JP2015205542A - 移動体 - Google Patents

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秀樹 取田
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秀樹 取田
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Abstract

【課題】簡素な構造で車輪の車体に対する位置を容易に変更できる移動体を提供する。
【解決手段】複数の車輪が車体に装着された移動体であり、車輪回転方向と交差する方向に転動可能な複数の転動体11bが外周囲に配置され、複数の転動体11bの外周面を順次接地させて回転する少なくとも一つの全方向車輪11aと、車体に対する位置を可変に全方向車輪11aを支持する可変支持部と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、全方向車輪を備えた移動体に関する。
トレッドを可変に構成した移動体が、例えば下記特許文献1、2等に開示されている。
特許文献1には、コンバインにおいて車輪の位置を変化させるための可変トレッド装置が提案されている。ここではグレンタンクの籾量が増加したときに、グレンタンク側の車輪をスライドさせて幅を広げることで、バランスよく作業できるようにしている。
特許文献2には、左右一対のクローラ走行体のトレッドを可変にした高所作業車が提案されている。ここでは左右一対のクローラ走行体のトレッドを、移動時に狭幅にし、作業時に広幅にすることで、転倒しにくくしている。
実開平6−1543号公報 特開2001−71952号公報
しかしながら、従来の移動体では、トレッドを変更させるには、地面などの移動面に接触した状態の車輪やクローラを、回転方向とは異なる方向に油圧シリンダなどで加圧してスライドさせる構造となっていた。そのため、トレッドを変更させるのに手間を要していた。仮に車輪やクローラを地面などの移動面から上昇させて容易に移動させるとすれば、構造が複雑になる。
そこで、本発明では、簡素な構造で車輪の車体に対する位置を容易に変更できる移動体を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の移動体は、複数の車輪が車体に装着された移動体であって、車輪回転方向と交差する方向に転動可能な複数の転動体が外周囲に配置されて、複数の転動体の外周面を順次接地させて回転する少なくとも一つの全方向車輪と、車体に対する位置を可変に全方向車輪を支持する可変支持部と、を備えている。
ここで可変支持部は、全方向車輪が接地した状態で全方向車輪の位置を変化させるものが好適である。この可変支持部は走行中に全方向車輪のトレッドを変更操作可能に構成することもできる。この移動体は、車体に対して変位可能な作動部が車体に装着されているものがよい。
可変支持部は、全方向車輪の回転軸に沿って進退させるスライド機構を備えているものでもよい。また可変支持部が車体に枢支された回動アームを備えているものでもよい。その場合、可変支持部が全方向車輪の回転軸を平行移動させる平行リンク機構を備えているのがよい。
本発明によれば、全方向車輪の車体に対する位置を可変支持部により可変にしたので、車輪間の間隔が広がるように全方向車輪を配置すれば、移動体の安定性を向上でき、車輪間の間隔が狭まるように全方向車輪を配置すれば、移動体をコンパクト化できる。
特に、全方向車輪の位置を変化させるので、全方向車輪を回転させたり転動体を転動させることで、全方向車輪を接地状態のまま何れの方向へも移動できる。そのため、全方向車輪の位置を変化させる際に接地部位を持ち上げる必要がなく、全方向車輪の位置を接地している移動面に沿って容易に変化させることが可能である。しかも、可変支持部に全方向車輪を昇降させる機能を設ける必要がないため、可変支持部を簡素な構造で構成できる。
よって、簡素な構造で車輪の車体に対する位置を容易に変更できる移動体を提供することが可能である。
