JP2013213907A - 評価装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】採点部12は、歌唱音声データのピッチ、音量、声質を特徴として特定し、特定した特徴に基づいて、歌唱音声データを「音程」、「リズム」、「抑揚」といった複数の評価項目について評価する。また、採点部12は、伴奏音データから伴奏音の特徴(コード進行、キー、リズム等)を特定し、特定した特徴に基づいて評価項目毎の重み付け係数の値を特定する。採点部12は、評価項目毎の評価値に対して、特定した評価項目毎の重み付け係数を用いて重み付けを行い、重み付け結果に従って歌唱音声データを評価する。
【選択図】図4
Description
本発明は上述した背景に鑑みてなされたものであり、歌唱や演奏の巧拙を評価する装置において、楽曲毎に予め採点基準データを用意することなく、装置による評価結果と聴取者が感じた評価結果と間のずれを小さくすることを目的とする。
<構成>
図1は、本発明の実施形態におけるシステムの構成を表した図である。このシステムは、カラオケ装置100と、サーバ装置200と、ネットワークNWとを有する。カラオケ装置100は、歌唱者からの要求に従ってカラオケ楽曲を再生するとともに、再生されるカラオケ楽曲についての歌唱者による歌唱を評価する装置である。ネットワークNWはLAN(Local Area Network)やインターネットであり、カラオケ装置100とサーバ装置200との間におけるデータ通信が行われる通信網である。サーバ装置200は、その内部あるいは外部に備えたHDD(Hard Disk Drive)等の記憶手段に、カラオケ楽曲に関するコンテンツデータ等の各種データを記憶しており、カラオケ装置100からの要求に従って、ネットワークNW経由でこのコンテンツデータをカラオケ装置100に供給する装置である。ここで、コンテンツとは、カラオケ楽曲に関する音声と映像との組み合わせを指す。すなわち、コンテンツデータとは、主旋律の歌声が存在せず伴奏やコーラスで構成されたいわゆる伴奏音データと、この楽曲の歌詞や歌詞の背景に表示する映像からなる映像データとから成り立っている。なお、サーバ装置200に対してカラオケ装置100は複数存在してもよい。また、カラオケ装置100に対してサーバ装置200が複数存在してもよい。
図7は、制御部10が行う処理の流れを示すフロー図である。操作部30を介して歌唱者により楽曲が予約されると(ステップS100;Yes)、制御部10は、記憶部20から予約された楽曲の検索を行う(ステップS102)。具体的にはステップS102において、制御部10は、伴奏音データ記憶領域21、映像データ記憶領域22、及びGMデータ記憶領域23の各々から、選択された楽曲の曲番号または曲名をキーにして、その楽曲に関するデータを検索し、検索結果のデータをRAMに読み込む。
上述の実施形態は次のように変形可能である。尚、以下の変形例は適宜組み合わせて実施しても良い。また、上記実施形態と以下の変形例を組み合わせて実施しても良い。
上述の実施形態では、制御部10が、マイクロホン61によって収音された音声のピッチ、音量、音質を音データの特徴として特定したが、音データの特徴はこれらに限らない。例えば、制御部10は、FFTなどを用いて得られる周波数分析結果や、特定の倍音のパワーの変動、特定の倍音と基音のパワーの比率、倍音成分のパワーの合計と基音パワーの比率、SN比率、等を音データの特徴として特定してもよい。また、他の例として、例えば、制御部10は、ラウドネス(音量を聴覚の周波数特性に合わせて補正した値。「A特性音圧レベル」、「サウンドレベル」とも呼ばれる。)等を音の特徴として特定してもよい。このように、音声の特徴を表すものであればどのようなものであってもよく、特定される特徴を用いて音声が評価される構成であればよい。また、上述の実施形態では、制御部10が、音声のピッチ、音量、音質を音データの特徴として特定したが、例えば、音声の音量や音質を特定せずにピッチのみを用いて評価を行う構成としてもよい。
上述の実施形態では、制御部10は、「音程」、「リズム」、「抑揚」、「技法」、といった評価項目について評価を行ったが、評価項目は上述した実施形態で示したものに限らない。例えば、トレモロ、ため、ファルセットといった技法について評価を行ってもよく、要は、制御部10が、歌唱音声データにより示される音を評価項目毎に評価するものであればどのようなものであってもよい。
上述の実施形態では、制御部10は、評価結果を表示部40にさせることによって評価結果を示すデータを出力したが、評価結果を示すデータの出力態様はこれに限らない。例えば、制御部10が、評価結果を示すデータを、外部接続された記憶装置に出力するようにしてもよく、また、例えば、通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置へ送信することによって評価結果データを出力するようにしてもよい。また、上述の実施形態では、採点結果を表示部40に出力することによって歌唱者に報知したが、報知の態様はこれに限らず、例えば、音声メッセージや報知音、結果をプリントした紙や電子データによって報知してもよく、採点結果を歌唱者に報知するものであればどのようなものであってもよい。
上述の実施形態では、制御部10は、歌唱者の歌唱音声を評価したが、歌唱者の歌唱音声に代えて、演奏者による楽器の演奏音を評価してもよい。すなわち、本発明に係る音データは、楽曲の伴奏音に合わせて歌唱された歌唱音声を表す音データであってもよく、また、伴奏音に合わせて演奏された演奏音を表す音データであってもよい。本実施形態にいう「音声」には、人間が発生した音声や楽器の演奏音といった種々の音響が含まれる。
