JP2013205919A - 仲介装置及び位置情報使用システム及びコンピュータプログラム及び仲介方法 - Google Patents

仲介装置及び位置情報使用システム及びコンピュータプログラム及び仲介方法 Download PDF

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Abstract

【課題】移動端末装置の詳細な位置を位置情報使用装置に知られることなく、移動端末装置の位置情報を利用したサービスを受けられるようにする。
【解決手段】位置情報受信部47(位置取得部)は、移動端末装置の位置情報を取得する。閲覧情報管理部50(位置加工部)は、移動端末装置の利用者が設定した方式により、移動端末装置の位置情報を加工する。照会要求受信部51(検索要求取得部)は、検索要求を位置情報使用装置から取得する。閲覧情報検索部52(検索部)は、閲覧情報管理部50が加工した位置情報に基づいて、検索条件を満たす移動端末装置を検索する。照会要求受信部51(提供要求取得部)は、提供要求を位置情報使用装置から取得する。提供情報送信部59(提供部)は、閲覧情報検索部52が検索した移動端末装置に対して、情報を提供する。
【選択図】図12

Description

この発明は、移動端末装置の位置情報を仲介する仲介装置に関する。
自身の位置を高い精度で測定する機能を備えた移動端末装置が普及してきている。移動端末装置の位置情報を使用する位置情報使用サービスには、例えば、移動端末装置の利用者の家族や所属団体からの問い合わせに応じて、移動端末装置の位置を知らせるサービスがある。また、移動端末装置がある地点の近くにある店舗の広告やクーポン券などを電子メールなどにより移動端末装置に送付するサービスがある。
位置情報使用サービスを受けるためには、移動端末装置の位置をサービス提供者(位置情報使用装置)に知らせる必要がある。しかし、移動端末装置の詳しい位置を知らせたくない、位置情報の漏洩や悪用の可能性があるなどの理由により、移動端末装置の位置を位置情報使用装置に知らせない場合がある。このため、位置情報使用サービスの普及が妨げられている。
この課題を解決するため、移動端末装置の位置情報に、ランダムな誤差や丸め誤差などの誤差を付加して位置をぼかして管理する位置情報管理システムが提案されている。
特開2009−296452号公報 特開2005−291785号公報
例えば、移動端末装置の近くにある店舗の情報を提供するサービスでは、位置情報をぼかすと、店舗が移動端末装置の近くにあるか否かの判定精度が悪くなり、サービスの利便性が損なわれる。
また、クーポン券などの送付を受けるため、メールアドレスなどの連絡先情報を位置情報使用装置に知らせると、これを用いて、利用者を同定することができる。利用者を同定した位置情報を蓄積することにより、付加した誤差の影響を弱めることができ、利用者の自宅の場所などが特定できる可能性がある。
この発明は、例えば、移動端末装置の詳細な位置を位置情報使用装置に知られることなく、移動端末装置の位置情報を利用したサービスを受けられるようにすることを目的とする。
この発明にかかる仲介装置は、データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置と、位置取得部と、位置加工部と、検索要求取得部と、検索部と、提供要求取得部と、提供部とを有し、
上記位置取得部は、上記入力装置を用いて、上記移動端末装置の位置を表わす位置情報を取得し、
上記位置加工部は、上記処理装置を用いて、上記移動端末装置の利用者が設定した方式により、上記位置取得部が取得した上記位置情報を加工し、
上記検索要求取得部は、上記入力装置を用いて、位置についての条件を含む検索条件を含む検索要求を位置情報使用装置から取得し、
上記検索部は、上記処理装置を用いて、上記位置加工部が加工した上記位置情報に基づいて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすか否かを判定し、
上記提供要求取得部は、上記入力装置を用いて、上記検索条件を満たす移動端末装置に対して情報を提供することを要求する提供要求を、上記位置情報使用装置から取得し、
上記提供部は、上記出力装置を用いて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記検索部が判定した場合に、上記移動端末装置の利用者に対して、上記情報を提供することを特徴とする。
この発明にかかる仲介装置は、更に、位置要求取得部と、位置通知部とを有し、
上記位置要求取得部は、上記入力装置を用いて、上記移動端末装置の位置情報を要求する位置要求を上記位置情報使用装置から取得し、
上記位置通知部は、上記出力装置を用いて、上記情報加工部が加工した上記位置情報を、上記位置情報使用装置に対して通知することを特徴とする。
この発明にかかる仲介装置は、更に、照会通知部を有し、
上記照会通知部は、上記出力装置を用いて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記検索部が判定した場合に、上記移動端末装置の利用者に対して、上記移動端末装置の位置情報に対する照会があったことを通知することを特徴とする。
この発明にかかる仲介装置は、更に、照会通知部を有し、
上記照会通知部は、上記出力装置を用いて、上記移動端末装置の利用者に対して、上記移動端末装置の位置情報に対する照会があったことを通知することを特徴とする。
この発明にかかる仲介装置において、上記位置加工部は、
上記位置情報によって表わされる上記移動端末装置の位置に基づいて、複数の領域のなかから、上記位置を含む領域を判定し、判定した上記領域を表わす情報を上記移動端末装置の加工後の位置情報とすることを特徴とする。
この発明にかかる仲介装置において、上記位置加工部は、
上記移動端末装置の位置を表わす座標に、上記移動端末装置の利用者が指定した上限値以下の絶対値を持つ誤差値を加えた座標によって表わされる位置を、上記移動端末装置の位置とすることを特徴とする。
この発明にかかる仲介装置において、上記位置加工部は、
上記移動端末装置の位置を表わす座標を、上記移動端末装置の利用者が指定した有効桁数になるよう丸めた座標によって表わされる位置を、上記移動端末装置の位置とすることを特徴とする。
この発明にかかる仲介装置は、更に、位置推定部を有し、
上記位置推定部は、上記処理装置を用いて、上記位置取得部が取得した位置情報によって表わされる複数の時刻における上記移動端末装置の位置に基づいて、上記移動端末装置の位置を推定し、
上記位置加工部は、上記処理装置を用いて、上記位置推定部が推定した位置を表わす位置情報を加工することを特徴とする。
この発明にかかる位置情報使用システムは、利用者が携帯する移動端末装置と、上記仲介装置とを有することを特徴とする。
この発明にかかるコンピュータプログラムは、データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置とを有するコンピュータが実行することにより、上記仲介装置として上記コンピュータが機能することを特徴とする。
この発明にかかる仲介方法は、データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置とを有する仲介装置が、位置情報を仲介する仲介方法において、
上記入力装置が、移動端末装置の位置を表わす位置情報を取得し、
上記処理装置が、上記移動端末装置の利用者が設定した方式により、上記入力装置が取得した上記位置情報を加工し、
上記入力装置が、位置についての条件を含む検索条件を含む検索要求を位置情報使用装置から取得し、
上記処理装置が、加工した上記位置情報に基づいて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすか否かを判定し、
上記入力装置が、上記検索条件を満たす移動端末装置に対して情報を提供することを要求する提供要求を、上記位置情報使用装置から取得し、
上記出力装置が、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記処理装置が判定した場合に、上記移動端末装置の利用者に対して、上記情報を提供することを特徴とする。
この発明にかかる仲介装置によれば、例えば、移動端末装置の詳細な位置を位置情報使用装置に知られることなく、移動端末装置の位置情報を利用したサービスを受けることができる。
実施の形態1における位置情報使用システム10の全体構成の一例を示すシステム構成図。 実施の形態1における位置情報使用システム10の全体構成の一例を役割に応じて整理した図。 実施の形態1における位置情報使用システム10の全体構成の別の例を示すシステム構成図。 実施の形態1における移動端末装置12,位置情報仲介装置14,位置情報使用装置16のハードウェア資源の一例を示す図。 実施の形態1における移動端末装置12の機能ブロックの一例を示す構成図。 実施の形態1における利用者情報管理部21が記憶する利用者情報データD12の一例を示す図。 実施の形態1における使用情報管理部24が記憶する使用情報データD13の一例を示す図。 実施の形態1における開示情報管理部27が記憶する開示情報データD14の一例を示す図。 実施の形態1における位置取得部29が取得する位置情報を表わす位置情報データD15の一例を示す図。 実施の形態1における照会情報管理部32が記憶する照会情報データD16の一例を示す図。 実施の形態1における移動端末装置12が管理し、送信し、あるいは、受信するデータの具体例を示す図。 実施の形態1における位置情報仲介装置14の機能ブロックの一例を示す構成図。 実施の形態1における閲覧情報管理部50が記憶する閲覧情報データD17の一例を示す図。 実施の形態1における照会要求受信部51が受信する照会要求を表わす照会要求データD18の一例を示す図。 実施の形態1における照会要求受信部51が受信する照会要求を表わす照会要求データD18の別の例を示す図。 実施の形態1における照会結果送信部54が生成する照会結果を表わす照会結果データD19の一例を示す図。 実施の形態1における照会結果送信部54が生成する照会結果を表わす照会結果データD19の別の例を示す図。 実施の形態1における位置情報仲介装置14が管理し、受信し、あるいは、処理するデータの具体例を示す図。 実施の形態1における位置照会処理S12の流れの一例を示すフロー図。 実施の形態1における位置加工処理S27の流れの一例を示すフロー図。 実施の形態1におけるバイアス付加工程S71における処理のイメージを示す図。 実施の形態1における有効桁数丸め工程S73における処理のイメージを示す図。 実施の形態1における住所切詰工程S75における処理のイメージを示す図。 実施の形態1における駅変換工程S76、路線変換工程S78及び会社変換工程S79における処理のイメージを示す図。 実施の形態1におけるメッシュ変換工程S85における処理のイメージを示す図。 実施の形態1におけるサービス提供処理S14の流れの一例を示すフロー図。
実施の形態1.
実施の形態1について、図1〜図26を用いて説明する。
図1は、この実施の形態における位置情報使用システム10の全体構成の一例を示すシステム構成図である。
位置情報使用システム10において、利用者端末装置Aは、例えばGPS(Global Positioning System)やQZSS(Quasi−Zenith Satellites System)などの測位衛星などを用いて、自身の位置を測定する。利用者端末装置Aは、自身の位置を表わす端末位置情報を、端末中継局やネットワークなどを介して、位置情報仲介装置に対して送信する。
位置情報仲介装置では、位置情報受信部が端末位置情報を受信する。位置情報加工処理部は、利用者情報記憶部が記憶した利用者情報や、使用情報記憶部が記憶した使用情報などに基づいて、端末位置情報を加工する。加工端末位置情報送信部は、端末位置情報を加工した加工端末位置情報を、ネットワークや端末中継局などを介して、サービス提供装置に対して送信する。
サービス提供装置では、加工端末位置情報受信部が加工端末位置情報を受信する。サービス情報作成処理部は、情報記憶部が記憶した情報などに基づいて、サービス情報を生成する。サービス情報送信部は、サービス情報を、ネットワークなどを介して、位置情報仲介装置に対して送信する。
位置情報仲介装置は、サービス情報を受信する。
加工端末位置情報は、利用者端末装置Bにも送信される。
また、加工端末位置情報は、サービス情報とともに送信することもできる。
位置情報仲介装置は、サービス情報及び加工端末位置情報を、必要に応じて、ネットワークや端末中継局などを介して、利用者端末装置Aに対しても送信する。
図2は、この実施の形態における位置情報使用システム10の全体構成の一例を役割に応じて整理した図である。
図1で説明した「利用者端末装置A」などのように、自身の位置を測定して位置情報仲介装置に対して通知する装置を、ここでは「移動端末装置12」と呼ぶ。
また、図1で説明した「利用者端末装置B」や「サービス提供装置」などのように、位置情報仲介装置14が加工した加工端末位置情報を使う装置を「位置情報使用装置16」と呼ぶ。
また、「ネットワーク18」には、図1で説明した「ネットワーク」だけでなく、「端末中継局」などのように、各装置間の通信を媒介するシステム全体が含まれる。
位置情報使用システム10は、移動端末装置12と、位置情報仲介装置14と、位置情報使用装置16とを有する。なお、移動端末装置12や位置情報仲介装置14や位置情報使用装置16は、それぞれ複数ある構成であってもよい。
移動端末装置12、位置情報仲介装置14及び位置情報使用装置16は、公衆電話回線やインターネットなどのネットワーク18に接続している。移動端末装置12と位置情報仲介装置14とは、ネットワーク18を介して通信する。同様に、位置情報仲介装置14と位置情報使用装置16とは、ネットワーク18を介して通信する。しかし、移動端末装置12と位置情報使用装置16とは、直接通信しない。
図3は、この実施の形態における位置情報使用システム10の全体構成の別の例を示すシステム構成図である。
この例において、移動端末装置12と位置情報仲介装置14とは、物理的に一体に構成された装置である。位置情報仲介装置14及び位置情報使用装置16は、ネットワーク18に接続している。位置情報仲介装置14と位置情報使用装置16とは、ネットワーク18を介して通信する。
移動端末装置12(あるいは、移動端末装置12と位置情報仲介装置14とが一体に構成された装置)は、利用者が携帯する。移動端末装置12は、自身の位置情報を位置情報仲介装置14に知らせる。
位置情報使用装置16は、位置情報仲介装置14を介して、移動端末装置12の位置情報を使用する。例えば、位置情報使用装置16は、位置情報仲介装置14を介して移動端末装置12の位置情報を受け取り、移動端末装置12がどこにあるかを表示する。あるいは、位置情報使用装置16は、移動端末装置12の位置などについての検索条件を指定し、位置情報仲介装置14を介して、検索条件を満たす移動端末装置12に対してサービスを提供する。例えば、位置情報使用装置16は、位置情報仲介装置14を介して、所定の店舗の近くにある移動端末装置12に対して、その店舗で扱っている商品についての情報を提供したり、その店舗で使えるクーポン券を配布したりする。
あるいは、離れた場所にいる利用者の家族が、位置情報使用装置16を使って、利用者の現在位置を知る。例えば、利用者のいる場所の近くで災害等のアクシデントが発生した場合、利用者の現在位置が、被害の発生した場所から離れていれば、被害に遭った可能性がないことがすぐにわかる。現地からの情報が乏しいなか、利用者の家族は、安心を得ることができる。
位置情報仲介装置14は、移動端末装置12の利用者が許可した範囲でのみ、移動端末装置12の位置情報を位置情報使用装置16に使用させる。
例えば、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を要求した場合、位置情報仲介装置14は、移動端末装置12の利用者が許可した精度の位置情報を位置情報使用装置16に知らせ、それより詳細な位置情報は、知らせない。これにより、移動端末装置12の利用者の自宅の位置など、移動端末装置12の利用者が位置情報使用装置16に知られたくないと考える情報を、位置情報使用装置16に知られるのを防ぐことができる。
あるいは、位置情報使用装置16が所定の範囲内にある移動端末装置12に対して商品情報やクーポン券などの配布を要求した場合、位置情報仲介装置14は、指定された条件を満たす移動端末装置12に対して、位置情報使用装置16に代わって、商品情報やクーポン券などを配布する。位置情報仲介装置14は、配布対象となる移動端末装置12の数だけを位置情報使用装置16に対して通知し、個々の移動端末装置12の位置や、配布対象となる移動端末装置12を特定できる情報は、通知しない。これにより、移動端末装置12の利用者は、移動端末装置12の位置情報を不必要に位置情報使用装置16に知られることがない。
図4は、この実施の形態における移動端末装置12,位置情報仲介装置14,位置情報使用装置16のハードウェア資源の一例を示す図である。
移動端末装置12、位置情報仲介装置14及び位置情報使用装置16は、例えば、処理装置91と、記憶装置94と、入力装置92と、出力装置93とを有するコンピュータである。
処理装置91は、コンピュータプログラムを実行することにより、データを処理するとともに、入力装置92,出力装置93,記憶装置94を制御する。
記憶装置94は、処理装置91が実行するコンピュータプログラムや、処理装置91が処理するデータなどを記憶する。
入力装置92は、外部から情報を入力して、処理装置91が処理できるデータに変換する。入力装置92が変換したデータは、処理装置91が直接処理してもよいし、記憶装置94が一時的に記憶してもよい。例えば、入力装置92は、キーボード、マウス、タッチパッドなど、操作者による操作を入力する操作入力装置である。あるいは、入力装置92は、静止画像や動画像などを撮影するカメラである。あるいは、入力装置92は、音声を入力するマイクである。あるいは、入力装置92は、温度や加速度や方位などの物理量を検知するセンサである。あるいは、入力装置92は、全地球測位システム(GPS)などにより自身の位置を測定する位置測定装置である。あるいは、入力装置92は、アナログ信号をデジタルデータに変換するアナログデジタル変換器である。あるいは、入力装置92は、他の装置が送信した信号を受信して復号する受信装置である。
