JP2013205802A - 画像形成装置、定着部支持機構、および定着装置 - Google Patents

画像形成装置、定着部支持機構、および定着装置 Download PDF

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Abstract

【課題】定着部に存在する記録材の除去を容易に行う。
【解決手段】本発明の画像形成装置は、画像プロセス系を有する本体部70Aと、定着器100と、定着器100の一方の端部側に設けられ本体部70Aのドライブギア92から定着器100へ回転駆動力を伝達する定着器ギア141とを有し、定着器100に存在する記録用紙Sが引き抜き力を受けた際に、ドライブギア92と定着器ギア141との連結が解除される。
【選択図】図11

Description

本発明は、画像形成装置、定着部支持機構、および定着装置に関する。
特許文献1では、駆動解除機構部品を配置するスペースを十分に確保するために、シートを搬送するシート搬送手段と、シートに転写されたトナー像を定着する定着手段と、定着手段への駆動を解除、接続する駆動解除手段と、シート搬送不良が生じた時にジャム処理を行う為に開閉可能なドアと、このドアを閉じた時に駆動解除手段で駆動を接続し、ドアが開いた時に駆動を解除する駆動解除部材とを有し、駆動解除部材を定着手段内部に設けている。
また、特許文献2では、駆動歯車と定着歯車間に、一の歯車・二の歯車を設ける。二の歯車は、駆動歯車に噛み合わす。二の歯車の軸には、レバー状の支持部材の長さ方向一端側を回動自在に取り付ける。支持部材は、長さほぼ中間部に一の歯車を支持し、他端側面に圧縮コイルバネの一端を押し当てる。圧縮コイルバネは、他端を側板に押し当てて支持部材を第1位置へと付勢する。そして、一の歯車を定着歯車に噛み合わす。また、支持部材の他端側には、ワイヤの一端を連結する。ワイヤの他端は、機器本体側面に開閉自在の開閉蓋に直接連結する。これによって、ジャム処理時、開閉蓋を開き、それに連動して一の歯車と別の歯車との噛み合いを解除するシート搬送機器において、作動を安定化し、また開閉蓋の閉まりをよくする。
特開2000−321915号公報 特開平07−271122号公報
本発明は、定着部に存在する記録材の除去を容易に行うことにある。
請求項1記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成部を有する装置本体と、回転駆動力を受けて記録材を搬送するとともに、回転軸方向の一方の端部と他方の端部とで前記装置本体に保持され、前記画像形成部により形成された画像を記録材に定着させる定着部と、前記定着部の前記一方の端部側に設けられ前記装置本体の駆動機構から当該定着部へ回転駆動力を伝達する駆動伝達機構とを有し、前記定着部に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、前記駆動機構と前記駆動伝達機構との連結が解除されることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2記載の発明は、前記画像形成装置は、前記定着部に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、当該定着部の前記他方の端部の移動を制限しながら、前記駆動機構と前記駆動伝達機構との連結を解除することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3記載の発明は、前記装置本体に開閉可能に設けられ、開いた状態から閉じられる際に前記駆動伝達機構が前記装置本体に近づく方向に当該定着部を押圧し当該駆動伝達機構が当該装置本体側と噛み合わせる覆い部材を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置である。
請求項4記載の発明は、前記定着部は、前記他方の端部に設けられ前記装置本体側と電気的に接続される接続端を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項5記載の発明は、前記定着部の前記他方の端部に対する移動の制限を解除する解除機構を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
請求項6記載の発明は、回転駆動力を受けて記録材を搬送し、装置本体に設けられた画像形成部により形成された画像を記録材に定着させる定着部の回転軸方向の端部のうち、装置本体の駆動部から駆動を受けて定着部へ回転駆動力を伝達する駆動伝達部が配置されている側の端部である一方の端部を保持する駆動側保持機構とを有し、前記定着部に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、前記駆動部と前記駆動伝達部との連結が解除されることを特徴とする定着部保持機構である。
請求項7記載の発明は、前記定着部保持機構は、前記定着部の回転軸の他方の端部を保持する非駆動側保持機構を備え、前記定着部に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、前記非駆動側保持機構が移動することを制限しながら、前記駆動部と前記駆動伝達部との連結を解除することを特徴とする請求項6に記載の定着部保持機構である。
請求項8記載の発明は、記録材に画像を形成する画像形成部を有する装置本体に着脱可能とされた定着装置であって、前記定着装置は、回転駆動力を受けて記録材を搬送するとともに、回転軸の一方の端部と他方の端部とで前記装置本体に保持され、さらに、前記定着装置の一方の端側に設けられ前記装置本体の駆動機構から当該定着装置へ回転駆動力を伝達する駆動伝達機構とを備え、前記定着装置に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、前記駆動機構と前記駆動伝達機構との連結が解除されることを特徴とする定着装置である。
請求項9記載の発明は、前記定着装置は、前記定着装置に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、当該定着装置の他方の端部の移動が制限されながら、前記駆動機構と前記駆動伝達機構との連結が解除されることを特徴とする請求項8に記載の定着装置である。
請求項1記載の発明によれば、駆動機構と駆動伝達機構との連結が解除されない場合に比べて、定着部に存在する記録材の除去を容易に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、一方の端部と他方の端部の両方を移動させる場合に比べて、定着部の移動量を減らすことができる。
請求項3記載の発明によれば、覆い部材を閉じることにより定着部が装着できる。
請求項4記載の発明によれば、接続端が一方の端部に設けられた場合に比べて、駆動機構と駆動伝達機構との連結が解除しやすい。
請求項5記載の発明によれば、定着部を装置本体に対して着脱することができる。
請求項6記載の発明によれば、駆動機構と駆動伝達機構との連結が解除されない場合に比べて、定着部に存在する記録材の除去を容易に行うことができる。
請求項7記載の発明によれば、一方の端部と他方の端部の両方を移動させる場合に比べて、定着部の移動量を減らすことができる。
請求項8記載の発明によれば、駆動機構と駆動伝達機構との連結が解除されない場合に比べて、定着装置に存在する記録材の除去を容易に行うことができる。
請求項9記載の発明によれば、一方の端部と他方の端部の両方を移動させる場合に比べて、定着装置の移動量を減らすことができる。
