図面を参照しつつ実施形態を詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、本実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bが接触を検出する指、ペン、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
「ロングタップ」は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。「ドラッグ」は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
「フリック」は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する「上フリック」、指が画面の下方向へ移動する「下フリック」、指が画面の右方向へ移動する「右フリック」、指が画面の左方向へ移動する「左フリック」等を含む。
「ピンチイン」は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。「ピンチアウト」は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なる。以下では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bがジェスチャを検出し、検出されたジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォン1がXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションの画面は、ディスプレイ2Aに表示される。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対するジェスチャを検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、配置パターンに基づいて配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。利用者の設定に従って任意の画像が壁紙41として決定されてもよい。
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面の数が複数であっても、選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、どのホーム画面が現在表示されているかを示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。さらに、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在ディスプレイ2Aに表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中にジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り換える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り換える。例えば、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り換える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、時刻、天気、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限定されない。
図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1の機能を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタン、又はメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、1つのセンサとして構成されていてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(Global System for Mobile Communications)(登録商標)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶デバイスと、記憶デバイスの読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶デバイスを介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C及び設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メール機能を提供する。電子メール機能は、例えば、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等を可能にする。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBブラウジング機能を提供する。WEBブラウジング機能は、例えば、WEBページの表示、及びブックマークの編集等を可能にする。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、加速度センサ15の検出結果に応じて、ディスプレイ2Aの画面の向きを変更する、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じてディスプレイ2Aの画面の向きを変更できる状態と維持する状態とを切り換える、ボタン3を介して検出されたジェスチャに応じてディスプレイ2Aの画面の向きを変更できる状態と維持する状態とを切り換える等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
コントローラ10は、演算回路である。演算回路は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、又はFPGA(Field−Programmable Gate Array)である。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。機能部は、ディスプレイ2A、通信ユニット6、マイク8、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。検出部は、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、レシーバ7、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むがこれらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)(登録商標)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置である。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶デバイスに記憶されていてもよい。図5においてストレージ9が記憶するプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶デバイスに記憶されていてもよい。非一過的な記憶デバイスは、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、又はメモリカードである。
図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本出願の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図5の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも1つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