出力装置93は、処理装置91が処理したデータや記憶装置94が記憶したデータを変換して、外部に出力する。例えば、出力装置93は、静止画像や動画像や文字などを表示する表示装置である。あるいは、出力装置93は、音声を出力するスピーカである。あるいは、出力装置93は、モータなど機械的な動作をする機械要素である。あるいは、出力装置93は、デジタルデータをアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換器である。あるいは、出力装置93は、所定の変調方式で変調した信号を他の装置に対して送信する送信装置である。
以下で説明する移動端末装置12などの機能ブロックは、例えば、記憶装置94が記憶したコンピュータプログラムを処理装置91が実行することにより実現することができる。しかし、以下で説明する機能ブロックは、アナログ回路など他の電気的構成や、機械的構成など、他の構成により実現するものであってもよい。
図5は、この実施の形態における移動端末装置12の機能ブロックの一例を示す構成図である。
移動端末装置12は、例えば、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコンなど、利用者が携帯する端末装置である。移動端末装置12は、例えば、利用者情報入力部20と、利用者情報管理部21と、利用者情報送信部22と、使用情報受信部23と、使用情報管理部24と、使用情報表示部25と、開示情報入力部26と、開示情報管理部27と、開示情報送信部28と、位置取得部29と、位置情報送信部30と、照会情報受信部31と、照会情報管理部32と、照会情報表示部33と、提供情報受信部34と、提供情報管理部35と、提供情報表示部36とを有する。
利用者情報入力部20は、操作入力装置などの入力装置92を用いて、移動端末装置12の利用者に関する基本的な情報(以下「利用者情報」と呼ぶ。)を入力する。利用者情報には、例えば、利用者の氏名、メールアドレス、性別、生年月日、住所などの情報が含まれる。なお、利用者情報入力部20は、移動端末装置12にあらかじめ登録してある情報から、利用者情報を取得する構成であってもよい。
利用者情報管理部21は、記憶装置94を用いて、利用者情報入力部20が入力した利用者情報を表わすデータ(以下「利用者情報データ」と呼ぶ。)を記憶する。
利用者情報送信部22は、送信装置などの出力装置93を用いて、利用者情報管理部21が記憶した利用者情報データが表わす情報を、位置情報仲介装置14に対して送信する。
使用情報受信部23は、受信装置などの入力装置92を用いて、位置情報使用装置16についての情報(以下「使用情報」と呼ぶ。)を、位置情報仲介装置14から受信する。使用情報には、例えば、使用者の名称や、使用者が位置情報を使用して何をするかなどの情報が含まれる。
使用情報管理部24は、記憶装置94を用いて、使用情報受信部23が受信した使用情報を表わすデータ(以下「使用情報データ」と呼ぶ。)を記憶する。
使用情報表示部25は、表示装置などの出力装置93を用いて、使用情報管理部24が記憶した使用情報データが表わす情報を表示する。
移動端末装置12の利用者は、使用情報表示部25が表示した情報を見て、移動端末装置12の位置情報を、位置情報使用装置16に対してどこまで開示するかを判断する。
開示情報入力部26は、操作入力装置などの入力装置92を用いて、移動端末装置12の位置情報を開示してよいと利用者が判断した位置情報使用装置16や開示する内容などを表わす情報(以下「開示情報」と呼ぶ。)を入力する。
開示情報管理部27は、記憶装置94を用いて、開示情報入力部26が入力した開示情報を表わすデータ(以下「開示情報データ」と呼ぶ。)を記憶する。
開示情報送信部28は、送信装置などの出力装置93を用いて、開示情報管理部27が記憶した開示情報データが表わす情報を、位置情報仲介装置14に対して送信する。
位置取得部29は、位置測定装置などの入力装置92を用いて、移動端末装置12の位置を表わす情報(以下「位置情報」と呼ぶ。)を取得する。位置情報には、例えば、緯度及び経度などがある。例えば、位置取得部29は、GPSにより、移動端末装置12の位置を測定する。あるいは、位置取得部29は、移動端末装置12が接続している基地局やアクセスポイントなどの情報に基づいて、処理装置91を用いて、移動端末装置12の位置を算出する。あるいは、位置取得部29は、移動端末装置12が接続している基地局やアクセスポイントなどから、受信装置などの入力装置92を用いて、基地局やアクセスポイントなどの位置を表わす情報を受信し、移動端末装置12の位置とみなす。
位置情報送信部30は、送信装置などの出力装置93を用いて、位置取得部29が取得した移動端末装置12の位置を表わす情報を、位置情報仲介装置14に対して送信する。位置情報送信部30が送信する情報によって表わされる移動端末装置12の位置の精度は、位置取得部29が取得した位置の精度と同じ精度である。例えば、位置取得部29が、緯度及び経度を小数点以下第5位までの精度を有する位置情報を取得したとすると、位置情報送信部30は、小数点以下第5位までの精度を有する緯度及び経度を表わす情報を、位置情報仲介装置14に対して送信する。緯度1度は約100kmであるから、位置情報仲介装置14は、誤差1m程度という高い精度で移動端末装置12の位置を知ることになる。しかし、位置情報仲介装置14は、開示情報に基づいて位置情報を加工してから位置情報使用装置16に開示するので、位置情報使用装置16が不必要に詳しい位置情報を得ることはない。
なお、位置情報仲介装置14は、移動端末装置12が接続している基地局やアクセスポイントなどから、移動端末装置12の位置を表わす情報を取得する構成であってもよい。その場合、移動端末装置12は、位置取得部29や位置情報送信部30を有しない構成であってもよい。
照会情報受信部31は、受信装置などの入力装置92を用いて、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を照会したことや、それにより開示された移動端末装置12の位置情報などを表わす情報(以下「照会情報」と呼ぶ。)を、位置情報仲介装置14から受信する。
照会情報管理部32は、記憶装置94を用いて、照会情報受信部31が受信した照会情報を表わすデータ(以下「照会情報データ」と呼ぶ。)を記憶する。
照会情報表示部33は、表示装置などの出力装置93を用いて、照会情報管理部32が記憶した照会情報データが表わす情報を表示する。
提供情報受信部34は、受信装置などの入力装置92を用いて、移動端末装置12の位置情報などに基づいて位置情報使用装置16が提供した商品情報やクーポン券などの情報(以下「提供情報」と呼ぶ。)を、位置情報仲介装置14から受信する。
提供情報管理部35は、記憶装置94を用いて、提供情報受信部34が受信した提供情報を表わすデータ(以下「提供情報データ」と呼ぶ。)を記憶する。
提供情報表示部36は、表示装置などの出力装置93を用いて、提供情報管理部35が記憶した提供情報データが表わす情報を表示する。
図6は、この実施の形態における利用者情報管理部21が記憶する利用者情報データD12の一例を示す図である。
利用者情報データD12は、例えば、利用者識別子データD20と、利用者名データD21と、メールアドレスデータD22と、性別データD23と、生年月日データD24と、住所データD25とを含む。
利用者識別子データD20は、移動端末装置12の利用者あるいは移動端末装置12を、位置情報使用システム10において一意に識別するための識別情報(以下「利用者識別子」と呼ぶ。)を表わすデータである。利用者識別子は、例えば、移動端末装置12の利用者のログイン名や、移動端末装置12の電話番号などである。なお、利用者情報データD12は、利用者識別子データD20を含まない構成であってもよい。位置情報仲介装置14は、利用者情報を送信した移動端末装置12に基づいて、移動端末装置12の利用者識別子を判定できるからである。
利用者名データD21は、移動端末装置12の利用者の氏名など(以下「利用者名」と呼ぶ。)を表わすデータである。
メールアドレスデータD22は、移動端末装置12が受信可能な電子メールのメールアドレスを表わすデータである。メールアドレスデータD22は、例えば、メールアドレスデータD22が表わすメールアドレス宛の電子メールを位置情報仲介装置14が使って使用情報や照会情報や提供情報を移動端末装置12に対して送信するために用いられる。
性別データD23は、移動端末装置12の利用者の性別を表わすデータである。性別データD23は、例えば、位置情報使用装置16が提供情報を提供する移動端末装置12を絞り込むための条件として、移動端末装置12の利用者の性別を指定した場合に、位置情報仲介装置14によって用いられる。
生年月日データD24は、移動端末装置12の利用者の生年月日を表わすデータである、生年月日データD24は、例えば、位置情報使用装置16が提供情報を提供する移動端末装置12を絞り込むための条件として、移動端末装置12の利用者の年齢や生まれ月などを指定した場合に、位置情報仲介装置14によって用いられる。
住所データD25は、移動端末装置12の利用者の住所を表わすデータである。住所データD25は、例えば、位置情報使用装置16が提供情報を提供する移動端末装置12を絞り込むための条件として、移動端末装置12の利用者が住んでいる地域などを指定した場合に、位置情報仲介装置14によって用いられる。
利用者情報データD12は、これらに限らず、他の情報を表わすデータを含む構成であってもよい。
利用者情報は、移動端末装置12の利用者の個人情報であるから、位置情報仲介装置14が使うことはあっても、位置情報使用装置16に対して開示されることはない。このため、移動端末装置12の利用者は、安心して利用者情報を位置情報仲介装置14に登録することができる。
図7は、この実施の形態における使用情報管理部24が記憶する使用情報データD13の一例を示す図である。
使用情報データD13は、例えば、使用者識別子データD30と、使用者名データD31と、URLデータD32と、メールアドレスデータD33と、使用内容データD34と、推奨開示内容データD35と、照会通知有無データD38とを含む。
使用者識別子データD30は、位置情報使用装置16を、位置情報使用システム10において一意に識別するための識別情報(以下「使用者識別子」と呼ぶ。)を表わすデータである。
使用者名データD31は、位置情報使用装置16を運用している主体(以下「位置情報使用者」と呼ぶ。)の名称など(以下「使用者名」と呼ぶ。)を表わすデータである。
URLデータD32は、位置情報使用者のホームページなどのURLを表わすデータである。
メールアドレスデータD33は、位置情報使用者のメールアドレスを表わすデータである。
使用内容データD34は、移動端末装置12の位置情報を位置情報使用装置16がどのように使用し、位置情報使用装置16に位置情報を開示することによって移動端末装置12の利用者がどのような利益を得られるかの説明(以下「使用内容」と呼ぶ。)を表わすデータである。
推奨開示内容データD35は、利用者に所定の利益を与えるために、位置情報使用装置16が必要とする位置情報の開示内容(以下「推奨開示内容」と呼ぶ。)を表わすデータである。逆に言えば、推奨開示内容よりも詳しい位置情報を位置情報使用装置16に開示する必要はない。また、移動端末装置12の利用者は、所定の利益が得られない可能性があることを承知のうえで、推奨開示内容よりも精度の劣る位置情報を位置情報使用装置16に開示すると判断してもよい。例えば、移動端末装置12がある位置の近くの店舗の情報を教えるサービスを位置情報使用装置16が提供している場合、100m程度の精度の位置情報があれば十分であり、それ以上詳しい情報は必要ない。逆に、もっと精度の劣る位置情報しか開示されないと、移動端末装置12の位置から遠い店舗の情報が提供される場合がある。移動端末装置12の利用者は、そのような点を考慮して、位置情報をどこまで開示するかを判断する。推奨開示内容データD35は、例えば、推奨開示方式データD36と、推奨開示精度データD37とを含む。推奨開示方式データD36は、位置情報使用装置16が必要とする位置情報の開示方式(以下「推奨開示方式」と呼ぶ。)を表わすデータである。推奨開示精度データD37は、位置情報使用装置16が必要とする位置情報の開示精度(以下「推奨開示精度」と呼ぶ。)を表わすデータである。開示方式及び開示精度については、後述する。
なお、使用情報データD13は、推奨開示内容データD35を複数有する構成であってもよい。複数の推奨開示内容データD35は、例えば、それぞれ異なる複数の推奨開示方式を表わし、それぞれの開示方式についての推奨開示精度を表わす。
照会通知有無データD38は、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を照会した場合に、そのことを移動端末装置12に対して通知するか否かを表わすデータである。位置情報使用装置16の運営主体は、移動端末装置12の位置情報を照会したことを移動端末装置12の利用者に知られたくない場合、そのことを移動端末装置12に対して通知しない設定とすることができる。その代わり、照会通知有無データD38によってそのことが移動端末装置12の利用者に通知されるので、位置情報使用装置16の運営主体が信用できないと利用者が判断し、位置情報使用装置16に対して移動端末装置12の位置情報を開示しないと判断される可能性がある。
図8は、この実施の形態における開示情報管理部27が記憶する開示情報データD14の一例を示す図である。
開示情報データD14は、例えば、利用者識別子データD40と、使用者識別子データD41と、使用方式種別データD42と、開示内容データD43と、照会通知条件データD48とを含む。
利用者識別子データD40は、利用者情報データD12に含まれる利用者識別子データD20と同じデータである。利用者識別子データD40が表わす利用者識別子は、位置情報を開示する移動端末装置12を特定するために用いられる。なお、開示情報データD14は、利用者識別子データD40を含まない構成であってもよい。
使用者識別子データD41は、使用情報データD13に含まれる使用者識別子データD30と同じデータである。使用者識別子データD41が表わす使用者識別子は、移動端末装置12の利用者が位置情報を開示してよいと判断した位置情報使用装置16を特定するために用いられる。
使用方式種別データD42は、移動端末装置12が位置情報仲介装置14に対して位置情報使用装置16に開示することを許可する情報の種別(以下「使用方式種別」と呼ぶ。)を表わすデータである。例えば、位置情報使用者が、移動端末装置12の利用者の家族や勤務先など利用者と個人的な繋がりを有する者であって、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置を位置情報仲介装置14に問い合わせる場合、位置情報仲介装置14は、移動端末装置12の位置情報そのものを、移動端末装置12の利用者が指定した開示方式・開示精度で、位置情報使用装置16に対して開示する。また、位置情報使用者が、移動端末装置12の存在位置を含む所定の検索条件を満たす移動端末装置12に対してサービスを提供する場合、位置情報仲介装置14は、移動端末装置12の利用者が指定した開示方式・開示精度の位置情報を元に、検索条件を満たすか否かの判定をする。この場合、位置情報仲介装置14は、位置情報使用装置16に対して特定の移動端末装置12の位置情報そのものを開示することはない。このように、移動端末装置12の位置情報の使用方式には、位置情報使用装置16に位置情報そのものを開示して直接的に使用させる使用方式と、位置情報使用装置16に位置情報そのものを開示せず間接的に使用させる使用方式とがある。使用方式種別は、例えば、移動端末装置12の使用者が、移動端末装置12の位置情報を、位置情報使用装置16に直接的に使用することを許すか否かを表わす。
開示内容データD43は、移動端末装置12の利用者が位置情報使用装置16に対して使用することを許可する位置情報の開示方式や開示精度を表わすデータである。開示内容データD43は、例えば、開示条件データD44と、開示方式データD45と、開示精度データD46と、位置種別データD47とを有する。
開示条件データD44は、移動端末装置12の位置情報を位置情報使用装置16に使用させる条件(以下「開示条件」と呼ぶ。)を表わすデータである。開示条件には、例えば、移動端末装置12がある位置や、時間帯などについての条件がある。これにより、移動端末装置12の利用者は、例えば、移動端末装置12が自宅周辺にある場合は、移動端末装置12の位置情報を位置情報使用装置16に対して開示しないという設定にすることができる。また、移動端末装置12の利用者は、例えば、勤務時間外は、移動端末装置12の位置情報を位置情報使用装置16に対して開示しないという設定にすることができる。
開示方式データD45は、移動端末装置12の位置情報を位置情報使用装置16に使用させる場合における位置情報の開示方式を表わすデータである。開示方式には、例えば、「緯度経度」「メッシュ」「住所」「鉄道」「バス」「道路」などがある。「緯度経度」とは、緯度及び経度によって移動端末装置12の位置を表わす開示方式である。「メッシュ」とは、あらかじめ地図をメッシュ状の複数の領域に区切っておき、メッシュの番号などによって移動端末装置12の位置を表わす開示方式である。「住所」とは、都道府県や市区町村などによって移動端末装置12の位置を表わす開示方式である。「鉄道」とは、最寄り駅や路線名などによって移動端末装置12の位置を表わす開示方式である。「バス」とは、最寄りバス停やバス路線名などによって移動端末装置12の位置を表わす開示方式である。「道路」とは、最も近い幹線道路などによって移動端末装置12の位置を表わす開示方式である。
