JP2013209436A - 抗酸化剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローズマリー抽出物に由来する臭気が低減された新たな抗酸化剤組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)及び(B):
(A)ローズマリー抽出物、
(B)イノンド属に属する植物の抽出物、
を含有し、成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が2〜200である抗酸化剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、抗酸化剤組成物に関する。
抗酸化物質は、製品の変質・劣化の防止等のため、化粧品、医薬品、飲食品、飼料等の製品に広く配合されており、品質管理の面から非常に有用である。このような抗酸化物質には、無機系物質、有機合成系物質、天然系物質等が知られている。特に飲食品においては高い安全性が求められており、消費者のニーズとして健康志向の観点からも天然系のものが好まれる。
例えば、ローズマリーは、シソ科マンネンロウ属に属する常緑の小低木で、その油溶性画分は極めて高い抗酸化性を有することから(非特許文献1)、食品等に広く利用されている。
一方で、ローズマリーの抽出物は独特の強い臭気を有しており、特にそのままあるいは粗精製状態で用いる場合、臭い・風味といった面から利用上の制約がある。
そこで、ローズマリー等のハーブ系抗酸化物質から臭気を除去する技術が検討され、例えば、抽出液を活性炭、珪藻土、酸性白土等の吸着剤で脱色処理した後、水蒸気蒸留処理を行う方法(特許文献1)、有臭成分を含む処理物等を超臨界状態の二酸化炭素で抽出処理する方法(特許文献2)、特定のアルコール濃度のアルコール水溶液によって抽出された抗酸化成分を含有する抽出液についてアルコール濃度を一定以下とした後、合成吸着剤に通液する方法(特許文献3)等が報告されている。また、ヘキサナール、カルノソール及びカルノジック酸の量を調整し、不快成分を少なくしたローズマリー抽出物を含む酸化防止剤(特許文献4)が報告されている。
特開昭55−102508号公報 特開平3−9985号公報 特開2002−3840号公報 特開2004−204212号公報
"Agric.Food Chem."、1996年、第44巻、第1号、p.131−135
しかしながら、上記の技術では、臭気成分の除去効率が低くなり易い上に、高いコストと製造プロセスの煩雑化が懸念される。
本発明は、斯かる実情に鑑み、ローズマリー抽出物に由来する臭気が低減された新たな抗酸化剤組成物を提供しようとするものである。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を行ったところ、ローズマリー抽出物とイノンド属に属する植物の抽出物とを一定の比率で組み合わせれば、ローズマリーに由来する強い臭気を低減することができ、さらに抗酸化性にも優れた抗酸化剤組成物が得られることを見出した。また、イノンド属に属する植物抽出物にも独特のにおいがあるが、その臭いも低減することができることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B):
(A)ローズマリー抽出物、
(B)イノンド属に属する植物の抽出物、
を含有し、成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が2〜200である抗酸化剤組成物を提供するものである。
本発明によれば、ローズマリーに由来する強い臭気が低減された抗酸化剤組成物を簡便に提供することができる。
本発明で用いられる成分(A)ローズマリー抽出物とは、シソ科マンネンロウ属の常緑の小低木であるローズマリー(和名:マンネンロウ)(Rosmarinus officinalis L.)の抽出物である。ローズマリーの品種にはベネンデンブルー、クリーピング、マリンブルー、マジョルカピンク、トスカナブルー、レックス等が知られているが、本発明においてはいずれの品種も使用することができる。
成分(A)ローズマリー抽出物を得るために用いるローズマリーの使用部位としては、特に限定されるものではなく、例えば、葉、茎、芽、花、枝、根、種子等、並びにこれらの混合物が挙げられる。これら部位は、そのまま抽出工程に付されてもよく、又は粉砕、切断若しくは乾燥された後に抽出工程に付されてもよい。
抽出物を得る抽出手段としては、例えば、固液抽出、液液抽出、浸漬、煎出、浸出、水蒸気蒸留、還流抽出、超音波抽出、マイクロ波抽出、攪拌等の任意の手段を用いることができる。
抽出のための溶剤としては、特に限定されるものではなく、例えば、水;水蒸気;メタノール等のアルコール類;炭亜臨界又は超臨界二酸化炭素;大豆油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油、ラード等の食用油脂類;並びにこれらの混合物が挙げられる。
また、ローズマリー抽出物として、市販品、好ましくは抗酸化剤として市販されているもの、より好ましくは飲食品用の抗酸化剤として市販されているものを使用することもできる。
ローズマリー抽出物は、本発明の効果を発揮するものであれば粗精製物であってもよく、さらに得られた粗精製物を公知の分離精製方法を適宜組み合わせてこれらの純度を高めてもよい。精製手段としては、有機溶剤沈殿、遠心分離、限外濾過、吸着剤処理、高速液体クロマトグラフやカラムクロマトグラフ等が挙げられる。
