JP2001086080A - 衛星デジタル放送装置 - Google Patents

衛星デジタル放送装置

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JP2001086080A
JP2001086080A JP26194099A JP26194099A JP2001086080A JP 2001086080 A JP2001086080 A JP 2001086080A JP 26194099 A JP26194099 A JP 26194099A JP 26194099 A JP26194099 A JP 26194099A JP 2001086080 A JP2001086080 A JP 2001086080A
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鋭明 青木
Susumu Yamaguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気象条件の悪化や放送波の中断、放送波のド
ップラーシフトによる影響などに対し、演奏所における
TS信号生成用のクロックとアップリンク局のクロック
との同期ずれを抑えた衛星デジタル放送装置を提供する
こと。 【解決手段】 TS信号を生成する演奏所と、複数のT
S信号を合成して衛星に送信するアップリンク局とを具
備し、演奏所では、放送波の中に含まれるアップリンク
局のクロックに同期した第1クロック信号を用いてTS
信号を生成する衛星デジタル放送装置において、演奏所
に、TS信号生成用の第2クロック信号を生成するクロ
ック信号生成器19と、位相同期ループ16をもつ電圧
制御発振器17と、位相同期ループ19に入力する基準
同期信号を、アップリンク局の基準クロックに同期した
第1クロック信号から第2クロック信号に切り替える切
替器SWとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、デジタルテレビ
ジョン信号を衛星を介して放送する衛星デジタル放送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】衛星デジタル放送装置では、地上に位置
する演奏所において、映像や音声、データの各信号を多
重化し、所定のフレーム構成をもったTS信号が生成さ
れる。演奏所で生成されたTS信号は、ネットワーク回
線などを通してアップリンク局に送信される。アップリ
ンク局は、複数の演奏所から送られてくるTS信号をそ
れぞれ時分割多重によって合成し、合成TS信号を生成
する。合成TS信号は、その後、伝送路符号化および位
相変調され、放送波として衛星に送信される。衛星は、
アップリンク局から送信されてきた放送波を増幅し、地
上に向け再送信する。
【0003】上記の衛星デジタル放送装置では、アップ
リンク局において、複数の演奏所から送られてくるTS
信号を時分割多重で合成し、合成TS信号を生成してい
る。この場合、各演奏所においてTS信号を生成するた
めのクロックと、アップリンク局において合成TS信号
を生成するための基準クロックとが同期している必要が
ある。そのため、各演奏所のクロックとアップリンク局
の基準クロックとが同期するように構成されている。
【0004】各演奏所のクロックとアップリンク局の基
準クロックとを同期させる方法としては、ネットワーク
などを使用して、アップリンク局から各演奏所に対して
同期用の基準クロックを送る方法、あるいは、同期用の
基準クロックを再生できる信号を送る方法などがある。
これらの方法は、演奏所からアップリンク局へTS信号
を送信し、一方、アップリンク局から演奏所へ同期用の
基準クロックなどが送信される。この場合、ネットワー
クが双方向に使用されることになり、ネットワークの使
用料が高価になる。
【0005】このような問題を解決するために、ネット
ワークを片方向のみに使用する非同期方式や擬似同期方
式などがある。
【0006】非同期方式は、アップリンク局に、たとえ
ば演奏所のクロックとアップリンク局の基準クロックと
の周波数ずれを吸収する周波数ずれ吸収バッファを設け
る方法である。このような構成において、放送への影響
の少ない時期を利用して定期的に、あるいは、周波数ず
れ吸収バッファが吸収できない程度の周波数ずれが生ず
る直前に、周波数ずれ吸収バッファをリセットし、ある
一定期間で発生した周波数ずれを吸収する方法である。
