JP2013211116A - 蓄電デバイス用正極活物質、該蓄電デバイス用正極活物質を用いた蓄電デバイス、及び正極活物質の製造方法 - Google Patents

蓄電デバイス用正極活物質、該蓄電デバイス用正極活物質を用いた蓄電デバイス、及び正極活物質の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】正極材料として用いることで蓄電デバイスに良好なサイクル特性を与え得る蓄電デバイス用正極活物質、該蓄電デバイス用正極活物質を用いた蓄電デバイス、及び正極活物質の製造方法を提供すること。
【解決手段】化学量論組成がLiMPOFであり、化学式がLiMPOF(Mは、原子番号11以上の金属元素又は遷移金属元素;1.00<x≦1.10)で表されることを特徴とする蓄電デバイス用正極活物質を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電デバイス用正極活物質、該蓄電デバイス用正極活物質を用いた蓄電デバイス、及び正極活物質の製造方法に関し、特に、結晶構造中にフッ素を含有する正極活物質の製造方法、該正極活物質を有する正極、及び該正極を用いて製造された蓄電デバイスに関する。
近年、自動車や携帯型情報通信関連機器等の多岐の分野にわたり、リチウムイオン二次電池等のリチウムイオン蓄電デバイスが使用されている。このようなリチウムイオン蓄電デバイスにおいて、正極材料の一部である正極活物質を構成する結晶構造中にフッ素を含有するものが知られている。
特許文献1には、結晶構造中にフッ素を含有する正極活物質の一例として、リチウム金属リン酸塩化合物を正極活物質としてことが記載されている。当該特許文献1に記載のリチウム金属リン酸塩化合物をはじめとした結晶構造中にフッ素を含有する正極活物質は、高電圧且つ高容量の活物質として注目されており、種々応用のための研究がなされている。
特表2004−514639号公報
しかし、従来のフッ素含有の正極活物質は、上述のように高電圧・高容量ではあるもの
の、サイクル特性に関していえば十分とはいえず、セルの信頼性が高くない。従って、こ
の正極活物質を用いて蓄電デバイスを作成するには、よりサイクル特性を向上させる工夫
が必要となる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、正極材料として用いることで蓄電デバイスに良好なサイクル特性を与え得る蓄電デバイス用正極活物質、該蓄電デバイス用正極活物質を用いた蓄電デバイス、及び正極活物質の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、化学量論組成がLiMPOFであり、化学式がLiMPOF(Mは、原子番号11以上の金属元素又は遷移金属元素;1.00<x≦1.10)で表されることを特徴とする蓄電デバイス用正極活物質、及び該正極活物質を用いた蓄電デバイスを提供する。
上記蓄電デバイス用正極活物質は、Liの化学量論組成が従来のものと比較して多く、結晶構造中に充電に関与しない余剰のLi元素をより多く含むこととなる。従って、結晶構造が安定化してサイクル特性の向上がもたらされる。
金属元素Mが、V、Fe、Mn、Cr、及びTiから成る群から選択されることが好ましい。
また、本発明は、上記蓄電デバイス用正極活物質の製造方法であって、MPO(Mは、原子番号11以上の金属元素又は遷移金属元素)を含む前駆体を合成する前駆体合成工程と、前駆体MPOとフッ化リチウムを混合して焼成し活物質の合成を行う活物質合成工程と、を有し、前記活物質合成工程では、MPOに対するフッ化リチウムの混合比を1より大きく1.1以下としたことを特徴とする製造方法を提供する。
本発明に係る製造方法により製造された蓄電デバイス用正極活物質では、従来のフッ素含有正極活物質と比較してそれが用いられた蓄電デバイスにおいてサイクル特性が大きく向上することがわかった。本発明者らはその理由を以下のように推測する。