図6及び図7を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。制御プログラム9Aが提供する機能には、加速度センサ15の検出結果に応じて、ディスプレイ2Aの画面の向きを変更する機能、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じてディスプレイ2Aの画面の向きを変更できる状態と維持する状態とを切り換える機能が含まれる。具体的には、スマートフォン1は、制御プログラム9Aが提供する機能に基づいて、加速度センサ15の検出結果からハウジング20の向きを特定し、特定したハウジング20の向きとディスプレイ2Aに表示させている画面の向きとが異なる場合、ディスプレイ2Aの画面の向きを変更する。さらに、スマートフォン1は、制御プログラム9Aが提供する機能に基づいて、ハウジング20の向きとディスプレイ2Aに表示させている画面の向きとが異なり、かつ、タッチスクリーン2Bでジェスチャを検出した場合、ディスプレイ2Aの画面の向きを維持する画面ロック状態とし、ディスプレイ2Aの画面の向きを変更しない機能が含まれる。ここで、本実施形態における画面の向きは、表示されている文字、画像の向きに基づいて特定することができる。例えば、アイコンの内容等を示すための文字を標準状態で表示させている場合の文字の上方向が、画面の上方向となり、文字の下方向が、画面の下方向となる。なお、ディ鵜プレイ2Aには、画面の向きによらず種々の向きの文字が表示される場合があるが、この場合、基準となる文字の向きに基づいて画面の上下方向を特定すればよい。
ここで、図6及び図7では、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に対する鉛直方向gを矢印で示す。鉛直方向gの矢印が指す方向が鉛直方向下方向を指す向きである。図6及び図7では、鉛直方向gの矢印が指す方向とは反対側の方向が鉛直方向上方向を指す向きである。なお、図8以降のタッチスクリーンディスプレイ2の向きの例も同様に鉛直方向gの矢印の向きが鉛直方向となる。また、以下の実施形態では、タッチクスリーンディスプレイ2の表面が鉛直方向(矢印G)を含む向きとなる場合、つまり、タッチクスリーンディスプレイ2の表面が鉛直方向(矢印G)と平行となる向きの場合として説明するがこれに限定されない。スマートフォン1は、タッチクスリーンディスプレイ2の表面が鉛直方向(矢印G)に対して傾斜していてもよい。つまり、スマートフォン1は、タッチクスリーンディスプレイ2の表面に直交しかつ鉛直方向を通る面でタッチクスリーンディスプレイ2の表面を切断した切断線が鉛直方向(矢印G)に対して傾斜していてもよい。この場合も、タッチクスリーンディスプレイ2の表面内における鉛直方向(矢印G)の上下方向を特定することで、同様の処理を行うことができる。スマートフォン1は、タッチクスリーンディスプレイ2の表面と法線方向(鉛直方向に直交する方向、水平方向)とが一致する、または、法線方向とのなす角が小さい場合、タッチクスリーンディスプレイ2の表面における鉛直方向を特定することができないので、ディスプレイ2Aの画面の向きを言いすればよい。なお、タッチクスリーンディスプレイ2の表面と法線方向とのなす角が小さい場合としては、例えば、20°、15°等が例示される。
図6に示すステップS1では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40が表示されている。ステップS1のスマートフォン1は、ハウジング20の長辺が鉛直方向となる向きで配置されている。ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が画面上下方向となり、レシーバ7が配置されている側が画面上側となる縦画面に対応した画面である。ステップS1のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致した方向となる。ここで、ハウジング20の上下方向とは、加速度センサ15で検出した鉛直方向であり、ハウジング20のうち鉛直方向上側となる方向が上方向となり、鉛直方向下側となる方向が下方向となる。ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致した方向となるとは、ホーム画面40の画面上下方向が鉛直方向と一致した方向となることである。また、ハウジング20の上下方向は、スマートフォン1の上下方向でもある。
利用者は、ステップS1に示す向きのスマートフォン1を矢印α1に示す方向、反時計周りに約90度回転させる。つまり、利用者は、スマートフォン1をステップS1に示す向きからステップS2に示す向きに変化させる。ここで、本実施形態では、スマートフォン1をタッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸として回転させる。つまり、回転の前後のタッチスクリーンディスプレイ2の表面が平行となる向きで回転させる。以下の実施形態も同様にスマートフォン1を回転させる場合、スマートフォン1をタッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸として回転させる。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸として回転させる場合、タッチクスリーンディスプレイ2の表面に直交しかつ鉛直方向を通る面でタッチクスリーンディスプレイ2の表面を切断した切断線、ステップS1では、タッチクスリーンディスプレイ2の長辺の向きが変化してもよい。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸として回転せず、タッチクスリーンディスプレイ2の表面に直交しかつ鉛直方向を通る面でタッチクスリーンディスプレイ2の表面を切断した切断線、ステップS1では、タッチクスリーンディスプレイ2の長辺の向きが変化する場合、画面の向きの変化とは異なる動作を実行するようにしてもよい。
利用者がスマートフォン1をステップS1に示す向きからステップS2に示す向きに変化させた場合、スマートフォン1は、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、ハウジング20が90度回転したことを検出したら、ハウジング20の向きとタッチスクリーンディスプレイ2の画面の向きとの関係に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させる。
図6に示すステップS2では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40aが表示されている。ステップS2のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向となる向きで配置されている。ホーム画面40aは、ホーム画面40を反時計回りに90度回転させた画面である。ホーム画面40aは、タッチスクリーンディスプレイ2の短辺が上下方向となる横画面に対応した画面である。ホーム画面40aには、アイコン50が再配置されている。ステップS2のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致した方向となる。
スマートフォン1は、図6に示すように、ハウジング20の向きが変化したことを検出した場合、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させているホーム画面40、40aの向きを変更する。具体的には、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させているホーム画面40、40aの画面上下方向がハウジング20の上下方向、つまり鉛直方向と一致する向きに変更する。これにより、利用者は、スマートフォン1のタッチスクリーンディスプレイ2に鉛直方向が画面上下方向となる向きでホーム画面40、40aを表示させることができる。
次に、図7に示すステップS11では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40が表示されている。ステップS11のスマートフォン1は、ステップS1と同様に、ハウジング20の長辺が鉛直方向となる向きで配置されている。ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が画面上下方向となり、レシーバ7が配置されている側が画面上側となる縦画面に対応した画面である。ステップS11のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致した方向となる。
