JP2013000986A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インクカートリッジが装着されたか否かを確実に検出することが可能なインクジェットプリンタを提供する。
【解決手段】インクジェットプリンタは、インクカートリッジ1の有無を検出するために、ホルダ159の奥側に配置されたスイッチ支持板132及び突出部支持板131に夫々支持された検出スイッチ250及び伝達部材200を備えている。検出スイッチ250は、ケース251に捻りコイルバネを介してスライド変位可能に貫通支持されたスライダ252を有する。伝達部材200は、スライダ252の先端側に配置され、カートリッジ1に押圧されて、圧縮コイルバネと摺動部材220を介してスライダ252を押圧する突出部230を有する。圧縮コイルバネ240が所定量以上変形すると、検出スイッチ250の捻りコイルバネが変形し、検出スイッチ250が動作する。
【選択図】図9

Description

本発明は、インクカートリッジから供給されるインクによって印刷を行うインクジェットプリンタに関する。
一般に、インクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという)には、印刷ヘッドにインクを供給するためのインクカートリッジが必要である。そのため、インクジェットプリンタは、インクカートリッジが所定の装着位置に着脱可能に構成されており、インクカートリッジが装着されたか否かを検出する検出部を備えている。検出部として、種々の公知のセンサ類が使用されているが、例えば、リミットスイッチが使用可能である(特許文献1参照)
特開2005−169839号公報
リミットスイッチは、作動体の動きによってアクチュエータを操作し、アクチュエータの動きを封入されたスイッチに伝達し、電気回路を開閉するものである。一般的に、リミットスイッチは、検出できるストローク(変位量)が小さい。インクカートリッジが装着されたか否かを検出する場合に、ストロークが小さすぎると、例えば、リミットスイッチを取り付ける部材やインクカートリッジの筐体の加工誤差などにより装着の有無を正確に検出できない場合がある。
本発明は、インクカートリッジが装着されたか否かを確実に検出することが可能なインクジェットプリンタを提供することを目的とする。
本発明のインクジェットプリンタは、インクカートリッジから供給されるインクによって印刷を行うインクジェットプリンタであって、前記インクカートリッジが着脱可能に構成されたカートリッジ装着部と、前記カートリッジ装着部に配置された検出部とを備え、前記検出部は、筐体と、前記筐体から外部へ突出するように、前記筐体に第一弾性部材を介してスライド変位可能に貫通支持された先端部とを有し、前記先端部が押圧されたときの前記先端部の変位量に応じて、前記インクカートリッジが前記カートリッジ装着部に装着されたか否かを検出する検出スイッチと、前記検出スイッチの前記先端部側に、第二弾性部材を介して変位可能に設けられ、前記カートリッジ装着部の方向に突出する突出部とを備え、前記第二弾性部材が所定量以上変形した場合に、前記第一弾性部材の変形が生じることを特徴とする。
本発明のインクジェットプリンタの検出部は、検出スイッチに加え、検出スイッチの先端部に第二弾性部材を介して変位可能に設けられた突出部を備えている。突出部の第二弾性部材が所定量以上変形した場合、第一弾性部材の変形が生じる構成とすることで、検出部全体として検出できるストローク(変位量)を、検出スイッチのみで検出できるストロークより大きくすることができる。従って、本発明のインクジェットプリンタは、インクカートリッジがカートリッジ装着部に装着されたか否かを、検出スイッチのみで検出する場合よりも確実に検出することができる。
前記第二弾性部材の弾性率は、前記第一弾性部材の弾性率よりも小さくてもよい。この場合、検出部を、第二弾性部材が所定量以上変形した場合に第一弾性部材の変形が生じるように、確実に構成することができる。
前記検出部は、前記検出スイッチを支持する基板である第一支持板と、前記第一支持板に対向配置された板部材であって、前記第一支持板とは反対側に位置する前記カートリッジ装着部の方向に突出するように、前記突出部をスライド変位可能に貫通支持する第二支持板とを備えてもよい。前記第二支持板の前記第一支持板との対向面は、前記第一支持板よりも大きくてもよい。この場合、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジからインクが漏れ出たとしても、カートリッジ装着部と第一支持板との間に配置された第二支持板によって、基板である第一支持板にまでインクが付着するのを防止することができる。
前記突出部は、円筒状の支持部材によって支持されてもよい。前記支持部材の内側には、円筒状の摺動部材が、前記支持部材の軸方向に沿って摺動可能、且つ、前記支持部材の両端部のうち一方である第一端部から突出可能に配置されていてもよい。前記突出部は、前記摺動部材の内側に、前記軸方向に沿って摺動可能、且つ、前記支持部材の前記両端部のうち他方である第二端部から突出可能に配置されていてもよい。前記第二弾性部材は、前記摺動部材と前記突出部の間に介在し、前記突出部を、前記突出部の自重の前記軸方向の成分よりも大きく、且つ、前記第一弾性部材を変形させる力よりも小さい付勢力で、前記突出部材から突出する方向に付勢してもよい。この場合、突出部に加えられた押圧力を検出スイッチに正確に伝達しやすくなる。
前記カートリッジ装着部は、複数設けられており、前記検出部は、前記複数のカートリッジ装着部に対応して、前記検出スイッチおよび前記突出部を夫々複数備え、前記第一支持板および前記第二支持板は、夫々、前記複数の検出スイッチおよび前記複数の突出部に対して、共通する一つの板部材として設けられていてもよい。この場合、インクジェットプリンタには、複数のインクカートリッジが装着可能であり、それに対応して、検出スイッチと突出部は複数設けられる一方、第一支持板と第二支持板は、共通部材である。従って、複数のインクカートリッジを使用可能としながら、部品点数を抑えることができる。
前記検出スイッチおよび前記突出部は、前記カートリッジ装着部において、前記インクカートリッジが装着された場合に、前記インクカートリッジのケース内部に収容されたインク袋からインクを取り出すための口栓が配置される位置に対して上方に設けられていてもよい。この場合、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジの口栓からインクが漏れ出たとしても、口栓よりも上方にある検出スイッチや突出部にインクが付着するのを防止することができる。
前記検出スイッチおよび前記突出部は、前記カートリッジ装着部において、前記インクカートリッジが装着された場合に、前記口栓が配置される前記位置に対して上方且つ真上以外の位置に設けられていてもよい。この場合、口栓からインクが漏れ出た状態のインクカートリッジがカートリッジ装着部に装着された時にインクが飛散したとしても、検出スイッチや突出部にインクが付着する可能性を低減することができる。
前記カートリッジ装着部は、複数設けられており、前記検出部は、前記複数のカートリッジ装着部に対応して、前記検出スイッチおよび前記突出部を複数組備え、前記複数組の前記検出スイッチおよび前記突出部は、前記カートリッジ装着部において、前記インクカートリッジが装着された場合に、前記インクカートリッジのケース内部に収容されたインク袋からインクを取り出すための口栓が配置される位置に対して上方および下方に順にジグザグ状に配置されていてもよい。この場合、全ての組が上方のみ、または下方のみに配列される場合に比べ、検出部の配置スペースや、配線用のスペース等を確保しやすい。
