JP2013207650A - エンコーダおよび制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンコーダから送信機へTS信号を円滑に転送させる技術を提供する。
【解決手段】発振器28は、基準クロックを出力する。多重化部24は、基準クロックをもとに、データを多重化することによって、TS信号を生成する。送信バッファ部26は、生成したTS信号を放送装置14に出力する。受信チューナ34は、放送装置14から送信された無線信号であって、かつ放送装置14での基準クロックをもとにTS信号から生成された無線信号を受信する。制御部36は、無線信号から抽出したTS信号と、送信バッファ部26から出力されるTS信号とをもとに、発振器28からの基準クロックと、放送装置14での基準クロックとの差異を推定し、推定した差異をもとに発振器28から出力される基準クロックの周波数を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、出力技術に関し、特にTS信号を出力するエンコーダおよび制御方法に関する。
デジタルCS(Communication Satellite)放送やデジタルBS(Broadcasting Satellite)放送においては、MPEG(Moving Picture Experts Group)2トランスポートストリーム(以下、「MPEG2−TS」という)によるデータ配信がなされる。MPEG2トランスポートストリームは、放送用のAV信号がMPEG2方式によってエンコードされた後、時分割多重化されることによって生成される。
このようなデータ配信では、送信側のエンコーダ入力から受信側の復号器出力までの遅延時間は、一定であることが要求される。デジタルCS放送やデジタルBS放送では、一般的に、伝送遅延に関する変動が小さい。そのため、受信機は、送信機から送信されるMPEG2−TS中のPCR(Program Clock Reference)を抽出し、抽出したPCRからSTC(System Time Clock)を再現する。さらに、受信機は、再現されたSTCを基準として、各PES(Packetized Elementary Stream)パケット中のPTS(Present Time Stamp)およびDTS(Decord Time Stamp)によって示される時刻に復号、再生表示を行わせる(例えば、特許文献1)。
特開2005−151462号公報
携帯端末向けの地上デジタル放送のしくみである「ワンセグメント」技術を使って、テレビ局とは別に狭いエリアに限定して独自の映像やデータを配信する「エリアワンセグメント」サービスが、検討されている。特に、ホワイトスペース(UHF帯地上デジタル放送の空きチャンネル)の有効利用に向けた検討が進められている。エリアワンセグメント放送では、街角の商店街やショッピングセンタを始め、野球場、遊園地等の特定施設や、防災情報配信等にも期待される新しい情報配信手段である。エリアワンセグメント放送では、エリア限定の情報提供やエリアごとのコンテンツ、データ放送(BML)によるURL誘導による双方向性など、既存の放送局からのワンセグメント放送にはない様々なサービスが予定されている。エリアワンセグメントシステムの特徴として、カメラとエンコーダ、送信機により、簡易的な放送局が実現できる点がある。従来のように、放送局で使用されるような大掛かりな固定された放送設備ではなく、カメラとエンコーダを自由に持ち運び、LANやインターネットを介して送信機にデータを送り、放送するような形態も可能である。
このように、エンコーダと送信機とが接続される場合、エンコーダ側の基準クロックと送信機側の基準クロックを同じ周波数に設定したとしても、それらの基準クロックは互いに同期していない。そのため、エンコーダが一定の伝送レートで送信機にTS信号を出力して、送信機がエンコーダと同一の伝送レートでOFDM変調して放送電波を出力することが長時間維持されると、両者の基準クロックの周波数のずれが積み重ねられる。その結果、エンコーダからのTS信号を蓄積するための受信バッファであって、かつ送信機に備えられた受信バッファが、アンダーフローもしくはオーバーフローしてしまうおそれがある。これを防ぐためには、一般的に、送信機の基準クロックをエンコーダの基準クロックとして使用させるために、送信機とエンコーダとを接続する必要がある。しかしながら、エリアワンセグメント放送システムでは、エンコーダと送信機を離れた場所で使用する場合があり、既存のネットワーク網やワイヤレスによる接続を実現することに比べ、基準クロックだけをケーブルで接続しなければならないということは不便である。
