JP2013209692A - 連続式加熱炉の自動燃焼制御方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オペレータの介入完了の遅れによる加熱不足による抽出ピッチの制限を低減し、また、操業効率の低下や、過加熱による品質異常を防止することができ、効率的な鋼材の加熱を可能とする加熱温度制御を実現することができる連続式加熱炉の自動燃焼制御方法及び装置を提供する。
【解決手段】各帯における各鋼材の在炉時間及び抽出目標温度に基づいて各帯の炉温設定値を設定し、設定された炉温設定値に各帯の炉温を制御する際に、オペレータによって炉温設定値を補正する炉温補正値が設定されている状態において、オペレータによってなされた炉温補正値を無効とした際の炉温設定値で各帯を加熱したと仮定したときに、同一の帯内の全鋼材の抽出時の予測温度が、各鋼材の抽出目標温度に対して予め設定されている上限温度と下限温度との範囲内に入った場合に、オペレータによる炉温補正値を自動的にリセットし、炉温補正値によって補正されない炉温設定値で燃焼制御を行い、各鋼材を抽出目標温度に加熱する。
【選択図】図4

Description

本発明は、予熱帯、加熱帯及び均熱帯を有し、各帯を独立に炉温制御できる連続式加熱炉で、装入温度や抽出目標温度やサイズ等により異なる加熱条件を持つ複数のスラブ等の鋼材を加熱する際に、各帯における各鋼材の在炉時間と抽出目標温度から各帯の炉温設定値を設定する連続式加熱炉の自動燃焼制御方法及び装置に関する。
予熱帯、加熱帯及び均熱帯を有し、各帯を独立に炉温制御できる連続式加熱炉で、炉内に装入された複数のスラブ等の鋼材は、予熱帯、加熱帯及び均熱帯を通過する過程において、加熱炉からの抽出時に所定の目標温度を満足するように加熱される。このような状況下において、連続式加熱炉内に装入される鋼材の装入温度は、上流側の連続鋳造機を出てから装入されるまでの時間に左右されるほか、鋼材の種類によって抽出目標温度や鋼材のサイズ等も異なる。このため、装入温度、抽出目標温度及び鋼材のサイズ等により加熱条件が異なる鋼材を効率的に加熱するために、加熱条件が不連続にならないように、同様な加熱温度の鋼材が連続するように、加熱炉への装入順を決定している。しかしながら、納期や加熱炉への装入材源等の制約により、加熱条件が不連続とならざるを得ない状況が発生することがあり、加熱条件が不連続となる境界付近の鋼材において圧延機等の次工程が要求するピッチで加熱炉内を搬送した場合、加熱不足や過加熱が発生してしまう。
上述した装入温度、抽出目標温度及び鋼材のサイズ等の加熱条件の異なる鋼材を効率的に加熱する手段として、従来から多くの方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、同一炉内で加熱条件の異なる複数個の鋼材を加熱する、各帯が独立に炉温制御可能な連続式加熱炉において、所定の鋼材の炉内における均熱温度をこの鋼材の前後における各鋼材の均熱温度平均値以上に設定し、且つ、この鋼材の均熱時間をこの鋼材の前後における各鋼材の均熱時間平均値以上に設定する、連続式加熱炉の自動燃焼制御方法が開示されている。
また、例えば、特許文献2では、現在から所定時間未来までの全ての制御時刻毎の各鋼材、即ちスラブに対するスラブ未来温度とスラブ未来目標温度の偏差の自乗にかかる重み付き総和の評価項を含む評価関数を最小化するように炉温設定値を計算する連続式加熱炉の加熱温度制御方法において、個々のスラブに与える重み配分を、加熱炉装入温度、スラブ厚、スラブ炉内位置及びスラブの鋼種に基づいて決定する方法が開示されている。
特開平7−11347号公報 特開2006−274401号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法においては、鋼材の装入温度も抽出温度も同じ特殊な場合にのみ適用されるもので、装入温度、抽出目標温度及び鋼材のサイズ等により加熱条件が異なる鋼材の加熱には適用できないという問題がある。
さらに、特許文献1に記載の方法では、鋼材の均熱温度及び均熱時間を、それぞれ加熱条件の異なる前後の鋼材の均熱温度及び均熱時間の平均値以上に設定するので、加熱炉内において、各鋼材間の間隔を確保する必要が無くなり、加熱炉内の搬送ピッチが速くなるとしているが、ヒートパターンを変更する必要があり、加熱炉における鋼材の加熱時間を確保するために、鋼材の加熱炉からの抽出ピッチが制限される結果、加熱炉がネック工程になって、操業効率が低下する問題が生じる。
また、特許文献2に記載の方法においては、スラブ未来温度とスラブ未来目標温度との偏差の自乗にかかる重み付き総和の評価項を含む評価関数を最小化するような炉温設定値に炉温設定を行うだけでは、スラブによっては加熱不足や過加熱が発生し、加熱炉がネック工程になって、操業効率が低下する問題や、品質異常が発生する問題が生じる。
このため、加熱不足や過加熱を最低限に抑制するために、オペレータの手介操作によって、少し加熱を強くしたり、弱くしたりする炉温補正が行われることがある。また、加熱ラインや圧延ライン等でライントラブル等が発生して加熱炉内のスラブをそのまま加熱炉内に滞留させなければならない場合にも、オペレータが炉温を下げることがある。
