JP2013212733A - 車両 - Google Patents

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幸治 茂木
Munehisa Horiguchi
宗久 堀口
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Abstract

【課題】車体の幅を可変させる場合に、手間無く、低コストで座席を収納、設置できる車両を提供すること。
【解決手段】回転ローラ53が、台座部42の底面42aに当接しながら右側に移動する。台座部42の底面42aは、左側から右側に下降傾斜している。助手席40の右端部は、回転軸51に回転可能連結され、左端部ではロックが解除されて、フリーな状態である。そのため、助手席40は、左端部が段々と押し上げられ、回転軸51を中心に回転する。助手席40は、背もたれ43の厚さ分、運転席30の後方にオフセットされている。よって、助手席40は、背もたれ43が運転席30の背後に位置するように横転した状態で、収納される。
【選択図】図7

Description

本発明は、車体の幅を可変させる場合に、手間無く、低コストで座席を収納、設置できる車両に関する。
次の特許文献1には、車輪のホイールベースが可変可能に構成された自動車が記載されている。
特開2006−264510号公報(段落0036、図9,10等)
しかしながら、特許文献1に記載された自動車では、車体の幅は可変しないので、自動車全体としての車幅は、車体の幅に制限される。そこで、車体の幅を可変させることを考えた。例えば、運転席が設置された右車体と、助手席が設置された左車体とをアクチュエータで連結し、アクチュエータを縮ませると、左車体が右車体側に移動することを考えた。
しかし、かかる考えでは、左車体を右車体側に移動させる前に、助手席を運転席から避けた位置に移動させる必要があり、かかる移動を手動式にしたのでは手間が掛かるという問題点があった。一方、かかる移動をさせるために、専用のアクチュエータを設け、自動式にしたのではコスト高である、という問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、車体の幅を可変させる場合に、手間無く、低コストで座席を収納、設置できる車両を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の車両によれば、左車体と、その左車体とは分離された右車体とは、左右方向に伸縮する伸縮機構によって連結されているので、伸縮機構を左右方向に伸縮させると、左車体と右車体とが伸縮し、車体の幅を可変させることができる。また、左車体と右車体とのうち、一方の車体には第1座席が設置され、他方の車体には第1座席と左右方向に並んで第2座席が設置されている。伸縮機構を縮ませ、他方の車体を一方の車体に接近する方向に相対的に移動させると、第2座席は機械的に第1座席を避けた位置に待避し、伸縮機構を伸ばして、他方の車体を一方の車体に離間する方向に相対的に移動させると、第2座席は機械的に元の位置に復帰する。よって、伸縮機構を伸縮して車体の幅を可変させる場合に、手動で第2座席を収納したり、設置したりする必要がない。また、第2座席を収納したり、設置したりするのに、専用のアクチュエータを用意する必要もない。従って、手間無く、低コストで座席を収納、設置できるという効果がある。
請求項2記載の車両によれば、請求項1記載の車両の奏する効果に加え、伸縮機構は、車輪角度調整装置によって車輪の角度(車輪のキャンバ角、及び/または、トウ角)を調整することで、左右方向に伸縮させる。例えば、他方の車体に連結されている車輪にネガティブキャンバを与えると、車輪には内向きの横力が発生するので、その内向きの横力によって伸縮機構を縮ませることができる。即ち、他方の車体を一方の車体に接近する方向に相対的に移動させることができる。逆に、他方の車体に連結されている車輪にポジティブキャンバを与えると、車輪には外向きの横力が発生するので、その外向きの横力によって伸縮機構を伸ばすことができる。即ち、他方の車体を一方の車体から離間する方向に相対的に移動させることができる。このように、車輪の横力を利用して、伸縮機構を伸縮するので、車体の幅を可変させるのに、専用のアクチュエータが不要となり、一層、低コストで車体の幅を可変させることができるという効果がある。
請求項3記載の車両によれば、請求項2記載の車両の奏する効果に加え、他方の車体に連結されている車輪の角度は、一方の車体に連結されている車輪の角度とは、独立して調整される。また、一方の車体に連結されている第1座席が運転席であり、他方の車体に連結されている第2座席が助手席である。そのため、例えば、一方の車体(運転席側の車体)に連結されている車輪の角度は、そのままとし、他方の車体(助手席側の車体)に連結されている車輪にネガティブキャンバを与え、他方の車体(助手席側の車体)を一方の車体(運転席側の車体)に接近させたり、他方の車体(助手席側の車体)に連結されている車輪にポジティブキャンバを与え、他方の車体(助手席側の車体)を一方の車体(運転席側の車体から離間させることができる。従って、運転席で運転している途中に、車体の幅を変更させる場合でも、助手席を待避、復帰させることができるという効果がある。