前記カートリッジ装着部は、複数設けられており、前記検出部は、前記複数のカートリッジ装着部に対応して、前記検出スイッチおよび前記突出部を複数組備え、前記複数組の前記検出スイッチおよび前記突出部は、前記カートリッジ装着部において、前記インクカートリッジが装着された場合に、前記インクカートリッジのケース内部に収容されたインク袋からインクを取り出すための口栓が配置される位置に対して、一部が上方に配置され、残りの一部が下方に配置されていてもよい。この場合、検出部の配置スペースや検出スイッチや突出部を支持する構造に応じて、検出部の配置の自由度を高めることができる。
インクジェットプリンタ100の外観を示す斜視図である。 インクカートリッジ1を左後方から見た斜視図である。 インクカートリッジ1を右前方から見た斜視図である。 インクカートリッジ1の内部構造を説明する断面図である。 ホルダユニット150の斜視図である。 ホルダ159の斜視図である。 接続部180に接続されたインクカートリッジ1の口栓72及び周辺部の拡大部分断面図である。 扉部115を開けた状態のカートリッジ装着ユニット110の背面図である。 図8のX−X線矢視断面に対応する伝達部材200と検出スイッチ250の動作の第一の説明図である。 検出スイッチ250の内部構造の説明図である。 検出スイッチ250の動作の第一の説明図である。 検出スイッチ250の動作の第二の説明図である。 検出スイッチ250の動作の第三の説明図である。 伝達部材200の斜視図である。 図9の部分Aの拡大図である。 伝達部材200と検出スイッチ250の動作の第二の説明図である。 図16の部分Bの拡大図である。 伝達部材200と検出スイッチ250の動作の第三の説明図である。 図18の部分Cの拡大図である。 第一変形例に係るカートリッジ装着ユニット110の背面図である。 第一変形例の検出スイッチ250と伝達部材200の配置を示す説明図である。 第二変形例に係るカートリッジ装着ユニット110の背面図である。 第三変形例に係るカートリッジ装着ユニット110の背面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、インクカートリッジ(以下、単にカートリッジという)1を使用して、Tシャツ等の布帛に印刷を行うインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという)100について説明する。
図1を参照して、プリンタ100の概略構成について説明する。プリンタ100は、カートリッジ1から供給されたインクを用いて、印刷ヘッド(図示略)によって印刷媒体である布帛に印刷を行うことが可能なプリンタである。図1の上下方向、右斜め下方向、左斜め上方向、左斜め下方向、右斜め上方向が、夫々、プリンタ100及びカートリッジ1の上下方向、前方向、後ろ(奥)方向、左方向、右方向である。
図1に示すように、プリンタ100は、略直方体形状の本体部108と、本体部108よりも小さい略直方体形状のカートリッジ装着ユニット110とを含む。本体部108は、主に、布帛を移送しながら印刷ヘッドによって印刷を行う部位であり、公知の布帛印刷用のインクジェットプリンタと同様の構成を有する。カートリッジ装着ユニット110は、インクを供給するカートリッジ1が装着される部位である。カートリッジ装着ユニット110は、本体部108の左側下部に、取り外し可能に装着されている。
本体部108は、筐体101を備えている。本体部108の左右方向中央部には、プラテン駆動機構106が設けられている。プラテン駆動機構106は、プラテン102、トレイ103、駆動ベルト104、一対のガイドレール(図示略)、プラテン駆動モータ(図示略)等を含む。
駆動ベルト104は、本体部108の前方と後方に配置されたプーリ(図示略)に架け渡されている。矩形板状のプラテン102及びトレイ103は、駆動ベルト104の上方に固定された支柱(図示略)に支持されている。プラテン102は、その上面に、例えばTシャツなどの布帛を載置するためのものである。プラテン102の下方に略平行に配置されたトレイ103は、プラテン102より一回り大きい板状体である。トレイ103は、プラテン102に載置されたTシャツのそで等が下方に落ちることを防止する。一対のガイドレールは、駆動ベルト104の上方で前後方向に延び、プラテン102及びトレイ103を案内する。プラテン駆動モータは、前述のプーリを介して駆動ベルト104を駆動する。プラテン駆動モータが駆動ベルト104を駆動すると、支柱を介し、プラテン102とトレイ103が、ガイドレールに沿って前後方向に移動する。筐体101の前面中央部には開口が設けられており、プラテン102とトレイ103はこの開口を介して筐体101に出入りする。
図示は省略するが、本体部108の筐体101内部では、前後方向略中央、且つ、プラテン102の上方に、左右方向に延びる一対のガイドレール(図示略)が、キャリッジを支持している。キャリッジの下部には印刷ヘッドが固定されている。印刷ヘッドの数は、インクジェットプリンタの種類によって異なるが、プリンタ100の印刷ヘッドの数は8個である。キャリッジは、キャリッジ駆動モータやベルト伝達機構を含むキャリッジ駆動機構によって、ガイドレールに沿って左右方向に移動される。8個の印刷ヘッドには、夫々、チューブ182(図7参照)を介して、カートリッジ装着ユニット110に装着された8本のカートリッジ1からインクが供給される。各印刷ヘッドの底面には複数個の微細なノズルが設けられており、圧電素子の駆動によりノズルから下向きにインクの液滴が吐出されることで、プラテン102上に載置された布帛に印刷が行われる。本体部108の前面右下部には、操作部105が設けられている。操作部105には、様々な情報を表示するディスプレイ、プリンタ100の様々な動作に対する指示を入力するためのボタン等が設けられている。
カートリッジ装着ユニット110には、合計8本のカートリッジ1が装着可能である。8本のカートリッジ1として、通常、白インクのカートリッジ1が4本と、シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックの4色のカートリッジ1が1本ずつ使用される。カートリッジ1は、筐体111の前面上部に設けられた開口112を通してカートリッジ装着ユニット110内のホルダユニット150(図5参照)に着脱される。
カートリッジ装着ユニット110は、筐体111を備えている。図示は省略するが、筐体111の右側は開放されており、カートリッジ装着ユニット110を本体部108に取り外し可能に固定するための固定部が設けられている。カートリッジ装着ユニット110は、例えば、固定部を介してネジで本体部108の受け部(図示略)に固定される。カートリッジ装着ユニット110は、プリンタ100に限らず、8個以外の数の印刷ヘッドを有する他の種類のインクジェットプリンタにも着脱可能な汎用型のユニットとして構成されている。
筐体111は、前面の上部に、左右方向に長い略矩形状の開口112を有する。開口112の奥側、つまり、筐体111の内部には、8本のカートリッジ1を装着可能なホルダユニット150(図5参照)が配置されている。カートリッジ1は、開口112を通して内部のホルダユニット150(より詳細にはホルダ159)に着脱される。ホルダユニット150の奥側には、インクを導出するための導出針183を含む接続部180(図7参照)が設けられている。開口112の左側には、筐体111の前面から前方へ突出する保護部材120が取り付けられている。保護部材120は、カートリッジ装着ユニット110に装着されたカートリッジ1に作業者がぶつかって、カートリッジ1や導出針183が破損するのを防止するための部材である。
更に、筐体111には、開口112の下端部に沿って、筐体111の前面から前方へ突出する案内部140が設けられている。案内部140は、開口112を介してカートリッジ1が適切なホルダ159(図5参照)にスムーズに挿入されるよう、案内する部位である。作業者は、カートリッジ1を、後壁33(図2参照)を奥側、底壁31(図2参照)を下側にした状態で、案内部140の所望のホルダ159に対応する位置に載置して押し込む。カートリッジ1は、案内部140に案内され、ホルダ159にスムーズに装着される。