このように、オペレータが炉温設定値に補正を行う等の手作業で介入を行っているが、連続式加熱炉は、下流側の次工程である圧延工程の要求タイミングで要求温度に均一に加熱された鋼材を供給する必要があるので、オペレータは加熱不足を避けるため、オペレータの手動操作による介入では、炉温設定値を高めに補正することがあり、この介入を終了するタイミングによっては、操業効率の低下や、過加熱による品質異常や、無駄な燃料消費等を引き起こすことがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、予熱帯、加熱帯及び均熱帯等の各帯を独立に炉温制御できる連続式加熱炉において炉内各帯の温度制御を行う際に、オペレータによってなされた炉温設定値の補正等の介入を状況に応じて自動的にリセットすることで、オペレータの介入完了の遅れによる加熱不足による抽出ピッチの制限を低減し、また、操業効率の低下や、過加熱による品質異常を防止することができ、効率的な燃料の燃焼を行わせ、無駄のない効率的な燃料の消費を可能とし、効率的な鋼材の加熱を可能とする加熱温度制御を実現することができる連続式加熱炉の自動燃焼制御方法及び装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、予熱帯、加熱帯、及び均熱帯を有し、各帯を独立に炉温制御する連続式加熱炉において、連続式加熱炉に装入する時の装入温度、連続式加熱炉から抽出する時の抽出目標温度及び鋼材サイズの少なくとも1つが異なる複数の鋼材を加熱するに際し、各帯における各鋼材の在炉時間及び抽出目標温度に基づいて各帯の炉温設定値を設定し、設定された炉温設定値に各帯の炉温を制御する連続式加熱炉の自動燃焼制御方法であって、オペレータによって炉温設定値を補正する炉温補正値が設定されている状態において、オペレータによってなされた炉温補正値を無効とした際の炉温設定値で各帯を加熱したと仮定したときに、同一の帯内の全鋼材の抽出時の予測温度が、各鋼材の抽出目標温度に対して予め設定されている上限温度と下限温度との範囲内に入った場合に、オペレータによる炉温補正値を自動的にリセットし、炉温補正値によって補正されない炉温設定値で燃焼制御を行い、各鋼材を抽出目標温度に加熱することを特徴とする連続式加熱炉の自動燃焼制御方法を提供するものである。
ここで、連続式加熱炉内の各帯の炉温及び複数の鋼材の位置の実績値に基づいて、各帯における各鋼材の現在の温度を推定し、複数の鋼材の抽出順から連続式加熱炉内の各鋼材の搬送スケジュールを予測し、推定された各鋼材の現在の温度及び抽出目標温度、並びに予測された各鋼材の搬送スケジュールに基づいて、炉温補正値によって補正されない炉温設定値を設定し、推定された各鋼材の現在の温度及び設定された炉温設定値に基づいて、各帯の各鋼材の抽出時の予測温度を予測計算するのが好ましい。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の態様は、予熱帯、加熱帯及び均熱帯を有し、各帯を独立に炉温制御する連続式加熱炉において、連続式加熱炉に装入する時の装入温度、連続式加熱炉から抽出する時の抽出目標温度及び鋼材サイズの少なくとも1つが異なる複数の鋼材を加熱する連続式加熱炉の自動燃焼制御装置であって、各帯における各鋼材の在炉時間及び抽出目標温度に基づいて各帯の炉温設定値を設定する設定手段と、設定された炉温設定値に各帯の炉温を制御するために、この炉温設定値で燃焼制御を行う燃焼制御手段と、オペレータによって炉温設定値を補正する炉温補正値を入力する入力手段と、各帯における各鋼材の抽出時の予測温度を算出する算出手段と、オペレータによる炉温補正値を自動的にリセットするリセット手段と、を有し、入力手段によって入力された、オペレータによって炉温設定値を補正する炉温補正値が設定されている状態において、設定手段によって設定された、オペレータによってなされた炉温補正値を無効とした際の炉温設定値で各帯を加熱したと仮定したときに、算出手段によって算出される、同一の帯内の全鋼材の抽出時の予測温度が、各鋼材の抽出目標温度に対して予め設定されている上限温度と下限温度との範囲内に入った場合に、リセット手段によって、オペレータによる炉温補正値を自動的にリセットし、燃焼制御手段によって、炉温補正値によって補正されない炉温設定値で燃焼制御を行い、各鋼材を抽出目標温度に加熱することを特徴とする連続式加熱炉の自動燃焼制御装置を提供するものである。
ここで、設定手段は、連続式加熱炉内の各帯の炉温及び複数の鋼材の位置の実績値に基づいて、各帯における各鋼材の現在の温度を推定する推定手段と、複数の鋼材の抽出順から連続式加熱炉内の各鋼材の搬送スケジュールを予測する予測手段と、を有し、推定手段によって推定された各鋼材の現在の温度及び抽出目標温度、並びに予測手段によって予測された各鋼材の搬送スケジュールに基づいて、炉温補正値によって補正されない炉温設定値を設定し、算出手段は、推定手段によって推定された各鋼材の現在の温度及び設定手段設定された炉温設定値に基づいて、各帯の各鋼材の抽出時の予測温度を予測計算するのが好ましい。
本発明は、予熱帯、加熱帯及び均熱帯等の各帯を独立に炉温制御できる連続式加熱炉において、装入温度や抽出目標温度、サイズ等が異なり、加熱条件の異なる複数のスラブ等の鋼材の各帯における在炉時間と抽出目標温度から各帯の設定炉温を設定する加熱温度制御において、オペレータによってなされた炉温設定値の補正等の介入を状況に応じて、具体的には、オペレータによる炉温設定値の補正等の介入を無効とした時の炉温設定値で加熱したときに、同一帯(ゾーン)内の全スラブの抽出時の予測温度が各スラブの下限温度から上限温度の範囲内に入った時にオペレータによる炉温補正値を自動的にリセットすることにより、オペレータによる介入の完了の遅れによる加熱不足による抽出ピッチの制限を低減し、また、操業効率の低下や、過加熱による品質異常を防止することができ、効率的な燃料の燃焼を行わせ、無駄のない効率的な燃料の消費を可能とし、効率的な鋼材の加熱が可能となり、連続式加熱炉において無駄のない効率的な自動燃焼制御方法及び装置を実現することができる。
本発明に係る連続式加熱炉の自動燃焼制御方法を実施する連続式加熱炉の自動燃焼制御装置の一実施形態を模式的に示すブロック図である。 図1に示す自動燃焼制御装置を備える連続式加熱炉及び加熱処理対象の鋼材の構成の一実施例を模式的に示す平面図である。 図2に示す連続式加熱炉によって加熱されるスラブの加熱パターンの一例を示すグラフである。 本発明に係る連続式加熱炉の自動燃焼制御方法の一例を示すフローチャートである。
本発明に係る連続式加熱炉の自動燃焼制御方法及び装置を、図面に示す好適実施形態に基づいて、以下に詳細に説明する。