ローズマリー中の抗酸化成分としては、カルノシン酸、カルノソール、ロスマリン酸等が知られている。(A)ローズマリー抽出物中のロスマリン酸の含有量は、0.001〜0.1質量%であるのが抗酸化性の点で好ましい。ロスマリン酸の分析方法としては、高速液体クロマトグラフィを用いることができる。
本発明で用いられる成分(B)イノンド属(Anethum)に属する植物の抽出物とは、セリ科の一年草であるイノンド属に属する植物の抽出物である。具体的には、ディル(和名:イノンド)(Anethum graveolens L.)の抽出物が挙げられる。
成分(B)イノンド属に属する植物の抽出物を得るために用いるイノンド属に属する植物の使用部位は、いずれの任意の部位を使用することができるが、葉、茎及び種子からなる群より選ばれる1部位又は2部位以上を用いるのが好ましい。また、(B)イノンド属に属する植物の抽出物を得る抽出手段、抽出のための溶剤精製方法等は、上記(A)ローズマリー抽出物と同様である。
また、成分((B)イノンド属に属する植物の抽出物として、市販品、好ましくは食品用として市販されているものを使用することもできる。
本発明の抗酸化剤組成物において、成分(A)と(B)との含有質量比[(A)/(B)]は、2以上200以下、すなわち2〜200であるが、イノンド属に属する植物の抽出物由来臭の抑制の点から、4以上、更に10以上、更に40以上であるのが好ましい。ローズマリー抽出物由来臭の抑制の点から、150以下、更に100以下であるのが好ましい。イノンド属に属する植物の抽出物由来臭、ローズマリー抽出物由来臭の両方の抑制の点から、4〜200、更に10〜200、更に10〜150、更に40〜150、更に40〜100であるのが好ましい。
なお、本発明において、ローズマリー抽出物、イノンド属に属する植物の抽出物は、純分約100質量%の形態もあるが、抽出に用いた溶剤で希釈されている形態もある。本発明における成分(A)ローズマリー抽出物又は成分(B)イノンド属に属する植物の抽出物の含有量は、溶剤を含まない純分の質量を基準とするものである。
本発明の抗酸化剤組成物において、ロスマリン酸と(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]は、抗酸化性、イノンド属に属する植物の抽出物由来臭の抑制の点から、0.00002以上、更に0.0002以上、更に0.00025以上、更に0.0005以上、更に0.001以上であるのが好ましい。ローズマリー抽出物由来臭の抑制の点から、0.2以下、更に0.05以下、更に0.025以下、更に0.02以下、更に0.015以下であるのが好ましい。抗酸化性、イノンド属に属する植物の抽出物由来臭、ローズマリー抽出物由来臭の両方の抑制の点から、0.00002〜0.2、更に0.0002〜0.05、更に0.00025〜0.025、更に0.005〜0.02、更に0.001〜0.015であるのが好ましい。
本発明の抗酸化剤組成物は、飲食品、飼料に好ましく適用される。
飲食品としては、特に制限されず、液状、固形状又は半固形状の食品が挙げられる。具体的には、油脂、乳製品、冷凍食品、インスタント食品、でんぷん加工製品、加工肉製品、その他加工食品、飲料、スープ類、調味料、栄養補助食品等が挙げられる。なかでも、本発明の効果が有効に発揮される点から、油脂、又は油脂を含有する飲食品若しくは飼料に適用するのが好ましい。
油脂としては、例えば、大豆油、ナタネ油、サフラワー油、米油、コーン油、パーム油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、ハトムギ油、小麦胚芽油、シソ油、アマニ油、エゴマ油、サチャインチ油、クルミ油、キウイ種子油、サルビア種子油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、椿油、茶実油、ボラージ油、パーム油、パームオレイン、パームステアリン、やし油、パーム核油、カカオ脂、サル脂、シア脂、藻油等の植物性油脂;魚油、ラード、牛脂、バター脂等の動物性油脂;あるいはそれらのエステル交換油、水素添加油、分別油等が挙げられる。なお、本明細書において油脂とは、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール、及びトリアシルグリセロールのいずれか1種以上を含むものをいう。
油脂の脂肪酸組成は、特に限定されるものではないが、本発明の効果が有効に発揮される点から、リノール酸、α−リノレン酸、γ−リノレン酸、ステアリドン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等の炭素数18〜24の高度不飽和脂肪酸を含有するものであることが好ましく、更にα−リノレン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)を含有するものであることが好ましい。
具体的には、油脂を構成する脂肪酸中、α−リノレン酸の含有量が15〜60質量%、更に15〜40質量%であるのが、本発明の効果が有効に発揮される点、生理効果の点、酸化安定性の点から好ましい。また、油脂を構成する脂肪酸中、エイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)の合計含有量が0.1〜20質量%、更に1〜10質量%であるのが、本発明の効果が有効に発揮される点、生理効果の点、酸化安定性の点から好ましい。
飲食品に対する本発明の抗酸化剤組成物の使用量は、飲食品の種類に応じて適宜選択し得るが、(A)ローズマリー抽出物は0.001〜0.18質量%となるように用いられるのが、酸化安定性と風味の点から好ましい。