案内部140の下方には、開口113から筐体111の内部に延びる凹部である収容部114が設けられている。収容部114には、使用されていないカートリッジ1やその他のインクジェットプリンタ100の関連物品が収容される。また、筐体111の背面は、ヒンジを介して開閉可能な扉部115(図8参照)とされている。カートリッジ装着ユニット110の内部構造の詳細については後述する。
図2〜図4を参照して、カートリッジ装着ユニット110に装着され、プリンタ100で使用されるカートリッジ1の構成について説明する。カートリッジ1は、前後方向を長手方向とする薄型略箱状の樹脂性のケース2と、ケース2に収容されたインクパック7(図4参照)とを備えている。以下に、ケース2とインクパック7の構成について、順に説明する。なお、5色のカートリッジ1は、インクパック7に収容される液体のインクの色が異なるのみで、他の構成は全て同じである。
まず、図2及び図3を参照して、ケース2について説明する。図2及び図3に示すように、ケース2は、全体として、前後方向に長く左右方向に薄い直方体の後端部下側にある角が斜めに切り取られたような形状を有する。ケース2は、本体部3及び蓋部4を含む。本体部3は、ケース2の左側面、底面、上面、背面及び前面を夫々形成する薄板状の左壁30、底壁31、上壁32、後壁33、及び前壁34を含む。後壁33は、上壁32と直角を成すように接続する背面部331と、底壁31と背面部331とを斜めに繋ぐ斜面部332を含む。左壁30に対向し、ケース2の右側面を形成する蓋部4は、本体部3の左壁30に対応する略五角形状の薄板部材である。左壁30と蓋部4が互いに対向するように蓋部4が本体部3に接合されることで、ケース2が形成される。
ケース2の左壁30には、外面(ケース2の左側面)から突出する5つの脚部301〜305が設けられている。具体的には、左壁30の後端部において、斜面部332と接続する部分及び背面部331と接続する部分に、夫々、脚部301及び302が設けられている。脚部301及び302から前方(図2の右上方向)に離間した位置に、夫々、脚部303及び304が設けられている。左壁30の前端部近傍には、脚部305が設けられている。なお、脚部301〜305はいずれも、カートリッジ1が後述するホルダ159(図6参照)に装着された場合に、ホルダ159の上レール部161及び下レール部171のいずれとも干渉しない位置に設けられている。脚部301〜305は、左壁30を下にした状態で、カートリッジ1が平面上に載置された場合、カートリッジ1を左壁30全体が平面から離間した状態で安定して支持する機能を有する。
図2に示すように、ケース2の後壁33のうち斜面部332には、脚部301に対応する位置に、開口335が設けられている。開口335は、ケース2内に収容されたインクパック7(図4参照)からインクを導出するための開口部であり、インクパック7は、口栓72(図4参照)が開口335に臨むようにケース2内に配置される。開口335に隣接する脚部301は、口栓72の収納空間を形成する壁部としても機能する。脚部301には、突出端の平面部の中央部付近に矩形状の係合孔307が設けられている。係合孔307は、インクパック7の口栓72を本体部3に対して位置決めし、固定するための開口部である。
図2及び図3に示すように、ケース2の前端部の右上角部(図3では蓋部4の左上の角部)には、把手部40が設けられている。把手部40は、ケース2の外面よりも内側方向に凹んだ凹部41と、凹部41から突出する突出部42を含む。把手部40は、図1に示すように、僅かな隙間を空けてカートリッジ装着ユニット110に装着されている状態で、作業者が任意の一つのカートリッジ1を取り出す場合に使用される。
図4を参照して、インクパック7について説明する。図4に示すように、インクパック7は、インクを収容するインク袋71と、インク袋71に設けられた口栓72を備えている。インク袋71は、例えば、可撓性を有する2枚の長方形状の樹脂性シートを、シートの一面同士が対向した状態で重ね合わせ、4辺に沿った周囲部を熱溶着(熱シール)することで形成された袋状の容器である。
口栓72は、略円筒状の本体部721と、本体部721の一端側において外周面から互いに反対方向に突出する2つの羽根状の連結部722とを備えている。本体部721は略円筒状であるが、本体部721の連結部722が設けられているのとは反対側の先端部の外形は、矩形ブロック状に形成されている。口栓72は、連結部722を含む本体部721の一端部が、インク袋71を形成する2枚のシートの間に挿入され、インク袋71の周囲部と一体的に溶着されることで、インク袋71に固定されている。周囲部と溶着されていない本体部721の他の部分は、インク袋71の長手方向にある一端部からインク袋71の外方へ突出している。
本体部721は、その内部に円筒状の中空部700を有する。中空部700のインク袋71とは反対側の端部には、円柱状のゴム栓723が挿入されている。つまり、口栓72の先端側の開口は、ゴム栓723で塞がれている。このように、インクは、密閉状態のインク袋71内に収容されている。また、本体部721の矩形ブロック状に形成された部分には、周方向外側に突出する角柱状の係合突起725が設けられている。係合突起725が前述した脚部301の係合孔307に嵌合されることで、インクパック7をケース2の本体部3に対して位置決めされ、固定される。
以下に、図5〜図10を参照して、カートリッジ装着ユニット110の筐体111内部の構造について説明する。筐体111の内部には、カートリッジ1が装着されるホルダユニット150(図5参照)、カートリッジ1からインクを導出するための接続部180(図7参照)、検出ユニット130(図9参照)が配置されている。これらの構成について、以下、順に説明する。
まず、図5、図6及び図9を参照して、ホルダユニット150の構成について説明する。なお、図5では、ホルダユニット150にカートリッジ1が1本装着されている例を図示しており、図の簡単化のため、筐体101を含むカートリッジ装着ユニット110の他の部分の図示は省略されている。図5に示すように、ホルダユニット150は、左右方向に等間隔で配置された8個のホルダ159と、これらのホルダ159が固定されている載置板155、固定板152及び固定板158とを備えている。なお、図5の上下方向、右斜め方向、左斜め上方向、左斜め下方向、右斜め上方向が、夫々、ホルダユニット150及びホルダ159の上下方向、前方向、後ろ(奥)方向、左方向、右方向である。
図6及び図9を参照して、ホルダ159の構成の詳細について説明する。ホルダ159は、カートリッジ1を保持し、適切な装着位置に案内する部材である。そこで、ホルダ159は、金属製の板状部材から、カートリッジ1にほぼ対応する形状に形成されている。図6に示すように、ホルダ159は、右案内部160と、上レール部161と、下レール部171とを含む。
右案内部160は、カートリッジ1がホルダ159に装着される場合に、ケース2の右端部(より詳細には、蓋部4(図3参照)の外面)を案内する部位である。右案内部160は、概ね、カートリッジ1の蓋部4後部の側面視形状に対応する略五角形状の板部である。ただし、図6及び図9に示すように、右案内部160の後端部の上部は後方へ突出しており、更にその先端が左方へ屈曲する屈曲部154とされている。屈曲部154はネジ穴を有する。右案内部160は、その板面がカートリッジ装着ユニット110(図1参照)の上下方向に配置される。右案内部160の長手方向の長さは、カートリッジ1の前後方向長さの二分の一よりやや短い程度である。右案内部160の前端には、右受け部167が接続している。右受け部167は、右案内部160の前端から前方へ向かってやや右方へ延びる部位である。
