JP2013206056A - 情報処理装置、情報処理システムおよびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツまたはその関連情報のネットワーク上での流通をより効率的に管理する。
【解決手段】情報処理装置は、コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通したことを示す流通情報を、上記第1のユーザおよび上記第2のユーザが属するソーシャルネットワークを介して取得する流通情報取得部と、上記流通情報に基づいて、上記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で上記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する経路情報生成部とを含む。
【選択図】図14

Description

本開示は、情報処理装置、情報処理システムおよびプログラムに関する。
コンピュータによって利用されるコンテンツは、その実体であるデータが容易に複製可能であるために、例えば通信ネットワークやリムーバブル記憶媒体などを介して、きわめて容易に流通する。こうしたコンテンツの高い流通性は、いわゆる「超流通」などとして早くから注目されており、例えば特許文献1に記載されているように、特にコンテンツとして流通する著作物の権利をいかにして保護するかということについて様々な技術が提案されてきた。
一方、ネットワークサービスを提供するための技術は近年飛躍的に進歩し、多種多様な情報がネットワークを介して流通している。例えば、特許文献2には、楽曲などのコンテンツを再生するときのプレイリストをユーザ間で共有し、共有されたプレイリストに含まれるコンテンツをネットワーク上から取得して再生する技術が記載されている。このように、コンテンツ実体のデータだけではなく、コンテンツに関連する様々なデータがネットワークを介して流通することも、現在では一般的である。
特公平6−95302号公報 特許第4085284号公報
しかしながら、流通するコンテンツまたはその関連情報を管理する技術には、なおも改善の余地がある。例えば、上記の特許文献1に記載されているような技術、およびその改良技術は、ユーザ側での何らかの情報の入力や、ユーザが所有する特定の機器との関連付けなどを必要とするために、コンテンツを利用するユーザの利便性との両立を十分には達成できていない。また、特許文献2に記載されているような多様なコンテンツ関連情報の流通を管理する技術も、十分に提案されているとは言いがたい。
そこで、本開示では、コンテンツまたはその関連情報のネットワーク上での流通をより効率的に管理することが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理システムおよびプログラムを提案する。
本開示によれば、コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通したことを示す流通情報を、上記第1のユーザおよび上記第2のユーザが属するソーシャルネットワークを介して取得する流通情報取得部と、上記流通情報に基づいて、上記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で上記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する経路情報生成部とを含む情報処理装置が提供される。
また、本開示によれば、第1のユーザおよび第2のユーザが属するソーシャルネットワークを提供する情報処理システムであって、上記第2のユーザに対応付けられ、上記第1のユーザから流通したコンテンツ関連データを取得する端末装置と、上記端末装置が上記コンテンツ関連データを取得したことを示す流通情報を、上記ソーシャルネットワークを介して取得する流通情報取得部、および上記流通情報に基づいて、上記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で上記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する経路情報生成部を有するサーバ装置とを含む情報処理システムが提供される。
また、本開示によれば、コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通したことを示す流通情報を、上記第1のユーザおよび上記第2のユーザが属するソーシャルネットワークを介して取得する機能と、上記流通情報に基づいて、上記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で上記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する機能とをコンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
コンテンツ関連データ(コンテンツまたはその関連情報)の流通を、流通元である第1のユーザと流通先である第2のユーザとの関係として取得することで、コンテンツ関連データの流通について、ユーザ間での経路を特定することが可能である。この経路の情報を利用すれば、コンテンツ関連データの流通をより効率的に管理することが可能である。
以上説明したように、本開示によれば、コンテンツまたはその関連情報のネットワーク上での流通をより効率的に管理することができる。
本開示の第1の実施形態に係るシステムの構成を示す図である。 本開示の第1の実施形態におけるコンテンツ関連データの流通の例を示す図である。 本開示の第1の実施形態でユーザに提示されうるユーザインターフェースの例を示す図である。 本開示の第1の実施形態でユーザに提示されうるユーザインターフェースの例を示す図である。 本開示の第1の実施形態でユーザに提示されうるユーザインターフェースの例を示す図である。 本開示の第1の実施形態で生成される経路情報の例を示す図である。 図6に示す経路情報を視覚的に表した例を示す図である。 本開示の第1の実施形態の変形例を示す図である。 本開示の第2の実施形態におけるコンテンツ関連データの流通の例を示す図である。 本開示の第2の実施形態で生成される経路情報の例を示す図である。 図10に示す経路情報を視覚的に表した例を示す図である。 本開示の第2の実施形態におけるユーザ評価の例を示す図である。 図12に示す評価を他のユーザに表示する例を示す図である。 本開示の実施形態に係るサーバ装置の機能構成を示すブロック図である。 本開示の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.システム構成
1−2.コンテンツ関連データの流通の例
1−3.ユーザインターフェースの例
1−4.取得される情報の例
1−5.経路情報の例
1−6.変形例
2.第2の実施形態
2−1.コンテンツ関連データの流通の例
2−2.取得される情報の例
2−3.経路情報の例
2−4.経路情報の利用の例
2−5.変形例
3.装置構成
3−1.機能構成
3−2.ハードウェア構成
4.補足
(1.第1の実施形態)
まず、本開示の第1の実施形態について説明する。本実施形態では、コンテンツ関連データがURL情報である。URL情報は、ユーザが属するソーシャルネットワーク上で流通する。
(1−1.システム構成)
図1には、サーバ装置100と、端末装置200とがネットワーク400を介して接続される情報処理システム10が示されている。ネットワーク400は、例えばインターネットのような通信ネットワークと、通信ネットワーク上で提供されるソーシャルネットワークサービスのようなネットワークサービスとの両方を包含する。従って、本明細書において、「ソーシャルネットワーク」という用語は、いわゆる社会科学的な(通信ネットワークを介さない)ネットワークではなく、通信ネットワーク上のシステムによってサービスとして実現されるネットワークを意味する。ユーザ(USER A,USER B,USER P,USER Q)は、それぞれ端末装置200を用いてネットワーク400にアクセスする。なお、以下の説明において、端末装置200は、それぞれを利用するユーザに対応付けられる。ネットワーク400には、図示されているように、さらに多くのユーザが端末装置200を用いてアクセスしうる。
端末装置200は、例えば、USER AおよびUSER Bが使用しているスマートフォン200a,200b、USER Pが使用しているPC(パーソナルコンピュータ)200p、USER Qが使用しているテレビジョン装置200qなど、情報処理機能および通信機能を有する各種の装置を含む。これらの端末装置200は、いずれも、各ユーザによってコンテンツに関する処理のために使用される。例えば、端末装置200は、各ユーザが楽曲や映像などのコンテンツ実体を再生するのに用いられてもよく、また各ユーザがコンテンツに関する情報を入手するためにWebページなどをブラウジングするのに用いられてもよい。
