本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーンディスプレイ2に対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーンディスプレイ2に接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bがタッチスクリーンディスプレイ2に対する接触を検出する指、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触及び接触が行われた位置に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
タッチは、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチは、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
リリースは、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
ピンチインは、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
図4を参照しながら、ディスプレイ2Aに表示される画面の例について説明する。図4は、ホーム画面の一例を示している。ホーム画面は、デスクトップ、又は待受画面と呼ばれることもある。ホーム画面は、ディスプレイ2Aに表示される。ホーム画面は、スマートフォン1にインストールされているアプリケーションのうち、どのアプリケーションを実行するかを利用者に選択させる画面である。スマートフォン1は、ホーム画面で選択されたアプリケーションをフォアグランドで実行する。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、ホーム画面とは異なる画面をディスプレイ2Aに表示させる。
スマートフォン1は、ホーム画面にアイコンを配置することができる。図4に示すホーム画面40には、複数のアイコン50が配置されている。それぞれのアイコン50は、スマートフォン1にインストールされている特定のアプリケーションと予め対応付けられている。スマートフォン1は、アイコン50に対する特定のジェスチャ(例えば、タップ)を検出すると、そのアイコン50に対応付けられているアプリケーションを実行する。例えば、スマートフォン1は、メールアプリケーションに対応付けられたアイコン50に対するタップが検出されると、メールアプリケーションを実行する。
アイコン50は、画像と文字列を含む。アイコン50は、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アイコン50は、画像又は文字列のいずれか一方を含まなくてもよい。アイコン50は、所定の規則に従って配置される。アイコン50の背後には、壁紙41が表示される。壁紙は、フォトスクリーン又はバックスクリーンと呼ばれることもある。スマートフォン1は、任意の画像を壁紙41として用いることができる。画像は、例えば、利用者の設定に従って壁紙として決定される。
スマートフォン1は、ホーム画面の数を増減することができる。スマートフォン1は、例えば、ホーム画面の数を利用者による設定に従って決定する。スマートフォン1は、ホーム画面を表示する場合、ホーム画面の数が複数であっても、それらのうちから選択された1つをディスプレイ2Aに表示する。
スマートフォン1は、ホーム画面上に、1つ又は複数のロケータを表示する。ロケータの数は、ホーム画面の数と一致する。ロケータは、現在表示されているホーム画面の位置を示す。現在表示されているホーム画面に対応するロケータは、他のロケータと異なる態様で表示される。
図4に示す例では、4つのロケータ51が表示されている。これは、ホーム画面40の数が4つであることを示す。また、図4に示す例では、左から2番目のシンボルが他のシンボルと異なる態様で表示されている。これは、左から2番目のホーム画面が現在表示されていることを示している。
スマートフォン1は、ホーム画面を表示中に特定のジェスチャを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を切り替える。例えば、スマートフォン1は、右フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ左のホーム画面に切り替える。また、スマートフォン1は、左フリックを検出すると、ディスプレイ2Aに表示するホーム画面を1つ右のホーム画面に切り替える。
ディスプレイ2Aの上端には、領域42が設けられている。領域42には、充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。スマートフォン1は、領域42に、現在時刻、天気の情報、実行中のアプリケーション、通信システムの種別、電話のステータス、装置のモード、装置に生じたイベント等を表示してもよい。このように、領域42は、利用者に対して各種の通知を行うために用いられる。領域42は、ホーム画面40以外の画面でも設けられることがある。領域42が設けられる位置は、ディスプレイ2Aの上端に限られない。
なお、図4に示したホーム画面40は、一例であり、各種の要素の形態、各種の要素の配置、ホーム画面40の数、及びホーム画面40での各種の操作の仕方等は上記の説明の通りでなくてもよい。
図5は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、接触を検出する。コントローラ10は、スマートフォン1に対するジェスチャを検出する。コントローラ10は、タッチスクリーン2Bと協働することによって、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対する操作(ジェスチャ)を検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格として、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000、PDC、GSM(登録商標)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、または、レシーバ7に代えて、スピーカをさらに有してもよい。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bを介して検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、ロック状態が設定されている間にタッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている画面を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。なお、制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
コントローラ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ10は、通信ユニット6等の他の構成要素が統合されたSoC(System−on−a−chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ2A及び通信ユニット6等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、ロック状態が設定されている間にタッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている画面を変更する等の各種制御を実行する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。コネクタ14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の回転を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
なお、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図5においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類とは図5の例に限定されない。例えば、スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えることとしたが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図5に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えることとしたが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよいし、位置及び姿勢を検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
図6から図22を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の例について説明する。制御プログラム9Aが提供する機能には、ロック状態が設定されている間にタッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている画面を変更する機能が含まれる。以下に、ロック状態が設定されている間に利用者の指示に従って実行される制御の例を示す。
図6を参照しながら、ロック画面の例について説明する。ロック画面は、ロック状態が設定されている間、つまりロック状態の設定がONになっている間、ディスプレイ2Aに表示される。図6は、ロック画面の一例を示している。ロック画面60は、ロック状態が設定されていることを示す画面である。ロック画面60は、予め設定されたロック解除のジェスチャを検出すると他の画面に移行する画面である。ロック画面60は、予め設定されたジェスチャ以外のジェスチャが無効とされる画面である。スマートフォン1は、ロック画面において特定のジェスチャが検出されるまで、種々の操作ができない状態となる。