図1は、連続式加熱炉の自動燃焼制御方法を実施する連続式加熱炉の自動燃焼制御装置の一実施形態を模式的に示すブロック図である。
図1に示す連続式加熱炉の自動燃焼制御装置の説明に先立って、図2を参照して、自動燃焼制御装置の加熱制御対象である連続式加熱炉について説明する。
図2は、図1に示す自動燃焼制御装置を備える連続式加熱炉及び加熱処理対象の鋼材の構成の一実施例を模式的に示す平面図である。
図2に示すように、本発明の対象となる連続式加熱炉(以下、単に加熱炉ともいう)50は、連続鋳造設備(図示せず)等で製造され、上流側(図中左側)のスラブヤード等の鋼材置き場(図示せず)に一時的に保管されていた鋼材(以下、スラブという)Sを連続して装入し、スラブS1からスラブS10までの10個のスラブSの各スラブSを、各スラブSの抽出目標温度に連続的に加熱して抽出し、下流側(図中右側)の仕上圧延機等の圧延機(図示せず)等に所定抽出目標温度のスラブSを連続的に送出するためのもので、図中左側に装入口(図示せず)と図中右側に抽出口(図示せず)とを有し、装入口から抽出口までの間に、図中矢印aで示すスラブSの進行方向に沿って、予熱帯52と、加熱帯54と、均熱帯56とを有し、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯を独立に炉温制御できるものである。なお、ここで、上流及び下流とは、スラブSの進行方向aに対するものである。
予熱帯52は、連続式加熱炉50への装入時の装入温度や連続式加熱炉50からの抽出時の抽出目標温度等や、サイズ等の異なる加熱条件の複数個のスラブSを、それぞれの抽出目標温度及びサイズ等に応じて、搬送しながら順次連続して加熱する予熱工程を行うためのもので、図示例では3個のスラブを同時に予熱する。
加熱帯54は、予熱帯52で予熱された複数個のスラブSを搬送しながら順次連続的に加熱する加熱工程を行うためのもので、図示例では3個のスラブSを同時に加熱する。
均熱帯56は、加熱帯54で加熱された複数個のスラブSを搬送しながら順次連続的に均熱し、即ち各スラブS全体の温度をそれぞれの抽出目標温度に整える均熱工程を行うためのもので、図示例では4個のスラブSを同時に均熱する。なお、図示例においては、均熱帯56は、1つの帯(ゾーン)で形成されているが、抽出時のスラブS全体の温度をより均一化するために、複数の帯からなるものであっても良い。さらに、予熱帯52及び加熱帯54も、予熱及び加熱の効率化のために、複数の帯からなるものであっても良い。
ここで、連続式加熱炉50は、1つのスラブSを、例えば、図3に示す加熱パターンに沿って加熱するもので、予熱帯52によって所定の予熱時間tpで装入温度Tcから予熱温度Tpまで予熱し、加熱帯54によって所定の加熱時間thで予熱温度Tpから加熱温度Thまで加熱し、均熱帯56によって所定の均熱時間teで加熱温度Thから抽出目標温度Ttまで均熱する。
図2に示すように、本実施形態の連続式加熱炉50においては、図中左側の装入口から装入されたスラブSが右側の抽出口から抽出される時に、スラブS全体が所定の抽出目標温度Ttに均一に加熱されるように、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯の炉温を適切に設定する必要がある。そのため、このような状況下において、装入温度、抽出目標温度及びサイズ等の加熱条件の異なるスラブSを効率的に加熱するために、加熱条件が不連続にならないように、各スラブSの加熱炉50への装入順を決定している。
しかしながら、納期や加熱炉50への装入材源等の制約により、例えば、加熱条件が類似の複数のスラブSを加熱処理している時に、納期が早いため、加熱条件が異なるスラブSを加熱処理する必要がある場合や、スラブヤード等に置かれている時間が異なるため、装入温度が異なる場合などには、加熱条件が不連続とならざるを得ない状況が発生することがあり、その時、加熱条件が不連続となる境界付近のスラブSにおいて圧延機による圧延工程等の次工程が要求するピッチで加熱炉50内を搬送した場合に、加熱不足や過加熱が発生してしまう恐れがある。そこで、加熱不足や過加熱を最低限に抑制するために、又はライントラブル等に対処するために、オペレータの手介操作によって、少し加熱を強くしたり、弱くしたりする炉温補正等の介入が行われている。
しかしながら、このオペレータによる介入を終了するタイミングによっては、操業効率の低下や、品質異常を引き起こすことがあるのは上述した通りである。
これに対し、本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御方法及び装置においては、連続式加熱炉の自動燃焼制御機能にオペレータの手介操作による炉温度補正値を自動的にリセットする機能を設けることで、炉温補正のリセット遅れによる加熱不足や過加熱の防止を可能とするものである。
ここで、図1を参照して、本発明に係る連続式加熱炉の自動燃焼制御装置について説明する。
同図に示すように、本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御装置10は、図2に示す連続式加熱炉50に備えられ、抽出時の各スラブ50の全体温度がそれぞれの抽出目標温度になるように、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯の炉温を独立して制御するためのもので、各帯の炉温設定値を独立して演算して設定する加熱炉炉温設定ユニット(以下、単に、炉温設定ユニットともいう)12と、炉温設定ユニット12によって設定された各炉温設定値に予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯を加熱制御して、各帯の炉温を制御する加熱炉炉温コントローラ(以下、単に、炉温コントローラともいう)14とを有する。
炉温設定ユニット12は、各帯を独立に炉温制御できる連続式加熱炉において、装入温度や抽出目標温度、サイズ等の異なる加熱条件の複数のスラブSに加熱制御を行うに当たり、各帯の炉温設定値を独立して計算して設定するものであり、プロセス計算機等の計算機(コンピュータ)によって構成することができる。