すなわち、本発明にかかる蓄電デバイス用正極活物質では、MPOに対するフッ化リチウムの含有率の比を1より大きく1.1以下の範囲となるので、結晶構造が安定化し、この結果、充放電サイクル特性が向上することを見出し、本発明に至った。充放電サイクル特性が向上する第一の理由としては、結晶構造中に充電に関与しない余剰のLi元素を従来のものと比較して多く含むこととなり、この充電に関与しないLiが結晶構造を支持することで、当該結晶構造の安定化が図られ、サイクル特性の向上がもたらされているものと考えられる。第二の理由としては、過剰分のフッ化リチウムが反応を促進することで、未反応のリン酸バナジウム(VPO)が減少し、当該結晶構造の安定化が図られるためにサイクル特性の向上がもたらされていると考えられる。なお、上記含有率が1.1より大きくすると、MPOと反応しなかったLiFにより、サイクル特性は通常組成と同等、もしくは低下する可能性がある。また、結晶構造中にリチウムを過剰に導入するということは、新たなリチウムサイトを形成しなければならず、過剰に加えることにより結晶構造に負荷をかける原因にもなりうる。従って、充放電に関与しないリチウムが結晶構造を安定化させる効果と、上記二つの負の要因が重なり合うことで、上記混合比1より大きく1.1以下となる範囲内で、サイクル特性がピーク値となる組成が存在すると考えられる。
上述のMPOに対するフッ化リチウムの混合比が、サイクル特性向上の観点で特に好ましいと考えられる範囲は、1.02〜1.08、より好ましくは1.02〜1.06、更に好ましくは1.03〜1.05、最も好ましくは1.04周辺である。
また、上記前駆体合成工程では、MPOの原料としての金属酸化物とリン酸塩化合物とを、炭素数が4以下のアルコールを含有させた混合溶媒を用いて湿式混合を行う。当該アルコールとしては、親水性がある程度確保されるものであれば任意のものを用いることができ、特に、プロパノール、2−プロパノールが好適であり、他の第2級アルコールでも良い。
更に、上記前駆体合成工程では、前駆体MPO及びフッ化リチウムに対して比表面積10〜1500m2/gの炭素材料を、該炭素材料の正極活物質中における含有率が10質量%以下となるように添加することが好ましい。これにより、正極活物質において必要な導電性が確実に確保される。また、上記活物質合成工程では、前駆体MPOとフッ化リチウムの混合物に対する焼成を非酸化性雰囲気下で行うことが好ましい。
なお、本発明に係る方法により製造された正極活物質は、それを正極材料として用いることで蓄電デバイスに良好なサイクル特性を与え得ることができる。
本実施の形態にかかる各工程の流れを説明するフローチャートである。 本実施の形態にかかる蓄電デバイス内部を模式的に示した断面図である。 各実施例の正極活物質と比較例の正極活物質のXRD(X線回折)測定結果を示す。 各実施例及び比較例の電池における容量維持率の値を示すグラフである。
以下、本発明にかかる実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる正極活物質の製造方法の流れを示すフローチャートである。図示のように、本実施の形態にかかる正極活物質の製造方法は、前駆体合成工程、活物質合成工程、及び正極作成工程からなる。
先ず、前駆体合成工程では、原料としての金属酸化物とリン酸塩化合物、及び添加物としての炭素材料が混合溶媒を用いて混合される(湿式混合工程)。本実施の形態では、例えば、金属酸化物として五酸化バナジウムVが用いられ、リン酸化合物としてリン酸アンモニウム化合物(NHHPOが用いられる。
そして、五酸化バナジウムVがリン酸塩化合物(NHHPOと炭素材料であるカーボンブラックとともに、親水性のアルコール(炭素数が4以下の)、例えば、2−プロパノールを含有させた混合溶媒を用いて湿式混合される。
本実施の形態では、例えば、五酸化バナジウムVとリン酸塩化合物(NHHPOの混合モル比は、1:2程度に調整される。また、カーボンブラックは、活物質に導電性を与える機能を確保しつつ過剰投入によるエネルギー密度の大幅な低下が生じない程度の量に調整される。具体的には、五酸化バナジウムV1モルに対して、0.5〜3.5モル程度、特に3.0モル程度含まれるように添加されることが好ましい。
