JP2013155990A - 加湿装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気化フィルタの回転用モータ以外に新たな動力を追加せずに気化フィルタを上下動可能とし、加湿運転時以外は気化フィルタを水に浸さない加湿装置を提供すること。
【解決手段】気化フィルタ10の回転軸18を軸受け20で回転可能に軸支し、気化フィルタ10が水23に浸かる位置と水23から離間する位置とに上下動可能で、回転軸18を上方へ付勢するバネ21を含む気化フィルタ支持機構と、気化フィルタ10の外周部の回転歯車11と噛合して正逆方向に回転駆動可能な可動歯車13と、可動歯車13の回転により位置が上下するようにガイドする固定歯車17と、可動歯車13の回転駆動と回転方向を制御する制御部は、非加湿時に可動歯車13を上方へ移動する方向に制御して気化フィルタ10を水と離間させ、加湿時に可動歯車13を下方へ移動する方向に制御して気化フィルタ10を水23に浸かる位置まで移動させた状態で継続回転させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加湿運転時に気化フィルタを回転させて空気を加湿する気化方式の加湿装置に関する。
従来の気化式加湿装置には、不織布等を用いたフィルタの一部を水に浸し、毛細管現象によって水を吸水させ、湿潤したフィルタ内に風を通すことで水を気化させて加湿するものがあった。しかし、このような毛細管現象を用いた気化フィルタでは、フィルタ全体を十分に湿潤させることができないため、近年では円盤状(あるいは、円筒状)に形成した気化フィルタの一部を水に浸し、モータで回転させる回転式フィルタが採用されている。この回転式フィルタは、常にフィルタが湿潤しているため、雑菌が繁殖し易く、加湿せずに送風運転のみを行いたい場合でも加湿されてしまう。そこで、フィルタの外周部に水車を取り付けて回転させ、くみ上げた水をフィルタの上から落とす水車方式、あるいは、気化フィルタの一部をDカットし、そのDカット部を下にして停止させるDカット方式によって、気化フィルタを直接水に浸さない構成が採用されている(特許文献1参照)。
特開2009−24959号公報 特開2010−151365号公報
しかしながら、上記した水車方式の加湿装置にあっては、気化フィルタの外周部に水車を設けることにより外径が大きくなるため、装置が大型化するという問題があった。そこで、外径を同じサイズとし、水車の部分だけフィルタの面積を小さくすることも考えられるが、気化フィルタの加湿面積が小さくなってしまい、加湿効率が低下するという問題があった。
また、上記したDカット方式を採用する特許文献1にあっては、吸水性の無いDカット部分を設けたことにより、その分フィルタ面積が小さくなるため、上記と同様に気化フィルタの加湿面積が小さくなり、加湿効率が低下するという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、気化フィルタの回転用モータ以外に新たな動力源を追加せずに気化フィルタを上下動可能とし、加湿運転以外は気化フィルタを水に浸さないようにできる加湿装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加湿装置は、湿潤した回転可能な気化フィルタの中に空気を通風させて加湿する加湿装置であって、加湿用の水を蓄えるトレイと、前記気化フィルタの回転軸が軸受けにより回転可能に軸支され、該軸受けを前記気化フィルタの一部が前記水に浸かる位置と、前記気化フィルタが前記水と離間する位置とに上下動可能とし、前記回転軸を上方へ付勢する弾性部材を含む気化フィルタ支持機構と、前記気化フィルタの外周部に設けられた回転歯車と、前記気化フィルタの前記回転歯車と噛合して正方向と逆方向に回転駆動可能な可動歯車と、前記可動歯車の回転に伴って、前記可動歯車の位置を上下動させるようにガイドする固定ガイドと、前記可動歯車の回転駆動と回転方向とを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、非加湿時に前記可動歯車を前記固定ガイドに沿って上方へ移動させる回転方向に制御して、前記可動歯車と噛合する前記回転用歯車を備えた前記気化フィルタを前記気化フィルタ支持機構の弾性部材の付勢力により前記気化フィルタを前記水と離間させる位置まで移動させ、加湿時に前記可動歯車を前記固定ガイドに沿って下方へ移動させる回転方向に制御して、前記可動歯車と噛合する前記回転用歯車を備えた前記気化フィルタを前記気化フィルタ支持機構の弾性部材の付勢力に逆らって前記気化フィルタの一部が前記水に浸かる位置に移動させて前記気化フィルタを回転させることを特徴とする。