また、ネットワーク400には、サーバ装置100が接続される。サーバ装置100は、後述するように、ユーザ間でのコンテンツ関連データの流通を示す情報を取得し、この情報を用いてコンテンツ関連データの流通経路情報を生成する。なお、サーバ装置100は、単一の情報処理装置として図示されているが、かかる例には限られない。例えば、サーバ装置100は、通信ネットワークで接続された複数の装置のリソースを互いに協働させることによって実現されてもよい。
さらに、ネットワーク400には、コンテンツ提供サーバ装置300が接続されてもよい。コンテンツ提供サーバ装置300は、後述するように、例えばコンテンツを販売する企業などのコンテンツ提供者によって利用され、ネットワーク400の中で端末装置200とは異なる役割を果たす。コンテンツ提供サーバ装置300も、図示されているような単一の装置には限られず、通信ネットワーク上の複数の装置のリソースを互いに協働させることによって実現されてもよい。
(1−2.コンテンツ関連データの流通の例)
図2には、本実施形態におけるコンテンツ関連データの流通の例が示されている。本実施形態において、コンテンツ関連データは、例えばコンテンツ提供サーバ装置300によって管理されるコンテンツ提供サイト310にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)情報である。このURL(http://xxx.yy)を用いてコンテンツ提供サイト310にアクセスしたユーザは、そこでの購入によって、コンテンツ実体である楽曲の音声ファイル(xxx.mp3)を入手することができる。このように、コンテンツ関連データは、コンテンツの入手経路を示す情報であってもよい。
図示された例では、USER Aが、コンテンツ提供サイト310にアクセスするためのURL情報を最初に提供される。URL情報は、コンテンツ提供者によって、USER Aに向けて情報提供される。つまり、コンテンツ提供者は、コンテンツ関連データであるURL情報の原初流通者(root distributor)としてUSER Aを指定している。
情報提供を受けたUSER Aは、ネットワーク400で提供されるソーシャルネットワークサービスを用いて、このURL情報を友人であるUSER Bとシェアする。USER Bは、シェアされたURL情報に対して肯定的な印象を持てば、シェアされたURL情報に対して支持を表明する。さらに、USER Bは、URL情報を、さらに別の友人であるUSER Cとシェアしてもよい。USER Cも、シェアされたURL情報に対して肯定的な印象を持てば、シェアされたURL情報に対して支持を表明する。
さらに、図示された例では、USER Bが、シェアされたURL情報を用いてコンテンツ提供サイト310にアクセスして、コンテンツ実体(xxx.mp3)を購入する。もちろん、URL情報をシェアしているUSER AやUSER Cが、同様にしてコンテンツ提供サイト310にアクセスしてコンテンツ実体を購入することも可能である。
(1−3.ユーザインターフェースの例)
以下、図3〜図5を参照して、上記の図2のようにコンテンツ関連データが流通する場合に、各ユーザに提示されうるソーシャルネットワークサービスのユーザインターフェース(画面)の例について説明する。
図3は、コンテンツ提供者(ZZ RECORDS)から情報提供を受けたUSER Aに提示されるユーザインターフェースの例である。図示された例では、新譜の楽曲がリリースされたことを示すZZ RECORDSからのメッセージが、ニュースフィードとして表示される。このメッセージは、ZZ RECORDSがURL情報の原初流通者に指定したユーザだけに配信される。メッセージには、楽曲(コンテンツ実体)を購入するショッピングページにアクセスするためのURL情報(http://xxx.yy)が含まれる。
このニュースフィードを見たUSER Aは、「SHARE」ボタンを押下することによって、URL情報を他のユーザ、具体的には友人であるUSER BおよびUSER Dとシェアすることが可能である。なお、USER Aは、例えば楽曲が友人の嗜好には合わないと思った場合や、自身が推薦するものとして相応しくないと思った場合には、URL情報をシェアしないこともありうる。
図4は、USER AがURL情報をシェアしたUSER Bに提示されるユーザインターフェースの例である。図示された例では、USER Aがリンク(URL情報)をシェアしたことを示すニュースフィードが表示される。このニュースフィードは、USER Aがシェアした情報を見ることが可能なすべてのユーザ(この例では、友人であるUSER BおよびUSER D)のユーザインターフェースに表示される。
このニュースフィードを見たUSER Bは、「SUPPORT」ボタンを押下することによって、このURL情報に対する支持を表現することが可能である。また、USER Bは、「SHARE」ボタンを押下することによって、URL情報をさらに他のユーザ、具体的には友人であるUSER CおよびUSER Eとシェアすることが可能である(USER Aとは既にシェアされている)。もちろん、USER Bも、例えば楽曲が友人の嗜好には合わないと思った場合や、自身が推薦するものとして相応しくないと思った場合には、URL情報をシェアしないことがありうる。
図5は、USER BがURL情報をシェアしたUSER Cに提示されるユーザインターフェースの例である。図示された例では、USER Cにも、USER Bと同様のニュースフィードが表示される(ただし発信者はUSER AではなくUSER B)。また、「SUPPORT」ボタンによって支持を表現したり、「SHARE」ボタンによってURL情報をさらに他のユーザ(USER FおよびUSER G)とシェアしたりすることが可能である。
(1−4.取得される情報の例)
ここで、再び図2を参照して、本実施形態におけるコンテンツ関連データの流通について、サーバ装置100が取得する情報について説明する。サーバ装置100は、コンテンツ関連データ(URL情報)が流通したことを示す流通情報を、ネットワーク400でのアクティビティから取得する。
図示された例において、ネットワーク400でのアクティビティは、USER AによってシェアされたURL情報に対するUSER Bの「支持」、およびUSER BによってシェアされたURL情報に対するUSER Cの「支持」である。これらのアクティビティは、いずれも、URL情報が、あるユーザから別のユーザに流通したことを示す。
ここで、「支持」、つまり「SUPPORT」ボタンの押下をもってURL情報の流通とするのは、そのアクティビティによって流通元(USER A)と流通先(USER B)が特定されるためである。例えば、USER Aが「SHARE」ボタンを押下してURL情報をシェアした時点では、URL情報をシェアされた友人(USER BおよびUSER D)のうちの誰が実際にそのURL情報に接する機会をもったかがまだ特定されていない。
つまり、本実施形態では、「支持」を便宜的に「流通」を示すアクティビティとして扱っているだけであって、必ずしも「支持」によって表現される肯定的な反応を「流通」の条件としているわけではない。従って、例えば図4の例でUSER Bが「SUPPORT」ボタンを押下しなかったとしても、USER Bが「SHARE」ボタンを押下したり、コンテンツ提供サイト310にアクセスしたりした場合には、これをURL情報がUSER AからUSERBに流通したことを示す情報として扱ってもよい。あるいは、USER Aが「SHARE」ボタンを押下してURL情報をシェアした時点で、そのURL情報を見ることが可能な友人(USER BおよびUSER D)にURL情報が流通したとみなしてもよい。
また、本実施形態において、サーバ装置100は、コンテンツ関連データ(URL情報)に対応するコンテンツ(楽曲)が購入されたことを示すライセンス情報を取得してもよい。なお、購入は、対価を支払うことによるコンテンツのライセンスの取得といえる。図示された例において、サーバ装置100は、USER BがURL情報からコンテンツ提供サイト310にアクセスし、コンテンツを購入したことを示す情報を取得する。
このようにしてサーバ装置100によって取得された情報に基づいて、ネットワーク400に属するユーザの間でコンテンツ関連データ(URL情報)が流通した経路を示す経路情報が生成される。
(1−5.経路情報の例)
図6に、本実施形態で生成される経路情報の一例を示す。例えば、上記の例において、USER AからUSER BにURL情報が流通したことを示す流通情報が取得された場合に、経路情報にレコードREC_1が追加される。レコードREC_1は、ユーザ名(USER B)と、流通元(USER A)とを特定するフィールドを有する。
さらに、レコードREC_1には、USER Bがコンテンツ(楽曲)を購入したか否かを示す購入状態フラグが付加されていてもよい。購入状態フラグは、流通情報が取得されてレコードREC_1が生成された時点では「NO」であり、USER Bがコンテンツを購入していないことを示している。その後、ライセンス情報として、USER Bがコンテンツ提供サイト310でコンテンツを購入したことを示す情報が取得されたときに、USER Bに関連付けられたレコードREC_1の購入状態フラグが「YES」、すなわちUSER Bがコンテンツを購入していることを示すフラグに更新される。