開示精度データD46は、移動端末装置12の位置情報を位置情報使用装置16に使用させる場合における位置情報の開示精度を表わすデータである。開示精度には、例えば、開示方式にかかわらず共通するものと、開示方式ごとに異なるものとがある。開示方式にかかわらず共通する開示精度には、例えば、移動端末装置12の位置にかけるバイアス(誤差値)の大きさなどがある。移動端末装置12の位置にバイアスをかけるとは、例えば、移動端末装置12の位置から少しずれた位置を移動端末装置12の位置とみなすことであり、バイアスの大きさとは、移動端末装置12の位置を本当の位置からずらす距離の最大値のことである。
開示方式ごとに異なる開示精度には、例えば、次のようなものがある。開示方式が「緯度経度」である場合、開示精度には、緯度及び経度の有効桁数などがある。開示方式が「メッシュ」である場合、開示精度(開示レベル)には、メッシュの間隔などがある。開示方式が「住所」である場合、開示精度(開示レベル)には、「都道府県レベル」「市区町村レベル」「町名レベル」などがある。開示方式が「鉄道」である場合、開示精度(開示レベル)には、「鉄道会社レベル」「路線レベル」「駅レベル」などがある。開示方式が「バス」である場合、開示精度には、「営業所レベル」「路線レベル」「バス停レベル」などがある。開始方式が「道路」である場合、開示精度(開示レベル)には、「国道レベル」「主要地方道レベル」「都道府県道レベル」「市区町村道レベル」などがある。
位置種別データD47は、移動端末装置12の位置情報を位置情報使用装置16にしようさせる場合における位置情報の種別(以下「位置種別」と呼ぶ。)を表わすデータである。位置種別には、例えば、「最終位置」「推定位置」などがある。「最終位置」とは、移動端末装置12が位置情報仲介装置14に対して最後に送信した位置情報が表わす位置のことである。移動端末装置12が位置情報仲介装置14に対して位置情報を送信する間隔が大きい場合、最後に送信した位置情報が表わす位置と、移動端末装置12の現在位置とが大きく異なる場合がある。「推定位置」とは、移動端末装置12が位置情報仲介装置14に対して送信した位置情報に基づいて、位置情報仲介装置14が推定した現在位置のことである。例えば、位置情報仲介装置14は、直近の複数の位置情報に基づいて、移動端末装置12の移動方向や移動速度を推定し、その結果に基づいて、移動端末装置12の現在位置を推定する。
なお、開示情報データD14は、開示内容データD43を複数含む構成であってもよい。そうすれば、移動端末装置12がある位置や時刻など状況の違いによって、開示方式や開示精度などを変えることができる。
照会通知条件データD48は、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を照会した場合に、そのことを移動端末装置12にどのように通知するか(以下「照会通知条件」と呼ぶ。)を表わすデータである。照会通知条件には、例えば、通知種別や通知時期などがある。通知種別には、例えば、「直接」「間接」「すべて」などがある。「直接」は、移動端末装置12の位置情報そのものを位置情報使用装置16に開示した場合に通知することを表わす。「間接」は、位置情報使用装置16が指定した検索条件に移動端末装置12が該当した場合に通知することを表わす。「すべて」は、両方の場合を表わす。通知時期には、例えば、「即時通知」「定期通知」「記録」「非通知」などがある。「即時通知」とは、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を照会するたびに、すぐに移動端末装置12にそのことを通知することである。「定期通知」とは、例えば1日1回など、移動端末装置12の利用者が指定した間隔で、その間に位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を照会したことをまとめて通知することである。「記録」とは、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を照会したことを記録しておき、移動端末装置12からの要求があってはじめて、記録した内容を通知することである。「非通知」とは、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を照会したことを移動端末装置12に対して通知せず、記録もしないことである。
なお、照会通知条件データD48が「非通知」以外である場合、開示情報管理部27は、使用情報管理部24が記憶している使用情報データD13の照会通知有無データD38に基づいて、位置情報使用装置16が移動端末装置12の位置情報を照会したことを移動端末装置12に対して通知する設定になっているか否かを判定する。位置情報使用装置16の移動端末装置12の位置情報を照会したことを移動端末装置12に対して通知しない設定になっていると判定した場合、開示情報管理部27は、表示装置などの出力装置93を用いて、そのことを表示し、開示情報データD14を記憶しない構成であってもよい。
図9は、この実施の形態における位置取得部29が取得する位置情報を表わす位置情報データD15の一例を示す図である。
位置情報データD15は、例えば、利用者識別子データD50と、測定時刻データD51と、緯度データD52と、経度データD53と、測定精度データD54とを含む。
利用者識別子データD50は、利用者情報データD12に含まれる利用者識別子データD20と同じデータである。利用者識別子データD50が表わす利用者識別子は、位置情報を送信する移動端末装置12を特定するために用いられる。なお、位置情報データD15は、利用者識別子データD50を含まない構成であってもよい。
測定時刻データD51は、移動端末装置12の位置を測定した時刻(以下「測定時刻」と呼ぶ。)を表わすデータである。
緯度データD52は、測定した移動端末装置12の位置のうち、緯度を表わすデータである。
経度データD53は、測定した移動端末装置12の位置のうち、経度を表わすデータである。
測定精度データD54は、移動端末装置12の位置の測定精度を表わすデータである。
なお、位置情報データD15は、例えば、移動端末装置12の位置の高度を表わす高度データを含む構成であってもよい。
図10は、この実施の形態における照会情報管理部32が記憶する照会情報データD16の一例を示す図である。
照会情報データD16は、例えば、使用者識別子データD60と、照会時刻データD61と、開示内容データD62とを含む。
使用者識別子データD60は、使用情報データD13に含まれる使用者識別子データD30と同じデータである。使用者識別子データD60が表わす使用者識別子は、移動端末装置12の位置情報を照会した位置情報使用装置16を特定するために用いられる。
照会時刻データD61は、移動端末装置12の位置情報を照会した時刻(以下「照会時刻」と呼ぶ。)を表わすデータである。
開示内容データD62は、位置情報仲介装置14が位置情報使用装置16に対して開示した内容(以下「開示内容」と呼ぶ。)を表わすデータである。開示内容には、例えば、「直接」「間接」などがある。「直接」は、移動端末装置12の位置情報そのものを位置情報使用装置16に対して開示したことを表わす。「間接」は、位置情報使用装置16が指定した検索条件に移動端末装置12が該当したことを表わす。
図11は、この実施の形態における移動端末装置12が管理し、送信し、あるいは、受信するデータの具体例を示す図である。
この例に示した利用者情報データD12は、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が位置情報仲介装置14に対して送信するものである。
この利用者情報データD12において、利用者識別子データD20は「1」である。利用者名データD21は「渡辺次郎」である。メールアドレスデータD22は「xx@yyy.co.jp」である。性別データD23は「男」である。生年月日データD24は「xxxx年xx月xx日」である。住所データD25は「xx県xx市xx町x丁目x番x号」である。
この例に示した使用情報データD13は、使用者識別子「s001」の「株式会社xxxx」の位置情報使用装置16が位置情報仲介装置14に対して送信するものである。
この使用情報データD13において、使用者識別子データD30は「s001」である。使用者名データD31は「株式会社zzzz」である。URLデータD32は「http://www.zzzz.cp.jp/index.html」である。メールアドレスデータD33は「aaa@zzzz.co.jp」である。使用内容データD34は「近くのお店のお得なクーポンをゲット!」である。照会通知有無データD38は「通知」である。
この例に示した使用情報データD13には、推奨開示内容データD35が2つある。1つは、推奨開示方式データD36が「緯度経度」であり、推奨開示精度データD37が「小数点以下第3位」である。もう1つは、推奨開示方式データD36が「鉄道」であり、推奨開示精度データD37が「駅レベル」である。これは、「緯度経度」形式で位置を開示する場合は「小数点以下第3位」までの開示を推奨し、「鉄道」形式で位置を開示する場合は最寄り駅レベルでの開示を推奨することを表わす。
この例に示した開示情報データD14は、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が位置情報仲介装置14に対して送信するものである。
この開示情報データD14において、利用者識別子データD40は「1」である。使用者識別子データD41は「s001」である。これは、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏が、使用者識別子「s001」の「株式会社xxxx」に対して位置情報を開示することを表わす。
この例に示した開示情報データD14において、使用方式種別データD42は「間接」である。これは、位置情報を直接開示するのではなく、検索条件を満たしているか否かという情報だけを開示することを表わす。
この例に示した開示情報データD14において、照会通知条件データD48は「すべて」である。これは、位置情報を開示した場合は、直接開示・間接開示の別なく、すべて、移動端末装置12に通知することを表わす。なお、使用方式種別データD42が「間接」なので、位置情報を直接開示することはない。したがって、照会通知条件データD48が「間接」であっても、この場合は同じである。
この例に示した開示情報データD14には、開示内容データD43が3つある。
一番目の開示内容データD43は、開示条件データD44が「L>1km」、開示方式データD45が「緯度経度」、開示精度データD46が「500m」及び「小数点以下第2位」、位置種別データD47が「推定位置」である。ここで、「L」は「自宅からの距離」を意味するものとする。すなわち、これは、自宅からの距離が1kmより離れている場合に、「緯度経度」方式で、照会のあった時刻における推定位置を開示することを表わす。ただし、位置情報には、バイアス(誤差)を最大500m付加し、緯度経度の小数点以下第2位までしか開示しない。
二番目の開示内容データD43は、開示条件データD44が「東京都内」、開示方式データD45が「住所」、開示精度データD46が「200m」及び「町名レベル」、位置種別データD47が「最終位置」である。これは、東京都内にいる場合に、「住所」方式で、移動端末装置12が最後に位置情報仲介装置14に対して通知した最終位置を開示することを表わす。ただし、位置情報には、バイアス(誤差)を最大200m付加し、住所の町名レベルまでしか開示しない。
三番目の開示内容データD43は、開示条件データD44が空欄、開示方式データD45が「住所」、開示精度データD46が「0m」及び「市区町村レベル」、位置種別データD47が「最終位置」である。これは、位置にかかわらず無条件に、「住所」方式で、最終位置を開示することを表わす。ただし、位置情報には、バイアスを付加せず、住所の市区町村レベルまでしか開示しない。
移動端末装置12が東京都内にある場合、二番目の開示内容データD43の開示条件と、三番目の開示内容データD43の開示条件との両方を満たす。2つの開示内容データD43は、開示方式が同じであるが、二番目の開示内容データD43は、開示精度が「町名レベル」であるのに対し、三番目の開示内容データD43は、開示精度が「市区町村レベル」であり、二番目の開示内容データD43のほうが、開示精度が高い。このため、移動端末装置12が東京都内にある場合は、二番目の開示内容データD43にしたがって、位置情報を開示する。
また、住所データD25によって表わされる「渡辺次郎」氏の自宅から1kmより離れた位置に、移動端末装置12がある場合、一番目の開示内容データD43の開示条件と、二番目あるいは三番目の開示内容データD43の開示条件との両方を満たす。しかし、2つの開示内容データD43は、開示方式が異なるので、両方の開示内容データD43にしたがって、位置情報を開示する。
なお、この例に示したように、位置情報の開示精度は、使用情報データD13で推奨される推奨開示精度よりも低くてもよい。また、位置情報の開示方式は、使用情報データD13で推奨される推奨開示方式と異なっていてもよい。移動端末装置12の位置情報をどのように開示するかは、すべて、利用者自身の意思によって決定される。
この例に示した位置情報データD15は、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が位置情報仲介装置14に対して送信するものである。
この位置情報データD15において、利用者識別子データD50は「1」である。測定時刻データD51は「2012/3/4 12:34:56」である。緯度データD52は「35.659246」である。経度データD53は「139.744389」である。測定精度データD54は「2m」である。これは、これは、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が、2012年3月4日12時34分56秒に、緯度35.659246度、経度139.744389度の地点から半径2m以内にあったことを表わす。
このように、移動端末装置12は、位置取得部29が取得できる最大精度での位置情報を、位置情報仲介装置14に対して送信する。なお、移動端末装置12は、位置情報仲介装置14に送信する前に、位置情報の精度を落とし、位置取得部29が取得できる最大精度よりも精度の劣る位置情報を、位置情報仲介装置14に対して送信する構成であってもよい。
この例に示した照会情報データD16は、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が、位置情報仲介装置14から受信するものである。
この照会情報データD16において、使用者識別子データD60は「s001」である。照会時刻データD61は「2012/3/4 12:50:24」である。開示内容データD62は「間接」である。これは、使用者識別子「s001」の「株式会社xxxx」が2012年3月4日12時50分24秒に検索をかけ、移動端末装置12がその検索条件を満たしたことを表わす。
図12は、この実施の形態における位置情報仲介装置14の機能ブロックの一例を示す構成図である。
位置情報仲介装置14(位置情報加工処理部)は、例えば、利用者情報受信部40と、利用者情報管理部41と、使用情報受信部42と、使用情報管理部43と、使用情報送信部44と、開示情報受信部45と、開示情報管理部46と、位置情報受信部47と、位置情報管理部48と、位置推定部49と、閲覧情報管理部50と、照会要求受信部51と、閲覧情報検索部52と、検索結果管理部53と、照会結果送信部54と、照会情報管理部55と、照会情報送信部56と、提供要求受信部57と、提供情報生成部58と、提供情報送信部59とを有する。
利用者情報受信部40は、受信装置などの入力装置92を用いて、移動端末装置12(利用者情報送信部22)から、利用者情報を受信する。
利用者情報管理部41は、記憶装置94(利用者情報記憶部)を用いて、利用者情報受信部40が受信した利用者情報を表わす利用者情報データD12を記憶する。なお、利用者情報管理部41が記憶する利用者情報データD12は、利用者識別子データD20を含む。移動端末装置12から受信した利用者情報に利用者識別子が含まれていない場合、利用者情報管理部41は、処理装置91を用いて、利用者情報を送信した移動端末装置12を特定し、特定した移動端末装置12の利用者識別子を表わす利用者識別子データD20を含めた利用者情報データD12を記憶する。
使用情報受信部42は、受信装置などの入力装置92を用いて、位置情報使用装置16から、使用情報を受信する。
使用情報管理部43は、処理装置91を用いて、使用情報受信部42が受信した使用情報を検証する。例えば、使用情報管理部43は、使用者名が正しいか否か、URLが表わすホームページが存在するか否か、メールアドレスが正しいか否かなどを検証する。検証に成功した場合、使用情報管理部43は、記憶装置94(使用情報記憶部)を用いて、検証に成功した使用情報を表わす使用情報データD13を記憶する。
使用情報送信部44は、送信装置を用いて、使用情報管理部43が記憶した使用情報データが表わす使用情報を、移動端末装置12に対して送信する。
なお、使用情報受信部42が受信する使用情報は、使用者識別子を含まない構成であってもよい。その場合、使用情報管理部43は、処理装置91を用いて、使用情報を送信した位置情報使用装置16を特定し、特定した位置情報使用装置16の使用者識別子を表わす使用者識別子データD30を含めた使用情報データD13を記憶する。
開示情報受信部45は、受信装置などの入力装置92を用いて、移動端末装置12から、開示情報を受信する。
開示情報管理部46は、記憶装置94を用いて、開示情報受信部45が受信した開示情報を表わす開示情報データD14を記憶する。なお、開示情報管理部46が記憶する開示情報データD14は、利用者識別子データD40を含む。移動端末装置12から受信した開示情報に利用者識別子が含まれていない場合、開示情報管理部46は、処理装置91を用いて、開示情報を送信した移動端末装置12を特定し、特定した移動端末装置12の利用者識別子を表わす利用者識別子データD40を含めた開示情報データD14を記憶する。
