JP2004096684A - ストリーム受信装置及びその方法と、ストリーム配信装置及びその方法と、ストリーム中継装置及びその方法と、ストリーム受信プログラムと、ストリーム配信プログラムと、ストリーム中継プログラムと、ストリーム配信システム - Google Patents

ストリーム受信装置及びその方法と、ストリーム配信装置及びその方法と、ストリーム中継装置及びその方法と、ストリーム受信プログラムと、ストリーム配信プログラムと、ストリーム中継プログラムと、ストリーム配信システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、IPネットワークのような2点間のパケットの伝送時間が一定でないような非同期ネットワークにおいて、サーバがクライアントからの提供要求データをストリーム伝送方式でクライアントに送信し、これを受けて、クライアントがそのデータを受信して復号化する場合に、その復号精度を向上させることができるようにする新たなストリーム配信技術の提供を目的とする。
【解決手段】本発明では、放送局の放送する同期用ストリームを使うことで、放送局とストリーム配信装置とストリーム受信装置との間でクロックを共有することを実現する。これにより、ストリーム配信装置とストリーム受信装置とが同一クロックにより符号化と復号化とを行うことができるようになることで、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになって、映像や音声を途切れさせずにユーザに提示できるようになる。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非同期ネットワークを介して接続されるストリーム配信装置から配信されるストリームを受信するストリーム受信装置及びその方法と、非同期ネットワークを介して接続されるストリーム受信装置に対してストリームを配信するストリーム配信装置及びその方法と、ストリーム配信装置からストリーム受信装置へ配信されるストリームを中継するための処理を行うストリーム中継装置及びその方法と、そのストリーム受信装置の実現に用いられるストリーム受信プログラムと、そのストリーム配信装置の実現に用いられるストリーム配信プログラムと、そのストリーム中継装置の実現に用いられるストリーム中継プログラムと、そのストリーム受信装置及びそのストリーム配信装置で実現されるストリーム配信システムとに関する。
【0002】
本発明は、さらに具体的に説明するならば、IPネットワークなどのような2点間のパケットの伝送時間が一定でないような非同期ネットワークにおいて、サーバがクライアントからの提供要求データをストリーム伝送方式でクライアントに送信し、これを受けて、クライアントがそのデータを受信して復号化する場合に、その復号精度を向上させることができるようにするストリーム配信技術に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
高品質のデジタル化された映像や音声を標準化された規格に従って伝送する際には、通常、MPEGなどの圧縮技術(ITU−T勧告H.222.0)を用いて圧縮して伝送するか、あるいはデジタル信号を変調した電波を用いて伝送することになる。
【0004】
デジタルデータを圧縮して伝送する場合には、実時間映像通信などのように時間的制約を受ける連続したデータであるストリームとして伝送するストリーム伝送型か、時間的制約を与えずにデータを一方的に伝送するダウンロード伝送型のどちらかの伝送方式を用いて伝送する。
【0005】
ストリーム型のデータ伝送を行うデータストリーム型クライアント・サーバシステムでは、符号化回路の出力データや蓄積データのようなサーバ側で生成される情報発生源に対して、クライアント側で復号化を行う場合には、情報発生源と同期を取りながら復号化を行う必要がある。
【0006】
クライアント側で復号化される際に、RTCP(”RTP: A Transport Protocol for Real−Time Applications”,RFC1889)などを用いてクライアントがサーバ側に対してデータのレートを調整することが可能であれば、情報発生源と同期を取ることが可能であるものの、実時間映像通信のように時間的制約がある場合、レートを制御すればその時間的制約が保たれなくなる。また、データがあらかじめ蓄積されたデータである場合には、再符号化が必要となる。
【0007】
クライアントがサーバに対してレート制御を行うことができない場合には、情報発生源と復号化回路ではそれぞれ独立したシステムクロックを用いて処理が行われる。それぞれのシステムクロックが共通のクロックを参照し、そのクロックに合わせたシステムクロックを生成できなければ、サーバ側のデータのレートとクライアント側の復号化レートとが異なる値で処理されることで、実際よりも早く再生されたり遅く再生され、これにより、復号化回路のバッファのオーバーフローやアンダーフローが発生し、その結果、クライアント側で利用者に提示される映像や音声が一時的に停止したりすることになる。
【0008】
こういった問題に対し、データをMPEG標準に従ったトランスポートストリーム(以下MPEG2−TSと略す)にカプセル化して送信する方法などが提案されている。
【0009】
BSデジタル放送でも利用されているMPEG2−TSを用いた伝送方式は、ストリーム中にPCR(プログラム・クロック・リファレンス)と呼ばれる時間インデックスが少なくとも100ミリ秒以内に1つ挿入されている。
【0010】
このPCRを受信したクライアントは、受信した時刻と受信した順番とPCRの値とからクロックを生成するPLL(フェーズ・ロック・ループ)と呼ばれる回路を使ってクロックを生成して、この生成したクロックを用いることで情報発生源と同じシステムクロックを用いて、受信、復号化、情報提示を行うことが可能である。
【0011】
現存のPLL回路を用いてクロックを生成するためには、クライアント側で受信するパケットのジッタ(例えば、非特許文献1参照)が数ミリ秒程度以内でなければならないため、BSデジタルなどのデジタル放送網や特殊なATM網や小規模ネットワークでは利用可能である。
【0012】
これに対し、伝送に際してルータなどの外部ネットワーク機器を複数経由するようなネットワークを利用する場合には、ジッタが大きくなることでPLL回路を利用してもクロックを生成することができないため、GPSからクロックを生成したり、ISDNのような広帯域デジタル通信網からクロックを生成したりする方法(例えば、特許文献1参照)などが提案されている。
【0013】
しかしながら、この方法は、IPネットワークのようなジッタが大きい非同期ネットワークに対して、ISDNのようなクロック生成源となる同期ネットワークも同時に施設しなければならないという問題がある。
【0014】
【非特許文献1】
ATMフォーラム ”Audio/Visual Multimedia Services : Video
on Demand v1.1” af−saa−0049.001,March 1997 のAnnex A
【特許文献1】
特開平8−251152 号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来技術に従っていると次のような問題がある。
【0016】
すなわち、BSデジタル放送でも利用されているMPEG2−TSを用いた伝送方式は、ストリーム中にPCRと呼ばれる時間インデックスが少なくとも100ミリ秒以内に1つ挿入されている。
【0017】
このPCRを受信したクライアントは、受信した時刻と受信した順番とPCRの値とからクロックを生成するPLLと呼ばれる回路を使ってクロックを生成して、この生成したクロックを用いることで情報発生源と同じシステムクロックを用いて、受信、復号化、情報提示を行うことが可能である。
【0018】
しかしながら、現存のPLL回路を用いてクロックを生成するためには、クライアント側で受信するパケットのジッタが数ミリ秒程度以内でなければならないため、BSデジタルなどのデジタル放送網や特殊なATM網や小規模ネットワークでは利用可能であるものの、伝送に際してルータなどの外部ネットワーク機器を複数経由するようなネットワークでは利用不可能であるという問題がある。
【0019】
これに対し、伝送に際してルータなどの外部ネットワーク機器を複数経由するようなネットワークを利用する場合には、PLL回路を利用してもクロックを生成することができないことから、GPSからクロックを生成したり、ISDNのような広帯域デジタル通信網からクロックを生成したりする方法などが提案されている。
【0020】
しかしながら、この方法は、IPネットワークのようなジッタが大きい非同期ネットワークに対して、ISDNのようなクロック生成源となる同期ネットワークも同時に施設しなければならないという問題がある。