また、送信機は、送信レートを可変に設定できる。送信レートの設定は、変調方式、畳み込み符号の符号化率、ガードインターバル比などによって特定される。これらのパラメータは伝送パラメータとしてまとめられる。このような伝送パラメータは、エンコーダに対して送信機から通知されるべきである。しかしながら、基準クロックの場合と同様に、伝送パラメータを通知するためにケーブルが必要になり、不便である。さらに、伝送パラメータを動的に切りかえた場合、エンコーダが伝送レートを切りかえるまでの間、送信機の受信バッファがアンダーフローやオーバーフローをおこすおそれもある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、エンコーダから送信機へTS信号を円滑に転送させる技術を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のエンコーダは、基準クロックを出力する発振器と、発振器からの基準クロックをもとに、データを多重化することによって、TS信号を生成する多重化部と、多重化部において生成したTS信号を無線送信装置に出力する出力部と、出力部がTS信号を出力した無線送信装置から送信された無線信号であって、かつ無線送信装置での基準クロックをもとにTS信号から生成された無線信号を受信する受信部と、受信部において受信した無線信号から抽出したTS信号と、出力部から出力されるTS信号とをもとに、発振器からの基準クロックと、無線送信装置での基準クロックとの差異を推定し、推定した差異をもとに発振器から出力される基準クロックの周波数を制御する制御部と、を備える。
この態様によると、発振器からの基準クロックと、無線送信装置での基準クロックとの差異をもとに発振器から出力される基準クロックの周波数を制御するので、エンコーダから送信機へTS信号を円滑に転送させることができる。
出力部がTS信号を出力した無線送信装置は、送信レートを可変に制御可能であり、受信部において受信した無線信号には、無線送信装置における送信レートに関する伝送パラメータも含まれており、制御部は、受信部において受信した無線信号から抽出した伝送パラメータをもとに、出力部からTS信号を出力する際の出力レートを制御してもよい。この場合、無線信号から抽出した伝送パラメータをもとに、TS信号を出力する際の出力レートを制御するので、伝送パラメータが変更された場合であっても、エンコーダから送信機へTS信号を円滑に転送させることができる。
制御部は、無線送信装置が送信レートを変更してから出力レートが変更されるまでの期間におけるTS信号の過不足分を補うように出力レートを調節してもよい。この場合、送信レートを変更してから出力レートが変更されるまでの期間におけるTS信号の過不足分を補うように出力レートを調節するので、オーバーフローやアンダーフローの発生確率を低減できる。
本発明の別の態様は、制御方法である。この方法は、発振器からの基準クロックをもとに、データを多重化することによって、TS信号を生成するステップと、生成したTS信号を無線送信装置に出力するステップと、TS信号を出力した無線送信装置から送信された無線信号であって、かつ無線送信装置での基準クロックをもとにTS信号から生成された無線信号を受信するステップと、受信した無線信号から抽出したTS信号と、出力するステップから出力されるTS信号とをもとに、発振器からの基準クロックと、無線送信装置での基準クロックとの差異を推定し、推定した差異をもとに発振器から出力される基準クロックの周波数を制御するステップと、を備える。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、エンコーダから送信機へTS信号を円滑に転送できる。
本発明の実施例に係るエリアワンセグメント放送システムの構成を示す図である。 図1のエンコーダと放送装置の構成を示す図である。 図2の放送装置において設定される送信レートを示す図である。 図2の制御部において記憶されるテーブルのデータ構造を示す図である。 図2の制御部における出力レートの制御の概要を示す図である。 図2の制御部における出力レートの別の制御の概要を示す図である。
本発明を具体的に説明する前に、まず概要を述べる。本発明の実施例は、エリアワンセグメント放送におけるコンテンツ配信サービスを実現するために、コンテンツデータが含まれたOFDM信号を送信する放送装置とエンコーダに関する。前述のごとく、エンコーダと放送装置は、それぞれ独立した基準クロックをもとに動作する。また、放送装置は、エンコーダに依存せずに伝送パラメータを変更する。そのような状況下において、放送装置に備えられた受信バッファであって、かつエンコーダから出力されたTS信号を一時的に保持するためにの受信バッファのアンダーフローやオーバーフローの発生を抑制するために、エンコーダは、次のような処理を実行する。