請求項4記載の車両によれば、請求項1から3のいずれかに記載の車両の奏する効果に加え、第1座席側に位置する第2座席の端部は、一方の車体側に配置され前後方向に伸びる回転軸に連結部によって回転可能に連結されている。一方、その連結部とは反対側に位置する第2座席の端部は、回転軸を中心に回転機構によって回転可能に構成されている。そのため、他方の車体を一方の車体に接近する方向に相対的に移動させると、それに伴い、連結部とは反対側に位置する第2座席の端部が、回転軸を中心に回転して、第2座席は第1座席側に引き起こされる。即ち、第2座席を、第1座席を避けた位置に機械的に待避させることができる。また、反対に、他方の車体を一方の車体から離間する方向に相対的に移動させると、それに伴い、連結部とは反対側に位置する第2座席の端部が、回転軸を中心に回転して、第2座席は元の位置に戻される。即ち、第2座席を機械的に元の位置に復帰させることができる。従って、手間無く、低コストで座席を収納、設置できるという効果がある。
請求項5記載の車両によれば、請求項1から3のいずれかに記載の車両の奏する効果に加え、第1座席側に位置する第2座席の端部は、一方の車体側に配置され前後方向に伸びる回転軸に連結部によって回転可能に連結されている。また、その連結部と、連結部とは反対側に位置する第2座席の端部との間は、屈曲機構によって屈曲可能に構成されている。そのため、他方の車体を一方の車体に接近する方向に相対的に移動させると、それに伴い、連結部と、連結部とは反対側に位置する第2座席の端部との間が屈曲する。即ち、第2座席を、第1座席を避けた位置に機械的に待避させることができる。また、反対に、他方の車体を一方の車体から離間する方向に相対的に移動させると、それに伴い、連結部と、連結部とは反対側に位置する第2座席の端部との間が元の状態に戻される。即ち、第2座席を機械的に元の位置に復帰させることができる。従って、手間無く、低コストで座席を収納、設置できるという効果がある。
請求項6記載の車両によれば、請求項1から3のいずれかに記載の車両の奏する効果に加え、他方の車体を一方の車体に接近する方向に相対的に移動させると、他方の車体に設置されている第2座席が、一方の車体に設置されている第1座席に向かって移動し、第2座席と対面する第1座席の側面に開口する収納口から第1座席に形成されている収納空間の内部に収納される。即ち、第2座席を、第1座席を避けた位置に機械的に待避させることができる。また、反対に、他方の車体を一方の車体から離間する方向に相対的に移動させると、それに伴い、収納空間の内部に収納されている第2座席が、第1座席とは反対側に移動して元の位置に戻される。即ち、第2座席を機械的に元の位置に復帰させることができる。従って、手間無く、低コストで座席を収納、設置できるという効果がある。
(a)は、車両のフレーム構造を示す斜視図であり、(b)は、図1(a)に示す状態から車幅を縮めた状態を示す斜視図である。 (a)は、車輪の断面と、車輪角度調整装置とを示す図であり、(b)は、車輪のトウ角、及び、キャンバ角の調整方法を模式的に説明する模式図である。 右フレームは移動させず、左フレームを右側に移動させて車幅を縮める場合を示す図である。 右フレームは移動させず、左フレームを左側に移動させて車幅を伸ばす場合を示す図である。 左フレームを右側に移動させると共に、右フレームを左側に移動させて車幅を縮める場合を示す図である。 (a)は、車両に設置されている座席を示す平面図である。(b)は、運転席と、助手席とを示す正面図である。 (a)は、第1実施形態において、助手席が収納されている途中の状態を示す正面図である。(b)は、第1実施形態において、助手席が収納された状態を示す正面図である。 (a)は、第2実施形態において、助手席を収納する前の状態を示す斜視図である。(b)は、第2実施形態において、助手席を収納した後の状態を示す斜視図である。 (a)は、第2実施形態において、助手席の左右脚部と、座部とに内包されたフレーム構造を示す正面図である。(b)は、第2実施形態において、助手席の背もたれに内包されたフレーム構造を示す平面図である。 (a)は、第3実施形態において、助手席を収納する前の状態を示す斜視図である。(b)は、第3実施形態において、助手席を収納した後の状態を示す斜視図である。 図10(a)に示すXI−XI断面線における断面図である。 (a)は、第2実施形態の車両のフレーム構造を示す平面図、(b)は、(a)に示す車両のフレーム構造において車幅を縮めた状態を示す平面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1(a)は、本発明の一実施形態における車両1のフレーム構造を示す斜視図であり、(b)は、図1(a)に示す状態から車幅を縮めた状態を示す斜視図である。尚、図1の矢印U−D,L−R,F−Bは、車両1の上下方向、左右方向、前後方向をそれぞれ示している。
車両1は、車体の幅を可変させる場合に、手間無く、低コストで座席を収納、設置できるものである。車両1には、左フレーム2Lと、右フレーム2Rと、左フレーム2Lと右フレーム2Rとを連結する伸縮機構3と、車輪4と、車輪4と各フレーム2L,2Rとを連結する車輪角度調整装置5とが設けられている。
左フレーム2Lと、右フレーム2Rとは、車両1の骨格を構成し、左フレーム2Lと、右フレーム2Rとは、分離して構成されている。左フレーム2Lと、右フレーム2Rとには、ボディ、ホイールモータ等が取り付けられる。