また、混合溶媒中の2−プロパノールの配合比は、例えば、水に対して、質量比で15〜24程度であり、特に19程度であることが好ましい。更に、混合溶媒の投入量は、原料(V及び(NHHPO)の質量に対して100〜300%となるように投入が行われることが好ましい。混合溶媒の投入量が原料の質量に対して100%を下回ると、原料を均一に混合することが困難となる。一方、混合溶媒の投入量が原料の質量に対して300%を超えると、(NHHPOがNHPOへと変化し、このNHPOの影響により、焼成工程において不純物V(PO)Oが生じ、これが焼成工程後も残存してしまう。なお、混合溶媒の投入量の調整は、水と混合する2−プロパノールの量を調節することにより行われる。
次に、上記原料の混合により得られた混合物を焼成し、固相反応により前駆体VPOを合成する(焼成工程)。この焼成は、非酸化性雰囲気下、特にヘリウム、アルゴン等の希ガス流や窒素等の不活性ガス流による不活性雰囲気下において200〜400℃の間の温度で4〜8時間熱処理される一次焼成と、同じく不活性雰囲気下において700℃〜900℃の間の温度で14〜18時間熱処理が行われる二次焼成が含まれる。特に、一次焼成における熱処理は、約300℃の温度で2〜6時間の間行われ、二次焼成における熱処理は、例えば約800℃の温度で約16時間の間行われることが好ましい。当該焼成工程を経て、炭素材料を含んだVPO4を主成分とする前駆体が得られる。
なお、原料である金属酸化物は、五酸化バナジウムに限られず、例えば、酸化第二鉄(Fe)、二酸化マンガン(MnO)、二酸化チタン(TiO)、二酸化クロム(CrO)でも良い。
すなわち、所望の正極活物質の種類、例えば、LiFePOF、LiMnPOF、LiCrPOF、及びLiTiPOFなどに対応した種々の金属酸化物を用いることができる。また、上記リン酸塩化合物としても、リン酸ナトリウム化合物、リン酸カリウム化合物、及びリン酸アンモニウム化合物等の種々のリン酸塩を用いることが可能である。
更に、炭素材料としては、カーボンブラック以外にも、黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、及びケッチェンブラック等を使用可能であるが、比表面積10〜1500m2/gであるカーボンブラック(CB)やケッチェンブラック(KB)を用いることが好ましい。
また、上記混合溶媒として用いられるアルコールは、2−プロパノール以外にも常温(5℃〜35℃)で液相の形態をとり親水性の高い低級アルコール(炭素数4以下、第一級から第三級アルコール)、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等の任意のアルコールが使用可能である。しかし、アルコールの級数の観点から、第二級アルコールである2−プロパノール又は2−ブタノールが好ましく、最も好ましいのは2−プロパノールである。
次に、上記前駆体合成工程で得られた前駆体VPO4とLiFを混合する(VPO4とLiFの混合工程)。具体的には、例えば、ボールミルを用いてこれらを適切な混合比で混合且つ紛体化する。本実施の形態では、当該混合比は、1.00より大きく1.10以下とする必要がある。
そして、得られた混合物を焼成する(焼成工程)。具体的には、先ず、紛体混合物をペレット化する。そして、このペレットを非酸化性雰囲気下、特に不活性雰囲気下において650℃〜700℃で0.5h〜1.5hの間加熱して、その後、冷却した後に、得られたペレットを紛体化する。
これにより、正極活物質としてのLiVPO4F(1.00<x≦1.10)の粉末、すなわちLiを余剰に含有した正極活物質の粉末が得られる。
なお、VPO4とLiFの混合工程において混合比を調整することで、目的物である正極活物質の組成LiVPO4Fのxの値、すなわち、正極活物質中におけるLi元素の含有率を調整することができる。このように、混合比を調整することで定められるLiの組成比を示すxの値は、1.00<x≦1.10を満たす必要があるが、当該範囲においても特に、xが1.02〜1.06の範囲であることが好ましく、1.03〜1.05の範囲であることがより好ましく、特に、xが1.04程度であることが最も好ましい。
その後、得られた正極活物質LiVPO4Fを、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を含むバインダーと、導電助剤としてのKBと混合し、溶媒としてのN−メチル−2−ピロリジノン(NMP)を用いて混合してスラリーとし(バインダー及び導電助剤の混合工程)、得られたスラリーの成型・裁断(成形裁断工程)を行うことで、上記正極活物質LiVPO4Fを含む正極材料を得ることができる。
