JP2013211614A - リモコンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】リモコン同士で音声通話ができるリモコンシステムにおいて、一人の作業員で通話確認を容易に行えるリモコンシステムを低コストで実現する。
【解決手段】風呂リモコン2aと台所リモコン2bとの間で音声通話ができるリモコンシステムにおいて、各リモコン2a,2bは、他のリモコンから所定の制御信号を受信することを条件として、スピーカ11から試験音を出力させるとともに、このスピーカ11から出力された試験音を当該リモコンが備えるマイク10に入力する。そして、当該マイク10に入力された試験音を音声通話用の音声信号として上記他のリモコンに送信し、当該他のリモコンのスピーカ11から出力させて、音声通話機能が正常に動作しているか否かを確認させる。
【選択図】図2
【解決手段】風呂リモコン2aと台所リモコン2bとの間で音声通話ができるリモコンシステムにおいて、各リモコン2a,2bは、他のリモコンから所定の制御信号を受信することを条件として、スピーカ11から試験音を出力させるとともに、このスピーカ11から出力された試験音を当該リモコンが備えるマイク10に入力する。そして、当該マイク10に入力された試験音を音声通話用の音声信号として上記他のリモコンに送信し、当該他のリモコンのスピーカ11から出力させて、音声通話機能が正常に動作しているか否かを確認させる。
【選択図】図2
Description
この発明はリモコンシステムに関し、より詳細には、複数のリモコンで構成され、リモコン同士で音声通話ができるようになっているリモコンシステムにおいて、システムの施工時などに行われる音声通話の動作確認を容易にする技術に関する。
近時、給湯装置においては、遠隔操作装置(リモコン)として、浴室に設置されるリモコン(いわゆる風呂リモコン)と台所などの浴室以外の場所に設置されるリモコン(いわゆる台所リモコン)を備えるなど、複数のリモコンを備えたものがあり、最近では、これら複数のリモコンについて、リモコン同士で音声通話ができるように構成されたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
このようにリモコン同士で音声通話ができるように構成されたリモコンシステムでは、各リモコンには、給湯装置や他のリモコン等と制御信号を送受信する通信回路と、音声通話用の音声信号を送受信する通信回路とを備えており、各リモコンは、制御信号や音声信号を給湯装置と接続された通信線を介して互いにやり取りできるように構成されている。
ところで、このようなリモコンシステムは、その施工時などにリモコンシステムが正常に動作するか否かを作業員が確認しているところ、音声通話が正常に行えるか否かの確認は、風呂リモコンと台所リモコンの双方にそれぞれ作業員を配置しなければならず、作業員の確保や人件費の点で施工性がよくないという問題があった。
そのため、実際の施工現場では一人の作業員がリモコンシステムの施工から施工後の確認までを行うことが多く、その際の音声通話の確認は、一方のリモコンの傍にラジオなどの音源を置いて、この音源から発せられる音が他方のリモコンのスピーカで聴取できるか否かを各リモコンについてそれぞれ確認するといった手法を用いており、確認作業に手間が掛かるという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、リモコン同士で音声通話ができるリモコンシステムにおいて、一人の作業員で通話確認を容易に行えるリモコンシステムを低コストで実現することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載のリモコンシステムは、複数のリモコンで構成されるリモコンシステムであって、各リモコンが、制御信号の送受信を行う通信回路と、音声信号の送受信を行う通信回路を備えており、リモコン同士間で制御信号の送受信を行うとともに、リモコン同士間での音声信号の送受信により音声通話ができるように構成されたものにおいて、上記音声信号の通信回路は、マイクと、スピーカと、これらマイクおよびスピーカを用いて音声通話を行わせる通話切替回路を有し、上記各リモコンは、他のリモコンから所定の制御信号を受信することを条件として、スピーカから所定の試験音を出力させるとともに、このスピーカから出力された試験音を当該リモコンが備えるマイクに入力して、当該マイクに入力された試験音を音声通話用の音声信号として上記他のリモコンに送信する制御構成を有していることを特徴とする。
