JP2010028153A - コンテンツ中継装置およびコンテンツ受信装置 - Google Patents

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佳紀 畑山
Kyoichi Kamei
恭一 亀井
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Abstract

【課題】コンテンツを効率的に転送したい。
【解決手段】放送処理部22は、放送波を介してコンテンツを受信する。RTP処理部38は、放送処理部22において受信したコンテンツに対して、放送波を介して受信した際の形式を維持しながら、通信網を介して配信する際に適した形式へ変換する。無線LAN通信部42は、RTP処理部38において変換したコンテンツを、通信網を介して配信する。なお、無線LAN通信部42から配信するコンテンツの形式は、放送処理部22において受信したコンテンツが格納されるように規定されている。そのため、RTP処理部38は、コンテンツ自体に対する復号および符号化を実行せずに、変換を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コンテンツ中継技術およびコンテンツ受信技術に関し、特にコンテンツを伝送するコンテンツ中継装置およびコンテンツ受信装置に関する。
地上デジタル放送のうちのワンセグメント放送(以下、「ワンセグ(登録商標)」、「ワンセグ放送」、「1セグ」、「1セグ放送」という)に対応した受信モジュールを搭載した携帯電話端末の普及が進んでいる。しかしながら、ワンセグ放送の電波は、建物の内部や地下まで届かない傾向にあり、一般的に、視聴できる場所が、屋内の窓周辺もしくは屋外に限られてしまう。一方、携帯電話端末等の移動端末での視聴を目的としているワンセグ放送では、テレビジョン放送をどこでも視聴できることが大きなメリットである。そのため、受信できないエリアが少ないほど好ましい。放送すべきコンテンツをサーバに記憶し、通信網を介してサーバから携帯電話端末にコンテンツを配信することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−164860号公報
ビルの陰や地下街などのような、放送波が届かない場所を補完するためのシステムとして、ギャップフィラーがある。これは、受信した放送波を、放送波が届かない場所に再配信する中継基地局である。ギャップフィラーも放送波を送信しており、ギャップフィラーにも放送設備としての規定が要求される。また、地上デジタル放送では、数百から数千におよぶサブキャリア数でのOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調等が必要になるので、構成が複雑になる。以上のことを考慮すると、誰もが気軽にギャップフィラーを設置できるわけではない。
一方、携帯電話端末には、無線LAN(Local Area Network)に接続するための機能が搭載されつつある。また、街中で無線LAN等の通信網への接続を提供するサービスが増加しており、携帯電話端末を利用して、無線LANに接続する機会は今後増加すると考えられる。そこで、背景技術のごとく、通信網を介してコンテンツを配信すると、放送波を受信できない場所にある携帯電話端末でもコンテンツを視聴できる。また、放送事業者あるは放送基地局が、通信網を介して放送コンテンツを配信すれば、無線LANの基地局装置は、情報を単純に中継するだけでよく、無線LANの基地局装置の構成は簡易になる。しかしながら、コンテンツを配信するために、放送事業者あるいは放送基地局と、無線LANの基地局装置とを通信回線にて接続する必要がある。一方、無線LANの基地局装置が設置されたエリアの付近において、放送波が受信できる場合もあり、その場合には、放送波と通信回線の両方によって、同一のコンテンツを配信することになり、効率的ではない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンテンツを効率的に転送するコンテンツ中継技術およびコンテンツ受信技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のコンテンツ中継装置は、放送波を介してコンテンツを受信する放送波受信部と、放送波受信部において受信したコンテンツに対して、放送波を介して受信した際の形式を維持しながら、通信網を介して配信する際に適した形式へ変換するコンテンツ変換部と、コンテンツ変換部において変換したコンテンツを、通信網を介して配信するコンテンツ配信部と、を備える。
「コンテンツ」とは、番組に含まれた映像データ、音声データ、情報データのそれぞれあるいはそれらの任意の組合せに相当する。また、「コンテンツ」は、映像データ等そのものでもよく、あるいは映像データ等に対して符号化等の処理を行ったものでもよい。この態様によると、受信した放送波に含まれたコンテンツを通信網にて送信することによって、放送波を利用しながらコンテンツを転送するので、コンテンツを効率的に転送できる。
コンテンツ配信部から配信するコンテンツの形式は、放送波受信部において受信したコンテンツが格納されるように規定されており、コンテンツ変換部は、コンテンツ自体に対する復号および符号化を実行せずに、変換を実行してもよい。この場合、変換を行う際に、コンテンツ自体に対する復号および符号化を実行しないので、処理を簡易にできる。
放送波受信部において受信したコンテンツとは別のコンテンツを保持するコンテンツ格納部と、放送波受信部において受信したコンテンツに含まれる、一時的にコンテンツの差し替えが許可された時間帯の開始あるいは終了に関する情報を取得する許可情報取得部とをさらに備え、コンテンツ配信部は、許可情報取得部において差し替えが許可された時間帯の開始を示す情報を取得すると、配信するコンテンツを、コンテンツ格納部が保持しているコンテンツに切り替え、また、差し替えが許可された時間帯終了を示す情報を取得すると、配信するコンテンツを、放送波受信部から受信したコンテンツに切り替えてもよい。この場合、許可された時間にコンテンツを配信するので、当該コンテンツ中継装置によって形成されるエリアに独自のコンテンツを配信できる。
