JP2010237257A - 評価装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】採点サーバ装置は、利用者の歌唱音声を表す歌唱データをストリーミング方式でカラオケ装置から取得し、取得した歌唱データをメモリに記憶させる。また、採点サーバ装置は、メモリに記憶されている歌唱データの時間軸を、採点処理の対象となる複数の採点区間に分割し、分割された各々の採点区間を時間軸上の位置に応じた順番で選択し、選択された採点区間に含まれる歌唱データを、その採点区間に対応する区間に含まれる模範歌唱データと比較することにより、選択された採点区間における利用者の歌唱音声を採点し、採点結果を生成する。そして、採点サーバ装置は、各採点区間における採点結果が生成される度に、生成された採点結果をカラオケ装置に送信する。
【選択図】図4
Description
本発明は、カラオケ演奏の再生などの処理を行う通信装置以外の装置において、利用者の歌唱音声を評価区間毎に評価し、その評価結果を逐次出力することを目的とする。
図1は、本実施形態に係る採点システム1の構成を示すブロック図である。同図に示すように、採点システム1は、複数のカラオケ装置10と、採点サーバ装置20とを備えている。採点サーバ装置20とカラオケ装置10とは、インターネットなどのネットワークNを介して接続されている。このカラオケ装置10は、本発明に係る通信装置として機能する。また、採点サーバ装置20は、本発明に係る評価装置として機能する。
次に、カラオケ装置10の構成について説明する。このカラオケ装置10は、例えばカラオケ店などに設置されている。図2は、カラオケ装置10の構成を示すブロック図である。同図に示すように、カラオケ装置10は、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリ12と、通信部13と、記憶部14と、操作部15と、表示部16と、収音部17と、音源部18と、放音部19とを備えている。CPU11は、メモリ12に記憶されているプログラムを実行することにより、カラオケ装置10の各部を制御する。メモリ12は、例えばROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とを備えており、CPU11によって用いられるプログラムやデータを記憶する。通信部13は、ネットワークNを介して接続された採点サーバ装置20と通信を行う。記憶部14は、例えばハードディスクを備えており、各々のカラオケ装置10を識別するために用いられる装置IDと、利用者が歌唱を行うときに用いられる複数のカラオケデータDkとを記憶している。このカラオケデータDkには、演奏データと歌詞データとが含まれている。演奏データは、楽曲の演奏音を表すデータである。この演奏音には歌声は含まれていない。歌詞データは、楽曲の歌詞を示すデータである。操作部15は、例えば複数の操作ボタンを備えており、利用者の操作に応じた操作信号をCPU11に入力する。表示部16は、例えば液晶ディスプレイを備えており、CPU11の制御に応じた画像を表示する。収音部17は、例えばマイクロホンとA/D変換部とを備えており、収集した音声に応じたアナログ信号を生成し、生成したアナログ信号をA/D変換によりデジタルデータに変換して出力する。音源部18は、記憶部14に記憶されている演奏データに応じた音声信号を生成して放音部19に供給する。放音部19は、例えばスピーカー、D/A変換部及びアンプを備えており、音源部18から供給された音声信号をD/A変換によりアナログ信号に変換し、変換したアナログ信号を増幅して音声として放出する。
次に、採点サーバ装置20の構成について説明する。この採点サーバ装置20は、カラオケ装置10と同じカラオケ店に設置されていてもよいし、カラオケ店とは異なる場所に設置されていてもよい。図3は、採点サーバ装置20の構成を示すブロック図である。同図に示すように、採点サーバ装置20は、CPU21と、メモリ22と、通信部23と、記憶部24と、処理部25とを備えている。CPU21は、メモリ22に記憶されているプログラムを実行することにより、採点サーバ装置20の各部を制御する。メモリ22は、例えばROMとRAMとを備えており、CPU21によって用いられるプログラムやデータを記憶する。通信部23は、ネットワークNを介して接続された各カラオケ装置10と通信を行う。記憶部24は、例えばハードディスクを備えており、模範となる歌唱音声を表す複数の模範歌唱データDrを記憶している。つまり、この記憶部24は、模範となる歌唱音声を表す模範音声データ(模範歌唱データ)を記憶する第1の記憶手段として機能する。この模範歌唱データDrには、模範となる歌唱音声に含まれる各フレーズの時間軸上の区切り位置を示す区切データkが付加されている。処理部25は、例えばDSP(Digital Signal Processor)であり、カラオケ装置10から送信されてくる歌唱データDxと、記憶部24に記憶されている模範歌唱データDrとを比較して、利用者の歌唱の巧拙を評価する採点処理を行う。
