより、セパレータ33が熱収縮した場合でも負極32の露出を防止できる。これにより、電池ケース2の上面側において正極31と負極32との間で短絡が生じるのを防止できる。
<実施形態3>
図8に、実施形態3に係る巻回型電池50の概略構成を示す。この実施形態では、巻回型電池の形状及び構成が実施形態1とは異なる。
具体的には、本実施形態に係る巻回型電池50は、円柱状の電池である。この巻回型電池50は、図8に示すように、有底円筒状の電池缶60と、該電池缶60の開口を覆う封口体70と、該電池缶60内に収納される電極体80とを備えている。電池缶60に封口体70を取り付けることによって、内部に空間を有する円柱状の電池ケース51が構成される。なお、この電池ケース51内には、電極体80以外に、非水電解液(以下、単に電解液という)も封入されている。
電池缶60は、表面にニッケルメッキが施された鋼板またはステンレス鋼などの金属材料からなり、プレス成形によって有底円筒状に形成されている。すなわち、電池缶60は、円形状の底部61と、円筒状の周壁部62とが一体形成されている。この電池缶60の底部61には、電極体80から延びる負極リード85が接続されている。すなわち、本実施形態において、電池缶60は、巻回型電池50の負極端子として機能する。
電池缶60の底部61上には、絶縁体65が配置されている。この絶縁体65は、電池缶60の底部61と電極体80との間に配置されていて、両者を電気的に絶縁している。これにより、電極体80の正極81が電池缶60の底部61と接触して短絡を生じるのを防止できる。なお、電池缶60内には、電極体80よりも開口側の位置に、絶縁体66が配置されている。この絶縁体66は、電極体80と封口体70とを電気的に絶縁している。
電池缶60の周壁部62の開口端部62aは、ガスケット90を介して封口体70にかしめられている。すなわち、封口体70及びガスケット90を電池缶60の内方に配置した状態で、該電池缶60の開口端部62aは、電池缶内方に向かって折り曲げられている。これにより、電池缶60の開口側に、封口体70が固定される。よって、この封口体70によって、電池ケース51の上面が形成される。
封口体70は、正極端子としての端子板71と、封口板72と、防爆弁73と、封口板72と防爆弁73との間に配置される絶縁パッキング74とを備える。
端子板71は、圧延鋼板の表面にニッケルメッキが施された材料からなり、外周側に円環状の鍔部71aを有する略ハット状に形成されている。すなわち、端子板71の中央部分には、電池缶10の外方側に向かって有底円筒状に膨出する凸部71bが形成されている。なお、この凸部71bには、複数のガス排出孔71cが形成されている。
封口板72は、アルミニウム製の部材であり、円盤状に形成されている。封口板72には、中央部分に薄肉部72aが設けられているとともに、該薄肉部72aの周囲に、巻回型電池50の内圧を防爆弁73に作用させるための圧力導入口72bが設けられている。
封口板72には、電極体80の正極81に一方側が接続された正極リード84が電気的に接続されている。後述するように、封口板72の薄肉部72aには防爆弁73の突出部73aが接続されている。また、図8に示すように、防爆弁73と端子板71とは電気的に接続されている。封口板72及び防爆弁73に電気的に接続された端子板71は、巻回型電池50の正極端子として機能する。
防爆弁73は、アルミニウム製の部材であり、円盤状に形成されている。防爆弁73の中央部分には、電池缶60の内方側に向かって突出する突出部73aが設けられているとともに、該突出部73aの周囲には薄肉部73bが設けられている。この突出部73aは、先端部分が封口板72の薄肉部72aの上面に溶接されている。これにより、電池ケース51の内圧が上昇すると、防爆弁73の中央部分が電池缶60の外方に向かって変形して、突出部73aと溶接された封口板72の薄肉部72aが破断する。なお、突出部73aと封口板72の薄肉部72aとの溶接が外れた場合には、防爆弁73の薄肉部73bが開裂する。
絶縁パッキング74は、例えばポリプロピレン製の環状部材である。絶縁パッキング74は、封口板72の外周側と防爆弁73の外周側との間に配置されている。絶縁パッキング74は、封口板72と防爆弁73とを電気的に絶縁するとともに、電解液が漏れ出ないように両者と電池缶60の周壁部62との隙間を封止している。
端子板71、封口板72、防爆弁73及び絶縁パッキング74は、それらの外周側が、電池缶60の周壁部62の開口端部62aによって、かしめられている。端子板71、封口板72、防爆弁73及び絶縁パッキング74と、電池缶60の周壁部62の開口端部62aとの間には、ガスケット90が配置される。
ガスケット90は、例えばポリプロピレンなどの樹脂材料からなる円筒状の部材である。ガスケット90は、端子板71、封口板72、防爆弁73及び絶縁パッキング74の外周側を覆うように配置される。ガスケット90の外側には、電池缶60の周壁部62の開口端部62aが位置付けられる。すなわち、ガスケット90は、端子板71、封口板72、防爆弁73及び絶縁パッキング74と、電池缶60の周壁部62の開口端部62aとによって挟み込まれる。これにより、電池缶60の内部空間を密閉することができる。
(電極体)
電極体80は、実施形態1と同様、図9に示すように、それぞれ帯状に形成された正極81及び負極82を、両者の間及び該正極81の下側にセパレータ83がそれぞれ位置するように重ね合わせた状態で、渦巻状に巻回することによって形成された巻回電極体である。
ここで、図8では、実施形態1の図2と同様、電極体80の外周側の数層分しか図示していない。しかしながら、この図8も、図2と同様、電極体80の内周側部分の図示を省略しているだけであり、当然のことながら、電極体80の内周側にも正極81、負極82及びセパレータ83が存在する。