本発明の実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示した図である。 本発明の実施形態が適用される本体部に対して定着器を着脱した状態を示す図である。 本発明の実施形態が適用される着脱機構の本体側部材を示す図である。 本発明の実施形態が適用される側板、コネクタ側押付部材、およびドライブ側押付部周辺を示す図である。 本発明の実施形態が適用されるコネクタ側押付部材およびドライブ側押付部を示す図である。 本発明の実施形態が適用される定着器側部材のコネクタ側を示す図である。 本発明の実施形態が適用される定着器側部材のドライブ側を示す図である。 本発明の実施形態が適用される装着状態にある着脱機構を示す図である。 本発明の実施の形態に係る着脱機構が離脱する動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る着脱機構が離脱する動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る着脱機構が装着される動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る着脱機構が装着される動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る着脱機構の記録用紙が引き抜かれる際の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る着脱機構の記録用紙が引き抜かれる際の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態における変形例の着脱機構を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<画像形成装置1>
以下、添付図面を参照して、実施の形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態が適用される画像形成装置1の全体構成を示した図であり、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタを示している。図1に示す画像形成装置1は、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系10、記録用紙Sを搬送するシート搬送系40、例えばパーソナルコンピュータや画像読み取り装置等に接続され、受信された画像データに対して予め定めた画像処理を施す画像処理部50、画像形成装置1全体を制御する制御部60と、上記各構成を収納する筐体70とを有する。
画像形成部の一例である画像プロセス系10は、水平方向に間隔を置いて並列的に配置される、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K、この画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト21上に多重転写させる転写ユニット20、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに対してレーザ光を照射する光学系ユニットである走査光学系30を備えている。また、画像プロセス系10は、転写ユニット20によって二次転写された記録用紙S上の画像を、熱および圧力を用いて記録用紙Sに定着させる定着器100を備えている。更に、画像プロセス系10は、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに対して各色のトナーを供給するためのトナーカートリッジ19Y,19M,19C,19Kを備えている。
転写ユニット20は、中間転写体である中間転写ベルト21を駆動するドライブロール22、中間転写ベルト21に一定のテンションを付与するテンションロール23、重畳された各色のトナー像を記録用紙Sに二次転写するためのバックアップロール24、中間転写ベルト21上に存在する残留トナー等を除去するクリーニング装置25を備えている。中間転写ベルト21は、このドライブロール22とテンションロール23およびバックアップロール24との間に一定のテンションで掛け回されており、駆動モータ(図示せず)によって回転駆動されるドライブロール22により、矢印A方向に予め定めた速度で循環駆動される。この中間転写ベルト21は、例えば、チャージアップを起こさないベルト素材(ゴムまたは樹脂)にて抵抗調整されたものが使用されている。クリーニング装置25は、クリーニングブラシ25aおよびクリーニングブレード25bを備えており、トナー像の転写工程が終了した後の中間転写ベルト21の表面から残留トナーや紙粉等を除去して、次の画像形成プロセスに備えるように構成されている。
走査光学系30は、図示しないレーザダイオード(LD)、変調器の他、レーザダイオード(LD)から出射されたレーザ光(LB−Y,LB−M,LB−C,LB−K)を偏向走査するポリゴンミラー31を備えている。図1に示す例では、走査光学系30は、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの下方に備えられることから、トナー等の落下による汚損の危険性を有している。そこで、走査光学系30は、各構成部材を密閉するための直方体状のフレーム32を設け、また、レーザ光(LB−Y,LB−M,LB−C,LB−K)が通過するガラス製のウィンドウ33をこのフレーム32の上方に設けて、走査露光と共にシールド効果を高めるように構成されている。
定着部および定着装置の一例である定着器100は、ハロゲンランプ(図示せず)を内側に備える加熱ロール104と、加熱ロール104の外周面に押しつけられるように設けられる加圧ベルト106とを有する。この加熱ロール104と加圧ベルト106との間で記録用紙Sを挟んで加熱および加圧することにより、形成された画像を記録用紙Sに定着させる。なお、加熱ロール104の外周面と加圧ベルト106の外周面とが接触する(記録用紙Sを挟む)部位を、ニップ部Nとする。
シート搬送系40は、画像が記録される記録用紙Sを積載して供給する給紙装置41、給紙装置41から記録用紙Sを取り上げて供給する送り出しロール42、送り出しロール42から供給された記録用紙Sを1枚ずつ分離して搬送するフィードロール43、フィードロール43により1枚ずつに分離された記録用紙Sを画像転写部に向けて搬送する搬送路44を備えている。また、搬送路44を介して搬送された記録用紙Sに対し、二次転写位置に向けてタイミングを合わせて搬送するレジストロール45、二次転写位置に設けられバックアップロール24に圧接して記録用紙S上に画像を二次転写する二次転写ロール46を備えている。更に、定着器100によってトナー画像が定着された記録用紙Sを筐体70の外部に排出する排出ロール47、排出ロール47によって排出された記録用紙Sを積載する排出トレイ48を有する。また、定着器100によって定着された記録用紙Sを反転させて両面記録を可能とする両面用搬送経路49を備えている。
筐体70は、装置本体の一例である本体部70Aと、この本体部70Aとヒンジ部材71を介して連結されたカバー部70Bとを含んで構成される。本体部70Aとカバー部70Bとは、一体となり内部に上記各構成を収容する。カバー部70Bは、ヒンジ部材71を中心として回転することにより(矢印B、矢印C参照)、開閉可能に設けられている。なお、覆い部材の一例であるカバー部70Bが開くことにより、筐体70内部に設けられた定着器100が露出するよう構成されている。
以下の説明では、図1の奥行き方向(感光体ドラム12の軸方向に沿った方向)をY方向、Y方向と直交する水平方向(図中左右方向)をX方向とし、X方向およびY方向と直交する鉛直方向(図中上下方向)をZ方向とする。また、後述する定着器100の本体部70Aからの離脱方向(図1の右側へ向かう方向)を+X方向とするとともに、定着器100の本体部70Aへの装着方向(図1の左側へ向かう方向)を−X方向とする。また、Y方向において画像形成装置1の奥側(図1の紙面奥側)へ向かう方向を+Y方向とするともに、手前側(図1の紙面手前側)へ向かう方向を−Y方向とする。また、Z方向において画像形成装置1の上方(図1の紙面上側)へ向かう方向を+Z方向とするとともに、下方(図1の紙面下側)へ向かう方向を−Z方向とする。さらに、必要に応じて、画像形成装置1における手前側(図1の紙面手前側)を単にコネクタ側とし、画像形成装置1における奥側(図1の紙面奥側)を単にドライブ側と呼ぶことがある。