ステップS11では、利用者の指Fがホーム画面40をタッチしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、ホーム画面40におけるタッチを検出する。利用者は、指Fがホーム画面40にタッチしている状態を維持し、かつ、ステップS11に示す向きのスマートフォン1を、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸として矢印α2に示す方向、つまり反時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、指Fがホーム画面40にタッチしている状態を維持し、かつ、スマートフォン1をステップS11に示す向きからステップS12に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、ホーム画面40におけるタッチを検出し、かつ、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、ホーム画面40におけるタッチを検出している場合、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない、画面ロック状態とする。
図7に示すステップS12では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40が表示されている。ステップS12のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向となる向きで配置されている。ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が上下方向となる縦画面に対応した画面である。ホーム画面40は、水平方向が画面の上下方向となる向きでタッチスクリーンディスプレイ2に表示されている。このため、ステップS12のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致しない方向となる。
スマートフォン1は、図7に示すように、ホーム画面40へのタッチを検出し、かつ、ハウジング20の向きが変化したことを検出した場合、画面ロック状態とする、つまりホーム画面40の向きをタッチスクリーンディスプレイ2に対して変更しない。これにより、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2にタッチを行うだけで、ハウジング20の向きを変化させても、ホーム画面40がタッチスクリーンディスプレイ2に対して回転しないようにすることができる。
スマートフォン1は、図6及び図7に示すように、ホーム画面40へのタッチを検出しているか否かで、画面ロック状態とするか否かを切り換える。これにより、利用者は、スマートフォン1の向きを変える際、タッチスクリーンディスプレイ2にタッチするか否かで、ホーム画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に対して回転させるか否かを切り換えることができる。以上より、利用者は、簡単な操作でタッチスクリーンディスプレイ2に対して回転させるか否かを切り換えることができ、所望の向きで画面を表示させることができる。
図6及び図7に示すスマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面において、ハウジング20の長辺が鉛直方向gと平行となる状態からハウジング20の短辺が鉛直方向gと平行となる状態に回転させる場合としたが、逆の場合も同様である。また、図6及び図7に示すスマートフォン1は、レシーバ7が鉛直方向g上側に配置されている場合としたが、マイク8が鉛直方向g上側に配置されている場合も同様である。
図6に示すスマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面において、ハウジング20の長辺が鉛直方向gと一致する状態からハウジング20の短辺が鉛直方向gと一致する状態とした場合に、ハウジング20の向きに基づいてホーム画面の向きが変更するとした。ここで、ハウジング20の向きに基づいてホーム画面の向きを変更する基準は、種々の基準とすることができる。例えば、スマートフォン1のステップS1に示すように、長辺が鉛直方向と一致する状態を基準として、ハウジング20の短辺が鉛直方向と一致する状態に向かって、45度より大きく回転した場合、ホーム画面の向きを変更するようにしてもよい。つまり、スマートフォン1は、ハウジング20の長辺と短辺のうち、鉛直方向とのなす角が最も小さくなる側の辺が画面上下方向となるようにホーム画面の向きを変更してもよい。スマートフォン1は、ハウジング20の向きに基づいてホーム画面の向きを変更する基準を、画面の上下方向とハウジング20の上下方向(鉛直方向g)とのなす角が60度を超えることとしてもよい。
上記実施形態のスマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面を表示させている場合としたが、ホーム画面以外の画面を表示させる場合も同様の処理を行うことができる。
スマートフォン1は、ホーム画面40へのタッチを検出し、画面ロック状態とした場合、設定した解除条件を満たすまで画面ロック状態を維持するようにしてもよい。図8から図11は、それぞれ画面の向きを変更する制御の一例を示す図である。
図8に示すステップS21では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60が表示されている。ステップS21のスマートフォン1は、ハウジング20の長辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。画面60は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が画面上下方向となり、レシーバ7が配置されている側が画面上側となる縦画面に対応した画面である。ステップS21のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向と画面60の画面上下方向とが一致した方向となる。画面60は、顔のマークの画像である。
ステップS21では、利用者の指Fが画面60をタッチしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、画面60におけるタッチを検出する。利用者は、指Fが画面60にタッチしている状態を維持し、かつ、ステップS21に示す向きのスマートフォン1を矢印α3に示す方向、つまり反時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、指Fが画面60にタッチしている状態を維持し、かつ、スマートフォン1をタッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてステップS21に示す向きからステップS22に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、画面60におけるタッチを検出し、かつ、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、画面60におけるタッチを検出している場合、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない、画面ロック状態とする。
図8に示すステップS22では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60が表示されている。ステップS22のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向となる向きで配置されている。画面60は、上述したようにタッチスクリーンディスプレイ2の長辺が上下方向となる縦画面に対応した画面である。画面60は、水平方向が画面の上下方向となる向きでタッチスクリーンディスプレイ2に表示されている。
図8に示すステップS23では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60が表示されている。ステップS23のスマートフォン1は、指Fが画面60からリリースされている。この場合、スマートフォン1は、指Fがリリースされたことを検出する。スマートフォン1は、指Fがリリースされたことを検出した後も画面ロック状態を維持し、水平方向が画面の上下方向となる向きで画面60をタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。
利用者は、ステップS23に示す向きのスマートフォン1を矢印α4に示す方向、つまり時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、スマートフォン1を、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてステップS23に示す向きからステップS24に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、画面ロック状態である場合、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない。
