JP2008283300A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の受信経路を切り替えてパケットを受信する際に、複数の受信経路のそれぞれから受信したパケットの時間軸方向の対応関係を適切にとることが可能な受信装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る受信装置は、コンテンツデータを変換した複数の第1パケットを放送局から送信する放送システムにおいて、複数の第1パケットを取得する第1取得部と、複数の第1パケットと同じ複数の第2パケットを第1取得部よりも遅いタイミングで取得する第2取得部と、複数の第1パケットの中で、放送システムで用いるタイミング情報が含まれる第1パケットを第1基準パケットとして検出する第1検出部と、複数の第2パケットの中で、タイミング情報が含まれる第2パケットを第2基準パケットとして検出する第2検出部と、第1基準パケットと第2基準パケットとの時間軸方向の対応関係を設定する設定部とを具備する。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンテンツデータを変換した複数の第1パケットを放送局から送信する放送システムにおいて、前記複数の第1パケットと、転送装置によって転送された複数の第2パケットとを取得する受信装置に関する。
ワンセグメント放送(ワンセグ放送)等のデジタル放送を行う放送システムでは、動画情報や音声情報等のコンテンツデータを所定の圧縮形式に基づいてパケットに変換し、変換したパケットを放送局から携帯電話等の端末装置に送信する(例えば、特許文献1参照)。例えば、放送システムでは、MPEG2−TS(Moving Picture Expert Group-2 Transport Stream)形式が用いられており、TS(Transport Stream)パケットが端末装置に送信される。また、端末装置では、放送システムから送信されたパケットを受信すると、受信したパケットに基づいて、コンテンツデータを再生する。
ところで、地下などの場所では、放送局から送信される放送信号が到達しない場合がある。このような場所において、端末装置は、パケットを受信できなくなる。よって、端末装置が、地上から地下などの場所に移動する場合、コンテンツデータを継続して再生することができなかった。そこで、放送局から送信されるパケットを受信して、当該パケットを転送するギャップフィラーと呼ばれる転送装置の利用が広まっている。なお、近年では、放送局から送信されるパケットを、例えば、無線LANシステムで用いられているパケットに変換して転送する転送装置も提案されている。
上述した転送装置を利用すれば、端末装置は、放送局から送信されるパケットが受信できない場所においても、転送装置から送信されるパケットを受信するように受信経路を切り替えれば、コンテンツデータを継続して再生することができる。
特開2004−40604号公報
しかしながら、端末装置は、転送装置と放送局から同じパケットを受信するが、放送局から受信したパケットよりも、転送装置から受信したパケットを、転送装置を介す分だけ遅れて受信する。また、端末装置では、受信経路を切り替えた際、切替前に受信したパケットと切替後に受信したパケットを連続して受信し、受信したパケットをそのまま用いて、コンテンツデータを再生する。
よって、端末装置では、放送局から転送装置に受信経路を切り替えた時、過去に放送局から受信したパケットを、転送装置からも再度受信する。つまり、端末装置は、同じコンテンツデータを再度再生してしまう。
また、端末装置では、転送装置から放送局に受信経路を切り替えた時、受信されるべき順番のパケットを飛ばして、先(未来)のパケットを放送システムから受信する。つまり、端末装置は、コンテンツデータの一部を飛ばして再生してしまう。
このように、端末装置では、パケットの受信経路を切り替える際、それぞれの受信経路から受信したパケットの時間軸方向の対応関係が適切にとられていなかったため、再生されるコンテンツデータの映像品質・音声品質が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、受信経路を切り替える際に、それぞれの受信経路から受信したパケットの時間軸方向の対応関係を適切にとることが可能な受信装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、コンテンツデータを変換した複数の第1パケット(TSパケットA)を放送局から送信する放送システムにおいて、前記複数の第1パケットを取得する受信装置(切替制御装置130)であって、前記複数の第1パケットを取得する第1取得部(放送パケット取得部131)と、前記複数の第1パケットと同じ複数の第2パケット(TSパケットB)を前記第1取得部よりも遅いタイミングで取得する第2取得部(無線LANパケット取得部132)と、前記複数の第1パケットの中で、前記放送システムで用いるタイミング情報(例えば、PCR)が含まれる前記第1パケットを第1基準パケット(基準パケットA)として検出する第1検出部(時刻情報取得部135)と、前記複数の第2パケットの中で、前記タイミング情報が含まれる前記第2パケットを第2基準パケット(基準パケットB)として検出する第2検出部(時刻情報取得部135)と、前記第1基準パケットと前記第2基準パケットとの時間軸方向の対応関係を設定する設定部(関係設定部136)とを具備することを要旨とするものである。
かかる特徴によれば、受信装置では、同じタイミング情報が含まれる第1基準パケットと第2基準パケットとを検出する。また、受信装置では、設定部が、第1基準パケットと第2基準パケットとの時間軸方向の対応関係を設定する。よって、本発明によれば、放送局から取得した第1パケットと当該第1パケットよりも遅れて取得した第2パケットとを切り替える際、設定部によって設定された第1基準パケットと第2基準パケットとの時間軸方向の対応関係を適切にとることができる。
更に、タイミング情報は、放送システムで用いる情報である。つまり、かかる受信装置によれば、放送システムの構成に変更を加えることなく、第1パケットと第2パケットとの対応関係を設定できる。
本発明第2の特徴は、上記特徴に係り、前記第2取得部は、前記放送局から送信された前記第1パケットを前記第2パケットとして転送する転送装置から、前記複数の第2パケットを取得することを要旨とするものである。
本発明第3の特徴は、上記特徴に係り、前記複数の第1パケットには、前記タイミング情報を含む前記第1基準パケットと、前記タイミング情報を含まない他の第1パケットとが含まれており、前記設定部は、前記第1基準パケットから前記他の第1パケットまでの時間軸方向の相対位置と、前記第2基準パケットから前記他の第2パケットまでの時間軸方向の相対位置とに基づいて、前記他の第1パケットと前記他の第2パケットとの時間軸方向の前記対応関係を設定することを要旨とするものである。
かかる特徴によれば、受信装置では、設定部が、第1基準パケットから他の第1パケットまでの時間軸方向の相対位置と、第2基準パケットから他の第2パケットまでの時間軸方向の相対位置とに基づいて、他の第1パケットと他の第2パケットも対応関係を設定する。つまり、受信装置では、第1基準パケットと第2基準パケットだけでなく、複数の第1パケットと複数の第2パケットとの全てに対して、対応関係を設定することができる。このように、かかる受信装置によれば、例えば、放送局と転送装置との間で、受信経路を切り替える場合であっても、それぞれの受信経路から受信したパケットの時間軸方向の対応関係を適切にとることができる。
本発明第4の特徴は、上記特徴に係り、前記設定部は、前記第1基準パケットを取得してから前記他の第1パケットを取得するまでのパケット数と、前記第2基準パケットを取得してから前記他の第2パケットを取得するまでのパケット数とに基づいて、前記他の第1パケットと前記他の第2パケットとの時間軸方向の対応関係を設定することを要旨とするものである。
かかる発明によれば、設定部は、第1基準パケットから他の第1パケットまでのパケット数を時間軸方向の相対位置とし、第2基準パケットから他の第2パケットまでのパケット数を時間軸方向の相対位置として、他の第1パケットと他の第2パケットも対応関係を設定する。よって、設定部は、複数の第1パケットと複数の第2パケットとの全てに対して、対応関係を設定することができる。
また、本発明第5の特徴は、第2の特徴に係り、前記設定部は、前記第1基準パケットを取得した時刻から前記他の第1パケットを取得した時刻までの期間と、前記第2基準パケットを取得した時刻から前記他の第2パケットを取得した時刻までの期間とに基づいて、前記他の第1パケットと前記他の第2パケットとの時間軸方向の前記対応関係を設定することを要旨とするものである。