以下、同様にして、USER BからUSER CにURL情報が流通したことを示す流通情報が取得された場合に、経路情報にレコードREC_2が追加される。レコードREC_2は、ユーザ名としてUSER Cを、流通元としてUSER Bを、それぞれ特定する。また、レコードREC_2の購入状態フラグは、「NO」に設定されている。
図示された流通情報の例では、上記の図2の例に示されたURL情報の流通に加えて、USER D、USER F、およびUSER GへのURL情報の流通を示すレコードREC_3〜REC_5が生成されている。レコードREC_3は、図3に示すようにUSER AがシェアしたURL情報をUSER BだけではなくUSER Dも支持したことを示す。また、レコードREC_4,REC_5は、上記の図2の例においてUSER CがさらにURL情報をシェアし、これを友人のUSER FおよびUSER Gが支持したことを示す。さらに、USER FおよびUSER Gは、コンテンツ提供サイト310にアクセスしてコンテンツを購入している。
図7には、図6に示す経路情報を、ツリー構造として視覚的に表したものが示されている。このように、経路情報は、原初流通者(root distributor)を根ノード(root node)、コンテンツ関連データが流通したユーザをノードとするツリー構造として表現することが可能である。
このような経路情報によれば、コンテンツ関連データ(URL情報)が流通した経路を容易に把握することができる。例えば、原初流通者であるUSER Aを介してURL情報が流通したユーザが合計5人おり、そのうち3人がコンテンツを購入したことがわかる。また、USER Cを介してURL情報が流通したユーザが2人おり、そのいずれもがコンテンツを購入したこともわかる。
経路情報は、例えば、コンテンツ提供者(上記の例ではZZ RECORDS)に提供されてもよい。コンテンツ提供者は、例えばより多くのユーザにURL情報を流通させたユーザ(図7の例であれば、USER AおよびUSER C)を肯定的に評価し、新たなコンテンツをリリースするときの原初流通者に指定してもよい。
また、コンテンツ提供者は、あるユーザがコンテンツを購入した場合に、そのユーザにURL情報を流通させたユーザを肯定的に評価してもよい。この場合、図7の例であれば、コンテンツを購入したUSER BにURL情報を流通させたUSER A、およびUSER FならびにUSER GにURL情報を流通させたUSER Cが、肯定的に評価されうる。
さらに、コンテンツ提供者は、URL情報の二次的な流通の起点になったユーザを肯定的に評価してもよい。この場合、図7の例であれば、USER Bに流通させたURL情報がさらにUSER Cに流通したことで、USER Aが肯定的に評価される。また、USER Cに流通させたURL情報がさらにUSER FおよびUSER Gに流通したことで、USER Bが肯定的に評価される。このような評価は、例えば、あるユーザが、そのユーザの推薦するものをさらに他のユーザに推薦してくれるような強いつながりをもった友人をもっていることを示すものでありうる。
もちろん、上記のような評価は、サーバ装置100で実行されてもよい。例えば、サーバ装置100は、より多くのユーザにコンテンツ関連データを流通させたユーザや、コンテンツの購入につながる流通をさせたユーザ、または二次的な流通の起点になったユーザを肯定的に評価する評価結果情報を生成し、これをコンテンツ提供者に提供してもよい。
(1−6.変形例)
図8には、本実施形態の変形例として、コンテンツ流通者自身が原初流通者(root distributor)になる場合のユーザインターフェース(画面)の例が示されている。この画面は、例えば、コンテンツ流通者(ZZ RECORDS)が開設しているソーシャルネットワークサービス上のファンページを訪れたユーザに対して表示されうる。画面には、新譜の楽曲がリリースされたことを示すZZ RECORDSからのメッセージが表示されている。メッセージには、楽曲(コンテンツ実体)を購入するショッピングページにアクセスするためのURL情報(http://xxx.yy)が含まれる。
この画面を見たユーザは、「SHARE」ボタンを押下することによって、URL情報をそのユーザの友人とシェアすることが可能である。これによって、ユーザは、URL情報の流通者(distributor)になる。画面には、このようにして流通者になったユーザの数が表示されてもよい。
本変形例において、上記の図6および図7に示すような経路情報を生成した場合、原初流通者(root distributor)は、コンテンツ流通者(ZZ RECORDS)である。図8の例のようなページを見て流通者になったユーザは、原初流通者から直接にコンテンツ関連情報が流通した一次流通者ともいえる。例えば、コンテンツ流通者またはサーバ装置100は、こうした一次流通者から他のユーザへのコンテンツ関連データの二次流通が発生した場合に、その一次流通者を肯定的に評価し、コンテンツを購入する際のディスカウントなどの得点を付与してもよい。
(2.第2の実施形態)
続いて、本開示の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、コンテンツ関連データがコンテンツ実体であるという点で、上記の第1の実施形態とは相違する。なお、それ以外の点については、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
(2−1.コンテンツ関連データの流通の例)
図9には、本実施形態におけるコンテンツ関連データの流通の例が示されている。本実施形態においてコンテンツ関連データは、例えばUSER AによってCD(Compact Disc)からリッピングされた楽曲の音声ファイル(xxx.mp3)、すなわちコンテンツ実体である。
図示された例では、USER Aが、コンテンツ提供者320からCDを購入し、このCDをリッピングして楽曲の音声ファイル(xxx.mp3)を作成する。例えばCDが実店舗で購入された場合、USER AがCDを購入した時点では、USER Aが音声ファイルを入手したことは把握されない。しかし、例えばUSER Aがアプリケーションソフトウェアを用いてCDをリッピングして音声ファイルを生成したり、その音声ファイルを再生したりすれば、USER Aが音声ファイルを入手したことを把握することが可能である。
次に、USER Aは、ネットワーク400を介して、音声ファイルのコピーを友人である(必ずしも友人でなくてもよい)USER Bに送信する。送信は、例えばネットワーク400上にあるオンラインストレージに音声ファイルをアップロードすることによって実行されてもよいし、また電子メールなどのメッセージに音声ファイルが添付されて送信されてもよい。こうしたオンラインストレージやメッセージは、例えばソーシャルネットワークサービスとして提供されるものであってもよい。
音声ファイルを受け取ったUSER Bは、同様にしてこの音声ファイルのコピーをUSER Cに送信する。このようにして、コンテンツ関連データである音声ファイル(xxx.mp3)は、USER AからUSER Bへ、さらにUSER BからUSER Cへと流通する。ここで、USER Bは、受け取った音声ファイルを既に再生している。
なお、上記の例のような音声ファイルのコピーおよび送信は、いわゆる私的使用の範囲に入るものでなければ、コンテンツである楽曲の著作権の侵害にあたる可能性がある。そこで、USER Bは、USER Aから送信された音声ファイルについて、コンテンツ提供者320からコンテンツを購入している。同様にして、USER Cがコンテンツを購入することも可能である。ここでいうコンテンツの購入は、例えば、音声ファイルに対応するコンテンツのライセンスを取得することであってもよく、また、対応するコンテンツの正規版の音声ファイルを取得して元の音声ファイルの代わりに利用することであってもよい。
(2−2.取得される情報の例)
引き続き図9を参照して、本実施形態におけるコンテンツ関連データの流通について、サーバ装置100が取得する情報について説明する。サーバ装置100は、コンテンツ関連データ(音声ファイル)が流通したことを示す流通情報を、ユーザが音声ファイルにアクセスするために用いるアプリケーションソフトウェアから取得する。
図示された例において、各ユーザが音声ファイルを再生したり、送信したりするのに用いるアプリケーションソフトウェアは、サーバ装置100に流通情報を提供する機能を有する。例えば、USER AがUSER Bに送信したメッセージに音声ファイルが添付されていた場合、メッセージの送受信に用いられるアプリケーションソフトウェアは、音声ファイルがUSER AからUSER Bに流通したことを示す流通情報を、サーバ装置100に提供する。