図1に示すように、炉温設定ユニット12は、炉内実績収集部16と、スラブ現在温度推定計算部(以下、現在温度計算部ともいう)18と、スラブ炉内搬送スケジュール予測部(以下、予測部という)20と、炉温設定値計算部22と、オペレータ補正入力部(以下、補正入力部ともいう)24と、抽出時スラブ温度予測計算部(以下、抽出温度計算部という)26と、オペレータ補正判定部28と、オペレータガイダンス部30と、を有する。
ここで、炉内実績収集部16は、加熱炉50内の予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯の炉温、即ち雰囲気温度、加熱炉50内の各帯における各スラブSの現在位置、及び在炉時間等に関する実績値を収集する炉内実績収集機能を持つものであり、炉内実績値収集手段と言うことができる。なお、各帯の炉温は、公知の方法、例えば温度計、具体的には放射温度計等によって測定され、各スラブSの現在位置も、公知の方法、例えば挿入口から加熱炉50内に入ってからの在炉時間と加熱炉50内のスラブSの進行速度(ライン速度)とから算出し、決定すれば良い。
現在温度計算部18は、加熱炉50内の全スラブSについて、炉内実績収集部16で収集された各帯の炉温、各スラブSの現在位置及び在炉時間等に基づいて、加熱炉50内の各スラブSの現在温度の推定計算を行うスラブ現在温度推定計算機能を持つものであり、スラブ現在温度推定手段と言うことができる。なお、スラブSの現在の表面温度は、放射温度計等によって計測することはできるので、計測された表面温度をスラブSの現在温度とすることもできる。しかし、予熱帯52における予熱工程や加熱帯54における加熱工程においては、スラブSは表面から加熱され、表面側から昇温されており、表面と内部の温度差が生じているので、厳密にはスラブSの温度を正確に表していると言えない。したがって、本発明では、各スラブSの現在温度は、正確さを期すために、板厚方向に沿って分割されたスラブS内の複数点において差分計算によって推定された複数の推定温度を板厚方向に亘って平均したスラブS内の平均温度とするのが好ましい。
予測部20は、加熱炉50内の全スラブSについて、各スラブSの現在位置及びその抽出順(抽出スケジュール)に基づいて、現在位置から抽出されるまでの加熱炉50内の搬送スケジュールを予測するスラブ炉内搬送スケジュール予測機能を有するものであり、スラブSの炉内搬送スケジュールの予測手段と言うことができる。なお、加熱炉50によるスラブSの加熱には時間が掛かるので、通常、上流側の1台の圧延機に対して、複数基の加熱炉50が配設されており、又1基の加熱炉50に複数列、例えば2列のスラブ搬送路を備えている場合があるので、これらの複数基の加熱炉50の1列又は複数列のスラブ搬送路から抽出されるスラブSの順番(抽出順)、いわゆる抽出スケジュールが決められているので、その抽出順(抽出スケジュール)に合わせて加熱炉50内の搬送スケジュールを予測することができる。ここで、予測部20によるスラブ炉内搬送スケジュールの予測は、従来公知の予測方法で行えばよい。予測部20で予測された加熱炉50内の各スラブSの搬送スケジュールから、各スラブSの現在から抽出されるまでの各時刻における位置を求めることができる。
炉温設定値計算部22は、現在温度計算部18による各スラブSの現在温度の推定結果及び予測部20によるスラブSの加熱炉内搬送スケジュールの予測結果に基づいて、各帯の炉温設定値を計算して設定する各帯の炉温設定値計算機能を有するものであり、各帯の炉温設定値の設定手段と言うことができる。なお、各帯の炉温設定値は、現在の加熱炉50内の全スラブSの推定温度から、スラブ未来温度とスラブ抽出時の目標温度の偏差の自乗にかかる重み付き総和の評価項を含む評価関数を最小化する等の特許文献2に記載の方法等の公知の方法によって求めることができる。
オペレータ補正入力部24は、上述したように、加熱炉50内において、加熱条件が不連続となるスラブSにおいて発生する加熱不足や過加熱等を抑制するために、炉温設定値計算部22によって設定された各帯の炉温設定値に対して、オペレータの手介操作によって各帯の炉温補正値を入力するオペレータ補正入力機能を有するものであり、各帯の炉温補正値の入力手段と言うことができる。なお、オペレータ補正入力部24は、所定の帯において、先に入力した炉温補正値では、所定のスラブSにおいて発生する加熱不足や過加熱等を抑制することができない場合には、抑制できるようになるまで、何度でも炉温補正値を入力することができる。
抽出温度計算部26は、炉温設定値計算部22で設定された各帯の炉温設定値(以下、炉温初期設定値という)、又はこの炉温初期設定値を初期値として、オペレータ補正入力部24によって入力された各帯の炉温補正値で補正された各帯の新たな炉温設定値に基づいて、各スラブSの現在温度及び炉内搬送スケジュール等から、加熱炉50内の全スラブSについて、各帯における各スラブSの抽出時の予測温度を予測計算する抽出時スラブ温度予測計算機能を持つものであり、各スラブSの抽出時の予測温度の算出手段と言うことができる。なお、新たな炉温設定値は、オペレータによる炉温補正値の入力の度毎に更新され、更新後の炉温設定値は、更新前の炉温設定値とオペレータ補正入力による炉温補正値との和(更新前の炉温設定値+炉温補正値)として表される。したがって、抽出温度計算部26は、オペレータ補正入力部24によって炉温補正値が入力される毎に、更新後の炉温設定値を求め、求められた更新後の炉温設定値に基づいて、加熱炉50内の全スラブSについて、各帯における各スラブSの抽出時の予測温度を予測計算する。