伸縮機構3は、左右方向に伸縮可能に構成され、合計6個設けられている。伸縮機構3は、右フレーム2Rに一端が連結された中空状のシリンダ3aと、そのシリンダ3a内に一端が挿入され、他端側が左フレーム2Lに連結されているピストン3bとによって構成されている。ピストン3bは、シリンダ3a内を左右方向に移動するが、伸縮機構3は、ピストン3b自体に動力を与え、ピストン3bを作動させるものではない。
シリンダ3aには、図示しないロック機構が内蔵されている。ロック機構は、伸縮機構3の伸縮を規制するものであり、例えば、シリンダ3aの入口に内蔵され、ピストン3bを締め付けてロックする。
車輪4は、車両1の進行方向前方側に位置する左右の前輪4FL,4FRと、進行方向後方側に位置する左右の後輪4RL,4RRとの合計4輪が設けられている。前後輪4FL〜4RRは、後述する車輪駆動装置から回転駆動力が付与され、それぞれ独立に回転可能に構成されている。
車輪角度調整装置5は、各車輪4のトウ角と、キャンバ角とを調整する駆動装置であり、各車輪4の各々に設けられている。車輪角度調整装置5によって、車輪4にキャンバ角、または、トウ角を付けると、車輪4には横力が発生する。本実施形態は、この車輪4に発生した横力を利用して、左フレーム2Lと、右フレーム2Rとを左右に移動させ、車体の幅(車幅)を可変させる。
図2を参照して、車輪角度調整装置5について説明する。図2(a)は、車輪4の断面と、車輪角度調整装置5とを示す図であり、図2(b)は、車輪4のトウ角、及び、キャンバ角の調整方法を模式的に説明する模式図である。なお、図2(b)中の仮想軸Xf−Xb、仮想軸Yl−Yr、及び、仮想軸Zu−Zdは、それぞれ車両1の前後方向、左右方向、及び、上下方向にそれぞれ対応する。
車輪4(前後輪4FL〜4RR)は、主に、ゴム状弾性材から構成されるタイヤ4aと、アルミニウム合金などから構成されるホイール4bとによって構成され、ホイール4bの内周部には、車輪駆動装置6(FL〜RRモータ6FL〜6RR)がインホイールモータとして配設されている。車輪駆動装置6は、その前面側(図2(a)左側)に突出された駆動軸6aがホイール4bに連結固定されており、駆動軸6aを介して、回転駆動力を車輪4へ伝達可能に構成されている。
車輪角度調整装置5(FL〜RRアクチュエータ5FL〜5RR)は、車輪駆動装置6の背面に連結固定されている。車輪角度調整装置5は、3本の油圧シリンダ5a〜5cを備えており、3本の油圧シリンダ5a〜5cのロッド部は、車輪駆動装置6の背面側(図2(a)右側)にユニバーサルジョイント7を介して連結固定されている。各油圧シリンダ5a〜5cは、周方向120度間隔に配置され、そのうち油圧シリンダ5bは、仮想軸Zu−Zd上に配置されている。
これにより、各油圧シリンダ5a〜5cが各ロッド部をそれぞれ所定方向に所定長さだけ伸長駆動又は収縮駆動することで、車輪駆動装置6が仮想軸Xf−Xb,Zu−Xdを揺動中心として揺動駆動され、その結果、各車輪4に所定のキャンバ角とトウ角とが付けられる。
例えば、図2(b)に示すように、車輪4が中立位置(車両1の直進状態)にある状態で、油圧シリンダ5bのロッド部が収縮駆動され、かつ、油圧シリンダ5a,5cのロッド部が伸長駆動されると、車輪駆動装置6が仮想線Xf−Xb回りに回転され(図2(b)矢印A)、車輪4にマイナス方向(ネガティブキャンバ)のキャンバ角(車輪4の中心線が仮想線Zu−Zdに対してなす角度)が付けられる。一方、これとは逆の方向に油圧シリンダ5b及び油圧シリンダ5a,5cがそれぞれ伸縮駆動されると、車輪4にプラス方向(ポジティブキャンバ)のキャンバ角が付けられる。
また、車輪4が中立位置(車両1の直進状態)にある状態で、油圧シリンダ5aのロッド部が収縮駆動され、かつ、油圧シリンダ5cのロッド部が伸長駆動されると、車輪駆動装置6が仮想線Zu−Zd回りに回転され(図2(b)矢印B)、車輪4にトウイン傾向のトウ角(車輪4の中心線が車両1の基準線に対してなす角度であり、車両1の進行方向とは無関係に定まる角度)が付けられる。一方、これとは逆の方向に油圧シリンダ5a及び油圧シリンダ5cが伸縮駆動されると、車輪4にトウアウト傾向のトウ角が付けられる。
なお、ここで例示した各油圧シリンダ5a〜5cの駆動方法は、上述した通り、車輪4が中立位置にある状態から駆動する場合を説明するものであるが、これらの駆動方法を組み合わせて各油圧シリンダ5a〜5cの伸縮駆動を制御することにより、車輪4に任意のキャンバ角及びトウ角を付けることができる。
次に、図3乃至図6を参照して、車輪角度調整装置5によって車輪4にトウ角を与えることで、車幅を変更する方法について説明する。尚、図3乃至図6の説明において、「トウイン」を「ネガティブキャンバ」、「トウアウト」を「ポジティブキャンバ」に読み替えれば、車輪角度調整装置5によって車輪4にキャンバ角を与えることで、車幅を変更する方法となる。また、「トウイン」と「ネガティブキャンバ」とを、また「トウアウト」と「ポジティブキャンバ」とを同時に与えてもよい。
図3は、右フレーム2Rは移動させず、左フレーム2Lを右側に移動させて車幅を縮める場合を示す図である。図3(a)に示す通り、右車輪4FR,4RRは、そのままに(中立状態のままに)、車輪角度調整装置5によって、左車輪4FL,4RLにトウインを与える。トウインを与えると、左車輪4FL,4RLには、右向きの横力Fが発生する。発生した右向きの横力Fによって、ピストン3bがシリンダ3a内を右側に移動すると共に、左フレーム2Lが右側に移動する。こうして、図3(b)に示す通り、図3(a)に示す状態よりも、車幅を縮めることができる。その後、ロック機構によってピストン3aの移動をロックし、図3(c)に示す通り、左車輪4FL,4RLに与えたトウ角を戻す。