以下、本実施の形態にかかる正極活物質LiVPO4Fを含む正極を用いて製造された蓄電デバイス(リチウムイオン蓄電デバイス)の構成について説明する。
図2は、リチウムイオン蓄電デバイス10の構造説明する図である。本実施の形態にかかるリチウムイオン蓄電デバイス10は、リチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な上記正極活物質LiVPO4Fの層を含む正極18と、リチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な負極活物質層16を有する負極12と、正極18と負極12間を満たす非水電解液(図示せず)とを備え、正極18と負極12との間におけるリチウムイオンの移動により充放電を行い、放電時に電流を取り出すことができるデバイスである。
ここで、「ドープ」とは、吸蔵・挿入の他に吸着・担持等も含む概念であり、「脱ドープ」とはその逆の概念である。例えば、リチウムイオン蓄電デバイスとしては、リチウムイオン二次電池等が含まれる。
非水電解液として、一般的なリチウム塩を電解質とし、これを溶媒に溶解した電解液が使用される。なお、電解質や溶媒は特に制限されるものではないが、例えば、電解質としては、LiClO4、LiAsF6、LiBF4、LiPF6、LiB(C654、CH3SO3Li、CF3SO3Li、(C25SO22NLi、(CF3SO22NLi等やこれらの混合物を用いることができる。これらの電解質は単独使用しても、複数種類を併用してもよい。LiPF6やLiBF4が特に好ましい。
さらに、非水電解液の溶媒としては、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(MEC)等の鎖状カーボネート、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)等の環状カーボネート、アセトニトリル(AN)、1,2-ジメトキシエタン(DME)、テトラヒドロフラン(THF)、1,3-シオキソラン(DOXL)、ジメチルスホキシド(DMSO)、スルホラン(SL)、プロピオニトリル(PN)等の比較的分子量の小さい溶媒、又はこれらの混合物を使用することができる。鎖状カーボネートと環状カーボネートの混合物が特に好ましい。更には、2種類以上の鎖状カーボネートや2種類以上の環状カーボネートを用いた混合物であってもよい。
また、必要に応じて溶媒にはフルオロエチレンカーボネート(FEC)等が添加される。
正極18と負極12とはフィルム状のセパレータ25を介して積層されており、セパレータ25には非水電解液が浸透している。正極と負極とが複数ある場合には、正極18と負極12とが交互に積層される。また、平板上に積層される積層型の電極ユニットや積層したものを捲回した捲回型の電極ユニットのいずれでも本実施の形態に適用できる。
負極12は、Cu箔等の金属基板からなり外部回路と接続のためのリード14aが設けられた集電体14を備え、該集電体14の片面または両面に負極活物質層16が設けられて構成されている。なお、負極活物質層16は、例えば負極活物質、バインダー、及び導電助剤をNMP等の溶媒を用いてスラリーにし、塗布・乾燥させることで形成される。
また、負極活物質は、リチウムイオンをドープ・脱ドープ可能な物質であって、金属材料、その他リチウムイオンを吸蔵可能な炭素材料や金属材料や合金材料や酸化物、又はこれらの混合物が用いられる。負極活物質の粒径は0.1〜30μmであることが好ましい。金属材料としては例えばシリコンやスズが挙げられる。合金材料としては例えばシリコン合金やスズ合金が挙げられる。酸化物としては例えば酸化シリコン、酸化スズ、酸化チタンが挙げられる。炭素材料としては例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、ポリアセン系有機半導体等が挙げられる。これらの材料を混合して用いても良い。
一方、正極18は、Al箔等の金属基板からなり外部回路と接続のためのリード20aが設けられた集電体20を備え、集電体20の片面または両面に上記正極活物質LiVPO4Fを含む正極活物質層22が設けられた構成とされている。