位置情報受信部47(位置取得部)は、受信装置などの入力装置92を用いて、移動端末装置12から位置情報を受信する。
位置情報管理部48は、記憶装置94を用いて、位置情報受信部47が受信した位置情報を表わす位置情報データD15を記憶する。なお、位置情報管理部48が記憶する位置情報データD15は、利用者識別子データD50を含む。移動端末装置12から受信した位置情報に利用者識別子が含まれていない場合、位置情報管理部48は、処理装置91を用いて、位置情報を送信した移動端末装置12を特定し、特定した移動端末装置12の利用者識別子を含めた位置情報データD15を記憶する。
位置推定部49は、処理装置91を用いて、位置情報管理部48が記憶した位置情報データD15に基づいて、移動端末装置12の現在位置を推定する。
例えば、位置推定部49は、処理装置91を用いて、位置情報管理部48が記憶した複数の位置情報データD15を、位置情報データD15に基づいて、移動端末装置12ごとに分類する。1つの移動端末装置12について2つ以上の位置情報データD15がある場合、位置推定部49は、処理装置91を用いて、測定時刻データD51に基づいて、そのなかから、最後の位置情報データD15と、その一つ前の位置情報データD15とを抽出する。位置推定部49は、処理装置91を用いて、抽出した2つの位置情報データD15に基づいて、測定時刻の差と、移動端末装置12の緯度の差と、移動端末装置12の経度の差とを算出する。位置推定部49は、処理装置91を用いて、緯度の差を測定時刻の差で割った商(緯度変化率)と、経度の差を測定時刻の差で割った商(経度変化率)とを算出する。位置推定部49は、処理装置91を用いて、最後の位置情報データD15に基づいて、最後の測定時刻から現在時刻までの経過時間を算出する。位置推定部49は、処理装置91を用いて、緯度変化率と経過時間との積(緯度移動量推定値)と、経度変化率と経過時間との積(経度移動量推定値)とを算出する。位置推定部49は、処理装置91を用いて、最後の位置情報データD15に基づいて、移動端末装置12の緯度に緯度移動量推定値を加えた和(緯度推定値)と、移動端末装置12の経度に経度移動量推定値を加えた和(経度推定値)とを算出する。位置推定部49は、緯度推定値及び経度推定値を、移動端末装置12の推定位置とする。
なお、位置推定部49は、移動端末装置12の現在位置だけでなく、例えば5分後や10分後など将来の位置を推定する構成であってもよい。
閲覧情報管理部50(位置加工部)は、処理装置91を用いて、開示情報管理部46が記憶した開示情報データD14と、位置情報管理部48が記憶した位置情報データD15と、位置推定部49が推定した現在位置とに基づいて、閲覧情報を生成する。閲覧情報は、位置情報使用装置16に対して開示し、あるいは、位置情報使用装置16が指定した検索条件に基づいて検索する対象となる移動端末装置12の位置情報である。閲覧情報管理部50は、記憶装置94を用いて、生成した閲覧情報を表わすデータ(以下「閲覧情報データ」と呼ぶ。)を記憶する。
例えば、位置種別データD47によって表わされる位置種別が「最終位置」である場合、閲覧情報管理部50は、その移動端末装置12についての最後の位置情報データD15によって表わされる移動端末装置12の位置に基づいて、閲覧情報を生成する。
また、位置種別データD47によって表わされる位置種別が「推定位置」である場合、閲覧情報管理部50は、その移動端末装置12について位置推定部49が推定した位置に基づいて、閲覧情報を生成する。
閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、−1以上1以下の乱数を2つ生成する。閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、生成した2つの乱数それぞれと、開示精度データD46によって表わされるバイアスの大きさとの積(緯度バイアス及び経度バイアス)を算出する。閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、閲覧情報を生成する元となる移動端末装置12の位置(最終位置あるいは推定位置)に基づいて、移動端末装置12の緯度に緯度バイアス(緯度誤差)を加えた和(誤差付緯度)と、移動端末装置12の経度に経度バイアス(経度誤差)を加えた和(誤差付経度)とを算出する。閲覧情報管理部50は、算出した誤差付緯度及び誤差付経度を、移動端末装置12の緯度及び経度とみなす。
閲覧情報管理部50は、開示方式データD45によって表わされる開示方式に基づいて、移動端末装置12の緯度及び経度を加工する。
例えば、開示方式が「緯度経度」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、開示精度データD46によって表わされる開示精度に基づいて、移動端末装置12の緯度及び経度が開示精度で指定された有効桁数になるよう、四捨五入して丸めて、閲覧情報とする。例えば、移動端末装置12の緯度及び経度が(+35.656,+139.757)である場合、閲覧情報管理部50は、開示精度が「小数点以下第2位」であれば(+35.65,+139.76)、開示精度が「小数点以下第1位」であれば(+35.7,+139.8)にする。なお、移動端末装置12の緯度及び経度を丸める方式は、四捨五入に限らず、切捨てあるいは切上げなど他の方式であってもよい。
あるいは、開示方式が「住所」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、移動端末装置12の緯度及び経度を、その位置の住所に変換する。閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、開示精度データD46によって表わされる開示精度に基づいて、住所を切り詰めて、閲覧情報とする。例えば、変換した住所が「東京都港区浜松町2丁目4番1号」である場合、閲覧情報管理部50は、開示精度が「都道府県レベル」であれば「東京都」、「市区町村レベル」であれば「東京都港区」、「町名レベル」であれば「東京都港区浜松町2丁目」というように、開示精度にしたがって住所の細部を表わす部分を削除する。
また、開示方式が「鉄道」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、移動端末装置12の緯度及び経度を、その地点の最寄り駅に変換する。開示精度データD46によって表わされる開示精度が「路線レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、変換した最寄り駅を、その駅を通る路線名に変換する。また、開示精度データD46によって表わされる開示精度が「鉄道会社レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、変換した最寄り駅を、その駅を通る路線を運営している鉄道会社名に変換する。最寄り駅を通る路線が複数ある場合、閲覧情報管理部50は、その駅を通る複数の路線名や複数の鉄道会社名のリストに変換する構成であってもよい。閲覧情報管理部50は、変換して得た最寄り駅などを、閲覧情報とする。
また、開示方式が「バス」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、移動端末装置12の緯度及び経度を、その地点の最寄りバス停に変換する。開示精度データD46によって表わされる開示精度が「路線レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、最寄りバス停を、そのバス停を通る路線名に変換する。また、開示精度データD46によって表わされる開示精度が「営業所レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、最寄りバス停を、その駅を通る路線を運営しているバス会社の営業所名に変換する。最寄りバス停を通る路線が複数ある場合、閲覧情報管理部50は、そのバス停を通る複数の路線名や複数の営業所名のリストに変換する構成であってもよい。閲覧情報管理部50は、変換して得た最寄りバス停などを、閲覧情報とする。
また、開示方式が「道路」である場合、閲覧情報管理部50は、処理装置91を用いて、開示精度データD46によって表わされる開示精度に基づいて、移動端末装置12の緯度及び経度を、その位置に最も近い国道、主要地方道、都道府県道あるいは市区町村道に変換して、閲覧情報とする。なお、閲覧情報管理部50は、その地点からの直線距離が最も短い道路を「最も近い道路」とする構成であってもよいし、道路の構造や交通規制などを考慮して、その地点から最も早く到達できる道路を「最も近い道路」とする構成であってもよい。
照会要求受信部51(検索要求取得部、位置要求取得部)は、受信装置などの入力装置92を用いて、位置情報使用装置16から、移動端末装置12の位置情報の照会を要求するリクエスト(以下「照会要求」と呼ぶ。)を受信する。照会要求の種類には、例えば、位置要求と、検索要求とがある。
位置要求では、どこにいるのか知りたい移動端末装置12が指定される。位置情報仲介装置14は、位置情報使用装置16に対して、その移動端末装置12の位置情報を開示する。ただし、位置情報が開示されるのは、移動端末装置12の利用者があらかじめ承認しているときだけであり、また、開示される位置情報は、開示方式・開示精度にしたがって曖昧化された位置情報である。
検索要求では、位置情報使用装置16がサービスを提供したい移動端末装置12を絞り込むための検索条件が指定される。位置情報仲介装置14は、検索条件にしたがって、条件を満たす移動端末装置12を検索する。位置情報仲介装置14は、検索した移動端末装置12に対して、位置情報使用装置16に代わってサービスを提供する。
閲覧情報検索部52は、処理装置91を用いて、照会要求受信部51が受信した照会要求にしたがって、閲覧情報管理部50が記憶している閲覧情報データを検索する。
例えば、照会要求が位置要求である場合、閲覧情報検索部52は、処理装置91を用いて、開示情報管理部46が記憶した開示情報データD14に基づいて、照会要求で指定された移動端末装置12の利用者が、照会要求を送信した位置情報使用装置16に対する位置情報の直接的な開示を許可しているか否かを判定する。許可していると判定した場合、閲覧情報検索部52は、処理装置91を用いて、閲覧情報管理部50が記憶した閲覧情報データのなかから、照会要求で指定された移動端末装置12についての閲覧情報データを取得する。
また、照会要求が検索要求である場合、閲覧情報検索部52は、処理装置91を用いて、利用者情報管理部41が記憶した利用者情報データD12と、開示情報管理部46が記憶した開示情報データD14とに基づいて、閲覧情報管理部50が記憶した閲覧情報データのなかから、位置情報使用装置16による位置情報の検索を許可している移動端末装置12であって、検索要求で指定された検索条件を満たす移動端末装置12についての閲覧情報データを取得する。
検索結果管理部53は、記憶装置94を用いて、閲覧情報検索部52が取得した閲覧情報データを記憶する。
照会結果送信部54(位置通知部)は、処理装置91を用いて、検索結果管理部53が記憶した閲覧情報データに基づいて、照会要求受信部51が受信した照会要求に対する応答(以下「照会結果」と呼ぶ。)を生成する。照会結果送信部54は、送信装置などの出力装置93(加工端末位置情報送信部)を用いて、生成した照会結果を、位置情報使用装置16に対して送信する。
例えば、照会要求が位置要求である場合、照会結果送信部54は、検索結果管理部53が記憶した閲覧情報データがあれば、その閲覧情報データに基づいて、照会結果を生成する。照会結果送信部54が生成する照会結果には、移動端末装置12の位置情報が含まれる。検索結果管理部53が記憶した閲覧情報データがない場合、照会結果送信部54は、「該当なし」を表わす照会結果を生成する。
また、照会要求が検索要求である場合、照会結果送信部54は、検索結果管理部53が記憶した閲覧情報データの数(条件充足利用者数)を数える。照会結果送信部54が生成する照会結果には、条件充足利用者数が含まれるが、移動端末装置12の位置情報などは含まれない。
照会情報管理部55は、処理装置91を用いて、開示情報管理部46が記憶した開示情報データD14と、閲覧情報検索部52が取得した閲覧情報データとに基づいて、照会情報を生成する。例えば、照会情報管理部55は、閲覧情報検索部52が取得した閲覧情報データに対応する移動端末装置12について、開示情報データD14に基づいて、照会情報の送信あるいは記録が必要か否かを判定する。照会情報管理部55は、照会情報の送信あるいは記録が必要であると判定した移動端末装置12について、照会情報を生成する。
照会情報送信部56(照会通知部)は、送信装置などの出力装置93を用いて、照会情報管理部55が生成した照会情報を移動端末装置12に対して送信する。
提供要求受信部57(提供要求取得部)は、受信装置などの入力装置92を用いて、位置情報使用装置16から、検索要求によって検索された移動端末装置12に対するサービスの提供を要求するリクエスト(以下「提供要求」と呼ぶ。)を受信する。移動端末装置12に対するサービスには、例えば、近くにある店舗についての情報や、その店舗で使えるクーポン券などがある。位置情報使用装置16は、検索要求とともに提供要求を送信する構成であってもよいし、検索要求に対する照会結果を受け取ったのち、提供要求を送信する構成であってもよい。
提供情報生成部58は、処理装置91を用いて、検索結果管理部53が記憶した閲覧情報データと、提供要求受信部57が受信した提供要求とに基づいて、移動端末装置12に対して送信する提供情報を生成する。
提供情報送信部59(提供部)は、送信装置などの出力装置93を用いて、提供情報生成部58が生成した提供情報を、検索された移動端末装置12に対して送信する。
図13は、この実施の形態における閲覧情報管理部50が記憶する閲覧情報データD17の一例を示す図である。
閲覧情報データD17には、例えば、利用者識別子データD70と、閲覧データD71とが含まれる。
利用者識別子データD70は、利用者情報データD12に含まれる利用者識別子データD20と同じデータである。利用者識別子データD70が表わす利用者識別子は、検索される移動端末装置12を特定するために用いられる。
閲覧データD71は、閲覧情報管理部50が加工した位置などの情報を表わすデータである。閲覧データD71には、例えば、開示方式データD72と、時刻データD73と、加工済位置データD74とが含まれる。
開示方式データD72は、開示情報データD14に含まれる開示方式データD45と同じデータである。開示方式データD72は、閲覧情報管理部50が移動端末装置12の位置を加工したときに使用した開示方式を表わす。
時刻データD73は、時刻を表わすデータである。位置種別が「最終位置」である場合、時刻データD73によって表わされる時刻は、最新の位置情報データD15に含まれる測定時刻データD51によって表わされる時刻である。また、位置種別が「推定位置」である場合、時刻データD73によって表わされる時刻は、位置推定部49が位置を推定する際に現在時刻として使用した時刻である。
加工済位置データD74は、閲覧情報管理部50が加工した移動端末装置12の位置を表わすデータである。
図14は、この実施の形態における照会要求受信部51が受信する照会要求を表わす照会要求データD18の一例を示す図である。
照会要求データD18に含まれるデータは、照会要求の種類によって異なる。
照会要求が位置要求である場合、照会要求データD18には、例えば、使用者識別子データD80と、要求種別データD81と、利用者識別子データD82とが含まれる。
使用者識別子データD80は、使用情報データD13に含まれる使用者識別子データD30と同じデータである。なお、照会要求データD18は、使用者識別子データD80を含まない構成であってもよい。位置情報仲介装置14は、照会要求を送信した位置情報使用装置16に基づいて、位置情報使用装置16の使用者識別子を判定できるからである。
要求種別データD81は、照会要求の種類を表わすデータである。例えば、要求種別データD81は、「位置要求」を表わす。
利用者識別子データD82は、利用者情報データD12に含まれる利用者識別子データD20と同じデータである。利用者識別子データD82が表わす利用者識別子は、位置情報使用装置16が位置を知りたい移動端末装置12を特定するために用いられる。
図15は、この実施の形態における照会要求受信部51が受信する照会要求を表わす照会要求データD18の別の例を示す図である。
照会要求が検索要求である場合、照会要求データD18には、例えば、使用者識別子データD80と、要求種別データD81と、検索条件データD85とを含む。
使用者識別子データD80及び要求種別データD81は、図14と同様である。ただし、要求種別データD81は、「検索要求」を表わす。
検索条件データD85は、移動端末装置12を検索する条件を表わすデータである。検索条件データD85が表わす検索条件は、例えば、SQL文などで記述される。検索条件には、移動端末装置12の位置についての条件や、それ以外の条件などが含まれる。
図16は、この実施の形態における照会結果送信部54が生成する照会結果を表わす照会結果データD19の一例を示す図である。
照会結果データD19に含まれるデータも、照会要求の種類によって異なる。
照会要求が位置要求である場合、照会結果データD19には、例えば、時刻データD90と、加工済位置データD91とが含まれる。
時刻データD90は、閲覧情報データD17に含まれる時刻データD73と同じ時刻を表わすデータである。
加工済位置データD91は、閲覧情報データD17に含まれる加工済位置データD74と同じ位置を表わすデータである。
図17は、この実施の形態における照会結果送信部54が生成する照会結果を表わす照会結果データD19の別の例を示す図である。
照会要求が検索要求である場合、照会結果データD19には、例えば、照会結果識別子データD95と、条件充足利用者数データD96とが含まれる。