また、同様の点から、飲食品に対する(B)イノンド属に属する植物の抽出物の使用量は0.00002〜0.05質量%となるように用いられるのが好ましい。
飼料としては、例えば、牛、豚、鶏、羊、馬等に用いる家畜用飼料、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、マグロ、ウナギ、タイ、ハマチ等に用いる魚介類用飼料、犬、猫、小鳥、リス等に用いるペットフード等が挙げられる。
飼料に対する本発明の抗酸化剤組成物の使用量は、飼料の種類に応じて適宜選択し得るが、A)ローズマリー抽出物は0.001〜0.18質量%となるように用いられるのが、酸化安定性の点から好ましい。また、同様の点から、(B)イノンド属に属する植物の抽出物は0.00002〜0.05質量%となるように用いられるのが好ましい。
本発明の抗酸化剤組成物は、必要に応じて、例えば、他の抗酸化剤、抗酸化相乗剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤、矯味剤、矯臭剤、滑沢剤、希釈剤、懸濁剤、乳化剤、着色剤、湿潤剤、皮膜形成剤、コーティング助剤等を添加し、常法に従い、例えば、液状、粉末状、顆粒状、ペースト状、錠剤状、カプセル状、ジェル状、懸濁状、乳化状等の任意の形態とすることができる。
上述した実施形態に関し、本発明は以下の抗酸化剤組成物を開示する。
<1>次の成分(A)及び(B):
(A)ローズマリー抽出物、
(B)イノンド属に属する植物の抽出物、
を含有し、成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が2以上200以下、すなわち2〜200である抗酸化剤組成物。
<2>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、4以上、好ましくは10以上、更に好ましくは40以上である前記<1>に記載の抗酸化剤組成物。
<3>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、150以下、好ましくは100以下である前記<1>又は<2>に記載の抗酸化剤組成物。
<4>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、4〜200、好ましくは10〜200、更に好ましくは10〜150、更に好ましくは40〜150、更に好ましくは40〜100である前記<1>に記載の抗酸化剤組成物。
<5>成分(A)ローズマリー抽出物中のロスマリン酸の含有量が0.001〜0.1質量%である前記<1>〜<4>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<6>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.00002以上、好ましくは0.0002以上、更に好ましくは0.00025以上、更に好ましくは0.0005以上、更に好ましくは0.001以上である前記<1>〜<5>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<7>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.2以下、好ましくは0.05以下、更に好ましくは0.025以下、更に好ましくは0.02以下、更に好ましくは0.015以下である前記<1>〜<6>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<8>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.00002〜0.2、好ましくは0.0002〜0.05、更に好ましくは0.00025〜0.025、更に好ましくは0.005〜0.02、更に好ましくは0.001〜0.015である前記<1>〜<5>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<9>成分(B)がディル抽出物である、前記<1>〜<8>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<10>成分(A)ローズマリー抽出物が、ローズマリーの葉、茎、芽、花、枝、根及び種子からなる群より選ばれる1部位又は2部位以上からの抽出物である、前記<1>〜<9>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<11>成分(A)ローズマリー抽出物が、水、水蒸気、アルコール類、亜臨界又は超臨界二酸化炭素、及び食用油脂類からなる群より選ばれる1種又は2種以上の溶剤を用いて抽出されたものである、前記<1>〜<10>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<12>アルコール類がメタノール及びエタノールからなる群より選ばれる1種又は2種であり、食用油脂類が大豆油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油及びラードからなる群より選ばれる1種又は2種以上である、前記<11>に記載の抗酸化剤組成物。