さらに、スマートフォン1は、画面ロック状態である場合、ステップS24に示す向きからステップS23に示す向きに変化しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない。
次に、図9に示すステップS31では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60aが表示されている。ステップS31のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。画面60aは、タッチスクリーンディスプレイ2の短辺が画面上下方向となる横画面に対応した画面である。ステップS31のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向(鉛直方向g)と画面60aの画面上下方向とが一致した方向となる。画面60aは、顔のマークの画像である。画面60aは、画面60に対して顔の画像を90度回転させた画像である。
ステップS31では、利用者の指Fが画面60aをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、画面60aにおけるタッチを検出する。利用者は、指Fが画面60aにタッチしている状態を維持し、かつ、ステップS31に示す向きのスマートフォン1を矢印α5に示す方向、つまり時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、指Fが画面60aにタッチしている状態を維持し、かつ、スマートフォン1を、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてステップS31に示す向きからステップS32に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、画面60aにおけるタッチを検出し、かつ、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、画面60aにおけるタッチを検出している場合、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない、画面ロック状態とする。
図9に示すステップS32では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60aが表示されている。ステップS32のスマートフォン1は、ハウジング20の長辺が鉛直方向となる向きで配置されている。画面60aは、上述したようにタッチスクリーンディスプレイ2の短辺が上下方向となる横画面に対応した画面である。画面60aは、水平方向が画面の上下方向となる向きでタッチスクリーンディスプレイ2に表示されている。
図9に示すステップS33では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60aが表示されている。ステップS33のスマートフォン1は、指Fが画面60aからリリースされている。この場合、スマートフォン1は、指Fがリリースされたことを検出する。スマートフォン1は、指Fがリリースされたことを検出した後も画面ロック状態を維持し、水平方向が画面の上下方向となる向きで画面60aをタッチスクリーンディスプレイ2に表示している。
利用者は、ステップS33に示す向きのスマートフォン1を矢印α6に示す方向、つまり反時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてスマートフォン1をステップS33に示す向きからステップS34に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、画面ロック状態である場合、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない。
さらに、スマートフォン1は、画面ロック状態である場合、ステップS34に示す向きからステップS33に示す向きに変化しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない。
スマートフォン1は、図8及び図9に示すように、画面ロック状態である場合、タッチスクリーンディスプレイ2にタッチされていない状態となっても画面を回転させないことで、画面の向きを利用者の所望の方向に固定することができる。
次に、図10及び図11を用いて、画面ロック状態の解除の一例について説明する。図10に示すステップS41では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60が表示されている。ステップS41のスマートフォン1は、画面ロック状態であり、ハウジング20の短辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。画面60は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が画面上下方向となる横画面に対応した画面である。ステップS41のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向(鉛直方向g)と画面60の画面上下方向とが異なる方向となる。
ステップS41では、利用者の指Fが画面60をタッチしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、画面60におけるタッチを検出する。利用者は、指Fが画面60にタッチしている状態を維持し、かつ、ステップS41に示す向きのスマートフォン1を矢印α7に示す方向、つまり時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、指Fが画面60にタッチしている状態を維持し、かつ、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてスマートフォン1をステップS41に示す向きからステップS42に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、画面60におけるタッチを検出し、かつ、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、画面ロック状態であるため、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない。
図10に示すステップS42では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60が表示されている。ステップS42のスマートフォン1は、ハウジング20の長辺が鉛直方向となる向きで配置されている。ステップS42のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向と画面60の画面上下方向とが一致する。スマートフォン1は、画面ロック状態である場合、画面60におけるタッチを検出し、かつ、ハウジング20の上下方向と画面60の画面上下方向とが一致した場合、画面ロック状態を解除する。
図10に示すステップS43では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60が表示されている。ステップS43のスマートフォン1は、指Fが画面60からリリースされている。この場合、スマートフォン1は、指Fがリリースされたことを検出する。
利用者は、ステップS43に示す向きのスマートフォン1を矢印α8に示す方向、つまり反時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてスマートフォン1をステップS43に示す向きからステップS44に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、画面ロック状態ではない場合、ハウジング20が90度回転したことを検出したら、ハウジング20の回転に合わせて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを回転させる。
図10に示すステップS44では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60aが表示されている。ステップS44のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向となる向きで配置されている。画面60aは、タッチスクリーンディスプレイ2の短辺が画面上下方向となる横画面に対応した画面である。ステップS44のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向と画面60aの画面上下方向とが一致した方向となる。