次に、本実施形態に係る採点システム1の動作について説明する。図4は、採点システム1の動作を示すシーケンス図である。まず、利用者は、カラオケ装置10の操作部15を操作して、歌唱したい楽曲の楽曲IDを入力し、演奏開始を指示する。この楽曲IDとしては、例えば楽曲の名前や楽曲に割り当てられた番号などが用いられる。CPU11は、この操作に応じて、通信部13によって採点サーバ装置20との通信を確立させた後(ステップS11)、利用者によって入力された楽曲IDと記憶部14に記憶されている装置IDとを採点サーバ装置20に送信する(ステップS12)。このとき、通信部13は、公開されているAPI(Application Programming Interface)を用いて、採点サーバ装置20と通信を行う。カラオケ装置10から楽曲ID及び装置IDが送信されてくると、採点サーバ装置20のCPU21は、この楽曲ID及び装置IDを通信部23によって受信する(ステップS13)。
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、歌唱データの時間軸を模範歌唱データの各フレーズ区間に対応する複数の採点区間に分割していたが、採点区間の分割に用いられる区間はフレーズ区間に限らない。例えば、歌唱データの時間軸を、歌唱データに含まれる各メロディーの時間軸上の区間に対応する複数の採点区間に分割してもよい。あるいは、歌唱データの時間軸を、歌唱データにおいて息継ぎが行われない区間に対応する複数の採点区間に分割してもよい。この息継ぎが行われない区間は、例えば歌唱データを解析して息継ぎが行われたタイミングを検出し、検出した息継ぎのタイミングに基づいて特定すればよい。あるいは、歌唱データにおいて息継ぎが行われる時間軸上の位置が予め決められている場合には、その息継ぎのタイミングに基づいて特定してもよい。
また、カラオケ装置10が採点区間を指定してもよい。この場合、カラオケ装置10のCPU11は、上述した楽曲ID及び装置IDとともに、採点区間を表す採点区間情報を採点サーバ装置20に送信する。そして、採点サーバ装置20の処理部25は、カラオケ装置10から送信された採点区間情報が表す採点区間に基づいて歌唱データの時間軸を分割する。
上述した実施形態において、例えば歌唱の対象となる楽曲が1番と2番とで構成されている場合には、1番の歌唱が終了した時点で、1番の歌唱全体の採点処理を行うようにしてもよい。この場合、歌唱データには、楽曲の1番と2番との時間軸上の区切り位置を表す区切データが付加されている。採点サーバ装置20の処理部25は、この区切データを含む採点区間の採点処理を終了すると、歌唱データの時間軸において、歌唱が開始される位置から1番の歌唱が終了する位置までの区間を採点区間として設定し、設定した採点区間について上述と同様の採点処理を行う。
また、利用者の歌唱が終了した時点で、歌唱全体の採点処理を行うようにしてもよい。この場合、処理部25は、歌唱データの終端を含む採点区間の採点処理を終了すると、歌唱データの時間軸において、歌唱が開始される位置から終了する位置までの区間を採点区間として設定し、設定した採点区間について上述と同様の採点処理を行う。
上述した実施形態では、歌唱データがそのまま採点サーバ装置20に送信されていたが、歌唱データに代えて歌唱データの特徴量だけが採点サーバ装置20に送信されてもよい。この特徴量としては、例えば歌唱データの周波数特性、音程又はリズムなどが用いられる。この場合、カラオケ装置10のCPU11は、収音部17によって生成された歌唱データから特徴量を抽出し、抽出した特徴量を通信部13によって採点サーバ装置20に送信する。そして、採点サーバ装置20のCPU21及び処理部25は、カラオケ装置10から送信されてきた特徴量を用いて、上述と同様の処理を行う。
また、採点サーバ装置20の処理部25は、複数のカラオケ装置10との間で通信が確立された場合には、メモリ22に記憶されている歌唱データから特徴量を抽出し、抽出した特徴量を用いて上述と同様の処理を行ってもよい。これは、複数のカラオケ装置10との間で通信が確立された場合には、各々のカラオケ装置10から送信されてくる歌唱データについて採点処理を行うことになるため、処理部25の処理負荷を低く抑える必要があるためである。
上述した実施形態において、採点サーバ装置20のCPU21は、歌唱を行った利用者に対して課金を行ってもよい。この場合、利用者は、操作部15を操作して、自分のユーザIDを入力する。CPU11は、この操作に応じて、入力されたユーザIDを通信部13によって採点サーバ装置20に送信する。そして、採点サーバ装置20のCPU21は、上述した採点処理の計算量に応じた金額を算出し、カラオケ装置10から送信されてきたユーザIDが表す利用者に対して、算出した金額が課金されるように課金処理を行う。あるいは、CPU21は、利用者に対して予め決められた金額が課金されるように課金処理を行ってもよい。
上述した実施形態では、採点サーバ装置20に接続される装置がカラオケ装置10だけであったが、採点サーバ装置20に接続される装置はカラオケ装置10に限らない。例えば、携帯電話機や携帯ゲーム機が採点サーバ装置20に接続されてもよい。この場合、これらの機器は、上述したカラオケ装置10と同様に、カラオケ再生処理を行いながら、利用者の歌唱を表す歌唱データを採点サーバ装置20に送信し、採点サーバ装置20から送信されてきた採点結果データが表す採点結果を表示する。つまり、携帯電話機や携帯ゲーム機はいずれも、本発明に係る通信装置として機能する。
上述した実施形態では、歌唱データと模範歌唱データとの類似度に応じた点数が採点結果として用いられていたが、採点結果として用いられる情報はこれに限らない。例えば、歌唱データと模範歌唱データとの類似度に応じた点数を算出した後に、利用者の歌唱音声において点数の低下する要因を特定し、算出した点数に加えて、点数を高めるためのアドバイスを採点結果として用いてもよい。