オペレータ補正判定部28は、本発明の最も特徴とする部分であって、まず、オペレータ補正入力部24によって炉温補正値が入力されて設定されていても設定されている炉温補正値を無効として、炉温設定値計算部22で設定された各帯の炉温設定値である、オペレータの介入による炉温補正値が全く加算されていない炉温初期設定値に基づいて、抽出温度計算部26によって、加熱炉50内の全スラブSについて予測計算された、各帯における各スラブSの抽出時の予測温度が、各スラブSの抽出目標温度に対して予め設定されている上限温度と下限温度との間に入っているか否かを判定し、同一帯(ゾーン)内、例えば対象とする所定の帯(対象帯)内の全スラブの抽出時の予測温度が、各スラブSの上限温度と下限温度との間に入っていると判定した時には、オペレータの介入による炉温補正値を自動的にリセットし、この帯の炉温設定値として炉温初期設定値を確定して設定する。例えば、全ての帯において、オペレータの介入による炉温補正値がリセットされた場合には、全ての帯において、各帯の炉温初期設定値が、炉温設定値として確定されて設定される。ここで、各スラブSの抽出目標温度に対する上限温度は、スラブSの温度がその温度を超えた場合に、品質的に異常が発生し、品質的に欠陥のある製品が生じる時の温度として、下限温度は、スラブSの温度がその温度を下回った場合に、下流側の圧延工程に不具合が生じたり、品質的に異常が発生する時の温度として予め設定されるものである。このような上限温度及び下限温度は、各スラブに応じて、各スラブ毎にその抽出目標温度に対して設定されるが、例えば、鋼材の抽出目標温が1100℃である時、上限温度は、1150℃や1200℃、下限温度は、1050℃や1000℃等の、所定の温度範囲に設定することができる。なお、このような各スラブSの上限温度及び下限温度は、メモリやハードディスク等の記憶手段に(図示せず)に格納しておき、オペレータ補正判定部28による判定時に読み出すのが好ましい。
一方、オペレータ補正判定部28は、同一帯内の1つ以上のスラブの、炉温初期設定値に基づく抽出時の予測温度が、そのスラブSの上限温度と下限温度との範囲から外れていると判定した時には、オペレータの介入による炉温補正値を炉温初期設定値に加算し、この帯の更新後の炉温設定値として、抽出温度計算部26に戻す。
その後、抽出温度計算部26は、当該帯の更新後の炉温設定値に基づいて、加熱炉50内の全スラブSについて、各帯における各スラブSの抽出時の予測温度を予測計算し、オペレータ補正判定部28は、同一帯内の全スラブの抽出時の予測温度が、各スラブSの上限温度と下限温度との間に入っているか否かを判定し、判定結果が、是(入っている)であれば、オペレータの介入による炉温補正値を確定し、更新後の炉温設定値が、この帯における炉温設定値として確定され設定される。一方、判定結果が、否(入っていない)であれば、オペレータの介入による炉温補正値を、補正入力部24を介して変更して、新たに、更新後の炉温設定値を求めて、抽出温度計算部26に戻し、各スラブSの抽出時の予測温度を予測計算をやり直し、オペレータ補正判定部28で、上述したように、判定し、判定結果が是となるまで、繰り返す。
即ち、オペレータ補正判定部28は、オペレータ補正の要否を判定する機能を有し、炉温コントローラ14において制御すべき各帯の炉温設定値を確定して設定する。
オペレータガイダンス部30は、オペレータ補正判定部28による判定結果を受けて、オペレータ補正がリセットされていること、又はオペレータ補正による炉温補正値が設定されており、炉温補正値が下方修正されたことや上方修正されたことやその炉温補正値自体を表示画面や、ランプやメータやスピーカ等のHMI(Human Machine Interface)にガイダンスを行うオペレータガイダンス機能を持つものであり、オペレータ補正の有無の通知手段と言うことができる。
炉温設定ユニット12は、こうして、炉温コントローラ14において制御すべき各帯の炉温設定値を確定して設定すると共に、オペレータ補正の有無をオペレータにガイダンスする。
なお、本発明に用いられる炉温設定ユニット12においては、炉内実績収集部16、現在温度計算部18、予測部20、炉温設定値計算部22、補正入力部24、抽出温度計算部26、オペレータ補正判定部28、及びオペレータガイダンス部30は、各部の機能を発揮するハードウエアとして構成しても良いが、プロセスコンピュータのソフトウエアとして構成しても良い。
炉温コントローラ14は、炉温設定ユニット12によって設定された各帯の炉温設定値に基づいて、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯の炉温を独立して制御するためのもので、燃焼制御部32を有する。
燃焼制御部32は、炉温設定ユニット12で設定された各帯の炉温設定値で各帯の燃焼制御を独立して行う各帯の燃焼制御機能を有するものであり、各帯の炉温設定値に各帯の炉温を加熱制御するために各帯の燃焼制御を独立して行う燃焼制御手段と言うことができる。
以上のように、本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御装置10によれば、各帯を独立に炉温制御できる連続式加熱炉50において、装入温度や目標抽出温度、サイズ等の異なる加熱条件の複数のスラブSを各帯において独立して加熱制御を行うに当たり、現在温度計算部18で加熱炉50内のスラブSの現在温度を推定し、予測部20で炉内搬送スケジュールを予測し、これらの推定結果及び予測結果に基づいて炉温設定値計算部22で各帯の炉温設定値を算出し、算出した炉温設定値を初期値として、抽出温度計算部26で全スラブSについて各スラブSの抽出予測温度を計算し、オペレータ補正判定部28で同一帯の全スラブSについて各スラブSの抽出予測温度が各スラブS毎に設定される下限温度から上限温度の範囲内に入ると判定すれば、オペレータによる補正入力部24からの炉温補正等による介入を自動的にリセットすることにより、介入完了の遅れによる加熱不足による抽出ピッチの制限を低減し、また、過加熱による品質異常を防止することができ、効率的な鋼材の加熱が可能となる。
本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御装置は、基本的に以上のように構成される。