さらに、スマートフォン1は、画面ロック状態ではない場合、ステップS44に示す向きからステップS43に示す向きに変化しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させる。
次に、図11に示すステップS51では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60aが表示されている。ステップS51のスマートフォン1は、画面ロック状態であり、ハウジング20の長辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。画面60aは、タッチスクリーンディスプレイ2の短辺が画面上下方向となる横画面に対応した画面である。ステップS51のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向(鉛直方向)と画面60aの画面上下方向とが異なる方向となる。
ステップS51では、利用者の指Fが画面60aをタッチしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、画面60aにおけるタッチを検出する。利用者は、指Fが画面60aにタッチしている状態を維持し、かつ、ステップS51に示す向きのスマートフォン1を矢印α9に示す方向、つまり反時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、指Fが画面60aにタッチしている状態を維持し、かつ、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてスマートフォン1をステップS51に示す向きからステップS52に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、画面60aにおけるタッチを検出し、かつ、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、画面ロック状態であるため、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない。
図11に示すステップS52では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60aが表示されている。ステップS52のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向となる向きで配置されている。ステップS52のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向と画面60aの画面上下方向とが一致する。スマートフォン1は、画面ロック状態である場合、画面60aにおけるタッチを検出し、かつ、ハウジング20の上下方向と画面60aの画面上下方向とが一致した場合、画面ロック状態を解除する。
図11に示すステップS53では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60aが表示されている。ステップS53のスマートフォン1は、指Fが画面60aからリリースされている。この場合、スマートフォン1は、指Fがリリースされたことを検出する。
利用者は、ステップS53に示す向きのスマートフォン1を矢印α10に示す方向、つまり時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてスマートフォン1をステップS53に示す向きからステップS54に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、画面ロック状態ではない場合、ハウジング20が90度回転したことを検出したら、ハウジング20の回転に合わせて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを回転させる。
図11に示すステップS54では、タッチスクリーンディスプレイ2に画面60が表示されている。ステップS54のスマートフォン1は、ハウジング20の長辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。画面60は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が画面上下方向となる縦画面に対応した画面である。ステップS54のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向と画面60の画面上下方向とが一致した方向となる。
さらに、スマートフォン1は、画面ロック状態ではない場合、ステップS54に示す向きからステップS53に示す向きに変化しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させる。
図10及び図11に示すスマートフォン1は、画面へのタッチを検出した状態で、ハウジング20の上下方向と画面60の画面上下方向とが一致した場合、画面ロック状態を解除する。このように、画面ロック状態を解除する操作を設定することで、利用者が所望する時点でロック状態を解除することができる。
ここで、図10及び図11に示すスマートフォン1は、画面へのタッチを検出した状態で、ハウジング20の上下方向と画面60の画面上下方向とを一致させる操作を、画面ロック状態を解除する操作としたが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、画面ロック状態の設定後、閾値時間が経過した場合、画面ロック状態を解除するようにしてもよい。スマートフォン1は、画面へのタッチの有無によらず、ハウジング20の上下方向(鉛直方向g)と画面60の画面上下方向とを一致させる操作を、画面ロック状態を解除する操作としてもよい。スマートフォン1は、省電力モードに移行した場合または現在表示している画面から他のアプリケーションで実行される画面を表示させる場合に画面ロック状態を解除するようにしてもよい。
スマートフォン1は、ディスプレイ2Aに表示する画面の向きを維持する、つまり画面ロック状態に移行するジェスチャを、タッチジェスチャ以外のジェスチャとしてもよい。スマートフォン1は、フリック、ピンチイン、及びピンチアウト等のジェスチャを、ホーム画面の向きを変更するジェスチャとしてもよい。
図12及び図13を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図12及び図13は、利用者の指示に従って画面の向きを変更する制御の処理手順を示している。図12及び図13に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。なお、図12及び図13に示す処理手順は、画面がディスプレイ2Aに表示されている間、繰り返して実行される。コントローラ10は、図12及び図13に示す処理手順と並行して、画面に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。ここで、ディスプレイ2Aに表示させる画面は、種々の画面が対象となる。例えば、上述したホーム画面40、40a、画面60、60aが対象となる。
コントローラ10は、ステップS102として、タッチスクリーンディスプレイ2に画面を表示させる。コントローラ10は、ステップS102で画面を表示させたら、ステップS104として、スマートフォン1の向きの変化を検出する。つまり、コントローラ10は、加速度センサ15の検出結果に基づいて、スマートフォン1の向きが変化したか、つまりハウジング20の向きが変化したかを検出する。ここで、スマートフォン1は、画面の向きを変化させる基準となる角度分、ハウジング20の向きが変化した場合、スマートフォン1の向きが変化したと判定する。
コントローラ10は、ステップS104で向きが変化していない(ステップS104でNo)と判定した場合、ステップS106として、閾値時間≦待機時間であるかを判定する。コントローラ10は、直近の操作が終了してからの経過時間である待機時間が所定の閾値時間以上であるかを判定する。