【0007】また、擬似同期方式は、アップリンク局に
おいて、演奏所のクロックとアップリンク局の基準クロ
ックとの周波数ずれを監視し、ヌルのTS信号を付加し
たり、あるいは、ヌルのTS信号を削除したりして、両
者の周波数ずれを吸収する方法である。
【0008】非同期方式や擬似同期方式は、ネットワー
クを片方向のみに使用するため、ネットワークの使用料
が低減する。しかし、各演奏所のクロックとアップリン
ク局の基準クロックとの周波数ずれによって、非同期方
式の場合は、周波数ずれ吸収バッファのリセット間隔が
短くなり、リセットが頻繁になるという問題がある。ま
た、擬似同期方式の場合は、高価な疑似同期装置が必要
となり、また、階層切替え時のヌルTS信号の処理が複
雑になる。
【0009】そこで、上記した問題を解決するために、
各演奏所において、衛星から送信されてくる放送波を受
信し、受信した放送波を復調し、合成TS信号あるいは
自局のTS信号を抽出する方法がある。この方法の場
合、抽出した合成TS信号あるいは自局のTS信号に同
期したクロックを生成し、このクロックを用いてTS信
号が生成される。
【0010】ここで、従来の衛星デジタル放送装置につ
いて、合成TS信号を抽出してTS信号生成用のクロッ
クを生成する方法を例にとり図4を参照して説明する。
符号40A、40BはTS信号を生成する演奏所であ
る。符号50は、演奏所40A、40Bから送られてき
た複数のTS信号を合成するアップリンク局である。ま
た、符号60は、アップリンク局50から送られてきた
放送波を中継し、地上に向け再送信する衛星である。各
演奏所40A、40Bは同じ構成になっている。ここで
は演奏所40Aの構成および動作について説明し、演奏
所40Bの構成および動作の説明は省略する。
【0011】演奏所40Aは、クロック再生装置41お
よび多重化装置42などから構成されている。クロック
再生装置41は、衛星60から送信された放送波を受信
する受信部41a、および、放送波を復調して合成TS
信号を取り出し、合成TS信号に同期したクロックを生
成する再生部41bから構成されている。再生部41b
で生成された再生クロックは多重化装置42に送られ
る。多重化装置42では、再生クロックをもとに、映像
信号や音声信号、データを多重化し自局のTS信号を生
成する。生成されたTS信号は、たとえばネットワーク
回線Nを通してアップリンク局50に送られる。アップ
リンク局50には、他の演奏所40Bからも同様のTS
信号が送られてくる。
【0012】アップリンク局50は、合成器51におい
て、クロック発生器54が発生するクロックCをもと
に、複数の演奏所40A、40Bから送られるTS信号
を時分割多重によって合成する。次に、合成TS信号
は、アップリンク52で伝送路符号化および位相変調な
どが行われ、放送波として衛星60に向け送信される。
衛星60では、アップリンク局50から送られた放送波
を中継し、地上に向け送信する。
【0013】上記した構成によれば、演奏所40A、4
0Bは、自局のTS信号を生成する場合、放送波から合
成TS信号を復調し、アップリンク局におけるTS信号
合成用のクロックまたはこのクロックと同期する各演奏
所に割り当てられた周波数のクロックを抽出し、これら
のクロックと同期した再生クロックを用いて行われる。
したがって、各演奏所40A、40BのTS信号生成用
の再生クロックと、アップリンク局50のクロックとの
同期が保たれる。
【0014】なお、アップリンク局50には、合成器5
1において複数のTS信号を合成する際に、各演奏所4
0A、40BにおけるTS信号生成用の再生クロック
と、アップリンク局50のクロックとの間に、周波数ず
れがあった場合にも対応できるように、各演奏所40
A、40Bに対応して、それぞれ周波数ずれ吸収バッフ
ァ(図示せず)が設けられている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の衛星デジタル放
送装置は、演奏所において、放送波から合成TS信号な
どを復調し、アップリンク局のTS信号合成用のクロッ
クまたはこのクロックと同期する各演奏所に割り当てら
れた周波数のクロックを抽出し、これらのクロックと同
期した再生クロックを用いてTS信号が生成されてい
る。この場合、ネットワークは、TS信号を伝送する片
方向のみの使用となる。しかし、気象条件が悪化した場
合、あるいは、アップリンク局を構成する機器のメイン