本発明の第1実施形態における移動体の斜視図であり、(a)は搭乗部を下降させた状態、(b)は搭乗部を上昇させた状態を示す。 本発明の第1実施形態における移動体の車輪の配置構造を示す平面図であり、(a)は車輪間の距離を収縮した状態、(b)は車輪間の距離を伸長した状態を示す。 本発明の第1実施形態における移動体の全方向車輪の側面図である。 本発明の第1実施形態における移動体の可変支持部を示す概略側面図であり、(a)はスライド機構の収縮状態、(b)はスライド機構の伸長状態を示す。 本発明の第1実施形態における移動体の制御部を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態における移動体の車輪の配置構造を示す平面図であり、(a)は車輪間の距離を収縮した状態、(b)は車輪間の距離を伸長した状態を示す。 本発明の第3実施形態における移動体の可変支持部を示す平面図あり、(a)は平行リンク機構の収縮状態、(b)は平行リンク機構の伸長状態を示す。
以下、本発明の実施形態について図を用いて詳細に説明する。
[第1実施形態]
第1実施形態は、本発明を高所作業車に適用した例である。
図1(a)に示すように、移動体10は、複数の車輪11により移動可能な車体13に、搭乗部15を変位可能に備えた作動部17が装着されている。この実施形態では、図2(a)に示すように、車体13の長手方向に延びる中心線の左右に各3個ずつ、合計6個の全方向車輪11aが車体13に装着されている。このうち、長手方向の両端側に配置された4個の全方向車輪11aが可変支持部19を介して車体13に装着されている。
全方向車輪11aは、図3に示すように、車輪回転方向と交差する方向に転動可能な複数の転動体11bが円環状に配列して装着されており、ホイール11cに固定された多数のブラケット11dにより各転動体11bが転動自在に支持されている。ホイール11cに装着された複数の転動体11bの外周面により全方向車輪11aの円形の外周囲が形成されるように、各転動体の外周面の形状が設定されている。そのため全方向車輪11aは、複数の転動体11bの外周面を、地面、路面、床面等の移動面20に順次接地させて回転することが可能である。
図2(a)に示すように、長手方向の両端側に配置された4個の全方向車輪11aにはそれぞれ回転方向、回転速度、及び回転量を制御可能なモータ等の車輪駆動部21が設けられている。各全方向車輪11aは、車輪駆動部21によりそれぞれ独立に正転又は逆転方向に回転可能である。
車体13の長手方向の中間に配置された2個の全方向車輪11aは、回転軸が中心線に対して直交方向に配置されるように車体13に装着されており、それぞれ正転及び逆転方向に回転自在となっていてもよいが、ここでは車輪駆動部21により正転又は逆転方向に回転駆動可能とされている。
車体13の長手方向の両端側に配置された4個の全方向車輪11aは、可変支持部19を介して車体13に装着されている。可変支持部19は、図2(a)(b)に示すように、全方向車輪11a及び車輪駆動部21を車体13に対して位置が可変となるように支持するものである。
図4(a)(b)に示すように、この実施形態の可変支持部19は、全方向車輪11aの回転軸に沿って進退するスライド機構23と、スライド機構23を油圧や電動で駆動するパワーシリンダ等の支持駆動部25と、を備えている。全方向車輪11a及び車輪駆動部21は、スライド機構23の先端側にサスペンション27を介して連結されている。
スライド機構23は、車体13に固定されたスライドガイド23aと、スライドガイド23aに案内されるスライドアーム23bと、を備えている。スライドアーム23bはスライドガイドに対してローラ23c等を介して移動自在に保持されており、支持駆動部25により駆動されることで直線的に進退可能である。この実施形態では、スライド機構23が車体13の長手方向に延びる中心線に対して平面視で斜めに略45度傾斜して、車体13の4隅に放射状に配置されている。
スライド機構23はスライドアーム23bの進退により伸長又は収縮する。これにより車体13の長手方向の両端側に配置された4個の全方向車輪11aが、車体13に対して離間したり接近したりでき、各全方向車輪11aの位置を変化させることが可能である。
各スライド機構23が傾斜して配置されているため、スライド機構23の伸縮により各全方向車輪11aは車体13の中心線に対して斜めに位置を変化する。そのため、スライド機構23の伸縮により、車体13の長手方向と交差する方向の全方向車輪11a間の距離、即ちトレッドを変化させることができ、同時に車体13の長手方向に沿う全方向車輪11a間の距離、即ちホイールベースを変化させることができる。
スライド機構23を伸長又は収縮させる際、各全方向車輪11aを昇降する必要はなく、全方向車輪11aが移動面20に接地した状態のままで、移動面20上で全方向車輪11aの位置を変化させることができる。