図6に示すように、上レール部161は、右案内部160の上端部に沿って左側に突出する部位である。上レール部161は、右案内部160の上端部から左方へ略垂直に延びる上案内部162と、上案内部162の左端部から下方へ略垂直に延びる左上案内部163とを含む。上案内部162は、カートリッジ1がホルダ159に装着される場合に、ケース2の上端部(より詳細には、上壁32の外面)を案内する部位である。左上案内部163は、カートリッジ1がホルダ159に装着される場合に、ケース2の左端部(より詳細には、左壁30の外面)の上部を案内する部位である。上案内部162の幅(左右方向の長さ)は、ケース2の幅(左側面から右側面までの距離)とほぼ同一である。なお、上案内部162の前後方向中央部付近に、上バネ部179が設けられている。左上案内部163は、前後方向中央から後方寄りの一部が途切れており、そこに、上バネ部168が設けられている。
上案内部162の前端には、上受け部164が接続している。上受け部164は、上案内部162の前端から前方へ向かってやや上方に延びる部位である。上案内部162の上面の上受け部164の背後には、ネジ穴を有し、上方に突出する第一固定片166が設けられている。更に、図9に示すように、上案内部162の後端には、当接部169が設けられている。当接部169は、上案内部162の後端から下方へ略垂直に屈曲して延びる部位である。当接部169は、カートリッジ1がホルダ159に装着された場合、カートリッジ1後端の背面部331に当接して、カートリッジ1がそれ以上奥側へ移動するのを規制する。左上案内部163の前端には、左上受け部165が接続している。左上受け部165は、左上案内部163の前端から前方へ向かって一旦やや左方へ延びた後、斜め後方へ屈曲する、ホルダ159上方から見た場合、V字状をなす部位である。
下レール部171は、右案内部160の下端部に沿って左側に突出する部位である。下レール部171は、右案内部160の下端部から左方へ略垂直に延びる下案内部172と、下案内部172の左端部から上方へ略垂直に延びる左下案内部173とを含む。下案内部172は、カートリッジ1がホルダ159に装着される場合に、ケース2の下端部(より詳細には、底壁31の外面)を案内する部位である。左下案内部173は、カートリッジ1がホルダ159に装着される場合に、ケース2の左端部(より詳細には、左壁30の外面)の下部を案内する部位である。
下案内部172は、上案内部162に対向して平行に延びている。上案内部162と下案内部172との離間距離は、ケース2の上下方向の高さ(上面から底面までの距離)とほぼ同一である。下案内部172の幅(左右方向の長さ)は、ケース2の幅(左側面から右側面までの長さ)とほぼ同一である。なお、左下案内部173は、前後方向中央から後方寄りの一部が途切れており、そこに、上バネ部168と同様の下バネ部178が設けられている。
下案内部172の前端部の右端には、ネジ穴(図示略)を有し、右方に突出する第二固定片176が設けられている。また、下案内部172の、下バネ部178の後部に対応する位置には、ネジ穴を有し、左方に突出する第三固定片177が設けられている。左下案内部173の前端には、左下受け部174が接続している。左下受け部174は、左下案内部173の前端から前方へ向かって一旦やや左方へ延びた後、斜め後方へ屈曲する、ホルダ159上方から見た場合、V字状をなす部位である。
ホルダ159にカートリッジ1が装着される場合、最初にカートリッジ1の後端部がホルダ159の前端部から挿入され、右案内部160、上レール部161及び下レール部171によって、夫々、ケース2の右側面(蓋部4の外面)、上面(上壁32の外面)、及び下面(底壁31の外面)が案内されながら、ホルダユニット150の奥側に向けて移動する。ホルダ159からカートリッジ1が取り外される場合の移動方向は、装着時とは逆方向である。つまり、右案内部160の長手方向、及び上レール部161、下レール部171の伸展方向が、カートリッジ装着ユニット110におけるカートリッジ1の着脱方向である。
図5を参照して、ホルダユニット150の組み立てについて説明する。ホルダユニット150は、8個のホルダ159が、略水平方向に配置される載置板155に載置されて固定され、略上下方向に配置される固定板152及び固定板158に夫々固定されることで組み立てられる。載置板155、固定板152及び固定板158はいずれも金属性の薄板部材であり、ホルダ159を固定するためのネジ穴を有する。載置板155は、左右方向の長さが、カートリッジ1を左右方向に8個並べた長さより僅かに長く、前後方向の長さがホルダ159の前後方向の長さにほぼ等しい。固定板152は、左右方向の長さが載置板155とほぼ等しく、上下方向の長さがホルダ159の屈曲部154(図6参照)より僅かに長い。固定板158は、左右方向の長さが載置板155とほぼ等しく、上下方向の長さがホルダ159の第一固定片166(図6参照)より僅かに長い。
まず、8個のホルダ159は、下レール部171の前後端が載置板155の前後端に合わせられ、左右方向に等間隔に、下レール部171が載置板155に載置される。前述したホルダ159の第二固定片176、第三固定片177(図6参照)には、夫々、ネジ穴が設けられている。各固定部のネジ穴及び載置板155のネジ穴にネジが順次締結されることで、ホルダ159が載置板155に固定される。各ホルダ159の右案内部160の後端上部に設けられた屈曲部154に、後方から固定板152が当接するように配置され、屈曲部154及び固定板152のネジ穴にネジが締結されることで、ホルダ159が固定板152に固定される。更に、上案内部162の上方に突出する第一固定片166に後方から当接するように、8個のネジ穴を有する固定板158が配置され、第一固定片166及び固定板158のネジ穴にネジが次締結されることで、ホルダ159が固定板158に固定される。このようにして、図5に示すホルダユニット150が完成する。ホルダユニット150は、載置板155の前端が、筐体111の開口112(図1参照)の下端部に沿って配置され、板面が略水平方向に配置された状態で、筐体111内の開口112の奥側に設置されたフレーム116(図8参照)に固定される。
次に、図7を参照して、ホルダユニット150奥側に設けられた接続部180について説明する。なお、図7では、図の簡単化のため、後述する検出ユニット130等の図示は省略されている。接続部180は、円筒状の固定部181と、固定部181に接続されたチューブ182と、インクを導出するための導出針183とを含む。なお、実際には、固定部181は筐体111内で固定されているが、固定部分の図示は省略されている。接続部180は、8個のホルダ159に対応して、8個設けられている。固定部181の前端中央部から、導出針183が突出している。チューブ182の一端は、固定部181の後端側に接続されている。チューブ182は、筐体111右側の開口(図示略)を介して、本体部108(図1参照)の内部に延び、その他端は、印刷ヘッド(図示略)に接続されている。
カートリッジ1がホルダ159に案内され、ホルダユニット150に装着される過程で、前方へ突出する導出針183と固定部181の一部は、カートリッジ1の斜面部332に設けられた開口335からケース2内部に進入する。そして、導出針183がゴム栓723の中心部に刺さることで、接続部180がカートリッジ1に接続される。図7に示すように、カートリッジ1の背面部331がホルダ159の当接部169に当接すると、カートリッジ1のホルダ159への装着が完了する。このとき、導出針183はゴム栓723を貫通し、その先端部が中空部700内に配置された状態となる。導出針183の先端部にはインクが流通する孔が設けられており、インク袋71内のインクは、中空部700、導出針183、及びチューブ182を通って、印刷ヘッドに供給可能となる。
次に、図8〜図15を参照して、ホルダユニット150の奥側に設けられた検出ユニット130について説明する。なお、図8では、前述の接続部180(図7参照)の図示は省略されているが、実際には、各カートリッジ1の口栓72に対向する位置に、接続部180が設けられている。図8及び図9に示すように、検出ユニット130は、金属性のスイッチ支持板132と、スイッチ支持板132に支持された8個の検出スイッチ250と、金属製の突出部支持板131と、突出部支持板131に支持された8個の伝達部材200とを備えている。なお、スイッチ支持板132は、検出スイッチ250以外の機能部品も搭載された基板である。