次に、図4を参照して、本発明に係る連続式加熱炉の自動燃焼制御方法及び本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御装置の作用について説明する。
図4は、本発明に係る連続式加熱炉の自動燃焼制御方法の制御手順の一例を示すフローチャートである。
なお、ここでは、本発明法は、図2に示す連続式加熱炉において、図2に示す連続式加熱炉の自動燃焼制御装置で実施されるものとして説明するが、本発明法は、これに限定される訳では無いことはもちろんである。
まず、本発明においては、オペレータによってオペレータ補正入力部24を用いて、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯の炉温補正値が入力されているものとする。
始めに、ステップS12において、各帯の炉温や各スラブSの現在位置や在炉時間等に関する炉内実績値を、炉内実績収集部16によって収集する。
次に、ステップS14において、ステップS12で収集された各帯の炉温や各スラブSの現在位置や在炉時間等の炉内実績値から加熱炉50内の全スラブSの現在温度を、現在温度計算部18によって推定計算する。
また、ステップS16において、下流側の圧延工程に応じた加熱炉50からのスラブ抽出順から、加熱炉50内の各スラブSの炉内搬送スケジュールを予測部20で予測する。
次に、ステップS18において、ステップS14で推定計算された加熱炉50内の全スラブSの現在温度、及びステップS16で予測された加熱炉50内の各スラブSの炉内搬送スケジュール等の結果から、スラブ未来温度とスラブ抽出時の目標温度の偏差の2乗にかかる重み付き総和の評価項を含む評価関数を最小化する方法等を用いて、加熱炉50の各帯の炉温設定値(炉温初期設定値)を炉温設定値計算部22で求める。
続いて、ステップS20において、ステップS18で求められた加熱炉50の各帯の炉温設定値に基づいて、各スラブSの現在温度及び炉内搬送スケジュール等から、加熱炉50内の全スラブSの抽出時の予測温度を抽出温度計算部26で計算する。ここでは、オペレータ補正入力部24にオペレータの手介操作によって各帯の炉温補正値が入力されていたとしても、各帯の炉温補正値は無視され、各スラブSの抽出時の予測温度の計算には、全く考慮されない。すなわち、S20では、所定の抽出温度を実現するための、標準的な工程条件としての温度条件に基づいて予測温度の計算が実行される。
次に、ステップ21において、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯を順次対象帯として設定して、設定された対象帯に対して、その炉温設定値に対するオペレータの炉温補正値のリセット、上方修正、又は下方修正を、対象帯の設定を変えて順次行うループを開始する。なお、ここでは、対象帯の設定は、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の順に行われるが、本発明はこれに限定されないのは言うまでもない。なお、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56が、それぞれ複数の帯からなる場合には、それらの各帯をそれぞれ対象帯として設定しても良いのは勿論である。
まず、ステップS22において、設定された対象帯に対して、ステップS20で計算された各スラブSの抽出時の予測温度が、対象帯内の全スラブSで、各スラブSの上限温度から下限温度の範囲内に入っているか否かを、オペレータ補正判定部28で判定する。
ステップS22の対象帯の判定結果が、是(Y)であれば、ステップS24に移行し、オペレータによる補正、即ちオペレータの手介操作によって入力された対象帯の炉温補正値を自動的にリセットする。その結果、ステップS24において、ステップS18で求められた、オペレータによる補正のない当該対象帯の炉温初期設定値が、加熱炉50の当該対象帯の炉温設定値として確定される。
次いで、ステップS26において、対象帯においてステップS22でオペレータの炉温補正値をリセットしたことを、オペレータガイダンス部30でHMI等にガイダンスをオペレータに対して行う。
次に、ステップS27において、対象帯の設定が変更可能である場合、即ち、予熱帯52及び加熱帯54である場合には、ステップS21に戻り、それぞれ、対象帯の設定を予熱帯52から加熱帯54に、又は加熱帯54から均熱帯56に変更して、ループを繰り返す。
一方、ステップS27において、対象帯の設定が終了している場合、即ち、均熱帯56である場合には、ループを終了し、ステップS28に移る。
その後、ステップS28において、オペレータによる補正のない確定された炉温設定値に基づいて各帯の燃焼制御を、炉温コントローラ14の燃焼制御部32で行う。
一方、ステップS22の判定結果が、否(N)であった場合には、ステップS30に移行し、加熱炉50の対象帯について、ステップS18で求められた、オペレータによる補正のない対象帯の炉温初期設定値に、オペレータの手介操作によって入力された対象帯の炉温補正値を加算して、対象帯の更新後の炉温設定値を求め、加熱炉50の対象帯の炉温設定値として確定する。
次に、ステップS32において、ステップS32で求められ、炉温設定値として確定された更新後の炉温設定値に基づいて、ステップS20と同様にして、各スラブSの現在温度及び炉内搬送スケジュール等から、加熱炉50内の全スラブSの抽出時の予測温度を抽出温度計算部26で再計算する。
次に、ステップS34において、ステップS32で再計算された各スラブSの抽出時の予測温度が、対象帯内の全スラブSで、各スラブSの上限温度以下であるか否かを、オペレータ補正判定部28で判定する。
ステップS34の判定結果が、対象帯で、是(Y)である場合、即ち対象帯内の全スラブSの抽出時の予測温度がそれぞれ上限温度以下である場合には、ステップS38に移行し、対象帯で否(N)である場合、即ち、対象帯内において、抽出時の予測温度が上限温度を超える(上限温度超の)スラブSがあると判定される場合には、ステップS36に移行する。