作動部17は、図1(a)(b)に示すように、車体13に設けられたビーム29と、ビーム29を伸縮駆動する作動駆動部31と、ビーム29に装着されて車体13に対して変位可能な搭乗部15と、を有する。この実施形態では、ビーム29が車体13に対して略垂直方向に立設されており、搭乗部15がビーム29の伸縮により上昇及び下降する。
この移動体10には、可変支持部19及び作動部17の動作を車輪11の動作とともに制御する制御部33が設けられている。制御部33は、図5に示すように、各種の操作や移動体の各種の状態の検出値が入力される入力部35と、各種の設定値が記憶された記憶部37と、入力部35からの各種の入力信号及び設定値に基づいて各種の出力信号を生成するECUに組み込まれた処理部39と、出力信号により車輪駆動部21、支持駆動部25及び作動駆動部31を駆動する出力部41と、を有する。
入力部35は、走行操作を行うジョイスティック35aと、作動部17の昇降操作を行う車高スイッチ35bと、車輪の位置の変更操作を行うトレッドスイッチ35cと、作動部17の昇降と車輪の位置の変更とを連動させるための自動/手動切替スイッチ35dと、車体13の傾斜等の状態を検出する傾斜センサ35eと、を有し、さらに車輪11若しくは車輪駆動部21の回転方向及び回転速度を検出する回転センサ35fと、作動部17の搭乗部15の位置を検出する高さセンサ35gと、各全方向車輪11aの位置を基準位置からの差で検出する位置センサ35hと、を有している。特に限定されるものではないが、ジョイスティック35a、車高スイッチ35b、トレッドスイッチ35c、及び自動/手動切替スイッチ35dは搭乗部15に装備されていてもよく、これにより作業者が搭乗部15に乗車した状態で各種の操作を行うことができる。
出力部41は、各車輪11の車輪駆動部21を駆動するためのドライバ41aと、各可変支持部19の支持駆動部25を駆動するためのドライバ41bと、作動部17の作動駆動部31を駆動するためのドライバ41cと、車体13の状態を音等で示すスピーカー等の提示部41dと、を有している。
制御部33は、各種入力信号を処理して各種の出力信号を生成する。その際、各種の操作入力とともに各種センサの検出値や記憶部37の設定値を利用して、車輪駆動部21、支持駆動部25、作動駆動部31、提示部41dにそれぞれ所定範囲内に調整した出力信号を出力する。
例えばジョイスティック35aの操作入力と、回転センサ35fの検出信号と、により、適切な全方向車輪11aの回転方向及び回転速度を演算し、その結果に基づいて各車輪駆動部21を駆動する出力信号を各ドライバ41aへ出力する。このようにして支持駆動部25を駆動することで、ジョイスティック35aの操作入力に対応するように、各全方向車輪11aの回転方向及び回転速度を制御することができる。
その際、位置センサ35hで検出された車輪11の位置の検出値を利用して調整することで、ジョイスティック35aの操作入力に対応するように各車輪11を適切な回転方向及び回転速度に制御することができる。具体的には、6個の全方向車輪のうち、車体13の長手方向における両端側の4個の全方向車輪11aには可変支持部19が設けられ、中間位置の2個の全方向車輪11aには可変支持部が設けられていない。そのため6個の全方向車輪11aを駆動する際に、全方向車輪11a間の相対位置が可変支持部19の状態に応じて異なる。従って、任意の旋回中心に対して両端側の4個の全方向車輪11aの位置では、可変支持部19を伸縮で旋回半径が変化するため、旋回中心からの距離に応じて各全方向車輪11aの回転速度を調整するのがよい。
またこの制御部33では、トレッドスイッチ35cの操作入力と、位置センサ35hの検出値とにより、可変支持部19の支持駆動部25を駆動するための出力信号を出力する。トレッドスイッチ35cによりトレッドを所定距離にする入力があると、その入力に基づき、設定値などを利用して支持駆動部25の適切な駆動量を演算し、各支持駆動部25を駆動するための出力信号を生成し、各ドライバ41bへ出力する。そして各位置センサ35hの検出値を所定範囲内にすることで、各全方向車輪11aを車体13に対する所定の位置まで変化させる。
さらにこの制御部33では、作動部17の車高スイッチ35bの操作入力と、高さセンサ35gの検出値とにより、作動部17の作動駆動部31を駆動するための出力信号を出力する。
