JP2013204868A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非加湿運転時における加湿、雑菌、カビなどの繁殖を抑えつつ、フィルタ面積を縮小せずに高い加湿効率が得られ、低コストで構成できる加湿装置を提供すること。
【解決手段】シート材を蛇腹状に折り重ねた円板状の気化フィルタと、気化フィルタの一部を水に浸漬させる給水トレイと、気化フィルタを回転駆動するフィルタ回転モータ19と、フィルタ回転モータ19の回転を制御する制御部27とを備え、フィルタ回転モータ19により気化フィルタを回転させ、給水トレイの水で湿潤させた気化フィルタによって加湿を行う加湿装置であって、制御部27は、非加湿運転時に、気化フィルタの折り線が給水トレイ内の水面と平行な状態となる位置で気化フィルタを停止させるように制御する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリーツ型の気化フィルタの一部を水に浸し回転させながら空気の加湿を行う加湿装置に関する。
従来、フィルタに水を供給して湿潤させた気化フィルタを回転させて空気を加湿する加湿装置が用いられている。また、加湿運転と加湿を伴わない送風運転とを適宜切り替えて行えるようにもなっている。この種の加湿装置は、気化フィルタの下部にフィルタを湿潤させる給水タンクを備えており、気化フィルタを給水タンクに浸漬させることで気化フィルタに水を供給するようになっている。また、フィルタおよび給水タンクを配置するスペースが限られているため、加湿運転停止中(送風運転中)もフィルタの一部が水に浸かったままの状態となるものがあった。
例えば、図11−1は、シート材を蛇腹状に折り重ねて円板状にした気化フィルタの折り線が垂直方向で停止した場合の水の吸い上げ範囲例を示す図であり、図11−2は、図11−1のY−Y線断面図である。
従来の加湿装置では、加湿運転停止時の気化フィルタの停止位置が決まっておらず、図11−1および図11−2に示すように、気化フィルタ10の折り線10aが垂直方向の位置で停止した場合、水面LからT2の高さまで水を吸い上げ、湿潤領域10eがフィルタの通風方向の投影面積内において広範囲に及ぶことがあった。このため、加湿運転を停止して送風運転に切り替えた後にも加湿状態が継続され、雑菌やカビなどの繁殖し易い環境になることがあった。
そこで、特許文献1に示す加湿装置にあっては、フィルタに浸水する浸水部と、浸水しない非浸水部とを設け、また、特許文献2に示す加湿装置にあっては、フィルタを楕円形状に形成している。そして、非加湿運転時には、特許文献1のフィルタの非浸水部を鉛直に配する位置で停止させ、また、特許文献2の楕円フィルタの短半径を鉛直に配する位置で停止させることで、フィルタが水を吸い上げないようにしている。
特開2009−85511号公報 特開2008−64433号公報
しかしながら、このような特許文献1にあっては、フィルタの中に非浸水部を設けたことで、フィルタ面積が小さくなり、加湿効率がその分低下するという問題があった。また、特許文献2の場合も同様であって、楕円フィルタの長半径が設けられるスペースに短半径のフィルタを形成しているため、その分フィルタ面積が小さくなって、加湿効率が低下するという問題があった。
また、特許文献1および2にあっては、フィルタを所定の位置で停止させるための構成にコストがかかるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、非加湿運転時における加湿、あるいは雑菌やカビなどの繁殖を抑えつつ、フィルタ面積を縮小することなく高い加湿効率が得られ、低コストで構成できる加湿装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加湿装置は、シート材を蛇腹状に折り重ねた円板状の気化フィルタと、前記気化フィルタの一部を水に浸漬させる給水トレイと、前記気化フィルタを回転駆動する駆動部と、前記駆動部の回転を制御する制御部とを備え、前記駆動部により前記気化フィルタを回転させ、前記給水トレイの水で湿潤させた前記気化フィルタによって加湿を行う加湿装置であって、前記制御部は、非加湿運転時に、前記気化フィルタの折り線が前記給水トレイ内の水面と平行な状態となる位置で前記気化フィルタを停止するように制御することを特徴とする。
