JP2013208740A - インクカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】移動部材の回動位置によって貯留部内のインク量を表示する場合に、インクカートリッジが外部から衝撃を受けても、インク量を正確に表示できるインクカートリッジを提供する。
【解決手段】インクを備蓄するためのインクカートリッジ1000であって、可撓性を有し、インクを貯留する貯留部7と、前記貯留部の少なくとも中央と固定すると共に、前記貯留部を覆う筐体と、前記貯留部に当接し、前記貯留部との接触位置の変化に応じて回動することにより、その回動位置によって前記貯留部のインク量を検出する移動部材50と、前記筐体に設けられ、前記検出部を回動可能に支持するための2つの係合部を所定の間隔を開けて有する支持手段と、前記移動部材と前記貯留部との間に配置される中間部材1010と、を設けた。
【選択図】図24

Description

本発明は、インクを収容するインクカートリッジに関する。
一般的なインクカートリッジとして、内部にインクを収容する略袋状の貯留部(インク袋)と、収容されたインクを貯留部から取り出すための口栓と、貯留部を収容する直方体形状の筐体(プラスチック製ケース)とを備えたインクカートリッジが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−751号公報
上記従来技術のインクカートリッジにおいては、筐体に、口栓のゴム栓に突き刺されて貯留部内のインクを導出するニードルを通す開口が設けられている。この開口からは口栓が視認できるものの、貯留部内のインクの量を視認し確認することは難しい。
そこで、例えば袋状の貯留部の厚さ方向の側面に対して、軸心まわりに回動可能な移動部材を当接させ、当該移動部材の動きによって貯留部内のインクの量を表示させる手法が考えられる。すなわち、貯留部は、内部のインクが多いほど厚さ方向に膨らんだ形状となることから、上記のように貯留部に当接した移動部材が貯留部内のインク量に応じて回動する。この結果、この移動部材の回動位置によってインク量の変化を表示することができる。
しかしながらこの場合、略箱体である筐体の内部に、移動部材を回動可能に軸支する構造を設けなくてはならない。その際、もともとは別部材である筐体に対して移動部材を回動可能となるように組み付けるとともに、その組み付け後は移動部材が筐体から外れないようにする必要がある。通常の軸支構造では移動部材の組み付け性を向上するのは難しく、インクカートリッジの生産性が低下するおそれがあった。そして、袋状の貯留部は内部に貯留するインクの量に応じた貯留部の変形を妨げないように、貯留部の略中央付近が筐体に粘着剤で貼り付けて固定されている。
ところで、このようなインクカートリッジは落下等によって外部から衝撃が加わった場合に、その衝撃により急激にインクが貯留部内を移動する。例えば、インクカートリッジが底を床面に打ち付けるように落下した場合に、貯留部内のインクは床面からの衝撃を受けて上方向に力が加わり急激に移動する。加えて、インクカートリッジが落下して床面に衝突したときは、筺体が傾いた状態で床面に打ちつけたり、真下に落下したとしても筺体の厚みが薄いので安定性が悪くぐらついて傾いたりするので、貯留部内のインクが床からの衝撃を受けて斜め上方向等にも力が加わる。インクが貯留部内を斜め上方等に急激に移動して、インクの移動に伴い貯留部の下方の端部が引っ張られて反り上がり、ちょうど貯留部の端部が移動部材を軸支している箇所に入り込んでしまうことがあった。そのため、貯留部の端部が移動部材の移動を妨げ、インク量を正確に表示できないおそれがあった。
本発明の目的は、移動部材の回動位置によって貯留部内のインク量を表示する場合に、インクカートリッジが外部から衝撃を受けても、インク量を正確に表示できるインクカートリッジを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、インクを備蓄するためのインクカートリッジであって、可撓性を有し、インクを貯留する貯留部と、前記貯留部の少なくとも中央と固定すると共に、前記貯留部を覆う筐体と、前記貯留部に当接し、前記貯留部との接触位置の変化に応じて回動することにより、その回動位置によって前記貯留部のインク量を検出する移動部材と、前記筐体に設けられ、前記検出部を回動可能に支持するための2つの係合部を所定の間隔を開けて有する支持手段と、前記移動部材と前記貯留部との間に配置される中間部材とを設けたことを特徴とする。
本発明のインクカートリッジは、移動部材と貯留部との間に配置される中間部材を有することで、インクカートリッジに外部から衝撃が加えられたことによる、インクを貯留する貯留部内のインクの急激な移動に伴う貯留部の端部の変形を規制して、貯留部の端部が移動部材と支持手段の係合箇所に入り込むのを防止する。これにより、インクカートリッジに外部から衝撃が加えられても、移動部材がインク量に伴う貯留部の変形に対応して移動でき、貯留部内のインク量を正確に検出することができる。
第2発明は、前記中間部材は可撓性を有し、少なくとも一部が前記移動部材と前記貯留部との間に挟持されることを特徴とする。
中間部材の少なくとも一部が移動部材と貯留部との間に挟持されることにより、中間部材自体が移動部材と支持手段の係合箇所に入り込むのを防止して、貯留部のインク量を正確に検出することができる。
第3発明は、前記筐体は前記貯留部を固定する筺体本体と、前記筺体本体に装着される蓋を有し、前記中間部材は前記筺体本体と前記蓋の間に伸展することを特徴とする。
中間部材が前記筺体本体と前記蓋の間に伸展するため、貯留部の端部の移動を規制して、移動部材と支持手段の係合箇所に貯留部の端部が入り込むのを防止できる。そのため、貯留部のインク量を正確に検出することができる。
第4発明は、インクを備蓄するためのインクカートリッジであって、
可撓性を有し、インクを貯留する貯留部と、前記貯留部の少なくとも中央と固定すると共に、前記貯留部を覆う筐体と、前記貯留部に当接し、前記貯留部との接触位置の変化に応じて回動することにより、その回動位置によって前記貯留部のインク量を検出する移動部材と、前記筐体に設けられ、前記検出部を回動可能に支持するための2つの係合部を所定の間隔を開けて有する支持手段と、前記支持手段と前記貯留部との間に配置される中間部材と、を設けたことを特徴とする。
支持手段と貯留部との間に配置される中間部材を有することで、インクカートリッジに外部から衝撃が加えられたことによる、インクを貯留する貯留部内のインクの急激な移動に伴う貯留部の端部の変形を規制して、貯留部の端部が移動部材と支持手段の係合箇所に入り込むのを防止する。これにより、インクカートリッジに外部から衝撃が加えられても、移動部材がインク量に伴う貯留部の変形に対応して移動でき、貯留部内のインク量を正確に検出することができる。
第5発明は、インクを備蓄するためのインクカートリッジであって、可撓性を有し、インクを貯留する貯留部と、前記貯留部の少なくとも中央と固定すると共に、前記貯留部を覆う筐体と、前記貯留部に当接し、前記貯留部との接触位置の変化に応じて回動することにより、その回動位置によって前記貯留部のインク量を検出する移動部材と、前記筐体に設けられ、前記検出部を回動可能に支持するための2つの係合部を所定の間隔を開けて有する支持手段と、前記移動部材及び前記支持手段に渡って配置される中間部材と、を設けたことを特徴とする。