かかる発明によれば、受信装置では、設定部が、第1基準パケットを取得した時刻から他の第1パケットを取得した時刻までの期間を時間軸方向の相対位置とする。また、設定部は、第2基準パケットを取得した時刻から他の第2パケットを取得した時刻までの期間を時間軸方向の相対位置とする。また、設定部は、これらの相対位置に基づいて、他の第1パケットと他の第2パケットも対応関係を設定する。よって、設定部は、複数の第1パケットと複数の第2パケットとの全てに対して、対応関係を設定することができる。また、設定部は、第1パケット又は第2パケットが受信経路において消失した場合であっても、適切な対応関係を設定できる。
また、本発明第6の特徴は、上記特徴に係り、前記タイミング情報は、前記放送局の内部時計と前記受信装置の内部時計との同期をとる情報(PCR)であることを要旨とするものである。かかる特徴によれば、受信装置では、設定部が、放送システムで用いる同期をとる情報に基づいて、対応関係を設定する。よって、放送システムにおいて、受信装置以外の装置の構成を変更しなくとも、受信装置は、対応関係を設定することができる。
また、本発明第7の特徴は、上記特徴にかかり、前記タイミング情報は、前記コンテンツデータと共に表示される現在時刻を示す情報(TOT)であることを要旨とするものである。かかる特徴によれば、受信装置では、設定部が、放送システムで用いる現在時刻を示す情報に基づいて、対応関係を設定する。よって、放送システムにおいて、受信装置以外の他の装置の構成を変更しなくとも、受信装置が対応関係を設定することができる。
また、本発明第8の特徴は、上記特徴にかかり、前記タイミング情報は、前記コンテンツデータを再生するタイミングを示す情報(PTSやDTS)であることを要旨とするものである。かかる特徴によれば、受信装置では、設定部が、放送システムで用いるコンテンツデータを再生するタイミングを示す情報に基づいて、対応関係を設定する。よって、放送システムにおいて、受信装置以外の他の装置の構成を変更しなくとも、受信装置が対応関係を設定することができる。
また、本発明第9の特徴は、上記特徴にかかり、前記第1パケットと、前記第2パケットとのいずれか一方を出力する出力部(出力部137)を更に備え、前記出力部は、前記設定部によって設定された前記対応関係に基づいて、前記第1パケットと、前記第2パケットとを切り替えることを要旨とするものである。かかる特徴によれば、受信装置では、対応関係に基づいて、第1パケットと第2パケットとを時間軸方向に継続的に切り替えることができる。また、受信装置では、何れのパケットからでも第1パケットと第2パケットとを継続的に切り替えることができるので、第1パケットと第2パケットとの切り替える際、再生されるコンテンツデータの映像品質・音声品質が低下してしまうことを抑制できる。
また、本発明第10の特徴は、上記特徴にかかり、前記設定部は、前記第1パケットの受信品質又は前記第2パケットの受信品質が所定の受信品質(閾値Th_A1又はTh_B1)を下回った場合、前記対応関係を設定することを要旨とするものである。かかる特徴によれば、受信装置では、設定部が、第1又は第2パケットが取得される度に対応関係を設定しているのではなく、第1パケットの受信品質又は第2パケットの受信品質が所定の受信品質を下回った場合のみ設定する。よって、受信装置では、消費電力や処理負荷を低減できる。
また、本発明第11の特徴は、受信装置が、第1の手段を用いて伝送される放送信号を受信する第1受信部と、第2の手段を用いて伝送される前記放送信号を受信する第2受信部と、前記放送信号に含まれるコンテンツデータを出力する出力部(出力部137)と、前記第1受信部によって受信された放送信号の受信品質が所定の受信品質以下に低下した場合、前記第2受信部から放送信号を受信するように切り替える切替部(関係設定部136)とを備え、前記放送信号には、時刻情報が含まれており、前記切替部は、前記第1受信部によって受信された放送信号に含まれる前記時刻情報と、前記第2受信部によって受信された放送信号に含まれる前記時刻情報とに基づいて、前記第1受信部によって受信された放送信号に含まれるコンテンツデータと、前記第2受信部によって受信された放送信号に含まれるコンテンツデータとが、シームレスに前記出力部から出力されるように制御することを要旨とするものである。
かかる特徴によれば、受信装置は、第1受信部によって受信された放送信号と第2受信部によって受信された放送信号とを切り替える際、時刻情報に基づいて、放送信号に含まれるコンテンツデータがシームレスに出力されるように制御する。よって、受信装置では、放送信号を切り替える際、出力されるコンテンツデータを継続的に切り替えることができるので、再生されるコンテンツデータの映像品質・音声品質が低下してしまうことを抑制できる。
また、本発明第12の特徴は、上記特徴にかかり、前記第1の手段は、放送波であり、前記第2の手段は、無線通信波であることを要旨とするものである。
本発明の特徴によれば、コンテンツデータを変換したパケットを複数の受信経路を切り替えて受信する際に、それぞれの受信経路から受信したパケットの時間軸方向の対応関係を適切にとることが可能な受信装置を提供することができる。
(本発明の第1実施形態に係る放送システムの構成)
本発明の第1実施形態について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
図1には、本実施形態に係る放送システム1000の全体概略構成が示されている。図1に示すように、本実施形態に係る放送システム1000は、放送局500と、転送装置700と、端末装置10とを具備する。なお、放送システム1000は、例えば、ネットワークやサーバ等の他の装置を具備しているが、本実施形態では、当該他の装置に関する説明を省略する。
放送局500は、ワンセグメント放送(ワンセグ放送)等の地上波デジタル放送に用いられている放送信号を端末装置10に送信する。つまり、放送局500は、放送波(第1の手段)を用いて放送信号を端末装置10に伝送する。また、放送局500は、映像・音声などのコンテンツデータを複数のパケットに変換し、当該パケットを含む放送信号を端末装置10に送信する。ここで、本実施形態において、放送局500は、MPEG2−TS形式により、コンテンツデータを送信している。よって、放送局500から送信される放送信号には、TSパケットが含まれている。なお、本実施形態において、放送局500は、衛星を利用した衛星モバイル放送などで用いられている放送信号により、TSパケットを端末装置10に送信してもよい。また、放送局500は、MPEG2−TS形式以外の形式を用いてコンテンツデータを送信してもよい。
転送装置700は、放送局500から送信された放送信号を受信し、当該放送信号を通信信号に変換して転送する。言い換えれば、転送装置700は、無線通信波(第2の手段)を用いて放送信号を端末装置10に伝送するともいえる。ここで、本実施形態において、転送装置700は、無線LANシステムなどで用いられている標準規格IEEE802.11aに準拠する形式のUDPパケットを含む通信信号を転送する。なお、転送装置700によって転送されるパケットは、この形式に限定されるものではない。例えば、放送局500から送信される放送信号に含まれるTSパケットと同じ形式であってもよい。
端末装置10は、放送局500から送信された放送信号と、転送装置700から送信された通信信号とを受信することができる。つまり、端末装置10は、放送局500からTSパケットを受信する受信経路と、転送装置700を介してTSパケットを受信する受信経路とによって、コンテンツデータを取得することができる。また、端末装置10は、放送局500から受信したTSパケットの受信品質と、転送装置700から受信したTSパケットの受信品質とに基づいて、いずれか一方の受信経路を選択する。なお、本実施形態に係る端末装置10は、携帯電話機や、PDA(Personal Degital Assistant)や、ノート型コンピュータなどのモバイル機器を想定している。
(第1実施形態に係る端末装置の構成)
次に、図2を参照し、端末装置10の構成について具体的に説明する。また、以下、本発明との関連がある部分について主に説明する。したがって、端末装置10は、端末装置としての機能を実現する上で必須な、図示しない或いは説明を省略した機能ブロック(電源部など)を備える場合があることに留意されたい。
図2に示すように、端末装置10は、放送チューナ111と、無線LANチューナ112と、制御部120と、切替制御装置130と、デマルチプレクサ140と、映像デコーダ151と、音声デコーダ152と、ディスプレイ161と、スピーカ162とを備える。