また、本実施形態において、サーバ装置100は、ユーザがコンテンツ関連データ(音声ファイル)にアクセスしたことを示すアクセス情報を取得してもよい。なお、音声ファイルへのアクセスは、音声ファイルの再生を意味する。図示された例において、サーバ装置100は、USER Bが音声ファイルを再生するために用いるアプリケーションソフトウェアから、USER Bが音声ファイルにアクセスしたことを示す情報を取得する。
さらに、本実施形態においても、上記の第1の実施形態と同様に、サーバ装置100が、コンテンツ関連データ(音声ファイル)に対応するコンテンツ(楽曲)のライセンスが購入されたことを示すライセンス情報を取得してもよい。図示された例において、サーバ装置100は、USER Bがコンテンツ提供者320からライセンスを購入したことを示す情報を取得する。
本実施形態でも、このようにしてサーバ装置100によって取得された情報に基づいて、ネットワーク400に属するユーザの間でコンテンツ関連データ(音声ファイル)が流通した経路を示す経路情報が生成される。
(2−3.経路情報の例)
図10に、本実施形態で生成される経路情報の一例を示す。例えば、上記の例において、USER AからUSER Bに音声ファイルが流通したことを示す流通情報が取得された場合に、経路情報にレコードREC_12が追加される。レコードREC_12は、ユーザ名(USER B)と、流通元(USER A)とを特定するフィールドを有する。
さらに、レコードREC_12には、USER Bが音声ファイルを再生したか(つまり、音声ファイルにアクセスしたか)否かを示す再生状態フラグ、および、USER Bがコンテンツ(楽曲)を購入したか否かを示す購入状態フラグが付加されていてもよい。再生状態フラグ、および購入状態フラグは、いずれも、流通情報が取得されてレコードREC_12が生成された時点では「NO」であり、USER Bが音声ファイルを再生しておらず、またコンテンツを購入もしていないことを示している。
その後、アクセス情報として、USER Bが音声ファイルを再生したことを示す情報が取得されたときに、USER Bに関連付けられたレコードREC_12の再生状態フラグが「YES」、すなわちUSER Bが音声ファイルを再生したことを示すフラグに更新される。また、ライセンス情報として、USER Bがコンテンツを購入したことを示す情報が取得されたときに、レコードREC_12の購入状態フラグが「YES」、すなわちUSER Bがコンテンツを購入していることを示すフラグに更新される。
同様にして、USER BからUSER Cに音声ファイルが流通したことを示す流通情報が取得された場合、経路情報にレコードREC_13が追加される。レコードREC_13は、ユーザ名としてUSER Cを、流通元としてUSER Bを、それぞれ特定する。また、レコードREC_13の再生状態フラグおよび購入状態フラグは、いずれも「NO」に設定されている。
さらに、本実施形態では、ネットワーク400上での原初流通者(root distributor)であるUSER Aについても、経路情報にレコードREC_11が追加されてもよい。レコードREC_11では、流通元のフィールドは未設定である。レコードREC_11は、例えば、USER Aの再生状態フラグおよび購入状態フラグを保持するために用いられる。USER Aの再生状態フラグは、流通先のユーザと同様に、USER Aが音声ファイルを再生するために用いるアプリケーションソフトウェアから取得されうる。USER Aの購入状態フラグは、例えばUSER Aがリッピングに用いるアプリケーションが、CDが正規版であるか否かを判定し、正規版である場合に「YES」に設定されうる。
図11には、図10に示すような経路情報を、ツリー構造として視覚的に表したものが示されている。図では、経路情報に含まれる再生状態フラグが、「LOCK/UNLOCK」によって表される。「LOCK」はユーザが入手した音声ファイルを再生していない状態を示し、「UNLOCK」はユーザが入手した音声ファイルを再生した状態を示す。また、経路情報に含まれる購入状態フラグが、「UNPAID/PAID」によって表される。「UNPAID」はユーザが入手した音声ファイルに対応するコンテンツを購入していない状態を示し、「PAID」はユーザが入手した音声ファイルに対応するコンテンツを購入している状態を示す。
なお、説明の便宜のため、図11の例における音声ファイルの流通状態は、図10の例とは一部で異なっている。また、図11では、図10には示されなかった、USER D〜USER Kへの音声ファイルの流通が示されている。
このような経路情報によれば、コンテンツ関連データ(音声ファイル)が流通した経路と、経路上の各ユーザの再生状態および購入状態を容易に把握することができる。例えば、原初流通者であるUSER Aを介して音声ファイルが流通したユーザが合計10人おり、そのうち5人がコンテンツを購入したことがわかる。また、USER Dを介して音声ファイルが流通したユーザが4人おり、そのいずれもが、音声ファイルを再生したにもかかわらずコンテンツを購入していないことがわかる。
図示された経路情報では、各ユーザが端末装置200に保持している音声ファイルごとに、経路情報が表示される。例えば、USER Kが保持している音声ファイルについて表示される経路情報は、「A(UNLOCK/PAID):B(UNLOCK/PAID):I(LOCK/UNPAID):K(UNLOCK/PAID)」となっている。この情報から、例えば以下のことがわかる。
・音声ファイルがUSER AからUSER B、およびUSER Iを介してUSER Kに流通したこと
・流通経路上のユーザのうち、音声ファイルを再生したのはUSER A、USER B、およびUSER Kであること
・流通経路上のユーザのうち、コンテンツを購入したのはUSER A、USER B、およびUSER Kであること
代替的な構成として、このような音声ファイル単位の経路情報は、音声ファイル自体に含まれてもよい。例えば、音声ファイルには、USER Aのところでリッピングされた時点で、CDが正規版であれば「A(LOCK/PAID)」という経路情報が付加される。USER Aが音声ファイルを再生すると、経路情報が「A(UNLOCK/PAID)」と更新される。さらに、USER Aがコピーした音声ファイルがUSER Bに送信されると、送信された音声ファイルに付加される経路情報が「A(UNLOCK/PAID):B(LOCK/UNPAID)」と更新される。以下同様にして、上記のような経路情報が付加された音声ファイルを流通させることも可能である。
この場合、サーバ装置100は、流通情報を、各ユーザが保持している音声ファイルから当該音声ファイルの経路情報を読み取ることによって取得してもよい。このような構成の利点の一つとして、例えばリムーバブル記録媒体などを用いてネットワーク400を介さずにユーザ間での音声ファイルの流通が行われた場合も、それぞれのユーザがネットワーク400に属するユーザであれば、音声ファイルの流通を捕捉できるという点がある。
(2−4.経路情報の利用の例)
上記のような経路情報は、例えば第1の実施形態と同様にして、コンテンツ提供者などによって利用されうる。以下では、本実施形態における経路情報のさらに高度な利用の一例について説明する。
図12には、経路情報における各ユーザの再生状態および購入状態に基づく流通経路上のユーザの数値評価の例が示されている。図示された例におけるユーザ間でのコンテンツ関連データ(音声ファイル)の流通、および各ユーザの再生状態および購入状態は、上記の図11の例と同じである。音声ファイルの流通フローは、図11と同様に矢印で表されている。
さらに、図では、SPのフローが示されている。SPは、コンテンツを購入したユーザに音声ファイルを流通させたユーザに与えられる肯定的な評価を示すポイントである。本実施形態ではこれをSP(Subscribed Point)と称するが、この名称に限定的な意味はない。SPは、コンテンツを購入したユーザの数に応じて発生し、流通経路上のユーザに付与されうる。
例えば、コンテンツを購入したUSER Cに対して発生したSPは、USER C自身、および流通経路上のユーザであるUSER AおよびUSER Bに付与されうる。USER Bに直接音声ファイルを流通させたUSER Bと、より上流の流通者であるUSER Aとのどちらにより多くのSPを付与するか、または付与しないかは、例えばコンテンツ提供者などによって適宜設定されうる。
一方、図では、DPのフローも示されている。DPは、音声ファイルを再生したがコンテンツを購入しなかったユーザ(以下、無権利ユーザ)に音声ファイルを流通させたユーザに与えられる否定的な評価を示すポイントである。本実施形態では、これを著作権者に対する負債とみなし、DP(Debit Point)と称するが、この名称に限定的な意味はなく、他の意味合いを持ったDPに相当するポイントが設定されてもよい。DPは、無権利ユーザの数に応じて発生し、流通経路上のユーザに付与されうる。