移動部材及び支持手段に渡って配置される中間部材を有することで、インクカートリッジに外部から衝撃が加えられたことによる、インクを貯留する貯留部内のインクの急激な移動に伴う貯留部の端部の変形を規制して、貯留部の端部が移動部材と支持手段の係合箇所に入り込むのを防止する。これにより、インクカートリッジに外部から衝撃が加えられても、移動部材がインク量に伴う貯留部の変形に対応して移動でき、貯留部内のインク量を正確に検出することができる。
本発明によれば、インクカートリッジに外部から衝撃が加わった場合でも、移動部材の回動位置によって貯留部内のインク量を正確に表示することができる。
本発明の一実施形態のインクカートリッジが適用されるプリンタの概略構成を示す正面側からの斜視図である。 本発明の一実施形態のインクカートリッジの外観を示す後側からの斜視図である。 インクカートリッジの筺体の分解斜視図である。 インクカートリッジの背面図である。 インクカートリッジの正面図である。 インクカートリッジの後側からの斜視図である。 インクパック及び検出板を設置した筐体本体を示す側面図である。 インクカートリッジの水平断面図である。 プリンタの筺体におけるカートリッジ装着部の後部を示す要部縦断面図である。 インクカートリッジの筺体本体の後部側からの斜視図である。 筺体本体に取り付けられる検出板を示す斜視図である。 筺体本体に取り付けられる検出板を示す斜視図、上面図、及び側面図である。 検出板が取り付けられた筺体本体を示す後部側左上方からの斜視図である。 検出板が取り付けられた筺体本体を示す側面図である。 プリンタの筺体のカートリッジ装着部の後端側にインク量検出手段の光学センサが設置されていることを示す説明図である。 光学センサによるインク量検出法及び判定法を示す図である。 インクカートリッジの筺体における蓋の後側からの斜視図である。 図8中のXVIII−XVIII′断面における断面構造を、インクパックを除いた状態で表す横断面図である。 筺体に設置した倒れ防止リブの作用を示す説明図である。 筺体内における、検出板の設置に不適当な位置をそれぞれ示す説明図である。 検出板の軸部を支持手段の凹部に取り付ける際の軸部における取り付け法を説明する説明図、及び、軸部を内側に突出させる変形例における軸部の取り付け法を説明する説明図である。 L字状に切り欠いた切り欠き部の側面を変位抑制部とする変形例における、筺体を一部破断して示す斜視図である。 腕部の右側端部の張り出し構造に係わる変形例を表す概念的説明図である。 本発明の一実施形態のインクパック及び検出板を設置した筐体本体を示す側面図である。 フィルムの概略平面図である。 (a)検出板とインクパックとの間にフィルムを配置していないときに、インクカートリッジが外部から衝撃を受けたときの模式図である。(b)検出板とインクパックとの間にフィルムを配置しているときに、インクカートリッジが外部から衝撃を受けたときの模式図である。 本発明の一実施形態のインクパック及び検出板を設置した筐体本体を示す側面図である。 本発明の一実施形態のインクカートリッジの筺体における蓋の後側からの斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<プリンタの概要>
本実施形態で用いられるプリンタを図1により説明する。なお、以下の説明において、上下方向、前後方向、左右方向は、各図中に適宜示す矢印方向に対応している。図1に示すように、本実施形態に用いられるプリンタ100は、インクカートリッジ1から供給されるインクを用いて、印刷ヘッド114により例えばTシャツ等の布帛(被記録媒体)に印刷を行うインクジェットプリンタである。
このプリンタ100は、箱状の筐体101内に、布帛(図示せず)をセットして水平方向に支持するプラテン104と、インクカートリッジ1から供給されるインクを、プラテン104に支持された布帛に対し吐出し、布帛に文字、画像等を印刷する上記印刷ヘッド114と、印刷ヘッド114を搭載して、印刷ヘッド114を、図1中の左側(走査方向一方側)及び図1中の右側(走査方向他方側)に往復移動させるキャリッジ113と、キャリッジ113を左右方向にガイドする1対のガイドバー112と、キャリッジ113をガイドバー112に沿って駆動する図示しないキャリッジ駆動モータを含むキャリッジ駆動機構と、プラテン104を支持して図1中の左手前側(上記左右方向と直交する直交方向一方側)と図1中の右奥側(上記直交方向他方側)の前後方向に往復移動させるプラテン支持台103と、プラテン支持台103を前後方向にガイドする1対のガイドバー102と、プラテン支持台103をガイドバー102に沿って駆動する図示しないプラテン駆動モータを含むプラテン駆動機構等とを備えている。
筐体101の正面側右寄りの下部位置には、前後方向に延びる8つのカートリッジ装着部108が設けられており、各カートリッジ装着部108のカートリッジ挿入口120が筐体101の正面に開口している(図1では、図示の煩雑を避けるために1つのカートリッジ装着部108及び1つのカートリッジ挿入口120のみを示す)。カートリッジ装着部108の長さは、インクカートリッジ1の長さの例えば3分の1程度である。インクカートリッジ1は、カートリッジ装着部108に装着されることで、プリンタ100内でインク供給が可能な状態にセットされ、インクカートリッジ1からプリンタ100内のチューブを介して印刷ヘッド114にインクが供給される。8個のインクカートリッジ1は、例えば白インクのインクカートリッジが4個、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの各色インクのインクカートリッジ1が各1個である。
<インクカートリッジ>
図2〜図6を用いてインクカートリッジ1の全体構成について説明する。図2〜図4に示すように、本実施形態において、インクカートリッジ1は、筐体2と、この筐体2内に収容されたインクパック7(後述の図7参照)と、筺体2内に設置された上記インクパック7のインク量を検出する検出板50(回動部材、移動部材、被検出部材)とを備えている。筐体2は、長手方向(前後方向)と、その長手方向と直交する短手方向(上下方向)と、これら長手方向及び短手方向と直交する厚さ方向(左右方向、幅方向)とを備え、幅が狭く、前後方向に長い立型薄幅の細長い略直方体形状に設けられている。インクカートリッジ1は、この例では、筐体2の長手方向及び厚さ方向を略水平方向としつつ、短手方向を略上下方向として用いられる(図1参照)。ここでいう略直方体では、全体的にみた大まかな外観形状が直方体に近いことであり、局所的に上記長手方向、上記短手方向、上記厚さ方向に対し傾斜した面があったり、段付き形状等の異形部分があってもよい。この実施形態では、筐体3は、後述のように、左側壁部30と接続する傾斜方向の下後壁部332を含んだ、略直方体形状となっている。
上記筺体2は、図3に示すように、右側(厚さ方向他方側)の側面の全面が開口した薄幅の細長い略直方体状の筐体本体3と、その開口部を塞ぐ細長い板状の蓋4とを備えている。筺体2は、筐体本体3と蓋4とに係合フックと係合孔とを設け、若しくは係合ピンと係合孔とを設けて、これらを互いに挿入して筐体本体3と蓋4とを接合したり、筐体本体3と蓋部4とを溶着により接合することで組み立てられる。