また、本発明の加湿装置において、前記固定ガイドは、前記可動歯車と噛合し、前記可動歯車の回転方向に応じて前記可動歯車が上下動するように所定の曲率半径を持った円弧の外周面の一部に歯が形成された固定歯車であって、前記可動歯車の回転軸は、前記固定歯車の曲率半径の中心の固定軸に対し、前記可動歯車の回転に伴って前記固定歯車の外周面に形成された歯と噛合しながら回動するように固定接続されていることを特徴とする。
また、本発明の加湿装置において、前記固定歯車の外周面の一部は、前記可動歯車と噛合しない欠歯領域が設けられ、前記欠歯領域は、前記可動歯車が回転して前記可動歯車が前記固定歯車に沿って移動し、前記回転用歯車が押し下げられ、前記気化フィルタの一部が前記水に浸かる位置にきた時に前記可動歯車を空転させ、前記気化フィルタを継続回転させる位置に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の加湿装置において、前記欠歯領域には、前記可動歯車が嵌まって空転可能な凹みが形成されていることを特徴とする。
また、本発明の加湿装置において、前記固定ガイドは、前記可動歯車と同軸で回転する可動ローラと接し、前記可動歯車の回転方向に応じて前記可動ローラが上下動するように所定の曲率半径を持った円弧の外周面を備え、同外周面の一部には、前記可動ローラと接した状態で同可動ローラが前記外周面に対して滑らず回転することで、同可動ローラが上下動する非滑面が形成された固定レールであって、前記可動歯車の回転軸は、前記固定レールの曲率半径の中心の固定軸に対し、前記可動歯車の回転に伴って前記可動ローラが前記固定レールの外周面の前記非滑面と接しながら回動するように固定接続されていることを特徴とする。
また、本発明の加湿装置において、前記固定ローラの外周面の一部は、前記可動ローラと接した状態で同可動ローラが前記外周面に対して滑りながら回転することで同可動ローラが上下動せず空転する滑面が設けられ、前記滑面は、前記可動歯車が回転して前記可動ローラが前記固定レールの前記非滑面に沿って移動し、前記回転用歯車が押し下げられ、前記気化フィルタの一部が前記水に浸かる位置にきた時に前記可動ローラを空転させ、前記気化フィルタを継続回転させる位置に設けられていることを特徴とする。
また、本発明の加湿装置において、前記滑面には、前記可動ローラが嵌まって空転可能な凹みが形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、気化フィルタを回転させるモータを利用して気化フィルタを上下動させるようにしたため、新たにモータ等の動力源を追加する必要が無く、加湿運転時以外は気化フィルタを水に浸さないようにできる加湿装置が得られるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかる加湿装置の気化フィルタの昇降機構の設置例を示す断面図である。 図2は、図1に示した本発明にかかる加湿装置の気化フィルタを水面上に持ち上げる動作を行う機構説明図である。 図3は、図1に示した本発明にかかる加湿装置の気化フィルタを水面下へ押し下げる動作を行う機構説明図である。 図4は、図3の固定歯車の欠歯領域に設けられた凹みの一構成例を示す図である。 図5−1は、本発明にかかる加湿装置の気化フィルタの昇降機構の別の実施例の構成説明図である。 図5−2は、図5−1の加湿装置の気化フィルタの昇降機構の左側面図である。 図6は、本発明にかかる加湿装置のメイン基板の構成ブロック図である。 図7は、本発明にかかる加湿装置の制御動作を説明するフローチャートである。