例えば、無権利ユーザであるUSER E〜USER Hに対して発生したDPは、USER E〜USER H自身、および流通経路上のユーザであるUSER A、USER B、およびUSER Dに付与されうる。流通経路上のどのユーザに対してどれだけのDPを付与するか、または付与しないかは、例えばコンテンツ提供者などによって適宜設定されうる。
ここで、USER Dは、自らは音声ファイルを再生せず、またコンテンツも購入せずに、専ら音声ファイルを拡散させているユーザである。USER Dから音声ファイルが流通したUSER E〜USER Hは、いずれも無権利ユーザであることから、このUSER Dを「悪質な拡散者」とみなし、例えばより多くのDPを付与するなどしてもよい。
一方、USER Iも、同様に、専ら音声ファイルを拡散させているユーザであるが、USER Iから音声ファイルが流通したUSER JおよびUSER Kは、いずれもコンテンツを購入している。そこで、このUSER Iを「良質な拡散者」とみなし、例えばより多くのSPを付与するなどしてもよい。
上記のようなSPおよびDPは、例えばコンテンツ提供者がそれぞれのユーザを評価するのに用いられる。例えば、SP<DPであるユーザは、主として無権利ユーザに音声ファイルを流通させているユーザであると考えられる。そのため、例えばコンテンツ購入の際のディスカウントなどのサービスを提供しない、または音声ファイルのダウンロードなどのサービスへのアクセスを制限するなどといった措置をとることが考えられる。
一方、SP>>DPであるユーザは、音声ファイルを流通させたユーザがコンテンツを購入する割合が高く、著作権者やコンテンツ提供者に貢献しているユーザであると考えられる。そのため、例えばコンテンツ購入の際のディスカウントなどのサービスを提供してSP≒DPである他のユーザとの差別化を図り、ユーザの貢献に報いるとともに、著作権者やコンテンツ提供者の利益に合致する形での音声ファイルの流通を促進することが考えられる。
図13には、流通経路上のユーザに付与されるポイントを、他のユーザが閲覧できるようにする場合の表示の例が示されている。図示された例では、図12の例におけるUSER Bに対して、USER C、USER D、およびUSER IのSPおよびDPが表示されている。
例えば、このような表示を示されたUSER Bは、SPに比べてDPが著しく多いUSER Dを、音声ファイルの送信先から除外してもよい。USER Dが今後もUSER Bから送信された音声ファイルを無権利ユーザに流通させ続けた場合、USER Bにもより多くのDPが付与されてしまうためである。
一方、USER Bは、DPに比べてSPが多いUSER Iに、優先的に音声ファイルを送信してもよい。USER Bから送信された新たな音声ファイルをUSER Iが流通させたユーザがコンテンツを購入した場合、USER Bにもより多くのSPが付与されるためである。
このように、SPおよびDPのようなユーザの評価方式は、例えば流通経路上のユーザ自身の行動によって、悪質な拡散者を排除し良質な拡散者を優遇する、いわば流通経路の自浄作用のような効果を生むことも期待される。
(2−5.変形例)
ここまで、コンテンツ関連データの流通として、コンテンツ実体(音声ファイル)が転送される例について説明した。しかしながら、本開示の実施形態はこのような例に限定されるものではない。
例えば、コンテンツ関連データの流通は、コンテンツ実体がストリーミングによって配信されることであってもよい。ここで、ストリーミングによって配信されたコンテンツ実体がクライアント装置200に蓄積される場合には、上記の音声ファイルの転送の例と同様にしてコンテンツ関連データの流通を定義することが可能である。
一方、ストリーミングによって配信されたコンテンツ実体がクライアント装置200には蓄積されない場合、例えば上記の第1の実施形態と同様にして、ストリーミング元とストリーミング先とを結ぶリンク情報を流通情報として取得してもよい。
この場合、ストリーミング先のユーザがコンテンツを購入することによって、上記のSPの例のようにストリーミング元のユーザが肯定的に評価されてもよい。また、ストリーミング先のユーザがコンテンツを購入しない場合、ストリーミングによってコンテンツを再生した分の対価の支払いがされなければ、上記のDPの例のようにストリーミング元のユーザについて悪質な拡散者としての否定的な評価がされてもよい。
(3.装置構成)
(3−1.機能構成)
続いて、図14を参照して、上記の実施形態に係るサーバ装置100の機能構成について説明する。
図14を参照すると、サーバ装置100は、流通情報取得部110と、経路情報生成部120と、経路情報更新部130と、ライセンス情報取得部132と、アクセス情報取得部134と、ユーザ評価部140と、経路情報出力部150とを含みうる。
なお、これらの機能構成要素は、例えば、後述するCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などを用いてソフトウェア的に実現されうる。CPUにこれらの機能を実現させるためのプログラム、およびかかるプログラムを記録した記録媒体もまた、本開示の実施形態でありうる。
(流通情報取得部)
流通情報取得部110は、コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通したことを示す流通情報を、第1のユーザおよび第2のユーザが属するネットワーク400を介して取得する。
ここで、コンテンツ関連データは、上記の実施形態で説明したように、例えばコンテンツ実体、コンテンツ実体へのリンクの情報、コンテンツ実体へのリンクを含むサイトへのリンクの情報など、コンテンツに関連するあらゆるデータでありうる。コンテンツの形式は、上記の実施形態の例にある音声には限られず、例えば動画、画像、文章、プログラムなど、各種の形式でありうる。つまり、本開示の実施形態におけるコンテンツは、著作権が発生しうる創作物を広く含む概念であるといえる。
また、コンテンツ関連データの流通は、上記の実施形態で説明したように、例えばコンテンツ実体のファイルが送信(ネットワーク上のストレージへのアップロード&ダウンロードなども含む)されたり、リンクの情報が掲出されてそれが閲覧されたりすることである。これによって、あるユーザが保持しているコンテンツ関連データが、他のユーザにも保持されるようになる。また、上記の実施形態で説明したように、例えば流通情報をコンテンツ関連データ自体に含めることによって、リムーバブル記録媒体などを用いてオフラインでコンテンツ関連データが受け渡された場合も、これをコンテンツ関連データの流通として捕捉することが可能である。
なお、上記の第1のユーザと第2のユーザとの間では、必ずしも直接コンテンツ関連データが受け渡されなくてもよい。例えば、第1のユーザと第2のユーザとの間には、1以上の他のユーザが介在していてもよい。つまり、第1のユーザは、流通経路の上流側にいるユーザを表し、第2のユーザは、その流通経路の下流側にいるユーザを表し、必ずしもこれらのユーザが流通経路上で隣接していることを意味しない。
また、ネットワーク400は、上述したように、インターネットのような通信ネットワークと、通信ネットワーク上で提供されるソーシャルネットワークサービスのようなネットワークサービスとの両方を包含する。つまり、「ネットワーク400に属する第1のユーザおよび第2のユーザ」は、例えば、同じ通信ネットワークに接続された端末装置200に対応付けられる2人のユーザであってもよいし、同じソーシャルネットワークサービスを利用する2人のユーザであってもよい。
(経路情報生成部)
経路情報生成部120は、流通情報取得部110が取得した流通情報に基づいて、ネットワーク400に属するユーザの間でコンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報122を生成する。
ここで、経路情報122の具体的なデータ形式は、どのようなものであってもよい。例えば、経路情報122は、上記の実施形態の例のように、テーブル型の情報として格納されていてもよいし、他の各種のデータ形式で格納されていてもよい。
また、経路情報122は、例えばサーバ装置100のストレージ装置などに格納されうる。経路情報122は、上記の実施形態で説明したように、コンテンツ関連データ自体に含まれていてもよい。この場合と同様にして、経路情報122は、流通経路上の各ユーザの端末装置200で保持されていてもよい。
なお、経路情報122は、必ずしも、ネットワーク400に属するユーザの間でコンテンツ関連データが流通したすべての経路を示すものでなくてもよい。つまり、上記の実施形態で例示したツリー構造でいえば、必ずしも根ノードを含まない、サブツリー部分の情報が経路情報122として保持されてもよい。
(経路情報更新部)
経路情報更新部130は、後述するライセンス情報やアクセス情報に基づいて、経路情報122で各ユーザに関連付けられるライセンス状態やアクセス状態の情報を更新する。なお、経路情報122は、必ずしもライセンス状態やアクセス状態の情報を含まなくてもよい。つまり、サーバ装置100は、経路情報更新部130、ライセンス情報取得部132、およびアクセス情報取得部134を必ずしも含まなくてもよい。また、サーバ装置100は、経路情報更新部130と、ライセンス情報取得部132またはアクセス情報取得部134のいずれか一方とを含み、経路情報122にはライセンス状態またはアクセス状態のいずれか一方の情報が含まれてもよい。