災害などの情報を報知するための緊急警報を受信する緊急警報受信部と、緊急警報受信部において受信した緊急警報には、緊急警報の対象となるエリアに関する情報が含まれており、本コンテンツ中継装置の設置エリアが、対象エリアであるかを判断する対象エリア判断部と、対象エリア判断部が緊急警報の対象エリアと判断した場合に、コンテンツ配信部から配信すべきコンテンツを緊急警報に切りかえるコンテンツ切替部とをさらに備えてもよい。この場合、対象エリアに設置エリアが含まれる場合に、緊急警報を配信するので、必要とされるエリアに緊急警報を配信できる。
本発明の別の態様は、コンテンツ受信装置である。この装置は、放送波を介してコンテンツを受信する放送波受信部と、通信網を介してコンテンツを受信する通信網受信部と、放送波受信部において受信した放送波の受信感度を検知する受信感度検知部と、受信感度検知部での検知結果をもとに、コンテンツを受信するための手段として、放送波受信部あるいは通信網受信部を選択する受信部選択部と、を備える。
この態様によると、受信感度に応じてコンテンツを受信するための手段を切りかえるので、コンテンツの受信確率を向上できる。
受信部選択部は、受信感度検知部において検知した受信感度が、設定されたレベルより低い場合、通信網受信部を選択してもよい。この場合、放送波の受信感度が小さくても、通信網を使用するので、コンテンツの受信確率を向上できる。
受信部選択部は、受信感度検知部において検知した受信感度が、設定されたレベルより高い場合、放送波受信部を選択してもよい。この場合、放送波の受信感度がある程度大きければ、放送波を使用するので、通常通りにコンテンツを受信できる。
受信部選択部は、放送波受信部および通信網受信部の両方がコンテンツを受信可能である場合に、放送波受信部および通信網受信部のうち、受信のための消費電力が小さい方を選択してもよい。この場合、消費電力の小さい方を選択するので、消費電力を低減できる。
電池残量を検知する電池残量検知部をさらに備えてもよい。受信部選択部は、放送波受信部および通信網受信部の両方がコンテンツを受信可能である場合に、電池残量検知部での検知結果が、設定されたレベルよりも大きければ、放送波受信部および通信網受信部のうち、受信品質の高い方を選択し、電池残量検知部での検知結果が、設定されたレベルよりも大きくなければ、放送波受信部および通信網受信部のうち、受信のための消費電力が小さい方を選択してもよい。この場合、電池残量に応じて選択基準を変更するので、低消費電力化と高品質化とを両立できる。
本発明のさらに別の態様は、コンテンツ中継方法である。この方法は、放送波を介して受信したコンテンツに対して、放送波を介して受信した際の形式を維持しながら、通信網を介して配信する際に適した形式へ変換した後に、変換したコンテンツを、通信網を介して配信する。
本発明のさらに別の態様は、コンテンツ受信方法である。この方法は、放送波あるいは通信網を介してコンテンツを受信するコンテンツ受信方法であって、受信した放送波の受信感度を検知し、検知結果をもとに、コンテンツを受信するための手段として、放送波を介したコンテンツの受信、あるいは通信網を介したコンテンツの受信を選択する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、コンテンツを効率的に転送できる。
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例は、放送波を介してコンテンツを配信する放送システムに関する。特に、放送波を介してコンテンツを受信し、通信網を介して受信したコンテンツを転送するギャップフィラーに関する。具体的には、放送事業者等が、ギャップフィラーまで放送波にてコンテンツを配信し、ギャップフィラーは、無線LANでの配信に対応した形式へコンテンツを変換した後、無線LANを介して、変換したコンテンツを携帯電話端末に配信する。
ここで、無線LANでの配信に対応した形式に変換するとは、受信したコンテンツのフォーマットを変換せず、コンテンツをIPパケットに格納させることに相当する。そのため、通常のギャップフィラーにおいて必要とされる技術基準や免許取得などにかかる負担が少なくなり設置が容易になる。また、放送事業者とギャップフィラーとの間の通信回線に、コンテンツという大容量のデータを配信する必要がないので、小規模な店舗や事業者でも、ギャップフィラーの設置が容易になる。また、ギャップフィラーにおいて誤り訂正などの高度な処理を追加することもあるが、本発明の構成においてはこのような処理が通常追加されていることも利点である。
さらに、ギャップフィラーによるコンテンツの配信エリアを限定することによって、配信エリアに適した広告の配信が可能になる。例えば、テレビジョン放送に挿入された広告の配信予定時刻を予め放送局から入手し、ギャップフィラーは、配信予定時刻に、受信したコンテンツに挿入された広告の代わりに、予め記憶した広告を当該コンテンツに挿入してから、配信を実行する。その際、ギャップフィラーは、配信エリアに適した広告を予め記憶しておく。その結果、広告の効率的な配信が可能になる。
図1は、本発明の実施例に係る放送システム100の構成を示す。放送システム100は、端末装置10と総称される第1端末装置10a、第2端末装置10b、第3端末装置10c、放送装置12、中継装置14を含む。ここで、第1端末装置10aから第3端末装置10cの3つの端末装置10が示されているが、これに限定はされず、これ以下の数あるいはこれ以上の数の端末装置10が含まれてもよい。
放送装置12は、放送事業者がコンテンツを送信するための送信装置である。放送装置12は、地上デジタル放送に対応した送信機能を有しているので、TSパケットという単位にコンテンツを分割し、TSパケットを連続的に送信する。なお、放送装置12は、公知の技術によって実現されればよいので、ここでは、詳細を省略する。ここでは、放送装置12によって送信される電波であって、かつコンテンツを送信するための電波を放送波と呼ぶ。つまり、放送装置12は、放送波を介してコンテンツを配信する。