図4は、右フレーム2Rは移動させず、左フレーム2Lを左側に移動させて車幅を伸ばす場合を示す図である。図4(a)に示す通り、右車輪4FR,4RRはそのままに、車輪角度調整装置5によって左車輪4FL,4RLにトウアウトを与える。トウアウトを与えると、左車輪4FL,4RLには、左向きの横力Fが発生する。発生した左向きの横力Fによって、ピストン3bがシリンダ3a内を左側に移動すると共に、左フレーム2Lが左側に移動する。こうして、図4(b)に示す通り、図4(a)に示す状態よりも、車幅を伸ばすことができる。その後、ロック機構によってピストン3aの移動をロックし、図4(c)に示す通り、左車輪4FL,4RLに与えたトウ角を戻す。
図5は、左フレーム2Lを右側に移動させると共に、右フレーム2Rを左側に移動させて車幅を縮める場合を示す図である。図5(a)に示す通り、左車輪4FL,4RLと、右車輪4FR,4RRとにトウインを与える。トウインを与えると、左車輪4FL,4RLに右向き、右車輪4FR,4RRには左向きの横力Fが発生する。そのため、ピストン3bと、左フレーム2Lとが右側、シリンダ3aと、右フレーム2Rとが左側に移動する。こうして、図5(b)に示す通り、図5(a)に示す状態よりも、車幅を縮めることができる。その後、ロック機構によってピストン3bの移動をロックし、図5(c)に示す通り、左車輪4FL,4RLと、右車輪4FR,4RRとに与えたトウ角を戻す。尚、左フレーム2Lを左側、右フレーム2Rを右側に移動させて車幅を伸ばす場合には、図5(c)に示す状態において、左車輪4FL,4RLと、右車輪4FR,4RRとにトウアウトを与えれば良い。
このように、本実施形態では、車輪4にキャンバ角、又は、トウ角を付けることで発生する車輪4の横力を利用して、車体の幅を可変させる。よって、左フレーム2Lと、右フレーム2Rとを接近させたり、離間させたりするのに、専用のアクチュエータを用意する必要がない。従って、低コストで車体の幅を可変させることができる。
次に、図6及び図7を参照して、車体の幅を可変させる場合に、座席を収納する座席収納機構について説明する。まず、第1実施形態の座席収納機構について説明する。第1実施形態の座席収納機構は、助手席を運転席側に押し倒して、助手席を収納するものである。図6(a)は、車両に設置されている座席を示す平面図である。図6(b)は、運転席と、助手席とを示す正面図である。
図6(b)に示すように、左フレーム2Lの下端には、左底車体2LBの一端側が連結されている。右フレーム2Rの下端には、右底車体2RBの一端側が連結されている。右底車体2RBの他端側は、左底車体2LBの他端側の上に重畳されている。
右底車体2RBと、左底車体2LBとは、図示しないスライド機構により、左右方向にスライド可能に構成されている。即ち、左底車体2LBと、右底車体2RBとは、左フレーム2Lと、右フレーム2Rとが左右方向に移動するのに連れて、左右方向に移動可能に構成されている。
右底車体2RBの上には、運転席30が設置されており、運転席30の左隣であって、左底車体2LBの上には、助手席40が設置されている。運転席30は、座部31と、座部31から右底車体2RB側に突出する脚部32と、座部32の縁部から上方に立設する背もたれ33と、背もたれ33の上端に立設するヘッドレスト34とによって構成されている。
助手席40は、座部41と、座部の下方に連結された台座部42と、座部41の縁部から上方に立設する背もたれ43と、背もたれ43の上端に立設するヘッドレスト44とによって構成されている。また、図6(a)に示す通り、助手席40は、運転席30よりも、少なくとも背もたれ43の厚さ分、後方にオフセットされている。
台座部42の右端部(運転席30側の端部)は、右底車体2RBから立設する立壁50の上端にある回転軸51に回転可能に連結されている。台座部42の左端部には、下方がフック状に形成されたフック部42bが垂下されている。フック部42bと対向する位置には、左底車体2LBから支持壁52が立設されている。
支持壁52からは、フック部42bの上方に突出する突起が設けられ、フック部42bが上方に移動するのが規制、ロックされている。また、支持壁52の上端には、回転ローラ53が回転可能に取付けられ、台座部42の底面42aに当接している。台座部42の底面42aは、左側から右側に向けて下降傾斜しているので、回転ローラ53が右側に移動すると、助手席40の左側が段々と押し上げられ、助手席40は、回転軸51を中心に運転席30側に回転する。
次に、図7を参照して、第1実施形態の座席収納機構により、助手席40が収納される作用について説明する。図7(a)は、助手席40が収納されている途中の状態を示す正面図である。図7(b)は、助手席40が収納された状態を示す正面図である。尚、右フレーム2Rは固定したまま、左フレーム2Lを右側に移動させ、車体の幅を縮ませる場合における、助手席40の収納について説明する。尚、右フレーム2Rは固定したまま、左フレーム2Lを右側に移動させる場合には、右車輪4FR、4RRは、そのままに、左車輪4FL、4RLにトウイン、または、ネガティブキャンバを付ければ良い。