また、本発明の加湿装置において、前記気化フィルタを収容保持する気化フィルタ収容器をさらに備え、前記気化フィルタ収容器は、補強用の桟を有し、前記桟に沿って板状のリブが設けられ、前記気化フィルタの折り重ね部分に前記リブを埋設しながら前記気化フィルタ収容器に収容することで、前記気化フィルタ収容器内における前記気化フィルタの位置決めを行い、前記気化フィルタ収容器の回転中心となる回転軸と、該回転軸を回転可能に支持する軸受支持部とを備え、前記回転軸と前記軸受支持部には、前記気化フィルタの停止位置を位置決めする位置決め機構が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の加湿装置において、前記気化フィルタの停止位置において、前記シート材における少なくとも前記給水トレイ内の水と接する部位の近傍に、水を吸い上げにくくする非湿潤加工を施したことを特徴とする。
本発明によれば、制御部は、非加湿運転時に、気化フィルタの折り線が給水トレイ内の水面と平行な状態となる位置で気化フィルタを停止するよう制御するため、フィルタ面積に対する湿潤面積の割合が小さくなって、非加湿運転時における加湿、あるいは雑菌やカビなどの繁殖を抑えることができる。また、フィルタ面積を縮小しないため高い加湿効率が得られると共に、低コストで構成可能な加湿装置が得られるという効果を奏する。
図1は、本実施例にかかる加湿装置内に気化フィルタを収容した気化フィルタ収容器と給水トレイを設置した状態を示す内部断面図である。 図2は、本実施例にかかる加湿装置を構成する主要ブロック図である。 図3は、図1の加湿装置から取り外した給水トレイと気化フィルタ収容器の斜視図である。 図4は、図3の給水トレイから気化フィルタを取り外した状態を示す斜視図である。 図5は、図4の気化フィルタ収容器の内部構成と気化フィルタの収容手順を示す斜視図である。 図6は、図4の気化フィルタ収容器の回転軸とそれを回転可能に支持する軸受支持部に設けた位置決め機構の一構成例の説明図である。 図7−1は、加湿運転時に図6の回転軸を順方向回転させる場合の位置決め機構の動作説明図である。 図7−2は、非加湿運転時に図6の回転軸を逆方向回転させる場合の位置決め機構の動作説明図である。 図8−1は、本実施例の非加湿運転時に停止させる気化フィルタの停止位置を示す斜視図である。 図8−2は、図8−1のX−X線断面図である。 図9は、本実施例にかかる加湿装置の動作を説明するフローチャートである。 図10−1は、シート材を蛇腹状に折り重ねる前の気化フィルタの全体構成図である。 図10−2は、図10−1の気化フィルタに施した非湿潤加工の部分拡大図である。 図11−1は、シート材を蛇腹状に折り重ねて円板状にした気化フィルタの折り線が垂直方向で停止した場合の水の吸い上げ範囲例を示す図である。 図11−2は、図11−1のY−Y線断面図である。
以下に、本発明にかかる加湿装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明による構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
まず、加湿装置の内部構成について説明する。図1は、本実施例にかかる加湿装置内に気化フィルタを収容した気化フィルタ収容器と給水トレイを設置した状態を示す内部断面図であり、図2は、本実施例にかかる加湿装置を構成する主要ブロック図であり、図3は、図1の加湿装置から取り外した給水トレイと気化フィルタ収容器の斜視図であり、図4は、図3の給水トレイから気化フィルタを取り外した状態を示す斜視図であり、図5は、図4の気化フィルタ収容器の内部構成と気化フィルタの収容手順を示す斜視図であり、図6は、図4の気化フィルタ収容器の回転軸とそれを回転可能に支持する軸受支持部に設けた位置決め機構の一構成例の説明図であり、図7−1は、加湿運転時に図6の回転軸を順方向回転させる場合の位置決め機構の動作説明図であり、図7−2は、非加湿運転時に図6の回転軸を逆方向回転させる場合の位置決め機構の動作説明図であり、図8−1は、本実施例の非加湿運転時に停止させる気化フィルタの停止位置を示す斜視図であり、図8−2は、図8−1のX−X線断面図である。
加湿装置30は、湿潤した気化フィルタを用いて空気を加湿する加湿機能(加湿運転時)と、加湿機能の停止、あるいは乾燥した気化フィルタを用いて空気を加湿せずに送風のみを行う送風機能(非加湿運転時)とを備えている。本実施例の特徴は、非加湿運転時に気化フィルタを所定の位置で停止させるように制御する点にあるため、以下では、加湿運転時と、非加湿運転時との2つの場合について説明する。