第1端末装置10aは、屋外に存在し、放送装置12からの放送波を受信する。そのため、第1端末装置10aは、放送装置12から放送されたコンテンツを再生する。ここで、第1端末装置10aによって受信される地上波デジタル放送は、ワンセグ放送であるものとする。このような放送装置12と第1端末装置10aとの組合せは、一般的なワンセグ放送の放送形態である。一方、第2端末装置10bは、ビル16内に存在し、放送装置12からの放送波を受信できない。そのため、第2端末装置10bは、放送装置12から送信されたコンテンツを再生できない。このような状況は、ビル16内に限られず、例えば、地下街においても同様である。
中継装置14は、一端において放送波を受信し、他端において無線LANの無線信号を送信する。つまり、中継装置14は、放送波を介してコンテンツを受信し、無線LANを介してコンテンツを配信する。すなわち、中継装置14は、コンテンツの中継を実行し、前述のギャップフィラーに相当する。しかしながら、放送波を受信して放送波を送信するような従来のギャップフィラーとは異なり、中継装置14に受信される信号と、中継装置14から送信される信号とは、異なっている。ここで、中継装置14は、無線LANを介して配信するコンテンツの形式が、放送波を介して受信したコンテンツの形式を維持するように信号の変換を実行する。詳細は後述する。
第3端末装置10cは、放送波ではなく、無線LANを介して中継装置14からコンテンツを受信し、受信したコンテンツを再生する。つまり、端末装置10は、放送波を受信可能な場合に、放送装置12から放送波を介して配信されるコンテンツを受信するとともに、放送波を受信できない環境にある場合に、中継装置14から無線LANを介して配信されるコンテンツを受信する。なお、端末装置10には、携帯電話網に対応した機能が備えられるが、ここでは、説明を明瞭にするために、当該機能の説明は省略されるものとする。
図2は、中継装置14の構成を示す。中継装置14は、放送用アンテナ20、放送処理部22、TS改変部24、コンテンツ格納部26、無線LAN処理部28、制御部30、無線LAN用アンテナ44を含む。また、放送処理部22は、チューナ部34と総称される第1チューナ部34a、第2チューナ部34b、トランスコード部36と総称される第1トランスコード部36a、第2トランスコード部36bを含み、無線LAN処理部28は、RTP処理部38、番組情報保存部40、無線LAN通信部42を含む。
チューナ部34は、放送用アンテナ20によって、図示しない放送装置12が配信する放送波を受信する。これにより、チューナ部34は、放送波を介してコンテンツを受信する。なお、チューナ部34によって受信された放送波には、地上デジタル放送での複数のチャンネルが周波数多重されながら含まれており、それぞれのチャンネルには、OFDM変調がなされている。さらに、それぞれのチャンネルは、TSパケットというデータ単位が連続することによって形成される。その結果、ひとつのチャンネルによって配信されるコンテンツは、複数のTSパケットに分割されて配信される。
チューナ部34は、受信した放送波、つまり複数のチャンネルを受けつけ、周波数変換処理、A/D変換処理、各種復調処理、誤り訂正処理を実行し、所望のチャンネルに対応した複数のTSパケット(以下、「TS信号」という)を出力する。ここで、TS信号は、チャンネルに応じて、ワンセグあるいは13セグメント放送(以下、「13セグ」という)に対応する。なお、チューナ部34は、一般的に、特別の工夫なく1セグを受信できる。チューナ部34は、図示しないTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)復号部を有し、TMCC信号から復調の方式などを取得する。ここで、ふたつのチャンネルを同時に受信するために、第1チューナ部34aと第2チューナ部34bとが備えられる。ひとつのチャンネルだけを受信する場合には、第1チューナ部34aだけが備えられればよく、3つ以上のチャンネルを同時にする場合には、3つ以上のチューナ部34が備えられればよい。
トランスコード部36は、13セグのTS信号を入力し、Demux、デコード、再エンコード、Mux処理をそれぞれ実行する。その結果、トランスコード部36は、画面サイズ、ビットレート、符号化方式を変換したTS信号を出力する。現在の携帯電話端末の画面およびデコーダ能力は、ともに1セグを受信できる程度であるが、将来的な画面解像度の向上やデコーダ能力の向上は確実であり、例えば高画質テレビ電話機能などが実装されると想定される。そのような場合にトランスコード部36の機能によれば、高画質テレビ電話機能のデコーダおよび画面に合わせたより高質なコンテンツの提供が可能になる。なお、チューナ部34がワンセグのTS信号を出力している場合、トランスコード部36は動作しなくてもよい。
コンテンツ格納部26は、チューナ部34において受信したコンテンツとは別のコンテンツ、例えば、広告のような自主放送等を記録したTS信号などを保存して、所定タイミングに合わせて、保存したコンテンツを出力する。なお、タイミングの合わせ方には、大きくふたつの手法がある。ひとつはコンテンツの格納時にタイムスタンプを付与しておき、そのタイムスタンプにしたがってTS信号を出力していく手法である。当該手法は、連携すべき機器が外部に存在し、フロー制御の方法がない場合に使用される。別の手法は、内部同期とフロー制御を用いた手法である。TS信号には、ミクロにPCR(Program Clock Reference)と呼ばれる情報や、マクロにデコーダに入力されるピクチャの数など、配信タイミングに関する情報が重畳されている。この情報にしたがって、コンテンツ格納部26あるいは後述の制御部30が、タイミングに合わせて内部処理を実行するとともに、バッファの空き量にもとづいて前段の出力の量を調整する手法である。本実施例では前者のタイムスタンプにしたがって出力する方式を選択したものとする。なお、チューナ部34あるいは無線LAN用アンテナ44は、コンテンツの中において、一時的にコンテンツの差し替えが許可された時間に関する許可時間情報(以下、「広告時間情報」という)を受信する。