エンコーダは、基準クロックを使用して生成したTS信号(以下、「第1TS信号」ともいう)を放送装置に出力する。また、エンコーダに内蔵されたチューナは、放送装置から放送された電波を受信し、その電波を復調することによってTS信号を取得する。取得したTS信号(以下、「第2TS信号」という)は、放送装置における基準クロックを使用して生成されている。エンコーダは、第2TS信号のレートに、第1TS信号のレートをあわせるように、基準クロックの周波数を制御する。また、チューナは、復調によってTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration)信号も取得する。TMCC信号には、伝送パラメータが含まれているので、伝送パラメータを参照することによって、エンコーダは、放送装置において送信レートが変更された場合であっても、送信レートに応じた出力レートにてTS信号を出力する。さらに、エンコーダは、伝送パラメータが変更されてから、エンコーダが出力レートを変更するまでの時間によって出力レートを調整する。
図1は、本発明の実施例に係るエリアワンセグメント放送システム100の構成を示す。エリアワンセグメント放送システム100は、撮像装置10、エンコーダ12、放送装置14、受信装置16を含む。また、信号として、ビデオ信号200、オーディオ信号202、TS信号204が含まれる。
撮像装置10は、撮像を実行することによって、動画像信号を生成するとともに、音声信号を生成する。これらの処理には公知の技術が使用されればよい。撮像装置10は、動画像信号をビデオ信号200としてエンコーダ12に出力するとともに、音声信号をオーディオ信号202としてエンコーダ12に出力する。エンコーダ12は、撮像装置10からのビデオ信号200およびオーディオ信号202を入力する。エンコーダ12は、ビデオ信号200およびオーディオ信号202に対して圧縮処理を実行し、トランスポートストリーム(Transport Stream)(以下「TS」という)に変換する。エンコーダ12は、TSをTS信号204として放送装置14に出力する。
放送装置14は、エンコーダ12とケーブルを介して接続される。放送装置14は、エンコーダ12からのTS信号204を入力する。放送装置14は、TS信号204に対して変調を実行し、これをワンセグメント放送電波として放送する。ワンセグメント放送電波は、地上デジタル放送に規定されている13セグメントのうちの少なくともひとつのセグメントだけを使用する信号である。なお、地上デジタル放送として公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。また、放送装置14は、エリアワンセグメント放送に対応しているので、地上デジタル放送において規定された送信電力よりも小さな送信電力によってワンセグメント放送電波を出力する。受信装置16は、放送装置14からのワンセグメント放送電波を受信し、動画像および音声を再生する。これには公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。
図2は、エンコーダ12と放送装置14の構成を示す。エンコーダ12は、ビデオエンコード部20、オーディオエンコード部22、多重化部24、送信バッファ部26、発振器28、PCR/PTS生成部30、受信アンテナ32、受信チューナ34、制御部36を含む。放送装置14は、受信バッファ部40、データ生成部42、多重化部44、ベースバンド処理部46、発振器48、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)50、RF部52、放送アンテナ54を含む。
ビデオエンコード部20は、ビデオ信号200を入力する。ビデオエンコード部20は、ビデオ信号200を圧縮符号化する。圧縮符号化には、例えば、H.264方式が使用される。ビデオエンコード部20は、圧縮符号化した結果を多重化部24に出力する。オーディオエンコード部22は、オーディオ信号202を入力する。オーディオエンコード部22は、オーディオ信号202を圧縮符号化する。圧縮符号化には、例えば、AAC(Advanced Audio Coding)方式が使用される。オーディオエンコード部22は、圧縮符号化した結果を多重化部24に出力する。
発振器28は、VCXO(Voltage Controlled Xtal Oscillator)によって形成されており、基準クロックを出力する。なお、基準クロックの周波数は、制御部36によって制御される。周波数の制御については後述する。多重化部24は、発振器28からの基準クロックをもとに、ビデオエンコード部20およびオーディオエンコード部22における圧縮符号化結果を多重化することによって、TS信号を生成する。
具体的に説明すると、多重化部24は、ビデオエンコード部20での圧縮符号化結果であるES(Elementary Stream)をパケット化することによって、PESに変換する。PESのヘッダ部分には、パケットの先頭を示すパケット・スタート・コードや、ストリームの種類を表すストリームID、その他のステータスを記述するフィールドなどが含まれる。また、オプショナル・フィールドという拡張部分が設定可能であり、その中にストリームの表示やデコードのための時間情報であるPTSやDTSが含まれる。PTSは、PES内のESを再生する時間を示す時間情報を示す。多重化部24は、オーディオエンコード部22での圧縮符号化結果についても同様にPESに変換する。さらに、多重化部24は、PSI(Program Specific Information)やSI(Service Information)といった情報やデータが格納されたセクションを生成する。