筐体本体3は、左側壁部30と、底壁部31と、上壁部32と、後部壁33と、前壁部34と、を備えている。後部壁33は、図2に示すように、上壁部32及び左側壁部30と接続する上下方向の上後壁部331と、筐体本体3の底壁部31及び左側壁部30と接続する傾斜方向の下後壁部332とからなっている。底壁部31は上壁部32よりもやや短く、底壁部31の後端は筐体本体3の前方側へ後退して位置しており、下後壁部332は上後壁部331から底壁部31に向けて内側に傾斜している。上後壁部331と下後壁部332には、それぞれ、インクパック7のインク量検出用開口部336(開口部)と口栓用開口部335とが設けられている。図4に示すように、インク量検出用開口部336には、上記検出板50の上端に設けられた表示部58が臨んでいる。口栓用開口部335には、インクパック7の後端に設けられた口栓72が臨んでいる。
図3に示すように、左側壁部30には、その内面を外面側に向けて凹ませることによって、第1後突起部301、第2後突起部302、第1中間突起部303、第2中間突起部304、前突起部305の5つの突出部が設けられている。
第1後突起部301は、左側壁部30と平行な凸状平面部316を有する、下後壁部332と連設した突出部として形成されている。上記下後壁部332の口栓用開口部335は、U字の突出方向先端部が第1後突起部301の下後壁部332との連設部に掛かるように、下後壁部332に横方向のU字状に形成されている。なお、口栓用開口335の左壁30側の端部の近傍は、連結壁部337となっている。また、第1後突起部301は、矩形状の係合孔307を備えている。
第2後突起部302は、左側壁部30と平行な凸状平面部317を有し、上後壁部331と連設した突出部として形成されている。上記上後壁部331のインク量検出用開口部336は、上後壁部331から第2突起部302に掛かるように横方向の矩形状に形成されている。第1中間突起部303、第2中間突起部304は、左側壁部30の後部寄りの位置に上下方向に離間して設けられ、前突起部305は、左側壁部30の前部に近接した位置に設けられている。これら第1及び第2中間突起部303,304及び前突起部305は、それぞれ、左側壁部30と平行な凸状平面部342,347,352を有し、それらの後部側には、後部方向への緩い傾斜部341,346,351が形成されている。
これら突起部301,302,303,304,305の凸状平面部316,317,342,347,352は同一高さを有している。これにより、作業者は筐体本体3内へのインクパック7の収容や蓋4の取り付けなどの作業を行う際に、図3に示すように、作業台等の水平な平面上に筐体本体3を寝かせた状態に載置し、突起部301〜305により筐体本体3を平面上に安定に支持して、効率的に作業を行うことができる。
なお、第1及び第2の中間壁部303,304は、第2中間壁部304が短く(第1中間壁部303は長い)、第2中間壁部304が、上下の後部壁331と332との境界位置と第2後突起部302の下端位置とで挟まれる幅の筺体2の前後方向の帯状領域と交差していなければ、筺体2内に収容されたインクパック7のインク色は白であり、第2中間壁部304が長く(第1中間壁部303は短い)、第2中間壁部304が、上記帯状領域と交差していれば、筺体2内に収容されたインクパック7のインク色はイエロー、マゼンタ、シアンであると、ユーザに色判別をさせる標識機能を有している。
蓋4の上部前方角部には、図3に示すように、筐体2の把持部40が設けられている。把持部40は、蓋4の上部前方角部を外面側から内面側に向けて凹ませた挟角90°の扇形の面部411及びその周壁412を有する扇状の凹部41と、凹部41の扇の要の位置近傍に凹み方向とは逆方向に突出させた凹部41の深さより短い長さの突起42とからなっている。筐体本体3の上部前方角部は、図3及び図5に示すように、凹部41の底面の扇形の両側2辺を受けるように、上壁部32及び前壁部34を切り欠いて凹部41を受容している。このような把手部40が筐体2に設けてあれば、プリンタ100のカートリッジ装着部108に複数のカートリッジ1が僅かな隙間を空けて装着してあっても、筐体2の両側をつまむ指の一方を把手部40に掛けることによって、カートリッジ1をしっかりと掴んで容易に抜き出すことができる。
また、蓋4の後部寄りの位置には、蓋4を貫通した前後方向に長い目視穴45が設けられており、図6に示すように、筺体2内のインクパック7と検出板50の一部が目視穴45を通して目視可能となっている。
<インクパック>
次に、図7〜図9を用いてインクパック7及びその周囲部の構造について説明する。図7に示すように、インクパック7は、インクを貯留する細長い袋状の貯留部71と、この貯留部71の後端部に取り付けられた上記口栓72とを備えている。貯留部71は、蓋4の把持部40に対応させて前方角部を扇形に切り欠いた2枚の細長い矩形状の透明樹脂製の可撓性シートを重ね合わせて、その4辺の周囲部716(図9参照)を熱溶着して形成されている。インクパック7は、貯留部71の左側(厚さ方向一方側)を筺体本体3の左側壁部30に接するようにして筺体2内に配置されている。
口栓72は、後部側が比較的大きい矩形のブロック状に形成された樹脂製の円筒状本体部721と、この本体部721の前部に一体に設けられ、上下方向に長い細幅の角筒状の連結部722とを備えている。
本体部721は、図8に示すように、内側に中空部700を有し、この中空部700は連結部722を貫通する細孔に連通している。本体部721の後部には中空部700の後端部を塞ぐゴム栓723が嵌め込まれている。口栓72の連結部722は、貯留部71の後端部において貯留部71を構成する2枚のシートの間に差し挟んでシートごと熱溶着され、これにより、口栓72は、その軸方向X(図7参照)を貯留部71の長手方向(前後方向)に一致させた姿勢で、貯留部71の後端部に液密に固定されている。本体部721の矩形ブロック状の部分の外周面には、口栓72を筺体2(具体的には筐体本体3の側壁部30)に対し位置決めする角柱状の係合突起725が設けられている。
なお、蓋4には、貯留部71の上部の倒れを防止する倒れ防止リブ80が検出板50の上方に延びるように設けられ、さらに倒れ防止リブ80を補強する補強リブ81が設けられている。倒れ防止リブ80及び補強リブ81については後述する。
一方、図9に示すように、プリンタ100の筐体101のカートリッジ装着部108には、インクカートリッジ1が載置される水平な載置台130と、カートリッジ装着部108の後部において上記載置台130から上方に略垂直に立ち上がる当接板109とが設けられている。また、カートリッジ装着部108の後端部には、当接板109の前方に口栓72と同心となるようにカートリッジ装着部108内に固定設置された接続部180が設けられている。接続部180は、後端にインクチューブ182が接続された筒状の固定部181と、固定部181の前部中央から前方に突出した先端側に孔を有する中空状の導出針183とを備えている。
インクカートリッジ1は、後部を先頭にしてカートリッジ装着部108に差し込まれ、筐体2の後部が当接板109に当接した状態で、カートリッジ装着部108にセットされるようになっている。接続部180は、カートリッジ1が差し込まれるのに伴い、固定部181の一部が口栓用開口部335から筐体2内に進入し、固定部181の前部の導出針183が口栓72の本体部721のゴム栓723の先端部724からさらにゴム栓723の中心部を貫通して、導出針183の先端部が本体部721の中空部700内に位置した状態となる。これにより、インクパック7の貯留部71とプリンタ100側のインクチューブ182とが口栓72及び接続部108を介して接続し、貯留部71内のインクが口栓72の中空部700、接続部108の導出針183及び固定部181を通ってインクチューブ182に吐出され、インクチューブ182から印刷ヘッド114に供給される。