図6に示すロック画面60は、壁紙61上に日時画像62と、キーアイコン(第1アイコン)64と、リング66と、アプリアイコン(第2アイコン)68a、68b、68c、68dと、ホームアイコン69と、が配置されている。ロック画面60は、ディスプレイ2Aの上端にホーム画面40の領域42と同一の領域42が配置されている。ロック画面60は、領域42に充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。壁紙61は、日時画像62と、キーアイコン64と、リング66と、アプリアイコン68a、68b、68c、68dと、ホームアイコン69と、の背後に表示されている。
日時画像62は、時刻および日付を示す画像であり、ロック画面60の上部で領域42の下側となる領域に表示されている。図6に示す日時画像62は、時刻を示す状態表示が午後12時34分を示す「12:34PM」であり、日付を示す状態表示が8月22日を示す「Aug.22」である。
キーアイコン64は、錠前を模した画像であり、画面の略中央部分に表示されている。キーアイコン64は、本実施形態において、利用者がロック解除するためのジェスチャおよび各アプリケーションを実行するためのジェスチャでドラッグされるオブジェクトである。スマートフォン1は、キーアイコン64を起点としたスワイプが検出されると、スワイプの接触位置の移動にあわせてキーアイコン64の表示位置が移動される。
リング66の外周は、キーアイコン64を囲む位置に表示されている。リング66は、円形の枠を模している。キーアイコン64は、リング66の円形の枠の中心部に配置されている。リング66の円形の枠は、キーアイコン64の中心を中心とし、キーアイコン64の外縁の径よりも大きい形状である。リング66の円形の枠は、キーアイコン64の外縁と一定の距離以上、離れて配置される。リング66は、閉じられた形状であり、ロック画面60の領域をリング66の内側の領域(第1領域)と外側の領域(第2領域)の2つの領域に分割する境界となる。
アプリアイコン68a、68b、68c、68dは、リング66上に離れて表示されている。アプリアイコン68a、68b、68c、68dは、時計回りにアプリアイコン68a、68b、68c、68dの順でリング66上に配置されている。アプリアイコン68a、68b、68c、68dは、スマートフォン1にインストールされている特定のアプリケーションと対応付けられている。スマートフォン1は、アプリアイコン68a、68b、68c、68dに対する特定のジェスチャを検出すると、そのアプリアイコン68a、68b、68c、68dに対応付けられているアプリケーションを実行する。特定のジェスチャについては後述する。
図6に示す例において、アプリアイコン68aは、電話アプリケーションと対応付けられている。アプリアイコン68bは、メールアプリケーションと対応付けられている。アプリアイコン68cは、SMSアプリケーションと対応付けられている。アプリアイコン68dは、テキストエディタアプリケーションと対応付けられている。
アプリアイコン68a、68b、68c、68dは、対応しているアプリケーションを示す画像を含む。アプリアイコン68a、68b、68c、68dは、アイコン50と同様に画像と文字を含んでもよく、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。アプリアイコン68a、68b、68c、68dは、画像を備えず文字列のみとした構成としてもよい。
ホームアイコン69は、リング66の外側でロック画面60の下端側となる領域に表示されている。ホームアイコン69は、ロック解除処理の実行と、ホーム画面40への移行処理が対応付けられたアイコンである。スマートフォン1は、ホームアイコン69に対する特定のジェスチャを検出すると、ロック状態を解除し、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。特定のジェスチャについては後述する。
次に、図7を用いて、ホームアイコン69に対する特定のジェスチャについて説明する。図7に示すステップS1では、ディスプレイ2Aにロック画面60が表示されている。ステップS1では、利用者の指Fがキーアイコン64にタッチしている。この場合、スマートフォン1は、キーアイコン64が配置されている部分でのタッチを検出する。
ステップS2では、利用者の指Fがキーアイコン64をホームアイコン69にドロップしている。つまり、利用者は、ステップS1でキーアイコン64が表示されている領域に指Fをタッチさせた後、矢印α1に示す経路でスワイプさせ、ホームアイコン69が表示されている領域でリリースさせる。この場合、スマートフォン1は、キーアイコン64が配置されている部分が始点であり、ホームアイコン69が配置されている部分が終点であるスワイプを検出する。つまりスマートフォン1は、キーアイコン64がホームアイコン69にドロップされたことを検出する。スマートフォン1は、当該ドロップが検出されると、ロック状態を解除し、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面40を表示させる。以上のように、本実施形態のスマートフォン1では、ホームアイコン69に対するキーアイコン64のドロップをホームアイコン69に対する特定のジェスチャに設定している。
スマートフォン1は、キーアイコン64を始点とするスワイプを検出した場合、スワイプで接触を検出している位置にキーアイコン64を表示させることが好ましい。つまり、スマートフォン1は、キーアイコン64を始点とするスワイプを検出した場合、スワイプされているキーアイコン64を、指Fの移動に合わせて移動させて表示することが好ましい。
スマートフォン1は、キーアイコン64をリング66の外側の領域(第2領域)にドロップさせるジェスチャを検出した場合も、ロック状態を解除し、ディスプレイ2Aにホーム画面40を表示させる。つまり、利用者は、キーアイコン64を第2領域にドロップすることでも、ロック状態を解除し、ホーム画面40を表示させることができる。
スマートフォン1は、キーアイコン64をリング66の内側の領域(第1領域)にドロップさせるジェスチャを検出した場合、キーアイコン64を初期位置に戻す。つまり、スマートフォン1は、キーアイコン64が、第2領域およびアプリアイコン68a、68b、68c、68dのいずれにもドロップされなかった場合、キーアイコン64をリング66の中心となる位置に表示させる。
次に、図8を用いて、アプリアイコン68a、68b、68c、68dに対する特定のジェスチャについて説明する。ここで、図8は、利用者が所望のアプリケーションを実行するためにアプリアイコン68dに対して特定のジェスチャを行う場合について説明する。図8に示すステップS3では、ディスプレイ2Aにロック画面60が表示されている。ステップS3では、利用者の指Fがキーアイコン64にタッチしている。この場合、スマートフォン1は、キーアイコン64が配置されている部分でのタッチを検出する。
ステップS4では、利用者の指Fがキーアイコン64をアプリアイコン68dにドロップしている。つまり、利用者は、ステップS4でキーアイコン64が表示されている領域に指Fをタッチさせた後、矢印α2に示す経路でスワイプさせ、アプリアイコン68dが表示されている領域でリリースさせる。この場合、スマートフォン1は、キーアイコン64が配置されている部分が始点であり、アプリアイコン68dが配置されている部分が終点であるスワイプを検出する。つまり、スマートフォン1は、キーアイコン64がアプリアイコン68dにドロップされたことを検出する。スマートフォン1は、当該ドロップが検出されると、ロック状態を解除し、アプリアイコン68dに対応するアプリケーションとしテキストエディタアプリケーションを実行する。続いて、スマートフォン1は、アプリアイコン68dに対応するアプリケーションとしてテキストエディタアプリケーションを実行した場合の操作画面をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。
ここで、図9は、テキストエディタアプリケーションを実行した場合の操作画面の一例を示している。スマートフォン1は、テキストエディタアプリケーションが実行された場合、図9に示す操作画面80をタッチスクリーンディスプレイ2に表示させる。図9に示す操作画面80は、画面上半分の略全域に入力文字列を確認する表示領域82と、画面下半分に文字列の入力を行うためのキーボードオブジェクト84と、表示領域82の上部左側にテキストエディタに登録されたメモリストを表示させるメモリスト表示ボタン86と、表示領域82の上部右側にテキストエディタの処理を完了させる完了ボタン88とが、表示されている。スマートフォン1は、操作画面80を表示した状態で、キーボードオブジェクト84に対するタップまたはスワイプが検出された場合、タップされた領域またはスワイプされた軌跡に対応した文字を入力文字として検出する。スマートフォン1は、入力された文字を表示領域82の設定された位置に表示させる。スマートフォン1は、操作画面80を表示した状態で、メモリスト表示ボタン86または完了ボタン88に対するタップが検出された場合、タップされたボタンに対応付けられた処理を実行する。スマートフォン1は、以上のようにして、テキストエディタアプリケーションの各種処理を実行し、テキストの入力を検出する。
以上のように、本実施形態のスマートフォン1は、アプリアイコン68a、68b、68c、68dのそれぞれに対するキーアイコン64のドロップを、アプリアイコン68a、68b、68c、68dに夫々対応するアプリケーションを実行するための特定のジェスチャに設定している。本実施形態のスマートフォン1は、対象のアプリアイコンに対するキーアイコン64のドロップ、つまり、キーアイコン64を対象のアプリアイコンにドロップするジェスチャを、アプリアイコンに対する特定のジェスチャとしたがこれに限定されない。例えば、キーアイコン64を該当するアプリアイコンに向けてフリックするジェスチャをアプリアイコンに対する特定のジェスチャとしてもよい。キーアイコン64がタップされた場合、次にタップされた位置にキーアイコン64を移動させる設定の場合、キーアイコン64をタップした後、該当するアプリアイコンをタップするジェスチャを、アプリアイコンに対する特定のジェスチャとしてもよい。このように、アプリアイコンに対する特定のジェスチャは、キーアイコン64とアプリアイコンとが重なった状態でリリースされるジェスチャとすることが好ましい。キーアイコン64とアプリアイコンとが重なった状態でリリースされるジェスチャとしては上述した種々のジェスチャが該当する。