TS改変部24は、TS信号に含まれた放送局情報や時刻情報の書き換えを実行する。TS改変部24は、トランスコード部36あるいはチューナ部34からのTS信号に対して、チャンネルとして表示される部分(NIT(Network Information Table)内のネットワーク名記述子)の改変や、地上デジタル放送であるかどうかを指定する部分(NIT内のシステム管理記述子)の改変を実行する。また、TS改変部24は、コンテンツ格納部26からのTS信号に対して、時刻情報部分(TOT(Time Offset Table)のJST_timeフィールド)の改変を実行する。その後、TS改変部24は、改変したTS信号をRTP処理部38に出力する。その際、TS改変部24は、複数のチューナ部34を有する場合や、さらにトランスコード部36などよってビットレートが増減される場合に対応して、帯域の割り振りを実行する。TS改変部24で行うこれらの処理により、図示しない端末装置10は放送を直接受信している場合と受信部の処理を共通化することができる。しかし、中継装置14でTS改変処理を行わず、端末装置10で無線LAN経由であることを認識した上でこれらの情報部分を無視するなどの処理を追加することで対応することもできる。
RTP処理部38は、TS改変部24において改変したTS信号をTSパケットに分割しながら、RTPのパケットのペイロード部分にTSパケットを格納する。また、RTP処理部38は、UDPのパケットのペイロード部分にRTPのパケットを格納するとともに、IPのパケットのペイロード部分にUDPのパケットを格納することによって、最終的にIPパケットを出力する。その際、RTP処理部38は、それぞれのヘッダを適切に付与する。つまり、RTP処理部38は、チューナ部34において受信したコンテンツに対して、放送波を介して受信した際の形式、すなわちTSパケットを維持しながら、無線LANを介して配信する際に適した形式、すなわちIPパケットへの変換を実行する。その際、RTP処理部38は、コンテンツ自体に対する復号および符号化を実行せずに、変換を実行する。コンテンツ自体に対する復号の一例は、H.264の復号やAACの復号である。
図3(a)−(d)は、中継装置14において処理されるコンテンツのフォーマットを示す。図3(a)は、放送処理部22において受信し、処理されたコンテンツのフォーマットである。図示のごとく、第1TSパケットから第NTSパケットという複数のTSパケットが連続的に配置されている。一般的に1つのTSに複数のチャンネル(サービス)が入っていることがあるが、ここでは1つのTSには単独のチャンネルが入っているものとする。なお、RTP処理部38に入力されるコンテンツのフォーマットも、図3(a)と同様の構成を有する。
RTP処理部38は、入力された図3(a)のフォーマットから、図3(d)に示すフォーマットへの変換を実行する。ここでは、一例として、図3(a)の複数のTSパケットのうち、第1TSパケットから第4TSパケットによって、一つのIPパケットが生成される場合を説明する。図3(b)のごとく、第1TSパケットから第4TSパケットのそれぞれに対し、タイムスタンプを付加する。また、図3(c)のごとく、タイムスタンプが付加された4つのTSパケット(第1TSパケットから第4TSパケット)を結合させ、結合したそれぞれにRTPパケットヘッダを付加させることによりRTPパケットを生成する。その後、UDPパケットヘッダ、IPパケットヘッダを順に付加することにより、図3(d)に示すIPパケットが生成される。RTP処理部38から無線LAN通信部42に出力されるのが、このIPパケットのフォーマットである。図2に戻る。
無線LAN通信部42は、RTP処理部38からのIPパケットを入力し、暗号化処理、誤り訂正の符号化処理、変調処理などを実行することによって、無線LANパケットを生成する。さらに、無線LAN通信部42は、適切なチャネルやESS−IDにて無線LANパケットを無線LAN用アンテナ44から送信する。つまり、無線LAN通信部42は、RTP処理部38において変換したコンテンツを、無線LANを介して配信する。ここで、無線LAN通信部42から配信するコンテンツの形式は、チューナ部34において受信したTSパケットが格納されるように規定されている。無線LAN通信部42は、広告時間情報に対応する時間に、コンテンツ格納部26が保持しているコンテンツを配信してもよい。
番組情報保存部40は、無線LANを介して番組を視聴するために必要な番組情報を保持する。番組情報保存部40は、無線LAN通信部42を介して、図示しない端末装置10から番組情報要求を受信すると、無線LAN通信部42を介して、格納している番組情報を当該端末装置10に送信する。
図4は、番組情報保存部40において記憶される番組情報のテーブルを示す。図示のごとく、サービス名欄200、方式欄202、タイプ欄204、マルチキャストアドレス欄206、無線LAN識別子欄208が含まれる。サービス名欄200には、コンテンツの配信元になる放送局に関する情報が含まれる。方式欄202には、放送の形式に関する情報、例えば「1セグ」、「SD」のいずれかが含まれる。タイプ欄204は、中継のタイプを示し、マルチキャストアドレス欄206は、マルチキャストアドレスを示し、無線LAN識別子欄208は、無線LANの識別子を示す。このような番組情報は、端末装置10が無線LANを介してコンテンツを受信するために必要な情報であり、端末装置10からの要求に応じて、中継装置14から送信される。図2に戻る。制御部30は、中継装置14全体の動作タイミング等を制御する。
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされた通信機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