この加湿装置30は、図1に示すように、合成樹脂パネルで成形された直方体状の筐体で構成されている。気化フィルタ10は、シート材を蛇腹状に折り重ねた円板状に形成されている。気化フィルタ10は、その一部が水を貯留した給水トレイに浸漬されている。不図示の吸込口から筐体内部に導入された空気は、気化フィルタ10の中を図1の奥側から手前方向に向かって通過する際に、シート材に含まれる水分が気化して空気を加湿する。図1の気化フィルタ10の奥行き方向手前側には、不図示の送風ファンが配置され、図2に示すファンモータ21によって回転させることで上記空気の流れを作り出している。気化フィルタ10を通過した加湿された空気は、送風ファンを経由して、不図示の吹出口から筐体外部に吹き出される。
また、図1に示すように、加湿装置30の気化フィルタ10は、合成樹脂で形成された気化フィルタ収容器11に収容保持されている。この気化フィルタ収容器11の外周部には、回転用の回転ギア13が形成され、この回転ギア13と駆動ギア18とが噛合している。駆動ギア18は、フィルタ回転モータ19により、順方向と逆方向に回転可能に構成されている。気化フィルタ収容器11の回転中心に回転軸12が設けられ、この回転軸12は、軸受支持部14により回転可能に支持されている。軸受支持部14は、給水トレイ15に設けられており、気化フィルタ収容器11の一部が給水トレイ15内の水16に浸漬された状態で回転可能に支持されている。給水トレイ15に隣接して設けられた給水タンク保持部17は、給水トレイ15に対して常に一定の水位Lを保ちながら水16を供給する不図示の給水タンクを立てた状態で保持するものである。
図1に示す加湿装置30は、図2に示すように、加湿装置を操作する操作パネル20、時間の経過を計るタイマ22、室内温度を検知するサーミスタなどの温度センサ23、室内湿度を検知する湿度センサ24、給水トレイ15の水位レベルを検知して給水タンクの補給時期を知らせる水位センサ25、室温に応じた目標湿度や運転停止前の運転モードなどの種々のデータやパラメータあるいはプログラムを記憶するメモリ、および、上記各部と接続され、操作パネル20から入力される操作コマンドに従って各部の動作を制御する制御部27を備えている。
気化フィルタ収容器11の外周部には、図3に示すように、回転用の回転ギア13と併設された水汲みポケット40が所定間隔毎に配置されており、加湿運転時に気化フィルタ収容器11を一方向に回転させることにより、給水トレイ15内の水を各水汲みポケット40が汲み上げ、気化フィルタ10の頂点付近で落とすことで効率良くフィルタを湿潤させることができる。不図示の送風機のファンモータ21を回転させると、筐体の吸込口から流入した室内空気(白抜き矢印A)が湿潤した気化フィルタ10の間を通過する際に、気化して加湿され、湿度の高い空気となって(白抜き矢印B)吹出口から筐体外部に吹き出される。なお、本実施例では、水汲みポケット40を設けた気化フィルタ収容器11を用いているが、この水汲みポケット40は本発明では必須要件でないため、無くても実施することは可能である。
気化フィルタ収容器11は、図3および図4に示すように、給水トレイ15に設けられた軸受支持部14、14によって気化フィルタ収容器11の回転軸12が回転可能に支持されている。この気化フィルタ収容器11は、図5に示すように、補強用の桟11aが回転軸12を支えるように放射状に伸びており、その桟11aによってシート材を蛇腹状に折り重ねた気化フィルタ10を保持している。本実施例では、この桟11aに沿って板状のリブ11bを立てて配置している。このリブ11bは、気化フィルタ10の折り線10aに沿って差し込むことにより、気化フィルタ10を気化フィルタ収容器11に装着することが可能となる。つまり、リブ11bは、気化フィルタ収容器11に対して、気化フィルタ10の折り線10aの方向が常に一定となるように位置決めした状態で装着できるようにするものである。
このように、気化フィルタ収容器11に気化フィルタ10を装着すると、気化フィルタ収容器11に対して気化フィルタ10の折り線10aが常に一定方向を向くようになっている。
次に、加湿運転停止時に気化フィルタを所定の位置で停止させるための位置決め機構について説明する。図6に示すように、気化フィルタ収容器11の回転軸12の外周部には段差部12aを形成すると共に、軸受支持部14の内周部にも段差部14aを形成している。本実施例では、気化フィルタ10の停止位置を位置決めする位置決め機構を、回転軸12の段差部12aと、軸受支持部14の段差部14aとにより構成している。