ステップS36では、オペレータがその炉温補正値を補正入力部24を介して下方修正し、ステップS30に戻り、ステップS34の対象帯の判定結果が、是(Y)であり、対象帯内の全スラブSの抽出時の予測温度がそれぞれ上限温度以下となるまで、ステップS30、S32、S34及びS36の各ステップを繰り返す。
一方、ステップS38においては、対象帯において、ステップS32で再計算された各スラブSの抽出時の予測温度が、対象帯内の全スラブSで、各スラブSの下限温度以上であるか否かを、オペレータ補正判定部28で判定する。
ステップS38の対象帯の判定結果が、是(Y)である場合、即ち対象内の全スラブSの抽出時の予測温度がそれぞれ下限温度以上である場合には、ステップS26に移行し、対象帯の判定結果が否(N)である場合、即ち、対象帯内において、抽出時の予測温度が下限温度を下回る(下限温度未満の)スラブSがあると判定される場合には、ステップS40に移行する。
ステップS40では、オペレータがその炉温補正値を補正入力部24を介して上方修正し、ステップS30に戻る。
この後、ステップS38の対象帯の判定結果が、是(Y)、即ち、対象帯内の全スラブSの抽出時の予測温度がそれぞれ下限温度以上となるまで、ステップS30、S32、S34、S38及びS40の各ステップを繰り返す。
なお、ステップS30、S32、S34、S38及びS40の各ステップを繰り返す際に、ステップS34の対象帯の判定結果が、否(N)となった場合には、是(Y)となるまで、ステップS30、S32、S34及びS36の各ステップを繰り返すのはもちろんである。
即ち、ステップS34及びS38の対象帯の判定結果が、全て是(Y)となり、対象帯内の全スラブSの抽出時の予測温度が下限温度以上上限温度以下の範囲に入るまで、オペレータの炉温補正値の下方修正又は上方修正が繰り返される。
ステップS34及びS38の対象帯の判定結果が、全て是(Y)となり、対象帯内の全スラブSの抽出時の予測温度が各スラブSの下限温度以上上限温度以下の範囲に入る場合には、ステップS26に移行するので、ステップS26においては、オペレータに対して炉温補正値を下方修正又は上方修正したことをHMI等にガイダンスを行う。
次に、上述のように、ステップS27において、対象帯の設定が変更可能である場合、即ち、予熱帯52及び加熱帯54である場合には、ステップS21に戻り、それぞれ、対象帯の設定を予熱帯52から加熱帯54に、又は加熱帯54から均熱帯56に変更して、ループを繰り返す。
一方、ステップS27において、対象帯の設定が終了している場合、即ち、均熱帯56である場合には、ループを終了し、ステップS28に移る。
その後、ステップS28において、炉温初期設定値に対して、オペレータによって入力された炉温補正値が加算された更新後の炉温設定値に基づいて各帯の燃焼制御を、炉温コントローラ14の燃焼制御部32で行う。
こうして、本発明法においては、自動燃焼制御において、オペレータの手介操作による炉温度補正値を自動的にリセットするステップを設けることで、炉温補正のリセット遅れによる加熱不足や過加熱の防止が可能となる。
また、本実施形態においては、抽出時のスラブ温度予測においては、対象とする当該帯(対象帯)より下流の帯は、オペレータによる炉温補正が無い(炉温補正値=0)状態で計算を行うので、当該帯より下流の帯のオペレータ炉温補正値がリセットされても、当該帯のスラブには影響が無い。
上記実施例では、再計算された各スラブSの抽出時の予測温度が、対象帯内の全スラブSで、ステップS34で各スラブSの上限温度以下であるか否かを先に、ステップS38で各スラブSの下限温度以上であるか否かを後で判定しているが、本発明は、これに限定されず、逆に、ステップS38の判定を先に、ステップS34の判定を後で行っても良いし、同時に行ってもよい。
また、上記実施例では、ステップS21とステップS27との間で、設定された対象帯に対して、その炉温設定値に対するオペレータの炉温補正値のリセット、上方修正、又は下方修正を行う計算ループを、対象帯として、予熱帯52、加熱帯54及び均熱帯56の各帯を順次設定して繰り返し行い、対象帯毎に、各ステップS22、S34及びS38の判定の是否を判定しているが、本発明は、これに限定されず、ステップS22、S34及びS38の各判定において、加熱炉50内の全ての帯において同一帯の全スラブSが条件を満足するか否かで、各ステップS22、S34及びS38の判定の是否を判定するようにしても良い。
本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御方法は、基本的に以上のように構成される。
本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御装置を用いて本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御方法を実施した場合の抽出目標温度が1100℃である100個のスラブについて、抽出時のスラブの抽出温度と、このスラブに対し、同一帯(ゾーン)内のスラブとして前後複数個、例えば、前後4個、計7個のスラブを設定し、それらの抽出下限温度の最大値とを求めた。同様に、本発明の自動燃焼制御方法を実施せず、従来法で自動燃焼制御した場合の100個のスラブについて、抽出時のスラブの抽出温度と、このスラブに対するスラブの抽出下限温度の最大値とを求めた。
その後、本発明法を実施した場合と実施しない場合とを比較したところ、各スラブの抽出温度は、いずれも、各スラブの下限温度を超えているが、本発明法を実施しない場合には、1150℃〜1200℃の範囲で頻度が高いものの、おおよそ1050℃〜1200℃の範囲のバラツキがあるのに対して、本発明法を実施した場合には、本発明法を実施しない場合より低い1100℃〜1150℃の範囲で頻度が高く、その頻度も本発明法を実施しない場合に比べて高く、バラツキも、おおよそ1100℃〜1200℃であり、少なくなっていた。