図5は、端末装置10の構成を示す。端末装置10は、放送用アンテナ50、無線LAN用アンテナ52、放送処理部54、無線LAN処理部56、受信感度検知部58、入力切替部60、再生部62、制御部64を含む。また、放送処理部54は、放送波受信部66、1セグチューナ部68を含み、無線LAN処理部56は、無線LAN受信部70、RTP処理部72、番組情報取得部74、番組情報記憶部76、コンテンツ受信設定部78、番組情報要求部80、無線LAN送信部82を含み、再生部62は、Demux部84、AACデコーダ86、音声出力部88、H.264デコーダ90、画面表示部92を含む。
放送波受信部66は、放送用アンテナ50によって、図示しない放送装置12から放送波を介して配信されるコンテンツを受信し、受信したコンテンツを1セグチューナ部68に出力する。1セグチューナ部68は、放送波受信部66からのコンテンツに対して、周波数変換処理、A/D変換処理、各種復調処理、誤り訂正処理を実行し、TS信号を出力する。
無線LAN受信部70は、通信網、つまり無線LANを介して、図示しない中継装置14から送信されるコンテンツおよび番組情報を受信する。無線LAN受信部70は、1セグチューナ部68と同様に、周波数変換処理、A/D変換処理、各種復調処理、誤り訂正処理を実行し、IPパケットを出力する。無線LAN受信部70がコンテンツを受信した場合、IPパケットは、RTP処理部72に出力され、無線LAN受信部70が番組情報を受信した場合、IPパケットは、番組情報取得部74に出力される。
RTP処理部72は、無線LAN受信部70からのIPパケットを順に分解し、所望のTSパケットを取得する。前述のごとく、IPパケットのペイロード部分には、UDPパケットが格納され、さらに、UDPパケットのペイロード部分には、RTPパケットが格納されている。このようなRTPパケットはTSパケットを含んでいるので、RTP処理部72は、RTPパケットからTSパケットを抽出する。また、RTP処理部72は、バッファリングなどを実行することによって、TSパケットを安定的に出力する機能も有している。
受信感度検知部58は、1セグチューナ部68において受信した信号の受信強度を検知する。つまり、受信感度検知部58は、放送波受信部66において受信した放送波の受信感度を検知する。受信感度の検知には、公知の技術が使用されればよいので、ここでは、説明を省略する。受信感度検知部58は、放送波を介してコンテンツを受信している際に、受信強度が、予め設定されているしきい値TH_A未満になったことを検知した場合に、番組情報要求部80に対し、番組情報を図示しない中継装置14に要求するように依頼するとともに、入力切替部60に対し、入力を1セグチューナ部68からRTP処理部72に切り替えるように依頼する。つまり、受信感度検知部58は、検知した受信感度が、設定されたレベルより低くなった場合、無線LAN処理部56を選択するように指示する。なお、このような入力切替部60での切り替えだけでなく、放送処理部54あるいは無線LAN処理部56への電力供給を断つような構成も考えられる。さらに、受信感度によって双方への電力供給を行ったり、一方のみにしたりという構成で省電力と安定受信を同時に実現するような構成も考えられる。以下では簡単のため、このような構成については記述しない。
一方、受信感度検知部58は、無線LANを介してコンテンツを受信している際に、受信強度が、予め設定されているしきい値TH_B以上になったことを検知した場合に、入力切替部60に対して、入力をRTP処理部72から1セグチューナ部68に切り替えるように依頼する。つまり、受信感度検知部58は、検知した受信感度が、設定されたレベル以上になった場合、放送処理部54を選択するように指示する。
入力切替部60は、受信感度検知部58からの依頼にもとづき、コンテンツを受信するための手段として、1セグチューナ部68およびRTP処理部72から出力されるTSパケットのどちらかを選択する。Demux部84は、入力切替部60からTSパケットを受けつけ、PID(Packet ID)をもとに、映像および音声用のTSパケットを選別する。また、Demux部84は、選別結果に応じて、AACデコーダ86あるいはH.264デコーダ90にTSパケットを出力する。なお、この処理のために、SI/PSI(Service Information / Program Specific Information)と呼ばれる制御用情報を含んだパケットが使用される。また、ビデオ信号、オーディオ信号以外にもデータ放送や字幕の情報が含まれることもあるが、本実施例では省略する。
H.264デコーダ90は、映像に関連するTSパケットのヘッダを取り除き、ペイロードを連結してPES(Packetized Elementary Stream)パケットを生成する。また、H.264デコーダ90は、PESパケットのヘッダを取り除き、ペイロードを連結することによって、ES(Elementary Stream)を取得する。さらに、H.264デコーダ90は、ESを復号して、非圧縮の映像信号を画面表示部92に出力する。
AACデコーダ86は、音声パケットに対して、H.264デコーダ90と同様に動作し、音声信号を音声出力部88に出力する。画面表示部92は、液晶画面などによって構成されており、H.264デコーダ90から出力された映像信号を表示することによって、ユーザに映像を提供する。音声出力部88は、スピーカー等によって構成されており、AACデコーダ86から出力された音声信号を出力することによって、ユーザに音声を提供する。
番組情報要求部80は、受信感度検知部58からの依頼を受け、図示しない中継装置14に対して番組情報を要求するための番組情報要求を生成し、番組情報要求の送信を無線LAN送信部82に依頼する。無線LAN送信部82は、番組情報要求部80の依頼にしたがって、番組情報要求を中継装置14に送信する。無線LAN送信部82は、周波数変換処理、D/A変換処理などの順に、無線LAN受信部70とは逆向き順序にて処理を実行する。