照会結果識別子データD95は、照会結果データD19自体を識別するための識別情報(以下「照会結果識別子」と呼ぶ。)を表わすデータである。照会結果識別子は、位置情報使用装置16が提供要求を検索要求とは別に送信する構成である場合において、どの照会結果による移動端末装置12に対してサービスを提供するかを特定するために用いられる。照会結果データD19は、照会結果識別子データD95を含まない構成であってもよい。
条件充足利用者数データD96は、条件充足利用者数を表わすデータである。
図18は、この実施の形態における位置情報仲介装置14が管理し、受信し、あるいは、処理するデータの具体例を示す図である。
利用者情報管理部41は、利用者情報受信部40が各移動端末装置12から受信した利用者情報データD12を、例えば、利用者識別子データD20をキーにして管理する。
位置情報管理部48は、位置情報受信部47が各移動端末装置12から受信した位置情報データD15を、例えば、利用者識別子データD50をキーにして管理する。位置情報管理部48は、一つの移動端末装置12について、少なくとも、最も新しい位置を表わす位置情報データD15と、その一つ前の位置を表わす位置情報データD15との2つを記憶する。
例えば、位置情報管理部48は、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12について、2012年3月4日12時34分56秒に、緯度35.659246度、経度139.744389度の地点から半径2m以内にあったことを表わす位置情報データD15と、2012年3月4に朕12時44分52秒に、緯度35.655646度、経度139.744389度の地点から半径3m以内にあったことを表わす位置情報データD15を記憶する。位置情報受信部47が、次の位置情報データD15を、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12から受信した場合、位置情報管理部48は、その位置情報データD15を記憶し、その代わりとして、例えば、12時34分56秒についての位置情報データD15を削除する。
この例に示した照会要求データD18は、位置情報仲介装置14が、使用者識別子「s001」の「株式会社xxxx」の位置情報使用装置16から受信するものである。
この照会要求データD18において、使用者識別子データD80は「s001」である。要求種別データD81は「検索要求」である。検索条件データD85は、「[L(35.662940,139.760018)<500mまたは駅=汐留]かつ男性」である。これは、使用者識別子「s001」の「株式会社xxxx」の位置情報使用装置16が検索条件を満たす移動端末装置12の検索を要求することを表わす。ここで、「L(x,y)」は、緯度x、経度yの地点からの距離を表わすものとする。すなわち、緯度経度方式で位置情報を開示している移動端末装置のうち、緯度35.662940度、経度139.760018度の地点から500m以内にある移動端末装置であって、利用者が男性である移動端末装置が、この検索条件を満たす。また、鉄道方式で位置情報を開示している移動端末装置のうち、最寄り駅が「汐留」であって、利用者が男性である移動端末装置も、この検索条件を満たす。
このような照会要求があった場合において、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏が、使用者識別子「s001」の「株式会社xxxx」に対して、位置情報の間接開示を許可していたとすると、位置情報仲介装置14は、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が、検索条件を満たすか否かを判定する。
位置推定部49は、位置情報管理部48が記憶している位置情報データD15に基づいて、例えば、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が、分速119mで、109.72度の方向(真北を0度として時計回り。真東よりもやや南寄りの方向。)へ向けて移動していると推定する。
照会要求のあった時刻が、例えば、2012年3月4日12時50分24秒であったとする。位置推定部49は、最新の位置情報と、推定した移動方向及び移動速度とに基づいて、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が、2012年3月4日12時50分24秒に、緯度35.653641度、経度139.763634度の地点にあると推定する。
閲覧情報管理部50は、位置推定部49が推定した位置を加工する。位置情報に付加するバイアス(誤差)の最大値が「500m」であるとすると、閲覧情報管理部50は、これを緯度方向の度数及び経度方向の度数に換算し、緯度バイアスの最大値「0.0045度」と、経度バイアスの最大値「0.005538度」とを算出する。
閲覧情報管理部50は、絶対値が緯度バイアスの最大値以下である乱数を生成して、位置推定部49が推定した緯度に加える。同様に、閲覧情報管理部50は、絶対値が経度バイアスの最大値以下である乱数を生成して、位置推定部49が推定した経度に加える。
位置情報の開示方式が「緯度経度」のときの開示精度が「小数点以下第2位」であるとすると、閲覧情報管理部50は、算出した緯度35.6602841度、経度139.764018度を小数点以下第2位で四捨五入して、緯度35.66度、経度139.76度を得る。
閲覧情報検索部52は、閲覧情報管理部50が算出した緯度35.66度、経度139.76度に基づいて、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が、検索条件を満たすか否かを判定する。
閲覧情報検索部52は、緯度35.66度、経度139.76度の地点と、緯度35.662940度、経度139.760018度の地点との間の距離を算出する。
閲覧情報検索部52は、利用者情報管理部41が記憶した利用者情報データD12から、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏が男性であると判定し、算出した距離が327mであることから、利用者識別子「1」の「渡辺次郎」氏の移動端末装置12が検索条件を満たすと判定する。
図19は、この実施の形態における位置照会処理S12の流れの一例を示すフロー図である。
位置照会処理S12は、位置情報使用装置16からの位置要求に対する処理である。位置照会処理S12は、例えば、位置要求取得工程S20と、開示情報抽出工程S21と、開示条件選択工程S22と、開示条件判定工程S23と、照会結果通知工程S24と、位置種別判定工程S25と、位置推定工程S26と、位置加工処理S27と、照会結果通知工程S28と、通知判定工程S29と、照会情報生成工程S30と、送信判定工程S31と、照会情報送信工程S32とを有する。
位置要求取得工程S20において、照会要求受信部51は、位置情報使用装置16から通知された位置要求を表わす照会要求データD18を取得する。
開示情報抽出工程S21において、閲覧情報検索部52は、位置要求取得工程S20で照会要求受信部51が取得した位置要求に基づいて、開示情報管理部46が記憶した開示情報データD14のなかから、利用者識別子データD40が、照会要求データD18に含まれる利用者識別子データD82と一致し、かつ、使用者識別子データD41が、照会要求データD18に含まれる使用者識別子データD80と一致し、かつ、使用方式種別データD42によって表わされる使用方式種別が「直接」あるいは「すべて」である開示情報データD14を抽出する。
抽出された開示情報データD14が存在しない場合、その利用者は、その使用者に対して位置情報の直接的な開示を認めていない。閲覧情報検索部52は、照会結果通知工程S24へ処理を進める。
抽出された開示情報データD14が存在する場合、閲覧情報検索部52は、開示条件選択工程S22へ処理を進める。
閲覧情報検索部52は、開示情報抽出工程S21で抽出した開示情報データD14に含まれる開示内容データD43を一つずつ処理する。
開示条件選択工程S22において、閲覧情報検索部52は、開示内容データD43のなかから、まだ処理していない開示内容データD43を一つ選択する。
すべての開示内容データD43が処理済であり、選択すべき開示内容データD43が存在しない場合、閲覧情報検索部52は、照会結果通知工程S24へ処理を進める。
まだ処理していない開示内容データD43が存在する場合、閲覧情報検索部52は、まだ処理していない開示内容データD43のなかから開示内容データD43を一つ選択する。閲覧情報検索部52は、開示条件判定工程S23へ処理を進める。
開示条件判定工程S23において、閲覧情報検索部52は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示条件データD44によって表わされる開示条件が満たされているか否かを判定する。
開示条件が満たされていると判定した場合、閲覧情報検索部52は、位置種別判定工程S25へ処理を進める。
開示条件が満たされていないと判定した場合、閲覧情報検索部52は、開示条件選択工程S22に処理を戻し、次の開示内容データD43を選択する。
照会結果通知工程S24において、照会結果送信部54は、位置要求取得工程S20で照会要求受信部51が取得した位置要求に対する応答として、「該当なし」を表わす照会結果を、位置要求を通知してきた位置情報使用装置16に対して通知する。
閲覧情報検索部52は、位置照会処理S12を終了する。
位置種別判定工程S25において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる位置種別データD47によって表わされる位置種別が「最終位置」か「推定位置」かを判定する。
位置種別が「最終位置」である場合、閲覧情報管理部50は、位置情報管理部48が記憶した位置情報データD15のなかから、利用者識別子データD50が、照会要求データD18に含まれる利用者識別子データD82と一致し、かつ、測定時刻データD51によって表わされる時刻が最も新しい位置情報データD15を抽出する。閲覧情報管理部50は、抽出した位置情報データD15に含まれる緯度データD52によって示される緯度と経度データD53によって示される経度とを取得する。閲覧情報管理部50は、位置加工処理S27へ処理を進める。
位置推定工程S26において、位置推定部49は、位置情報管理部48が記憶した位置情報データD15のなかから、利用者識別子データD50が、照会要求データD18に含まれる利用者識別子データD82と一致し、かつ、測定時刻データD51によって表わされる時刻が最も新しい位置情報データD15と、測定時刻データD51によって表わされる時刻が二番目に新しい位置情報データD15とを抽出する。位置推定部49は、抽出した2つの位置情報データD15に基づいて、移動端末装置12の現在の緯度及び経度を算出する。閲覧情報管理部50は、位置推定部49が算出した緯度及び経度を取得する。
位置加工処理S27において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に基づいて、位置種別判定工程S25あるいは位置推定工程S26で取得した緯度及び経度を加工して、その移動端末装置12についての閲覧情報を生成する。
照会結果通知工程S28において、照会結果送信部54は、位置加工処理S27で閲覧情報管理部50が生成した閲覧情報に基づいて、照会結果を生成する。照会結果送信部54は、閲覧情報データD17に含まれる時刻データD73を、照会結果データD19の時刻データD90とする。また、照会結果送信部54は、閲覧情報データD17に含まれる加工済位置データD74を、照会結果データD19の加工済位置データD91とする。照会結果送信部54は、位置要求取得工程S20で照会要求受信部51が取得した位置要求に対する応答として、生成した照会結果を、位置要求を通知してきた位置情報使用装置16に対して通知する。
通知判定工程S29において、照会情報管理部55は、開示情報抽出工程S21で閲覧情報検索部52が抽出した開示情報データD14に含まれる照会通知条件データD48に基づいて、照会があったことを移動端末装置12に通知するか否かを判定する。照会があったことを通知する場合とは、照会通知条件データD48によって表わされる照会通知条件が、例えば「即時通知」「定期通知」「記録」などである場合である。照会があったことを通知しない場合とは、照会通知条件が、例えば「非通知」である場合である。
照会があったことを通知すると判定した場合、照会情報管理部55は、照会情報生成工程S30へ処理を進める。
照会があったことを通知しないと判定した場合、照会情報管理部55は、位置照会処理S12を終了する。
照会情報生成工程S30において、照会情報管理部55は、位置要求取得工程S20で照会要求受信部51が取得した位置要求と、位置加工処理S27で閲覧情報管理部50が生成した閲覧情報とに基づいて、照会情報を生成する。照会情報管理部55は、照会要求データD18に含まれる使用者識別子データD80を、照会情報データD16の使用者識別子データD60とする。また、照会情報管理部55は、照会要求受信部51が照会要求を取得した時刻を表わすデータを生成して、照会情報データD16の照会時刻データD61とする。また、照会情報管理部55は、「直接」を表わすデータを、照会情報データD16の開示内容データD62とする。照会情報管理部55は、生成した照会情報を記憶する。
送信判定工程S31において、照会情報送信部56は、開示情報抽出工程S21で閲覧情報検索部52が抽出した開示情報データD14に含まれる照会通知条件データD48に基づいて、照会があったことをすぐに通知するかあとで通知するかを判定する。照会があったことをすぐに通知する場合とは、照会通知条件データD48によって表わされる照会通知条件が、例えば「即時通知」である場合である。照会があったことをあとで通知しない場合とは、照会通知条件が、例えば「定期通知」「記録」などである場合である。
照会があったことをすぐに通知すると判定した場合、照会情報送信部56は、照会情報送信工程S32へ処理を進める。
照会があったことをあとで通知すると判定した場合、照会情報送信部56は、位置照会処理S12を終了する。
照会情報送信工程S32において、照会情報送信部56は、位置要求取得工程S20で照会要求受信部51が取得した位置要求に基づいて、照会情報生成工程S30で照会情報管理部55が生成した照会情報を、移動端末装置12に対して通知する。照会情報送信部56は、照会要求データD18に含まれる利用者識別子データD82によって表わされる利用者識別子によって特定される移動端末装置12に対して、照会情報を通知する。
照会情報送信部56は、位置照会処理S12を終了する。
図20は、この実施の形態における位置加工処理S27の流れの一例を示すフロー図である。
上述した位置照会処理S12に含まれる位置加工処理S27について、更に詳しく説明する。位置加工処理S27は、例えば、バイアス判定工程S70と、バイアス付加工程S71と、開示方式判定工程S72と、有効桁数丸め工程S73と、住所変換工程S74と、住所切詰工程S75と、駅変換工程S76と、レベル判定工程S77と、路線変換工程S78と、会社変換工程S79と、バス停変換工程S80と、レベル判定工程S81と、路線変換工程S82と、営業所変換工程S83と、道路変換工程S84と、メッシュ変換工程S85とを有する。
バイアス判定工程S70において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示精度データD46に基づいて、移動端末装置12の緯度y及び経度xにバイアスをかけるか否かを判定する。
開示精度データD46によって表わされるバイアスの大きさbが0である場合、閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xにバイアスをかけないと判定し、開示方式判定工程S72へ処理を進める。
開示精度データD46によって表わされるバイアスの大きさbが0より大きい場合、閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xにバイアスをかけると判定し、バイアス付加工程S71へ処理を進める。
バイアス付加工程S71において、閲覧情報管理部50は、2つの乱数r,r(ただし、−b≦r≦b、−b≦r≦b。)を発生させる。閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度yに乱数rを加えた和y+rを算出して、移動端末装置12の緯度yを置き換える。また、閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の経度xに乱数rを加えた和x+rを算出して、移動端末装置12の経度xを置き換える。
開示方式判定工程S72において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示方式データD45に基づいて、開示方式を判定する。
開示方式が「緯度経度」である場合、閲覧情報管理部50は、有効桁数丸め工程S73へ処理を進める。
開示方式が「住所」である場合、閲覧情報管理部50は、住所変換工程S74へ処理を進める。
開示方式が「鉄道」である場合、閲覧情報管理部50は、駅変換工程S76へ処理を進める。
開示方式が「バス」である場合、閲覧情報管理部50は、バス停変換工程S80へ処理を進める。
開示方式が「道路」である場合、閲覧情報管理部50は、道路変換工程S84へ処理を進める。
開示方式が「メッシュ」である場合、閲覧情報管理部50は、メッシュ変換工程S85へ処理を進める。
有効桁数丸め工程S73において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示精度データD46によって表わされる緯度及び経度の小数点以下の有効桁数に基づいて、移動端末装置12の緯度y及び経度xがその有効桁数になるよう、四捨五入などの丸め処理をする。閲覧情報管理部50は、丸め処理をした緯度y及び経度xをそれぞれ表わす2つの数値を表わすデータを、加工済位置データD74とする。
閲覧情報管理部50は、位置加工処理S27を終了する。