放送チューナ111は、放送用アンテナを介して、放送局500から送信された放送信号を受信する。また、放送チューナ111は、受信した放送信号に対して、復調や誤り訂正などの信号処理を行って、MPEG2−TS形式のTSパケットを切替制御装置130に出力する。また、放送チューナ111は、BER(Bit Error Rate)等の受信品質を検出して、制御部120に通知する。
無線LANチューナ112は、無線LAN用アンテナを介して、転送装置700から送信された通信信号を受信する。また、無線LANチューナ112は、通信信号に対して、復調や誤り訂正などの信号処理を行って、標準規格IEEE802.11aに準拠するTCP/IPのUDPパケットを抽出する。また、無線LANチューナ112は、抽出したUDPパケットからTSパケットを生成して、切替制御装置130に出力する。また、無線LANチューナ112は、BER(Bit Error Rate)等の受信品質を検出して、制御部120に通知する。なお、無線LANチューナ112は、RTP(Real−time Transfer Protocol)を利用して、転送装置700との間で通信してもよい。
制御部120は、端末装置10に設けられている各種機能を制御する。また、制御部120は、放送チューナ111と無線LANチューナ112とから通知された受信品質を切替制御装置130に通知する。このとき、制御部120は、放送チューナ111から通知された受信品質を受信品質Aとして切替制御装置130に通知する。また、制御部120は、無線LANチューナ112から通知された受信品質を受信品質Bとして切替制御装置130に通知する。
切替制御装置130は、放送チューナ111から出力されたTSパケットと、無線LANチューナ112から出力されたTSパケットとを順次入力する。切替制御装置130は、制御部120から通知された受信品質に基づいて、放送チューナ111から出力されたTSパケットと、無線LANチューナ112から出力されたTSパケットとのいずれか一方を、デマルチプレクサ140に出力する。ここで、本実施形態では、放送チューナ111から出力されたTSパケットをTSパケットA(第1パケット)とし、無線LANチューナ112から出力されたTSパケットをTSパケットB(第2パケット)として説明する。つまり、本実施形態において、放送局500から受信したTSパケットをTSパケットAとし、転送装置700から受信したTSパケットをTSパケットBとして説明する。また、TSパケットA乃至Bを区別しない場合、TSパケットA乃至Bを単にTSパケットとして説明する。
ここで、放送チューナ111から出力されたTSパケットAと、無線LANチューナ112から出力されたTSパケットBとは、同一のコンテンツデータをTSパケットに変換したものである。また、切替制御装置130には、放送チューナ111から出力されるTSパケットAよりも、無線LANチューナ112から出力されるTSパケットBの方が、遅れて入力される。これは、端末装置10において、無線LANチューナ112で受信される通信信号が、転送装置700を介す分だけ放送信号よりも遅れて受信されるためである。本実施形態において切替制御装置130は、受信装置を構成する。
デマルチプレクサ140は、切替制御装置130からTSパケットを順次入力する。ここで、それぞれのTSパケットには、PID(Program ID)と呼ばれるTSパケットに含まれるデータの識別情報が含まれている。このPIDは、SI(Service Information)/PSI(Program Specific Information)に従って決定される。また、デマルチプレクサ140は、TSパケットに含まれるPIDに応じて、映像パケットと音声パケットとに分類する。また、デマルチプレクサ140は、分類した映像パケットと音声パケットに基づいて、映像PES(Packet Elementary Stream)パケットと、音声PESパケットとを生成する。また、デマルチプレクサ140は、生成した映像PESパケットから映像ES(Elementary Stream)と音声ESとを生成する。また、デマルチプレクサ140は、映像ESを映像デコーダ151に出力し、音声ESを音声デコーダ152に出力する。
映像デコーダ151は、デマルチプレクサ140から出力された映像ESを復号して、映像データを生成する。また、映像デコーダ151は、映像データをディスプレイ161に出力する。ディスプレイ161は、映像デコーダ151から出力された映像データを入力して、映像を表示する。
音声デコーダ152は、デマルチプレクサ140から出力された音声ESを復号して、音声データを生成する。また、音声デコーダ152は、音声データをスピーカ162に出力する。スピーカ162は、音声デコーダ152から出力された音声データを入力して、音声を出力する。
(第1実施形態に係る切替制御装置の構成)
次に、図3を参照し、切替制御装置130の構成について具体的に説明する。また、以下、本発明との関連がある部分について主に説明する。図3に示すように、切替制御装置130は、放送パケット取得部131と、無線LANパケット取得部132と、放送パケットバッファ133と、無線LANパケットバッファ134と、時刻情報取得部135と、関係設定部136と、出力部137とを備える。
放送パケット取得部131は、放送チューナ111から出力されたTSパケットAを取得する。つまり、放送パケット取得部131は、放送局500から送信されたTSパケットAを取得する。また、放送パケット取得部131は、取得したTSパケットAを放送パケットバッファ133に出力する。本実施形態において、放送パケット取得部131は、第1取得部を構成する。
無線LANパケット取得部132は、無線LANチューナ112から出力されたTSパケットBを取得する。つまり、無線LANパケット取得部132は、転送装置700から送信されたTSパケットBを取得する。無線LANパケット取得部132は、取得したTSパケットBを無線LANパケットバッファに出力する。本実施形態において、放送パケット取得部131は、第2取得部を構成する。
放送パケットバッファ133は、放送パケット取得部131から出力されたTSパケットAを所定の数だけ記憶する。無線LANパケットバッファ134は、無線LANパケット取得部132から出力されたTSパケットBを所定の数だけ記憶する。なお、本実施形態において、放送パケットバッファ133と、無線LANパケットバッファ134とは、例えば、5個のTSパケットを記憶することとする。
ここで、図4には、放送パケットバッファ133と、無線LANパケットバッファ134とに記憶されるTSパケットの時間軸方向の関係を表すイメージが示されている。
図4において、TSパケットA1乃至A5は、放送パケットバッファ133に記憶されるTSパケットAを示す。また、TSパケットB1乃至B5は、無線LANパケットバッファ134に記憶されるTSパケットBを示す。なお、TSパケットA1乃至A5と、TSパケットB1乃至B5とは、それぞれ同一のTSパケットである。
端末装置10では、TSパケットB1乃至B5を転送装置700を介して受信する。よって、図4に示すように、TSパケットB1乃至B5は、放送局500から直接受信したTSパケットA1乃至A5よりも、期間TDだけ遅れて記憶される。なお、放送パケットバッファ133に記憶されるTSパケットAと、無線LANパケットバッファ134に記憶されるTSパケットBとは、出力部137によって読み出される。
時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133と、無線LANパケットバッファ134とのそれぞれに記憶されるTSパケットを監視する。また、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133に記憶される複数のTSパケットAの中で、放送システム1000で用いるタイミング情報が含まれるTSパケットAを基準パケットA(第1基準パケット)として検出する。また、時刻情報取得部135は、無線LANパケットバッファ134に記憶される複数のTSパケットBの中で、放送システム1000で用いるタイミング情報が含まれるTSパケットBを基準パケットB(第2基準パケット)として検出する。