この図6に示す位置決め機構は、図7−1に示すように、回転中心12bを中心として回転軸12を矢印Cに示す順方向に回転させると、回転軸12が1回転する度に段差部12aと段差部14aとがお互いの段差を乗り越えるだけで、ロックしない。本明細書中では、この矢印C方向に気化フィルタ収容器11を回転させるフィルタ回転モータ19の回転方向を順方向回転と定義する。この図7−1に示すフィルタ回転モータ19の順方向回転時は、気化フィルタ10の一部が給水トレイ15の水16の一部に浸漬された状態で回転し続けるため、気化フィルタ10の毛細管現象により気化フィルタ10の外周部から水が吸い上げられるため、フィルタ全体を湿潤させることができる。さらに、本実施例では、気化フィルタ収容器11の外周部に水汲みポケット40が設けられているため、フィルタ全体をより効率良く湿潤させることができる。
また、図6に示す位置決め機構は、図7−2に示すように、回転中心12bを中心として回転軸12を矢印Dに示す逆方向に回転させると、回転軸12の段差部12aと軸受支持部14の段差部14aとが1回転以内に段差部12aと段差部14aとが噛み合ってロックする。本明細書中では、この矢印D方向に気化フィルタ収容器11を回転させるフィルタ回転モータ19の回転方向を逆方向回転と定義する。フィルタ回転モータ19の逆方向回転時は、図7−2に示すロック位置で気化フィルタ収容器11の回転が停止するが、そのロック位置における気化フィルタ10の向きを示したのが、図8−1および図8−2の図である。
段差部14aは軸受支持部14の最下点に設けられており、段差部12aは、回転軸12の外周部に対して11bの長手方向と直交する向きに設けられている。つまり、シート材を蛇腹状に折り重ねた円板状の気化フィルタ10の折り線10aが給水トレイ15内の水面Lと平行となる位置で気化フィルタ10を停止させるように図6の位置決め機構を構成する。このように構成することにより、図8−1に示す方向で気化フィルタ10を停止させると、図8−2に示すように、毛細管現象で吸い上げられる湿潤領域(高さT1)10dを小さくすることができる。これは、シート材の毛細管現象で吸い上げられる距離自体は、図11−1および図11−2と同じであるが、図8−1および図8−2の場合は、シート材を蛇腹状に折り重ねてあるため、その分高さを低く抑えることが可能となる。その結果、図8−1に示す気化フィルタ10の停止位置では、図11−1に示す気化フィルタ10の停止位置と比べると、フィルタ面積全体に対する湿潤領域の面積比を非常に小さくできることがわかる。
次に、図2のブロック図と図9のフローチャートを用いて、本実施例にかかる加湿装置の動作を説明する。図9は、本実施例にかかる加湿装置の動作を説明するフローチャートである。
まず、制御部27は、電源がONされると、操作パネル20から加湿運転を行う操作コマンドが入力されたか否かを判断する(ステップS100)。加湿運転を行う操作コマンドが入力されると(ステップS100でYes)、制御部27は、フィルタ回転モータ19を順方向に回転させるように制御する(ステップS102)。
フィルタ回転モータ19を順方向に回転させると、図7−1に示すように、気化フィルタ収容器11の回転軸12が矢印C方向に回転し、回転軸12が1回転する度に段差部12aと段差部14aとがお互いの段差を乗り越えて回転し続けるため、気化フィルタ10の一部が給水トレイ15の水16に浸漬された状態で回転し続け、毛細管現象により気化フィルタ10の外周部から水が吸い上げられ、フィルタ全体を湿潤させる。この時、制御部27は、ファンモータ21を回転させるため、湿潤した気化フィルタ10内を空気が通過する際に加湿され、その加湿空気が加湿装置30から吹き出される。
ここで、ステップS104において、加湿運転を停止しないか、加湿中の一時的な運転停止を行わない場合は(ステップS104でNo)、ステップS102に戻って加湿運転を継続する。
一方、ステップS104において、加湿運転を停止するか、加湿中に一時的な運転停止を行う場合は(ステップS104でYes)、制御部27は、フィルタ回転モータ19を逆方向に回転させる用に制御する(ステップS106)。