<検出板>
次に、本実施形態の特徴の1つである、検出板50の詳細構造及びその取り付け状態を、図10〜図14により説明する。図10に示すように、筐体本体3の左側壁部30には、その内面の上下方向中央部に、筺体2内に収容されるインクパック7の貯留部71の左側を接触固定するための粘着部65(例えば両面テープ)が、長手方向に帯状に設けられている。粘着部65の配置領域は、前突起部305と第1及び第2中間突起部303,304との間の左側壁部30の内面領域に設定され、筐体2内に設置される検出板50の配置領域の範囲外(詳細には検出板50の配置領域よりも前側)に位置している。筐体本体3の粘着部65の設置領域よりも後方側の底壁部31の内面位置には、筐体2の左側に寄せて、検出板50を回動可能に支持する支持機構60(支持手段)が設けられている。支持機構60は、筺体2の長手方向(前後方向)に間隔を空けて設けられた前後2つの装着板部61,61を備え、各装着板部61には、検出板50に設けられた軸部54a,54b(凸部)がそれぞれ係合する凹部62,62が設けられている。言い換えれば、凹部62,62は、上記口栓72の軸方向に所定の間隔を開けて配置されている。この例では、凹部62は貫通孔としたが、検出板50の軸部54a,54bの突出方向と対向する方向に開口した盲孔であってもよく、盲孔は少なくとも軸部54a,54bより長い深さとする。
検出板50は、図11及び図12(a)〜図12(c)に示すように、弾性を有する材料、この例では樹脂で形成された略逆L字状のフレームから構成されている。検出板50は、左側の面51aがインクパック7の右側と当接する逆L字状に屈曲した当接板部51と、当接板部51の前側、詳細には屈曲方向一方側(下側)の端部(下端部)に設けられ、筐体2の長手方向(前後方向)に所定間隔を空けて配置された前後2つの腕部52,52と、腕部52のそれぞれに備えられた支持板部53に対し腕部52の伸長方向(左右方向)と交差する方向(前後方向)に外側に突出するように設けられ、間隔を空けて直線状に配置された上記軸部54a,54bと、当接板部51の後側、すなわち屈曲方向他方側(上側)の端部(上端部)に設けられた平板状の表示部58と、2つの支持板部53同士を接続し支持板部53を堅固に支持するための接続板部55と、を備えている。当接板部51の屈曲方向一方側(下側)の端部を除く周囲には、当接板部51の左側に突出するとともに、当接板部51の屈曲方向他方側(上側)に行くにつれて次第に細くなる縁フレーム56が設けられ、当接板部51は縁フレーム56によって補強されている。
支持板部53は、腕部52により高い弾性を付与するために、腕部52に一方側(左側)の端部領域から他方側(右側)の領域へ向かって拡開する略三角形状(若しくは略台形状)に形成されている。腕部52は、支持板部53の他方側(右側)の領域で当接板部51と接続し、軸部54は、支持板部53の一方側(左側)の端部領域に設けられている。そして、腕部52の弾性変形時における強度確保のために、腕部52は当接板部51の他方側(右側)端部よりもさらに当該他方側(右側)に張り出すように設けられている。
検出板50を筐体本体3に取り付けるには、図13及び図14に示すように、まず、検出板50を筐体本体3に対し、左側の面51aが筐体本体3の左側壁部30に向く態様で配置する。そして、2つの腕部52,52のうち少なくとも一方に対し軸部54の突出方向とは反対方向の内方向への外力を手で加えて(後述の図21(a)も参照)、支持機構60の装着板61の上記凹部62と軸部54とが係合しない範囲にまで当該一方の腕部52に設けられた軸部54の位置が変更するように弾性変形させる。この状態で、当該一方の腕部52から外力を除去することで、外力の除去で発生する弾性力により2つの腕部52が変形前の間隔に近づき、凹部61と軸部54とが係合する。これにより、検出板50は筺体2内に回転可能に設置され、軸部54が腕部52の回転中心を含む位置にセットされる。
2つの腕部52,52の支持板53,53に設けられた軸部54a,54bの突出方向(前後方向)の長さは、この例では、上記図12に示すように、支持機構60の前後一方の例えば前側の装着板61の凹部62に係合する一方の上記軸部54aを、前後他方の後側の装着板61の凹部62に係合する他方の上記軸部54bよりも長く設定している。なお、軸部54の突出方向の長さは、上記とは逆に、前側の凹部62に入れる軸部54aを短く、後側の凹部62に入れる軸部54bを長く設定してもよい。
また、検出板50の2つの軸部54a,54bのうちの長い方の軸部54aには、図14中の拡大図に示すように、検出板50の当接板部51と筐体本体3の底壁部31とに両端を係止するねじりバネ57が取り付けられ、当接板部51が筐体本体3の厚さ方向一方側、つまり左側壁部30の方向へ向けて付勢される。これにより、検出板50は、筐体本体3の左側壁部30の粘着部65に固定して筺体2内に収容されるインクパック7の貯留部71に当接板部51の一方側(左側)が接触し、インク量に応じた貯留部71の膨らみに対応して、軸部54の回りに筺体2の幅方向(厚さ方向)に回動する。
上記表示部58は、検出板50を筺体2内に設置した状態で、筺体2の後部における筐体本体3の上後壁部331のインク量検出用開口部336に挿通される。この表示部58は、検出板50の屈曲方向の他方側、すなわち腕部52とは反対側の端部(上端)からインク量検出用開口部336に突出し、検出用開口部336内で筐体2の前後方向及び幅方向(厚さ方向)に展長する平板形状となっている。この結果、表示部58は、インクパック7の検出板50が回動するにしたがい検出用開口部336内で筺体2の幅方向に略水平方向に変位する(図4、図8等参照)。
<表示部の検出>
このとき、上記表示部58の略水平方向の変位は、プリンタ100側において検出される。この変位の検出について、図15及び図16を用いて説明する。図15に示すように、プリンタ100の筺体101のカートリッジ装着部108の後端側に、検出板50の表示部58に対応した上下方向位置にインク量検出手段として光学式の第1及び第2センサ90a,90bが設けられ、筺体2の幅方向に並置されている。第1センサ90a及び第2センサ90bは、表示部58を挟んだ上下の位置に発光器91a、受光器91bを備えた光透過型センサである。白矢印で示すように、表示部58が筺体2の幅方向(左右方向)に位置変位し発光器91aから受光器91bに向けて発射した光を遮断すると、第1センサ90a及び第2センサ90bは、それぞれ受光器91bが光を受光したオン状態からオフ状態になる。第1センサ90a及び第2センサ90bにおけるこのオン状態又はオフ状態に対応した検出信号は、プリンタ100の図示しないCPUへ入力される。CPUは、第1センサ90a及び第2センサ90bからの当該検出信号に応じて、インクパック7の貯留部71内のインク量を4段階に判定することができる(判定手段としての機能)。
すなわち、貯留部71内のインク量がかなり多い場合には貯留部71は幅方向(左右方向)に十分な厚さを持っており、検出板50の表示部58は左側に寄った位置となる。この場合、上方から視認した表示部58と第1センサ90aと第2センサ90bの関係を簡略化して示した図16において、図16(a)に示すように、第1センサ90a及び第2センサ90bのうち左側に位置する第1センサ90aのみがオフとなる。この結果、図16(e)に示すように、貯留部71のインク量は満杯であると判定される。