左フレーム2Lが右側に移動すると、これに連動して左フレーム2Lに連結されている左底車体2LB、支持壁52、回転ローラ53が右側に移動する。支持壁52が右側に移動すると、支持壁の突起、フック部42aによるロックが解除される。ロックが解除されると、回転ローラ53が、台座部42の底面42aに当接しながら右側に移動する。
台座部42の底面42aは、左側から右側に向けて下降傾斜している。また、助手席40の右端部は、回転軸51に回転可能連結され、左端部は、ロックが解除されて、フリーな状態である。
そのため、助手席40は、左端部が回転ローラ53によって段々と押し上げられ、回転軸51を中心に回転する。そして、助手席40は、上述した通り、背もたれ43の厚さ分、運転席30の後方にオフセットされている(図6(a)参照)。よって、最終的に、助手席40は、図7(b)に示す通り、助手席40の背もたれ43が運転席30の背後に位置するように横転した状態で、収納される。
尚、図7(b)に示す状態から、図6(b)に示す状態に復帰させるには、上述したのとは、逆に、右フレーム2Rは固定したまま、左フレーム2Lを左側に移動させれば良い。そうすれば、上述したのとは逆に動作して、図6(b)に示す状態に復帰する。
このように、第1実施形態の座席収納機構は、車体の幅を縮ませると、その車体を縮ませるせる力を使って、回転軸51、回転ローラ53等の機械的な構成によって、運転席30を避けた位置に、助手席40を、収納できる。即ち、車体の幅を縮ませるのに先立ち、手動で助手席40を収納する必要がない。
また、助手席40は、回転軸51、回転ローラ53等の機械的な構成が、車体を縮ませるせる力を使って収納されるので、助手席40を収納するための専用のアクチュエータも不要である。よって、車体の幅を可変させる場合に、手間無く、低コストで、助手席40を収納、設置することができる。
また、上述した通り、車体の幅は、車輪4にキャンバ角、又は、トウ角を付けることで発生する車輪4の横力を利用して可変させる。よって、車体の幅を可変させるために、専用のアクチュエータを用意する必要がない。従って、一層、低コストである。更に、助手席40を収納するので、例えば、運転席30で運転している運転者が運転中に、車体の幅を変えることもできる。
次に、図8及び図9を参照して、第2実施形態の座席収納機構について説明する。第2実施形態の座席収納機構は、助手席401を折り畳んで収納するものである。図8(a)は、第2実施形態において、助手席401を収納する前の状態を示す斜視図である。図8(b)は、第2実施形態において、助手席401を収納した後の状態を示す斜視図である。尚、第1実施形態と共通する構成については、共通の符号を付し、その説明は省略する。
図8(a)に示す通り、助手席401には、座部41の左縁から下方に伸び、左底車体2LBに固定される左脚部45と、座部41の右縁から下方に伸び右底車体2RBに固定される右脚部46とが設けられている。
助手席401は、左脚部45に回転軸45a、右脚部46に回転軸46a、座部41に2本の回転軸41a,41bが設けられている。これらの4本の回転軸は、座部41を折り畳むための構成であり、前後方向に伸びている。また、背もたれ43には4本の回転軸43a,43b,43c,43dが設けられている。これらの4本の回転軸は、背もたれ43を折り畳むための構成であり、上下方向に伸びている。
第2実施形態の座席収納機構は、図8(b)に示す通り、助手席401の座部41を、2本の回転軸41a,41bを境に外側に折り畳むと共に、背もたれ43を回転軸43b,43cを境に内側に折り畳むことで、助手席401を収納する。
ここで、図9を参照して、助手席401のフレーム構造について説明する。図9(a)は、助手席401の左右脚部45,46と、座部41とに内包されているフレーム構造401aを示す正面図である。
フレーム構造401aは、助手席401の左右脚部45,46と、座部41との骨格を構成する。助手席401の左右脚部45,46と、座部41とは、フレーム構造401aにクッション等、肉付けされて形成されている。助手席401の左右脚部45,46と、座部41とは、このフレーム構造401aが変形した場合には、その変形に応じて変形する。
フレーム構造401aは、左脚部45の回転軸45aと、右脚部46の回転軸46aと、座部41の2本の回転軸41a,41bと、これらの各回転軸に回転可能に連結された連結バーBとによって構成されている。
また、フレーム構造401aは、座部41に設けられる2本の回転軸41a,41bが、左脚部45の回転軸45a、右脚部46の回転軸46aよりも高くなるよう構成されている。尚、回転軸46aは、右脚部46を介して右底車体2RB側に固定されている。
そのため、第1実施形態の場合と同様に、右フレーム2R(右底車体2RB)を固定したまま、左フレーム2L(左底車体2RL)を右側に移動させると、フレーム構造401aは、図中2点鎖線のように変形する。即ち、図8(b)に示す各回転軸41a、41b、45a、45bの位置からも明らかな通り、座部41を、2本の回転軸41a,41bを境に外側に折り畳むことができる。
図9(b)は、助手席401の背もたれ43に内包されているフレーム構造401bを示す平面図である。尚、図中上方が助手席401の背面側、下方が前面側となる。
フレーム構造401bは、助手席401の背もたれ43の骨格を構成する。助手席401の背もたれは、フレーム構造401bにクッション等、肉付けされて形成されている。背もたれ43は、フレーム構造401bが変形した場合には、その変形に応じて変形する。