<13>成分(B)イノンド属に属する植物の抽出物が、イノンド属に属する植物の葉、茎及び種子からなる群より選ばれる1部位又は2部位以上からの抽出物である、前記<1>〜<12>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<14>成分(B)イノンド属に属する植物の抽出物が、水、水蒸気、アルコール類、亜臨界又は超臨界二酸化炭素、及び食用油脂類からなる群より選ばれる1種又は2種以上の溶剤を用いて抽出されたものである、前記<1>〜<13>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<15>アルコール類がメタノール及びエタノールからなる群より選ばれる1種又は2種であり、食用油脂類が大豆油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油及びラードからなる群より選ばれる1種又は2種以上である、前記<14>に記載の抗酸化剤組成物。
<16>飲食品又は飼料用である、前記<1>〜<15>のいずれか1つに記載の抗酸化剤組成物。
<17>飲食品又は飼料が油脂である、前記<16>に記載の抗酸化剤組成物。
<18>飲食品又は飼料中の抗酸化剤組成物の使用量が、(A)ローズマリー抽出物として0.001〜0.18質量%である前記<16>又は<17>に記載の抗酸化剤組成物。
<19>次の成分(A)及び(B):
(A)ローズマリー抽出物、
(B)イノンド属に属する植物の抽出物、
を含有し、成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が2以上200以下、すなわち2〜200である組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<20>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、4以上、好ましくは10以上、更に好ましくは40以上である前記<19>に記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<21>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、150以下、好ましくは100以下である前記<19>又は<20>に記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<22>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、4〜200、好ましくは10〜200、更に好ましくは10〜150、更に好ましくは40〜150、更に好ましくは40〜100である前記<19>に記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<23>成分(A)ローズマリー抽出物中のロスマリン酸の含有量が0.001〜0.1質量%である前記<19>〜<22>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<24>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.00002以上、好ましくは0.0002以上、更に好ましくは0.00025以上、更に好ましくは0.0005以上、更に好ましくは0.001以上である前記<19>〜<23>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<25>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.2以下、好ましくは0.05以下、更に好ましくは0.025以下、更に好ましくは0.02以下、更に好ましくは0.015以下である前記<19>〜<24>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<26>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.00002〜0.2、好ましくは0.0002〜0.05、更に好ましくは0.00025〜0.025、更に好ましくは0.005〜0.02、更に好ましくは0.001〜0.015である前記<19>〜<23>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<27>成分(B)がディル抽出物である、前記<19>〜<26>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<28>成分(A)ローズマリー抽出物が、ローズマリーの葉、茎、芽、花、枝、根及び種子からなる群より選ばれる1部位又は2部位以上からの抽出物である、前記<19>〜<27>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<29>成分(A)ローズマリー抽出物が、水、水蒸気、アルコール類、亜臨界又は超臨界二酸化炭素、及び食用油脂類からなる群より選ばれる1種又は2種以上の溶剤を用いて抽出されたものである、前記<19>〜<28>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<30>アルコール類がメタノール及びエタノールからなる群より選ばれる1種又は2種であり、食用油脂類が大豆油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油及びラードからなる群より選ばれる1種又は2種以上である、前記<29>に記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<31>成分(B)イノンド属に属する植物の抽出物が、イノンド属に属する植物の葉、茎及び種子からなる群より選ばれる1部位又は2部位以上からの抽