上記の状態から、貯留部71内のインク量が少し減ると検出板50の表示部58が少し右側に寄る。この場合、図16(b)に示すように、第1センサ90a及び第2センサ90bの両方がオフとなる。この結果、図16(e)に示すように、貯留部71のインク量は(満杯ではないものの)まだ十分にある状態と判定される。
その後、さらに貯留部71内のインク量が減ると検出板50の表示部58がさらに右側に寄る。この場合、図16(c)に示すように、第1センサ90aはオンとなり、第2センサ90bはオフとなる。この結果、図16(e)に示すように、貯留部71のインク量が空に近づいている状態と判定される。
その後、さらに貯留部71内のインク量が減って空に近くなると検出板50の表示部58がさらに右側に寄る。この場合、図16(d)に示すように、第1センサ90aも第2センサ90bもオンとなる。この結果、図16(e)に示すように、貯留部71のインク量は空であると判定される。
プリンタ100の上記CPUは、上記の判定結果に基づき、当該インク量に対応した報知や印刷禁止等を実行する(制御手段としての機能)。
<倒れ防止リブ>
次に、本実施形態のもう1つの特徴である、上記倒れ防止リブ80について、図17〜図19により説明する。
図17〜図19に示すように、蓋4の後部の上部内面には、インクパック7の貯留部71の倒れを防ぐ上記倒れ防止リブ80(変位抑制部)と、倒れ防止リブ80の補強をする上記補強リブ81(強度補強部)とが設けられている。倒れ防止リブ80は、蓋4の後部の上部内面に立設され、その左側の端部80aと筐体2の左側の側面、すなわち筺体本体3の左側壁部30との間に所定の間隙82を介在させつつ、検出板50の上方に略水平方向に延設されている。この倒れ防止リブ80は、前述の粘着部65の後側の端部よりもさらに後側に位置している(図3及び図10も参照)。また、倒れ防止リブ80上下方向位置は、左側壁部30の粘着部65の上端部の上下方向位置よりも上方となるように、配置されている(図18参照)。補強リブ81は、略水平方向に延設された倒れ防止リブ80の略水平方向における少なくとも1箇所(この例では4箇所)において倒れ防止リブ80と交差するように略鉛直方向に延設され、倒れ防止リブ80と筐体2の右側の側面、すなわち蓋4とを連結している。
インクパック7の貯留部71は、左側壁部30の粘着部65に接触固定され、図19(a)に示すように、間隙82に対し貯留部71の上部71aが挿通される。貯留部71は、インクの使用により内部のインク量が少なくなって液面が低下してきた場合に、上記図19(a)に示すように、上部71aの内部が空となる。この場合、内部が空になった上部71aが、図19(b)の破線の状態から実線の状態のように、貯留部71の袋の弾性によって右側に向けて下方に倒れたり垂れ下がる可能性がある。この場合、そのままでは、倒れた上部71aが検出板50に接触する等により、検出板50のインク量に応じた回動位置によるインク量の表示が不正確となるおそれがある。
本実施形態では、上記に対応するために、倒れ防止リブ80を設けると共に、その倒れ防止リブ80と筐体2の左側の側面(筺体本体3の左側壁部30)との間に形成した間隙82に対し、貯留部71の上部71aを挿通している。これにより、貯留部71の上部71aが右側へ向けて下方に倒れようとした場合であっても、図19(b)に示すように、倒れ防止リブ80が上部71aを受け止め、それ以上貯留部71が右側へ変位するのを抑制することができる。また、図19(c)に示すように、貯留部71の上方が膨らんで変形して、検出板50に接触するのを抑制することもできる。
なお、このとき、筺体2内を側方から見た図20(a)に示すように、当接板部51が後部寄りの上部位置A(筺体本体3の後部寄りの上壁部32に近接した位置)において貯留部71に接触するように検出板50を設けた場合には、貯留部71のインク量を正しく検出できない。また、図20(a)におけるインクパック7の口栓72の近くの位置Bで貯留部71に当接板部51を接触させた場合も、同様にインク残量を正確に検出できない。これは、筺体2を下側から見た図20(b)に示すように、口栓72を筺体2に固定する上記本体部721や貯留部71のシートに熱溶着する連結部722の構造、さらには貯留部72との位置関係のために、貯留部71内のインク残量に拘わらず、貯留部72の右側面71bが一定の位置関係にあるからである。したがって、検出板50は、当接板部51が上記位置A,Bで貯留部71に当接するのを避けた形態に設けることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態においては、検出板50の支持機構60は、筐体2に設けられ、検出板50を回転可能に支持するための2つの凹部62,62を、貯留部71の口栓72の軸方向X(筺体2の前後方向)に所定の間隔を開けて有する。一方、検出板50は、少なくとも一部に弾性を有し、所定の間隔を空けて設けられた2つの腕部52,52と、この2つの腕部52,52のそれぞれから外側に突出して設けられると共に間隔を空けて直線状に配置され、支持機構60の凹部62と係合可能な形状の軸部54a,54bとを有する。このとき、検出板50は、腕部52の少なくとも一方が、上記軸部54a,54bの突出方向とは反対方向の内側方向の外力を受け、凹部62と軸部54とが係合しない範囲にまで当該一方の腕部52に設けられた軸部54の位置を変更する弾性変形が可能である。さらに、上記外力が当該一方の腕部52から除去され、上記所定の間隔に近づく弾性力を生じて、凹部62と軸部54とが係合した場合、軸部54a,54bが腕部52の回転中心を含む位置にある。これにより、検出板50は、貯留部71内のインク量に応じて当該貯留部71の口栓72の軸方向Xと同方向の軸線上にある上記腕部52の回転中心まわりに回動する。この結果、検出板50の回動によって、インク量の変化を検知可能となる。
インクカートリッジの組み立て時には、上記検出板50が、筐体2に固定された支持機構60に装着される。上述したように検出板50の2つの腕部52,52は一部に弾性を有している。これにより、外力を作用させることによって2つの腕部52間の距離を短縮することができる。上記装着の際には、2つの腕部52,52の少なくとも一方に、当該一方の腕部52、52に設けられた軸部54a,54bの突出方向とは反対方向の内側方向の外力を手で加えて、一方の腕部52の軸部54a又は54bと支持機構60の一方の凹部62とが係合しない範囲にまで、当該一方の腕部52を弾性変形させる。そしてその状態で、他方の腕部52の軸部54b又は54aを支持機構60の他方の凹部62に係合し、その後、一方の腕部52の軸部54a又は54bを支持機構60の一方の凹部62に位置させ、一方の腕部52に加えた外力を手を緩めて取り去ることで、一方の腕部52に生じる弾性力で当該一方の腕部52を元の形状に復帰する。この結果、上記2つの軸部54a、54bがそれぞれ上記凹部62,62に係合し、上記貯留部71の口栓72の軸方向Xと同方向の軸線の回りに回転可能に支持される。
以上のようにして、検出板50の2つの腕部52、52の短縮動作を利用することで、検出板50を容易に支持機構60に装着することができる。この結果、検出板50の組み付け性を向上し、インクカートリッジ1の生産性を向上することができる。
また、本実施形態では特に、検出板50は、左側に貯留部71が当接する当接板部51を備えている。当接板部51の上記一方側の面51aに貯留部71が当接することにより、貯留部71内のインク量が多いほど貯留部71が膨らみ、当接板部51を他方側に押す。この押圧により検出板50が回転することで、インク量に応じた検出板50回転を実現することができる。