上記実施形態では、いずれもキーアイコンに対するタッチが起点となるジェスチャとしたが、アプリアイコンに対するタッチが起点となるジェスチャを、アプリアイコンに対応するアプリケーションを実行するための特定のジェスチャとしてもよい。例えば、アプリアイコンをスワイプし、アプリアイコンをキーアイコンにドロップするジェスチャを、アプリアイコンに対する特定のジェスチャとしてもよい。
次に、図10を用いて、アプリアイコンに対する特定のジェスチャの他の一例について説明する。ここで、図10は、利用者が所望のアプリケーションで実行可能な特定の処理を実行するための特定のジェスチャについて説明する。図10に示すステップS5では、ディスプレイ2Aにロック画面60が表示されている。ステップS5では、利用者の指Fがキーアイコン64にタッチしている。この場合、スマートフォン1は、キーアイコン64が配置されている部分でのタッチを検出する。
ステップS6では、利用者の指Fがキーアイコン64を、アプリアイコン68b上に重ねている。つまり、利用者は、ステップS5でキーアイコン64が表示されている領域に指Fをタッチさせた後、矢印α3に示す経路でスワイプさせ、アプリアイコン68bが表示されている領域に移動させる。この場合、スマートフォン1は、キーアイコン64が配置されている部分が始点であり、アプリアイコン68bが配置されている部分まで移動するスワイプを検出する。つまり、スマートフォン1は、キーアイコン64とアプリアイコン68bとが重ねられるジェスチャを検出する。スマートフォン1は、アプリアイコン68bに対する特定のジェスチャとして、キーアイコン64とアプリアイコン68bとが重ねられるジェスチャを検出すると、アプリアイコン68bに対応付けられているサブアイコン78a、78b、78cを表示する。
ここで、図10のステップS6に示すロック画面60では、壁紙61上に日時画像62と、キーアイコン(第1アイコン)64と、リング66と、アプリアイコン(第2アイコン)68a、68b、68c、68dと、ホームアイコン69と、サブリング76と、アプリアイコン68bに対応付けられたサブアイコン78a、78b、78cと、が配置されている。
サブリング76は、アプリアイコン68bの外周を囲む位置に表示されている。サブリング76は、円形の枠を模している。アプリアイコン68bは、サブリング76の円形の枠の中心部に配置されている。サブリング76の円形の枠は、アプリアイコン68bの中心を中心とし、アプリアイコン68bの外縁の径よりも大きい形状である。サブリング76の円形の枠は、アプリアイコン68bの外縁と一定の距離以上、離れて配置される。サブリング76は、閉じられた形状であり、ロック画面60の領域をサブリング76の内側の領域と外側の領域の2つの領域に分割する境界となる。
サブアイコン78a、78b、78cは、サブリング76上に離れて表示されている。サブアイコン78a、78b、78cは、時計回りにサブアイコン78a、78b、78cの順でサブリング76上に配置されている。サブアイコン78a、78b、78cは、アプリアイコン68bに対応付けられたアプリケーションで実行可能な特定の処理と対応付けられている。スマートフォン1は、サブアイコン78a、78b、78cに対する特定のジェスチャを検出すると、そのサブアイコン78a、78b、78cに対応付けられている特定の処理を実行する。特定のジェスチャについては後述する。
図10に示す例において、サブアイコン78aは、アプリアイコン68bがメールアプリケーションと対応付けられているため、メールアプリケーションで実行可能な受信メール確認処理と対応付けられている。同様に、サブアイコン78bは、メールアプリケーションで実行可能な新規メール作成処理と対応付けられている。サブアイコン78cは、メールアプリケーションで実行可能な送信メール確認処理と対応付けられている。
サブアイコン78a、78b、78cは、対応している特定の処理を示す画像を含む。サブアイコン78a、78b、78cは、画像と文字を含んでもよく、画像に代えて、記号又は図形を含んでもよい。サブアイコン78a、78b、78cは、画像を備えず文字列のみとした構成としてもよい。例えば、図10に示す例において、サブアイコン78aは、受信メール確認処理と対応付けられていることを示す文字列「受信メール」を含む。サブアイコン78bは、新規メール作成処理と対応付けられていることを示す文字列「新規作成」を含む。サブアイコン78cは、送信メール確認処理と対応付けられていることを示す文字列「送信メール」を含む。
ステップS7では、利用者の指Fがキーアイコン64を、サブアイコン78b上に重ねている。つまり、利用者は、ステップS6でアプリアイコン68bが表示されている領域にタッチしている指Fを、矢印α4に示す経路でスワイプさせ、サブアイコン78bが表示されている領域に移動させる。この場合、スマートフォン1は、ステップS6で検出しているアプリアイコン68bが配置されている部分を追加するスワイプを、サブアイコン78bが配置されている部分が終点であるスワイプとして検出する。つまり、スマートフォン1は、キーアイコン64とサブアイコン78bとが重ねられてリリースされるジェスチャを検出する。スマートフォン1は、サブアイコン78bに対する特定のジェスチャとして、キーアイコン64とサブアイコン78bとが重ねられてリリースされるジェスチャを検出すると、サブアイコン78bに対応付けられた特定の処理、すなわち、新規メール作成処理を実行する。つまり、スマートフォン1は、キーアイコン64とサブアイコン78bとが重ねられるジェスチャを検出すると、メールアプリケーションの新規メール作成画面を表示させる。
上記実施形態では、サブアイコンが対応付けられているアプリアイコンの一例として、メールアプリケーションが対応付けられたアプリアイコン68bを例にサブアイコン78a、78b、78cを表示する処理を説明したが、これに限定されない。例えば、スマートフォン1は、電話アプリケーションが対応付けられたアプリアイコン68aに対する特定のジェスチャが検出された場合、アプリアイコン68aに対応付けられたサブアイコンを表示してもよい。電話に関連するサブアイコンとしては、例えば、不在着信確認処理、新規通話開始処理、および、発信履歴確認処理のショートカットとなるサブアイコン等が挙げられる。スマートフォン1は、SMSアプリケーションが対応付けられたアプリアイコン68cに対する特定のジェスチャが検出された場合、メールアプリケーションと同様に、アプリアイコン68cに対応付けられたサブアイコンを表示してもよい。メールに関連するサブアイコンとしては、例えば、受信メール確認処理、新規メール作成処理、および、送信メール確認処理のショートカットとなるサブアイコン等が挙げられる。
上記実施形態では、スマートフォン1が、キーアイコン64とアプリアイコン68bとが重ねられるジェスチャを検出した場合に、サブアイコン78a、78b、78cを表示し、サブアイコン78bに対応付けられた特定の処理を実行するまでの制御についてのみ説明したが、図10のステップS6において利用者がアプリアイコン68b上でキーアイコン64をドロップした場合、スマートフォン1は、当該アプリアイコン68bに対応付けられたメールアプリケーションを実行可能である。また、スマートフォン1は、キーアイコン64を、サブリング76の外側の領域に移動させるジェスチャを検出すると、表示していたサブアイコン78a、78b、78cを消去してもよい。また、スマートフォン1は、アプリアイコン68bに対応付けられたサブアイコン78a、78b、78cを表示した後に、キーアイコン64と別のアプリアイコン68a、68c、68dとが重ねられるジェスチャを検出すると、表示していたサブアイコン78a、78b、78cを消去してもよい。また、スマートフォン1は、キーアイコン64をサブリング76の内側の領域にドロップさせるジェスチャを検出した場合、当該サブリング76の中心に位置するアプリアイコン68bに対応付けられたアプリケーションを実行させてもよい。つまり、スマートフォン1は、キーアイコン64が、サブアイコンを表示後、第1領域、第2領域およびサブアイコン78a、78b、78cのいずれにもドロップされなかった場合、サブブリング76の中心に位置するアプリアイコン68bに対応付けられたアプリケーションを実行させてもよい。
上記実施形態では、いずれもキーアイコンに対するタッチが起点となるジェスチャとしたが、サブアイコンに対するタッチが起点となるジェスチャを、サブアイコンに対応付けられた特定の処理を実行するための特定のジェスチャとしてもよい。例えば、サブアイコンをスワイプし、サブアイコンをキーアイコンにドロップするジェスチャを、サブアイコンに対する特定のジェスチャとしてもよい。
図11を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図11は、ロック状態で実行される制御、特にロック画面の表示中に実行される制御の処理手順を示している。図11に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。なお、図11に示す処理手順は、ロック状態が設定され、ディスプレイ2Aに画面を表示させる操作が検出された場合に実行される。ディスプレイ2Aに画面を表示させる操作が検出された場合とは、例えば省電力モードが設定され、タッチスクリーンディスプレイ2に画面を表示していない状態で、画面復帰操作が検出された場合である。コントローラ10は、図11に示す処理手順と並行して、ロック画面60に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。
コントローラ10は、ステップS10として、タッチスクリーンディスプレイ2にロック画面を表示させる。コントローラ10は、ステップS10でロック画面を表示させたら、ステップS12としてジェスチャありかを判定する。コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS12でジェスチャが検出されていない(ステップS12でNo)と判定した場合、ステップS14として、閾値時間≦待機時間であるかを判定する。つまりコントローラ10は、直近の操作が終了してからの経過時間である待機時間が所定の閾値時間以上であるかを判定する。