以下に、本発明にかかる加湿装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明による構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
まず、加湿装置の気化フィルタの昇降機構の構成について説明する。図1は、本発明にかかる加湿装置の気化フィルタの昇降機構の設置例を示す断面図である。
加湿装置40は、気化式の加湿方式を採用する加湿装置であり、図1の断面図に示すように、筐体41内に不図示の送風機が設けられ、その送風機のファンが作り出す空気の流れを、水を吸水して湿潤した気化フィルタ10の中に通過させることによって、水が気化して空気を加湿させるものである。気化フィルタ10は、ここでは送風機の風上側に配置され、フィルタ材料としてはポリエステルとレーヨンが50:50の割合で配合され、プリーツ構造に形成されているため、通気性と吸水性とを兼ね備えている。このフィルタ材料の材質や配合割合については、一例であってこれに限定されない。
加湿装置40の加湿運転中は、気化フィルタ10の外周部に設けられた回転歯車11とフィルタ回転モータ12が組み込まれた可動歯車13とが噛合し、可動歯車13を矢印A方向(正回転という)に回転駆動することにより、回転歯車11が設けられた気化フィルタ10を矢印B方向に回転し続ける。このとき、気化フィルタ10の一部がトレイ22内の水23に浸されているため、水を吸水しながら回転することでフィルタ全体を均等に湿潤させることができる。
トレイ22内の水23は、一定以下の水位になると加湿装置40の筐体41内に配置された給水タンク24から水が供給されることにより、水面23aの高さが常に一定に保たれている。
本実施例1にかかる加湿装置40の特徴的な構成としては、気化フィルタ支持機構がある。この気化フィルタ支持機構は、図1に示すように、気化フィルタ10の回転軸18を回転可能に軸支する支柱19に設けられた軸受け20が長形穴で構成されているため、気化フィルタ10が回転しながら上下動するのを可能にしている。そして、この回転軸18は、弾性部材としてのバネ21によって上方へ付勢されている。このため、気化フィルタ10は、上からの押圧力が無くなると、回転軸18が軸受け20の一番上(図1の破線で示した回転軸位置)まで上昇する。長形穴の軸受け20によって気化フィルタ10が上下動する可動範囲は、気化フィルタ10の下端部がトレイ22内の水23に浸かる位置と、気化フィルタ10の下端部がトレイ22内の水23と離間する位置に相当するように設定されている。
また、本実施例1にかかる加湿装置40の特徴的な構成は、気化フィルタ10の回転歯車11と噛合する可動歯車13が固定軸15を中心として回動可能なように、固定軸15と可動歯車13の回転軸14とが回動アーム16により接続されている。なお、回動アーム16は、所定の幅を持つ板状の部材によって構成されているが、図を見易くするため、図1〜3、および図5−1では、固定軸15と回転軸14とを結ぶ一点鎖線で表現している。そして、固定軸15と可動歯車13との間には、可動歯車13の回転に伴って、可動歯車13の位置が上下するようにガイドする固定ガイドとしての固定歯車17が筐体41に固定配置されている。この固定歯車17は、所定の曲率半径持った円弧の外周面の一部に歯17aが形成されていて、可動歯車13が歯車17の歯17aに噛合した状態で回転(正回転・逆回転)させることで、可動歯車13が固定軸15を中心に回動し、可動歯車13を上下方向に移動させることができる。
この可動歯車13を回転駆動するフィルタ回転モータ12は、ここでは正回転と逆回転の両方向に回転制御することができるステッピングモータを用いて好適に実施したが、これに限定されない。