具体的に、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133と、無線LANパケットバッファ134とに記憶されるTSパケットの中で、PCR(Program Clock Reference)を含むTSパケットをタイミング情報を含む基準パケットとして検出する。また、PCRは、放送局500の内部時計と切替制御装置130の内部時計とにおいて、タイムベースSTC(System Time Clock)を同期させるために用いられる時刻情報であり、放送局500から100msec周期で送信される。よって、放送局500から取得した複数のTSパケットAには、PCRを含むTSパケットAと、PCRを含まない他のTSパケットAとがある。同じように、転送装置700から取得した複数のTSパケットBにも、PCRを含むTSパケットBと、PCRを含まない他のTSパケットBとがある。PCRが含まれる基準パケットには、90kHz単位のタイムベースSTCを示すBase部分と、27MHz単位のExtensionとが含まれている。なお、PCRは、図5に示すようなフォーマットである。
また、時刻情報取得部135は、TSパケットに含まれるPIDを参照して、PCRが含まれる基準パケットを検出する。また、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133において、基準パケットAを検出した場合、PCRに示される時刻情報と、放送局500から送信されたTSパケットAであることを示す識別情報“A”とを関係設定部136に通知する。また、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133において、基準パケットA以外の他のTSパケットAが一つ記憶されるたびに、識別情報“A”のみを関係設定部136に通知する。
また、時刻情報取得部135は、無線LANパケットバッファ134において、基準パケットBを検出した場合、PCRに示される時刻情報と、転送装置700から送信されたTSパケットBであることを示す識別情報“B”とを関係設定部136に通知する。また、時刻情報取得部135は、無線LANパケットバッファ134において、基準パケットB以外の他のTSパケットBが一つ記憶されるたびに、識別情報“B”のみを関係設定部136に通知する。本実施形態において、時刻情報取得部135は、第1検出部と第2検出部とを構成する。
関係設定部136は、基準パケットAと基準パケットBとの時間軸方向の対応関係を設定する。また、関係設定部136は、基準パケットAから他のTSパケットAまでの時間軸方向の相対位置と、基準パケットBから他のTSパケットBまでの時間軸方向の相対位置とに基づいて、他のTSパケットAと他のTSパケットBとの時間軸方向の対応関係を設定する。このとき、関係設定部136は、基準パケットAを取得してから他のTSパケットAを取得するまでのパケット数と、基準パケットBを取得してから他のTSパケットBを取得するまでのパケット数とに基づいて、他のTSパケットAと他のTSパケットBとの時間軸方向の対応関係を設定する。
具体的に、関係設定部136は、TSパケットAをカウントするカウンタ値A“n(nは自然数)”と、TSパケットBをカウントするカウンタ値B“n(nは自然数)”とを記憶する。また、関係設定部136は、時刻情報取得部135から識別情報“A”又は“B”が通知されると、対応するカウンタ値を増加させる。また、時刻情報取得部135から時刻情報と識別情報とが通知されると、当該識別情報に対応するカウンタ値をリセットする。
例えば、関係設定部136は、時刻情報取得部135から識別情報“A”のみが通知されると、カウンタ値A“0”から“1”にカウンタ値を増加させる。また、関係設定部136は、時刻情報取得部135から、PCRの時刻情報と識別情報“A”とが通知されると、当該時刻情報を記憶すると共に、カウンタ値A“n”を“0”にリセットする。なお、関係設定部136は、カウンタ値Bについても同様に増加とリセットとを行う。
このようにして、関係設定部136は、時刻情報とカウンタ値“0”を、基準パケットAと基準パケットBとの時間軸方向の対応関係として設定する。また、関係設定部136は、時刻情報とカウンタ値“1”以上の値とを、他のTSパケットAと他のTSパケットBとの時間軸方向の対応関係として設定する。
また、関係設定部136は、制御部120から出力された受信品質を入力する。また、関係設定部136は、予め受信品質A乃至Bの閾値TH_A乃至Bを記憶している。また、関係設定部136は、制御部120から入力した受信品質A乃至Bが閾値TH_A乃至B以下になった場合、出力部137から出力されるTSパケットを、TSパケットAからTSパケットB、又はTSパケットBからTSパケットAに切り替えるように制御する。なお、関係設定部136は、TSパケットA又はTSパケットBの内、受信品質の良好な一方を選択するように構成されていてもよい。本実施形態において、関係設定部136は、設定部を構成する。
出力部137は、関係設定部136によって設定された対応関係に基づいて、TSパケットAと、TSパケットBとを切り替える。具体的に、出力部137は、関係設定部136の制御に従って、放送パケットバッファ133に記憶されるTSパケットAと、無線LANパケットバッファ134に記憶されるTSパケットBとのいずれか一方を読み出して、デマルチプレクサ140に出力する。
(切替制御装置による設定制御動作)
次に、図6を参照して切替制御装置130において、放送パケットバッファ133に記憶されるTSパケットAと、無線LANパケットバッファ134に記憶されるTSパケットBとの対応関係が設定される際の制御動作について説明する。なお、ここでは、端末装置10が、放送局500から送信されたTSパケットAと、転送装置700から送信されたTSパケットBとの両方を受信するものとする。
ステップS101において、切替制御装置130では、放送パケット取得部131が、放送チューナ111から出力されたTSパケットAを取得する。放送パケット取得部131は、取得したTSパケットAを放送パケットバッファ133に出力する。また、無線LANパケット取得部132は、無線LANチューナ112から出力されたTSパケットBを取得する。また、無線LANパケット取得部132は、取得したTSパケットBを無線LANパケットバッファ134に出力する。
ステップS102において、放送パケットバッファ133は、放送パケット取得部131から出力されたTSパケットAを記憶する。また、無線LANパケットバッファ134は、無線LANパケット取得部132から出力されたTSパケットBを記憶する。
ステップS103において、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133と無線LANパケットバッファ134とを監視し、新たに記憶されたTSパケットにPCRを含む基準パケットを検出したか否かを判定する。
ステップS104において、時刻情報取得部135は、基準パケットを検出しなかった場合、識別情報“A”又は“B”のみを出力する。例えば、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133に記憶されたTSパケットAにPCRを含む基準パケットAを検出しなかった場合、識別情報“A”を関係設定部136に出力する。また、関係設定部136では、識別情報“A”を入力すると、カウンタ値A“n”を一つ増加させる。
また、時刻情報取得部135は、無線LANパケット取得部132に記憶されたTSパケットBにPCRを含む基準パケットBを検出しなかった場合、識別情報“B”を関係設定部136に出力する。また、関係設定部136では、識別情報“B”を入力すると、カウンタ値B“n”を一つ増加させる。
ステップS105において、時刻情報取得部135は、PCRを含む基準パケットを検出した場合、当該PCRに示される時刻情報を抽出する。例えば、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133に記憶されたTSパケットAからPCRを含む基準パケットAを検出した場合、当該PCRに示される時刻情報を抽出すると共に、抽出した時刻情報と、識別情報“A”とを関係設定部136に出力する。また、時刻情報取得部135は、無線LANパケット取得部132に記憶されたTSパケットBからPCRを含む基準パケットBを検出した場合、当該PCRに示される時刻情報を抽出すると共に、抽出した時刻情報と、識別情報“B”とを関係設定部136に出力する。
ステップS106において、関係設定部136は、時刻情報取得部135から、時刻情報と識別情報“A”とを入力すると、当該時刻情報を保持すると共に、カウンタ値Aを“0”にリセットする。また、関係設定部136は、時刻情報取得部135から、時刻情報と識別情報“B”とを入力すると、当該時刻情報を保持すると共に、カウンタ値Bを“0”にリセットする。