テナンスや故障などで、現用装置から予備装置へ切り替
える場合など、運用中に放送波を受信できない時間が発
生することがある。このような場合、受信した放送波か
らTS信号を復調抽出できなくなり、TS信号生成用の
再生クロックとアップリンク局の基準クロックとの同期
が取れなくなる。また、衛星の移動に伴うドップラーシ
フトによって遅延時間が変動すると、その影響によっ
て、TS信号生成用の再生クロックと、アップリンク局
の基準クロックとの位相が大幅にずれることがある。
【0016】本発明は、上記した欠点を解決し、気象条
件の悪化や放送波の中断、放送波のドップラーシフトに
よる影響などに対し、演奏所におけるTS信号生成用の
クロックとアップリンク局のクロックとの同期ずれを抑
えた衛星デジタル放送装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、デジタル放送
用のTS信号を生成する演奏所と、複数の演奏所からそ
れぞれ送られてくる複数のTS信号を合成し、合成した
合成TS信号を放送波として衛星を介して地上に送信す
るアップリンク局とを具備し、演奏所では、前記衛星か
ら送られてくる放送波から合成TS信号を復調し、前記
アップリンク局のTS信号合成用のクロックまたはこの
クロックと同期した各演奏所に割り当てられた周波数の
クロックを抽出し、この抽出されたクロックに同期した
第1クロックを用いてTS信号を生成する衛星デジタル
放送装置において、前記演奏所に、TS信号を生成する
ための第2クロックを生成するクロック生成器と、前記
第1クロックおよび前記第2クロックのいずれか一方を
選択する切替器とを設け、この切替器で選択された前記
第1クロックまたは前記第2クロックを用いてTS信号
を生成することを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について図1を
参照して説明する。
【0019】符号10A、10BはTS信号を生成する
演奏所で、符号20は、演奏所10A、10Bから送ら
れてくる複数のTS信号を合成するアップリンク局、符
号30は、アップリンク局20から送られてきた放送波
を中継し、地上に向け再送信する衛星である。なお、各
演奏所10A、10Bは同じ構成になっている。したが
って、ここでは、演奏所10Aの構成および動作につい
て説明し、演奏所10Bの構成および動作の説明は省略
する。
【0020】演奏所10Aは、クロック再生装置11お
よび多重化装置12などから構成されている。クロック
再生装置11は、衛星30から送信された放送波を受信
し、アップリンク局の合成TS信号を抽出する受信部1
1a、および、抽出された合成TS信号に同期した再生
クロックを生成する再生部11bなどから構成されてい
る。再生部11bで生成された再生クロックは多重化装
置12に送られる。多重化装置12では、再生クロック
をもとに、映像信号や音声信号、データを多重化し自局
のTS信号を生成する。生成されたTS信号は、たとえ
ばネットワーク回線Nを通してアップリンク局20に送
られる。このとき、アップリンク局20には、他の演奏
所10Bからも同様のTS信号が送られている。
【0021】アップリンク局20では、複数の演奏所1
0A、10Bから送られてきたTS信号がそれぞれ、周
波数ずれ吸収バッファ21a、21bに加えられ、演奏
所10A、10Bの再生クロックと、アップリンク局2
0の基準クロックとの周波数ずれが吸収される。その
後、合成器22に加えられ、クロック発生器25が発生
するクロックCをもとに、各演奏所10A、10Bから
送られるTS信号が時分割多重によって合成される。次
に、合成TS信号は、アップリンク23で伝送路符号
化、位相変調などが行われ、放送波として衛星30に向
け送信される。衛星30では、アップリンク局20から
送られた放送波を増幅し、地上に向け再送信する。
【0022】上記した構成によれば、演奏所10A、1
0BにおけるTS信号の生成は、アップリンク局20に
おける合成TS信号に同期した再生クロックで行われて
いる。そのため、各演奏所10A、10BのTS信号生
成用の再生クロックと、アップリンク局20の基準クロ
ックCとの同期が保たれる。
【0023】ここで、周波数/位相ずれ吸収バッファ2
1a、21bの1つの例を図2を参照して説明する。周
波数/位相ずれ吸収バッファ21a、21bは、たとえ
ばFIFOなどで構成され、信号が入力する入力端子I