また、上記した固定歯車17は、所定の曲率半径を持った円弧の外周面の上側には歯17aが形成されているが、下側には歯の形成されていない欠歯領域17bとなっている。これは、可動歯車13を矢印A方向(正回転)に回転させて、気化フィルタ10を矢印B方向に回転し続ける加湿運転時において、可動歯車13の位置がこれよりも下がらないようにするためである。このため、可動歯車13は、図1に示す固定歯車17の欠歯領域17bにおいて、矢印A方向に空転させることで、気化フィルタ10のバネ21の付勢力に逆らって押し下げた状態で回転を継続することができる。
続いて、図2〜図4を用いて、本実施例1の加湿装置における気化フィルタの昇降機構について説明する。図2は、図1に示した本発明にかかる加湿装置の気化フィルタを水面上に持ち上げる動作を行う機構説明図であり、図3は、図1に示した本発明にかかる加湿装置の気化フィルタを水面下へ押し下げる動作を行う機構説明図であり、図4は、図3の固定歯車の欠歯領域に設けられた凹みの一構成例を示す図である。
加湿装置40の運転停止後、あるいは、送風運転モードなどの非加湿時においては、気化フィルタ10は、図1に示す位置から図2に示す位置に上昇する。つまり、図1に示す加湿運転モードから運転停止ボタンが押下された場合、あるいは、加湿運転モードから送風運転モードに切換えられた場合は、可動歯車13のフィルタ回転モータ12を矢印C方向に回転(逆回転)させると、可動歯車13が固定歯車17の歯17aと噛合しながら矢印D方向へ回動することで、上方へ移動する。この可動歯車13が上方へ移動するのに伴って、気化フィルタ10は、矢印E方向に付勢するバネ21の付勢力によって回転軸18が押し上げられ、水面23a下にあった気化フィルタ10の下端部が水面23a上に出る。気化フィルタ10が上方へ移動したバネ21の伸び代Leは、気化フィルタ10の一部が水23に浸かる位置から水面23a上に出るまでの移動距離に相当する。
また、加湿装置40が運転を開始し、加湿運転モードになると、気化フィルタ10は、図2に示す位置から図3に示す位置に下降する。つまり、図2に示す送風運転モードから加湿運転モードに切換えられた場合、可動歯車13は、フィルタ回転モータ12を矢印A方向に回転(正回転)させることにより、可動歯車13が固定歯車17の歯17aと噛合しながら矢印F方向に回動して、下方へ移動する。この可動歯車13の下方への移動に伴って、気化フィルタ10は、回転軸18を付勢するバネ21の付勢力に逆らって矢印G方向に押し下げられ、水面23a上にあった気化フィルタ10の一部が水面23a下へ浸かる。気化フィルタ10が下方へ移動した場合のバネ21の縮み代Lsは、気化フィルタ10が水面23a上に出た位置から、気化フィルタ10の一部が水23に浸かる位置までの移動距離に相当する。
加湿装置40における加湿運転モードでは、図3に示す位置まで可動歯車13が移動して固定歯車17の欠歯領域17bに入るため、可動歯車13はこれ以上矢印F方向に回動しなくなり、欠歯領域17bの位置で矢印A方向に回転し続ける。つまり、可動歯車13は、気化フィルタ10の回転歯車11と噛合し、気化フィルタ10の一部が水23に浸かった状態で回転し続けるため、フィルタ全体に水を吸水させることができ、効率良く加湿運転を行うことができる。
実施例1の加湿装置における固定歯車17は、図1〜図3のように構成されているが、欠歯領域17bのように外周部分を歯車の無い円弧状とするのではなく、図4に示すように、可動歯車13が嵌まって矢印A方向に空転可能な凹み17cを形成しても良い。この凹み17cは、可動歯車13の最外周部の曲率半径と略同じ円弧状に形成してある。このため、可動歯車13は、気化フィルタ10をバネ21の付勢力に逆らって下方へ押圧しながら回転駆動する場合であっても、異音などが発生し難くなり、スムーズな回転を継続的に行うことができる。
このように、本実施例1の加湿装置によれば、気化フィルタを回転させるフィルタ回転モータ12を利用して、モータの回転方向を正回転と逆回転に制御することにより、気化フィルタをトレイの水に浸けたり、水から離間させたりして、上下動させることができる。このため、気化フィルタ専用の昇降用モータや機構が不要となり、安価に構成することができる。
また、本実施例1の加湿装置によれば、従来からの水車方式よりも外径が小さくできるため、装置を小型化することができ、従来からのDカット方式よりも加湿面積が大きくとれるため、加湿効率の低下を防止することができる。