【0021】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、IPネットワークのような2点間のパケットの伝送時間が一定でないような非同期ネットワークにおいて、サーバがクライアントからの提供要求データをストリーム伝送方式でクライアントに送信し、これを受けて、クライアントがそのデータを受信して復号化する場合に、その復号精度を向上させることができるようにする新たなストリーム配信技術の提供を目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のストリーム配信システムは、基本的には、ストリームを配信するストリーム配信装置と、ストリームを受信するストリーム受信装置と、デジタル放送を行う放送局とで構成され、これに加えて、ストリーム配信装置からストリーム受信装置に配信されるストリームを中継するストリーム中継装置(以下、第1のストリーム中継装置と略することがある)と、放送局からストリーム受信装置に放送される同期用ストリームを中継するストリーム中継装置(以下、第2のストリーム中継装置と略することがある)とが備えられることがある。
【0023】
次に、ストリーム受信装置、ストリーム配信装置、第1のストリーム中継装置及び第2のストリーム中継装置の構成について説明する。
【0024】
〔1−a〕ストリーム受信装置の構成
本発明のストリーム受信装置は、同期ネットワークを介して放送局と接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム配信装置に接続されて、ストリーム配信装置から配信されるストリームを受信する処理を行うものであって、▲1▼放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、▲2▼受信した同期用ストリームから、放送局の用いているクロック(標準クロックあるいは所定のクロック)を生成する手段と、▲3▼ストリーム配信装置から、放送局の用いているクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された受信対象のストリームを受信する手段と、▲4▼生成したクロックを使って、受信した受信対象のストリームを復号する手段と、▲5▼同期用ストリームの放送を行っている放送局を検索する手段と、▲6▼ストリーム配信装置から、同期用ストリームの放送を行っている放送局を特定するための情報を取得する手段とを備えるように構成される。
【0025】
以上の各処理手段はコンピュータプログラムでも実現可能であり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0026】
〔1−b〕ストリーム配信装置の構成
本発明のストリーム配信装置は、同期ネットワークを介して放送局と接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム受信装置に接続されて、ストリーム受信装置に対してストリームを配信する処理を行うものであって、▲1▼放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、▲2▼受信した同期用ストリームから、放送局の用いているクロック(標準クロックあるいは所定のクロック)を生成する手段と、▲3▼生成したクロックを用いて配信対象のストリームを符号化し、それに対して、そのクロックに基づいて生成される時間インデックスを付加する手段と、▲4▼符号化ストリームをストリーム受信装置に送信する手段と、▲5▼ストリーム受信装置に対して、同期用ストリームの放送を行っている放送局を特定するための情報を通知する手段とを備えるように構成される。
【0027】
以上の各処理手段はコンピュータプログラムでも実現可能であり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0028】
〔1−c〕第1のストリーム中継装置の構成
本発明の第1のストリーム中継装置は、同期ネットワークを介して放送局に接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム配信装置に接続されて、別の同期ネットワークを介して接続されるストリーム受信装置に対して、ストリーム配信装置の配信するストリームを中継する処理を行うものであって、▲1▼放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、▲2▼受信した同期用ストリームから、放送局の用いているクロック(標準クロックあるいは所定のクロック)を生成する手段と、▲3▼ストリーム配信装置から、放送局の用いているクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された受信対象のストリームを受信する手段と、▲4▼生成したクロックを使って、受信した受信対象のストリームの送信間隔を調整しながらストリーム受信装置に送信する手段とを備えるように構成される。
【0029】
以上の各処理手段はコンピュータプログラムでも実現可能であり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0030】
〔1−d〕第2のストリーム中継装置の構成
本発明の第2のストリーム中継装置は、同期ネットワークを介して放送局に接続されるとともに、別の同期ネットワークを介してストリーム受信装置に接続されて、ストリーム受信装置が非同期ネットワークを介して接続されるストリーム配信装置の配信するストリームを受信できるようにするための処理を行うものであって、▲1▼放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、▲2▼受信した同期用ストリームをストリーム受信装置が受信できる形に整形する手段と、▲3▼整形した同期用ストリームをストリーム受信装置に送信する手段とを備えるように構成される。
【0031】
ここで、送信する手段は、時間インデックスの付加された同期用ストリーム部分のみを送信することがある。
【0032】
以上の各処理手段はコンピュータプログラムでも実現可能であり、このコンピュータプログラムは、半導体メモリなどの記録媒体に記録して提供することができる。
【0033】
次に、このように構成される本発明のストリーム配信システムの動作の概要について説明する。
【0034】
〔2−a〕第1及び第2のストリーム中継装置が備えられない場合
放送局は、標準クロックあるいは所定のクロックを用いて時間インデックスを生成して同期用ストリーム(特別のストリームを用意する必要はなく、通常の放送番組のストリームでもよい)に付加し、それをストリーム配信装置及びストリーム受信装置に放送する。
【0035】
この同期用ストリームの放送を受けて、ストリーム配信装置は、放送局から同期用ストリームを受信すると、その受信した同期用ストリームから、放送局の用いているクロックを生成する。そして、ストリーム受信装置からの配信要求に応答して、その生成したクロックを用いて配信対象のストリームを符号化し、それに対して、そのクロックに基づいて生成する時間インデックスを付加して、受信対象のストリームとして送信する。
【0036】
一方、ストリーム受信装置は、放送局の放送する同期用ストリームの放送を受けて、放送局から同期用ストリームを受信すると、その受信した同期用ストリームから、放送局の用いているクロックを生成する。そして、ストリーム配信装置から送られてくる受信対象のストリームの送信を受けて、その受信対象のストリームを受信すると、同期用ストリームから生成したクロックを使って、その受信対象のストリームを復号する。
【0037】
このように、本発明のストリーム配信システムでは、放送局の放送する同期用ストリームを使うことで、放送局とストリーム配信装置とストリーム受信装置との間でクロックを共有することを実現し、これにより、ストリーム配信装置とストリーム受信装置とが同一クロックにより符号化と復号化とを行うことができるようになることで、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになって、映像や音声を途切れさせずにユーザに提示できるようになる。
【0038】
しかも、本発明のストリーム配信システムでは、放送局の放送する同期用ストリームを用いてクロック合わせを実現することから、放送局の放送を受信できる設備さえあればよく、ISDNのような広帯域デジタル通信網などを新たに施設する必要がないとともに、標準クロック(世界中のいずれの場所で測定しても常に同じ値を取得できるクロック)を用いなくても実現できることから、原子時計などのような高価な設備を用意する必要もない。