住所変換工程S74において、閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xを、その地点の住所に変換する。閲覧情報管理部50は、例えば、「東京都」など都道府県レベルでの住所を表わす文字列と、「港区」など市区町村レベルでの住所を表わす文字列と、「浜松町2丁目」など町名レベルでの住所を表わす文字列と、「4番1号」など詳細レベルでの住所を表わす文字列とからなるリスト(“東京都”,“港区”,“浜松町2丁目”,“4番1号”)によって、その地点の住所を表わす。例えば、閲覧情報管理部50は、各都道府県の領域を表わすデータ、各都道府県内における各市区町村の領域を表わすデータ、各市区町村内における各町名の領域を表わすデータ、各町内における各番地の領域を表わすデータなどをあらかじめ記憶している。閲覧情報管理部50は、各都道府県の領域を表わすデータに基づいて、移動端末装置12の緯度y及び経度xから、その地点が属する都道府県を判定して、都道府県名を取得する。閲覧情報管理部50は、判定した都道府県内における各市区町村の領域を表わすデータに基づいて、移動端末装置12の緯度y及び経度xから、その地点が属する市区町村を判定して、市区町村名を取得する。以下同様にして、閲覧情報管理部50は、移動端末装置12が位置する地点の住所を判定する。
住所切詰工程S75において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示精度データD46に基づいて、開示レベルを判定する。
例えば、開示レベルが「都道府県レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、住所変換工程S74で判定した住所を表わすリストのなかから、都道府県レベルでの住所を表わす文字列を抽出して、加工済位置データD74とする。
また、開示レベルが「市区町村レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、住所変換工程S74で判定した住所を表わすリストのなかから、都道府県レベルでの住所を表わす文字列と、市区町村レベルでの住所を表わす文字列とを抽出し、抽出した文字列を結合して、加工済位置データD74とする。
また、開示レベルが「町名レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、住所変換工程S74で判定した住所を表わすリストのなかから、都道府県レベルでの住所を表わす文字列と、市区町村レベルでの住所を表わす文字列と、町名レベルでの住所を表わす文字列とを抽出し、抽出した文字列を結合して、加工済位置データD74とする。
閲覧情報管理部50は、位置加工処理S27を終了する。
駅変換工程S76において、閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xに基づいて、その地点の最寄り駅を判定する。例えば、閲覧情報管理部50は、各駅の緯度及び経度を表わすデータをあらかじめ記憶している。閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xと、各駅の緯度及び経度とに基づいて、移動端末装置12の位置と各駅の位置との間の距離を算出し、最も近い駅を判定する。なお、閲覧情報管理部50は、各駅について、その駅が最寄り駅となる地域の範囲を表わすデータをあらかじめ記憶しておき、移動端末装置12の緯度y及び経度xに基づいて、その点が属する地域を判定することにより、最寄り駅を判定する構成であってもよい。通路の関係などにより、直線距離が最も近い駅が必ずしも最寄り駅であるとは限らないからである。
レベル判定工程S77において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示精度データD46に基づいて、開示レベルを判定する。
開示レベルが「鉄道会社レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、会社変換工程S79へ処理を進める。
開示レベルが「路線レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、路線変換工程S78へ処理を進める。
開示レベルが「駅レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、駅変換工程S76で判定した最寄り駅の駅名を表わす文字列を加工済位置データD74とし、位置加工処理S27を終了する。
路線変換工程S78において、閲覧情報管理部50は、駅変換工程S76で判定した最寄り駅を通る路線のリストを生成する。例えば、閲覧情報管理部50は、各駅と、その駅を通る路線との間の対応関係を表わすデータをあらかじめ記憶している。閲覧情報管理部50は、このデータに基づいて、最寄り駅を通る路線を判定する。閲覧情報管理部50は、判定した路線の名称を表わす文字列のリストを生成して加工済位置データD74とし、位置加工処理S27を終了する。
会社変換工程S79において、閲覧情報管理部50は、駅変換工程S76で判定した最寄り駅を通る路線を運営している鉄道会社のリストを生成する。例えば、閲覧情報管理部50は、各路線と、その路線を運営している鉄道会社との間の対応関係を表わすデータをあらかじめ記憶している。閲覧情報管理部50は、路線変換工程S78と同様にして、最寄り駅を通る路線を判定する。閲覧情報管理部50は、判定した各路線について、その路線を運営している鉄道会社を判定する。閲覧情報管理部50は、判定した鉄道会社の名称を表わす文字列のリストを生成して加工済位置データD74とし、位置加工処理S27を終了する。
バス停変換工程S80において、閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xに基づいて、その地点の最寄りバス停を判定する。例えば、閲覧情報管理部50は、各バス停の緯度及び経度を表わすデータをあらかじめ記憶している。閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xと、各バス停の緯度及び経度とに基づいて、移動端末装置12の位置と各バス停の位置との間の距離を算出し、最も近いバス停を判定する。なお、閲覧情報管理部50は、各バス停について、そのバス停が最寄りバス停となる地域の範囲を表わすデータをあらかじめ記憶しておき、移動端末装置12の緯度y及び経度xに基づいて、その点が属する地域を判定することにより、最寄りバス停を判定する構成であってもよい。
レベル判定工程S81において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示精度データD46に基づいて、開示レベルを判定する。
開示レベルが「営業所レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、営業所変換工程S83へ処理を進める。
開示レベルが「路線レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、路線変換工程S82へ処理を進める。
開示レベルが「バス停レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、バス停変換工程S80で判定した最寄りバス停の名称を表わす文字列を加工済位置データD74とし、位置加工処理S27を終了する。
路線変換工程S82において、閲覧情報管理部50は、バス停変換工程S80で判定した最寄りバス停を通るバス路線のリストを生成する。例えば、閲覧情報管理部50は、各バス停と、そのバス停を通るバス路線との間の対応関係を表わすデータをあらかじめ記憶している。閲覧情報管理部50は、このデータに基づいて、最寄りバス停を通るバス路線を判定する。閲覧情報管理部50は、判定したバス路線の名称を表わす文字列のリストを生成して加工済位置データD74とし、位置加工処理S27を終了する。
営業所変換工程S83において、閲覧情報管理部50は、バス停変換工程S80で判定した最寄りバス停を通るバスを運行しているバス営業所のリストを生成する。例えば、閲覧情報管理部50は、各バス路線と、そのバス路線を通るバスを運行しているバス営業所との間の対応関係を表わすデータをあらかじめ記憶している。閲覧情報管理部50は、路線変換工程S82と同様にして、最寄りバス停を通るバス路線を判定する。閲覧情報管理部50は、判定した各バス路線について、そのバス路線を通るバスを運行しているバス営業所を判定する。閲覧情報管理部50は、判定したバス営業所の名称を表わす文字列のリストを生成して加工済位置データD74とし、位置加工処理S27を終了する。
道路変換工程S84において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示精度データD46に基づいて、検索対象となる道路の種別を絞り込む。例えば、閲覧情報管理部50は、各道路について、道路の種別と、道路の始点・通過点・終点の緯度及び経度とを表わすデータをあらかじめ記憶している。開示レベルが「国道レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、道路の種別が「国道」である道路だけを検索対象とし、それ以外の道路は検索対象としない。また、開示レベルが「主要地方道レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、道路の種別が「国道」または「主要地方道」である道路だけを検索対象とし、それ以外の道路は検索対象としない。また、開示レベルが「都道府県道レベル」である場合、閲覧情報管理部50は、道路の種別が「国道」または「主要地方道」または「都道府県道」である道路だけを検索対象とし、それ以外の道路は検索対象としない。
閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xに基づいて、検索対象となっている道路のなかから、その地点に最も近い道路を判定する。閲覧情報管理部50は、判定した道路の名称を表わす文字列を加工済位置データD74とし、位置加工処理S27を終了する。
メッシュ変換工程S85において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S22で選択した開示内容データD43に含まれる開示精度データD46に基づいて、メッシュの間隔(メッシュによって区切られた四角形状領域の一辺の長さ)を判定する。例えば、閲覧情報管理部50は、メッシュの間隔と、その間隔のメッシュによって区切られた複数の領域に付した記号との関係を表わすデータをあらかじめ記憶している。閲覧情報管理部50は、移動端末装置12の緯度y及び経度xに基づいて、その地点が属する領域を判定する。閲覧情報管理部50は、その領域に付した符号を表わす文字列を加工済位置データD74とし、位置加工処理S27を終了する。
図21は、この実施の形態におけるバイアス付加工程S71における処理のイメージを示す図である。
移動端末装置12の位置が(x,y)であり、バイアスの大きさがbである場合、閲覧情報管理部50は、例えば、移動端末装置12の位置を、斜線を付した四角のなかのいずれかの位置にずらす。開示方式判定工程S72以降では、ずらされた位置(x+rx,y+ry)を、移動端末装置12の位置(x,y)として、処理を実行する。
図22は、この実施の形態における有効桁数丸め工程S73における処理のイメージを示す図である。
例えば、開示精度が「小数点以下第2位」である場合、移動端末装置12の位置(x,y)が斜線を付した四角のなかのいずれかであれば、加工済位置データは、緯度「35.66」度、経度「139.76」度になる。
開示精度が「小数点以下第3位」であれば、この図に示した四角が、縦横それぞれ10分割され、1つの四角の面積は、100分の1になり、移動端末装置12の位置が、どの四角に入るのかが区別される。
逆に、開示精度が「小数点以下第1位」であれば、この図に示した四角が、縦横それぞれ10個、合計100個集まって、1つの四角になる。
図23は、この実施の形態における住所切詰工程S75における処理のイメージを示す図である。
例えば、住所変換工程S74で、移動端末装置12の位置(x,y)が「東京都港区浜松町2丁目4番1号」に変換されたとする。開示精度が「都道府県レベル」であれば「東京都」だけが抽出される。また、開示精度が「市区町村レベル」であれば「東京都港区」だけが抽出される。また、開示精度が「町名レベル」であれば「東京都港区浜松町2丁目」だけが抽出される。
図24は、この実施の形態における駅変換工程S76、路線変換工程S78及び会社変換工程S79における処理のイメージを示す図である。
例えば、移動端末装置12の位置(x,y)の近くに「A駅」「B駅」「C駅」「D駅」と4つの駅があるとする。移動端末装置12の位置(x,y)が、斜線で示した領域内であれば、最寄り駅は「B駅」であると判定される。
開示精度が「駅レベル」であれば、加工済位置データは「B駅」になる。
開示精度が「路線レベル」であれば、加工済位置データは、例えば、「E社F線」「E社G線」「H社I線」など、その駅を通る路線のリストになる。
開示精度が「鉄道会社レベル」であれば、加工済位置データは、例えば、「E社」「H社」など、その駅を通る路線を運行している鉄道会社のリストになる。
図25は、この実施の形態におけるメッシュ変換工程S85における処理のイメージを示す図である。
メッシュは、例えば、経度方向をアルファベット、緯度方向を数字で表わし、「A1」「B2」のようなアルファベットと数字との組からなる文字列で表わされる。この図に示すように、それぞれのメッシュの幅が異なっていてもよく、メッシュ「C2」〜「D3」のように、一部のメッシュにおいて、メッシュ内が更に細かいメッシュに分かれていてもよい。その場合、例えば「Ca21」のような文字列でメッシュを表わす。
位置情報使用装置16は、例えば、都市部ではメッシュを細かくし、郊外ではメッシュを粗くするなど位置情報の使用方式に合わせてメッシュの間隔を設定する。
移動端末装置12の位置(x,y)が斜線を付した四角のなかである場合、開示精度が「レベル1」であれば、加工済位置データは「C2」になる。開示精度が「レベル2」であれば、加工済位置データは「Ca21」になる。
図26は、この実施の形態におけるサービス提供処理S14の流れの一例を示すフロー図である。
サービス提供処理S14は、位置情報使用装置16からの検索要求及び提供要求に対する処理である。サービス提供処理S14は、例えば、検索要求取得工程S40と、開示情報抽出工程S41と、開示情報選択工程S42と、他条件判定工程S43と、開示条件選択工程S44と、開示条件判定工程S45と、位置種別判定工程S46と、位置推定工程S47と、位置加工処理S48と、位置条件判定工程S49と、閲覧情報記憶工程S50と、計数工程S51と、照会結果通知工程S52と、照会結果判定工程S53と、提供要求取得工程S54と、利用者選択工程S55と、提供情報生成工程S56と、提供情報通知工程S57と、利用者選択工程S58と、通知判定工程S59と、照会情報生成工程S60と、送信判定工程S61と、照会情報通知工程S62とを有する。
検索要求取得工程S40において、照会要求受信部51は、位置情報使用装置16から通知された検索要求を表わす照会要求データD18を取得する。
開示情報抽出工程S41において、閲覧情報検索部52は、開示情報管理部46が記憶している開示情報データD14のなかから、使用者識別子データD41が、照会要求データD18に含まれる使用者識別子データD80と一致し、かつ、使用方式種別データD42によって表わされる使用方式種別が「間接」あるいは「すべて」である開示情報データD14を抽出する。
抽出された開示情報データD14が存在しない場合、その使用者に対して位置情報の間接的な開示を認めている利用者がいない。閲覧情報検索部52は、計数工程S51へ処理を進める。
抽出された開示情報データD14が存在する場合、閲覧情報検索部52は、開示情報選択工程S42へ処理を進める。
閲覧情報検索部52は、開示情報抽出工程S41で抽出した開示情報データD14を一つずつ処理する。
開示情報選択工程S42において、閲覧情報検索部52は、開示情報抽出工程S41で抽出した開示情報データD14のなかから、まだ処理していない開示情報データD14を一つ選択する。
すべての開示情報データD14が処理済であり、まだ処理していない開示情報データD14が存在しない場合、閲覧情報検索部52は、計数工程S51へ処理を進める。
まだ処理していない開示情報データD14が存在する場合、閲覧情報検索部52は、まだ処理していない開示情報データD14のなかから開示情報データD14を一つ選択する。閲覧情報検索部52は、他条件判定工程S43へ処理を進める。
他条件判定工程S43において、閲覧情報検索部52は、検索要求取得工程S40で照会要求受信部51が取得した照会要求データD18に含まれる検索条件データD85によって表わされる検索条件を、移動端末装置12の位置に関する条件と、それ以外の条件とに分解する。閲覧情報検索部52は、利用者情報管理部41が記憶した利用者情報データD12のなかから、利用者識別子データD20が、開示情報選択工程S42で選択した開示情報データD14に含まれる利用者識別子データD40と一致する利用者情報データD12を抽出する。閲覧情報検索部52は、抽出した利用者情報データD12に基づいて、分解した条件のうち、位置以外の条件が満たされているか否かを判定する。
位置以外の条件が満たされていると判定した場合、閲覧情報検索部52は、開示条件選択工程S44へ処理を進める。
位置以外の条件が満たされていないと判定した場合、閲覧情報検索部52は、開示情報選択工程S42に処理を戻し、次の開示情報データD14を選択する。
次に、閲覧情報検索部52は、開示情報選択工程S42で選択した開示情報データD14に含まれる開示内容データD43を一つずつ処理する。
開示条件選択工程S44において、閲覧情報検索部52は、開示情報選択工程S42で選択した開示情報データD14に含まれる開示内容データD43のなかから、まだ処理していない開示内容データD43を一つ選択する。