次に、実施例2の加湿装置における気化フィルタの昇降機構について、図5−1および図5−2を用いて説明する。図5−1は、本発明にかかる加湿装置の気化フィルタの昇降機構の別の実施例の構成説明図であり、図5−2は、図5−1の加湿装置の気化フィルタの昇降機構の左側面図である。なお、図1〜図4に示した部材と同じか、あるいは、相当する部材には同一符号を付して説明を省略する。
まず、図5−1に示すように、可動歯車13は気化フィルタ10の回転歯車11と噛合しているが、固定ガイドとしての固定レール170側には歯車が形成されておらず、可動歯車13と同軸で回転する可動ローラ130を介して接している。この固定レール170は、所定の曲率半径を持った円弧の外周面上部にゴム等の摩擦係数の高い面からなる非滑面としての高摩擦領域170aが形成され、残りの円弧の外周面下部に樹脂等の摩擦係数の低い面からなる滑面としての低摩擦領域170bが形成されている。可動ローラ130を固定レール170上で回転させると、高摩擦領域170aでは滑ることなく動力が伝わるため、固定レール170上を移動することができるが、低摩擦領域170bにおいては滑って動力が伝わらないため、空転する。
このため、図5−1に示すように、破線で示した可動歯車13−2を矢印A方向に回転(正回転)させると、破線で示した可動ローラ130−2は、高摩擦領域170a上を矢印F方向に移動する。しかしながら、実線で示した可動ローラ130は、低摩擦領域170bに入ると空転する。つまり、可動歯車13−2を矢印A方向に回転(正回転)させると、可動ローラ130が下方へ移動し、低摩擦領域170bで空転し、可動歯車13を矢印Aとは逆の方向に回転(逆回転)させると、高摩擦領域170aに沿って上方へ移動することができる。この動作は、実施例1の固定歯車17と可動歯車13との関係と全く同じである。
また、図5−1の加湿装置の気化フィルタの昇降機構の構成図を左側面から見た図が図5−2である。可動歯車13と可動ローラ130とは、図5−2に示すように、同軸で回転するように一体構成されており、フィルタ回転モータ12によって回転駆動される。そして、フィルタ回転モータ12は、回動アーム16に固定されていて、固定軸15を中心に固定レール170の外周面側を回動するように構成されている。
このように、実施例2における加湿装置の気化フィルタの昇降機構は、可動歯車13−2を矢印A方向に回転(正回転)させると、可動ローラ130−2が固定レール170に沿って下方へ移動するため、図5−1に示すように、可動歯車13と噛合する破線で示した気化フィルタ10−2を実線で示した気化フィルタ10の位置まで押し下げることができる。その場合の気化フィルタ10と水面23aとの関係は、図3と同様の位置関係となる。そして、可動ローラ130は、レール170の低摩擦領域170bに差しかかった時点で空転を開始し、気化フィルタ10の一部が水23に浸かった状態で継続的に回転させるため、気化フィルタ10全体に水を吸水させて、浸潤させることができる。
また、図5−1に示した可動ローラ130(可動歯車13)の位置で矢印Aとは逆の方向に回転(逆回転)させると、可動ローラ130が固定レール170の高摩擦領域170aに沿って上方へ移動する。そして、破線で示した可動歯車13−2の位置まで来ると、それに伴って可動歯車13−2と噛合する気化フィルタ10の回転歯車11も図2に示したバネ21の付勢力により上昇し、破線で示した気化フィルタ10−2の位置となる。その場合の気化フィルタ10と水面23aとの関係は、図2と同様の位置関係となり、気化フィルタ10が水23に浸かっていないため、気化フィルタ10を乾燥させることで雑菌の繁殖を抑制することができると共に、加湿せずに送風運転のみを行うことが可能となる。
なお、実施例2にかかる加湿装置において、固定レール170の低摩擦領域170bの形状は、図5−1に示すように、円弧の一部で構成されている。しかしながら、この低摩擦領域170bを、例えば上記実施例1の図4に示すように、固定歯車17に形成されている凹み17cのような凹みを形成しても良い。これにより、可動ローラ130は、加湿運転時にこの凹みに入り、安定した状態で空転できるため、空転中に高摩擦領域170aと接触して異音等が発生するのを防止することができる。