番組情報取得部74は、無線LAN受信部70において受信した番組情報を取得する。また、番組情報取得部74は、取得した番組情報にしたがって、無線LAN受信部70の設定を行うように、コンテンツ受信設定部78に依頼する。番組情報記憶部76は、番組情報取得部74において取得した番組情報を保持する。コンテンツ受信設定部78は、番組情報取得部74からの依頼にしたがって、コンテンツを受信できるように、無線LAN受信部70を設定する。制御部64は、端末装置10全体の動作タイミング等を制御する。
以上の構成による中継装置14の動作を説明する。図6は、中継装置14による中継手順を示すフローチャートである。制御部30は、チューナ部34を予め決められたチャンネルに設定するとともに(S10)、13セグメント放送のTS信号を、端末装置10に適した品質に変換できるように、トランスコード部36の設定を行う(S11)。チューナ部34は、受信したTS信号を復調する(S12)。なお、チューナ部34は、13セグメント放送のTS信号(以下、「13セグメントTS」という)と、ワンセグ放送のTS信号(以下、「TS−1」という)を復調することが可能であるが、ここでは、13セグメントTSを復調することにする。その後、トランスコード部36は、そのTS信号を、640×480の解像度のH.264方式への変換を実行するとともに、音声はそのままで多重した4MbpsのTS(以下、「TS−2」という)に変換する(S14)。
次に、TSパケットがNITであるかを判断し(S15)、NITであった場合は(S15のY)、TS改変部24は、ネットワーク識別子、システム管理識別子を「000011」から「111111」に書き換える(S18)。ここで、「000011」は地上デジタル放送を示す値に相当し、「111111」は、無線LANを示す値に相当する。その後処理はS21へ進む。
また、TSパケットがNITでない場合には(S15のN)、そのTSパケットがTOTであるかの判断を行う(S17)。TSパケットがTOTでない場合(S17のN)には、処理がS21へ移行する。一方、TOTの場合(S17のY)には、TS改変部24は、JST_timeフィールドを内部で保持している現在時刻にあわせて書き換え(S20)、S21に進む。
S21では、出力されていないTSパケットがn個たまったかを判断し(S21)、たまるまで(S21のN)、S12からの処理を繰り返す。出力されていないTSパケットがn個たまれば(S21のY)、RTP処理部38は、TSパケットに対して、RTPパケットヘッダを付与した上で、ペイロードに複数のTSパケットを格納する。また、RTP処理部38は、RTPパケットにUDPヘッダ、IPヘッダをそれぞれ付与してIPパケットを生成し(S22)、IPパケットを無線LAN通信部42に出力する。なお、RTPにおいてストリーミングを行う場合には、RTP処理部38は、通常RTSPで送受信間の調整を行ったり、RTCPでフロー制御を行ったりするが、ここでは説明を省略する。無線LAN通信部42は、変調処理、D/A変換処理などを実行した後(S24)、無線伝送を実行する(S26)。その後、制御部30から終了の指示があったかを確認し(S28)、ない場合には(S28のN)、S12からの処理を繰り返す。指示があれば(S28のY)、処理を終了する。
なお、ここでは、チューナ部34は、13セグメント放送のTS信号を受信したが、ワンセグ放送のTS信号を受信する場合も同様である。ただし、その場合にはトランスコード処理が不要になるため、S11およびS14の処理はスキップされる。
図7は、中継装置14による広告の配信手順を示すフローチャートである。ここでは、TS改変部24の動作について示している。TS改変部24は番組の受信を開始すると、まず、TS−1とTS−2を選択する(S41)。TS改変部24は、今後選択しない限りは、ここで選択したもの側が、入力として選択され続ける。その後、入力からTSパケットを取得する(S43)。そして、内蔵している時計によって計時されている時刻と、予め取得している広告時間情報に含まれる広告放送開始時間が、一致するかを確認する(S44)。一致する場合は(S44のY)は、処理するTS信号を、コンテンツ格納部が保持しているTS−Cに切り替える(S46)。その後、処理は、S52に進む。
一方、一致しない場合には(S44のN)、内蔵している時計によって計時されている時刻と、予め取得している広告時間情報に含まれる広告放送終了時間が、一致しているかを確認する(S48)。一致していない場合には(S48のN)、処理は、S52に進む。また、一致している場合には(S48のY)、処理するTS信号を、S41において選択したTS−1あるいはTS―2に切り替えた後(S50)、処理がS52に進む。TS改変部24では、選択したTS信号を出力する(S52)。その後、制御部30から終了指示があるかを確認し(S54)、ない場合には(S54のN)、S43からの処理を繰り返す。指示があれば(S54のY)、処理を終了する。
以上の構成による端末装置10の動作を説明する。図8は、端末装置10による受信手段を示すフローチャートである。入力切替部60は、入力を1セグチューナ部68に設定し(S70)、放送波を介してコンテンツを受信する。入力切替部60は、その後、新たに選択しない限り、選択したものの側を入力として選択し続ける。その後、終了指示があった場合には(S71のY)、処理を終了する。終了指示がない場合には(S71のN)、受信感度検知部58は、受信感度が一定値より低下していないかの検知を実行する(S72)。低下していない場合は(S72のN)、処理はS71に戻る。一方、受信感度が一定値より低下した場合には(S72のY)、無線LAN受信部70は、無線LANとの接続を確立する(S74)。その後、入力切替部60は、1セグチューナ部68からRTP処理部72へ入力を切りかえ、端末装置10は、無線LANという通信網を介して、コンテンツを受信する(S78)。その後、制御部64から終了指示があったかの確認を行う(S79)。終了指示があった場合には(S79のY)、処理を終了する。終了指示がない場合には(S79のN)、受信感度検知部58が、放送波の受信感度が一定値より高いかを検知し、(S80)、その結果、受信感度が視聴可能なレベルになれば(S80のY)、処理はS70に戻り、放送波を介してコンテンツが受信される。一方、受信感度が低いままの場合(S80のN)、処理がS79に移行する。