コントローラ10は、ステップS106で閾値以上ではない(ステップS106でNo)、つまり閾値時間>待機時間であると判定した場合、ステップS104に進み、スマートフォンの向きが変化したかを再び判定する。コントローラ10は、ステップS106で閾値以上である(ステップS106でYes)と判定した場合、ステップS108として省電力モードに移行し、本処理を終了する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2を消灯させロック画面を表示していない状態として、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS104でスマートフォンの向きの変化あり(ステップS104でYes)と判定した場合、ステップS110でタッチジェスチャがあるかを判定する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2で画面へのタッチを検出したかを判定する。コントローラ10は、ステップS110でタッチジェスチャである(ステップS110でYes)と判定した場合、ステップS112として、画面の向きを維持し、画面ロック状態に設定する。つまり、コントローラ10は、画面の向きを変更せず、スマートフォン1(ハウジング20)の向きに寄らず画面を回転させない画面ロック状態に移行し、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS110でタッチジェスチャはない(ステップS110でNo)と判定した場合、ステップS114として画面ロック状態であるかを判定する。コントローラ10は、ステップS114で画面ロック状態である(ステップS114でYes)と判定したら、ステップS116として、画面の向きを維持する。つまり、コントローラ10は、スマートフォン1の向きの変化を検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に対する画面の向きをそのままにする。コントローラ10は、ステップS116の処理を実行したら、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS114で画面ロック状態ではない(ステップS114でNo)と判定したら、ステップS118として、スマートフォンの向きに応じて画面を回転させる。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きをハウジング20の向きと一致する向きに変化させる。コントローラ10は、ステップS118の処理を実行したら、本処理を終了する。ここで、コントローラ10は、ステップS112、S116、S118の処理を実行したら、再びステップS104以降の処理を実行してもよい。つまり、コントローラ10は、省電力モードに移行するまで、図12の処理を繰り返し実行するようにしてもよい。
次に、図13を用いて、画面ロック状態の解除の処理について説明する。図13に示す処理は、図12に示す処理と並行に処理することができる。コントローラ10は、ステップS130で画面ロック状態に設定する。つまり、ステップS130の処理は、ステップS112の処理の一部である。コントローラ10は、ステップS130で画面ロック状態に設定したら、ステップS132としてスマートフォンの向きが変化したかを判定する。
コントローラ10は、ステップS132でスマートフォンの向きが変化していない(ステップS132でNo)と判定した場合、ステップS132に進む。コントローラ10は、ステップS132でスマートフォンの向きが変化した(ステップS132でYes)と判定した場合、ステップS134としてタッチジェスチャがあるかを判定する。コントローラ10は、ステップS134でタッチジェスチャではない(ステップS134でNo)と判定した場合、ステップS132に進む。コントローラ10は、ステップS134でタッチジェスチャである(S134でYes)と判定した場合、ステップS136として、画面の向きとスマートフォンの向きが一致するかを判定する。コントローラ10は、ステップS136で画面の向きとスマートフォンの向きが一致しない(ステップS136でNo)、つまり、画面の向きとスマートフォンの向きが異なると判定した場合、ステップS132に進む。コントローラ10は、ステップS136で画面の向きとスマートフォンの向きが一致する(ステップS136でYes)と判定した場合、ステップS138として、画面ロック状態を解除し、本処理を終了する。
以上より、スマートフォン1は、利用者が簡単な操作でホーム画面の向きを変更させることができ、かつ、利用者が意図しないホーム画面の向きの変更が生じることを抑制することができる。これにより、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2に画面ロック状態とするジェスチャを入力しホーム画面の向きを決定し、かつ、ロック状態とすることで、例えばスマートフォン1を寝ながら使用し、スマートフォン1の向きが種々の方向に変化してもホーム画面の向きが変更されることを抑制することができる。
スマートフォン1は、スマートフォン1の向きが変化し、タッチジェスチャが検出され、かつ、画面の向きとスマートフォン1の向きが一致した場合、画面ロック状態を解除する。これにより、利用者は、任意のタイミングで画面ロック状態を解除することができる。
ここで、上記実施形態では、画面へのタッチを画面ロック状態に移行する操作の一部としたが、これに限定されない。スマートフォン1は、ボタン3への操作を画面ロック状態に移行する操作の一部としてもよい。図14及び図15を用いて、処理の一例を説明する。ここで、図14は、ボタン3Fのプッシュ(押下)を画面ロック状態に移行する操作の一部としている。
図14に示すステップS151では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40が表示されている。ステップS151のスマートフォン1は、ハウジング20の長辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が画面上下方向となり、レシーバ7が配置されている側が画面上側となる縦画面に対応した画面である。ステップS151のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向(鉛直方向g)とホーム画面40の画面上下方向とが一致した方向となる。
ステップS151では、利用者の指F1がボタン3Fをプッシュしている。この場合、スマートフォン1は、ボタン3Fのプッシュを検出する。利用者は、指F1がボタン3Fをプッシュしている状態を維持し、かつ、ステップS151に示す向きのスマートフォン1を矢印α10に示す方向、つまり反時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、指F1がボタン3Fをプッシュしている状態を維持し、かつ、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてスマートフォン1をステップS151に示す向きからステップS152に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、ホーム画面40におけるタッチを検出し、かつ、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、ボタン3Fのプッシュを検出している場合、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない、画面ロック状態とする。
図14に示すステップS152では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40が表示されている。ステップS152のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が上下方向となる縦画面に対応した画面である。ホーム画面40は、水平方向が画面の上下方向となる向きでタッチスクリーンディスプレイ2に表示されている。このため、ステップS152のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致しない方向となる。また、ホーム画面40には、マーク80が表示されている。マーク80は、画面ロック状態であることを示す印である。
スマートフォン1は、図14に示すように、ボタン3Fでプッシュを検出し、かつ、ハウジング20の向きが変化したことを検出した場合、画面ロック状態とする、つまりホーム画面40の向きをタッチスクリーンディスプレイ2に対して変更しない。これにより、利用者は、ボタン3Fをプッシュするだけで、ハウジング20の向きを変化させても、ホーム画面40がタッチスクリーンディスプレイ2に対して回転しないようにすることができる。
図15を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図15は、利用者の指示に従って画面の向きを変更する制御の処理手順を示している。図15の処理手順は、一部の処理手順を除いて、図12の処理と同様である。以下、図15の処理手順に特有の点を重点的に説明する。