次に、図1に示す画像形成装置の動作について説明する。図示しない原稿読み取り装置によって読み取られた原稿の色材反射光像や、図示しないパーソナルコンピュータ等にて形成された色材画像データは、例えばR(赤)、G(緑)、B(青)の反射率データとして画像処理部50に入力される。画像処理部50では、入力された反射率データに対して、シェーディング補正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠消しや色編集、移動編集等の各種画像編集等の予め定めた画像処理が施される。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4色の色材階調データに変換され、走査光学系30に出力される。
走査光学系30では、入力された色材階調データに応じて、レーザダイオード(LD)(図示せず)から出射されたレーザ光(LB−Y,LB−M,LB−C,LB−K)を、f−θレンズ(図示せず)を介してポリゴンミラー31に出射している。ポリゴンミラー31では、入射されたレーザ光を各色の階調データに応じて変調し、偏向走査して、図示しない結像レンズおよび複数枚のミラーを介して画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12に照射している。画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12では、帯電された表面が走査露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kにて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色のトナー像として現像される。画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト21上に多重転写される。
一方、シート搬送系40では、画像形成のタイミングに合わせて送り出しロール42が回転し、給紙装置41から予め定めたサイズの記録用紙Sが供給される。フィードロール43により1枚ずつ分離された記録用紙Sは、搬送路44を経てレジストロール45に搬送され、一旦、停止される。その後、トナー像が形成された中間転写ベルト21の移動タイミングに合わせてレジストロール45が回転し、記録用紙Sは、バックアップロール24および二次転写ロール46によって形成される二次転写位置に搬送される。二次転写位置にて下方から上方に向けて搬送される記録用紙Sには、圧接力および予め定めた電界を用いて、4色が多重されているトナー像が副走査方向に順次、転写される。
そして、各色のトナー像が転写された記録用紙Sは、定着器100によって熱および圧力で定着処理を受けた後、排出ロール47によって筐体70の上部に設けられた排出トレイ48に排出される。尚、排出トレイ48にそのまま排出せずに、図示しない切り替えゲートによって搬送方向を切り替え、定着器100によって定着された記録用紙Sを両面用搬送経路49によって反転させることもできる。この反転された記録用紙Sをレジストロール45に搬送した後、再び上述の流れによって、印刷されていない他の面について画像を形成することで、記録用紙Sの両面に画像を形成することが可能となる。
<着脱機構110>
図2は、本発明の実施形態が適用される本体部70Aに対して定着器100を着脱した状態を示す図である。なお、図2(A)は本体部70Aに対して定着器100を装着させた状態を示す図であり、図2(B)は、本体部70Aに対して定着器100を離脱させた状態を示す図である。また、理解を容易にするため、図2においては、カバー部70B、や排出トレイ48等を取り除いている。
図3は、本発明の実施形態が適用される着脱機構110の本体側部材120を示す図である。なお、図3(A)は、着脱機構110の本体側部材120の斜視図であり、図3(B)は、図3(A)の矢印IIIBからみた位置決め板72周辺を示す図である。
ここで、図2(A)および(B)に示すように、本実施の形態の画像形成装置1は、定着器100を本体部70Aに対して着脱可能とする着脱機構110を有する。着脱機構110により、定着器100は、本体部70Aに対して装着された状態(図2(A)参照)と、離脱された状態(図2(B)参照)とになり得る。
図2(B)に示すように、この着脱機構110は、本体部70A側に設けられている部材である本体側部材120と、定着器100側に設けられる部材である定着器側部材130とを有する。そして、着脱機構110は、本体側部材120と定着器側部材130とが掛かり合うことにより、着脱が行われる。以下では、まず本体側部材120について説明し、その後に定着器側部材130について説明をする。
<本体側部材120>
まず、本体側部材120について説明する。
図2(B)に示すように、本体側部材120は、定着器100が装着される際に定着器100の装着方向(−X方向)先端側と対向するように配置された位置決め板72と、位置決め板72の−Y方向端部と+Y方向端部にそれぞれ配置され位置決め板72を支持する側板74,76(後述)と、位置決め板72の下端から+X方向に張り出すガイド板78と、位置決め板72の−Y方向側の端部において位置決め板72から+X方向に突出し定着器100に対して電力の供給や信号の授受を行うコネクタ84(後述)と、側板74,76にそれぞれ支持され定着器100に対して−X方向に押しつける力を付与するコネクタ側押付部材86(図4(A)参照、後述)およびドライブ側押付部材88(図4(B)参照、後述)と、駆動機構および駆動部の一例であり駆動源(図示せず)からの駆動を定着器100へ伝達するドライブギア92(図4(B)参照)とを有する。
図3(A)および(B)に示すように、位置決め板72の−Y方向側の端部には、Y方向を長手方向として形成される長孔82が形成されている。さらに、位置決め板72の+Y方向の一端部には開口83が形成されている。
また、図3(A)に示すように、ガイド板78は、位置決め板72と接続して設けられ、後述するように、定着器100のX方向における移動を案内するとともに、装着された定着器100を支持するように構成されている。
<側板74、76>
次に、図4を参照しながら、側板74,76について説明をする。
図4は、本発明の実施形態が適用される側板74,76、コネクタ側押付部材86、およびドライブ側押付部材88周辺を示す図である。なお、図4(A)は図3(A)の矢印IVAからみた図であり、図4(B)は図3(A)の矢印IVBからみた図である。
まず、画像形成装置1のコネクタ側に配置される側板74について説明をする。
図4(A)に示すように、側板74には、+X方向側の端部に、X方向を長手方向として切り欠かれた切り欠き部74Aと、それぞれ板面から−Y方向に突出した第1ストッパ部74B、第2ストッパ部74Cとが設けられている。また、側板74には、板面から−Y方向に突出した軸部75および引掛け部77と、引掛け部77に一方の端部が引掛けられる引張バネ79とが設けられている。
切り欠き部74AのZ方向の幅は、それぞれ定着器100のガイドピン122,123(図6(B)、図7(B)参照、後述)が挿入されるとともに、ガイドピン122,123をX方向に案内可能となる幅である。
第1ストッパ部74Bと第2ストッパ部74Cとは、後述するコネクタ側押付部材86が回転したときの移動範囲を制限するように配置されている。