このようにして、切替制御装置130では、カウンタ値が設定される。なお、上述したステップS101乃至S106の動作は、切替制御装置130にTSパケットが入力される度に実行される。また、上述した動作では、切替制御装置130が、TSパケットAとTSパケットBとの両方を取得する場合を例に挙げて説明したが、切替制御装置130では、TSパケットAのみが取得された場合、関係設定部136は、カウンタ値Aのみを増加・リセットする。また、切替制御装置130では、TSパケットBのみが取得された場合、関係設定部136は、カウンタ値Bのみを増加・リセットする。
(切替制御装置による切替制御動作)
次に、図7を参照して切替制御装置130が、出力するTSパケットを切り替えられる際の制御動作について説明する。
初めに、切替制御装置130が、放送局500から送信されたTSパケットAを出力している状況から、転送装置700から送信されたTSパケットBを出力する状況に切り替える動作について説明する。
まず、下記の動作開始前において、切替制御装置130では、出力部137が、放送パケットバッファ133に記憶されているTSパケットAを読み出して、デマルチプレクサ140に出力している。
ステップS201において、切替制御装置130では、関係設定部136が、制御部120から定期的に通知される受信品質Aが閾値TH_A以下に低下したか否かを判定する。
ステップS202において、関係設定部136が、受信品質Aが閾値TH_A以下になったと判定した場合、この旨を通知する最終パケット情報を出力部137に出力する。このとき、例えば、関係設定部136において、カウンタ値Aが“5”であり、カウンタ値Bは、遅れて増加するため“3”であることとする。また、関係設定部136は、時刻情報とカウンタ値A“5”とを含む最終パケット情報を出力部に出力する。最終パケット情報を入力した出力部137は、最終パケット情報に含まれる時刻情報に基づいて、放送パケットバッファ133に記憶されているTSパケットAの中から基準パケットAを検索する。また、出力部137は、基準パケットAを検出後、最終パケット情報に含まれるカウンタ値A“5”だけ後に記憶されたTSパケットAを最終TSパケットとして特定する。
ステップS203において、関係設定部136では、カウンタ値Bが“5”に増加すると、切替を通知する切替パケット情報を出力部137に出力する。また、関係設定部136は、時刻情報とカウンタ値B“5”とを含む切替パケット情報を出力部に出力する。また、切替パケット情報を入力した出力部137は、切替パケット情報に含まれる時刻情報に基づいて、無線LANパケットバッファ134に記憶されているTSパケットBの中から基準パケットBを検索する。また、出力部137は、基準パケットBを検出後、切替パケット情報に含まれるカウンタ値B“5”だけ後に記憶されたTSパケットBを切替TSパケットとして特定する。
ステップS204において、出力部137は、放送パケットバッファ133の最終TSパケットをデマルチプレクサ140に出力後、無線LANパケットバッファ134の読み込みを開始し、切替TSパケットからデマルチプレクサ140に出力する。以後、出力部137は、無線LANパケットバッファ134に記憶されているTSパケットBを順次読み込んで、デマルチプレクサ140に出力する。
このようにして、切替制御装置130では、放送局500から送信されたTSパケットAを出力している状況から、転送装置700から送信されたTSパケットBの出力に切り替える。
次に、切替制御装置130が、転送装置700から送信されたTSパケットを出力している状況から、放送局500から送信されたTSパケットの出力する状況に切り替える動作について説明する。
まず、下記の動作開始前において、切替制御装置130では、出力部137は、無線LANパケットバッファ134に記憶されているTSパケットBを読み出して、デマルチプレクサ140に出力している。
ステップS201において、切替制御装置130では、関係設定部136が、制御部120から定期的に通知される受信品質Bが閾値TH_B以下に低下したか否かを判定する。
ステップS202において、関係設定部136が、受信品質Bが閾値TH_B以下になったと判定した場合、最終パケット情報を出力部137に出力する。なお、このとき、関係設定部136において、カウンタ値Aが“5”であり、カウンタ値Bが、“3”であることとする。また、関係設定部136は、記憶するPCRの時刻情報と、カウンタ値Bの最新値“3”とを最終パケット情報に含めて出力部137に出力する。
最終パケット情報を入力した出力部137は、最終パケット情報に含まれる時刻情報に基づいて、無線LANパケットバッファ134に記憶されているTSパケットBの中から基準パケットBを検索する。また、出力部137は、基準パケットBを検出後、最終パケット情報に含まれるカウンタ値B“3”だけ後に記憶されたTSパケットBを最終TSパケットとして特定する。
ここで、放送パケットバッファ133に記憶されるTSパケットAは、無線LANパケットバッファ134に記憶されるTSパケットBよりも進んでいることから、放送パケットバッファ133には、切替先となる切替TSパケットが既に記憶されている。
よって、ステップS203において、出力部137は、最終パケット情報に含まれるPCRの時刻情報Aに基づいて、放送パケットバッファ133に記憶されているTSパケットAの中から、PCRの時刻情報を含む基準パケットAを特定する。引き続き、出力部137は、特定した基準パケットAから、通知された最終パケット情報に含まれるカウンタ値Bの最新値“3”だけ後に記憶されたTSパケットAを切替TSパケットとして特定する。
ステップS204において、出力部137は、無線LANパケットバッファ134の最終TSパケットをデマルチプレクサ140に出力後、放送パケットバッファ133の切替TSパケットを読み込んで、デマルチプレクサ140に出力する。以後、出力部137は、放送パケットバッファ133に記憶されているTSパケットAを順次読み込んで、デマルチプレクサ140に出力する。
このようにして、切替制御装置130では、転送装置700から送信されたTSパケットBを出力している状況から、放送局500から送信されたTSパケットAの出力する状況に切り替える。
(第1実施形態に係る切替制御装置の作用・効果)
本実施形態に係る切替制御装置130によれば、同じPCRが含まれる基準パケットAと基準パケットBとを検出する。また、切替制御装置130では、関係設定部136が、基準パケットAと基準パケットBとの時間軸方向の対応関係を設定する。よって、切替制御装置130によれば、放送局500から送信されるTSパケットAと転送装置700から送信されるTSパケットBとを切り替える際、関係設定部136によって設定された基準パケットAと基準パケットBとの時間軸方向の対応関係を適切にとることができる。
また、切替制御装置130では、関係設定部136が、基準パケットAから他のTSパケットAまでのパケット数を時間軸方向の相対位置とし、基準パケットBから他のTSパケットBまでのパケット数を時間軸方向の相対位置として、他のTSパケットAと他のTSパケットBの対応関係を設定する。つまり、切替制御装置130では、全てのTSパケットAとTSパケットBとに対して、対応関係を設定することができる。
このように、かかる切替制御装置130によれば、例えば、放送局500と転送装置700との間で、受信経路を切り替える場合であっても、それぞれの受信経路から受信したTSパケットの時間軸方向の対応関係を適切にとることができる。よって、切替制御装置130は、TSパケットAとTSパケットBとを切り替える際、関係設定部136によって設定された対応関係に基づいて、TSパケットAとTSパケットBとを時間軸方向に継続的に切り替えることができるので、再生されるコンテンツデータの映像品質・音声品質が低下することを抑制できる。
また、かかる切替制御装置130では、受信品質A(又はB)が閾値TH_A(又はB)以下になった場合、出力するTSパケットを、TSパケットA(又はB)からTSパケットB(又はA)に切り替える。よって、切替制御装置130は、所定の受信品質を確保したTSパケットをより継続して出力することができる。
また、PCRは、放送システム1000で用いられている情報である。つまり、放送システム1000の構成や転送装置700の構成に変更を加えることなく、TSパケットAとTSパケットBとの対応関係を設定できる。
(第1実施形態に係る変形例1)