Nやメモリ31、出力端子OUTなどから構成されてい
る。そして、入力端子INから入力する信号が書込み信
号C1の制御でメモリ31に記憶される。また、読出し
信号C2の制御でメモリ31から読み出される。
【0024】この構成によれば、メモリ31から読み出
される出力信号の周波数は読出し信号C2で決定され
る。したがって、周波数ずれとドップラシフト等による
位相ずれを考慮して、読出し信号C2によってメモリ3
1から読み出すタイミングを調整すれば、バッファが破
綻するまでの間は周波数/位相ずれが吸収される。
【0025】次に、演奏所10Aにおけるクロック再生
装置11の構成について図3を参照して説明する。図3
では、図1に対応する部分には同一の符号を付し、重複
する説明は一部省略する。
【0026】演奏所10Aの受信部11aでは、受信し
た放送波を復調器13で復調し、たとえば合成TS信号
を取り出す。取り出された合成TS信号はTS信号検出
器14、および、再生部11bのクロック再生器15に
送られる。そして、TS信号検出器14では、復調され
たTS信号が正常であるか異常であるかが検出される。
また、クロック再生器15では、アップリンク局のTS
信号合成用のクロック、または、このクロックと同期す
る各演奏所に割り当てられた周波数のクロックを抽出
し、この抽出されたクロックに同期した再生クロックを
生成する。再生クロックは、その後、スイッチ回路SW
の端子Aを通して位相同期ループ16に基準同期信号と
して加えられる。位相同期ループ16には、電圧制御発
振器17の発振信号も加えられている。そして、位相同
期ループ16の働きで、電圧制御発振器17の発振信号
の周波数が、基準同期信号として供給される再生クロッ
クの周波数と同期するように制御される。この場合、再
生クロックは、アップリンク局の合成TS信号の周波数
と同期している。そのため、電圧制御発振器17の発振
信号の周波数はアップリンク局のTS信号合成用クロッ
クの周波数と同期状態となる。この電圧制御発振器17
の発振信号が多重化装置12(図1)に送られ、TS信
号生成用のクロック信号として利用される。
【0027】上記した構成により、各演奏所10A、1
0BにおけるTS信号生成用のクロックと、アップリン
ク局20のクロックとの同期が保たれる。
【0028】ところで、上記した構成の受信部11aに
おいて、気象条件が悪化して放送波の受信強度が弱くな
った場合、あるいは、放送波が中断した場合など、放送
波から正常なTS信号を検出できなくなる。このとき、
各演奏所のTS信号生成用のクロックと、アップリンク
局のクロックとの同期が保てなくなる。このような場
合、TS信号検出器14では、TS信号の異常が検出さ
れ、スイッチ回路SWが端子B側に切り替えられる。
【0029】端子B側には、所定周波数の発振信号を発
生する高精度発振器18、および、高精度発振器18の
発振信号からTS信号生成用のクロックを生成するクロ
ック生成器19が接続されている。高精度発振器18に
は、ルビジウムやセシウム励振による高精度発振器を使
用し、予め、アップリンク局20の基準発振器のクロッ
クの周波数に合わせておく。そして、スイッチ回路SW
が端子B側に切り替えられた場合に、クロック生成器1
9で生成されたクロックが基準同期信号として位相同期
ループ16に加えられる。このとき、電圧制御発振器1
7の発振信号の周波数はクロック生成器19のクロック
の周波数と同期する。高精度発振器18の発振信号はア
ップリンク局20のクロックの周波数に合わせてあるた
め、クロックが切り替えられても、後述のように同期ず
れが抑えられる。
【0030】クロック生成器19のクロックを用いる場
合、周波数ずれは少ないものの、この状態が継続する
と、位相ずれが大きくなりアップリンク局20の機器が
誤動作する原因となる。しかし、このような位相ずれ
は、アップリンク局20の周波数ずれ吸収バッファ21
a、21bで容易に吸収でき、アップリンク局20にお
ける機器の誤動作を防止できる。
【0031】また、位相同期ループ16が設けられてい
る。そのため、位相同期ループ16に基準同期信号とし
て加えるクロックを、クロック生成器19で生成された
クロックに切り替えた場合に、クロック間に周波数ずれ
があっても、位相同期ループ16の作用で電圧制御発振
器の発振信号が緩やかに変化する。このため、TS生成
器にはクロックの切替えによるショックが生じない。
【0032】なお、上記の実施形態では、演奏所におい