軸部75は、後述するようにコネクタ側押付部材86を回転可能に支持する。また、図示の例においては、引掛け部77は、軸部75を基準として−X方向側に設けられている。
引張バネ79は、一方の端部が引掛け部77に引掛けられ、他方の端部がコネクタ側押付部材86の端部に引掛けられている。
次に、画像形成装置1のドライブ側に配置される側板76について説明をする。
図4(B)に示すように、側板76は側板74とほぼ同様に構成されており、側板76には、+X方向側の端部に、X方向を長手方向として切り欠かれた切り欠き部76Aと、板面から+Y方向に突出した第1ストッパ部76Bが設けられている。また、側板76には、板面から+Y方向に突出した軸部75および引掛け部77と、引掛け部77に一方の端部が引掛けられる引張バネ79とが設けられている。なお、側板76には、側板74の第2ストッパ部74Cに対応する部材は構成されていない。各構成部材については、側板74と同様であることから詳細な説明は省略する。
<コネクタ側押付部材86、ドライブ側押付部材88>
次に、図4および図5を参照しながら、コネクタ側押付部材86およびドライブ側押付部材88について説明をする。
図5は、本発明の実施形態が適用されるコネクタ側押付部材86およびドライブ側押付部材88を示す図である。なお、図5(A)はコネクタ側押付部材86を示し、図5(B)はドライブ側押付部材88を示す。
まず、非駆動側保持機構の一例であるコネクタ側押付部材86の構造について説明をする。
図5(A−1)および(A−2)に示すように、コネクタ側押付部材86はL字状の屈曲部を有する部材である。コネクタ側押付部材86の一方の端部は第1アーム部86Aであり、他方の端部が第2アーム部86Bである。また、コネクタ側押付部材86は、L字状の屈曲部に設けられた貫通孔86Cが形成されている。さらに、コネクタ側押付部材86は、第1アーム部86Aの端部(第2アーム部86Bとは反対側の端部)に設けられ引張バネ79の一端が引掛けられる引掛部86Dと、ガイドピン122によって押圧される部分であり第2アーム部86Bの長手方向中央から第2アーム部86Bの長手方向と交差(直交)する向きに突出したラッチ部86Eと、第2アーム部86Bの端部(第1アーム部86Aとは反対側の端部)に設けられコネクタ側押付部材86が定着器100を−X方向に押しつける状態を解除する解除レバー131(図6参照、後述)が接触する被接触面86Fを有する。
ラッチ部86Eには、第2アーム部86Bから円弧状に張り出し定着器100のガイドピン122(図6(B)参照、後述)と接触する面である案内面86Gが形成されている。そして、案内面86Gの貫通孔86C側の端部は、第2アーム部86Bの長手方向と交差(直交)する向きに延びる側面86Hと連続している。また、側面86Hには、案内面86Gと連続する側の端部において、側面86Hから突出する突起86Iが形成されている。なお、側面86H、第2アーム部86Bの上面、および第1アーム部86Aの側面で囲まれた部位を凹部87とする。
次に、側板74に設けられた状態のコネクタ側押付部材86を説明する。
図4(A)に示すように、コネクタ側押付部材86は、貫通孔86Cが側板74に設けられた軸部75によって支持されるように配置される。このことにより、コネクタ側押付部材86が、軸部75を中心に回転可能(矢印B1およびC1参照)となる。
また、引掛部86Dには、引張バネ79の一端が引掛けられる。この引張バネ79の付勢力により、コネクタ側押付部材86は、軸部75を中心として矢印C1方向に回転する向きに力を受けている状態である。さらに、コネクタ側押付部材86の第2アーム部86Bは、軸部75を中心とした円周方向において第1ストッパ部74Bと第2ストッパ部74Cとの間に配置される。図4(A)に示す状態においては、引張バネ79から矢印C1方向に回転する向きに力を受けているコネクタ側押付部材86は、第1ストッパ部74Bと接触することにより停止している。また、図4(A)に示す状態においては、Z方向において、切り欠き部74Aが形成されている領域にラッチ部86Eが配置されている。
次に、駆動側保持機構の一例であるドライブ側押付部材88の構造について説明をする。
図5(B−1)および(B−2)に示すように、ドライブ側押付部材88はコネクタ側押付部材86とほぼ同様に構成されている。ドライブ側押付部材88は、L字状の屈曲部を有し、一方の端部は第1アーム部88Aであり、他方の端部が第2アーム部88Bである。また、ドライブ側押付部材88は、L字状の屈曲部に設けられた貫通孔88Cが形成されている。さらに、ドライブ側押付部材88は、第1アーム部88Aの端部(第2アーム部88Bとは反対側の端部)に引掛部88Dを有し、ガイドピン122によって押圧される部分であり第2アーム部88Bの長手方向中央から第2アーム部88Bの長手方向と交差(直交)する向きに突出したラッチ部88Eとを有する。
ラッチ部88Eには、第2アーム部88Bから円弧状に張り出し定着器100のガイドピン123(図7(B)参照、後述)と接触する面である案内面88Gが形成され、案内面88Gの貫通孔88C側の端部は、第2アーム部88Bの長手方向と交差(直交)する向きに延びる側面88Hと連続している。なお、側面88H、第2アーム部88Bの上面、および第1アーム部88Aの側面で囲まれた部位を凹部87とする。
ここで、ドライブ側押付部材88には、コネクタ側押付部材86の被接触面86Fに対応する部材、およびコネクタ側押付部材86の突起86Iに対応する部材は構成されていない。
次に、側板76に設けられた状態のドライブ側押付部材88を説明する。
図4(B)に示すように、ドライブ側押付部材88は、貫通孔86Cが軸部75によって支持され、軸部75を中心に回転可能(矢印B2およびC2参照)となる。また、引掛部88Dには引張バネ79の一端が引掛けられ、ドライブ側押付部材88は引張バネ79の付勢力により、軸部75を中心として矢印C2方向に回転する向きに力を受けている状態である。図4(B)に示す状態においては、引張バネ79から矢印C2方向に回転する向きに力を受けているドライブ側押付部材88は、第1ストッパ部76Bと接触することにより停止している。また、図4(B)に示す状態においては、Z方向において、切り欠き部76Aが形成されている領域にラッチ部88Eが配置されている。
<定着器側部材130>
次に、着脱機構110の定着器側部材130について説明する。
図6は、本発明の実施形態が適用される定着器側部材130のコネクタ側を示す図である。なお、図6(A)は、定着器側部材130のコネクタ側を+Y方向にみた図であり、図6(B)は、定着器側部材130のコネクタ側の斜視図である。また、図7は、本発明の実施形態が適用される定着器側部材130のドライブ側を示す図である。なお、図7(A)は、定着器側部材130のドライブ側を−Y方向にみた図であり、図7(B)は、定着器側部材130のドライブ側の斜視図である。
図6および図7に示すように、定着器側部材130は、定着器100を内部に収容するハウジング102を有する。また、定着器側部材130は、このハウジング102のコネクタ側に設けられる部材であるコネクタ側部材137とドライブ側に設けられる部材であるドライブ側部材139とを有する。
ハウジング102は、図示の例においては、Y方向を長手方向とする直方体状に形成されている。また、定着器100によって画像を定着させる記録用紙Sは、矢印PA方向に搬送されてハウジング102(定着器100)に進入し、矢印PB方向に搬出(排出)される。
コネクタ側部材137は、図6(A)および(B)に示すように、ハウジング102の−Y方向側端部に設けられ本体側部材120のコネクタ84(図2(B)参照)から電力を受けるとともに信号の授受を行うコネクタ部112と、ハウジング102から−X方向に突出し本体側部材120の長孔82(図3(B)参照)に挿入される位置決めピン116Aとを有する。また、コネクタ側部材137は、ハウジング102の−Y方向側の側壁118から−Y方向に突出するガイドピン122を有する。さらに、コネクタ側部材137は、ハウジング102の+X方向側に設けられ使用者が定着器100を着脱するときに掴む掴み部124と、この掴み部124の−Z方向側に設けられ定着器100の押しつけ状態を解除する解除レバー131とを有する。