図8に示すように、スイッチ支持板132は、左右方向を長手方向とする横倒しのアルファベットのL形状の薄板部材である。突出部支持板131は、アルファベットのH形状の薄板部材であり、略上下方向に延びる2本の腕部133と、腕部133の中心部を左右に繋ぐ支持部134を含む。図9に示すように、突出部支持板131は、支持部134の上部で腕部133が緩やかに屈曲している。突出部支持板131は、2本の腕部133の上部が上下方向に配置され、支持部134が前方斜め下方に延びるように、フレーム116(図8参照)に固定されている。支持部134は、ホルダ159にカートリッジ1が装着された場合、カートリッジ1の斜面部332にほぼ平行となる角度で配置されている。スイッチ支持板132は、支持部134に対向するように、支持部134から後方斜め下方に離間した状態で、複数の連結部136(図8参照)によって突出部支持板131に固定されている。なお、支持部134は、スイッチ支持板132よりも上下方向の幅が広い。つまり、支持部134のスイッチ支持板132との対向面は、スイッチ支持板132の支持部134との対向面よりも大きい。
図10〜図13を参照して、スイッチ支持板132に取り付けられる検出スイッチ250の構成について説明する。図10に示すように、検出スイッチ250は、ケース251と、スライダ252と、捻りコイルバネ(以下、単に捻りバネという)260と、クリップ270と、端子部255とを備えている。
スライダ252は、略直方体形状のケース251に設けられた貫通孔を介して、上下方向にスライド変位可能にケース251に貫通支持されている。スライダ252の下端部には、後述する捻りバネ260の受け部263に係合する係合部253が設けられている。捻りバネ260は、巻回部261と、延伸部262と、受け部263と、可動接点部264とを含む。延伸部262は、巻回部261の一端から巻回部261の軸方向と略直交する方向に直線状に延びる。受け部263は、延伸部262の先端から巻回部261の軸方向に屈曲して延びる。可動接点部264は、受け部263の先端から巻回部261の方向に屈曲し、延伸部262とは一定の角度をもって延びる。スライダ252と捻りバネ260は、スライダ252が下方へ移動するのに伴って、係合部253が受け部263を押圧するように構成されている。
一対の帯状の端子部255は、ケース251内部の底部に略平行に配置され、夫々の両端がケース251から突出している。捻りバネ260は一方の端子部255上に配置されており、巻回部261の下部が端子部255に接触している。また、他方の端子部255上には、固定接点であるクリップ270の基端部が固定されている。クリップ270は、基端部から上方に延びる対向する一対の板部の先端を、夫々互いに近づく方向に折り曲げて形成された固定接点部271を有する。
スライダ252は、捻りバネ260によって、先端部がケース251から外部へ突出する方向(以下、突出方向という)に付勢されている。図11に示すように、スライダ252に外力が働いていない状態では、捻りバネ260の可動接点部264は、クリップ270の固定接点部271から離間しており、検出スイッチ250はオフ状態に維持される。一方、スライダ252の先端部が押圧され、突出方向とは逆方向(以下、後退方向という)へ移動すると、係合部253が受け部263を押圧し、捻りバネ260は変形する。スライダ252の後退方向への移動量が所定量を超えると、図12に示すように、捻りバネ260の変形に伴って、可動接点部264が固定接点部271に接触する。このときのスライダ252の位置を動作位置という。これにより、捻りバネ260及びクリップ270を介して一対の端子部255が導通し、検出スイッチ250はオン状態となる。
スライダ252が更に押圧されて、図13に示すように、それ以上移動できない限界位置に到達すると、可動接点部264は固定接点部271の間に挟持された状態となる。スライダ252が動作位置から限界位置の間にある間は、検出スイッチ250は、オン状態で維持される。この範囲を、検出スイッチ250の動作範囲という。その後、スライダ252に対する押圧が解除されると、捻りバネ260の弾性力により、スライダ252は突出方向に付勢されて図11に示す初期位置まで復帰する。その過程で、可動接点部264は固定接点部271から離間するので、検出スイッチ250はオフ状態となる。
図14及び図15を参照して、突出部支持板131に取り付けられる伝達部材200の概略構成について説明する。図14および図15に示すように、伝達部材200は、円筒状のケース210と、ケース210の内側に摺動可能に挿入された摺動部材220及び突出部230と、摺動部材220及び突出部230の間に介在する圧縮コイルバネ(以下、単に圧縮バネという)240とを備えている。
ケース210は、円筒形の両端部のうち一方は開口しており、他方は貫通孔214を有する壁部で塞がれている。以下では、ケース210の開口している側の端部を第一端部211といい、貫通孔214が設けられた壁部の端部を第二端部212という。また、ケース210は、第一端部211近傍に、外周面から周方向外側へ向けて突出するフランジ部213を有する。フランジ部213の一部には、第一端部211側に突出する突起217が設けられている。ケース210の内周面には、第二端部212から第一端部211方向に向けてケース210の中央部まで延びる突条215が設けられている。
摺動部材220は、ケース210の内側に、ケース210の軸方向に沿って摺動可能に挿入されている。摺動部材220は、円筒部221と、当接部222と、凹部223と、突起224とを含む。円筒部221は、ケース210の内径と略等しい外径を有する円筒状であり、ケース210の内側でケース210の軸方向に沿って摺動可能である。当接部222は、円筒部221の一端部に接続して円筒部221の開口を塞ぐ、ケース210の外径と略等しい外径を有する円盤状の部位である。凹部223は、当接部222の円筒部221とは反対側の面(外面)に形成されている。突起224は、当接部222の円筒部221側の面(内面)の中心部に、円筒部221の軸方向に突出するよう設けられている。摺動部材220は、ケース210の第一端部211の開口から、円筒部221がケース210内に挿入されている。なお、円筒部221の先端側には、ケース210の突条215に係合する溝が設けられており、ケース210内で摺動部材220が回転することを防止する。
突出部230は、ケース210の内側の第二端部212側に、ケース210の軸方向に沿って摺動可能に配置されている。突出部230は、挿入部231と接触部232とを含む。挿入部231は、摺動部材220の円筒部221の内径と略等しい外径を有する円筒状であり、円筒部221の内側に、ケース210の軸方向に沿って摺動可能に挿入されている。接触部232は、挿入部231よりも外径が小さく、挿入部231の一端部から、ケース210の第二端部212に形成された貫通孔214を介して、ケース210の外部へ突出している。接触部232の先端は丸みを帯びている。
摺動部材220と突出部230との間には、圧縮バネ240が配置されている。圧縮バネ240は、突出部230の挿入部231の内径と略等しいコイル径を有する。圧縮バネ240は、その一端が挿入部231の内側に挿入されており、他端の内側に、摺動部材220の突起224が挿入されている。圧縮バネ240は、突出部230を、接触部232が貫通孔214からケース210の外部へ突出する方向(以下、突出方向という)へ付勢する。圧縮バネ240の弾性率は、検出スイッチ250の捻りバネ260の弾性率よりも小さい。