ライセンス情報取得部132は、経路情報122によって示されるコンテンツ関連データの流通先である第2のユーザが、コンテンツ関連データに対応するコンテンツのライセンスを取得したことを示すライセンス情報を取得する。
ここで、コンテンツのライセンスの取得は、上記の実施形態で説明したように、例えばコンテンツ関連データであるURL情報からコンテンツ提供サイトにアクセスし、コンテンツを購入することである。また、コンテンツ関連データがコンテンツ実体である場合には、そのコンテンツ実体を利用ためのライセンスを購入することであってもよい。このような場合、経路情報122に含まれるライセンス状態の情報は、購入状態の情報ともいえる。
なお、ライセンスの取得は、必ずしも、対価を伴う購入でなくてもよい。例えば、プロモーションのために配布されるようなコンテンツでは、ユーザが会員登録することでコンテンツを利用するためのライセンスを取得する場合も考えられる。
アクセス情報取得部134は、経路情報122によって示されるコンテンツ関連データの流通先である第2のユーザが、コンテンツ関連データにアクセスしたことを示すアクセス情報を取得する。
ここで、コンテンツ関連データへのアクセスは、上記の実施形態で説明したように、例えばコンテンツ関連データであるコンテンツ実体にアクセスしてコンテンツを再生することでありうる。この場合、経路情報122に含まれるアクセス状態の情報は、ユーザが何らかの形でコンテンツを利用した、つまりコンテンツからの利益を受けたことを示す情報でありうる。
また、コンテンツ関連データがコンテンツ提供サイトにアクセスするためのURL情報であるような場合には、コンテンツ提供サイトへのアクセスがコンテンツ関連データへのアクセスと解釈されてもよい。この場合、経路情報122に含まれるアクセス状態の情報は、ユーザが提供されたコンテンツ関連データによって何らかの行動を起こしたことを示す情報でありうる。
(ユーザ評価部)
ユーザ評価部140は、経路情報122に基づいて、ネットワーク400に属するユーザを評価する。経路情報122にライセンス状態やアクセス状態の情報が含まれる場合、ユーザ評価部140は、これらの情報を用いてユーザを評価してもよい。なお、サーバ装置100は、ユーザ評価部140を必ずしも含まなくてもよい。この場合、経路情報122は、例えば経路情報出力部150によって視覚的に出力されるか、または格納されているデータの状態のままコンテンツ提供者などに提供される。
例えば、ユーザ評価部140は、コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通し、さらに第2のユーザから第3のユーザに流通したことが経路情報122によって示される場合に、二次的な流通を発生させたユーザとして第1のユーザを肯定的に評価してもよい。つまり、この場合、コンテンツ関連データを第3のユーザまで流通させた第1のユーザは、コンテンツ関連データが第2のユーザまでしか流通しなかった第1のユーザよりも高く評価される。
また、例えば、ユーザ評価部140は、第1のユーザがコンテンツ関連データを流通させた第2のユーザの数に応じて、第1のユーザを評価してもよい。この場合、上記の二次的な流通のケースとは異なり、単純に、より多くのユーザにコンテンツ関連データを流通させたユーザを高く評価するものである。ここでいう第2のユーザは、第1のユーザから直接的にコンテンツ関連データが流通したユーザだけではなく、間に1以上の他のユーザを介して間接的にコンテンツ関連データが流通したユーザを含んでもよい。
また、例えば、ユーザ評価部140は、コンテンツ関連データの流通に関わる第1のユーザと第2のユーザとを含むグループを単位として、ネットワーク400に属するユーザを評価してもよい。これは、例えば、経路情報122によって示されるツリー構造のうち、いずれかのノード(ユーザ)を起点とするサブツリーを単位としてユーザを評価することでありうる。例えば、上記の第2の実施形態におけるSPおよびDPは、流通経路の下流に位置する優良な、または悪質なユーザと、流通経路の上流でそれらのユーザにコンテンツ関連データを流通させたユーザとをグループとして評価する方法の一例ともいえる。
さらに、例えば、ユーザ評価部140は、経路情報122に含まれるライセンス状態に基づいてユーザを評価する場合、第1のユーザがコンテンツ関連データを流通させた第2のユーザがコンテンツを購入するなどしてライセンスを取得した場合に、コンテンツのライセンス取得を誘発したユーザとして第1のユーザを肯定的に評価してもよい。つまり、この場合、コンテンツを流通させた第2のユーザがコンテンツのライセンスを取得した第1のユーザは、第2のユーザがコンテンツのライセンスを取得しなかった第1のユーザよりも高く評価される。
また、例えば、ユーザ評価部140は、経路情報122に含まれるライセンス状態とアクセス状態とに基づいてユーザを評価する場合、第1のユーザがコンテンツを流通させた第2のユーザがコンテンツのライセンスを取得せずにコンテンツ関連データにアクセスした場合に、コンテンツの不正使用を誘発したユーザとして第1のユーザを否定的に評価してもよい。かかる構成は、例えばコンテンツ関連データが音声ファイルなどのコンテンツ実体であって、第2のユーザがコンテンツ関連データにアクセスすることでコンテンツからの利益を受ける場合に有効である。
また、例えば、ユーザ評価部140は、経路情報122に含まれるアクセス状態に基づいてユーザを評価する場合、第1のユーザがコンテンツを流通させた第2のユーザがコンテンツ関連データにアクセスした場合に、コンテンツ関連データへのアクセスを誘発したユーザとして第1のユーザを肯定的に評価してもよい。かかる構成は、例えばコンテンツ関連データがコンテンツ提供サイトにアクセスするためのURL情報であり、コンテンツ提供サイトへのアクセスがコンテンツ関連データの流通の目的の1つであるような場合に有効である。また、例えばコンテンツ関連データがコンテンツ実体であるような場合でも、例えばコンテンツがプロモーション用であり、ユーザがライセンスを取得せずにコンテンツを再生することがコンテンツ提供者の目的に沿うような場合には、上記の構成が有効である。
(経路情報出力部)
経路情報出力部150は、経路情報122を視覚的な情報として出力する。なお、サーバ装置100は、経路情報出力部150を必ずしも含まなくてもよい。この場合、経路情報122は、例えばユーザ評価部140による評価結果として出力されるか、または格納されているデータの状態のままコンテンツ提供者などに提供される。
ここで、経路情報出力部150による経路情報122の出力は、例えば、上記の実施形態で説明したような、ツリー構造を示す情報でありうる。また、この例には限られず、経路情報出力部150は、経路情報122を、表形式、グラフ形式などの各種の形式で出力しうる。
(3−2.ハードウェア構成)
続いて、図15を参照して、本開示の実施形態に係るサーバ装置やクライアント装置を実現しうる情報処理装置のハードウェア構成について説明する。
図15を参照すると、情報処理装置900は、CPU(Central Processing unit)901、ROM(Read Only Memory)903、およびRAM(Random Access Memory)905を含む。さらに、情報処理装置900は、ホストバス907、ブリッジ909、外部バス911、インターフェース913、入力装置915、出力装置917、ストレージ装置919、ドライブ921、接続ポート923、および通信装置925を必要に応じて含みうる。情報処理装置900は、CPU901に代えて、またはこれとともに、DSP(Digital Signal Processor)などの処理回路を有していてもよい。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、ROM903、RAM905、ストレージ装置919、またはリムーバブル記録媒体927に記録された各種プログラムに従って、情報処理装置900内の動作全般またはその一部を制御する。ROM903は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータなどを記憶する。RAM905は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータなどを一次記憶する。CPU901、ROM903、およびRAM905は、CPUバスなどの内部バスにより構成されるホストバス907により相互に接続されている。さらに、ホストバス907は、ブリッジ909を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス911に接続されている。