上記実施例1および実施例2における加湿装置の気化フィルタの昇降機構を用いて、気化フィルタを上下させ、加湿運転モードと送風運転モードとを切り換える動作について説明する。図6は、本発明にかかる加湿装置のメイン基板の構成ブロック図であり、図7は、本発明にかかる加湿装置の制御動作を説明するフローチャートである。
実施例3にかかる加湿装置のメイン基板は、図6に示すように、加湿装置40の動作を制御する制御部30、送風機のファンを回転させるファンモータ31、気化フィルタ10を回転させるフィルタ回転モータ12、ユーザが運転操作を行う操作パネル32、時間を計時するタイマ33、温度センサ34、湿度センサ35、不揮発性メモリ36、テーブルメモリ37などを備えている。
制御部30は、図6に示すように、操作パネル32からの指示に基づいて、運転制御を行う。例えば、制御部30は、加湿運転モードや送風運転モードにおいて、送風機のファンモータ31、気化フィルタ10を回転させるフィルタ回転モータ12の回転駆動と回転方向の制御が行われる。また、制御部30は、加湿運転モードにおいて、例えば室温に応じて目標湿度設定を行う自動湿度設定運転をユーザが選択した場合などは、サーミスタなどの温度センサ34からの室温情報に基づく目標湿度が設定され、湿度センサ35で得られた現在湿度が目標湿度に近づくようにフィルタ回転モータ12のON/OFF制御と、ファンモータ31の回転数制御とを行うように制御することができる。また、自動湿度設定運転を行う場合は、室温に応じた目標湿度が予め設定されていて、図6のテーブルメモリ37に予め格納されている。さらに、加湿装置40は、電源投入時に前回の運転停止前の運転モードから開始するラストメモリ機能を備えている場合、つまり、制御部30が加湿装置40の動作中に運転停止操作が行われると、運転停止前の運転モードを図6の不揮発性メモリ36に記憶させておき、電源投入時に不揮発性メモリ36に記憶されている運転モードを読み出して、当該運転モードを開始することが可能になる。また、本発明の加湿装置40では、フィルタ回転モータ12を逆回転させることによって、気化フィルタ10を水面23a上に持ち上げることができるため、一定時間送風を行って気化フィルタ10を乾燥させた後に運転を終了すれば、雑菌の繁殖を抑制することができる。その際、「一定時間」の計時を行う場合は、図6に示すタイマ33を使って行われる。
上記の実施例1あるいは実施例2の加湿装置40を用いて、加湿運転モードと送風モードを切り換えて運転する場合の動作を、図7のフローチャートを用いて説明する。まず、制御部30は、ユーザが操作パネル32から加湿運転の運転指示の有無を確認し(ステップS100)、加湿運転の運転指示が有った場合は(ステップS100でYes)、図3に示すように、フィルタ回転モータ12を矢印A方向に回転(正回転)させると(ステップS101)、固定歯車17の歯17aに沿って可動歯車13−2が矢印F方向の下方へ移動する(ステップS102)。これに伴って、可動歯車13−2と噛合する気化フィルタ10の回転歯車11が図3の実線で示す位置まで下降する(ステップS103)。これにより、気化フィルタ10の一部が水23に浸された状態となる
可動歯車13は、固定歯車17の欠歯領域17bまで来ると、その位置で空転状態となり、気化フィルタ10が水23に浸った状態で回転することにより、気化フィルタ全体を均一に湿潤させることができる(ステップS104)。この状態で、送風機のファンモータ31を回転させると、空気が浸潤した気化フィルタ内を通過する間に加湿される加湿運転モードとなる(ステップS105)。
制御部30は、加湿運転モード中に、運転モードの切り換え指示の有無を確認し、運転モードの切り換えが無ければ(ステップS106でNo)、ステップS107で運転終了か否かを判断し(ステップS107)、運転終了でなければステップS105の加湿運転モードに戻る(ステップS107でNo)。