図8及び図15を参照して、スイッチ支持板132及び突出部支持板131における検出スイッチ250及び伝達部材200の配置と、検出ユニット130の組み立てについて説明する。スイッチ支持板132及び突出部支持板131の支持部134には、夫々、8個の検出スイッチ250及び伝達部材200(図15参照)が左右方向に等間隔で取り付けられる。具体的には、カートリッジ1がホルダ159に装着される際、斜面部332の左上端部が伝達部材200の接触部232を押圧するように、スイッチ支持板132及び支持部134における夫々の配置位置が決定される。また、図15に示すように、伝達部材200と検出スイッチ250は、夫々1個を一組として、伝達部材200のケース210の軸線、つまり突出部230の突出方向と、検出スイッチ250のスライダ252の突出方向とが一致するように、且つ、カートリッジ1の斜面部332にこれらの突出方向が略垂直となるように配置される。
図8に示すように、スイッチ支持板132には、8個の検出スイッチ250が取り付けられる位置に、8つの取付け部135が設けられている。取付け部135は、検出スイッチ250のケース251から突出する一対の端子部255の両端(図10参照)が夫々挿入される4つの貫通孔と、ケース251の底面から突出する取付け突起257が嵌合される取付け孔137(図15参照)とを含む5つの貫通孔からなる。各検出スイッチ250は、端子部255の4つの端部及び取付け突起257がこれらの貫通孔に挿入され、スイッチ支持板132の背面(支持部134との対向面とは反対側の面)側から、端子部255の4つの端部が半田付けされることで、スイッチ支持板132に固定される。なお、8本のカートリッジ1に対応する8つの取付け部135は、夫々、カートリッジ1の口栓72が配置される位置に対して真上ではなく、斜め上方に位置する。
突出部支持板131の支持部134には、8個の伝達部材200が取り付けられる位置に、8つの貫通孔141(図15参照)が設けられている。支持部134には、貫通孔141に連接して、ケース210のフランジ部213の突起217が係合する切欠き部143が設けられている。スイッチ支持板132との対向面には、貫通孔141の外周に沿って、ゴム製の押さえ部材142が設けられている。
伝達部材200は、次の手順で組み立てられ、支持部134に取り付けられる。まず、ケース210の第一端部211の開口から、接触部232の先端が貫通孔214から突出するように、突出部230が挿入される。次に、圧縮バネ240の一端部が、挿入部231の内側に挿入される。この状態で、ケース210のフランジ部213の突起217を支持部134の切欠き部143に位置合わせし、スイッチ支持板132との対向面とは反対側から、ケース210の第一端部211を貫通孔141に挿入する。突起217が切欠き部143に嵌合し、フランジ部213が支持部134に当接するとともに、押さえ部材142によって、ケース210は貫通孔141に嵌合した状態で保持される。その後、第一端部211の開口から、ケース210内部の突条215に円筒部221の溝が係合するように、摺動部材220が挿入される。挿入部231が円筒部221内に挿入され、突起224が圧縮バネ240の一端に挿入される。当接部222がケース210の第一端部211に当接する状態まで摺動部材220がケース210内に挿入されると、伝達部材200の取付けが完了する。
このようにして支持部134に8個の伝達部材200が取り付けられた後、8個の検出スイッチ250が取り付けられたスイッチ支持板132を、各検出スイッチ250のスライダ252の先端が伝達部材200の凹部223(図15参照)に接触し、且つ、ケース210の軸線と検出スイッチ250のスライダ252の突出方向とが一致するように連結部136(図8参照)によって連結し、固定することで、検出ユニット130が完成する。その後、検出ユニット130は、フレーム116に取り付けられる(図8参照)。
なお、前述のように伝達部材200が支持部134に取り付けられると、図9に示すように、突出部230の突出方向は水平方向ではなく、斜め上方に向かう方向となる。この場合、突出部230には、自重Gが作用する。そこで、圧縮バネ240は、自重Gの軸方向(より詳細には突出方向とは逆方向)の成分F1よりも大きく、且つ、検出スイッチ250の捻りバネ260(図10参照)を変形させる力よりも小さい力で突出部230を突出方向に付勢するように調整されている。これにより、接触部232に加えられた押圧力を検出スイッチ250(より詳細には、スライダ252)に正確に伝達しやすくなる。
以下に、図9、図11〜図13、図15〜図19を参照して、カートリッジ1がホルダ159に装着されたか否かを検出する伝達部材200及び検出スイッチ250の動作について説明する。図9及び図15に示すように、伝達部材200の接触部232は、カートリッジ1がホルダ159に装着されておらず、押圧されていない状態では、装着が完了した状態のカートリッジ1の斜面部332が配置される位置(図18に二点鎖線で示す位置)よりも前方に突出している。このとき、検出スイッチ250のスライダ252は初期位置にあり、凹部223に接触しているが押圧はされていない状態である。つまり、図11に示すように、検出スイッチ250の捻りバネ260は変形しておらず、可動接点部264がクリップ270の固定接点部271に接しないので、検出スイッチ250はオフ状態である。
その後、カートリッジ1がカートリッジ装着ユニット110の開口112(図1参照)を通していずれかのホルダ159に挿入され、奥側へ向けて押し込まれると、カートリッジ1の後端部にある背面部331が当接部169に当接して装着が完了する前に、図9及び図15に二点鎖線で示すように、背面部331と斜面部332の境界付近が接触部232に接触する。なお、このタイミングと前後して、検出スイッチ250および伝達部材200よりも下方に配置された接続部180の導出針183(図7参照)が、開口335(図2参照)を介して脚部301内部の空間に進入し始める。更にカートリッジ1が押し込まれると、斜面部332が圧縮バネ240の接触部232を押圧するため、接触部232はケース210の軸方向に沿って突出方向とは逆方向(以下、後退方向という)へ移動し、圧縮バネ240が圧縮変形し始める。圧縮バネ240の弾性率は、検出スイッチ250内でスライダ252を突出方向に付勢する捻りバネ260の弾性率よりも小さいので、圧縮バネ240が所定量変形するまでは、摺動部材220は移動しない。
圧縮バネ240が所定量以上変形すると、圧縮バネ240の弾性力による摺動部材220への付勢力が大きくなり、図16及び図17に示すように、摺動部材220はケース210の軸方向に沿って検出スイッチ250の方へ移動し、凹部223に接触するスライダ252の先端部を押圧する。スライダ252の先端部が押圧されることで、捻りバネ260の変形が生じ、スライダ252は後退方向へ移動する。初期位置からのスライダ252の移動量が所定量を超え、スライダ252が動作位置(図12参照)に到達すると、検出スイッチ250はオン状態となる。更にカートリッジ1が押し込まれ、図18及び図19に示すように、背面部331がホルダ159の当接部169に当接して装着が完了すると、接触部232は大部分がケース210内に後退し、スライダ252は限界位置(図13参照)に到達する。つまり、図16及び図17に示す状態から図18及び図19に示す状態までは、検出スイッチ250は動作範囲にあってオン状態となり、カートリッジ1が装着されていることが検出できる。
前述したように、伝達部材200で摺動部材220と突出部230との間に介在する圧縮バネ240の弾性率は、検出スイッチ250内でスライダ252を突出方向に付勢する捻りバネ260の弾性率よりも小さい。従って、カートリッジ1に押圧される突出部230の移動量よりも、スライダ252の移動量は小さくなる。
検出スイッチ250の動作範囲における突出部230の移動量と、スライダ252の移動量を比べると、次のようになる。図17に示すように、スライダ252が動作位置にあるときの、第二端部212からの突出部230(詳細には接触部232)の突出長さをL1、ケース251上端からのスライダ252の突出長さをL2とし、図19に示すように、スライダ252が限界位置にあるときの、突出部230の突出長さをL3とする。なお、スライダ252は、限界位置にあるときの突出長さはゼロである。よって、動作範囲における突出部230及びスライダ252の移動量は、夫々、L1からL3を引いた長さ(L1−L3)及びL2となる。この例では、突出部230の移動量はスライダ252の移動量の約2倍である。