車高スイッチ35bにより搭乗部15を所定高さにする入力があると、その入力に基づき、設定値などを利用して作動駆動部31の適切な駆動量を演算し、作動駆動部31を駆動するための出力信号を生成し、ドライバ41cへ出力する。そして高さセンサ35gの検出値を所定範囲内にすることで、搭乗部15の高さを所定高さに変位させる。
その際、この実施形態では、切替スイッチ35dにより、作動部17の変位に対応して全方向車輪11aの位置を変化させることが可能となっている。ここでは搭乗部15の高さを高くしたとき、トレッドスイッチ35cによる操作入力を行わずに、搭乗部15の高さに対して安定に車体13を支持できるトレッドやホイールベースとなるように、自動で全方向車輪11a間の間隔を広げることができる。さらに搭乗部15を下降させたときには、自動で全方向車輪11a間の間隔を狭めることができる。適切な全方向車輪11a間の間隔は、例えば搭乗部15の高さ毎に予め設定して記憶部37に記憶していてもよい。
次に、このような移動体10の動作について説明する。
まず移動体10を走行させるには、予め可変支持部19を収縮させて各全方向車輪11aを車体13の中心線側に最も接近させた状態にしておく。
ジョイスティック35aを操作すると、この操作入力に基づき制御部33で制御されて各全方向車輪11aが回転することで走行する。このとき、車体13の長手方向両端側に配置された4個の全方向車輪11aの回転軸が中心線に対して傾斜しているため、これら4個の全方向車輪11aの回転速度は、進行方向の速度成分が目的速度となるように制御される。
移動体を直線的に走行させる場合、前方又は後方に走行させるには、駆動する全方向車輪を全て正転させるか逆転させる。側方に走行させるには、車体13の長手方向一端側の全方向車輪2個を正転又は逆転させ、他端側の全方向車輪2個を一端側とは反対方向に回転させ、中間の全方向車輪を回転させない。斜め方向に走行させるには、車体13の長手方向一端側の全方向車輪2個と他端側の全方向車輪2個とを、適宜な回転速度比で回転させる。
移動体を曲線的に走行させる場合には、曲線の外側に配置される全方向車輪11aと内側に配置される全方向車輪11aとの速度差、即ち曲線の接線方向の速度成分の差と、車体の両端側の全方向車輪11aと中間の全方向車輪11aとの速度成分の差と、が曲線の曲率に対応するように各全方向車輪を回転させる。
その位置で旋回する場合には、ジョイスティックで旋回のための操作入力を行う。これにより車体13の中心線に対して両側の全方向車輪11aを互いに反対方向に回転させる。これらによって移動体10を全方向に走行させることができる。
次いで、移動体10の全方向車輪11aの車体13に対する位置を変化させるには、トレッドスイッチ35cを操作することで、各可変支持部19の支持駆動部25を駆動させる。これによりスライドアーム23bが伸縮し、各スライド機構23に支持されている全方向車輪11aが移動する。このとき、全方向車輪11aは接地したままの状態で、移動面20に接地している転動体11bを回転させつつ位置を変化させることができる。これにより車体両端側の4個の全方向車輪11aを車体13から離間する方向へ移動させれば、全方向車輪11a間の間隔、即ちトレッドやホイールベースを拡大することができる。
次いで、作動部17の搭乗部15を昇降させて変位させるには、車高スイッチ35bを操作することで、作動駆動部31を駆動させる。これにより搭乗部15を容易に昇降でき、図1(b)に示すように、搭乗部15を所定高さまで上昇させて、作業者が搭乗して高所作業を行うことが可能となる。このとき自動/手動切替スイッチ35dにより、作動部17と可変支持部19とを連動させるよう設定しているため、搭乗部15の高さに対応するように、可変支持部19の支持駆動部25が駆動され、車体両端側の4個の全方向車輪11aの位置を変化させてトレッドが拡大する。
次いで、作動部17の搭乗部15を上昇させた状態や全方向車輪11aのトレッドを拡大した状態で移動体10を走行中、狭い幅の走路等の移動面を通過する場合には、トレッドスイッチ35cによるトレッドの変更操作により、可変支持部19の支持駆動部25を動作させ、車体両端側の4個の全方向車輪11aを車体13側へ移動させる。これにより全方向車輪11a間のトレッドを小さくして、狭い幅の移動面20を通過可能となる。
次に、この実施形態の作用効果について説明する。