すべての開示内容データD43が処理済であり、まだ処理していない開示内容データD43が存在しない場合、閲覧情報検索部52は、開示情報選択工程S42に処理を戻し、次の開示情報データD14を選択する。
まだ処理していない開示内容データD43が存在する場合、閲覧情報検索部52は、まだ処理していない開示内容データD43のなかから、開示内容データD43を一つ選択する。閲覧情報検索部52は、開示条件判定工程S45へ処理を進める。
開示条件判定工程S45において、閲覧情報検索部52は、開示条件選択工程S44で選択した開示内容データD43に含まれる開示条件データD44によって表わされる開示条件が満たされているか否かを判定する。
開示条件が満たされていると判定した場合、閲覧情報検索部52は、位置種別判定工程S46へ処理を進める。
開示条件が満たされていないと判定した場合、閲覧情報検索部52は、開示条件選択工程S44に処理を戻し、次の開示内容データD43を選択する。
位置種別判定工程S46において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S44で選択した開示内容データD43に含まれる位置種別データD47によって表わされる位置種別が「最終位置」か「推定位置」かを判定する。
位置種別が「最終位置」である場合、閲覧情報管理部50は、位置情報管理部48が記憶した位置情報データD15のなかから、利用者識別子データD50が、開示情報選択工程S42で選択した開示情報データD14に含まれる利用者識別子データD40と一致し、かつ、測定時刻データD51によって表わされる時刻が最も新しい位置情報データD15を抽出する。閲覧情報管理部50は、抽出した位置情報データD15に含まれる緯度データD52によって示される緯度と経度データD53によって示される経度とを取得する。閲覧情報管理部50は、位置加工処理S48へ処理を進める。
位置種別が「推定位置」である場合、閲覧情報管理部50は、位置推定工程へ処理を進める。
位置推定工程S47において、位置推定部49は、位置情報管理部48が記憶した位置情報データD15のなかから、利用者識別子データD50が、開示情報選択工程S42で選択した開示情報データD14に含まれる利用者識別子データD40と一致し、かつ、測定時刻データD51によって表わされる時刻が最も新しい位置情報データD15と、測定時刻データD51によって表わされる時刻が二番目に新しい位置情報データD15とを抽出する。位置推定部49は、抽出した2つの位置情報データD15に基づいて、移動端末装置12の現在の緯度及び経度を算出する。閲覧情報管理部50は、位置推定部49が算出した緯度及び経度を取得する。
位置加工処理S48において、閲覧情報管理部50は、開示条件選択工程S44で選択した開示内容データD43に基づいて、位置種別判定工程S46あるいは位置推定工程S47で取得した緯度及び経度を加工して、その移動端末装置12についての閲覧情報を生成する。
なお、位置加工処理S48における動作の詳細は、位置加工処理S27と同様なので、説明を省略する。
位置条件判定工程S49において、閲覧情報検索部52は、位置加工処理S48で閲覧情報管理部50が生成した閲覧情報に基づいて、分解した条件のうち、位置に関する条件が満たされているか否かを判定する。
位置に関する条件が満たされていると判定した場合、閲覧情報検索部52は、閲覧情報記憶工程S50へ処理を進める。
位置に関する条件が満たされていないと判定した場合、閲覧情報検索部52は、開示条件選択工程S44に処理を戻し、次の開示内容データD43を選択する。
閲覧情報記憶工程S50において、閲覧情報検索部52は、位置加工処理S48で閲覧情報管理部50が生成した閲覧情報を表わす閲覧情報データD17を記憶する。
閲覧情報検索部52は、開示情報選択工程S42に処理を戻し、次の開示情報データD14を選択する。
計数工程S51において、検索結果管理部53は、閲覧情報記憶工程S50で閲覧情報検索部52が記憶した閲覧情報データD17の数を数える。
照会結果通知工程S52において、検索結果管理部53は、計数工程S51で数えた数に基づいて、照会結果を生成する。検索結果管理部53は、計数工程S51で数えた数を表わすデータを、照会結果データD19の条件充足利用者数データD96とする。照会結果送信部54は、検索要求取得工程S40で照会要求受信部51が取得した検索要求に対する応答として、生成した照会結果を、検索要求を通知してきた位置情報使用装置16に対して通知する。
照会結果判定工程S53において、検索結果管理部53は、計数工程S51で数えた数に基づいて、閲覧情報記憶工程S50で閲覧情報検索部52が記憶した閲覧情報データD17が存在するか否かを判定する。
計数工程S51で数えた数が0、すなわち、閲覧情報記憶工程S50で閲覧情報検索部52が記憶した閲覧情報データD17が存在しない場合、検索結果管理部53は、サービス提供処理S14を終了する。
計数工程S51で数えた数が1以上、すなわち、閲覧情報記憶工程S50で閲覧情報検索部52が記憶した閲覧情報データD17が存在する場合、検索結果管理部53は、提供要求取得工程S54へ処理を進める。
提供要求取得工程S54において、提供要求受信部57は、照会結果通知工程S52で照会結果を通知した位置情報使用装置16から、提供要求を表わす提供要求データを取得する。なお、提供要求データは、照会結果通知工程S52で通知した照会結果データD19に含まれる照会結果識別子データD95を含む。また、提供要求受信部57は、あらかじめ検索要求取得工程S40で、提供要求データを取得しておく構成であってもよい。その場合、提供要求データは、照会結果識別子データD95を含まない。
所定時間待っても、位置情報使用装置16から提供要求データが通知されない場合、提供要求受信部57は、利用者選択工程S58へ処理を進める。
所定時間内に位置情報使用装置16から提供要求データが通知された場合、提供要求受信部57は、利用者選択工程S55へ処理を進める。
提供情報生成部58は、閲覧情報記憶工程S50で閲覧情報検索部52が記憶した閲覧情報データD17を一つずつ処理する。
利用者選択工程S55において、提供情報生成部58は、閲覧情報記憶工程S50で閲覧情報検索部52が記憶した閲覧情報データD17のなかから、まだ処理していない閲覧情報データD17を一つ選択する。
すべての閲覧情報データD17が処理済であり、まだ処理していない閲覧情報データD17が存在しない場合、提供情報生成部58は、利用者選択工程S58へ処理を進める。
まだ処理していない閲覧情報データD17が存在する場合、提供情報生成部58は、まだ処理していない閲覧情報データD17のなかから、閲覧情報データD17を一つ選択する。提供情報生成部58は、提供情報生成工程S56へ処理を進める。
提供情報生成工程S56において、提供情報生成部58は、提供要求取得工程S54で提供要求受信部57が取得した提供要求データに基づいて、提供情報を生成する。提供情報生成部58は、利用者選択工程S55で選択した閲覧情報データD17に含まれる利用者識別子データD70に基づいて、その利用者識別子によって特定される利用者に向けての提供情報を生成する。例えば、提供情報生成部58は、利用者情報管理部41が記憶した利用者情報データD12のなかから、利用者識別子データD20が利用者識別子データD70と一致する利用者情報データD12を抽出する。提供情報生成部58は、抽出した利用者情報データD12に含まれる利用者名データD21に基づいて、提供情報の宛名欄に、利用者名データD21によって表わされる利用者名を記入する。
提供情報通知工程S57において、提供情報送信部59は、利用者選択工程S55で提供情報生成部58が選択した閲覧情報データD17に含まれる利用者識別子データD70に基づいて、その利用者識別子によって特定される移動端末装置12に対して、提供情報生成工程S56で提供情報生成部58が生成した提供情報を通知する。
提供情報生成部58は、利用者選択工程S55に処理を戻し、次の利用者選択工程S55を選択する。
照会情報管理部55は、閲覧情報記憶工程S50で閲覧情報検索部52が記憶した閲覧情報データD17を一つずつ処理する。
利用者選択工程S58において、照会情報管理部55は、閲覧情報記憶工程S50で閲覧情報検索部52が記憶した閲覧情報データD17のなかから、まだ処理していない閲覧情報データD17を一つ選択する。
すべての閲覧情報データD17が処理済であり、まだ処理していない閲覧情報データD17が存在しない場合、照会情報管理部55は、サービス提供処理S14を終了する。
まだ処理していない閲覧情報データD17が存在する場合、照会情報管理部55は、まだ処理していない閲覧情報データD17のなかから、閲覧情報データD17を一つ選択する。照会情報管理部55は、通知判定工程S59へ処理を進める。
通知判定工程S59において、照会情報管理部55は、開示情報選択工程S42で閲覧情報検索部52が選択した開示情報データD14に含まれる照会通知条件データD48に基づいて、照会があったことを移動端末装置12に通知するか否かを判定する。
照会があったことを通知すると判定した場合、照会情報管理部55は、照会情報生成工程S60へ処理を進める。
照会があったことを通知しないと判定した場合、照会情報管理部55は、利用者選択工程S58に処理を戻し、次の閲覧情報データD17を選択する。
照会情報生成工程S60において、照会情報管理部55は、検索要求取得工程S40で照会要求受信部51が取得した照会要求データD18と、利用者選択工程S58で選択した閲覧情報データD17とに基づいて、照会情報を生成する。照会情報管理部55は、照会要求データD18に含まれる使用者識別子データD80を、照会情報データD16の使用者識別子データD60とする。また、照会情報管理部55は、照会要求受信部51が照会要求を取得した時刻を表わすデータを生成して、照会情報データD16の照会時刻データD61とする。また、照会情報管理部55は、「間接」を表わすデータを、照会情報データD16の開示内容データD62とする。照会情報管理部55は、生成した照会情報を記憶する。
送信判定工程S61において、照会情報送信部56は、開示情報選択工程S42で閲覧情報検索部52が選択した開示情報データD14に含まれる照会通知条件データD48に基づいて、照会があったことをすぐに通知するかあとで通知するかを判定する。
照会があったことをすぐに通知すると判定した場合、照会情報送信部56は、照会情報通知工程S62へ処理を進める。
照会があったことをあとで通知すると判定した場合、照会情報送信部56は、サービス提供処理S14を終了する。
照会情報通知工程S62において、照会情報送信部56は、利用者選択工程S58で選択した閲覧情報データD17に含まれる利用者識別子データD70に基づいて、照会情報生成工程S60で照会情報管理部55が生成した照会情報を、移動端末装置12に対して通知する。照会情報送信部56は、利用者識別子データD70によって表わされる利用者識別子によって特定される移動端末装置12に対して、照会情報を通知する。
照会情報送信部56は、サービス提供処理S14を終了する。
この実施の形態における位置情報使用システム10(位置情報曖昧登録・情報配信システム)は、以下の点を特徴とする。
1.端末(移動端末装置12)で精度良く計測された「自分の位置情報」を、他者に利用されてもよいように、「概略化」(加工)にして提供する。位置加工部(閲覧情報管理部50)は、そのために、下記のような処理を行う。位置加工部は、入力した位置情報から、あらかじめ用意された分類方法にしたがって、分類を行い、管理テーブルに記述する。具体的には、
(1)「自位置の所属する市町村名称」、「最寄り駅名」等のランドマークに変換する。
(2)システムで管理する「所属メッシュ番号」に変換する。これにより、高速検索が可能になる。なお、元の位置情報が高度を含む場合、「所属メッシュ番号」は、高さも考慮した3次元識別可能とする構成であってもよい。また、閲覧情報管理部50は、検索頻度により、「所属メッシュ」の大きさを自動的に細分化する構成であってもよい。
(3)位置精度指定(1kmで丸める等)した値を求め、管理テーブルに記述する。
(4)誤差発生装置により(ランダムに誤差を加える等)、誤差を加算しカモフラージュした値を計算し、管理テーブルに記述する。
(5)自宅近辺・会社近辺等、「所属メッシュ」ごとに、「概略化」可能な精度を指定できる。
(6)勤務時間内、時間外等、時刻により、「概略化」可能な精度を指定できる。
(7)また、各利用者が概略化計算方法を定義して管理テーブルに記述できる構成であってもよい。
2.位置取得部(位置情報受信部47、位置情報管理部48)は、自位置登録した「時点1」と「時点2」との複数世代の管理を行う。位置推定部(49)は、時点1と時点2の期間に、動いた「進行ベクトル」(どの方向に、どの位の速力で動いたか)を計算し、管理テーブルに記載する。位置推定部は、2項のデータを元に、任意の時刻までを「外挿」することで、「現時点時刻における位置」を予測計算を行い、管理テーブルに記述する。
3.上記1及び2で求めた「位置情報」は、どのレベルまで開示するかの選択を自分(移動端末装置12の利用者)で行えるようにする。すなわち、クーポン配信業者など位置情報によるサービスを提供する会社や家族など(位置情報使用装置16)からは、「自分が認めた精度の自分の位置精度」のみが見える。
4.また、クーポン配信業者など位置情報によるサービスを提供する会社など(位置情報使用装置16)から、位置情報提供依頼(位置要求)があった場合は、「可否フラグ」(開示情報)により、提供を行う。サービス提供会社からのメール連絡などは、本システム(位置情報仲介装置14)が仲介する。個人情報を直接サービス提供会社に知らせないで、サービスを受けることができる。
5.また、サービス提供会社が事前に登録した「所属メッシュ」にユーザーが移動して来た時点で、サービス(クーポン配信等)をプッシュできる構成であってもよい。
6.クーポン配信業者・家族などが、自位置を検索した履歴を自分で(ユーザーが直接)確認できる。
7.なお、位置情報仲介装置14は、上記のような、概略位置情報管理並びにサービス提供会社からのメール連絡などの中継を行うことに課金し、「仲介料」をサービス提供会社などから回収することができる。
例えば、位置情報仲介装置14は、移動端末装置の利用者には課金せず、位置情報使用装置16からアクセス料としてシステム運営費を回収する。
ユーザー端末(移動端末装置12)は、GPS衛星、準天頂衛星などの測位衛星や、基地局の位置情報、あるいは、ユーザー(利用者)による手入力などにより、ユーザー端末の正確な位置情報を入手する。
位置情報登録仲介システム(位置情報仲介装置14)は、ユーザー端末の正確な位置情報を入手し、曖昧な位置情報に加工する。位置情報登録仲介システムは、曖昧な位置情報による検索をし、あるいは、曖昧な位置情報を提供する。位置情報登録仲介システムは、位置情報サービス提供会社から、位置情報仲介手数料を得る。
位置情報サービス提供会社(位置情報使用装置16)は、曖昧な位置情報を入手し、あるいは、曖昧な位置データによりクーポン等を配信する。位置情報サービス提供会社は、クーポン提供会社から手数料を得る。
これにより、位置情報を第三者に知られて悪用されるのではないかという不安を解消することができる。
また、位置情報を高速に検索することができる。
その結果、位置情報利用サービスを普及させることができる。
安心・安全な位置情報サービスを実現することができる。
なお、移動端末装置12から位置情報仲介装置14に対して正確な位置を表わす位置情報を送信するのではなく、移動端末装置12内で加工した位置情報を位置情報仲介装置14に対して送信する構成であってもよい。例えば、位置情報を加工する位置加工部を、位置情報仲介装置14ではなく、移動端末装置12に設け、移動端末装置12は、位置加工部が加工した位置情報を位置情報仲介装置14に対して送信する。
また、開示条件として、災害等のアクシデント発生を指定できる構成であってもよい。開示条件にアクシデント発生を指定した場合、位置情報仲介装置14は、利用者が指定した開示方式や開示精度にかかわらず、取得した移動端末装置12の位置を加工せず、位置情報使用装置16に対して、そのまま通知する構成であってもよい。そうすれば、災害等のアクシデント発生時に、移動端末装置12の利用者の家族などが使う位置情報使用装置16に対して、利用者の正確な位置を知らせることができる。
移動端末装置12と位置情報仲介装置14とが別の装置である場合、移動端末装置12と位置情報使用装置16とは、直接通信しない。このため、移動端末装置12のIPアドレスやメールアドレスなど、移動端末装置12を特定できる情報を、位置情報使用装置16に知られるのを防ぐことができる。
以上、説明した構成は、一例であり、他の構成であってもよい。例えば、本質的でない部分の構成を、他の構成で置き換えた構成であってもよい。
以上説明した仲介装置(位置情報仲介装置14)は、データを処理する処理装置(91)と、データを入力する入力装置(92)と、データを出力する出力装置(93)と、位置取得部(位置情報受信部47)と、位置加工部(閲覧情報管理部50)と、検索要求取得部(照会要求受信部51)と、検索部(閲覧情報検索部52)と、提供要求取得部(提供要求受信部57)と、提供部(提供情報送信部59)とを有する。
上記位置取得部は、上記入力装置を用いて、移動端末装置(12)の位置を表わす位置情報(位置情報データD15)を取得する。
上記位置加工部は、上記処理装置を用いて、上記移動端末装置の利用者が設定した方式により、上記位置取得部が取得した上記位置情報を加工する。
上記検索要求取得部は、上記入力装置を用いて、位置についての条件を含む検索条件を含む検索要求(照会要求データD18)を位置情報使用装置(16)から取得する。
上記検索部は、上記処理装置を用いて、上記情報加工部が加工した上記位置情報(閲覧情報データD17)に基づいて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすか否かを判定する。
上記提供要求取得部は、上記入力装置を用いて、上記検索条件を満たす移動端末装置に対して情報を提供することを要求する提供要求(照会要求データD18)を、上記位置情報使用装置から取得する。