上述の実施形態では、伴奏音データから抽出された特徴に応じて評価項目毎の重み付け係数の値を特定する処理として、音程得点計算部114が、コード取得部121によって取得されたコード進行に応じて「音程」についての重み付け係数の値を大きくする場合や、キー変化取得部123によって取得されたキーの変化箇所において「音程」についての重み付け係数の値を大きくする場合等について説明した。伴奏音データから抽出された特徴に応じて評価項目毎の重み付け係数の値を特定する処理は、上述した実施形態において説明したものに限定されない。
上述の実施形態では、音程得点計算部114、歌唱技法計算部115、抑揚計算部116、リズム計算部117、声質計算部118は、歌唱音声データをノート毎に採点し、ノート毎の採点結果を集計することで、歌唱音声データを評価したが、歌唱音声データの評価の態様はこれに限らない。例えば、図9に示すように、各評価項目においてすべてのノートに対し採点を行い、各採点結果に対してそれぞれ重み付け係数を乗算し、それらの平均値または合計値を算出することによって評価項目毎の評価値を求めてもよい。この場合、得点部119は、得られた評価項目毎の得点の平均値又は合計値を算出することで、歌唱音声データの得点とする。なお、合計値を算出する場合は、得点部119は、最大値が100点になるように正規化を行ってもよい。
上述の実施形態では、制御部10が、歌唱音声データを歌唱音声データ記憶領域24に記憶し、歌唱が終了した後に採点を行うようにしたが、これに限らず、歌唱中にリアルタイムで採点処理を行うようにしてもよい。歌唱中にリアルタイムで採点処理を行う場合には、制御部10は、採点結果の表示を、歌唱者の歌唱中に随時行ってもよく、また、歌唱終了後に行ってもよい。
上述の実施形態において、通信ネットワークで接続された2以上の装置が、上記実施形態のカラオケ装置100に係る機能を分担するようにし、それら複数の装置を備えるシステムが同実施形態のカラオケ装置100を実現するようにしてもよい。例えば、マイクロホンやスピーカ、表示装置及び操作部等を備えるコンピュータ装置と、採点処理を実行するサーバ装置とが通信ネットワークで接続されたシステムとして構成されていてもよい。この場合は、例えば、コンピュータ装置が、マイクロホンで収音された音声をオーディオ信号に変換してサーバ装置に送信し、サーバ装置が、受信したオーディオ信号を解析して採点し、採点結果をコンピュータ装置に送信してもよい。この態様によれば、カラオケ端末の処理負荷が軽減され、また、サーバにおける統計処理が可能になる。
本発明は、評価装置以外にも、これらを実現するための方法や、コンピュータに音声評価機能を実現させるためのプログラムとしても把握される。かかるプログラムは、これを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等を介して、コンピュータにダウンロードさせ、これをインストールして利用させるなどの形態でも提供されたりする。この態様によれば、家庭のPC(Personal Computer)や携帯端末(スマートフォンを含む)、ゲーム装置等で、上述した実施形態に係るサービスを提供できる。
Claims (5)
- 楽曲の伴奏音を表す伴奏音データを取得する伴奏音データ取得部と、
前記伴奏音に合わせて歌唱された歌唱音声又は演奏された演奏音を表す音データを取得する音データ取得部と、
前記音データ取得部が取得した音データの特徴を特定する音データ特徴特定部と、
前記伴奏音データ取得部が取得した伴奏音データの特徴を特定する伴奏データ特徴特定部と、
前記音データ特徴特定部により特定された特徴に基づき、前記音データを、前記伴奏データ特徴特定部によって特定された特徴に応じた評価態様で評価する評価部と
を具備することを特徴とする評価装置。 - 前記評価部は、
前記音データ特徴特定部により特定された特徴に基づき、前記音データを複数の評価項目について評価する項目別評価部と、
前記伴奏データ特徴特定部によって特定された特徴に応じて前記評価項目毎の重み付け係数の値を特定する係数特定部と、
前記項目別評価部による前記評価項目毎の評価結果に対して、前記係数特定部によって特定された前記評価項目毎の重み付け係数を用いて重み付けを行い、該重み付け結果に従って前記音データを評価する音データ評価部と
を具備することを特徴とする請求項1に記載の評価装置。 - 前記項目別評価部は、前記音データ特徴特定部により特定された特徴に基づき、前記音データを、音程を含む複数の評価項目について評価し、
前記伴奏データ特徴特定部は、前記伴奏音データの示す伴奏音において予め定められた時間内に含まれるノートの数を前記伴奏音データの特徴として特定し、
前記係数特定部は、前記伴奏データ特徴特定部によって特定された前記ノートの数によって前記音程を含む一つまたは複数の評価項目についての重み付け係数の値を加減する
ことを特徴とする請求項2に記載の評価装置。 - 前記項目別評価部は、前記音データ特徴特定部により特定された特徴に基づき、前記音データを、音程を含む複数の評価項目について評価し、
前記伴奏データ特徴特定部は、前記伴奏音データを解析して前記伴奏音のコード進行を特定し、
前記係数特定部は、前記伴奏データ特徴特定部によって特定されたコード進行が予め定められたパターンである場合に、前記音程を含む一つまたは複数の評価項目についての重み付け係数の値を大きくする
ことを特徴とする請求項2に記載の評価装置。 - 前記伴奏音データ取得部は、前記伴奏音データと、前記楽曲の模範となる音を表す模範音データとを取得し、
前記項目別評価部は、前記音データ特徴特定部により特定された特徴に基づき、前記音データを、リズムを含む複数の評価項目について評価し、
前記伴奏データ特徴特定部は、前記伴奏音データによって表されるリズムと前記模範音データによって表されるリズムとが異なる箇所を前記伴奏音データの特徴として特定し、
前記係数特定部は、前記伴奏データ特徴特定部によって特定された箇所において、前記リズムを含む一つまたは複数の評価項目についての重み付け係数の値を大きくする
ことを特徴とする請求項2に記載の評価装置。
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