接続端の一例であるコネクタ部112は、コネクタ84(図2(B)参照)と機械的および電気的に接続可能に構成されており、加熱ロール104(図1参照)の内側に設けられるハロゲンランプ(図示せず)に供給される電力を供給する給電端子114(図6(A)参照)を有している。
位置決めピン116Aは、本体側部材120の長孔82(図3(B)参照)に挿入可能な寸法であり、かつ長孔82内にけるZ方向での移動が制限されるとともにY方向での移動が許容される寸法で形成されている。また、位置決めピン116Aは、根元に接触面116A1を有する。この接触面116A1は、位置決めピン116Aが長孔82に挿入された際に位置決め板72(図3(B)参照)と接触する位置に設けられる。そして、定着器100を本体部70Aへ装着するときに、この位置決めピン116Aが長孔82に挿入されることにより、定着器100の位置決めが行われる。
ガイドピン122は、後述するように側板74の切り欠き部74A(図4(A)参照)に挿入されるとともに、コネクタ側押付部材86によってX方向の移動を制限される。図示の例においては、ガイドピン122は略円柱状に形成されている。
掴み部124は、図示の例においては、ハウジング102の+Z方向側の面に形成された凹部であり、この凹部に使用者が指をかけることによって定着器100の着脱する作業を容易にする。
解除機構の一例である解除レバー131は、Y方向を軸方向とする円柱状に形成されかつハウジング102によって回転可能に支持される軸部132と、この軸部132の+Y方向側の端部と連続して+X方向側に延びる部材である操作部134と、軸部132の−Y方向側の端部と連続して−X方向側に延びる部材である作用部136とが一体となるように形成されている。この解除レバー131は、軸部132を中心に回転可能(矢印B3およびC3参照)となるように設けられている。
ドライブ側部材139は、図7(A)および(B)に示すように、ハウジング102から−X方向に突出し本体側部材120の開口83(図3(B)参照)に挿入される位置決めピン116Bと、ハウジング102の+Y方向側の側壁119から+Y方向に突出するガイドピン123と、ハウジング102の+X方向側に設けられ使用者が定着器100を着脱するときに掴む掴み部125と、本体側部材120のドライブギア92(図4(B)参照)と噛み合い駆動を受ける定着器ギア141とを有する。なお、ドライブ側部材139は、コネクタ部112および解除レバー131を有していない。
位置決めピン116Bは、本体側部材120の開口83(図3(B)参照)に挿入可能な寸法である。この位置決めピン116Bは、開口83内におけるZ方向での移動が制限される。また、位置決めピン116Bは、開口83内におけるY方向での移動が、位置決めピン116Aの長孔82(図3(B)参照)内における移動よりも制限される寸法で形成されている。さらに、位置決めピン116Bは、根元に接触面116B1を有する。この接触面116B1は、位置決めピン116Bが開口83に挿入された際に位置決め板72(図3(B)参照)と接触する位置に設けられる。そして、定着器100を本体部70Aへ装着するときに、この位置決めピン116Bが開口83に挿入されることにより、定着器100の位置決めが行われる。
ガイドピン123は、後述するように側板76の切り欠き部76A(図4(B)参照)に挿入されるとともに、ドライブ側押付部材88によってX方向の移動を制限される。図示の例においては、ガイドピン123は略円柱状に形成されている。
掴み部125は、図示の例においては、掴み部124と同様に、ハウジング102の+Z方向側の面に形成された使用者が指をかける凹部として形成されている。
図示の例においては、駆動伝達機構および駆動伝達部の一例である定着器ギア141は、ハウジング102内に設けられるとともに、一部がハウジング102から−X方向に突出するよう配置されている。この定着器ギア141は、ハウジング102内に設けられている加熱ロール104および加圧ベルト106(図1参照)に駆動を供給する(回転させる)よう構成されている。この定着器ギア141は、ドライブギア92と噛み合うことで、駆動源(図示せず)からの駆動力を加熱ロール104と加圧ベルト106へ伝達する。
<着脱機構110の装着状態>
次に、定着器100が本体部70Aに装着された際(図2(A)参照)の着脱機構110の状態(装着状態)について説明をする。なお、画像形成装置1(図1参照)が画像形成動作を行う際には、着脱機構110は装着状態である。
図8は、本発明の実施形態が適用される装着状態にある着脱機構110を示す図である。なお、図8(A)は着脱機構110のコネクタ側を+Y方向にみた図であり、図8(B)は着脱機構110のドライブ側を−Y方向にみた図である。
図8(A)に示すように、装着状態にある着脱機構110のコネクタ側においては、定着器100のガイドピン122が、本体部70Aに設けられた切り欠き部74Aに配置され、かつコネクタ側押付部材86の側面86Hと接触している状態である。ここで、コネクタ側押付部材86は、引張バネ79の付勢力により、軸部75を中心として矢印C1方向に回転する向きに力を受けている。このことにともない、ガイドピン122はコネクタ側押付部材86の側面86Hから−X方向に押付力を受ける。したがって、定着器100には、定着器100が本体部70Aから離脱することを抑制する方向の力(定着器100を保持する力)がコネクタ側押付部材86によって付与されている状態である。
さらに説明をすると、図8(A)に示すように、ガイドピン122が側面86Hと接触している状態において、ガイドピン122と側面86Hとが接触する部分よりも、突起86Iは+Z方向側に位置する。ここで、仮にガイドピン122が引張バネ79の付勢力よりも大きな力により+X方向に移動しようとした場合、ガイドピン122が側面86Hを押圧することによりコネクタ側押付部材86を矢印B1方向に回転させる。そして、ガイドピン122が側面86Hを押圧しながら側面86Hに沿って移動すると、ガイドピン122は突起86Iと衝突(接触)する。このことにより、突起86Iがガイドピン122の側面86H上の移動を妨げ、コネクタ側押付部材86が矢印B1方向へ回転することを止めるように作用する。すなわち、ガイドピン122は、移動経路に存在する突起86Iによって、+X方向に移動することが制限されている状態である。
なお、図8(A)に示すように、装着状態にある着脱機構110においては、本体部70A側に設けられたコネクタ側押付部材86の被接触面86Fと、定着器100側に設けられた解除レバー131における作用部136とは離間している。
次に、図8(B)に示すように、装着状態にある着脱機構110のドライブ側においては、定着器100のガイドピン123が、本体部70Aに設けられた切り欠き部76Aに配置され、かつドライブ側押付部材88の側面88Hと接触している状態である。ここで、ドライブ側押付部材88は、引張バネ79の付勢力により、軸部75を中心として矢印C2方向に回転する向きに力を受けており、ガイドピン123は、ドライブ側押付部材88の側面88Hから−X方向に押付力を受ける。したがって、定着器100には、定着器100が本体部70Aから離脱することを抑制する方向の力(定着器100を保持する力)がドライブ側押付部材88によって付与されている。
なお、図8(B)に示すように、装着状態にある着脱機構110においては、本体部70A側に設けられたドライブギア92は、定着器100側に設けられた定着器ギア141と定着器100を押し込む方向(+X方向)と交差(直交)する方向(Z方向)において回転軸の位置がずれた状態で噛み合う。