以上のように、本実施の形態にかかるリチウムイオン蓄電デバイス10では、正極活物質層22の組成がLiVPO4F(1.00<x≦1.10)とされたことにより、結晶構造中に充電に関与しない余剰のLi元素を従来のものと比較して多く含むこととなり、この充電に関与しないLiが活物質の結晶構造を支持することで、当該結晶構造の安定化が図られ、サイクル特性の向上がもたらされる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明は本実施例に限定されるものではない。なお、以下で記載する正極活物質の化学量論組成は、若干の誤差を含んでいるが、当該誤差は正極活物質の全体の性質に本質的な影響を与えるものではない。従って、以下ではこの誤差を無視した値を前提として説明を行う。
(実施例1)
[正極の製造]
1.原料物質
・V25:0.5mol
・(NH42HPO4:1mol
2.炭素材料
・カーボンブラック(CB:比表面積161m2/g):1.5mol、
3.水と2−プロパノールの混合溶媒
2−プロパノールの水に対する質量比が1:19である混合溶媒。
(a)上記原料V25及び(NH42HPO4に、CBを添加して、上記水と2−プロパノールの混合溶媒を用いて3時間湿式混合した。
(b)得られた混合物をアルゴン雰囲気下において約300℃で6時間の熱処理を行った。
(c)その後、更に、混合物を同様にアルゴン雰囲気下において約800℃で16時間の熱処理を行い固相反応させた。固相反応後、前駆体VPOを得た。
(d)ボールミルを用いて、上記前駆体VPOに対してLiFを1.04モル(すなわち、VPO4とLiFのモル比が1:1.04となるように)を混合し、2−プロパノール溶媒中で1時間混合した。
(e)得られた混合物を、アルゴン雰囲気下において約670℃で1時間の間熱処理して、正極活物質Aの粉末を得た。
(f)得られた正極活物質Aの粉末を、質量比が90:5:5となるように、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を含むバインダー、及び導電助剤としてのケッチェンブラックと混合し、溶媒としてN−メチル−2−ピロリジノン(NMP)を用いてスラリーとした。その後、スラリーを、多孔密度が、2g/cm3となるように均一に塗布して成型し、24×36mm四方に裁断して、正極Aを得た。
(g)(e)で得られた正極活物質Aの粉末に対してXRD分析を行い、その成分を測定した。分析結果を図1に示す。
(h)(f)で得られた正極A全体に含まれているリチウム量を誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP−AES)により、求めた。その結果、正極Aには、リチウムが従来のものより多く含まれていることが分かった。
(i)一方、(e)で得られた正極活物質A中に含まれるフッ素量を、ランタン−アリザリンコンプレキソン吸光光度法により定量した。その結果、正極活物質Aの化学量論組成が、Li1.04VPO4F/1.2Cと同定された。また、当該分析から、同定された化学量論組成により定められるフッ素Fの量は、実際に正極活物質A中に含まれる全フッ素量とほぼ同じ量であることがわかった。すなわち、正極活物質Aには、化学量論組成で定められるフッ素量を越えて過剰にフッ素が存在してはいなかった。
[負極の作製]
グラファイトと、バインダーとしてのPVDFとを、質量比94:6で混合し、NMPで希釈したスラリーを調製した。このスラリーを、片面当たりの合材密度1.5mg/cm3となるように、貫通孔を有する銅製集電体両面または片面に均一に塗布したものを成型し、26×38mm四方に裁断して負極とした。
[電池の作製]
作成された正極Aを12枚と負極12枚(内片面塗布2枚)とを、セパレータとしてのポリオレフィン系微多孔膜を介して積層した。なお、片面塗布の負極2枚は最外層に塗布した。この電極積層ユニットをアルミニウムのラミネートフィルムでパッケージングし、ホウフッ化リチウム(LiBF4)を1モル/Lで溶解したエチレンカーボネート(EC)/ジエチルカーボネート(DEC)=1/3(質量比)の電解液を注入した。これにより、リチウムイオン二次電池Aを組み立てた。
[初期放電容量の測定]