【0039】
本発明によるストリーム受信を実現するためには、ストリーム受信装置は、ストリーム配信装置が受信している同期用ストリームを放送している放送局を知る必要がある。放送局が標準クロックを用いずに、自局に固有のクロックを用いている場合には、ストリーム配信装置がどの放送局の同期用ストリームを受信しているのかを知らないと、ストリーム配信装置とストリーム受信装置とが同一クロックにより符号化と復号化とを行うことができないからである。
【0040】
そこで、ストリーム配信装置は、ストリーム受信装置に対して、どの放送局の放送する同期用ストリームを受信しているのかを知らせるために、その同期用ストリームの放送を行っている放送局を特定するための情報を通知する手段を備えることがあり、これに対応して、ストリーム受信装置は、ストリーム配信装置から、その同期用ストリームの放送を行っている放送局を特定するための情報を取得する手段を備えて、この取得手段により取得される放送局の放送する同期用ストリームを受信するように処理する。
【0041】
一方、ストリーム受信装置は、ストリーム配信装置がこのような通知手段を備えない場合には、各放送局が同期用ストリームを放送しているのか否かを管理しているので、各放送局に問い合わせることで、同期用ストリームの放送を行っている放送局を検索する手段を備えて、この検索手段により検索される放送局の放送する同期用ストリームを受信するように処理することになる。
【0042】
このとき、1つの放送局しか検索できない場合には、ストリーム配信装置がその放送局の放送する同期用ストリームを受信していると判断できるし、複数の放送局を検索できる場合には、ストリーム配信装置は、少なくともそれらの放送局の内のいずれか1つの放送局の放送する同期用ストリームを受信していると判断できるようになる。
【0043】
〔2−b〕第1のストリーム中継装置が備えられる場合
第1のストリーム中継装置が備えられる場合には、ストリーム受信装置に代えて、第1のストリーム中継装置が放送局の放送する同期用ストリームの放送を受信することになる。そして、ストリーム配信装置から配信されるストリームは、第1のストリーム中継装置を経由してストリーム受信装置に送信されることになる。
【0044】
第1のストリーム中継装置は、放送局から同期用ストリームを受信すると、その受信した同期用ストリームから、放送局の用いているクロックを生成する。そして、ストリーム配信装置から受信対象のストリームを受信すると、同期用ストリームから生成したクロックを使って、その受信対象のストリームの送信間隔を調整しながらストリーム受信装置に送信する。
【0045】
この送信間隔の調整された受信対象のストリームの送信を受けて、ストリーム受信装置は、この送信間隔の調整された受信対象のストリーム(ジッタが小さなものになっている)を受信すると、従来技術と同一の構成に従って、その受信した受信対象のストリームからクロックを生成して、そのクロックを使って、その受信した受信対象のストリームを復号する。
【0046】
このように、第1のストリーム中継装置が備えられない場合には、各ストリーム受信装置が同期用ストリームを受信するためのアンテナなどの設備を備える必要があるのに対して、第1のストリーム中継装置が備えられる場合には、その第1のストリーム中継装置のみが同期用ストリームを受信するためのアンテナなどの設備を備えればよく、その第1のストリーム中継装置に接続される複数のストリーム受信装置については従来構成のものを用いることができるようになる。
【0047】
〔2−c〕第2のストリーム中継装置が備えられる場合
第2のストリーム中継装置が備えられる場合には、ストリーム受信装置に代えて、第2のストリーム中継装置が放送局の放送する同期用ストリームの放送を受信することになる。
【0048】
第2のストリーム中継装置は、放送局から同期用ストリームを受信すると、その受信した同期用ストリームをIPパケット化することで、その受信した同期用ストリームをストリーム受信装置が受信できる形に整形してストリーム受信装置に送信する。
【0049】
このとき、第2のストリーム中継装置は、ストリーム受信装置が必要とするストリーム部分である時間インデックスの付加された同期用ストリーム部分のみを送信することがある。
【0050】
このIPパケット化された同期用ストリームの送信を受けて、ストリーム受信装置は、第2のストリーム中継装置から同期用ストリームを受信すると、その受信した同期用ストリームから、放送局の用いているクロックを生成する。そして、ストリーム配信装置から送られてくる受信対象のストリームの送信を受けて、その受信対象のストリームを受信すると、その同期用ストリームから生成したクロックを使って、その受信対象のストリームを復号する。
【0051】
このように、第2のストリーム中継装置が備えられない場合には、各ストリーム受信装置が同期用ストリームを受信するためのアンテナなどの設備を備える必要があるのに対して、第2のストリーム中継装置が備えられる場合には、その第2のストリーム中継装置のみが同期用ストリームを受信するためのアンテナなどの設備を備えればよく、その第2のストリーム中継装置に接続される複数のストリーム受信装置については同期用ストリームを受信するためのアンテナなどの設備を備える必要がなくなる。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態に従って本発明を詳細に説明する。
【0053】
ネットワークには、IPネットワークのようなジッタの大きい非同期ネットワークと、デジタル放送網のようなジッタの小さい同期ネットワークとが存在する。
【0054】
IPネットワークのようなジッタの大きい非同期ネットワークでは、▲1▼2つのホスト間は複数のゲートウェイやルータや中継器やハブなどのネットワーク装置を介して接続され、▲2▼2つのホスト間のパケット伝送に必要な時間は一定でなく、そのジッタは10ミリ秒よりもはるかに大きいという性質を持つ。
【0055】
一方、デジタル放送網のような同期ネットワークでは、▲1▼2つのホスト間は有線や無線を介して直接接続され、▲2▼2つのホスト間のパケット伝送に必要な時間はほぼ一定であり、そのジッタは10ミリ秒以内に収まり、MPEG2−TSを伝送した場合にはPLLを用いてクロックを抽出できるという性質を持つ。
【0056】
ここで、ATMのような非同期ネットワークでも、これらの特徴を持つことがあるため、本発明では、これらの特徴を持つATMネットワークなどについても特別に同期ネットワークとして扱うことにする。
【0057】
図1に、本発明の基本的なシステム構成を図示する。
【0058】
この図に示すように、本発明は、ビデオ・オン・デマンドのサービスを提供する発信サーバ1と、デジタル放送局2と、複数のクライアント3とで構成され、各クライアント3は、非同期ネットワーク4上の発信サーバ1に接続されるとともに、同期ネットワーク5上のデジタル放送局2に接続されている。
【0059】
発信サーバ1及びデジタル放送局2は、所定のクロック(標準クロックのこともある)を用いて時間インデックスを付加したストリームを送信するための送信機構を持つ。
【0060】
ここで、標準クロックとは、世界中のいずれの場所で測定しても常に同じ値を取得できるクロックのことを意味し、GPSや原子時計から取得できる標準時刻を基準としたクロックである。
【0061】
一方、クライアント3は、同期ネットワーク5上のデジタル放送局2からストリームを受信してクロックを生成する機構と、非同期ネットワーク4上の発信サーバ1からストリームを受信して、その生成したクロックを用いて復号化する機構とを持つ。
【0062】
〔イ〕第1の実施形態例
図2に、本発明の第1の実施形態例を実現するシステム構成の一例を図示する。
【0063】
この図に示すように、本発明の第1の実施形態例を実現する場合には、発信サーバ1は、非同期ネットワーク4を介してクライアント3に接続されるとともに、デジタル放送局2とクライアント3との間を接続する同期ネットワーク5を介してデジタル放送局2に接続されることになる。
【0064】
図3に、この図2に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2及びクライアント3の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0065】
本発明では、デジタル放送局2は、所定のクロックを用いて時間インデックスを付加した同期用のストリーム(特別のストリームを用意する必要はなく、通常の放送番組の符号化ストリームでもよい)を放送する処理を行うことになるので、発信サーバ1は、その同期用のストリームの放送を受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、クライアント3に提供するストリームの符号化を行うとともに、時間インデックスを付加して、それを非同期ネットワーク4を介してクライアント3に送信するように処理する。