すなわち、この請求項1に係るリモコンシステムでは、リモコンシステムの通話確認にあたり、作業員は、他のリモコンから各リモコンに対して所定の制御信号を送信することにより、当該制御信号を受信した各リモコンは、当該リモコンに備えられたスピーカから所定の試験音を出力し、この出力された試験音を当該リモコンに備えられたマイクで拾って生成した音声信号を上記他のリモコンに送信するので、上記他のリモコンでは各リモコンから送信された音声信号をスピーカから出力することで、各リモコンから他のリモコンに対する音声通話が正常に行えるかを確認することができる。したがって、この請求項1に係るリモコンシステムでは、作業員は、他のリモコンの傍に居ながらにして各リモコンから他のリモコンに対する音声通話が正常に行えるかを容易に確認することができる。
また、本発明の請求項2に記載のリモコンシステムは、請求項1に記載のリモコンシステムにおいて、上記各リモコンは、上記スピーカから出力させる所定の試験音を生成する試験音生成手段と、上記スピーカの入力を上記試験音生成手段の出力に固定するスイッチ回路を備えていることを特徴とする。
すなわち、この請求項2に係るリモコンシステムでは、各リモコンに所定の試験音を生成する試験音発生手段とスイッチ回路を設けるだけで本発明を実現できるので、本発明を簡単な回路構成で実施することができる。そして、試験音発生手段として、たとえば音声合成ICのような集積化された回路部品を使用することにより、部品追加によるコスト上昇を抑制しつつ本発明を適用したリモコンシステムを安価に提供することができる。
また、本発明の請求項3に記載のリモコンシステムは、請求項1または2に記載のリモコンシステムにおいて、上記他のリモコンは、当該リモコンに備えられた操作部に特定の操作が行われることを条件として、上記所定の制御信号を送信するように構成されていることを特徴とする。
すなわち、この請求項3に係るリモコンシステムでは、他のリモコンから各リモコンに対して音声通話の確認を求める制御信号(所定の制御信号)は、他のリモコンにおける操作部の特定の操作によって送信されるので、当該制御信号の送信に関して、他のリモコンに従来から備えられている既存の操作部(たとえば、操作スイッチ)を用いて当該制御信号を送信するように構成することができる。したがって、この請求項3に係るリモコンシステムでは、音声通話の確認を求める制御信号を送信する他のリモコン側につき、部品追加によるコスト上昇を抑制しつつ本発明を適用することができ、リモコンシステムを安価に提供することができる。
また、本発明の請求項4に係るリモコンシステムは、請求項1から3のいずれかに記載のリモコンシステムにおいて、上記各リモコンは、上記制御信号の通信回路を介して給湯装置の遠隔操作用の制御信号を出力するように構成されていることを特徴とする。これにより、給湯装置のリモコン同士の音声通話の確認を容易に行うことができるリモコンシステムを安価に提供することができる。
本発明によれば、リモコン同士間で音声通話ができるリモコンシステムにおいて、リモコン同士の音声通話の通話確認作業を容易に行えるリモコンシステムを安価に提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係るリモコンシステムを給湯装置のリモコンに適用したシステム構成の一例を示しており、この図に示す給湯装置1には、浴室に設置される風呂リモコン2aと、台所など浴室以外の場所に設置される台所リモコン2bの2台のリモコンが備えられるとともに、これら各リモコン2a,2bが2芯の通信ケーブル3を介して給湯装置1(具体的には、図示しない給湯装置1の制御部)と通信接続されている。
図1は本発明に係るリモコンシステムを給湯装置のリモコンに適用したシステム構成の一例を示しており、この図に示す給湯装置1には、浴室に設置される風呂リモコン2aと、台所など浴室以外の場所に設置される台所リモコン2bの2台のリモコンが備えられるとともに、これら各リモコン2a,2bが2芯の通信ケーブル3を介して給湯装置1(具体的には、図示しない給湯装置1の制御部)と通信接続されている。
ここで、風呂リモコン2aおよび台所リモコン2bは、それぞれ設置される場所に応じて、操作部4や表示部5の配置などが相違するが、リモコンとしての基本構成は両者とも共通している。したがって、各リモコン2a,2bの構成は風呂リモコン2aについて説明し、台所リモコン2bについては風呂リモコン2aと構成が共通する部位に同一の符号(ただし、末尾に台所リモコンを示す「b」を付記する)を付して説明を省略する。