て、受信した放送波から合成TS信号を抽出し、抽出し
た合成TS信号からTS信号生成用のクロックを生成し
ている。この場合、合成TS信号からさらに自局のTS
信号を抽出し、自局のTS信号からTS信号生成用のク
ロックを生成することもできる。 上記した構成によれ
ば、放送波を正常に受信できない期間でも、周波数ずれ
が高精度発振器の精度に抑えられる。また、放送波から
TS信号を復調する際に、衛星のドップラーシフトによ
って位相ずれが生じても、この程度の位相ずれは、アッ
プリンク局の周波数ずれ吸収バッファで容易に吸収でき
る。この場合、必要とされるバッファ量は、非同期方式
で必要とされるバッファ量よりも十分小さくなる。ま
た、周波数ずれが大きい場合は、周波数ずれ吸収バッフ
ァのリセットを併用することもできる。この場合、リセ
ットの間隔が長くなり、頻繁なリセットは必要でなくな
る。
【0033】なお、衛星デジタル放送装置の場合、非同
期になる期間、すなわち、放送波からTS信号を正しく
復調できない期間は、月に数時間程度である。また、ア
ップリンク局の定期点検や故障なども実際にはそれほど
多くない。このため、定期点検時や故障時などによっ
て、現用機と予備機の切り替えで発生する非同期の期間
はほんの一瞬であり、周波数ずれ吸収バッファの使用量
は少なく抑えられる。たとえば、衛星の寿命が10数年
程度と考えると、バッファ量を十分に取ることにより、
実質的にリセットは不要とすることができる。
【0034】また、アップリンク局が周波数ずれ吸収用
バッファを持つ構成の場合、定期点検などで電源を入れ
なおす際に、通常、周波数ずれ吸収用バッファはリセッ
トされる。そして、合成器の定期点検は、衛星の寿命よ
りも短い期間に行われる。したがって、合成器の定期点
検時に周波数ずれ吸収用バッファをリセットすれば、運
用時における吸収用バッファのリセットはほとんど必要
でなくなる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、気象条件の悪化や放送
波の中断、放送波のドップラーシフトによる影響などに
対し、演奏所におけるTS信号生成用のクロックとアッ
プリンク局のクロックとの同期ずれを抑えた衛星デジタ
ル放送装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を説明するための回路構成図
である。
【図2】本発明に使用される周波数ずれ吸収用バッファ
を説明するための回路構成図である。
【図3】本発明に使用されるクロック再生装置を説明す
るための回路構成図である。
【図4】従来例を説明するための回路構成図である。
【符号の説明】
10A、10B…演奏所 20…アップリンク局 30…衛星 11…クロック再生装置 11a…受信部 11b…再生部 12…多重化装置 13…復調器 14…TS信号検出器 15…クロック再生器 16…位相同期ループ 17…電圧制御発振器 18…高精度発振器 19…クロック生成器 21a、21b…周波数/位相ずれ吸収用バッファ 22…合成器 23…アップリンク 31…メモリ N…ネットワーク回路 SW…切替器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 晋 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内 Fターム(参考) 5C022 CA03 5C064 DA01 DA14 5K072 AA24 AA28 BB14 BB22 BB25 CC05 DD05 DD16 DD17 FF08 GG24 GG25 GG26 GG36

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル放送用のTS信号を生成する演
    奏所と、複数の演奏所からそれぞれ送られてくる複数の
    TS信号を合成し、合成した合成TS信号を放送波とし
    て衛星を介して地上に送信するアップリンク局とを具備
    し、演奏所では、前記衛星から送られてくる放送波から
    合成TS信号を復調し、前記アップリンク局のTS信号
    合成用のクロックまたはこのクロックと同期した各演奏
    所に割り当てられた周波数のクロックを抽出し、この抽
    出されたクロックに同期した第1クロックを用いてTS
    信号を生成する衛星デジタル放送装置において、前記演
    奏所に、TS信号を生成するための第2クロックを生成