【0066】
一方、クライアント3は、デジタル放送局2の放送する同期用のストリームの放送を受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、発信サーバ1から送信されてくる自分の要求した符号化ストリームを受信して復号するように処理する。
【0067】
このように、発信サーバ1は、所定のクロックを用いて符号化され時間インデックスが付加されたストリームを放送しているデジタル放送局2のいずれか1つからストリームを受信し、そのストリームからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、この生成したクロックを用いて動画データを符号化し、蓄積を行うか、そのままクライアント3に送信するように処理するのである。
【0068】
このときに行うクロック合わせの処理は、符号化をしている間、およびクライアント3にストリームを送信している間は絶え間なく続けられる。
【0069】
そして、クライアント3は、デジタル放送局2から受信した同期用のストリームからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、この生成したクロックを使って、発信サーバ1から送信されてくる自分の要求した符号化ストリームを受信して復号するように処理するのである。
【0070】
すなわち、クライアント3は、図4の処理フローに示すように、同期用のストリームとなる番組を放送しているチャンネルを選択すると、その選択したチャンネルからストリームを受信して、その受信したストリームからクロックを抽出し、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをその抽出したクロックに合わせる処理に入って、そのクロック合わせを続行していく。
【0071】
このときに、ユーザからストリームのリクエスト要求が発行されると、発信サーバ1にそのストリームをリクエストし、このリクエストに応答して発信サーバ1から符号化レートの通知があるとそれを受信して、発信サーバ1から送信されてくるストリームの受信に入って、発信サーバ1からストリームが送信されてくる間、自分の持っている自励水晶発振器からクロックを抽出して、その抽出したクロックと受信した符号化レートとを用いて、受信したストリームを復号してモニタに出力する処理を行うのである。
【0072】
このようにして、本発明では、同一のデジタル放送局2の放送する同期用ストリームを使うことで、デジタル放送局2と発信サーバ1とクライアント3との間でクロックを共有することを実現し、これにより、同一クロックにて符号化と復号化とが行われることになるので、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになることで、映像や音声を途切れさせずにユーザに提示できるようになる。
【0073】
ここで、クライアント3は、発信サーバ1から送信されてくるストリームの復号を行うために、発信サーバ1が受信している同期用ストリームの放送を行っているデジタル放送局2を特定する必要がある。
【0074】
そこで、発信サーバ1は、クライアント3に対して、どのデジタル放送局2の放送する同期用ストリームを受信しているのかを知らせるために、その同期用ストリームの放送を行っているデジタル放送局2を特定するための情報を通知し、これを受けて、クライアント3は、発信サーバ1から、その同期用ストリームの放送を行っているデジタル放送局2を特定するための情報を取得して、それに基づいて、デジタル放送局2から発信サーバ1の受信している同期用ストリームを受信できるようにしている。
【0075】
発信サーバ1がこのような通知機能を有していない場合には、クライアント3は、各デジタル放送局2が同期用となるストリームを放送しているのか否かを管理しているので、各デジタル放送局2に問い合わせることで、同期用として用いられるストリームの放送を行っているデジタル放送局2を検索するようにしている。
【0076】
図2に示すシステム構成に従う場合には、発信サーバ1及びクライアント3が共通のデジタル放送局2からのストリームを受信するという構成を採っているので、デジタル放送局2のクロックが標準クロックに合わせられている必要はないが、デジタル放送局2のクロックが標準クロックに合わせられている場合には、発信サーバ1は、クライアント3の接続するデジタル放送局2と同一のデジタル放送局2に接続されている必要はない。
【0077】
すなわち、各デジタル放送局2がGPSを受信したり原子時計からクロックを抽出することなどにより、標準クロックに合わせられている場合には、図5に示すように、発信サーバ1は、同期ネットワーク5aなどを介して、クライアント3の接続するデジタル放送局2とは別のデジタル放送局2aに接続されて、そのデジタル放送局2aから、同期用のストリーム(標準クロックに基づいて生成される時間インデックスが付加されている)を受信することで、クロック合わせを実行することが可能である。
【0078】
図6に、この図5に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2及びクライアント3の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0079】
この図6に示すように、発信サーバ1、デジタル放送局2及びクライアント3の装置構成については、図2に示すシステム構成を用いる場合と基本的に同一である。
【0080】
従って、この図5に示すシステム構成を用いる場合の処理については、図2に示すシステム構成を用いる場合の処理と同様のものとなる。
【0081】
すなわち、デジタル放送局2,2aは、標準クロックを用いて符号化し、パケットに時間インデックスを記録することで同期用となるストリームを生成して、そのストリームの放送を行う。
【0082】
これを受けて、クライアント3は、同期ネットワーク5を介して、同期用のストリームを放送しているデジタル放送局のいずれか1つ(図5の場合にはデジタル放送局2)から同期用のストリームを受信し、そのストリームから標準クロックを生成する。そして、クライアント3は、自分の持っている自励水晶発振器のクロックを標準クロックに合わせる。この自励水晶発振器のクロック合わせの処理については、発信サーバ1からストリームを受信し、復号化している間は絶え間なく続けられることになる。
【0083】
一方、発信サーバ1は、同期用のストリームを放送しているデジタル放送局のいずれか1つ(図5の場合にはデジタル放送局2a)から同期用のストリームを受信し、そのストリームから標準クロックを生成する。そして、発信サーバ1は、クライアント3に提供することになるストリームを、この生成した標準クロックを用いて符号化し、パケットに時間インデックスを記録する。
【0084】
この発信サーバ1の処理を受けて、クライアント3は、所望のサービスを提供している発信サーバ1から、符号化され時間インデックスが付けられたストリームを符号化レートを含む復号に必要な情報とともに受信して、その復号を開始する。その際に、同期用のストリームから得られた標準クロックを用いて復号化の処理を行う。
【0085】
このようにして、図5に示すシステム構成を用いる場合にも、デジタル放送局2と発信サーバ1とクライアント3との間でクロックを共有することを実現し、これにより、同一クロックにて符号化と復号化とが行われることになるので、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになることで、映像や音声を途切れさせずにユーザに提示できるようになる。
【0086】
ここで、図5に示すシステム構成を用いる場合には、発信サーバ1は、デジタル放送局2aの放送する同期用のストリームから標準クロックを生成するようにしたが、図7に示すように、発信サーバ1自身がGPSなどのような標準クロック発生機構を備えるようにしてもよい。
【0087】
図8に、この図7に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2、クライアント3の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0088】
この図に示すように、発信サーバ1自身がGPSなどのような標準クロック発生機構を備える場合には、発信サーバ1は、デジタル放送局2aなどの放送する同期用のストリームから標準クロックを生成する処理を行う機構については備える必要はない。
【0089】
〔ロ〕第2の実施形態例