風呂リモコン2aは、給湯装置1を遠隔操作するための操作装置であって、図2に示すように、操作部4aと、表示部5aと、制御部6aと、給湯2芯通信回路7aと、インターホン通信回路8aと、音声合成IC9aを主要部として備えている。
操作部4aは、給湯装置1に対する遠隔操作や風呂リモコン2aの各種設定操作などを行うための各種操作スイッチで構成されており、これらの操作スイッチで操作が行われると、その操作信号が風呂リモコン2aの制御部6aに与えられるようになっている。なお、この操作部4aの操作スイッチとしては、特に図示しないが、一般的な風呂リモコン2aが備えている既設の各種操作スイッチ(たとえば、給湯装置1を給湯待機状態にするための操作スイッチや、給湯設定温度や風呂設定温度などの設定を行うスイッチ、浴槽への湯張りを指示するスイッチなど)が備えられている。表示部5aは、給湯装置1の動作状況や風呂リモコン2aの設定内容などを表示する表示装置であって、たとえば、液晶表示装置やドットマトリクス式の蛍光管表示装置などで構成されている。なお、この表示部5aの表示内容は風呂リモコン2aの制御部6aによって制御されている。
制御部6aは、風呂リモコン2aの各部を制御する制御装置であって、制御中枢としてマイコンを備えている。具体的には、この制御部6aは、操作部4aの操作内容に応じて給湯装置1や台所リモコン2bに与える制御信号を生成したり、給湯装置1や台所リモコン2bから与えられる制御信号に基づいて表示部5aの表示制御や、風呂リモコン2aの設定(たとえば、給湯設定温度など)を変更したりするようになっている。そして、本実施形態では、この制御部6aは台所リモコン(他のリモコン)から与えられる制御信号に基づいて後述する音声通話確認処理を実行するように構成されている。
給湯2芯通信回路7aは、制御部6aが給湯装置1の制御部(図示せず)や台所リモコン2bの制御部6bと制御信号を送受信するための通信回路を構成するもので、本実施形態では、風呂リモコン2aと給湯装置1とが2芯の通信ケーブル3で接続されていることから、かかる2芯の通信ケーブル3を介して制御信号の送受信を行うことができる通信回路で構成されている。
インターホン通信回路8aは、上記通信ケーブル3を介して台所リモコン2bと音声信号を送受信するための通信回路であって、この通信回路8aによって台所リモコン2bとの間で音声通話が行えるようになっている。具体的には、このインターホン通信回路8aは、台所リモコン2bからの通話を一方的に受け付ける受話モードと、台所リモコン2bに対して一方的に通話を行う送話モードと、風呂リモコン2aと台所リモコン2bとの間で、入力された音声が大きい方のリモコンが送話モードとなり、小さい方が受話モードとなるボイススイッチモード(いわゆるハンズフリーモード)の選択ができるように構成された通信回路であって、音声通話時に音声を入力するマイク(マイクロフォン)10aと、音声通話時に音声を出力するスピーカ11aと、これらマイク10aおよびスピーカ11aを用いて上述した受話モード、送話モード、ハンズフリーモードの各通話モードを実現する通話切替回路12aとを主要部として備えている。
より詳細には、このインターホン通信回路8aには、これらのほかにマイク10aで電気信号に変換された音声信号を増幅するマイクアンプ13aと、このマイクアンプ13aで増幅された音声信号を周波数変調して送信するFM波発振回路14aと、受信した変調信号を復調するFM検波回路15aと、FM検波回路15aで復調された音声信号を増幅してスピーカ11aに入力するスピーカアンプ16aとが備えられており、音声信号の送受信(送話と受話)の切り替えが通話切替回路12aで行われるようになっている。
すなわち、たとえば風呂リモコン2aから台所リモコン2bに対して音声通話を行う場合(たとえば、風呂リモコン2aを送話モードとして音声通話をする場合)には、風呂リモコン2aの操作部4aを操作して風呂リモコン2aをインターホンモード(送話モード)に設定する。これにより、風呂リモコン2aのインターホン通信回路8aの電源がオンとなり、この状態でマイク10aに音声が入力されると、その音声が音声信号に変換されるとともに周波数変調されて通信ケーブル3を介して台所リモコン2bに送信される。一方、台所リモコン2bは、風呂リモコン2aがインターホンモード(送話モード)に設定されると、それに伴って風呂リモコン2aから送信される制御信号によって台所リモコン2bもインターホンモード(この場合、受話モード)に設定される。そして、台所リモコン2bのインターホン通信回路8bで受信した変調信号が音声信号に復調されて、スピーカ11bから聴取可能な音声として外部に出力される。