出物である、前記<19>〜<30>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<32>成分(B)イノンド属に属する植物の抽出物が、水、水蒸気、アルコール類、亜臨界又は超臨界二酸化炭素、及び食用油脂類からなる群より選ばれる1種又は2種以上の溶剤を用いて抽出されたものである、前記<19>〜<31>のいずれか1つに記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<33>アルコール類がメタノール及びエタノールからなる群より選ばれる1種又は2種であり、食用油脂類が大豆油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油及びラードからなる群より選ばれる1種又は2種以上である、前記<32>に記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<34>前記<19>〜<33>のいずれか1つに記載の組成物の、飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<35>飲食品又は飼料が油脂である、前記<34>に記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<36>飲食品中の組成物の使用量が、(A)ローズマリー抽出物として0.001〜0.18質量%である前記<34>又は<35>に記載の組成物の抗酸化又は酸化防止のための使用。
<37>次の成分(A)及び(B):
(A)ローズマリー抽出物、
(B)イノンド属に属する植物の抽出物、
を含有し、成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が2以上200以下、すなわち2〜200である組成物を配合する、飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<38>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、4以上、好ましくは10以上、更に好ましくは40以上である前記<37>に記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<39>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、150以下、好ましくは100以下である前記<37>又は<38>に記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<40>成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が、4〜200、好ましくは10〜200、更に好ましくは10〜150、更に好ましくは40〜150、更に好ましくは40〜100である前記<37>に記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<41>成分(A)ローズマリー抽出物中のロスマリン酸の含有量が0.001〜0.1質量%である前記<37>〜<40>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<42>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.00002以上、好ましくは0.0002以上、更に好ましくは0.00025以上、更に好ましくは0.0005以上、更に好ましくは0.001以上である前記<37>〜<41>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<43>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.2以下、好ましくは0.05以下、更に好ましくは0.025以下、更に好ましくは0.02以下、更に好ましくは0.015以下である前記<37>〜<42>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<44>ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が、0.00002〜0.2、好ましくは0.0002〜0.05、更に好ましくは0.00025〜0.025、更に好ましくは0.005〜0.02、更に好ましくは0.001〜0.015である前記<37>〜<41>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<45>成分(B)がディル抽出物である、前記<37>〜<44>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<46>成分(A)ローズマリー抽出物が、ローズマリーの葉、茎、芽、花、枝、根及び種子からなる群より選ばれる1部位又は2部位以上からの抽出物である、前記<37>〜<45>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<47>成分(A)ローズマリー抽出物が、水、水蒸気、アルコール類、亜臨界又は超臨界二酸化炭素、及び食用油脂類からなる群より選ばれる1種又は2種以上の溶剤を用いて抽出されたものである、前記<37>〜<46>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<48>アルコール類がメタノール及びエタノールからなる