本発明の構成は、様々な変形が可能である。例えば、上述した第1実施形態に係る切替制御装置130では、TSパケットAとTSパケットBとの両方を取得する場合、時刻情報取得部135は、TSパケットAとTSパケットBとの両方から、PCRを含む基準パケットを検出するように構成されていたが、TSパケットAのみを対象にPCRを含む基準パケットAを検出するように構成されていてもよい。また、時刻情報取得部135は、制御部120から出力される受信品質Aを受信し、当該受信品質Aが予め設定される閾値TH_A以下に低下した場合に、TSパケットAとTSパケットBとを対象に、PCRを含む基準パケットA乃至Bを検出するように構成されていてもよい。本実施形態に係る切替制御装置130によれば、消費電力・処理負荷を低減することができる。
(第1実施形態に係る変形例2)
本発明の構成は、様々な変形が可能である。例えば、上述した第1実施形態では、切替制御装置130では、関係設定部136は、放送パケットバッファ133又は無線LANパケットバッファ134にTSパケットが記憶される度にカウント値“A”又は“B”を増加・リセットするように構成されていたが、関係設定部136は、TSパケットAの受信品質又はTSパケットBの受信品質が所定の受信品質を下回った場合、カウント値“A”又は“B”を設定するように構成されていてもよい。
具体的に、関係設定部136は、閾値TH_A1乃至B1と閾値TH_A2乃至B2とを予め記憶する。なお、閾値TH_A1乃至B1よりも閾値TH_A2乃至B2の方が小さい値である。また、関係設定部136は、制御部120から通知される受信品質A(又は受信品質B)が閾値TH_A1(又はTH_B1)以下に低下した場合、時刻情報取得部135からの識別情報“A”(又は“B”)を入力し、カウント値“A”(又は“B”)の増加とリセットとを行ってもよい。
また、関係設定部136は、制御部120から通知される受信品質A(又は受信品質B)が閾値TH_A2(又はTH_B2)以下に低下した場合、最終パケット情報を出力部137に出力する。以降、切替制御装置130は、上述したステップS202乃至S204の動作を実行する。
上述した変形例によれば、切替制御装置130では、関係設定部136が、TSパケットA又はTSパケットBが取得される度に対応関係を設定しているのではなく、TSパケットAの受信品質A又はTSパケットBの受信品質Bが閾値TH_A1乃至B1を下回った場合のみ設定する。よって、切替制御装置130では、消費電力や処理負荷を低減できる。
(第1実施形態に係る変形例3)
本発明の構成は、様々な変形が可能である。例えば、上述した第1実施形態では、切替制御装置130では、関係設定部136は、基準パケットとパケット数とに基づいて、TSパケットAとTSパケットBとの時間軸方向の相対関係を、設定するように構成されていたが、関係設定部136は、基準パケットAを取得した時刻から他のTSパケットAを取得した時刻までの期間と、基準パケットBを取得した時刻から他のTSパケットBを取得した時刻までの期間とに基づいて、他のTSパケットAと他のTSパケットBとの時間軸方向の対応関係を設定してもよい。
具体的に、本実施形態に係る切替制御装置130において、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133と無線LANパケットバッファ134とにTSパケットが記憶される度に、TSパケットにタイムスタンプを付加する。なお、このとき、時刻情報取得部135は、タイムスタンプ付TSと呼ばれるフォーマットで規定されている4バイトのタイムスタンプを、TSパケットに付加する。なお、時刻情報取得部135は、放送パケットバッファ133と無線LANパケットバッファ134とにおいて、PCRが含まれている基準パケットを検出した場合、時刻情報を関係設定部136に通知する。
ここで、放送局500から送信されたTSパケットAを出力する状況から、転送装置700から送信されたTSパケットBを出力している状況に切り替える場合を例に挙げて、切替制御装置130の構成について説明する。
本実施形態に係る関係設定部136は、制御部120から通知される受信品質Aが閾値TH_A以下に低下した場合、放送パケットバッファ133を参照する。そして、関係設定部136は、放送パケットバッファ133に記憶されているTSパケットAの中で、時刻情報取得部135から通知された時刻情報を含む基準パケットAを特定する。また、関係設定部136は、特定した当該基準パケットAのタイムスタンプから、放送パケットバッファ133に最後に記憶されたTSパケットAに付加されるタイムスタンプまでの期間Aを算出する。また、関係設定部136は、時刻情報と算出した期間Aとを含む最終パケット情報に含めて出力部137に出力する。出力部137では、放送パケットバッファ133を参照し、入力した最終パケット情報に含まれる時刻情報を含む基準パケットAを特定する。また、出力部137では、特定した基準パケットAから期間Aだけ後に記憶されたTSパケットAの一つ前に記憶されたTSパケットAを、最終TSパケットとして特定する。
この後、関係設定部136は、無線LANパケットバッファ134を参照する。そして、関係設定部136は、無線LANパケットバッファ134に記憶されているTSパケットBの中で、時刻情報取得部135から通知された時刻情報を含む基準パケットBを特定すると共に、当該基準パケットBのタイムスタンプから、期間Aだけ後に記憶されたTSパケットBを特定する。
ここで、切替制御装置130で受信されるTSパケットには、若干の揺らぎが発生するため、基準パケットBのタイムスタンプから、期間Aだけ後と完全に一致するTSパケットBを特定することはまれである。よって、関係設定部136は、所定の許容範囲の中で、当該基準パケットBのタイムスタンプから、期間Aだけ後に記憶されたTSパケットBを特定する。
また、関係設定部136は、特定した基準パケットBのタイムスタンプから、期間Aだけ後に記憶されたTSパケットBのタイムスタンプまでの正確な期間Bを算出する。また、関係設定部136は、時刻情報と算出した期間Bとを含む切替パケット情報を出力部137に出力する。
また、出力部137では、無線LANパケットバッファ134を参照し、入力した切替パケット情報に含まれる時刻情報を含む基準パケットBを特定する。また、出力部137では、特定した基準パケットBから期間Bだけ後に記憶されたTSパケットBを切替TSパケットとして特定する。
なお、上述した例と反対に、切替制御装置130が、転送装置700から送信されたTSパケットBを出力している状況から、放送局500から送信されたTSパケットAを出力する状況に切り替える場合、関係設定部136は、時刻情報と算出した期間Bとを含む最終パケット情報を出力部137に出力する。また、関係設定部136は、時刻情報と算出した期間Aとを含む切替パケット情報を出力部137に出力する。
本実施形態に係る切替制御装置130によれば、関係設定部136が、基準パケットAを取得した時刻から他のTSパケットAを取得した時刻までの期間Aを時間軸方向の相対位置とする。また、関係設定部136は、基準パケットBを取得した時刻から他のTSパケットBを取得した時刻までの期間Bを時間軸方向の相対位置とする。また、関係設定部136は、これらの相対位置に基づいて、他のTSパケットAと他のTSパケットBの対応関係を設定する。よって、関係設定部136は、全てのTSパケットAとTSパケットBとに対して、時間軸方向の対応関係を設定することができる。
また、上述した第1実施形態では、関係設定部136が、時刻情報とパケット数とに基づいて、対応関係を設定していたが、端末装置10に到達するTSパケットが消失した場合には、かかる対応関係が正確でなくなる。本実施形態に係る切替制御装置130によれば、TSパケットを消失した場合であっても、関係設定部136は、TSパケットの受信時刻に基づいて、TSパケットAとTSパケットBとの時間軸方向の対応関係を設定できる。
(第1実施形態に係る変形例4)
本発明の構成は、様々な変形が可能である。例えば、切替制御装置130において、無線LANパケットバッファ134を設けない構成も可能である。また、放送パケットバッファ133においても、放送局500から送信されるTSパケットAと、転送装置700から送信されるTSパケットBとの遅延差分のTSパケットAを記憶するように構成されていればよい。図4を例に挙げると、放送パケットバッファ133では、少なくとも遅れの期間TDに対応する2つのTSパケットAを記憶するだけの容量があればよい。
また、本実施形態に係る時刻情報取得部135は、放送パケット取得部131と無線LANパケット取得部132とから出力されるTSパケットを監視する。また、時刻情報取得部135は、出力されたTSパケットにPCRが含まれている場合、当該TSパケットを基準パケットとして検出する。