図9に、本発明の第2の実施形態例を実現するシステム構成の一例を図示する。
【0090】
この図に示すように、第2の実施形態例はゲートウェイ6を備えることを特徴とする。
【0091】
このゲートウェイ6は、非同期ネットワーク7を介して発信サーバ1に接続されるとともに、同期ネットワーク9を介してデジタル放送局2に接続され、さらに、同期ネットワーク8を介してクライアント3に接続されることになる。
【0092】
ここで、発信サーバ1は、同期ネットワーク9を介して放送局2に接続されることになる。また、図9では図示していないが、1つのゲートウェイ6には、複数のクライアント3が接続されることになる。
【0093】
なお、第2の実施形態例で備えられる同期ネットワーク8は、例えば、1つの家などで用いられている複数のクライアント3を接続するための小規模ネットワークなどである。
【0094】
図10に、この図9に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2、クライアント3及びゲートウェイ6の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0095】
本発明では、デジタル放送局2は、所定のクロックを用いて時間インデックスを付加した同期用のストリームを放送する処理を行うことになるので、発信サーバ1は、その同期用のストリームの放送を受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、クライアント3に提供するストリームの符号化を行うとともに時間インデックスを付加して、それを非同期ネットワーク7を介して、ゲートウェイ6経由でクライアント3に送信するように処理する。
【0096】
一方、ゲートウェイ6は、デジタル放送局2の放送する同期用のストリームを受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行うことで、発信サーバ1から送信されてくるストリームのジッタを吸収して、等間隔でもってクライアント3に送信する処理を行う。
【0097】
このゲートウェイ6の介在を受けて、クライアント3は、既存のPLL回路を使って、ゲートウェイ6を経由して発信サーバ1から送信されてくるストリームからクロックを生成して、そのクロックに従ってそのストリームを復号するように処理する。
【0098】
このように、発信サーバ1は、所定のクロックを用いて符号化され時間インデックスが付加されたストリームを放送しているデジタル放送局2のいずれか1つからストリームを受信して、そのストリームからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、この生成したクロックを用いて動画データを符号化し、蓄積を行うか、そのままゲートウェイ6経由でクライアント3に送信するように処理するのである。
【0099】
このときに行うクロック合わせの処理は、符号化をしている間、およびクライアント3にストリームを送信している間は絶え間なく続けられる。
【0100】
そして、ゲートウェイ6は、デジタル放送局2から受信した同期用のストリームからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、この生成したクロックを使って、発信サーバ1から送信されてくるクライアント3の要求したストリームの送信間隔が等間隔になるようにと調整して、それをクライアント3に送信するように処理するのである。
【0101】
そして、このジッタの吸収された発信サーバ1から送信されてくるストリームを受けて、クライアント3は、既存のPLL回路を使って、ゲートウェイ6を経由して送信されてくる発信サーバ1からのストリームからクロックを生成して、そのクロックに従ってそのストリームを復号するように処理するのである。
【0102】
すなわち、図2に示した第1の実施形態例では、クライアント3は、デジタル放送局2の放送する同期用のストリームの放送を受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、発信サーバ1から送信されてくる自分の要求した符号化ストリームを復号するように処理するのに対して、図9に示す第2の実施形態例に従う場合には、クライアント3は、既存のPLL回路を使って、ゲートウェイ6を経由して送信されてくる発信サーバ1からのストリームからクロックを生成して、そのクロックに従ってそのストリームを復号するように処理するのである。
【0103】
この構成に従って、第2の実施形態例に従うと、同一のデジタル放送局2の放送する同期用ストリームを使うことで、デジタル放送局2と発信サーバ1とクライアント3との間でクロックを共有することを実現し、これにより、同一クロックにて符号化と復号化とが行われることになるので、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになることで、映像や音声を途切れさせずにユーザに提示できるようになることを実現するとともに、ゲートウェイ6のみが同期用ストリームを受信するためのアンテナなどの設備を備えればよく、ゲートウェイ6に接続される複数のクライアント3については従来構成のものを用いることができるようになる。
【0104】
図9に示すシステム構成に従う場合には、発信サーバ1及びゲートウェイ6が共通のデジタル放送局2からのストリームを受信するという構成を採っているので、デジタル放送局2のクロックが標準クロックに合わせられている必要はないが、デジタル放送局2のクロックが標準クロックに合わせられている場合には、発信サーバ1は、ゲートウェイ6の接続するデジタル放送局2と同一のデジタル放送局2に接続されている必要はない。
【0105】
すなわち、各デジタル放送局2がGPSを受信したり原子時計からクロックを抽出することなどにより、標準クロックに合わせられている場合には、図11に示すように、発信サーバ1は、同期ネットワーク9aなどを介して、ゲートウェイ6の接続するデジタル放送局2とは別のデジタル放送局2aに接続されて、そのデジタル放送局2aから、同期用のストリーム(標準クロックに基づいて生成される時間インデックスが付加されている)を受信することで、クロック合わせを実行することが可能である。
【0106】
図12に、この図11に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2、クライアント3及びゲートウェイ6の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0107】
この図12に示すように、発信サーバ1、デジタル放送局2、クライアント3及びゲートウェイ6の装置構成については、図9に示すシステム構成を用いる場合と基本的に同一である。
【0108】
従って、この図11に示すシステム構成を用いる場合の処理については、図9に示すシステム構成を用いる場合の処理と同様のものとなる。
【0109】
すなわち、デジタル放送局2,2aは、標準クロックを用いて符号化し、パケットに時間インデックスを記録することで同期用となるストリームを生成して、そのストリームの放送を行う。
【0110】
これを受けて、ゲートウェイ6は、同期ネットワーク9を介して、同期用のストリームを放送しているデジタル放送局のいずれか1つ(図11の場合にはデジタル放送局2)から同期用のストリームを受信し、そのストリームから標準クロックを生成する。そして、ゲートウェイ6は、自分の持っている自励水晶発振器のクロックを標準クロックに合わせる。この自励水晶発振器のクロック合わせの処理については、発信サーバ1からストリームを受信している間は絶え間なく続けられることになる。
【0111】
一方、発信サーバ1は、同期用のストリームを放送しているデジタル放送局のいずれか1つ(図11の場合にはデジタル放送局2a)から同期用のストリームを受信し、そのストリームから標準クロックを生成する。そして、発信サーバ1は、クライアント3に提供することになるストリームを、この生成した標準クロックを用いて符号化し、パケットに時間インデックスを記録する。
【0112】
そして、クライアント3は、ゲートウェイ6を介して、所望のストリームを提供している発信サーバ1に対して、上述のように符号化され時間インデックスが付けられたストリームを要求する。
【0113】
この要求に応答して、発信サーバ1からストリームが送信されてくると、ゲートウェイ6は、そのストリームをバッファに蓄積しながら、それと同時に、受信した符号化レートの情報を元にバッファから一定の割合で読み出し、そのままクライアント3に送信する。
【0114】
これを受けて、クライアント3は、従来構成のPLL回路を使って、ゲートウェイ6から受信したストリームから標準クロックを抽出して、その抽出した標準クロックに従って復号化の処理を行う。