つまり、本実施形態のプリンタ100では、カートリッジ1の装着の有無を検出する構成として、検出スイッチ250及び伝達部材200を用いることで、検出スイッチ250のみで構成する場合に比べ、検出可能な範囲が2倍となっている。検出スイッチ250のみでは、カートリッジ1が完全な装着状態から僅かにずれただけの場合でも、検出可能な範囲が狭いために、カートリッジ1が装着されていないと判断される可能性がある。しかし、本実施形態のように、検出スイッチ250のスライダ252の先端側に、圧縮バネ240を介して変位可能な突出部230を設け、圧縮バネ240が所定量以上変形した場合に検出スイッチ250の捻りバネ260が変形する構成を用いることで、カートリッジ1が装着されているか否かを確実に検出することができる。
また、プリンタ100には、8本のカートリッジ1が装着可能であるため、カートリッジ1が装着されるホルダ159も8個設けられている。一方、カートリッジ1の有無を検出するための検出スイッチ250及び伝達部材200も、対応する8組が設けられているが、8個の検出スイッチ250は共通のスイッチ支持板132に支持され、8個の伝達部材200は共通の突出部支持板131の支持部134に支持されている。このように共通部材を用いることで、複数のカートリッジ1を使用可能としながら、部品点数は抑えることができる。
また、検出スイッチ250を支持する基板であるスイッチ支持板132とホルダ159との間には、スイッチ支持板132よりも大きい板面を有する支持部134が配置されている。従って、ホルダ159に装着されたカートリッジ1からインクが漏れ出たとしても、支持部134によって、スイッチ支持板132にまでインクが付着するのを防止することができる。更に、検出スイッチ250や伝達部材200は、接続部180またはカートリッジ1の口栓72が配置される位置よりも上方に設けられている。通常、漏れ出たインクは下に垂れるので、口栓72よりも上方にある検出スイッチ250や伝達部材200にインクが付着するのを防止することができる。更には、検出スイッチ250や伝達部材200は、口栓72に対して真上ではなく斜め上方に配置されているので、口栓72からインクが漏れ出た状態のカートリッジ1がホルダ159に装着された時にインクが飛散したとしても、検出スイッチ250や伝達部材200にインクが付着する可能性を更に低減することができる。
本実施形態では、ホルダ159は、本発明の「カートリッジ装着部」に相当する。検出スイッチ250のケース251は「筐体」に相当し、捻りバネ260は「第一弾性部材」に相当し、スライダ252は「先端部」に相当する。伝達部材200のケース210は「支持部材」に相当し、摺動部材220は「摺動部材」に相当し、突出部230は「突出部」に相当し、圧縮バネ240は「第二弾性部材」に相当する。スイッチ支持板132は「第一支持板」に相当し、「突出部支持板131は「第二支持板」に相当する。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下に、上記実施形態に加えうる変更の例について説明する。例えば、検出スイッチ250は、必ずしも実施形態で例示した構成である必要はなく、ケースと、ケースから外部へ突出するように、弾性部材を介してスライド変位可能にケースに貫通支持された先端部とを備え、先端部が押圧されたときの変位量に応じて、カートリッジ1の装着の有無が検出可能であればよい。例えば、先端部はスライドでなくボタン、レバー等でもよい。弾性部材は、捻りコイルバネではなく、圧縮コイルバネ、板バネ等でもよい。同様に、伝達部材200も、必ずしも実施形態で例示した構成である必要はなく、検出スイッチ250のスライド変位可能な先端部側に、弾性部材を介して変位可能な突出部が設けられ、突出部がホルダ159に向けて突出していればよい。例えば、検出スイッチ250のスライダ252の先端側に、圧縮バネ240を介して変位可能な突出部230を装着し、突出部230の一部を支持部134によって貫通支持してもよい。また、圧縮バネ240とは異なる弾性部材(例えば、ゴム)を採用してもよい。
スイッチ支持板132及び突出部支持板131は、必ずしも複数の検出スイッチ250及び伝達部材200に対して共通の部材でなくてよい。また、突出部支持板131のスイッチ支持板132との対向面は、必ずしもスイッチ支持板132より大きくなくてよい。検出スイッチ250及び伝達部材200は、必ずしもカートリッジ1の口栓72が配置される位置や接続部180の位置より斜め上方にある必要はない。以下に、図20〜図23を参照して、検出スイッチ250及び伝達部材200の配置の変形例について説明する。
図20に示すように、第一変形例では、検出スイッチ250(図21参照)を支持する基板として、カートリッジ1の口栓72が配置される位置より上方で左右方向に延びるスイッチ支持板132に加え、口栓72が配置される位置より下方で左右方向に延びる下部支持板138が設けられている。つまり、スイッチ支持板132と下部支持板138は、8個の口栓72が配置される領域を枠状に取り囲んでいる。また、図20では下部支持板138に隠されているが、第一変形例では、突出部支持板131はH形状ではなく、支持部134が、スイッチ支持板132と下部支持板138に対応する枠状に形成されている。なお、後述する第二、第三変形例も、スイッチ支持板132、下部支持板138、突出部支持板131の構成と配置は、第一変形例と同じである。
上方に位置するスイッチ支持板132には、8本のカートリッジ1のうち、右から1番目、3番目、5番目、7番目にある4本のカートリッジ1に対応して、口栓72の配置位置に対して斜め左上方に、4つの取付け部135が設けられている。下方に位置する下部支持板138には、右から2番目、4番目、6番目、8番目にある4本のカートリッジ1に対応して、口栓72の配置位置の下に、4つの取付け部135が設けられている。つまり、8つの取付け部135は、口栓72の配置位置に対して上方および下方に交互に配置されている。つまり、ジグザグ状に配置されている。前述した通り、8つの取付け部135の位置は、8組の検出スイッチ250及び伝達部材200の位置に対応するので、8組の検出スイッチ250及び伝達部材200は、8個の口栓72の配置位置に対して上方および下方にジグザグ状に配置されている。
図21に示すように、口栓72の配置位置に対して下方に配置される検出スイッチ250及び伝達部材200(例えば、図20の最も左に位置する取付け部135に対応する1組)は、カートリッジ1が対応するホルダ159に装着された場合に脚部301の斜め下方となる位置に配置され、伝達部材200が斜面部332に接触して押圧される。カートリッジ1がホルダ1に装着されたときの検出スイッチ250及び伝達部材200の動作は、前述した上方に位置する検出スイッチ250及び伝達部材200の動作と同様である。
検出スイッチ250及び伝達部材200のサイズによっては、図8に示す実施形態の配置のように、複数組の検出スイッチ250及び伝達部材200を全て口栓72の配置位置に対して上方にあるスイッチ支持板132及び支持部134に夫々配列するのが難しい場合がある。特に、スイッチ支持板132は配線等が行われる基板であるから、配線用のスペースも必要となる。そこで、第一変形例のように、複数組の検出スイッチ250及び伝達部材200を上下に交互にジグザグ配置した場合、検出スイッチ250及び伝達部材200の配置スペースや、配線用のスペース等を確保しやすいという利点がある。なお、図20の例において、右から順に、下方、上方の順に、取付け部135を配置してもよい。