ここで、装着状態にある着脱機構110においては、各部材が次のような状態にある。すなわち、本体部70A側に設けられたガイド板78が、定着器100側に設けられたハウジング102(図6参照)を支持している状態である。また、本体部70A側に設けられたコネクタ84(図2(B)参照)は、定着器100側に設けられたコネクタ部112(図6(A)参照)と機械的および電気的に接続された状態である。また、本体部70A側に設けられた長孔82(図3(B)参照)へ定着器100側に設けられた位置決めピン116A(図6(A)参照)が挿入されるとともに、本体部70A側に設けられた開口83(図3(B)参照)へ定着器100側に設けられた位置決めピン116B(図7(A)参照)が挿入されている状態である。
<着脱機構110の離脱動作>
次に、定着器100が本体部70Aから離脱する際における着脱機構110の動作について説明をする。
図9−1および図9−2は、本発明の実施の形態に係る着脱機構110が離脱する動作を説明する図である。なお、図9−1(A)および図9−2(A)は着脱機構110におけるコネクタ側の動作を示し、図9−1(B)および図9−2(B)は着脱機構110におけるドライブ側の動作を示す。
図9−1(A−1)および(B−1)に示すように、定着器100を本体部70Aから離脱させるため、使用者が掴み部124および掴み部125(図7(A)参照)を掴む。ここで、使用者がコネクタ側に配置される掴み部124を掴むことにともない、掴み部124の下方に設けられた解除レバー131の操作部134も掴まれる。このことにより、解除レバー131が矢印C3方向に回転し、解除レバー131の作用部136が、コネクタ側押付部材86の被接触面86Fと接触する。そして、解除レバー131は、引張バネ79の付勢力に抵抗しながら被接触面86Fを下方へと移動させる。このことにより、コネクタ側押付部材86が矢印B1方向に回転し、ガイドピン122が側面86Hから離間した状態となる。なお、このときドライブ側のガイドピン123は側面88Hと接触した状態である。
そして、図9−1(A−2)および(B−2)に示すように、使用者が掴み部124、操作部134、および掴み部125(図7(A)参照)を掴んだ状態で、定着器100を+X方向に引くと、コネクタ側で+X方向に移動するガイドピン122は、突起86Iを超えて、案内面86Gの上部と接触する。また、ドライブ側で+X方向に移動するガイドピン123も、ドライブ側押付部材88の側面88Hを押圧しながら側面88Hに沿って移動し案内面88Gの上部と接触する。
そして、図9−2(A−3)および(B−3)に示すように、使用者が定着器100を+X方向にさらに引くと、+X方向に移動するガイドピン122,123は、それぞれ案内面86G,88Gの上部に沿って移動する。また、コネクタ側押付部材86は矢印C1方向へ回転し、ドライブ側押付部材88は矢印C2方向に回転する。このことにより、ガイドピン122,123は、案内面86G,88Gによって+X方向に力を受ける。さらに、本体部70A側に設けられたコネクタ84(図2(B)参照)と、定着器100側に設けられたコネクタ部112(図6(A)参照)との接続が解除される。
そして、定着器100が+X方向へ引き離されることにより、図9−2(A−4)および(B−4)に示すように、定着器100が本体部70Aから離脱した状態となる。
<着脱機構110の装着動作>
次に、定着器100が本体部70Aへ装着される際における着脱機構110の動作について説明をする。
図10−1および10−2は、本発明の実施の形態に係る着脱機構110が装着される動作を説明する図である。なお、図10−1(A)および図10−2(A)は着脱機構110におけるコネクタ側の動作を示し、図10−1(B)および10−2(B)は着脱機構110におけるドライブ側の動作を示す。
まず、図10−1(A−1)および(B−1)に示すように、定着器100が本体部70Aから離脱した状態から、図10−1(A−2)および(B−2)に示すように、定着器100を本体部70Aへ挿入すると、ガイドピン122,123が、それぞれ側板74,76に設けられた切り欠き部74A,76Aに進入して、定着器100が−X方向に案内される。また、ガイドピン122,123が、それぞれ案内面86G,88Gと接触する。
そして、図10−2(A−3)および(B−3)に示すように、定着器100を本体部70A内(−X方向)に押し込んでいくと、−X方向に移動するガイドピン122,123が、それぞれ案内面86G,88Gを押し下げる。これにより、案内面86Gが設けられているコネクタ側押付部材86は矢印B1方向に回転し、案内面88Gが設けられているドライブ側押付部材88は矢印B2方向に回転する。
そして、定着器100を本体部70A内(−X方向)にさらに押し込んでいくと、図10−2(A−4)および(B−4)に示すように、ガイドピン122,123が、それぞれ案内面86G,88Gの上部を乗り越える。ガイドピン122,123によって案内面86G,88Gが押圧されなくなることにより、コネクタ側押付部材86は矢印C1方向に回転するとともに、ドライブ側押付部材88は矢印C2方向に回転する。そして、ガイドピン122,123がそれぞれ側面86H,88Hに押圧され、位置決めピン116Aの接触面116A1(図6(A)参照)および位置決めピン116Bの接触面116B1(図7(A)参照)がそれぞれ位置決め板72(図3(B)参照)と接触する。このことにより、定着器100のX方向における位置決めが行われる。
ここで、着脱機構110が装着される動作にともない、本体部70A側に設けられたドライブギア92と、定着器100側に設けられた定着器ギア141とが噛み合う。なお、図10−2(B−4)に示すように、ドライブギア92と定着器ギア141とは定着器100を押し込む方向(+X方向)と交差(直交)する方向(Z方向)において回転軸の位置がずれていることにより、ドライブギア92と定着器ギア141との歯先が衝突してギアが噛み合わないことが抑制されている。
また、着脱機構110が装着される動作にともない、本体部70A側に設けられた長孔82および開口83(図3(B)参照)に、定着器100側に設けられた位置決めピン116A(図6(A)参照)および位置決めピン116B(図7(A)参照)が挿入され、定着器100の位置決めが行われる。
<記録用紙Sの引き抜き動作>
次に、定着器100のニップ部N(図1参照)において、記録用紙Sが挟まれた状態でジャム(搬送異常)が発生した場合に、この記録用紙Sを引き抜く動作について説明をする。
図11は、本発明の実施の形態に係る着脱機構110の記録用紙Sが引き抜かれる際の動作を説明する図である。なお、図11(A)はニップ部Nに記録用紙Sが挟まれた際の本体部70Aおよび定着器100の上面図を示し、図11(B)は記録用紙Sを引き抜いた後の本体部70Aおよび定着器100の上面図を示す。
まず、図11(A)に示すように、定着器100のニップ部N(図1参照)において記録用紙Sが挟まれた状態でジャムが発生した場合、使用者がカバー部70B(図1参照)を開けて記録用紙Sを除去する。
ここで、記録用紙Sの除去のため記録用紙Sを引き抜く(矢印D参照)場合には、ニップ状態にある加熱ロール104および加圧ベルト106(図1参照)を回転させながら記録用紙Sを引き抜くことが必要となる。また、加熱ロール104および加圧ベルト106を駆動させる定着器ギア141が、ドライブギア92と噛み合った状態にあると、記録用紙Sを引き抜く動作に伴い、さらにドライブギア92やこのドライブギア92を駆動する駆動源等の本体部70A側の駆動系を回転させることが必要となる。この場合、記録用紙Sを引き抜くのに要する力が、加熱ロール104および加圧ベルト106のみを回転させながら記録用紙Sを引き抜く場合と比較して相対的に大きくなり、記録用紙Sの除去作業が困難になる。