【0115】
このようにして、図11に示すシステム構成を用いる場合にも、デジタル放送局2と発信サーバ1とクライアント3との間でクロックを共有することを実現し、これにより、同一クロックにて符号化と復号化とが行われることになるので、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになることで、映像や音声を途切れさせずにユーザに提示できるようになる。
【0116】
ここで、図11に示すシステムを構成を用いる場合には、発信サーバ1は、デジタル放送局2aの放送する同期用のストリームから標準クロックを生成するようにしたが、図13に示すように、発信サーバ1自身がGPSなどのような標準クロック発生機構を備えるようにしてもよい。
【0117】
図14に、この図13に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2及びクライアント3の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0118】
この図に示すように、発信サーバ1自身がGPSなどのような標準クロック発生機構を備える場合には、発信サーバ1は、デジタル放送局2aなどの放送する同期用のストリームから標準クロックを生成する処理を行う機構については備える必要はない。
【0119】
〔ハ〕第3の実施形態例
図15に、本発明の第3の実施形態例を実現するシステム構成の一例を図示する。
【0120】
この図に示すように、第3の実施形態例はブリッジ10を備えることを特徴とする。
【0121】
このブリッジ10は、同期ネットワーク9を介して放送局2に接続されるとともに、同期ネットワーク8を介してクライアント3に接続されることになる。
【0122】
ここで、第3の実施形態例でも、非同期ネットワーク7を介して発信サーバ1に接続されるとともに、同期ネットワーク8を介してクライアント3に接続されるゲートウェイ11が備えられているが、このゲートウェイ11は、第2の実施形態例で備えるゲートウェイ6とは異なって、発信サーバ1から送信されてくるストリームを中継してクライアント3に送信するだけの処理を行う。
【0123】
なお、第3の実施形態例で備えられる同期ネットワーク8は、例えば、1つの家などで用いられている複数のクライアント3を接続するための小規模ネットワークなどである。
【0124】
図16に、この図15に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2、クライアント3、ゲートウェイ11及びブリッジ10の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0125】
本発明では、デジタル放送局2は、所定のクロックを用いて時間インデックスを付加した同期用のストリームを放送する処理を行うことになるので、発信サーバ1は、その同期用のストリームの放送を受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、クライアント3に提供するストリームの符号化を行うとともに時間インデックスを付加して、それを非同期ネットワーク7を介して、ゲートウェイ11経由でクライアント3に送信するように処理する。
【0126】
一方、ブリッジ10は、デジタル放送局2の放送する同期用のストリームを受信すると、例えば、デジタル放送網のMPEG2−TSパケットにIPヘッダなどを付けることなどにより、そのストリームをIPパケットして、同期ネットワーク8を介してクライアント3に送信することで、クライアント3がその同期用のストリームを受信できるようにする処理を行う。
【0127】
このとき、クライアント3は時間インデックスの付加された同期用ストリーム部分のみが必要となるので、ブリッジ10は、その同期用ストリーム部分のみをクライアント3に送信するように処理することがある。
【0128】
このブリッジ10の介在を受けて、クライアント3は、ブリッジ10から送信されてくる同期用のストリームの放送を受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、発信サーバ1から送信されてくる自分の要求した符号化ストリームを復号するように処理する。
【0129】
このように、発信サーバ1は、所定のクロックを用いて符号化され時間インデックスが付加されたストリームを放送しているデジタル放送局2のいずれか1つからストリームを受信し、そのストリームからデジタル放送局2の用いているクロックを生成して、この生成したクロックを用いて動画データを符号化し、蓄積を行うか、そのままゲートウェイ11経由でクライアント3に送信するように処理するのである。
【0130】
このときに行うクロック合わせの処理は、符号化をしている間、およびクライアント3にストリームを送信している間は絶え間なく続けられる。
【0131】
一方、ブリッジ10は、発信サーバ1が受信するデジタル放送局2(どのデジタル放送局2であるのかについては、例えばクライアント3から通知される)の放送する同期用のストリームを受信すると、そのストリームをIPパケット化して、同期ネットワーク8を介してクライアント3に送信することで、クライアント3がその同期用のストリームを受信できるようにする処理を行う。
【0132】
そして、クライアント3は、ブリッジ10から送信されてくる同期用のストリームの放送を受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、発信サーバ1から送信されてくる自分の要求した符号化ストリームを復号するように処理するのである。
【0133】
すなわち、図2に示した第1の実施形態例に従う場合には、クライアント3は、デジタル放送局2の放送する同期用のストリームの放送を受信して、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、発信サーバ1から送信されてくる自分の要求した符号化ストリームを復号するように処理するのに対して、図15に示す第3の実施形態例に従う場合には、クライアント3は、ブリッジ10の受信する同期用のストリームを受け取り、それからデジタル放送局2の用いているクロックを生成し、そのクロックを使って、自分の持っている自励水晶発振器のクロックをそのクロックに合わせる処理を行いながら、発信サーバ1から送信されてくる自分の要求した符号化ストリームを復号するように処理するのである。
【0134】
この構成に従って、第3の実施形態例に従うと、同一のデジタル放送局2の放送する同期用ストリームを使うことで、デジタル放送局2と発信サーバ1とクライアント3との間でクロックを共有することを実現し、これにより、同一クロックにて符号化と復号化とが行われることになるので、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになることで、映像や音声を途切れさせずにユーザに提示できるようになることを実現するとともに、ブリッジ10のみが同期用ストリームを受信するためのアンテナなどの設備を備えればよく、クライアント3についてはそのようなアンテナなどの設備を備える必要がないことを実現できるようになる。
【0135】
図15に示すシステム構成に従う場合には、発信サーバ1及びクライアント3が共通のデジタル放送局2からのストリームを受信するという構成を採っているので、デジタル放送局2のクロックが標準クロックに合わせられている必要はないが、デジタル放送局2のクロックが標準クロックに合わせられている場合には、発信サーバ1は、クライアント3の接続するデジタル放送局2と同一のデジタル放送局2に接続されている必要はない。
【0136】
すなわち、各デジタル放送局2がGPSを受信したり原子時計からクロックを抽出することなどにより、標準クロックに合わせられている場合には、図17に示すように、発信サーバ1は、同期ネットワーク9aなどを介して、クライアント3の接続するデジタル放送局2とは別のデジタル放送局2aに接続されて、そのデジタル放送局2aから、同期用のストリーム(標準クロックに基づいて生成される時間インデックスが付加されている)を受信することで、クロック合わせを実行することが可能である。
【0137】
図18に、この図17に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2、クライアント3、ゲートウェイ11及びブリッジ10の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0138】
この図18に示すように、発信サーバ1、デジタル放送局2、クライアント3、ゲートウェイ11及びブリッジ10の装置構成については、図16に示すシステム構成を用いる場合と基本的に同一である。