コントローラ10は、ステップS14で閾値時間≦待機時間ではない(ステップS14でNo)、つまり閾値時間>待機時間であると判定した場合、ステップS12に進み、ジェスチャがありかを再び判定する。コントローラ10は、ステップS14で閾値時間≦待機時間である(ステップS14でYes)と判定した場合、ステップS16として省電力モードに移行し、本処理を終了する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーンディスプレイ2を消灯させロック画面を表示していない状態として、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS12でジェスチャあり(ステップS12でYes)と判定した場合、ステップS18として、キーアイコンへのタッチジェスチャであるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS12で検出したジェスチャがキーアイコンへのタッチジェスチャであるかを判定する。コントローラ10は、ステップS18でキーアイコンへのタッチジェスチャではない(ステップS18でNo)と判定した場合、ステップS20として、検出したジェスチャの処理を実行し、ステップS12に進む。ここで、検出したジェスチャの処理としては、アプリアイコンに対応付けられたサブアイコンの表示処理、または、ロック画面に表示しているアプリアイコンの位置の移動処理等である。これらサブアイコンの表示処理およびアプリアイコンの位置の移動処理については、後述する。この他、検出したジェスチャの処理は、ロック画面で表示可能な画面、例えばヘルプ画面もしくは緊急通報画面の表示処理等であってもよい。
コントローラ10は、ステップS18でキーアイコンへのタッチジェスチャである(ステップS18でYes)と判定した場合、ステップS22として、第2領域またはホームアイコン上でリリースされたかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS18で検出されたキーアイコンへのタッチがスワイプされた後リリースされ、当該リリースされた位置(キーアイコンがドロップされた位置)が第2領域またはホームアイコン上であるか判定する。
コントローラ10は、ステップS22でキーアイコンが第2領域またはホームアイコン上でリリースされた(ステップS22でYes)と判定した場合、ステップS24としてロック解除処理を実行し、ステップS26として、タッチスクリーンディスプレイ2にホーム画面を表示させる。コントローラ10は、ステップS26でホーム画面を表示させたら、本処理を終了する。
次に、コントローラ10は、ステップS22でキーアイコンが第2領域およびホームアイコン上のいずれにもリリースされていない(ステップS22でNo)と判定した場合、ステップS27としてアプリアイコン上にキーアイコンを重ねるジェスチャがあるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS18で検出されたキーアイコンへのタッチがスワイプされて、アプリアイコン上にある状態かを判定する。
コントローラ10は、ステップS27でアプリアイコン上にキーアイコンを重ねるジェスチャがある(ステップS27でYes)と判定した場合、ステップS28として、対象のアプリアイコンに対応付けられたサブアイコンがあるかを判定する。また、コントローラ10は、ステップS27でアプリアイコン上にキーアイコンを重ねるジェスチャがない(ステップS27でNo)と判定した場合、ステップS37の処理へ進む。
コントローラ10は、ステップS28で対象のアプリアイコンに対応付けられたサブアイコンがある(ステップS28でYes)と判定した場合、ステップS29として、サブアイコンをロック画面に表示する。例えば、図10に示すように、コントローラ10は、アプリアイコン68bに対する特定のジェスチャ(図10において、キーアイコン64とアプリアイコン68bとが重ねられるジェスチャ)が検出された場合、サブアイコン78a、78b、78cをロック画面60上に表示させる。その後、ステップS30の処理へ進む。また、コントローラ10は、ステップS28で対象のアプリアイコンに対応付けられたサブアイコンがない(ステップS28でNo)と判定した場合、ステップS30の処理へ進む。
コントロール10は、ステップS28で対象のアプリアイコンに対応付けられたサブアイコンがない(ステップS28でNo)と判定した場合、または、ステップS29でサブアイコンを表示した後、ステップS30としてアプリアイコン上でリリースされたかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS18で検出されたキーアイコンへのタッチがスワイプされた後リリースされ、当該リリースされた位置(キーアイコンがドロップされた位置)がアプリアイコン上であるか判定する。
コントローラ10は、ステップS30でキーアイコンがアプリアイコン上でリリースされた(ステップS30でYes)と判定した場合、ステップS31としてロック解除処理を実行し、ステップS32としてドロップされた位置のアプリアイコンに対応するアプリケーションを実行し、ステップS33として、タッチスクリーンディスプレイ2に実行したアプリケーションの画面を表示する。例えば、図8および図9に示すように、コントローラ10は、キーアイコン64とアプリアイコン68dとが重ねられてリリースされたことが検出された場合、当該アプリアイコン68dに対応付けられたテキストエディタアプリケーションを実行させる。コントローラ10は、ステップS33で移動したアプリケーションの画面を表示させたら、本処理を終了する。
次に、コントローラ10は、ステップS30でキーアイコンがアプリアイコン上でリリースされていない(ステップS30でNo)と判定した場合、ステップS34としてサブアイコン上でリリースされたかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS18で検出されたキーアイコンへのタッチがスワイプされた後リリースされ、当該リリースされた位置(キーアイコンがドロップされた位置)がサブアイコン上であるか判定する。
コントローラ10は、ステップS34でキーアイコンがサブアイコン上でリリースされた(ステップS34でYes)と判定した場合、ステップS35としてロック解除処理を実行し、ステップS36としてドロップされた位置のサブアイコンに対応する特定の処理を実行させる。つまり、コントローラ10は、対象のサブアイコンに対応する特定の処理を行うための操作画面を表示する。例えば、図10のステップS7に示すように、コントローラ10は、キーアイコン64とサブアイコン78bとが重ねられてリリースされたことが検出された場合、当該サブアイコン78bに対応付けられた新規メール作成処理を実行させる。つまり、コントローラ10は、サブアイコン78bに対応する新規メール作成処理を行うための新規メール作成画面を表示する。コントローラ10は、ステップS36で移動したアプリケーションの特定の処理を実行するための操作画面を表示させたら、本処理を終了する。
次に、コントローラ10は、ステップS27でアプリアイコン上にキーアイコンを重ねるジェスチャがない(ステップS27でNo)と判定した場合、または、ステップS34でキーアイコンがサブアイコン上でリリースされていない(ステップS34でNo)と判定した場合、ステップS37として、第1領域でリリースされたかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS18で検出されたキーアイコンへのタッチがスワイプされた後リリースされ、当該リリースされた位置(キーアイコンがドロップされた位置)が第1領域であるか判定する。
コントローラ10は、ステップS37でキーアイコンが第1領域でリリースされた(ステップS37でYes)と判定した場合、ステップS38として、キーアイコンを初期位置に移動させ、ステップS12に進む。ここで、コントローラ10は、ステップS29でサブアイコンを表示していた場合は、当該サブアイコンを消去する。コントローラ10は、ステップS37でキーアイコンが第1領域でリリースされていない(ステップS37でNo)と判定した場合、ステップS22に進む。このように、コントローラ10は、ステップS18でキーアイコンへのタッチが検出された場合、当該タッチジェスチャのリリース、つまりステップS22、ステップS30、ステップS34でキーアイコンのドロップが検出されるまで、ステップS22、ステップS27、ステップS30、ステップS34、ステップS37の処理を繰り返す。
このように、スマートフォン1は、ロック画面に表示されているアプリアイコンに対応付けられたサブアイコンがある場合は、当該アプリアイコンに対する特定のジェスチャ(本実施形態において、キーアイコンと当該アプリアイコンとが重ねられるジェスチャ)が検出されると、サブアイコンを表示させる。これにより、本実施形態のスマートフォン1によれば、利用者は、所望のアプリケーションで実行可能な特定の処理を行う場合、ロック解除操作を行い、所望のアプリケーションを選択した後、更に当該アプリケーションのメニュー等から特定の処理を選択するという3段階の操作を行う必要がない。つまり、利用者は、ロック画面上で、キーアイコンを当該アプリアイコン上に重ねるジェスチャを行うのみで、所望のアプリケーションの特定の処理を行うための操作画面を表示させることができる。例えば、アプリケーションがメールアプリケーションの場合、利用者は、ロック画面上で、メールアプリケーションで実行可能な受信メール確認処理、新規メール作成処理、および、送信メール確認処理等から、所望の処理をスムーズに選択して実行させることができる。以上のように、本実施形態のスマートフォン1は、ロック状態を示すロック画面を表示している状態でも、利用者にとって操作性が高くかつ利便性が高い。
スマートフォン1は、当該アプリアイコンに対するキーアイコンのドロップが検出された場合、当該アプリアイコンに対応するアプリケーションを実行させる。これにより、利用者は、ロック状態から迅速に所望のアプリケーションを実行させることができる。スマートフォン1は、アプリアイコンとキーアイコンとを重ねた状態でリリースするジェスチャを検出した場合、ロック解除処理、アプリ選択処理およびアプリ実行処理を実行する。これにより、ロック画面に表示されるアプリアイコンを、ショートカット機能を備えるアイコンとすることができる。このため、利用者は、1つのジェスチャで3つの処理を入力することができる。したがって、利用者は、一部の操作、例えばロック解除してアイコンの選択画面を表示させる操作およびアイコン選択画面からアイコンを選択する操作を省略したショートカット操作で、所望のアプリケーションを実行させることができる。
スマートフォン1は、アプリアイコンをキーアイコンから離れた位置、具体的にはリング66上に配置することで、ロック画面にアプリアイコンを配置した場合もアプリアイコンに対応付けられたアプリケーションが誤操作により利用者の意図しないタイミングで実行されることを抑制することができる。