また、本発明法を実施した場合と実施しない場合とで、100個のスラブについて、各スラブの抽出温度と抽出下限温度の最大値との差の平均値を求めた処、本発明の実施しない場合には、スラブ1つ当りの平均値が29℃であったのに対して、本発明の実施した場合には、スラブ1つ当りの平均値が5℃であった。
以上の結果から明らかにように、本発明法を実施した場合には、本発明法を実施しない場合に比べて、抽出目標温度に近付いており、そのバラツキも小さくなっていることが分かる。
また、本発明法を実施した場合には、本発明法を実施しない場合に比べて、スラブの抽出温度と抽出下限温度の最大値との差の平均値が、大幅に小さくなっており、効率的なスラブの加熱が行われ、効率的な燃料の燃焼制御が行われ、無駄のない効率的な燃料の消費が行われたことが分かる。
以上から、本発明法の効果は明らかである。
以上、本発明の連続式加熱炉の自動燃焼制御方法及び装置について、種々の実施形態や実施例を挙げて詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態や実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしても良いのは勿論である。
10 連続式加熱炉の自動燃焼制御装置
12 加熱炉炉温設定ユニット(炉温設定ユニット)
14 加熱炉炉温コントローラ(炉温コントローラ)
16 炉内実績収集部
18 スラブ現在温度推定計算部(現在温度計算部)
20 スラブ炉内搬送スケジュール予測部(予測部)
22 炉温設定値計算部
24 オペレータ補正入力部(補正入力部)
26 抽出時スラブ温度予測計算部(抽出温度計算部)
28 オペレータ補正判定部
30 オペレータガイダンス部
32 燃焼制御部
50 連続式加熱炉
52 予熱帯
54 加熱帯
56 均熱帯
S スラブ(鋼材)

Claims (4)

  1. 予熱帯、加熱帯及び均熱帯を有し、各帯を独立に炉温制御する連続式加熱炉において、連続式加熱炉に装入する時の装入温度、連続式加熱炉から抽出する時の抽出目標温度及び鋼材サイズの少なくとも1つが異なる複数の鋼材を加熱するに際し、各帯における各鋼材の在炉時間及び抽出目標温度に基づいて各帯の炉温設定値を設定し、設定された炉温設定値に各帯の炉温を制御する連続式加熱炉の自動燃焼制御方法であって、
    オペレータによって炉温設定値を補正する炉温補正値が設定されている状態において、オペレータによってなされた炉温補正値を無効とした際の炉温設定値で各帯を加熱したと仮定したときに、同一の帯内の全鋼材の抽出時の予測温度が、各鋼材の抽出目標温度に対して予め設定されている上限温度と下限温度との範囲内に入った場合に、オペレータによる炉温補正値を自動的にリセットし、炉温補正値によって補正されない炉温設定値で燃焼制御を行い、各鋼材を抽出目標温度に加熱することを特徴とする連続式加熱炉の自動燃焼制御方法。
  2. 連続式加熱炉内の各帯の炉温及び複数の鋼材の位置の実績値に基づいて、各帯における各鋼材の現在の温度を推定し、
    複数の鋼材の抽出順から連続式加熱炉内の各鋼材の搬送スケジュールを予測し、
    推定された各鋼材の現在の温度及び抽出目標温度、並びに予測された各鋼材の搬送スケジュールに基づいて、炉温補正値によって補正されない炉温設定値を設定し、
    推定された各鋼材の現在の温度及び設定された炉温設定値に基づいて、各帯の各鋼材の抽出時の予測温度を予測計算する請求項1に記載の連続式加熱炉の自動燃焼制御方法。
  3. 予熱帯、加熱帯及び均熱帯を有し、各帯を独立に炉温制御する連続式加熱炉において、連続式加熱炉に装入する時の装入温度、連続式加熱炉から抽出する時の抽出目標温度及び鋼材サイズの少なくとも1つが異なる複数の鋼材を加熱する連続式加熱炉の自動燃焼制御装置であって、
    各帯における各鋼材の在炉時間及び抽出目標温度に基づいて各帯の炉温設定値を設定する設定手段と、
    設定された炉温設定値に各帯の炉温を制御するために、この炉温設定値で燃焼制御を行う燃焼制御手段と、
    オペレータによって炉温設定値を補正する炉温補正値を入力する入力手段と、
    各帯における各鋼材の抽出時の予測温度を算出する算出手段と、
    オペレータによる炉温補正値を自動的にリセットするリセット手段と、を有し、
    入力手段によって入力された、オペレータによって炉温設定値を補正する炉温補正値が設定されている状態において、設定手段によって設定された、オペレータによってなされた炉温補正値を無効とした際の炉温設定値で各帯を加熱したと仮定したときに、算出手段によって算出される、同一の帯内の全鋼材の抽出時の予測温度が、各鋼材の抽出目標温度に対して予め設定されている上限温度と下限温度との範囲内に入った場合に、リセット手段によって、オペレータによる炉温補正値を自動的にリセットし、燃焼制御手段によって、炉温補正値によって補正されない炉温設定値で燃焼制御を行い、各鋼材を抽出目標温度に加熱することを特徴とする連続式加熱炉の自動燃焼制御装置。
  4. 設定手段は、
    連続式加熱炉内の各帯の炉温及び複数の鋼材の位置の実績値に基づいて、各帯における各鋼材の現在の温度を推定する推定手段と、
    複数の鋼材の抽出順から連続式加熱炉内の各鋼材の搬送スケジュールを予測する予測手段と、を有し、
    推定手段によって推定された各鋼材の現在の温度及び抽出目標温度、並びに予測手段によって予測された各鋼材の搬送スケジュールに基づいて、炉温補正値によって補正されない炉温設定値を設定し、
    算出手段は、
    推定手段によって推定された各鋼材の現在の温度及び設定手段設定された炉温設定値に基づいて、各帯の各鋼材の抽出時の予測温度を予測計算する請求項3に記載の連続式加熱炉の自動燃焼制御装置。
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