以下、本発明に係る変形例を説明する。変形例では、中継装置14において、放送波を介して緊急放送を受信する。変形例における放送システム100の構成は、図1に示された放送システム100と同様のタイプであり、変形例に係る中継装置14は、図2に示された中継装置14と同様のタイプである。チューナ部34は、災害などの情報を報知するための緊急警報放送を受信する。その際、前述のTMCC信号には、緊急警報放送用起動フラグが含まれる。1セグチューナ部68は、受信した緊急警報放送用起動フラグをもとに、緊急警報放送の有無を確認する。
制御部30は、中継装置14が設置されている設置エリアに関する情報を記憶する。設置エリアは、エリアを示した緯度、経度によって示されてもよいし、予め付与されたエリアに関する識別情報によって示されてもよい。また、放送波受信部66において受信した緊急警報放送には、緊急警報放送の対象となる対象エリアに関する情報が含まれている。なお、対象エリアも設置エリアと同様に示されている。制御部30は、設置エリアと対象エリアとを比較することによって、設置エリアが、対象エリアであるかを判断する。入力切替部60は、緊急警報放送の対象エリアと判断された場合に、配信すべきコンテンツを緊急警報放送に切りかえる。
図9は、中継装置14による緊急警報の配信手順を示すフローチャートである。1セグチューナ部68は、TMCC信号中の緊急警告放送用起動フラグの有無を確認する(S100)。フラグが「1」になっていれば、つまりフラグが含まれていれば(S100のY)、TS改変部24は、1セグチューナ部68から出力されるTS信号を解析することによって、PMT(Program Map Table)を取得する。また、制御部30は、PMT内にある緊急情報記述子を確認し、緊急情報記述子内には対象エリアが記載されているので、設置エリアが対象エリアであるかを判断する(S102)。対象エリアであれば(S102のY)、中継装置14は、緊急情報記述子内にて指定されたサービスを受信し、1セグチューナ部68からの緊急警告放送のTS信号に、TS改変部24が出力していたTS信号を切り替える(S104)。一方、フラグが「0」になっている場合、つまりフラグが含まれていない場合(S100のN)、あるいは対象エリアでない場合(S102のN)、通常放送が選択される(S106)。
以下では、本発明に係る別の変形例を説明する。変形例では、中継装置14において、広告時間情報を受信し、コンテンツ格納部26に保持し、利用する代わりに、広告開始制御信号および広告終了制御信号を受信し、利用する。ここでは広告開始制御信号および広告終了制御信号がTSパケットのアダプテーションフィールドに挿入されて伝送されているものとする。TSパケットには、ヘッダ部分以外にアダプテーションフィールドと呼ばれる付加情報を入れられる仕組みがあり、プライベートデータを入れることも可能であるため、ここではプライベートデータが挿入され、そのバイトが’0’であれば広告開始制御信号であり、’1’であれば広告終了制御信号であるとする。ここでは、TSパケットのアダプテーションフィールドを利用したが、SI/PSIに含んで伝送することも可能である。特にDSM−CCにはプライベートセクションが既に定義されており、これを利用することもありうる。
変形例における放送システム100の構成は、図1に示された放送システム100と同様のタイプあり、変形例に係る中継装置14は、図2に示された中継装置14と同様のタイプである。TS改変部24は、全てのTSについてプライベートデータを含んでいないか確認し、配信すべきコンテンツを切り替える。
図10は、TS改変部24における広告の配信手順を示すフローチャートである。TS改変部24は番組の受信を開始すると、まずTS−1とTS−2を選択する(S110)。これにより今後選択しない限りはTS−1とTS−2側が入力として選択され続ける。入力からTSを取得し(S112)、アダプテーションフィールドにプライベートデータがあるかどうかを確認する(S116)。プライベートデータが存在しない場合(S116のN)には、TSを出力する(S124)。ステップ124では図6のような処理が行われるが、ここでは同様であるので省略した。
プライベートデータが存在する場合(S116のY)、その値を判定し(S118)、値に応じた入力TSへと切り替えた(S120およびS122)上で、TSを出力する(S124)。TSを出力した後には制御部30からの終了指示があるかどうかを確認し(S126)、指示があれば終了する(S126のY)。指示がなければ(S126のN)、ステップ112に戻る。
本発明の実施例によれば、受信した放送波に含まれたコンテンツを無線LANにて送信することによって、放送事業者との間に通信回線を設置することなく、放送波を利用しながらコンテンツを転送できる。また、放送波を利用するので、コンテンツを効率的に転送できる。また、無線LANを使用しながらコンテンツを送信するので、放送波を使用する場合よりも送信用の設備を簡易にできる。また、変換を行う際に、コンテンツ自体に対する復号および符号化を実行しないので、処理を簡易にできる。また、処理を簡易にするので、処理遅延を低減できる。また、TSパケットをIPパケットに格納する処理を実行するので、受信側における復号処理の同一性を維持できる。また、許可された時間にコンテンツや広告を配信するので、中継装置によって形成されるエリアに独自のコンテンツや広告を配信できる。また、対象エリアに設置エリアが含まれる場合に、緊急警報を配信するので、必要とされるエリアに緊急警報を配信できる。