フレーム構造401bは、4本の回転軸43a〜43dと、これらの各回転軸に回転可能に連結された連結バーBとによって構成されている。フレーム構造401bは、4本の回転軸43a〜dのうち、中央の2本の回転軸43b,43cが、左右の回転軸43a,43dよりも後方に位置するように構成されている。また、右端の回転軸43dは、右底車体2RBに固定されている。
そのため、第1実施形態の場合と同様に、右フレーム2R(右底車体2RB)を固定したまま、左フレーム2L(左底車体2RL)を右側に移動させると、フレーム構造401bは、図中2点鎖線のように変形する。即ち、図8(b)に示す各回転軸41a、41b、45a、45bの位置からも明らかな通り、背もたれ43を、回転軸43b,43cを境に内側に折り畳むことができる。
尚、図8(b)に示す状態から、図8(a)に示す状態に復帰させるには、上述したのとは、逆に、右フレーム2Rは固定したまま、左フレーム2Lを左側に移動させれば良い。そうすれば、上述したのとは逆に動作して、図8(a)に示す状態に復帰する。
このように、第2実施形態の座席収納機構は、車体の幅を縮ませると、その車体を縮ませるせる力を使って、各種回転軸41a等の機械的な構成によって、運転席30を避けた位置に、助手席40を、折り畳むことができる。即ち、車体の幅を縮ませるのに先立ち、手動で助手席40を収納する必要がない。
また、助手席40は、各種回転軸41a等の機械的な構成が、車体を縮ませるせる力を使って収納されるので、助手席40を収納するための専用のアクチュエータも不要である。よって、車体の幅を可変させる場合に、手間無く、低コストで、助手席40を収納、設置することができる。
次に、図10及び図11を参照して、第3実施形態の座席収容機構について説明する。第3実施形態の座席収容機構は、助手席403を運転席303の内部に収容するものである。図10(a)は、第3実施形態において、助手席403を収納する前の状態を示す斜視図である。図10(b)は、第3実施形態において、助手席403を収納した後の状態を示す斜視図である。尚、上記第1,第2実施形態と共通する構成については、共通の符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、第3実施形態の運転席303は、助手席403を内部に収納可能に構成されている。運転席303の内部には、助手席403を引き込むガイドレール60,61,62が形成されている。
図11は、図10(a)に示すXI−XI断面線における断面図である。図11に示す通り、運転席303の内部には、助手席403を収容可能な収容空間Kが形成されている。ガイドレールが60,61は、座部31に形成されている収納空間Kの底面から突出して構成されている。ガイドレール62は、背もたれ33に形成されている収納空間Kの側面に一端側が固定され、ガイド方向に伸びる板状に形成されている。
尚、ガイドレール60,61,62は、かかる形状、配置に限られない。ガイドレール60,61,62は、運転席303の収納空間K内に助手席403をスライドさせる場合に、スライドの方向を規制できるものであれば良い。また、転がりローラを付随させ、円滑にスライドさせるようにしても良い。
図10に戻り、説明を続ける。助手席403と対向する運転席303の側面には助手席403を収容する収納口が開口されている。助手席403は、運転席303側の端部が、収納口から運転席303の内部に、若干、収容された状態で設置されている。
また、図示しないが、助手席403の座部41の底面には、運転席303のガイドレール60,61と嵌合する溝が形成されている。また、助手席403の背もたれ43の内部には、運転席303のガイドレール62が挿入されるレール通路が形成されている。
運転席303と、助手席403とは、運転席303のガイドレール60,61と助手席403の溝とが嵌合した状態、また、運転席303のガイドレール62が助手席403のレールに挿入された状態で設置されている。
助手席403は、ヘッドレスト44が出没可能に構成されている。ヘッドレスト44の下方には、ヘッドレスト収納空間44aが形成されており、その内部に、コイルバネ44bが内蔵されている。そして、ヘッドレスト44の運転席303側の側面44cは、運転席303側に下降傾斜して構成されている。
上述した第3実施形態の座席収容機構によれば、第1,第2実施形態と同様に、右フレーム2Rを固定したまま、左フレーム2Lを右側に移動させると、助手席403は、運転席303の収納空間K内に円滑に移動して、助手席403を運転席303の収納空間K内に収納できる。また、ヘッドレスト44は、運転席303に形成されている収納口の縁部に、側面44cが衝突して、段々とヘッドレスト収納空間44a内に収納される。
尚、図10(b)に示す状態から、図10(a)に示す状態に復帰させるには、上述したのとは、逆に、右フレーム2Rは固定したまま、左フレーム2Lを左側に移動させれば良い。そうすれば、上述したのとは逆に動作して、図10(a)に示す状態に復帰する。また、ヘッドレスト44は、コイルバネ44bの弾性により外方に、再び、突出させることができる。
このように、第3実施形態の座席収納機構は、車体の幅を縮ませると、その車体を縮ませるせる力を使って、ガイドレール60、収納空間K等の機械的な構成によって、運転席303を避けた位置に、助手席403を収納できる。即ち、車体の幅を縮ませるのに先立ち、手動で助手席403を収納する必要がない。