コントローラ10は、ステップS102として、タッチスクリーンディスプレイ2に画面を表示させる。コントローラ10は、ステップS102で画面を表示させたら、ステップS104として、スマートフォン1の向きの変化を検出する。
コントローラ10は、ステップS104で向きが変化していない(ステップS104でNo)と判定した場合、ステップS106として、閾値時間≦待機時間であるかを判定する。コントローラ10は、ステップS106で閾値以上ではない(ステップS106でNo)と判定した場合、ステップS104に進み、スマートフォン1の向きが変化したかを再び判定する。コントローラ10は、ステップS106で閾値以上である(ステップS106でYes)と判定した場合、ステップS108として省電力モードに移行し、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS104でスマートフォンの向きの変化あり(ステップS104でYes)と判定した場合、ステップS160でボタンのプッシュがあるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ボタン3Fでプッシュを検出したかを判定する。コントローラ10は、ステップS160でボタンのプッシュである(ステップS160でYes)と判定した場合、ステップS112として、画面の向きを維持し、画面ロック状態に設定する。
コントローラ10は、ステップS160でボタンのプッシュはない(ステップS160でNo)と判定した場合、ステップS114として画面ロック状態であるかを判定する。ステップS114以降の処理は、図12のフローチャートの処理と同様である。
スマートフォン1は、図14及び図15に示すように、ボタン3Fのプッシュを検出し、かつ、スマートフォン1の向き(ハウジング20の向き)が変化している場合に、タッチスクリーンディスプレイ2に対する画面の向きを変化させず、画面ロック状態に移行するようにしてもよい。このように、タッチスクリーンディスプレイ2へのタッチの代わりに、ボタン3のプッシュを用いることで、タッチスクリーンディスプレイ2へジェスチャを入力しなくても画面ロック状態に移行することができる。
スマートフォン1は、図14のステップS152に示すように、画面ロック状態に移行した場合、マーク80を表示させることで、利用者に画面ロック状態であることを理解させやすくすることができる。スマートフォン1は、マーク80を画面ロック状態が解除されるまで表示させてもよいが、画面ロック状態に移行してから一定時間経過後に非表示にしてもよい。マーク80を非表示にすることで、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面を見やすくすることができる。スマートフォン1は、画面ロック状態でハウジング20の向きが変化したことを検出した場合、マーク80を表示させるようにしてもよい。
上記実施形態のスマートフォン1は、ハウジングの向きが変化し、かつ、所定の操作が検出された場合、画面ロック状態とし、ハウジングの向きが変化し、かつ、所定の操作が検出されない場合、画面の向きを変化させる設定としたが、これに限定されない。スマートフォン1は、ハウジングの向きが変化し、かつ、所定の操作が検出された場合、画面の向きを変化させる設定とし、ハウジングの向きが変化し、かつ、所定の操作が検出されない場合、画面ロック状態としてもよい。
以下、図16から図18を用いて説明する。図16及び図17は、画面の向きを変更する制御の一例を示す図である。図16に示すステップS171では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40が表示されている。ステップS171のスマートフォン1は、ハウジング20の長辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。ステップS171のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致した方向となる。
利用者は、ステップS171に示す向きのスマートフォン1を矢印α11に示す方向、つまり反時計周りに約90度回転させる。つまり、利用者は、、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてスマートフォン1をステップS171に示す向きからステップS172に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、ハウジング20が90度回転したことを検出したら、スマートフォン1は、ホーム画面40におけるタッチを検出していない場合、ハウジング20が90度回転したことを検出しても、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させない、画面ロック状態とする。
図16に示すステップS172では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40が表示されている。ステップS172のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が上下方向となる縦画面に対応した画面である。ホーム画面40は、水平方向が画面の上下方向となる向きでタッチスクリーンディスプレイ2に表示されている。このため、ステップS172のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致しない方向となる。
スマートフォン1は、図16に示すように、ホーム画面40へのタッチを検出せず、かつ、ハウジング20の向きが変化したことを検出した場合、画面ロック状態とする、つまりホーム画面40の向きをタッチスクリーンディスプレイ2に対して変更しない。これにより、利用者は、ハウジング20の向きを変化させても、ホーム画面40がタッチスクリーンディスプレイ2に対して回転しないようにすることができる。
次に、図17に示すステップS181では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40が表示されている。ステップS181のスマートフォン1は、ステップS171と同様に、ハウジング20の長辺が鉛直方向gと平行となる向きで配置されている。ホーム画面40は、タッチスクリーンディスプレイ2の長辺が画面上下方向となり、レシーバ7が配置されている側が画面上側となる縦画面に対応した画面である。ステップS181のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40の画面上下方向とが一致した方向となる。
ステップS181では、利用者の指Fがホーム画面40をタッチしている。この場合、スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して、ホーム画面40におけるタッチを検出する。利用者は、指Fがホーム画面40にタッチしている状態を維持し、かつ、ステップS181に示す向きのスマートフォン1を矢印α12に示す方向、つまり反時計回りに約90度回転させる。つまり、利用者は、指Fがホーム画面40にタッチしている状態を維持し、かつ、タッチスクリーンディスプレイ2の表面に垂直な線を軸としてスマートフォン1をステップS181に示す向きからステップS182に示す向きに変化させる。この場合、スマートフォン1は、ホーム画面40におけるタッチを検出し、かつ、加速度センサ15でハウジング20が90度回転したことを検出する。スマートフォン1は、ハウジング20の向きが変化し、かつ、ホーム画面40におけるタッチを検出している場合、ハウジング20の向きとタッチスクリーンディスプレイ2の画面の向きとの関係に基づいて、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させる画面の向きを変化させる。
図17に示すステップS182では、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40aが表示されている。ステップS182のスマートフォン1は、ハウジング20の短辺が鉛直方向となる向きで配置されている。ホーム画面40aは、ホーム画面40を反時計回りに90度回転させた画面である。ホーム画面40aは、タッチスクリーンディスプレイ2の短辺が上下方向となる横画面に対応した画面である。ステップS182のスマートフォン1は、ハウジング20の上下方向とホーム画面40aの画面上下方向とが一致した方向となる。