作製したリチウムイオン二次電池Aを、その1セルの電池を用いて、0.1C放電にて、電池容量の指標としての活物質あたりの放電容量(mAh/g活物質)を測定した。リチウムイオン二次電池Aの放電容量は活物質あたり141mAh/gであった。
[サイクル特性の評価]
更に、他の一セルの電池を用いてサイクル特性を評価した。サイクル特性は充放電回数に伴う放電容量の値を測定することで得た。本実施例では、1回目の充電後に放電容量の測定を行い、20回目の充電後に再び放電容量の測定を行った。1回目の容量に対する20回目の容量の比、すなわち、放電容量維持率は、96%であった。
[エネルギー密度の評価]
作製したリチウムイオン電池Aを、常温前後で、0.1C相当の電流で4.5Vまで充電し、その後4.5Vで電流が0.01Cになるまで定電圧充電を行った。30分休止後に0.1C相当の定電流で3.0Vまで定電流放電を行った。このときの放電容量と平均放電電圧の積から正極重量当たりのエネルギー密度(mWh/g)を求めた。エネルギー密度は、582mWh/gであった。
(実施例2)
実施例1の工程(d)において、前駆体に対してLiFを1.08モル(すなわち、VPO4とLiFのモル比が1:1.08)となるように混合した点以外は、実施例1と同様の条件で同様の工程を行った。なお、本実施例では、得られた正極活物質を正極活物質B、及びリチウムイオン二次電池を電池Bとする。得られた正極活物質Bの化学量論組成は、Li1.08VPO4F/1.2Cであった。
また、リチウムイオン二次電池Bの放電容量は、活物質あたり142mAh/gであり、放電容量維持率は、94%であった。更にエネルギー密度は、587mWh/gであった。また、本実施例においても、同定された化学量論組成により定められるフッ素Fの量は、実際に正極活物質B中に含まれる全フッ素量とほぼ同じ量であることがわかった。すなわち、正極活物質Bには、化学量論組成で定められるフッ素量を越えて過剰にフッ素が存在してはいなかった。
以下では、比較例について説明する。
(比較例)
実施例1の工程(d)において、前駆体に対してLiFを1モル(すなわち、VPO4とLiFのモル比が1:1)となるように混合した点以外は、実施例1と同様の条件で同様の工程を行った。なお、本実施例では、得られた正極活物質を正極活物質C、及びリチウムイオン二次電池を電池Cとする。
得られた正極活物質Cの化学量論組成は、LiVPO4F/1.2Cであった。また、リチウムイオン二次電池Cの放電容量は、活物質あたり145mAh/gであり、放電容量維持率は、93%であった。更にエネルギー密度は、601mWh/gであった。
表1において、実施例1、2、及び比較例の結果をまとめて記載する。
Figure 2013211116
また、図3には、実施例1、2及び比較例におけるXRD測定結果を示している。更に、図4には、Li量xと放電容量維持率(サイクル維持率)の関係を示している。
先ず、図3から理解されるように、本実施例1及び2にかかるLi1.04VPO4FやLi1.08VPO4Fは、比較例のLiVPO4Fとほぼ同様のパターンを示している。すなわち、これは、Li1.04VPO4F及びLi1.08VPO4Fと比較例のLiVPO4Fとの結晶構造がほぼ一致することを意味する。
従って、本実施例のように、原料において、前駆体VPOに対するLiFの混合比を増やしても、LiFがほぼ残留することなく全て反応してLiVPO4Fの結晶構造が形成されていることがわかる。
なお、LiFの混合比を多くしすぎると、LiFが前駆体VPOと反応しきれず残留し、XRD測定によるパターンがLiVPO4Fに対して大きく変化する可能性がある。
従って、このようなLiFの残存を防止するためには、原料であるLiFの混合比に上限を定める必要があると考えられる。
本発明者らの鋭意研鑽によれば、前駆体VPOに対するLiFの混合比が少なくとも1.1以下である限り、活物質の結晶構造を変化させるほどのLiFの残留が見られないことが発見されている。
実施例1に係る正極材料Aは、20サイクル後の容量維持率(サイクル特性)においては最も良好な結果を示している(図4参照)。これは、各実施例及び比較例において、実施例1の正極活物質Aに含まれるLi元素の量が、当該活物質の結晶構造を支持するために最も安定な量であることを意味する。