上述した実施形態では、カラオケ装置10と採点サーバ装置20とが別体の装置である構成を例に挙げて説明したが、カラオケ装置10が採点サーバ装置20の機能を有していてもよい。この場合には、例えばカラオケ装置10の間で相互に情報を交換しながら、カラオケ再生処理を行っていないカラオケ装置10又はカラオケ再生処理を行っているが処理の負荷が低いカラオケ装置10を決定し、そのカラオケ装置10が採点サーバ装置20として機能する。あるいは、カラオケ装置10に管理装置が接続されている場合には、管理装置がカラオケ再生処理を行っていないカラオケ装置10又はカラオケ再生処理を行っているが処理の負荷が低いカラオケ装置10を検出し、検出したカラオケ装置10を採点サーバ装置20として動作させてもよい。
上述した実施形態では、採点サーバ装置20が歌唱の巧拙を採点する例を挙げて説明したが、採点サーバ装置20が採点する対象は歌唱に限らない。例えば、採点サーバ装置20が、利用者の英会話の巧拙を採点してもよい。ここでは、利用者が携帯電話機やコンピュータ装置などの端末装置に向けて英会話を行い、この端末装置が利用者の英会話を表す音声データを採点サーバ装置20に送信する場合を想定する。この端末装置は、上述したカラオケ装置10と同様に、収音部17と放音部19とを備えており、ネットワークNを介して採点サーバ装置20に接続されている。この場合、採点サーバ装置20の記憶部24には、模範となる英会話を表す模範音声データが予め記憶されている。そして、処理部25は、端末装置から送信されてきた音声データと記憶部24に記憶されている模範音声データとに基づいて、上述と同様に、利用者の英会話の巧拙を表す採点処理を行う。
上述した実施形態において、採点サーバ装置20の記憶部24に記憶されている模範音声データDrは、模範となる歌唱音声そのものを表すものであってもよいし、模範となる音声の音符、周波数、リズムなどを表すパラメータであってもよい。要するに、記憶部24には、模範となる歌唱音声を表す模範音声データが記憶されていればよい。つまり、本発明でいう「音声データ」とは、音声そのものを表すデータに限らず、音声の特徴を表すパラメータであってもよい。
上述した実施形態において、CPU21にて行われる処理が処理部25にて行われてもよい。また、処理部25にて行われる処理がCPU21にて行われてもよい。さらに、CPU21又は処理部25にて行なわれる処理は、単一又は複数のハードウェア資源によって実現されてもよいし、CPU21が1又は複数のプログラムを実行することにより実現されてもよい。また、このプログラムは、磁気テープや磁気ディスクなどの磁気記録媒体、光ディスクなどの光記録媒体、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータ装置が読み取り可能な記録媒体に記憶された状態で提供し得る。また、プログラムを、インターネットなどのネットワーク経由でダウンロードさせることも可能である。
Claims (3)
- 模範となる歌唱音声を表す模範音声データを記憶する第1の記憶手段と、
利用者の歌唱音声を表す音声データをストリーミング方式で通信装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された音声データを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段に記憶されている前記音声データの時間軸を、歌唱音声の評価の対象となる複数の評価区間に分割する分割手段と、
前記分割手段によって分割された各々の評価区間を時間軸上の位置に応じた順番で選択し、選択された当該評価区間に含まれる音声データを、前記第1の記憶手段に記憶されている当該評価区間に対応する区間に含まれる模範音声データと比較することにより、当該選択された評価区間における前記利用者の歌唱音声を評価し、評価結果を生成する評価手段と、
前記評価手段によって各評価区間における評価結果が生成される度に、生成された当該評価結果を前記通信装置に送信する送信手段と
を備えることを特徴とする評価装置。 - 前記模範音声データには、前記模範となる歌唱音声に含まれる各フレーズの時間軸上の区切り位置を示す区切データが付加されており、
前記分割手段は、前記第2の記憶手段に記憶されている音声データの時間軸を、前記第1の記憶手段に記憶されている模範音声データにおいて前記区切データによって区切られた各フレーズ区間に対応する複数の評価区間に分割する
ことを特徴とする請求項1に記載の評価装置。 - 前記通信装置は種別の異なるものが複数あり、
前記評価手段は、前記取得手段が予め決められた種別の通信装置から前記音声データを取得した場合には、当該予め決められた種別とは異なる種別の通信装置から前記音声データを取得した場合よりも簡易な内容で前記評価を行う
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の評価装置。
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- 2009-03-30 JP JP2009082065A patent/JP5428458B2/ja active Active
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