JP2013213493A - 多段ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】中胴を小さくして製造コストを下げることができ、中胴同士を締結するための通しボルトを不要とし、さらには中胴を簡単に分解することができる多段ポンプを提供する。
【解決手段】本発明に係る多段ポンプは、複数段の羽根車2と、羽根車2を収容する複数段の中胴3A〜3Dと、中胴3A〜3Dを収容する中胴カバー20と、中胴3A〜3Dおよび中胴カバー20を囲む外側ケーシング8と、中胴カバー20を中胴3A〜3Dに固定する固定機構23,31とを備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を移送する多段ポンプに関し、特に液体を高圧で移送することができる高圧多段ポンプに関するものである。
液体を数MPa〜数十MPaの高い圧力で移送することができるポンプとして、高圧多段ポンプがある。高圧多段ポンプは様々な用途に使用され、例えば、危険な液体を高い圧力で移送するために使用される。このようなポンプには、液体の高圧に耐え、かつ液体が外部に漏れないように、ケーシングの外側にさらにケーシングを設けた二重ケーシング構造が採用されている。
図1は、従来の高圧多段ポンプを示す断面図である。図1に示すように、高圧多段ポンプは、軸1に固定された複数の羽根車2を備えている。羽根車2を取り囲むように複数の中胴3が配置されている。各中胴3の内部にはガイドベーン5が配置されており、各段の羽根車2で昇圧された液体を次の段の羽根車2に導くようになっている。中胴3は、軸方向(軸1の延びる方向)に沿って重ね合わされており、これら中胴3は複数の通しボルト50により互いに固定されている。さらにこれら中胴3を囲むように外側ケーシング8が配置されている。外側ケーシング8には液体の吸込口9および吐出口10が設けられている。これら中胴3および外側ケーシング8により、二重ケーシング構造が構成されている。
軸1の端部は図示しない駆動機(例えばモータ)に連結され、この駆動機により羽根車2が回転するようになっている。羽根車2が回転すると、吸込口9から液体が吸い込まれて羽根車2に導かれ、各羽根車2によって順次昇圧される。中胴3と外側ケーシング8との間の空間は昇圧された液体で満たされ、吐出口10から液体が排出される。このように、中胴3は、昇圧される途中の液体と昇圧された液体とを仕切る機能を有し、外側ケーシング8は、昇圧された液体の外部への漏洩を防止する機能を有する。
図2は、図1に示す高圧多段ポンプの一部を示す模式断面図である。図2に示すように、羽根車2の段数と同じ段数の中胴3A〜3Dが重ね合わされている。各中胴とガイドベーン5との間には位置決めピン7が装着されており、この位置決めピン7により中胴3A〜3Dとガイドベーン5との相対位置が固定されている。一段目の中胴3Aの端面と外側ケーシング8との間にはガスケット14が配置されている。最終段の中胴3Dに隣接してディフューザーリング12が配置されており、このディフューザーリング12の内部には、最終段の羽根車2を囲むようにディフューザー13が形成されている。中胴3A〜3Dとディフューザーリング12は、複数の通しボルト50(図2では1つの通しボルト50のみを示す)により互いに締結されている。
しかしながら、図2に示す構造では、通しボルト50用のねじ穴および貫通穴を中胴3A〜3Dに形成しなければならないため、中胴3A〜3D自体が大きくなり、ポンプ全体の重量が増すという欠点や、中胴3A〜3Dの材料費が高くなるという欠点があった。
そこで、図3に示すように、通しボルト50を中胴の外側に配置する構造が提案されている。この構造では、一段目の中胴3Aとディフューザーリング12にフランジ3a,12aを設け、このフランジ3a,12aに通しボルト用のねじ穴および貫通穴がそれぞれ形成されている。したがって、他の中胴3B〜3Dをより小さくすることができ、ポンプ重量が軽くなり、さらに中胴3B〜3Dの材料費も軽減することができる。しかしながら、通しボルト50は、中胴3B〜3Dと外側ケーシング8の間の空間にあるため、この空間を満たす昇圧された液体の流れにより通しボルト50が侵食されたり、流体振動により通しボルト50が損傷することがあった。
図4は、中胴の他の締結構造を示す図であり、この構造では焼き嵌めが採用されている。焼き嵌めでは、隣接する2つの中胴のうちの一方を炉の中で高温に加熱して膨張させ、その嵌合部15aを大きくしておく。この状態で、低温の他方の中胴の嵌合部15bを、膨張した中胴の嵌合部15aにすばやく挿入する。加熱された中胴の温度が下がるにしたがって、外側の嵌合部15aが内側の嵌合部15bを締め付け、これにより隣接する2つの中胴が締結される。このような焼き嵌めを必要な段数だけ繰り返すことで多段の中胴3A〜3Dが構成される。この焼き嵌め構造によれば、中胴3A〜3Dの径が小さくできるとともに、外側ケーシング8の径も小さくすることができる。