上記提供部は、上記出力装置を用いて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記検索部が判定した場合に、上記移動端末装置の利用者に対して、上記情報を提供する。
これにより、移動端末装置の詳細な位置を位置情報使用装置に知られることなく、移動端末装置の位置情報を利用したサービスを受けることができる。移動端末装置の詳細な位置を位置情報使用装置に知られないので、例えば、位置情報使用装置の運営会社の認知度が低く、信頼できるか否かを利用者が判断できない場合であっても、位置情報悪用の心配をせず、安心して、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。
また、位置情報使用装置の運営会社の側でも、サービスの提供に必要がない詳細な情報を知らずに済むので、個人情報の管理コストや、個人情報漏洩のリスクを減らすことができる。
上記仲介装置(位置情報仲介装置14)は、更に、位置要求取得部(照会要求受信部51)と、位置通知部(照会結果送信部54)とを有する。
上記位置要求取得部は、上記入力装置(92)を用いて、上記移動端末装置(12)の位置情報を要求する位置要求(照会要求データD18)を上記位置情報使用装置(16)から取得する。
上記位置通知部は、上記出力装置(93)を用いて、上記情報加工部(閲覧情報検索部52)が加工した上記位置情報(閲覧情報データD17)を、上記位置情報使用装置に対して通知する。
これにより、移動端末装置の詳細な位置を位置情報使用装置に知らせず、移動端末装置の利用者が許容できるレベルまで概略化した位置情報を位置情報使用装置に知らせるので、利用者のプライバシーを守ることができる。これにより、安心して、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。
上記仲介装置(位置情報仲介装置14)は、更に、照会通知部(照会情報送信部56)を有する。
上記照会通知部は、上記出力装置(93)を用いて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記検索部(閲覧情報検索部52)が判定した場合に、上記移動端末装置(12)の利用者に対して、上記移動端末装置の位置情報に対する照会があったことを通知する。
これにより、移動端末装置の利用者は、自分の位置情報がいつどのように利用されたかを知ることができるので、安心して、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。
上記仲介装置(位置情報仲介装置14)は、更に、照会通知部(照会情報送信部56)を有する。
上記照会通知部は、上記出力装置(93)を用いて、上記識別情報によって特定される移動端末装置(12)に対して、上記移動端末装置の位置情報に対する照会があったことを通知する。
これにより、移動端末装置の利用者は、自分の位置情報がいつどのように利用されたかを知ることができるので、安心して、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。
上記位置加工部(閲覧情報検索部52)は、
上記位置情報によって表わされる上記移動端末装置(12)の位置に基づいて、複数の領域のなかから、上記位置を含む領域を判定し、判定した上記領域を表わす情報を上記移動端末装置の加工後の位置情報とする。
これにより、移動端末装置がその領域内のどこにあるかを、位置情報使用装置に知られることなく、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。
上記位置加工部(閲覧情報検索部52)は、
上記位置が属する都道府県、市区町村若しくは町名、上記位置の最寄り駅、上記位置の最寄りバス停、上記位置の最寄り駅を通る路線、上記位置の最寄りバス停を通るバス路線、上記位置の最寄り駅を通る路線を運営する鉄道会社、又は、上記位置の最寄りバス停を通るバスを運行するバス営業所若しくバス会社を判定して、上記移動端末装置(12)の加工後の位置情報とする。
これにより、移動端末装置の詳細な位置を、位置情報使用装置に知られることなく、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。
上記位置加工部(閲覧情報検索部52)は、
上記移動端末装置(12)の位置を表わす座標に、上記移動端末装置の利用者が指定した上限値以下の絶対値を持つ誤差値を加えた座標によって表わされる位置を、上記移動端末装置の位置とする。
これにより、移動端末装置の詳細な位置を、位置情報使用装置に知られることなく、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。
上記位置加工部(閲覧情報検索部52)は、
上記移動端末装置(12)の位置を表わす座標を、上記移動端末装置の利用者が指定した有効桁数になるよう丸めた座標によって表わされる位置を、上記移動端末装置の位置とする。
これにより、移動端末装置の詳細な位置を、位置情報使用装置に知られることなく、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。
上記仲介装置(位置情報仲介装置14)は、更に、位置推定部(49)を有する。
上記位置推定部は、上記処理装置(91)を用いて、上記位置取得部(位置情報受信部47)が取得した位置情報によって表わされる複数の時刻における上記移動端末装置の位置に基づいて、上記移動端末装置の位置を推定する。
上記位置加工部(閲覧情報管理部50)は、上記処理装置を用いて、上記位置推定部が推定した位置を表わす位置情報を加工する。
これにより、移動端末装置の詳細な位置を、位置情報使用装置に知られることなく、位置情報使用装置が提供するサービスを受けることができる。仲介装置は、移動端末装置の詳細な位置を知っているので、移動端末装置の位置を精度よく推定することができる。
10 位置情報使用システム、12 移動端末装置、14 位置情報仲介装置、16 位置情報使用装置、18 ネットワーク、20 利用者情報入力部、21,41 利用者情報管理部、22 利用者情報送信部、23,42 使用情報受信部、24,43 使用情報管理部、25 使用情報表示部、26 開示情報入力部、27,46 開示情報管理部、28 開示情報送信部、29 位置取得部、30 位置情報送信部、31 照会情報受信部、32,55 照会情報管理部、33 照会情報表示部、34 提供情報受信部、35 提供情報管理部、36 提供情報表示部、40 利用者情報受信部、44 使用情報送信部、45 開示情報受信部、47 位置情報受信部、48 位置情報管理部、49 位置推定部、50 閲覧情報管理部、51 照会要求受信部、52 閲覧情報検索部、53 検索結果管理部、54 照会結果送信部、56 照会情報送信部、57 提供要求受信部、58 提供情報生成部、59 提供情報送信部、91 処理装置、92 入力装置、93 出力装置、94 記憶装置、D12 利用者情報データ、D13 使用情報データ、D14 開示情報データ、D15 位置情報データ、D16 照会情報データ、D17 閲覧情報データ、D18 照会要求データ、D19 照会結果データ、D20,D40,D50,D70,D82 利用者識別子データ、D21 利用者名データ、D22,D33 メールアドレスデータ、D23 性別データ、D24 生年月日データ、D25 住所データ、D30,D41,D60,D80 使用者識別子データ、D31 使用者名データ、D32 URLデータ、D34 使用内容データ、D35 推奨開示内容データ、D36 推奨開示方式データ、D37 推奨開示精度データ、D38 照会通知有無データ、D42 使用方式種別データ、D43,D62 開示内容データ、D44 開示条件データ、D45,D72 開示方式データ、D46 開示精度データ、D47 位置種別データ、D48 照会通知条件データ、D51 測定時刻データ、D52 緯度データ、D53 経度データ、D54 測定精度データ、D61 照会時刻データ、D71 閲覧データ、D73,D90 時刻データ、D74,D91 加工済位置データ、D81 要求種別データ、D85 検索条件データ、D95 照会結果識別子データ、D96 条件充足利用者数データ、S12 位置照会処理、S14 サービス提供処理、S20 位置要求取得工程、S21,S41 開示情報抽出工程、S22,S44 開示条件選択工程、S23,S45 開示条件判定工程、S24,S28,S52 照会結果通知工程、S25,S46 位置種別判定工程、S26,S47 位置推定工程、S27,S48 位置加工処理、S29,S59 通知判定工程、S30,S60 照会情報生成工程、S31,S61 送信判定工程、S32 照会情報送信工程、S40 検索要求取得工程、S42 開示情報選択工程、S43 他条件判定工程、S49 位置条件判定工程、S50 閲覧情報記憶工程、S51 計数工程、S53 照会結果判定工程、S54 提供要求取得工程、S55,S58 利用者選択工程、S56 提供情報生成工程、S57 提供情報通知工程、S62 照会情報通知工程、S70 バイアス判定工程、S71 バイアス付加工程、S72 開示方式判定工程、S73 有効桁数丸め工程、S74 住所変換工程、S75 住所切詰工程、S76 駅変換工程、S77,S81 レベル判定工程、S78,S82 路線変換工程、S79 会社変換工程、S80 バス停変換工程、S83 営業所変換工程、S84 道路変換工程、S85 メッシュ変換工程。
この発明にかかる仲介装置は、更に、位置要求取得部と、位置通知部とを有し、
上記位置要求取得部は、上記入力装置を用いて、上記移動端末装置の位置情報を要求する位置要求を上記位置情報使用装置から取得し、
上記位置通知部は、上記出力装置を用いて、上記位置加工部が加工した上記位置情報を、上記位置情報使用装置に対して通知することを特徴とする。
以上説明した仲介装置(位置情報仲介装置14)は、データを処理する処理装置(91)と、データを入力する入力装置(92)と、データを出力する出力装置(93)と、位置取得部(位置情報受信部47)と、位置加工部(閲覧情報管理部50)と、検索要求取得部(照会要求受信部51)と、検索部(閲覧情報検索部52)と、提供要求取得部(提供要求受信部57)と、提供部(提供情報送信部59)とを有する。
上記位置取得部は、上記入力装置を用いて、移動端末装置(12)の位置を表わす位置情報(位置情報データD15)を取得する。
上記位置加工部は、上記処理装置を用いて、上記移動端末装置の利用者が設定した方式により、上記位置取得部が取得した上記位置情報を加工する。
上記検索要求取得部は、上記入力装置を用いて、位置についての条件を含む検索条件を含む検索要求(照会要求データD18)を位置情報使用装置(16)から取得する。
上記検索部は、上記処理装置を用いて、上記位置加工部が加工した上記位置情報(閲覧情報データD17)に基づいて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすか否かを判定する。
上記提供要求取得部は、上記入力装置を用いて、上記検索条件を満たす移動端末装置に対して情報を提供することを要求する提供要求(照会要求データD18)を、上記位置情報使用装置から取得する。
上記提供部は、上記出力装置を用いて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記検索部が判定した場合に、上記移動端末装置の利用者に対して、上記情報を提供する。
上記仲介装置(位置情報仲介装置14)は、更に、位置要求取得部(照会要求受信部51)と、位置通知部(照会結果送信部54)とを有する。
上記位置要求取得部は、上記入力装置(92)を用いて、上記移動端末装置(12)の位置情報を要求する位置要求(照会要求データD18)を上記位置情報使用装置(16)から取得する。
上記位置通知部は、上記出力装置(93)を用いて、上記位置加工部(閲覧情報管理部50)が加工した上記位置情報(閲覧情報データD17)を、上記位置情報使用装置に対して通知する。

Claims (11)

  1. データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置と、位置取得部と、位置加工部と、検索要求取得部と、検索部と、提供要求取得部と、提供部とを有し、
    上記位置取得部は、上記入力装置を用いて、移動端末装置の位置を表わす位置情報を取得し、
    上記位置加工部は、上記処理装置を用いて、上記移動端末装置の利用者が設定した方式により、上記位置取得部が取得した上記位置情報を加工し、
    上記検索要求取得部は、上記入力装置を用いて、位置についての条件を含む検索条件を含む検索要求を位置情報使用装置から取得し、
    上記検索部は、上記処理装置を用いて、上記位置加工部が加工した上記位置情報に基づいて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすか否かを判定し、
    上記提供要求取得部は、上記入力装置を用いて、上記検索条件を満たす移動端末装置に対して情報を提供することを要求する提供要求を、上記位置情報使用装置から取得し、
    上記提供部は、上記出力装置を用いて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記検索部が判定した場合に、上記移動端末装置の利用者に対して、上記情報を提供する
    ことを特徴とする仲介装置。
  2. 上記仲介装置は、更に、位置要求取得部と、位置通知部とを有し、
    上記位置要求取得部は、上記入力装置を用いて、上記移動端末装置の位置情報を要求する位置要求を上記位置情報使用装置から取得し、
    上記位置通知部は、上記出力装置を用いて、上記情報加工部が加工した上記位置情報を、上記位置情報使用装置に対して通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仲介装置。
  3. 上記仲介装置は、更に、照会通知部を有し、
    上記照会通知部は、上記出力装置を用いて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記検索部が判定した場合に、上記移動端末装置の利用者に対して、上記移動端末装置の位置情報に対する照会があったことを通知する
    ことを特徴とする請求項1に記載の仲介装置。
  4. 上記仲介装置は、更に、照会通知部を有し、
    上記照会通知部は、上記出力装置を用いて、上記移動端末装置の利用者に対して、上記移動端末装置の位置情報に対する照会があったことを通知する
    ことを特徴とする請求項2に記載の仲介装置。
  5. 上記位置加工部は、
    上記位置情報によって表わされる上記移動端末装置の位置に基づいて、複数の領域のなかから、上記位置を含む領域を判定し、判定した上記領域を表わす情報を、上記移動端末装置の加工後の位置情報とする
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の仲介装置。
  6. 上記位置加工部は、
    上記移動端末装置の位置を表わす座標に、上記移動端末装置の利用者が指定した上限値以下の誤差値を加えた座標によって表わされる位置を、上記移動端末装置の位置とする
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の仲介装置。
  7. 上記位置加工部は、
    上記移動端末装置の位置を表わす座標を、上記移動端末装置の利用者が指定した有効桁数になるよう丸めた座標によって表わされる位置を、上記移動端末装置の位置とする
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の仲介装置。
  8. 上記仲介装置は、更に、位置推定部を有し、
    上記位置推定部は、上記処理装置を用いて、上記位置取得部が取得した位置情報によって表わされる複数の時刻における上記移動端末装置の位置に基づいて、上記移動端末装置の位置を推定し、
    上記位置加工部は、上記処理装置を用いて、上記位置推定部が推定した位置を表わす位置情報を加工する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の仲介装置。
  9. 利用者が携帯する移動端末装置と、
    請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の仲介装置と
    を有することを特徴とする位置情報使用システム。
  10. データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置とを有するコンピュータが実行することにより、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の仲介装置として上記コンピュータが機能することを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. データを処理する処理装置と、データを入力する入力装置と、データを出力する出力装置とを有する仲介装置が、位置情報を仲介する仲介方法において、
    上記入力装置が、移動端末装置の位置を表わす位置情報を取得し、
    上記処理装置が、上記移動端末装置の利用者が設定した方式により、上記入力装置が取得した上記位置情報を加工し、
    上記入力装置が、位置についての条件を含む検索条件を含む検索要求を位置情報使用装置から取得し、
    上記処理装置が、加工した上記位置情報に基づいて、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすか否かを判定し、
    上記入力装置が、上記検索条件を満たす移動端末装置に対して情報を提供することを要求する提供要求を、上記位置情報使用装置から取得し、
    上記出力装置が、上記移動端末装置が上記検索条件を満たすと上記処理装置が判定した場合に、上記移動端末装置の利用者に対して、上記情報を提供する
    ことを特徴とする仲介方法。
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