なお、風呂リモコン2aでハンズフリーモードが選択された場合には、風呂リモコン2aおよび台所リモコン2bの各インターホン通信回路8a,8bはいずれもハンズフリーモードに設定され、マイク10に入力された音声が大きい方のリモコンが送話モードとなり、マイク10に入力された音声が小さい方が受話モードとなって、インターホンモード(ハンズフリーモード)が解除されるまで、風呂リモコン2aと台所リモコン2bとの間でハンズフリーで音声通話が行えるようになる。
そして、本実施形態の風呂リモコン2aでは、このような構成に加えて、上述した音声通話確認処理との関係で、風呂リモコン2aには、スピーカ11aから所定の試験音を出力させるための音声合成IC9aと、この音声合成IC9aから出力される音声信号をスピーカ11aに入力するためのスイッチ回路17aとが備えられている。
音声合成IC9aは、音声通話確認処理時にスピーカ11aから出力させる試験音の音源となる音声信号を生成する手段(試験音生成手段)を構成するものであって、この音声合成IC9aには、音声通話確認の際に用いるメッセージまたは音響などのデータが記憶される。なお、この音声合成IC9aは、後述する音声通話確認処理の際に他方のリモコンで確認可能な試験音の生成が可能であればよいので、この音声合成IC9aとしては既設の音声合成IC(つまり、風呂リモコン2aの通常の制御において使用される音声メッセージ等を記憶した音声合成IC)を用いることができる。また、この音声合成IC9aは、試験音の音源となる音声信号を生成できればよいので、音声合成IC以外の音声信号生成手段(たとえば、ブザー音の発生手段など)を用いるように構成してもよい。
スイッチ回路17aは、スピーカアンプ16aに入力される音声信号を一時的に音声合成IC9aから出力される音声信号に固定する回路であって、制御部6aによって制御されるスイッチで構成されている。具体的には、このスイッチ回路17aは、インターホン通信回路8aにおいて、通話切替回路12aとスピーカアンプ16aとの間に介装されて、スピーカアンプ16aに入力される音声信号を、通話切替回路12aから出力される音声信号と、音声合成IC9aから出力される音声信号とで切り替えできるように構成されている。なお、このスイッチ回路17aは、上述した音声合成IC9aとして既設の音声合成ICを使用する場合には、通常の制御において使用される音声メッセージ等をスピーカ11aから出力させるときに使用するスイッチ回路を用いることができる。
次に、このように構成されたリモコンシステムにおける音声通話の通話確認について、図2を参照しながら説明する。
そこで、まずはじめに、浴室リモコン2aから台所リモコン2bへの音声通話が正常に行えるか否かの通話確認について説明する。
この通話確認にあたり、作業員は台所リモコン2bの操作部4bを操作して、台所リモコン2bから浴室リモコン2aの制御部6aに対して音声通話確認処理の実行を指令する制御信号を出力させる(図2の実線で示す矢符参照)。ここで、この操作部4bの操作は、操作部4bに対して特定の操作が行われることを条件としている。この特定の操作としては、たとえば、操作部4bに専用の操作スイッチを設けてその操作スイッチの操作を条件とすることも可能であるが、本実施形態では、一般的な台所リモコン2bに備えられている既設の操作部4b(台所リモコン2bの通常の操作で使用される操作スイッチ)の特殊な操作(たとえば、既設の操作スイッチの長押しなどで台所リモコン2bをメンテナンス用の動作モードに移行させた後の所定のスイッチ操作など)を条件としている。
また、このとき音声通話確認処理の実行を指令する制御信号を送信した台所リモコン2bは、自動的にインターホンモード(たとえば、ハンズフリーモード)に設定される。
一方、風呂リモコン2aは、台所リモコン2bからの制御信号を受信すると、制御部6aが台所リモコン2bと同じように自動的にインターホンモード(ハンズフリーモード)に設定するとともに、スイッチ回路17aを音声合成IC9a側に接続して音声合成IC9aから所定の試験音の音声信号を出力する(図2の二点鎖線で示す矢符参照)。