しかしながら、焼き嵌めはそれを実施するための炉を必要とし、さらに、中胴を加熱するための費用と時間がかかる。このため、ポンプ全体の製造コストが上昇してしまう。しかも、ポンプが故障した場合、中胴を外すためには、バーナーなどの燃焼器を使用しなくてはならない。ポンプの設置現場によっては、火気の使用が許されないことがあり(例えば、化学工場など)、そのような設置現場では、燃焼器を使用することができない。このため、故障したポンプをその設置現場で修理することは不可能であり、ポンプを工場まで運搬しなければならなかった。
特開2004−360653号公報 特開平9−88864号公報
本発明は、上述した従来の問題点を解決するためになされたもので、中胴を小さくして製造コストを下げることができ、中胴同士を締結するための通しボルトを不要とし、さらには中胴を簡単に分解することができる多段ポンプを提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、複数段の羽根車と、前記羽根車を収容する複数段の中胴と、前記中胴を収容する中胴カバーと、前記中胴および前記中胴カバーを囲む外側ケーシングと、前記中胴カバーを前記中胴に固定する固定機構とを備えたことを特徴とする多段ポンプである。
本発明の好ましい態様は、前記中胴カバーは円筒形状であることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記固定機構は、前記中胴カバーと前記中胴との相対位置を固定する第1の固定機構と、前記中胴同士の相対位置を固定する第2の固定機構とを備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の固定機構は、前記中胴カバーと一段目の中胴との相対位置を固定し、前記第2の固定機構は、最終段の中胴を軸方向に押圧することによって前記中胴同士を互いに締結することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の固定機構は、前記一段目の中胴に形成された第1のねじ穴と、該第1のねじ穴に螺合する第1のねじと、前記中胴カバーに形成され、前記第1のねじが通る通孔とを備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の固定機構は、前記一段目の中胴に形成された、テーパ嵌合面を有する第1のねじ穴と、前記テーパ嵌合面に嵌合するテーパ面を有し、前記第1のねじ穴に螺合する第1のねじと、前記中胴カバーに形成され、前記第1のねじが通る通孔とを備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の固定機構は、前記一段目の中胴に形成された突起部と、前記中胴カバーに形成され、前記突起部が係合する形状を有する係合部とを備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第2の固定機構は、前記中胴カバーに形成された第2のねじ穴と、前記最終段の中胴に隣接した押し付け部材と、前記第2のねじ穴に螺合し、かつ前記押し付け部材を前記最終段の中胴に押し付ける第2のねじとを備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記押し付け部材の内部にはディフューザーが形成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記第1の固定機構は、前記中胴カバーと最終段の中胴との相対位置を固定し、前記第2の固定機構は、一段目の中胴を軸方向に押圧することによって前記中胴同士を互いに締結することを特徴とする。
本発明によれば、複数段の中胴は中胴カバーに収容されるので、中胴同士を締結するための通しボルトが不要となる。したがって、中胴のサイズを小さくすることができ、ポンプ全体の軽量化および製造コストの低減を実現することができる。また、通しボルトを使用しないので、通しボルトが侵食するという問題が生じない。さらに、固定機構を解放するだけで簡単に中胴を分解することができるので、ポンプの設置現場でポンプの分解および修理を行うことができる。したがって、メンテナンス費用を低減することができる。