群より選ばれる1種又は2種であり、食用油脂類が大豆油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油及びラードからなる群より選ばれる1種又は2種以上である、前記<47>に記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<49>成分(B)イノンド属に属する植物の抽出物が、イノンド属に属する植物の葉、茎及び種子からなる群より選ばれる1部位又は2部位以上からの抽出物である、前記<37>〜<48>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<50>成分(B)イノンド属に属する植物の抽出物が、イノンド属に属する植物の水、水蒸気、アルコール類、亜臨界又は超臨界二酸化炭素、及び食用油脂類からなる群より選ばれる1種又は2種以上の溶剤を用いて抽出されたものである、前記<37>〜<49>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<51>アルコール類がメタノール及びエタノールからなる群より選ばれる1種又は2種であり、食用油脂類が大豆油、ナタネ油、ヒマワリ油、パーム油及びラードからなる群より選ばれる1種又は2種以上である、前記<50>に記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<52>飲食品又は飼料が油脂である、前記<37>〜<51>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
<53>飲食品又は飼料中の組成物の配合量が、(A)ローズマリー抽出物として0.001〜0.18質量%である前記<37>〜<52>のいずれか1つに記載の飲食品又は飼料の抗酸化又は酸化防止方法。
〔分析方法〕
(1)ロスマリン酸
各ローズマリー抽出物製剤約200mgを秤量し、メタノール:イソプロパノール=1:1溶液で10mLに希釈し、測定サンプルとした。検量線は、ロスマリン酸濃度が40、20、10、4ppmとなるよう調整したサンプルを用いて作成した。これら測定サンプルを、高速液体クロマトグラフィ(HPLC)を用いて分析した。
<HPLC条件>
(条件)
装置:アジレント1100シリーズ(アジレントテクノロジー社製)
カラム:ZORBAX Eclipse XDB−C18(4.6×150mm、5μm)(アジレントテクノロジー社製)
インジェクター:10μL
ディテクター:UV、340nm
カラムオーブン温度:40℃
移動相:脱イオン水:アセトニトリル:メタノール:酢酸=840:150:111:8.5
流速:1.0mL/min
(2)油脂のグリセリド組成
ガラス製サンプル瓶に、油脂サンプル約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.0mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、上層をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して分析した。
<GLC分析条件>
(条件)
装置:アジレント6890シリーズ(アジレントテクノジー社製)
インテグレーター:ケミステーションB 02.01 SR2(アジレントテクノジー社製)
カラム:DB−1ht(Agilent J&W社製)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:50)、T=320℃
ディテクター:FID、T=350℃
オーブン温度:80℃から10℃/分で340℃まで昇温、15分間保持
(3)油脂の構成脂肪酸組成
日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「脂肪酸メチルエステルの調製法(2.4.1.−1996)」に従って脂肪酸メチルエステルを調製し、得られた油脂サンプルを、American Oil Chemists. Society Official Method Ce 1f−96(GLC法)により測定した。
<GLC分析条件>
カラム:CP−SIL88 100m×0.25mm×0.2μm (VARIAN)
キャリアガス:1.0mL He/min
インジェクター:Split(1:200)、T=250℃
ディテクター:FID、T=250℃
オーブン温度:174℃で50分保持後、5℃/分で220℃まで昇温、25分間保持
(4)油脂の酸化安定性評価
油脂の酸化安定性評価は、日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「CDM試験(2.5.1.2−1996)」に従って行い、誘導時間(hr)を算出し、酸化安定性指数(Oxidative Stability Index:OSI)として表した。
(5)油脂の酸化劣化度評価
油脂の酸化劣化度は、アニシジン価(AnV)を測定することで評価した。AnVは脂質の酸化二次生成物であるカルボニル化合物量の指標であり、試料にp−メトキシアニリン(p−アニシジン)を作用させた場合の350nmの吸光係数E1% 1cmを100倍したものとして定義される値をいう。AnVは、日本油化学会編「基準油脂分析試験法」中の「アニシジン価(2.5.3.)」に従って測定した。
〔原料〕
油脂a、b、cとして、表1の組成を持つ油脂(油脂a:DDオイルタイプ3(日本水産社製)、油脂b:精製亜麻仁油(サミット製油社製)、油脂c:菜種サラダ油(日清オイリオグループ社製))を用いた。