これにより、風呂リモコン2aのスピーカ11aからは音声合成IC9aから出力される音声信号に基づいた試験音が出力されるとともに、スピーカ11aから出力された試験音が風呂リモコン2aのマイク10aに入力される。
このとき、風呂リモコン2aはハンズフリーモードになっているので、マイク10aに入力された試験音はマイク10aで音声信号に変換されるとともに、インターホン通信回路8aで周波数変調されて台所リモコン2bに送信され、この送信された変調信号が台所リモコン2bで受信され音声信号に復調されて、スピーカ11bから聴取可能な音として試験音が外部に出力される(図2の一点鎖線で示す矢符参照)。
そのため、作業員は、この台所リモコン2bのスピーカ11bから出力される試験音を確認(聴取)することで、浴室リモコン2aから台所リモコン2bへの音声通話が正常に行えることを台所リモコン2bの近傍に居ながらにして確認することができる。また、このとき台所リモコン2bのスピーカ11bから試験音が出力されない場合には、作業員は浴室リモコン2aと台所リモコン2bの施工が正しく行われていないと判断することができる。
なお、本実施形態では、音声通話確認処理にあたり、インターホン通信回路8のハンズフリーモードを使用した場合を示したが、このようにハンズフリーモードを用いて音声通話確認処理を行う構成では、風呂リモコン2aのスピーカ11aから試験音を出力しているときに台所リモコン2b側に居る作業員は音をたてない(つまり、台所リモコン2bが送話状態にならない)ようにしておく必要がある。そのため、本発明の適用にあたっては、たとえば、台所リモコン2bの操作部4bで音声通話確認処理の実行を指令する操作が行われると、台所リモコン2bを受話モード、風呂リモコン2aを送話モードに自動的に設定して、この状態で風呂リモコン2aのスピーカから試験音を出力させるように構成することも可能である。つまり、この場合、台所リモコン2bは受話モードに固定されるので、台所リモコン2b側で作業員が音をたてても台所リモコン2bが送話モードにならず、試験音の聴取確認を行うことができる。
なお、この音声通話確認処理は、台所リモコン2bにおいて、音声通話確認処理の実行を指令する制御信号を送信してから一定時間(たとえば、数秒乃至数分)が経過した時点で解除されるように構成され、この解除によって浴室リモコン2aの音声合成IC9aは音声信号の出力を停止するとともにスイッチ回路17aは通話切替回路12a側に接続され、さらに、浴室リモコン2aおよび台所リモコン2bのインターホンモードも自動的に解除される。
これに対して、台所リモコン2bから浴室リモコン2aへの音声通話が正常に行えるか否かの通話確認については、上述した手順を浴室リモコン2a側で行うことにより確認することができる。
すなわち、作業員は浴室リモコン2aの操作部4aを操作して、浴室リモコン2aから台所リモコン2bの制御部6bに対して音声通話確認処理の実行を指令する制御信号を出力させる。
これにより、浴室リモコン2aおよび台所リモコン2bはインターホンモードに設定されるとともに、台所リモコン2bのスイッチ回路17bが音声合成IC9b側に接続されて音声合成IC9bから所定の試験音の音声信号が出力され、台所リモコン2bのスピーカ11bから出力された試験音が台所リモコン2bのマイク10bに入力される。そして、マイク10bに入力された試験音の音声信号がインターホン通信回路8bで周波数変調されて浴室リモコン2aに送信され、この送信された変調信号が浴室リモコン2aで復調されて、スピーカ11aから聴取可能な音として外部に出力されるので、作業員はこの試験音を確認することで、台所リモコン2bから浴室リモコン2aへの音声通話が正常に行えることを浴室リモコン2aの近傍に居ながらにして確認することができる。
このように、本発明のリモコンシステムによれば、各リモコンは、他のリモコンから音声通話確認処理の実行を指令する制御信号を受信することを条件として、自身に備えられたスピーカ11から所定の試験音を出力させるるとともに、このスピーカ11から出力された試験音を自身が備えるマイク10に入力して、当該マイク10に入力された試験音を音声通話用の音声信号として他のリモコンに送信する制御構成(音声通話確認処理)を有しているので、作業員は、音声通話が正常に行えるか否かを、上記他のリモコンの傍に居ながらにして容易に確認することができる。