従来の高圧多段ポンプを示す断面図である。 図1に示す高圧多段ポンプの一部を示す模式断面図である。 従来の高圧多段ポンプの他の例を示す模式断面図である。 従来の高圧多段ポンプのさらに他の例を示す模式断面図である。 本発明の多段ポンプの一実施形態の一部を示す模式断面図である。 中胴および中胴カバーの組み立てを説明するための模式図である。 図7(a)は軸方向から見た中胴カバーを示す図であり、図7(b)は中胴カバーの断面図である。 第1のねじとしてテーパ面を有するテーパねじを使用した例を示す断面図である。 図9(a)はテーパ面を有する第1のねじと、テーパ嵌合面を有する第1のねじ穴を示す図であり、図9(b)は第1のねじ穴に第1のねじが螺合された状態を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る高圧多段ポンプの一部を示す模式断面図である。 図11(a)は軸方向から見た中胴カバーを示す図であり、図11(b)は中胴カバーの断面図である。 図12(a)は中胴カバーの係合部を示す上面図であり、図12(b)は係合部に係合した突起部を示す上面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図5は、本発明の一実施形態に係る多段ポンプの一部を示す模式断面図である。軸1、羽根車2、ガイドベーン5の構成は、図1乃至図4に示す構成と同じであるので、その重複する説明を省略する。
図5に示すように、羽根車2の段数と同じ段数の中胴3A,3B,3C,3Dが重ね合わされ、各中胴とガイドベーン5との間には位置決めピン7が装着されており、この位置決めピン7により中胴3A〜3Dとガイドベーン5との相対位置が固定されている。最終段の中胴3Dに隣接してディフューザーリング12が設けられている。このディフューザーリング12の内部には、最終段の羽根車2を囲むようにディフューザー13が形成されている。
本実施形態では、中胴3A〜3Dを締結するための通しボルトは設けられておらず、代わりに中胴カバー20が設けられている。この中胴カバー20は、第1の固定機構23および第2の固定機構31によって中胴3A〜3Dに固定されている。中胴カバー20は円筒形状を有しており、中胴3A〜3Dは中胴カバー20に収容されている。中胴3A〜3Dおよび中胴カバー20を囲むように外側ケーシング8が設けられている。
軸1の端部は図示しない駆動機(例えばモータ)に連結され、この駆動機により羽根車2が回転するようになっている。羽根車2が回転すると、吸込口9から液体が吸い込まれて羽根車2に導かれ、各羽根車2によって順次昇圧される。中胴カバー20と外側ケーシング8との間の空間は昇圧された液体で満たされ、吐出口10から液体が排出される。
一段目の中胴3Aの端面と外側ケーシング8との間には環状のガスケット14が配置されている。羽根車2の回転によって昇圧された液体はディフューザーリング12および中胴3A〜3Dを吸込側に押圧し、これにより一段目の中胴3Aの端面がガスケット14を外側ケーシング8に押し付ける。このように、一段目の中胴3Aと外側ケーシング8との間に挟まれたガスケット14は、昇圧された液体が吸込側の領域に流れ込むことを防止するシールとして機能する。
図6は、中胴カバー20の組み立てを説明するための模式図であり、図7(a)は中胴カバー20をその軸方向から見た図であり、図7(b)は中胴カバー20の断面図である。1段目の中胴3Aの外周面には、第1のねじ24が螺合される複数の第1のねじ穴26が形成されている。中胴カバー20の周壁には、第1のねじ24を通すための複数の通孔25が形成されている。中胴カバー20には、その周壁から半径方向内側に延びるフランジ部21が形成されており、これらフランジ部21には複数の第2のねじ穴33が形成されている。複数の通孔25は中胴カバー20の一方の端部に位置しており、フランジ部21および複数の第2のねじ穴33は中胴カバー20の他方の端部に位置している。
図6に示すように、軸1に沿って積み重ねられた中胴3A〜3Dには、円筒状の中胴カバー20が被せられる。この状態で、第1のねじ24を通孔25を通じて第1のねじ穴26に挿入し、第1のねじ24の頭部が通孔25内に位置するまで第1のねじ24を第1のねじ穴26に螺合する。これにより、中胴カバー20と一段目の中胴3Aとの相対位置が固定される。このように、第1のねじ24、第1のねじ穴26、および通孔25は、中胴カバー20と中胴3Aの相対位置を固定するための第1の固定機構23を構成する。
さらに、ディフューザーリング12を最終段の中胴3Dの側面に取り付け、この状態で、第2のねじ32をディフューザーリング12の通孔12aを通じて第2のねじ穴33に挿入し、これら第2のねじ32を締め付けることにより、ディフューザーリング12で最終段の中胴3Dを軸方向に押し付ける。これにより、中胴3A〜3Dは互いに締め付けられる。第2のねじ32、ディフューザーリング12の通孔12a、および第2のねじ穴33は軸1の軸方向に延びている。したがって、第2のねじ32を締め付けることによって、ディフューザーリング12は押し付け部材として最終段の中胴3Dを一段目の中胴3Aに向かって押し付けることができる。その結果、中胴3A〜3Dは互いに締め付けられる。すなわち、一段目の中胴3Aとディフューザーリング12との間に他の中胴3B,3C,3Dが挟まれる。このように、第2のねじ32、ディフューザーリング12、および第2のねじ穴33は、中胴3A〜3Dの相対位置を固定するための第2の固定機構31を構成する。