(A)ローズマリー抽出物と(B)ディル抽出物として、表2と表3に示す製剤(RME−1〜RME−2、PE−1〜PE−3)を用いた。ローズマリー抽出物(RME−1〜RME−2)中のロスマリン酸含有量は表2に示した。
Figure 2013209436
Figure 2013209436
Figure 2013209436
実施例1〜8及び比較例1〜5
表4〜5に示した割合でローズマリー抽出物(RME−1、RME−2)、ディル抽出物(PE−1,PE−2、PE−3)、及びミックストコフェロール(Archer Daniels Midland社製)を混合し、抗酸化剤組成物を調製した。
Figure 2013209436
Figure 2013209436
表6に示した割合で油脂a、油脂c、及び表4に示した抗酸化剤組成物を混合した。各油脂を構成する脂肪酸中のエイコサペンタエン酸(C20:5)とドコサヘキサエン酸(C22:6)の合計含有量、油脂中のローズマリー抽出物含有量、ディル抽出物含有量及びミックストコフェロール含有量は表6に示したとおりである。
各油脂について酸化安定性評価及び次の薄膜加熱試験を行った。結果を表6に示す。
〔薄膜加熱試験〕
薄膜加熱試験では、直径6cmのステンレスシャーレに3gの油脂を入れ、150℃のホットプレート上に置いた10分後の「酸化劣化臭」を評価した。「酸化劣化臭」は、パネル9名が下記の評価基準で協議し、評点を出した。
(酸化劣化臭)
5:感じない
4:ほとんど感じない
3:やや感じる
2:感じる
1:強く感じる
Figure 2013209436
表6に示された結果から明らかなように、本発明の抗酸化剤組成物を添加した油脂は高い酸化安定性を有し、劣化臭が抑制されることが確認された。
実施例9〜40及び比較例6〜15
表7〜9に示した割合で油脂b、油脂c及び表4〜5に示した抗酸化剤組成物を混合した。各油脂を構成する脂肪酸中のα−リノレン酸(C18:3)の含有量、油脂中のローズマリー抽出物含有量及びディル抽出物含有量は表7〜9に示したとおりである。
各油脂について次の薄膜加熱試験を行った。結果を表7〜9に示す。
〔薄膜加熱試験〕
上記と同様に、直径6cmのステンレスシャーレに3gの油脂を入れ、150℃のホットプレート上に置いた10分後の「酸化劣化臭」を評価した。また、同様に10分後の「ローズマリー抽出物由来臭」と「ディル抽出物由来臭」についてパネル9名が下記の評価基準で協議し、評点を出した。
(ローズマリー抽出物由来臭)
5:感じない
4:ほとんど感じない
3:やや感じる
2:感じる
1:強く感じる
(ディル抽出物由来臭)
5:感じない
4:ほとんど感じない
3:やや感じる
2:感じる
1:強く感じる
Figure 2013209436
Figure 2013209436
Figure 2013209436
表7〜9に示された結果から明らかなように、本発明の抗酸化剤組成物は、ローズマリーに由来する強い臭いが低減され、ディル抽出物に由来する臭いも感じ難かった。また、本発明の抗酸化剤組成物を添加した油脂では劣化臭が抑制された。
実施例41〜42及び比較例16〜17
表10又は表11に示した割合で油脂b又はc、及び表4に示した抗酸化剤組成物を混合した。各油脂中のローズマリー抽出物含有量及びディル抽出物含有量は表10及び表11に示したとおりである。
〔フライドチキン評価〕
表10に示した油脂を用いて、以下の手順でフライドチキンを調理した。
鶏手羽元に牛乳、溶き卵、衣を付け、3回に分けて各10分ずつ油脂で揚げた。調理は、鉄製中華鍋(30cm)に油脂600gを入れて行い、調理温度は170−190℃とした。
<材料>
鶏手羽元 1kg
牛乳 適量
卵 適量
衣 小麦粉 2カップ
塩 大さじ2杯
黒コショウ 小さじ2杯
オールスパイス 小さじ1.5杯
調理後の油脂についてそれぞれアニシジン価(AnV)を測定した。結果を表10に示す。
〔コーンマヨネーズトースト評価〕
表11に示した油脂及び下記に示した材料を用いてマヨネーズを調製した。調製したマヨネーズとコーンを食パンに乗せ、コーンマヨネーズトーストを調理した。
<マヨネーズの材料>
卵黄 1個
酢 大さじ1杯
塩コショウ 少々
からし 小さじ1
油脂 180cc
<コーンマヨネーズトーストの材料>
食パン 1枚
コーン(ホール) 15g
マヨネーズ 25g
コーンマヨネーズトーストからそれぞれ油脂を抽出した後、アニシジン価(AnV)を測定した。結果を表11に示す。
Figure 2013209436
Figure 2013209436
表10及び表11に示された結果から明らかなように、本発明の抗酸化剤組成物を添加することで、食品の酸化劣化が抑制されることが確認された。

Claims (6)

  1. 次の成分(A)及び(B):
    (A)ローズマリー抽出物、
    (B)イノンド属に属する植物の抽出物、
    を含有し、成分(A)と成分(B)との含有質量比[(A)/(B)]が2〜200である抗酸化剤組成物。
  2. 成分(A)ローズマリー抽出物中のロスマリン酸の含有量が0.001〜0.1質量%である請求項1記載の抗酸化剤組成物。
  3. ロスマリン酸と成分(B)との含有質量比[ロスマリン酸/(B)]が0.00002〜0.2である請求項1又は2記載の抗酸化剤組成物。
  4. 成分(B)がディル抽出物である請求項1又は2記載の抗酸化剤組成物。
  5. 飲食品又は飼料用である請求項1〜4のいずれか1項記載の抗酸化剤組成物。
  6. 飲食品が油脂である請求項5記載の抗酸化剤組成物。
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