また、制御部30は、ステップS106で運転モードの切り換え指示があった場合(ステップS106でYes)、あるいは、ステップS107で運転終了の指示があった場合は、いずれもステップS108に移行し、フィルタ回転モータ12を逆回転させることで、図2の矢印C方向に可動歯車13を回転させる。これにより、破線で示した可動歯車13−1が固定歯車17の歯17aと噛合し、固定歯車17に沿って可動歯車13が矢印D方向に回動して上方へ移動する(ステップS109)。これに伴って、可動歯車13と噛合する気化フィルタ10の回転歯車11が図2の実線で示す位置まで上昇する(ステップS110)。これにより、トレイ22内の水23に浸かっていた気化フィルタ10が水面23a上に出た状態でフィルタ回転モータ12を停止すると(ステップS111)、気化フィルタ10の回転も停止する。
制御部30は、この状態で送風機のファンモータ31を回転させて送風を行うと、気化フィルタ10に水が供給されないため、気化フィルタ10に含まれる水分が気化するに従って加湿量が低下し、気化フィルタ10が乾燥した後は、送風のみの送風運転モードとなる(ステップS112)。
制御部30は、送風運転モード中に、運転モードの切り換え指示の有無を確認し、運転モードの切り換えが無ければ(ステップS113でNo)、運転終了か否かを判断し(ステップS114)、運転終了でなければステップS112の送風運転モードに戻り(ステップS114でNo)、運転終了の場合はエンドとなる(ステップS114でYes)。
また、制御部30は、ステップS113で運転モードの切り換え指示があった場合は(ステップS113でYes)、ステップS101に移行し、上述したステップS101以下の動作が行われる。
なお、上記加湿装置40の動作説明は、実施例1の構成を用いて説明したが、実施例2の図5−1および図5−2の構成を採用した場合であっても、全く同様の制御によって実施することができるため、重複説明を省略する。
このように、本実施例3の加湿装置によれば、気化フィルタ10を回転させるフィルタ回転モータ12を利用して、モータの回転方向を正回転と逆回転に制御するだけで、気化フィルタ10をトレイ22内の水23に浸けた状態と、水から離間させた状態の2つの位置の間を上下させることができる。このため、気化フィルタの昇降用のモータや機構を別に設ける必要が無く、安価に構成することができる。
また、本実施例3の加湿装置によれば、従来からの水車方式よりも外径を小さくすることが可能となり、装置を小型化できると共に、従来からのDカット方式よりも加湿面積を大きくとることができるため、加湿効率の低下を防止することができる。
以上のように、本発明にかかる加湿装置は、気化フィルタを上下動させて気化フィルタを水に浸けたり、水から離間させる加湿装置に有用であり、特に、加湿運転から送風運転に切り換えたり、加湿運転停止後に気化フィルタを確実に乾燥させたりする場合に、気化フィルタに雑菌が繁殖し難く、悪臭や雑菌の放出を抑制することができる安価で、安全性の高い加湿装置に適している。
10、10−1、10−2 気化フィルタ
11 回転歯車
12 フィルタ回転モータ
13、13−1、13−2 可動歯車
14 回転軸
15 固定軸
16 回動アーム
17 固定歯車
17a 歯
17b 欠歯領域
17c 凹み
170 固定レール
170a 高摩擦領域(非滑面)
170b 低摩擦領域(滑面)
19 支柱
20 軸受け
21 回転軸
22 トレイ
23 水
23a 水面
24 給水タンク
30 制御部
31 ファンモータ
32 操作パネル
33 タイマ
34 温度センサ
35 湿度センサ
36 不揮発性メモリ
37 テーブルメモリ
40 加湿装置
41 筐体
130、130−2 可動ローラ




























Claims (7)

  1. 湿潤した回転可能な気化フィルタの中に空気を通風させて加湿する加湿装置であって、
    加湿用の水を蓄えるトレイと、
    前記気化フィルタの回転軸が軸受けにより回転可能に軸支され、該軸受けを前記気化フィルタの一部が前記水に浸かる位置と、前記気化フィルタが前記水と離間する位置とに上下動可能とし、前記回転軸を上方へ付勢する弾性部材を含む気化フィルタ支持機構と、