PCR/PTS生成部30は、発振器28からの基準クロックをもとにPCR(Program Clock Reference)とPTSを生成する。PCRは、TSに挿入されるべき時間情報であり、図1の受信装置16に対して、データをデコードするにあたって、放送装置14のクロックを再生させるために使用される。受信装置16はTSからPCRを抽出し、PCRの示す値と受信装置16内で発生したカウント値を比較し、VCXOを制御することにより、放送装置14に同期したクロックを再生する。
多重化部24は、PCR/PTS生成部30からPCR/PTSを取得し、TS内にPCR、PESヘッダ内にPTSを挿入する。また、多重化部24は、発振器28からの基準クロックに同期させて、PSI/SIとともにビデオのPESやオーディオのPESを多重化することによって、TS信号を生成する。送信バッファ部26は、多重化部24において生成したTS信号を入力し、一旦蓄積する。送信バッファ部26は、保持したTS信号をTS信号204として放送装置14へ出力する。送信バッファ部26がTS信号204を出力する際のレート(以下、「出力レート」という)は、多重化部24から出力されるTS信号の出力レートに応じて決定される。多重化部24における出力レートは、制御部36によって制御される。
受信バッファ部40は、送信バッファ部26からのTS信号204を入力する。なお、受信バッファ部40は、TS信号204を一旦蓄積する。データ生成部42は、放送装置14内のデータ放送用信号を生成する。発振器48は、発振器28と同様に基準クロックを出力する。後述の多重化部44内のTS処理は基準クロックにより処理される。この基準クロックは、後述のIFFT50内でOFDM信号を生成する際に使用するIFFTクロック周波数の4倍の周波数に設定されている。なお、「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式」ARIB STD−B31において、IFFTクロック周波数は、8126984Hzに規定されており、その周波数許容偏差は±0.3ppm以内と規定されている。IFFTクロックは、基準クロックにより生成されるので、基準クロックについてもこの周波数偏差以内になるよう設計がされる。
多重化部44は、受信バッファ部40からのTS信号と、データ生成部42からのデータ放送用信号を多重化したTSを生成する。多重化部44は、TSをベースバンド処理部46に出力する。ベースバンド処理部46は、TSに対して、誤り訂正・インターリーブ・キャリア変調・フレーム構成などの処理を実行する。ベースバンド処理部46は、処理結果をIFFT50に出力する。これらの処理における伝送パラメータは、図3のように規定されている。図3は、放送装置14において設定される送信レートを示す。つまり、キャリア変調、畳み込み符号化の符号化率、ガードインターバル比を図3のように設定することによって、可変の送信レートが実現される。なお、伝送パラメータは、TMCC信号に格納されている。図2に戻る。
IFFT50は、発振器48から基準クロックを入力し、ベースバンド処理部46の処理結果からOFDM信号を生成する。具体的には、IFFT50は、IFFTを実行するとともに、GI(Guard interval)を付加することによって、OFDM信号を生成する。IFFT50は、OFDM信号をRF部52に出力する。RF部52は、IFFT50からのOFDM信号を周波数変換することによって、無線周波数のOFDM信号を生成する。RF部52は、無線周波数のOFDM信号を増幅した後、放送アンテナ54からワンセグメント放送電波として送信する。
受信チューナ34は、受信アンテナ32を介して、放送装置14から送信されたワンセグメント放送電波を受信する。このワンセグメント放送電波は、放送装置14での基準クロックをもとにTS信号204から生成された無線信号に相当する。受信チューナ34は、受信したワンセグメント放送電波を復調することによってTS信号を抽出する。その際、受信チューナ34は、FFT(Fast Fourier Transform)を実行する。受信チューナ34は、抽出したTS信号を第2TS信号208として制御部36に出力する。さらに、受信チューナ34は、復調結果に対してTMCCを捕捉しデコードする。受信チューナ34は、TMCCのうちの伝送パラメータ210も制御部36に出力する。前述のごとく、放送装置14は、送信レートを可変に制御可能であり、受信チューナ34において受信したワンセグメント放送電波には、送信レートに関する伝送パラメータ210も含まれている。