なお、時刻情報取得部135は、基準パケットを検出した場合、上述した第1実施形態と同様に、PCRに示される時刻情報と、識別情報“A”又は“B”とを関係設定部136に通知する。また、時刻情報取得部135は、放送パケット取得部131又は無線LANパケット取得部132から、基準パケット以外の他のTSパケットが一つ出力されるたびに、識別情報“A”又は“B”のみを関係設定部136に通知する。また、この通知を受けた関係設定部136の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
本実施形態に係る切替制御装置130によれば、無線LANパケットバッファ134を設けなくとも、TSパケットAとTSパケットBとの時間軸方向の対応関係を設定できる。よって、切替制御装置130に設けられるバッファの容量を低減できる。
(第1実施形態に係る変形例5)
本発明の構成は、様々な変形が可能である。例えば、上述した第1実施形態では、切替制御装置130では、時刻情報取得部135が、PCRをタイミング情報として、当該PCRを含むTSパケットを検出するように構成されていたが、かかるタイミング情報は、これに限定されるものではない。
例えば、時刻情報取得部135は、TOT(Time Offset Table)をタイミング情報として、当該TOTを含むTSパケットを検出するように構成されていてもよい。ここで、TOTは、コンテンツデータと共に表示される現在時刻を示す情報である。TOTには、日付、時刻、サマータイム実施時のオフセット時刻値等が含まれている。
なお、時刻情報取得部135は、PCRを含むTSパケットを検出する場合と同様に、TSパケットに含まれるPIDを参照して、TOTが含まれるTSパケットを基準パケットとして検出する。
上述したTOTも、放送システム1000で用いられている情報であり、放送局500から1sec周期で送信される。つまり、本実施形態に係る切替制御装置130では、放送システム1000の構成や転送装置700の構成に変更を加えることなく、TSパケットAとTSパケットBとの対応関係を設定できる。
(第1実施形態に係る変形例6)
本発明の構成は、様々な変形が可能である。例えば、上述した第1実施形態では、切替制御装置130では、時刻情報取得部135が、PCRをタイミング情報として、当該PCRを含むTSパケットを検出するように構成されていたが、かかるタイミング情報は、これに限定されるものではない。
例えば、時刻情報取得部135は、PTS(Presentation Time Stamp)や、DTS(DecodingTime Stamp)をタイミング情報として、当該TOTを含むTSパケットを検出するように構成されていてもよい。ここで、PTSやDTSは、コンテンツデータを再生するタイミングを示す情報である。
なお、本実施形態において、コンテンツデータを再生するとは、映像・音声PESパケットから映像・音声ESを生成する処理や、映像・音声ESから映像・音声データを生成する処理を含む。また、映像・音声データをディスプレイ161やスピーカ162に出力する処理も含む。
また、PTSは、コンテンツデータをディスプレイ161やスピーカ162から出力する際の時刻を示す情報である。また、DTSは、映像データや音声データの復号タイミングを示す情報である。また、PTSやDTSは、TSパケットを復号したPESパケットのヘッダに含まれている。
ここで、上述した第1実施形態に係る切替制御装置130では、TSパケットAとTSパケットBとの対応関係を設定すると共に、TSパケットAとTSパケットBとを切り替えて出力するように構成されていたが、本実施形態に係る切替制御装置130では、放送局500から送信されたPESパケットAと転送装置700から送信されたPESパケットBとを取得する。また、本実施形態に係る切替制御装置130では、当該PESパケットAとPESパケットBとの時間軸方向の対応関係を設定すると共に、PESパケットAとPESパケットBとを切り替えて出力する。
具体的に、本実施形態に係る端末装置10では、放送チューナ111から出力されたTSパケットAを入力して、PESパケットAを出力するデマルチプレクサA(図示せず)と、無線LANチューナ112から出力されたTSパケットBを入力し、PESパケットBを出力するデマルチプレクサB(図示せず)とを備える。また、本実施形態に係る切替制御装置130では、放送パケット取得部131がデマルチプレクサAから出力されたPESパケットAを取得し、放送パケットバッファ133に記憶する。また、無線LANパケット取得部132が、デマルチプレクサBから出力されたPESパケットBを取得し、無線LANパケットバッファ134に記憶する。
また、本実施形態に係る時刻情報取得部135は、無線LANパケット取得部132と無線LANパケットバッファ134とに記憶されるPESパケットの中から、PTS又はDTSを含むPESパケットを、基準パケットとして検出する。また、時刻情報取得部135は、基準パケットを検出した場合、PTS又はDTSに示される時刻情報と、放送局500から送信されたPESパケットAを示す識別情報“A”、又は転送装置700から送信されたPESパケットBを示す識別情報“B”とを関係設定部136に通知する。また、時刻情報取得部135は、基準パケット以外の他のPESパケットが一つ出力されるたびに、識別情報“A”又は“B”のみを関係設定部136に通知する。なお、この通知を受けた関係設定部136の構成は、上述した第1実施形態と同様に、時刻情報と識別情報“A”又は“B”とに基づいて、カウンタ値A又はカウンタ値Bを増加・リセットする。また、関係設定部136は、制御部120から通知される受信品質に基づいて、最終パケット情報と切替パケット情報とを出力部137に出力する。
また、本実施形態に係る出力部137は、PESパケットA又はPESパケットBのいずれか一方を出力する。このとき、本実施形態に係る出力部137は、映像PESパケットを映像デコーダ151に出力し、音声PESパケットを音声デコーダ152に出力する。
なお、PTSやDTSは、映像PESパケットには33msec周期で含まれており、音声PESパケットには21msec周期で含まれている。よって、より詳細に時刻情報を取得する場合、時刻情報取得部135は、音声PESパケットからPTSやDTSを検出するように構成されていてもよい。
上述するように、本実施形態に係る切替制御装置130は、TSパケットに限定されるものではなく、PESパケットAとPESパケットBとの時間軸方向の対応関係を設定するように構成されていてもよい。
また、上述したPTSやDTSも、放送システム1000で用いられている情報である。つまり、本実施形態に係る切替制御装置130では、放送システム1000の構成や転送装置700の構成に変更を加えることなく、PESパケットAとPESパケットBとの対応関係を設定できる。
なお、本実施形態では、PESパケットAとPESパケットBとの対応関係を設定するように構成されていたが、PESパケットA乃至Bの先頭のTSパケットを基準パケットA乃至Bとして、第1実施形態と同様にTSパケットAとTSパケットBとの対応関係を設定するように構成されていてもよい。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、上述した実施形態において、端末装置10の切替制御装置130では、放送局500からのTSパケットAと、転送装置700からのTSパケットBとにおいて、全てのTSパケットに対して対応関係を設定するように構成されていたが、PCRを含む基準パケットA乃至Bの対応関係のみを設定するように構成されていてもよい。例えば、端末装置10では、PCRを含む基準パケットを、100msecの間隔で受信するので、放送局500からのTSパケットAと、転送装置700からのTSパケットBとを切り替える場合においても、TSパケットAとTSパケットBの遅延に対して十分に対応可能である。また、これにより、切替制御装置130の回路規模や処理負荷も低減できる。
また、上述した実施形態において、転送装置700は、無線回線を介して通信信号を送信するように構成されていたが、転送装置700が有線回線を介して、端末装置10に通信信号を送信するように構成されていてもよい。また、端末装置10も、無線LANチューナ112の代わりに、有線インターフェースを備えるように構成されていてもよい。なお、放送局500についても同様に、有線回線を介して、端末装置10に放送信号を送信するように構成されていてもよい。
また、上述した実施形態において、端末装置10には、MPEG2−TS形式でパケットを送信するように構成されていたが、データ放送、字幕、又は蓄積用のデータが多重されていてもよい。