上記移動体10によれば、可変支持部19により全方向車輪11aの車体13に対する位置が可変であるので、車輪11間の間隔が広がるように全方向車輪11aを配置すれば、車高や車重に対する複数の車輪11の接地面間が広がるため、移動体10の安定性を向上することができる。
そのため、例えば停止状態では、車体13の重心の変化が生じた際に移動体10が傾いたり倒れることを防止でき、また移動状態では、車幅方向のトレッドが大きくなるとコーナーリング時の走行安定性などを向上でき、さらに走行状態で車両前後方向のホイールベースが大きくなると、直進時の走行安定性などを向上できる。
一方、車輪11間の間隔が狭まるように全方向車輪11aを配置すれば、移動体10をコンパクト化できる。そのため、例えば停止状態では、駐車や収納の際のスペースを小さくでき、移動状態では、狭い場所を移動することが可能となる。
この移動体10では、特に全方向車輪11aの位置を変化させるので、全方向車輪11aを回転させたり転動体11bを転動させることで、全方向車輪11aを接地状態のままで何れの方向へも移動させることができる。そのため、全方向車輪11aの位置を変化させる際に接地部位を持ち上げる必要がなく、全方向車輪11aの位置を接地している移動面20に沿って容易に変化させることができる。しかも可変支持部19に全方向車輪11aを昇降させる機能が不要であるため、可変支持部19を簡素な構造にできる。
この移動体10では、車体13に対して変位可能な作動部17が車体13に装着されているので、作動部17を変位させる際に移動体10全体の重心位置が変化する。作動部17を車体13の水平方向外側まで変位させたり、車高方向の位置を上昇するように変位させたりする場合には、車体13が不安定になる。そのため全方向車輪11aの位置を変化させて複数の車輪11間の間隔を広げることで、安定して作動部17を変位させることができる。
この移動体10では、可変支持部19が全方向車輪11aを回転軸に沿って進退させるスライド機構23を備えているので、スライド機構23を駆動させたときに容易に転動体11bを転動させることができ、可変支持部19の構造を簡素化し易い。また全方向車輪11aの位置を変化させる際、全方向車輪11aの向きが変化しないため、全方向車輪11aの位置を変化させる前後で、移動体10の移動方向に対する特性が複雑に変化することがなく、制御部33を簡素化できる。
なお上記各実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば上記各実施形態では、6個の車輪11を車体13に設けた例について説明したが、車輪11の数は移動体10が走行可能な範囲で用途に応じて適宜設定可能である。また全ての車輪11を駆動することなく、一部を駆動し、残りを回転自在にしてもよい。さらに6個の全方向車輪11aを用いることなく、車体13に対して位置を変化可能な全方向車輪を前後に左右一対設けることで本発明の効果を得ることは可能である。
上記実施形態では、各転動体11bが全方向車輪11aの回転軸に対して離間して、直交方向に設けられた転動軸周りに転動する転動体により構成したが、転動体11bは全方向車両の回転方向と交差する方向に転動可能であればよく、例えば各転動体11bの転動軸が全方向車輪11aの回転軸に対して斜めに傾斜していてもよい。転動体11bの形状や大きさは特に限定されるものではなく、例えば太鼓状、ロール状、球状など、適宜選択することができる。また、高所作業車の例に限らず、移動体の用途は全く限定されない。例えばロボット等の足等であってもよい。
[第2実施形態]
図6(a)(b)は、第2実施形態の移動体10である。
この移動体10は、車体13の長手方向の中間位置に、車体13の長手方向と直交する回転軸周りに回転する空気入りタイヤ45を装着し、さらに可変支持部19に支持された全方向車輪11aの回転軸を、車体13の長手方向に対して直交方向に配置している。その他は第1実施形態と同様に構成されている。
この移動体10であっても、車体13の長手方向の前方又は後方への直線的な走行、曲線的な走行、その位置での旋回が可能であり、車体13の長手方向の両端側に配置された各全方向車輪11aの位置を変更することも可能である。
全方向車輪11aの回転軸は車体13の長手方向に対して直交しているため、可変支持部19を駆動するとトレッドを拡大したり縮小したりすることができる。車体13の前後方向へ直線状に走行したり曲線状に走行したりするには、制御部33で各車輪駆動部21の回転速度を各全方向車輪11aの向きに応じて調整すればよい。このような構成であっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。しかもこの実施形態の移動体10では、空気入りタイヤ45を装着しているため、直線方向の走行時の制御が容易である。