図8に示すように、第1のねじとしてテーパ面を有するねじ(テーパねじ)24’を用いてもよい。この第1のねじ24’について図9(a)および図9(b)を参照して説明する。図9(a)および図9(b)に示すように、第1のねじ24’は、その頭部24a’と雄ねじ部24b’との間に位置するテーパ面24c’を有している。第1のねじ穴26’は、その上部にテーパ嵌合面(座ぐり)26a’を有しており、このテーパ嵌合面26a’の下に雌ねじ部26b’が形成されている。テーパ嵌合面26a’は、テーパ面24c’の形状に対応する形状を有している。
図9(b)に示すように、第1のねじ24’が第1のねじ穴26’にねじ込まれると、テーパ面24c’がテーパ嵌合面26a’に嵌合する。このように、テーパ面24c’の全体がテーパ嵌合面26a’に圧接されることにより、中胴カバー20と一段目の中胴3Aとの相対位置をより確実に固定することができる。これに加え、テーパ面24c’とテーパ嵌合面26a’によって、軸1に沿って積み重ねられた中胴3A〜3Dおよびディフューザーリング12の重量を受けることができるので、強度面でも有利である。
回転する羽根車2によって昇圧された液体は、中胴カバー20の外周面のみならず、その内周面にも接触するので、高圧の液体に起因した応力は中胴カバー20にはほとんど生じない。したがって、中胴カバー20には、耐圧部材としての大きな強度を持たせる必要はなく、中胴カバー20を薄く形成することができる。さらに、ポンプ運転中は、昇圧された液体はディフューザーリング12の後ろ側の領域を満たし、ディフューザーリング12の背面を吸込側に向かって押し付けるので、中胴3A〜3Dは液体の圧力によって互いに締め付けられる。したがって、第2のねじ32によって中胴3A〜3Dを強く締め付ける必要はない。また、中胴カバー20には、昇圧された液体と同圧にするための貫通穴を設けてもよい。
中胴カバー20およびディフューザーリング12は、13Cr合金、ステンレス鋼、Ni系合金、二相ステンレス鋼などの耐腐食性の高い金属または金属合金から製作される。ポンプの使用環境によっては炭素鋼で中胴カバー20を形成してもよい。さらに、金属以外にも、セラミックを用いてもよく、またはカーボンファイバーなどの複合材料を用いてもよい。
本実施形態によれば、図2および図3で説明したような通しボルトが不要となるので、中胴3A〜3Dのサイズを小さくすることができる。したがって、ポンプ全体の軽量化および製造コストの低減を実現することができる。また、通しボルトを使用しないので、通しボルトが侵食するという問題が生じない。さらに、第1のねじ24または24’および第2のねじ32を外すだけで簡単に中胴3A〜3Dを分解することができるので、ポンプの設置現場でポンプの分解および修理を行うことができる。したがって、ポンプのメンテナンス費用を低減することができる。
図10は、本発明の他の実施形態に係る高圧多段ポンプの一部を示す模式断面図である。この実施形態では、中胴カバー20と一段目の中胴とを固定するねじは設けられていなく、代わりに、第1の中胴3Aの外周面に複数の突起部27が設けられており、これら突起部27が係合する形状を有する複数の係合部(切り欠き部)28が中胴カバー20に設けられている。この実施形態では、突起部27および係合部28により、中胴カバー20と中胴3Aの相対位置を固定する第1の固定機構23が構成される。第2の固定機構31は、上述の実施形態における第2の固定機構31と同じである。
図11(a)は軸方向から見た中胴カバー20を示す図であり、図11(b)は中胴カバー20の断面図である。図12(a)は中胴カバー20の係合部28を示す上面図であり、図12(b)は係合部28に係合した突起部27を示す上面図である。係合部28は、中胴カバー20の縁部に形成されたL字型の切り欠き部である。この係合部28は、中胴カバー20の縁部から軸方向に延びる第1の切り欠き部28aと、この第1の切り欠き部28aから周方向に延びる第2の切り欠き部28bとから基本的に構成されている。図12(b)に示すように、突起部27は第2の切り欠き部28bに係合するようになっている。
中胴カバー20は次のようにして中胴3Aに連結される。中胴カバー20を軸方向に移動させ、突起部27を第1の切り欠き部28aから係合部28に導入する。さらに、中胴カバー20全体をその軸心を中心として回転させることにより、図12(b)に示すように、突起部27を第2の切り欠き部28bに導入する。これにより、突起部27と係合部28とが係合する。その後、第2のねじ32でディフューザーリング12を最終段の中胴3Dに固定する。第2のねじ32を締め付けると、ディフューザーリング12が最終段の中胴3Dを軸方向に押圧し、これにより中胴3A〜3Dが互いに締め付けられる。図10に示す実施形態では、第1の固定機構21としてねじは使用されていないので、部品点数の減少および分解修理の簡素化が実現できる。