また、助手席403は、ガイドレール60、収納空間K等の機械的な構成が、車体を縮ませるせる力を使って収納されるので、助手席403を収納するための専用のアクチュエータも不要である。よって、車体の幅を可変させる場合に、手間無く、低コストで、助手席403を収納、設置することができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
上記実施形態では、座席収納機構として第1〜第3実施形態について説明したが、座席収納機構としては、かかる第1〜第3実施形態に限定されない。例えば、座席フレームとして左枠と、右枠とを用意、左枠を左底車体、右枠を右底車体に固定、左枠と、右枠とを可撓性のある材料で連結して、座部、背もたれを形成しても良い。この場合も、上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
上記第1実施形態では、助手席40を回転軸51を中心に回転させ、運転席30側に横倒しする場合について説明したが、助手席40を回転させる機構としては、第1実施形態のものに限定されない。例えば、助手席の側面上方を左フレーム2L側から押圧する手段を設け、助手席を回転軸51を中心に回転させるようにしても良い。この場合も、上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
上記第2実施形態では、助手席401を折り畳む場合について説明したが、助手席401を折り畳む機構としては、第2実施形態に限定されない。折り畳む箇所も、1箇所でも良いし、3箇所以上でも良い。折り畳む方向も、座部を内側に折り畳み、背もたれを外側に折り畳むようにしても良い。この場合も、上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
上記第3実施形態では、助手席403を運転席303の内部に収納する場合について説明したが、収納する構成としては、第3実施形態に限定されない。例えば、助手席の座部を、運転席の座部の下、助手席の背もたれを運転席の背後に収納するようにしても良い。この場合、運転席303に収納空間を形成する必要がないので低コストである。また、助手席403の一部を、予め運転席303の一部に挿入しておくことに限定されない。運転席と、助手席とを別々に設置しておき、車幅を変更する場合に助手席を運転席内に収納させるようにしても良い。
上記実施形態では、助手席を収納する場合について説明したが、収納する座席としては、助手席に限定されない。運転席、後部座席、補助席など、車室内に設置される座席であれば良い。
上記実施形態では、右フレーム2Rを固定したまま、左フレーム2Lを移動させる場合に、助手席を収納する場合について説明したが、第2,第3実施形態については、左フレーム2Lを固定したまま、右フレーム2Rを移動させて収納しても良い。また、第1〜第3実施形態について、左フレーム2Lと右フレーム2Rとの両方を移動させても良い。両方移動させる場合には、いち早く、車幅を変更することができる。
上記実施形態では、車輪角度調整装置5によって、車輪4に横力を発生させ、その横力を利用して車体の幅を可変させる場合について説明したが、車体の幅、即ち、左フレーム2Lと、右フレーム2Rとの間隔を広げたり、狭めたりする専用のアクチュエータを用意しても良い。例えば、伸縮機構3に動力源を追加して伸縮機構3の伸縮により、車体の幅を可変させても良い。
上記実施形態では、左フレーム2Lと、右フレーム2Rとを伸縮機構3によって連結する場合について説明したが、車両1のフレーム構造としては、これに限らず、車幅を左右に伸縮可能な構造であれば良い。例えば、図12に示すフレーム構造でも良い。
図12(a)は、第2実施形態の車両のフレーム構造を示す平面図、図12(b)は、図12(a)に示す車両のフレーム構造において車幅を縮めた状態を示す平面図である。
図12(a)に示す通り、第2実施形態の車両のフレーム構造は、前方に4本の支柱P1〜P4が立設され、後方に4本の支柱P5〜P8が立設されている。支柱P1〜P4の間には、前方左横桁2FL、前方中央横桁2FM、前方右横桁2FRが各支柱に回転可能に連結されている。支柱P5〜P8の各間には、後方左横桁2RL、後方中央横桁2RM、後方右横桁2RRが各支柱に回転可能に連結されている。支柱P1と支柱P5との間には左縦桁2L、支柱P2と支柱P6との間には左中央縦桁21L、支柱P3と支柱P7との間には右中央縦桁21R、支柱P4と支柱P8との間には右縦桁2Rが各支柱に回転可能に連結されている。尚、各横桁、各縦桁は、支柱の上端と、下端との各々に設けられている。また、左車輪4FL,4RLは左縦桁2L、右車輪4FR,4RRは右縦桁2Rに、上記実施形態と同様に、車輪角度調整装置5によって連結されている。
このように、車両のフレーム構造を構成しても、上記実施形態と同様に、車輪4にネガティブキャンバ、または、トウインを与えることで、図12(b)に示す通り、図12(a)に示す状態よりも車幅を縮めることができる。
即ち、左車輪4FL,4RLに発生する右向きの横力により、前方左横桁2FLが支柱P2、後方左横桁2RLが支柱P6を中心に反時計回りに回転する。また、右車輪4FR,4RRに発生する左向きの横力により、前方右横桁2FRが支柱P3、後方右横桁2RRが支柱P7を中心に時計回りに回転する。よって、図12(b)に示す通り、図12(a)に示す状態よりも車幅を縮めることができる。尚、図12(b)に示す状態から、図12(a)に示す状態にするには各車輪4にポジティブキャンバ、または、トウアウトを与えれば良い。