スマートフォン1は、第2領域またはホームアイコンに対するキーアイコンのドロップが検出された場合、ロック状態を解除し、ホーム画面を表示させる。これにより、利用者は、簡単な操作でロック状態を解除することができる。また、スマートフォン1は、ロック画面にホームアイコンを表示させなくてもよい。
スマートフォン1は、ホームアイコンに対するキーアイコンのドロップが検出された場合と、第2領域に対するキーアイコンのドロップが検出された場合とで異なる処理を実行してもよい。例えば、ホームアイコンに対するキーアイコンのドロップが検出された場合は、ロック状態を解除し、ホーム画面を表示させる。これに対して、第2領域に対するキーアイコンのドロップが検出された場合は、ロック状態を解除し、すでに実行されているアプリケーションがあれば当該アプリケーションを、実行されているアプリケーションがなければホーム画面を表示させる。このように、キーアイコンがドロップされる位置が、ホームアイコンか第2領域かで、実行される処理を変更することで、スマートフォン1では、ロック状態からより多くの種類の処理を迅速に実行させることができる。
スマートフォン1は、図11に示す処理動作で、検出したキーアイコンへのジェスチャを、ステップS22、ステップS27、ステップS30、ステップS34、ステップS37の順で判定したが、判定の順番は特に限定されない。スマートフォン1は、ステップS22、ステップS27、ステップS30、ステップS34、ステップS37のそれぞれの判定をどの順序で実行してもよい。
スマートフォン1は、図11に示す処理動作で、ステップS37においてキーアイコンが第1領域でリリースされたと判定した場合、表示していたサブアイコンを消去したが、これに限定されない。スマートフォン1は、ステップS29においてサブアイコンを表示後、キーアイコン64の位置に基づいて表示していたサブアイコンを消去してもよい。例えば、図10のステップS6に示すように、スマートフォン1は、キーアイコン64とアプリアイコン68bとが重ねられるジェスチャを検出すると、アプリアイコン68bに対応付けられたサブアイコン78a、78b、78cを表示しているが、その後、キーアイコン64を、サブリング76の外側の領域に移動させるジェスチャを検出した場合に、表示していたサブアイコン78a、78b、78cを消去してもよい。また、スマートフォン1は、アプリアイコン68bに対応付けられたサブアイコン78a、78b、78cを表示した後に、キーアイコン64と別のアプリアイコン68a、68c、68dとが重ねられるジェスチャを検出すると、表示していたサブアイコン78a、78b、78cを消去してもよい。これにより、利用者は、各アプリアイコンに対応付けられたサブアイコンの表示を効率的に切り替えることができる。
スマートフォン1は、図11に示す処理動作で、ステップS37において、キーアイコンが第1領域でリリースされていないと判定した場合、再度ステップS22の処理へ進んで処理を繰り返していたが、これに限定されない。スマートフォン1は、キーアイコンが第1領域でリリースされていないと判定した場合、更にキーアイコンがサブリングの内側の領域にドロップさせるジェスチャがあるかを判定してもよい。そして、スマートフォン1は、キーアイコンをサブリングの内側の領域にドロップさせるジェスチャを検出した場合、当該サブリングの中心に位置するアプリアイコンに対応付けられたアプリケーションを実行させてもよい。つまり、スマートフォン1は、キーアイコンが、サブアイコンを表示後、第1領域、第2領域およびサブアイコンのいずれにもドロップされなかった場合、サブブリングの中心に位置するアプリアイコンに対応付けられたアプリケーションを実行させてもよい。
スマートフォン1は、図11に示す処理動作で、ステップS30において、キーアイコンをアプリアイコン上でリリースしたジェスチャであると判定した場合、ロック解除処理を行ったが、これに限定されない。スマートフォン1は、キーアイコンをアプリアイコン上でリリースしたジェスチャを検出した場合、ロック解除処理を行わずにアプリアイコンに対応するアプリケーションを実行させてもよい。
図12は、ロック状態で実行される制御の処理手順の他の例を示すフローチャートである。図12は、キーアイコンをアプリアイコン上でリリースしたジェスチャであると判定した場合、つまり図11のステップS30でYesと判定した後に実行する処理手順の他の例を示している。図12に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。
コントローラ10は、ステップS30でYesと判定した場合、ステップS32としてドロップされた位置のアプリアイコンに対応するアプリケーションを実行し、ステップS33として、タッチスクリーンディスプレイ2に実行したアプリケーションの画面を表示する。コントローラ10は、ステップS33で実行したアプリケーションの画面を表示させたら、ステップS39として、実行したアプリケーションの処理を実行する。例えば、コントローラ10は、ジェスチャが検出されたら検出されたジェスチャに対応する処理を実行する。
コントローラ10は、ステップS39でアプリケーションの処理を実行したら、ステップS40としてアプリケーションを終了させるかを判定する。ここで、コントローラ10は、例えば、アプリケーションを終了させるジェスチャを検出した場合、また、予め設定された処理条件を満足していると判定した場合、アプリケーションを終了すると判定する。コントローラ10は、アプリケーションを終了させない(ステップS40でNo)と判定した場合、ステップS39に進み、アプリケーションの処理を実行する。コントローラ10は、アプリケーションを終了させる(ステップS40でYes)と判定した場合、ステップS41としてロック画面を表示し、本処理を終了する。つまりコントローラ10は、ステップS40でYesと判定した場合、図11のステップS10に進み図12に示す処理を終了する。
スマートフォン1は、図12に示すように、キーアイコンとアプリアイコンとが重なった状態でリリースジェスチャを検出した場合、キーアイコンが重ねられたアプリアイコンに対応するアプリケーションを実行し、そのアプリケーションが終了したら再びロック画面を表示させる。例えば、スマートフォン1は、キーアイコンとメールアプリケーションが対応付けられたアプリアイコンが重ねられると、メールアプリケーションを実行させ、メールが送信されたらロック画面に戻る処理動作を実行することができる。これにより、利用者は、ロック画面に表示されたアプリアイコンに対応するアプリケーションはロック解除をしない状態で使用することができる。つまり、利用者は面倒なロック解除ジェスチャを入力しなくても、設定した所定の処理を実行することが可能となる。
同様に、スマートフォン1は、図11に示す処理動作で、ステップS34において、キーアイコンをサブアイコン上でリリースしたジェスチャであると判定した場合、ロック解除処理を行ったが、これに限定されない。スマートフォン1は、キーアイコンをサブアイコン上でリリースしたジェスチャを検出した場合、ロック解除処理を行わずにサブアイコンに対応付けられた特定の処理を実行させてもよい。その後、スマートフォン1は、対応する特定の処理が終了したら再びロック画面を表示させてもよい。
上記実施形態のスマートフォン1は、キーアイコン64とアプリアイコン68bとが重ねられるジェスチャを、アプリアイコン68bに対応付けられたサブアイコン78a、78b、78cを表示するための特定のジェスチャに設定している。本実施形態のスマートフォン1は、対象のアプリアイコン上にキーアイコン64を重ねるジェスチャを、アプリアイコンに対応付けられたサブアイコンを表示するための特定のジェスチャとしたがこれに限定されない。例えば、利用者がキーアイコン64を操作することなく、直接、対象のアプリアイコンに対してタップするジェスチャを、アプリアイコンに対応付けられたサブアイコンを表示するための特定のジェスチャとしてもよい。
次に、図13および図14を用いて、ロック画面の表示中に実行するサブアイコンの表示処理の一例を説明する。図13は、ロック画面の表示中の制御の一例を示している。図13に示すステップS8では、ディスプレイ2Aにロック画面60が表示されており、利用者の指Fがアプリアイコン68bをタップしている。この場合、スマートフォン1は、アプリアイコン68bが配置されている部分でのタップを検出する。
ステップS9では、ロック画面60にサブアイコン78a、78b、78cが表示されている。この場合、スマートフォン1は、ステップS8で、アプリアイコン68bに対する特定のジェスチャとして、当該アプリアイコン68bに対するタップジェスチャを検出すると、アプリアイコン68bに対応付けられているサブアイコン78a、78b、78cを表示する。
以上のように、本実施形態のスマートフォン1は、各アプリアイコンに対するタップジェスチャを、各アプリアイコンに夫々対応付けられたサブアイコンを表示するための特定のジェスチャに設定している。
図14を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく更新情報の表示処理手順の例について説明する。図14は、ロック状態で実行される制御、特にロック画面の表示中に実行される制御の処理手順を示している。図14に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図14に示す処理手順は、ステップS20の処理の一部として実行される。コントローラ10は、図11のステップS20において、図14に示す処理手順と並行して、ロック画面60に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。
コントローラ10は、ステップS42として、アプリアイコンへのタップジェスチャがあるかを判定する。つまり、コントローラ10は、図13に示すようにアプリアイコン68bが配置されている部分でのタップを検出したかを判定する。
コントローラ10は、ステップS42でアプリアイコンへのタップジェスチャがある(ステップS42でYes)と判定した場合、ステップS43として、対象のアプリアイコンに対応付けられたサブアイコンがあるかを判定する。また、コントローラ10は、ステップS42でアプリアイコンへのタップジェスチャがない(ステップS42でNo)と判定した場合、本処理を終了する。