入力装置915は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチおよびレバーなど、ユーザによって操作される装置である。入力装置915は、例えば、赤外線やその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、情報処理装置900の操作に対応した携帯電話などの外部接続機器929であってもよい。入力装置915は、ユーザが入力した情報に基づいて入力信号を生成してCPU901に出力する入力制御回路を含む。ユーザは、この入力装置915を操作することによって、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
出力装置917は、取得した情報をユーザに対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置で構成される。出力装置917は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置、スピーカおよびヘッドホンなどの音声出力装置、ならびにプリンタ装置などでありうる。出力装置917は、情報処理装置900の処理により得られた結果を、テキストまたは画像などの映像として出力したり、音声または音響などの音声として出力したりする。
ストレージ装置919は、情報処理装置900の記憶部の一例として構成されたデータ格納用の装置である。ストレージ装置919は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記憶部デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどにより構成される。このストレージ装置919は、CPU901が実行するプログラムや各種データ、および外部から取得した各種のデータなどを格納する。
ドライブ921は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体927のためのリーダライタであり、情報処理装置900に内蔵、あるいは外付けされる。ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録されている情報を読み出して、RAM905に出力する。また、ドライブ921は、装着されているリムーバブル記録媒体927に記録を書き込む。
接続ポート923は、機器を情報処理装置900に直接接続するためのポートである。接続ポート923は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどでありうる。また、接続ポート923は、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート923に外部接続機器929を接続することで、情報処理装置900と外部接続機器929との間で各種のデータが交換されうる。
通信装置925は、例えば、通信ネットワーク931に接続するための通信デバイスなどで構成された通信インターフェースである。通信装置925は、例えば、有線または無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カードなどでありうる。また、通信装置925は、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または、各種通信用のモデムなどであってもよい。通信装置925は、例えば、インターネットや他の通信機器との間で、TCP/IPなどの所定のプロトコルを用いて信号などを送受信する。また、通信装置925に接続される通信ネットワーク931は、有線または無線によって接続されたネットワークであり、例えば、インターネット、家庭内LAN、赤外線通信、ラジオ波通信または衛星通信などである。
以上、情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。かかる構成は、実施する時々の技術レベルに応じて適宜変更されうる。
(4.補足)
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通したことを示す流通情報を、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが属するソーシャルネットワークを介して取得する流通情報取得部と、
前記流通情報に基づいて、前記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で前記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する経路情報生成部と
を備える情報処理装置。
(2)前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データに対応するコンテンツのライセンスを取得したことを示すライセンス情報を取得するライセンス情報取得部と、
前記ライセンス情報に基づいて、前記経路情報で前記第2のユーザに関連付けられるライセンス状態を更新する経路情報更新部と
をさらに備える、前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)前記ライセンス状態に基づいて前記ソーシャルネットワークに属するユーザを評価するユーザ評価部をさらに備える、前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)前記ユーザ評価部は、前記第2のユーザが前記コンテンツのライセンスを取得した場合に前記第1のユーザを肯定的に評価する、前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データにアクセスしたことを示すアクセス情報を取得するアクセス情報取得部をさらに備え、
前記経路情報更新部は、前記アクセス情報に基づいて、前記経路情報で前記第2のユーザに関連付けられるアクセス状態を更新し、
前記ユーザ評価部は、前記第2のユーザが前記コンテンツのライセンスを取得せずに前前記コンテンツ関連データにアクセスした場合に前記第1のユーザを否定的に評価する、前記(3)または(4)に記載の情報処理装置。
(6)前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データにアクセスしたことを示すアクセス情報を取得するアクセス情報取得部と、
前記アクセス情報に基づいて、前記経路情報で前記第2のユーザに関連付けられるアクセス状態を更新する経路情報更新部と
をさらに備える、前記(1)に記載の情報処理装置。
(7)前記アクセス状態に基づいて前記ソーシャルネットワークに属するユーザを評価するユーザ評価部をさらに備える、前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)前記ユーザ評価部は、前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データにアクセスした場合に前記第1のユーザを肯定的に評価する、前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)前記経路情報に基づいて前記ソーシャルネットワークに属するユーザを評価するユーザ評価部をさらに備える、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(10)前記ユーザ評価部は、前記コンテンツ関連データが前記第2のユーザから第3のユーザに流通した場合に前記第1のユーザを肯定的に評価する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)前記ユーザ評価部は、前記第1のユーザに対する前記第2のユーザの数に応じて前記第1のユーザを評価する、前記(9)または(10)に記載の情報処理装置。
(12)前記ユーザ評価部は、前記第1のユーザと前記第2のユーザとを含むグループを単位として、前記ソーシャルネットワークに属するユーザを評価する、前記(9)〜(11)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(13)前記流通情報取得部は、前記流通情報を、前記ソーシャルネットワークでのアクティビティから取得する、前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(14)前記流通情報取得部は、前記流通情報を、前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データにアクセスするために用いるアプリケーションソフトウェアから取得する、前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(15)前記流通情報取得部は、前記コンテンツ関連データに含まれる流通情報を取得する、前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(16)前記経路情報生成部は、前記コンテンツ関連データの原初流通者を含む前記経路情報を生成する、前記(1)〜(15)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(17)前記経路情報を視覚的な情報として出力する経路情報出力部をさらに備える、前記(1)〜(16)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(18)第1のユーザおよび第2のユーザが属するソーシャルネットワークを提供する情報処理システムであって、