スマートフォン1は、図17に示すように、画面へのタッチを検出し、かつ、ハウジング20の向きが変化したことを検出した場合、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させているホーム画面40、40aの向きを変更する。具体的には、タッチスクリーンディスプレイ2に表示させているホーム画面40、40aの画面上下方向がハウジング20の上下方向、つまり鉛直方向と一致する向きに変更する。これにより、利用者は、タッチスクリーンディスプレイ2にタッチするだけで、スマートフォン1のタッチスクリーンディスプレイ2に鉛直方向が画面上下方向となる向きでホーム画面40、40aを表示させることができる。
スマートフォン1は、図16及び図17に示すように、ホーム画面40へのタッチを検出しているか否かで、画面ロック状態とするか否かを切り換える。これにより、利用者は、スマートフォン1の向きを変える際、タッチスクリーンディスプレイ2にタッチするか否かで、ホーム画面40をタッチスクリーンディスプレイ2に対して回転させるか否かを切り換えることができる。以上より、利用者は、簡単な操作でタッチスクリーンディスプレイ2に対して回転させるか否かを切り換えることができ、所望の向きで画面を表示させることができる。さらに、図16及び図17に示すスマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に対する画面の向きを変化させたいときのみ画面にタッチすればよい。このため、利用者は、意図しない画面の回転が生じることを抑制することができる。
図18を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図18は、利用者の指示に従って画面の向きを変更する制御の処理手順を示している。図18に示す処理手順は、一部の処理を除き、図12のフローチャートの処理手順と同様である。以下、図18の処理手順に特有の点を重点的に説明する。
コントローラ10は、ステップS102として、タッチスクリーンディスプレイ2に画面を表示させる。コントローラ10は、ステップS102で画面を表示させたら、ステップS104として、スマートフォン1の向きの変化を検出する。コントローラ10は、ステップS104で向きが変化していない(ステップS104でNo)と判定した場合、ステップS106として、閾値時間≦待機時間であるかを判定する。
コントローラ10は、ステップS106で閾値以上ではない(ステップS106でNo)、つまり閾値時間>待機時間であると判定した場合、ステップS104に進み、スマートフォン1の向きが変化したかを再び判定する。コントローラ10は、ステップS106で閾値以上である(ステップS106でYes)と判定した場合、ステップS108として省電力モードに移行し、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS104でスマートフォンの向きの変化あり(ステップS104でYes)と判定した場合、ステップS110でタッチジェスチャがあるかを判定する。コントローラ10は、ステップS110でタッチジェスチャである(ステップS110でYes)と判定した場合、ステップS190として画面ロック状態であるかを判定する。コントローラ10は、ステップS190で画面ロック状態である(ステップS190でYes)と判定したら、ステップS192として、画面の向きを維持する。コントローラ10は、ステップS192の処理を実行したら、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS190で画面ロック状態ではない(ステップS190でNo)と判定したら、ステップS194として、スマートフォンの向きに応じて画面を回転させる。コントローラ10は、ステップS194の処理を実行したら、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS110でタッチジェスチャはない(ステップS110でNo)と判定した場合、ステップS196として、画面の向きを維持し、画面ロック状態に設定する。つまり、コントローラ10は、画面の向きを変更せず、スマートフォン1(ハウジング20)の向きに寄らず画面を回転させない画面ロック状態に移行し、本処理を終了する。
ここで、図16から図18に示す例の場合、画面の向きとスマートフォン1の向きとが一致した場合、画面ロック状態を解除すればよい。これにより、画面の向きとスマートフォン1の向きとが一致した状態から、スマートフォン1の向きが変化し、かつ、タッチジェスチャを検出している場合、スマートフォン1の向きに応じて画面を回転させることができる。
また、スマートフォン1は、加速度センサ15の検出結果に基づいて、スマートフォン1の向き(つまりハウジング20の向き)の変化を検出したがこれに限定されない。スマートフォン1は、スマートフォン1の向きの変化を検出するセンサに、種々のセンサを用いることができる。例えば、スマートフォン1は、ジャイロスコープ17の検出結果及び方位センサ16の検出結果の少なくとも一方に基づいて、スマートフォン1の向きを検出することもできる。
スマートフォン1は、スマートフォン1の向きの変化を検出した際にタッチジェスチャ等の操作を検出した場合、画面ロック状態とするモードと、スマートフォン1の向きの変化を検出した際にタッチジェスチャ等の操作を検出した場合、画面を回転させるモードと、を設定により選択可能とすることが好ましい。
図19は、画面の向きを変更する制御の処理手順を示すフローチャートである。図19は、画面の向きを変更する条件を設定する処理である。コントローラ10は、ステップS202として、設定データを読み出す。コントローラ10は、ステップS202で設定データを読み出したら、ステップS204として、操作検出時に画面ロック設定であるかを判定する。つまり、スマートフォン1の向きの変化を検出した際に所定の操作を検出した場合、画面の向きを維持する画面ロック状態とする設定であるかを判定する。
コントローラ10は、ステップS204で操作検出時に画面ロック設定である(ステップS204でYes)と判定した場合、ステップS206として、操作が検出された場合、画面ロック状態とする設定、つまりスマートフォン1の向きの変化を検出した際にタッチジェスチャ等の操作が検出されていない場合、画面を回転させる設定とし、とし、本処理を終了する。本実施形態では、コントローラ10は、図12に示す処理を実行する設定とする。
コントローラ10は、ステップS204で操作検出時に画面ロック設定ではない(ステップS204でNo)と判定した場合、ステップS208として、操作が検出されない場合、画面ロック状態とする設定、つまりスマートフォン1の向きの変化を検出した際にタッチジェスチャ等の操作が検出されている場合、画面を回転させる設定とし、本処理を終了する。本実施形態では、コントローラ10は、図18に示す処理を実行する設定とする。
図19に示すように、スマートフォン1は、上述した各種処理手順のいずれを実行するかを、設定によって変更できるようにすることで、利用者が使いやすい設定とすることができる。
スマートフォン1は、上述したように、スマートフォン1(ハウジング20)の向きが変化した場合に、所定の操作が検出されるか否かで、画面ロック状態に設定するか否かを切り換えることが好ましい。つまり、スマートフォン1は、スマートフォン1(ハウジング20)の向きの変化と、所定の操作の検出という、2つの操作が同時に検出された場合に、画面ロック状態に設定するか否かを切り換える。これにより、スマートフォン1は、操作と実行される処理とを直感的に結びつけることができる。さらに、利用者が意図しないタイミングで画面ロック状態に移行することを抑制することができる。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記の実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよい。あるいは、図5に示した各プログラムは、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、タッチスクリーンを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機である。あるいは、添付の請求項に係る装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、及びテレビ受像器である。
上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ2を備えるスマートフォン1として説明したが、表示部としてタッチスクリーン2Bを備えないディスプレイ2Aを用いてもよい。