フィルタ回転モータ19を逆方向に回転させると、図7−2に示すように、気化フィルタ収容器11の回転軸12が矢印D方向に回転し、回転軸12が1回転する前に、回転軸12の段差部12aと軸受支持部14の段差部14aとが噛み合ってロックされる。段差部12aと段差部14aとがロックされることで、フィルタ回転モータ19が回転しなくなる(ロックされる)。フィルタ回転モータ19がロックしていなければ(ステップS108でNo)、制御部27は、ステップS106に戻ってフィルタ回転モータ19の逆方向回転を継続する。
また、フィルタ回転モータ19がロックした場合は(ステップS108でYes)、制御部27は、フィルタ回転モータ19を停止させる(ステップS110)。フィルタ回転モータ19がロックした場合のモータ停止方法としては、いくつかの構成が考えられる。本実施例では、フィルタ回転モータ19に回転数を検出する回転検出器(エンコーダ)が組み込まれたサーボモータを採用し、制御部27は、モータがロックして回転数が0になったことがわかると、フィルタ回転モータ19を制御して停止させる(ステップS110)。
上記以外の構成例としては、加湿運転停止時にフィルタ回転モータ19を逆方向に回転する際に、制御部27は、タイマ22を使って気化フィルタ収容器11の回転軸12が一回転する時間だけフィルタ回転モータ19を逆回転させて、その後停止させても良い(ステップS110)。この場合、気化フィルタ収容器11の回転軸12が一回転する間に必ずロック位置が来るため、その時間だけフィルタ回転モータ19を逆回転させる。その際、ロック後に逆回転状態となることが考えられるが、その場合のロック時間は短く、モータへの負担も殆ど無い。
さらに、上記以外の構成例としては、フィルタ回転モータ19がロックした際に、モータへ印加している電流値が高くなるため、制御部27は、その電流値の閾値を設定しておき、その閾値を超えるとモータがロックしたと判断して、フィルタ回転モータ19を制御して停止させても良い。
フィルタ回転モータ19を停止させた後は、制御部27は、運転を停止するか否かのコマンド有無を判断し、運転を停止させない場合は(ステップS112でNo)、ステップS100に戻って、上記制御処理が繰り返される。
また、上記ステップS100において、加湿運転を行わないとする操作コマンドが入力された場合は(ステップS100でNo)、制御部27は、ステップS112に移行し、運転を停止するか否かを判断する(ステップS112)。制御部27は、運転を停止させないと判断すると(ステップS112でNo)、ステップS100に戻って、上記制御処理が繰り返されるが、運転を停止すると判断すると(ステップS112でYes)、処理が終了する。
このように、本実施例1によれば、非加湿運転時に気化フィルタの折り線が給水トレイ内の水面と平行な状態となる位置で気化フィルタを停止させるよう制御するため、気化フィルタ全体に対する湿潤面積の割合を小さくできる。よって、非加湿運転時に加湿しないようにして雑菌やカビなどの繁殖を抑えることができる。
また、本実施例1によれば、気化フィルタの面積を縮小しないため、加湿運転時に高い加湿効率を得ることができる。
また、本実施例1によれば、気化フィルタの方向を検知してフィルタ回転モータを停止させる位置決め機構の一例として、気化フィルタ収容器の回転軸と、それを回転可能に支持する軸受支持部に段差部を設け、回転軸の回転方向によって所定位置でロックさせたり、ロックさせずに回転を継続したりする制御が可能となり、高価な位置検出センサなどを用いる必要がないため、低コストで構成することができる。
実施例2について、図10−1および図10−2を用いて説明する。図10−1は、シート材を蛇腹状に折り重ねる前の気化フィルタの全体構成図であり、図10−2は、図10−1の気化フィルタに施した非湿潤加工の部分拡大図である。
本実施例2の特徴は、上記実施例1の構成に加えて、気化フィルタ10の停止位置において、シート材における少なくとも給水トレイ15内の水と接する部位の近傍に、水を吸い上げ難くした非湿潤加工を施した点にある。
上記実施例1では、シート材を蛇腹状に折り重ねた円板状の気化フィルタ10を、非加湿運転時に、気化フィルタ10の折り線10aが給水トレイ15内の水面Lと平行な状態となる位置で気化フィルタ10を停止させるようにしている。その結果、図8−1および図8−2に示すように、気化フィルタ全体に対する湿潤領域10dの割合(高さT1)を従来よりも大幅に少なくすることができる。しかし、シート材を蛇腹状に折り重ねているため、湿潤領域10dの割合が少なくなったとしても、湿潤領域10dの面積をより狭くすることが望ましい。