しかも、この音声通話確認処理の実行にあたり、各リモコンが必要とする構成は、試験音を生成する試験音発生手段(音声合成IC9)と、当該試験音生成手段で生成された音声信号をスピーカ11に入力するためのスイッチ回路17だけで足りるので、簡単な回路構成で本発明を実施することができる。特に、試験音発生手段およびスイッチ回路17として一般的なリモコンに備えられている既設の部品や回路を用いることで、制御部6の制御プログラムを変更するだけで、本発明をきわめて安価に適用することができる。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなく発明の範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、本発明を給湯装置のリモコンに適用した場合を示したが、本発明は、複数のリモコンで構成されるとともに、各リモコンが、制御信号の送受信を行う通信回路と、音声信号の送受信を行う通信回路を備え、リモコン同士間での音声信号の送受信により音声通話ができるように構成されたリモコンシステムであれば、給湯装置以外の装置のリモコンにも適用することができる。
また、上述した実施形態では、インターホン通信回路8は、音声信号を周波数変調して送受信する通信回路で構成される場合を示したが、音声通話における通信方式は周波数変調に限られず適宜変更可能である。
また、上述した実施形態では、音声通話確認処理の解除は、音声通話確認処理の実行を指令する制御信号を送信してから一定時間が経過した時点で自動的に行われるように構成した場合を示したが、もちろんこの解除を操作部4の手動操作で行うように構成することも可能である。
また、上述した実施形態では、浴室リモコン2aと台所リモコン2bの2台のリモコン同士で音声通話ができるように構成されている場合について説明したが、本発明は複数のリモコンで相互に音声通話ができるリモコンシステムであれば2台以上のリモコンを備えたものにも適用可能である。
1 給湯装置
2 リモコン
3 通信ケーブル
4 操作部
6 制御部
7 給湯2芯通信回路(制御信号の通信回路)
8 インターホン通信回路(音声信号の通信回路)
9 音声合成IC(試験音生成手段)
10 マイク
11 スピーカ
17 スイッチ回路
2 リモコン
3 通信ケーブル
4 操作部
6 制御部
7 給湯2芯通信回路(制御信号の通信回路)
8 インターホン通信回路(音声信号の通信回路)
9 音声合成IC(試験音生成手段)
10 マイク
11 スピーカ
17 スイッチ回路
Claims (4)
- 複数のリモコンで構成されるリモコンシステムであって、
各リモコンが、制御信号の送受信を行う通信回路と、音声信号の送受信を行う通信回路を備えており、リモコン同士間で制御信号の送受信を行うとともに、リモコン同士間での音声信号の送受信により音声通話ができるように構成されたものにおいて、
前記音声信号の通信回路は、マイクと、スピーカと、これらマイクおよびスピーカを用いて音声通話を行わせる通話切替回路を有し、
前記各リモコンは、他のリモコンから所定の制御信号を受信することを条件として、スピーカから所定の試験音を出力させるとともに、このスピーカから出力された試験音を当該リモコンが備えるマイクに入力して、当該マイクに入力された試験音を音声通話用の音声信号として前記他のリモコンに送信する制御構成を有していることを特徴とするリモコンシステム。 - 前記各リモコンは、前記スピーカから出力させる所定の試験音を生成する試験音生成手段と、前記スピーカの入力を前記試験音生成手段の出力に固定するスイッチ回路を備えていることを特徴とする請求項1に記載のリモコンシステム。
- 前記他のリモコンは、当該リモコンに備えられた操作部に特定の操作が行われることを条件として、前記所定の制御信号を送信するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリモコンシステム。
- 前記各リモコンは、前記制御信号の通信回路を介して給湯装置の遠隔操作用の制御信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリモコンシステム。
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WO2017168679A1 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 株式会社日立製作所 | インターホン通話機能の確認方法及びエレベータ制御装置 |
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