また、上述した実施形態において、放送局500がTSパケットAを送信し、転送装置700がTSパケットBを送信するように構成されていたが、放送局500のみが、TSパケットA乃至TSパケットBを送信するように構成されていてもよい。このとき、端末装置10は、放送局500からTSパケットA乃至Bを受信する。なお、放送局500が、TSパケットA乃至TSパケットBを端末装置10に送信する場合、TSパケットA乃至TSパケットBの形式に限定はない。例えば、TSパケットA乃至TSパケットBが、いずれもISDB−T形式によって送信されてもよいし、いずれも無線LANシステムなどで用いられている標準規格IEEE802.11aに準拠する形式であってもよい。
また、放送局500が、放送波(第1の手段)と、無線通信波(第2の手段)とを用いて放送信号に含まれるコンテンツデータを端末装置10に伝送してもよいし、複数の無線通信波(第1及び第2の手段)を用いて放送信号に含まれるコンテンツデータを端末装置10に伝送してもよい。
また、本発明は、放送局500から提供されるコンテンツデータと、転送装置から提供されるコンテンツデータとにおいて、一部分が異なる内容にも適用できる。例えば、放送局500から提供されるコンテンツデータのコマーシャル(CM)部分と、転送装置700から提供されるコンテンツデータのコマーシャル(CM)部分とが異なる内容であってもよい。
また、各実施形態の構成及び各変形例の構成もそれぞれ組み合わせることが可能である。また、各実施形態及び各変形例の作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、各実施形態及び各変更例に記載されたものに限定されるものではない。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1実施形態に係る放送システムの構成を示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る端末装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る切替制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る切替制御装置に記憶されるパケットにおいて、放送局から送信されたパケットと、転送装置から送信されたパケットとの時間軸方向の関係を示すイメージ図である。 本発明の第1実施形態において、PCRのフォーマットを示す図である。 本発明の第1実施形態において、切替制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態において、切替制御装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1000…放送システム、500…放送局、700…転送装置、10…端末装置、111…放送チューナ、112…チューナ、120…制御部、130…切替制御装置、131…放送パケット取得部、132…パケット取得部、133…放送パケットバッファ、134…無線LANパケットバッファ、135…時刻情報取得部、136…関係設定部、137…出力部、140…デマルチプレクサ、151…映像デコーダ、152…音声デコーダ、 161…ディスプレイ、162…スピーカ、S101乃至S106…ステップ、S202乃至S204…ステップ、TH_A乃至B…閾値、TD…期間

Claims (12)

  1. コンテンツデータを変換した複数の第1パケットを放送局から送信する放送システムにおいて、前記複数の第1パケットを取得する受信装置であって、
    前記複数の第1パケットを取得する第1取得部と、
    前記複数の第1パケットと同じ複数の第2パケットを前記第1取得部よりも遅いタイミングで取得する第2取得部と、
    前記複数の第1パケットの中で、前記放送システムで用いるタイミング情報が含まれる前記第1パケットを第1基準パケットとして検出する第1検出部と、
    前記複数の第2パケットの中で、前記タイミング情報が含まれる前記第2パケットを第2基準パケットとして検出する第2検出部と、
    前記第1基準パケットと前記第2基準パケットとの時間軸方向の対応関係を設定する設定部と
    を具備することを特徴とする受信装置。
  2. 前記第2取得部は、前記放送局から送信された前記第1パケットを前記第2パケットとして転送する転送装置から、前記複数の第2パケットを取得することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記複数の第1パケットには、前記第1基準パケットと、前記タイミング情報を含まない他の第1パケットとが含まれており、
    前記設定部は、前記第1基準パケットから前記他の第1パケットまでの時間軸方向の相対位置と、前記第2基準パケットから前記他の第2パケットまでの時間軸方向の相対位置とに基づいて、前記他の第1パケットと前記他の第2パケットとの時間軸方向の前記対応関係を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
  4. 前記設定部は、前記第1基準パケットを取得してから前記他の第1パケットを取得するまでのパケット数と、前記第2基準パケットを取得してから前記他の第2パケットを取得するまでのパケット数とに基づいて、前記他の第1パケットと前記他の第2パケットとの時間軸方向の対応関係を設定することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 前記設定部は、前記第1基準パケットを取得した時刻から前記他の第1パケットを取得した時刻までの期間と、前記第2基準パケットを取得した時刻から前記他の第2パケットを取得した時刻までの期間とに基づいて、前記他の第1パケットと前記他の第2パケットとの時間軸方向の前記対応関係を設定することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  6. 前記タイミング情報は、前記放送局の内部時計と前記受信装置の内部時計との同期をとる情報である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の受信装置。
  7. 前記タイミング情報は、前記コンテンツデータと共に表示される現在時刻を示す情報である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の受信装置。
  8. 前記タイミング情報は、前記コンテンツデータを再生するタイミングを示す情報である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の受信装置。
  9. 前記第1パケットと前記第2パケットとのいずれか一方を出力する出力部を更に備え、
    前記出力部は、前記設定部によって設定された前記対応関係に基づいて、前記第1パケットと前記第2パケットとを切り替える
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の受信装置。
  10. 前記設定部は、前記第1パケットの受信品質又は前記第2パケットの受信品質が所定の受信品質を下回った場合、前記対応関係を設定する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の受信装置。
  11. 第1の手段を用いて伝送される放送信号を受信する第1受信部と、
    第2の手段を用いて伝送される前記放送信号を受信する第2受信部と、
    前記放送信号に含まれるコンテンツデータを出力する出力部と、
    前記第1受信部によって受信された放送信号の受信品質が所定の受信品質以下に低下した場合、前記第2受信部から放送信号を受信するように切り替える切替部を備え、
    前記切替部は、前記第1受信部によって受信された放送信号に含まれる時刻情報と、前記第2受信部によって受信された放送信号に含まれる時刻情報に基づいて、前記第1受信部によって受信された放送信号に含まれるコンテンツデータと、前記第2受信部によって受信された放送信号に含まれるコンテンツデータが、シームレスに前記出力部から出力されるように制御する
    ことを特徴とする受信装置。
  12. 前記第1の手段は、放送波であり、
    前記第2の手段は、無線通信波である
    ことを特徴とする請求項11に記載の受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018042019A (ja) * 2016-09-05 2018-03-15 株式会社メディアリンクス 映像切替システム

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