コントローラ10は、ステップS43で対象のアプリアイコンに対応付けられたサブアイコンがある(ステップS43でYes)と判定した場合、ステップS44として、サブアイコンをロック画面に表示する。例えば、図13に示すように、コントローラ10は、アプリアイコン68bに対する特定のジェスチャ(図13において、アプリアイコン68bに対するタップジェスチャ)が検出された場合、サブアイコン78a、78b、78cをロック画面60上に表示させる。その後、本処理を終了する。また、コントローラ10は、ステップS43で対象のアプリアイコンに対応付けられたサブアイコンがない(ステップS43でNo)と判定した場合、本処理を終了する。
スマートフォン1は、図13および図14に示すように、サブアイコン78a、78b、78cを表示するためのアプリアイコン68bに対する特定のジェスチャとして、当該アプリアイコン68bに対するタップジェスチャが検出された場合、アプリアイコン68bに対応付けられているサブアイコン78a、78b、78cを表示する。これにより、利用者は、ロック画面上で、キーアイコン64を対象のアプリアイコンに重ねる操作を行うことなく、対象のアプリアイコンをタップするのみで、アプリアイコン68bに対応付けられているサブアイコン78a、78b、78cを表示することできる。更に、利用者は、表示されたサブアイコン78a、78b、78cから所望の処理に対応するサブアイコンを選択することで、ロック画面から迅速に所望の処理を実行することができる。
スマートフォン1は、他のジェスチャでロック画面に表示されている各アプリアイコン68a〜68cに対応付けられたサブアイコンを表示できるようにしてもよい。例えば、スマートフォン1は、当該アプリアイコン68bに対するダブルタップ、ロングタップ等のジェスチャが検出された場合、対象のアプリアイコンに対応付けられているサブアイコンを表示してもよい。この場合、スマートフォン1は、サブアイコンを表示した後、再度、対象のアプリアイコンに対する特定のジェスチャ(タップ等)が検出された場合、ロック画面に表示されているサブアイコンを消去してもよい。
上記実施形態では、サブアイコンは、メールアプリケーションで実行可能な特定の処理と対応付けられている例を説明したが、これに限定されない。メールアプリケーションで実行可能な特定の処理としては、例えば、受信メール確認処理、新規メール作成処理、送信メール確認処理等が挙げられる。サブアイコンは、アプリアイコンと同様に、スマートフォン1にインストールされている任意のアプリケーションに対応付けられていてもよい。これにより、利用者は、頻繁に使用するアプリケーションを上位階層のアプリアイコンに対応付け、時々使用するアプリケーションを下位階層のサブアイコンに対応づけることで、ロック画面から実行可能なアプリケーションを階層化して整理することができる。
上記実施形態では、アプリアイコンにサブアイコンが対応付けられている例のみを説明したが、サブアイコンに、更に下位階層の第3アイコンが対応付けられていてもよい。これにより、利用者は、ロック画面から実行可能なアプリケーションまたは実行可能な特定の処理のショートカットとなるアイコン群(すなわち、上位階層のアプリアイコン、中間層のサブアイコン、下位階層の第3アイコン)を利用することできる。その結果、ロック画面の操作性および利便性がより向上する。
上記実施形態において、アプリアイコンは、サブアイコンに対応付けられていればよく、必ずしもアプリケーションに対応付けられていなくともよい。これにより、利用者は、アプリアイコンを、サブアイコンを整理するフォルダとして利用することができる。つまり、利用者は、ロック画面上に表示させる上位階層のアプリアイコンをフォルダとして、サブアイコンを所望のカテゴリに分けて整理することができる。例えば、利用者は、ロック画面に表示されているアプリアイコンの画像をカテゴリを示す文字列(例えば、「アミューズメント、仕事、プライベート」等)」に設定して、意図するカテゴリに沿ったサブアイコンを当該アプリアイコンに対応付けるよう設定することができる。その結果、ロック画面の操作性および利便性がより一層向上する。
次に、図15および図16を用いて、ロック画面の表示中に実行するアプリアイコンの位置の移動処理の一例を説明する。図15は、ロック画面の表示中の制御の一例を示している。図15に示すステップS51では、ディスプレイ2Aにロック画面60が表示されている。ステップS51では、利用者の指Fがリング66にタッチしている。この場合、スマートフォン1は、リング66が配置されている部分でのタッチを検出する。
ステップS52では、利用者の指Fをリング66に沿ってスワイプしている。利用者は、ステップS51でリング66が表示されている位置に指Fをタッチさせた後、矢印α5に示す経路でスワイプさせる。この場合、スマートフォン1は、リング66に沿ったスワイプを検出する。スマートフォン1は、当該スワイプが検出されると、スワイプの移動量、本実施形態ではリング66上におけるスワイプの円弧の角度に基づいて、リング66上に配置されたアプリアイコン68a、68b、68c、68dを回転させる。つまり、スマートフォン1は、リング66とリング66上に配置されたアプリアイコン68a、68b、68c、68dが繋がった状態として、リング66とアプリアイコン68a、68b、68c、68dとを、リング66の中心を回転軸として回転させる。ここで、スマートフォン1は、リング66を形状が変わらないように回転させ、アプリアイコン68a、68b、68c、68dのみが回転しているように表示してもよい。
ステップS53では、利用者の指Fをリング66に沿ってスワイプしている。つまり、利用者は、ステップS51でリング66が表示されている位置に指Fをタッチさせた後、矢印α5に示す経路でスワイプさせ、さらに矢印α6に示す経路でスワイプさせる。この場合、スマートフォン1は、リング66に沿ったスワイプを検出する。スマートフォン1は、当該スワイプが検出されると、スワイプの移動量、本実施形態ではリング66上におけるスワイプの円弧の角度に基づいて、リング66上に配置されたアプリアイコン68a、68b、68c、68dをさらに回転させる。
図16を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順の例について説明する。図16は、ロック状態で実行される制御、特にロック画面の表示中に実行される制御の処理手順を示している。図16に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図16に示す処理手順は、ステップS20の処理の一部として実行される。コントローラ10は、図10のステップS20において、図16に示す処理手順と並行して、ロック画面60に関する制御のための他の処理手順を実行することがある。
コントローラ10は、ステップS60として、リング66のスワイプありかを判定する。つまり、コントローラ10は、図15に示すようにリング66が表示されている領域へタッチし、リング66に沿ってスワイプするジェスチャを検出したかを判定する。コントローラ10は、ステップS60でリング66のスワイプあり(ステップS60でYes)と判定した場合、ステップS62としてアプリアイコンの表示位置を変更する。つまり、コントローラ10は、ステップS60で検出したスワイプに基づいて、リング66上に配置されたアプリアイコン68a、68b、68c、68dを回転させる。コントローラ10は、ステップS62でアプリアイコンの表示位置を変更させたら、本処理を終了する。コントローラ10は、ステップS60でリング66のスワイプなし(ステップS60でNo)と判定した場合、本処理を終了させる。
スマートフォン1は、図15および図16に示すように、リング66に沿ってスワイプするジェスチャが検出された場合、リング66上に配置しているアプリアイコン68a、68b、68c、68dを回転させる。これにより、利用者は、ロック画面上でアプリアイコン68a、68b、68c、68dの位置を簡単に調整することができ、キーアイコン64をドロップしやすい位置に所望のアプリアイコンを移動させることができる。
スマートフォン1は、他のジェスチャでロック画面に表示されているアプリアイコン68a、68b、68c、68dの位置を調整できるようにしてもよい。例えば、スマートフォン1は、アプリアイコンを始点とし、リング66上の任意の位置を終点とするスワイプが検出された場合、つまり、リング66上の任意の位置に対するアプリアイコンのドロップが検出された場合、当該アプリアイコンの表示位置をドロップされた位置に移動させてもよい。スマートフォン1は、アプリアイコンを始点とし、リング66上の他のアプリアイコンを終点とするスワイプを検出する、つまり他のアプリアイコンに対するアプリアイコンのドロップが検出された場合、当該アプリアイコンの表示位置と他のアプリアイコンの表示位置とを入れ替えてもよい。
図17Aから図17Cを用いて、ロック画面の他の例について説明する。図17Aから図17Cは、それぞれロック画面の一例を示している。ロック画面60は、リング66上に4つのアプリアイコン68a、68b、68c、68dを表示させたが、アプリアイコンの数はこれに限定されない。例えば、図17Aに示すロック画面60aは、リング66上にアプリアイコン68a、68bの2つのアプリアイコンを表示させている。図17Bに示すロック画面60bは、リング66上にアプリアイコン68a、68b、68c、68d、68e、68f、68g、68hの8つのアプリアイコンを表示させている。ロック画面60a、60bは、アプリアイコンの数以外の構成は、ロック画面60と同様である。スマートフォン1は、図17Aおよび図17Bに示すように、任意の数のアプリアイコンをロック画面上に表示させることができる。
スマートフォン1は、ホームアイコン69をリング66上に表示させてもよい。具体的には、図17Cに示すロック画面60cは、リング66上に、アプリアイコン68a、68b、68c、68d、68eの5つのアプリアイコンと、ホームアイコン69が表示されている。ホームアイコン69は、アプリアイコン68aとアプリアイコン68eとの間に表示されている。
ロック画面のリング66の形状は、円に限定されない。リング66は、ロック画面を、キーアイコン64を含む第1領域とキーアイコン64を含まない第2領域とに分割できればよい。リング66は、キーアイコン64の外周を囲む枠であればよい。このキーアイコン64の外周を囲む枠は、多角形、楕円および曲線と直線を組み合わせた形状等、種々の形状とすることができる。リング66は、ロック画面上に表示させることが好ましい。スマートフォン1は、リング66をロック画面上に表示させることで、利用者に第1領域と第2領域の境界を明確に示すことができる。これにより、利用者は、所望の処理をより確実に実行させることができる。