【0139】
従って、この図17に示すシステム構成を用いる場合の処理については、図15に示すシステム構成を用いる場合の処理と同様のものとなる。
【0140】
すなわち、デジタル放送局2,2aは、標準クロックを用いて符号化し、パケットに時間インデックスを記録することで同期用となるストリームを生成して、そのストリームの放送を行う。
【0141】
これを受けて、ブリッジ10は、同期ネットワーク9を介して、同期用のストリームを放送しているデジタル放送局のいずれか1つ(図17の場合にはデジタル放送局2)から同期用のストリームを受信し、その受信したストリームをIPパケット化して同期ネットワーク8を介してクライアント3に送信する。
【0142】
これを受けて、クライアント3は、ブリッジ10から送信されくる同期用のストリームを受信し、そのストリームから標準クロックを生成する。そして、クライアント3は、自分の持っている自励水晶発振器のクロックを標準クロックに合わせる。この自励水晶発振器のクロック合わせの処理については、発信サーバ1からストリームを受信し、復号化している間は絶え間なく続けられることになる。
【0143】
一方、発信サーバ1は、同期用のストリームを放送しているデジタル放送局のいずれか1つ(図17の場合にはデジタル放送局2a)から同期用のストリームを受信し、そのストリームから標準クロックを生成する。そして、発信サーバ1は、クライアント3に提供することになるストリームを、この生成した標準クロックを用いて符号化し、パケットに時間インデックスを記録する。
【0144】
そして、クライアント3は、ゲートウェイ11を介して、所望のストリームを提供している発信サーバ1に対して、上述のように符号化され時間インデックスが付けられたストリームを要求する。
【0145】
この要求に応答して、発信サーバ1からストリームが送信されてくると、クライアント3は、その符号化され時間インデックスが付けられたストリームを、符号化レートを含む復号に必要な情報とともに受信して、その復号を開始する。その際に、同期用のストリームから得られた標準クロックを用いて復号化の処理を行う。
【0146】
このようにして、図17に示すシステム構成を用いる場合にも、デジタル放送局2と発信サーバ1とクライアント3との間でクロックを共有することを実現し、これにより、同一クロックにて符号化と復号化とが行われることになるので、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになることで、映像や音声を途切れさせずにユーザに提示できるようになる。
【0147】
ここで、図17に示すシステムを構成を用いる場合には、発信サーバ1は、デジタル放送局2aの放送する同期用のストリームから標準クロックを生成するようにしたが、図19に示すように、発信サーバ1自身がGPSなどのような標準クロック発生機構を備えるようにしてもよい。
【0148】
図20に、この図19に示すシステム構成を実現するための発信サーバ1、デジタル放送局2、クライアント3、ゲートウェイ11及びブリッジ10の詳細な装置構成の一例を図示する。
【0149】
この図に示すように、発信サーバ1自身がGPSなどのような標準クロック発生機構を備える場合には、発信サーバ1は、デジタル放送局2aなどの放送する同期用のストリームから標準クロックを生成する処理を行う機構については備える必要はない。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、ネットワークを介して実時間ストリームを配信する際に、デジタル放送網上のストリームを使ってデジタル放送局の用いるクロックをクライアントで生成し、そのクロックを用いて復号化することによって、符号化する際のレートと復号化する際のレートとを正確に合わせることができることで、バッファのオーバーランやアンダーランを防ぐことができるようになる。その結果、長時間のIPネットワーク上の映像配信サービスを受けていても、途中で映像や音声が途切れたり止まったりすることがなくなる。
【0151】
また、発信サーバとクライアントとが同一のデジタル放送局からストリームを受信してクロックを生成することで、標準クロックを用いることなく発信サーバとクライアントのクロックとを同じにすることができることを実現でき、これにより標準クロックに合わせるための高価な機器が必要なくなる。
【0152】
また、デジタル放送を受信して、その受信したストリームの送信間隔を調整しながらクライアントに転送するという処理を行うゲートウェイを用意することで、このゲートウェイのみが受信アンテナを装備すればよく、従来のPLL回路を用いてストリームの復号化を行うクライアントを用いることができることで、クライアントの構造が単純なものとなってコストの削減を図れるようになる。
【0153】
また、デジタル放送を受信して、その受信したストリームをIPパケット化しながらクライアントに転送するという処理を行うブリッジを用意することで、このブリッジのみが受信アンテナを装備すればよくなることで、コストの削減が図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的なシステム構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態例を実現するシステム構成の一例を示す図である。
【図3】第1の実施形態例を実現する各装置の装置構成の一例を示す図である。
【図4】クライアントの実行する処理フローである。
【図5】第1の実施形態例を実現するシステム構成の他の一例を示す図である。
【図6】第1の実施形態例を実現する各装置の装置構成の他の一例を示す図である。
【図7】第1の実施形態例を実現するシステム構成の他の一例を示す図である。
【図8】第1の実施形態例を実現する各装置の装置構成の他の一例を示す図である。
【図9】第2の実施形態例を実現するシステム構成の一例を示す図である。
【図10】第2の実施形態例を実現する各装置の装置構成の一例を示す図である。
【図11】第2の実施形態例を実現するシステム構成の他の一例を示す図である。
【図12】第2の実施形態例を実現する各装置の装置構成の他の一例を示す図である。
【図13】第2の実施形態例を実現するシステム構成の他の一例を示す図である。
【図14】第2の実施形態例を実現する各装置の装置構成の他の一例を示す図である。
【図15】第3の実施形態例を実現するシステム構成の一例を示す図である。
【図16】第3の実施形態例を実現する各装置の装置構成の一例を示す図である。
【図17】第3の実施形態例を実現するシステム構成の他の一例を示す図である。
【図18】第3の実施形態例を実現する各装置の装置構成の他の一例を示す図である。
【図19】第3の実施形態例を実現するシステム構成の他の一例を示す図である。
【図20】第3の実施形態例を実現する各装置の装置構成の他の一例を示す図である。
【符号の説明】
1  発信サーバ
2  デジタル放送局
3  クライアント
4  非同期ネットワーク
5  同期ネットワーク
6  ゲートウェイ
7  非同期ネットワーク
8  同期ネットワーク
9  同期ネットワーク
10 ブリッジ
11 ゲートウェイ

Claims (16)

  1. 同期ネットワークを介して放送局と接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム配信装置に接続されて、該ストリーム配信装置から配信されるストリームを受信するストリーム受信装置であって、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、
    上記受信した同期用ストリームから上記クロックを生成する手段と、
    上記ストリーム配信装置から、上記クロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された受信対象のストリームを受信する手段と、
    上記生成したクロックを使って、上記受信した受信対象のストリームを復号する手段とを備えることを、
    特徴とするストリーム受信装置。
  2. 請求項1記載のストリーム受信装置において、
    上記同期用ストリームの放送を行っている放送局を検索する手段を備えることを、
    特徴とするストリーム受信装置。
  3. 請求項1記載のストリーム受信装置において、
    上記ストリーム配信装置から、上記同期用ストリームの放送を行っている放送局を特定するための情報を取得する手段を備えることを、
    特徴とするストリーム受信装置。