図5乃至図12に示す実施形態では、第1の固定機構23により一段目の中胴3Aと中胴カバー20との相対位置が固定され、第2の固定機構31により中胴3A〜3Dの相対位置が固定されるが、他の実施形態として、第1の固定機構23と第2の固定機構31の位置を入れ替えて、第1の固定機構23により最終段の中胴3Dと中胴カバー20との相対位置を固定し、第2の固定機構31により一段目の中胴3Aを軸方向に押圧して中胴3A〜3Dの相対位置を固定してもよい。
図5および図10に示す実施形態は4段の羽根車を有する多段ポンプであるが、本発明はこれらの実施形態に限らず、多段の羽根車を有する多段ポンプに適用することが可能である。特に、本発明は、液体を高圧で移送する高圧多段ポンプに好適に適用することができる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうる。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲に解釈されるものである。
1 軸
2 羽根車
3A〜3D 中胴
5 ガイドベーン
7 位置決めピン
8 外側ケーシング
9 吸込口
10 吐出口
12 ディフューザーリング(押し付け部材)
13 ディフューザー
14 ガスケット
15 嵌合部
20 中胴カバー
21 フランジ部
23 第1の固定機構
24,24’ 第1のねじ
25 通孔
26,26’ 第1のねじ穴
27 突起部
28 係合部(切り欠き部)
31 第2の固定機構
32 第2のねじ
33 第2のねじ穴
50 通しボルト

Claims (10)

  1. 複数段の羽根車と、
    前記羽根車を収容する複数段の中胴と、
    前記中胴を収容する中胴カバーと、
    前記中胴および前記中胴カバーを囲む外側ケーシングと、
    前記中胴カバーを前記中胴に固定する固定機構とを備えたことを特徴とする多段ポンプ。
  2. 前記中胴カバーは円筒形状であることを特徴とする請求項1に記載の多段ポンプ。
  3. 前記固定機構は、前記中胴カバーと前記中胴との相対位置を固定する第1の固定機構と、前記中胴同士の相対位置を固定する第2の固定機構とを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の多段ポンプ。
  4. 前記第1の固定機構は、前記中胴カバーと一段目の中胴との相対位置を固定し、前記第2の固定機構は、最終段の中胴を軸方向に押圧することによって前記中胴同士を互いに締結することを特徴とする請求項3に記載の多段ポンプ。
  5. 前記第1の固定機構は、前記一段目の中胴に形成された第1のねじ穴と、該第1のねじ穴に螺合する第1のねじと、前記中胴カバーに形成され、前記第1のねじが通る通孔とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の多段ポンプ。
  6. 前記第1の固定機構は、前記一段目の中胴に形成された、テーパ嵌合面を有する第1のねじ穴と、前記テーパ嵌合面に嵌合するテーパ面を有し、前記第1のねじ穴に螺合する第1のねじと、前記中胴カバーに形成され、前記第1のねじが通る通孔とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の多段ポンプ。
  7. 前記第1の固定機構は、前記一段目の中胴に形成された突起部と、前記中胴カバーに形成され、前記突起部が係合する形状を有する係合部とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の多段ポンプ。
  8. 前記第2の固定機構は、前記中胴カバーに形成された第2のねじ穴と、前記最終段の中胴に隣接した押し付け部材と、前記第2のねじ穴に螺合し、かつ前記押し付け部材を前記最終段の中胴に押し付ける第2のねじとを備えたことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載の多段ポンプ。
  9. 前記押し付け部材の内部にはディフューザーが形成されていることを特徴とする請求項8に記載の多段ポンプ。
  10. 前記第1の固定機構は、前記中胴カバーと最終段の中胴との相対位置を固定し、前記第2の固定機構は、一段目の中胴を軸方向に押圧することによって前記中胴同士を互いに締結することを特徴とする請求項3に記載の多段ポンプ。
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