正極81、負極82及びセパレータ83の各構成は、実施形態1における正極31、負極32及びセパレータ33の各構成と同様なので、詳しい説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態では、正極81の正極リード84が該セパレータ83の開口側に位置するように、短手方向に折り畳まれたセパレータ83の内側に正極81が配置される。負極82は、正極リード84が負極リード85とはセパレータ83の短手方向の逆側(セパレータ83の折曲部分83a側)に位置するように、該セパレータ83に重ね合わされる。これにより、正極リード84と負極リード85とは、セパレータ83に対して短手方向の逆側にそれぞれ延びている。
セパレータ83に対して短手方向の逆側にそれぞれ延びた正極リード84及び負極リード85は、それぞれ、電池缶60の底部61及び封口体70の端子板71に電気的に接続されている。
短手方向に折り畳まれたセパレータ83に対し、上述のように正極81及び負極82を配置することにより、セパレータ83の折曲部分83aは、電池ケース51の底面側に位置する。これにより、電池ケース51の底面側に衝撃を受けた場合でも、正極81がセパレータ83に対して電池ケース51の底面側に突出するのを防止できる。また、セパレータ83が熱収縮した場合でも、正極81がセパレータ83の折曲部分83aから突出するのを防止できる。
しかも、上述の構成にすることで、正極81の正極活物質層が脱落した場合でも、セパレータ83によって正極活物質層の粒子を受け止めることができるため、脱落した正極活物質層と電池缶60との間で短絡が生じるのを防止できる。
なお、本実施形態では、正極81を、短手方向に折り畳まれたセパレータ83内に配置しているが、この限りではなく、負極82を、短手方向に折り畳まれたセパレータ83内に配置してもよい。また、本実施形態では、セパレータ83の折曲部分83aを電池ケース51の底面側に位置付けているが、この限りではなく、セパレータ83の折曲部分83aを電池ケース51の上面側に位置付けてもよい。
(実施形態3の効果)
この実施形態では、円柱状の巻回型電池50においても、電極体80の帯状のセパレータ83を短手方向に折り畳んで、その内側に正極81を配置することで、実施形態1の構成と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記各実施形態では、帯状のセパレータ33,83は短手方向の中央部分で1回折り畳まれている。しかしながら、セパレータ33,83は、短手方向に2回以上、折り畳まれていてもよい。
前記実施形態1、2では、負極32を、短手方向に折り畳まれたセパレータ33内に配置しているが、この限りではなく、正極31を、短手方向に折り畳まれたセパレータ33内に配置してもよい。特に、電池ケース2がアルミニウム合金製以外であれば、正極31及び負極32のいずれか一方をセパレータ33内に配置すればよい。
前記各実施形態では、正極31,81及び負極32,82は、それぞれ帯状に形成されるとともに、長手方向の一方側の端部を除いて、集電体上に活物質層が形成されている。しかしながら、正極31,81及び負極32,82の構成は、正極及び負極の電極として機能する構成であれば、どのような構成であってもよい。
前記各実施形態では、それぞれ帯状に形成された正極31,81及び負極32,82を、例えば両者の間及び一方の下側にセパレータ33,83がそれぞれ位置するように、セパレータ33,83に重ね合わせている。しかしながら、正極31,81、負極32,82、セパレータ33,83を重ねる順番は、二次電池を構成可能な順番であれば、どのような順番であってもよい。
前記各実施形態では、巻回型電池1をリチウムイオン電池として構成している。しかしながら、巻回型電池1はリチウムイオン電池以外の電池であってもよい。
本発明は、電池ケース内に、正極、負極及びセパレータを巻回してなる電極体が収納された巻回型電池に利用可能である。
1,50:巻回型電池、2,51:電池ケース、30,80:電極体、31,81:正極、32,82:負極、33,83:セパレータ、33a,83a:折曲部分

Claims (4)

  1. それぞれ帯状に形成された正極、負極及びセパレータを重ね合わせた状態で巻回することにより構成される電極体と、
    前記電極体を内部に収納する電池ケースとを備え、
    前記セパレータは、短手方向に折り畳まれていて、
    前記正極または前記負極は、前記セパレータによって挟み込まれることにより、前記セパレータによって覆われる、巻回型電池。
  2. 請求項1に記載の巻回型電池において、
    前記セパレータは、折り畳んだ際に形成される折曲部分が前記電池ケースの底側に位置するように、該電池ケース内に配置される、巻回型電池。
  3. 請求項1に記載の巻回型電池において、
    前記セパレータは、折り畳んだ際に形成される折曲部分が前記電池ケースの上側に位置するように、該電池ケース内に配置される、巻回型電池。
  4. 請求項2または3に記載の巻回型電池において、
    前記折り畳まれたセパレータ内には、前記負極が配置される、巻回型電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022059787A1 (ja) * 2020-09-21 2022-03-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電装置

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