スマートフォン1は、第1領域と第2領域との境界であるリング66または枠上にアプリアイコンを表示させることで、誤操作でアプリケーションが実行されることを抑制しつつ、アプリアイコンとキーアイコンとを重ねるジェスチャを入力させやすくすることができる。このため、スマートフォン1は、リング66または枠上にアプリアイコンを表示させることが好ましいが、リング66または枠に重ならない領域にアプリアイコンを表示させてもよい。
次に、図18から図22を用いて、ロック画面の表示内容を設定する制御について説明する。図18は、表示アイコン設定画面の一例を示している。図18に示す表示アイコン設定画面90は、複数の項目92と、項目92に対応したチェックボックス94と、スクロールバー98と、が表示されている。一部のチェックボックス94には、チェックマーク96が表示されている。
項目92は、スマートフォン1が実行可能なアプリケーションであり、かつ、アプリアイコンとして表示させることができるアプリケーションを示す画像である。ここで、項目92は、アプリケーションに設定されている文字情報、具体的にはアプリケーションの名称が表示されている。表示アイコン設定画面90は、スマートフォン1が実行可能な全てのアプリケーションのそれぞれに対して項目92を作成し、リストとして表示している。
チェックボックス94は、四角い枠であり、それぞれの項目92の左端に表示されている。チェックボックス94は、対応する項目92が選択されているか否かを示す表示領域である。チェックマーク96は、チェックボックス94に対応する項目92が、アプリアイコンに表示させる項目に選択されていることを示す画像である。このように、チェックボックス94は、項目92が選択されている場合、チェックマーク96が表示され、項目92が選択されていない場合、チェックマーク96が表示されない。スクロールバー98は、現在ディスプレイ2Aに表示されている領域が表示アイコン設定画面90の全体の中でどこの領域に相当するかを示す画像である。スマートフォン1は、スクロールバー98の現在位置を示すオブジェクト98aを移動させる操作を検出した場合、検出した操作に基づいてディスプレイ2Aに表示される表示アイコン設定画面90をスクロールさせる。
表示アイコン設定画面90は、項目92をアプリケーションの名称の文字情報の画像としたがこれに限定されない。表示アイコン設定画面90は、項目92として、アプリケーションに対応付けられたアプリアイコンの画像またはホーム画面に表示されるアイコンの画像を用いてもよい。
スマートフォン1は、表示アイコン設定画面90を表示させ、表示アイコン設定画面90の表示中に検出した操作に基づいて、ロック画面に表示させるアプリアイコンを決定する。
図19を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順、具体的には、ロック画面に表示するアプリアイコンの決定処理の制御の処理手順について説明する。図19は、ロック画面の表示内容を設定する制御の処理手順を示している。図19に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。なお、図19に示す処理手順は、ロック画面に表示するアプリアイコンの設定アプリケーションの実行操作が検出された場合に実行される。
コントローラ10は、ステップS70として、タッチスクリーンディスプレイ2に表示アイコン設定画面、つまり、図18に示す画面を表示させる。コントローラ10は、ステップS70で表示アイコン設定画面を表示させたら、ステップS72としてジェスチャありかを判定する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS72でジェスチャが検出されていない(ステップS72でNo)と判定した場合、ステップS72に進み、ジェスチャありかを再び判定する。
コントローラ10は、ステップS72でジェスチャあり(ステップS72でYes)と判定した場合、ステップS74として、項目選択操作であるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS72で検出したジェスチャが表示アイコン設定画面に表示している項目を選択するジェスチャであるかを判定する。ここで、表示アイコン設定画面に表示している項目を選択するジェスチャは、種々のジェスチャの中から選択され予め設定された特定のジェスチャである。表示アイコン設定画面に表示している項目を選択するジェスチャとしては、項目が表示されている領域に対するタップ、ロングタップ、ダブルタップ、または、項目に対応するチェックボックスが表示されている領域に対するタップ、ロングタップ、ダブルタップ等を用いることができる。
コントローラ10は、ステップS74で項目選択操作である(ステップS74でYes)と判定した場合、ステップS76として、対象項目が選択された状態であるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS74で選択されたと判定した項目の状態を検出し、当該項目が選択された状態であるか否か、本実施形態では対象の項目92に対応するチェックボックス94にチェックマーク96があるか否かを判定する。
コントローラ10は、ステップS76で対象項目が選択された状態である(ステップS76でYes)と判定した場合、ステップS78として、項目を選択されていない状態に切り換え、ステップS82に進む。コントローラ10は、ステップS76で対象項目が選択された状態ではない(ステップS76でNo)と判定した場合、ステップS80として、項目を選択されている状態に切り換え、ステップS82に進む。
コントローラ10は、ステップS78またはステップS80の処理を実行したら、ステップS82として、項目の表示状態を変更する。つまり、コントローラ10は、ステップS78で選択されていない状態に切り換えられた項目のチェックボックスのチェックマークを消し、ステップS80で選択されている状態に切り換えられた項目のチェックボックスにチェックマークを表示させる。コントローラ10は、ステップS82の処理を行ったら、ステップS72に進み、上記処理を繰り返す。
コントローラ10は、ステップS74で項目選択操作ではない(ステップS74でNo)と判定した場合、ステップS84として、設定終了操作であるかを判定する。コントローラ10は、ステップS84で設定終了操作ではない(ステップS84でNo)と判定した場合、ステップS86として、検出したジェスチャの処理を実行し、ステップS72に進む。ここで、検出したジェスチャの処理としては、表示アイコン設定画面の画面スクロール処理、表示アイコン設定画面で表示可能な画面、例えばヘルプ画面の表示処理等である。コントローラ10は、ステップS84で設定終了操作である(ステップS84でYes)と判定した場合、ステップS88として、選択状態の項目を表示する項目に設定する。つまり、コントローラ10は、選択状態の項目のアプリケーションを、ロック画面にアプリアイコンを表示させるアプリケーションに設定する。コントローラ10は、ステップS88で表示する項目を設定したら、本処理を終了する。
図20を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順、具体的には、表示対象のアプリアイコンの表示位置を設定する制御の処理手順について説明する。図20は、ロック画面の表示内容を設定する制御の処理手順、特に表示対象のアプリアイコンの表示位置を設定する制御の処理手順を示している。図20に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。図20に示す処理手順は、表示対象のアプリアイコンの設定処理が終了した場合、または、表示対象のアプリアイコンの設定処理が終了した後、最初にロック画面に表示する操作が検出された場合に実行される。図20に示す処理手順は、ロック画面に表示する操作が検出された場合、毎回実行してもよい。
コントローラ10は、ステップS90として、表示対象のアプリアイコンを抽出する。具体的には、コントローラ10は、上述した処理で表示する項目に設定されたアプリケーションを抽出し、抽出したアプリケーションに対応するアプリアイコンを表示対象のアプリアイコンとして抽出する。
コントローラ10は、ステップS90でアプリアイコンを抽出したら、ステップS92として、アプリアイコンの配置間隔を決定する。具体的には、コントローラ10は、抽出したアプリアイコンの数に基づいて、リング66上にアプリアイコンを配置する間隔を決定する。ここで、配置間隔は、等間隔としてもよいし、位置によって間隔が変化する配置間隔としてもよい。例えば、コントローラ10は、アプリアイコンのランクを設定し、ランクが高く設定されているアプリアイコンは、隣接するアイコンアプリとの距離を大きくし、ランクが低く設定されているアプリアイコンは、隣接するアイコンアプリとの距離を短くして配置間隔を決定するようにしてもよい。これによりランクの高いアイコンアプリは、他のアプリと離れて配置され、キーアイコンを重ねやすくすることができる。
コントローラ10は、ステップS92で配置間隔を決定したら、ステップS94として、アプリアイコンの配置位置を決定する。つまり、コントローラ10は、ステップS92で決定した配置間隔に基づいて、ステップS90で抽出したアプリアイコンのロック画面上の配置位置を決定する。ここで、コントローラ10は、アプリアイコンをリング66と重なる位置に決定した配置間隔で配置する。アプリアイコンをリング66上に配置する順序は、種々の順序とすることができる。アプリアイコンをリング66上に配置する順序は、利用者が予め設定した順序としてもよい。
スマートフォン1は、図19および図20に示すように、ロック画面に表示させるアプリアイコンを利用者によって選択させることができる。これにより、利用者は、所望のアプリアイコンをロック画面に表示させることができるため、所望のアプリケーションを迅速に実行させることが可能となる。
スマートフォン1は、表示させるアプリアイコンの数に基づいて、配置間隔を決定することで、リング上でアプリアイコンを適切な間隔で配置することができる。これにより、利用者が、リング上の各アプリアイコンにキーアイコンをドロップしやすくすることができる。