前記第2のユーザに対応付けられ、前記第1のユーザから流通したコンテンツ関連データを取得する端末装置と、
前記端末装置が前記コンテンツ関連データを取得したことを示す流通情報を、前記ソーシャルネットワークを介して取得する流通情報取得部、および
前記流通情報に基づいて、前記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で前記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する経路情報生成部
を有するサーバ装置と
を含む情報処理システム。
(19)コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通したことを示す流通情報を、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが属するソーシャルネットワークを介して取得する機能と、
前記流通情報に基づいて、前記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で前記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する機能と
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
10 システム
100 サーバ装置
110 流通情報取得部
120 経路情報生成部
130 経路情報更新部
132 ライセンス情報取得部
134 アクセス情報取得部
140 ユーザ評価部
150 経路情報出力部
200 端末装置
300 コンテンツ提供サーバ装置
400 ネットワーク

Claims (19)

  1. コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通したことを示す流通情報を、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが属するソーシャルネットワークを介して取得する流通情報取得部と、
    前記流通情報に基づいて、前記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で前記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する経路情報生成部と
    を備える情報処理装置。
  2. 前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データに対応するコンテンツのライセンスを取得したことを示すライセンス情報を取得するライセンス情報取得部と、
    前記ライセンス情報に基づいて、前記経路情報で前記第2のユーザに関連付けられるライセンス状態を更新する経路情報更新部と
    をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ライセンス状態に基づいて前記ソーシャルネットワークに属するユーザを評価するユーザ評価部をさらに備える、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ユーザ評価部は、前記第2のユーザが前記コンテンツのライセンスを取得した場合に前記第1のユーザを肯定的に評価する、請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データにアクセスしたことを示すアクセス情報を取得するアクセス情報取得部をさらに備え、
    前記経路情報更新部は、前記アクセス情報に基づいて、前記経路情報で前記第2のユーザに関連付けられるアクセス状態を更新し、
    前記ユーザ評価部は、前記第2のユーザが前記コンテンツのライセンスを取得せずに前前記コンテンツ関連データにアクセスした場合に前記第1のユーザを否定的に評価する、請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データにアクセスしたことを示すアクセス情報を取得するアクセス情報取得部と、
    前記アクセス情報に基づいて、前記経路情報で前記第2のユーザに関連付けられるアクセス状態を更新する経路情報更新部と
    をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記アクセス状態に基づいて前記ソーシャルネットワークに属するユーザを評価するユーザ評価部をさらに備える、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記ユーザ評価部は、前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データにアクセスした場合に前記第1のユーザを肯定的に評価する、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記経路情報に基づいて前記ソーシャルネットワークに属するユーザを評価するユーザ評価部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記ユーザ評価部は、前記コンテンツ関連データが前記第2のユーザから第3のユーザに流通した場合に前記第1のユーザを肯定的に評価する、請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記ユーザ評価部は、前記第1のユーザに対する前記第2のユーザの数に応じて前記第1のユーザを評価する、請求項9に記載の情報処理装置。
  12. 前記ユーザ評価部は、前記第1のユーザと前記第2のユーザとを含むグループを単位として、前記ソーシャルネットワークに属するユーザを評価する、請求項9に記載の情報処理装置。
  13. 前記流通情報取得部は、前記流通情報を、前記ソーシャルネットワークでのアクティビティから取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  14. 前記流通情報取得部は、前記流通情報を、前記第2のユーザが前記コンテンツ関連データにアクセスするために用いるアプリケーションソフトウェアから取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  15. 前記流通情報取得部は、前記コンテンツ関連データに含まれる流通情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  16. 前記経路情報生成部は、前記コンテンツ関連データの原初流通者を含む前記経路情報を生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
  17. 前記経路情報を視覚的な情報として出力する経路情報出力部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  18. 第1のユーザおよび第2のユーザが属するソーシャルネットワークを提供する情報処理システムであって、
    前記第2のユーザに対応付けられ、前記第1のユーザから流通したコンテンツ関連データを取得する端末装置と、
    前記端末装置が前記コンテンツ関連データを取得したことを示す流通情報を、前記ソーシャルネットワークを介して取得する流通情報取得部、および
    前記流通情報に基づいて、前記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で前記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する経路情報生成部
    を有するサーバ装置と
    を含む情報処理システム。
  19. コンテンツ関連データが第1のユーザから第2のユーザに流通したことを示す流通情報を、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザが属するソーシャルネットワークを介して取得する機能と、
    前記流通情報に基づいて、前記ソーシャルネットワークに属するユーザの間で前記コンテンツ関連データが流通した経路を示す経路情報を生成する機能と
    をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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