制御部36は、受信チューナ34からの第2TS信号208を入力する。また、制御部36は、送信バッファ部26からのTS信号204を第1TS信号206として入力する。制御部36は、第2TS信号208と第1TS信号206とをもとに、発振器28からの基準クロックと、放送装置14での基準クロックとの差異を推定し、推定した差異をもとに発振器28から出力される基準クロックの周波数を制御する。この処理を実行するために、制御部36は、図4に示したテーブルを記憶する。図4は、制御部36において記憶されるテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、条件欄300、制御欄302が含まれる。条件欄300には、第1TS信号206のレートと第2TS信号208のレートとの関係を示しており、関係に対応した処理が制御欄302に示されている。図2に戻る。
制御部36は、図4に示されたテーブルを参照しながら、第1TS信号206のレートと第2TS信号208のレートとを比較して、差分を発振器28へのコントロール電圧に変換して出力する。第1TS信号206のレート>第2TS信号208のレートであれば、制御部36は、基準クロックの周波数を低くするように制御する。一方、第1TS信号206のレート<第2TS信号208のレートであれば、制御部36は、基準クロックの周波数を高くするように制御する。このような処理の結果、第1TS信号206のレートと第2TS信号208のレートとが近くなる。
制御部36は、受信チューナ34から入力した伝送パラメータ210をもとに、多重化部24からTS信号を出力する際の出力レートを制御する。これは、送信バッファ部26からTS信号204を出録する際の出力レートを制御することに相当する。さらに、制御部36は、放送装置14が送信レートを変更してから出力レートが変更されるまでの期間におけるTS信号204の過不足分を補うように出力レートを調節する。つまり、制御部36が伝送パラメータを切りかえてから、エンコーダ12が出力レートを切りかえるまでの期間分のTS信号204の出力量の差分を計算し、その間のTS信号204の増減分を相殺するように出力レートを制御する。これは、受信バッファ部40がアンダーフローやオーバーフローすることを抑制するためである。
TS信号204の出力量の差分は次のように導出される。
TS信号204の出力量の差分[bit]=
(変更前の出力レート[bps]−変更後の出力レート[bps])×切換期間(s)
切換期間については、放送装置14の伝送パラメータ210が切りかえられてから、エンコーダ12がその電波を受信し、出力レートを切りかえるまでの期間を予め測定し、制御部36内部に記憶させている。
図5は、制御部36における出力レートの制御の概要を示す。これは、放送装置14の送信レートが高くなる場合に相当する。図の縦軸が出力レートを示し、横軸が時間を示す。初期状態の送信レートにあわせて出力レートがR1に設定される。放送装置14が送信レートを切りかえたタイミングがt1であるとする。その際、出力レートはR1からR2に切りかえるべきであるが、R1に維持される。なお、R1<R2である。切換期間がΔT1であるので、t1からΔT1経過後のt2に出力レートが切換可能である。そのため、出力量の差分は、(R1−R2)×ΔT1になり、これだけのTS信号204が不足することになる。そのため、この差分に対応したTS信号204が、t2後に余分に出力される。ここでは、R2<R3となるような出力レートR3が、期間ΔT2にわたって使用される。なお、|(R1−R2)×ΔT1|は、(R3−R2)×ΔT2に等しくなる。t2からΔT2経過後のt3に出力レートがR2に設定される。
図6は、制御部36における出力レートの別の制御の概要を示す。これは、放送装置14の送信レートが低くなる場合に相当する。初期状態の送信レートにあわせて出力レートがR4に設定される。放送装置14が送信レートを切りかえたタイミングがt4であるとする。その際、出力レートはR4からR5に切りかえるべきであるが、R4に維持される。なお、R4>R5である。切換期間がΔT4であるので、t4からΔT4経過後のt5に出力レートが切換可能である。そのため、出力量の差分は、(R4−R5)×ΔT4になり、これだけのTS信号204が余ることになる。そのため、この差分に対応したTS信号204が、t5後に少なく出力される。ここでは、R5>R6となるような出力レートR6が、期間ΔT5にわたって使用される。なお、(R4−R5)×ΔT4は、|(R6−R5)×ΔT5|に等しくなる。t5からΔT5経過後のt6に出力レートがR5に設定される。なお、ΔT4は、図5に示されたΔT1に等しくてもよい。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