また、腕部52の右側端部が、当接板部51の右側端部よりもさらに当該右側に張り出すように構成されている。これには以下のような意義がある。すなわち、上記弾性変形時における強度確保の観点から、腕部52の少なくとも一部を当接板部51よりも張り出す構造とすることが考えられる。その際、当接板部51よりも左側に張り出す構造とすると、上記のようにインク量に応じて膨らむ貯留部71が、当接板部51ではなく(又は当接板部51とともに)上記張り出した腕部52に当接するおそれがある。この弊害を回避するために、本実施形態では、腕部52における右側端部が、当接板部51の右側端部よりもさらに右側に張り出すように、構成されている。このように腕部52が右側に張り出した構造とすることにより、腕部52の左側の端部が当接板部51よりも当該左側に張り出すのを防止し、上記弊害を防止することができる。この結果、インク量の変化に良好に追従した検出板50の回動を実現することができる。例えば、図23(a)に示す例では、当接板部51よりも右方となるように、当接板部51から水平方向に接続板部55が延設され、腕部52は下方に設けられる。この場合でも、腕部52が当接板部51よりも右方に設けられることから、上記効果を得ることができる。また、図23(b)に示す例では、当接板部51の下端において水平方向に延設された水平板部51pを介し接続板部55が設けられる。この場合でも、当接板部51よりも接続板部55は右方に設けられ、腕部52が当接板部51よりも右方に設けられることから、上記効果を得ることができる。
また、本実施形態では特に、腕部52は、上記軸部54a,54bが設けられた左側の端部領域から右側の領域へ向かって拡開する略三角形状又は略台形状の支持板部53を備えている。これにより、幅が狭い側である支持板部53の上記左側の端部領域を容易に弾性変形させ、上記2つの軸部54どうしの間の距離の短縮を容易に実現することができる。
また、本実施形態では特に、検出板50は、2つの腕部52の支持板部53の間を右側の領域で接続する接続板部55を備えている。これにより、端部領域を弾性変形する支持板部53を接続板部55によって堅固に支持することができる。
また、本実施形態では特に、検出板502つの腕部52の軸部54の突出方向の長さは、一方の軸部54aの方が他方の軸部54bよりも長くなっている。検出板50の2つの腕部52の軸部54a,54aを支持機構60の2つの凹部62に入れる際、一方の腕部52の長い方の軸部54aを一方の凹部62に先に入れ、他方の腕部52を弾性変形させて短い方の軸部54bを支持機構60の他方の凹部62に入れるようにすることができ、少ない変形量で検出板50を確実に弾性変形させて、容易に検出板50を支持機構60に装着することができる。
また、本実施形態では特に、支持機構60は、貯留部71の口栓72の軸方向に直交し、かつ当該口栓72の軸方向に所定間隔を空けた2つの装着板部61を有している。そして、上記凹部62は、貯留部71の口栓72の軸方向Xにおいて、装着板部61を貫通する貫通穴、又は検出板50の腕部52の軸部54の突出方向に対向する方向に開口した盲穴として形成されている。これにより、支持機構60を有する筐体2を成形型にスライドを用いないで成形でき、検出板50と支持機構60の取付が容易な筐体2をたやすく製造することができる。
また、本実施形態では特に、検出板50の表示部58は、上記腕部52とは反対側の端部から筺体2の後部のインク量検出用開口部336前記開口部に突出し、当該開口部336内で貯留部71の口栓72の軸方向及び検出板50の当接板部51から貯留部71へ向かう方向に展長する平板からなっている。
これにより、操作者にとって感覚的にわかりやすいインク量の表示ができる。
なお、上記実施形態では、検出板50の腕部52の軸部54a,54bは、図20(a)に模式的に示すように、腕部52の伸長方向に交差する方向に外側に突出させていたが、これに,限られない。すなわち、図20(b)に示すように、軸部54a,54bを腕部52の伸長方向に交差する方向に内側に突出させてもよい。この場合は、少なくとも一方の腕部52に軸部54a,54bの突出方向とは反対方向の外方向への外力を加えて、支持機構60の装着板部61の凹部62に係合させればよい。
また、上記実施形態では、筺体2内にインクパック7の変位抑制部としての倒れ防止リブ80を設けたが、これに限られない。すなわち、図21に示すように、筺体2Aを、長手方向、短手方向、及び厚さ方向を備えた略直方体形状の少なくとも後部側の上部をL字状に切り欠いた形状としてもよい。この場合、筺体2Aの少なくとも検出板50が配置される配置領域に、筐体2Aの左側の側面2aとの間に前記所定の間隙82を介在させた上記短手方向と同方向の側面20をインクパック7の変位抑制部とすることができる。
続いて、図24〜図26を用いて、本発明の別の実施形態のインクカートリッジ1000について説明する。インクカートリッジ1000は、前述したインクカートリッジ1(図2等参照)が備える様々な構成に加え、インクパック7と検出板50の間にフィルム1010を有することを主な特徴とする。よって、以下では、上述した実施形態と符号が同じものは同じ構成であるとして、その説明を省略する。
図24及び図25に示すように、フィルム1010は略長方形状であり、本体部1012と端部1011を有している。また、フィルム1010はインクパック7の内部のインク量の変化に伴う変形を阻害しないように、インクパック7よりも剛性が小さいフィルムで形成されている。フィルム1010の端部1011は、筺体本体3に設けられた装着板部61,61の間の底壁部31に粘着剤等で貼り付けて固定されるため、フィルム1010の短手方向において、端部1011の長さは装着板部61,61の間隔よりも短く形成されている。
フィルムの本体部1012は、フィルム1010の短手方向において、少なくとも筐体本体3に設けられた装着板部61,61の間隔よりも長く、装着板部61,61を覆えるほどの長さで形成される。また、フィルム1010の長手方向において、本体部1012は底壁部31から粘着部65の下端部を越えて、検出板50の当接板部51の屈曲しているところまで延びるように形成される。
フィルム1010は、端部1011を折り曲げて屈曲させて、屈曲部が左側壁部30側に配置されるように筐体本体3に設けられた装着板部61,61の間に貼り付けて固定される。固定された端部1011から延びる本体部1012は、検出板50とインクパック7の間に挟まれるように配置される。それと同時に、フィルムは1010は、装着板部61,61とインクパック7との間に配置され、また、装着板部61,61及び検出板50に渡って配置されている。
このようなインクカートリッジ1000において、落下等によって外部から衝撃が加わった場合に、その衝撃により急激にインクがインクパック7の内部を移動する。詳細には、例えば、インクカートリッジ1000が底壁部31を床面に打ち付けるように落下した場合に、インクカートリッジ1000は床面から衝撃を受ける。インクカートリッジ1000の筐体本体3のインクパック7の内部のインクは床面からの衝撃を受けて上方向に力が加わり急激に移動する。加えて、インクカートリッジ1000が落下して床面に衝突したときは、底壁部31が傾いた状態で床面に打ちつけたり、真下に落下したとしても底壁部31の厚みが薄いので安定性が悪くぐらついて傾いたりする。そのため、上方向だけでなく、斜め上方向等にも衝撃が加わり水平方向の力もインクパック7のインクにかかる。