本実施の形態の着脱機構110においては、使用者が記録用紙Sを引き抜く(矢印D参照)動作にともない、図11(B)に示すように定着器100のコネクタ側は移動が制限されたまま、ドライブ側が+X方向へ移動する。すなわち、定着器100がコネクタ側を中心として回転する(矢印E参照)。このことにより、定着器ギア141がドライブギア92と噛み合った状態から離間した状態となる。いわば、定着器ギア141とドライブギア92との駆動が解除された状態となる。したがって、加熱ロール104および加圧ベルト106のみを回転させながら記録用紙Sを引き抜くこととなるため、記録用紙Sを引き抜く際の負荷が軽減され、記録用紙Sの引き抜きが容易になる。
次に、図12を参照しながら、使用者が記録用紙Sを引き抜くことに伴う着脱機構110の動作について説明をする。
図12は、本発明の実施の形態に係る着脱機構110の記録用紙Sが引き抜かれる際の動作を説明する図である。なお、図12(A)は着脱機構110のコネクタ側を+Y方向にみた図であり、図12(B)は着脱機構110のドライブ側を−Y方向にみた図である。
図12(A−1)および(B−1)に示すように、着脱機構110が装着状態にあるときに、定着器100のニップ部N(図1参照)に挟まれた記録用紙Sを引き抜く(矢印D参照)と、定着器100が+X方向に力を受ける。なお、図9−1および図9−2を用いて説明をした定着器100を本体部70Aから離脱させる動作とは異なり、記録用紙Sを引き抜く動作において、掴み部124,125や解除レバー131は操作されない。
このとき、着脱機構110のコネクタ側においては、使用者が記録用紙Sを引き抜くことに伴い定着器100のガイドピン122が+X方向に移動しようとするが、ガイドピン122が突起86Iと衝突することによりその移動が妨げられる。したがって、図12(A−2)に示すように、コネクタ側においては、定着器100が本体部70Aから離脱することを抑制する方向の力(定着器100を保持する力)がコネクタ側押付部材86によって付与されている状態が維持される。また、定着器100に設けられたガイドピン122の位置は、図12(A−1)に示す装着状態から変化しない。なお、図12(A−2)に示す状態において、本体側部材120のコネクタ84(図2(B)参照)と定着器100のコネクタ部112(図6(A)参照)とは、接続された状態を維持している。
それに対して、着脱機構110のドライブ側においては、上述のように突起86Iは設けられていない。したがって、使用者が記録用紙Sを引き抜くことに伴い、定着器100のガイドピン123がドライブ側押付部材88の側面88Hを押圧しながら側面88Hに沿って移動し、図12(B−2)に示すように、案内面88Gの上部と接触する状態となる。このことにより、定着器100に設けられたガイドピン123の位置は、図12(B−1)に示す装着状態から予め定めた距離だけ+X方向へ移動した状態となる。
さて、上述のように本実施の形態の着脱機構110は、記録用紙Sを引き抜く力を受けることにより、装着状態と比較してコネクタ側の移動は制限されたまま、ドライブ側のみが移動する。このとき、コネクタ側においては、定着器100に対してコネクタ側押付部材86が−X方向に力を付与している状態が維持されるので、定着器100が本体部70Aから抜け落ちる等、定着器100全体が本体部70Aから外れることが抑制される。なお、図12(A―2)および(B−2)に示す状態において、定着器100はガイド板78によって支持されている状態を維持している。
また、図11に示すように、着脱機構110は、記録用紙Sを引き抜く力を受けることにより、定着器100がコネクタ側を中心として回転する(矢印E参照)ことを許容する。ここで、上述のように回転の中心により近い位置決めピン116A(図6(A)参照)が長孔82(図3(B)参照)内でY方向に移動可能な範囲は、回転の中心側からより遠い位置決めピン116B(図7(A)参照)が開口83(図3(B)参照)内でY方向に移動可能な範囲よりも大きい。すなわち、着脱機構110は、回転の中心からの距離に応じてY方向への移動を許容する大きさが異なることにより、定着器100の回転を妨げずに定着器100の位置決めを行う機能を備える。
なお、例えば定着器100がドライブ側を中心とした回転を停止させる構成として、定着器100の回転に伴い予め定めた角度において、位置決めピン116A(図6(A)参照)が長孔82(図3(B)参照)と接触することや、位置決めピン116B(図7(A)参照)が開口83(図3(B)参照)と接触するように構成してもよい。あるいは、定着器100ドライブ側の端部に設けられた接触部(図示せず)と側板76に設けられた非接触部(図示せず)とが接触することによって、定着器100がドライブ側を中心とした回転を停止させる構成としてもよい。
さて、上述のように、図12(A−2)に示す状態において、本体側部材120のコネクタ84(図2(B)参照)と定着器100のコネクタ部112(図6(A)参照)とは、接続された状態を維持している。したがって、使用者が記録用紙Sを引き抜き記録用紙Sの除去を行った後、別途コネクタの接続等を行うことなく定着器100のドライブ側を押圧することで着脱機構110が装着状態となる。
また、図11(B)に示すように、カバー部70Bの定着器100と対向する側の面に押圧部70Cを設ける。また、定着器100を内部に備えるハウジング102であって、カバー部70Bが閉じられた状態で押圧部70Cと接触する位置に、被押圧部70Dを設ける構成であってもよい。そして、開放されていたカバー部70Bを閉じる(矢印F参照)ことにともない、カバー部70Bに設けられた押圧部70Cが、ハウジング102に設けられた被押圧部70Dを−X方向に押圧する。このことにより、定着器100が装着状態となる。
<変形例>
以下で、図13を示しながら、変形例の着脱機構210について説明をする。
図13は、変形例の着脱機構210を説明する図である。なお、図13(A)は変形例の着脱機構210におけるコネクタ側を示し、図13(B)は変形例の着脱機構210におけるドライブ側を示す。また、着脱機構110と同じ構成の部材には、同じ符号を付与して説明を省略する。
着脱機構210は、本体部70A側に設けられたガイドピン122,123を有する。また、着脱機構210は、定着器100側に設けられるとともに、ガイドピン122,123とそれぞれ掛かり合うコネクタ側押付部材186およびドライブ側押付部材188を有する。
ここで、コネクタ側押付部材186は、X方向に沿って長手方向が配置された棒状部材であり、X方向中央部に貫通孔186Cが設けられている。そして、−X方向側の端部を第1アーム部186Aとし、+X方向側の端部を第2アーム部186Bとする。
第1アーム部186Aは、第1アーム部186Aの下側の面から第1アーム部186Aの長手方向と交差(直交)する向きに突出したラッチ部186Eが形成される。このラッチ部186Eは、第1アーム部186Aから円弧状に張り出しガイドピン122と接触する面である案内面186Gが形成されている。案内面186Gの貫通孔186C側の端部には、案内面186Gに形成された凹部186Jが形成されている。
また、第2アーム部186Bは、貫通孔186Cとは反対側の端部に解除レバー131が接触する被接触面186Fを有するとともに、第2アーム部186Bの中央部には引張バネ79の一端が引掛けられる。
ドライブ側押付部材188は、コネクタ側押付部材186と同様に、X方向に沿って長手方向が配置された棒状部材であり、X方向中央部に貫通孔188Cが設けられている。そして、−X方向側の端部を第1アーム部188Aとし、+X方向側の端部を第2アーム部188Bとする。