本発明の実施例によれば、発振器からの基準クロックと、放送装置での基準クロックとの差異をもとに発振器から出力される基準クロックの周波数を制御するので、放送装置での基準クロックへの同期を実行できる。また、放送装置での基準クロックへの同期が実行されるので、エンコーダから放送装置へTS信号を円滑に転送させることができる。また、放送装置の送信レートとエンコーダの出力レートを比較することにより、放送装置の送信レートにエンコーダの出力レートをあわせることができる。また、放送装置からの伝送パラメータをもとに、TS信号を出力する際の出力レートを制御するので、伝送パラメータが変更された場合であっても、エンコーダの出力レートをあわせることができる。また、放送装置の送信レートの変更に、エンコーダの出力レートがあわせられるので、エンコーダから放送装置へTS信号を円滑に転送させることができる。
また、送信レートを変更してから出力レートが変更されるまでの切換期間におけるTS信号の過不足分を補うように出力レートを調節するので、オーバーフローやアンダーフローの発生確率を低減できる。また、放送装置が伝送パラメータを切りかえてから、エンコーダ自身が出力レートを切りかえるまでの切換時間分のデータ出力量を計算し、エンコーダの出力レートを制御するので、その間のTS信号の増減分を相殺することができる。また、一般的に、放送装置の伝送パラメータが切り換ったという通知をケーブルを介して伝送すると、TCP/IP通信の性質上、上記切換期間にばらつきが生じ、正確なデータ出力量の差分が検出できない。しかしながら、放送装置からの放送波をエンコーダが受信するので、データ出力量の差分を正確な検出できる。また、エンコーダと放送装置の間で放送装置の伝送パラメータ変更を含む長時間伝送を行った場合でも、放送装置の受信バッファのアンダーフローやオーバーフローを抑制できる。また、放送装置の受信バッファのアンダーフローやオーバーフローが抑制されるので、安定したTS伝送を実現できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 撮像装置、 12 エンコーダ、 14 放送装置、 16 受信装置、 20 ビデオエンコード部、 22 オーディオエンコード部、 24 多重化部、 26 送信バッファ部、 28 発振器、 30 PCR/PTS生成部、 32 受信アンテナ、 34 受信チューナ、 36 制御部、 40 受信バッファ部、 42 データ生成部、 44 多重化部、 46 ベースバンド処理部、 48 発振器、 50 IFFT、 52 RF部、 54 放送アンテナ、 100 エリアワンセグメント放送システム。

Claims (4)

  1. 基準クロックを出力する発振器と、
    前記発振器からの基準クロックをもとに、データを多重化することによって、TS信号を生成する多重化部と、
    前記多重化部において生成したTS信号を無線送信装置に出力する出力部と、
    前記出力部がTS信号を出力した無線送信装置から送信された無線信号であって、かつ前記無線送信装置での基準クロックをもとにTS信号から生成された無線信号を受信する受信部と、
    前記受信部において受信した無線信号から抽出したTS信号と、前記出力部から出力されるTS信号とをもとに、前記発振器からの基準クロックと、前記無線送信装置での基準クロックとの差異を推定し、推定した差異をもとに前記発振器から出力される基準クロックの周波数を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするエンコーダ。
  2. 前記出力部がTS信号を出力した無線送信装置は、送信レートを可変に制御可能であり、
    前記受信部において受信した無線信号には、前記無線送信装置における送信レートに関する伝送パラメータも含まれており、
    前記制御部は、前記受信部において受信した無線信号から抽出した伝送パラメータをもとに、前記出力部からTS信号を出力する際の出力レートを制御することを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ。
  3. 前記制御部は、前記無線送信装置が送信レートを変更してから出力レートが変更されるまでの期間におけるTS信号の過不足分を補うように出力レートを調節することを特徴とする請求項2に記載のエンコーダ。
  4. 発振器からの基準クロックをもとに、データを多重化することによって、TS信号を生成するステップと、
    生成したTS信号を無線送信装置に出力するステップと、
    TS信号を出力した無線送信装置から送信された無線信号であって、かつ前記無線送信装置での基準クロックをもとにTS信号から生成された無線信号を受信するステップと、
    受信した無線信号から抽出したTS信号と、前記出力するステップから出力されるTS信号とをもとに、前記発振器からの基準クロックと、前記無線送信装置での基準クロックとの差異を推定し、推定した差異をもとに前記発振器から出力される基準クロックの周波数を制御するステップと、
    を備えることを特徴とする制御方法。
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