ところで、インクパック7はその中央が粘着部65により筐体本体3に固定されており、中央の周縁は固定されておらず、インクパック7がインク量に応じた変形が可能なように設けられている。インクパック7は上述のように、矩形状の透明樹脂製の可とう性シートを重ね合わせて、その4辺の周囲を熱溶着して形成されており、インクパック7の周囲部は薄いシート状になっている。一方、検出板5を支持する装着板部61,61は、検出板50の検出のしやすさや、設置スペースやコストの関係で、底壁部31から必要最低限の高さで形成されている。このようなインクパック7と検出板50がインクカートリッジ1000の内部の限られた空間に配置されている。従来は、図26(a)のように、インクパック7の内部のインクが床からの衝撃を受けて斜め上方向に力が加わることにより、インクの斜め上方向への急激な移動に引っ張られてインクパック7の下方の端部701が反り上がる。すると、ちょうどインクパック7の端部701が装着板部61と軸部54との係合箇所に入り込んでしまい、検出板50の移動を妨げインク残量の検出が正確にできなくなるという問題があった。
そのため、本実施形態では、インクパック7と検出板50の間にフィルム1010が配置されている。
まず、インクパック7の内部のインクが満量のときは、インクパック7の下方にインクが溜まるので下方が膨らんだ状態になる(例えば、図19のようにインクパック7の下側が膨らむ)。このとき、特に図示は省略するが、検出板50とインクパック7との間にフィルム1010が挟まれている状態である。そして、インクパック7の内部のインクの量が減ってくると、その膨らみは小さくなるものの、フィルム1010は検出板50とインクパック7との間に挟まれた状態を維持している。
上述のように、インクカートリッジ1000が落下して、インクはインクパック7の内部を急激に上方、あるいは斜め上方に移動し、インクパック7の下方の端部701が斜め上方に引っ張られても、フィルム1010がインクパック7と検出板50の間に配置されるので、インクパック7の下方の端部701の斜め上方への移動を規制して、インクパック7の下方の端部701が装着板部61,61と軸部54との係合箇所に入り込んでしまうことを防止できる。また、インクパック7の端部701によりフィルム1010が装着板部61と軸部54の係合部位方向へ押されても、図26(b)のように、フィルム1010の本体部1012がインクパック7と検出板50に挟まれて、本体部1012と検出板50との間に摩擦力が発生しているため、フィルム1010が装着板部61と軸部54との係合箇所の間に入り込んでしまうことが無い。このとき、フィルム1010はその本体部1012の少なくとも一部が検出板50とインクパック7との間に挟まれていればよい。
加えて、インクパック7のインクが急激に移動することにより、インクパック7からの力が検出板50に加わるが、検出板50は蓋4に当接して移動が規制されるので、検出板50からもインクパック7の方向に力が加わる。このとき、フィルム1010はインクパック7と検出板50との間で両方からの力を受けて確実に挟持される。また、フィルム1010は復元力も有している。そのため、インクパック7の端部701によりフィルム1010が装着板部61と軸部54の係合箇所方向へ押されても、装着板部61と軸部54との係合箇所の間に入り込んでしまうことが無い。
なお、インクパック7と検出板50とフィルム1010との摩擦係数等は特に限定されず、摩擦係数が大きいほど、フィルム1010の本体部1012が検出板50とインクパック7との間に挟まれる領域が少なくてもよい。なお、インクカートリッジ1000が落下したときに、インクパック7のインクが動いてインクパック7が変形したときに、角に引っかからないように、本体部1012の隅は円弧状に形成されている。フィルム1010は請求項の中間部材に相当する。
上記実施形態では、フィルム1010はインクパック7のシートとは別体に形成されていたが、インクパック7を構成するシートと一体に形成されていてもよい。すなわち、インクパック7のシートの一部にちょうどフィルム1010の本体部1012のような外形を有する部位を設けて、折り曲げて検出板50とインクパック7の間に配置するようにしてもよい。また、フィルム1010として、長方形状に限られず、円形等の形状であってもよいし、どのような厚みの樹脂を用いてもよい。材質は樹脂製でなくてもよく、紙、布など用いてもよい。この場合、インクパック7のインク量の変化に伴うインクパック7の変形を妨げないように、その大きさ、形状、厚み等は適宜変更される。
次に、図27を用いて、本発明の他の実施形態のインクカートリッジ2000について説明する。インクカートリッジ2000は、前述したインクカートリッジ1(図2等参照)が備える様々な構成に加え、装着板部61の近傍の底壁部31に棒状部材2010を有することを主な特徴とする。よって、以下では、上述した実施形態と符号が同じものは同じ構成であるとして、その説明を省略する。
図27に示すように、棒状部材2010は底壁部31から上壁部32に向かって、インクパック7の周囲の熱溶着している箇所を若干越えるあたりまで延設されている。棒状部材2010は筐体本体3と一体に形成されている。インクパック7のインク量に伴う変形を妨げないように、棒状部材2010は底壁部31の蓋部4寄りに設けられている。また、検出板50の移動を妨げないように、装着板部61,61から所定間隔だけ離間してその近傍に、装着板部61,61を挟むようにして2箇所設けられている。
このようなインクカートリッジ2000において、落下等によって外部から衝撃が加わった場合に、上述の実施形態と同様に、その衝撃によりインクがインクパック7内部を急激に移動する。
インクはインクパック7内を急激に上方、あるいは斜め上方に移動する。このインクの急激な移動により、インクパック7の下方の端部701が斜め上方に引っ張られる。本実施形態では、棒状部材2010がインクパック7と検出板50の間に配置されるので、インクパック7の下方の端部701の斜め上方への移動を規制して、インクパック7の下方の端部701が装着板部61,61と軸部54,54との係合箇所に入り込んでしまうことを防止できる。本実施形態では装着板部61,61を挟むようにして2箇所に棒状部材2010,2010が設けられており、装着板部61,61と軸部54,54の係合箇所へインクパック7の下方の端部701が入り込むのを確実に防止することができる。
なお、本実施形態では棒状部材2010であるが、形状は特に限定されず、インク量の変化に伴う膨張収縮等のインクパック7の変形と、インクパック7の変形に伴う検出板50の移動を妨げなければ、その平面が前壁部34と平行あるいは直交するように配置される平板状の部材や部材本体が筺体本体3と蓋4との間のその他の任意の方向に伸展する部材等でもよい。また、材質も特に限定されず、インクパック7の下方の端部701が装着板部61,61と軸部54,54との係合箇所に変形して移動するのを防止できれば、フィルム、発泡樹脂、スポンジ、木片等で形成されていてもよい。この場合のフィルムは上述の実施形態よりも、剛性の高いフィルムであることが望ましく、インクカートリッジ2000が外部から衝撃を受けたときに、インクパック7の下方の端部701がフィルムを押す力で変形しない程度の剛性を有することが望ましい。