    するクロック生成器と、前記第1クロックおよび前記第
    2クロックのいずれか一方を選択する切替器とを設け、
    この切替器で選択された前記第1クロックまたは前記第
    2クロックを用いてTS信号を生成することを特徴とす
    る衛星デジタル放送装置。
  2. 【請求項2】 デジタル放送用のTS信号を生成する演
    奏所と、複数の演奏所からそれぞれ送られてくる複数の
    TS信号を合成し、合成した合成TS信号を放送波とし
    て衛星を介して地上に送信するアップリンク局とを具備
    し、演奏所では、前記衛星から送られてくる放送波から
    合成TS信号を復調し、前記アップリンク局のTS信号
    合成用のクロックまたはこのクロックと同期した各演奏
    所に割り当てられた周波数のクロックを抽出し、この抽
    出されたクロックに同期した第1クロックを用いてTS
    信号を生成する衛星デジタル放送装置において、前記演
    奏所に、TS信号を生成するための発振信号を生成する
    発振器と、前記発振信号からTS信号生成用の第2クロ
    ックを生成するクロック生成器と、位相同期ループをも
    つ電圧制御発振器と、前記位相同期ループに入力する基
    準同期信号を前記第1クロックから前記第2クロックに
    切り替える切替器とを設け、前記電圧制御発振器が発生
    する発振信号を用いてTS信号を生成することを特徴と
    する衛星デジタル放送装置。
  3. 【請求項3】 演奏所に、放送波から復調されたTS信
    号が正常か異常かを検出するTS信号検出器を設け、T
    S信号が異常の場合に切替器の切り替えを行う請求項1
    または請求項2記載の衛星デジタル放送装置。
  4. 【請求項4】 発振器がルビジウムまたはセシウムの励
    振を使用している請求項2記載の衛星デジタル放送装
    置。
  5. 【請求項5】 アップリンク局に、アップリンク局のT
    S信号合成用のクロックと演奏所の第1クロックまたは
    第2クロックとの周波数ずれ、あるいは、衛星のドップ
    ラシフトによる位相ずれを吸収する周波数/位相ずれ吸
    収バッファを設けた請求項1記載の衛星デジタル放送装
    置。
  6. 【請求項6】 デジタル放送用のTS信号を生成する演
    奏所と、複数の演奏所からそれぞれ送られてくる複数の
    TS信号を合成し、合成した合成TS信号を放送波とし
    て衛星を介して地上に送信するアップリンク局とを具備
    し、演奏所では、前記衛星から送られてくる放送波から
    合成TS信号を復調し、前記アップリンク局のTS信号
    合成用のクロックまたはこのクロックと同期した各演奏
    所に割り当てられた周波数のクロックを抽出し、この抽
    出されたクロックに同期した第1クロックを用いてTS
    信号を生成する衛星デジタル放送装置において、前記複
    数の演奏所にそれぞれ、TS信号を生成するための発振
    信号を生成する発振器と、前記発振信号からTS信号生
    成用の第2クロックを生成するクロック生成器と、位相
    同期ループをもつ電圧制御発振器と、前記位相同期ルー
    プに入力する基準同期信号を前記第1クロックから前記
    第2クロックに切り替える切替器とを設け、前記電圧制
    御発振器が発生する発振信号を用いてTS信号を生成す
    ることを特徴とする衛星デジタル放送装置。
JP26194099A 1999-09-16 1999-09-16 演奏所装置および演奏所装置を備えた衛星デジタル放送装置 Expired - Fee Related JP4363715B2 (ja)

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JP2005175699A (ja) * 2003-12-09 2005-06-30 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 遅延時間調整方法及び遅延時間調整装置
JP2013207650A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Jvc Kenwood Corp エンコーダおよび制御方法
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