そして、実施例1、2と比較例との間における初期放電容量及びエネルギー密度の相互差は、それぞれ数mAh/g程度であり、実用上、決定的な影響が表れるほど大きなものではない。
しかし、一方で、実施例1、2と比較例との相互間の20サイクル後における容量維持率の差は、それぞれ値としては数%程度であるものの、実用上では大きな影響となり得る。すなわち、電池は、現実として多くの場合において、多数回の充放電(例えば、1000サイクル以上の充放電)を繰り返しつつ使用されることが想定されるものであり、たとえ20サイクル後の容量維持率の差が数%程度であったとしても、多数回サイクル後の容量維持率においてはそれが大きな差となって現れる。すなわち、サイクル数が増加すればするほど、容量維持率の差は大きくなっていく。
従って、サイクル特性が最も良好である実施例1にかかる正極Aは、実用上最も有用であると考えられるので、Liの化学量論組成量xは、実施例1の正極活物質Aのそれに近い1.04付近の値とすることが最も好ましい。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、本実施の形態において使用される 原料としての五酸化バナジウムとリン酸塩化合物は、これら原料物質の基本的な性質を大きく変更しない程度に他の種々の構成元素を含んでいても良い。また、電極を作成するためのバインダーや溶媒等を、状況に合わせて種々のものを用いることができる。
更に、上記実施の形態では、活物質合成工程において、MPOに対するフッ化リチウムの混合比を1.00より大きく1.10以下とすることで、LiMPOF(1.00<x≦1.10)を得ているが、例えば金属元素Mの種類や合成の種々の条件等に起因して、上記混合比を1.10より大きくして各製造工程を行っても、得られた正極活物質のLi組成量xが、1.00<x≦1.10となり且つ、原料のフッ素化合物が結晶構造中にほぼ残留しないならば、当該製造工程を経て得られる正極活物質も本願発明の技術的範囲に含まれる。
10 リチウムイオン蓄電デバイス
12 負極
14 負極集電体
16 負極活物質層
18 正極
20 正極集電体
22 正極活物質層
24 リード
25 セパレータ
26 リード

Claims (9)

  1. 化学量論組成がLiMPOFであり、化学式がLiMPOF(Mは、原子番号11以上の金属元素又は遷移金属元素;1.00<x≦1.10)で表されることを特徴とする蓄電デバイス用正極活物質。
  2. 金属元素Mが、V、Fe、Mn、Cr、及びTiから成る群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の正極活物質。
  3. 請求項1又は2に記載の正極活物質を用いた蓄電デバイス。
  4. 請求項1又は2に記載の正極活物質の製造方法であって、
    MPO(Mは、原子番号11以上の金属元素又は遷移金属元素)を含む前駆体を合成する前駆体合成工程と、
    前駆体MPOとフッ化リチウムを混合して焼成し活物質の合成を行う活物質合成工程と、を有し、
    前記活物質合成工程では、MPOに対するフッ化リチウムの混合比を1.00より大きく1.10以下としたことを特徴とする製造方法。
  5. 前記活物質合成工程において、MPOに対するフッ化リチウムの混合比を1.02〜1.06とした請求項4に記載の製造方法。
  6. 前記活物質合成工程において、MPOに対するフッ化リチウムの混合比を1.03〜1.05とした請求項4又は5に記載の製造方法。
  7. 前記前躯体合成工程では、MPOの原料としての金属酸化物とリン酸塩化合物とを、
    炭素数が4以下のアルコールを含有させた混合溶媒を用いて湿式混合する請求項4〜6の
    何れか1項に記載の製造方法。
  8. 前記前駆体合成工程では、前駆体MPO及びフッ化リチウムに対して比表面積10〜1500m2/gの炭素材料を、該炭素材料の正極活物質中における含有率が10質量%以下となるように添加する請求項4〜7の何れか1項に記載の製造方法。
  9. 前記活物質合成工程では、前駆体MPOとフッ化リチウムの混合物に対する焼成を非酸化性雰囲気下で行う請求項4〜8の何れか1項に記載の製造方法。
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