図22に示すように、第二変形例では、8つの取付け部135は、一部がスイッチ支持板132に設けられ、残りの一部が下部支持板138に設けられている。つまり、8組の検出スイッチ250及び伝達部材200は、一部が口栓72の配置位置に対して上方に配置され、残りの一部が口栓72の配置位置に対して下方に配置されている。図22の例では、右から2番目から7番目までの6組は、口栓72の配置位置の左斜め上方に配置され、最も右に位置する1組と、最も左に位置する1組が、口栓72の配置位置の下に配置されている。
スイッチ支持板132の右端及び左端には、突出部支持板131にスイッチ支持板132を固定するためのネジ穴が設けられているため、この近傍に取り付け部135を設けると、スイッチ支持板132の強度が低下する可能性がある。また、検出スイッチ250を配置するスペースが十分確保できない可能性がある。そこで、図22の例のように、複数組の検出スイッチ250及び伝達部材200のうち、スイッチ支持板132の右端及び左端に対応する2組を、他とは反対側に配置することにより、スイッチ支持板132、下部支持板138の強度を確保することができる。なお、複数組の検出スイッチ250及び伝達部材200のうち、上方に配置される一部と下方に配置される一部は、図22の例に限られず、検出スイッチ250及び伝達部材200の配置スペースや、検出スイッチ250及び伝達部材200を支持する支持部材の構造に応じて適宜変更されればよい。これにより、支持部材の強度を確保し、検出スイッチ250及び伝達部材200の配置の自由度を高めることができる。
更に、図23に示す第三変形例のように、8つの取付け部135を全て下部支持板138に設け、8組の検出スイッチ250及び伝達部材200を全て口栓72の配置位置に対して下方に配置してもよい。なお、この場合は、右から1番目から7番目の取付け部135が示すように、8組の検出スイッチ250及び伝達部材200を口栓72の配置位置の真下以外の位置に配置すれば、口栓72から垂れたインクの付着を防止できるため、好ましい。
カートリッジ装着ユニット110は、必ずしも複数種類のインクジェットプリンタに着脱可能な汎用型ユニットとして構成されていなくてもよく、プリンタ100と一体的に設けられていてもよい。インクカートリッジを着脱方向に沿って導出針183まで案内する構成は、ホルダ159を備えたホルダユニット150に限られない。例えば、各インクカートリッジを着脱方向に案内可能な通路が筐体111内に設けられているだけでもよい。また、装着可能なカートリッジ1の数は8本でなくてもよい。つまり、ホルダユニット150に設けられるホルダ159は、他のいかなる数とされてもよい。
1 インクカートリッジ
71 インク袋
72 口栓
100 インクジェットプリンタ
110 カートリッジ装着ユニット
130 検出ユニット
131 突出部支持板
132 スイッチ支持板
200 伝達部材
210 ケース
220 摺動部材
230 突出部
240 圧縮コイルバネ
250 検出スイッチ
251 ケース
252 スライダ
260 捻りコイルバネ
159 ホルダ

Claims (9)

  1. インクカートリッジから供給されるインクによって印刷を行うインクジェットプリンタであって、
    前記インクカートリッジが着脱可能に構成されたカートリッジ装着部と、
    前記カートリッジ装着部に配置された検出部とを備え、
    前記検出部は、
    筐体と、前記筐体から外部へ突出するように、前記筐体に第一弾性部材を介してスライド変位可能に貫通支持された先端部とを有し、前記先端部が押圧されたときの前記先端部の変位量に応じて、前記インクカートリッジが前記カートリッジ装着部に装着されたか否かを検出する検出スイッチと、
    前記検出スイッチの前記先端部側に、第二弾性部材を介して変位可能に設けられ、前記カートリッジ装着部の方向に突出する突出部とを備え、
    前記第二弾性部材が所定量以上変形した場合に、前記第一弾性部材の変形が生じることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記第二弾性部材の弾性率は、前記第一弾性部材の弾性率よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記検出部は、
    前記検出スイッチを支持する基板である第一支持板と、
    前記第一支持板に対向配置された板部材であって、前記第一支持板とは反対側に位置する前記カートリッジ装着部の方向に突出するように、前記突出部をスライド変位可能に貫通支持する第二支持板とを備え、
    前記第二支持板の前記第一支持板との対向面は、前記第一支持板よりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記突出部は、円筒状の支持部材によって支持され、
    前記支持部材の内側には、円筒状の摺動部材が、前記支持部材の軸方向に沿って摺動可能、且つ、前記支持部材の両端部のうち一方である第一端部から突出可能に配置されており、
    前記突出部は、前記摺動部材の内側に、前記軸方向に沿って摺動可能、且つ、前記支持部材の前記両端部のうち他方である第二端部から突出可能に配置されており、
    前記第二弾性部材は、前記摺動部材と前記突出部の間に介在し、前記突出部を、前記突出部の自重の前記軸方向の成分よりも大きく、且つ、前記第一弾性部材を変形させる力よりも小さい付勢力で、前記突出部材から突出する方向に付勢することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記カートリッジ装着部は、複数設けられており、
    前記検出部は、前記複数のカートリッジ装着部に対応して、前記検出スイッチおよび前記突出部を夫々複数備え、
    前記第一支持板および前記第二支持板は、夫々、前記複数の検出スイッチおよび前記複数の突出部に対して、共通する一つの板部材として設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記検出スイッチおよび前記突出部は、前記カートリッジ装着部において、前記インクカートリッジが装着された場合に、前記インクカートリッジのケース内部に収容されたインク袋からインクを取り出すための口栓が配置される位置に対して上方に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記検出スイッチおよび前記突出部は、前記カートリッジ装着部において、前記インクカートリッジが装着された場合に、前記口栓が配置される前記位置に対して上方且つ真上以外の位置に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記カートリッジ装着部は、複数設けられており、
    前記検出部は、前記複数のカートリッジ装着部に対応して、前記検出スイッチおよび前記突出部を複数組備え、
    前記複数組の前記検出スイッチおよび前記突出部は、前記カートリッジ装着部において、前記インクカートリッジが装着された場合に、前記インクカートリッジのケース内部に収容されたインク袋からインクを取り出すための口栓が配置される位置に対して上方および下方に、ジグザグ状に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記カートリッジ装着部は、複数設けられており、
    前記検出部は、前記複数のカートリッジ装着部に対応して、前記検出スイッチおよび前記突出部を複数組備え、
    前記複数組の前記検出スイッチおよび前記突出部は、前記カートリッジ装着部において、前記インクカートリッジが装着された場合に、前記インクカートリッジのケース内部に収容されたインク袋からインクを取り出すための口栓が配置される位置に対して、一部が上方に配置され、残りの一部が下方に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットプリンタ。
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