    前記気化フィルタの外周部に設けられた回転歯車と、
    前記気化フィルタの前記回転歯車と噛合して正方向と逆方向に回転駆動可能な可動歯車と、
    前記可動歯車の回転に伴って、前記可動歯車の位置を上下動させるようにガイドする固定ガイドと、
    前記可動歯車の回転駆動と回転方向とを制御する制御部と、
    を備え、前記制御部は、非加湿時に前記可動歯車を前記固定ガイドに沿って上方へ移動させる回転方向に制御して、前記可動歯車と噛合する前記回転用歯車を備えた前記気化フィルタを前記気化フィルタ支持機構の弾性部材の付勢力により前記気化フィルタを前記水と離間させる位置まで移動させ、加湿時に前記可動歯車を前記固定ガイドに沿って下方へ移動させる回転方向に制御して、前記可動歯車と噛合する前記回転用歯車を備えた前記気化フィルタを前記気化フィルタ支持機構の弾性部材の付勢力に逆らって前記気化フィルタの一部が前記水に浸かる位置に移動させて前記気化フィルタを回転させることを特徴とする加湿装置。
  2. 前記固定ガイドは、前記可動歯車と噛合し、前記可動歯車の回転方向に応じて前記可動歯車が上下動するように所定の曲率半径を持った円弧の外周面の一部に歯が形成された固定歯車であって、
    前記可動歯車の回転軸は、前記固定歯車の曲率半径の中心の固定軸に対し、前記可動歯車の回転に伴って前記固定歯車の外周面に形成された歯と噛合しながら回動するように固定接続されていることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  3. 前記固定歯車の外周面の一部は、前記可動歯車と噛合しない欠歯領域が設けられ、
    前記欠歯領域は、前記可動歯車が回転して前記可動歯車が前記固定歯車に沿って移動し、前記回転用歯車が押し下げられ、前記気化フィルタの一部が前記水に浸かる位置にきた時に前記可動歯車を空転させ、前記気化フィルタを継続回転させる位置に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の加湿装置。
  4. 前記欠歯領域には、前記可動歯車が嵌まって空転可能な凹みが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の加湿装置。
  5. 前記固定ガイドは、前記可動歯車と同軸で回転する可動ローラと接し、前記可動歯車の回転方向に応じて前記可動ローラが上下動するように所定の曲率半径を持った円弧の外周面を備え、同外周面の一部には、前記可動ローラと接した状態で同可動ローラが前記外周面に対して滑らず回転することで、同可動ローラが上下動する非滑面が形成された固定レールであって、
    前記可動歯車の回転軸は、前記固定レールの曲率半径の中心の固定軸に対し、前記可動歯車の回転に伴って前記可動ローラが前記固定レールの外周面の前記非滑面と接しながら回動するように固定接続されていることを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。
  6. 前記固定ローラの外周面の一部は、前記可動ローラと接した状態で同可動ローラが前記外周面に対して滑りながら回転することで同可動ローラが上下動せず空転する滑面が設けられ、
    前記滑面は、前記可動歯車が回転して前記可動ローラが前記固定レールの前記非滑面に沿って移動し、前記回転用歯車が押し下げられ、前記気化フィルタの一部が前記水に浸かる位置にきた時に前記可動ローラを空転させ、前記気化フィルタを継続回転させる位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の加湿装置。
  7. 前記滑面には、前記可動ローラが嵌まって空転可能な凹みが形成されていることを特徴とする請求項6に記載の加湿装置。










































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