ここで、スマートフォン1は、図20でアプリアイコンを自動配列する場合を説明したが、これに限定されない。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2を介して検出したジェスチャに基づいて、アプリアイコンの配置位置を決定してもよい。
以下、図21および図22を用いて、タッチスクリーンディスプレイ2を介して検出したジェスチャに基づいて、アプリアイコンの配置位置を決定する制御の一例を説明する。図21は、ロック画面の表示内容を設定する制御の一例を示している。
図21に示すステップS101では、ディスプレイ2Aにアイコン位置設定画面102が表示されている。アイコン位置設定画面102は、ロック画面に表示するアプリアイコンの表示位置を設定する画面である。アイコン位置設定画面102はリング106と、アプリアイコン108a、108b、108c、108dと、が配置されている。アイコン位置設定画面102は、ディスプレイ2Aの上端にホーム画面40の領域42と同一の領域42が配置されている。アイコン位置設定画面102は、領域42に充電池の残量を示す残量マーク43、及び通信用の電波の電界強度を示す電波レベルマーク44が表示される。
リング106は、円形の枠を模した画像であり、ロック画面60に表示されるリング66と同じ位置に表示されている。リング106は、ロック画面60のリング66に対応する画像である。リング106は、アイコン位置設定画面102においてアプリアイコン108a、108b、108c、108dの位置を決定する基準となる。
アプリアイコン108a、108b、108c、108dは、ロック画面60のアプリアイコン68a、68b、68c、68dのそれぞれと同一の画像である。アプリアイコン108a、108b、108c、108dは、領域42の下側に列状に配置されている。
ステップS102では、利用者の指Fがアプリアイコン108aにタッチしている。この場合、スマートフォン1は、アプリアイコン108aが配置されている部分でのタッチを検出する。
ステップS103では、利用者の指Fがアプリアイコン108aをリング106にドロップしている。つまり、利用者は、ステップS102でアプリアイコン108aが表示されている領域に指Fをタッチさせた後、矢印α7に示す経路でスワイプさせ、リング106が表示されている領域でリリースさせる。この場合、スマートフォン1は、アプリアイコン108aが配置されている部分が始点であり、リング106が配置されている部分が終点であるスワイプを検出する。つまりスマートフォン1は、アプリアイコン108aがリング106にドロップされたことを検出する。
ステップS104では、アプリアイコン108aがリング106上に配置されている。つまり、スマートフォン1は、当該ドロップが検出されると、ステップS104に示すように、アプリアイコン108aがドロップされたリング106上の位置をアプリアイコン108aの表示位置として設定する。
利用者は、アプリアイコン108b、108c、108dについても同様のジェスチャを入力することで、各アプリアイコン108b、108c、108dのリング106上の位置を決定することができる。スマートフォン1は、アプリアイコン108b、108c、108dのそれぞれのリング106上へのドロップが検出された場合、ドロップされたリング106上の位置をドロップされたアプリアイコンの表示位置とする。本実施形態のスマートフォン1は、アプリアイコン108a、108b、108c、108dのリング106と重ならない領域へのドロップが検出された場合、ドロップされたアプリアイコンをドロップ前の位置に戻す。
図22を参照しながら、制御プログラム9Aが提供する機能に基づく制御の処理手順、具体的には、ロック画面に表示するアプリアイコンの表示位置決定処理の制御の処理手順について説明する。図22は、ロック画面の表示内容を設定する制御の処理手順を示している。図22に示す処理手順は、コントローラ10が、制御プログラム9Aを実行することによって実現される。なお、図22に示す処理手順は、ロック画面に表示するアプリアイコンの表示位置を決定するアプリケーションの実行操作が検出された場合に実行される。
コントローラ10は、ステップS120として、タッチスクリーンディスプレイ2にアイコン位置設定画面、つまり、図21のステップS101に示す画面を表示させる。コントローラ10は、ステップS120でアイコン位置設定画面を表示させたら、ステップS122としてジェスチャありかを判定する。つまり、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bの検出結果を取得し、取得した検出結果に基づいて、ジェスチャが検出されたかを判定する。コントローラ10は、ステップS122でジェスチャが検出されていない(ステップS122でNo)と判定した場合、ステップS122に進み、ジェスチャありかを再び判定する。
コントローラ10は、ステップS122でジェスチャあり(ステップS122でYes)と判定した場合、ステップS124として、アイコンへのタッチありかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS122で検出したジェスチャがアイコン位置設定画面に表示しているアプリアイコンへのタッチであるかを判定する。
コントローラ10は、ステップS124でアイコンへのタッチである(ステップS124でYes)と判定した場合、ステップS126として、リリースがあったかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS124で検出したアプリアイコンへのタッチがリリースされたかを判定する。コントローラ10は、ステップS126でリリースがない(ステップS126でNo)、つまりアプリアイコンへのタッチが継続していると判定した場合、ステップS126に進み、リリースありかを再び判定する。
コントローラ10は、ステップS126でリリースあり(ステップS126でYes)と判定した場合、ステップS128として、リリース位置がリング上であるかを判定する。つまり、コントローラ10は、ステップS126でありと判定したリリースの位置がリング上であるか、すなわちアプリアイコンがリング上にドロップされたかを判定する。
コントローラ10は、ステップS128でリリース位置がリング上である(ステップS128でYes)と判定した場合、ステップS130として、リリース位置をアイコンの表示位置とする。つまり、コントローラ10は、アプリアイコンがドロップされたリング上の位置を当該アプリアイコンの表示位置とする。コントローラ10は、ステップS130でアイコンの表示位置を変更したら、ステップS122に進む。
コントローラ10は、ステップS128でリリース位置がリング上ではない(ステップS128でNo)つまりアプリアイコンがドロップされた位置がリングと重ならない位置であると判定した場合、ステップS132として、アイコンの移動操作を無効とする。つまり、コントローラ10は、ドロップされたアプリアイコンを、ステップS124でタッチされた位置、つまり、移動前の位置に戻す。コントローラ10は、ステップS132でアイコンの移動操作を無効にしたら、ステップS122に進む。
コントローラ10は、ステップS124でアイコンへのタッチではない(ステップS124でNo)と判定した場合、ステップS134として、設定終了操作であるかを判定する。コントローラ10は、ステップS134で設定終了操作ではない(ステップS134でNo)と判定した場合、ステップS136として、検出したジェスチャの処理を実行し、ステップS122に進む。ここで、検出したジェスチャの処理としては、アイコン位置設定画面へのアプリアイコンの追加処理、アイコン位置設定画面で表示可能な画面、例えばヘルプ画面の表示処理等である。コントローラ10は、ステップS134で設定終了操作である(ステップS134でYes)と判定した場合、ステップS138として、アイコンの表示位置を決定する。つまり、コントローラ10は、設定操作が終了であると判定した時点のアイコン位置設定画面のリング上に表示されているアプリアイコンの位置を、当該アプリアイコンの表示位置に決定する。コントローラ10は、リング上に表示されていないアプリアイコンは、ロック画面に表示しないアイコンとする。コントローラ10は、ステップS138でアイコンの表示位置を設定したら、本処理を終了する。
スマートフォン1は、図21および図22に示すように、アプリアイコンの表示位置を利用者のジェスチャに基づいて調整可能とすることで、利用者によってより使いやすい配置でロック画面上にアプリアイコンを表示させることができる。
スマートフォン1は、図21および図22に示す例でアイコンがリングに重ならない位置にドロップされた場合、アイコンの移動操作を無効としたが、アイコンがリングに重ならない位置にドロップされた場合もドロップされた位置をアイコンの表示位置に変更するようにしてもよい。スマートフォン1は、ロック画面に配置するアプリアイコンが全てリング上に配置されるまで図22の処理を継続するようにしてもよい。スマートフォン1は、アイコン位置設定画面の初期状態を、リング上にアプリアイコンが自動配列された状態としてもよい。これにより、利用者は、アプリアイコンの位置を調整するのみで、全てのアプリアイコンをリング上に配置することができる。
スマートフォン1は、予め設定されたアプリケーションに対応したアプリアイコンのみを使用可能としてもよい。つまり、スマートフォン1は、ロック画面に表示させるアプリアイコンを変更できない設定としてもよい。
本発明を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施例に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施例に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
例えば、図5に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
また、上記の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイを備える装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、添付の請求項に係る装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、又はゲーム機等の携帯電子機器であってもよい。また、添付の請求項に係る装置は、デスクトップパソコン、テレビ受像器等の据え置き型の電子機器であってもよい。