また、受信感度に応じてコンテンツを受信するための手段を切りかえるので、コンテンツの受信確率を向上できる。また、放送波の受信感度が悪くても、無線LANを使用するので、コンテンツの受信確率を向上できる。また、放送波の受信感度がある程度良ければ、放送波を使用するので、無線LANに関係なく、通常通りにコンテンツを受信できる。また、放送波と無線LANの切りかえを自動に実行するので、ユーザの利便性を向上できる。また、放送波の受信が難しい建物内に対して、無線LANによる配信を行うことによって、屋内/外を意識せず、ワンセグ放送を鑑賞できる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例において、入力切替部60は、受信感度検知部58での検出結果に応じて、放送処理部54および無線LAN処理部56のいずれかを選択しているが、放送処理部54を優先的に使用する。しかしながらこれに限らず例えば、受信感度検知部58は、放送処理部54および無線LAN処理部56の両方がコンテンツを受信可能である場合に、放送処理部54および無線LAN処理部56のうち、受信のための消費電力が小さい方を選択してもよい。放送処理部54の消費電力の方が小さければ、入力切替部60は、放送処理部54を選択し、無線LAN処理部56の消費電力の方が小さければ、入力切替部60は、無線LAN処理部56を選択する。以上の処理のために、受信感度検知部58は、無線LAN受信部70において受信された信号の受信感度を検知してもよい。本変形例によれば、消費電力の小さい方を選択するので、消費電力を低減できる。
また、端末装置10は、図示しない電池残量検知部をさらに備え、電池残量検知部によって検知された電池残量をもとに、入力切替部60は、放送処理部54および無線LAN処理部56のいずれかを選択してもよい。入力切替部60は、放送処理部54および無線LAN処理部56の両方がコンテンツを受信可能である場合に、電池残量検知部での検知結果が、設定されたレベルよりも多ければ、放送処理部54および無線LAN処理部56のうち、受信品質の高い方を選択する。一方、入力切替部60は、電池残量検知部での検知結果が、設定されたレベルよりも多くなければ、放送処理部54および無線LAN処理部56のうち、受信のための消費電力が小さい方を選択する。以上のために、制御部30は、放送処理部54および無線LAN処理部56の受信品質を測定してもよい。受信品質とは、例えば、誤り率である。この場合、電池残量に応じて選択基準を変更するので、低消費電力化と高品質化とを両立できる。
本発明の実施例において、認証を行わないものとして説明を行った。しかしながらこれに限らず例えば、中継装置14と端末装置10との間において、コンテンツの送受信前に認証がなされてもよい。
本発明の実施例において、通信網が無線LANであるとする。しかしながらこれに限らず例えば、通信網は、IEEE802.15規格に準拠した通信システム等であってもよい。本変形例によれば、さまざまな通信システムを本発明に適用できる。
本発明の実施例においては、WEP(Wired Equivalent Privacy)やWPA(Wi−Fi Protected Access)と呼ばれる無線LANの暗号を使用した。しかし、暗号を使用するかしないか、TSパケットのレベルで暗号化するか否か、2重に暗号化するか等はシステムに応じて適切に選択されるべきである。
本発明の実施例に係る放送システムの構成を示す図である。 図1の中継装置の構成を示す図である。 図3(a)−(b)は、図2の中継装置において処理されるコンテンツのフォーマットを示す。 図2の番組情報保存部において記憶される番組情報のテーブルを示す図である。 図1の端末装置の構成を示す図である。 図2の中継装置による中継手順を示すフローチャートである。 図2の中継装置による広告の配信手順を示すフローチャートである。 図5の端末装置による受信手順を示すフローチャートである。 本発明の変形例に係る中継装置による緊急警報の配信手順を示すフローチャートである。 本発明の別の変形例に係るTS改変部における広告の配信手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 端末装置、 12 放送装置、 14 中継装置、 16 ビル、 20 放送用アンテナ、 22 放送処理部、 24 TS改変部、 26 コンテンツ格納部、 28 無線LAN処理部、 30 制御部、 34 チューナ部、 36 トランスコード部、 38 RTP処理部、 40 番組情報保存部、 42 無線LAN通信部、 44 無線LAN用アンテナ、 100 放送システム。

Claims (4)

  1. 放送波を介してコンテンツを受信する放送波受信部と、
    前記放送波受信部において受信したコンテンツに対して、放送波を介して受信した際の形式を維持しながら、通信網を介して配信する際に適した形式へ変換するコンテンツ変換部と、
    前記コンテンツ変換部において変換したコンテンツを、通信網を介して配信するコンテンツ配信部と、
    を備えることを特徴とするコンテンツ中継装置。
  2. 前記コンテンツ配信部から配信するコンテンツの形式は、前記放送波受信部において受信したコンテンツが格納されるように規定されており、
    前記コンテンツ変換部は、コンテンツ自体に対する復号および符号化を実行せずに、変換を実行することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ中継装置。
  3. 放送波を介してコンテンツを受信する放送波受信部と、
    通信網を介してコンテンツを受信する通信網受信部と、
    前記放送波受信部において受信した放送波の受信感度を検知する受信感度検知部と、
    前記受信感度検知部での検知結果をもとに、コンテンツを受信するための手段として、前記放送波受信部あるいは前記通信網受信部を選択する受信部選択部と、
    を備えることを特徴とするコンテンツ受信装置。
  4. 前記受信部選択部は、前記受信感度検知部において検知した受信感度が、設定されたレベルより低い場合、前記通信網受信部を選択することを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ受信装置。
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