上記実施形態では、トウ角と、キャンバ角との両方を調整可能な車輪角度調整装置5によって、トウ角、キャンバ角を与える場合について説明したが、トウ角と、キャンバ角との両方を与えることができる必要はない。車輪4に、トウ角、または、キャンバ角のいずれか一方を付けることができれば良い。また、トウ角を付ける装置と、キャンバ角を付ける装置とを別々に搭載しても良い。
上記実施形態では、4つの車輪4の各々に、車輪角度調整装置5を設ける場合について説明したが、各車輪4に車輪角度調整装置5を設けることに限定されない。左前輪4FLと、右前輪4FRとに、キャンバ角、または、トウ角を付けることができる1個の車輪角度調整装置を設ける。また、左後輪4RLと、右後輪4RRとに、キャンバ角、または、トウ角を付けることができる1個の車輪角度調整装置を設ける。即ち、合計2個の車輪角度調整装置で、車輪4にキャンバ角、または、トウ角を付けても良い。かかる場合には、左フレーム2Lと、右フレーム2Rとを独立して移動させることができないが、車輪角度調整装置の個数を減らすことができるので、低コストである。
上記各実施形態は、それぞれ、他の実施形態が有する構成の一部または複数部分を、その実施形態に追加し或いはその実施形態の構成の一部または複数部分と交換等することにより、その実施形態を変形して構成するようにしてもよい。
1 車両
2L 左フレーム(左車体の一例)
2R 右フレーム(右車体の一例)
3 伸縮機構
3a シリンダ(伸縮機構の一部)
3b
ピストン(伸縮機構の一部
4 車輪
4FL 左の前輪(車輪の一部)
4RL 左の後輪(車輪の一部)
4FR 右の前輪(車輪の一部)
4RR 右の後輪(車輪の一部)
5 車輪角度調整装置
30,301,303 運転席(第1座席の一例)
40,401,403 助手席(第2座席の一例)
41a 座部の回転軸(座席収納機構の一部、屈曲機構の一部)
41b 座部の回転軸(座席収納機構の一部、屈曲機構の一部)
42 台座部(座席収納機構の一部、回転機構の一部)
43a〜d 背もたれの回転軸(座席収納機構の一部、屈曲機構の一部)
45a 左脚部の回転軸(座席収納機構の一部、屈曲機構の一部)
46d 右脚部の回転軸(座席収納機構の一部、屈曲機構の一部)
51 回転軸(座席収納機構の一部)
53 回転ローラ(座席収納機構の一部、回転機構の一部)
K 収納空間(座席収納機構の一部)

Claims (6)

  1. 車輪と、
    その車輪のうち左車輪と連結されている左車体と、
    その左車体とは分離され、前記車輪のうち右車輪と連結されている右車体と、
    前記左車体と前記右車体とのうち、一方の車体に設置されている第1座席と、
    その第1座席と左右方向に並べて他方の車体に設置されている第2座席と、
    前記右車体と前記左車体とに連結され、左右方向に伸縮して前記一方の車体に対して前記他方の車体を左右方向に相対的に移動させる伸縮機構と、
    その伸縮機構が縮むことにより、前記第1座席を避けた位置に前記第2座席を機械的に待避させ、前記伸縮機構が伸びることにより、前記第2座席を機械的に元の位置に復帰させる座席収納機構とを備えていることを特徴とする車両。
  2. 前記車輪のキャンバ角、及び/又は、トウ角からなる車輪の角度を調整する車輪角度調整装置を備え、
    前記伸縮機構は、前記車輪角度調整装置によって前記車輪の角度を調整することで前記車輪に発生する横力により左右方向に伸縮することを特徴とする請求項1に記載の車両。
  3. 前記車輪角度調整装置は、前記他方の車体に連結されている車輪の角度を、前記一方の車体に連結されている車輪とは独立して調整可能に構成され、
    前記伸縮機構は、前記車輪角度調整装置によって前記他方の車体に連結されている車輪の角度を調整することで、前記一方の車体に対して前記他方の車体を左右方向に移動させ、
    前記一方の車体に連結されている第1座席が運転席、前記他方の車体に連結されている第2座席が助手席であることを特徴とする請求項2に記載の車両。
  4. 前記座席収納機構は、
    前記一方の車体側に配置され前後方向に伸びる回転軸と、
    前記第1座席側に位置する前記第2座席の端部を、前記回転軸に回転可能に連結した連結部と、
    その連結部とは反対側に位置する前記第2座席の端部を、前記回転軸を中心に回転させる回転機構とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両。
  5. 前記座席収納機構は、
    前記一方の車体側に配置され前後方向に伸びる回転軸と、
    前記第1座席側に位置する前記第2座席の端部を、前記回転軸に回転可能に連結した連結部と、
    その連結部と、前記連結部とは反対側に位置する前記第2座席の端部との間において前記第2座席を屈曲させる屈曲機構と備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両。
  6. 前記座席収納機構は、
    前記第2座席と対面する前記第1座席の側面に開口する収納口と、
    その収納口から連続して前記第1座席の内部に形成されている収納空間とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両。
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