なおこの実施形態では、空気入りタイヤ45を装着した例について説明したが、車輪11の構造は何ら限定されず、例えば中実のタイヤであってもよい。また空気入りタイヤ45と全方向車輪11aとの両方をそれぞれ回転駆動可能に構成したが、何れか一方、あるいは一部だけを回転自在に構成することも可能である。例えば空気入りタイヤ45だけを回転駆動可能にし、全方向車輪11a及びその転動体11bを転動自在にすることで、走行時の制御を簡素化してもよい。
[第3実施形態]
図7は、第3実施形態の移動体10における可変支持部19を示している。この移動体10は、可変支持部19の構造が、車体13に枢支された回動アーム47により、全方向車輪11aの回転軸を平行移動させる平行リンク機構49を備えている。平行リンク機構49を、電動、油圧等のパワーシリンダを備えた支持駆動部25により駆動することで揺動可能である。その他は第1実施形態と同様である。
このような移動体10であっても、第1実施形態と全く同様に走行及び旋回が可能である。また支持駆動部25により平行リンク機構49を揺動させることで、複数の全方向車輪11aの位置を変化することもできる。そのため第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
特に、この実施形態では、可変支持部19が車体13に枢支された回動アーム47を備えているので、回動アーム47を略水平方向に回動させれば、回動量に応じてトレッドとホイールベースとの両方を合わせて調整することができる。例えば、走行時にはホイールベースを拡大して直進安定性を増加し、停止時にトレッドを拡大して移動体10を安定させて転倒等を防止できる。
さらにこの実施形態の場合、回動アーム47が全方向車輪11aの回転軸を平行移動させる平行リンク機構49を構成しているので、全方向車輪11aの位置を変化させても全方向車輪11aの向きが変化しない。そのため全方向車輪11aの位置を変化させる前後で、移動体10の走行方向に対する特性が複雑に変化するようなことがなく、制御部33の構造を簡素化できる。
10 移動体
11 車輪
11a 全方向車輪
11b 転動体
11c ホイール
11d ブラケット
13 車体
15 搭乗部
17 作動部
19 可変支持部
20 移動面
21 車輪駆動部
23 スライド機構
23a スライドガイド
23b スライドアーム
23c ローラ
25 支持駆動部
27 サスペンション
29 ビーム
31 作動駆動部
33 制御部
35 入力部
35a ジョイスティック
35b 車高スイッチ
35c トレッドスイッチ
35d 切替スイッチ
35e 傾斜センサ
35f 回転センサ
35g 高さセンサ
35h 位置センサ
37 記憶部
39 処理部
41 出力部
41a、41b、41c ドライバ
41d 提示部
45 空気入りタイヤ
47 回動アーム
49 平行リンク機構

Claims (7)

  1. 複数の車輪が車体に装着された移動体であって、
    車輪回転方向と交差する方向に転動可能な複数の転動体が外周囲に配置されて、該複数の転動体の外周面を順次接地させて回転する少なくとも一つの全方向車輪と、
    上記車体に対する位置を可変に上記全方向車輪を支持する可変支持部と、を備えた移動体。
  2. 前記可変支持部は、前記全方向車輪が接地した状態で該全方向車輪の位置を変化させる、請求項1に記載の移動体。
  3. 前記可変支持部は、走行中に前記全方向車輪のトレッドを変更操作可能である、請求項1又は2に記載の移動体。
  4. 前記車体に対して変位可能な作動部が該車体に装着されている、請求項1〜3の何れかに記載の移動体。
  5. 前記可変支持部は、前記全方向車輪の回転軸に沿って進退させるスライド機構を備えている、請求項1〜4の何れかに記載の移動体。
  6. 前記可変支持部は、前記車体に枢支された回動アームを備えている、請求項1〜4の何れかに記載の移動体。
  7. 前記可変支持部が前記全方向車輪の回転軸を平行移動させる平行リンク機構を備えている、請求項6に記載の移動体。
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