第1アーム部188Aは、第1アーム部188Aの下側の面から第1アーム部188Aの長手方向と交差(直交)する向きに突出したラッチ部188Eが形成される。このラッチ部188Eは、第1アーム部188Aから円弧状に張り出しガイドピン123と接触する面である案内面188Gが形成され、案内面188Gの貫通孔188C側の端部には、第2アーム部188Bの長手方向と交差(直交)する向きに延びる側面188Hが連続して設けられている。
ここで、図13(A−1)および(B−1)に示すように、定着器100を本体部70Aへ装着する際には、コネクタ側押付部材186の案内面186Gとドライブ側押付部材188の案内面188Gが、本体部70A側に設けられたガイドピン122,123と接触し、コネクタ側押付部材186とドライブ側押付部材188とが回転する(矢印C1,C2参照)。そして、案内面186G,188Gが、ガイドピン122,123をそれぞれ乗り越え、コネクタ側では凹部186Jとガイドピン122とが接触し、ドライブ側では側面188Hとガイドピン123とが接触した状態となり、定着器100が本体部70Aへ装着される(図13(A−2)および(B−2)参照)。
一方、定着器100を本体部70Aから離脱させる際には、解除レバー131を操作し、矢印C3の方向に回転させることで、ガイドピン122は、凹部186Jを超えて、案内面186Gと接触する。このことにより、凹部186Jによるガイドピン122の移動制限が解除される。そして、この状態で定着器100を+X方向に移動させると、ラッチ部186E,188Eがガイドピン122,123上をそれぞれ移動し、定着器100の離脱が完了する。
次に、記録用紙Sの除去のため記録用紙Sを引き抜く場合には、解除レバー131が操作されずに、定着器100が+X方向に力を受ける。このとき、図13(A−3)に示すように、着脱機構210のコネクタ側においては、定着器100のコネクタ側押付部材186が+X方向に移動しようとするが、ガイドピン122と凹部186Jとが衝突(接触)することにより移動が妨げられる。それに対して、図13(B−3)に示すように、着脱機構210のドライブ側においては、定着器100のドライブ側押付部材188がガイドピン123に側面188Hを押しつけながら移動し、案内面188Gと接触する状態となる。このことにより、定着器100のコネクタ側の移動は制限されたままドライブ側が+X方向へ移動する。すなわち、定着器100がコネクタ側を中心として回転する。
さて、上述の説明では、コネクタ側押付部材86に突起86Iを設けることや、コネクタ側押付部材186に凹部186Jを設けることを説明したが、これに限定されない。解除レバー131は操作されることなく記録用紙Sを引き抜く動作において、着脱機構110がコネクタ側のX方向における移動を制限する構成であれば、側面86Hに設けられた段差等であってもよい。
また、コネクタ側押付部材86に突起86Iを設けることなく、コネクタ側押付部材86とドライブ側押付部材88とを同様に構成するとともに、コネクタ側とドライブ側とにそれぞれ設けられている引張バネ79のばね定数を異ならせる構成であってもよい。すなわち、コネクタ側の引張バネ79をドライブ側の引張バネ79よりも大きなばね定数としコネクタ側の引張バネ79をより伸びにくくなるように構成する。このことにより、着脱機構110が、記録用紙Sを引き抜く動作において、コネクタ側の移動は制限された状態のままドライブ側のみを移動することを許容する構成であってもよい。
さらに、上述の説明では、ガイドピン122は略円柱状に形成されていることを説明したが、ガイドピン122の案内面86Gや側面86Hに沿って移動可能であり、かつ突起86Iと衝突することにより移動が制限される構成であれば、その断面が、楕円や半円あるいは多角形等であってもよい。
1…画像形成装置、74,76…側板、75…軸部、86…コネクタ側押付部材、86E…ラッチ部、86I…突起、88…ドライブ側押付部材、100…定着器、110…着脱機構、122,123…ガイドピン、S…記録用紙

Claims (9)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成部を有する装置本体と、
    回転駆動力を受けて記録材を搬送するとともに、回転軸方向の一方の端部と他方の端部とで前記装置本体に保持され、前記画像形成部により形成された画像を記録材に定着させる定着部と、
    前記定着部の前記一方の端部側に設けられ前記装置本体の駆動機構から当該定着部へ回転駆動力を伝達する駆動伝達機構と
    を有し、
    前記定着部に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、前記駆動機構と前記駆動伝達機構との連結が解除される
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置は、前記定着部に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、当該定着部の前記他方の端部の移動を制限しながら、前記駆動機構と前記駆動伝達機構との連結を解除することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記装置本体に開閉可能に設けられ、開いた状態から閉じられる際に前記駆動伝達機構が前記装置本体に近づく方向に当該定着部を押圧し当該駆動伝達機構が当該装置本体側と噛み合わせる覆い部材を有することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部は、前記他方の端部に設けられ前記装置本体側と電気的に接続される接続端を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記定着部の前記他方の端部に対する移動の制限を解除する解除機構を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 回転駆動力を受けて記録材を搬送し、装置本体に設けられた画像形成部により形成された画像を記録材に定着させる定着部の回転軸方向の端部のうち、装置本体の駆動部から駆動を受けて定着部へ回転駆動力を伝達する駆動伝達部が配置されている側の端部である一方の端部を保持する駆動側保持機構と
    を有し、
    前記定着部に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、前記駆動部と前記駆動伝達部との連結が解除される
    ことを特徴とする定着部保持機構。
  7. 前記定着部保持機構は、前記定着部の回転軸の他方の端部を保持する非駆動側保持機構を備え、
    前記定着部に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、前記非駆動側保持機構が移動することを制限しながら、前記駆動部と前記駆動伝達部との連結を解除することを特徴とする請求項6に記載の定着部保持機構。
  8. 記録材に画像を形成する画像形成部を有する装置本体に着脱可能とされた定着装置であって、
    前記定着装置は、回転駆動力を受けて記録材を搬送するとともに、回転軸の一方の端部と他方の端部とで前記装置本体に保持され、
    さらに、前記定着装置の一方の端側に設けられ前記装置本体の駆動機構から当該定着装置へ回転駆動力を伝達する駆動伝達機構とを備え、
    前記定着装置に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、前記駆動機構と前記駆動伝達機構との連結が解除されることを特徴とする定着装置。
  9. 前記定着装置は、前記定着装置に存在する記録材が引き抜き力を受けた際に、当該定着装置の他方の端部の移動が制限されながら、前記駆動機構と前記駆動伝達機構との連結が解除されることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
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