  4. 同期ネットワークを介して放送局と接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム受信装置に接続されて、該ストリーム受信装置に対してストリームを配信するストリーム配信装置であって、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、
    上記受信した同期用ストリームから上記クロックを生成する手段と、
    上記生成したクロックを用いて配信対象のストリームを符号化し、それに対して、該クロックに基づいて生成される時間インデックスを付加する手段と、
    上記符号化ストリームを上記ストリーム受信装置に送信する手段とを備えることを、
    特徴とするストリーム配信装置。
  5. 請求項4記載のストリーム配信装置において、
    上記ストリーム受信装置に対して、上記同期用ストリームの放送を行っている放送局を特定するための情報を通知する手段を備えることを、
    特徴とするストリーム配信装置。
  6. 同期ネットワークを介して放送局に接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム配信装置に接続されて、別の同期ネットワークを介して接続されるストリーム受信装置に対して、該ストリーム配信装置の配信するストリームを中継するストリーム中継装置であって、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、
    上記受信した同期用ストリームから上記クロックを生成する手段と、
    上記ストリーム配信装置から、上記クロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された受信対象のストリームを受信する手段と、
    上記生成したクロックを使って、上記受信した受信対象のストリームの送信間隔を調整しながら上記ストリーム受信装置に送信する手段とを備えることを、
    特徴とするストリーム中継装置。
  7. 同期ネットワークを介して放送局に接続されるとともに、別の同期ネットワークを介してストリーム受信装置に接続されて、該ストリーム受信装置が非同期ネットワークを介して接続されるストリーム配信装置の配信するストリームを受信できるようにするための処理を行うストリーム中継装置であって、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、
    上記受信した同期用ストリームを上記ストリーム受信装置が受信できる形に整形する手段と、
    上記整形した同期用ストリームを上記ストリーム受信装置に送信する手段とを備えることを、
    特徴とするストリーム中継装置。
  8. 請求項7記載のストリーム中継装置において、
    上記送信する手段は、時間インデックスの付加された同期用ストリーム部分のみを送信することを、
    特徴とするストリーム中継装置。
  9. 同期ネットワークを介して放送局と接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム配信装置に接続されて、該ストリーム配信装置から配信されるストリームを受信するストリーム受信装置で用いられるストリーム受信方法であって、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する過程と、
    上記受信した同期用ストリームから上記クロックを生成する過程と、
    上記ストリーム配信装置から、上記クロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された受信対象のストリームを受信する過程と、
    上記生成したクロックを使って、上記受信した受信対象のストリームを復号する過程とを備えることを、
    特徴とするストリーム受信方法。
  10. 同期ネットワークを介して放送局と接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム受信装置に接続されて、該ストリーム受信装置に対してストリームを配信するストリーム配信装置で用いられるストリーム配信方法であって、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する過程と、
    上記受信した同期用ストリームから上記クロックを生成する過程と、
    上記生成したクロックを用いて配信対象のストリームを符号化し、それに対して、該クロックに基づいて生成される時間インデックスを付加する過程と、
    上記符号化ストリームを上記ストリーム受信装置に送信する過程とを備えることを、
    特徴とするストリーム配信方法。
  11. 同期ネットワークを介して放送局に接続されるとともに、非同期ネットワークを介してストリーム配信装置に接続されて、別の同期ネットワークを介して接続されるストリーム受信装置に対して、該ストリーム配信装置の配信するストリームを中継するストリーム中継装置で用いられるストリーム中継方法であって、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する過程と、
    上記受信した同期用ストリームから上記クロックを生成する過程と、
    上記ストリーム配信装置から、上記クロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された受信対象のストリームを受信する過程と、
    上記生成したクロックを使って、上記受信した受信対象のストリームの送信間隔を調整しながら上記ストリーム受信装置に送信する過程とを備えることを、
    特徴とするストリーム中継方法。
  12. 同期ネットワークを介して放送局に接続されるとともに、別の同期ネットワークを介してストリーム受信装置に接続されて、該ストリーム受信装置が非同期ネットワークを介して接続されるストリーム配信装置の配信するストリームを受信できるようにするための処理を行うストリーム中継装置で用いられるストリーム中継方法であって、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する過程と、
    上記受信した同期用ストリームを上記ストリーム受信装置が受信できる形に整形する過程と、
    上記整形した同期用ストリームを上記ストリーム受信装置に送信する過程とを備えることを、
    特徴とするストリーム中継方法。
  13. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のストリーム受信装置の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるためのストリーム受信プログラム。
  14. 請求項4又は5記載のストリーム配信装置の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるためのストリーム配信プログラム。
  15. 請求項6ないし8のいずれか1項に記載のストリーム中継装置の実現に用いられる処理をコンピュータに実行させるためのストリーム中継プログラム。
  16. 同期ネットワークを介して放送局に接続されるストリーム配信装置と、該同期ネットワークを介して該放送局に接続されて、非同期ネットワークを介して接続される該ストリーム配信装置から配信されるストリームを受信するストリーム受信装置とで構成されるストリーム配信システムであって、
    上記ストリーム受信装置は、
    上記放送局から、標準クロックあるいは所定のクロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された同期用ストリームを受信する手段と、
    上記受信した同期用ストリームから上記クロックを生成する手段と、
    上記ストリーム配信装置から、上記クロックに基づいて生成される時間インデックスの付加された受信対象のストリームを受信する手段と、
    上記生成したクロックを使って、上記受信した受信対象のストリームを復号する手段とを備え、
    上記ストリーム配信装置は、
    上記放送局から、上記同期用ストリームを受信する手段と、
    上記受信した同期用ストリームから上記クロックを生成する手段と、
    上記生成したクロックを用いて配信対象のストリームを符号化し、それに対して、該クロックに基づいて生成される時間インデックスを付加する手段と、
    上記符号化ストリームを上記ストリーム受信装置に送信する手段とを備えることを、
    特徴とするストリーム配信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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