そこで、本実施例2では、シート材を蛇腹状に折り重ねた円板状の気化フィルタ10を構成する場合、図10−1に示すように、楕円状のシート材が用いられている。ここで、気化フィルタ10を折り線10a介して蛇腹状に折り重ねた際に、非加湿運転時に気化フィルタ10を停止させた状態で給水トレイ15内の水面Lと接する部分は、図10−1および図10−2に示すように、気化フィルタ10の下端部分となる。そこで、この気化フィルタ10の水16と接する部分よりも上方で、かつ半径方向に直行する向きであってシート材の折り曲げ位置に沿って、所定間隔毎に毛細管現象を阻止する非湿潤加工10bが施してある。非湿潤加工10bの例としては、シート材に対して所定間隔毎に切れ目、孔、切欠き、あるいは毛細管現象を阻止する樹脂を用いて所定間隔毎に繊維を固める加工を施すことなどが考えられる。
このように、実施例2によれば、少なくとも非加湿運転時に気化フィルタ10を停止させた状態で給水トレイ15内の水面Lと接する部分に非湿潤加工10bを施すことによって、図10−2に示すように、給水トレイ15の水16と接する気化フィルタ10が水を吸い上げる際に、非湿潤加工10bによって水の吸い上げる範囲を限定できるため、非湿潤加工10bが施されていない場合と比べると、湿潤領域10dの面積を大幅に少なくすることが可能となる。
なお、上記実施例2では、非湿潤加工10bを施す位置を、非加湿運転時に気化フィルタ10を停止させた状態で給水トレイ15内の水面Lと接する部分に限定したが、これに限らず、気化フィルタ10の周りを全周に渡って非湿潤加工10bを施したり、図10−1の気化フィルタの下端位置と上端位置の両方に非湿潤加工10bを施したりしても良い。
以上のように、本発明にかかる加湿装置は、加湿運転と非加湿運転とを切り替えて運転することのできる加湿装置に有用であり、特に、非加湿運転に加湿しないようにして雑菌やカビなどの繁殖を抑えることができる加湿装置に適している。
10 気化フィルタ
10a 折り線
10b 非湿潤加工
10c 湿潤領域
10d 湿潤領域
10e 湿潤領域
11 気化フィルタ収容器
11a 桟
11b リブ
12 回転軸
12a 段差部
12b 回転中心
13 回転ギア
14 軸受支持部
14a 段差部
15 給水トレイ
16 水
17 給水タンク保持部
18 駆動ギア
19 フィルタ回転モータ
20 操作パネル
21 ファンモータ
22 タイマ
23 温度センサ
24 湿度センサ
25 水位センサ
26 メモリ
27 制御部
30 加湿装置
40 水汲みポケット












Claims (3)

  1. シート材を蛇腹状に折り重ねた円板状の気化フィルタと、前記気化フィルタの一部を水に浸漬させる給水トレイと、前記気化フィルタを回転駆動する駆動部と、前記駆動部の回転を制御する制御部とを備え、前記駆動部により前記気化フィルタを回転させ、前記給水トレイの水で湿潤させた前記気化フィルタによって加湿を行う加湿装置であって、
    前記制御部は、非加湿運転時に、前記気化フィルタの折り線が前記給水トレイ内の水面と平行な状態となる位置で前記気化フィルタを停止するように制御することを特徴とする加湿装置。
  2. 前記気化フィルタを収容保持する気化フィルタ収容器をさらに備え、
    前記気化フィルタ収容器は、外周部に前記駆動部により駆動されるラック部と、回転中心となる回転軸部と、前記ラック部と前記回転軸部にまたがって配置される補強用の桟を有し、
    前記桟に沿って板状のリブが設けられ、前記気化フィルタの折り重ね部分に前記リブを埋設しながら前記気化フィルタ収容器に収容することで、前記気化フィルタ収容器内における前記気化フィルタの位置決めを行い、
    前記回転軸を回転可能に支持する軸受支持部とを備え、
    前記回転軸と前記軸受支持部には、前記気化フィルタの停止位置を位置決めする位置決め機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記気化フィルタの停止位置において、前記シート材における少なくとも前記給水トレイ内の水と接する部位の近傍に、水を吸い上げにくくする非湿潤加工を施したことを特徴とする請求項1または2に記載の加湿装置。

























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