また、棒状部材2010は筐体本体3と一体的に設けられているが、筺体本体3とは別に棒状部材2010を別部材により形成して、筺体本体3の底壁部31に固着させてもよい。加えて、本実施形態では棒状部材2010は、装着板部61,61の近傍に2箇所設けられているが、片側の装着板部61に隣接して1つ設けられてもよい。この場合であっても、インクパック7の端部701が落下の衝撃により反り上がって装着板部61と軸部54との係合箇所に入り込むことを防止することができる。また、棒状部材2010は3つ以上設けられていてもよい。なお、棒状部材2010は請求項の中間部材に相当する。
加えて、図28を用いて、本発明の別の実施形態のインクカートリッジ3000について説明する。インクカートリッジ3000は、前述したインクカートリッジ1(図2等参照)が備える様々な構成に加え、蓋4に板部材3010を有することを主な特徴とする。よって、以下では、上述した実施形態と符号が同じものは同じ構成であるとして、その説明を省略する。
板部材3010は平板状で略三角形状であり、その板面が蓋4に直交するように蓋4に設けられる。具体的には、板部材3010は、一つの角が略直角を成す三角形の薄板部材であり、略直角を成す角を挟む二辺のうち長い方の一辺が蓋4の内面に連結するように、蓋4と一体に形成されている。
蓋4と筐体本体3を接合させたときに、板部材3010はインクパック7のインク量の変化に伴う膨張収縮の変形を妨げないように、板部材3010は斜面が形成されている。この斜面は蓋4と筐体本体3を接合させたときに、少なくともその一部がちょうど検出板50とインクパック7との間に位置するように配置される。また、板部材3010は、蓋4の長手方向において、下方に離間して2つ設けられている。蓋4と筐体本体3を接合させたときに、板部材3010は、検出板50の移動を妨げないように、装着板部61,61の近傍であって、装着板部61,61からある程度離間させた位置に配置されるように設けられている。
このようなインクカートリッジ3000において、落下等によって外部から衝撃が加わった場合に、上述の実施形態と同様に、その衝撃によりインクがインクパック7の内部を移動する。
インクはインクパック7の内部を急激に上方、あるいは斜め上方に移動する。このインクの急激な移動により、インクパック7の下方の端部701が斜め上方に引っ張られる。本実施形態では、板部材3010の斜面がインクパック7と検出板50の間に配置されるので、インクパック7の下方の端部701の斜め上方への変形を規制して、インクパック7の下方の端部701が装着板部61,61と腕部との係合箇所に入り込んでしまうことを防止できる。本実施形態では装着板部61,61を挟むようにして2箇所に板部材3010,3010が設けられており、装着板部61,61と軸部54,54の係合箇所へインクパック7の下方の端部701が入り込むのを確実に防止することができる。
なお、本実施形態では板部材3010であったが、形状は特に限定されず、蓋4と筐体本体3を接合させたときに、インク量の変化に伴う膨張収縮等のインクパック7の変形と、インクパック7の変形に伴う検出板50の移動を妨げなければ、台形形状の平板や棒状部材や板面が蓋4の長手方向に平行な板部材等でもよい。他に、部材本体が筺体本体3と蓋4との間のその他の任意の方向に伸展する部材等でもよい。また、材質も特に限定されず、インクパック7の下方の端部701が装着板部61,61と軸部54,54との係合箇所に変形して移動するのを防止できれば、フィルム、発泡樹脂、スポンジ、木片等で形成されていてもよい。この場合のフィルムは、インクカートリッジ3000が外部から衝撃を受けたときに、インクパック7の下方の端部が変形してフィルムを押す力で変形しない程度の剛性を有することが望ましい。
また、板部材3010は蓋4と一体的に設けられているが、蓋4とは別に板部材を別部材により形成して、蓋4に固着させてもよい。加えて、本実施形態では板部材3010は、装着板部61,61の近傍に2箇所設けられているが、片側の装着板部61に隣接して1つ設けられてもよい。この場合であっても、インクパック7の下方の端部701が落下の衝撃により反り上がって装着板部61と軸部54の係合箇所に入り込むのを軽減することができる。また、板部材3010は3つ以上設けられていてもよい。なお、板部材3010は請求項の中間部材に相当する。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 インクカートリッジ
2,2A 筺体
3 筺体本体
4 蓋
7 インクパック
20 側面(変位抑制部)
50 検出板(回動部材、移動部材、被検出部材)
51 当接板部
52 腕部
53 支持板部
54,54a,54b 軸部(凸部)
55 接続板部
57 ねじりバネ
58 表示部
60 支持機構(支持手段)
61 装着板部
62 凹部
65 粘着部
71 貯留部
72 口栓
80 倒れ防止リブ(変位抑制部)
81 補強用リブ(強度補強部)
90a 第1センサ(検出手段)
90b 第2センサ(検出手段)
100 プリンタ
335 口栓用開口部
336 インク量検出用開口部(開口部)

Claims (5)

  1. インクを備蓄するためのインクカートリッジであって、
    可撓性を有し、インクを貯留する貯留部と、
    前記貯留部の少なくとも中央と固定すると共に、前記貯留部を覆う筐体と、
    前記貯留部に当接し、前記貯留部との接触位置の変化に応じて回動することにより、その回動位置によって前記貯留部のインク量を検出する移動部材と、
    前記筐体に設けられ、前記検出部を回動可能に支持するための2つの係合部を所定の間隔を開けて有する支持手段と、
    前記移動部材と前記貯留部との間に配置される中間部材と、
    を設けたことを特徴とするインクカートリッジ。
  2. 前記中間部材は可撓性を有し、少なくとも一部が前記移動部材と前記貯留部との間に挟持されることを特徴とする請求項1に記載のインクカートリッジ。
  3. 前記筐体は前記貯留部を固定する筺体本体と、前記筺体本体に装着される蓋を有し、
    前記中間部材は前記筺体本体と前記蓋の間に伸展することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクカートリッジ。
  4. インクを備蓄するためのインクカートリッジであって、
    可撓性を有し、インクを貯留する貯留部と、
    前記貯留部の少なくとも中央と固定すると共に、前記貯留部を覆う筐体と、
    前記貯留部に当接し、前記貯留部との接触位置の変化に応じて回動することにより、その回動位置によって前記貯留部のインク量を検出する移動部材と、
    前記筐体に設けられ、前記検出部を回動可能に支持するための2つの係合部を所定の間隔を開けて有する支持手段と、
    前記支持手段と前記貯留部との間に配置される中間部材と、
    を設けたことを特徴とするインクカートリッジ。
  5. インクを備蓄するためのインクカートリッジであって、
    可撓性を有し、インクを貯留する貯留部と、
    前記貯留部の少なくとも中央と固定すると共に、前記貯留部を覆う筐体と、
    前記貯留部に当接し、前記貯留部との接触位置の変化に応じて回動することにより、その回動位置によって前記貯留部のインク量を検出する移動部材と、
    前記筐体に設けられ、前記検出部を回動可能に支持するための2つの係合部を所定の間隔を開けて有する支持手段と、
    前記移動部材及び前記支持手段に渡って配置される中間部材と、
    を設けたことを特徴とするインクカートリッジ。
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